ドル/円、レンジを下にブレイクか
ドル/円は、やはり、海外で下げて戻ってくると、買いが先行します。
これに連れて、クロス円も買い気になっています。
しかし、既にニューヨーククローズで、80.00-82.00近辺のレンジは下に切れており、下がる可能性は高いと思われます。
本日は、日本時間午後1時30分に、RBA(豪中銀)が政策金利を決定します。
0.25%の利下げが予想されており、AUDに波乱が予想されます。
本サイトはFXストラテジスト水上紀行およびBMFの公式サイトです。
バーニャ マーケット フォーカスト (BMF) では、内外大手銀行で蓄えた豊富な経験と知識を基に、弊社外為ストラテジストが精度の高い外国為替情報の配信に努めています。
このサイトでは、BMF の活動状況などをご紹介していきます。
>> プロフィール >> TOP Page以上をご了承の上、本サイトをご利用下さい。
© Banya Market Forecast,
All rights reserved.
« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »
ドル/円は、やはり、海外で下げて戻ってくると、買いが先行します。
これに連れて、クロス円も買い気になっています。
しかし、既にニューヨーククローズで、80.00-82.00近辺のレンジは下に切れており、下がる可能性は高いと思われます。
本日は、日本時間午後1時30分に、RBA(豪中銀)が政策金利を決定します。
0.25%の利下げが予想されており、AUDに波乱が予想されます。
ニューヨークダウは、スペインの第1四半期・速報値が2四半期連続でマイナス成長となったほか、発表された3月の米個人消費支出は0.3%と予想の0.4%と下回るなど国内外の指標の悪化を受け売りが優勢となり、前週末比14.68ドル安の13,213.63ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、スペインのGDPがマイナス成長だったことや、発表された3月の米個人消費支出が予想を下回ったことから、逃避買い(利回り低下)が優勢となり、暫定値ながら前日比0.018%下げて1.917%で引けました。
原油価格は、スペインのGDPがマイナス成長だったことや、ニューヨークダウが下落したこともあり売られた後買戻しが強まり、前週末比0.06ドル安の104.87ドルで引けました。
金価格は、スペインのGDPがマイナス成長だったことや、インドの需要への不安感もあり売りが先行しましたが、EUR/USDの買戻しが強まったことから下げ渋り、前週末比0.60ドル安の1,664.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、80.00を割り込んで、ニューヨーククローズしました。
これに伴って、クロス円も下げて引けています。
ドル/円の安値は79.74近辺と、80.00が割れたからといって急落にはなりませんでしたが、下げたら下げたままで反発がなく、マーケットはショートにはなっていないと思われます。
今日は、東京もマーケットに戻ってきますので、実需的なドル買いが入る可能性はありますが、それが一巡すると、再び下値を試すことになるのではないかと見ています。
また、クロス円も、引き続き下落の可能性がありそうです。
この2月からのドル/円の上昇によって、日経平均も上げ、ある意味、株式市場にとっては神風だったのではないかと思います。
しかし、また、ドル/円が80円を割り、もしも2月からの上昇のスタート点である76円近辺まで下げてしまったら、株式市場の冷え込み方は2月前どころではないかもしれません。
円安は、いろいろな意味で、確かに希望を与えてくれたと思います。
しかし、結局いずれは円安になるかもしれませんが、それまでにはまだ時間がかかるのではないかと考えています。
フィーリングが湧いてから、それが現実になるまでにはかなりの時間が掛かるものです。
ドル/円は、節目の80.00に接近してきています。
たぶんオプショントリガーに絡んだ防戦買いも80円手前では出ているものと思われますが、戻りも弱く、少なくとも、ドル/円はショートにはあまりなっていないものと思われます。
むしろ、この戻りの弱さから、マーケットは全体的には依然ロングになっているものと見ています。
80.00を割り込んできたら、たぶん世界が変わるのではないかと思っています。
ドル/円、クロス円は、朝方上に戻しかけましたが、上値は重く、再び下げてきています。
ドル/円は、80.00が節目です。
これを、下に割れるかどうかが注目されます。
EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで、重くなっています。(ドル買い)
シドニーでは、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで、先週金曜のニューヨーククローズより下げています。
ドル/円は、ニューヨーククローズとほぼ同水準です。
そのため、クロス円が下げています。
先週末からの円高地合いは、引き継がれています。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
週足で79.00-80.00近辺でのレンジ相場から、ドル安方向に抜けてきており、当面、78.50、そして78.00を試すことになりそうです。
特に、78.00をしっかり割り込むと、ドル安が加速する可能性があります。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
4月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング36,289枚vsユーロショート149,656枚、ネットユーロショート113,367枚(前回ショート118,125枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング12,669枚vs円ショート68,572枚、ネット円ショート55,903枚(前回ショート57,803枚)となっています。
4月24日現在、ユーロも円も、前回とはあまりポジションは変わっていませんが、先週金曜の日銀の金融政策決定会合後、結局ドル/円は下落しましたので、円ショートポジションはやや減少したものと思われます。
U.S.Dollar Indexでも、ドル安の可能性が示唆されていますが、実際ドルは各通貨に対して下落しており、今後ドル安相場が進行するのではないかと見ています。
しかも、クロス円が日足で下落してきており、ドル/円の下落が、他の通貨でのドル安をリードする可能性があります。
全体的なドル安の原因は、米国の追加金融緩和の可能性もありますが、正直なところまだよくわかりません。
理由は、後からついてくるのではないかと見ています。
週末の新聞に掲載されたマーケット関係者によるドル/円の今週の予想レンジは、79-83円とか80-83円など右寄りなのは、ドル/円が今年2月からの鋭角的に上昇したことにより、 下げは限定的と見ているためだと思います。
しかし、あまり下がらないと見ているところに油断があると思います。
ドル/円は、2月22日から3月8日の80.00-82.00近辺での揉み合いによって形成された左肩と、3月9日から4月10日までに形成されたヘッドに次いで、4月11日頃から2週間以上掛けて80.00-82.00近辺で再び揉み合って右肩を形成し、つまりヘッドアンドショルダーを作ってきているものと見ています。
ネックラインを80.00とすると、ヘッドのトップになる3月15日の84.18までのネックラインからの高さが4.18となり、80.00をしっかり下にブレイクすると、その高さ分である4.18前後下げて75.82近辺がターゲットになります。
つまり、2月3日以来の上昇の全戻しの可能性は否定できないと見ています。
先週末のドル/円の戻りのない下げ方を見ていますと、マーケットは依然としてロングであり、これが解消しないことには反発も限られるものと思われます。
それに加えて、ドル/円の買い筋は投機筋と見ており、投機筋である以上、買った以上は利食いであっても損切りであっても、必ず売り戻さなくてはならない宿命があります。
そして、既に上げましたマーケット関係者の予想レンジのように、下げ方向に油断があれば、想定レンジを下回ってくると狼狽的な投げ売りが集中し、場合によっては全戻しする可能性があると見ています。
その上、今週はゴールデンウィークと、休みに入る本邦勢にとっては脇の甘くなる局面だけに、十分な警戒が必要だと思います。
ニューヨークダウは、インターネット小売り大手アマゾン・ドット・コムの好決算などを受けて上昇し、前日比23.69ドル高の13,228.31ドルと4月2日以来約1ヶ月ぶりの水準を回復して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米第1四半期GDP・速報値は2.2%と予想の2.5%を下回ったことから、米国の追加金融緩和の期待もやや出て、暫定値ながら前日比0.007%下げて1.931%で引けました。
原油価格は、発表された米第1四半期GDP・速報値が予想を下回ったことから売りが先行しましたが、EUR/USDが上昇したことや、ニューヨークダウが堅調に推移したことから反発し、前日比0.38ドル高の104.93ドルで引けました。
金価格は、発表された米第1四半期GDP・速報値が予想を下回ったものの、EUR/USDが上昇したことや、ニューヨークダウが堅調に推移したことから底堅く推移し、前日比4.30ドル高の1,664.80ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ニューヨーククローズが80.27-28近辺となり、4月16日の引け値である80.39を下回ってきており、売りが示唆されています。
もちろん、80.00という心理的にも大きな抵抗線となるレベルは、未だにクリアされてはいないものの、方向性としては下げだと見ています。
EUR/USDなど円以外の通貨も対ドルで上昇しており、全体的にもドル安基調となっています。
この流れは、来週も引き継がれるものと見ています。
中でも、クロス円が重くなっていることから、ドル/円の下落の可能性は高そうです。
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。
佐野ラーメン 麺'sSHOP・おぐら屋
住所:栃木県佐野市出流原町993-1
電話:0283-25-1128
意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
Part.171でも、ご紹介したお店を再訪しました。
前回は、こちらのお店の後、宇都宮の有名餃子を食べるために、おなかに若干の余裕を持たせようと、こちらの餃子は頂きませんでした。
しかし、前回隣の席に運ばれてきたこちらのプリッと大きめの餃子をどうしてもどこかでは食べなくてはと思い、今回お邪魔しました。
今回は、開店1時間前には到着しましたが、すでに待っている人がいました。
そうこうしているうちに、広い駐車場に車がどんどん入ってきて、お店の人気ぶりがわかります。
そして、開店直前には、少なくとも30人は待っていましたが、そこは広いお店のこと、何の問題もなくお待ちのお客さんすべてを収容しました。
そして、早速、餃子にチャーシューメンを頼みました。
小太りの餃子は、野菜もたっぷり入って美味でした。
