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2012/05/31

リスク回避のドル買い円買い続く

ニューヨークダウは、欧州不安が根強いことや、発表された5月のADP雇用統計は13.3万人(予想15.0万人)、週次の米新規失業保険申請件数は38.3万件(予想37.0万件)、そして5月のシカゴ購買部協会景気指数は52.7(予想56.8)と軒並み予想より悪く、米景気の回復が鈍化しているとの警戒感が強まり、前日比26.41ドル安の12,393.45ドルで取引を終えました。

尚、「IMFがスペインへの金融支援を準備している」との報道に、一時買いが強まる場面もありました。

米国債10年物利回りは、欧州不安が根強いことや、発表された米雇用指標が弱い内容となったことから、翌日の米雇用統計への警戒感も高まって低下し、暫定値ながら前日比0.061%下げて1.561%で引けました。

原油価格は、欧州不安が根強いことや、発表された米経済指標が弱い内容となったことで売りが続き、前日比1.29ドル安の86.53ドルで引けました。

金価格は、売りが先行したものの、逃避買いも入り下げ渋り、前日比1.50ドル安の1.564.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は78.63近辺にあった200日移動平均線を日足の実体で下回り、EUR/USDは1.2330-1.2450近辺のサポートゾーンの下限近くまでさらに下げ、そしてEUR/JPYは今年1月16日の安値97.04を日足の実体で下回って、いずれもニューヨークは引けました。

ドル/円は、200日移動平均線を下回ったことや、米国債利回りが下落を続けていることから、2月3日から3月15日までの約8円の上昇の起点である76円台までの全戻しの可能性は高まったものと思われます。

一方、EUR/USDは下げ止まり感が未だに出ておらず、結果としてEUR/JPYが2008年7月以来の下落の一番底であった今年1月16日の安値97.04を下回って引けており、新たに売りが示唆されています。

EUR/JPYについては、反発するにしても、まずは下を試すだけ試さないと反転はなさそうです。

EUR/JPY、クルーシャルな局面

日足で見ますと、EUR/JPYがクルーシャルな(Crucial、きわめて重大な)局面に来ています。

2008年7月以来の下落の一番底が、今年1月16日の安値97.04でした。

その後、反発し3月21日に111.43の高値をつけました。

しかし、4月2日以降再び下落に転じ、現在97円台半ばから後半にいて、二番底を試そうとしています。

個人的には、今回のステージ(段階)で、瞬間的に97.04を割り込むことはあっても、いったん戻し、本格的な下落は、今年秋以降になるのではないかと現段階では考えています。

それは、ひとつには、マーケットがだんだん熱くなってきていることを感じているからです。

また、6月末の欧米勢の中間決算期末が近づいてきており、特にEUR/USDのショートポジションの手仕舞いが起きることを無視できないと考えているからです。

戻りの弱いマーケット

日足で見てみますと、相変わらず、全般に長ヒゲが出ていません。

たとえば、EUR/USDで申し上げますと、陰線のロウソク足が続いてはいますが、長い下ヒゲが出現していません。

これが意味することは、ふたつあります。

ひとつは、買い下がっているロング筋が、未だにロングを投げずに頑張っているということです。

投げていれば、下に差し込むような下げ方をします。

もうひとつは、積極的に売り攻めをしていれば、ショートのポジションがたまり、反発力がついてくるはずですが、安値圏でほとんど反発していないところを見ると、それほどショートにもなっていないということになります。

このように、ロングポジションはきれず、ショートはたまっていないということになると、反発力が出てこず、ずるずるとさらに下がることになります。

さらに円高進行か

ドル/円は、ドル/円としての売りは目立ちませんが、EUR/JPYやAUD/JPYの売り(円買い)に押されているもようです。

要は、リスク回避のドル買い円買いの一環と言えます。

ドル/円は、78.63近辺に200日移動平均線がサポートとしてあり、このあたりはなかなかすんなりとは抜けないものと見ています。

ただし、米国債はアジアタイムに入ってからも買われて(利回り低下)おり、方向的にはドル安円高だと考えています。

2012/05/30

引き続きドル高円高か

ニューヨークダウは、スペイン大手銀行バンキアの救済を巡りスペイン政府の資金調達への懸念が強まったほか、イタリア国債の入札で10年物落札金利が6%台に乗せたことを受け、前日比160.83ドル安の12,419.86ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、スペインの銀行問題などユーロ圏諸国の債務危機の深刻化が意識され、逃避買い(利回り低下)が大きく入り、暫定値ながら前日比0.128%下げて過去最低の1.617%で引けました。

原油価格は、スペインの銀行問題などユーロ圏諸国の債務危機の深刻化が意識されたほか、中国の景気対策が2008年ほどの規模にはならないとの観測から失望売りが加速し、前日比2.94ドル安の87.82ドルで引けました。

金価格は、スペインの銀行問題などユーロ圏諸国の債務危機の深刻化が意識されたほか、中国の景気対策が2008年ほどの規模にはならないとの観測から逃避的な買いが強まり、前日比14.70ドル高の1,565.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、スペイン大手銀行バンキアの救済を巡りスペイン政府の資金調達への懸念が強まったほか、イタリア国債の入札で10年物落札金利が6%台に乗せたことを受けて、リスクを回避しようとするドル高円高が強まりました。

EUR/USDは、想定していた1.2330-1.2450近辺のサポートゾーンの下限近くまで下落しています。

今のところ、コンスタントに下落しており、引き続き下方向を試すものと思われます。

ドル/円は、一時79.00を割り込み、78.87の安値をつけましたが、その後79.00-10近辺にやや反発しました。

しかし、米国債10年物利回りが過去最低の1.617%で引けたことから、米国債利回りと相関性の強いドル/円はさらに下落する余地はあるものと見ています。

また、クロス円も下落後安値圏を維持しており、この面からも、ドル/円は下押しされるものと思われます。

EUR/USDの下げは時間との戦いか

EUR/USDは、1.2330-1.2450近辺がサポートゾーンとなっており、このゾーンを下に抜けられるかが目先の課題だと見ています。

そのサポートゾーンが下にしっかりと割れると、1.2000近辺を目指すことになると思います。

しかし、一方では、6月末の欧米勢の中間決算を控えて、手仕舞いの動きも早ければ6月初旬から出るものと思われ、下攻めも時間との戦いになると思われます。

ただ、今年の6月の場合、ギリシャの再選挙が17日に実施される予定で、これが中間決算前の手仕舞いの時期を遅らせる可能性があり、その点には注意を払う必要があります。

売りのエクスキューズを求めるEUR/USD

昨日のEUR/USDの下げのきっかけとなった、スペインの格下げを発表したイーガン・ジョーンズという米格付け会社は、最近チラホラと名前が出てきているものの、まだあまり名の売れていない会社のようです。

しかし、いずれにしても、昨日の同社の発表はマーケットがユーロを売るエクスキューズ(言い訳)になりました。

とはいえ、ユーロベアのセンチメントは強く、依然売らないと気が済まないように見受けられます。

ドル/円は、ファンドも手を出さなくなってきたもようで、動意薄です。

2012/05/29

再びリスク回避のパターン

再び、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下げて(ドル高)きています。

それに連れて、クロス円も重くなって(円高)います。

ドル/円も、重めです。

基本的には、リスクを回避しようとする動きになっています。

根強いユーロを売りたいマーケットセンチメント

ニューヨークダウは、中国政府が景気刺激策を強化するとの観測が強まったほか、ギリシャがユーロ圏から離脱する懸念が後退し、前週末比125.86ドル高の12,580.69ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、5月の米消費者信頼感指数は64.9と予想の69.6を下回ったことやスペインの金融システム不安から低下したものの、その後ニューヨークダウが堅調に推移したため反発し、暫定値ながら前日比0.007%上げて1.745%で引けました。

原油価格は、ギリシャの政局やスペインの金融システム不安が重しとなり、前週末比0.10ドル安の90.76ドルで引けました。

金価格は、米格付け会社がスペインを格下げしたことを受け、前週末比20.20ドル安の1,551.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、米格付会社イーガン・ジョーンズがスペインの格付けを引き下げたことを受け、EUR/USDは一時1.2461近辺まで下落しました。

それに連れて、EUR/JPYは98.94近辺と95.00を割り込みましたが、その後99円台前半に回復しました。

ドル/円については、横ばい推移が続きました。

マーケットは、何かにつけて、ユーロ売りの材料を求めているもようで、今回はイーガン・ジョーンズという米格付会社によるスペインの格下げを持ち出してきました。

まだ、下げが更新する可能性はありますが、あまり深追いはしないほうが良いのではないかと見ています。

ドル/円は、依然膠着していますが、動くタイミングは近づいているという見方は変わりません。

ドル/円、79.00を割っての下落の可能性は?

ここのところ膠着感を強めていたドル/円相場に転機が訪れるのではないかと考えています。

ドル/円の日足を見てみますと、2月3日の76円台から3月15日の84円台までの上昇が、3月21日からの下落に転じた後、79円台でひっかかっている状況に現在あることがわかります。

また、複数の移動平均線が79円台後半に集まってきており、この点からも動き出す可能性を示しています。

さらに週足、そして月足を見て、率直な感想としては、76円台から78円台にかけての空白部分が埋められていないのがどうしても気になります。

確かに、79.00近辺は、覆面介入の噂もあって堅そうですが、私自身としましては、ドル/円は76円台を目指すのではないかと考えています。

波乱前のマーケットなのか

相場の転機とは、マーケット参加者の大勢がまだこれまで進行した方向への相場展開の継続を信じてやまない時に起きるものです。

今回の場合であれば、ギリシャの政局不安やスペインの債務・金融問題といったものが存在している以上、マーケットの志向はユーロ売りとなっていることは、シカゴIMMポジションからもわかります。

しかし、こうしたマーケットの大方が一方向を見ている時こそが、意外性のある相場展開になるものです。

しかも、まだ少し早いとは思ってはいますが、6月末は欧米勢の中間決算にあたり、ポジションの手仕舞いが起きやすい環境にあることもまた忘れてはならないと思います。

相場は近々動き出すか

EUR/USDは下げてきており、完全に週末を挟んでできたギャップ(窓)が埋まりました。

しかし、スペインの財政・金融問題が前面に出てきているわりには、重くはありますがそれほど急落する感じもありません。

それは、ひとつにはファンド筋のショートカバーが出ていることがあるようです。

ドル/円やEUR/USD、またクロス円なども、日足が収束し始めており、今日とは申しませんが、近々相場が動きだすものと見ています。

2012/05/28

EUR/USDは両にらみか

ニューヨークがメモリアルデーで休場の中、ロンドンでは、オープン直後ギリシャの緊縮財政推進派優位の世論調査の結果を受けて、EUR/USDはショートカバー狙いの買いに1.2624近辺まで上昇しました。

しかし、上値も重く、加えてスペインのラホイ首相がスペインの資金調達が困難になっているとの認識を示したことや、これを受けたスペインの国債利回りの急上昇、そして同国の銀行株の急落に、EUR/USDは一時1.2525近辺まで反落しました。

一方、ドル/円は、79.34近辺まで緩んだものの下値も堅く、79.51近辺まで反発後79.45-50近辺での揉み合いとなりました。

EUR/USDは、先週金曜のニューヨーククローズと昨日の東京オープンの間でできたギャップ(窓)を、ほぼ埋めた格好です。

EUR/USDは、問題はギリシャだけではなくスペインなど他のユーロ圏諸国にもあり、そう簡単に問題が収拾する状況にはなく、ユーロはなかなか反発は難しいと言えます。

しかし、その一方では、欧米勢の6月末の中間決算前の手仕舞いが早ければ6月初旬(来週)から始まる可能性があり、両にらみの姿勢にならざるを得ないと見ています。

ドル/円に関しては、日足の値動きが収束してきており、近々動きが出る可能性がありますので、注意が必要です。

EUR/USDなど、買戻し気味

ロンドンでは、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで、買われて(ドル売り)います。

EUR/GBPが買われて(ポンド売り)ため、GBP/USDの上値は重い状態です。

ドル/円は買いから入ってきましたが、あまり伸びません。

ただし、クロス円は、EUR/USDなどが買われているため、買い気です。

ニューヨーク不在のロンドンに警戒

EUR/USDは、ギリシャの緊縮財政推進派優位の世論調査の結果を受けて、先週末のニューヨーククローズと本日の東京オープンの間でギャップ(窓)を開けました。

その後も、買い気が引かないところを見ると、マーケットはギャップ埋めを狙って戻り売りをしてショートになっているもようです。

今日は、ニューヨークが休場の中、ロンドンでは、前向きな動きになるよりも、むしろ後ろ向きな動き、すなわち、マーケットに残るショートポジションをスクイズ(崩す)する動きが強まるのではないかと見ています。

