EUR/USD、重要な局面に差し掛かる
EUR/USDが、下落しています。
1.2822近辺の200日移動平均線、さらに1.2818近辺の25日移動平均線も下に割り込んできています。
これで、1.2800の心理的抵抗線をも下回ると、1.2600方向に向けて一段の下落を見る可能性が高まります。
非常に重要な局面です。
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EUR/USDが、下落しています。
1.2822近辺の200日移動平均線、さらに1.2818近辺の25日移動平均線も下に割り込んできています。
これで、1.2800の心理的抵抗線をも下回ると、1.2600方向に向けて一段の下落を見る可能性が高まります。
非常に重要な局面です。
シドニーは、ややドル高気味で推移しています。
基本的には、静かな10月相場のスタートです。
しかし、EUR/USDの場合は欧州の債務問題が不透明ですし、またドル/円も介入依存型のマーケット構造にひずみがあるなど、今月も相場が動く要素はいろいろあります。
気を引き締めていきたいと思います。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルの反発に、着実さを感じます。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
9月18日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング53,345枚vsユーロショート103,583枚、ネットユーロショート50,238枚(前回ショート73,482枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング47,318枚vs円ショート26,207枚、ネット円ロング21,111枚(前回ロング15,476枚)となっています。
ユーロは、9月17日に高値をつけた後反落していますが、この下げの過程で、買い遅れたユーロのショート筋の一部が買戻したようです。
ドル/円は多少円ロングが増えましたが、大勢には影響はないと思われます。
今週は、月が変わり、10月になりました。
しかし、ここで気を付けておかなければならないことがあります。
特に、中間決算で9月が思うように動けなかった本邦のインターバンクディーラーにその傾向が強いのですが、10月に入り、下期となり、自由に動けるようになったことで、「さあやるぞ」とばかりに、月初早々、相場に飛び込んできやすくなります。
しかし、今の相場は、それほど簡単ではないと見ています。
むしろ、慎重にスタートすることが、肝要だと思います。
まず、EUR/USDですが、上は、1.2897近辺に5日移動平均線、1.2950に心理的抵抗線、1.2965近辺に10日移動平均線がレジスタンスとしてあります。
一方、下は、1.2824近辺に200日移動平均線、1.2806に25日移動平均線、1.2800に心理的抵抗線がサポートしてあります。
このように、複数の移動平均線が収束してきていますので、近い将来、どちらかに動くものと思われます。
しかし、その動きだすタイミングに至るまでは、下げと見て売れば反発したり、上げと見て買えば反落するといった揉み合いとなるものと思われます。
尚、EUR/USDの週足を見てみますと、揉み合い後の方向は、下落の可能性の方が高いように、個人的には見ています。
また、現在、EUR/USDと相関性の高い金価格も同じように、1,800.0ドルを目前にして、足踏み状態になっています。
金価格の日足
http://futures.tradingcharts.com/chart/DG/?anticache=1348953728
したがい、金相場に動きが出れば、EUR/USDもそれに連動するものと思われますので、金価格の推移には注意しておくべきかと思います。
ドル/円は、先週金曜、米企業の中間決算絡みのドル買いにより反発しましたが、依然として介入警戒からショートが出来にくく、介入期待からロングが出来やすい状況にあり、なかなか高値を維持するのは難しいものと思われます。
今週も、再び上値の重い状況が続くのではないかと思われます。
ただし、動きは、ゆっくりしたものになると見ています。
EUR/JPYもまた、複数の移動平均線が収束してきています。
上は、100.20近辺に25日移動平均線、100.30近辺に5日移動平均線、101.26近辺に10日移動平均線、101.74近辺に200日移動平均線のレジスタンスがあります。
下は、99.00近辺に10週移動平均線、98.62近辺に90日移動平均線がサポートとしてあります。
これも収束しきるまでは、揉み合うものと思われます。
揉み合い後は、EUR/USDの動きに追随するものと見ています。
ニューヨークダウは、発表された9月のシカゴ購買部協会景気指数が49.7と予想の53.0%を大きく下回り、好不況の境目である50.0を割り込んだため売りが強まりましたが、一方、スペイン政府から国内銀行のストレステスト(健全性審査)の結果が発表され、想定される資本不足額が市場の予想ほど大きくなかったため下げ渋り、前日比48.84ドル安の13,437.13ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、シカゴ購買部協会景気指数など米経済指標が弱かったことから低下しましたが、スペインのストレステストの結果を受けやや反発し、暫定値ながら前日比0.022%下げて1.632%で引けました。
原油価格は、スペインのストレステストの結果受け上昇しましたが、EUR/USDの買いも続かず、上げは限定的で、前日比0.34ドル高の92.19ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが売られたことから上値は重く、前日比6.60ドル安の1,773.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、ユーロのさらなる反発期待から、ロンドンでは1.2959近辺まで買い上げられましたが、結局マーケットはロングになってしまい、ニューヨークに入って、スペインの格下げ懸念や、スペインの国内銀行のストレステスト結果公表への警戒、そしてシカゴ購買部協会景気指数が低調であったことなどから売りが強まり、一時1.2839近辺まで下落しました。
その後、発表されたスペインのストレステストの結果は想定内でしたが、戻りは限定的でした。
ドル/円は、東京で一時77.44近辺まで下げましたが、海外に入り、米系企業の四半期決算当日であったことからドル買い需要が強まった上に、EUR/USDが反落(ドル高)したことを受け、一時78.10近辺まで反発しました。
EUR/USDは、結局、にわかにできたロングが投げさせられました。
来週は、1.2824近辺にある200日移動平均線のサポートを再度試すものと思われますが、下に割り込むことができるかは、やってみないとわかりません。
しかし、複数の移動平均線が収束してきていますので、来週中には、方向がはっきりしてくるものと思われます。
ドル/円は、77円台で底堅めできるかが課題です。
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。
大阪新世界元祖串かつ だるま 大阪のれんめぐり店
大阪府大阪市淀川区西中島5-16-1 新大阪駅 新幹線改札内
06-6307-1166
意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
こちらのお店は、大阪出張組に、こよなく愛されているようです。
なんと言っても、お店が、新大阪駅の新幹線改札内の「大阪のれんめぐり」という5つの大阪の銘店が出店している一角にあり、新幹線を待つしばしの間を利用して、本場の味を楽しむことができるからです。
なおかつ、午前10時の開店で、その時間から串かつで一杯できるので、呑兵衛にはたまりません。
梅田から新幹線に乗り換えるために新大阪に移動し、その時点から2時間先の座席指定を窓口でしたところ、時間がありますけど、いったん改札を入ってしまったら出られませんよと念を押されましたが、これからだるまでじっくり飲もうと考えている人間には、望むところでした。
そして、改札を入って、右手に、「大阪のれんめぐり」を目ざとく見つけ、そしてだるまも簡単に見つけました。
すでに、始めている先発組が3組ほどいて、いずれの組もビールをやりながら、串かつを食べていました。
カウンター席に座ると、早速キャベツがお通し代わりに出てきました。
まずはビールと注文しようとすると、フローズンビールという泡が凍ったビールがあり、話のタネにと飲んでみましたが、確かに冷たくて夏にはもってこいです。
「北新地セット」、「通天閣セット」、「道頓堀セット」といった人気のセットメニューがありましたが、名前を忘れてしまいましたが、さらに品数の多いセットがあって、それを頂きました。
あまり待つことなく、どんどん揚がってきて、ちょっと驚きました。
具は、元祖串かつ、とんかつ、つくね、天然エビ、アスパラ、うずら卵、ウインナー、チーズちくわなどなど。
元祖「ソースの二度づけ禁止やで!」のお店のソースをつけて頂きましたが、衣が薄くて、食感が軽くいくらでも行けそうです。
どて焼も美味しく、さらにセット外の鱧(はも)とたまねぎも揚げてもらいました。
今回は、頂きませんでしたが、店頭で販売しているロースカツサンドが美味しそうでした。
当局(政府・日銀)は、投機筋がドル売り円買いで仕掛けていると見ているようですが、それは根本的に違っていると思います。
昨年、一昨年の大量介入によって、瞬間的に3~4円ドル高円安に持って行かれたのですから、ショートで攻めていたほうはたまりません。
その上、常時介入するぞと言っているのですからショートは持ちきれず、売りで儲けようとする投機筋は、根絶やしにされたと言えます。
その一方で、ジリ下げでも、我慢していれば、どこかで当局が介入してくれ、上がったところで売り抜けば大きく利食えるというトレーディングスタイルが定着化してしまいました。
これにより、ドル/円は、恒常的にマーケットポジションがロングになってしまい、上がりづらく、ゆっくりですが下げやすくなってしまい、結局は介入に頼らざるを得なくなっています。
そういう意味で、問題は深刻です。
本日、スペインが発表する国内銀行のストレステスト(健全性審査)の結果を見るまでは、尚、慎重にならざるをえません。
昨日は、スペイン政府が発表した予算案は、単なるショートの買戻しのきっかけであり、それ以前にかなりしつこくショートで攻め、マーケット全体のポジションが大きくショートに偏っていたため、強い反発力を持ちました。
しかし、今日の東京でのユーロの買いは、新規にロングメイクするために買い上げているものと思われ、それが意味するのは、マーケットのポジションが短期間にロングに偏ってきているものと見ています。
その意味では、裏目に出ると大きな下げになる可能性があります。
つまり、ストレステストの結果次第でどちらにも行く可能性がありますので、結果がはっきりするまでは、様子見で良いように思われます。
ドル/円は、一段と重くなっています。
介入警戒でショートになりにくく、介入期待でロングになりやすい状況は変わっていません。
このずるずると下がる蟻地獄のような相場から抜け出すには、実弾介入しかないと思われます。
EUR/USDは、本日の東京オープンが1.2912-13近辺となり、本日1.2908まで下りてきている5日移動平均線を上回ってきています。
その結果、1.2824近辺にある200日移動平均線のサポートは、一昨日、昨日とプロテクトされたのに、上の5日移動平均線のレジスタンスは抜けてきているという格好になっています。
これで、さらに1.2950の心理的抵抗線、1.2971近辺の10日移動平均線、そして1.3000の心理的抵抗線が上に抜いてしまうと、ここのところの下げが否定されることになります。
そういう意味では、今日の展開は重要です。
ショートの買戻しによって、EUR/USDは、現在高止まりしていますが、これから、ロング、ショートどちらのポジションが出来ていくかが注目されます。
ニューヨークダウは、スペイン政府が歳出を絞り込んだ来年度予算案を提示し、欧州債務危機がやや後退したと好感され、前日比72.46ドル高の13,485.97ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表されたスペイン政府の予算案が好感された他、中国の景気刺激策への期待感が高まったこともあって、前日比0.044%上げて1.653%で引けました。
原油価格は、発表されたスペイン政府の予算案が好感され買い戻しが強まり、前日比1.87ドル高の91.85ドルで引けました。
金価格は、発表されたスペイン政府の予算案が好感されEUR/USDが反発する中上昇し、前日比26.90ドル高の1,780.50ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表されたスペイン政府の来年度予算案が、今回の改革案がEUの提案を全て反映したものであったことが評価され、それまで一時1.2830近辺まで下値を試していたEUR/USDは、一転して上昇となり、一時1.2927近辺まで上昇しました。
これにより、EUR/USDは8営業日ぶりの反発となりました。
ここからですが、高止まりの後、レベル感からショートが出来れば一段上げ、一転してブル(強気)になれば反落となるのではないかと見ています。
ドル/円は、再び重くなっています。
この戻りの無いゆっくりとした下げを見る限り、少なくとも、マーケットはロングにはなっていても、ショートにはなっていないように思われます。