店内を見渡してみると、やはり宇都宮と同じように、一人あたりの餃子の消費量が多いことに気づきます。
ひとりで小太りの餃子2皿頼んでいる人は、結構います。
しかし、以前、宇都宮の郊外の餃子店で、小ぶりの餃子とは言え、一人で5皿ぐらい頼んでいる人が多かったのには驚きました。
そして、チャーシューメンを頂きました。
柔らかいチャーシューも、ツルッとした麺も、そして色は透明に近いがダシの効いたスープも、前回と変わらぬ美味しさでした。
知り合いに栃木出身の人が何人かいますが、皆明るく朗らかで、それが栃木県の県民性ではないかと思っています。
長きにわたった日銀の追加金融緩和というテーマは、ほぼ幕を下ろしたのではないかと見ています。
しかし、ポジション的には、ドル/円、クロス円のロングは、この80.00-82.00近辺のレンジで揉んでいる限りはなかなか解消されないものと思われます。
ロング解消のためには、やはり80.00を下に割って投げが集中することが必要だと見ています。
それがなければ、非常にタイトなレンジ相場に陥ると思います。
相場は、人が望まない方向に行くものと言いますが、ポジションがロングに偏っていると思われる現在の相場では、望まない方向は、やはり下ではないかと思います。
81.50以上は相当に重そうです。
これから、ロンドンも、ドル/円を買ってくる可能性がありますが、上値はきついと思います。
しかし、一方では、80.00-82.00近辺のレンジ内にいた期間も長くなっており、そろそろ動きが出てもおかしくないことも事実です。
82.00手前が重くなり、また頭が丸い、いわゆるラウンディングトップを81円台で形成してきていますので、結論的には下がるものと見ています。
格付け大手S&Pがスペインを2段階格下げしたことで、EUR/USDはじめ円以外の通貨が対ドルで下落し、それに連れてクロス円も下げました。
ドル/円は、やや買い気になりました。
しかし、いずれにしても、日銀の金融政策決定会合の結果待ちです。
長期国債買入枠が5兆円かあるいは10兆円になるか、また購入対象の国債の残存期間が2年以下のままか、あるいは3~5年以上に長期化されるかが注目点です。
早ければ、昼過ぎには発表になりますが、メンバーの意見が分かれると結論が出るまでに時間がかかり、マーケットが狼狽する可能性があります。
ニューヨークダウは、発表された3月の米中古住宅販売成約指数は前月比4.1%と予想の1.0%を大きく上回り、米景気が勢いを増しているとの見方が強まり、前日比113.90ドル高の13,204.62ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数は38.8万件と予想の37.5万件よりも悪化したことから低下し、暫定値ながら0.044%下げて1.940%で引けました。
原油価格は、強い米中古住宅販売成約指数を受け買いが強まり、前日比0.43ドル高の104.55ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが堅調となったことや、ニューヨークダウが上昇したことを受けて買いが優勢となり、前日比18.20ドル高の1,660.50ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、日銀の金融政策決定会合直前のポジション調整から80.70近辺まで売り込まれましたが、その後反発となりました。
EUR/USDなど円以外の通貨も対ドルで反発気味となったことから、クロス円も買いが強まりました。
本日は、待ちに待った日銀の政策決定会合が注目ではありますが、日足ベースで見てみますと、全体的なドル安基調は変わっていません。
ドル安がトレンドとなって、ドル/円も下落する可能性はあると見ています。
ドルの総合的な強弱を示す以下のU.S.Dollar Indexの日足を見ても、ドル安方向をテクニカル的に攻めやすい形状になっていることがわかります。
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
そのような全体的にドルの下値を試そうとしている時に、日足で見ても形状的に重くなっているドル/円が、本当にドル高円安方向に向かうのだろうかと正直思います。
ドル/円は、80.00-82.00近辺のレンジ相場も終わりが近づいていることは確かだと思いますが、個人的には下がるのではないかと見ています。
それは、相場全体がドル安相場になってきているためだと考えています。
マーケットには、追加金融緩和期待から、円安派が外人勢を中心としています。
一方、日本勢は、冷静で様子見になっているようです。
ただし、日本勢はポジションも軽いため、追加の金融緩和が実施されることになると、買ってくる可能性が高いとも、マーケットでは言われています。
しかし、ドル/円の日足を見てみますと、3月21日の84円ちょうど近辺から4月16日の80円台前半まで下落した後のリバウンドが82円ちょうどまでも戻らず、しかもリバウンドの形状が頭が丸くなって重くなっており、それほどの反発は期待できない、むしろ下落の可能性があるのではないかと見ています。
日銀の金融政策決定会合を明日に控えて、小動きです。
全体的に、若干ドル買い気味になっています。
追加金融緩和観測がマーケットに広がってから、日銀の政策決定会合に辿り着くまで、結構な時間が掛かり、マーケットもしびれを切らしているものと思われます。
あと1日です。
ニューヨークダウは、アップルの決算が好感されたのに加え、バーナンキFRB議長が必要に応じて追加策を取るなど金融緩和姿勢を強調したことを受けて上伸し、前日比89.16ドル高の13,090.72ドルと続伸して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、FOMCメンバーから、やや利上げ開始予測が早まる見方もあり上昇する場面もありましたが、バーナンキ議長の記者会見で追加緩和に可能性を残す趣旨の言及があったことから低下し、暫定値ながら前日比0.012%上げて1.986%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に増加していたことから売りが先行しましたが、ニューヨークダウが堅調に推移したことやFOMCで波乱もなかったことから買戻しが強まり、前日比0.57ドル高の104.12ドルで引けました。
金価格は、FOMCの声明に変化なく一時EUR/USDが売られたことから反落しましたが、原油価格が買われたことから反発し、前日比1.50ドル安の1,642.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、FOMCメンバーからゼロ金利政策の継続期間以上に異例の低金利を続けるべきだという意見が減少したことから、一時ドル買いとなりましたが、その後バーナンキ議長の記者会見で追加緩和に可能性を残す趣旨の言及があったことからドルは反落しました。
相変わらず、荒っぽいFOMCタイムでした。
これで、FOMCも終わり、マーケットの関心は、明日の日銀の金融政策決定会合に集中することとなりますが、追加金融緩和期待は強いものと思われるものの、とりあえずは、様子見です。
今日は、日本時間明日午前1時30分から始まるFRBの政策金利決定、声明文の発表、そしてバーナンキFRB議長の記者会見にマーケットの関心は集中するものと思われます。
過去、このFRBの政策金利決定から記者会見に至るまで、かなりの乱高下をすることが多かったことから、この時間帯は、できればポジションをスクエア(無し)にするか、あるいは十分体力内に収めることがリスク管理上良いかと思います。
特に、今回の場合、出口戦略の時期を前倒しにとの意見が強まれば、ニューヨークダウが大きく下げることになると思われ、それに対して為替がどう反応するか読めない部分もありますので、十分な警戒が必要だと思われます。
ここに来て、日銀の追加金融緩和は、今週金曜だけでなく7月も実施されるという観測が強まっているようです。
一方、本日の米FOMCでは、出口戦略の時期についてFOMCの各メンバーの見方が前倒しになるという観測が強まっています。
つまり、円安とドル高の材料がいっぺんに日米それぞれから出ています。
しかも、値動きを見てみますと、ドル/円も、クロス円も、じり高傾向になっており、ショートポジションが解消されていないもようです。
したがい、これから始まるロンドンマーケットでの、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)には警戒が必要です。
ドル/円は、じり高でしたが、やや頭打ちになりました。
EUR/USDは小動きですが、AUD/USDは、反落しています。
そのため、EUR/JPYはやや頭打ち、AUD/JPYは反落気味です。
時間調整の相場だと思われます。
ニューヨークダウは、通信大手AT&Tなどの米主要企業による好調な決算を受けて、前日比74.39ドル高の13,001.56ドルと反発して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、翌日の米FOMCを控えて、このところの利回りの下げを修正する動きとなり、暫定値ながら前日比0.039%上げて1.974%で引けました。
原油価格は、オランダ、スペイン、イタリアが実施した国債入札が無難な結果となり、ユーロ圏諸国の債務問題への懸念がいったん和らぎ、EUR/USDが上昇したことから、前日比0.44ドル高の103.55ドルで引けました。
金価格は、オランダ、スペイン、イタリアが実施した国債入札が無難な結果となり、ユーロ圏諸国の債務問題への懸念がいったん和らぎ、EUR/USDが上昇したことから、前日比11.20ドル高の1,643.80ドルで取引を終えました。
為替相場では、オランダ、スペイン、イタリアのユーロ圏3ヶ国の国債入札が無難な結果となったことから、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで買われ(ドル売り)、ドル/円、クロス円が買われ(円売り)、いわゆるリスクが回避されたとする、ドル売り円売りとなりました。
と言っても、新しみのある水準までドル安円安になったわけでもなく、つまりはレンジ相場が続いています。
本日は、米FOMCによる政策金利決定・声明発表、そしてバーナンキFRB議長の記者会見が予定されています。
金曜の日銀の金融政策決定会合にも、影響を及ぼすものと思われますので注目です。
これほどまでに、日銀の金融政策決定会合が注目されることも珍しいことではあります。
外人勢を中心に、もしかするとドル/円は円安方向に大化けするのではないかという期待感は強いもようです。
しかし、日本の機関投資家をはじめ投資家筋のドル/円の買いはほとんどなく、買い筋の大方が買ったら売り戻さなくてはならない投機筋という状況では、急騰することは困難だと思われます。
2月からの上昇過程でもひっかかった80.00-82.00近辺に、現在もまたひっかかった状況ですが、マーケットポジションはロングになっているものと見ており、現状のタイトなレンジをブレイクするとしたら、下ではないかと見ています。
東京の午前中に発表された豪第1四半期消費者物価指数が前年比+1.6%と予想の+2.2%を下回り、AUD/JPYが下落し、それを受けて、ドル/円やその他クロス円も下げました。
一方、EUR/USDは、フランスとオランダの政局不安に、昨日は売られたものの、投資家筋が動かない中で、投機筋だけが売ったことから、短期的にマーケットはショートになり、下がりづらくなっています。
