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2012/12/31

「財政の崖」回避期待のマーケット

ニューヨークダウは、「財政の崖」の回避を巡る米与野党協議の進展を期待して上昇し、前週末比166.03ドル高の13,104.14ドルと、6営業日ぶりに上昇して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、上院で米財政協議で合意の可能性が高まり、暫定値ながら前週末比0.057%上げて1.757%で引けました。

原油価格は、上院で米財政協議で合意の可能性が高まり、前週末比1.02ドル高の91.82ドルで引けました。

金価格は、上院で米財政協議で合意の可能性が高まり、前週末比19.90ドル高の1,675.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、上院で米財政協議で合意の可能性が高まったことが好感され、ドル/円は、一時86.78近辺まで上昇しました。

それを受け、クロス円も上げています。

何しても、円安にマーケットは持っていきたがっているように思われます。

ただし、まだ正式な合意はなされてはおらず、期待先行のマーケットと言えます。

一方、EUR/USDは、依然として上値が重く、下落の可能性が高い状況が続いています。

要は、ドル高相場の様相を呈しています。

EUR/USD、下落か

EUR/USDの日足を見てみますと、現在、実勢値が1.3215近辺の5日移動平均線、そして1.3210近辺の10日移動平均線を割り込んでいます。

しかも、5日移動平均線も10日移動平均線も、ほぼ水平になっているため、サポートとしての役目は後退し、下げやすくなっています。

12月21日の安値1.3159が、サポートになっていますが、これを実体(※)で割り込むと、1.3092近辺の25日移動平均線を目指すものと見ています。

(※)実体:ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分

審議再開は日本時間1月1日午前1時

財政の崖を巡る与野党の対立は解けず、いったん審議を打ち切り、米東部時間31日午前11時(日本時間1月1日午前1時)に再開することとなりました。

まさにぎりぎりの状況になっており、本来から言えば、為替相場は、リスクを回避するためのドル買い円買い方向にもっと動いても良さそうなものですが、今のところ小動きに終始しています。

それは、ドル/円に関しては、短期的にショートになってしまったためのようです。

しかし、もし合意できないことになれば、やはりリスクを回避しようとする動きが急速に高まるものと思われます。

しかも、審議の再開が日本時間の元日午前1時からですから、結果が出るのは、早くてニューヨークの午後遅く、ヘタをすれば、期限切れの午前零時直前ということにもなりかねず、リスクを抱えたまま1月2日のオセアニア・マーケットのオープンまで、なす術がない状況に陥る危険性すらあります。

こうした状況だけに、ポジションをスクエア(ノーポジ)にするか、あるいはポジションを持つにしても、ご自身の十分体力内に収めることが、賢明かと思われます。

2012/12/30

回避できるか、財政の崖

米議会上院の民主、共和両党幹部は、なお30日中の合意の実現を目指し、ぎりぎりの調整を続けています。

予断を許さない状況にあります。

ドル/円、クロス円は、いったん下げた後は、やや戻しています。

しかし、マーケットは、かなり薄いようです。

米与野党、折衝続く

財政の崖を巡る与野党の折衝は、大詰めの調整に入っています。

当初、30日午後3時(日本時間31日午前5時)をメドとしていましたが、未だ結論は出ていません。

各レートの午前6時の気配値は以下の通りです。
(カッコ内は、28日のニューヨーククローズです)

ドル/円 85.74(85.99)
EUR/USD 1.3209(1.3218)
EUR/JPY 113.25(113.66)

これからの展開は(2012/12/30)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ややドル高気味ながら横ばいです。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング75,072枚vsユーロショート77,621枚、ネットユーロショート2,549枚(前回ショート9,736枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング26,757枚vs円ショート112,365枚、ネット円ショート85,608枚(前回ショート89,163

通常の応答日が火曜となりますが、今回は火曜がクリスマス当日にあたる関係で、1日前倒しになっています。

ユーロは、前回よりもさらにポジションは縮小に向かい、ほぼスクエア(ノーポジ)の状態です。

一方、ドル/円は、若干減ったものの、前回とネットの円ショートのポジションの額はあまり変わっておらず、クリスマスをまたいで、これだけ大きなポジションがキャリーされたのは、特に円では異例なことだと言えます。

また、このIMMのポジション状況が、現在のマーケット全体のポジションを示していると見ています。

そして、この大きな円ショートが、今後の相場に波乱を呼ぶことになるものと思われます。

目先、注目されるのは、減税失効と歳出の強制削減が年明けに重なる「財政の崖」回避のための米与野党による交渉の期限が年末に控えていることです。

回避に向けた法案を30日までに策定し、審議入りを与野党は目指しています。

この問題は、妥協点を見出すのに難航はしているものの、どうにかなるという楽観的な見方がある一方、先週金曜のニューヨークダウは、前日比158.20ドル安の12,938.11ドルと、13,000.00ドルを割り込んで引けており、ここにきて市場は不安を感じてきていることがわかります。

そして、もし、今月末31日の期限に間に合わなかった時は、前述のようにシカゴIMMが大きく円ショートに偏っている上に、年末年始で円のマザーマーケット(本拠地)である東京が不在であることを考えれば、薄いマーケットの中、大きく円高に振れる可能性はあると見ています。

一方、もしも、交渉が成立した場合、目先円売りが強まるものと思われますが、ポジション的には、すでにかなり円ショートとなっていることから、ドル/円、クロス円の上昇は限られるのではないかと見ています。

そういうことから、「財政の崖」が決着するかで、相場の展開が大きく変わるものと思われます。

週後半で注目されるのは、4日(金)の12月の米雇用統計の発表ですが、まずは、「財政の崖」がひと段落つかないことには始まらないと思われます。

EUR/USDにつきましては、週足で見てみますと、1.2772近辺の25週移動平均線と1.3335近辺の90週移動平均線のレンジに挟まれています。

目先、上を狙おうとはしていますが、まだレンジブレイクは、難しいものと見ています。

EUR/JPYは、114.97近辺に200週移動平均線がレジスタンスとしてあり、これを上抜くかどうかで、相場展開は変わってくるものと思われますが、ドル/円次第だと思います。

2012/12/28

東京不在の年末年始相場に警戒

ニューヨークダウは、「財政の崖」を巡る不透明感が強く売られ、前日比158.20ドル安の12,938.11ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、「財政の崖」への警戒感が高まり低下し、暫定値ながら前日比0.041%下げて1.696%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計でガソリン在庫が予想以上に大幅に増加したことから売りが強まりましたが、その後反発し、前日比0.07ドル安の90.80ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが売られたことや、米財政協議の合意が未だされていないため反落し、前日比7.80ドル安の1,655.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムに一時85.95近辺まで売られた以降は反発も限られ、86.00-20近辺で横ばいとなりました。

一方、EUR/USDは、1.3166近辺まで急落後、1.3238近辺まで戻し、それからは1.3220近辺で横ばいとなりました。

EUR/JPYは、113.30近辺まで下落した後は、113円台後半で横ばい推移となりました。

週末前ということもあって、全体的に調整色が強くなったこともあると思いますが、特にドル/円、EUR/JPYは、ここのところの上昇に一服感が出ているように思われます。

ただし、来週は、個人勢は別にして、本邦の企業や金融機関などはほぼ1週間の正月休みに入るだけに、外人勢のやりたい放題になる可能性があり、外人勢の動きには十分警戒する必要があります。

また、「財政の崖」問題は、年末の期限が接近しているだけに、相場の錯乱要因になる可能性がありますので、これも注意が必要です。

ミズラン(Mizlin) Part.254

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

かんだやぶそば
東京都千代田区神田淡路町2-10 
03-3251-0287

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

年の締め括りの大晦日は、毎年、こちらやぶそばです。

いろいろそばも食べ歩きましたが、やはりこちらはトップクラスです。

こちらでは、毎回食べるものも、食べる順番も、ほぼ同じです。

ただし、大晦日はさすがに多忙と見え、品数は限定されます。

それでも、ビールの小瓶1本、お銚子2本、そばみそ、天だね(かき揚げのようでいて、ずっと美味しい)、あいやき(合鴨と長ネギを焼いたもの)、あなご焼き、そしてせいろを4枚という具合です。

毎年、この繰り返しができることの幸せを噛み締める大晦日です。

尚、大晦日には食べられませんが、10月下旬から3月に掛けての限定のかきそばは絶品ですので、是非試されることをお勧めします。

皆様、良いお年を。来年もよろしくお願い致します。

ドル/円、気になる海外投資家の動き

昨日のニューヨークタイムで気になったことは、下院共和党幹部が、30日に「財政の崖」を回避するための議論を再開する方針を表明しました。

これを好感した海外投資家が、ドル/円を買ってきたというところに、今までのリスクが回避された場合のドル売り円売りとは違った動きが出ています。

この動きが今後も恒常化し、円安がさらに進むのか、注目されるところです。

尚、これからのロンドンですが、昨日よりもさらにドル/円は上がってきているだけに、まずは売ってみて下がらなければ買ってくるというパターンではないかと思います。

ドル/円、目標レベルにはきたものの

今回のドル/円の上昇の目標レベルを、86円と見てきました。

これは、ぴったり86.00というわけではなく、86円のどこかまでという実にラフなものです。

86円とした理由は、今年の2月、3月の上昇が、76円から84円の約8円だったことから来ています。

今回は上げのスタートが78円ぐらいだったので、それに8円を足して86円としたという実に単純なものです。

そして、目標レベルに来てみて思うことは、このレベルが今回の上げの終着点になるのかどうかは、今の段階ではわからないということです。

しかも、これから本邦勢が正月休みに入っていく中、薄くなったドル/円マーケットで、海外勢が売りでも買いでもありえますが、暗躍するであろうことは想像に難くありません。

天井が見えないドル/円

ドル/円は、早朝から買い仕掛けが入り、86.50超えのロスカットがつけられ、一時近辺86.64まで上昇したもようです。

昨日の海外では、海外投資家筋も、ドル/円を買ってきているようです。

一方、上げ足が速いため、本邦輸出筋は、売りを引いて様子見となっており、そのことも上げ足を速めている一因になっているようです。

どこまで上がるのか見当がつかなくなってきているように思われます。

2012/12/27

さらに円安進行

ニューヨークダウは、「財政の崖」への警戒感が根強く売りが強まりましたが、その後「米下院が30日夜に再招集される見込み」と伝わり反発し、前日比18.28ドル安の13,096.31ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、リード民主上院院内総務が「崖から落ちる方向に向っているもようだ」と発言したことを受け、逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前日比0.022%下げて1.729%で引けました。

原油価格は、リード民主上院院内総務の発言にリスクを回避しようと売られ、前日比0.11ドル安の90.87ドルで引けました。

金価格は、、リード民主上院院内総務の発言にリスクを回避しようと逃避的に買われ、前日比3.00ドル高の1,663.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークに入り改めて、円売りが強まり、一時ドル/円は86.16、EUR/JPYは114.32の高値をつけました。

その後、いったん緩んだものの、再びドル/円、クロス円の買い気が強まっています。

このままで行けば、年末年始も引き続き円売りトライが続くものと思われます。

しかし、そう遠くない将来、円安にも終わりが訪れるものと見ており、ロングポジションで利が乗れば着実に利食うことが大切だと思っています。

尚、EUR/USDは、強そうに見えましたが、反落となりました。

ロンドン、マーケットに復帰

ロンドンがマーケットに戻ってきます。

特に、東京・アジアのポジションの偏りを探り当て、しつこくポジションをスクイズ(崩す)しようとすることを得意とするロンドンが、このクリスマスをまたいでマーケットがいかなるポジション状況になっているか探ってくるものと思われます。