ただし、あくまでもポジション調整であり、買戻しが一巡すれば再び緩むものと思われます。

下がらないEUR/USD、重いドル/円

EUR/USDは、ギリシャの緊縮財政推進派優位の世論調査の結果を受けて、ジャンプアップした後は、高止まりしています。

オーバーウィークエンド(週越え)でユーロのショートをキープしたマーケット参加者の買戻しが買いの中心だったものと思われます。

そのため、ポジション的には買い戻してスクエア(無し)となったことから、高止まりしているものと思われます。

一方、ドル/円が買ってしまってロングになったのか重くなっています。

2012/05/27

EUR/USD、ギリシャの世論調査を好感

ギリシャの地元各紙が一斉に報じた週末実施の五つの世論調査では、来月17日の再選挙で財政緊縮策推進の中道右派・新民主主義党が、緊縮策に反対する急進左派連合をリードしました。

つまり、ギリシャのユーロ圏残留の可能性が高まりました。

これを好感して、オセアニア市場では、EUR/USDは日本時間午前6時現在1.2575-77近辺となり、先週末のニューヨーククローズ1.2516から60ポイントほど上昇しました。

ただ、ユーロ安の原因は、もはやギリシャだけの問題ではなく、スペインなどの状況も悪化しており、このままどんどんEUR/USDが上昇するとは思われません。

これからの展開は(2012/05/27)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

年初につけた82.00近辺のレジスタンスを上抜きました。

さらに、84.00近辺を目指すものと思われます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月22日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング34,714枚vsユーロショート230,075枚、ネットユーロショート195,361枚(前回ショート173,869枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング20,483枚vs円ショート38,493枚、ネット円ショート18,015枚(前回ショート34,315枚)となっています。

ユーロのネットショートはさらに膨らんでいます。

しかし、従来的には売り過ぎですが、現在マーケット参加者が増えてきているもようで、依然として下落を続ける可能性があります。

ドル/円相場は、タイトな三角保ち合い(もちあい)になってきたため、円ショートは、減少しています。

EUR/USDを、週足で見てみますと、2010年8月から形成されたヘッドアンドショルダーのネックラインが、1月16日の週の寄り付きである1.2647となります。

そして、先週の引け値が1.2516と1.2647を下回ったことで、ネックラインを下にブレイクしています。

したがい、当面、2010年6月7日の週足の寄り付きである1.1932近辺を目指すものと思われます。

一方、ドル/円は膠着していますが、依然としてダウンチャネル(下落帯)の中におり、またクロス円の上値も重いこともあり、結局は2月3日からの上昇の起点である、76円台前半まで下がるものと見ています。

EUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、ドル/円、クロス円などを日足で見てみますと、全般的に言えることですが、ドル高円高方向に長いひげが出現していません。

このことから、しっかりとドル高円高方向を試していないものと思われ、そのため大きな反発力が出ないものと見ています。

つまり、今週は5月の最終週で、まだ6月末の中間決算絡みの手仕舞いの反対取引が出るには時期尚早であり、引き続きドル高円高方向に向かうものと考えています。

2012/05/25

下げ止まる気配のないEUR/USD

ニューヨークダウは、格付け大手S&Pがスペインの金融機関5社の長期債務格付けの引き下げを発表したほか、スペインのカタルーニャ地方が政府に資金援助を求めたこととも伝わり欧州信用不安が拡大し、前日比74.92ドル安の12,454.83ドルと反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャのユーロ圏離脱懸念やスペインの銀行・財政問題など欧州問題にマーケットの関心が集まり逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら0.039%下げて1.738%で引けました。

尚、3連休を控えて現地時間午後2時までの短縮取引となりました。

原油価格は、欧州をめぐる不透明感が売り材料となる一方、イランの核問題をめぐる欧米6ヶ国との協議の結論が6月へと先送りとなったことが買い材料となり売り買いが交錯し、前日比0.20ドル高の90.86ドルで引けました。

金価格は、ギリシャの政治混乱に続いて、スペインの銀行格下げなどが伝わり逃避買いに、前日比11.40ドル高の1,571.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ギリシャのユーロ圏離脱懸念やスペインの銀行・財政問題など欧州問題にマーケットの関心が集まり、EUR/USDは一時1.2497近辺まで売られ、1.2500を割り込みました。

しかし、来週月曜がメモリアルデーでニューヨークが休場となるため、それ以上には下げきれず、1.25台前半での横ばいとなりました。

ドル/円は、小動きながらややジリ高で推移し、EUR/JPYは基本的にはEUR/USDに連れた動きに終始しました。

EUR/USDのニューヨーククローズは、1.2515-17近辺と、昨日のクローズレベルである1.2532をさらに下回ってきており、着実に下げています。

また、EUR/JPYなどクロス円の上値も重く、リスク回避のドル高円高基調は来週も続くものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.223

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

佐久の草笛 
住所:長野県佐久市佐久平駅東21-3
電話:0267-66-3939

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

以前にも、ご紹介したお蕎麦屋さんですが、また行ってきました。

もうすっかり、軽井沢にいく時は、こちらで昼食というのが定着しています。

なぜかと言えば、軽井沢は高いばかりで、あまりおいしいお蕎麦屋さんがなかったからです。

そのことを、地元の知人に話したところ、軽井沢の隣に位置する佐久にあるこちらのお店が美味しいと勧められ、以来軽井沢に行くことになると、こちらというのが、定番となりました。

蕎麦自体、自社栽培という凝りようですが、そのためか、一人前1.5人分というボリュームで、美味しい上に食べごたえがあります。

また、かき揚げが190円というお値段でもわかりますが、価格は全般にお安くそれもまた魅力的です。

店員さんもとても感じ良く、広いお店があっという間に満員になってしまうのも頷けます。

ドル/円、需給の変化に注意

ドル/円の動きは、基本的に実需の資金フローによるところが大きく、今気にかかっているのは、フローの変化です。

ご存知の通り、震災後原発が停止したことにより、火力発電の燃料として液化天然ガス(LNG)の輸入が急増しており、当然ドルの需給はドル不足、つまりドル買いに偏ってきているはずです。

ただし、一方では、円買い要因となる海外からの配当・利息収入である所得収支も増えており、これらがそれぞれに、どれだけ為替の需給に影響を及ぼすのかを、注目しています。

いすれにしても、輸出の円買いだからドル安円高という単純な需給構造ではなくなってきていることは確かです。

ユーロからの資本移動に警戒

今日の英フィナンシャルタイムズ(FT)紙に、欧州投資家がユーロから他へ資金シフトという記事が載っていたようですが、特に欧米間での資本移動はすさまじいものがあります。

昔、ニューヨークに駐在していた頃、米系投資銀行のファンドマネージャーと親しくなり、欧米間の資金移動について逐一情報をもらっていた時期がありました。

その情報から、それはすさまじい勢いで資本が欧米間を行き来していることがわかり、その資金フローに楯突こうものなら、相当痛い目に遭うことがわかりました。

それだけに今回のFT紙の欧州投資家がユーロから他へ資金シフトという情報から、ユーロからの相当量の資金移動が起きていると見ておいたほうが良いのではないかと考えています。

米国はロングウィークエンド前

ドル/円は、本日が25日で5・10日(ごとうび)にあたり、輸入企業のドル買いが強まりましたが、79.70以上は依然重いようです。

EUR/USDは、英フィナンシャルタイムズ紙に、欧州の投資家がユーロから資金を他へシフトしているという記事が載っているということもあり、上値が重い状況です。

ただし、1.2500近辺には、オプショントリガー(手前は買い、割れるとストップ)があり、とりあえず下げ止まっています。

尚、来週月曜は、メモリアルデーでニューヨークが休場になることも、マーケットが小動きになっている理由のようです。

訂正とお詫び

今朝のコメントで、EUR/USDのニューヨーククローズを誤っておりました。

正)1.2532-33近辺
誤)1.3532-33近辺

訂正し、お詫び申し上げます。

2012/05/24

新しい世界に既に足を踏み入れたEUR/USD

ニューヨークダウは、ユーロ圏諸国の債務危機をめぐる懸念がやや後退したことから反発し、前日比33.60ドル高の12,529.75ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ダドリーニューヨーク連銀総裁が、状況が悪化すれば別としながらも、現状はQE3(第3弾量的緩和策)実施に慎重姿勢も示したこともあって上昇し、暫定値ながら前日比0.045%上げて1.779%で引けました。

原油価格は、値頃感からの買い戻しが入る一方、イランの核問題を巡る協議の結論が6月に持ち越されたことも買戻しを誘い、前日比0.76ドル高の90.66ドルで引けました。

金価格は、値頃感からの買い戻しが入る一方、イランの核問題を巡る協議の結論が6月に持ち越されたことも買戻しを誘い、前日比9.10ドル高の1,557.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、日足を見てみますと、EUR/USDについては、一番底である1月16日の東京オープンである1.2647を下回ったままになっており、引き続き下落する可能性があります。

ドル/円については、79.00-80.00近辺での揉み合いが続いていますが、引き続きダウンチャネル(下落ゾーン)は健在です。

EUR/JPYは、99.00-100.00近辺のサポートゾーンの中で横ばいです。

このように、現状の相場の主役はEUR/USDであり、その動静が注目されます。

EUR/USDは、本日のニューヨーククローズが1.2532-33近辺となり、一番底の水準である1.2647を前日に引き続いて下回っていることから、EUR/USDが新たな世界に足を踏み入れていることを十分認識する必要があると見ています。

EUR/JPYの下値トライも、時間との勝負

ギリシャのユーロ圏離脱懸念から、EUR/USDも大きく売られていますが、EUR/JPYもまた売られています。

目先、さらに下を試す可能性はありますが、問題は、6月末が欧米勢の中間決算となることから、6月に入ると例年利益確定の動きが強まることです。

シカゴIMMポジションからもわかりますが、ユーロショートが大きいことから、今年の中間期の利益確定はユーロ買いとなる可能性は高く、EUR/JPYでも買いが強まることが予想されます。

つまり、目先の下値トライも時間との勝負になる可能性があります。

確かに、今年の場合、6月17日にギリシャの再選挙が予定されており、それが決算絡みのユーロの買戻しにどう影響するかは不透明な部分がありますが、少なくとも言えることは、下が固まってくるようであれば、ショートで深追いすることは避け、いったん買戻して、6月末の中間決算明けまで様子を見た方が良いように思います。

EUR/USD、1.2600が割れて下げはどこまで延長?

