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2012/07/31

各マーケットともにイベント待ち

ニューヨークダウは、FOMCの声明発表を翌日に控えて、様子見気分が強まり、前日比64.33ドル安の13,008.68ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMCの声明発表を翌日に控えて、様子見気分が強まり、暫定値ながら前日比0.032%下げて1.470%で引けました。

原油価格は、FOMCの結果発表を翌日に控え、持ち高調整目的の売りが優勢となり、前日比1.72ドル安の88.06ドルで引けました。

金価格は、FOMCの結果発表を翌日に控え、持ち高調整目的の売りが優勢となり、前日比9.40ドル安の1,614.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、FOMC、ECB、そして週末の米雇用統計を控えて、ポジション調整からやや買い戻されましたが、それほど大きな動きではありませんでした。

ドル/円も、一時買いが強まりましたが、結局反落となり、一時78.04近辺まで下げており、むしろ上値の重さを確認した格好です。

しかし、EUR/USDにしても、ドル/円にしても、今日から週末に掛けて続く各イベントを見てからということになるものと思われます。

閑散期はキャリートレードか

今週は、まだ、米FOMC、ECB理事会、米雇用統計などがあり、波乱が予想されますが、それらが終われば、本格的な夏休みシーズンになる可能性があります。

昔から、ディラーの間で言われていることは、夏枯れ相場になったら、相場が動かなくても金利が入ってくるキャリートレード、要は高金利通貨買い低金利通貨売りというのが、一般的な閑散期のしのぎ方です。

その意味で、政策金利が0.00~0.25%の米ドルを売って、政策金利が3.75%ある豪ドルを買うのは、本当に相場が夏枯れになれば、リーズナブルなポジションだと思います。

しかも、豪ドルは、現在政策金利が0.75%のユーロに対しても強くなっており、その点からも豪ドルはサポートされていると思います。

では、AUD/JPYだって、円の政策金利が0.00~0.10%なのでキャリートレード向きではと言われれば、ドル/円自体がかなり重くなっていることから、AUD/JPYのロングを持つことは、躊躇されます。

EUR/USD、常に下落リスクをはらんだ相場

EUR/USDは、1.2400を上抜くと、テクニカル的には1.2600方向へさらに調整的に上値を試すことになると思います。

しかし、1.2400をしっかりと上抜けられなかった場合は、再度1.2042の今回の安値をテストすることになると思います。

夏枯れ相場になることも考えには入れていますが、欧州のおかれている現在の状況を考えますと、欧州人にとってはなくてはならない夏休みではありますが、そんな悠長なことを言っていられない状況にあることも確かだと思います。

したがい、夏枯れの調整相場が崩れて、再び下げトレンドが再開する可能性は常にあると考えています。

ドル/円、短期筋はショートか

月末日であり、今週のイベントが今日明日の米FOMCから始まることもあって、様子見気分が強いマーケットです。

それにしても、ドル/円は、重い状況が続いています。

本当に、実需が売れていないのだと思います。

短期筋が投機的に売ってショートになっているわけではないと思われ、介入でも入らない限り、反発は限られるものと見ています。

2012/07/30

イベントを意識するマーケット

ニューヨークダウは、米FOMC、ECB理事会を控え様子見気分強く、前週末比2.65ドル安の13,073.01ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米FOMC、ECB理事会を控える中、先週末の急上昇の調整から低下し、暫定値ながら前週末比0.050%下げて1.497%で引けました。

原油価格は、米FOMC、ECB理事会を控え調整売りが出て、前週末比0.35ドル安の89.78ドルで引けました。

金価格は、米FOMC、ECB理事会を控え調整の動きが中心でしたが、追加緩和への期待もあり底堅さもあり、前週末比1.30ドル高の1,624.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ECBによる過剰債務国の国債買い上げについてドイツが慎重姿勢を示し、これを受けてユーロが対ドル対円で緩みはしたものの、明日のFOMC、明後日のECBの政策金利の決定を控え、動きは限定的でした。

一方、ドル/円は、すでに78円台半ば前後では、一部輸出企業からのドル売りが出ているもようで、上値を重くしています。

しかし、まだ78円台前半を積極的に売ってくる輸出企業もないもようで、下げ止まっていますが、潜在的な売り圧力は依然としてあるものと思われます。

ただし、78.00以下では、政府・日銀のドル買い円売り介入の可能性は高いものと思われ、要は、かなりやりにくい相場だと思われます。

尚、上昇の可能性を見たAUD/USDですが、着実に上げてきており、今週の一連のイベントを無難にこなせば、上げを強めるものと見ています。

重いドル/円

ドル/円は、7月18日に79.00を割って以降、79円台に戻していません。

輸出企業は、79円台で売れないままに、ドル建ての輸出代金が、日が経てば経つほどに海外から入金されてきますので、どんどん売らなければならないドルがたまっていっています。

このまま、79円台に戻さなければ、どこかのタイミングでは、78円台でも売ってくることになると思います。

しかも、米国債の利金(利息)の円転(円買い)が、8月早々から出始めます。

これが、また重しとなり、78.00を割っていくことになると思われます。

そして、78.00を下回ってくると、輸出企業のドル売り円買いと機関投資家の利金の円転(円買い)に対して、円買いするチャンスを与えるために、政府・日銀はドル買い円売り介入をすることになるものと見ています。

EUR/USD、投機筋が中心の7月相場

EUR/USDの日足を見てみますと、月初めの7月2日に下落を開始し、24日に底を打って翌日25日から反発しています。

確かに、反発にあたっては、ドラギECB総裁やメルケル独首相やオランド仏大統領が、口を揃えて「(ユーロ圏を守るためには)あらゆる手段をとる」と述べたことが買戻しのきっかけとなりました。

しかし、7月という投機筋の暗躍しやすい月に、月初から売り仕掛けしたものを、月末近くなって買い戻しているのが、日足のチャートを見てもよくわかり、要は仕掛けて手仕舞ったマーケットに過ぎない7月相場だったと言えます。

8月は、さすがに夏枯れ相場になると思いますが、マーケットが薄くなる分、7月以上に仕手筋が暗躍しやすいことも確かだと思いますので、油断は禁物です。

レベル感でドル買い円買いか

ややドル高円高(※)になっています。

(※)ドル高円高:EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下げ(ドル高)、ドル/円、クロス円も下げる(円高)状態。

レベル感からのドル買い円買いが出ているように思われます。

これでドルロング円ロングのポジションができれば、マーケットが短期の投機筋中心になっていますので、あとでドル安円安方向に反転するものと思われます。

2012/07/29

ユーロ当局者に手詰まり感?

シドニーでは、先週のニューヨーククローズよりややドル高円高ですが、あまり大きな変化はありません。

ところで、ドイツ政府が29日(日)、独伊首脳の共同声明を発表したところによりますと、メルケル独首相は28日(土)、モンティ伊首相と電話会談し、ユーロ防衛のため両国が「あらゆる手段を講じる」ことで一致しました。

これに先立って、ドラギECB総裁が26日(木)、「ユーロを守るためにECBはあらゆる手段を取る用意がある」と述べ、そして27日(金)に、メルケル独首相とオランド仏大統領が同様に「あらゆる手段を講じる」との共同声明を発表したばかりです。

これほどユーロ圏の中心的存在である面々が「あらゆる手段を取る」という言葉を繰り返すと、逆に掛け声ばかりが先行していて政策上の手詰まり感を感じます。

2012/07/28

これからの展開は(2012/07/29)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

一時、84.00を上抜いて84.245まで上昇しましたが、その後反落しています。もう一段の、調整的な下落の可能性があります。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

7月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング39,501枚vsユーロショート194,567枚、ネットユーロショート155,066枚(前回ショート167,249枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング52,024枚vs円ショート26,963枚、ネット円ロング25,061枚(前回ロング11,121枚)となっています。

ユーロは24日時点では、前回とあまりポジションは変わっていませんが、週後半の3連騰で、かなりショートカバーは出たものと思われます。

ドル/円は、多少円ロングが増えていますが、あまり大勢に影響はないと見ています。

今週は、1日(水)に米FOMCの政策金利発表、2日(木)にBOEとECB政策金利発表、3日(金)に7月の米雇用統計の発表と続きます。

一般に考えれば、これらの結果によって、新たな波乱が予想されるところですが、8月という夏休みとなる時季を考えれば、依然マーケットに残っている短期筋のポジション調整が優先されるのではないかと見ています。

したがって、EUR/USD、EUR/JPYはまだ上がるのではないかと見ています。

しかし、それはあくまでもポジション調整に過ぎず、トレンドが転換するということではないと見ています。

それよりも、先週後半に、ドラギECB総裁やメルケル独首相やオランド仏大統領の発言で印象に残ったのは、口を揃えて「(ユーロ圏を守るためには)あらゆる手段をとる」と述べたことでした。

思い起こせば、2008年、リーマンショックが起きる前、当時のポールソン米財務長官が、どうにか市場を支えようと、事あるごとに、マーケットに期待感を持たせるようなカンフル注射(一時的に患者を元気にさせる注射)的な発言を繰り返しました。

たしかにポールソン発言に、マーケットは一時的には蘇りましたが、結局は時間稼ぎにしかすぎず、その年の9月にリーマンショックが発生し、市場は大混乱となりました。

先週後半の「あらゆる手段をとる」発言は、まさにリーマンショック前を想起させるものがあり、結局はいずれ、ユーロは下落を再開するものと思われます。

ただし、来週の一連のイベント後は、夏休みで薄くなったマーケットの中で、チョッピーな(不規則に方向の変わりやすい)動きになるのではないかと見ています。

こうした、マーケットは、動きが不規則故に損をしやすく、あまり相場を真に受けてトレードしないほうが賢明かと思われます。

ユーロの下落の再開は、早くて8月後半、本格的には、9月3日(月)の米レイバーデー明けになるのではないかと見ています。

尚、ドル/円に関しましては、例年通り米国債の利金(利息)の円転(円買い)が8月最初から15日の期日前後まで続くものと思われます。

ドル/円は、先週末やや反発はしたものの、こうした季節要因や輸出企業のドル売りも引かないものと思われ、上値は重いと見ています。

また、今現在、興味を持っている通貨ペアは、AUD/USDで、先週末、7月19日の高値1.0443近辺を上抜いて、1.0486近辺で引けており、形状も7月25日に下押したところから踏み上げており、結構強そうです。

また、夏休み相場は金利で稼げとよく言われますが、金利のあるAUDは狙い目のように思われます。

ただし、AUD/JPYは、ドル/円の上値が重いものと思われますので、AUD/USDの方が、面白いのではないかと見ています。

2012/07/27

結局ポジション調整のマーケット

ニューヨークダウは、ECBが債務危機拡大を抑えるために国債買い取りを再開するとの期待が高まったことや、発表された米第2四半期GDP・速報値が1.5%と予想の1.4%を上回ったことから米景気が急減速するとの懸念が後退し、前日比187.73ドル高の13,075.66ドルと13,000ドルの大台を5月7日以来約2ヶ月半ぶりに回復して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドラギ総裁が、国債購入などについてECB高官と協議したと伝わり、逃避買いが後退し(利回り上昇)、暫定値ながら前日比0.103%上げて1.541%で引けました。

原油価格は、メルケル独首相とオランド仏大統領が、欧州債務問題について電話協議し、「ユーロ圏を守るためあらゆる措置を取る」ことで合意したことが好感され、前日比0.74ドル高の90.13ドルで引けました。

金価格は、メルケル独首相とオランド仏大統領が、欧州債務問題について電話協議し、「ユーロ圏を守るためあらゆる措置を取る」ことで合意したことや、EUR/USDが上昇したことを受け、前日比2.90ドル高の1,622.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、メルケル独首相とオランド仏大統領が、欧州債務問題について電話協議し、「ユーロ圏を守るためあらゆる措置を取る」ことで合意したことや、ドラギ総裁が、国債購入などについてECB高官と協議したとも伝わり、一時EUR/USDは1.2389近辺、EUR/JPYは97.33近辺まで上昇しましたが、その後EUR/AUDで大量の売りが出たもようで反落となりました。

ドル/円も、ニューヨーク入り、ショートカバーと思われる買いに、一時78.67近辺まで上昇しました。

総じて言えることは、ポジション調整中心のマーケットであって、前向き相場ではなかったと思われます。

来週は、月末週であり、また、8月1日前後に、FOMC、ECB、BOEが金融政策の決定がなされます。

それを控えているため、来週初は、様子見気分が強まるものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.232

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

燕慶園(えんけいえん)
住所:東京都中央区日本橋浜町2-24-2 
電話:03-3666-3873

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

Part.144でもご紹介したお店に、再訪しました。

お店のある浜町は、人形町の隣町で、お店の近くには、東京を代表する劇場のひとつである明治座があります。

このお店の女将さんは華やいだ方なので、お店自体も明るい雰囲気が醸し出されています。

甕出しの紹興酒のロックを飲みながら、棒棒鶏(バンバンジー)、芝エビ、青椒肉絲(チンジャオロース)、鳥とカシューナッツの炒めものなど、いろいろ頂きました。

どれも、美味しいです。

そして、〆には、こちらの名物、カレーライスです。

カレーの香ばしい香りがして、食欲をそそります。

中華料理屋さんのカレーらしくとろみがあって、いつ食べても美味しい逸品です。

また、次回お邪魔するのが楽しみです。

ECB、介入の可能性は?

