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2013/01/31

ドル/円、EUR/JPY、上げ続けて1月を終える

ニューヨークダウは、翌日の米雇用統計の発表を前に警戒感が広がる中反落し、前日比49.84ドル安の13,860.58ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌日の米雇用統計を控えて低下し、暫定値ながら前日比0.009%下げて1.983%で引けました。

原油価格は、発表された週次の米新規失業保険申請件数は36.8万件と予想の35.0万件より悪化したことに加え、月末ということもあって利益確定売りが強まり、前日比0.45ドル安の97.49ドルで引けました。

金価格は、前日大きく上げた反動で、利益確定売りが強まり、前日比19.60ドル安の1,662.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、新規失業保険申請件数が予想を大幅に上回ったものの反応薄だったのに対して、その後発表された1月のシカゴ購買部協会景気指数は55.6と予想の50.5を大きく上回って大幅改善したことから上昇し、引け際には一時91.76近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、ドイツ銀行の業績悪化などに押され重くなったものの、欧州債務問題への懸念が後退していることから、ユーロの見直し買いが再び強まり、一時1.3594近辺をつけました。

こうしてドル/円も、EUR/USDも、ともに買いが強まった結果、EUR/JPYは、引け際には一時124.59近辺まで上昇しました。

ドル/円は、悪い経済指標は無視し、良い指標結果には反応するという、ご都合主義になっていますが、それだけ円安期待が強いということだと思われます。

また、リスクが回避されたとするドル売り円売り基調(リスク・オン)は、さらに強まりそうな気配です。

長めに見たドル/円、EUR/USD

今日は、月末で、月足が決まります。

ちょっとフライング気味に現状レベルからドル/円とEUR/USDの月足を見てみますと、ドル/円は、昨年10月からの上昇に陰りは見えません。

当面、2010年5月4日の高値94.99を目指すものと思われます。

EUR/USDは、今日のニューヨーククローズあるいは明日の東京オープンが、1.3512近辺にある90ヶ月移動平均線、さらに1.3528近辺にある200週移動平均線を上抜いていると、まずは1.4000、さらに1.5000を目指すものと思われます。

目先EUR/USDにマーケットの視線が移ったとしても、ドル/円の上昇傾向が変わるものではないと考えます。

EUR/USDの買い手は投資家筋

EUR/USDの買い手が、投資家筋であることに注目しています。

ファンドのような投機筋と違って、いったん一方向に資金を移動させることを決めると、そう簡単にはその方針を変えず、したがって、相場にフロー(資金の流れ)がつき、トレンド相場になりやすいからです。

今回の場合は、昨年の特に前半に保有比率を引き下げたユーロを、本格的に再引き上げすることに投資家筋は決めたもようです。

それに伴い、ドルからユーロへのフローができ、EUR/USDはさらに上昇することになるものと思われます。

ドル/円か、EUR/USDか

ドル/円は、オプションに絡んで、上がれば売り、下がれば買いが出ているようで、今日のニューヨークカット(日本時間午前零時)までは動きづらいようです。

EUR/USDは、ファンド筋の利食い売りと投資家筋の買戻しがぶつかっています。

しかし、ネットすれば、投資家筋の買いの方が多いようです。

今のところ、マーケットの関心は、動きづらいドル/円より、動き始めたばかりのEUR/USDに向いているようです。

2013/01/30

レンジ上限を上抜き始めたEUR/USD

ニューヨークダウは、14,000ドルの大台を目前にして高値警戒感が広がり、前日比44.00ドル安の13,910.42ドルと反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMCは概ね想定通りで横ばいとなり、暫定値ながら前日比0.009%下げて1.990%で引けました。

原油価格は、EUR/USDが高値を更新したことに加え、FOMCも緩和姿勢を維持したこともあり続伸し、前日比0.37ドル高の97.94ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが高値を更新したことに加え、発表された米GDPが予想外に悪かったことで買戻しが強まり、前日比18.90ドル高の1,681.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイム、ドル売り円売りとなり、EUR/USDは上昇(ドル売り)、ドル/円、EUR/JPYも上昇(円売り)となりました。

ニューヨークに入り、発表された1月のADP雇用統計は19.2万人と予想の16.5万人を上回った一方、米第4四半期GDP・速報値は-0.1%と予想の1.1%を大きく下回ったことから、荒っぽい上下動となりました。

そして、注目のFOMCでは、予想通り金融緩和政策を維持を決定し、景気に対しては「一時的に成長足踏み」 との認識を示しました。

これ対して、ドル/円は、いったん91.26近辺まで上昇後91.05近辺に反落しました。

EUR/USDは、一時1.3587近辺まで上昇したものの、その後1.3560-70近辺での横ばいとなりました。

重要指標、イベントが目白押しの1日でしたが、終わってみての感想としては、確かにドル/円は依然として円安気味です。

しかし、これまで、方向感の定まらなかったEUR/USDが、強いレジスタンスである1.3528近辺にある200週移動平均線を上抜いてきており、新たな上昇相場に入ってきた可能性が高いものと思われます。

これは、欧州の景気回復期待がここに来て強まっているためで、投資家筋がその考えに乗るようであれば、EUR/USDの続伸の可能性は高まるものと思われるだけに、ユーロの状況に注意が必要です。

尚、主役がドル/円からユーロに移るかについては、一時的にはありえますが、円安も続行するものと思われ、結局ドル安円安で、EUR/JPYの上昇が一番効率的になるのではないかと見ています。

GBP/USD、下落トレンドは健在か

GBP/USDは、日足でトップが1.6300近辺、ネックラインが1.5839近辺とするダブルトップが形成されました。

そして、1月24日の日足の実体がネックラインを下に割り込んだことで、1.5400近辺を目指すダウントレンドが開始されたと見ています。

一昨日、1.5785近辺から1.5674近辺まで急落後、昨日は1.5772近辺まで反発しました。

GBP/USDは、なんと言っても投機通貨のため、ポジションが投機的に短期間に一方向に偏るため、こうした大きめの調整が入りやすく、それをこなしながらの展開になりやすいと言えます。