今日の東京オープンで、EUR/USDは1.2560-61近辺となったことで、一番底であった1月16日の東京オープンの1.2647を大きく下回り、ユーロ売りが示唆されました。

一番底の1.2647とその戻しである2月29日の実体の高値1.3479との差は832ポイントですから、今回1.2647を下回ったことで、1.2647-0.0832=1.1815近辺が実体としての下げのターゲットとなりました。

これはあくまでも、単純計算によるターゲットではありますが、意外にこれぐらい単純なほうが的中する場合が、過去の経験上多かったように記憶しています。

少なくとも言えることは、今のところ、EUR/USDが上げに転ずる状況ではないと思われます。

ユーロの下落は継続するか

EUR/USDは、EU非公式首脳会議でユーロ圏共同債の話は出たものの、目立った成果がなかったとして、やや重くなっていますが、下も堅い状況です。

ドル/円は、80.00接近は輸出企業の売り、79.00接近は介入警戒からのファンドの買い戻しと輸入企業の買いに挟まれて動きづらくなっています。

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexは、82.00近辺のレジスタンスを抜けようとしており、ドル高継続の可能性が示されています。

言い換えればU.S.Dollar Indexの57.6%と最も大きな割合を占めているユーロの下落が示唆されていると見ています。

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

2012/05/23

拭えぬリスク懸念

ニューヨークダウは、ギリシャのユーロ圏離脱への警戒感が強まり売られましたが、売り一巡後は値頃感から買いが入り値を戻し、前日比6.66ドル安の1,2496.15ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャのユーロ圏離脱懸念が強まり逃避買い(利回り低下)の動きが強まりましたが、その後ニューヨークダウが戻したのに連れやや反発上昇し、暫定値ながら前日比0.038%下げて1.731%で引けました。

原油価格は、ギリシャのユーロ圏離脱懸念が強まり、リスク回避から売られ、前日比1.95ドル安の89.90ドルで引けました。

金価格は、ギリシャのユーロ圏離脱懸念が強まり、リスク回避からEUR/USDも売られたのに連れて下げ、前日比28.20ドル安の1,548.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ギリシャのユーロ圏離脱懸念が強まり、リスクを回避するためにEUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで売られ、EUR/JPYなどクロス円も売られ、それに連れてドル/円も一時下げました。

EUR/USDは1.2600を割り込み1.2546近辺をつけ、またEUR/JPYは100.00を割り込み99.54近辺まで下げましたが、その後開催されるEU非公式首脳会議を警戒して買戻しが強まりました。

しかし、EUR/USDのニューヨーククローズが1.2581-83近辺となり、一番底であった1月16日の東京オープンの1.2647を下回っており、新たに売りが示唆されています。

EUR/JPYは、100.00絡みでのニューヨーククローズとなり、単体としては100.00がブレイクしたかははっきりしませんが、EUR/USDの状況からすれば、やはり下落の可能性は否定できません。

ドル/円については、79円台で動きづらそうですが、3月21日以来のダウンチャネル(下落ゾーン)は健在ですので、引き続き揉み合いながら下落するものと見ています。

ドル/円の反落はこの程度で済むのか?

今日の東京では、80.00から79.60近辺までの下落は確かに早かったです。

しかし、昨日、日本国債の格下げを材料に輸出企業などのドル売りを飲み込みながら買い上げてできた外人勢のロングポジションは、それぐらいの下げでは解消されてはいないものと思われます。

日本国債のほとんどを保有しているのは国内の機関投資家であるため、格付けが引き下げられようとも、国債を売って得た円資金を外貨に換えて海外に資金を逃避させるということは、まず起こりにくいのが、日本の実情です。

それを、日本国債の格下げだから円売りとばかりに、ドル/円を買っても、単に投機筋のロングが増えるだけですので、時間が経過するにつれ、投機筋は売り戻さざるを得なくなります。

したがい、ドル/円、そしてクロス円は、引き続き下落の可能性は十分あるものと思われます。

リスク回避を必要とする環境は変わらず

日銀が金融政策決定会合で早々に現状維持を決定したことにより、一部の追加金融緩和期待は削げ、ドル/円は軟化しました。

とは、あくまでも表向きの話で、要は、昨日の格付け大手フィッチによる日本国債の格付け引き下げを材料にした外人勢中心のドル/円の買い上げがあまり上がらず、日銀の金融政策決定会合での現状維持決定をきっかけにロングを投げたためだと思われます。

これにより、もともとギリシャのパパデモス前首相がユーロ離脱の可能性に言及したことで、マーケットがギリシャのユーロ離脱を織り込もうとEUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで売られ、そのためにクロス円が下落していたところに、ドル/円のロングの手仕舞いはその動きを後押しする格好となり、クロス円は一段の下落となりました。

いずれにしましても、リスクを回避しようとするドル買い円買いは強まっており、ドル/円は79.00、EUR/USDは1.2600、EUR/JPYは100.00といった重要ポイントを試すことになるのではないかと見ています。

ドル/円、どこまで踏ん張れるか

ドル/円は、80円台は、輸出企業がドルを売りたがっているようで上がりづらく、そこをもし買い上げてしまうと、さらにロングが積み上がることになるものと思われます。

クロス円は重くなっており、これがドル/円を押し下げることになるのではないかと見ています。

EUR/USDについては、昨日のニューヨークで、ギリシャのパパデモス前首相がユーロ離脱の可能性に言及したことで、マーケットはギリシャのユーロ離脱を織り込もうと売りが先行しています。

1.2600割れをテストするタイミングは近づいているように思われます。

2012/05/22

日本国債格下げで円安は持続するのか

ニューヨークダウは、発表された4月の米中古住宅販売件数は462万件と予想の461万件を上回り、米住宅市場が回復しているとの見方から上昇しましたが、ギリシャのパパデモス前首相が「ギリシャがユーロ圏から離脱するリスクは現実のもの」と述べたと伝わったことから下げに転じ、前日比1.67ドル安の12,502.81ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米中古住宅販売件数が予想を上回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.034%上げて1.776%で引けました。

原油価格は、IAEAがイランとの核開発疑惑の解明に向けた新しい枠組みについて合意する見通しと伝わったことから売りが優勢となり、前日比1.01ドル安の91.85ドルで引けました。

金価格は、IAEAがイランとの核開発疑惑の解明に向けた新しい枠組みについて合意する見通しと伝わったことから売りが優勢となったほか、EUR/USDが下落したことから、前日比12.10ドル安の1,576.60ドルで引けました。

為替相場では、ふたつの大きな動きがありました。

ひとつは、格付け大手フィッチが日本国債の信用格付けを引き下げました。

これを受けて、海外勢を中心に円売りトライが活発となり、一時80.14近辺まで上昇しました。

もうひとつは、ギリシャのパパデモス前首相が「ギリシャがユーロ圏から離脱するリスクは現実のもの」と述べたと伝わったことから、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで急落し、またEUR/JPYなどクロス円も反落となり、一時EUR/USDは1.2658近辺、EUR/JPYは101.13近辺まで下げました。

まず、日本国債の格下げの問題ですが、日本国債の保有者がほぼ国内投資家で占められており、格下げになったからと言って、円を売って他に逃避するという行動には従来と同様にならないと思われ、ドル/円を買い上げてロングになった海外投機筋は、結局はドル/円のロングを投げることになるものと思われます。

また、パパデモス前首相発言は、本日、EU非公式首脳会議が開催されることへの牽制ともとられ、またしてもユーロ圏で緊張が走るものと思われますので、警戒が必要です。

忘れてはならない、6月の季節要因

例年忘れてはならないのは、6月末が欧米勢の中間決算であることです。

この中間決算を前に、為替では、利益確定のための反対売買が盛んに行われます。

今年の場合で言えば、シカゴIMMポジションでもわかりますように、ユーロショートのポジションが多く、この買戻しが6月になると大々的に起きる可能性が高いものと思われます。

例年は6月初旬からそうした利益確定の動きが活発になりますが、今年の場合、6月17日にギリシャの再選挙が実施される予定になっていますので、その決着を見るまでは利益確定をしない可能性もあります。

ただし、6月の利益確定の動きが実際どうなるかは、6月に入らないとわからないところがありますので、これから折に触れて、お伝えしていきたいと思います。

覚えておく必要があるのは、6月は、たとえば、「ユーロは売られるべきだ」といった「べき論」を熱く語っても、至って事務的に利益確定作業が行われる月であることです。

EUR/USD、引き続き二番底を試すか

EUR/USDは、ショート筋の買い戻しも一巡してきているように思われます。

とは言え、EU首脳会議を明日に控えて下げづらく、横ばいになっているものと思われます。

先週金曜、1.2642の安値をつけた後、今週に入ってからの戻り高値が昨日の1.2825となり、値幅にして183ポイントですから、過去の反発から見れば、まだまだ反発が続く可能性は確かにあります。

しかし、1月16日につけた安値1.2626が一番底とするならば、今回は二番底を試そうとしている過程にあると見ており、週末をはさんで多少戻したとはいえ、まだ二番底をしっかりと試してはいないものと見ています。

調整一服

全体的には、やや緩んでいます。

ただし、EUR/USDは、明日のEU臨時首脳会議を前に、基本的には買戻しが続いているもようです。

ドル/円は、一部ショートもできてきているもようで、79.50近辺より上には、ショート筋のストップロスがあるようです。

中国の温家宝首相が景気刺激策の必要性に関して言及したことから、AUD/USD、AUD/JPYが強含みです。

2012/05/21

EUR/USDなどやクロス円はまだショートか

ニューヨークダウは、ギリシャ債務問題への懸念がやや和らいだことや、中国の温家宝首相が安定成長を重視する姿勢を示したことから、前週末比135.10ドル高の12,504.48ドルと7営業日ぶりに上昇して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、逃避買いも一服したものの、翌日に入札を控えてあまり上がらず、暫定値ながら前週末比0.017%上げて1.740%で引けました。

原油価格は、23日(水)に緊急EU首脳会議を控えて欧州不安も一服したことや、中国の温家宝首相が景気刺激策の必要性に関して言及したことから反発し、前週末比1.09ドル高の92.57ドルで引けました、

金価格は、逃避買いの動きが後退したものの、中国の景気刺激策への期待も出て、先週末水準での一進一退となり、前週末比3.20ドル安の1,588.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、23日にEU臨時首脳会議を控えて、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで、そしてクロス円での、ポジション調整の買戻しが続きました。

依然ショートがマーケットに残っている上に、上がってくる過程で戻り売りをしたためか、買いが引かない状況です。

本日は、ショートがスクイズ(崩し)される場面もありそうです。

ドル/円は、横ばいで戻りも弱く、あまりショートにはなっていないものと思われます。

逆に、もうそれほど下がらないと見て、ロングができるようであれば、一段の下げにつながるものと思われます。

ドル/円はショートか?

79.00に覆面介入のドル買いがあるという噂も流れており、なかなかショートにはしづらく、だからマーケットはロングから入るということになっているのではないかと思います。

しかし、先週後半ロングを投げて、ポジションがスクエア(無し)になったものの、今週に入り、また買いから入っていれば、また下落のエネルギーをためるだけだと思われます。

マーケットがショートになれば、相場は自律的に反転します。

しかし、マーケットがショートで膨らめば反発するところを、介入するぞと政府・日銀がマーケットを威嚇すると、マーケットはショートになるどころかロングになってしまうところが、なかなか反発力が出てこないところだと思います。

したがい、まだ、ドル/円は下げ止まってはいないと思います。

EUR/USD、EUR/JPY、反発はどこまで?