このことから、ドル/円にしろ、EUR/USDにしろ、現状マーケットにあるポジションの偏り通りの展開をしています。
これからのロンドンでは、たぶん下げやすくなっているドル/円、クロス円は、さらに下方向を試すものと見ています。
豪第1四半期消費者物価指数は前年比+1.6%と予想の+2.2%を下回り、AUD/USD、AUD/JPYが下落しています。
ところで、明日には米FOMCで米国の金融政策が決定され、金曜には日銀の金融政策決定会合で日本の金融政策が決定します。
いずれも追加の金融緩和が期待されていますが、ある意味、もう織り込み済みの話だとも思われます。
むしろ、金融緩和期待が裏切られた時の反動の方が、恐ろしい気がします。
ニューヨークダウは、仏大統領選の第1回投票でサルコジ大統領が苦戦したことや、オランダ少数政権が財政緊縮策で合意できず内閣総辞職に追い込まれたこと、そして米小売り最大手のウォルマート・ストアーズのメキシコでの贈賄工作のもみ消しを米紙が報じたこともあり、前週末比102.09ドル安の12,927.17ドルと、反落して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、フランスやオランダの政局不安が強まったほか、中国の製造業PMIが弱い内容だったことから、逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前週末比0.028%下げて1.935%で引けました。
原油価格は、フランスやオランダの政局不安が強まったほか、中国の製造業PMIが弱い内容だったことから売られ、前週末比0.77ドル安の103.11ドルで引けました。
金価格は、フランスやオランダの政局不安が強まったほか、中国の製造業PMIが弱い内容だったことから売られ、前週末比10.20ドル安の1,632.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、ロンドンタイム中心に、フランスやオランダの政局不安が強まったことで、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで売られ(ドル買い)、ドル/円、クロス円も売られて(円買い)、リスクを回避する時のパターンであるドル高円高となりました。
しかし、ニューヨークに入り、全体的に反発しており、結局、レンジ相場をブレイクアウトするタイミングがまだ来ていないことを示しているものと思われます。
尚、先週金曜、EUR/USDは1.3223でニューヨークがクローズし、1.3000-1.3200近辺のレンジを上に抜けたかに見えましたが、結局フェィク(だまし)だったようです。
仏大統領選の第1回投票でサルコジ大統領が苦戦したことから、リスク回避のドル買い円買いになったとは言われてはいるものの、それにしても、ドル/円、クロス円の下げは大きく、既にポジションがロングに大きく偏っていたものと思われます。
マーケットは、今週金曜の日銀の金融政策決定会合で追加金融緩和策が決定されるものと織り込んできているところにサルコジ仏大統領苦戦の報が伝わり、ドル高円高方向に相場が動きだすと、さすがに円ショートを持っていることに不安を感じ、手仕舞ってきたものと思われます。
ただし、ドル/円は、現在80.00-82.00近辺のレンジの中にあり、下げたとしても、まだ追加金融緩和期待が強いだけに、80.00を割り込んでどんどん下げるという地合いでもないと思われます。
EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下げ(ドル買い)、ドル/円、クロス円も下げ(円買い)ています。
つまり、リスクを回避する時のパターンであるドル高円高になっています。
今回のリスクとは、仏大統領選の第1回投票でサルコジ大統領が苦戦したことが上げられています。
ドル/円は、81.40近辺に5日移動平均線のサポートがあります。
EUR/USDは、やや買い戻されていますが、金曜のニューヨークローズとの間でできたギャップは埋まっていません。
ドル/円は、堅調です。
それを受けて、クロス円も買い気です。
特に、AUD/JPY、NZD/JPY、GBP/JPYの買いが強まっています
昨日実施されたフランス大統領選第1回投票は、日本時間23日午前3時に締め切られ、午前5時段階で、社会党のオランド前第1書記がトップで通過し、現職のサルコジ大統領が2位で続いています。
5月6日の第2回投票は両氏の争いになるのがほぼ確実になりました。
これを受けて、シドニーでは、EUR/USDが下げています。
ドル/円も、やや重くなっています。
本日、フランス大統領選の第1回投票があります。
最大野党の社会党候補、オランド前第1書記に対し、現職のサルコジ大統領が劣勢をはね返せないまま投票を迎えており、その結果に対しては、月曜のオセアニアあるいはアジアで、ユーロに反応が出るものと思われます。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
目先ドル安気味ではありますが、週足で見る限り、レンジ相場が続くものと思われます。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
4月17日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング40,310枚vsユーロショート158,435枚、ネットユーロショート118,125枚(前回ショート101,364枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング16,917枚vs円ショート74,720枚、ネット円ショート57,803枚(前回ショート66,084枚)となっています。
ユーロはネットショートが若干増え、円はネットショートが若干減っていますが、いずれも基本的にはネットショートが多い状況が続いています。
G20財務相・中央銀行総裁会議では、IMFが当初の目標額を上回る4300億ドルを超す資金調達の見通しが立ち、日本時間21日午前、つまり金曜のニューヨーククローズ後、共同声明を採択して閉幕しました。
これを受けて、月曜のオセアニアで、EUR/USDは、もう一段上昇する可能性があります。
先週金曜のEUR/USDのニューヨーククローズが1.3223となったことで、それまでの1.3000-1.3200近辺のレンジが上に抜けてきています。
未だに上値の重さは残るものの、マーケットは1.3400方向を試す可能性がありますが、大きなレンジである1.3000-1.3400近辺のレンジをブレイクするには至らないのではないかと見ています。
さて、今週のマーケットの関心事は、今週24~25日の米FOMCと27日の日銀の金融政策金利決定会合です。
今回の特徴としては、米FOMCよりも日銀の金融政策決定会合に、マーケット、特に外人勢が関心を示していることです。
もちろん、米FOMCの政策金利決定にも反応はするものと思われますが、それ以上に、外人勢は、日銀が追加の金融緩和をすることに期待を寄せています。
彼らは、日本の景気の停滞、貿易収支の赤字化などから大きく円安になると見ており、27日の金融政策決定会合で、追加金融緩和策が決定されれば、円安に弾みがつくと見ているようです。
ただ、ご存知のように、現在ドル/円は、80.00-82.00近辺のレンジの中にあり、先週金曜も上値を攻めたものの、82.00までも辿り着くことができず、ポジション的には、既にかなりロングになっているものと思われます。
また、80.00-82.00というゾーンは、2月3日からの上昇過程でもひっかかったところであり、なかなかすんなりとは、上にも下にも抜けないところでもあると考えています。
しかし、これで、27日に日銀が追加金融緩和策を決定しなかった時は、マーケットが既にロングである以上、ロングの投げは出るものと見ています。
最近相場のテーマが、たとえば、EUR/USDならユーロ諸国の債務危機再燃、もっと具体的には欧州各国債券の利回りや欧州株の動向、ドル/円なら追加金融緩和、貿易収支の赤字化などマンネリ化してきており、今のマーケットには、フレッシュなテーマが必要だと思います。
2012/04/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 06月号」にコラムが掲載されます。
タイトルは「ロスカットはなくてはならない安全弁」です。
月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。
☆月刊 FX攻略.com 06月号【雑誌】
☆月刊 FX攻略.com 06月号【デジタル版】
ニューヨークダウは、マイクロソフトやゼネラル・エレクトリックなど米主要企業の決算を好感し、前日比65.16ドル高の13,029.26ドルと3日ぶりに反発して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された4月の独Ifo景況感指数が109.9と予想の109.5を上回ったことから上げで始まったものの、来週に米FOMCを控えていることから後半低下し、暫定値ながら前日比0.009%下げて1.958%で引けました。
原油価格は、4月の独Ifo景況感指数が予想を上回ったことや、ニューヨークダウが堅調だったことを受けて、前日比0.78ドル高の103.05ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが堅調に推移したことに連れて上げ、前日比1.40ドル高の1,642.80ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、4月の独Ifo景況感指数が予想を上回ったことや、G20財務相・中央銀行総裁会議でIMFの資金基盤強化をめぐり目標としていた4000億ドル超の財源確保にメドがたったことも好感され1.32台に乗せて引けました。
ただし、上げの勢いはそれほどは強くなく、来週初は引き続き上値を試すものとは思われますが、上げは限定的ではないかと見ています。
ドル/円は、なんとか82.00に達しようと買いが強まりましたが、上値は重く、ニューヨークに入り、軟調地合いとなりました。
来週金曜の日銀の金融政策決定会合での追加金融緩和決定へのマーケットの期待感は根強いものがありますが、どうもポジション的にはロングになっているように思われ、上げは限定的ではないかと見ています。
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。
中華日和 (ちゅうかびより)
住所:東京都世田谷区経堂4-6-2
電話:03-3425-0477
意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
小田急線の千歳船橋駅を下りて、駅周辺の商店街の一角にある中華料理屋さんです。
お料理は、いわゆる町の中華屋さんよりは、相当本格的です。
まずは、生ビールをグビ。
これをやらないと始まりません。
焼き餃子が美味しい。
そして、四川風麻婆豆腐。
山椒が効いていて、山椒好きの私には、たまりません。
余談ですが、本当に山椒が大好きで、鰻重の表面に山椒の層ができるぐらいかけてしまいます。
あと、九条ネギと鳥のピリ辛炒めなど2品ほど頼んで、お酒は、紹興酒のロックに変わりました。
やっぱり中華料理には、紹興酒が合います。
気が付けば、店内も満員です。
ご飯ものは、炒飯と、青のりとあさりのつゆそばを頂きました。
炒飯はパラバラで美味い!