24日以降上げてきたドル/円相場ですので、まずはシンプルにマーケットがロングになっていないか下押しして買いの堅さを試すのではないかと思われます。

しかし、下がり切れないとなると、買い上げてくるのではないかと見ています。

どこまで上がるか、ドル/円

ドル/円は、どこまで上がるのだろうかと思われることと思います。

しかし、もともと、「相場の天底は、人智では推し量れぬもの」(相場の天井や底は、人間にはわからないもの)とされています。

私の経験から申し上げることですが、どこまで上がるのか天井が見えなくなった時が、意外に天井だったりすることが結構あります。

この時の値動きは、上昇の速度が加速し、ショート筋にとっては、どこまで上がるか先の見えない恐怖から、買戻しが集中することになり、バイイング・クライマックス(買いの最高潮)を迎えることになります。

ドル/円、まだ上げ余地はありそうか

日本株の強さに、ドル/円も押され、外人筋中心に買い気となっています。

ただし、クリスマス休暇前に、ロングをいったん落としてしまった外人筋もいることも確かで、買い遅れているようです。

一方、本邦勢の買い遅れも目立っています。

そういう意味で、まだ上げ余地はありそうです。

ただし、買えないので、押し目買いが増えるようであれば、逆に下がる可能性が出てくるように思います。

2012/12/26

円安は進行中だが

ニューヨークダウは、年末商戦が伸び悩んだとの報道を受けて軟化し、前営業日比24.49ドル安の13,114.59ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米年末商戦が伸び悩んだとの調査もあり、ニューヨ―クダウも軟調に推移する中、暫定値ながら前営業日比0.022%下げて1.752%で引けました。

原油価格は、米財政協議への進展期待から大幅反発し、前営業日比2.37ドル高の90.98ドルで引けました。

金価格は、米財政協議への期待がある一方、米年末商戦が伸び悩んだとの報道もあって、結局横ばいとなり、前営業日比1.20ドル高の1,660.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、麻生新財務相が安倍首相から、国債を追加発行して大型補正予算を組むよう指示を受けたもようです。

これにより、日本の財政再建後退すなわち円安とマーケットは捉え、ドル/円は一時85.72近辺まで上昇しました。

一方、EUR/USDは、米財政協議への進展期待から買われ、一時1.3254近辺まで上昇しました。

ドル/円、EUR/USDがともに上げたことから、EUR/JPYも113.38近辺まで上昇しました。

円安が止まりません。

ただ、止まらぬ円安に、遅れてたまるものかというマーケット心理も働いてきているものと思われ、そろそろ円安一辺倒も要注意と見ています。

また、欧米勢のチャートでは、12月25日は休みのため、前日24日と翌日26日の間でできたドル/円、クロス円のギャップ(窓)は、意識されるものと思われます。

ロンドン不在で円安継続か

ドル/円、クロス円は、高止まりしています。

今日は、日頃、東京・アジアでできたポジションをスクイズ(崩す)しようと、虎視眈々と狙っているロンドン勢がいません。

そのため、そのまま順張りのニューヨークに相場は引き継がれることになりそうですので、一段の上値トライはあるのではないかと見ています。

買うだけ買わないと。まだ下がらないものと思われます。

円安を冷めた目で見る

ドル/円、クロス円は、高値圏を維持しています。

心理的に重要なドル/円の75.00を抜けたことがマーケットに与える影響は大きいと思います。

そして、明日以降、新年度入りしてくる欧米勢にとっては、例年仕掛けられる年末年始相場の今回の対象が円売りになることは、まず間違いないものと思われます。

ただし、今は円安の見方で良いけれど、現在の円売りが極めて投機的である上に、「財政の崖」問題が未解決である以上、決してのめり込まず、自分の中で常に冷めた目でマーケットを見る部分も持ち合わせておく必要があると見ています。

日銀議事要旨、円安に拍車

公表された日銀金融政策決定会合の議事要旨によりますと、ひとりの委員から、日銀当座預金残高の超過準備部分への付利(利息をつける)を廃止することでリスク回避通貨としての円の魅力を減じ、為替相場にも影響を及ぼすと述べていたもようです。

これを受けて、外人筋中心に円売りが加速しました。

また、83.93近辺の200週移動平均線、そして、85.00という心理的なポイントも抜けたことで、円安に拍車がかかったようです。

年末に向けて、円安がさらに進む可能性がありそうです。

2012/12/25

前日引値との変化は多少

今日は、ウェリントンもシドニーもボクシングデーで休場です。

前日引け値からは、いずれもあまり変わっていません。

尚、カッコ内は、昨日午後3時時点の水準です。

午前6時7分現在
ドル/円 84.79-80(84.85-86)
EUR/USD 1.3180-83(1.3185-86)
EUR/JPY 111.88-90(111.85-87)

しかし、ドル/円の買い意欲は、強いものと思われます。

円安一辺倒にも不安

明日の英国のボクシングデー明けとなる明後日27日から、円売りトライがさらに強まるものと見ています。

今、考えているのは、円売りトライに、ドル/円はどこかまでは上昇するけれど、その後反落するのではないかということです。

なぜなら、現在、円安の見方がマーケットの大勢を圧倒的に占めてきているためです。

しかも、海外勢は、すでにかなりの円売りポジションを抱えているということも、忘れてはならないと思います。

重いEUR/USD

EUR/USDが、再び重くなっています。

現状、1.3171近辺に10日移動平均線がサポートとしてあります。

しかし、これを割り込んでくると、1.3062近辺に25日移動平均線を目指すものと思われます。

クリスマス当日の今日のところは、どうにか持ちこたえても、明日以降下落の可能性は高まるものと見ています。

尚、現状、1.3203近辺にある5日移動平均線がレジスタンスとなっています。

ドル/円、上げはまだまだ大変か

ドル/円がやや軟化しています。

ドル/円は、ニューヨークタイムに84.65のオプション・トリガー(手前売り、抜けるとストップロス)がついて上昇しました。

次は、85.00にオプション・トリガーがあります。

また、84.93近辺には200週移動平均線もレジスタンスとしてあり、85.00近辺を上抜くのは、そう簡単ではないものと思われます。

2012/12/24

ドル/円、さらに上値テストか

ニューヨークダウは、クリスマス前日の短縮取引で積極的な売買が手控えられる中、「財政の崖」を巡る与野党協議の先行き不透明感から、売りが優勢となり、前週末比51.76ドル安の13,139.08ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、クリスマス前日で短縮取引となる中、様子見気分が強く、前週末比0.011%上げて1.774%で引けました。

原油価格は、米財政協議への不透明感から売りが優勢になり、前週末比0.05ドル安の88.61ドルで引けました。

金価格は、米財政協議への不透明感から売りが優勢になり、前週末比0.60ドル安の1,659.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、12月19日の前回高値を上抜き、84.89近辺まで上昇しました。

上げた理由のひとつには、自民党の安倍総裁や石破幹事長が週末のテレビ番組で、ドル円が90円台まで円安が進むことへの期待感を示していたことが上げられています。

しかし、クリスマス前日という薄いマーケットの中で買いで仕掛けたマーケット参加者がいたものと思われます。

現状、84.93近辺にある200週移動平均線が目前に迫っており、試すことになるものと思われます。

一方、EUR/USDは、1.32台前半をしつこく攻めましたが、上がり切れず、1.31台後半に反落しています。

上げに息切れしてきているように見え、目先反落の可能性があるものと見ています。

EUR/JPYは、今のところ、ドル/円の上昇に連れていますが、EUR/USDの動きにも注意が必要です。

買わなければ下がらない、ドル/円相場

欧米勢がクリスマスを終えて、その多くが新年度入りしてくるのは、27日(木)です。

そして、たぶん彼らは、ドル/円の買いで攻めてくるのではないかと見ています。

まだまだ、上を見たとは言い難く、本格的に上値を買ってロングにならない限り、反落もないものと見ています。

尚、今回は、安倍ノミクスで、株高、円安が盛り上がりました.

しかし、あくまでも期待先行の相場だけに、投機的なポジションが積み上がりやすいものと思われ、期待がはがれるような状況になれば、簡単に相場は崩れるものと見ています。

下がるか、EUR/USD

シカゴIMMのユーロポジションの偏りは、12月18日現在でほぼスクエアとも言える9,736枚のネットショートとなり、少なくとも昨年末以来で最低水準となりました。

これは、ユーロ圏の債務危機がひとまずの一服を見せた上に、クリスマス時期という手仕舞いの入りやすい時期にも重なり、ユーロショートの買戻しが進んだものと思われます。

しかし、ユーロショートが激減したことは、上げ方向への反発力がなくなってしまったとも言えます。

また、現在の水準から、上値を試すということは、ロングポジションがマーケットに溜まっていくということも意味しており、逆に、下落する可能性が出てきているものと思われます。

EUR/USDは、東京寄り付きにあたる本日の日本時間午前9時のレートが1.3175-77近辺となり、1.3207近辺にある上げのサポートだった5日移動平均線を下回っており、下落の可能性が示唆されていることも気になるところです。

買い気の強いドル/円 

ドル/円は、一時84.49近辺まで上昇しました。強いです。

買い遅れているのか、あるいはショートカバーのような買い気です。

全体的にも、ドル買い基調です。

そのため、クロス円はまちまちです。

2012/12/23

ややドル高気配

今日は、東京休場のこともあって、気配値の入手がかなり難しいですが、あくまでも気配は以下の通りです。

尚、カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズです。

午前6時5分現在
ドル/円 84.36(84.25)
EUR/USD 1.3171(1.3185)
EUR/JPY 111.11(111.08)

若干ドル高気味となっています。

これからの展開は(2012/12/23)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

日足で見てみますと、月曜から木曜に掛けて、ドル安方向を試し、金曜に買い戻されています。

さらに、週足で見てみますとたくり線(※)になっており、ドル高方向に反発する可能性があります。

(※)たくり線:下ヒゲが長く実体が小さい形状で、いったん下を見た可能性があります。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月18日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング69,460枚vsユーロショート79,196枚、ネットユーロショート9,736枚(前回ショート31,603枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング27,935枚vs円ショート117,098枚、ネット円ショート89,163枚(前回ショート94,401枚)となっています。

ユーロのポジションの偏りは、少なくとも昨年末以来で最低水準まで縮小しています。

クリスマスを前に、スクエア(ノーポジ)にする動きが出たものと思われます。

一方、円は対照的で、昨年末以来で最高水準近辺のネットの円ショートを維持しています。

12月19日以降、クリスマス前のポジション調整も出たことと思いますが、それでも円ショートはまだ結構残っているものと推察されます。

話はユーロに戻りますが、これまで、なにが起きてもネットのユーロショートは維持されてきました。

しかし、7月頃からEUR/USDが上げに転じ、ここに来てユーロ圏の債務危機がひとまずの一服を見せ、投資家筋が年初来下げていたユーロの保有比率を引き上げ始めたことが効いたと見え、ユーロショートの買戻しが進んだものと思われます。

現状、ユーロのポジションは、実質スクエアになったものと思われます。

EUR/USDのチャートパターンもウェッジ(楔形)・フォーメーションを上に抜き、上昇する可能性はあります。

しかし、目先1.3349近辺には90週移動平均線のレジスタンスがあり、これをすんなりと上抜くのは難しいと見ています。

むしろ、このレジスタンスを試すとロングにマーケットポジションが偏るものと思われます。

また、前述のU.S.Dollar Indexで、週足で見てみますとたくり線になっており、ドル高方向に反発する可能性があります。

このことは、ユーロが、U.S.Dollar Indexの57.6%を構成していることから、最もユーロに影響が出るものと思われます。

つまり、ユーロ安(ドル高)に反転する可能性があると見ています。

しかし、下は下で、1.2734近辺に25週移動平均線がありますので、行き着くところは、1.2750-1.3350近辺のレンジになるのではないかと考えています。

一方、ドル/円ですが、先週末のニューヨークの引け方が気になっています。

つまり、まだドル/円は、ロングにマーケットポジションが結構偏っているはずなのに、84.00割れではしつこく買いが出ており、すぐに下がる感じがありません。

このままで行くと、クリスマスで海外不在の中、12月19日の高値84.62を試す可能性もあると見ています。

この水準が抜けてくると、85.00近辺にある200週移動平均線を試すことになるものと思われます、

ただし、この200週移動平均線は、2007年12月末以来、上には抜けていませんので、かなり強いレジスタンスだと思われます。

尚、25日のクリスマス、26日の英ボクシングデーが終わり、27日(木)には、欧米勢がマーケットに戻り、大方が新年度入りしてきます。

そして、年末年始の投機相場が、本格的には、翌週31日(月)頃から始まるものと見ています。

今回は、やはり円に対する関心度は高いものと思われ、ドル/円、クロス円が投機の対象になる可能性は高いものと思われます。

狙うは、円安方向だと思われますが、年末年始で上げきれないと、もともと円ショートが溜まっていますので、一転して円高方向に向かうものと思われます。

EUR/JPYは、目先クロス円全般に重くなっていますので、下落の可能性もあるものと見ています。

尚、財政の崖については、まだ決着しておらず、関係者の発言に翻弄される可能性は高いものと思われ、十分な警戒が必要です。

2012/12/21

気になる財政の崖

ニューヨークダウは、年内に財政の崖を回避することに悲観的な見方が強まり、前日比120.88ドル安の13,190.84ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、財政の崖への懸念が再度強まったことから低下し、暫定値ながら前日比0.029%下げて1.768%で引けました。

原油価格は、財政の崖への懸念が再度強まったことから下落し、前日比1.47ドル安の88.66ドルで引けました。

金価格は、財政の崖への懸念が再度強まったことから逃避的に買われ、前日比14.20ドル高の1,660.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、84.00割れで、前日に引き続きすかさず買いが入り84円台を回復しており、依然として底堅さを感じます。

実質的には、来週前半は、火曜のクリスマスを中心に休暇に入る欧米のマーケット参加者も多く、相場は目先限定的な動きになるものと思われます。

しかし、27日(木)以降は欧米勢の多くが新年度入りして来て、年末年始の投機相場に向け取引が再開されるものと見るのが定石だと思います。

ただし、週を通して、財政の崖問題が気になるところです。

ミズラン(Mizlin) Part.253

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

酒場 ふくろ
東京都豊島区西池袋1-14-2 1F・2F・3F
03-3986-2968

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

昭和の香りいっぱいの大衆酒場です。

1階から3階までありますが、今回は2階の長いコの字型のカウンターに陣取りました。

私は、大衆酒場のコの字型のカウンターで飲むのが大好きです。

カウンターを囲んで、いろいろなお客さんが、肩を並べ、あるいは向い合せになっていて、自然とお客さん同士に一体感があります。

飲み物は、大衆酒場ということで、ホッピーを頂きました。

豊富なおつまみからは、カキフライ、マカロニサラダ、野菜炒め、マグロぬた、わかめ酢などをお願いしました。

どれも、美味しいです。

このお店の営業時間には、驚きました。

なんと、午前7時から午前零時です。

世間が朝の出勤時間でも、ランチライムでも、おやつの時間でも飲めるのですから、これはやめられません。

今回は、名物のハムカツ、メンチカツ煮、もつ煮込みなど、食べそびれてしまいしたので、次回必ず食べたいと思います。

尚、店名の「ふくろ」の由来が、池袋のふくろなのか、おふくろのふくろなのか、あるいは別の由来なのかも、次回確かめてみるつもりです。

長期の高値圏での揉み合いの末は?

ドル/円、クロス円は、当初本邦機関投資家のAUD/JPYやEUR/JPYのやれやれ売りで下げました。

しかし、その後、共和党のベイナー米下院議長が、米上院が減税延長法案の採決を中止すると発表したことから、リスクを回避しようとするドル買い円買いが急速に強まりました。

そのため、さらに、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落(ドル買い)、ドル/円、クロス円も下落(円買い)することとなりました。

こうして、高値圏で上げ下げを繰り返しながら、横ばいとなることは、結局下支えを失い下がりやすくなるものと見ています。

ただし、このまま一転して下げ続けるというものではなく、ある程度下げて、買い過ぎたポジションが解消すれば、再度上値を試すことになると見ています。

尚、「財政の崖」については、まだまだ発言に右往左往しそうですので、十分な警戒が必要です。

全体的に嫌な重さ

ドル/円、クロス円、EUR/USDなど円以外の通貨の対ドルは、重くなっています。

クリスマスが間近で、マーケットが薄くなっていることが、上値を重くさせているようです。

ドル/円も、EUR/USDも上げをサポートしている5日移動平均線が、昨日ぐらいから実勢値と絡みはじめています。

いすれも、現状の揉み合い水準から、踏み上げられないと、5日移動平均線が、水平ないし下向きになり、サポートとしての役目を果たせなくなり、結論的には反落の可能性が高まります。

下落には警戒を要します。

クロス円でやれやれ売り

ドル/円、クロス円がやや重くなっています。

これは、機関投資家のクロス円のやれやれ売りが出ているためのようです。

つまり、随分以前に買ってつかまってしまったポジションを、やっと値を戻してきたため、やれやれとばかりに売っているためということのようです。

特に、AUD/JPY、EUR/JPYで、やれやれ売りが散見されます。

2012/12/20

[12/21] FX攻略.com にコラム掲載

2012/12/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 2013年02月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「2013年の為替相場予想」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 02月号

依然買い気根強いドル/円相場

ニューヨークダウは、財政の崖の問題をめぐり、共和党のベイナー下院議長がオバマ大統領と交渉を続けると表明したことが好感され、前日比59.75ドル高の13,311.72ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議の行方を見守って横ばいに推移し、暫定値ながら前日0.004%下げて1.798%で引けました。

原油価格は、財政の崖の問題についての交渉が続く中、発表された米第3四半期GDP・確報値が3.1%と予想の2.8%を上回ったことから買いが優勢となり、前日比0.15ドル高の90.13ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが続き、前日比21.80ドル安の1,645.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、東京からロンドンにかけて、ファンド筋の利食い売りに押されて、84.00割れで推移しました。

しかし、その後発表された米第3四半期GDP・確報値が予想を上回ったほか、11月の米中古住宅販売件数が5.04百万件(予想4.90百万件 )、そして12月のフィラデルフィア連銀景況指数が8.1(予想-3.0)といずれも好調だったこともあって反発となり、一時84.45近辺まで上昇しました。

ドル/円は、確かに好調な経済指標に支えられた面はありますが、基本的には実需的なドル買い需要が強いことを印象づけました。

一方、EUR/USDも上値を試しましたが、こちらはむしろ1.3300近辺の重さを再確認した格好となりました。

今日は、もうクリスマス休暇に入る欧米勢も多いことと思いますが、それだけに相場が実需の需給関係に大きく影響を受けることになるものと見ています。

EUR/USDは、決算にからむレパトリ(資金の本国回帰)からのユーロ買いが出ているもようです。

ドル/円、ファンド筋、利食い売りか

日銀は、金融政策決定会合で、資産買い入れ等の基金規模を10兆円増額しましたが、物価上昇率の目標値見直しの議論は次回会合に持ち越しとなりました。

これを受け、ドル/円は、84.39近辺まで上昇しましたが、米系ファンドの利食い売りに上値を抑えられてしまいました。

米系ファンドの利食い売りは、まだ終わっていないもようで、戻り売りで売り切れなくなると、売り下げてきました。

彼らにとっては、巨大なドルロングのポジションを解消することが、クリスマス目前の足下の仕事ですので、売ろうとする額を消化するまでは、これからの海外でも、出来るだけマーケットを壊さないようにしながら、売り続ける可能性があります。

上がるか、ドル/円

今日の昼から午後に掛けては、日銀の金融政策決定会合の決定待ちです。

今のところ、マーケットのコンセンサスとしては、物価目標の見直しで、消費者物価指数の上昇率を、当初の前年比1%から2%に引き上げるということです。

しかし、マーケットの一部では、これにとどまらず資産買い入れ基金を5~10兆円増額することも期待されています。

マーケットのセンチメントは、依然ブル(強気)だと思われますので、決定会合の決定内容が積極的であればあるほど、もちろんドル買いは強まるものと思われます。

それでも、もし上を試すだけ試して、上げきれなければ、反落するものと思われます。

気になる長めの上ヒゲの出現

日銀の金融政策決定会合での、決定待ちとなっています。

ドル/円は、早朝、84.05-10のストップロスがついて、83.95近辺まで急落しました。

EUR/USDも、同じタイミングで、1.3189まで下げ、いずれも5日移動平均線との乖離を埋めた格好です。

しかし、下がれば下がったで、また買いが集まり、ドル/円もEUR/USDも反発気味です。

ドル/円も、EUR/USDも、そしてEUR/JPYも、昨日は長めの上ヒゲが出ているのが、気になるところです。

2012/12/19

どうなる、日銀の金融政策決定会合後

ニューヨークダウは、財政の崖を巡る与野党協議の先行きに慎重な見方が広がり、前日比98.99ドル安の13,251.97ドルと3営業日ぶりに反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された11月の米住宅着工件数が86.1万件と予想の87.1万件を下回ったことから低下し、暫定値ながら前日比0.017%下げて1.800%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計を受けて、一時売りが優勢となったものの、その後逆に買いが強まり、前日比1.58ドル高の89.51ドルで引けました。

金価格は、財政の崖の協議を見守る中、小幅に続落し、前日比3.00ドル安の1,667.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は84.61近辺、EUR/USD1.3308近辺、そしてEUR/JPYは112.49近辺まで上昇しました。

しかし、その後、利食いと思われる売りに反落、ドル/円84.21近辺、EUR/USD1.3225近辺、EUR/JPY111.59近辺まで下げました。

久々に、利食いらしい売りが出ましたが、依然買い気が衰えたわけではないようです。

本日は、マーケットの注目が集まる日銀の金融政策決定会合の決定が発表されます。

一説には、米系ファンドは、クリスマス返上で、ポジションをキャリーするという見方もあります。

しかし、個人的には、やはりクリスマス目前という時期だけに、新規にポジションを持つ時ではなく、むしろ手持ちのポジションを手仕舞う時ではないかと考えています。

そう意味から、日銀の政策決定後のマーケットの動きには、注目しています。

EUR/USD、ロンドンタイムに調整はあるか

EUR/USDの買い気が強いだけに、午後6時発表の独Ifo景況感指数(予想102.0)が予想を上回れば、一段のユーロ高の可能性は高いものと思われます。

ただし、1.3175近辺にある5日移動平均線と実勢値の乖離が大きくなってきているため、ロンドンタイムに一時的に乖離を埋めるようなテクニカルな動きをする可能性はあります。

しかし、最近、ニューヨークタイムでのトレンドフォローの動きが目立っており、ロンドンタイムは調整を狙った相場になっても、その後のニューヨークでは、上昇トレンドを再開する可能性は十分あると見ています。

上は、1.3350近辺に90週移動平均線がレジスタンスとして控えています。

ドル/円、外人投資家の出現 

ドル/円の主な買い手は、これまで米系ファンドとシカゴIMMといった投機筋でしたが、直近外人投資家も新規に現れてきています。

この時期に、外人投資家がドル/円を買ってくるのは、異例です。

今回の外人投資家の出現は、これまで、リスクを回避するためにドル買い円買いポジションを保有することによって、外貨資産のリスクヘッジをしてきました。

それが、まずは、今月に入り、ユーロ売りドル買いのポジションを外し(ユーロ買いドル売り)始め、そして、ここに来て、ドル売り円買いのポジションを外しに(ドル買い円売り)かかっているもようです。

外人投資家が保有していたリスク回避のヘッジのドル買い円買いのポジション額は、相当なものだと思われますので、このポジションを解消することになると、まだドル/円は簡単には下がらない可能性があります。

ドル/円、新たに外人の買い

外人勢は、過去2日間、ドル/円を利食っていたもようです。

しかし、それでも下がらないところに、本日の日経朝刊早刷りに、「自民公明、10兆円規模の大型補正で一致」と出たことを材料に、飛びつき、新たに買い回ってきています。

今回は、米系ファンドのみならず、外人投資家の買いも入ってきているようです。

今時は、外人勢も、儲けようと思えば、クリスマスも返上のようです。

2012/12/18

止まらぬドル安円安

ニューヨークダウは、米財政問題をめぐる協議が合意するとの期待が強まり続伸し、前日比115.57ドル高の13,350.96ドルと、10月18日以来約2ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、財政協議の進展への期待感が強まり、逃避買いが後退(利回り上昇)し、暫定値ながら0.052%上げて1.824%で引けました。

原油価格は、「財政の崖」を巡る与野党協議が進みつつあるとの期待が引き続き強く、買いが優勢となり、前日比0.73ドル高の87.93ドルで引けました。

金価格は、財政協議の進展への期待感が強まっており、逃避買いの解消売りが強まり、前日比27.50ドル安の1,670.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は84円台、EUR/USDは1.32台、EUR/JPYは111円台に乗せています。

米財政協議の前進が期待される中、ニューヨークダウも米国債利回りも上昇し、リスクが回避されるとしてドル安円安が強まったということだと思われます。

これらの大台替えにより、マーケット参加者に買いが強いと、強く印象づけたものと思います。

そして、マーケットのセンチメントがブル(強気)になったところを、外人勢がロングを利食ってくるのか、この一両日中がヤマだと見ています。

尚、本日は、日本時間午前8時50分に、11月の貿易収支(予想-10,351億円)の発表が予定されています。

この貿易収支の結果は、少なからず相場に影響するものと思われ注目されます。

ドル/円、外人勢の手仕舞いはいつ?

大きく円売りにポジションを傾けている、米系ファンドやシカゴ系が、クリスマスを目前として、鳴りを潜めているのが、不気味です。

一説によれば、ファンド筋は、クリスマスをまたいで円売りポジションをキャリーするという意見もあります。

しかし、かなり大きなポジションをホールドしたまま、クリスマスを越すのには、あまりにもリスクが高いものと思われ、今週のどこかのタイミングで、手仕舞ってくると見る方が素直なように思います。

かなり大きな円売りポジションだけに、手仕舞うとなるとドル買い円売りが強い時でないと手仕舞いきれないと思われ、明日の貿易収支の発表や、明後日の日銀の政策金利決定などが円売り材料となるような結果であれば、それをきっかけとして、大々的に利食ってくるものと考えます。

尚、もしも、今回、彼らがクリスマス前に円売りポジションを手仕舞ないとしても、投機筋である以上、いつかは必ず手仕舞わなければならない宿命にあることには変わりはありません。

気になるNZD/JPY

NZD/JPYは、2008年9月のリーマンショックの後、74円台から44円台まで大急落しました。

その後、2009年10月の69.71近辺を高値に、ここ4年間、一度も70円台に乗せることなく60円台を中心に横ばい推移をしてきました。

それが、12月13日(木)に70.00に乗せ、その後も70.00以上での取引が続いています。

4年間のシーリング(天井)を上抜いてきたばかりですので、結構勢い良く上がるのではないかと見ています。

ただし、現在の円安相場で大々的な利食いの円買いが集中するようであれば、一時的にせよ、NZD/JPYも下落は避けられないと思われますので、その点は十分な注意が必要です。

静かだが思惑錯綜か

本来のクリスマス前らしい閑散とした相場になっています。

それでも、朝方、ドル/円は、84.00を試そうとしましたが、触ることもできませんでした。

新たに売りが入ってきているものと思われます。

EUR/USDは、昨日来横ばいですが、1.3200はいずれ試されるものと見ています。

2012/12/17

ドル/円、クロス円のギャップは埋まったが

ニューヨークダウは、米財政協議の進展に対する期待から、4営業日ぶりに反発し、前週末比100.38ドル高の13,235.39ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議の進展に対する期待やドル/円の上昇を受け、暫定値ながら前週末比0.072%上げて1.773%で引けました。

原油価格は、米財政協議への楽観的な見方から、前週末比0.47ドル高の87.20ドルで引けました。

金価格は、ポジション調整からの買いが入り、前週末比1.20ドル高の1,698.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円、クロス円は、先週金曜のニューヨーククローズと昨日のアジアでできたギャップを埋めるのに終始した1日でした。

ここから、再度上値が試すのかが注目されますが、今のところ相場の状況次第のように思われます。

また、ロングを大きく抱えて様子をうかがっている、米系ファンドなどがいることも気に止めておくべきかと思います。

EUR/USDは、1.3200を目前にして、押し踏み状態です。

しかし、少なくとも、1.32000突破を試すものと見ています。

EUR/JPYは、他のクロス円と同様に、月曜早朝にできた窓を埋めるのに終始しましたが、形状的には依然強い格好をしています。

ただし、これもドル/円の利食いが集中しないかが気になるところです。

クロス円の上げは続くか

ドル/円やクロス円は、先週金曜のニューヨークと今朝のシドニーとの間にギャップ(空)ができています。

東京では、埋められませんでしたが、これから始まるロンドンで、ギャップ埋めが試される可能性はあると見ています。

逆に、ロンドンで埋められなかったら、ドル/円やクロス円は、本格的な上昇になるものと思われます。

クロス円について、週末を挟んでのギャップは別にしても、すでに先週から上昇基調を強めていました。

たとえば、NZD/JPYは、リーマンショック以降、長らく上に抜けることができなかった70.00を上抜いて70.66近辺で先週を終えており、これもまた、引き続き上値を試すものと思われます。

このように、ドル/円も上がるかもしれませんが、それ以上にクロス円に上昇の可能性があるのではないかと見ています。

さらにハングリーになったファンド筋

ファンドに詳しい知りあいから聞いたところ、最近の米系ファンドは、儲けられるとなれば、クリスマスであろうと交代でオフィスに出てくるようになったようです。

先週金曜は、確かにファンド筋は、衆院選投開票前にドル/円で利食い売りをしていました。

しかし、今日は、新たにドル/円を買ってきているもようで、時期的に手仕舞いを優先するところもありますが、時期に関わらずハングリーに相場を追うファンドマネージャーも増えてきているもようです。

ハングリーになっている原因には、やはりリーマンショックも影響しているものと思われます。

ギャップは埋まるか

マーケットは、ドル/円、クロス円の先週末から本日に掛けてできたギャップが埋めようとしています。

ギャップ埋めを狙って、売りから入っているマーケット参加者もいるように思われます。

ただし、ギャップが埋まれば、再び上げやすいマーケットに戻ることも考えられます。

今のところ、外人勢による円売りポジションの手仕舞いの動きはありません。

2012/12/16

自民圧勝で、円絡みの相場はジャンプアップ

衆院選は、自民党が公明党と合わせ総定数の3分の2を超えて圧勝し、約3年3ヶ月ぶりの政権奪還となりました。

これを受け、シドニーでは、各レートは日本時間17日午前6時25分現在、以下の水準になっています。

ドル/円:先週末のニューヨーククローズ83.50に対して、84.34-35です。

EUR/USD:先週末のニューヨーククローズ1.3161に対して、1.3169-70です。

EUR/JPY:先週末のニューヨーククローズ109.89に対して、111.05-11です。

円絡みは、いずれも、先週末と大きくギャップを作っており、これらをどの時点で埋めるかが注目されます。

外人勢は、円売りにポジションを偏らせており、ギャップ埋めは十分考えられるものと思われます。

これからの展開は(2012/12/16)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは下落に転じています

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月11日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング51,536枚vsユーロショート83,159枚、ネットユーロショート31,603枚(前回ショート39,795枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング16,369枚vs円ショート110,770枚、ネット円ショート94,401枚(前回ショート90,326枚)となっています。

ユーロのネットショートは減ってはいるものの依然ショートですが、11日以降のユーロの上昇で、どこまでショートが減ったかが注目されます。

円のネットショートはさらに増えており、衆院選への注目度が高まっているものと思われます。

今注目が集まるドル/円ですが、当初日曜の衆院選の投開票で自民圧勝となれば、一段の上昇になりますが、そこを外人勢の利食い売りが集中してくるものと見ていました。

しかし、19日には11月の貿易収支の発表があり、20日には日銀の金融政策決定会合で追加緩和が決定される可能性があるとなると、外人勢の利食い売りのタイミングが遅れる可能性もあります。

いずれにしましても、来週の25日(火)のクリスマスが迫っていますので、今週のどこかのタイミングで外人勢が円ショートの利食いに大きく出る可能性があり、自民圧勝で円安進行と円安一辺倒になりたいところですが、そこは冷めた目で見ることが必要だと思います。

ただし、それで円安の地合いが完全には終わらないのではないかと考えています。

25日のクリスマス、その翌日26日の英ボクシングデーが終わると、欧米勢の多くが新年度入りしてきます。

そして、新年度早々年末年始を挟んで投機的な相場になることが過去に多く、今回の年末年始の場合は、再度円売りが投機の対象になる可能性があると見ています。

一方、EUR/USDですが、先週金曜のニューヨーククローズが1.3161になったことで、日足の実体(※)の高値が9月14日の引け値の1.3130を上回っており、買いが示唆されています。

(※)日足の実体:ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分

投資家筋のユーロ回帰が起きている時だけに、基本的には上げ方向で良いと思います。

ただし、時期的には、クリスマス休暇に入る時期だけに、本格的な上値トライは、クリスマス明け以降になる可能性があります。

つまり、年末年始の投機対象は、円売りトライかユーロの上値トライ、あるいは、その両方を掛け合わせた、EUR/JPYの上値トライとなることも考えられると見ています。

言い換えれば、リスクが回避されたとするドル売り円売り相場、いわゆるリスク・オンの相場が強まると言えます。

2012/12/14

円も注目、ユーロも注目

ニューヨークダウは、財政の崖を巡る与野党の協議が停滞していることが嫌気され、前日比35.71ドル安の13,135.01ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された11月の米消費者物価指数が前月比-0.3%と予想の-0.2%を若干下回ったことから、FRBの緩和拡大は続くとの見方が強まり、暫定値ながら前日比0.028%下げて1.702%で引けました。

原油価格は、米国と中国の経済指標が改善したことから強含みとなり、前日比0.84ドル高の86.73ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが強含みだったものの様子見気分強く、前日比0.20ドル高の1,697.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、84.00の輸出企業の売りオーダーやオプション・トリガー(手前で売り、抜けたらロスカット)に上を阻まれ、その後日銀が追加緩和を見送る可能性があるとの一部報道もあったことから、ドル/円のロングポジションの調整が強まり、一時83.32近辺まで下落しました。

ある意味、ビッグイベントを目前に控えて、あっておかしくない調整の動きだったと思います。

一方、EUR/USDですが、格付け大手フィッチがフランスの格付けAAAを据え置くと発表したこともあって、ショートのロスカットを巻き込みながら、一時1.3172近辺まで上昇しました。