ほっておけば、さらにゆっくりと下がるものと思われます。
今日は、月末であり、中間決算日ですので、輸出企業のドル売りも多いことと思われ、介入で買い支える必要があるように思われます。
EUR/USDの反発のポイントはどこかですが、やはり直近のレジスタンスである、現在1.2918近辺にある5日移動平均線が気になります。
そして、ショート筋にとっては、5日移動平均線は上伸を抑えてくれるレジスタンスとして頼りにしているものと思われますので、逆に言えば、5日移動平均線を上抜くとショートのロスカットが出るものと思われます。
EUR/USDのことですから、ロスカットが出るとなれば短期間に集中的に出るものと思われます。
その後、いったん高止まりをして、新たにショートができるようであれば一段上げ、ロングができるようであれば反落となりますが、これは実際ストーリー通り上がるかを見てから判断しても遅くはないと思います。
実際、今このまま、1.2800を割って下がるほどに、マーケットがロングになっているとは思えません。
むしろ、ディーラー間でよく言う「マーケットがBID(買い)に見える」という状況です。
18日から既に8営業日下げているのですから、マーケットの大方のセンチメントが、今現在ベアになっていてもなんらおかしくないと思います。
さらに、下げ続けてきたことで売り安心感、しかも今日の場合は、やや買い気が強いマーケットだけに戻り売りが出やすくなっているものと思われ、その分逆に短期的には上がりやすくなっていると思われますので、注意が必要です。
昨日のニューヨークでのEUR/USDの反発は、四半期決算に関わるユーロ買いが出たことが大きかったようです。
それ以外には、テクニカル的に、1.28台前半が強いサポートと見たショート筋の買戻しや、新規の買いも入ったもようです。
しかし、ユーロの上値は、重い状況です。
ドル/円は、静かにゆっくりと下げてきています。
とても、短期筋がショートで攻めているとは見えません。
ニューヨークダウは、スペインやギリシャなど欧州の経済・債務問題をめぐる懸念が重しとなり、前日比44.04ドル安の13,413.51ドルと4営業日続落で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、欧州懸念が再燃し、リスク回避の買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前日比0.058%下げて1.608%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫は予想外に大幅な減少となったものの、欧州懸念が再燃し、前日比1.39ドル安の89.98ドルで引けました。
金価格は、欧州懸念が再燃し、EUR/USDも下げたことから反落し、前日比12.80ドル安の1,753.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、スペインからEUへの支援要請は依然としてない一方で、スペイン中銀が成長見通しに否定的な見方を示したほか、スペインやギリシャで緊縮財政策に抗議するデモが発生するなど、欧州懸念が再燃し、一時1.2836近辺まで下落しましたが、その後やや反発しました。
ドル/円は、リスクを回避するための円買いが強まり、一時77.59近辺まで下落しました。
しかし、日銀の佐藤審議委員が追加緩和を示唆したことが伝わり、一時77.90近辺まで急反発した後、77.70-80近辺に落ち着きました。
EUR/USDは、1.2825近辺にある200日移動平均線と1.2933近辺にある5日移動平均線に挟まれた格好です。
近日中に、上下どちらかに抜けていくものと思われますが、欧州懸念が再燃してきていることを考えれば、下落ではないかと見ています。
ドル/円は、依然として、介入警戒からショートにはならず、介入期待からロングになりやすい構図は変わっていないものと思われます。
さらに、ここにきてドル/円と相関性の高い米国債10年物利回りが低下してきていることが、気になります。
安住財務相は、昨日、「私が辞める(民主党幹事長代行に就任予定)ことで、引き継ぎ期間は空白が生じるのではないかと言っている投機筋があると聞いたが、大いなる誤解だ」と牽制しました。
さらに、「最後の一分一秒までやるときは徹底的にやる」と強調し、改めて為替介入を辞さない構えを示しました。
介入警戒でショートになりにくく、介入期待でロングになりやすい今のドル/円相場を買い支えるには、為替介入に頼るしかないですから、そこまで発言するのであれば、早く介入してもらいたいものです。
クロス円の日足の形状がかなり悪くなっているだけに、早目にドル/円を買い支えないと、クロス円の売り浴びせに、ドル/円を買い支えきれなくなることを懸念します。
EUR/USDは、5、10、25、200日の各移動平均線が収束してきています。
収束しきるまでの間、日々線は、1.2825近辺の200日移動平均線と1.2839近辺の5日移動平均線との間に、いったん落ち着くのではないかと、現在考えています。
そして、移動平均線が収束した後、相場は、上か下に動き出すものと見ています。
しかし、現状のユーロを取り巻く環境は、銀行同盟をめぐる不協和音や、ギリシャの財政目標達成の不透明性、そして救済要請に二の足を踏むスペインの姿勢によって、欧州の危機解決は停滞しています。
それらを考えれば、反転してレンジ相場を作るよりも、続落する可能性の方が現実的ではないかと見ています。
ドル/円、EUR/USDともに、今週末が四半期末となっているため、動きづらくなっています。
ドル/円は米系企業の利益送金のためのドル買い、EUR/USDは欧州系企業の利益送金のためのユーロ買いが出ていることは出ています。
そうした実需買いから、いずれもやや買い気になっています。
しかし、上値は、どちらも重いものと見ています。
ニューヨークダウは、QE3(第3弾量的緩和策)の効果を疑問視するプロッサー・フィラデルフィア連銀総裁の発言をきっかけに利益確定売りが優勢となり、前日比101.37ドル安の13,457.55ドルと3営業日続落して取引を終えました。
尚、スペインの首都マドリードで、財政緊縮策に反対するデモ隊が警察と衝突したことも、嫌気されました。
米国債10年物利回りは、9月の米消費者信頼感指数が70.3と予想の63.2を上回ったことから上昇する場面もありましたが、景気の先行き懸念も根強く低下に転じ、暫定値ながら前日比0.036%下げて1.673%で引けました。
原油価格は、ニューヨークダウが下落したことを受け、利益確定売りが強まり、前日比0.56ドル安の91.37ドルで引けました。
金価格は、買いが先行しましたが、原油価格の下落に連れ伸び悩み、前日比1.80ドル高の1,766.40ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、ニューヨークで、いったん上から降りてきている5日移動平均線がある1.2970近辺まで反発し、1.2940-60近辺で高値圏を形成しました。
しかし、その後、再び1.2900近辺まで反落となりました。
反落後、安値圏からの反発力が弱く、下落がロングの手仕舞いだったことがわかります。
EUR/USDのみならず、EUR/JPY、EUR/GBP、EUR/AUDなども、各日足のMACDが売りを示唆しており、ユーロの下落には引き続き警戒が必要です。
ドル/円も、いったんは反発気味となりましたが、それほどには上がらず、また緩み加減です。
引き続き、介入警戒から、マーケットはショートにはなっていないものと思われます。
介入が実施されない限り、大きな反発は望めそうもありません。
クロス円も、重くなっており、全体的には、ドル高円高地合いです。
東京では、いったんは全体的に上げた(ドル安円安)ものの、ドル/円の下げが発端となり、クロス円が下げ、それに押されてEUR/USDなど円以外の通貨も対ドルで売られました。
結果として、ドル高円高の相場となりました。
通常、トレンド相場の後にはレンジ相場になるのが一般的ですが、どうも今回のEUR/USDの場合、高値圏でレンジ相場になるだけのサポート材料に恵まれず、むしろスペインやギリシャで、新たな問題が起きていることが報じられてきています。
そのため、上昇トレンドの後、レンジ相場にはなり切れず、下落を続ける可能性があると見ています。
本日早朝のコメント「ドル高円高進行中」で、誤りがありましたので、訂正しお詫び申し上げます。
誤)
為替相場では、EUR/USDは、予想より弱い独Ifo景況感指数の発表もあり、ニューヨークで一時1.2891まで下げましたが、まだ1.3000はしっかりとは切れていません。
正)
為替相場では、EUR/USDは、予想より弱い独Ifo景況感指数の発表もあり、ニューヨークで一時1.2891まで下げましたが、まだ1.2900はしっかりとは切れていません。
ドル/円は、またしても、介入警戒から売れず、介入期待から買う、つまり、ショートになりにくく、ロングになりやすい、典型的なパターンに陥っているものと見ています。
ドル/円の下げを、通貨当局(政府・日銀)は、投機筋が仕掛けていると言いますが、決してそうではないと思います。
通貨当局が、過去に大量介入によって相場を持ち上げ、その時ショートなど持っていようものなら、相当な損失を被ることになりました。
そうした学習効果があるからこそ、マーケットはショートでは攻めず、介入を期待して買い下がるようになっており、それが、皮肉にも、ドル/円の反発力を極めて弱くさせています。
したがい、ドル/円相場が、この呪縛から解放されるには、通貨当局が実際にドル買い円売り介入を実施するしかないと思います。
EUR/USDは、今のところ1.2900をしっかりと割り込むことができず、ショートカバー気味です。
今日は、メルケル独首相、ドラギECB総裁の講演が、それぞれにあり、これにマーケットは注目しています。
ドル/円は、78.00に政府・日銀の介入の買いがあると噂されていましたが、実際78.00にいってもそれらしき買いがなかったため、昨日ロング筋が投げたようです。
今日は、今週金曜が中間決算日で、それに絡んだレパトリ(資金の本国回帰)に伴うドル売りと、5・10日(ごとうび)の輸入企業のドル買いの両方が出ているようです。
ドル売りがやや優勢です。
ニューヨークダウは、発表された9月の独Ifo景況感指数が101.4と予想102.8を下回ったことや、欧州の銀行監督一元化を巡り、フランスのオランド大統領とドイツのメルケル首相との間で足並みが揃っていないと伝わり、これを受けて小幅続落し、前週末比20.55ドル安の13,558.92ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された独Ifo景況感指数が弱い内容となったことから、逃避的な買い(利回り低下)が入り、暫定値ながら前週末比0.042%下げて1.711%で引けました。
原油価格は、発表された独Ifo景況感指数が弱い内容となったことや、格付け大手ムーディーズが今月中にスペインの格付けの見直しを発表する予定になっていることから、欧州懸念が強まり、前週末比0.96ドル安の91.93ドルで引けました。
金価格は、発表された独Ifo景況感指数が弱い内容となったことや、格付け大手ムーディーズが今月中にスペインの格付けの見直しを発表する予定になっていることから、リスク回避から売られ、前週末比13.40ドル安の1,764.60ドルで引けました。
為替相場では、EUR/USDは、予想より弱い独Ifo景況感指数の発表もあり、ニューヨークで一時1.2891まで下げましたが、まだ1.2900はしっかりとは切れていません。
しかし、欧州に絡んだ悪材料が目白押しになってきており、まだまだ下値は試されるものと思われます。
1.2827近辺にある200日移動平均線が当面のサポートだと思われます。
ドル/円は、ニューヨーククローズが77.84-86近辺となり78.00を下回り、注目されます。
リスクを回避するための円買いも出ているようですので、政府・日銀が、口先介入ではなく、実弾介入をしなければ、77.00割れの可能性もありえると見ています。
ただし、今週金曜が多くの日本企業の中間期末となることでもあり、実弾介入の可能性は十分あるものと見ています。
どうも、EUR/USDだけでなくドル/円の上値も重いことが気になって、いろいろ調べてみましたが、以下のような状況から、リスクを回避しようとするドル買い円買いの動きが出ているもようで、私の基本的な考え方であるレンジ相場を変えなくてはならないようです。
まず、格付け大手ムーディーズによるスペインの格付けの見直しの結果、「投機的」に格下げされた場合、投資家からのスペイン国債の売りにより利回りの上昇は避けられないもようです。
しかも、スペインは28日(金)に公表される銀行のストレステストの結果、民間銀行の資本不足額は、これまでの推計を大幅に上回り、500~600億ユーロに達する見通しです。
また、スペインは、財政緊縮などの条件が付くことを警戒して債務返済のため支援要請に消極的ですが、支援要請をしなければ格下げされる可能性も高まるという状況です。
さらに、独シュピーゲル誌は、財政危機に陥っているギリシャの国家予算の不足額が、200億ユーロと当初見込みのほぼ2倍に達し、ECBにもギリシャ債務の削減に応じるよう要請していると報じています。
EUR/USDは、1.2800-1.3200近辺でのレンジ相場になるものと、個人的には見ています。
ひとつには、先週金曜のような荒っぽい上下動は、典型的なレンジ相場の第1段階で見られるものであること、また、確かに今日の東京タイムに短期筋のロングの投げは出たものの、マーケット全体としてはそれほどまだロングが積み上がってはいないものと見ているからです。