当面、一昨日の安値1.5674近辺が下に割り込むことができるかが課題です。

ドル/円、クロス円、不確実なマーケット

ドル/円、クロス円が買い気になっています。

やはり、昨日の下げ幅が小さかったことから、センチメント的には、ブル(強気)になっているものと思われます。

しかし、今日は、ADP雇用統計と米第4四半期GDP・速報値、そしてFOMCによる声明文の発表が予定されており、あまりに不確定要素が多すぎるように思います。

デイトレは良いとしても、オーバーナイト(ポジションの翌日への持ち越し)は、危険だと思われます。

また、もしロングに偏ったまま、ロンドンを迎えると、またしてもロンドン勢が売り込んでくるものと思われますので、警戒を要します。

マーケットの注目通貨に変化

ドル/円は、90.50、91.00、91.50にオプションのストライクプライスがあり、昨日のように90.50を下回ると買いが出ますし、91.00手前は買いが出るけれども91.00を超えると売りが出る、要は動きづらくなっているもようです。

むしろ、マーケットの関心は、現在、EUR/USD、EUR/GBPに移っているようです。

尚、明日未明のFOMCに関しては、金融政策については現状維持となりそうです。

ただし、声明文で景気見通しと量的緩和策の出口戦略について、どのような表現をするかに注目が集まっているもようです。

2013/01/29

ドル/円、試してわかった底堅さ

ニューヨークダウは、好調に推移している企業決算を受け、幅広い銘柄で買いが入り、前日比72.49ドル高の13,954.42ドルと反発し、2007年10月中旬以来約5年3ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが堅調な動きを続けていることから上昇し、暫定値ながら前日比0.034%上げて1.996%で引けました。

原油価格は、11月のケースシラー住宅価格指数が5.52%と予想の5.50%より改善したことから買いが強まり、97ドル台に上昇し、前日比1.13ドル高の97.57ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが上昇したことや、FRBが当面は量的金融緩和策を続けるとの見方から上げ、前日比7.70ドル高の1,662.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、下値がしつこく試されましたが、思ったほどには下がらず、値を戻しました。

ドル/円は、もう少し下押しされるのではないかと思われましたが、むしろ買い意欲の強さを再認識した格好です。

尚、米国債10年物利回りが、2.00%近辺まで上げてきたのは、ドル/円の買いにはフェーバー(有利)な材料です。

一方、EUR/USDは、欧州の市中銀行がECBから借りた資金の一部を今月末に予想以上に返済することが前週わかったことが安心感を呼び、一時1.3497近辺まで上げて1.3500に接近し、2011年12月2日以来ほぼ1年2ヶ月ぶりの高値をつけました。

ユーロもまたドル/円と状況は変わらず、買い需要の強さを感じます。

こうして、ドル/円もEUR/USDも強含むようであれば、EUR/JPYも上昇することになるものと思われます。

依然としてロングか、ドル/円

ドル/円相場は、非常に短期的にベア(弱気)になったり、ブル(強気)になったりしているようです。

基本的にはロング志向のところに、東京の午後一番、日経平均が上昇したこともあり、ドル/円は買われました。

しかし、上げきれなくなるとロングも持ちきれず、売りに転ずるのも早い相場となりました。

それでも、ロング筋が踏ん張ったとしても、マーケットのポジションの偏りを嗅ぎつける能力に長けたロンドン勢が参入してくれば、あっという間にマーケットはロングだと覚られ、否応なく売り浴びせられることになるものと思われます。

ドル/円、クロス円、ショートカバーか

ドル/円、クロス円は、日経平均が一時100円超高になったこともあり、ショートカバーが出たようです。

つまり、すでにマーケットはショートになってしまったもようです。

それであれば、買いが強まるのも頷けます。

ドル/円、クロス円、上がるために必要なもの

いったん下がったドル/円は、再び堅調となり、クロス円も上げました。

この買いは、新規のロングメイクだと見ています。

「下がったら買い」の方針から言えば、正解のようにも思いますが、日柄的には、やや早い気がします。

まだ、火曜日で、相場がトレンド性を持って動く週後半にはまだ時間があると思います。

ここのところの上げ相場を見たら、なかなかショートでは入りづらく、押し目買いが出やすくなるのもわかります。

しかし、いったんロングが投げて、ショートにならないと、本当の反発力は出てこないものと思われます。

ドル/円、90.50のS/Lヒット

ドル/円は、90.50のS/L(ストップロス)をつけにいく動きが出て、90.41近辺まで下げました。

その後、仲値でのドル買い需要や、日経平均がプラスに転じたこともあり、やや買いが強まっています。

30日の米FOMCでの金融緩和解除観測から、米金利上昇による全体的なドル高の見方が出ているようです。

ポンドに関しては、キングBOE総裁が以前触れた緩和余地の可能性が、ぶり返しています。

2013/01/28

週前半の調整地合い続く

ニューヨークダウは、発表された12月の米耐久財受注は4.6%と予想の1.9%を上回ったものの、12月の米中古住宅販売成約指数が前月比-4.3%と予想の0.4%を大きく下回ったことから米住宅市場の回復期待がやや後退し、目先の利益確定売りが出て、前週末比14.05ドル安の13,881.93ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米耐久財受注と米中古住宅販売成約指数の結果に上げ下げしたもののプラス圏は維持し、暫定値ながら前週末比0.020%上げて1.969%で引けました。

原油価格は、米指標の強弱に上げ下げしたものの、下値では買い意欲も強く反発し、前週末比0.56ドル高の96.44ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上値が重たかったこともあり売り優勢となり、前週末比3.80ドル安の1,655.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、いったんは91円台に乗せたものの伸びきらず、反落となりました。