EUR/USDについても、そしてEUR/JPYについても、依然として、結局は下落するものと見ています。

ただし、下落再開前のEUR/USDとEUR/JPYの調整的反発がどれぐらいのものになり、また調整にどれぐらいの期間を要するのかというところがポイントになるのではないかと見ています。

反発の目安ですが、EUR/USDは、1.2834近辺の10日移動平均線あたり、この水準が抜けるようであれば1月13日の高値1.2878近辺ではないかと見ています。

EUR/JPYについては、101.54近辺の5日移動平均線あたり、この水準が抜けるようであれば102.37近辺の10日移動平均線がメドになるのではないかと見ています。

そして、いずれも、週後半から下落を再開するものと考えています。

EUR/USDなどショートカバー続く

ギリシャの急進左派連合のツィプラス党首は、「再選挙に勝利しても、ユーロ離脱を意味せず」と述べたことから、EUR/USDはじめ円以外の通貨が対ドルで買い戻されました。

これに連れて、クロス円も買い気になっています。

ドル/円は、ほぼ横ばい推移です。

目先、EUR/UDSなどやクロス円の買戻しは、まだ続きそうです。

2012/05/20

[05/21] FX攻略.com にコラム掲載

2012/05/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 07月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「相場を遠望し展開を発想する」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 07月号

ややドル高気味

週末のG8首脳会議では、ギリシャにユーロ圏残留を促す宣言をまとめましたが、それに対するシドニーでの為替の反応は、先週末のニューヨーククローズと比べて、ドル/円がやや強めなのに対して、EUR/USDはやや弱め、EUR/JPYは横ばいとなり、あまり影響はありませんでした。

しかし、特にEUR/USDは、1.26台半ばまでテストしたものの、下に割り込むことができずに調整に入っており、この調整がまだ続く可能性がありますので、警戒が必要です。

ドル/円は、79.00を意識して、やや買い気ではありますが、それほどマーケットがショートになっているとも思えず、再度下値を試すことになると見ています。

EUR/JPYは、EUR/USDとドル/円の動き次第だと思います。

これからの展開は(2012/05/20)

注目された週末のG8首脳会議では、焦点となったユーロ圏諸国の債務危機への対応については、財政緊縮策の是非が争点となる再選挙を控えるギリシャにユーロからの離脱をとどまるよう促しました。

そのために、緊縮策一辺倒から、財政の健全化と経済成長の両立を追及する方針へ路線の修正することとしました。

しかし、そうした各国の要請をギリシャの有権者が受け入れるのか、まだ先行きは不透明な状況です。

それでは、いつものように、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

上値を試しましたが、先週の段階では、年初につけた82.00近辺のレジスタンスを上抜くことはできませんでした。

しかし、これで、上値のテストが終わったわけではないと思われ、今週も再度試すものと思われます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月15日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング38,475枚vsユーロショート212,344枚、ネットユーロショート173,869枚(前回ショート148,984枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング17,455枚vs円ショート51,770枚、ネット円ショート34,315枚(前回ショート41,093枚)となっています。

ユーロについては、緊迫するギリシャ情勢からユーロショートが増えるのは、致し方ないところがあると思います。

ただ、先週金曜の週末のG8首脳会議を警戒した買戻しでややショートは減ったものと思われます。

一方、円ショートは、減ってはきていますが、円ロングにはなりきれないところが、「円はもうそれほど対ドルで円高にはならない」というマーケット心理の現れだと思います。

今週は、ドル/円にとっても、EUR/USDにとっても、そしてEUR/JPYにとっても、重要な週だと思います。

ドル/円については、先週水曜に80.56まで反発したものの、週末には79.01まで反落しており、3月21日以来の下落トレンドに変化はなく、さらに一段の下落の可能性があります。

2月3日の76円台から3月15日の84円台までの8円の上昇の全戻し、つまり76円台までの下落は想定しておくべきかと思います。

EUR/USDは、先週金曜日に反発しましたが、テクニカル的には、1月13日につけた1.2624の安値近辺がサポートとなり、いったん反発したに過ぎないものと見ており、ギリシャ情勢が不安定なところに持ってきて、スペインでは預金流出も伝わるなどしており、一時的に反発はあっても、再度サポートを試すことになるものと見ています。

EUR/JPYについては、心理的には100.00が強いサポートとなっているものと思われますが、上記のように、ドル/円も、またEUR/USDも下落の可能性がある以上、多少の反発はあっても、結局は下値を試すものと思われます。

いずれの通貨ペアも、下値を完全には試しきってはいないというのが、今の状況ではないかと考えています。

2012/05/18

気になるドル/円の重さ

ニューヨークダウは、上場したインターネット交流サイト世界最大手のフェイスブックの株価が伸び悩んだことから下落し、前日比73.11ドル安の12,369.38ドルと6営業日続落し、1月6日以来、約4ヶ月半ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州不安は依然として根強いものの、EUR/USDが買い戻されたことから上昇しましたが、フェイスブックの株価が伸び悩んだことから上げ幅を縮小し、暫定値ながら前日比0.022%上げて1.719%で引けました。

原油価格は、ギリシャの政局混迷やスペインの不良債権問題への警戒感が根強く売られ、前日比1.08ドル安の91.48ドルで引けました。

金価格は、欧州不安は依然として根強いものの、EUR/USDが買い戻されたことから買いが優勢となり、前日比17.00ドル高の1,591.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、週末のG8首脳会議を控えて、警戒感からEUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで買戻し(ドル売り)となりました。

ドル/円は、このドル売りに連れて、ジリ安となりました。

そのため、クロス円は、まちまちな動きとなりました。

EUR/USDについて申し上げれば、来週初一段の買いが強まる可能性がありますが、1.26台前半を完全に試したとは言い切れず、調整一巡後は再度下方向を試すものと思われます。

ドル/円は、3月21日以来の上値を切り下げ下値を切り下げるダウンチャネルを、今週一時上に抜けたかに見えましたが、結局フェイク(だまし)に終わり、ダウンチャネルは健在のもようです。

「ドル/円は、もうそれほどは落ちない」とするマーケットセンチメントが根強いことが、逆に下落の可能性を高めているように見ています。

EUR/JPYはじめクロス円についても、まだ底打ち感はなく、下がるのではないかと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.222

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

満楼日園 (マロニエ)
住所:東京都港区芝公園3-3-1 東京プリンスホテル 1F
電話:03-3432-1142

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

Part.212でご紹介しましたこちらのお店に、宿題だった冷やし中華を頂きに行ってきました。

冷やし中華とは総称で、正確には、「冷やし担々麺 夏野菜添え」、「五目冷やしそば (さっぱり醤油だれ)」、「蟹肉入り冷やしそば こだわりの胡麻だれ」、そして裏メニューとして「味噌掛け冷やしそば(ジャージャン麺)」の四種があります。

今回は、初めてということもあり、オーソドックスに「五目冷やしそば (さっぱり醤油だれ)」を頂きました。

オーダーして程なくして、冷やしそばがやってきました。

からしもあります。

冷やし中華とか、五目焼きそばに、むせるぐらいにからしをたっぷりたれにといて食べるのが大好きで、今回もたっぷりとときました。

麺にたっぷりたれを絡めて頂きました。

麺が本当に冷やしてあって、実に美味しいです。

刻んだ焼豚や、千切りの胡瓜、錦糸卵などの具材もたっぷり乗っていて、見た目以上にボリュームがあります。

冷やし中華のたれは本当に好きで、最後の一滴まで、匙ですくって頂きました。

今度は、胡麻だれに挑戦してみたいと思います。

根の深い買い下がり相場

当初想定したEUR/USDのターゲットは1.2600近辺、EUR/JPYは100.00近辺、そしてドル/円は100.00÷1.2600=79.37近辺といずれもがターゲット水準に近いか、その水準にきています。

しかし、どの通貨ペアも、ターゲット水準に近づいているにもかかわらず、過熱感がないままに、安値圏を維持しています。

それが意味することは、この下落相場は、積極的に売りで攻めている相場ではなく、買い下がっては戻らず投げるということを繰り返している相場だということだと思われます。

一挙にロングを投げて、長い下ひげが出現するまでは、下げ止まらないものと思われます。

そのため、当初の想定したターゲット水準よりも、さらに下落する可能性が出てきていると考えます。

ドル/円、まだ下がるか

マーケットは、ドル/円はもうそれほど落ちないという見方が広がっていて、先週半ばから80円割れで下げ止まると、下げもここまでとばかりに買ってきたものと思われます。

そして、買ってしまうとまたマーケットはロングになってしまったものと見ています。

しかし、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下げている(ドル買い)ため、クロス円は売り込まれて(円買い)下げており、当然のことながら、ドル/円にも売り(円買い)が波及したものと思われます。

今回、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで、買い下がっている気配があり、この状態が続けば続くほど、クロス円は下がるものと思われ、それに押されるようにして、ドル/円はさらに下がる可能性がありますので、十分な警戒が必要です。

GBP/USDなど、買い下がるため戻らず

EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで重く(ドル高)、ドル/円やや反発気味ではありますが、クロス円は重く(円高)、引き続きリスクを回避しようとするドル高円高となっています。

特に、GBP/USD、GBP/JPY、AUD/USD、AUD/JPY、NZD/USD、NZD/JPYが重くなっています。

最近知ったのですが、特にGBP/USDでは、買い下がりをするマーケット参加者が多く、そのためほとんど戻りがなくなっているもようです。

たぶん動きを見る限りでは、同様のことが、GBP/JPY、AUD/USD、AUD/JPY、NZD/USD、NZD/JPYでも言えるのではないかと思われます。

2012/05/17

結局、リスク回避のドル高円高

ニューヨークダウは、ギリシャの国内銀行への経営不安が台頭する中、スペインの現地紙が大手銀行バンキアで10億ユーロ以上の預金が流出したと報道されたことや、発表された5月のフィラデルフィア連銀景況指数が-5.8と予想の10.0を大きく下回った
ことから下落し、前日比156.06ドル安の12,442.49ドルと5営業日続落し、1月13日以来、約4ヶ月ぶりの安値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州不安が根強い中、フィラデルフィア連銀景況指数が予想外に弱かったことから低下し、暫定値ながら前日比0.072%下げて1.689%で引けました。

原油価格は、欧州不安が根強い中、フィラデルフィア連銀景況指数が予想外に弱かったことから下落し、前日比0.25ドル安の92.56ドルで引けました。

金価格は、欧州不安が根強い中、フィラデルフィア連銀景況指数が予想外に弱かったことから逃避買いが強まり上昇し、前日比38.30ドル高の1,574.90で取引を終えました。

為替相場では、ギリシャ情勢に加えユーロ圏の金融システム不安も再燃したことから、EUR/USDの売りが強まった上に、フィラデルフィア連銀景況指数が予想外に弱かったことからドル/円が下落し、その結果EUR/JPYはじめクロス円が下落しました。

EUR/USDは、1月13日につけた安値1.2624を割り込んでさらに下落を続けるかが注目されます。

ドル/円は、買いトライが失敗しての反落ですので、マーケットにあったロングポジションが投げたことによる下げだと思われ、それほどマーケットはショートにはなっていないものと見ています。

したがい、大きく反発することは、マーケットがショートにならないことには難しいものと思われます。

ドル/円、ダウンチャネルを上抜け

ドル/円は、日足ベースで、3月21日以来のダウンチャネル(下落ゾーン)を上に抜けてきています。

しかも、もしEUR/USDが反転上昇することになるとEUR/JPYは上がることになります。

そして、それにともなってドル/円も下支えされて、少なくとも下がりづらくなるのではないかと見ています。

ただし、上には、輸出企業のドル売りオーダーが控えていますので、上がるにしてもそうすんなりとは上がらないものと思われます。

いったん、ドル高は収まるか

昨日のドル絡みの通貨ペアの日足を見てみますと、ドル高方向にヒゲを出したり、寄せ線(よせせん、寄り付きと引け値が同じ水準か近接し、上下にヒゲを出している形状)が出現しています。

これは、酒田五法では天底の暗示としています。

EUR/USDで申し上げますと、今まで買い下がりが先行しましたが、とうとう昨日売りで攻めたものと思われます。

これにより、ドル高が一服する可能性も出てきています。

2012/05/16

全体的に反発するか

EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで買い気になっています。

ドル/円も強目で、そのためクロス円も底堅くなっています。

全体的に、下方向を攻めきれず、やっとポジションがショートになってきているように思われます。

本格的な反発になるか注目されます。

EUR/USD、依然底打ち感出ず

ニューヨークダウは、ギリシャなど欧州情勢の先行きが不透明なことを受けて下落し、前日比33.45ドル安の12,598.55ドルと、1月18日以来、約4ヶ月ぶりの低水準で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州不安は根強い中、発表になったFOMC議事録が追加緩和に含みを残す内容となったことからさらに低下し、暫定値ながら前日比0.009%下げて1.759%で引けました。

原油価格は、欧州不安は根強く、買いは続かず、次第に上値が重くなり、前日比1.17ドル安の92.81ドルで引けました。

金価格は、欧州不安が根強く売りが続き、前日比20.50ドル安の1,536.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、ギリシャの再選挙日程が6月17日で確定したこともあり、買い戻しが先行しました。