これで、たとえば1.2827近辺にある200日移動平均線まで、相場が突っ込んだとしたら、そこまでの下落過程でマーケットはかなりのショートになって反発力を持つことになると思われます。
したがい、依然として、今の相場は、荒っぽく上下動を繰り返すレンジ相場の第1段階だと見ており、下げているからと言って、売りで相場にのめり込んだり、上げているからと言って、買いで相場にのめり込むことは、大変危険だと考えています。
EUR/USDは、格付け大手ムーディーズが、今月末までにスペインの格付けの見直し作業を終える予定で、これが引き続き警戒され、ユーロは重くなっているもようです。
テクニカル的には、5日移動平均線が1.3007近辺まで下りてきており、今は逆にレジスタンスとなり、戻りが限られています。
依然として、レンジ相場では見ていますが、レンジの下限は、1.2800近辺ではないかと現在考えています。
ドル/円が重くなっているのは、米国債10年物利回りが低下に転じていることが影響しているという見方があります。
シドニーでは、前週末比、ドル/円も、EUR/USDも、EUR/JPYもあまり変化はありません。
EUR/USDの下値を試そうとする動きが、流れから言って出そうです。
しかし、EUR/USDは、基本的には1.2900-1.3200近辺のレンジ相場と見ており、売れば売るほど反発力が強まるものと見ています。
ドル/円は、78円台前半で横ばいが続くのではのではないかと考えています。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドル安は一服しましたが、いったん下げ止まったという範囲内です。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
9月18日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング48,817枚vsユーロショート122,299枚、ネットユーロショート73,482枚(前回ショート93,658枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング41,500枚vs円ショート26,024枚、ネット円ロング15,476枚(前回ロング32,773枚)となっています。
ユーロは、連日の上昇にネットのユーロショートは減っていますが、それでも減り方は前週からのユーロの上昇の割には少ないように思われます。
円は、9月13日に77.13まで下落後、反発に転じたため、ネットの円ロングは減りました。
さて、先週金曜のEUR/USDの動きは、相当荒っぽく、これは、レンジの第1段階に入っていることを示していると実感しました。
レンジ相場について、簡単に解説しておきますと、レンジ相場とは、一方向に進んできたトレンド相場が終了後、ある一定の値幅の中で往ったり来たりする相場です。
さらに、レンジ相場を3段階に分けてみますと、トレンド相場から転換したばかりの非常に荒っぽい上下動をする第1段階、安定期の第2段階、値幅が収束してくるレンジ相場の最終段階である第3段階からなっているのが一般的です。
そして、現在の相場がレンジの第1段階にいると見ているのは、まさしく荒っぽい上下動をしていることから判断しています。
それまでの、たとえば上昇トレンドでは、買っていれば儲かった相場だったのが、このレンジの第1段階に入ると、その荒っぽい上下動によって、折角上昇トレンドで儲けた利益を減らしたり飛ばしたりすることは簡単なことです。
したがい、レンジの第1段階に入ったとわかれば、トレンド相場から引っ張ってきたフェーバー(有利)なポジションは直ちに手仕舞うことが賢明です。
今回のEUR/USDを見てみますと、9月17日1.3172の高値をつけた後、反落に転じ、20日には1.2920の安値をつけており、それだけを見る限りでは、上昇トレンドが下落トレンドに転換した可能性も確かにあります。
しかし、それまでの上昇トレンドでは、いろいろな材料をこなしながら、段階的に上昇したのに対して、9月17日からの下落相場では、特段の理由があって下げたというよりも、買い下がったロング筋が戻らないため投げに回って下げたものと思われます。
現状、格付け大手ムーディーズが、今月末までにスペインの格付けの見直し作業を終える予定で、警戒されているようですが、結果発表は、来週以降にずれ込むのではないかと思われます。
それよりも、EUR/USDと相関性の強い金価格の動きが気になります。
金価格の日足
http://futures.tradingcharts.com/chart/DG/?anticache=1348348759
先週金曜の高値が一時1,790.0ドルとなり、1,800.0ドルのレジスタンスに接近してきています。
これで、1,800.0ドルを上抜くと、金との相関性の強いEUR/USDも踏み上げるものと思われます。
ただし、あくまでも、1.2900-1.3200近辺の想定レンジ内での上昇だと見ています。
ドル/円は、基本的に、77.00-79.00近辺を中心とした相場が続きそうですが、目先は重くなっており、77.00方向をまず攻める可能性があります。
EUR/JPYについては、100.00-104.00近辺でのレンジ相場と見ています。
ニューヨークダウは、英フィナンシャル・タイムズ紙が、スペイン政府がEUなどと金融支援について協議していると報じたことが買い材料となったものの、引け際に利益確定売りが優勢となり、前日比17.00ドル安の13,579.93ドルと4日ぶりに反落して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、スペインが全面支援を要請するとの期待感から上昇したもの、全体的には様子見気分が強く、その後下げに転じ、暫定値ながら前日比0.011%に下げて1.753%で引けました。
原油価格は、スペインが全面支援を要請するとの期待感から買いが強まり、前日比0.47ドル高の92.89ドルで引けました。
金価格は、スペインが全面支援を要請するとの期待感からEUR/USDも買われたことから買戻しが強まり、前日比7.80ドル高の1,778.00ドルで引けました。
為替相場では、EUR/USDは1.29台後半から1.30台前半の間で、荒っぽい上下動を繰り返し、恐れていたレンジ相場の第1段階に突入したものと思われます。
こうなりますとトレンド相場で稼いだ利益を減らしたり、飛ばしたりしやすくなりますので、トレンド相場からキャリーしてきたポジションをお持ちであれば手仕舞うことが賢明です。
ドル/円は、78円台前半で方向性がはっきりしません。
このドル/円の状況は、当面変わらないものと思われます。
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。
イタリア料理 リゴレッティーノ
東京都世田谷区宮坂3-12-8 経堂鈴木マンション地下1階
03-3439-1786
意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
小田急線経堂駅から程近い商店街から一歩入ったところにあります。
店内は、とても落ち着いた大人の雰囲気です。
キール・ロワイヤルを傾けつつ、お料理を決めました。
前菜には、生ハムとモッツアレラチーズ。
パスタは、ズッキーニのスパゲッティー。
メインに、いさきのポワレ 青海苔と抹茶のソース。
そして、ワインは、イタリア北西部、ピエモンテ州の白ワインにしました。
どれも美味しかったですが、ズッキーニのスパゲッティ―がイタリアを感じさせる味だったことと、メインの青海苔と抹茶のソースが意外感のある美味しさだったことが、印象に残りました。
イタリアは、本当に料理の美味しい国です。
フィレンツエのトラットリアはどこも安くてかつ飛び切り美味く、また、スパゲッティ―・ボロネーゼ(スパゲティー・ミートソース)を、その故郷ボローニャでひとくち口にしただけでスパゲッティ―・ボロネーゼの概念が変わるほどの味です。
こちらは、そんなイタリア料理が期待できるお店です。
EUR/USDの1.2990-00は売りオーダーがあると聞きましたが、買いが引かないところを見ると、どうもマーケットのポジションはショートになっているようで、マーケットポジションをロングと見た私は読み違えていたようです。
9月5日から17日にかけてのトレンド相場は、読みやすく儲けやすかったと思います。
それに比べて、18日以降の相場は方向感が定まりにくいことから、勝ったり負けたりを繰り返しやすく、この儲けにくさから言えば、今の相場はレンジ相場だと言えます。
特に、現在1.3037近辺にある、下げを示唆している5日移動平均線よりも上で、ニューヨーククローズすると、今の相場がレンジ相場である可能性がさらに高くなりそうです。
EUR/USDのショートを持っていましたが、買いが引きませんので、いったん撤退します。
EUR/USDは、9月5日の1.25台から、今週月曜の17日には一時1.3172の高値をつけ、約600ポイントの上昇を見ていますので、ブル(強気)になる気持ちもわかります。
しかし、上げの材料となった一連のビッグイベントも一巡し、さらに上昇するには材料不足だと思います。
たとえば、材料がないという状況で、単にセンチメントだけがブルなら、横ばいになると思われます。
しかし、マーケットが、実際にもEUR/USDを買っているとしたら、マーケットのポジションはロングになり、何かをきっかけとして下がる可能性が高くなるものと見ています。
EUR/USDは、昨日のニューヨーククローズが1.2969となり、1.3060近辺にあった5日移動平均線をしっかりと下回りました。
さらに、5日移動平均線は、本日1.3032近辺まで下りてきており、ピークアウトして下向きになっており、これまで上向きに推移してEUR/USDの上昇をサポートしていた役目は終わったものと見ています。
昨日の段階で、当面、高値圏のレンジ相場になるのではないかと見ましたが、続落の可能性の方が高いものと現在考えています。
ドル/円は、78円台前半の揉み合いが続くものと見ています。
2012/09/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 11月号」にコラムが掲載されます。
タイトルは「相場が急騰・急落する原動力はロスカット」です。
月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。
☆月刊 FX攻略.com 11月号
ニューヨークダウは、米国の金融緩和で市場への潤沢な資金供給が続くとの見方から底堅い展開となり、前日比18.97ドル高の13,596.93ドルと3日続伸し、約4年9ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が38.2万件と予想の37.5万件より悪かったことから低下し、暫定値ながら前日比0.009%下げて1.763%で引けました。
原油価格は、小幅続落したものの、値頃感からの買戻しもあり下げ渋り、前日比0.12ドル高の92.42ドルで引けました。
金価格は、売りが先行しましたが、原油の下げが一服となったこともあり下げ渋り、前日比1.50ドル安の1,770.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USD、ドル/円、EUR/JPY、いずれも、執拗な下攻めにあいましたが、土俵際で踏みとどまり、その後は反発気味となりました。
一連のビッグイベントが終わってしまうと、後は、マーケットに残るポジションを一掃しようとする動きが中心となるという、決して生産的ではないマーケットとなりました。
ロングのポジションもかなり切れたものと思われ、今度はロングを切らせるために売り込んだショート筋が狙われる番ではないかと思われます。
こうして、ポジションの潰し合いは続くのではないかと思われます。
まだマーケットには、EUR/USDも、ドル/円も、クロス円もロングが残っているように思われますので、ロンドン勢のロング潰しにあう可能性は高いものと見ています。
たぶん、ロングポジションが解消されれば、上に戻ってくる相場だと思います。
しかし、その前には、ロングポジションを潰そうとする熾烈な売りが先行するものと思われますので、少なくともロングポジションをお持ちであれば、ご自分の体力内に十分収まるようにしておくべきではないかと考えます。
これが、相場がトレンド相場からレンジ相場へ移行してきていることを示し、レンジ相場の第1段階の荒っぽい上下動が繰り広げられているものと思われます。
ユーロの場合、対ドル対円などでのユーロショートの買戻しが上昇トレンドを作ってきましたが、買戻しが一服してしまうと、明確な方向感はなくなっています。
つまり、トレンド相場からレンジ相場へ転換する可能性が高くなっていると見ておくべきかと思います。
そして、レンジ相場の第1段階は、荒っぽい上下動を繰り返しやすく、折角トレンド相場で儲けた利益を減らしたり飛ばしたりする、大変危険な相場だということです。
ですので、ユーロの上昇トレンドで儲かったユーロロングのポジションは縮小するなり手仕舞うことが賢明かと思われます。
EUR/USDでは、昨日ファンド筋のロングの利食いと思われる売りに、一時1.2994まで下げましたが、1.3000以下は思いのほか堅く、買い戻されました。
今日の、EUR/USDの東京寄り付きは1.3057-58近辺となり、1.3078近辺の5日移動平均線を昨日に引き続き下回っています。
しかし、5日移動平均線自体が依然として上向きのため、急落する可能性が低そうです。