EUR/USDもまた、上げきれず横ばいです。

その結果、EUR/JPYもまた横ばいです。

30日(水)に米第4四半期GDP発表と米FOMC、そして1日(金)に1月の米雇用統計と続き、米経済の底堅さを確認しながらの相場になりそうです。

尚、GBP/USDが、1.5700を割り込んできました。

まだ、下げの途上と思われます。

ドル/円、クロス円、ロンドンの出方に警戒

ドル/円、クロス円の短期筋のポジションは、ロングではないかと見ています。

この状態のままで、ロンドンを迎えれば、ロンドンはマーケットはロングと見て、売ってくるものと思われます。

ロンドンは、ここのところ、米系ファンドからの売買注文の処理のため、ドル/円、クロス円を売ったり買ったりしていました。

しかし、ロンドン自体のトレードスタイルは、引き続きマーケットのポジションの偏りを嗅ぎつけ、スクイズ(崩す)するというデイトレを続けているものと思われます。

したがい、ドル/円、クロス円がロングであれば、それをスクイズする動きとなるものと見ています。

ドル/円、ロング気味か

ドル/円は、週末を挟んでギャップを作って、高く始まりましたが、マーケットはロング気味のようで、その後軟化しています。

週後半、木曜、金曜とトレンドのある相場となり、月曜のシドニーではその流れが延長されますが、その後水曜までは調整相場になるという週のサイクルがよく見受けられます。

今週の週初も、基本的には調整相場で、水曜(日本時間の木曜未明)の米FOMCで金融緩和の出口戦略が示唆されるかどうかで、相場は決まってくるものと思われます。

個人的には、出口戦略が示唆されるものと見ており、ドル/円が下がれば引きつけて買いたいと思っています。

ただし、現段階では、マーケットは、結構ロング気味になっているようですので、買い急ぐことはないものと見ています。

ドル/円、ファンド筋、売り買い交錯

ドル/円は、朝方一部ファンド筋が買ってきましたが、その後別のファンド筋から利食い売りが出て、小緩みました。

どちらかと言えば、今のところ利食い売りの方が強めです。

GBP/USDは、先週末1.5800近辺でニューヨーククローズしましたが、本日のシドニーでは1.5761近辺で始まりギャップができています。

英国は、量的緩和策の効果が出ておらず、出てくる経済指標の結果も悪いことから、売られやすいようです。

2013/01/27

ドル/円、買い気再び

先週金曜のニューヨーククローズでは、ドル/円、EUR/JPYは、小緩んで引けました。

しかし、今日のシドニーでは、再び買い気が強まっています。

日本時間午前5時55分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 91.01-03(90.83)
EUR/USD 1.3451-54(1.3457)
EUR/JPY 122.43-45(122.23)

これからの展開は(2013/01/27)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

日足、週足とも横ばいです。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月22日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング83,840枚vsユーロショート62,459枚、ネットユーロロング21,381枚(前回ロング7,315枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング41,983枚vs円ショート106,051枚、ネット円ショート64,068枚(前回ショート65,727枚)です。

ユーロは、ロングに偏り始め、やっと方針が買いで固まってきた感じです。

円は、1月22日が日銀の金融政策決定会合の当日で、マーケットでは材料出尽くしで、利食いの円買いがかなり出ましたが、シカゴのポジションは、前週とあまり変わっていません。

さて、今週ですが、先週22日(火)の日銀の金融政策決定会合という一大イベントを通過した結果、材料出尽くし感が強まり、ドル/円では、ファンド筋からも利食い売りが強まり、また調整相場を狙ったドルショートもでき、翌23日(水)には88.06まで下げました。

ところが、調整狙いのショートが膨らんだところに、24日(木)に西村内閣府副大臣から「対ドル100円問題無い」との発言が出て、あわててファンド筋は新たに買い直し、同時にショート筋のロスカット的な買戻しも加わって、ドル/円は90.56まで急反発、さらに25日(金)のニューヨークでは91.20の高値をつけるに至りました。

この一連の展開からもわかりますが、通常のマーケットであれば、一大イベントが終わり材料出尽くしの売りが出て、大きめの調整に入るのが普通です。

しかし、今回の相場は押しらしい押しもないままに反発を始め、敏腕のファンド筋ですらあわてて買い直すようないつになく強い上昇トレンドの相場です。

つまり、2010年10月から2012年12月まで続いた75.32~85.53の約10円レンジの膠着相場が、昨年12月31日のニューヨーククローズが86.72となったことで、月足ベースでレンジを上にブレイクし、上昇トレンドが始まったばかりだということを、先週の相場は物語っています。

こうしたトレンド相場入りして1ヶ月も経っていない「若い相場」では、基本的にはひたすらトレンド方向に進もうとしますので、調整の値幅も期間も短くなります。

「若い相場」では、円安が進行するとお考えになるのであれば、円安方向にトレンドフォロー(トレンド方向につく)することに徹することが大事です。

もちろん調整局面もありますが、その局面で調整狙いをするよりも押し目買いのチャンスと捉えるべきかと思います。

今週も大きなイベントがあります。

ひとつは、30日(水)の米FOMC、そして2月1日(金)には1月の米雇用統計の発表があります。

今回のFOMCでは、金融緩和からの出口戦略についてなんらかの示唆がなされるかが注目されます。

もし、近い将来の緩和終了を示唆するようであれば、ドル/円はさらに上昇することになると思われます。

また、米雇用統計も、雇用環境に改善が見られれば、やはりドル買いは強まるものと見ています。

それでは、今週はどれぐらいまで、ドル/円は上昇する可能性があるかですが、現在、ドル/円の上げのピッチが速くなっていますので、95.00あたりまでは視野に入れておくべきかと思われます。