1999年のユーロ発足以降のEUR/USDのレンジ幅が約7800ポイントもあるにもかかわらず、ECB(1998年6月設立)は、一度も為替介入を行っていません。

それは、為替介入の効果に疑問視する欧米中央銀行のスタンスによるところもありますが、もうひとつの理由として、ECBが介入しようとしても、ユーロ圏各国の中央銀行の意思統一を短期間に取ることが困難なためという運営上の理由もあるとも言われています。

しかし、過去13年間で、0.8227~1.6037近辺というレンジ幅で変動しながらも、一度も為替介入をしていないわけですから、絶対とは申しませんが、1.2000が割れたぐらいでは介入する可能性は低いようにも思われます。

それを考えると、ドル/円が78円台が77円台になるかもしれないというぐらいで、首相と中央銀行総裁が会合を開くというのも、かなり神経過敏だと言わざるを得ません。

例年、円買い強まる8月

来週の水曜日には8月となります。

8月は、ドル/円にとっては、例年、米国債の利金(利息)の円転(円買い)が起きる特別な月です。

つまり、円高になりやすい月だとされています。

介入警戒があっても、こうした実需的な円買いが出る8月は、通貨当局にとっては、頭の痛い月になりそうです。

EUR/USDなど高値圏維持

昨日のドラギECB総裁の「ユーロを守るためにあらゆる手段をとる用意がある」との発言により、EUR/USDはじめ円以外の通貨は対ドルで上昇し、またクロス円も上げました。

その後も高値圏いるところを見ると、短期のショート筋がロスカット的に買い戻しただけで、現在のマーケットは、ほぼスクエア(ノーポジ)であるものと思われます。

ドル/円は、6月の全国消費者物価指数が-0.2%と予想の0.0%を下回ったことから、追加金融緩和期待が強まり一時買われました。

しかし、上値も重く、高値からはやや緩んでいます。

2012/07/26

ドラギECB総裁発言によりポジション調整加速

ニューヨークダウは、ドラギECB総裁が「ユーロを守るためにあらゆる手段をとる用意がある」と述べたことを受け安心感が広がり、前日比211.88ドル高の12,887.93ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドラギ総裁の発言を受け、逃避買いが一服したほか、発表された6月の米耐久財受注が1.6%(予想0.3%)、また週次の米新規失業保険申請件数35.3万件(予想38.0万件)といずれも、予想よりも良好だったこともあり、暫定値ながら前日比0.039%上げて1.436%で引けました。

原油価格は、ドラギ総裁の発言に欧州懸念が一服し、EUR/USDが上昇したことから、前日比0.42ドル高の89.37ドルで引けました。

金価格は、ドラギ総裁の発言に欧州懸念が一服し、EUR/USDが上昇したことから、前日比7.10ドル高の1,619.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドラギ総裁の「ECBはユーロを守るために何でもやる用意がある」と発言したことを受け、ユーロが上昇し、一時EUR/USDは1.2329近辺、EUR/JPYは96.42近辺の高値をつけました。

また、懸念されていたスペインの長期金利も低下しました。

月末を控え、ユーロショートを手仕舞う動きが強まっていたところに、ドラギ総裁発言がその動きを後押しした格好となりました。

ドル/円は、一時76.01近辺あたりまで下落しましたが、発表された米耐久財受注や週次の米新規失業保険申請件数が、いずれも予想よりも良好だったことから反発し、一時78.31近辺まで上昇しました。

基本的には、月末を控えてのポジション調整が先行する動きが強まるものと見ています。

前向きな相場、後ろ向きな相場

今月の相場が、またしてもユーロ圏諸国の債務・金融危機に焦点があたったため、短期筋はリスク回避のためのドル買い円買いのポジションを取っていたものと思われます。

それが、月末が近づき銀行やファンドのトレーダーの月間収益確定のために、ドル買い円買いポジションの損益を確定するためにドル売り円売りが出ているということだと見ています。

相場には、新規にポジションを作っていく前向きな相場の時期と、手持ちのポジションを手仕舞う後向きな相場の時期があります。

月間でも、その傾向はあり、一般的に、月初は前向き、月末は後ろ向きになりがちなのは、職業的トレーダーに月間収益の縛りがあることに起因していると言えます。

それは、四半期でも、半期でも、また年間でもあり、こうした職業的トレーダーの習性を知っておくことも、季節要因の一種として、トレーディングをする上で大事です。

イベント続く来週を控えて

ユーロは依然先安観は強いものの、マーケットの参加者も減ってきており、昨日のような大きめのショートカバーが出ると、立ち直るのに少し時間が掛かるかもしれません。

また、来週は、米FOMCが7月31日(火)~8月1日(水)、BOE金融政策委員会が1日(水)~2日(木)、そして2日(木)にECB理事会と続き、各国の金融政策に何らかの変化が生じる可能性があります。

たとえば、FOMCでQE3(第3弾量的緩和策)が決定される可能性もなしとはしません。

そうしたイベントを控え、かつ月末も近づき銀行やファンドのトレーダーも月間収益を固める時期にあるだけに、マーケットは動きづらいものと思われます。

依然根強いユーロ安志向  

ドル/円は、仲値が余剰気味(ドルが余っている)のため、ドル売りが出て下げたもようです。

その後、やや買いが強まっています。

昨日、ノボトニー・オーストリア中銀総裁が、ESM(欧州安定機構)への銀行免許付与に賛成する意見があると発言し、ユーロの買戻しを誘いました。

しかし、マーケットは、その発言に対しては懐疑的で、ユーロは再びゆっくりと下がるのではないかという見方が強いようです。

また、8月2日がECB理事会の予定ですが、これを終えると本格的な夏休みシーズンとなり、逆に投機筋にユーロが狙われるリスクがありそうです。

2012/07/25

ユーロ、調整的な反発か

ニューヨークダウは、航空機大手ボーイングや建機大手キャタピラーが発表した第2四半期決算が予想を上回ったことが好感され上昇しましたが、発表された6月の米新築住宅販売件数が35.0万件と予想の37.1万件を下回ったことが上値を抑え、前日比58.73ドル高の12,676.05ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州懸念は一服し上昇したものの、米新築住宅販売件数が振るわなかったことや、来週のFOMCでの追加緩和策への期待もあり、結局前日水準に戻し、暫定値ながら前日比0.008%上げて1.396%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油やガソリンの在庫が予想外に増加したことで売りが強まりましたが、ニューヨークダウが堅調に推移したことや、EUR/USDも買い戻されたことから反発して、前日比0.47ドル高の88.97ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが反発したことを受け買いが強まり、前日比31.90ドル高の1,612.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイム、ECB理事会メンバーであるノボトニー・オーストリア中銀総裁が、ESM(欧州安定機構)への銀行免許付与に賛成する意見があると発言したことを受け、ユーロが急反発し、一時EUR/USDは1.2170近辺、EUR/JPYは95.20近辺をつけました。

その後、いったんユーロ売りが強まったものの、急上昇の原因がロスカット的なショートカバーだったことから、ポジション的にはスクエア(ノーポジ)に近い状況のところで再度売ったため、短期筋のポジションが改めてショートとなったことから下げきれず、再び買いが強まりました。

ドル/円は小動きでしたが、ニューヨークの午後に入り、米新聞各紙が、米経済の成長が見られなければ、FRBが追加金融緩和に踏み切ると報じたことから一時売りが強まりましたが長続きはしませんでした。

EUR/USDも、ドル/円も、目先、あまりはっきりとした方向感はありません。

しばらく、様子見で良いように思われます。

ドル/円、介入警戒故に反発力なし

ドル/円は、介入の実施の可能性はかなり高いものと思われ、売りで攻めるのはかなりリスキーだと思います。

そのことは、マーケットも承知しており、当局と真っ向から勝負する気はなさそうです。

しかし、そのために、短期筋のポジションも、それほどショートにはなっておらず、相場に反発力はありません。

したがい、介入が実際に入るまでは、大きな上昇は見込めないものと思われます。

ユーロ、反発しても結局下がるのか

ドイツの格下げ、スペイン・ギリシャへの懸念の再燃など、いろいろ悪いニュースが欧州から聞こえくるわりには、EUR/USD、EUR/JPYの下げも限られているのが、気がかりです。

しかし、これは、単にEUR/USDで言えば、1.2000という心理的な大きな節目を前に、相場が逡巡しているのに過ぎないのかもしれませんが、今の段階ではなんとも言えません。

ただ、もしここで、ユーロが反発を見せたとしても、いずれはまた下がることになるのではないかということです。

それは、1990年に日本でバブルの崩壊があり、その後、景気低迷が20年以上にもわたっていることを考えますと、リーマンショックで大きなダメージを受けたユーロ圏諸国が立ち直るには、日本と同様の長期間の低迷期を経験する必要があると考えるからです。

重いマーケット

ドル/円は、介入警戒感が強いため、それほど短期筋はショートにはなっていないもようです。

しかし、ショートポジションが少ないため、戻らないという悪循環を起こしているようです。

EUR/USDも、欧州発のニュースは悪いものばかりですが、1.2020、そして1.2000には、オプショントリガー(手前で買い、切れるとストップロス)があります。

これに伴う防戦買いを気にして、なかなかショートがたまらない状況です。

2012/07/24

EUR/USD、1.2000を意識するマーケット

ニューヨークダウは、格付け大手ムーディーズがドイツの格付けを引き下げたほか、EU高官がギリシャが債務削減目標を達成できない見通しだと述べたことも伝わり、前日比104.14ドル安の12,617.32ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州懸念が依然として根強く、逃避買い(利回り低下)が続いており、1.40%を再び下回り過去最低水準を更新し、暫定値ながら前日比0.037%下げて1.389%で引けました。

原油価格は、東京時間に発表された中国の製造業景況感指標が、5ヵ月ぶりの水準に改善したことを受け反発したほか、翌日発表の米週間石油在庫統計でも原油在庫の減少が見込まれていることも下支えとなり、前日比0.36ドル高の88.50ドルで引けました。

金価格は、スペインへの懸念に加え、ギリシャへの懸念も再燃したことからEUR/USDの売りが強まり、売り優勢となって、前日比1.20ドル安の1,576.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、介入警戒から限定的な動きになりましたが、EUR/USDは、ドイツの格下げ、スペイン懸念、そしてギリシャ懸念も加わり、欧州にネガティブな材料には事欠かず、一時1.2043近辺つけ、またEUR/JPYは一時94.12近辺まで下げました。

しかし、見方を変えれば、これだけ悪材料が出ていながら、100ポイント程度の下げでとどまっていますので、1.2000を意識した買い意欲もまた強いものと思われます。

また、心理的なポイントである1.2000以外にも、1.2026近辺には200ヶ月移動平均線のサポートもあり、なかなかすんなりとは、下抜けは難しいエリアではないかと見ています。

EUR/USD、下げ止まる可能性は?