目先のところは、EUR/USDだけでなくドル/円にも言えますが、材料難でどちらか一方向には動きづらそうです。
ニューヨークダウは、発表された8月の米中古住宅販売件数は482万件と予想の456万件を上回ったことが好感され続伸し、前日比13.32ドル高の13,577.96ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、世界経済の先行き不安もあり、インフレ懸念が後退したことから低下し、暫定値ながら前日比0.037%下げて1.772%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油在庫が予想外の大幅増加となったことから、売りが一気に強まり、前日比3.31ドル安の91.98ドルで引けました。
金価格は、様子見気分強く、小幅な値動きが続き、前日比0.50ドル高の1,771.70ドルで取引を終えました。
為替相場では、日銀が金融政策決定会合で追加の金融緩和を決定したことにより、ドル/円は79.21近辺まで上昇し、追加緩和はないと見た本邦勢の買戻しから、最初こそ高止まりしましたが、結局79円台での輸出企業のドル売りに79.00以下に押し戻されました。
その後も、下がる過程で段階的に押し目買いが続いたことが、逆に戻りの弱いジリ安相場となり、一時78.26銭近辺まで下落しました。
結局、上は輸出企業の売りに抑えられ、下は輸入企業の買いに支えられた実需の需給相場の中で、78円台での動きに終始しそうです。
EUR/USDは、今週月曜に1.3172の高値をつけた後反落となり、水曜時点では一時1.3085近辺まで下げました。
しかし、結局安値圏からは反発し、1.3048-49近辺でのニューヨーククローズとなりました。
これから考えられるのは、ざっくりと申し上げて、1.3000-1.3200近辺での揉み合いをしばらくやるのではないかと見ています。
次のステージが、再度上昇トレンドとなるか、しばらく見極める時間が必要だと思います。
9/18(火)22時30分~23時30分、ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」に出演しました。
出演した番組は、Uストリームで配信されています。
視聴するには以下↓のリンクをクリックしてください。水上は13分過ぎ頃に登場します
北野誠のFXやったるで!9月18日~水上紀行さん「動き始めた欧米勢の下期トレーディングシーズン」~この秋のトレンド攻略
http://www.ustream.tv/recorded/25503811
また、Podcast や iTunes でも配信されています。
詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。
今回の日銀の金融政策決定会合にあたっては、海外ファンド筋は追加の金融緩和の可能性はあると見たのに対して、本邦勢は可能性は低いと見ました。
そして、蓋を開けてみると、追加の金融緩和が発表され、本邦勢にとってはサプライスとなり、ドル/円の買戻しが殺到する一方、ファンド筋は上で悠々と利食いの売りを入れたことで、高止まり状態になりました。
尚、上には、ファンド筋の売りだけではなく、輸出企業の売りオーダーもあることから、今のところ上げも限定的です。
さて、ここからですが、本来ドル/円は、実需の相場であり、上げには限界があると見てきましたが、日銀による追加の金融緩和決定後の買戻しによる買い気の強い相場を見ていますと、今すぐに下がる気配はなさそうです。
むしろ、上は、79.33近辺に200日移動平均線のレジスタンスがありますが、これを上抜くようであれば、一段の上昇の可能性も出てくるように、現在見ています。
東京タイムのEUR/USDを見ていますと、どうもマーケットが、さらなる上昇を見て、レベル感からの押し目買いによってロングを膨らませているように思えてなりません。
それが正しければ、反発するよりも、むしろ反落する可能性が高まります。
そのあたりのマーケットのポジションの状況を嗅ぎ分けるのがうまいロンドン勢が入ってくると、マーケットがショートになっているか、ロングになっているか、すばやく嗅ぎ取り、すでに出来上がっているポジションを崩す動きになると思いますので、今日のロンドンには警戒しておいた方が良いように思います。
もし、私が感じるように、東京勢がユーロでロングになっていれば、たぶん1.3000割れに集まってきているであろうユーロロングのロスカットが狙われることになると思います。
ロングが一掃され、さらに下げようとしてショートになれば反発力がついてくるものと思われます。
日銀の金融政策決定会合では、なにも決まらないという見方が、インターバンクでは強いようですが、海外ファンドは逆になんらかの決定がされると見て、ドル/円をロングにしているもようです。
一方、日中関係の悪化から、従来のリスク回避の円買いという発想はできなくなっているという指摘があります。
EUR/USDは、本日の東京寄り付きが1.3046-48近辺になり、1.3063近辺にある5日移動平均線を下回っています。
ただし、5日移動平均線自体はまだ上向きのため、たとえ下に差し込んだにしても、反発する可能性が高いと見ています。
焦る必要はないと思いますが、1.3000より下は買い場探しで良いのではないかと見ています。
ニューヨークダウは、手掛かり材料が乏しく、方向感に欠ける展開となり、前日比11.54ドル高の13,564.64ドルと小幅反発して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、QE3(第3弾量的緩和策)後の上昇に一服感がでて、暫定値ながら前日比0.031%下げて1.810%で引けました。
原油価格は、EUR/USDが反落気味となったこともあり、利益確定売りが強まり、前日比1.33ドル安の95.29ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが反落気味となったこともあり、上値は重かったものの、押し目買いにも支えられ揉み合いに終始し、前日比0.80ドル高の1,771.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、9月6日のECBの無制限の国債買い入れ決定、翌7日の予想より悪かった米雇用統計の発表あたりから始まったEUR/USD、EUR/JPYのショートカバー(買戻し)も、今週月曜にはいったんのピークを見て、昨日は調整的に売られました。
ただし、EUR/USDにしてもEUR/JPYにしても、依然上昇をサポートする5日移動平均線は上向いており、ここから一転して下落するものとは見ていません。
この高値圏でショートが膨らむようであれば、逆に反発力を再度持つことになるものと思われます。
ドル/円は、本日の日銀金融政策決定会合で、追加の金融緩和策決定への期待感が強く、ニューヨークの午後になり、買いが強まりました。
確かに、今月に入り、ECBは無制限の国債買い入れを決定し、FRBはQE3を決定するなど政策の実行がなされているという状況からすると、日銀も追加緩和に動く可能性はあるものと思われます。
しかし、たとえ、日銀により追加緩和が決定されても、今のドル/円相場自体が、上は輸出企業のドル売りオーダーで抑えられ、下は輸入企業のドル買いオーダーで支えられている実需の需給相場のため、79.00以上に上がるのには限りがあるものと思われます。
むしろ、買い過ぎれば、一時的に反落の可能性が出てくるものと思われます。
しかし、反落と言っても、これもまた下げに限りがあると見ています。
小動きです。
あまり、どちらにもポジションは、それほど偏っていないように見ています。
しかし、これから始まるロンドンが、マーケットのポジションをどう見るか注目されます。
ロンドンが入ってくれば、まずは、ポジションの偏りを崩すような動きになると思われます。
昨日のEUR/USDやドル/円あるいはEUR/JPYはじめクロス円のラリー(上昇相場)によって、いったん、買い戻すべきものは買戻し、新規に買おうとしたマーケット参加者も買うだけ買ったという感じがします。
基本的には、今月6日ないし7日頃から始まったドル安円安のトレンド相場は、まだまだ続くと思いますが、いったんトレンド方向の動きは一巡し、やや保ち合い(もちあい)相場に入るものと思われます。
ただ、その保ち合い相場は、それほど長い期間ではなく、今週の後半からは、またトレンド相場が再開するのではないかと見ています。
しかし、ひとときの保ち合い相場の中で、既に出来上がっているポジションを崩そうとするタチの悪い相場になるものと思われます。
こうして、短い調整期間の末、EUR/USD、EUR/JPYは、上昇を再開するものと思われます。
ドル/円、EUR/JPYでは、本邦輸出企業が売ってきているもようで、いずれも反落気味です。
まさに、実需主体の東京マーケットらしく、ドル/円、クロス円が上がって海外から帰ってくると、輸出企業が喜んで売ってきます。
ただし、反日デモに対する警戒感や、明日日銀金融政策決定会合において追加金融緩和策決定の可能性からの円安志向のマーケット参加者もいるようです。
買戻しが一巡したのか、EUR/USDも、重くなっています。
ニューヨークダウは、欧州の主要株価指数の下落に加えて、発表された9月のニューヨーク連銀製造業景気指数が-10.41と予想の-2.00を大きく下回ったことから、利益確定の売りが優勢となり、前週末比40.27ドル安の13,553.10ドルと5営業日ぶりに反落して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想外に悪かったことから低下し、暫定値ながら前週末比0.025%下げて1.841%で引けました。
原油価格は、誤発注や戦略備蓄放出など様々な憶測が流れたものの、はっきりした理由は見つからない中大幅反落し、前週末比2.38ドル安の96.62ドルで引けました。
金価格は、原油価格が下落したことに連れて下げ、前週末比2.10ドル安の1,770.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、ニューヨークオープンと同時に、EUR/JPYのショートのストップロスをつけようとする動きが活発化し、ドル/円も急騰、EUR/USDも急騰となり、EUR/JPYは一気に約1円上昇して、一時103.85近辺をつけました。
このEUR/JPYの上昇に、他のクロス円も連れて上昇となりました。
円安の理由としては、米国債10年物利回りが上昇してきたことや、18日(火)、19日(水)開催の日銀の金融政策決定会合での追加金融緩和観測、日中の関係悪化などが上げられているようです。
しかし、いずれにしましても、ドル/円が、先週13日(木)に77.13まで突っ込みながらも、それ以上には下げきれず、その後反発となったことで、今度は円安方向をトライしようとしているものと思われます。
そのための、昨日のEUR/JPYでのロスカット狙いだったものと考えます。
ただ、ドル/円の79.00より上には、依然輸出企業の売りが待っているものと思われ、高値掴みは避けるに越したことはないと思います。
基本的に一方向への動きが続くトレンド相場では、ポジションを持ち続けるか、今回のような上昇トレンドであれば、下がったら買って、上げ止まったら利食い、また下がったら買うということを繰り返すといったトレンドをフォローするトレーディングが大事です。
トレンド相場は、結構長く続くことが多いため、いつまでもその相場が続くような錯覚を起こしやすい相場だと言えます。
しかし、トレンド相場にも終わりが必ずやってきますので、あまり漫然としないことが大切です。
しかも、終わりがきた後、レンジ相場の第1段階である荒っぽい上下動の相場となり、せっかくトレンド相場で儲けた利益を減らしたり飛ばしたりしますので、そのことにも十分な注意を要します。
つまり、わりと儲けやすい相場には、その後、しっかり儲けを減らしやすい相場が待っています。
金価格は1,800ドルのレジスタンスを上抜いて上昇しそうな勢いですので、金と相関性の高いEUR/USDも引き続き上昇するものと考えています。
金価格(ドル建て)の週足
http://futures.tradingcharts.com/chart/DG/W
一方、米国債10年物利回りの急上昇も気になっています。
米国債10年物利回り
http://www.bloomberg.com/quote/USGG10YR:IND/chart
これは、9月13日に決定されたQE3で、MBS(住宅ローン担保証券)の購入のみで国債の購入はなかったことが失望され米国債が売られて利回りが上昇したためですが、2.0%突破をうかがう勢いです。
こうなると、米国債利回りと相関関係の強いドル/円は、少なくとも下がりづらくなるものと思われます。
つまり、EUR/USDはさらに上昇、ドル/円は下がりづらいか、もしかしたら上昇ということで、つまりEUR/JPYがさらに上昇する可能性が高いのではないかと見ています。
敬老の日で東京は休場となり、アジアマーケットでは、金曜の全体的な上昇(ドル安円安)からやや緩み加減(ややドル高円高)となっています。
上を攻めあぐねて、調整狙いとなっているものと思われます。
しかし、9月に入ってからのドル安円安相場(※)は、ある意味まだ始まったばかりだと思われ、基本的にはどこで、そのトレンドに乗るかというタイミングの問題だと思われます。
(※)ドル安円安相場:EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇(ドル安)、ドル/円、クロス円も上昇(円安)。
ただし、ドル/円の上昇は限定的か。