一方、EUR/USDですが、先週タイトなレンジを上にブレイクしました。

当面、1.3527近辺に200ヶ月移動平均線があり、これを上抜くかが注目されます。

2月1日に12月のユーロ圏の失業率が発表されますので、これを見たいところです。

EUR/JPYは、目先2011年4月11日の高値123.28近辺がレジスタンスとなるものと思われます。

これが上抜けてくれば、次は心理的抵抗線である125.00を目指すものと思われます。

ただし、クロス円全般に言えますが、ボラティリティー(価格変動率)が高くなっていますので、荒っぽい動きになりやすく、その点には注意が必要です。

2013/01/25

まだ円安はこれからか

ニューヨークダウは、堅調な企業決算が好感された上に、発表された1月の独Ifo景況指数が104.2と予想の103.0を大きく上回ったことから欧州株も上昇したこともあって、前日比70.65ドル高の13,895.98ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ECBが満期3年の長期資金供給オペで資金調達した欧州の銀行のうち278行が満期を待たずに約1,372億ユーロを前倒しで返済すると発表したことや、独Ifo景況感指数が大幅に改善したことから、欧州危機の後退観測が強まり、暫定値ながら0.095%上げて1.945%で引けました。

原油価格は、堅調なニューヨークダウを受けた買いと週末の利益確定売りが交錯し、前日終値付近での揉み合いとなり、前日比0.07ドル安の95.88ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウが上昇基調をたどっているため、金からニューヨークダウに資金が流出しているもようで、前日比13.30ドル安の1,656.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、発表された12月の全国消費者物価指数が-0.1%と、依然としてマイナス圏であったことから、2%の物価目標を掲げる日銀が一段と緩和姿勢を強めるとの観測が広まったことに加え、麻生財務・金融相が最近の円安の進行を容認する発言を行ったこともあり、一時91.20近辺の高値をつけました。

また、EUR/USDも、ECBが市中銀行に供給した資金の返済額が予想以上となったことを受け、1.34台に乗せました。

そして、さらに発表された1月の独Ifo景況指数が予想を大きく上回ったことから買いが強まり、一時1.3478近辺まで上昇しました。

こうして、ドル/円とEUR/USDがともに上昇したことから、EUR/JPYは急上昇し122.78近辺をつけました。

ドル/円については、昨日のところは、前日急騰したため、前日に比べれば上げ幅は限られました。

しかし、依然堅調であり、そろそろ95円あるいは97円を視野に入れて、相場を見る必要が出てきているものと考えます。

尚、昨日、下げで見たGBP/USDですが、EUR/USDの急上昇もあって下げきれませんでしたが、依然として、下落の可能性は残されているものと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.258

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

シルクロード・タリム ウイグルレストラン
東京都新宿区西新宿3-15-8 西新宿バールビル 1F
03-6276-7799

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

友人に連れられて、初めてウイグル料理を食べに行きました。

実際に日本でウイグル料理を食べられるのは、こちらと埼玉県にある姉妹店だけだと聞きました。

給仕をしてくれるウイグル人の男性は、流暢な日本語でいろいろ説明してくれて、大変助かりました。

ウイグルは、ユーラシア大陸の中央部に位置し、総面積は日本の約4.5倍に相当します。

ウイグル人は、イスラム教を信仰する人口約1千万人のトルコ系民族です。

なんと言っても、ウイグルが古代シルクロードの十字路と聞けば、ロマンを感じずにはいられません。

お料理は、中東全般にポピュラーな羊の串焼きシシカワブに始まり、ウイグル風焼鳥、水餃子、焼餃子、肉まん、春雨と人参のサラダ、ウイグル風ピラフ、あんかけ麺ラグメンなどを頂きました。

中でも、ラグメンは、東に渡りラーメンに、西に渡ってスパゲッティ―となったという段に至っては、給仕氏も、「中国がラーメンの発祥と言っているのは間違い」と力がこもっていました。

新宿と言っても、かなり京王新線の初台寄りで、便は決して良くないところですが、お客の入りも上々です。

尚、肉は基本的に羊ですが、香辛料を使うことで臭みはなく、大変美味しかったです。

下がるか、GBP/USD

昨日から英国債の格下げの噂が出ているようです。

それで、ポンド関係の通貨ペアを見返してみましたが、GBP/JPYは円安のおかげであまり影響はありません。

EUR/GBPは、昨日、ユーロ高ポンド安が進みましたが、目先0.8500近辺がレジスタンスになっています。

そして、GBP/USDで見てみますと、日足のダブルトップのネックラインを、昨日しっかりと下回っており、1.5300近辺を目指して下落する可能性があります。

最近、ポンド取引は、EUR/GBPが主流になっていますが、今回はGBP/USDでも方向性が比較的はっきりと出ていますので注目されます。

ドル/円、クロス円、今日の上げは限定的か

昨日は、ドル/円、クロス円で、多くのマーケット参加者の読みがはずれ、大きくショートカバーが出ました。

そして、わかったことは、今、強力な円安トレンドの相場の中にいるということだと思います。

しかし、相場は、意外感がある時に、パニックし、一方向に動くものです。

多くのマーケット参加者が、強力な円安トレンドを認知し、今度は、ドル/円、クロス円の買いに回ったとしたら、今日の上げは限定的だと思われます。

【ファンド筋】好循環、【本邦勢】買い遅れの構図 

昨日、西村内閣府副大臣の「対ドル100円問題無い」発言をきっかけに、いったんドル/円のロングポジションを落としていた米系ファンドが大きく買い直していたようです。

ファンド筋は、利食い売りはするものの、結局は、ロングを作り直し、うまく回っているもようです。

一方、本邦勢の買い遅れが、続いています。

尚、今朝の東京オープン前に発表された12月の全国消費者物価指数が-0.1%と、依然としてマイナス圏であったことから円売りが強まり、ドル/円は90.69近辺まで上昇しました。

2013/01/24

円安トレンドの継続を再確認

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が33.0万件(予想35.8万件)と2008年1月以来の低水準となるなど米経済指標が改善し、米景気回復期待から買いが強まり、前日比46.00ドル高の13,825.33ドルと5営業日続伸し、約5年3ヶ月ぶりの高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米新規失業保険申請件数が5年ぶりの低水準となったことから、安全資産としての米国債需要が減退し(利回り上昇)、暫定値ながら前日比0.028%上げて1.852%で引けました。