日本の総選挙フィーバーの陰に隠れて、静かにユーロ高が進行しています。

今年6月以降のEUR/USDの日足の実体(※)の高値が9月14日の引け値の1.3130であり、これを本日のニューヨーククローズが1.3162-63近辺となったことで上抜き、買いが示唆されており、大変重要です。

(※)日足の実体:ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分

このEUR/USDの堅調さから、EUR/JPYも一時109.97近辺をつけ、110円台を目前にしています。

ユーロは、今年の特に前半にユーロ圏の債務危機を背景に投資家筋がユーロから資金逃避したため、ユーロの保有比率が下がっていましたが、ここに来てユーロに回帰してきているもようですので、足下のユーロ高は無視できません。

そして、ドル/円は、明日の総選挙の投開票を経て、月曜はかなりの大相場が予想されますので、十分な警戒が必要です。

ミズラン(Mizlin) Part.252

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

新宿 立吉(たつきち)
東京都新宿区新宿3-34-16 池田プラザビル4F
03-3341-9322

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

老舗の串揚げ屋さんです。

店内は、結構広く、いくつもコの字型のカウンターがあって、目の前で串に刺した具材を揚げてくれます。

どんどん揚げてくれますので、パクパク食べて、お腹が一杯になったら、ストップをかけるという方式です。

具材の種類は豊富で、その一部をご紹介しますと、アスパラ肉巻き、海老のしそ巻き、うずらの卵、しめじベーコン、たまねき、銀杏とウィンナー、マッシュルームチーズサンド、蟹の爪、蓮根肉詰めなどなどです。

具材は全般に大きすぎず、いくらでも食べられる感じです。

もちろん、どれも美味しいです。

こうした具材につけるのは、ウスターソース、カレー風味のソース、醤油、塩、からし、レモンなどですが、板前さんが、この具材にはどれと教えてくれますので安心です。

このお店の不思議なところは、予約を受け付けていないことです。

今回は、聞きそびれてしまいましたが、なぜなのか今度聞いてみようと思っています。

場外乱闘もあるか?

衆院選の大勢はたぶん日曜の夜11時かそこらには決まってしまうものと思われます。

それに対応するため、インターバンクディーラーは、遅くとも午後9時にはオフィスの入るのではないかと見ています。

過去にも、週末にどこかの国の選挙か何かがあって、月曜の午前1時に取引があったといったことも、実際にありました。

これを、インターバンクでは、場外乱闘と呼んでいます。

今回の場合も、かなりマーケットが熱くなっていますので、たぶん場外乱闘がある可能性は高そうです。

そうしたフライング的な取引も出てくるほどにマーケットは熱くなっているわけですので、逆に冷静な対応が必要になると思います。

相場の魔力か

日曜日の衆院選での自民、公明の圧勝の可能性が高まり、無制限の金融緩和や日銀法改正などが現実となるとなれば、円安継続となるという観測は高まっているものと思われます。

そうなると、「バスに乗り遅れるな」という市場心理が働き、買いが買いを呼ぶことになります。

そういうことで、今日は、ドル/円も、クロス円も上げ続けるものと見ています。

しかし、忘れてはいけないのは、今がどんな時期かということです。

つまり、欧米勢にとって年間で最重要の祝日であるクリスマスは、もう再来週の火曜日に迫っています。

しかも、米系ファンドも、シカゴ筋も、大きく円ショートになっています。

彼らが、クリスマスをまたいで、大きなポジションをキャリーするとは考えづらく、手仕舞うとすれば、予想通りの自民・公明圧勝で円売りがさらに強まる来週の月曜あたりではないかと見ています。

円安に乗り遅れまいとする心理も働くか

発表された第4四半期日銀短観の大企業製造業・業況判断は-12と予想の-9より悪かったものの、それ自体にはドル/円は反応しませんでした。

しかし、その後、ジリジリと値を上げてきています。

衆院選での自民・公明の圧勝の観測は強く、乗り遅れまいとする心理も働いて、今日これからも、ドル/円のジリ高は続くものと思われます。

一方、EUR/USDの上値が重くなっているのが気になります。

(尚、次のコメントは、午後1時前後になります)

2012/12/13

円売り圧力引かず

ニューヨークダウは、財政の崖を巡る与野党協議で、共和党のベイナー下院議長がオバマ米大統領と歳出削減を巡り意見が食い違っていると述べたことから、協議が難航しているとの見方が広がり、前日比74.73ドル安の13,170.72ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、30年物国債の入札が弱く最高落札利回りが予想を上回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.028%上げて1.726%で引けました。

原油価格は、財政の崖について、オバマ大統領と共和党のベイナー下院議長の協議は進展を見せず、3日ぶりに反落し、前日比0.88ドル安の85.89ドルで引けました。

金価格は、財政の崖について、オバマ大統領と共和党のベイナー下院議長の協議は進展を見せなかったことから反落し、前日比21.10ドル安の1,696.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、東京時間、一本調子に上昇した後、ロンドンに入りいったん調整に入ったものの、ニューヨークでは、日経新聞朝刊トップの「自公300の勢い」(定数は480)も影響したのか、再び買いが強まりました。

一方、EUR/USDも、EU財務相理事会で銀行監督一元化やギリシャ向け支援融資再開などが決まったことから、1.3100をにらんだ底堅い展開となりました。

結果、EUR/JPYも高止まりしています。

ドル/円、クロス円は、少なくとも、週末の総選挙の結果が出るまでは買い気の強い相場が続きそうです。

また、今、円にマーケットの関心が集まっていますが、EUR/USDは1.31台、EUR/JPYは110円台を本格的に試す可能性が十分にあるものと思われ、注意して見ておく必要があります。

尚、本日は、午前8時50分に第4四半期日銀短観(予想:大企業製造業・業況判断-9)が発表される予定ですので、注目されます。

デジャ・ビュ、12月の円相場

今の押し目のないジリ上げのドル/円、クロス円は、いやが上にもマーケット参加者を相場に引き込んでしまう魔力があります。

過去にも、2005年9月から12月の円キャリートレード(円売り高金利通貨買い)相場の最終段階の12月も、同じような雰囲気でした。

その時は、出来るだけ高値で売ろうとシカゴ筋がジリ上げ相場を演出し、貿易収支の発表のタイミングで大々的に利食い売りを畳み掛け、相場は急落しました。

そういうこともありますので、利益が出たら着実に利食うことが大切だと思います。

尚、今回は、衆議院選が焦点ですので、今週一杯は上がる可能性はあります。

デジャ・ビュ:すでにどこかで見たことがあるように感じること

気になる、時季的なこと

ひとつ、気になっていることは、順張り派にとっては、現状今週末の衆院選で、自民党単独過半数獲得を、ひとつのドル/円を買う理由にしているものと思われます。

しかし、同時に、再来週の25日にはクリスマスを控えていることも確かです。

加えて、12月4日時点のシカゴIMMの円のショートポジションは90,000枚を超えています。

つまり、海外勢がロングを手仕舞うきっかけとなるクリスマスというビッグイベントが迫っている中、円ショートにポジションは既に大きく偏っているならば、衆院選の結果が判明すれば、大きく利食いの円買いになるのではないかということです。

その意味からは、円ショートを持っていたら、やはり着実に利食うことは忘れてはならないように思われます。

ドル/円、ジリ高傾向続く

ドル/円は、東京オープン前、輸出の売りが出たもようですが、あまり下がりませんでした。

そして、オープンと同時に買いが入り、ゆっくりではありますが、上げてきています。

クロス円も、ドル/円に連れ、買いが強まっています。

値動きからは、円ショートが溜まっているようには見えません。

2012/12/12

ドル/円、3週間の膠着から上にブレイク

ニューヨークダウは、FOMC声明では、ツイスト・オペが今月末で終わった後も米長期債を毎月450億ドルずつ買い入れるとしましたが、予想の範囲内だったため売りが優勢となり、前日比2.99ドル安の13,245.45ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMCで量的緩和拡大が決定されたものの、景気回復への期待もあり上昇し、暫定値ながら0.046%上げて1.701%で引けました。

原油価格は、FOMCによる量的緩和拡大決定の発表後上昇し、前日比0.98ドル高の86.77ドルで引けました。

金価格は、FOMCによる量的緩和拡大決定の発表後買いが強まり、前日比8.30ドル高の1,717.90ドルで引けました。

為替相場では、FOMCによる量的緩和拡大決定の発表後、リスクが回避されたとするドル安円安が一段と進み、一時ドル/円は83.29近辺、EUR/USDは1.3097近辺、EUR/JPYは109.03近辺まで上昇しました。

ドル/円は、過去3週間にわたった82円台前半を中心とした揉み合いから、上に抜けてきており、当面、3月15日の高値84.18を目指すものと思われます。

ただし、83円台に乗せたことで、値頃感から輸出の売りが、東京ではまず出る可能性があります。

EUR/USDは、目先は12月5日の高値1.3127を試すものと思われます。

そして、EUR/JPYは、ドル/円、EUR/USDがともに上昇したことから、大きく上げましたが、さらに節目の110.00を狙うものと思われます。

ドル/円、結構難しい相場

ドル/円は、反落はしたものの再び買いが強まり、上値も重いですが意外に買いがこじっかりしています。

ドル/円のここ3週間の形状は、81円台から82円台後半での横ばいから始まり、先週木曜以降、82円台以上での取引となり、日足の実体(※)ベースでは、本日上に抜け出しかけています。

(※)実体:ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分

これまでの高値である11月24日の82.84を上抜くのか、さらに83.00を試すのか、正直よくわかりませんが、いずれにしても上値を試す可能性が増してきているように思われます。

ただし、82円台後半から83円台のドル売りも結構あると思われますので、売りを飲み込みながら上がるだけ上がって、反落するリスクもあり、結構難しい相場のように思われます。

ドル/円、ロングか?

北朝鮮のミサイル発射を受け、ドル/円は82.62近辺まで上昇しました。

しかし、この手のニュースによる上昇は、短期の投機筋の飛びつき買いが中心になるため、急速にマーケットのロングポジションが増えることになり、反落しやすくなるのが一般的です。

ただし、今のところは、単に往って来いになっただけで、大きな崩れにはなっていません。

ミサイル絡みのドル買いでわかったことは、82.60以上は、やはり売りが結構ありそうですので、少なくとも高値掴みは避けたほうが良さそうだということでした。

また、北朝鮮のミサイル発射報道で、既に上を買ってしまって、ロングになっていながら、今のところロングを抱えて踏ん張っている可能性もありますので、このまま上がらないと、下落になる可能性もありますので、注意が必要です。

       

上がるか、ドル/円

ドル/円は、ジリ高ながら、買い気が強いのが気になります。

ドル/円は、82円絡みの揉み合いが、既に3週間続いています。

特に、先週後半から、82.00が割れなくなっており、そろそろ11月22日につけた高値の82.84を、目先試すのではないかと見ています。

ただし、82円台後半の売りもしっかりありそうです。

2012/12/11

ユーロの買戻し集中

ニューヨークダウは、発表された12月の独ZEW景況感指数 が6.9と予想の-11.9を大きく上回ったことや、米財政協議の進展への期待、そして翌日の米FOMCで、「ツイスト・オペ」の年末終了に伴い、新たな金融緩和策への期待から買われ、前日比78.56ドル高の13,248.44ドルと5営業日続伸して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された独ZEW景況感指数 が予想を大きく上回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.038%上げて1.654%で引けました。

原油価格は、翌日のOPEC総会やFOMCの結果発表を前に様子見となり、前日比0.23ドル高の85.79ドルで引けました。

金価格は、翌日のFOMCの結果発表を前に様子見となり、前日比4.80ドル安の1,709.60ドルで取引を終えました。

為替相場は、EUR/USDやEUR/JPYなどユーロが、全般にわたって買われました。

このユーロ買いについては、発表された独ZEW景況感指数 が予想を大きく上回ったことや欧州の株高を理由に挙げられています。 

しかし、実際には、先週12月6日のECB理事会後の記者会見でのドラギ総裁の発言から、早期利下げの観測を強まり、相当量のユーロが売り込まれていたという前提があったからだと思います。