シドニーでは、先週金曜のニューヨーククローズに比べて、全体的に小緩んでいます。
ただし、主役の通貨ペアのEUR/USDの上昇は、これで終わったわけではないと見ています。
EUR/USDは金価格と、ドル/円は米国債10年物利回りと相関性が高く、こういった他のプロダクツ(投資対象)の相場動向には十分注意する必要があります。
尚、EUR/JPYなどクロス円も、上げが再開するものと見ています。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは先週に引き続き、下落を続けましたが、まだ底を確認した感じはありません。
ただし、78.00近辺がサポートになっています。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
9月11日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング43,180枚vsユーロショート136,838枚、ネットユーロショート93,658枚(前回ショート102,306枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング60,862枚vs円ショート28,089枚、ネット円ロング32,773枚(前回ロング24,007枚)となっています。
ユーロのショート筋は、前週末からのユーロの急上昇に対して、依然懐疑的だったもようで、前週火曜と比べても先週火曜時点のショートポジションの減少はあまり進んでいませんでした。
この後のユーロの急上昇で、どれだけショートが買い戻されたかが注目されます。
円は、FOMCでのQE3(第3弾量的緩和策)の決定をにらんでか、やや円ロングが増えていましたが、あまり大きな変化ではありませんでした。
今回のユーロの急騰は、9月6日(木)の1.2600近辺から始まり、先週14日(金)の高値が1.3169まで達しましたから、8日間で約570ポイントの上昇を見たことになります。
きっかけは、9月6日のECB理事会で、償還期間が1~3年の国債を無制限で買い入れることが決定された(ユーロ高要因)上に、翌日7日に発表された8月の米雇用統計が予想外に悪かったこと(ドル安要因)によります。
先週になっても、12日(水)のドイツ憲法裁判所によるESM(欧州安定メカニズム)の合憲判決(ユーロ高要因)、13日(木)のFRBによるQE3(第3弾量的緩和策)の決定(ドル安要因)とハードルをひとつひとつこなして、ユーロ高ドル安は進行しました。
問題は、現在投資家筋のユーロ安をヘッジするために保持していたユーロ売りドル買いポジションの巻き戻しによって、半ばロスカット的に上昇している相場ですが、それがいつまで続くのかということだと思います。
投資家にとって、これはヘッジをはずしても良いと判断した一番大きな理由は、ECBによる無制限の国債買い入れの決定だったと思います。
ECBが国債を買い入れてくれることによって、もうスペイン債やイタリア債の利回りが急上昇するような危機的状況は遠のいたと判断したものと思われます。
この南欧の債務危機が回避されたという期待が前提となっており、その期待が裏切られなければ、12月前後の下期のトレーディングシーズンの終了時期まで上昇トレンドは続くものと思われます。
ただ、問題は、あくまでも、投資家筋が危機的状況が遠のいたと判断したのに過ぎず、それが絶対ではないということです。
したがって、今後、スペイン、イタリア、またはギリシャ、あるいは他のユーロ圏の国が、再びあるいは新たにおかしくなれば、期待は急速に失望に変わり、ユーロのヘッジ売りが猛烈な勢いで再開される大きな相場転換の可能性があることを忘れてはなりません。
ということで、トレーディングの上では、あたかもユーロブル(ユーロに強気)になったようにトレードをしながらも、形勢が変われば、いつでもブルからベア(弱気)に切り替えらる冷静さとフットワークの良さが不可欠です。
少なくとも、考えに入れておくべきは、投資家という大口のプレーヤーでも、相場を牛耳っているわけではなく、相場を見間違えることも決して珍しいことではないということです。
尚、ユーロと相関性の高い金価格には注意しておく必要があります。
現在、1,800.00ドルのレジスタンスを試そうとしており、これが上に抜けると、目先EUR/USDも上昇を続けるものと思われます。
週足の金価格
http://futures.tradingcharts.com/chart/DG/W
ドル/円に関しましては、確かにQE3という材料はあったものの、実際のところ、QE3が決定し、米国が追加の金融緩和を実施したからといって、それにより、ドルから円に資金が大挙して移動するとは考えにくいと思います。
むしろ、米国債10年物利回りが急上昇していることともに、1972年の日中国交正常化以来、最大級の規模の反日デモが中国各地で起きていることが、目先円安要因になる可能性があり気になります。
米国債10年物利回り
http://www.bloomberg.com/quote/USGG10YR:IND/chart
クロス円は、目先、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇、しかもドル/円も上昇する可能性があることから上昇する確率は高いと思われます。
ニューヨークダウは、FRBによるQE3(第3弾量的緩和策)の決定が引き続き支援材料となって4営業日続伸し、前日比53.51ドル高の13,593.37ドルで取り引きを終えました。
米国債10年物利回りは、FRBが発表したQE3では、MBS(不動産担保証券)購入のみで国債の購入はなかったことから、失望的に売られ(利回り上昇)、暫定値ながら前日比0.143%上げて1.866%で引けました。
原油価格は、FRBによるQE3の決定を受け、余剰資金が流入するとの見方から買いが優勢となり、前日比0.69ドル高の99.00ドルで引けました。
金価格は、安全資産としての需要が一服し、前日比0.60ドル高の1,772.70ドルで取引を終えました。
為替相場では、12日(水)にドイツ憲法裁判所によるESM(欧州安定メカニズム)や新財政協定の合憲判決、さらに13日(木)にFRBによるQE3(第3弾量的緩和策)の決定と当面の懸念材料がクリアされ、ユーロ安をヘッジしていた投資家層によるヘッジはずしとしてのユーロの買い戻しが、金曜のロンドンタイムから本格化し、ニューヨークタイムに入り一時1.3168近辺まで上昇しました。
これに伴い、EUR/JPYはじめクロス円が上昇し、ドル/円も反発となりました。
EUR/JPYは、5月14日以来4ヶ月ぶりとなる103.02近辺の高値をつけました。
まだまだ、ユーロの買戻しが一巡したとは思われず、来週一段の上昇を見ることになると思われます。
ただし、ユーロが上昇相場に入っていることは、多くのマーケット参加者が認知するところとなった分、ユーロロングが出来やすくなってきているものと思われ、そうしたロングポジションを崩そうとする動きも今後出やすくなりますので、注意が必要です。
ドル/円が、予想以上に早く78円台を回復出来たのには、ドル/円と相関性の強い米国債利回りが大きく上昇したこともあったと思われます。
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。
お好み焼き どんたく
大阪府大阪市北区堂山町16-12
06-6311-3148
意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
今まで、大阪に出張しても、日帰りの往って来いばかりで、大阪に来たという実感がないままに終わりました。
今回は、少しでも大阪を味わおうと泊まることにしました。
こちらのお店に決めたのは、泊まったホテルの近所で、おいしいという評判だったからです。
オバちゃんに癖があるらしいということで、ちょっと緊張気味で、お邪魔しました。
お店は、カウンターのみで、早速ビールとゲソ焼とピり辛ウィンナーを頼みました。
大阪も東京と同様まだまだ残暑で、冷えたビールが美味い!
ちなみに、ビールは、業務用冷蔵庫から自分で取ってきます。
ゲソもウィンナーもビールに合う!
そして、豚玉をお願いしました。
待っているうちに、左隣のお客さんにはモダン焼き、右隣のお客さんにはすなずりが焼かれ、目移りして仕方がありません。
そして、豚玉ができてきました。
焼けた豚玉に、マヨネース、からし、ソースを塗ったところで、オバちゃんが手を引くので、逸る気持ちが抑えきれず、ヘラで切ろうとすると、オバちゃんにやさしく「シバくで」と怒られました。
そうそう、削り節粉と青のりをかけるんでしたね。すいません。
そして、頂きました。
フワフワな上に、からしが味を複雑にさせて、美味い!
正直に言って、こんなに美味しいお好み焼きは初めてです。
本当に、大阪に泊まって良かったと思いました。
この後、やきそばを頂きました。
これが、また美味い。
最後に、お勘定までユニークで、お勘定お願いしますと言うと、伝票とボールペンが渡されます。
それに、食べたもの、飲んだもの、単品の値段、個数を自分で書きます。
できるだけ、自分で埋めたところで、値段のわからないものなどはオバちゃんに聞き、そして自分で計算して、自己申告のお勘定となります。
とても、良い時間を過ごさせて頂きました。
オバちゃん、ありがとうございました。
また、絶対に来ます。
ドル/円の動きははっきりせず厄介ですが、結局ドル/円はドル安と言っても動きは限られるものと思われますので、むしろクロス円がどういう動きをするかという目で見ていくことが大事ではないかと見ています。
つまり、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇(ドル安)する速さが、たとえドル/円も下落するにしても、ドル/円よりもずっと上回る結果、クロス円は上昇するものと見ています。
そうしたクロス円での円売りが、回りまわってドル/円を下支えすることになるものと思われます。
これは、通常、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルでのボラティリティ―(予想変動率)が、ドル/円のボラティリティ―を上回りますので、決して無理なことではないと考えています。
一昨日のドイツ憲法裁判所によるESM(欧州安定メカニズム)や新財政協定の合憲判決、昨日のFOMCでのQE3(第3弾量的緩和策)の決定と、EUR/USDは上げ方向の関門をひとつひとつこなしてきています。
EUR/USDは、トレンド相場に入ってきているものと見ており、簡単に方向は転換しないと思われます。
しかし、一日の中で、買いで攻める局面があり、そして買い過ぎとなり、買い過ぎたロングが投げさせられる局面があり、そしてまた下げたところを新規に買ってきて上げが再開するというサイクルを上げのトレンド相場は描くことが多いと言えます。
したがって、熱くなって高値を掴んでしまうと、上昇トレンドのはずなのに苦労するということになりますので、高値掴みはせず、押し目で買って上がれば売るという買い回転をきかせることが大切だと思います。
ドル/円は、5・10日(ごとうび)に当たる明日が土曜でしかも三連休ということもあり、今日は前倒しで、輸入企業からのドル買いが入ったもようです。
EUR/USDは、ファンド筋もロング先行で回転をきかせたトレーディングをしているため、それほどマーケットはロングにはなっていないようです。
むしろ、昨日、FOMCでQE3(第3弾量的緩和策)が決定されたことで、投資家筋のヘッジはずしの動きが一層強まりそうです。
今日は、金曜で来週に向けてのトレンドが形成されものと思われます。
ニューヨークダウは、FOMCで、FRBがMBS(住宅ローン担保証券)の購入によるQE3(第3弾量的緩和策)の実施を決め、これを受けて買いが優勢なり、前日比206.51ドル高の13,539.86ドルと続伸し、2007年12月末以来約4年9ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、市場の期待通りにFRBがQE3実施を表明したことや、バーナンキFRB議長の会見もハト派色が強かったことを受け低下し、暫定値ながら前日比0.035%下げて1.723%で引けました。
原油価格は、市場の期待通りにFRBがQE3実施を表明したことで買いが優勢となり、前日比1.30ドル高の98.31ドルで引けました。
金価格は、市場の期待通りにFRBがQE3実施を表明したことで買いが優勢となり、前日比38.40ドル高の1,772.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、FRBがQE3実施を表明した直後は、予想通りの乱高下になり、EUR/USDは一時1.2852近辺まで急落しましたが、その後買いが盛り返し、一時1.3001近辺まで上昇しました。
ドル/円は、一時77.11近辺まで下落した後は、77.40-60近辺で保ち合い(もちあい)となりました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、一時99.46近辺まで下落した後、100.77近辺まで反発となりました。
EUR/USDにつきましては、本格的に1.30台定着を試すことになると見ています。
ドル/円に関しては、政府・日銀がドル買い介入をしない限り、良くて77.50絡み、場合によっては再度下落の可能性があると見ています。
EUR/JPYについては、値動きは、EUR/USDの上昇の方がドル/円の下落より早いものと思われ、上値を試すのではないかと思います。
安住財務相からも、「円高には断固たる措置を取る」との発言があり、マーケットでは介入警戒感が強いため、ドル/円のショートができづらく、そのため反発力がありません。
