EUR/USDは反落したものの
ニューヨークダウは、発表された5月のISM非製造業景気指数53.7と予想の53.5を上回り、米景気の先行き懸念がやや和らいだほか、G7の財務相・中央銀行総裁による緊急の電話会議では共同声明の採択は見送られましたが、欧州情勢を注視する姿勢が表明され、前日比26.49ドル高の12,127.95ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表されたISM非製造業景気指数が底堅い内容だったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.051%上げて1.574%で引けました。
原油価格は、欧州不安が一服する中、買い戻しが優勢となり、前日比0.31ドル高の84.29ドルで引けました。
金価格は、翌日のECB理事会や7日のバーナンキ議長の議会証言を控え、様子見気分が強く小幅な値動きに終始し、前日比3.00ドル高の1,616.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、ネガティブなスペイン関係の材料に1.2411近辺まで下落しましたが、依然としてユーロショートは多い状況ですので、再び1.2600方向を試す可能性は高いものと見ています。
ドル/円は、安住財務相がG7緊急電話協議で、足元の急激な円高について警戒感を改めて示したことから、介入警戒感が強まり、一時78.97近辺まで上昇しましたが、基本的には、78.00-79.00近辺のレンジではないかと見ています。
クロス円全般にわたってリバウンドの可能性がありますが、それが実現するためには、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇することが前提だと思います。