まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
先週は、ドル安方向に進行しましたが、週末いったん買戻しとなっています。
再びドル安方向を試すのか微妙なところです。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
8月21日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング45,986枚vsユーロショート169,918枚、ネットユーロショート123,932枚(前回ショート137,810枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング43,584枚vs円ショート32,413枚、ネット円ロング11,171枚(前回ロング30,704枚)となっています。
ユーロのネットショートは若干減り、円のネットロングも減っていますが、相場に影響するような大きなポジションの変化はありませんでした。
9月は、3日(月)の米レイバーデーが明けると、それ以降、例年欧米勢の下期が始まり、相場がトレンド相場になりやすい傾向にありますが、今年の場合、米レイバーデー前後に以下のようにイベントが続きます。
8月31日(金)バーナンキFRB議長講演(米ジャクソンホール)
9月3日(月)米レイバーデーでニューヨーク休場
9月6日(木)ECB理事会
9月7日(金)米雇用統計
9月12日(水)ドイツ憲法裁によるユーロ圏救済基金(ESM)の是非についての判決
9月12日(水)・13日(木)米FOMC
9月14日(金)・15日(土)ユーロ圏財務相会合、EU財務相会合、トロイカ調査団によるギリシャ緊縮財政策内容承認の最終期限(予定)
尚かつ、現在、マーケットの関心は、いくつかあると言えます。
ひとつは、ここにきて盛り上がりを見せている米FOMCによる追加の金融緩和の可能性、またギリシャの緊縮策緩和を独仏が受け入れるのかという問題、そしてECBは過剰債務国の国債買い入れを再開するかなど、上記に上げましたいろいろなイベントとも絡みあってくるものと思われます。
それは、言い換えれば、イベントもあり過ぎ、懸案事項もあり過ぎの状況で、結局上げか下げかといったクリアな方向性は、イベントが一巡しないと出てこないものと思われます。
ただ、マーケットは、9月が12月前後に向けてのトレンド相場が始まる月と自覚しているもようで、すでにそれを先取りするかのように、先週などユーロ買いドル売りを仕掛けてきました。
しかし、繰り返しになりますが、これだけいろいろなイベントが控えているだけに、まだ今の段階でクリアなトレンド相場の方向が上げ下げかを判断することは難しいと思っています。
一連のイベントが終わる9月15日あたりまでは、結局は揉み合いが続くものと思われ、今週は月末の週であり、また今週の最大のイベントであるジャクソンホールでのバーナンキFRB議長の講演が金曜に控えていますので、あまり無理をしないことが肝心だと考えています。
また、ドル/円に関しましては、月末週は通常、輸出企業、特に自動車会社からのドル売りが強まる傾向にありますので、ドル/円はやや重くなるものと見ていますが、最近は輸入企業の買いも引かなくなっていますので、たぶん78.00を割ることは難しいのではないかと見ています。
ただし、ひとつ気になっているのは金価格で、週足で見てみますと2011年7月頃から形成されている大きな三角保ち合い(もちあい)を上に抜こうとしており、これが実際となると、金との相関性の高いEUR/USDが上昇する可能性があり、その点には、十分な注意が必要だと思っています。
金価格の週足
http://futures.tradingcharts.com/chart/DG/W?anticache=1345933839