原油価格は、ドイツやユーロ圏、そして中国のPMIが改善したほか、米新規失業保険申請件数が5年ぶりの低水準に低下、米景気先行指数が予想を上回るなど景気回復期待が広がったことから買いが強まり、前日比0.72ドル高の95.95ドルで引けました。

金価格は、発表された米新規失業保険申請件数が5年ぶりの低水準となったことから、米国の追加緩和期待が後退し売りが強まり、前日比16.80ドル安の1,669.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、東京時間から上昇を続けてきたドル/円は、ニューヨークに入り発表された週次の米新規失業保険申請件数が2008年1月以来の低水準となったことから、ドル買いが一段と強まりました。

さらに引け際には90.55近辺まで上昇し、1月4日につけたこれまでの高値88.48を一時更新しました。

確かに、東京時間に西村内閣府副大臣から「対ドル100円問題無い。欧州からおかしいと言われる筋合いは無い」との発言もあり、円安に拍車を掛けたところはありました。

しかし、基本的には、ドル/円、クロス円の調整狙いでできたショートポジションがいかに多かったか、そしてその巻き戻しが、この急上昇を生んだものと思われます。

昨日は、まだまだ、円安トレンドは始まったばかりであることを印象づけた一日でした。

ドル/円、クロス円、今日のショートカバーに思う

今日のドル/円、クロス円でのショートカバーで思うことは、強いトレンドでは、トレンドに逆らわないことだということです。

ドル/円で申し上げますと、2010年10月から昨年12月まで75.32~85.53の10円レンジに収まっていました。

しかし、12月31日のニューヨーククローズが86.72になったことで、月足ベースでレンジが上に抜けてしまい、これにより、非常に強いドル高円安が示唆されました。

つまり、トレンドは円安であり、そのトレンドを忘れてはならないということです。

言い換えれば、円安方向への動きは大きく、調整方向の動きは限られるということです。

したがって、調整狙いは避け、順張りで勝負することが大事だと思います。

気になるドル/円

ドル/円は、日足のチャートで、現在89.13近辺にある下向きの10日移動平均線を、5日移動平均線が上から下に割り込んで現在89.07近辺にあって、いわゆるデッドクロスになっています。

デッドクロスは、ご存知のことと思いますが、強い売りを示唆します。

したがって、教科書的に言えば、ドル/円は反落することになります。

しかし、大相場が始まったばかりという認識が誤っていなければ、多少の下押しはあっても、長期のトレンドは変わらないと思われ、個人的には、引き続き上昇トレンド継続で見ています。

ただし、基本的にロングポジションを持つにあたっては、「下がったら引きつけて買い」の方針に徹することが必要だと思います。

マーケットは円高志向?

12月の貿易収支は-6,415億円と予想の-5,228億円より悪く、発表直後一時ドル/円は上昇しました、

しかし、それ以上にアップルの決算を受けて同社株が5%超の大幅安になったことが注目され、マーケットは売りに転じました。

また、AUD/USDが昨日の安値を割り込んだことから、AUD/JPYが下落したことをきっかけに、クロス円が売られました。

東京のマーケットセンチメントは、円高志向になっているもようです。

2013/01/23

ドル/円、クロス円、下げに限りはあるか

ニューヨークダウは、IBMが増益決算を発表したことや、米下院が暫定的な債務上限引き上げ法案を可決したことから、前日比66.96ドル高の13,779.17ドルと2007年10月31日以来ほぼ5年3ヶ月ぶりの水準まで上昇して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、小幅に低下し、暫定値ながら前日比0.011%下げて1.831%で引けました。

原油価格は、IMFが2013年の世界経済成長率見通しを引き下げたことから売りが強まり、前日比1.45ドル安の95.23で引けました。

金価格は、米下院が暫定的な債務上限引き上げ法案を可決したことから、逃避買い需要が後退し、前日比6.50ドル安の1,686.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円、クロス円は、火曜の日銀の金融政策決定会合後、材料出尽くし感からかなり売り込まれました。

しかし、ドル/円で申し上げれば、ファンドの大口の手仕舞いがあったにもかかわらず、90.00近辺から88.00近辺までの約2円の下落にとどまり、依然として底堅さがあります。

つまりは、上昇トレンドの中の調整相場であって、下げには限りがあるものと思われます。

本日は、午前8時50分に12月の貿易統計(予想-5,228億円)並びに2012年通年の貿易統計も発表される予定で注目されます。

尚、引け際、アップルの決算を受けて同社株が5%超の大幅安となり、為替では円買いが強まりました。

ドル/円、クロス円、年末年始相場の調整か

ドル/円、クロス円のロングの投げになりました。

確かに、年末年始の投機相場は、通常、1月半ばから後半に掛けて、いったんの手仕舞いを見る場合が多いと言えます。

しかし、個人的には、今の相場は、通常とは違うと見ています。

なぜなら、2010年10月から昨年12月までの75.32~85.53レンジというかなり収束した相場が、昨年12月31日の月足の引け値が86.72となったことにより、レンジを上にブレイクし、新たなトレンド相場が始まったばかりと見ているからです。

したがい、たとえ、いったんの手仕舞いを見ても、思うほどには下がらず、結局は、上昇を再開するものと考えています。

根の深い円安か

昨日の日銀の金融政策決定会合後、決定内容に失望したファンド筋が今朝まで売り続けたという話が耳に入ってきましたが、基本的な「下がったら引きつけて買い」というスタンスは、変えないでおこうと現在考えています。

というのは、基本的にトレンドは、週足で見てみますと良くわかりますが、依然として鋭角的に上を向いています。

2012年11月12日の週から上げをサポートしている5週移動平均線が、今週は88.40近辺まで上昇してきており、これを下に割り込んでも、それほど大きな下げは難しいものと思われます。