しかし、買戻し一巡後は、再び軟化しており、日足で見る限りは、依然として底打ち感が出ていません。

ただし、昨日一時1.26台後半を攻めましたが、底堅い感触でしたので、下げ余地も目先限られている可能性があります。

ドル/円は、80.55近辺まで買われた後軟化しましたが、下げ渋っており、再度上値を試すことはありそうです。

キャッシュ化の動き

今まで、リスクを回避するためにドル買い円買いがなされてきましたが、ここにきてドル買い一本に変わってきたようです。

今まで、米国から海外に投資されてできたドル売りのポジションをリスクヘッジするためにドル買いがなされ、また円を買うことによってもヘッジがなされてきました。

しかし、今般のギリシャの政局不安から、単なるリスクヘッジではなく、海外から資金を引き揚げてドルに戻す(キャッシュ化)が起きているもようです。

そのため、全面的なドル高となり、ドル/円も、他の通貨と同じようにドル買いになっているようです。

しかし、ドル/円の場合、輸出企業という実需のドル売りが上には控えており、そうすんなりとは上がらないものと思われます。

重たいEUR/USDやクロス円

日足ベースで見てみますと、相変わらず、EUR/USDなど円以外通貨の対ドルもクロス円も、下げながらも長い下ひげは出現せず、下げた水準付近からあまり反発していません。

また、多くのシステム売買が、EUR/USDやGBP/USDで買いシグナルを出しています。

このように、下げ止まってそれほどの反発をしていないことから、マーケットにショートポジションがあまりないことが示唆され、さらに多くのシステム売買が逆張りの買いサインを出していることから、マーケットはむしろ買い下がってロングになっていることを示しているものと見ています。

相場が本当に反発するには、マーケットがショートにならなければなりませんが、今申し上げたようなマーケット状況では、ショートが積み上がってはいないものと思われます。

ドル高進行

全体的にドル買いとなっています。

U.S.Dollar Indexの日足で、昨日、3月につけた81.20近辺のドルの高値を上抜いていることも少なからず影響しているものと思われます。

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1297547080
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

そのため、ドル/円も買いが引かない状態です。

ドル/円は、この上、80.53近辺に25日移動平均線のレンジがあります。

2012/05/15

ギリシャの状況悪化にリスク回避の動き継続

ニューヨークダウは、ギリシャのパプリアス大統領が主要党首に対する連立工作を断念し、6月中旬にも再選挙が行われることが確定したことが嫌気され、前日比63.35ドル安の12,632.00ドルと1月19日以来、約4ヶ月ぶりの低水準で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャの連立政権樹立の交渉は決裂し、再選挙が確実視される状況となったものの、発表された5月のニューヨーク連銀製造業景気指数が17.09と予想の9.00を上回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.007%上げて1.771%で引けました。

原油価格は、ギリシャの連立政権樹立の交渉は決裂し、再選挙が確実視される状況となったことから続落し、前日比0.80ドル安で93.98ドルで引けました。

金価格は、ギリシャの連立政権樹立の交渉は決裂し、再選挙が確実視される状況となったことからEUR/USDが売られ、それに連れて下落し、前日比3.90ドル安の1,557.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ギリシャの再選挙が確定したことにより、リスク回避の動き強まり、EUR/USDなど円以外通貨は対ドルで下落(ドル買い)、ドル/円は全体的なドル買いに連れ80円台に乗せたものの、クロス円は下落(円買い)しました。

引き続きリスク回避のドル買い円買いは続くものと思われ、当面、EUR/USDは1.2600近辺、EUR/JPYは100.00近辺を目指すものと見ています。

ドル/円については、当面80円に絡んだ動きが続きそうです。

ドル/円、依然ダウンチャネルの中

ドル/円は、ここに来て、もうあまり下がらないという見方も強まっているようですが、まだ下げる可能性は否定されたわけではいないと見ています。

なぜなら、3月21日からの日足の値動きは、ダウンチャネルの中に依然いるからです。

※ダウンチャネル:チャネルは水路の意。上値を切り下げているラインと下値を切り下げている間の下向きのゾーン。

それが正しければ、次の下落までの時間調整のために横ばい推移をしているだけのことだとも考えられます。

何しても、ドル/円は、もうそれほどは下がらないとする見方は強く、それだけにロングはできやすく、またそのために下落方向への油断はできているものと見ており、まだまだ、予断は許せないものと見ています。

今のEUR/USDやクロス円の相場の特徴

日足を見て言えることは、今回のEUR/USDなど円以外の通貨の対ドルでの下げ、そしてクロス円の下げに共通していることは、ひとつには下げてはいるものの下げ放しで戻りが極めて弱いこと、もうひとつには長い下ひげが出ていないことです。

まず、下げていながら、戻りが限られているということの意味していることは、基本的にマーケットがショートになっていないということだと思います。

また、長い下ひげが出ていないということは、ロング筋はポジションを抱えているだけで投げてはいないということです。

ロングの投げるということになると、プライスは下方向に差し込み、投げ切るとそれ以上に売りの圧力がないため反発し、チャート上では長い下ひげが出現することになります。

こうした過程を踏まないで底値をつけようとすると、安値圏での長期間の横ばい相場にならざるをえません。

クロス円は下げ止まったのか

本日は、15日で5・10日(ごとうび)にあたるため、仲値決めに向けては、輸入企業のドル/円の買いが強まりました。

それに連れて、クロス円も買い気になりましたが、仲値が決まると、ドル/円、クロス円の買いも一服しています。

EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで底打ちした感はなく、引き続き下落の可能性があります、

したがい、クロス円についても、下落は継続するものと見ています。

2012/05/14

ギリシャのユーロ離脱懸念にマーケット震撼

ニューヨークダウは、パプリアス大統領が挙国一致内閣樹立を目指し調停に乗り出しているものの平行線をたどり、6月再選挙の可能性が強まりました。

再選挙となれば、EUなどからの支援の前提となる緊縮財政方針が否定される恐れがあり、ギリシャはユーロ圏を離脱せざるを得なくなるとの見方が強まったことや、中国が預金準備率を引き下げたことで、世界的な景気減速が意識されたこともあり売られ、前週末比125.25ル安の12,695.35ドルと続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャの政局混迷や中国経済減速への懸念から逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前週末比0.062%下げて1.776%で引けました。

原油価格は、ギリシャの政局混迷や中国経済減速への懸念から売られ、前週末比1.35ドル安の94.78ドルで引けました。

金価格は、ギリシャの政局混迷や中国経済減速への懸念から売られ、前週末比23.00ドル安の1,561.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ギリシャのユーロ離脱懸念が強まり、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで売られ(ドル買い)、そしてドル/円、クロス円も売られ(円買い)、いわゆるリスク回避のドル買い円買いがさらに強まりました。

ドル/円は、一時79.69近辺まで売られたものの、その後やや反発となった一方、EUR/USDは引け間際に一段と売りが強まっており、クロス円も再度重くなっています。

ギリシャ問題が一服しない限り、リスクを回避しようとするドル買い円買いの動きは止まりそうもありません。

ドル/円、買い強まる

全体的にドル買いです。

ドル/円の買いが強まり、クロス円は反発しています。

ドル/円は、80.58近辺の25日移動平均線を試す可能性があります。

ギリシャのユーロ圏離脱の憶測も流れているため、EUR/USDは重いままです。

ユーロ圏、直面する有権者の反乱

ギリシャも、結局緊縮財政に対する有権者の拒否反応が出ているように、ドイツでも他国の債務問題よりも自分たちの格差是正にもっと重きを置いた政治を有権者が求めた結果が与党の地方選での大敗につながりました。

確かに、EUという壮大な試みに対する既存の各国首脳の熱意を強く感じますが、リーマンショック以降、金融危機や債務危機といった危機に次々と直面し、そのたびごとに域内の人々の負担は増したものと思われます。

それが選挙ともなると有権者の反乱が表面化し、既存政党を否定する投票結果となりました。

そうした不安定な状況になれば、マーケットではさらにリスクを回避する動きが強まり、ドル買い円買いの相場が進行するものと思われます。

ドル/円、典型的な買戻しの上げか

ドル/円は、じり高が続いています。

どうも、マーケットはドル/円を売り上がってしまったもようで、押し目らしい押し目のない典型的な買戻しの上げ方となっています。

このドル/円の上げに、クロス円もつれ高になっています。

EUR/USDなど円以外の通貨も対ドルで買われており、全体的には、ドル安円安になっています。

2012/05/13

ユーロ下落の可能性

EUR/USDは、1.2900を割り込んできています。

ギャップ(窓)埋めに、先週金曜のニューヨーククローズである1.2916近辺まで戻す可能性もあります。

しかし、1.2934近辺には5日移動平均線も下げてきていますので、戻りは限られているものと思われます。

むしろ、ギリシャの政局が不安定な状況だけに、下落の可能性の方が、高いように見ています。

EUR/JPYはじめクロス円も下落する可能性があります。

リスク回避のドル買い強まる

パプリアス・ギリシャ大統領は、昨日、主要3党の党首と会談し、挙国一致内閣の樹立へ向けて最後の説得を試みましたが、協議は平行線に終わりました。

これを受けて、シドニーでは、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで軟化しています。

ドル/円は、EUR/USDなどでのドル買いに押されて、買い気です。

つまり、ドル買い相場になっており、クロス円はほぼ横ばいです。

これからの展開は(2012/05/13)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

日足ベースでは、まだレンジですが、週足ベースでは上に抜け始めており、82.00を目指す可能性が出てきています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月8日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング36,022枚vsユーロショート180,006枚、ネットユーロショート148,984枚(前回ショート106,990枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング16,369枚vs円ショート57,462枚、ネット円ショート41,093枚(前回ショート50,173枚)となっています。

円は、80.00を割り込んできたため、ネットの円ショートは減ってきています。

一方、ユーロは、ギリシャの政局不安から、再びユーロショートが膨らみました。

週初の注目は、やはりギリシャで、連立協議が不調に終わったのを受け、パプリアス大統領は日曜日から各党に挙国一致内閣の設立を呼び掛けることになっています。

しかし、最後の呼び掛けが成功する可能性は低いと見られており、失敗すれば6月中旬にも再選挙が行われることになります。

そして、再選挙では、緊縮財政路線を続けるかユーロから離脱するかの選択となる見通しで、マーケットではリスクを回避しようとする動きが強まるのは避けられないものと思われます。

ここに来て、ドル/円は下げ渋っています。

しかし、一方で、EUR/USDなど円以外の通貨は重くなっており(ドル買い)、そしてそれに連れてEUR/JPYなどクロス円も重くなって(円買い)います。

これで、ギリシャが再選挙ともなれば、リスク回避のドル買い円買いは一気に強まるものと思われ、下げ渋っているドル/円にしても再び下落する可能性は高いものと思われます。

また、15日(火)には、独仏首脳会談が開催されます。

新大統領に決まった緊縮財政に否定的なオランド氏とこれまで緊縮財政を推進してきたメルケル首相との間で妥協点を見いだせるのかあるいは対立関係となるのかが注目されます。

妥協点を見出せなければ、やはりリスクを回避しようとするドル買い円買いは強まるものと思われます。

いずれにしましても、ユーロ圏諸国の債務危機対策として進めてきた緊縮財政が、失業を生み景気回復の足かせになったことで、各国の有権者の不満が選挙によって露呈し、これまでの緊縮財政委推進派の政権が退陣に追いやられ、新たな政治的な混乱を発生しています。

こうした有権者の反乱が、今後さらにリスクを大きくさせていくものと思われます。

その結果、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落(ドル高)、ドル/円、クロス円の下落(円買い)というリスク回避の動きは続くものと見ています。

尚、米銀大手JPモルガン・チェースがデリバティブ取引で20億ドルの評価損を出したことも、マーケットをリスク回避に動かす可能性があります。

また、土曜に中国人民銀行が預金準備率を0.50%引き下げており、RBA(豪中銀)の金融政策に影響を及ぼす可能性があり、この点も気に留めておいた方が良いように思います。

2012/05/11

小動きながらリスク回避姿勢変わらず

ニューヨークダウは、デリバティブ取引で20億ドルの評価損が発生したと発表した米銀大手JPモルガン・チェースが大幅に売られたことや、ギリシャ政局の先行き不透明感など欧州債務問題への警戒感も根強いことから売られ、前日比34.44ドル安の12,820.60ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、JPモルガン・チェースの評価損計上や欧州の債務懸念から逃避買い(利回り低下)は続き、暫定値ながら前日比0.024%下げて1.843%で引けました。