昨日、スペインの10年物国債の利回りが一時7.6%とユーロ導入後の最高になるなど、スペインの財政問題が深刻化するとの懸念が高まり、EUR/USDは一時1.2067まで急落しました。

しかし、その後1.21台前半に戻し、日足では、先週末との間でギャップ(窓)を作って下げたものの、下ヒゲを出しており、下落を見ている者にとっては、味の悪い結果となりました。

また、月足で見てみますと、1.2026近辺に200ヶ月移動平均線のサポートもあることも気になるところです。

というのは、前回の下落局面での安値が2010年6月7日の1.1876になりますが、やはりちょうど1.1876近辺にあった200ヶ月移動平均線によって下げを止められているからです。

そうしたことから、テクニカル的には、1.2026近辺の200ヶ月移動平均線までの下げ余地はまだ確かにありますが、下げが一服する可能性があるのではないかと、現在考えています。

ドル/円、介入警戒からぎこちないマーケット

政府・日銀による介入の可能性が出てきていることから、ドル/円が動きづらくなっています。

だれも、介入と真っ向勝負する気はなく、そのため短期筋のポジションはショートにはならず、むしろ介入期待から、ややロング気味になっていることから、上値が重くなっているもようです。

政府・日銀によるマーケットへの牽制は、マーケットを慎重にさせ、値動きがぎこちなくなりがちです。

加えて、夏休みシーズンですので、超閑散なマーケットが続く可能性があります。

介入を気にするマーケット

ドル/円は、昨日通貨当局から円高阻止発言が相次ぎ、昨日のロンドンでの78.00割れでは、ファンド筋も買い戻したもようです。

あえて通貨当局と張り合おうとする向きもいないようで、そのため短期筋のポジションもショートになってはおらず、戻りも弱い状況です。

一方、EUR/USDは、1.2100以下では、ファンド筋や実需筋の買いがしっかり出たもようで、反発しています。

今のところ、東京はかなり閑散です。

2012/07/23

悪材料ながら、ドル高円高進行しきれず

ニューヨークダウは、スペインの10年物国債の利回りが一時7.6%とユーロ導入後の最高になるなど、スペインの財政問題が深刻化するとの懸念が高まり続落し、前週末比101.11ドル安の12,721.46ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、スペイン財政懸念からスペイン10年債利回りが過去最高水準を更新する中、逃避買いが強まり(利回り低下)、一時1.40%を割り込み過去最低水準を更新し、暫定値ながら前週末比0.020%下げて1.436%で引けました。

原油価格は、スペイン財政懸念からスペイン10年債利回りが過去最高水準を更新する中、欧州不安が再び台頭し、前週末比3.69ドル安の88.14ドルで引けました。

金価格は、欧州不安が再び台頭して下落したものの、その後EUR/USDが買い戻されると反発し、前週末比5.40ドル安の1,577.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、スペインの10年物国債が一時7.6%をつけるなど、リスク回避しようと、ドル高円高(※)となりました。

(※)ドル高円高:EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで売られ(ドル高)、ドル/円、クロス円も売られる(円高)こと。

しかし、ニューヨークに入ると、さすがにドル買い円買いにポジションが偏り過ぎたものと思われ、ドル安円安方向へ反発となりました。

マーケットが自律的に反発したことで、マーケットの主役が投機筋中心になっていることがわかります。

それだけに、相場は反転しやすくなっており、利が乗れば着実に利食うことが大切です。

JFX主催Webセミナーに出演

JFX主催の Web セミナーに出演します。

このセミナーは JFX に口座をお持ちの方が対象になります。

JFX に口座をお持ちの方は取引画面にログインし、左上の「情報」をクリックします。
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緊張感を持って相場を見る

EUR/AUD、EUR/GBPのような相場をリードしてきた通貨ペアが下げ止まり、出遅れていたEUR/USDやEUR/JPYのような通貨ペアが下げているということで、普通に見れば下げが一服しようとしているとも考えられます。

一方、その他の円以外の通貨は対ドルで下げ(ドル買い)、ドル/円、クロス円も下落(円買い)し、底の見えない状況となっています。

このように、下げをリードしていた通貨ペアが下げ止まるかたわらで、相場の底が見えなくなっているということは、実は底が近いことを示していることがよくあり、ここからの下落に対しては、慎重に見ておくことが大事だと思います。

相場を楽観視した時に、相場の反逆に遭うことは多く、決して油断は禁物です。

本邦通貨当局の介入に警戒

ここにきて、本邦通貨当局内で介入に向けた動きが出ているように思われます。

一方、マーケットは、介入期待でロングにしているのではないかと当初見ていました。

しかし、こうした当局の動きには反応薄で、むしろドル/円、クロス円を売ってきているようで、ポジション的にはショートになってきているように思われます。

もし、マーケットがショートになっているとしたら、ひとたび介入が入ると急騰が予想され、取り返しのつかないようなロスを被る可能性がありますので、十分な警戒が必要だと思われます。

ドル/円、クロス円、ショートで攻めているか

ドル/円、クロス円の値動きを見ていますと、どうもショートで積極的に攻めている気配がします。

マーケットがショートになっていると、介入が効きますので、警戒が必要です。

ドル/円、介入期待膨らむか  

野田首相と白川日銀総裁が会談を行いましたが、内容については「ノーコメント」と白川総裁は語っており、介入の可能性が取り沙汰されています。

しかし、ドル/円は、重いままです。

クロス円は、リスクを回避するために、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで売られている(ドル買い)ため、下げています。

ドル/円に関しては、介入警戒よりも介入期待の方が、マーケット参加者の間では大きいように思われます。

2012/07/22

EUR/USD、EUR/JPY、ギャップを開けてオープン

シドニーでは、EUR/USD、EUR/JPYが、先週末のニューヨーククローズとの間で、ギャップ(窓)を作って下げています。

目先、局面的には、ギャップを埋める動きが強まる可能性はありますが、トレンド的には、依然として下げだと思われます。

今日も、引き続きスペイン国債の利回り状況が、注目されます。

ドル/円も、ゆるやかながら下げてきています。

これに対して政府・日銀から、トークアップ発言(発言によって相場を持ち上げようとする手法)が出るかが気になるところです。

これからの展開は(2012/07/22)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

84.00のレジスタンスに再度接近してきており、突破の可能性は以前より高まっているものと見ています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

7月17日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング31,821枚vsユーロショート199,070枚、ネットユーロショート167,249枚(前回ショート165,705枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング36,734枚vs円ショート25,613枚、ネット円ロング11,121枚(前回ロング8,952枚)となっています。

ユーロのネットショート、円のネットロングがともに微増ですが、それほどの変化はありません。

EUR/USDは、先週拮抗していましたが、週末のスペイン不安の再燃により下落を再開し、一時1.2144と2010年6月以来2年1ヶ月ぶりの安値をつけました。

ただ、ユーロの下落は、対豪ドル対ポンド対円が先行し、対ドルはそのあとを追った形となりました。

それは、ユーロ圏で債務危機が再燃しているのと同時に、米国では景気後退懸念が出ていることから、ユーロ安ドル安の相場になってきていることが起因しているためではないかと見ています。

しかし、目先では、スペインの債務問題が米景気後退懸念以上に深刻だとマーケットが判断したことから、週末にはユーロ安がドル安を上回ったものと思われます。

今後につきましては、ユーロ圏諸国の債務・金融危機がさらに深刻化すれば、引き続きユーロ安が先行し、次いでドル安、そして消去法的に円高の相場になるのではないかと見ています。

つまり、EUR/JPYが下げ、次いでEUR/USDが下げ、そしてドル/円が下がる相場になるのではないかと考えています。

ドル/円に関しましては、政府・日銀から、再三にわたって円高進行を牽制する発言が出ています。

しかし、この「(介入を)やるぞ、やるぞ」の警告の繰り返しは、短期筋をショートにさせず、むしろ介入期待のロングを作らせる結果となり、戻りが限定的になるものと思われます。

今週は、25日(水)に6月の日本の貿易収支の発表が予定されており、1月~6月の貿易赤字の累計が過去最高になる見通しとなっています。

円安派にとっては、この発表が予想通りであれば、円安方向への相場の反転のきっかけとして期待するものと思われます。

しかし、通貨当局の度重なる円高牽制発言により、それほど短期筋のポジションがドルショート円ロングになっていると思えず、たとえ予想どおりの過去最高の貿易赤字が発表されても、ドル/円の上昇(円安)は限られ、かえって短期間にドル/円のロングが膨らむと、反落(円高)する可能性が出てくると見ています。

ただし、ドル/円は下落すると言っても、下げもゆっくりとしたものになると思われ、それよりも注目されるのは、EUR/JPYだと見ています。

EUR/JPYは、先週金曜のニューヨーククローズが95.40となり、6月1日の安値95.59を下回りました。

これにより、6月1日以降の戻り高値である6月21日の高値101.63と6月1日の安値95.59との差が6円04銭となり、95.59を下回って引けたことによって、下落のターゲットは、95.59-6.04=89.55となったと見ています。

EUR/USDも下がるとは思いますが、それ以上にEUR/JPYに注目したいと思います。

尚、政府・日銀の介入の可能性ですが、これはあり得ると見ています。

それだけに、ドル/円のショートは積み上がりにくく、実施してもその効果は一時的なものになると見ています。

2012/07/20

[07/21] FX攻略.com にコラム掲載

2012/07/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 09月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「人民元/円」取引のFXへの影響は?」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 09月号

スペインの暑い夏

ニューヨークダウは、スペイン政府が2013年のGDPがマイナス0.5%になるとの見通しを発表したのに加え、同国のバレンシア州が中央政府に債務返済で支援を求めたこともあって、スペイン国債の利回りが急上昇し、前日比120.79ドル安の12,822.57ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、スペインのバレンシア州が中央政府に支援要請を求めたとの報に逃避買い(利回り低下)が続き、暫定値ながら前日比0.051%下げて1.457%で引けました。

原油価格は、スペイン懸念を再び強まり下落し、前日比1.22ドル安の91.44ドルで引けました。

金価格は、スペインへの懸念が再燃しEUR/USDが売られたものの、ロシア中銀が金準備を増加させていることが明らかになり下げ渋り、前日比2.40ドル高の1,582.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ユーロは、スペイン懸念から、対ドル対円対ポンド対豪ドルなどで全面安となりました。

EUR/USDは、1.2144近辺と2010年6月以来2年1ヶ月ぶりの安値をつけ、またEUR/JPYは95.35近辺と2000年11月下旬以来11年8ヶ月ぶりの安値をつけました。

このようにEUR/USDもEUR/JPYも、あれほどスペイン問題が騒がれた6月よりも、いったん一服したはずの7月になってさらに安値を更新している点が、問題の深刻さを示しているものと思われます。

今のところ、下落に歯止めがかかっておらず、来週もユーロ安は続くものと思われます。

一方、ドル/円も、値幅は狭いものの、ゆっくりと下げています。

介入警戒感が強いだけに、短期筋のショートポジションはたまらないものと思われ、軟調地合いは続くものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.231

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

VINO VITA 有楽町店 (ヴィノヴィータ) 
住所:東京都千代田区有楽町2-2-3 ニュートーキョービル B1F
電話:03-3572-2578

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

イタリアン食べ放題980円という衝撃的なキャッチフレーズに乗って行ってきました。

場所は、晴海通り沿いの銀座・数寄屋橋と日比谷の丁度中間というところでした。

1階がニュートーキョーという老舗のビヤホール、その地階にありました。

開店午前11時30分少し手前でしたが、もう列ができていました。

当日は、レディスデー(女性880円)ということもあって、女性のお客さんが目立ちます。

席に通されオーダーする段階になってシステムがわかってきました。

この日は、パスタの日でしたので、パスタを選び、後は、サラダバーで野菜が食べ放題、ドリンクも飲み放題、デザートも食べ放題となっています。

私など、食べ放題とか、飲み放題は、どうしても欲張って食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまいますが、こちらの食べ放題は、野菜が多くてヘルシーだと思いました。

また、頂いたパスタも結構味が良くて満足しました。

しかし、この有楽町の一等地にこうした格安食べ放題のお店があるということは、もちろん血の滲むような企業努力もされているとは思いますが、やはり日本はデフレの最中(さなか)にあるということだと思いました。

EUR/JPY、そんなにショートか

EUR/JPYの戻りの限られた下げを見ていますと、それほど短期筋はショートにはなってはおらず、むしろ買い下がっているように思われます。

EUR/JPYを構成するドル/円にしましても、介入警戒感があるため、ショートにはなっているとは思えず、またEUR/USDについても戻りが弱いところを見ると、ロング気味ではないかと見ています。

ロンドン勢は、EUR/JPYもEUR/USDもドル/円もアジアで下げてきたことから、どれも短期筋のポジションはショートと見てショートスクイズ(短期筋のショートポジションの崩し)を狙ってくる可能性はあります。