もちろん、ロンドンあたりが、力づくで割ろうとするかもしれませんが、下げは一時的で、逆に反発してしまうように思われます。

日銀の金融政策決定会合が終わったからと言って、終了してしまう程度の相場ではなく、もっと根の深い円安のように見ています。

日銀金融政策決定会合に失望感も

昨日の金融政策決定会合で、無期限の資産購入が2014年に先送りされたことに対して、マーケットでは失望感も出ているようです。

ファンド筋も、昨日のロンドンから売り続けているもようです。

これまでのように、下げ止まると楽観視するのは、危険かもしれません。

慎重に、マーケットの動きを見た方が良さそうです。

2013/01/22

ドル/円、クロス円、調整は続くか

ニューヨークダウは、生命保険大手トラベラーズなど予想を上回る第4四半期決算を発表する企業が相次ぎ、買いが優勢となり、前営業日比62.43ドル高の13,712.13ドルと、2007年12月10日以来約5年1ヶ月ぶりの高値をつけて取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された12月の米中古住宅販売件数は494万件と予想の510万件を下回ったことから低下しましたが、引け際に戻し、暫定値ながら前営業日比0.002%下げて1.840%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウが、先週末に引き続き5年ぶり高値水準で推移したことを受け上昇し、前営業日比0.68ドル高の96.24ドルと昨年9月18日以来4ヶ月ぶりの高値水準で引けました。

金価格は、日銀が追加金融緩和策を決定したことから、緩和に伴う余剰資金が流入するとの期待から買いが強まり、前営業日比6.20ドル高の1,693.20ドルと昨年12月17日以来約1ヶ月ぶりの高値水準で取引を終えました。

為替相場では、昨日の日銀の金融政策決定会合という一大イベントを通過した結果、結局材料出尽くし感が強まり、ドル/円、クロス円の売りが強まりました。

ただし、たとえば、ドル/円で申し上げますと、下げても88円台であり、大急落を演じたわけでもありません。

各日足を見てみますと、今日のところはまだ下押しされる局面もありそうです。

中でも、GBP/JPY、CAD/JPYなどはやや脆くはなっています、

しかし、総じて言えば、形状がそれほど悪くなったわけでもありません。

基本的には、ポジション調整一巡後は、上伸を再開するものと思われます。

尚、週前半の月火水は調整、週後半木金はトレンド的な動きになる傾向があり、まだ買い急ぐことはないように思われます。

ドル/円、スタンスは変わらずか

日銀の金融政策決定会合の発表直後、ドル/円は、90.08近辺まで買い上げられたことで、持ち値の悪いロングポジションができ、なおかつ日経平均がマイナスに転じたこともあって、ロングの投げに89.00割れまで下げました。

しかし、これで、上げ相場が終わったわけではないと思っています。

日銀の材料で高いところを買ってしまったために、ロングの投げも出やすくなったものと思われます。

したがい、引き続き「下がったら引きつけて買い」のスタンスを変えないことだと思います。

決定会合の結果を待って、神経質な動き

今日の決定会合は、通常よりも1時間早く、午前8時から始められており、議論し判断すべき点が多いことを物語っていると思います。

いずれにしましても、決定事項に関しては、マーケットも過敏に反応するものと思われ、上げもあれば、下げもあるという、乱高下の相場になるものと思われます。

しかし、結局は買い気の強いマーケットだけに、上昇を再開するように見ています。

尚、マーケット参加者の一部は、90円近辺というレベル感からドルを売ってきているもようですが、ここのところの買い気の強さを無視して売るのは、大変に危険だと思います。

日銀金融政策決定会合の注目点

日銀の金融政策決定会合の結果に対するマーケットのコンセンサスは、物価目標2%の採用、資産買入基金による10兆円の追加緩和あたりの結果であれば、材料出尽くしで、ドル/円は売られるものと見ています。

ただし、ドル/円の買い遅れが目立っていることから下値も堅く、結局下がったところは買われることになりそうです。

また、もし、さらに達成が見通せるまで無制限の国債買い入れ、当座預金の超過準備に付く0.1%の金利(付利)の撤廃などが決定されると、サプライズとなり、ドル買いが強まるものと見ています。

いずれにしましても、かなり荒れるものと思われます。

2013/01/21

決戦、日銀金融政策決定会合

キング牧師生誕の日で、ニューヨークは休場でした。

為替相場では、ドル/円は、いったん89.37近辺まで緩みましたが、その後89.88近辺まで反発し、結局89.60台で落ち着きました。

クロス円についても、同様の動きとなりました。

そして、本日の注目は、言わずと知れた日銀金融政策決定会合です。

日銀が、安倍首相の求める「2%の物価上昇率目標」を導入し、デフレ脱却にむけた政策運営の枠組みとなる政府との共同文書を打ち出す方向です。

また、国債などを買い入れる基金枠の10兆円拡大を軸に、9年8ヶ月ぶりの2会合連続の緩和に踏み切り、デフレ脱却への姿勢を明確に示す方針です。

これに対して、マーケットの見方は、材料出尽くしで売られるという見方と、続伸するという見方に分かれているようです。

個人的には、最初の反応が材料出尽くしの売りであればその後反発、最初の反応が買いあればいったん反落後再び買いが強まるものと見ています。

昨年10月以来の鋭角的な上昇相場は、そう簡単には終わらないと思います。

戻りの弱いドル/円

ドル/円は、1時間足を見る限り、まだかなりロングになっているように思われます。

また、クロス円も、重くなっています。

このまま、ロンドンに渡したら、まず売ってくるものと思われます。

また、EUR/USDも日足でダブルトップを形成している可能性が高く、日足の実体で1.3285を割り込むと下げやすくなりそうです。

日銀金融政策決定会合を控え、思惑交錯

いつもであれば、ファンド筋が下値をサポートしてくれるところですが、今日は、明日に日銀の金融政策決定会合を控えていることから、利食い売りはしても、積極的には買い上げない様子です。

そこに、マーケットのポジション状況に敏感なロンドン勢が参入してくると、マーケットに残っているポジションを嗅ぎつけ、マーケットがロングに偏っていると見れば、執拗に売り込んでくる可能性があります。

この上げトレンドへのエントリーとして、「下がったら引きつけて買い」と申し上げていますが、引きつけるにしても、ファンドのサポートがない分、今日のところは、より一層引きつけて買う必要があります。