原油価格は、発表された中国の一連の経済指標が予想を下回ったことから、売りが優勢となり、前日比0.95ドル安の93.13ドルで引けました。

金価格は、発表された中国の一連の経済指標が予想を下回ったことや、EUR/USDが軟調であったことから下げ、前日比11.50ドル安の1,584.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、組閣を試みていた全ギリシャ社会主義運動のベニゼロス党首が組閣に失敗し、土曜にも大統領に委任を返上すると伝わり、売りが強まりました。

このままでは、来月にも再選挙実施となりそうですが、ある程度想定されたことのため、1.2900を割るような大幅安にはなりませんでした。

しかし、ニューヨーククローズは1.2917-18近辺となり、引け値を切り下げていますので、来週はさらに下値を試すことになると思われます。

ドル/円は、小幅なレンジ取引に終始しました。

しかし、クロス円が全般に重いことから、来週、80円台にしっかり回復できなければ、下値トライが再開するものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.221

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

ソウルハウス
住所:東京都新宿区大久保2-19-1 セントラル大久保ビル B1F
電話:03-3200-6979

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

Part.32でご紹介したお店を再訪しました。

ひどい雨の日でしたが、大久保通りの歩道は、韓流スターのグッズを買い求めようとする女性客で埋め尽くされていました。

お店は、新大久保から明治通り方面に10分程歩いたところにあります。

久々にお邪魔しましたが、内装が明るくなっていました。

海鮮チジミ、トッポギ(棒状のお餅の煮込み)、ケジャン(生のカニをコチュジャンタレに漬けたもの)、そしてアンコウの煮物を頂きました。

どれも、結構ボリュームがある上に美味しかったですが、特に海鮮チジミは、二人の同行者に大好評でした。

「今まで食べたチジミの中で一番美味い!」などと言ってもらうと案内した私としてもうれしい限りでした。

メインには、牛のプルコギ(醤油ベースで甘口の下味をつけた薄切りの牛肉を、野菜やうどんと共に煮た料理)を頂きました。

お肉自体は別途頼んだ白いご飯との相性も抜群で、また肉汁を吸ったうどんも美味しかったです。

食事中頂いた韓国焼酎で、ほろ酔い気分となり、会話も弾みました。

政府・日銀は介入しづらくなる?

中国人民銀行が、為替介入を減らす方針を明らかにしましたが、これは、政府・日銀にとっては介入しづらくなる要因ではないかと思われます。

昨年秋の大量介入時も、米国から中国に人民元を操作しないよう圧力をかけているところで、日本に介入されるのは困ると避難されました。

それが、やっと、中国が為替介入を減らすと言ってきているのに、日本が大量介入を繰り返すとなれば、今度は日本が米国から為替操作国に認定されかねないと思われます。

そういう意味で、政府・日銀は、介入がやりにくくなったものと考えます。

マーケットはショートになっていないのでは

日足のチャートで見てみますと、ドル/円にしても、EUR/USDにしても、安値圏を維持していて、下げ止まった感がありません。

今回は、ドル/円もEUR/USDも、下げ渋る局面が多いためか、売り切れずにいて、むしろ反発を狙ってロングができてきているのではないかと見ています。

しかし、本格的に反発するには、マーケットのポジションがショートになる必要があります。

買い下がってロングが解消しない状況では、少なくとも反発は難しいものと思われます。

中国の経済指標に注目

ドル/円は、仲値での円売りが多かったようで、やや強めになっています。

ただし、昨日の79.80超えで、ショートのストップロスが出たもようで、今の段階では、それほどポジションがショートになっているわけでもないようです。

本日は、中国の以下の各種経済指標の発表があり、その結果で、中国関連の指標の発表に敏感に反応するAUDを見ながら、その他の通貨も動く可能性があります。

午前10時30分 4月の消費者物価指数(予想3.4%)、生産者物価指数(予想-0.5%)

午後2時30分 4月の鉱工業生産(予想前年比12.1%)、小売売上高(予想前年比15.1%)

2012/05/10

中国人民銀行、為替介入を減らす方針

ニューヨークダウは、ギリシャ問題への懸念が一服したことや、発表された週次の新規失業保険申請件数は36.7万人と予想の36.8万人を下回ったことから買い戻され、前日比19.98ドル高の12,855.04ドルと7営業日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャ問題への懸念が一服したことや、発表された週次の新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.060%上げて1.883%で引けました。

原油価格は、ギリシャ問題への懸念が一服したことや、発表された週次の新規失業保険申請件数が予想を下回ったことから買い気となり、前日比0.27ドル高の97.08ドルで引けました。

金価格は、ギリシャ問題への懸念が一服したことから、一時EUR/USDの買いが強まり上げましたが、1600ドルレベルは重く、結局前日比1.30ドル高の1,595.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、静かにショートポジションが膨らんだもようで、下げ渋ったことから買戻しが強まり、一時80.01近辺まで戻しました。

しかし、依然として1日の値幅は狭く、次の動き出すタイミングを見計らっている状況だと見ています。

今日は金曜で、来週に向けて方向性がはっきりするものと思われ、その方向は下げではないかと依然として考えています。

EUR/USDは、一時1.2978近辺まで上げましたが、上値は重く、再び緩んでおり、さらに下落する可能性があるものと見ています。

EUR/USDが下落するようであれば、EUR/JPYも下げ方向に追随するものと思われます。

あと、気になったのは、中国人民銀行が今後の為替政策について「中央銀行による為替管理方式の改善を進め、為替介入の頻度を減らす」と金融政策執行報告に明記したことです。

これは、異例なことで、すでに先月人民元の上下それぞれの変動幅を0.5%から1.0%に引き上げています。

中国経済が減速していることから急激な元高はないと見ての措置と思われますが、潜在的には元高余地が広がったものと思われます。

元高が進行することになれば、円高を誘発する可能性がありますので、元の動向には注意が必要です。

ドル/円、一段下げのタイミングは近いか

ドル/円は、日足で見てみますと、今週に入り上値が重くなってきているためからか、右肩下がりになっており、個人的には反発するよりも、一段の下落を見る可能性のほうが高いと考えています。

しかも、2月3日からの上昇過程において、76.00近辺から80.00近辺までの上昇がほぼ一本調子であったように、下落過程においても、同様に一本調子の下げになる可能性は高いのではないかと見ています。

3月21日以降、現在に至る下落過程を振り返って見てみましても、下げては反発するものの戻しきれず、段階的に上値を切り下げ下値を切り下げてきており、明らかに買い下がっては戻り売りあるいは上げきれずに投げるということを繰り返しているものと考えます。

したがい、ドル/円は、もちろん一時的な反発の可能性はありますが、結局はまだ下がるものと見ています。

レベル感からのドル売り円売りか

東京では、いったんEUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで買われ(ドル売り)、ドル/円、クロス円も買いが強まり(円売り)ました。

そろそろリスク回避のドル高円高方向にポジションも偏ってきたかと見ましたが、その後再びドル買い円買いとなりました。

この流れを見ていますと、マーケットは依然としてそれほどEUR/USDなどでショート、ドル/円、クロス円でもショートにはなってはいないものと思われます。

むしろ、どうしてもEUR/USDなどや、ドル/円、クロス円が下がれば、レベル感からのボトムフィッシング(押し目買い)が先行しやすい状況にあるように見ています。

したがい、現在のトレンドであるドル高円高方向にポジションが偏っていなければ、ドル安円安方向への反発力も出てこないわけで、基本的には、ドル高円高はまだ続くのではないかと考えています。

貿易赤字だから円安は短絡的

本日は、5・10日(ごとうび)で、仲値決めまでは輸入企業の円売りに、ドル/円、クロス円の買いが強まりました。

しかし、仲値が決まると円売りも一巡し、ドル/円、クロス円はやや軟化しました。

また、朝方、発表された4月上中旬の貿易収支は7980億円の赤字(前年同期は7978億円の赤字)となりました。

火力発電用の液化天然ガス(LNG)の輸入が引き続き多く、上中旬ベースの赤字は7ヶ月連続となりました。

ただし、同時に発表された3月の経常収支1兆5894億円の黒字からもわかりますが、少ない貿易収支42億円の黒字を潤沢な所得収支(海外からの配当や利息収入)1兆8004億円の黒字が補っており、短絡的に貿易収支が少ないあるいは赤字だから円売りとは言えません。

2012/05/09

クロス円、山高ければ谷深し

ニューヨークダウは、ギリシャの政局混迷やスペインの銀行部門への懸念を受け、リスク回避の動きが強まり6営業日続落し、前日比97.03ドル安の12,835.06ドルと、約1ヶ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャ政局の混迷などでリスク回避の動きが強まり、逃避買い(利回り低下)が出て、暫定値ながら前日比0.018%下げて1.823%で引けました。

原油価格は、ギリシャ政局の混迷などでリスク回避の動きが強まり売り優勢で始まり、さらに発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が7週間連続で増加したことから売りが加速し、前日比0.20ドル安の96.81ドルで引けました。

金価格は、ギリシャ政局の混迷などでリスク回避の動きが強まり、EUR/USDも売られたことから下落し、前日比10.30ドル安の1,594.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、引き続き、ユーロ圏不安からリスク回避のドル高円高となりましたが、EFSFがギリシャに対して52億ユーロの融資実行を決定したことが伝わるとやや戻しました。

しかし、日足で見る限り、EUR/USDなど円以外の通貨は対ドルで下げ(ドル高)、ドル/円、クロス円も下落(円高)の基調は変わっていません。

特に、クロス円は、年末年始頃から3月までの大幅な円安過程でできた円売りポジションが依然解消されていないもようで、さらに下落する可能性は高いものと思われ、引き続き円高方向への警戒が必要です。

不穏なクロス円

クロス円は、昨年12月から今年1月にかけて円安が始まり、その後3月まで急ピッチに進行しました。

この間に、たとえば、EUR/JPYは14円、GBP/JPYは16円、AUD/JPYは11円、CAD/JPYは10円の円安を見ています。

しかし、ここに来て、ユーロ圏の政局不安が台頭したことに加えて、今日の東京時間には、ギラード豪首相がRBA(豪中銀)に対して利下げ要求発言をしたためAUDが下落し、リスク回避の動きが活発化し、円売りポジションを手仕舞う動きが強まりました。

つまり、3月頃にピークを打っていたクロス円の円安ですが、円売りポジションはまだ解消されていないことが、ここに来て明らかになったものと見ており、今後円高がさらに進行すれば、円売りポジションの手仕舞いはさらに起きるものと考えています。

たぶん、円はもうそれほど円高にはならないという見方が内外問わず強いことが、こうした円売りポジションの解消を遅らせている原因だと思われ、その意味からも円高に対して十分な警戒が必要だと見ています。

テクニカル的にはドル高円高を示唆

EUR/USDは、本日の東京オープンが、1.2992-94近辺となり、1.3000を割り込んできたことで、新たに売りが示唆されています。

また、ドル/円も、東京オープンが79.87-89近辺となり、本日79.95近辺にある90日移動平均線のサポートを下回り、新たな売りが示唆されています。

このように、EUR/USDもドル/円も売りが示唆されたことによって、そのクロスであるEUR/JPYも下落しやすくなっているものと思われます。

これから始まるロンドンで、こうした示唆が反映されるかが注目されます。

ユーロの売り筋、買い筋

ユーロは重くて堅い展開が続いています。

売りは、ユーロ圏の政局不安を材料にしてファンド筋が売っているようです。

買いは、欧州の輸出企業のユーロ買いのほか、EUR/ZAR(南アランド)、EUR/MXN(メキシカンペソ)、EUR/AUDなどでのユーロの買い戻しが出ているもようです。

売り買いを比べてみると、売りが新規の投機ポジションのため、時間が経っても下げ渋ると大きく買戻しが出る可能性があります。

2012/05/08

激しい攻防戦続く

ニューヨークダウは、ギリシャの政局混迷を受けてユーロ圏諸国の債務問題の先行きへの不安が高まり、前日比76.44ドル安の12,932.09ドルで、5日続落で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャの政局混迷を受けて逃避買い(利回り低下)が続き、暫定値ながら前日比0.030%下げて1.842%で引けました。