しかし、買い上げれば買い上げるほど、攻める側のポジションはロングになりその後下落に転ずる可能性は高いように見ています。

根深いユーロ安

ユーロは、先月末のEU首脳会議でもわかりますように、首脳陣がESMが民間銀行に直接資本注入できる仕組みで合意したといった、アナウンスメント効果(市場心理に影響を及ぼして政策効果をもたらすこと)によって、過去急場をたびたびしのいできました。

そのため、決して根本的な問題解決になっていないことから、結局問題が再燃することになります。

2008年のリーマンショックにより、ユーロ圏諸国は甚大なダメージを受けており、日本が1990年のバブルの崩壊以降経験した20年以上にも及ぶ低迷に匹敵するような低迷期をこれから経験しようとしていると見ています。

そんな状況下、ユーロは一時的な売り過ぎによる反発はあっても、そう簡単にトレンド転換することは困難だと思われます。

気になるEUR/USD

ドル/円は、本日が20日で5・10日(ごとうび)にあたったため、仲値に向けて輸入企業のドル買いが多かったもようです。

本日注目したいのは、EUR/USDです。

過去4日間、ヒゲを出しながらも、実体部分が狭くなっています。

ことに、昨日は、寄り付きと引け値がほぼ同じで上下にヒゲを出した寄せ線となっており、相場が動きやすくなっています。

EUR/JPYが重くなっていることも加味しますと、EUR/USDは下がるのではないかと見ています。

2012/07/19

ドル/円、EUR/JPY、下落の可能性あり

ニューヨークダウは、IT関連IBMなどへの業績期待から買われた反面、発表された6月の米中古住宅販売件数437万件と予想の462万件を下回るなど景況感の悪化が相場の上値を抑え、前日比34.68ドル高の12,943.36ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米10年物物価連動債の入札が不調だったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.015%上げて1.509%で引けました。

原油価格は、イラン、リビアなど中東情勢の緊迫化や、ニューヨークダウが堅調に推移したことから買いが強まり、前日比2.79ドル高の92.66ドルで引けました。

金価格は、原油や穀物など商品価格が大幅に上昇したことを受けて上げ、前日比9.60ドル高の1,580.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDもEUR/JPYも下方向に往って来い、ドル/円は一時78.44近辺まで下げたものの、その後78.60前後に戻して横ばいとなり、全般にレンジ相場の様相でした。

しかし、日足で見てみますと、ドル/円とEUR/JPYは、実体が揉み合いから下に抜けてきており、下落の可能性を示唆しています。

特に、EUR/JPYの下落には、注意が必要かと思われます。

EUR/JPY、長めには下落か

今を去ること12年前の2000年10月、EUR/JPYは88.94近辺の安値をつけました。

その後、上昇に転じ、2008年7月23日に、高値169.97をつけました。

しかし、その年の9月15日にリーマンショックが発生し、約46円の急落を見、その後も上値を切り下げ下値を切り下げる下落トレンドを歩んできています。

今年の6月1日に、95.59の安値をつけており、当面のサポートにはなっていますが、長めには、反発するよりも、一番底である2000年10月の安値88.94近辺を見に行く可能性が高いものと見ています。

介入警戒感がドル/円を重くさせる

ドル/円は、通貨当局がトークアップ発言(発言で相場を持ち上げようとする手法)をしていることもあって介入警戒感が強いことが、かえってマーケットをロング気味にさせているもようで、戻りが極めて限られています。

相場が反発するためには、短期筋のポジションがショートになることが近道です。

しかし、現在通貨当局がやっていることは、大量介入するぞ大量介入するぞと繰り返しマーケットに警告するため、マーケットは大量介入による急騰を恐れてショートにはできず、むしろ大量介入に乗って、上がったところを売り抜こうとロングで待ち構えています。

そのため、結局マーケットはロングに偏ってしまい、上がるどころか重くなってしまっています。

この分で行くと、78.00前後が試される可能性は高そうです。

リスク回避の円買いか

全体的にドル売りになっています。

特に、ドル/円は、月曜の安値である78.69を割り込み始めています。

さらに、6月15日の安値78.62を割ってくると、78.00を目指すものと思われます。

米国の景気後退観測、引き続く欧州懸念から、リスクを回避する円買いが出やすいものと思われます。

リスク回避の円買いか

全体的にドル売りになっています。

特に、ドル/円は、月曜の安値である78.69を割り込み始めています。

さらに、6月15日の安値78.62を割ってくると、78.00を目指すものと思われます。

米国の景気後退観測、引き続く欧州懸念から、リスクを回避する円買いが出やすいものと思われます。

2012/07/18

はっきりしないEUR/USD、重いドル/円

ニューヨークダウは、半導体大手インテルの第2四半期決算が一部の予想ほど悪くなかったことから大幅上昇となり、幅広くIT関連株に買いが波及し、前日比103.16ドル高の12,908.70ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州懸念が依然根強く逃避買いが続き(利回り低下)、暫定値ながら前日比0.019%下げて1.489%で引けました。

原油価格は、発表された6月の米住宅着工件数が76.0万件と予想の74.5万件を上回ったことや、中東情勢への懸念もあり、前日比0.65ドル高の89.87ドルで引けました。

金価格は、一時EUR/USDが売られたのを受け軟化し、前日比18.70ドル安の1,570.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDに明確な方向感がなく、短期筋のポジションがロングになれば下がり、ショートになれば上がるという、典型的なレンジ相場になっています。

レンジ相場と割り切ってトレードするか、でなければ、休むも相場だと思われます。

一方、ドル/円の、戻りらしい戻りのない下げ方をしており、下落方向に警戒を要するものと見ています。

特に、今週月曜の安値である78.69を下回るかが注目されます。

ポジション次第のマーケット

EUR/USDなど円以外の通貨の対ドル、ドル/円、クロス円、いずれも重くなっています。

まだまだ、買いに確信は持てず、上がり切れなくなると、ロングを手仕舞ってきているものと思われます。

あまり、方向感はありません、

ポジションが偏った方の逆にしか動いていないように思われます。

EUR/USD、トレンドが変わるのか

EUR/USDは、相場の方向が完全に転換し、これまでの下げから上げにトレンド変わるのか、あるいは、下げのトレンドからレンジ相場に変わるのかによって、対応は変わってきます。

上げのトレンドに変わっているのなら、今のうちにしっかりユーロを買っておく必要があります。

しかし、もしレンジ相場に切り替わるのであれば、先週末頃から兆候が出ていますが、レンジ相場の初期段階は、非常に荒っぽく上下しますので、1.2400あるいは1.2500近辺までの反発はあっても、そこから反落し、今度は下げかと思えば、また反発するという方向の定まらない相場になる可能性があります。

私自身としましては、確かに米景気後退もテーマとしてありますが、やはりユーロ圏諸国の債務・金融危機も無視できないことから、EUR/USDの上値も試すけれども、結局上げ切れずにレンジ相場になり、そして、次の展開を待つことになるのではないかと見ています。

ドル安方向を試したがっているマーケット

ドル/円は、小動きです。

EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで、じり高(ドル安)傾向です。

これを受けて、クロス円も買い気です。

ドル/円の反応は鈍いものの、全般的にはドル安で試そうとしてきているように思われます。

2012/07/17

相場は変わり目か

ニューヨークダウは、飲料大手コカ・コーラなどが発表した第2四半期決算が市場予想ほど悪化せず、米景気が急減速する懸念が後退したとされ、幅広い銘柄に買いが入り、前日比78.33ドル高の12,805.54ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、バーナンキFRB議長の議会証言で追加緩和の示唆が無かったことからリスク回避的にやや下げる場面もあったものの、その後ニューヨークダウが上昇したことから上げに転じ、暫定値ながら前日比0.034%上げて1.506%で引けました。

原油価格は、バーナンキFRB議長の議会証言で追加緩和の示唆が無かったことから売りが強まりましたが、その後ニューヨークダウが反転したことやイラン情勢の緊迫化から急速に買い戻され、前日比0.79ドル高の89.22ドルで引けました。

金価格は、バーナンキFRB議長の議会証言で追加緩和の示唆が無かったことから売りが強まりましたが、同じく下落していたEUR/USDが買い戻されたことから下げ渋り、前日比2.10ドル安の1,589.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、バーナンキFRB議長の議会証言で、追加金融緩和に関する具体的な言及が無かったことから、一時1.2190近辺まで急落しましたが、その後引けにかけて、1.2300接近まで反発しており、このことから、EUR/USDは下がりたがっていないという印象を強く受けました。

一方、ドル/円は、そのバーナンキ発言があったにも関わらず、79.17近辺までしか上がらず、79.20すら触ることができなかったことから、上値の重さを感じます。

本日も、バーナンキFRB議長による下院での議会証言、そして米ベージュブック(地区連銀経済報告書)が公表される予定で注目されますが、相場が変わり目に差し掛かってきている可能性は高いと見ています。

U.S.Dollar Indexの日足も、ダブルトップの形成過程にあることを示唆しています。

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

次のテーマは米国景気懸念?

昨日発表の6月の米小売売上高は-0.5%と予想の0.2%を大きく下回った上に、3ヶ月連続での減少は2008年以来初めてとなりました。

今まで、何かにつけて、ユーロ圏諸国の債務・金融危機を材料に、リスクを回避するとして、ドル買い円買いでトライしてきた相場ですが、それをテーマにしてもドル高円高の進行が限界的になってきたところに、新しいテーマになるかもしれない米国景気懸念、さらにはQE3(第3弾量的緩和策)の可能性が、前面に出ようとしているように思われます。

ただ、ドル相場は、マーケットが米景気懸念をどう捉えるかによって、ドル買いになるかドル売りになるか真逆の反応になりますので、ここは慎重にマーケットの方向性を見る必要があると思われます。

しかし、米大統領選も、11月と近づいてきていることもあり、足元の米景気が良いか悪いかが注目される時期にきていますので、結構このテーマは注目されるように思われます。

資本の逃避先として、消去法的に円買いになる可能性も十分にあり得ると思っています。

ドル/円に十分な反発力はあるか

ドル/円が、79.00を下回ったことで、本邦通貨当局が神経質になっています。

しかし、膠着した79.00-80.00近辺の1円レンジの相場が下に抜けたと言っても、暴落するような相場でもなく、そこに、相も変わらず、「過度な変動には断固たる措置を取る」といういつもの当局発言に、また警戒的にドルロングが積み上がるようですと、相場は下がりやすくなるように思われます。

早く、相場を反発させようとするならば、逆に短期筋に売らせて、ポジションをショートに偏らせた方がどれだけ効果的かわかりません。

ただし、暴落するかもしれない可能性を完全には否定できない以上、通貨当局があえてマーケットに売りで挑ませることは現実的でない以上、相場は、十分な反発力を持たないまま、安値圏を維持することになるのではないかと見ています。

ドル/円、当局にとっては既に警戒水域か

全体的にドル安円安(※)になっています。

(※)ドル安円安:EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇(ドル安)、ドル/円、クロス円も上昇(円安)

ドル/円については、79.00を下に割ったため、安住財務相から円高牽制発言が出ており、反発しています。

しかし、要人発言で買うと、ドル/円はまたロングになるものと思われます。

尚、EUR/USDは、戻り高値で売ってしまったようで、底堅くなっています。

2012/07/16

ユーロ、薄いマーケットを乱高下

ニューヨークダウは、発表された6月の米小売売上高は-0.5%と予想の0.2%を大きく下回ったことが嫌気され、前週末比49.88ドル安の12,727.21ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米小売売上高が弱い内容となったことで逃避買いが優勢(利回り低下)なのに加えて、バーナンキ米FRB議長の議会証言を17日(火)、18日(水)に控え、市場では追加緩和への期待感も強まっており、暫定値ながら前週末比0.019%下げて1.469%で引けました。

原油価格は、発表された米小売売上高が弱い内容となったものの、EUR/USDが反発したこと、そしてバーナンキ米FRB議長の議会証言を控え、追加緩和への思惑が広がったこともあり、前週末比1.33ドル高の88.43ドルで引けました。

金価格は、小反落したものの、発表された米小売売上高は弱い内容となったことで、EUR/USDが反発し(ドル売り)、これを受けて値を戻し、前週末比0.40ドル安の1,591.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USD、EUR/JPYは、ショートで下を試そうとしていましたが、米小売売上高が弱い内容だったことから買戻しとなり、余程ショートが積み上がっていたのか、1.2176近辺の安値から昨日のシドニーの高値1.2272近辺を上抜き、さらに1.2289近辺まで上昇しました。