また、明日に日銀の金融政策決定会合というビッグイベントがあるわけですから、ここはイベントリスクを考え、いったんスクエア(ノーポジ)にするか、ポジションを持つにしても、体力内に十分収まるポジション量にしておくことが賢明かと思います。

ファンド勢、90円台はひとまずの利食い場か

ドル/円は、ファンド勢の利食い売りが大きく入りました。

ファンド勢は、90円台は、とりあえずの利食い場と見ているようです。

また、明日の日銀の金融政策決定会合も意識されているものと思われます。

円のマザーマーケット(本拠地)の流動性の最も高い寄り付き付近で、手仕舞ってくるところは、定石を踏んでいます。

2013/01/20

[01/21] FX攻略.com にコラム掲載

2013/01/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 03月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「三大マーケットの気質」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 03月号

ドル/円、EUR/JPY、強気の週の始まり

シドニーでは、ドル/円、EUR/JPYは、先週金曜のニューヨークよりも強めの水準で推移しています。

今日は、キング牧師誕生日でニューヨーク休場、また、明日に日銀の金融政策決定会合が控えていますが、マーケットは強気です。

日本時間午前6時8分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 90.15-16(90.08)
EUR/USD 1.3307-11(1.3315)
EUR/JPY 120.00-05(119.94)

これからの展開は(2013/01/20)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

日足で見てみますと、横ばい後、金曜にドル買いとなっていますが、週足で見てみますと、大きな意味では横ばいが続いています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月15日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング80,174枚vsユーロショート72,859枚、ネットユーロロング7,315枚(前回ショート8,035枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング39,447枚vs円ショート105,174枚、ネット円ショート65,727枚(前回ショート74,096枚)です。

ユーロは、前々回がロングでしたので、目まぐるしく、相場観が変わっているようですが、ポジションの大きさは、引き続き大したことはありません。

一方、ドル/円は、ピーク時約9万4千枚あったポジションは徐々に減っています。

ただし、先週の週後半は、また円安になっていますので、円ショートが増えている可能性があります。

さて、今週ですが、まず、注目されるのは、21日(月)、22日(火)の日銀の金融政策決定会合となることは、疑う余地はありません。

日銀が、安倍首相の求める「2%の物価上昇率目標」を導入し、デフレ脱却にむけた政策運営の枠組みとなる政府との共同文書を打ち出すかが注目されます。

マーケットでは、打ち出された場合、円安がさらに進行するという見方と材料出尽くしで円の買戻しが強まるという見方に分かれているようです。

しかし、非常にドルの買い気の強いマーケットとなっていることから、材料出尽くしでドルが反落するにしても、大した下げにはならず、むしろその後ドル買いが強まってしまうのではないかと見ています。

むしろ、結果に好感して、素直に買いが強まると見るべきではないかと思います。

それでは、打ち出されなかった場合、これはもちろん売りが殺到するものと思われます。

しかし、現状の買い筋は、いわゆる投機筋もいますが、それ以上に、ドルを買い遅れている輸入企業など実需筋の買い多いものと思われ、下がれば、これ幸いとドル買いが集まってくるものと考えます。

したがって、失望売りは長続きせず、また買いが強まってしまうものと見ています。

これでは、結局、なんでも買いかということになりますが、実際日々の値動きを見ていて、買いが引かないのを感じます。

今回のドル高円安の主役は、確かに米系ファンドかもしれません。

しかし、彼らも、節目節目では、しっかりとしかも大きく利食ってきています。

それにより、やや下押しはされるのですが、また時間の経過とともに買いが湧いてくるという調子です。

そして、ファンドが、あわてて買い戻す場面も、散見されます。

現在のドル/円で良く見受けられるパターンは、たとえば、先週金曜のロンドンからニューヨークに掛けても、ロンドンで89.69近辺まで売られましたが、ニューヨークに入ってくるとジワジワ値を戻し、結局90.08で引けています。

この具体的にだれが買っていると特定できないような買い方が、実は強いと言えます。

したがい、日銀の金融政策決定会合、さらに24日(木)の12月と2012年通年の日本の貿易統計の結果ぐらいでは、トレンドが簡単に変わるような地合いではないと思っています。

ドル/円は、基本的に、「下がったら引きつけて買い」の方針継続で良いと考えます。

EUR/USDですが、正直に申し上げて方向感がはっきりしません。

シカゴIMMのポジションを見ても、ポジションは少ない上に、ロングになったりショートになったりと目まぐるしく変わっていることからして、あまり今真剣にやる時ではないように思います。

EUR/JPYは、基本的にドル/円次第です。

ただし、ボラティリティー(価格変動率)が高くなっていますので、リスク管理には注意が必要です。

2013/01/18

ドル/円、「下がったら買い」のスタンス継続か

ニューヨークダウは、米野党共和党が連邦債務上限の一時的な引き上げを認める見通しになったことから、これを好感し、前日比53.68ドル高の13,649.70ドルと続伸し、2007年12月以来、約5年1ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、前日の利回り上昇から利益確定の動きが強まり、暫定値ながら0.041%下げて1.838%で引けました。

原油価格は、中国の2012年第4四半期のGDPの実質成長率が予想を上回ったことから、原油需要の増加を期待する買いが入り、前日比0.07ドル高の95.56ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが売られたことや、前日に約1ヶ月ぶりの高値を付けたため、3連休を前に利益確定売りが出たことから下落し、前日比3.80ドル安の1,687.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は小動きに終始したものの、引けに掛けては、徐々に買い気が強まり、買い需要の強さを確認した格好です。

一方、EUR/USDは、東京では、1.3400突破をにらんだ動きでしたが、ロンドンに入り一転して下落となりました。

来週月曜はキング牧師の生誕記念日でニューヨークは休場ですが、火曜の日銀金融政策決定会合による政策決定発表を控えて、ファンド筋は臨戦態勢にあるものと思われます。

特に、金曜の浜田宏一内閣官房参与の「(ドル/円での)95円または100円への円安進行は懸念する必要ない」との発言があったことで、上限が100円にシフトしたとする見方が強まり、改めて買い意欲は高まっているものと思われます。