また、一方では、介入期待で買い下がっているマーケット参加者がいるため上値が重くなり、思うように上がらないため、結局少しでも戻れば売り戻しとなり、さらに上値を重くしています。
まさに、「真綿で首を絞める」ようなジリ下げです。
このように、政府・日銀のドル買い介入に、マーケットは警戒しまた期待しているわけですので、口先介入ではなく、実弾介入を当局がやらないと、この下げは収まらない可能性があり、十分な警戒が必要です。
昨日のドイツ憲法裁判所によるの合憲判決の前後、EUR/USDが大荒れとなったように、今日のFOMCによる政策金利決定からバーナンキFRB議長の記者会見に掛けても、また大荒れになるものと見ています。
マーケットの大勢は、QE3(第3弾量的緩和策)が決定されるという見方のようです。
そのため、投資家筋のヘッジはずしのためのユーロ買い興味もありますが、投機筋のEUR/USDの上げで儲け損なうことを恐れたユーロ買い興味も強くなっているものと思われます。
ただ、このように多くのマーケット参加者が、EUR/USDの上昇を期待すればするほど、期待でできたロングを潰しにかかる動きも活発になるものと思われ、十分な警戒が必要です。
今日の米FOMCで、政策金利の決定は日本時間翌午前1時30分、そして午前3時30分にバーナンキFRB議長記者会見が予定されています。
今のところマーケットの大勢の見方は、QE3(第3弾量的緩和策)の決定と、ゼロ金利政策を当初の2014年までとしていたところを、2015年までに延長するだろうということです。
もしも、これらが決定されると、ドル安が進行すると、大方は見ています。
尚、ドル/円が今日の午前9時台に下げたのは、実需の売りのもようです。
安住財務相からは、「(円高には)断固たる措置を取る」「投機的な流れは容認しない」との発言が昨日来出ています。
ニューヨークダウは、ドイツ憲法裁判所が、ユーロ圏債務危機国向け支援基金であるESM(欧州安定メカニズム)の設立について「合憲」との判断を下したことから買いが優勢となりましたが、翌日FRBが発表するFOMCの結果を見極めたいとの雰囲気が強まり、積極的に買い進むまでの勢いはなく、前日比9.99ドル高の13,333.35ドルとなり、それでも2007年12月末以来、約4年8ヶ月ぶりの高値を前日に続いて更新して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、翌日のFOMCの結果発表を前に調整的に上昇し、暫定値ながら前日比0.055%上げて1.756%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想外の増加となったことや、翌日のFOMCの結果発表を控えて調整の動きも出て売られ、前日比0.16ドル安の97.01ドルで引けました。
金価格は、翌日のFOMCの結果発表を控えて調整の動きが出て売られ、前日比1.20ドル安の1,733.70ドルで引けました。
為替相場では、ドイツ憲法裁判所が、ユーロ圏債務危機国向け支援基金であるESM(欧州安定メカニズム)の設立について「合憲」との判断を下したことから、ユーロ買いが優勢となり、EUR/USDは一時1.2937近辺まで上昇し、5月14日以来4ヶ月ぶりの1.29台に乗せました。
このユーロでのドル安を受け、ドル/円も77.74近辺まで下落しました。
しかし、その後翌日のFOMCや12日当日実施のオランダ総選挙の動向(翌日大勢判明の見通し)が意識され様子見姿勢が強まり、EUR/USDは1.2890-1.2910近辺、ドル/円77.80-00近辺での揉み合いとなりました。
なかでも、注目されるのはFOMCの結果であり、マーケットが催促しているQE3が実施されれば、素直にドル安相場になるものと思われます。
ただし、QE3が実施されなかった場合、確かに失望のドル買いにはなるものと思われますが、マーケットの機運が特にユーロ買いで動き始めているため、調整的なユーロの下落(ドル買い)には限界があるように思われます。
ドル/円に関しては、FOMCでQE3が出れば、ドル売りで試されるとは思いますが、それほど大きな動きにはならないものと見ています。
ドル/円は、昨日、格付け大手ムーディーズが米国債の格付けを最上位の「トリプルA」から一段階引き下げる可能性に言及したことから、78.00を割り込みました。
しかし、ドル/円を売り込んだファンド筋ですら、政府・日銀による介入を警戒して、手早く買い戻しており、マーケットは、それほどショートになっていないことから、反発も限られているもようです。
下値を試そうとショートが大きく膨らめば反発するものが、早々に買戻されると、ショートが少ないため、戻りが弱くなってしまうという皮肉な状況です。
ただし、現在、輸入企業は、急に相場が下げたため、買いを引いているものと思われますが、明日のFOMCでQE3(第3弾量的緩和策)が決定された場合、その後の相場状況を見た上で、買いは戻ってくるのではないかと見ています。
マーケットは、9月に入り、欧米勢の下期のトレーディングシーズンはユーロ買いでいこうと、コンセンサスが出来上がってきており、実際買ってきています。
そんなところに、ドイツ憲法裁判所が、ESM(欧州安定メカニズム)を合憲とするかわりに国民投票という条件をつけてきた場合、マーケットは冷や水を浴びせかけられることになり、ユーロは急反落となるものと思います。
ただし、すでに下期のトレーディングシーズンが始まっていることは、この一事で完全には否定されることはなく、ポジションの調整が一巡すれば、ユーロの上昇トレンドは再開するものと思われます。
したがい、少なくとも、目先の急落の可能性には、最大限の注意を払うことが必要です。
ドル/円は、朝方から、輸入企業のドル買いが出ています。
今のところ、通貨当局からのコメントは出ていませんが、今月末に多くの企業が中間決算を迎えるだけに、介入の可能性は高いものと思われます。
EUR/USDについては、引き続き投資家のユーロ買いが観測されています。
ただし、高値圏での滞空時間が長くなっており、短期的な調整が入る可能性はあります。
その意味からも、本日のドイツ憲法裁判所による欧州安定メカニズム(ESM)と新財政協定の合憲性判断には警戒を要します。
ニューヨークダウは、FRBが12日~13日のFOMCでQE3(第3弾量的緩和策)などの追加金融緩和に踏み切るとの見方が強まったことや、中国の温家宝首相が「7.5%の今年の成長目標を達成できる」と述べたことを受け、前日比69.07ドル高の13,323.36ドルと2007年12月末以来、約4年8ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、12日のドイツ憲法裁判所によるESMの判決、および12日~13日のFOMCといった重要イベントを控え、さらに格付け大手ムーディーズが米国債の格付けを最上位の「トリプルA」から一段階引き下げる可能性に言及したことから上昇し、暫定値ながら前日比0.045%上げて1.699%で引けました。
原油価格は、12日のドイツ憲法裁判所によるESMの判決、および12日~13日のFOMCといった重要イベントを控え、EUR/USDが上昇したこともあって買われ、前日比0.63ドル高の97.17ドルで引けました。
金価格は、12日のドイツ憲法裁判所によるESMの判決、および12日~13日のFOMCといった重要イベントを控え、EUR/USDが上昇したこともあって買われ、前日比3.10ドル高の1,734.90ドルで引けました。
為替相場では、格付け大手ムーディーズが米国債の格付けを最上位の「トリプルA」から一段階引き下げる可能性に言及したことをきっかけに、ドルが全面安となりました。
EUR/USDは、ニューヨーククローズが1.2854-56近辺となり、1.2733近辺にあった200日移動平均線を上抜いて引けており、上が開けてきています。
一方、ドル/円は、米国債格下げの可能性が言及され、輸入企業のドル買いが相当あったと思われる78.00を割り込み、一時77.71近辺まで下落しました。
全体的にドル安気運が高まっているだけに、急速にドル/円でも更なるドル安を見るマーケット参加者も増えることと思われます。
そこで気になるのは、政府・日銀の介入の可能性です。
FRBによるQE3実施に伴うドル安の可能性がある上に、国内的には、今月は、多くの日本企業が中間決算を迎える月であり、ドルを売り遅れている輸出企業に売り場を提供するための介入の可能性は、いつにも増してあるものと思われ、警戒が必要です。
ドル/円は、本来、実需のマーケットです。
先週の木曜金曜の米雇用関係の指標発表に伴う乱高下によって、輸出企業が79.00あたりから上に売りオーダーを入れ、輸入企業は78.20近辺から下に買いオーダーを入れていることが、透けて見えるようでした。
つまり、今のドル/円の動ける範囲は、かなり限られているものと思われます。
13日(木)に米FOMCによってQE3(第3弾量的緩和策)の実施が決定されて、力づくで売って78.00が割れたとしても、それほどの下げは見込めないと思いますし、また78.00以下にいる時間もそれほど長くはないのではないかと考えます。
投資家による資本の移動は、いったん決まるとある一定期間続き、それによってトレンド相場が形成されます。
9月に入り、欧米の下期のトレーディングシーズンが始まって動きが活発になってきている上に、実際に投資家筋がドルからユーロに資金のシフトを始めているもようです。
これらを合わせて考えれば、もちろん目先、ドイツ憲法裁判所のESMの判決や米FOMCが控えてはいるものの、EUR/USDの上昇トレンドは、既に始まっているのではないかと考えています。
尚、現在1.2833近辺にある200日移動平均線のレジスタンスをマーケットは意識しています。
EUR/USDは、昨日の海外では、短期筋のロングの利食い売りが出ていた一方、投資家筋のユーロの買戻しが出ていたもようです。
投資家筋は、今回ECBが無制限の国債買い入れに踏み切ったことを評価しており、それが買戻しにつながっているようです。
こうした投資家マインドの変化は、相場のトレンドに変化を与えますので、注意しておく必要があります。
尚、明日予定されているドイツ憲法裁判所によるESMに関する判決は延期になる可能性が出てきており、本日延期するかどうかが決まる予定です。
ニューヨークダウは、前週末に4年8ヶ月ぶりの高値まで上昇した上に、米FOMCを12~13日に控え、さらにドイツ連邦裁判所が12日に欧州安定メカニズム(ESM)の合憲性を判断することもあり、利益確定売りが優勢となり、前週末比52.35ドル安の13,254.29ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、FOMCやドイツ憲法裁判所の判断待ちで様子見気分が強く、ポジション調整が中心となり、暫定値ながら前日比0.014%下げて1.654%で引けました。
原油価格は、発表された中国の貿易収支は、予想外に輸入が減少となった一方、輸出が予想ほど伸びなかったことが懸念され売りが優勢になりましたが、その後今週のFOMCでのQE3への期待感もあり反発し、前週末比0.12ドル高の96.54ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが重くなったことからやや緩んだものの、今週のFOMCでのQE3への期待感もあり下支えされ、前週末比8.70ドル安の1,731.80ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、小動きに終始しました。
一方、EUR/USDは、12日にドイツ連邦裁判所が欧州安定メカニズム(ESM)の合憲性を判断するほか、翌13日にはFOMCにより金融政策が決定されることを控えて、上値を攻めきれずに軟化となりました。
日足でEUR/USDを見る限りでは、1.2836近辺にある200日移動平均線がレジスタンスとなり、その水準手前で足踏み状態になっており、この水準が天井になるか、あるいは上抜いていくかが決まるのは、上記イベント後になりそうです。
私自身としましては、今のEUR/USDの足踏みは単なる日柄調整で、結局は200日移動平均線を上抜いていくのではないかと見ています。
ここのところずっと続いてきたユーロベア(ユーロに弱気)のセンチメントは、そう簡単には切り替わるものではなく、まだまだショートを抱えて踏ん張っているマーケット参加者が少なくないものと思われます。
マーケットがロングであれば下がりやすいものの、ショートのままでは下げには限界があると思います。
言い換えれば、現状、ユーロロングが、ほとんどできていないものと思われます。
ショートが切らされ、センチメントがユーロブル(ユーロに強気)になって、ポジションがロングになると、再び下げるためのエネルギーが蓄積されると思います。
ショートになると上がり、ロングになると下がるということは、皮肉なことではありますが、それがマーケットの赤裸々な一面だと言えます。
昨年暮れから今年の冬場にかけて、ECBによるLTRO(長期リファイナンス・オペ)が、結構ユーロをサポートしたという経緯がありました。
そして、先週木曜に決まったECBによる期間3年までの国債の無制限の買い入れにより、スペインやイタリアを含む欧州の国債はECBによって買い支えられることになります。
つまり、前回のLTROによって、ユーロは約3ヶ月間サポートされたように、今回のECBの国債買い入れがユーロをサポートすることになれば、今月から始まった、欧米勢の下期のトレーディングシーズンは、ユーロ高になる可能性があります。
このあたりのことにつきましては、たぶん、今週中にははっきりしてくるのではないかと見ています。