要は、薄いマーケットの中で、ショートカバーの上げが加速したものと思われます。

こうした投機筋中心のマーケットでは、下がらないあるいは上がらないと見ると、投機筋は我先にマーケットから逃げようと、あっという間に手のひらを反してきます。

従い、相場が下げ止まるなり上げ止まるなりすると、一気に手仕舞いに入りますので、出遅れないようにすることが必要です。

さらに申し上げれば、利が乗れば、確実に利食うことが大切です。

ドル/円が、79.00を割り込んできています。

6月15日の安値78.62近辺が、サポートとなっていますが、これが切れてくると78.00を目指すものと思われます。

短期の投機筋の相場

ロンドンは。これからの相場をどうするかですが、上下の重さ堅さを確かめて、動かしやすい方向を見出すものと思われます。

また、最近のパターンとして、最初に攻めた方向の逆方向に相場が動きやすいように思われ、私のように下げを見ている人間にとっては、まずは買ってきてくれたほうが下がりやすいように思われます。

これは、つまり今の相場が短期の投機筋によってできている相場のため、ポジションが一方向に偏ると反対方向に相場が反転するということだと思います。

尚、ユーロは、EUR/GBPやEUR/AUDなども含めて、全般的に見てみますと、上値は重く、EUR/USD、EUR/JPYでも、再び下がるものと見ています。

ドル/円、EUR/USD、EUR/JPY、いずれも下落の可能性

基本的に、EUR/USDは依然下がる通貨だと思います。

一方、ドル/円も、ジリ安の展開になっています。

ドル/円の上値は重く、どこかのタイミングで、79.00を試すものと思われます。

このように、EUR/USDもドル/円も下がるのであれば、EUR/JPYは、下がらざるを得ないものと見ています。

再びリスク回避の動き強まる

再び、ドル高円高(※)になってきています。

(※)ドル高円高:EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落(ドル高)、ドル/円、クロス円が下落(円高)

ドラギECB総裁が、スペインの貯蓄銀行が発行したシニア債保有者にも損失を負担させる方向だと述べたことからリスクを回避するドル買い円買いが強まったもようです。

結局、先週金曜のニューヨークでのドル安円安は、単に週末前のポジション調整だったようです。

2012/07/15

全体的に強め

シドニーでは、ドル/円、ユーロ円、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルは、いずれも、先週末比強めに推移しています。

先週末の買戻しの流れが続いているものと思われます。

しかし、その一方で売り疲れているようにも見えます。

どこまで戻すか、目先は試すのではないかと思われます。

これからの展開は(2012/07/15)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

84.00のレジスタンスをテストしましたが、まだ突破できていません。引き続き84.00をテストするものと思われます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

7月10日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング36,409枚vsユーロショート202,114枚、ネットユーロショート165,705枚(前回ショート146,177枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング32,920枚vs円ショート23,968枚、ネット円ロング8,952枚(前回ロング4,175枚)となっています。

ユーロのネットショートがまた増えてきています。

円は、多少ネットロングは増えていますが、大勢には影響ありません。

先週金曜、EUR/USD、EUR/JPYは下値を試しましたが、中部ヨーロッパの中央銀行の買いとかロシアの買いが入ったというたわいもない理由をきっかけとして、買い戻されました。

これからわかることは、今の相場の主役が短期の投機筋だということです。

そのため、こうした噂とも言えるような話でも、ポジションが大きくショートに偏っていると、過敏に反応して買戻しが起きやすくなっているということです。

ただし、先週金曜の場合、EUR/GBPやEUR/AUDは下げており、ユーロ全般には下落は終わってはいないと思われ、EUR/USD、EUR/JPYは、再び下を試そうとするものと見ています。

EUR/USDは、場合によっては1.2027近辺に200ヶ月移動平均線のサポートがあり、この水準を見に行くのではないかと見ています。

このことは、U.S.Dollar Indexが引き続き84.00のレジスタンスを試す(ドル高方向)可能性が高いことからも言えるのではないかと見ています。

ただし、短期の投機筋中心のマーケットだけに、ポジションが大きくショートに偏ると反発する可能性が高まりますので、短期筋のポジション状況には警戒が必要です。

一方、ドル/円は、79.00-80.00近辺のタイトレンジに挟まれています。

ただ、上値が重くなってきており、どこかの局面で、79.00を試すことになるものと思われます。

79.03近辺に200日移動平均線がサポートしてあり、強い抵抗が予想されますが、79.00を下に割り込めば78.00前後までの下落の可能性はあるものと見ています。

ただし、全般に言えることは、相場が短期の投機筋が中心になっていますので、先週金曜のようなショートカバーは頻繁に起きやすいことから、利が乗ればしっかり利食うことが大事です。

イベント的には、17日(火)、18日(水)バーナンキFRB議長の議会証言が、FRBの目先の金融政策を読む上で重要です。

2012/07/13

ユーロ安基調に変化は?

ニューヨークダウは、中国の第2四半期実質GDPが予想の範囲内だったことや、米金融大手JPモーガン・チェースの四半期決算も予想ほど悪化しなかったことから急反発し、前日比203.82ドル高の12,777.09ドルと7営業日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、中国のGDPが予想の範囲内だったことや、米金融大手の四半期決算も予想ほど悪化しなかったことを受け逃避買いが緩み、暫定値ながら前日比0.015%上げて1.489%で引けました。

原油価格は、中国のGDPが予想の範囲内だったことや、米金融大手の四半期決算も予想ほど悪化しなかったこと、そしてEUR/USDの下げも一服したことから買い戻され、前日比1.02ドル高の87.10ドルで引けました。

金価格は、米金融大手の四半期決算も予想ほど悪化しなかったことによるニューヨークダウの上昇や、EUR/USDの下げも一服したことから買い戻され、前日比26.70ドル高の1,592.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USD、EUR/JPYは、ニューヨークに入り、改めて下値を試そうとしたところ、突然急反発となり、その後も高止まりしました。

きっかけは、ある中央ヨーロッパの中央銀行から大量のEUR/USDの買いが出て、それに米系英系銀行が追随したためのようですが、マーケットが再び下値を試そうとした矢先だったため、良く効いてしまったものと思われます。

これで、EUR/USDやEUR/JPYが底を打ったかと言えば、これらの通貨ペアの日足チャートを見ても、ここのところと同じで、下ヒゲを長く出しているわけでもありません。

また、昨日は、EUR/GBPやEUR/AUDに至っては下落しており、決して、ユーロが全般に反発しているわけでもありません。

したがい、基本的には、ユーロ安基調に変化はないものと見ています。

ただし、値動きからは、かなりマーケットが薄くなっていることを感じます。

ドル/円は、79.00-80.00近辺のレンジの下限に下りてきています。

79.00近辺がしっかり切れれば、膠着相場に変化が出てくるものと思われますが、あまり期待をしないで見たいと思います。

ミズラン(Mizlin) Part.230

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

そば処 角弥(かどや) 
住所:群馬県利根郡みなかみ町幸知189-1
電話:0278-72-2477

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

以前から、一度、自分の苗字と同じ水上(読みはみなかみ。私はみずかみ)に行ってみたいと思っていて、とうとう、今回、行って参りました。

水上は、群馬県と新潟県の県境にある一ノ倉沢に代表される急峻な岩壁によって知られる谷川岳の群馬県側の麓にある町です。

高速を降り、町に入ると、あっちにも、こっちにも、水上の文字が躍り、なんかこそばいような気持でした。

車を宿に置き、今回お目当ての角弥さんに、早速向かいました。

角弥さんは、結構大きなお店でした。

まずは、舞茸の天ぷらとカツ玉(カツ煮)をつまみに、ビールと冷酒「谷川岳」を頂きました。

舞茸の天ぷらはハーフサイズでしたが、十分1人前はありました。

そして、メインには、へぎそばの直盛り(じかもり)を頂きました。

へぎそばは、一般的に玉盛りといって、板の上に小分けにして出てきますが、こちらでは、直盛りの方が茹で上がりからの時間が短く量も多いことから、直盛りをお勧めしているそうです。

つけ汁は、色が薄めのそばつゆがついてきますが、これ以外に、かも汁・とろろ汁・舞茸汁・ゴマだれ汁がお好みで頼むことができます。

私は、かも汁を頼みましたが、結構うまかったです。

へぎそばの量は、二人前で十分三人前はありましたが、きれいに平らげました。

宿に戻ると、宿の方から、「今日は、水上さんという名前の方がお泊りになるということで、楽しみにしていましたよ」と言われると、やはりうれしいものです。

調子に乗って、「水上紀行(みなかみきこう)」というお土産品はないですかとお尋ねしましたがそれはないそうです。

そのかわり、道の駅水上町水紀行館というのがあることがわかり、東京への帰り道、そこに寄ってお米を買って帰りました。 

EUR/USD、EUR/JPY、積極的に下を攻めているのか

EUR/USDやEUR/JPYの値動きを見て感じるのは、積極的に下攻めをしていないと思われることです。

それが、顕著にわかるのは、日足のロウソク足で、いずれも下げてきているのに、下ヒゲが長く出たのは、6月1日とあと数日ぐらいで、ここ最近はほとんど出ていません。

つまり、下を積極的に攻めていない、言い換えれば、大きくショートにはなっていないということです。

むしろ、買い下がっている可能性すら感じます。

EUR/USD、EUR/JPY、ロンドンの出方に注目

EUR/USDは、今日の東京オープンが1.2188-90近辺と1.2200を割り込み、またEUR/JPYも東京オープンが96.68-70近辺となったことで、日足の実体の安値である5月31日のニューヨーククローズ96.83を下回っており、大局的な方向性は、いずれも引き続き下げだと見ています。

ただし、東京は、積極的に下を攻める気はないようで、むしろショート筋の買戻しを誘おうとしているように見えてなりません。

しかし、今日のように東京・アジアが買い上げているのであれば、東京・アジアはロングと見て、ロンドンは売ってくるものと思われます。

ロンドンは、マーケットのポジションの偏りを読む達人ですので、今日のロンドンの出方で、EUR/USD、EUR/JPYのマーケットポジションがどちらに偏っているかがわかるものと思われます。

EUR/JPY、新たに売りが示唆される

東京オープン前、格付け大手ムーディーズが、イタリア国債を格下げしたことから、一時ユーロが売られました。

東京オープン後、明日から日本が三連休となるため、仲値に向けて輸入企業からのドル買いが持ち込まれ、ドル/円が上昇し、EUR/JPYなどクロス円も買い気となりました。

尚、EUR/JPYの東京オープンは、96.68-70近辺となり、日足の実体安値である5月31日の96.83を下回り、新たに売りが示唆されています。

EUR/JPYのみなら、クロス円全般に下落の可能性がありますが、そのためには、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下がる必要があります。

2012/07/12

微妙な地合い

ニューヨークダウは、中国の景気に対する警戒感や、欧州債務問題への懸念も根強く、前日比31.26ドル安の1,2573.27ドルと6営業日続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、世界的な景気減速への懸念が強まり、逃避買い(利回り低下)が出て、暫定値ながら前日比0.042%下げて1.474%で引けました。

原油価格は、売りが先行したものの、米当局者がイランに追加制裁の用意があると述べたことから小幅反発し、前日比0.27ドル高の86.08ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの売りが強まったことを受け下落し、前日比10.40ドル安の1,565.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、昨日は、EUR/USD、EUR/JPYの下値が試されましたが、ニューヨーククローズに掛けて値を戻しました。

一方、EUR/GBP、EUR/AUDの反発が目立ち、ユーロ安の足並みが揃っていない印象です。

EUR/JPYのニューヨーククローズは、96.79-80近辺となり、一番底である5月31日の日足の実体安値96.83をかすかにに下回りました。

ただ、あまりに微妙な引けのため、新たに売りが示唆されたかについては定かではありません。

ドル/円も、下値を試しましたが、79.00接近は、引き続き強い抵抗が存在しています。

全体的に微妙な地合いですので、慎重に相場を見ていく必要がありそうです。

今度は、円買いが投機の対象か

日銀の金融政策決定会合は、実質追加金融緩和の決定がないままに終わったことから、今度はドル/円、クロス円での円買いが投機の対象になっているもようです。

ユーロの下げも一服するか

EUR/USDの下方向を試して、下に抜ければさらに下がることになりますが、下に抜け切れなければ、反発することになると思われます。

しかし、反発も限られるようですと、急速に方向感は失われ、動かなくなってしまう相場だと見ています。

尚、昨日までユーロの下落をリードしてきたEUR/AUD(EUR売りAUD買い)が、本日発表の6月の豪フルタイム雇用者が3万人超の減少となったため、反発(EUR/買いAUD売り)しています。