つゆそばは、あさりのだしと青のりの風味が良いです。
こんな美味しい中華料理屋さんが近所にあるこの辺の住人の方々は、本当にうらやましいです。
昨日、今日と、G20財務相・中央銀行総裁会議がワシントンで開催されています。
ユーロ圏諸国の債務危機に対応するため、IMFが目指す4000億ドル(約32兆円)超の資金基盤強化が最大の焦点となっており、今回の会議で大筋合意に達する見通しです。
これが合意となると、ユーロ圏諸国の債務危機回避、つまりリスクが回避されたとして、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで買われ(ドル売り)、ドル/円、クロス円が買われる(円売り)可能性があります。
共同声明は、日本時間21日(土)未明に採択されますので、金曜のニューヨークタイムの薄くなったマーケットで動きが出る可能性がありますので、十分な警戒を要します。
EUR/USDを動くタイミングを示すボリンジャーバンド5日間(期間:5日、偏差:2)で見てみますと、急速にバンドが収斂しており、動くタイミングが近づいていることを示しています。
相場では、正しい方向を掴むのが大事なのと同時に動くタイミングを把握することが大事になります。
このボリンジャーバンド5日間の欠点は、動くタイミングは示しても動く方向がわからないことです。
したがい、ダマシを避けるためにバンドに20ポイントぐらいの遊びを作って、上下にストップエントリーを入れるという方法が適当と思います。
ドル/円は、5・10日(ごとうび)で仲値でのドル買いが多いもようです。
実際、ドル/円の買い気が強く、クロス円も強めです。
ドル/円の80.00-82.00近辺のレンジの上限である82.00を試す可能性があります。
ただし、82.00近辺はかなり重いものと、依然として見ています。
ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が38.6万件と予想の37.0万件より悪化したことや、4月のフィラデルフィア連銀景況指数が8.5と予想12.0を下回ったことなど予想より悪い米経済指標の発表が相次いだことが嫌気されたほか、化学大手デュポンや米銀大手バンク・オブ・アメリカなどにも利益確定売りが出たことから、前日比68.65ドル安の12,964.10ドルと続落し、3日ぶりに1万3000ドルを割り込んで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、予想を下回る米経済指標が嫌気されて低下したほか、フランスの格下げの噂が広がったことから逃避買い(利回り低下)となり、暫定値ながら前日比0.009%下げて1.967%で引けました。
原油価格は、予想を下回る米経済指標が嫌気されたことや、イランが増産を計画していることも圧迫材料となり、前日比0.40ドル安の102.27ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが底堅く推移したことや、予想を下回る米経済指標が嫌気され買い気が強まり、前日比1.80ドル高の1,641.40ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、スペインの10年物国債の入札が順調だったことから上昇しました。
ただし、一時フランスの格下げの噂が広がり売り込まれましたが、再び買いが強まりました。
ドル/円は、一時日銀の追加金融緩和期待から買いが強まり81.73近辺まで上昇しましたが、上値も重くその後はやや緩んで横ばいとなりました。
結局、EUR/USDの1.3000-1.3200近辺のレンジ、ドル/円の80.00-82.00近辺のレンジは未だにブレイクされていません。
しかし、特にEUR/USDのレンジブレイクの可能性は高まっているものと見ています。
EUR/USDの3本の移動平均線が、以下のように収斂してきており、今日か明日、EUR/USDに動きが出る可能性があります。
10日移動平均線 1.3116近辺
5日移動平均線 1.3115近辺
90日移動平均線 1.3109近辺
EUR/USDは、現在1.3000-1.3200近辺のタイトレンジの中にいます。
あえてどちらに向かうと考えずに、離れにつく、つまりレンジをブレイクした方向についていくというスタイルが良いのではないかと考えています。
ドル/円、クロス円は、その後買いが強まりました。
仲値でのドル買いが多かったこともありますが、日本の3月の貿易収支は-826億円と予想の-2,232億円より小さかったものの、季節調整済みでは-6,213億円と予想の-4,463億円を赤字幅が上回ったことや、実際燃料輸入がかなり増えているということも材料視されたもようです。
そして、来週金曜の日銀の金融政策決定会合で、追加金融緩和がなされるという見方が根強くあるようです。
一方、EUR/USDは、本日、スペインの10年物国債の入札を控えており、動きづらくなっています。
発表された日本の3月の貿易収支は、-826億円と予想の-2,232億円よりも赤字幅はかなり少ない結果となりました。
ドル/円、クロス円は、重くなりましたが、思いのほか下がりません。
依然として、円安志向が強いということなのか、定かではありません。
いずれにしても、目先は、動きづらそうです。
ニューヨークダウは、インテルとIBMの決算が期待外れの内容だったことから下落し、前日比82.79ドル安の13,032.75ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが軟調に推移したことや、スペインへの懸念が依然として根強いことから低下し、暫定値ながら前日比0.023%下げて1.975%で引けました。
原油価格は、ニューヨークダウが軟調に推移したことや、発表された米週間在庫統計で原油在庫が大幅に増加したことから売リが強まり、前日比1.53ドル安の102.67ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウや原油価格の下落を受けて下げ、前日比11.50ドル安の1,639.60ドルで引けました。
為替相場では、EUR/USDはスペインの銀行株急落を受け、一時1.3058近辺まで下落しましたが、その後翌日のスペインの10年物国債の入札が目標額に達するとの期待感もあったもようで、買い戻され1.31台に乗せました。
ドル/円は、ロンドンタイムに81.56近辺まで上昇しまたが、その後はじり安となりました。
本日は、日本時間午前8時50分に3月の貿易収支(予想-2,232億円、季節調整済予想-4,463億円)の発表が予定され、さらに欧州時間には、スペインの10年物国債の入札結果が発表となります。
これらの結果を見て相場は反応するものと思われますが、ドル/円の80.00-82.00近辺のレンジ、EUR/USDの1.3000-1.3200近辺のレンジを上か下かにブレイクするほどのインパクトがあるかについては、正直疑問です。
今週月曜には80.29の安値をつけ、80.00割れかとマーケットも色めき立ち、80.40-50近辺で安値圏を形成しました。
こうした横ばいの安値圏が形成される時に、過去にもあったように、静かにショートポジションが積み上がり、そして、その気配を嗅ぎ付けたファンド筋によって、ショート筋があぶり出される、それが昨日からの上昇相場だったと思います。
しかし、今度は、赤字が予想される日本の貿易収支の発表、来週金曜の日銀の追加金融緩和の可能性を材料にロングが積み上がれば、今度は下落する番だと思います。
80.00-82.00近辺は、2月3日からの上昇過程においても、揉み合ったゾーンです。
つまり、すんなりいかないゾーンに、ドル/円は現在いると見ておくべきではないかと考えています。
EUR/USDは、昨日、いったん下押ししてから大きく踏み上げたところまでは、ダイナミックな動きでした。
しかし、19日(木)にスペインの10年物国債の入札が控えているため、その後は尻すぼみとなりました。
今や、1.3000-1.3400近辺のレンジの中に、さらに1.3000-1.3200近辺のレンジができているもようです。
まずは、この1.3000-1.3200近辺のレンジがどちらにブレイクするかが課題になっているように思われ、そういった意味からも明日のスペイン10年物国債の入札結果が注目されます。
ドル/円は、売り上がってしまったもようで、ジリ高となっています。
これを受けて、クロス円も上げてきています。
ドル/円は、81.20近辺が節目になりそうです。
これを超えてくると、ショート筋のストップロスが出るものと見ています。
ニューヨークダウは、スペイン政府が実施した短期債入札が無難な結果となったことや、飲料大手コカ・コーラなどの好決算を受けて大幅上昇し、前日比194.13ドル高の13,115.54ドルと、4月5日以来となる13,000ドルの大台を回復して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、スペイン政府が実施した短期債入札が無難な結果となったことや、ニューヨークダウも大幅高となったことから、暫定値ながら前日比0.014%上げて1.995%で引けました。
原油価格は、スペイン政府が実施した短期債入札が無難な結果となったことから、このところの懸念が一服し、前日比1.27ドル高の104.20ドルで引けました。
金価格は、スペイン政府が実施した短期債入札が無難な結果となったことから、このところの懸念が一服し、安全資産への需要後退から売りが先行しましたが、押し目買いも見られ反発し、前日比1.40ドル高の1,651.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、スペイン政府が実施した短期債入札が無難な結果となったことでリスクが回避されたとしたことや、発表された4月の独ZEW景況感指数が23.4と予想の19.0を上回ったことからユーロが対ドル対円で大きく買戻されました。
ドル/円もEUR/JPYの上げに押され上昇となりました。
ただし、日足で見てみますと、ドル/円にしろ、EUR/USDにしろ、そしてEUR/JPYにしても、相場が大きく反転したというほどの変化は現段階では依然見られません。
しばし、様子見で良いように思います。
EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで買い戻されたため、それに連れてクロス円が上げました。
それに押されて、ドル/円も押し上げられてきました。
ドル/円は、昨日のニューヨークで80.80近辺から下落して以降、80.60まで戻れなくなっていましたので、この水準がひとつの抵抗線だと思われます。
ドル/円のマーケットポジションは、かなりロングになっているものと見ており、大きな反発は期待できないものと見ています。
EUR/USDは、昨日ロンドンで1.2995まで下げながらも、その後1.31台半ばまで戻し、その後戻り高値からはやや緩んだとはいえ、高止まりしました。
ただし、1.3000割れを試して失敗した後の戻しとはいえ、本日1.3106近辺にある90日移動平均線にサポートされる一方、上は1.3191近辺にあるレジスタンスに挟まれた状態にあります。
しかし、もっと広めに見れば、1.3000-1.3400近辺のレンジ相場が長くなってきましたが、そのために複数の移動平均線が収斂してきており、近い将来、上か下かいずれかにレンジブレイクするものと思われます。
やはり、スペインなどユーロ圏諸国の債務危機再燃や、2008年7月以来の週足の下落トレンドの過程の中にあるということから、下げで見ています。