原油価格は、ギリシャの政局混迷を受けてユーロ圏諸国の債務問題の先行きへの不安が高まったことや、翌日発表の米週間石油在庫統計の発表を前にポジション調整の売りが出て、前日比0.93ドル安の97.01ドルで引けました。

金価格は、ギリシャの政局混迷を受けて、EUR/USDが売られたことに連れて下げ、前日比34.60ドル安の1,604.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円にしても、EUR/USDにしても、EUR/JPYにしても、下に抜けさせようとする勢力とそうはさせまいとする勢力の攻防戦となり、相当な額の売り買いが交錯しているもようです。

特に、EUR/USDは、1.3000を瞬間風速では抜けていますが、未だにしっかりと下回って続落することはできず、防戦する大きな勢力の存在を感じます。

1.3000をしっかりと割り込むと、1.2600方向を目指すものと思われます。

ドル/円は、依然79.91近辺にある90日移動平均線に絡んでいます。

これを、しっかり下抜けてくると、78.42近辺の200日移動平均線を目指すものと思われます。

EUR/JPYは、104.00を割り込んできていますが、未だに下げ渋っています。

しかし、当面102.00近辺を目指すものと見ています。

ユーロ圏、再び困難な局面か

週末を挟んでイベントが集中し、短期的にマーケットのポジションが一方向に偏ったため調整的なドル安円安となりましたが、反発に特段の理由があってのことではないと思われます。

それより、やはりここのところのユーロ圏諸国の債務危機で大きな役割を果たしたサルコジ仏大統領が退場することになり、またギリシャの総選挙によって第1党となった新民主主義党が組閣できなくなるなど、またしてもユーロ圏が混乱する可能性が高まった以上、EUR/USDは下落するものと思われます。

また、ユーロ圏の混乱というリスクを回避するためにドル買い円買いは強まるものと思われ、米追加金融緩和観測だけでなくその面からも円高となることが考えられます。

週末を挟んだ目詰まりのような短期的なポジションの偏りがこなれて、再び相場にドル高円高という方向性がつくものと見ています。

週末を挟んでできたポジションの調整か

ドル/円は、80円台に乗せて、ショート筋のストップロスが出ているもようです。

そのドル/円のドル買いに連れて、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下げて(ドル買い)います。

週末を挟んでできたポジションのうち、昨日からまずはEUR/USDなどやクロス円の買戻しが先行し、そして今日の東京でドル/円の買戻しとなりました。

ただ、一時的に偏ったドル買い円買いのポジションが調整されているだけで、トレンド的には引き続きドル高円高方向と見ています。

2012/05/07

EUR/USD、ギャップを埋めるか

EUR/JPYは、先週末から月曜のオセアニアでできたギャップ(窓)を埋めましたが、EUR/USDは依然埋め切れていません。

EUR/USDは、引き続きギャップを埋めようとするのか、あるい埋めきれずに反落するのかが注目されるところです。

しかし、たとえギャップを埋めたとしても、結局は下がるのではないかと個人的には見ています。

ドル/円は、80円に乗せてくるかが気になるところです。

全体的にいったん下げは一服してはいるものの...

ニューヨークダウは、週末の現職のサルコジ氏が落選したフランス大統領選と、連立与党が過半数割れとなったギリシャ総選挙の結果を受けて債務問題の行方に不安が深まりましたが、その後欧州株の買いが強まると買戻しが入り、結局前週末比29.74ドル安の13,008.53ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、週末の仏・ギリシャの選挙結果を受けて欧州懸念が強まり、逃避買い(利回り低下)が強まったものの、ニューヨークダウやEUR/USDが下げ渋ったことから底堅くなり、暫定値ながら前週末比0.007%下げて1.872%で引けました。

原油価格は、週末の仏・ギリシャの選挙結果を受けて欧州懸念が強まり、売りが優勢となりましたが、ニューヨークダウも下げ渋ったことから底堅くなり、前週末比0.55ドル安の97.94ドルで引けました。

金価格は、週末の仏・ギリシャの選挙結果を受けて欧州懸念が強まり、EUR/USDの上値が重たかったことに押されたものの、その後EUR/USDが買い戻されたことから底堅くなり、前週末比6.10ドル安の1,639.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、成長促進を重視するオランド次期仏大統領に対して、ドイツのメルケル首相は、財政規律強化を定めたEUの新財政協定をめぐり、再交渉の余地はないとの考えを示して牽制したことで、EUR/USDの買い戻しが強まりました。

しかし、依然ユーロ圏での政局不安定は続くものと思われ、EUR/USDの下落再開の可能性は依然としてあるものと見ています。

ドル/円は、79.88近辺にある90日移動平均線をしっかりと下回ることができない状況です。

ただ、80.00近辺も重く、やはり下値テストの可能性は、まだあるものと思われます。

ユーロ圏、これからが大変

ある意味、フランスの大統領選でのサルコジ氏やギリシャの総選挙での連立与党それぞれの苦戦は、事前に予想されたことではありますが、いざ下馬評通りとなると、今後の行方が危ぶまれます。

結果的には、フランスとギリシャの有権者が、財政の緊縮策に強い拒否反応を示したことになります。

しかし、この世論を受け入れた政策運営をとると、折角どうにか破綻を免れてきたギリシャを始めユーロ圏諸国の債務危機が再燃しかねないことになり、新たに困難な局面を迎える可能性が高いものと思われます。

各国が主権を持ちながら、ひとつにまとまろうと模索しているEUである以上、避けては通れない道ではありますが、それだけに不安定な状況に陥りやすいと言えると思います。

したがい、EUR/USDは、確かに先週金曜から本日のオセアニアタイムでギャップ(窓)を作ってはいますが、結局再度1.2600近辺を目指して下落をするものと見ています。

ユーロ安ドル高円高

EUR/USDのオセアニアの寄り付きが1.3012-14近辺で1.3000を下に割り込んではいませんでした。

しかし、その後一時1.2955-56近辺まで下落した上で反発しましたが、1.3000まで戻しきれずにいます。

むしろ、これまでの1.3000-1.3400近辺のレンジを、下方向に抜けようとしているものと見ています。

また、EUR/JPYは、空(ギャップ)を作って、104.00を下回って103.90-92近辺でオセアニアが寄り付き、やや右肩下がりのヘッドアンドショルダーのネックラインを下に切って週が始まっており、売りが示唆されています。

見たい、欧州勢の反応

ギリシャの総選挙は、議席数300に対して連立与党が152議席獲得し、かろうじてではありますが、過半数を確保しました。

これを受けて、ユーロ売りも一服しています。

本日は、ロンドンがバンクホリデーで休場のため、欧州サイドの仏大統領選ならびにギリシャの総選挙に対する反応が素直に出るか難しいところではあります。

しかし、少なくとも、欧州の大陸筋の反応は見たいところです

2012/05/06

仏サルコジ氏落選、ギリシャ連立与党大幅後退

昨日のフランスの大統領決選投票の結果、社会党のオランド氏が当選を決め、現職のサルコジは敗北宣言をしました。

一方、同日のギリシャの総選挙では、連立与党が大きく議席を落とし、過半数を獲得できるかは微妙な状況です。

このため、マーケットは、EUR/USDの1.3000-1.3400近辺のレンジの下限である1.3000近辺を既に試し始めています。

ギリシャの総選挙の結果がより具体的に判明してくると、さらにユーロが売り込まれる可能性があり、警戒が必要です。

これからの展開は(2012/05/06)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

週前半は78台後半を売りで攻めましたが、週後半はリスク回避のドル買いが強まり、79.50近辺まで反発しました。

しかし、週足として見れば、レンジ内での横ばいに過ぎませんでした。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月1日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング34,957枚vsユーロショート141,947枚、ネットユーロショート106,990枚(前回ショート113,367枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング14,110枚vs円ショート64,283枚、ネット円ショート50,173枚(前回ショート55,903枚)となっています。

ユーロも円も、多少ネットのショートが減っていますが、大勢としてはあまり変化はなく、いずれもショートに偏っています。

現在の相場展開からすると、ユーロショートは有利、円ショートは不利な状況です。

さて、先週末に発表された冴えない米雇用統計から米FRBによる追加金融緩和へのマーケットの思惑は高まったものと思われます。

また、フランスの大統領選、ギリシャの総選挙への警戒感から、逃避的に米国債が買われ、終値ベースで10年物利回りは3月には一時2.37%まで上昇していましたが、先週末には1.88%まで低下しており、米国債利回りと相関性の高いドル/円は、その点からも下がりやすくなっています。

そこにもってきて、リスク回避時の為替のパターンであるドル買い円買いの動きが強まっており、これもまたドル/円の下落につながるものと思われます。

しかし、ドル/円は下がるとは見ているマーケット参加者は多いものの、下げても79.00近辺と見ているところに、逆にもっと下がるのではないかと考えています。

つまり、今回2月3日の76円近辺から3月15日の84円近辺までの上昇の全戻しをする可能性があると見ています。

既に、5月1日には、中尾財務官から、「必要なら適時適切に対応できるよう緊張感をもって市場を注視する」との発言があり、通貨当局も臨戦態勢に入ってきているもようですが、それが逆にマーケット参加者の間で介入期待を膨らませる結果となり、ロングが増えるようであれば戻りが弱くなって、むしろ下げやすくなる可能性がありますので警戒が必要です。

一方、EUR/USDですが、フランスの大統領選にしてもギリシャの総選挙にしても、政権側には不利な状況であり、どちらもダメならもちろんEUR/USDは下落するでしょうし、どちらか片方だけがダメだとしてもやはりEUR/USDは下がるものと思われます。

つまり、長らく続いた1.3000-1.3400近辺のレンジの下限である1.3000近辺をしっかりと割り込む可能性が高いものと思われます。

こうして、ドル/円、EUR/UDいずれもが下落する可能性が高いことから、結果として、EUR/JPYはじめクロス円が大きく下げるのではないかと見ています。

2012/05/04

5/8(火)、日経CNBCに出演

5月8日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後8時06分~)に出演致します。どうぞ、お楽しみに。

リスク回避の動きに集中

ニューヨークダウは、発表された4月の米雇用統計で、失業率が8.1%と予想の8.2%よりも改善したものの、非農業部門雇用者数は11.5万人と予想の16.0万人を大きく下回ったことや、6日(日)に予定されているフランスの大統領選挙やギリシャの総選挙への警戒感も相場の重しとなり、前日比168.32ドル安の13,038.27ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計が予想を下回ったことで先行き不透明感が強まり、逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前日比0.056%下げて1.875%で引けました。

原油価格は、発表された米雇用統計が予想を下回ったことで売りが強まり、前日比4.05ドル安の98.49ドルで引けました。

金価格は、発表された米雇用統計が予想を下回ったことで先行き不透明感が強まり、逃避買いに上昇し、前日比10.40ドル高の1,645.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、予想を大きく下回った非農業部門雇用者数に加え、日曜のフランスの大統領選挙ならびにギリシャの総選挙への不透明感から、リスクを回避しようと、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで売られ(ドル買い)、ドル/円、クロス円が売られ(円買い)、つまりはリスク回避のドル買い円買いとなりました。

ドル/円は、ニューヨーククローズが79.84-85近辺となり、79.85近辺の90日移動平均線にかろうじてひっかかっている格好ですが、まだ下げる可能性はあると思われます。

EUR/USDについては、フランスとギリシャでの選挙次第ではありますが、1.3000-1.3400近辺のレンジの下限である1.3000近辺を試したがっているように見えます。

いずれにしましても、来週月曜はかなりの波乱が予想されますので、十分な警戒が必要だと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.220

