米雇用統計、新たな方向性をマーケットは見出すか
本日発表の7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数は10万人と予想されていますが、一部では8万人程度にとどまるという見方も出ています。
しかし、マーケットが求めているのは、米FRBの追加金融緩和ですので、予想に反して8万人となれば、緩和期待は高まり、少なくともドル/円では、ドル売りが強まるものと思われます。
ただし、過去2日間の結果とそれに対するマーケットの反応を見ていますと、実に場当たり的で、これに本日の米雇用統計の結果が加わったとしても、明確な方向性は出ないのではないかと見ています。
したがい、米FOMC、ECB理事会、米雇用統計という三連発のビッグイベントを終えて、マーケットは本格的に夏休みに入る可能性があるというのが、私の見方です。
もちろん、マーケット参加者は、相場を動かそうとするものと思われます。
しかし、投資家筋が夏休みに入り、投機筋が相場の中心的な存在となっている以上、売ったら買い戻さなければならない、買ったら売り戻さなければならないという投機筋の宿命がある以上、相場は一方向には向かいにくいと考えています。