4月20日(金)午後9時30分~午後10時30分の「夜トレ」に出演します。
従来の短波ラジオのほかに、インターネットラジオ「ラジコ(radiko.jp)」、またラジオ日経ホームページよりインターネットライブストリーミングやオンデマンド、ポッドキャスティングにて聴取可能です。
無料動画配信サービスのUストリームでも配信します。チャートやプレゼン資料をご覧になれます。
さらにツイッターとも連動していますので、ワイワイ賑やかにいきましょう。
詳しくは、ラジオ日経ホームページで。どうぞ、お楽しみに。
【追記】
この記事でご紹介した番組は、Uストリームでご覧になれます。
以下のリンクをクリックください。水上は14分過ぎごろからの登場です。
夜トレ4月20日~水上紀行さん「難しい!でも面白い!みなさん、欧州時間、うまくトレードできてますか?!」
(視聴するには以下↓のリンクをクリックしてください)
http://www.ustream.tv/recorded/21984576
また、Podcast や iTunes でも配信されています。
詳しくは番組のサイトをご覧下さい。
http://market.radionikkei.jp/yorutore/
昨日のニューヨークでは、EUR/USDが1.3000割れをテストしましたが、下げきれずショートカバーで反発(ドル売り)し、これを受けて、EUR/JPYも反発しました。
こうなると、一般的には、EUR/JPYの買いに押され、ドル/円も買いが強まります。
しかし、昨日の場合、ドル/円はほとんど戻さなかったことで、やはりドル/円は結構ロングになっていることが推察されます。
また、4月も後半に入ってきていますが、本邦機関投資家からの新年度のドル買いも出ていないなど、投機筋以外のドル/円の買い手が少ないことも気になるところです。
ニューヨークダウは、発表された3月の米小売売上高が0.8%と予想の0.3%を大きく上回ったことが好感され、前週末比71.82ドル高の12,921.41ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、横ばい推移したものの、ニューヨークダウが底堅く推移したことから下げ渋り、暫定値ながら前週末比0.002%上げて1.984%で引けました。
原油価格は、3月の米小売売上高が予想以上に増加したことを受け、ニューヨークダウが上昇したことから買いが入り、前週末比0.10ドル高の102.93ドルで引けました。
金価格は、ロンドンではEUR/USDが一時1.3000割れまで売られたことから下落しましたが、その後のニューヨークでEUR/USDは反発したものの金の戻りは弱く、前週末比10.50ドル安の1,649.70ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、スペインの10年物国債利回りが6%を突破したことを受け、ロンドンで売られ一時1.2995近辺をつけましたが、結局完全には1.3000の壁を突破することはできず、ニューヨークではショートカバーが大きく入り、一時1.3147近辺まで反発しました。
要は、レンジの下限をテストしたものの、今回は完全には突破はできず、いったん撤退という格好でした。
一方、ドル/円は、3月の米小売売上高が予想以上に増加したにもかかわらず反発は弱く、むしろ一時80.29近辺まで売り込まれ、その後も80.40-50近辺での横ばいに終始しました。
こうしたドル/円の動きから、依然ロングポジションがマーケットにかなり残っていることを示しているものと思われ、ドル/円のさらなる下落の可能性はあるものと見ています。
EUR/USDなど円以外の通貨を対ドルで売り(ドル買い)、ドル/円、クロス円を売る(円買い)、つまりリスクを回避しようとするドル高円高になるのは、やはり世界全体に不透明感が漂っているためだと見ています。
ユーロ圏諸国の債務危機再燃、景気停滞による米国そして日本の追加金融緩和の可能性、中国の景気後退、世界的な株価の下落など、先行きに対する不安がマーケットを覆っているのだと思います。
こうしたマーケットの不安心理を、各国当局者がうまく取り去ってやらないと、マーケットはドル高円高方向に暴走し、手がつけられなくなる恐れが、実際今あると思います。
したがい、暴走の恐れのあるマーケットに逆らうような、つまり新規でEUR/USDなどを買ったり、ドル/円、クロス円を買う(ドル安円安)のは、非常に危険だと思われますので、ご注意ください。
ドル/円は、19日(木)に発表される3月の日本の貿易収支に対して赤字予想となっていたり、27日(金)の日銀の金融政策決定会合で追加金融緩和観測があるように円安になりやすい状況下にあります。
にもかかわらず、ドル/円が重いのは、マーケットのポジションが、今上げたような材料から、すでにロングになっているためではないかと思われます。
また、この週末発表された中国人民銀行による人民元の変動幅拡大発表で、マーケットは人民元高に振れると予想しましたが、実際ふたを開けてみると、人民元安になりました。
これなど、人民元高に連動した円高を期待したマーケットにとっては、肩透かしを食ったわけで、本来であればもっと失望的なドル買い円売りが出るところですが、そういった動きは特に目立ってはありません。
つまり、ドル/円が本当に重くなっているのではないかと見ています。
EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで下落(ドル高)、クロス円も下落(円高)、ドル/円は横ばいです。
いわゆる、リスクを回避しようとする時のパターンであるドル高円高になっています。
今日の場合は、先週金曜、スペインへの懸念が再燃したことがぶりかえされているもようです。
EUR/USDは、相変わらず、1.3000には大口のオプショントリガー(手前で買い、下に抜けるとロングのストップロス)があります。
中国人民銀行は14日(土)、これまで人民元の変動幅は、取引日1日当たり上下0.5%ずつに制限されていた対ドル為替変動幅を、上下1.0%ずつに拡大すると発表しました。
この発表後、最初のマーケットとなった週明けのシドニー市場では、ドル/円、クロス円は、やや重くなっています。
また、EUR/USDは重くなっていますが、その他の通貨は対ドルでまちまちな動きなっています。
人民元変動幅拡大措置の為替市場への影響は、今のところ限定的ではありますが、まだ予断を許しません
昨日14日(土)に、中国人民銀行は人民元の対ドル相場の変動幅について従来の1日当たり上下0.5%から1%ずつに広げると発表し、16日(月)から適用するとしました。
確かに、ここにきて2月の中国の貿易収支が赤字に転じるなど、黒字の縮小傾向が定着化し、輸出入が均衡しつつあることで外貨の流入が減り、人民元相場の上昇圧力は弱まってはいます。
しかし、直近の先週木曜金曜と、ドル/人民元は6.30台後半から6.2000近辺まで下落(ドル安人民元高)しており、この流れを汲んで、今週月曜は、さらに下落して始まるものと見ています。
そして、そのドル/人民元の下落を受けて、ドル/円も下落するものと考えています。
ドル/円は、80.00が節目になっており、これを下回るかどうかが注目されます。
それでは、ここで、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
80.00近辺で横ばいで、方向感がはっきりしません。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
4月10日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング39,253枚vsユーロショート140,617枚、ネットユーロショート101,364枚(前回ショート79,480枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング16,097枚vs円ショート82,181枚、ネット円ショート66,084枚(前回ショート65,108枚)となっています。
ユーロは、先安感からネットのユーロショートがかなり増えており、逆に下げづらくなりそうです。
一方円は、先週円高になっていながら、ネットの円ショートが増えており、週末中国人民銀行によって人民元の変動幅拡大が決定されたことで、円ショートの買戻し、つまりドル/円の下落となるのではないかと見ています。
したがって、今週は、まず月曜のドル/人民元の動きと、ドル/円の反応を見ないことには始まらないと思われます。
また、ドル/円だけでなくクロス円も重くなっていますので、クロス円についても、今週初は下げて始まる可能性があると見ています。
ニューヨークダウは、発表された中国の第1四半期のGDPが前年同期比8.1%増と予想を下回ったことや、スペイン中銀が国内金融機関によるECBからの借り入れが3月に前月比49%増加したことを明らかにしたため、スペインの金融・財政状況に不安が広がって欧州株価が下落したことを受けて下げ、前日比136.99ドル安の12,849.59ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、中国の第1四半期GDPが予想を下回ったことや、スペインへの懸念が再燃したことから逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前日比0.065%下げて1.986%で引けました。
原油価格は、中国の第1四半期GDPが予想を下回ったことや、スペインへの懸念が再燃したことから下落し、前日比0.81ドル安の102.83ドルで引けました。
金価格は、中国の第1四半期GDPが予想を下回ったことや、スペインへの懸念再燃からEUR/USDが下落したことを受けて売られ、前日比20.40ドル安の1,660.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、中国の第1四半期GDPが予想を下回ったことや、スペインの10年物国債の利回りが高止まりしていることが嫌気され、ドル/円、クロス円、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで、いずれも売られての引けとなりました。
つまり、リスクを回避しようとする時のパターンであるドル買い円買いでの引けとなりました。
来週は、EUR/USDはレンジの下限1.3000を、ドル/円は目先のサポート80.50を試さざるを得ないのではないかと思われます。
また、クロス円も、改めて下値を試すことになるものと思われます。
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。
居酒屋 秋田屋
住所:東京都港区浜松町2-1-2
電話:03-3432-0020
意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
まさに、モツを焼く煙がたなびく呑兵衛のためのお店です。
そして、店内は圧倒的にスーツ姿のサラリーマンで埋め尽くされています。
結構広いお店ですが、人が溢れ、店内に入りきれない人は、お店の外に設えられた立ち飲み席で飲んでいます。
幸い、2階に席が取れました。
早速、名物の牛の煮込みとたたき(つみれのこと)、そしてイカのゲソ焼きを、生ビールと共に頂きました。
たたきは、ひとり1本限定です。
テーブルの上には、たっぷり盛られた一味とうがらしがあって、煮込みとたたきにかけて頂きました。
いずれも、さすがに名物だけのことはあって、美味い!
