ユーロ安基調に変化は?
ニューヨークダウは、中国の第2四半期実質GDPが予想の範囲内だったことや、米金融大手JPモーガン・チェースの四半期決算も予想ほど悪化しなかったことから急反発し、前日比203.82ドル高の12,777.09ドルと7営業日ぶりに反発して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、中国のGDPが予想の範囲内だったことや、米金融大手の四半期決算も予想ほど悪化しなかったことを受け逃避買いが緩み、暫定値ながら前日比0.015%上げて1.489%で引けました。
原油価格は、中国のGDPが予想の範囲内だったことや、米金融大手の四半期決算も予想ほど悪化しなかったこと、そしてEUR/USDの下げも一服したことから買い戻され、前日比1.02ドル高の87.10ドルで引けました。
金価格は、米金融大手の四半期決算も予想ほど悪化しなかったことによるニューヨークダウの上昇や、EUR/USDの下げも一服したことから買い戻され、前日比26.70ドル高の1,592.00ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USD、EUR/JPYは、ニューヨークに入り、改めて下値を試そうとしたところ、突然急反発となり、その後も高止まりしました。
きっかけは、ある中央ヨーロッパの中央銀行から大量のEUR/USDの買いが出て、それに米系英系銀行が追随したためのようですが、マーケットが再び下値を試そうとした矢先だったため、良く効いてしまったものと思われます。
これで、EUR/USDやEUR/JPYが底を打ったかと言えば、これらの通貨ペアの日足チャートを見ても、ここのところと同じで、下ヒゲを長く出しているわけでもありません。
また、昨日は、EUR/GBPやEUR/AUDに至っては下落しており、決して、ユーロが全般に反発しているわけでもありません。
したがい、基本的には、ユーロ安基調に変化はないものと見ています。
ただし、値動きからは、かなりマーケットが薄くなっていることを感じます。
ドル/円は、79.00-80.00近辺のレンジの下限に下りてきています。
79.00近辺がしっかり切れれば、膠着相場に変化が出てくるものと思われますが、あまり期待をしないで見たいと思います。