EUR/USDは、意外に上がりませんが、やはりロンドンが入ってこないことにはわからないもようです。
マーケットで注目されているのが、現在1.2836近辺にある200日移動平均線で、これを上抜くことができるかがポイントになりそうです。
マーケット全体としては、ドル安志向にはなっているようです。
しかし、ドル/円に関しては、78.20以下が堅く、積極的に売ってくる向きはありません。
特にEUR/USDのショートカバーが、先週のニューヨークに引き続いて出るかと見たシドニーマーケットですが、意外に静かです。
ただし、まだEUR/USDのショートが完全に解消されたとは思えません。
流動性の高い東京オープンまで待って、手仕舞う可能性は残ります。
東京オープン直後、唐突にユーロ買いが大きく出た場合、大口のロスカットである可能性がありますので、注意が必要です。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
先週金曜のドルの急落によって、それまでの下値を切り上げてきたドルの上昇トレンドが下に崩れてきています。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
9月4日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング46,580枚vsユーロショート148,886枚、ネットユーロショート102,306枚(前回ショート101,561枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング55,133枚vs円ショート31,126枚、ネット円ロング24,007枚(前回ロング21,556枚)となっています。
ユーロも円も、前週からはあまりポジション状況は変わっていませんでした。
しかし、先週金曜のニューヨークで発表された予想外に悪い米雇用統計の非農業部門雇用者数の結果、ユーロは急上昇しました。
一方、円は前日木曜に予想外に良かったADP雇用統計で円安、しかし予想外に悪かった翌金曜の非農業部門雇用者数に一転円高と振り回された格好です。
つまり、金曜は、ユーロにとっても円にとってもロスカットが集中した相場だったと言えます。
これまでシカゴIMMポジションは、恒常的にユーロショートになっていましたが、かなりのポジションの買戻しが金曜に行われたからこそ、1.26台から1.28台への急上昇となったものと思われます。
しかし、それですべてのユーロショートの買戻しが終わったわけではないと見ています。
この週末、悶々と考えた末、今週月曜にロスカットをすると決意したショート筋がまだいると思われ、月曜のシドニーあるいは流動性の高い東京市場の寄り付き時点でロスカットのためのユーロ買いに出てくる可能性は高いものと思われ、週初早々一段のユーロの上昇を見ることになる可能性は高いものと思われますので、十分な警戒が必要です。
要は、これまで大抵のことがあっても、解消されなかったユーロショートが、前日木曜のECBによる無制限の国債買い入れの決定と、金曜に発表された予想外に悪い米雇用統計の非農業部門雇用者数を受け、FRBがQE3(第3弾量的緩和策)を今週のFOMCで決定する見通しが強まったことから、大挙して手仕舞いに出る可能性が高そうです。
ユーロショートの解消が一巡した後の相場については、二つの可能性を考えています。
ひとつは、1.3000方向に続騰する可能性と、もうひとつは反落する可能性です。
続騰の可能性の根拠は、ユーロと相関性の強い金価格が上昇を続ける可能性が高いことが大きな理由です。
金価格の週足
http://futures.tradingcharts.com/chart/DG/W
金は、大きな三角保ち合い(もちあい)を上に抜けており、続騰の可能性があり、この動きにユーロが連れる可能性があります。
そして、もうひとつの可能性としての反落は、昨年の4月からよく見受けられますが、大きく反騰した週の翌週は反落に転ずる傾向が続いていることです。
このどちらの可能性も現在ありますが、気になるのは、今が9月という欧米勢の12月前後に向けた下期のトレーディングシーズンの始まりの時期であることです。
下期のトレーディングシーズンは、はっきりとしたトレンド相場になる傾向があり、この点からは、続騰する可能性が高いと言えます。
いずれにしましても、今週、続騰か反落のどちらのストーリーでいくのかがはっきりしてくると思われますので、注目されます。
ドル/円に関しましては、予想外に良かった木曜のADP雇用統計に、それでは米雇用統計も良い結果になるのではという期待からドルロングが膨らんだところに、金曜発表された雇用統計の非農業部門雇用者数が予想外に悪かったことから、ロングの総投げ状態となりました。
しかし、気をつけておかなければならないのは、金曜のニューヨークでつけた安値は78.02と、78.00をタッチしなかったことです。
つまり、78.00には相当量のドル買いオーダーがあることを示しているものと思われます。
したがい、一見動いたように見えたドル/円ですが、依然として、78.00~80.00近辺のタイトなレンジの中にいるということで、たぶんこの状況はまだ当分続くものと思われます。
ニューヨークダウは、発表された8月の米雇用統計で、失業率が8.1%(予想8.3%)、非農業部門雇用者数は9.6万人(予想13.0万人)となりました。
マーケットは予想を大幅に下回った非農業部門雇用者数に注目し、FRBによる追加金融緩和観測が強まって小幅上昇し、前日比14.64ドル高の13,306.64ドルと、前日に続き約4年8ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計の中でも非農業部門雇用者数が弱かったことから急速に低下後、この結果がQE3に結びつくか未知数との見方も出て戻し、暫定値ながら前日比0.012%下げて1.666%で引けました。
原油価格は、発表された米雇用統計の中でも非農業部門雇用者数が弱かったことから売りが強まったものの、EUR/USDも上昇したことから、その後買いが優勢となり、前日比0.89ドル高の96.42ドルで引けました。
金価格は、弱い米雇用統計で追加金融緩和期待が高まり、またEUR/USDが上昇したことも受け大幅続伸し、前日比34.90ドル高の1,740.50ドルで取引を終えました。
為替相場では、予想を大幅に下回った非農業部門雇用者数に、ドル/円は急落しました。
前日、予想外に強いADP雇用統計を受けて上昇したことで、マーケットがロングになっていたことが、下げを加速させたところがあります。
しかし、下げたと言いましても、安値は78.02近辺で78.00が割れたわけではなく、その後は反発気味となり、78.00-80.00近辺の膠着したレンジをブレイクしたわけではありません。
一方、EUR/USDですが、弱い米雇用統計を受け、従来であればリスクを回避するためドル買い(ユーロ売り)で反応するところが、今回は、素直にドル売り(ユーロ買い)となり、この辺に、今のマーケットがなにがなんでもユーロの上値を試したいという本音が見えます。
確かに、EUR/USDのショートもマーケットには残っていたものと思われ、ショートカバーも進んだものと思われます。
EUR/USDは、高値圏でニューヨークを終えており、週末、何もなければ、1.3000も視野に入れてきていますので、来週はもう一段上を試す可能性があります。
ただし、これで、ユーロにバラ色の将来がやってきたとは思えないのが、私の本音です。
ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。
花柚(はなゆ)
住所:静岡県伊東市大室高原4-353
電話:0557(51)1595
意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。
伊豆屈指のお蕎麦屋さんを再訪しました。
毎年、お邪魔していますが、今年はこれが初めてでした。
この日も、正午開店を前に、列ができていました。
開店して、中に入ると、ご主人が、「やあ」っと温かく声を掛けてくださり、やっぱりお伺いして良かったと思います。
本当に、私ごときの若輩者のことも、忘れずにいてくださって、感謝感激です。
そして、頼むのは、ワンパターンの「冷やし天ぷらそば」です。
これは、本当に美味しく、何度食べても飽きません。
カラッと揚がった2本の大きなエビの天ぷらといい、更科系のお蕎麦といい、私の大好物です。
ペロッと食べて、お勘定をして、ご主人に「また来ますね」と、いつものように声を掛けて失礼します。
必ず、お伺いしますから、お元気でいてください。
マーケットの目下の関心事は、米雇用統計に集中しています。
特に、昨日発表のADP雇用統計が良かっただけに、今日発表の非農業部門雇用者数は15.0万人になるという憶測も出てきています。
そして、リスクは回避されたとばかりに、ドル売り円売り志向となってユーロに対しても強気になっているようです。
ただし、聞くところによれば、FRB、ECB各当局者の景気に対する見方は想像以上に弱気で、当局とマーケットとの間に温度差があるという指摘があります。
それだけに、今日の米雇用統計だけでなく、来週12日(水)・13日(木)のFOMCにも警戒する必要があります。
マーケットは、閑散です。
昨日のADP雇用統計が良かったことから、今度は、今日発表の米雇用統計における非農業部門雇用者数が予想より良いと期待されているようです。
これにより、ドル/円も上げ、そしてEUR/USDなど円以外の通貨も対ドルでブル(強気、ドル安)であることから、クロス円の上昇を見る向きが増えそうです。
つまり、リスクが回避されたとするドル安円安方向に、相場が動こうとするのではないかと思われます。
ドル/円、クロス円は、昨日の海外での急上昇後、高値からはやや緩んだものの、高値圏にいます。
それが示唆することは、昨日発表のADP雇用統計が予想外に良かったことから、主にドル/円でのショートの買戻しが集中したためだと思われます。
そして、現状は、ドル/円のショートが切れて、スクエア(ノーポジ)に近い状態だと思われます。
ここからは、輸出企業からドル売りが出るかどうかで、ドル/円相場、さらにはクロス円相場が決まってくると思われます。
輸出企業が、成行で売ってくるようであれば反落する可能性が高まりますが、79.00以上で売りオーダーを並べているだけですと高止まりするものと見ています。
ニューヨークダウは、ECBが理事会で南欧国債の無制限買い取りの枠組みで大筋合意したことに加え、発表された8月のADP雇用統計が20.1万人と予想の14.0万人を大きく上回ったことから上昇し、前日比244.52ドル高の13,292.00ドルと4年8ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ECBが無制限の国債買い取りを発表したほか、米経済指標が強い内容となったことで上昇し、暫定値ながら前日比0.079%上げて1.6755%で引けました。
原油価格は、ECBが無制限の国債買い取りを発表したほか、米経済指標が強い内容となったことで、買いが強まりましたが、その後利益確定売りが強まり、前日比0.17ドル高の95.53ドルで引けました。
金価格は、ECBが無制限の国債買い取りを発表したほか、米経済指標が強い内容となったことで買いが強まったことや、EUR/USDも結局堅調であったことから上昇し、前日比11.60ドル高の1,705.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、ECBが無制限の国債買い取り発表で買われた後、ECBが成長率の下方修正をしたことから、いったん1.2562近辺まで下落しました。
しかし、ユーロに対するブル(強気)センチメントはぶり返し、その後再び1.2650接近となりました。
一方、ドル/円は、予想外に強いADP雇用統計に急上昇し、一時79.03近辺をつけました。
こうしてEUR/USD、ドル/円が共に上昇したことから、EUR/JPYは急伸し、一時99.80近辺をつけました。
そして、今日は米雇用統計の発表です。
ADP雇用統計が良かっただけに、予想よりも強い結果が期待され、特にドル/円は、さらに上値を試される可能性があります。
しかし、基本的には、78.00-80.00近辺のレンジ内の動きが続くものと思われます。
ユーロについては、ブルセンチメントに過熱感があり、もう少し様子を見たいと思います。
昨日の海外時間に、ECBは利回りに上限は設定しないものの、無制限での国債買い入れに踏み切るとの報道がありましたが、これは、ECBによるリーク(※)だったようです。
(※)リーク:意図的に秘密や情報などを漏らすこと
このようなECBによるリークがこれまでにもあったもようで、それによってECBがやろうとしていることを、マーケットに織り込む時間を事前に与えていたようです。
しかし、そうしたリークによって、本日のドラギECB総裁の記者会見で、これ以上新たなものは出てこない可能性が高く、記者会見後、材料出尽くし感からユーロが売られることも考えられますので十分な警戒が必要です。
EUR/USDは、昨日下押しされたものの、ロンドンからニューヨークに掛けて、踏み上げられ、買いの強さを印象付けました。
短期筋は、ECBが国債買い入れを再開することに意を強くしているものと思われます。
なんといっても、欧米勢の下期のスタート点ですので、波に乗り遅れまいと鼻息は荒いものと思われます。
しかし、マーケットの大勢が同じような確信を持ってくることは、黄信号だと思います。
まだまだこれからイベントは続きます。