そのあたりも、ユーロ安にブレーキを掛ける可能性があります。

身動き取れないドル/円

日銀の金融政策決定会合から、資産買い入れ等の基金規模を45兆円に拡大が伝わった直後、ドル/円は、一時79.95近辺まで上昇しました。

しかし、金融政策がさらに緩和されたとは言えないという見方が広がり、反落しました。

上にはねても、輸出企業の売りオーダーがならぶ80.00に触れることはできず、下げても、79.00接近の輸入企業のドル買いをつぶすこともできず、この分では、ドル/円は本当に動かなくなりそうです。

また、ドル/円ほどではないにしても、マーケット全体も動意薄になってきているように思われます。

ユーロ、投資家に動きあり

ドル/円は、日銀の金融政策決定会合の結果待ちとなっています。

しかし、追加金融緩和に対してそれほどの期待があるわけではなく、むしろ追加金融緩和がなければいったん売りで反応するものと思われます。

ただ、米QE3(第3弾量的緩和策)の期待も遠のいており、それほどの下げも期待できないもようです。

一方、EUR/USDは、ファンド筋の売り買いが目立ちます。

しかし、ECBが利下げしたことにより、投資家筋がユーロから他の通貨へ乗り換える動きが静かに出ており、基本的には、依然としてユーロ安が続きそうです。

2012/07/11

7月らしい投機筋同士の叩き合い

ニューヨークダウは、発表されたFOMC議事録から、追加金融緩和策がすぐに実施される可能性は低いとの見方が強まり、前日比48.59ドル安の12,604.53ドルと、5営業日続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMC議事録から追加金融緩和策がすぐに実施される可能性が低いと受け止められたことから小幅上昇し、暫定値ながら0.012%上げて1.513%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油在庫が予想以上に減少していたことで、需要への懸念が後退し、前日比1.90ドル高の85.81ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDでの売りが優勢となったことを受け売りが強まり、前日比4.10ドル安の1,575.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイム、下値が試されましたが、その過程で、これは下がるのではないかと短期筋が盛り上がってポジションがショートに偏ってしまったところを、ショートをスクイズ(崩す)しようとする仕掛け的な大口のドル買いが入り、相場は踏み上げられたもようです。

しかし、80.00近辺には本邦輸出企業の売りもしっかりと控えているため、上げはその手前で足踏みとなりました。

EUR/USDは、FOMC議事録を受けて全体的にドル買い(ユーロ売り)が強まり、一時1.2213近辺まで下げましたが、その下には、アジア系の大口の買いオーダーも控えているもようで下げ止まっています。

7月相場らしく、マーケットが短期の投機筋の相場になっており、投機筋同士の叩き合いになっているもようです。

そういう相場だけに、利が乗れば、着実に利食うことが必要になるものと思われます。

EUR/USD、ショートはたまっているか?

EUR/USDを日足で見てみましても、ほとんど下ヒゲが出ないまま下げており、底を打った感じはありません。

むしろ、ショートスクイズ(短期筋のショートポジションの崩し)を狙って別の短期筋が買い上げるため、本格的に反発するほどには、マーケットはショートにはなっていないものと思われます。

確かに、シカゴIMMのユーロのネットショートのポジションは結構ありますが、相場の値動きからすると、それほどショートがたまっている感じがありません。

たぶん、これはマーケット全体の規模が以前よりも大きくなっていて、今まで大きいとされた額のポジションの偏りが、今では相対的に全体に占める割合が低くなっているのではないかと思われます。

したがい、ユーロは、まだ全般に下がるものと見ています。

重いドル/円

昨日、政府が日銀に追加金融緩和の実施を要請したもようですが、それでもドル/円は上げきれなかったことから、ロングがまだ残っているようです。

そのため、ドル/円が重くなっています。

EUR/USDは、1.22台前半に買いはあるものの戻りも弱く、こうした状況から、EUR/JPYが重い状況です。

EUR/JPYは、97.00にオプショントリガー(手前で買い、割れるとストップロス)があり、これをつけに行く可能性があります。

2012/07/10

気になるEUR/JPY

非常に静かです。

EUR/USDは、EU財務相会合を気にしてか、下がりづらくなっています。

しかし、一方でドル/円が上値が重くなっています。

したがい、EUR/JPYが下がる可能性があるのではないかと見ています。

マーケットがユーロベアなだけに慎重に

ニューヨークダウは、非鉄大手アルコアの第2四半期決算が低迷したほか、半導体製造装置のアプライドマテリアルズが今期収益が予想水準に届かないと発表したことから、米企業業績への懸念が重しとなり、前日比83.17ドル安の12,653.12ドルと、4営業日続落で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州不安が根強いほか、米企業決算への警戒感もあり下げ、暫定値ながら前日比0.007%下げて1.505%で引けました。

原油価格は、ノルウェーのストが政府の介入によって終了したことや、中国の貿易収支で原油輸入が低調だったこと、そしてEUR/USDが下落を続けたことから売りが強まり、前日比2.08ドル安の83.91ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの売りが続く中、売りが優勢になり、前日比9.30ドル安の1,579.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、堅調な欧州株式市場に買い戻される場面もありましたが、欧州不安は根強く、一時1.2236近辺まで下落しました。

ただ、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、多くのマーケットの参加者がユーロを売りで見ているものと思われ、どうしてもマーケットのポジションはユーロショートになりがちだと思われます。

一次的にも、オーバーソールド(売り過ぎ)になれば、ショートカバーはつきものですし、一説には1.22台前半には、大口の買いオーダーがあるとも聞けば、いったんショートを利食って、次の売り場を探すということが賢明ではないかと思っています。

尚、今日の東京午前中には、現地時間10日開催のEU財務相会合からの発言も出てくるものと思われ、これにも警戒が必要です。

ドル/円は、ロンドンで一時79.22近辺まで下げましたが、その後79.40近辺戻してからは、横ばいです。

ユーロ、全体的な流れも下落か

ユーロは、日足で見てみますと、対ドル対円で下げているだけでなく、対ポンド対AUDなどでも売りが加速しています。

その中では、EUR/JPYは、まだ6月1日の安値95.59まで達していません。

それに対して、EUR/GBPは、5月16日の安値0.7950近辺を割り込んで、先週末0.7931近辺で引けています。

そして、EUR/AUDは、2月7日の安値1.2133近辺を割り込んで、先週末1.2009近辺で引けています。

ユーロは、全体的にも、下落方向ではないかと思われます。

EUR/USD、身軽になって再度下値トライか

東京タイム、10日(月)開催のユーロ圏財務相会議の内容が伝わりましたが、目新しいものは出てこず、またユーロ圏諸国の債務・金融危機への特効薬もなかったことから、ユーロ売りが強まりました。

しかし、この段階で再び売りが強まることができたのも、先週金曜の予想を下回った米雇用統計の発表後にできたショートポジションが昨日の24時間を掛けた買戻しによって軽くなったことによると思われます。

ポジション調整には、ある時は一気に反対方向に動いて短期的に調整する場合と、時間を掛けながらゆっくりと調整する場合とがあります。

昨日からの動きは、時間を掛けながらの調整の部類に入ると思います。

それでも、昨日のケースは、24時間という時間の割には、反発は弱く、上値が重いことを確認した格好になったと思われ、改めて下値を試すことになると見ています。

ユーロと円の7月3日時点のシカゴIMMポジション

公表が遅れていました7月3日時点のシカゴIMMポジションは、以下の通りです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

7月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング32,236枚vsユーロショート178,413枚、ネットユーロショート146,1770枚(前回ショート159.880枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング36,950枚vs円ショート32,775枚、ネット円ロング4,175枚(前回ロング4,542枚)となっています。

ユーロも円も、前回の6月26日からあまり変化はありません。

ユーロ圏財務相会議、ギクシャク

日本時間10日未明から、ユーロ圏財務相会議が開かれています。

レーン欧州委員は、銀行への直接的な資本注入の手段に関する作業を9月に開始すると述べましたが、資本注入が実際に行なわれるのは年末頃になるとの見方が浮上しています。

また、資本注入の手段も、まだ確定していないもようで、ユーロは重くなっています。

EU首脳会議で総論が決まりましたが、各論ではギクシャクしているようです。

2012/07/09

EUR/USD、下がり切らず、ブル転か

昨日来、EUR/USDは戻り売りスタンスでいたためか、ショートになっている可能性があります。

また、上にストップロスが見えているのかもしれません。

しかし、ここからブル(強気)になればロングになり、下がりやすくなるものと思われます。

ドル/円は、引き続き横ばいです。

売り場探しの相場か

ニューヨークダウは、今週から発表が本格化する米主要企業の第2四半期決算への警戒感から3営業日続落し、前週末比36.18ドル安の12,736.29ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、スペイン国債の10年物利回りが再び7%台まで上昇したことから逃避買い(利回り低下)が続き、暫定値ながら前週末比0.037%下げて1.512%で引けました。

原油価格は、ノルウェーのストで政府仲介による労使交渉が失敗に終わったことから供給が懸念されていることや、EUR/USDの下げが一服したこともあり、前週末比1.54ドル高の85.99ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下げが一服したことから買戻しが優勢になり、前週末比10.20ドル高の1,589.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、スペイン国債の10年物利回りが再び7%台まで上昇したことが嫌気され一時売り圧力が強まったものの、2日(月)にはユーロ圏財務相会合、3日(火)にEU財務相会合を控えていることもあり、小反発の展開となりました。

ただ、この小反発で下落のトレンドが終わったわけではなく、再び下落を再開する可能性は高いものと見ています。

要は、焦らず、戻り売りの売り場を探す局面だと思われます。

ドル/円は、79.50-75近辺で、方向感なく推移しました。

ただ、上値は重くなってきており、こちらもEUR/USDと同様に、次の下落のタイミング待ちだと見ています。

EUR/USDもドル/円も、売り場探しということで、EUR/JPYも状況は同じく、売り場探しだと思われます。

EUR/USD、丁寧さが必要な相場

7月は、夏休みシーズンの到来を告げる4日の米独立記念日が過ぎると、静かになると思いきや、意外と動くことが例年多く、今年も7月は動いて、8月は本当に夏休みに入って動きづらくなるものと見ています。

特に、EUR/USDは、日足のチャートを見る限り、一番底である6月1日の実体安値1.2362を、先週金曜のニューヨーククローズが1.2285になったことにより、下に大きく割り込んでおり、強く売りが示唆されています。

問題は、この強い売りの示唆は、マーケットの多くの参加者が、当然のことながら気づいており、そのためどうしてもマーケットのポジションがショートに偏りがちになるということです。

したがって、局面的に、ショート筋が煽られるような買い上げをかいくぐる上で、時には下げたところを買戻してしっかりと利食いながら、次の戻り売りのチャンスを待つといった丁寧さが必要だと思います。

ドル/円、難しい相場つき

ドル/円は、レンジ相場を続けています。

マーケットに勢いがなく、しかし、ドル高円安期待が強いため、今日の東京オープン前のように、無理矢理79.50以下のロングのストップロスをつけさせられています。

こうなると、さらにドル/円は動かなくなるのではないかと思われます。

いずれにしましても、マーケットの主役が投機筋になる時期ですので、一方向へのフローが出にくくなり、相場が難しくなっていることを十分心得ておくことが必要です。

狙われるストップロス

EUR/USDは、日本時間午前4時半頃、インターバンクで1.2250にあったオプショントリガー(手前が買い、下に抜けるとストップロス)をつけた後は、買戻し気味です。

今のところ、1.24台に行かないと売りオーダーもないようですが、基本的には、戻り売り興味はあるようです。

一方、ドル/円は、79.50以下のストップロスをつけたものの、午前8時50分に発表された5月の日本の経常収支が2,151億円(予想4,931億円)、そして同月の機械受注が-14.8%(予想-2.6%)と、いずれも悪く小反発となりました。

マーケットが薄くなっており、ストップロスが狙われています。

2012/07/08

ユーロ下落再開か

EUR/USD、EUR/JPYは、先週末のニューヨーククローズに比べて下げて、シドニーはオープンしています。

ドル/円も若干下げ気味です。

今週は、再び、ユーロの下落が注目されるものと思われます。

その意味から、今日のユーロ圏財務相会合、明日のEU財務相会合が注目されます。

これからの展開は(2012/07/08)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

再びドル買いが強まっており、84.00のレジスタンスをテストする可能性が高まっているものと思われます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