ゲソ焼きも、塩加減がよくていけます。
第二ラウンドは、串焼きを頼みました。
タン、ハツ、レバー、ナンコツを塩で注文しました。
こちらは、一品2本のしばりがあるため、一人だとあまり食べられませんが、この日は友人とふたりだったので、問題ありませんでした。
そして、熱燗の大徳利を頂きました。
なぜか、串焼きには、熱燗が好きです。
また、この大徳利が大きくて、三合は入っていたと思います。
立ち働いているオバチャンもオニイサンも、とても感じが良くて、さらにお店のイメージアップになっています。
本日は、都合により変則的なレポートとなっています。
ドル/円は、2月3日から3月15日までの期間に、約8円にも及ぶ一本調子の上昇を見ました。
その後、マーケットはドル/円の上昇に確信を持ち、3月21日からの下落過程において、買い下がってきているものと見ています。
今、マーケットでは、円安の理由づけとして、日銀の追加金融緩和、そして日本の貿易収支の赤字を上げています。
しかし、これらは、すでに円安材料としては、ステール(古くなる)になってきているように思われます。
韓国国防省は、北朝鮮が人工衛星としている弾道ロケットを午前7時39分に発射したと発表していますが、日本政府は今のところ未確認としました。
また、米ABCテレビとCNNは、米政府当局によれば、北朝鮮はロケット発射に失敗したもようと報じています。
その後、日本政府からも、1分以上の飛翔後、洋上に落下したという発言があります。
ということで、ドル/円は、今のところ、目立った反応は示していません。
韓国国防省は、北朝鮮が人工衛星としている弾道ロケットを午前7時39分に発射したと発表していますが、日本政府は今のところ未確認としました。
また、米ABCテレビとCNNは、米政府当局によれば、北朝鮮はロケット発射に失敗したもようと報じています。
その後、日本政府からも、1分以上の飛翔後、空中爆発したという発言があります。
ということで、ドル/円は、今のところ、目立った反応は示していません。
ニューヨークダウは、複数のFRB高官から追加緩和の可能性が示唆されたことから大幅上昇し、前日比181.19ドル高の12,986.58ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数は38.0万件と予想の35.5万件より悪化したものの、逃避的な買いは強まらず、暫定値ながら前日比0.019%上げて2.055%で引けました。
原油価格は、ニューヨークダウが大幅上昇したことを受けたほか、EUR/USDが上昇したこともあり買いが強まり、前日比0.94ドル高の103.64ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウが大幅上昇したことを受けたほか、EUR/USDが上昇したこともあり買いが強まり、前日比20.30ドル高の1,680.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、イタリア債、スペイン債の利回りの低下から、EUR/USDに買い安心感が強まりました。
1.3050近辺を底とする底値圏が形成された後、昨日反発となった格好となり、いったん1.3000-1.3400近辺のレンジの下限テストは失敗に終わった可能性があります。
ただし、レンジの下限が堅いように、レンジの上限もそう簡単に上抜くことも難しいものと思われ、目先レンジ内での動きに終始するものと見ています。
ドル/円は、依然上値は重く、また底値を確認した様子も依然見受けられず、下落の可能性については引き続き警戒を要するものと思われます。
本日は、都合により変則的なレポートとなっています。
イタリア国債の入札が予定されています。
イタリア国債の入札につきましては、楽観視されており、そのためEUR/USDは強含みとなっていましたが、ポルトガルの銀行株が大きく売られたため、反落しています。
EUR/USDを日足で見てみますと、1.30台半ばを底にして今のところ下げ渋っています。
しかし、イタリア国債の入札が大方の見方通り好調でも、新たに出てきたポルトガルの銀行株の下落という材料が、1.3000-1.3400近辺のレンジの下限1.3000ブレイクの火種になる可能性がありますので、十分な警戒が必要です。
再び、ドル/円、クロス円、そしてEUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで、買いが強まっています。
つまり、ドル買い円買いの巻き戻しが再び起きています。
ただし、ドル/円の上値は重そうです。
一方、AUD/USD、NZD/USDは、強めです。
ニューヨークダウは、スペイン債やイタリア債の利回り上昇が一服し欧州株式相場がほぼ全面高となったことや、米アルミ最大手アルコアの予想を上回る決算を受け、前日比89.46ドル高の12,805.39ドルと6営業日ぶりに反発して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、スペイン債やイタリア債の利回り上昇が一服し、ニューヨークダウも反発したことから、逃避的な買いも一服(利回り上昇)し、暫定値ながら前日比0.055%上げて2.037%で引けました。
原油価格は、スペイン債やイタリア債利回りが低下していたことや、ニューヨークダウも反発したことから買い戻しが優勢となり、前日比1.68ドル高の102.70ドルで引けました。
金価格は、リスク回避の動きが一服し 前日レベルを挟んで一進一退し、前日比0.40ドル安の1,660.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、スペイン債やイタリア債の利回り上昇が一服したことから、全体的にリスクが目先回避されたとして、ドル高円高の巻き戻しとなりました。
また、米地区連銀報告(ベージュブック)が公表され、経済活動は引き続き緩やかなペースで拡大とされましたが、相場への影響は限定的で、むしろ公表前後から再びドル高円高気味となりました。
特に、ドル/円、クロス円は、単に下落過程での踊り場を形成したものと思われ、下落再開の可能性は高いものと見ています。
明日の未明、米地区連銀報告(ベージュブック)が公表されます。
ベージュブックは、12地区連銀により前回のFOMC以降の全米の経済情勢について概況報告が行われ、次回FOMCでの議論のたたき台となることから、今後の金融政策を予測する上で重要な判断材料とされます。
ここのところ、米国債10年物利回りは、米雇用統計が予想を大きく下回ったり、ユーロ圏諸国の債務危機再燃の懸念が強まったことによる逃避買いが入ったりで、急低下しています。
そこに、ベージュブックの内容も芳しくないということになると、米国債10年物利回りはさらに低下し、そして相関関係の強いドル/円が下落する可能性があります。
ドル/円は2月から、クロス円は早いものは昨年の11月から、遅いものは1月から上昇しましたが、いずれも3月にピークをつけて、下落に転じ、ここに来て下落のペースを速めています。
特に、2月から上昇したドル/円に言えることですが、76円台から84円台への上昇が一気であったことから、もう下げたとしても限定的という見方がマーケットの大勢を占めたものと見ています。
それだけに、相場が下げれば買い下がりやすくなっているものと思われます。
ドル/円で言えば、80.00あるいは79.00までの下げは既に想定されているにしても、それを下回って下げることになると、パニック的なロングの投げが出る可能性があると考えています。
ドル/円、クロス円は、安値圏を維持しています。
この戻りの弱さから、下落過程で買い下がってロングになっているものと思われます。
一説によれば、ドル/円は80.50にロングのストップロスがあるもようです。
ドル/円については、もうそんなには落ちないのではないかという見方が強いように思われ、それだけに下方向に油断ができているように思います。
ニューヨークダウは、スペイン債やイタリア債の利回りが上昇し、ユーロ圏諸国の債務危機再燃の懸念が強まったことを背景に急落し、前日比213.66ドル安の12,715.93ドルと、今年最大の下げ幅を記録して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、スペイン債やイタリア債の利回りが上昇し、ユーロ圏諸国の債務危機再燃の懸念が強まったことから逃避買いが優勢(利回り低下)となり、暫定値ながら前日比0.063%下げて1.984%で引けました。
原油価格は、スペイン債やイタリア債の利回りが上昇し、ユーロ圏諸国の債務危機再燃の懸念が強まったことや、中国の3月の貿易統計で輸入額の伸びが鈍く、原油需要の先行き不透明感から下落し、前日比1.44ドル安の101.02ドルで引けました。
金価格は、スペイン債やイタリア債の利回りが上昇し、ユーロ圏諸国の債務危機再燃の懸念が強まったことや、先週末の予想を下回った米雇用統計を受けFRBの追加金融緩和観測から、安全資産として見直され、前日比16.80ドル高の1,660.70ドルで取引を終えました。
為替相場では、スペイン債やイタリア債の利回りが上昇したことから、リスクを回避するためのドル/円、クロス円での円買いが強まりました。
ドル/円、クロス円のいずれもが、まだ底値を確かめるには至ってはおらず、続落の可能性があると見ています。
特に、ドル/円は80.00、79.00を段階的に試していくものと思われます。
ドル/円は、日銀の金融緩和で円安になるのか、リスクを回避するためのドル買い円買いから円高になるのか、マーケットの見方は分かれているようです。
それはまた、EUR/USDに対する見方にも言えて、スペインはじめユーロ圏諸国の債務危機再燃によるリスクを回避するためのユーロ売りドル買いという見方がある一方で、1.3000がレンジのボトムと見て、大口のオプショントリガー(手前で買い、下に抜けるとロスカットの売り)が入っているもようです。
このように、見方が分かれていると、なかなか一方向に相場が進まなくなるのが一般的です。
しかし、ユーロ圏諸国の債務危機再燃が今後さらに現実味を帯びてくるようであれば、結局はリスクを回避するためのドル買い円買いになるのではないかと見ています。
そういう意味では、イースターが明けて、今日から始まる欧州市場で、特にスペイン債やイタリア債の利回り動向には十分注意を払う必要があります。
ご参考
スペイン債10年物利回り推移
http://www.tradingeconomics.com/spain/government-bond-yield
イタリア債10年物利回り推移
http://www.tradingeconomics.com/italy/government-bond-yield
ドル/円、クロス円の大方は高値圏を維持しており、依然としてショートポジションが、マーケットに残っているものと思われます。
そして、これからの東京時間で、もう一段の踏み上げがあってショートが切らされれば良いですが、高値圏を維持していると、ロンドン勢のショートスクイズ(ショートポジションの崩し)に狙われることになると思います。
また、EUR/USDなど円以外の通貨も対ドルで買いが強まっており、いったんリスクを回避するためのドル買い円買いポジションの巻き戻しが入りそうな様相を呈しています。
したがい、ドル/円、クロス円、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルの上げ方向には、十分な警戒が必要と考えます。
講演で、バーナンキFRB議長から追加緩和の言及なく、ドル/円、クロス円で買戻しが強まりました。
値動きを見る限りでは、まだマーケットにショートが残っているもようで、依然として反発余地はありそうです。
特に、ロンドン勢のショートスクイズ(ショートポジションの崩し)が入る可能性があり、警戒が必要です。
買戻しが一巡すれば、再び下げてくる相場だと見ていますが、それまでには少し時間が掛かりそうです。
ニューヨークダウは、先週末の米雇用統計が予想を大きく下回ったことを受け、景気の先行きに対する不透明感が強まり下落し、前営業日比130.55ドル安の12,929.59ドルと4営業日続落で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、先週末の米雇用統計が予想を大きく下回ったことを受け、逃避買い(利回り低下)が続き、暫定値ながら前営業日比0.011%下げて2.044%で引けました。
原油価格は、先週末の米雇用統計が予想を大きく下回ったことやイラン核協議が再開したことなどが嫌気され、前営業日比0.85ドル安の102.46ドルで引けました。
金価格は、先週末の米雇用統計が予想を大きく下回ったことや世界最大の金需要国であるインドで貴金属商らのストライキが終了したことも買い安心感につながり、前営業日比13.80ドル高の1,643.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円、クロス円の上値の重い状況でしたが、一部報道を受けて日銀が次回会合で追加緩和に踏み切るとの思惑が強まり、買戻しが強まりました。