今週に入っても、月曜のシドニーではさらにモンティ伊首相の辞任表明を材料に売られましたが下げきれず、むしろ買い気が強まったことから、ユーロの買戻しが大々的に出たものと思われます。

ZEWが良く、またFOMC前に手仕舞いたかったこともあるでしょうし、また時期的にもクリスマス前で、腰を入れてポジションを持ち続ける時でもなかったということがユーロの買戻しを強めたものと思われます。

ただし、相当量のユーロの買戻しが出たわりには、上値も今のところ重いというのが、日足チャートを見る限りでの私の印象です。

一方、ドル/円は狭い値幅での上下動でしたが、引けに掛けてジリ高になっており、目先上値を再度テストする可能性があるのではないかと見ています。

尚、明日の日本時間未明にFOMCの金融政策発表とバーナンキFRB議長の記者会見が予定されています。

ほぼ毎回、これらのイベントの間、相場が相当荒れますので、十分な警戒が必要です。

どう出るか、ロンドン

全体的にドル安傾向となりました。

EUR/USDは一時1.2950を上に抜き1.2961近辺まで上昇、ドル/円は82.30近辺まで下げました。

EUR/JPYはじめクロス円は、円安に向かった後戻ってきています。

さて、ロンドンがどう出てくるかですが、EUR/USDは、いったん上を試して重ければ、売りに回るのではないかと思われます。

EUR/JPYも、上値をまず試すものと見ています。

ドル/円は、まずは下を試すように思います。

特に、日本時間午後4時30分からの動きに注目です。

にらみ合いのマーケット

EUR/USDは、上は、1.2966近辺の下向きの5日移動平均線がレジスタンスとなっています。

下は、1.2880近辺の25日移動平均線がサポートとなっており、これらふたつの移動平均線に挟まれて動きづらくなっています。

一方、ドル円は、82円台前半を中心とした横ばいが3週間ほど続いていますが、マーケットのロングポジションも結構出来上がっているものと思われます。

EUR/JPYは、動きづらくなっているEUR/USDとマーケットが結構ロングになっているドル/円の組み合わせに加え、EUR/JPY自体も106.90-00近辺が重くなっていることを考えれば、たとえ再度上値を試しても、上げには限界があるように思います。

ただし、総選挙の結果を見ないことには、本格的な手仕舞いの円買いは見込めない可能性もあります。

ドル/円の揉み合い、既に3週間

東京オープンと同時に、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYのすべてが買いになりました。

今のところ、依然ドル/円は買い気が強い一方、EUR/USDは1.2950が重くやや緩んでいます。

そのため、EUR/JPYは、やや重いながら、横ばいです。

ドル/円の82円台前半中心の揉み合いが、既に15営業日目、つまり3週間になろうとしていますので、それそろ動きが出るのではないかと思います。

シカゴIMMの円ショートが溜まっていることから、円高の可能性があるのではないかと見ています。

2012/12/10

気になるEUR/JPY

ニューヨークダウは、中国の景気が持ち直しつつあるとの見方が浮上し買いが強まったものの、財政の崖への警戒感は根強く上値を抑え、前週末比14.75ドル高の13,169.88ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、モンティ伊首相が辞意表明したことで欧州懸念が強まり逃避買い(利回り低下)が出たものの、翌日からのFOMCを前に様子見気分は強く、暫定値ながら前週末比0.005%下げて1.616%で引けました。

原油価格は、モンティ伊首相が辞意表明したことで欧州懸念が強まったことや、財政の崖が依然として合意できない中、上値は重く、前週末比0.37ドル安の85.56ドルで引けました。

金価格は、モンティ伊首相が辞意表明したことで欧州懸念が強まったことから逃避的に買われ、前週末比8.90ドル高の1,714.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイム、イタリアのモンティ首相による辞意表明を受け、リスクを回避しようとする動きが、特にドル/円、EUR/JPYの下落(円買い)で目立ちました。

しかし、ニューヨークに入ると、EUR/USDの買いが強まり、これを受けEUR/JPYも反発し、それに押されてドル/円も買い戻されました。

ただし、日足で見てみますと、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの中では、依然EUR/JPYに下落の可能性があると見ています。

というのも、EUR/JPYは、106.87近辺にある10日移動平均線を107.02近辺にある5日移動平均線が下に割り込もうとしており、上値が限られているからです。

確かに、東京タイム、ドル/円、EUR/USDが強含み、その結果EUR/JPYがさらに上昇する余地はあります。

しかし、ドル/円もEUR/USDも上げきれなくなると、EUR/JPYは再び反落する可能性が出てくるものと見ています。

明日12/11(火)、日経CNBCに出演

12月11日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後8時06分~)に出演致します。

どうぞ、お楽しみに。

衆院選とクリスマス

衆議院選挙で自民党が単独で過半数を上回るという世論調査も出ているように、円安期待の円売りのポジションは、結構あるものと思われます。

米系ファンドは、本来11月決算ですが、今回衆議院選挙があることもあって、12月になってもドル/円での円売りポジションは手仕舞わないままに、選挙を待っています。

また、先週末発表の12月4日現在のシカゴIMMの円売りポジションも、随分久しぶりに9万枚を超えています。

つまり、外人勢の円売りポジションは、結構溜まってきています。

そして、ご存知のように欧米人にとってもっとも重要な祝日であるクリスマスを再来週に控え、ここからの動きは新規にポジションを増やすよりも、ポジションを減らす方向に向かう可能性があり、警戒が必要です。

ドル/円、「下がったら買い」か

ドル/円は、ここのところ82.20近辺が堅くなってきています。

しかし、かと言って、高値を買うのもまだ反落のリスクが伴います。

こうした状況では、「下がったら買い」という戦法でいくのが良いように思います。

下がるとも思えなかったのに、それがたまたま下がってきたら、ラッキーとばかりに買う、これぐらいの気楽な気持ちでやるのが良いように思います。

そして、いったん買って、フェーバー(有利)になったら、また、たまたま下がるリスクはありますので、着実に利食うということが大事です。

EUR/USD、やや反発

EUR/USDが、今朝下げて始まったのは、イタリアのモンティ首相が辞任を表明したためでした。

しかし、その割には、下がらず、やや戻し加減です。

中国とマーレシアの企業が、それぞれカナダの別々の企業を2社の総額20兆カナダドルで買収するとの観測が出ています。

そのため、USD/CADは下落し(カナダ買い)、CAD/JPYは上昇しています。

ドル/円はやや上値が重くなっています。

2012/12/09

円安継続の可能性はあるか

ドル/円が買い気になり、クロス円も上げています。

午前8時50分に10月の貿易収支(予想-4495億円)の発表が予定されています。

また、本日は、10日で5・10日(ごとうび)で、仲値に向けて輸入企業のドル買いが出やすくなるものと見ています。

試されるユーロの下値

日本時間午前6時19分現在の各レートは、以下となっています。

ドル/円:前週引値82.49に対して82.51-52
EUR/USD:1.2927に対して1.2888-89
EUR/JPY:106.64に対して106.34-36

つまり、ドル/円はほぼ不変に対して、EUR/UDSが下落、それを受けてEUR/JPYも下落しています。

EUR/USDは、1.2869近辺にある25日移動平均線のサポートを再び試そうとしています。(金曜の安値1.2876)

EUR/JPYもまた、先週金曜の安値106.12が視野に入っています。

こらからの展開は(2012/12/09)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

月足では、上下にヒゲを長く出し、実体は短線ですが、日足で見ると、陽線が連続して出た後、金曜にかなり長い上ヒゲを出しており、ドル買いもいったん頭打ちの可能性があります。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月4日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング48,300枚vsユーロショート81,095枚、ネットユーロショート39,795枚(前回ショート66,693枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング20,929枚vs円ショート111,255枚、ネット円ショート90,326枚(前回ショート79,466枚)となっています。

ユーロは、12月4日時点では、一本調子の上昇過程にあり、ネットのユーロショートは減っています。

円は、12月4日時点では、82円台前半を中心とした高値圏での揉み合いでしたが、円安期待が強く、ネットショートはさらに増えています。

それは、持ち値の悪い円ショートが増えているとも言えます。

ただし、先週の金曜もそうでしたが、82.20前後に下げても、輸入企業が買い遅れているためか、すかさず買いが入って反発しており、レンジの底値が82.20あたりまで切り上がってきている可能性があります。

一方、82円台後半は輸出企業のドル売り、83.00は輸出企業の売りに加えて、オプション・トリガー(手前で防戦売り、抜けるとロスカット)があり、今のところ上げは阻まれています。

しかし、ドル/円の下値がさらに切り上がっていくようであれば、上抜けする可能が高まるものと見ています。

今週は、10日(月)に日本のGDP2次速報、10月の日本の国際収支、12日(水)にFRBの政策金利決定、14日(金)に第4四半期の日銀短観、そして16日(日)には衆議院総選挙の投開票といろいろとイベントがありますが、たぶんドル買い円売りにつながるような結果に反応しやすいものと思われます。

EUR/USDですが、三山(さんざん)の三つ目の山を形成する過程にあると見えますが、金曜の安値1.2876は1.2869近辺にある25日移動平均線に接近したものの、その後たくられて1.2927で引けています。

今週、再度、25日移動平均線を試す可能性がありますが、もし下げきれないようであれば、再び上げ(ドル安)に転ずる可能性もあります。

このことは、前述のU.S.Dollar Indexのコメントでも「日足で見ると、陽線が連続して出た後、金曜にかなり長い上ヒゲを出しており、ドル買いもいったん頭打ちの可能性がある」と申し上げています。

また、反転上昇の可能性について、別の角度から考えてみますと、今回12月6日からの下落を仕掛けたのが米系ファンドだったということです。

つまり、投機筋が売り込んだことで下げているわけですが、投機筋は売ってショートになったら、利益確定あるいは損切りのために必ず買戻しをしなければなりません。

下げ止まってしまうと、時間の経過とともに買い戻しに出る可能性が高まりますので、注意が必要です。

もし反転したら、ウェッジ(楔型)フォーメーションを形成するものと思われます。

尚、今週は、12日(水)にEU財務相理事会、13日(木)にEU首脳会議とユーロ圏財務相会合がありますので、マーケットはユーロ売りに警戒的になるのではないかと思われます。

EUR/JPYは、EUR/USDの下落に押されて、先週後半下げましたが、日足の形状を見てみますと、まだそう簡単に下落は続かないものと見ています。

また、他のクロス円では、AUD/JPYやNZD/JPYのように強くなっているものも結構ありますので、EUR/JPYだけ続落するというのには無理があるようにも思います。

2012/12/07

ドル/円、レンジブレイクならず

ニューヨークダウは、発表された11月の米雇用統計で、失業率は7.7%(予想7.9%)、非農業部門雇用者数は14.6万人(予想8.5万人)と、いずれも予想を上回る内容となったことが好感され、前日比81.09ドル高の13,155.13ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計が予想外の強さを示したことで上昇し、暫定値ながら前日比0.040%上げて1.626%で引けました。

原油価格は、発表された米雇用統計が予想を上回る内容となったことで、発表後は買いが強まったものの続かず、その後戻り売りに押され、前日比0.33ドル安の85.93ドルで引けました。