今回は、EU首脳会議直後のこともあり、ポジションがどう変化したか、私自身も大変興味がありましたが、残念ながら、最新の7月3日分は、7月8日現在でもまだ更新されていません。

ご参考まで、URLは上記の通りとなっていますので、日を改めご覧になってみてください。

先週のEUR/USDは、月曜にシドニーで小さなギャップを開けて、高く始まった後は、下げ続け、特に週後半は下げに加速がつきました。

それでも、木曜までは、一番底の6月1日の安値1.2288までは下がることもなく、レンジの可能性もありました。

しかし、金曜の米雇用統計で、1.2288を割り込み、1.2260まで下げ、また日足の実体でも6月1日の実体の安値1.2362を、金曜のニューヨークローズが1.2285となったことで、大きく割り込みました。

つまり、一番底の水準を下に抜いてしまい、さらに下落する可能性が高まったものと見ています。

心理的には、1.2000ですが、たぶん、2010年6月7日につけた安値1.1876、あるいは同日の日足の実体安値である1.1924あたりが当面のターゲットになるのではないかと思われます。

一方、ドル/円は、78.96近辺の200日移動平均線と80.64近辺の90日移動平均線に挟まれており、大きくこのレンジからは外れないものと思われますので、EUR/JPYは、EUR/USDに連れた動きになるものと思われます。

当面、EUR/JPYは6月1日の安値95.59や、あるいは日足の実体安値である6月4日の寄り付き96.78がサポートとなるものと思われます。

しかし、これらをブレイクしてくると、戻り高値である6月21日の高値101.63と6月1日の一番底である95.59との差6円04銭分、95.59から下がることになり、95.59-6.04=89.55がターゲットになってくるものと見ています。

以上は、あくまでもテクニカルに見た見通しですが、特にEUR/USDは、EU首脳会談からたった1週間しか経っていないにもかかわらず、一番底を割り込んできた意味は大きく、EU首脳陣がなんと言おうと、ユーロ圏から逃避的な資本流出は止まっていないことを示しているものと見ています。

2012/07/06

7月相場の方向性に示唆か

ニューヨークダウは、発表された6月の米雇用統計で、失業率は8.2%と予想通りでしたが、非農業部門雇用者数は8万人と事前予想の10万人を下回ったことを受けて景気の先行き不透明感が強まり続落し、前日比124.20ドル安の12,772.47ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計が予想を下回ったことから逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前日比0.048%下げて1.549%で引けました。

原油価格は、発表された米雇用統計が予想を下回ったことから大きく下落し、前日比2.77ドル安の84.45ドルで引けました。

金価格は、発表された米雇用統計が予想を下回ったことを受けて、EUR/USDが下落したことから、前日比30.50ドル安の1,578.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された米雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を下回ったことから、リスクを回避しようとする動きが強まり、ドル高円高(※)となりました。

ドル高円高(※):EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落(ドル高)、そしてドル/円、クロス円が下落(円高)する相場

特に、EUR/USDは、一時1.2261近辺まで下落し、6月1日の安値1.2288を下回り、さらに、日足の実体ベースでも、6月1日の実体の安値1.2362を、6日のニューヨークローズが1.2280-82近辺となったことにより下回っており、新たに売りが示唆されています。

このことから、7月相場の方向性は、EUR/USDでのユーロ安再開となったものと見ています。

2010年6月7日の安値1.1876、あるいは同日の日足の実体安値である1.1924あたりがターゲットになるのではないかと思われます。

EUR/JPYは、まだ6月1日の安値95.59や、日足の実体安値である6月4日の寄り付き96.78を割り込んではいませんが、これらの水準を試すことになるものと思われます。

尚、ドル/円については、小幅レンジ内での動きが続きそうです。

ミズラン(Mizlin) Part.229

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。   

鳥ぎん 銀座本店 
住所:東京都中央区銀座5-5-7ニューギンザビル6号館B1
電話:03-3571-3333

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

鳥ぎんとのお付き合いも、就職してからですから、もう30年ぐらいにはなるのではないでしょうか。

焼き鳥と釜めしという取り合わせも、こちら独特です。

私の場合、なぜか焼き鳥には熱燗が好きで、暑い夏でもそれは変わりません。

七味をたっぷりかけた焼き鳥をがぶりと噛みしめたところに、熱めの日本酒をキューとやると幸せな気持ちになります。

こうして結構な量の焼き鳥と日本酒を頂いたところに、釜めしを頂きます。

出来上がるまで15分ぐらいかかりますので、早めに頼んでおくと良いと思います。

釜めしの種類も多いですが、オーソドックスに鳥釜めしが好きです。

以前、鮭釜めしを頂いたことがありましたが、こちらもまた結構美味しかったことを覚えています。

飲み中心の男性客から、釜めし目当ての女性客まで、いろいろな客層で賑わうお店です。

こちらの、にわとりが釜めしを背負っているトレードマークも、愛嬌があって好きです。

ドル/円、売り切り玉の怖さ

最近の傾向として、米経済指標の結果に対して素直に反応するのは、ドル/円となっています。

したがい、今日の米雇用統計の結果に対しても、ドル/円は敏感に反応するものと思われます。

ここのところ、ドル/円は、海外ファンドを中心に、80円台を攻略しようとしていますが、本邦輸出企業の80円台の売りは執拗で、買い切れずに反落を繰り返しています。

しかし、もし米雇用統計が良い結果となれば、本腰を入れて80円台を買ってくるものと思われます。

ただし、輸出企業の売りに向かって投機筋が買い続ければ、当然投機筋のロングポジションは増加することになるため、結局はどこかの時点では反落となるものと思われます。

そこが、ドルを売っても買い戻す必要のない(売り切り玉)の輸出企業という実需の怖いところです。

ドル買い圧力に持久力はあるか

昨日は、ECBとBOEの金融政策の決定は予想通りだったのに対して、米国のADP雇用統計と新規失業保険申請件数が予想より良かったことからドル高となり、さらに今日発表の米雇用統計も良い結果になるという思惑がマーケットでは強まっています。

問題はドル買い圧力に持久力があるかどうかということだと思われます。

ドル買いが持続するのであれば、ドル/円は80.65近辺にある90日移動平均線を試すことになると思われます。

また、EUR/USDは、6月1日の安値1.2288を再度試すことになると考えます。

しかし、ドル買いにそこまでの持久力がなければ、結局は往って来いの相場になり、レンジ相場が続くものと思われます。

期待膨らむ米雇用統計

全体的には、静かです。

しかし、ドル/円は、買いが強まっています。

本日の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は当初9万人の予想でしたが、10万人超となる見方も出てきているもようです。

期待とドル買いポジションが膨らみそうです。

2012/07/05

マーケットの関心は米雇用統計に集中

ニューヨークダウは、ECBは政策金利を0.25%引き下げ、また中国も利下げをしたことや、発表された6月の米ADP雇用統計は17.6万人(予想10.0万人)、そして週次の米新規失業保険申請件数37.4万件(予想38.5万件)と予想を上回ったものの、欧州経済の先行きに対する根強い懸念や米追加金融緩和期待の後退などが重しとなり、前営業日比47.15ドル安の12,896.67ドルと反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ECB理事会で利下げが発表されましたが、欧州への警戒感が根強く、逃避買い(利回り低下)が続き、暫定値ながら前営業日比0.034%下げて1.595%で引けました。

原油価格は、ECB理事会で利下げが発表されましたが、EUR/USDの急速な下落や、スペイン、イタリア国債の利回り上昇を受け反落し、前営業日比0.44ドル安の87.22ドルで引けました。

金価格は、ECB理事会後のEUR/USDの下落を受け反落し、前営業日比12.40ドル安の1,609.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ECBの利下げに対して、本日の米雇用統計を占う雇用関連指標が良かったことで、米金融緩和期待が後退し、結果として、EUR/USDは1.23台後半へ下落、また一時的ではありましたがドル/円の80円台前半への上昇となり、マーケットの関心は、いやが上にも、本日の米雇用統計に向いてきています。

私自身は、正直なところは、全体的には結局はレンジになるのではないかと、依然として見ています。

しかし、マーケットは、ECBの追加緩和期待と米国の雇用情勢の改善期待から、さらにEUR/USDは下落するという見方が強まっているものと思われ、本日の米雇用統計の発表に向けては、催促的にEUR/USDが売られる可能性があると見ています。

ここは、意地は張らず、自然体で、米雇用統計の発表を迎えることが得策のようです。

ドル/円、EUR/JPY、下落

ドル/円は、ロングの投げが出ています。

また、EUR/USDは、スペイン、イタリア国債10年物利回りが上昇したことが嫌気され、下落しています。

その相乗効果で、EUR/JPYは下げています。

結局、全体的にレンジか

注目のBOEとECBの政策金利が、BOEは午後8時に、ECBは午後8時45分に決定されます。

BOEは政策金利は据え置き予想ですが、量的緩和を再開する公算が大きいとされています。

一方、ECBは、政策金利を現行の1.00%から0.25%下げて0.75%にするものと予想されています。

これらが、予想通りとなった場合、当然多少の小競り合いはあったとしても、既にマーケットは織り込んできているものと思われますので、それほど一方向にどんどん相場が進行するとは見ていません。

率直に申し上げて、今のマーケットにパワーを感じません。

ですので、たとえ予想と決定が違っていたとしても、無理に上げれば反動で下がってしまう、無理に下げれば上がってしまうような相場になるのではないかと思われ、あまり無理をする時ではないと思われます。

結局、今は世界的に金融緩和のムードが強まっていますので、為替的には動きづらいものと見ています。

ドル/円、なかなか実需に勝てない投機筋

ドル/円は、80.00を超えて、ショート筋の買い戻しも出ましたが、売りも引かず、また緩んできています。

この一連の展開は、ドル/円の典型的な東京タイムでの動きだと言えます。

つまり、上に売りオーダーが見えるため、それを壁にして投機筋が売ってショートになり、下がらなくなって上げ始め、節目の80.00を超えるとストップロスが出ました。

しかし、今度は上を狙ってロングから入ると、さらに上の実需の売りに上げを阻まれ、今度は、ロング筋が投げて崩れたというものです。

これによって、東京マーケットのドル/円が、いかに実需取引で占められているかがわかります。

ドル/円、80.00を上抜く

ユーロについては、0.25%の利下げ観測が出ている本日のECB理事会に関心が集まっています。

しかし、それだけではなく、来週9日(月)に予定されているユーロ圏財務相会合も、ギリシャ、スペイン、キプロスに対する金融支援が協議される見込みで、マーケットでは意識され始めています。

ドル/円は、80.00を上抜きショートカバーがでました。

基本的に、まだショートのポジションが残っているように思われます。

2012/07/04

ポンド安がユーロ安を誘う

ニューヨークは、米独立記念日のため、休場でした。

英銀大手バークレイズのLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)での不正操作問題から、同行の会長とCEOが辞任する事態となりました。

そして、さらに本件に絡んで、BOE(英中銀)のタッカー副総裁にも疑惑の目が向けられたことから、GBP/USDが下落し、これに連れてEUR/USDも一時1.2508近辺まで下げました。

また、ECBが5日(木)に開く理事会で、0.25%の利下げに動くとの観測が広まったことも、ユーロ売り材料になったもようです。

尚、ドル/円は高止まり状態が続きました。

まだ、相場の方向性がはっきりしません。

6日(金)の米雇用統計の発表を見てから判断しても遅くはないものと見ています。

静寂漂うマーケット

マーケットは、EUR/GBPがやや買い気にはなっていますが、全体的には動かなくなっています。

こうなると、やはり米国の存在感を感じます。

しかし、逆に言えば。マーケットが明確な方向感を持っていない証拠でもあると思います。

少なくとも、今日は喧嘩しても仕方がないように思います。

待つのも相場

今日の東京では、米独立記念日当日となり、しかも週後半は、BOE、ECBの政策金利の決定や米雇用統計の発表も控え、ドル売り円売りのポジションを手仕舞う動き(ドル買い円買い)が一時強まりました。

この一事をとらえても、マーケットが新しい相場のテーマを絞り切れていないことがわかります。

この分では、マーケットがあるテーマをメインとコンセンサスを持つには、少なくとも、今週後半のイベントが終わらないことには始まらないように思われます。

それまでは、待つのも相場と心得、焦らず無駄に体力を消耗しないようにすることも、大事なことだと思います。

円売りポジションの手仕舞いのもよう

先週末のEU首脳会議後、リスクが回避されたとして、ドル/円、EUR/JPYなどで円売りしたポジションの巻き戻し(円買い)が起きているもようです。

ドル/円、実需の売り?