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

吾妻家 (あずまや)
住所:東京都中央区日本橋本町4-7-6
電話:03-3241-5816

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

新日本橋のビルの谷間にある焼き鳥屋さんです。

夜、お邪魔しましたが、暗闇の路地に、そこだけ灯りが煌々とついていて、思わず引き込まれてしまいます。

親父さんが、焼き鳥を焼きつつ、テキパキとお店を仕切っています。

コースで頼めば、もうおまかせですから、次々と出される焼き鳥を黙々と頂きました。

ボリュームは満点です。

私の場合、焼き鳥にはどうしても熱燗でないとというこだわりがあり、早速、熱燗を頂きました。

大きくて白地の、底に何重もの輪が描かれた、あのお馴染みのぐい飲みに、燗酒をなみなみ注いでもらって、おっととっと頂くのが、意地汚い呑兵衛には、至福の時です。

そして、焼き鳥をつまみつつ、また燗酒を頂きました。

コースも終盤になると、親父さんから、焼き鳥を2個ぐらい残しておいてという指示があります。

言われるがままに残しておきますと、〆の鳥スープ茶漬けの具にすることがわかりました。

このお茶漬けがまた美味いこと。

食べ終われば、満腹満腹でした。

実に良いお店です。

ドル/円に警戒

現段階となれば、マーケット参加者の関心は、今夜の米雇用統計に集まっているものと思われます。

マーケットでは、非農業部門雇用者数が大方の予想である16.1万人を大きく下回るのではないかという憶測が出ているようですが、こればかりは出てみないことにはわかりません。

ただし、注目すべきはドル/円で、ここのところ日足の実体が連続して極めて短くなっており、動き出すタイミングが近づいていることを示しています。

上下いずれにも行く可能性はありますが、3月21日以来の下落過程にドル/円は依然としてあると見ており、雇用統計の結果次第ではありますが、上昇するよりは下落する場合の方が動く値幅は大きくなるのではないかと見ています。

富は、アジアに偏在か

日頃から、二つのアジア通貨を見ています。

それは、シンガポールドルとタイバーツです。

通貨表示から申し上げれば、USD/SGD(対米ドル)、SGD/JPY(対円)、USD/THB(対米ドル)、THB/JPY(対円)です。

ことにSGDは、流動性も十分ありしっかりしています。

こうした通貨を今すぐ手掛けてはとは申しません。

しかし、今の激変する世界情勢の中で、どこに富が集中していくかを知る上でも、シンガポールドルやタイバーツの動きも見直しておくべき時ではないかと見ています。

米雇用統計、予想より悪い憶測も

本日の米雇用統計のうち、非農業部門雇用者数が大方の予想である16.1万人を大きく下回るのではないかという憶測が出ているもようです。

そのため、ドル/円が重くなり、そしてEUR/USDなど円以外通貨が対ドルで小動きのため、クロス円もやや重くなっています。

たぶん、アジアタイムは閑散なマーケットになるものと思われます。

静観です。

2012/05/03

イベント続く週末

ニューヨークダウは、米雇用統計の発表を翌日に控える中、発表された4月のISM非製造業景気指数は53.5と予想の55.3を下回ったことから売りが強まり、前日比61.98ドル安の13,206.59ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌日の米雇用統計の発表を控えて、調整的な取引が中心となり、暫定値ではありますが前日比変わらずの1.928%で引けました。

原油価格は、発表されたISM非製造業景気指数が弱かったことから売りが強まり、前日比2.68ドル安の102.54ドルで引けました。

金価格は、一時上げたEUR/USDが反落となったことや、ニューヨークダウが売られたことから下落し、前日比19.20ドル安の1,634.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、発表された週次の米新規失業保険申請件数が36.5万件と予想の37.7万件よりも改善したことから買いが強まり、一時80.55近辺まで上昇しました。

しかし、その後発表された4月のISM非製造業景気指数が予想を下回ったことから下落に転じ、引け際には80.16近辺をつけました。

一方、EUR/USDは、スペイン国債の入札結果を受け1.3095近辺まで急落しましたが、ドラギECB総裁が記者会見で、「現状で金融政策は緩和的」と述べたことから、追加緩和観測が後退し1.3180近辺まで反発しました。

その後は、1.3150近辺に軟化し横ばいとなりました。

結局のところ、ドル/円にしても、EUR/USDにしても、米雇用統計前の小競り合いとなったに過ぎませんでした。

本日の米雇用統計、日曜のフランスの大統領選挙、そして同日のギリシャの総選挙、すべて終わってみないことには、相場の方向性はわからないと思われます。

ここは、待ちの時だと思います。

今は待つ時か

本日は、ECB理事会が開催され、政策金利を決定しますが、市場の大方の予想通り、ユーロ圏景気に先行き不安もあり、据置となるものと思われます。

注目すべきは、日曜日のフランスの大統領選挙とギリシャの総選挙です。

サルコジ仏大統領が落選し、議席を減らすのは確実視されているギリシャの連立与党が過半数をも維持できなければ、ユーロ圏の政治的な不安定さが深まるものと思われます。

そういう状況にある上に、明日には米雇用統計の発表も予定されているわけで、今は動きが取れない状況だと思います。

すべての重要イベントを経て相場の方向性が全体的にはっきりしてから、相場へエントリーしても遅くはないと思いますので、その前の不透明な段階で、あえて無理をしないことが大事だと思います。

見直そう、東京タイム

最近、東京タイムに動きが出ており、この時間帯に資金のフローが起きていることがわかると思われます。

今まで、ロンドン市場が世界最大の為替市場でしたが、リーマンショック以降、欧州系銀行が相当に傷んでおり、ディーラーに対する収益ノルマもきつくなっています。

そのため、ロンドン市場での売買がロスカット狙いのかなり荒っぽいものに以前よりもなっています。

それでは、ニューヨークはと言えば、動きは昔と変わらず、方向が決まれば一方向に動き、ロンドンと比べれば素直ではありますが、東京とは、時差的には真裏にあり、東京からトレードしようとするとかなり体力勝負になります。

海外市場の状況がそうであれば、素直な東京市場で健康的にトレードすることが良いように思われます。

2012/05/02

EUR/USD、テーマのマンネリ化からの脱却はできるか

今日は、東京が休場のこともあり、アジアタイムは静かな相場になるものと見ています。

基本的に、マーケットは、フレッシュなテーマが見出せないまま、これまでのテーマを使いまわしているのに過ぎないと思います。

特に、EUR/USDは、ユーロ圏諸国の債務問題を、テーマとして後生大事に繰り返し使ってきたため、テーマがマンネリ化してしまい、レンジ相場をブレイクするような決定打に欠けています。

そうした相場に、もしかしたら変化を与えるのは、明日の米雇用統計であり、日曜日の仏大統領選挙であり、同日のギリシャの総選挙になる可能性は大きいと思われます。

米雇用統計待ち

ニューヨークダウは、発表された4月のADP雇用統計が11.9万人と予想の17.0万人を下回ったことを受けてやや売りが優勢となり、前日比10.75ドル安の13,268.57ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ADP雇用統計が予想を下回ったことから低下し、暫定値ながら前日比0.018%下げて1.926%で引けました。

原油価格は、米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅増となったことやADP雇用統計が予想を下回ったことから売られ、前日比0.94ドル安の105.22ドルで引けました。

金価格は、ユーロ圏の4月の製造業購買担当者景気指数が前月から悪化したことからEUR/USDが売られたため下落し、前日比8.40ドル安の1,654.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、発表された4月のユーロ圏製造業購買担当者景況指数が悪化したことをきっかけに売られました。

ドル/円は、予想を下回ったADP雇用統計に売りが強まり、EUR/JPYも大きく下げました。

昨日下げたEUR/USDですが、決して方向感がはっきりしているわけではなく、1.3100-1.3300近辺でのレンジ相場が続くものと思われます。

ドル/円については、買戻しも一巡したとは思いますが、金曜に米雇用統計を控えていることから、基本的には様子見で良いように思われます。

静観の時か

ドル/円、クロス円が一段の上昇となっています。

今のところ、昨日来の反発過程で、戻り売りが出てショートができ、下がらないため踏み上げられているものと思われます。

しかし、そうしてショートが切らされた後、米追加金融緩和観測は後退だとばかりにロングになれば、今度は振り落とされる番だと思います。

金曜に米雇用統計が控えているだけに、今はあまり相場にのめりこまないことが大事だと思います。

ドル/円の下落は終わったのか

ドル/円の日足を見てみますと、確かに79.79近辺に90日移動平均線があり、この移動平均線にサポートされてはいますが、上からはレジスタンスとなる5日移動平均線が80.36近辺まで鋭角的に下りてきています。

したがい、現在ドル/円は買い気になっていて、さらに反発する可能性はありますが、その反発は一時的なものになるのではないかと見ています。

確かに、ドル/円は、レジスタンスとサポートに挟まれた格好にはなっていますので、金曜の米雇用統計に向けて動きづらくはなる可能性はありますが、今の段階では下げが終わったという確証はありません。

金曜の米雇用統計が、次のドル/円の展開を示唆することになると思います。

週後半にイベント続く

昨日発表されたISM製造業景気指数が予想に反して改善したことによるドルの買戻しが、東京でも続いています。

特に、EUR/USDのロングの解消が目立ち、EUR/JPYも反落しています。

しかし、ひとつの経済指標が、米国の現状すべてを語るわけでもなく、あくまでもポジション調整からのドル買いと見ておくべきかと思います。

今週は、4日(金)に米雇用統計、6日(日)にフランスの大統領選挙とギリシャの総選挙がありますので、なかなかポジションを一方向に傾けにくそうです。

2012/05/01

予想外のISM製造業景気指数の改善に反応

ニューヨークダウは、発表された4月のISM製造業景気指数が54.8と予想の53.0を上回り、米景気の勢いが増しているとの見方から反発し、前日比65.69ドル高の13,279.32ドルと、引け値としては4年4ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたISM製造業景気指数が予想を上回ったことを受け、FRBの追加緩和期待が一服したため上昇し、暫定値ながら前日比0.030%上げて1.944%で引けました。

原油価格は、発表されたISM製造業景気指数が予想を上回ったことを受け反発し、前日比1.29ドル高の106.16ドルで引けました。

金価格は、発表されたISM製造業景気指数が予想を上回ったことからEUR/USDが下落し、それに連れて反落し、前日比1.80ドル安の1,662.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、やはり、ISM製造業景気指数が予想に反して改善したことでドルは反発となりました。

下値を試していたドル/円、そして上値を試していたEUR/USDは、それぞれに冷や水を浴びせられたような格好となり、ドルの買戻しになりました。

しかし、各通貨ペアの日足のチャートを見てみても、ドルの下落トレンドに大きな変化はなく、引き続き下落の可能性は高いと思われます。

再び、円高

再び、ドル/円、クロス円が重い、つまり円高となっています。

早速、中尾財務官からは、「必要なら適時適切に対応できるよう緊張感をもって市場を注視する」との発言がありました。

政府・日銀筋からトークアップ発言(相場を持ち上げようとする発言)がまた出てくるようになると、もう超円高が懸念されているのかと、かえって心配になります。

円高局面になると、政府・日銀からあたかも円高に相場を持って行っているのは、投機筋の仕業のようにとられ、「断固たる措置を取る」といった威嚇発言が出ますが、私はそれは決して相場の本質を捉えてはいないと思います。

なぜドルは下落するのか、なぜ円高になるのか、それはマーケットにドルロング円ショートのポジションがたくさん残っているためだと思います。

そのポジションが解消されない限り、ドル/円、クロス円は重くそして下がると思います。

RBAの利下げの余波は?

先週金曜の日銀の金融政策決定会合後の白川日銀総裁の記者会見からは、今後さらに緩和するという感触は得られなかったのに対して、バーナンキFRB議長は、25日の記者会見で「必要なら追加的な措置をとる」と述べ、追加緩和が依然選択肢として残っていることを強調しました。

こうした、追加金融緩和の可能性の有り無しが、ドル/円を下げてきたとも言えます。

また、米国の追加金融緩和の可能性が、全体的なドル安基調のもとになっているとも言えるのではないかと思われます。

その意味から、先ほどのRBA(豪中銀)の予想外の政策金利0.50%引き下げは、米国の追加金融緩和を想起させることになるのではないかと思われ、AUD売り一服後の全体的な相場展開に注目です。

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