ドル/円の日足の値幅が、極端に狭まっていることから、ドル/円に動きが出る可能性があります。
基本的には、78.00-80.00近辺のレンジを大きく逸脱することはないものと見ています。
しかし、78.20以下が相当堅くなってきていることを考えますと、79円台方向への上昇の可能性の方が、下がるよりはあるものと思われます。
本日注目されているECB理事会の間隙をぬって、ドル/円が意外に動くかもしれませんので、注意が必要です。
ニューヨークダウは、翌日のECB理事会を控え、方向感に欠ける展開となり、前日比11.54ドル高の13,047.48ドルと小幅反発して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、翌日のECB理事会を控えて調整的に上昇し、暫定値ながら前日比0.024%上げて1.596%で引けました。
原油価格は、売りが一巡後、翌日のECB理事会への期待感や、同じく翌日発表の米週間石油在庫統計で原油在庫の大幅減少が見込まれていることもあって買い戻しが加速し、前日比0.06ドル高の95.36ドルで引けました。
金価格は、翌日にECB理事会を控え、調整の動きが中心となり、前日比2.00ドル安の1,694.00ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、翌日のECB理事会を前に、一時調整的な売りが強まりましたが、一部メディアが、ECBは利回りに上限は設定しないものの、無制限での国債買い入れに踏み切ると報道したことから、買いがぶり返し、反発となりました。
このことからも、ユーロをなにがなんでもユーロを持ち上げたいとするマーケットのブル(強気)センチメントを感じます。
今の状況では、買いたい勢力に買うだけ買ってもらわないことには、反落もなさそうです。
一方、ドル/円は、あいかわらず、方向感の乏しいマーケットでした。
本日は、ECBの政策金利決定からドラギECB総裁の記者会見にかけて、マーケットが荒れる可能性が十分あり、警戒を要します。
ロンドン勢は、基本的に、マーケットにあるストップロスをつけたり、マーケットの大勢のポジションを読んでそのポジションを投げさせることで儲けるデイトレーダー達です。
現状のように、明日、明後日にイベントが控えている状況では、ある程度ポジションに偏りが既にできていることはまず間違いなく、そのポジションを切らせようと動くものと思われます。
現状では、ECBによる国債買い入れ再開を期待して、やはりユーロロングのポジションが、マーケットの短期プレーヤーの間では出来上がっているものと思われ、それを崩しにかかるのではないかと見ています。
そうしてポジション調整が一巡すれば、様子見のマーケットに戻るのではないかと思われます。
昨日は、ECBの国債買い入れについて、バイトマン・ブンデスバンク(ドイツ連銀)総裁が反対の立場を維持しているものの、ECBのメンバーの中では孤立していると報じられました。
しかし、今日は、ドイツがECBによる国債買い入れに対して強い反対姿勢を崩していないと伝わり、ドイツは、政府と中央銀行が総出で反対に回っていることが確認されました。
ドイツは資金の大きな出し手であり、そのドイツが反対しているのですから、簡単に反対をくつがえすことはできないと思われます。
それによって、欧州危機への対応が不十分なものに終わるという批判もあるのでしょうが、国債買い入れによる債務国政府のモラルハザード(自己規律の欠如)の方が、長い目で見れば、ユーロ圏諸国の債務危機をさらに悪化させることになるものと思われます。
米国的な、スクラップアンドビルド(ぶっ壊して立て直す)的なドラスティックな対応が、欧州に求めれていると考えます。
明日のECB理事会を前に、ドイツがECBによる国債買い入れに対して強い反対姿勢を崩しておらず、欧州危機への対応が不十分なものに終わる懸念が浮上しています。
そのため、ユーロが主だった通貨に対して軟化しています。
ここまで、ユーロに対して強気で来たマーケットに、冷や水が浴びせられた格好です。
ドル/円は、本日が5・10日(ごとうび)のため、輸入企業のドル買いが強まりました。
ニューヨークダウは、発表された8月のISM製造業景気指数が49.6と予想の50.0を下回ったことを受けて売られ、前週末比54.90ドル安の13,035.94ドルと反落して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、先週逃避買いで買われて(利回り低下)いましたが、利益確定からの売り(利回り上昇)が優勢となり、暫定値ながら前週末比0.024%上げて1.572%で引けました。
原油価格は、発表されたISM製造業景気指数が弱い内容となったことで、先行き不透明感から売りが優勢となり、前週末比1.17ドル安の95.30ドルで引けました。
金価格は、発表されたISM製造業景気指数が弱い内容となったことで、FRBによる追加緩和への期待が高まり、買いが優勢となって、前週末比8.40ドル高の1,696.00ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、ECBによる国債買い入れ再開への期待から、執拗に1.26台を試し1.2627近辺まで上昇しましたが、結局伸びきれず、ニューヨークオープン前後から反落となり、一時1.2555近辺まで下げました。
一方、ドル/円は小動きながら、買い気が強まりました。
いずれにしましても、木曜のECB理事会とドラギECB総裁の記者会見、そして金曜の米雇用統計の発表を待つ局面であることは、依然変わりません。
相場は、時として人を焦らします。
儲け損なうと思って、フライングしないように心掛けることが大事です。
オランダのフィナンシエールラ・ダグブラット紙によりますと、ECBの国債買い入れについて、バイトマン・ブンデスバンク(ドイツ連銀)総裁は反対の立場を維持しており、ECBのメンバーの中で孤立していると報じています。
同氏は、前々から、ECBの国債買い入れは「薬物」に似ており、政府が依存症に陥るリスクがあると警告していました。
そうした中央銀行マンとしての良識ある見解が端に追いやられ、国債買い取りの再開が断行される可能性が高まっているところに、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」的な危うさを、今の欧州には感じます。
したがい、今週の木曜、ECBにより国債買い取りが再開された場合、確かに目先、EUR/USDは上昇するものと思われます。
しかし、それはユーフォリア(根拠のない過度の幸福感)に過ぎず、上げは長続きせずに再び下落に転ずるのではないかと見ています。
EUR/USDが、1.26台にしっかり乗ってきています。
ユーロ買い需要の強さを、否定することはできません。
ECBの国債買い取り再開観測と米FOMCによるQE3(第3弾量的緩和策)の可能性から買われているにしては、腰が入った買いで、なにか見落としはいないかと思うほどです。
特に、ユーロ圏諸国の現状から考えても、これほどまでにユーロが買いになるのは、イベント前のショートカバーによるものとしか思えません。
その点つきましては、今週後半の木曜のECB理事会とドラギECB総裁記者会見、さらに金曜の米雇用統計の結果により明らかになるものと思われます。
本日は、日本時間午後1時30分に、RBA(豪中銀)の政策金利決定があります。
現状の3.50%を維持するものと予想されています。
ただし、声明の中で、将来的な利下げが示唆されたり、中国をはじめ世界景気の鈍化が指摘された場合、年内に一段の利下げの可能性が高まるものと思われます。
その結果、AUDが対ドル対円対ユーロで売られる可能性があり警戒が必要です。
ニューヨークは、レイバーデーで休場でした。
ロンドンでは、為替相場、総じて動意薄のマーケットが続きました。
しかし、ドラギECB総裁が、ECBによる国債買い入れの対象を償還期限が3年までの国債とすれば、EUの規則に抵触しないとの考えを示したことから、ロンドンタイムの引けに掛けて、EUR/USDは一時1.2610近辺まで上昇(ドル安)、またドル/円は78.26近辺まで下落し(ドル安)ました。
ドラギ発言があったための引け際でのドル安ですが、ロンドンタイム中にできたユーロ売りドル買いや、ドル買い円売りのポジションが調整されたものと思われます。
ただし、いずれにしましても、6日(木)のECB理事会及びドラギECB総裁の記者会見、そして翌7日(金)の米雇用統計の結果待ちだと思われます。
全体的には、ニューヨーク休場ということもあって静かです。
ただし、ドル安円安気味に反発しています。
これから始まるロンドンでは、再び、EUR/USDは上値を試す(ドル安)のではないかと見ています。
それに伴って、クロス円もさらに買われるのではないかと思われます。
本日のレイバーデーが明けると、米国の学校は、日本の4月にあたる新学期となり、また欧米の金融機関・ファンドも下期のトレーディーングシーズンとなります。
レイバーデー明けで即動き出す年もあれば、9月後半までずれ込む年もあり、一律ではありません。
今のところの値動きからしますと、ECBの国債買い取り再開期待からユーロに対しては強気、FOMCの追加金融緩和期待からドル/円に対しては弱気なのが、マーケットの本音のように思います。
しかし、期待感で支えられている相場は、裏切られた時の方が、大きく相場は動きますので、私自身としましては期待感が裏切られる相場に、むしろ期待を持っています。
先週土曜に発表された中国の8月の製造業PMI(購買担当者指数) が49.2と予想の50.0を下回ったことから、今朝はリスクを回避するためのドル買い円買いが先行しました。
AUDは、特に中国の製造業PMIに反応して、対ドル対円で重くなりました。
ただ、日本時間10時に発表された8月の中国の非製造業PMIが56.3と前月の55.6を上回ったことからややドル売り円売り方向に戻しています。
ドル/円は、それでも依然上値は重いですが、78.00近辺も相当堅いものと思われます。
シドニーでは、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYいずれもが、やや緩んでいます。
本日は、米国はレイバーデーで、ニューヨークマーケットは休場です。
動意は乏しくなるものと思われますが、短期の投機筋は、引き続きEUR/USDの上値を試したがっているものと思われます。
しかし、その決着は、木曜のECB理事会ならびにドラギECB総裁の記者会見、そして翌金曜の米雇用統計発表まで、待つことになるものと見ています。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
先週金曜には、一時81.000を割って、80.960まで下げる局面もあり、ドル安の可能性も依然ありますが、逆にここから反発する可能性もあるという微妙なところです。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
8月28日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング45,927枚vsユーロショート147,48818枚、ネットユーロショート101,561枚(前回ショート123,932枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング53,571枚vs円ショート32,015枚、ネット円ロング21,556枚(前回ロング11,171枚)となっています。
ユーロは、その前の週の21日から大きく上昇したため、ユーロショートが減りました。
28日時点のネットのユーロショートは101,561枚となり、センチメント的には、スクエア(ノーポジ)に近いような感じではないかと思われます。
一方、円も21日から最近としては大きめの円高となり円ロングが増えていますが、決して大したことはありません。
U.S.Dollar IndexとシカゴIMMポジションを見る限りでは、今のところどっちつかずといった状況で、例年欧米勢の下期のトレーディングシーズンを告げる今週月曜の米レイバーデー明けの火曜からすぐにどちらかに相場が動くという感じではなさそうです。
しかし、今週は、6日(木)にはECB理事会による政策金利の決定、それに引き続いてのドラギECB総裁の記者会見があり、ECBによる国債買い取り再開について具体的な発言がドラギ総裁からある可能性があります。
そして、翌7日(金)には8月の米雇用統計の発表があります。
先週金曜のジャクソンホールでの公演で、バーナンキ議長は「特に米労働市場の改善が重要で、必要に応じ追加緩和政策を行う」と述べています。
このように、今週木曜金曜は、欧米金融当局の金融政策の決定、あるいは決定に大きな影響を与える経済指標の発表があり、ここのあたりがはっきりしてくると、今年の9月から12月までの下期のトレーディングシーズンにおける相場の方向性がはっきりしてくるものと思われ、非常に重要です。
逆に申し上げれば、方向性がはっきりしてくる週後半までは、マーケットの思惑で相場も、さも上がりそう、あるいはさも下がりそうな動きをすると思いますが、ムードに流されないことが重要だと思います。
誰しも、相場に流れに乗り遅れたくないと思うのが正直なところです。
しかし、今の相場は、どっちに向かうのか、まだ全くはっきりしていないと思います。
方向がはっきりしてから、波に乗っても遅くない相場だと思いますので、焦らないことです。
尚、方向性がはっきりするのは、ユーロでありクロス円であって、ドル/円の方向性ははっきりせず、横ばいは続くものと見ています。
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