全体的には、静かな相場です。

ドル/円は、たぶん、80.00近辺に売りが見えるため、それを壁にして(※)、ショートができて下がりづらくなると見ましたが、下げてきています。

新規の実需の売りが、出ているのかもしれません。

(※)売りを壁にする:ある一定水準に、顧客からの売りオーダーがあると、その売りオーダーの手前を売って、下がれば利食い、下がらず上がるようであれば、顧客の売りオーダーをストップロスに利用するという、インターバンクのトレード手法。

オーダーを壁にして売るため、ショートがたまりやすく、下がらなくって踏み上げてしまうことが良くあります。

2012/07/03

相場より花火大会?

ニューヨークダウは、発表された5月の米製造業新規受注が0.7%と予想の0.1%を上回ったことが好感され、前日比72.43ドル高の12,943.82ドルと5月7日以来ほぼ2ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

尚、翌日の米独立記念日の祝日を控え、現地時間午後1時までの短縮取引でした。

米国債10年物利回りは、現地時間午後2時までの短縮取引でしたが、発表された米製造業受注が強い結果だったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.041%上げて1.629%で取引を終えました。

原油価格は、イランがホルムズ海峡封鎖やイスラエルへの攻撃が可能な中距離ミサイルの発射実験に成功したと発表したことからイラン情勢の緊張が高まったことに加え、世界で金融緩和が進むとの観測が手掛かりとなり上昇し、前日比3.91ドル高の87.66ドルで引けました。

金価格は、イラン情勢が再び緊迫化したことや、世界で金融緩和が進むとの観測が手掛かりとなり上昇し、前日比24.10ドル高の1,621.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークダウや米国債が、翌日の米独立記念日を控えて短縮取引のこともあって、動意薄でした。

しかし、そんな中、ドル/円、クロス円は、比較的堅調に推移しました。

相場全体の方向性は、本日の米独立記念日、明日のBOE、ECBの政策金利決定、金曜の米雇用統計の発表を経て、はっきりしてくるのではないかと考えています。

昨日のように、放っておくと円安基調になることからも、海外勢は基本的には円安志向であることも、相場の方向性を考える上で気にとめておくべきかと思います。

また、世界的な金融緩和傾向が相場に与える影響や、EU首脳の危機対応が本当に機能するかという点も気になるところです。

尚、本日の米独立記念日は、全米各地で花火大会が開かれ、完全にお祭り気分になります。

RBA、為替レートに言及

RBAは大方の予想通り、政策金利は現行の3.50%に据え置きました。

声明文では、AUDの為替レートは全般に高いと記されており、これを受けてAUD/USD、AUD/JPYが重くなっています。

RBAの政策金利決定は試金石

RBA(豪中銀)が利下げ、あるいは利下げはしなくても声明文で、8月から9月に掛けての利下げを示唆するようであれば、世界的にも金融緩和方向にあるだけに、注目されます。(結果は、改めてお伝えします)

RBAが利下げないし利下げを示唆した場合、金利低下方向でAUDが売られるのか、あるいはリスクが回避されたとしてAUDが買われるのか、結果が出てみないことには定かではありません。

しかし、金融緩和→株価上昇→リスクが回避されたとしてドル安円安という図式からすると、AUDは買われる(ドル安)可能性の方が高いものと見ています。

ただし、本格的にリスクが回避されたとするドル安円安になるにしても、明日の米独立記念日が過ぎ、5日(木)のBOE、ECBの政策金利決定、6日(金)米雇用統計を見てからになるものと思われます。

ドル/円、ショート気味?

心持ち、ドル/円は買いになっています。

ちょっと、ショートになっているような値動きです。

また、本日、RBA(豪中銀)が政策金利を決定するAUDも、対ドル対円で強めです。

ただし、全体的には動きは限られています。

2012/07/02

EUR/USD、1.2550近辺がポイントか

全体的に、膠着しています。

しかし、EUR/USDなど円以外の通貨も対ドルで重く(ややドル高)、ドル/円、クロス円もまた重い(やや円高)状況です。

EUR/USDは、1.2550近辺が重要です。

これがしっかり切れてくると、先週金曜の急騰の起点となった1.2450近辺まで下がる可能性があります。

焦りは禁物

ニューヨークダウは、発表された6月のISM製造業景気指数は49.7と予想の52.0を大きく下回ったことからが下落しましたが、FRBが景気を刺激するために追加緩和に踏み切るとの期待は根強くその後下げ渋り、結局前週末比8.70ドル安の12,871.39ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたISM製造業景気指数が予想外に弱い内容となり好不況の分岐点である50を下回ったことから、先行き警戒感も出て逃避買いが強まり(利回り低下)、暫定値ながら前週末比0.062%下げて1.583%で引けました。

原油価格は、ISM製造業景気指数が予想以上に弱かったことや、中国やユーロ圏の製造業景況感を示す指数の低迷も重荷になり、前週末比1.21ドル安の83.75ドルで引けました。

金価格は、前週末に大幅上昇したため利益確定売りが出たほか、金の有数の需要国である中国の製造業景況感を示す指数の低迷も重荷になり、前週末比6.50ドル安の1,597.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ISM製造業景気指数が予想以上に弱かったことから売られました。

一方、前週末のEU首脳会議で合意されたESMによる国債買取についてフィンランドやオランダなど一部の加盟国が反対の姿勢を表明したことから、EUR/USDも値を下げました。

こうして、ドル/円もEUR/USDも下げたことから、EUR/JPYも軟化しました。

まだまだ、確信の持てないマーケットですし、また下げた下げたと言っても、それほど大きく下げているわけでもありません。

明日は米独立記念日の祝日のこともあり、週後半の、ECBの政策金利決定や米雇用統計を見てからで良いように思います。

ドル/円、実需に翻弄

ドル/円は、輸出企業の売りが出ていたところ、買い支えていた投機筋もいたようですが、79.70が切れたところで、ロング筋の投げがでて、79.50近辺までさげました。

しかし、79.50近辺には、輸入企業の買いもあり、下げ止まりました。

ただし、79.50がしっかり割れると、ロング筋のストップロスもまだあるようです。

EUR/USDも、上値の重い状況です。

7月相場のスタートは米独立記念日後か

先週木曜金曜とEU首脳会議という上半期最後のビッグイベントがあった上に、今週は4日(水)はサマーバケーションのスタートを告げる米独立記念日で、前日の3日(火)はニューヨークダウも短縮時間となるという状況ですので、どうも力が入りません。

しかし、7月は、そうは言っても、過去相場は動いており、この一連の米独立記念日のお祭りムードが過ぎた、5日(木)のBOEやECBの金融政策決定、そして6日(金)の米雇用統計の発表あたりから動き出すのではないかと見ています。

それまでの間、7月相場がなにをテーマにしていくのかじっくり考える必要があります。

たとえば、先週金曜、ESMが銀行に直接資本注入できるようにするとのEU首脳が合意しましたが、これが単なる一時的に患者を元気づけるカンフル注射のようなものであれば、結局効果は短期間の間にはげ、下手をするとそれまで以上のユーロ安を招くことになるかもしれません。

方向感定まらぬマーケット

日銀の短観が発表され、予想より良かったため、それまでやや買い気が強かったドル/円、クロス円は緩んでいます。

EUR/USDなど円以外の通貨も対ドルで、やや軟化して(ドル高)しています。

しかし、全体的には、動意の乏しいマーケットです。

方向感がはっきりしていないものと思われます。

2012/07/01

第2四半期日銀短観発表

大企業製造業・景況判断は-1と予想の-4を上回りました。

やや円買いです。

久々に落ち着いた週のはじまり

シドニーは、久々に落ち着いた週のはじまりです。

ややクロス円が、円安気味です。

今週は、各国の金融政策決定や政策決定に大きく影響を与える経済指標の発表が続きます。

まず、本日は、第2四半期の日銀の短観(予想:大企業製造業・景況判断-4)が、午前8時50分に発表の予定です。

[7/21] The Ring 主催ワークショップに出演

2012年7月21日(土)に開催される FOREX CIRCUS The Ring 主催 ワークショップ(有料)にコーチとして参加します。

FOREX CIRCUS The Ring について、また今回のワークショップについての詳細や問合せ先は以下の案内をご覧ください。

≪FOREX CIRCUS The Ring ワークショップ開催についてのご案内≫

【開催日時】 2012年7月21日(土) 14:00開始*1
【開催場所】 東京 新宿*2
【開催内容】 ワークショップ(勉強会)&懇親会
【参加費用】勉強会4500円*3、懇親会4000円前後*4
【定  員】 10名程度
【募集期間】 2012年7月17日(火)締め切り

*1 ワークショップ 14:00~17:00、懇親会 17:30~(2-3hours)
*2 詳細は返信メールにてお知らせいたします。
*3
 飲み物代を含みます。
*4 参加費用は、当日会場にて現金でお支払いください。

The Ring メンバーより BMF 読者の皆様へ

FOREX CIRCUS THE RINGは個人トレーダー同士が横のつながりを持ち、普段行っているトレードでの相場観、スタイルなどディスカッションし、楽しく続けながらも個々の能力向上を目指すサークルです。

今回の勉強会は、我々メンバーが進行役となり皆様のスタイル(短期、長期など)相場観悩みなどをディスカッションするもので、決して聖杯を探すようなセミナーではありません。

また、コーチとしてBMFの水上氏を迎え、プレゼンテーションとともにワークショップで個人投資家同士では補完できない部分を補って頂きます。

自分の考え、ルールでトレードを確立したい気持ち、志のある方、まずは一度参加してみませんか?

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  Forex Circus The Ring 事務局
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尚、お問い合わせに関しまして、内容を他に洩らすことはございません。
また、本ワークショップ並びに懇親会における販売勧誘行為は禁止とさせて頂きます。

これからの展開は(2012/07/01)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ざっくりと言って、81.50から83.50近辺での揉み合いになってきています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

6月26日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング36,933枚vsユーロショート196,813枚、ネットユーロショート159.880枚(前回ショート141.066枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング43,910枚vs円ショート39,368枚、ネット円ロング4,542枚(前回ロング15,137枚)となっています。

円は、狭いレンジでの揉み合いのため、ほとんどポジションはないようです。

ユーロは、ネットショートが前回よりやや増えましたが、先週金曜、ESMが銀行に直接資本注入できるようにするとのEU首脳の合意による反騰で、ショートは結構減ったものと思われます。

いったんは、EU首脳の合意により、欧州を巡る市場懸念は後退したものと思われます。

しかし、マーケットでは、危機対応が本当に機能するのかどうかの懸念は根強く残るものと見ています。

やるとは言ったものの、銀行への資本注入の具体的な手順や条件はまだ不明で、実現可能なものか定かではありません。

そこに持ってきて、今週は、各国政策金利決定あるいは政策決定の材料となる指標発表が、2日(月)に6月調査の日銀短観、3日(火)にRBA(豪中銀)理事会、5日(木)にBOE(英中銀)金融政策委員会、ECB理事会、6日(金)に6月の米雇用統計と続きます。

金融政策の決定については、RBAは据置予想、BOEは量的緩和の可能性、BOEは利下げの可能性があり、決して一律ではありません。

また、政策決定の材料となる指標発表については、日銀短観の結果で日銀が機動的に動く可能性は低いと見ています。

米雇用統計については、先月ツイスト・オペを延長したばかりですから、今回は延長実施後の効果を見ることになり、すぐに次の行動には出づらいものと思われます。

それに加えて、4日(水)は、夏休みシーズンのスタートを告げる米独立記念日となり、マーケット参加者の動きが鈍ることも予想され、総合的に申し上げれば、今週は方向感のはっきりしない相場になるのではないかと見ています。

先週末、ポジション調整からのドル安円安になりましたが、さらにドル売り円売りをすれば、ポジションはその方向に偏り、その結果相場が反転することも十分あり得ると思われます。

ドル安円安:EUR/USDなど円以外通貨が対ドルで上昇(ドル安)、ドル/円、クロス円が上昇(円安)

こういう状況の時は、マーケットから一歩引いて様子を見ることが大事だと思います。

あえて、難しい相場で勝負することはないと考えます。

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