その結果、ドル/円は81.66近辺、EUR/JPYは107.24近辺まで値を戻しました。
しかし、引けに掛けて、再びドル/円、クロス円の上値は重くなっており、円高傾向は依然継続しているものと見ています。
全体的に、小動きに終始しています。
しかし、基本的には、ドル/円、クロス円が、重くなっています。
この重さは、無視できないと思います。
今日のニューヨークには、十分な警戒が必要だと見ています。
日足でクロス円がそろって重くなっているところに注目しています。
クロス円が重くなるということは、ひとつには、ドル/円が重くなってきていることによりますし、もうひとつには、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで重くなってきていることを示します。
つまり、ドル高円高ということになりますが、これはリスクを回避する時のパターンです。
ここにきて、スペインをはじめとするユーロ圏諸国の債務危機の再燃、先週金曜に発表された米雇用統計の予想外の悪化、株や原油といったリスク商品から安全資産とされる米国債へのシフトなど、いろいろな面でリスクが発生し、そのリスクを回避しようとする動きが出てきています、
それが、為替ではドル高円高となって表れているのではないかと思われます。
ドル/円、クロス円は、発表された日本の2月の経常収支が1.1778兆円となり、予想の1.12兆円を上回ったことから売られました。
しかし、ドル/円は、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落した(ドル高)ため、反発しています。
一方、クロス円は、EUR/USDなどの下落に押され、安値圏を維持(円高)しています。
要は、ドル高円高相場になっています。
ドル/円、クロス円は、円高気味での寄り付きです。
引き続き、円高傾向が続くのかが、注目されます。
今日も、アジア・オセアニアでは、ウェリントン、シドニー、香港が、欧州は、ロンドンならびに欧州大陸が、イースターのグッドマンデーで休場です。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
78.00-80.00近辺のレンジを日足の実体で上に抜けてきており、今後81.00、そして82.00を段階的に試していくものと思われます。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
4月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング39,835枚vsユーロショート119,315枚、ネットユーロショート79,480枚(前回ショート82,129枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング14,563枚vs円ショート79.671枚、ネット円ショート65,108枚(前回ショート67,622枚)となっています。
ユーロも円も、ネットショートがやや減少したものの、ユーロと円のそれぞれのマーケット規模からすると、円の方がショートになっている度合は、ユーロよりも高いものと思われます。
先週末の予想外に悪かった米雇用統計の発表に、確かに、ドル/円、クロス円が下落しました。
しかし、ドル高円高は、先週金曜だけのことではなく、通貨ペアにより先週前半ないし半ばから既に始まっていました。
先週水曜、スペインの国債入札が不調に終わったことからユーロ圏諸国の債務危機の再燃が懸念されたのに加え、ドラギECB総裁がユーロ圏経済の下振れリスクに言及したこともあり、リスクを回避しようとする動きが、さらに強まりました。
そのため、逃避的に米国債が買われ(利回り低下)、それと相関性の高いドル/円は下落気味となる一方、リスクを回避しようと原油や金など商品相場が売られ、それらと相関性の高いEUR/USDが重くなっています。
今後、こうしたリスクを回避しようとする時のパターンである「ドル買い円買い」、つまりEUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落、そしてクロス円の下落がさらに強まるものと思われます。
クロス円は、今年の1月頃から大幅な上昇を見ましたが、3月後半から4月初頭にかけて反転となりました。
ドル/円の上昇開始はクロス円に出遅れて2月初頭からでしたが、下落についてはクロス円とほぼ同時期に始まっています。
今後EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落(ドル高)を強めると、クロス円は続落するものと思われます。
ドル/円はドル高地合いの中で下げ渋ることも考えられますが、少なくとも上値は重くなるものと見ています。
ニューヨークダウは、イースターのグッドフライデーで休場でした。
米国債10年物利回りは、発表された3月の米雇用統計で、失業率は8.2%と予想の8.3%より改善したものの、非農業部門雇用者数は12.0万人と予想の20.5万人を大きく下回り大幅低下し、暫定値ながら前日比0.126%下げて2.055%で引けました。
原油価格は、イースターのグッドフライデーで休場でした。
金価格は、イースターのグッドフライデーで休場でした。
為替相場では、雇用統計の非農業部門雇用者数が予想を大きく下回ったことで、ロングポジションが多かったと見られるドル/円が、大きく下落し、一時81.31近辺をつけました。
EUR/USDも買われ(ドル売り)ましたが、1.3112近辺が高値で上値の重い状況でした。
このため、EUR/JPYはじめクロス円が軒並み下落となりました。
マーケットでは、再びQE3(第3弾量的緩和策)への期待が復活してきているもようで、これを受けて米国債利回りがさらに低下すると、それと相関性の高いドル/円が続落し、それに連れてクロス円もさらに下げる可能性があります。
したがい、来週初は、ドル/円、クロス円の売りで始まるのではないかと見ています。
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。
そば処 朝日屋
住所:静岡県伊豆の国市古奈24-2
電話:055-948-0435
意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
伊豆長岡の古奈の開湯は約1300年前に遡り、源頼朝も入浴したとされています。
そんな歴史ある温泉町に、一見、町のお蕎麦さんという感じのお店があります。
お邪魔した日は、昼間から生憎の雨でしたが、そこは呑兵衛には良い口実で、なんの後ろめたさもなく昼から一献傾けることとなりました。
酒の肴には、鴨の卵とじ、天ぷら盛り合わせなど、結構なボリュームでしたが、美味しく頂きました。
かなりの繁盛店らしく満員で、尚かつ出前もやっているようで、店員さんはてんやわんやの忙しさでした。
そして、お蕎麦は、ぶっかけを頂きました。
桜エビの入った静岡らしいぶっかけでしたが、なんと言っても、蕎麦が美味い!
さすがは、これだけ混むだけのお店だと、納得しました。
高級蕎麦店と立ち食い蕎麦に、お蕎麦屋さんが二極化していく中で、頑なに、町のお蕎麦屋さんであろうとしているお店でした。
超閑散なマーケットが、続いています。
東京も、オフィシャルクローズが午後5時ですので、それを過ぎるとさらに静かになるものと思われます。
ただし、その後のヨーロッパ市場はすべて休場ではありますが、電子ブローキングを経由した取引は、散発的には起きるものと思われ、全く相場が止まってしまうということはないものと見ています。
ニューヨークは、遅くとも日本時間午後8時頃には出てくるものと思われます。
本日は、日本時間午後9時30分に3月の米雇用統計(予想:失業率8.3%、非農業部門雇用者数20.5万人)の発表が予定されています。
ドル高期待が強まっているだけに、注目の非農業部門雇用者数がもし予想より高い数字であったり、失業率が予想より低下していれば、ともかくドル買いで試すことになるものと思います。
反面、ドル高期待が強まっているため、ポジションがドルロングに偏っている可能性があり、非農業部門雇用者数がもし予想より低い数字であったり、失業率が予想より上昇していると、ドルロングの投げが集中する可能性があります。
イースター休暇のため、ニューヨークだけがオープンしている中での発表になりますので、発表直後は結果次第で動き、ロスカットオーダーがつき終わると静かな相場になるのではないかと見ています。
アジア・オセアニア地域て、本日開いているマーケットは、東京だけのため、ほとんど反応薄です。
このままの状態がアジアタイム続くものと思われます。
ヨーロッパタイムはどこも開いておらず、そして北米もカナダは休みですので、ニューヨークだけオープンのところで米雇用統計が発表になることになります。
マーケットは、かなり薄いようですので、警戒が必要です。
ニューヨークダウは、欧州債務問題への懸念が再燃する中、翌日からイースター休暇で株式市場が3連休となるのを控え、リスク資産圧縮の動きから売られ、前日比14.61ドル安の13,060.14ドルと3日続落して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、欧州懸念が根強く、逃避買い(利回り低下)が続き、暫定値ながら前日比0.046%下げて2.177%で引けました。
原油価格は、翌日からのイースター休暇を前に、このところの下げの調整から反発し、前日比1.84ドル高の103.31ドルで引けました。
金価格は、翌日からのイースター休暇を前に、このところの下げの調整から反発し、前日比16.00ドル高の1,630.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、スペインの国債利回りがさらに上昇したほか、イタリアの国債利回りも上昇したことを受け、EUR/USDは、一時1.3035近辺まで下落しました。
それに連れて、EUR/JPYも、一時106.90近辺まで下げました。
ドル/円も、一時81.83近辺まで下げましたが、その後82円台前半に反発しました。
EUR/USDは、米雇用統計などをきかっけとして、1.3000をテストするものと思われます。
ドル/円は、81.00-83.00近辺のレンジが続きそうです。
EUR/JPYは、EUR/USDに連動するものと思われます。
ただし、本日からイースター休暇のため、一時的には相場は動いても、動きが長続きしない可能性は残ります。
明日からイースター休暇のところが多く、これからのロンドン、ニューヨークは、小動きに終始する可能性が高そうです。
ただし、明日は、ニューヨークはオープンし、しかも米雇用統計の発表はありますので、今日発表の週次の新規失業保険申請件数(予想35.5万件)には注目する必要があります。
この指標は、新規の失業保険申請件数ですから、数字が大きいと申請者が多く、雇用情勢が悪いことを示します。
逆に、数字が小さいと申請者が少なく、雇用情勢が良いことを示します。
従い、少なくともドル/円は、予想より結果が大きければドル売り、小さければドル買いになるものと思われます。
昨日のスペイン国債の入札が不調だったことからユーロ圏諸国の債務問題が再燃したことや、中国の景気後退懸念が強まっていることから、リスクを回避しようとする動きが強まっています。
今後、相場はリスクを回避しようとする時のパターンであるドル高円高になるものと見ています。
特に、ユーロ圏諸国の債務問題が再燃していますので、EUR/USDの売りが強まり、1.3000を試すことになるものと思われます。
1.3000はかなり強いサポートですので、下に抜けることができるかどうかは、実際試してみないことにはわかりませんが、試すだけ試すことになると見ています。
スペイン国債の入札不調によりニューヨークダウが下落したことを受け、日経平均はじめ、アジア株、オセアニア株も売られました。
このため、リスクを回避しようとする動きから円買いが強まりました。
つまり、ドル/円、クロス円が、重くなっています。
ユーロ圏諸国の債務危機が本格的に再来するのか、注意深く見る必要があります。
ニューヨークダウは、前日公表されたFOMC議事録で米追加緩和観測が後退したことが引き続き重荷になった上に、スペインが実施した国債入札が不調となり、欧州の一部諸国の財政に対する懸念が再燃し、前日比124.80ドル安の13,074.75ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、スペイン国債の入札が不調だったことや、米追加緩和期待が後退したことからニューヨークダウが大きく下落したことで、リスクを回避しようとする動きが強まり、暫定値ながら前日比0.077%下げて2.222%で引けました。
原油価格は、前日のFOMC議事録以降、ニューヨークダウも大幅安となったことを受け下落し、前日比2.54ドル安の101.47ドルで引けました。
金価格は、前日のFOMC議事録を受けて米追加緩和期待が大きく後退する中、リスクを回避しようとするムードが強まって売りが加速し、前日比57.90ドル安の1,614.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、スペインの国債入札が不調に終わったことに加え、ドラギECB総裁がユーロ圏経済の下振れリスクに言及したことも材料視され売られ、一時1.3108近辺まで下落しました。
その後は、ややジリ高となりました。
一方、ドル/円は、ロンドンタイムから82.10-82.70近辺で蛇行を続けました。
EUR/USDについては、1.3128近辺にある90日移動平均線にひっかかって下げ止まっている状況ですが、引き続き1.3000方向を試すものと思われます。
ドル/円は、依然82.00-83.00近辺で揉み合いそうです。
本日最も注目されるのは、金曜の米雇用統計を占う意味で重要なADP雇用統計(予想20.6万人)の発表だと思われます。
ここのところ、マーケットは米国の材料にはドル買いで反応しやすくなっており、本日発表のADP雇用統計についても、予想を上回る良い結果であれば、ドル買いでより反応するものと思われます。
中でも、対ユーロでのドル買い、つまりEUR/USDを売りでファンド筋は攻めようとしているもようで、ファンド筋の動きには注意が必要です。
尚、ドル/円についてもADP雇用統計が良ければ、ドル買いで攻めるものと思いますが、83円台半ばから84.00にかけてはきついところではないかと見ています。
むしろ、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落すると、クロス円が売られることになり、ドル/円の上値は重くなるものと思われます。
EUR/USDは、1.3400を攻めきれずに反落してきています。
本来のレンジである、1.3000-1.3300近辺に戻っただけなのかもしれませんが、上に抜けきれなかったことは、意味があると思われます。
そして、ここにきて米国の追加金融緩和観測が後退してきており、ドル買いになろうとしています。
近い将来、1.3000近辺を試すことになるのではないかと見ています。
EUR/USDが下落するようであれば、EUR/JPYも追随して下げるものと思われます。
ファンド筋は、昨日のFOMC議事録からもQE3(第3弾量的緩和策)の可能性が薄れたとして、米債売りのEUR/USD売りをしているもようです。
つまり、利回り上昇を狙って米債を売り、また金利上昇からのドル高を狙ってユーロを売ってドルを買うというポジションを作っているようです。
ただ、投資家筋は、イースター休暇前ということで目立った動きがなく、投機筋が先行している相場だけに、EUR/USDが、下げきれなければ反発も早いと思われます。
しかし、日足のチャートで見る限りでは、EUR/USDは下落する可能性が高そうです。
ニューヨークダウは、米FRBが発表した米FOMC議事要旨を受けて、追加の金融緩和観測が後退し売りが優勢となり、前日比64.94ドル安の13,199.55ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表されたFOMC議事録で追加緩和への期待感が大きく後退し、逆に引き締め期待が高まる内容だったことから大きく上昇し、暫定値ながら前日比0.104%上げて2.286%で引けました。
原油価格は、発表されたFOMC議事録で追加緩和への期待感が後退したことからEUR/USDが売られ、これを受けて下落し、前日比1.22ドル安の104.01ドルで引けました。
金価格は、発表されたFOMC議事録で追加緩和への期待感が後退したことからEUR/USDが売られ、これを受けて下落し、前日比7.70ドル安の1,672.00ドルで引けました。
為替相場では、発表されたFOMC議事録を受け、ドル全面高となりました。
一時、ドル/円は83.00近辺まで上昇、EUR/USDは1.3214近辺まで下落しました。
FOMC議事録発表と同時に一気にドル買いに動いたことから、マーケットがいかに追加金融緩和を期待してドルをショートにしていたかがわかります。
ここからは、EUR/USDがさらに下落するかが注目されます。
日本は、新年度入り、欧米は今度の週末をはさんでイースター休暇、それに加えて、2日(月)~4日(水)は清明節で中国が三連休、これでは今の相場が静かなのも頷けます。
しかし、油断も禁物です。
ドル/円は、昨日の東京で83.31の高値をつけながら、今日の東京オープン前には81.56近辺まで下落しました。
その後82.00近辺まで戻してはいるものの、日足で見ると、徐々に上値が切り下がり、下値が切り下がってきています、
目先、82.50-60近辺までの反発の余地はありますが、その後再び軟化する可能性はあると見ています。
BRICS(ブリックス)とは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの成長著しい新興5ヶ国の頭文字からとってこう呼ばれています。
そして、BRICSは先週29日(木)に、ニューデリーで4回目となる首脳会議を開き、各国からの資金提供による発展途上国などのインフラ整備支援を目的としたBRICS銀行の創設に向け、具体的な検討を始めることで合意しました。
従来、こうした役割は、IMF(国際通貨基金)が行ってきましたが、主要出資国の経済的な困窮などにより、地位が後退してきているだけに、BRICS銀行の創設が順当に進めば、今後IMFに代わって大きく存在感を増すことになると思われます。
そして、それが意味することは、発展途上国への資金提供にあたっては、IMFとは異なった資金の流れが発生するでしょうし、使用される通貨も違ってくるものと思われます。
つまり、これまでの欧米支配の世界構造が大きく変化することが考えられ、このBRICS銀行の今後の進展には注意深く見守っておく必要があります。
ドル/円は、米系証券が81.60にストップロスを置いていたらしく、これを狙った売りが出たもようです。
全体的にも、ドル売り気味です。
クロス円は、ドル/円に連れて下げました反発気味です。
方向感の模索が続いています。
ニューヨークダウは、発表された3月の米ISM製造業景気指数は53.4と予想の53.0を上回り、これを受けて景気の先行きに安心感が広がって上伸し、前週末比52.45ドル高の13,264.49ドルと3営業日続伸し、2007年12月31日以来約4年3ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、欧州の経済指標があまり良くない内容だったことから下げて始まりましたが、米ISM製造業景気指数が予想を上回る好調な内容だったことが好感されたほか、ニューヨークダウや商品が上昇したことで下げ幅を縮小し、暫定値ながら前週末比0.029%下げて2.180%で引けました。
原油価格は、日曜日に発表になった中国PMIや発表された米ISM製造業景気指数が予想を上回る好調な内容だったことが好感され続伸し、前週末比2.21ドル高の105.23ドルで引けました。
金価格は、日曜日に発表になった中国PMIや発表された米ISM製造業景気指数が予想を上回る好調な内容だったことが好感され続伸し、前週末比7.80ドル高の1,679.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、東京の朝一番に買われたドル/円は、その後反転し、終日下落を続けました。
EUR/USDも、ロンドンタイムから下落に転じましたが、こちらはニューヨークに入り、やや反発しました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れて下落となりました。
強い方向性がマーケットに明確にないところで、新しい月に入ったとばかりに買い上げた反動が起きたマーケットだったと言えます。
まだ、じっくり、様子を見て良いように思います。
ロンドンに入り、EUR/USDなどが上昇した原因は、GBP/USDのショートのストップロスがついたためのようです。
EUR/USDは、確かに1.3400にはオプショントリガー(手前売り、上抜けるとストップロスの買い)がありますが、マーケットはここでブル(強気)になって良いのか、ベア(弱気)でいるべきなのか、かなり迷っているようです。
しかも、今の相場自体がドル相場かどうかについても迷っているようです。
そういう状況ですから、あまり早まってマーケットに飛び込まないほうが良いように思われます。
ドル/円は、先週末の海外からr、ファンド筋により買われており、ファンド筋は4月相場で再び上値を試そうとしているもようです。
従来、新年度の機関投資家の方針や輸出入企業の計画が決まって動き出すのが、4月後半になるのが一般的です。
しかし、今年の場合、4月前半でも、ファンド筋が買いで試そうとしているようで、投機的な動きが出てきているもようです。
ただし、3月15日の高値84.18はもちろんのこと、83.50、84.00、84.50といった50銭刻みのレジスタンスもあり、そう簡単には、上がらないものと見ています。
ドル/円は、発表された第1四半期の日銀短観で、大企業製造業・業況判断が-4と予想の-1を下回ったことから、日銀の追加緩和観測が強まり、ドル高円安となっています、
これを受けて、クロス円も上昇しています。
短観を材料としてどこまで円安が進むか注目です。
EUR/USDなど円以外の通貨は、シドニーでは高く寄り付いたもののその後は下落(ドル高)しています。
シドニーでは、ドル/円、クロス円、そしてEUR/USDなど円以外の通貨も対ドルで、ギャップ(窓)をあけてオープンしています。
上値を試すだけ試さないことには、下がりそうもありません。
どれもギャップをあけていますが、どれか先行して上限を突破する通貨ペアが必要だと思います。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
目先、78.00-80.00近辺のレンジの下限を試す可能性はありますが、まだレンジ相場が続くように思われます。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
3月27日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング34,033枚vsユーロショート123,162枚、ネットユーロショート82,129枚(前回ショート82,954枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング10,905枚vs円ショート78,527枚、ネット円ショート67,622枚(前回ショート25,821枚)となっています。
ユーロのポジションは前週とあまり変わっていませんが、円のポジションに注目です。
先週のドル/円の動きは、結果的には81.83-83.39の横ばい相場でしたが、週初の上げ基調に乗って、円ショートが増えたもようで、ショートポジションの大きさがちょっと気になる水準になっています。
週半ばから後半の軟化で、ポジションも減っているようであれば問題はありませんが、円ショートが依然として高水準にあるようであれば、やはり上げには限りがあると思われます。
今週から本邦勢は、新年度入りしてきます。
しかし、たとえば、機関投資家が新年度の投資方針をすぐに決定するとか、輸出入企業が新年度の輸出入計画をすぐに決めるというものではなく、それなりの時間をかけて検討します。
一般的に、方針や計画が定まってくるのは、4月の後半頃と見ておくべきかと思います。
ただし、3月中、決算期末で動けずしびれをきらしていた邦銀勢が、4月初めにマーケットに待ってましたとばかりに飛び込んでくることが過去よく見受けられた光景です。
しかし、機関投資家や輸出入企業のフロー(資金の流れ)がまだ本格的にでてきていないところで、邦銀勢など投機筋が売りだ買いだとやれば、投機的ポジションが短期的にショートかロングに偏ることになり、偏れば後は反転するしかない相場になるものと思われます。
今週は、6日(金)に米雇用統計もあり、また週末を挟んでイースター休暇に入るところも多いことから、新しい月になったさあやるぞとあまり力まない方が良いように思われます。
FX常勝の公式20
出版社:スタンダーズ
発売日:2017/1/18
ガッツリ稼いで図太く生き残る! FX
出版社:すばる舎
発売日:2016/1/21
知識ゼロでも1時間で稼げるようになるFX入門 2018
出版社:standards
発売日:2018/6/22
超入門24時間まかせて稼ぐFX戦略投資
出版社:扶桑社
発売日:2017/3/8
FX戦略投資 実践編
出版社:扶桑社
発売日:2017/7/1
知識ゼロでも1時間で稼げるようになるFX入門
出版社:standards
発売日:2017/6/26