金価格は、発表された米雇用統計が予想を上回る内容となったことで、発表後は売りが強まったものの続かず、その後反発し、前日比3.70ドル高の1,705.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、堅調な米雇用統計を受け一時急上昇し82.83をつけたものの、その後共和党のベイナー下院議長が米国の「財政の崖」回避に向けたオバマ米大統領との協議で進展はないと述べたことから反落し、一時82.23近辺をつけました。

そして、それから再びジリ高となりました。

EUR/USDは、米雇用統計発表直後、一時1.2877近辺まで売り込まれましたが、その後は1.29台半ばに戻し横ばいとなりました。

ドル/円は、結局11月28日の安値81.68から11月22日の高値82.84の間のレンジを上下いずれにもブレイクすることはできませんでしたが、下も82.20近辺が底固くなってきているため、上方向へのレンジブレイクを、引き続き試すものと思われます。

EUR/USDは、サポートであった1.2869近辺の25日移動平均線に接近する場面もありましたが、とりあえず昨日の段階では、プロテクトされました。

しかし、上値も重いことから、目先、再度同移動平均線のサポートは試されるものと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.251

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

冷川(ひえかわ) 峠の茶屋
静岡県伊豆市冷川1800
0558-83-0229

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

ミズラン Part.1でご紹介したお店ですが、久しぶりに行ってきました。

こちらは、私のお気に入りの有料道路、伊豆スカイラインの沿線にあり、1000坪は優にあろうかという広い敷地にある大きな農家を改良したお店です。

食事処のある棟に入ると、土間になっていて、そこで靴を脱ぎます。

すぐ右手には、大きな囲炉裏があって、大きな丸太がパチパチと燃えています。

さらに、奥に進むと大きな広間になっていて、卓がいくつも配置されています。

大きな窓からは、日本の原風景ともいえる田んぼと山川が見えます。

いろいろな季節にお伺いしましたが、季節季節の窓からの風景にはそれぞれの趣があって、心が和みます。

こちらのお料理のメインは、とろろです。

とろろめし、とろろそばを基本に、いろいろな組み合わせがあります。

また、とろろ以外に、たぬき蕎麦やざる蕎麦、そして味噌おでんなどもあります。

このお店で働いているのは、近所のおじさん、おばさんだと思いますが、いつ行っても黙々と働いていらっしゃいます。

また、近所で採れた野菜や新鮮な卵や山葵漬け、そしてお米なども販売していて、思わず色々買ってしまいます。

朝10時半からの営業も助かります。

ただし、不定休のため、お休みは前もってホームページで確認しておくことをお勧めします。

地震発生によるリスク回避?

東北地方で地震があったことがリスク回避のドル買い円買いになったのかもしれません。

EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下げ(ドル高)、ドル/円、クロス円が下げ(円高)になりました。

そして、ユーロが、他の通貨に対して全般に売られました。

結果として、EUR/JPYが、一時一番大きく下げました。

ドル/円、レンジブレイクするか

最近、米雇用統計の結果に対して、主要通貨の中で一番素直に反応するのはドル/円です。

そして、今回は、ハリケーンの影響で非農業部門雇用者数は減るということも、マーケットは既に織り込み済みです。

したがい、非農業部門雇用者数が、今予想されている8.6万人より多いか少ないかに反応するものと思われます。

現状、重くて堅い11月28日の安値81.68から11月22日の高値82.84の間のレンジ相場ですが、上にレンジブレイクができるかを試す日になるのではないかと見ています。

EUR/USD、下げは続くか

EUR/USDを大きく売り込んだのが、米系ファンドだというところが、引っかかります。

米系ファンドとは、つまり投機筋であり、投機筋であるならば、ポジションを長くは持ちきれないと思うからです。

また、テクニカル的にも、三山(さんざん)の三つ目の山が形成されつつあるように見えます。

しかし、そのことは、チャートがクリアな分、多くのマーケット参加者の気づくところとなっていると思われます。

そのため、戻り売りでショートポジションが出来やすくなり、下げきれなければ、逆に上げやすくなるのではないかと見ています。

EUR/USD、売り遅れは多いか

EUR/USDは、昨日のドラギ発言を受けて、ファンド筋が投資家筋の買いを凌駕するほど相当量のユーロを売ったもようです。

そして、現在ユーロは売られるだけ売られたため、下げ止まっています。

しかし、戻りを売りたいマーケット参加者も多いものと思われ、戻りでショートが増える可能性があります。

また、もしECBが0.25%の利下げをして政策金利が0.5%となっても、米国(0.00~0.25%)や日本(0.00~0.10%)に比べると依然として高く、このことも念頭に置いておくべきではないかと思われます。

ドル/円は、ショートの買戻しなのか、ジリ高です。

2012/12/06

ドラギ発言でユーロ急落

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が37.0万件と予想の38.0万件より少なく、米雇用情勢の回復基調を好感した買いが強まり、前日比39.55ドル高の13,074.04ドルと11月6日以来1ヶ月ぶりの高水準で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドラギECB総裁が記者会見で政策金利に関し、「幅広く議論した」と述べたことで利下げが意識され、逃避買い(利回り低下)が出て、暫定値ながら0.004%下げて1.584%で引けました。

原油価格は、ドラギECB総裁の記者会見での発言から早期利下げの観測を強まり大幅続落となり、前日比1.62ドル安の86.26ドルで引けました。

金価格は、ドラギECB総裁の記者会見での発言から早期利下げの観測を強まり、安全資産として買われ、前日比8.00ドル高の1,701.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、ドラギECB総裁が、2013年前半にかけてのユーロ圏景気に慎重な見方を示したほか、ECBが2013年のユーロ圏の成長率や物価上昇率の予想を引き下げたこともあって、早期利下げの観測を強まったため下落となり、一時1.2950近辺をつけました。

ドル/円は、もともとロング気味であった上に、EUR/USDの急落を受けてEUR/JPYも下落したのに押され、一時82.20近辺まで下げました。

EUR/USDは、日足ベースで三山(※)の三つ目の山を形成する可能性がありましたが、ドラギ発言によって形成を開始した可能性があります。

(※)三山(さんざん):トリプルトップとも言います。形成に3ヶ月から場合によっては半年ぐらいかかる場合がありますが、完成すると天井圏が形成され、三山で形成されたレンジ幅分、ネックラインから下げる可能性が出てきます。現在のEUR/USDは、三つ目の山の形成過程に入った可能性があります。

目先、1.2866近辺の25日移動平均線、1.2787近辺の200日移動平均線がサポートとしてあります。

レジスタンスは、1.3001近辺の10日移動平均線、1.3038近辺の5日移動平均線があります。

ドル/円は、依然として11月28日の安値81.68から11月22日の高値82.84の間のレンジ内にいますが、EUR/USDがさらに下げるようであれば、EUR/JPYの売りに押されて、ドル/円も下げる可能性があります。

ただし、特にドル/円は本日の米雇用統計の発表次第のところがあります。

ドル/円、備える時か

ドル/円は、昨日からの買い上げによって、内外の短期筋のポジションがロングになっているように思われてなりません。

そして、明日には米雇用統計の発表が控えていることも、無視できません。

その前日の今日、ポジションをそれほどドル買い円売り方向に偏らせたままでいられるのでしょうか。

現在、ドル/円は、依然、11月28日の安値81.68から11月22日の高値82.84の間のレンジ内にいます。

これをいずれかに抜けるにしても、雇用統計後ではないかと思います。

今は、攻める時よりも備える時のように思われます。

EUR/USD、さらなる反落の可能性は?

EUR/USDの昨日の高値は1.3127で、前回10月17日の高値1.3140までは達することはできなかったことから、急速にセンチメントはブル(強気)からベア(弱気)に変わってきているようです。

昨日は、投資家によるユーロ買いのフローの話が注目され、これに多くの投機筋が乗っかって、急速にロングポジションを積み上がったことが、今日に引き続くEUR/USDの下落の原因だと思われます。

ただし、1.3055近辺には、まだ上向きの5日移動平均線が走っており、まだすんなりとは落ちないものと思われます。

むしろ、ここで、急速にセンチメントがベア(弱気)になって、ショートポジションが膨らむと、反発しやすくなるものと考えます。

ドル/円、こなせるか輸出の売り 

ドル/円は、日経新聞の早刷りトップに、「自民、過半数の勢い」と出たのに、外人勢が乗って買ったことも、上昇を強める結果となったもようです。

東京に入ってからは、82.50手前だったこともあり、輸出企業の売りが出たようで反落しています。

実需の売りをこなして、さらに上げられるかが注目されます。

尚、11月の豪雇用統計が発表され、失業率5.2%(予想5.5%)、雇用者数1.39万人(予想0.0万人)と予想より良かったことから、AUD/USD、AUD/JPYが上昇しています。

2012/12/05

しぶといドル/円

ニューヨークダウは、「財政の崖」を巡る与野党協議について、オバマ米大統領が「1週間ほどでまとまる可能性がある」と述べたことを受け買いが優勢となり、前日比82.71ドル高の13,034.49ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、様子見気分強く、暫定値ながら前日比0.010%下げて1.593%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、ガソリン在庫が11年ぶりの大幅な増加幅となったことから売りが優勢となり、前日比0.82ドル安の87.88ドルで引けました。

金価格は、スペイン国債入札が調達目標額上限に届かなかったことをきっかけに、EUR/USDが売られたため手仕舞い売りが強まり、前日比2.00ドル安の1,693.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、スペイン国債入札が調達目標額上限に届かなかったことが嫌気され売られ、連れてEUR/JPYも下げ、それに押されるようにドル/円も値を下げました。

しかし、オバマ米大統領が「(財政の崖問題は)1週間ほどでまとまる可能性がある」と述べたこともフォローとなり、ドル/円の買いが優勢となって反転上昇となり、それにEUR/JPYが追随しました。

昨日の海外での動きで、一番印象的だったのは、EUR/JPYはじめクロス円が売り込まれても、ドル/円が下げ渋り、その後反発に転じたことでした。

たぶん需給的に円売り圧力が強いものと思われ、現在いる11月28日の安値81.68から11月22日の高値82.84の間のレンジ相場から上抜けする可能性が高まっているように思われます。

それに伴って、EUR/JPYの108.00の強いレジスタンスも、再び試されるものと見ています。

強そうなドル/円

ドル/円相場は、81.80近辺まで売り込まれましたが、下がり切れずに戻し始め、82.05超えでショート筋のストップロスが集中しました。

このことから、ドル/円相場は、基本的には、依然上がろうとする勢いがあることを確認したように見ています。

ただし、現在は、11月28日の安値81.68から11月22日の高値82.84の間のレンジ相場からは、まだ上にも下にもレンジブレイクしたわけではないことも事実であり、いずれかを日足の実体で抜けていかないことには、トレンド性のある相場は再開しないものと思われます。

しかも、本日のADP雇用統計を皮切りに、明日は新規失業保険申請件数、そして金曜には雇用関連の本丸である米雇用統計の発表が予定されており、積極的に攻める時期というより、身構える時期に来ているように思われます。

特に、今回の米雇用統計における非農業部門雇用者数は、ハリケーンの影響もありますが、予想9.0万人と減少予想であることも気に止めておく必要があると思います。

EUR/USD、テクニカルとフローの攻防

EUR/USDの日足を見てみますと、9月17日に1.3172、次に10月17日に1.3140の高値をつけ、いずれの場合もその後反落しています。

そして昨日来ふたたび1.3100台を試しています。

つまり、三山(さんざん)を形成して下落するのか、あるいは過去のピークを上抜いて上昇を続けるのかが、注目されるところです。

投資家筋が今年落とし過ぎたユーロのポジションを、改めて増やそうとしているもようで、それが正しければ相当額のユーロ買いが出るものと思われます。

私自身は、この底堅い値動きと投資家筋の動きが相場を形成すると常々考えていますので、上昇を続ける方に乗りたいと思います。

ユーロは、見直されるか

ユーロは、ユーロ圏諸国の債務危機から、今年の年初来、投資家筋がユーロのポジションを大きく落としていました。

しかし、ここにきてドイツ議会がギリシャ支援を承認したり、スペインが正式に支援要請をしたりしたことから、ユーロの保有比率を増やそうとしているのが、ここに来ての、ユーロ買いになっているようです。

ただし、上げてくる過程では、ユーロ買いドル売りをしたい実需もいるため、EUR/USDはゆっくりとした上げになっているようです。

ドル/円の東京寄り付きは、81.84-86近辺となり、11月27日の日足の実体安値81.89を下回ってきており、売りが示唆されています。

ただし、マーケットの関心が、円からユーロに移ってきているため、どれほど下がるかは、定かではありません。

2012/12/04

ドル安となる

ニューヨークダウは、「財政の崖」問題をめぐる不透明感から様子見気分強まり小幅続落し、前日比13.82ドル安の12,951.78ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、「財政の崖」への不透明感は根強く、米国債への逃避買い(利回り低下)が続き、暫定値ながら前日比0.019%下げて1.602%で引けました。

原油価格は、「財政の崖」を巡る不透明感を背景に、手仕舞い売りに4日ぶりに反落し、前日比0.59ドル安の88.50ドルで引けました。

金価格は、「財政の崖」を巡る不透明感を背景に、手仕舞い売りに1,700.00ドルを割り込み、前日比25.30ドル安の1,695.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル高円高と見ましたが、実際はドル安相場となりました。

見方を誤った原因は、EUR/USDがゆっくりではあるものの継続的に上昇したためでした。

1.31台は重そうではありますが、試すだけ試すことになりそうです。

一方、ドル/円は、下げてきています。

ニューヨーククローズは81.90-92近辺となり、11月27日の日足の実体安値81.89をはっきりとは割り込んでいませんが、東京が81.89をしっかり下回ってオープンすると下げやすくなるものと思われます。

EUR/JPYは、ドル安相場になってしまったことから、限られた範囲での動きに終始しました。

ドル高円高か?

ドル/円は、82.00に買いがあると言われていますが、それを壁に買っているマーケット参加者もいるものと思われ、ロンドンに入ってから82.00割れを試されるものと思われます。

一方、EUR/USDは、強い強いと言われながらも、今日は朝から重く、日足で見てみますと、昨日の急上昇の反動から、1.3000近辺まで反落の可能性があるのではないかと見ています。

このように、ドル/円も、EUR/USDも下がることになれば、EUR/JPYも下落することになると思われます。

12月に入り、マーケット参加者が減ってきているものと思われ、今までと同じようなサイズのポジションがマーケットに存在しても、それを支えるだけの懐の深さは今のマーケットにはないのではないかと見ています。

RBA、政策金利0.25%引き下げ

RBA(豪中銀)は、政策金利を0.25%下げ3.00%としました。

すでに織り込まれていたため、AUD/USD、AUD/JPYは発表後反発上昇しています。

求められる、新たな円売りフロー

11月末に、ドル/円のロングを持ったまま決算日を迎えたファンド筋の中でも、ドル/円のロングを手仕舞ってきているところがあるようです。

総じて、クリスマス前の手仕舞いが先行しているものと思われます。

欧米勢は、例年12月第2週目ぐらいで、トレーディングは終えてしまいますが、今年の場合、ドル/円、クロス円に関しては、16日(日)の衆議院選挙投票日を過ぎないことには、一服感はでないのではないかと見ています。

しかし、それまでに、新たな円売りのフロー(流れ)が出てこないことには、なかなか現状水準をキープするのは難しいように思われます。

なぜなら、マーケットのセンチメントが円ベア(弱気)に偏り過ぎ、ポジション的にも円売りになっているため、ドル/円、クロス円は上昇力が乏しくなっていると思うからです。

ドル/円から関心それる?

昨日、ギリシャが国債の一部を買い戻す方針を発表したことや、スペインが銀行支援を正式に要請したこともあり、目先の関心がドル/円からユーロに向いているようです。

ただし、今日は、今のところ、EUR/USDは重い状況です。

ドル/円は、昨日の安値が81.99でしたが、82.00には、買いも結構あったもようです。

尚、日本時間午後12時30分にRBA(豪中銀)の政策金利決定があります。

0.25%の利下げを、マーケットは既に織り込んでいるとのことですが、実際の発表後の値動きを見てみないとなんとも言えません。

2012/12/03

当面ドル安か

ニューヨークダウは、発表された11月のISM製造業景気指数は49.5と予想の51.4を下回り、しかも好不況の分かれ目とされる50をも割り込んだことから売りが強まり、前週末比59.98ドル安の12,965.60ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、中国の製造業の景況感指標が底堅かったことで上昇しましたが、ISM製造業景気指数が予想より悪く一転して低下し、暫定値ながら前週末比0.006%上げて1.622%で引けました。

原油価格は、中国の製造業の景況感指標が底堅かったことで買いが先行しましたが、ISM製造業景気指数が予想より悪く反落となり、前週末比0.18ドル高の89.09ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが上昇したことを受けて上げ、前週末比8.40ドル高の1,721.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、マーケットのセンチメントがブル(強気)のため、どうしてもロングポジションがマーケットでたまりやすくなっている分、調整が深くなっています。

今のところ、新規に買う材料がないと、反発は弱そうです。

むしろ、11月27日の日足の実体の安値である81.89が割れて、寄り付くなり引けるなりすると、一段の調整売りが強まる可能性があります。

一方、EUR/USDですが、ギリシャが国債の一部を買い戻す方針を発表したこともあって買いが強まり上昇しました。

つまり、全体的にドル安相場になる可能性があります。

いつもと違うか、12月相場

今日から12月の相場ですが、欧米のディーラーにとっては、彼らの年間パフォーマンスは、11月末で締めとなるところが多く、12月のパフォーマンスは、ボーナスに反映されないため、12月に儲けても仕方がないとばかりに、顧客などからの玉も右から左に流してしまいがちです。

そこをどうにか働かせようとマネージャーも、いろいろ苦心するところです。

12月半ば以降は、シニアのディーラーは休暇に入り、ジュニアディーラーがディーリングルームに残っているという状況で、さらに右から左に流すディールが中心になります。

そういう状況ですので、いつものロンドンほど執拗な攻め方をしてこない可能性も、なくはないと思っています。

ただし、ロンドン勢のお客である、中東、ロシア、中国などが仕掛けてくることもありますので、油断はできません。

EUR/JPY、上げに効率的か

EUR/JPYを日足で見てみますと、11月23日の実体高値である106.92を、先週金曜の引け値が107.08になったことで上抜き、新たに買いが示唆されています。

ドル/円は、11月22日の実体高値82.57をまだ上抜いてはおらず、EUR/JPYとドル/円を比べると、上昇の効率の良さはEUR/JPYに軍配が上がる状況になっています。

ただし、EUR/JPYは、108.00が強い抵抗線になっていますので、注意が必要です。

尚、東京時間に活発に相場が動くと、なんらかのポジションが出来たと、当然ロンドン勢が考えることは間違いなく、彼らによるポジションスクイズ(ポジション崩し)に要警戒です。

ドル/円、イージーにロングができていないか

発表された10月の豪小売売上高は0.0%と予想の0.4%を下回ったことから、AUD/USD、AUD/JPYが売られています。

ドル/円は、その影響があるのと、また東京オープン前に82.50近辺まで買い上げてロングになっていることから、売られてきています。

ドル/円に関しては、ドル高円安志向が強まっていて、マーケットがロングになりやすくなっているように思われます。

尚、83.00には、オプション・トリガー(手前で売り、抜けるとストップバイ)があるもようです。

2012/12/02

ややドル高円高気味

金曜のニューヨーククローズは、ドル/円82.46、EUR/USD1.2986、EUR/JPY107.08でした。

それに対して、今朝のシドニーでは、日本時間午前6時27分現在、ドル/円82.40-41、EUR/USD1.2977-80、EUR/JPY106.94-95の水準となっています。

全体的にややドル高円高気味になっています。

先週末が、軟調気味で終わった影響が出ているものと思われます。

これからの展開は(2012/12/02)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

80.00-80.50近辺のレンジです。

日足では、明確な方向性はありませんが、週足で見ると、下落の可能性があるように思われます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

11月27日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング35,799枚vsユーロショート102,492枚、ネットユーロショート66,693枚(前回ショート91,400枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング27,027枚vs円ショート106,493枚、ネット円ショート79,466枚(前回ショート51,389枚)となっています。

ユーロは、1.3000近辺まで上昇したこともあって、前回よりも、ネットのユーロショートは減っています。

円は、82円台に乗せてきたこともあって、ネットの円ショートが増えています。

この79,466枚の投機の円売りは、リーマンショック前の2007年7月以来、約5年4ヶ月ぶりの水準に膨らんだと、新聞でも報道されており、マーケット参加者のみならず、広く一般の関心も引いていることと思われます。

このシカゴIMMのポジションを聞いて2005年の9月から12月に掛けてのドル/円相場を思いださざるをえません。

その年は、内外金利差を得ようとする本邦個人投資家層の円キャリートレード(円売り高金利通貨買い)が盛んに行われました。

たとえば、AUD/JPYが下がれば買いで個人投資家層が攻めたのに対して、あまりの一本調子の上げに調整がどこかであるはずだと戻り売りを仕掛けたプロディーラーは、止まらぬ上げにあぶり出され、損切りの買戻しを繰り返したというアマがプロに勝った記念すべき年となりました。

相場は、9月から12月までドル/円で約12円ほど上げ続け、大いに盛り上がりました。

ところが12月の10日前後だったと思いますが、米貿易収支の発表があり、結果は予想外に悪く、これをきっかけにドル/円は急落、それに連れクロス円も大きく値を下げ、9月以来の上昇相場に終止符が打たれました。

この9月から12月の上昇と急落の流れには、実は、シカゴ筋が暗躍していました。

9月のレイバーデー後の欧米勢の下期のトレーディングシーズンのスタートと同時に、シカゴ筋は、ドル/円始めいろいろなクロス円で円売りを仕掛けました。

もちろん、シカゴIMMの円ポジションは大きく円ショートになり、話題にもなりましたが、あまりに長い期間円ショートが続くため、そのポジションの偏りに対してだんだんマーケットの関心も薄れていきました。

しかし、彼らは、クリスマス前には利益を確定しようと決めていて、そのきっかけを12月に発表された米貿易収支としたということでした。

今回の場合は、ポジションを持ったのが最近のことで、それほど利益が出ているわけではありませんので、年越しする可能性も十分あります。

しかし、欧米人にとってクリスマスは、日本人にとっての正月以上の重要なイベントだけに、年内に手仕舞うこともありえますので、警戒が必要だと思います。

目先、海外勢は12月上旬までは、まだ動きはありますが、半ば以降はクリスマス前の閑散相場になります。

一方、本邦勢にとっては、クリスマスだからと言って、トレードを控えるわけではありませんので、年間の中でも稀に見る東京主導のマーケットになる傾向があります。

4日(火)には衆議院議員総選挙が公示され、16日(日)の投票まで、まだまだドル/円、クロス円は、上値を試すのではないかと思われます。

また、EUR/USDですが、EUR/JPYの買いのせいかどうかはっきりしませんが、買いが強く、引き続き上値を試すものと思われます。

今週は、金曜に米雇用統計があります。

これで、予想より強い結果が出たら、ドル/円、クロス円は、一段の上昇を見ることになるものと思われます。

財政の崖については、政治ショー化してきているように思われ、段々反応が一過性になってきているように思われます。

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