この流れに対しては、基本的に「下がったら引きつけて買い」のスタンスを継続することが良いのではないかと見ています。

ミズラン(Mizlin) Part.257

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

長崎
東京都世田谷区世田谷1-14-16
03-3427-5448

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

東急世田谷線松陰神社前下車、世田谷通り沿いです。

名前の通り、ちゃんぽんと皿うどんのお店です。

ただし、ちゃんぽんと皿うどんだけではなく、各種らーめんや炒飯もあります。

今回は、キムチちゃんぽんとワンタンメンを頂きました。

キムチちゃんぽんは、淡泊なちゃんぽんにキムチが入ることにより、味が刺激的になって、結構うまいです。

ワンタンメンは、たっぷりなお肉がつつまれたワンタンがボリュームがあって、しかもスープにこくがあり、これもまたとても美味しいです。

こちらのもうひとつの看板の皿うどんもまた、バリバリの麺にとろみたっぷりの野菜の餡がかかっていて、是非今度試してみたい一品です。

そして、こちらのもつ煮が、名物になっているようで、これもまた次回の課題です。

全体的に、ボリュームたっぷりで、ガッツリ食べたい方向きのお店です。

ドル/円のレンジ上限がシフトとの認識 

米系ファンドは、昨日のロンドンタイムから、ずーっとドル/円を買っているようです。

本日の浜田宏一内閣官房参与(米エール大名誉教授)の「95円または100円への円安進行は懸念する必要ない」との発言がありました。

この発言により、レンジの上限が90円から100円にシフトしたというのがマーケット関係者の認識のようです。

ただし、現状は、ややドル/円の上値は重くなっています。

90円って、目先のターゲットだったのでは

ドル/円で言えば、90円というのは、目先のターゲットではなかったのかと思っています。

その水準に達しても、マーケットは買い気です。

これが、買い遅れによるものであれば、上値が重くても、買い進まれるものと思います。

気になるのは、金太郎飴のように皆が同じような考えを持ちやすい東京マーケットが、こぞって円安方向を向き、実際ポジションも円売りに大きく偏っているとしたら、危険だということです。

マーケット参加者の多くが等しく儲かるようにはできていないのが、相場というものだと思います。

ここは、慎重に行きたいと思います。

ロンドン勢とのつきあい方

ドル/円は、結局、「下がったら引きつけて買い」が有効に働いています。

もちろん、あのマーケットのポジション状況を嗅ぎつける能力に長けたロンドン勢が、マーケットはロングと見れば、売り仕掛けしてくることは疑う余地がありません。

しかし、買い先行で利食い売りを回転させていれば、それほど恐ろしい存在でもありません。

冬時間で日本時間午後4時30分からの動きが、ロンドン時間の相場を方向づけることが多く、少なくとも午後4時30分から1時間ぐらいは、ロンドンの動静をうかがうことが重要です。

ドル/円、クロス円、素直に上がるか

東京オープン前、ドル/円、クロス円は、海外でつけた高値を目指して買われました。

しかし、上値は重く、その後いったん反落しました。

そして改めて仲値に向けて買いが強まっています。

ただ、この仲値に向けた買いが、午前10時以降も続くのか疑問に思うところです。

また、昨日買いに回ったロンドンでしたが、東京があまり買うようでしたら、いつものように売り先行となるものと思われます。

2013/01/17

ドル/円、クロス円、さらなる上昇は?

ニューヨークダウは、発表された週次の新規失業保険申請件数が33.5万件(予想36.8万件)と2008年1月以来5年ぶりの水準に低下したほか、12月の米住宅着工件数も95.4万件(予想89.0万件)と2008年6月以来の水準に増加したことが好感され、前日比84.79ドル高の13,596.02ドルと昨年10月上旬以来約3ヶ月半ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、新規失業保険申請件数や住宅着工件数が予想以上に改善したことから、逃避買いが後退(利回り上昇)し、暫定値ながら前日比0.060%上げて1.879%で引けました。

原油価格は、新規失業保険申請件数や住宅着工件数が予想以上に改善したことを受けて上昇し、前日比1.25ドル高の95.49ドルで引けました。

金価格は、発表された米経済指標が強かったことから逃避買いが後退したものの、ニューヨークダウが堅調推移だったことから買い戻され、前日比7.60ドル高の1,690.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、とうとう、ドル/円は一時90.00を突破し90.13近辺をつけ、EUR/JPYは120円を突破し120.60近辺をつけました。

その後、いったん一服感が出ている上に、東京勢がこの高値水準で飛びついて買ってくるとは思えず、いったん下押しはありそうです。

しかし、ドル/円にしても、クロス円にしても、日足で見てみますと、15日(火)、16日(水)で強く下押しされた後、踏み上げており、非常に強い形状をしています。

来週21日(月)、22日(火)の日銀金融政策決定会合も控えており、結局はさらに上昇する可能性は高いものと思われます。

尚、21日は、米国はキング牧師誕生日による祝日ですが、貪欲に利益を追求する米系ファンドのこと、そんなことは意に介さずトレードするものと思われます。

ドル/円、上値は重いか

ドル/円の反発のきっかけは、甘利経済再生相が円相場は100円がメドではないといった内容の発言を一部報道されたためのようです。

これにより、ドル/円は88.74近辺まで上昇しましたが、上値が重い印象です。

先程から、ロンドンも打診買いをしていますが、伸びません。

上がり切れなければ、いつもと同じくロンドンは売りに回るものと思われます。

ドル/円、上げに乗るには

最近のドル/円相場を見ていて思うのですが、それなりに売り材料も出てきて、これは下がると見ても、今日の株の引け際の反発による上昇と同様に下げきれず、また上がってきてしまいます。

つまり、相場が本当に強いのだと思います。

ただし、そこで注意しなければならないことは、上がりそうと思わず高値を買うのではなく、下げを待つことだと思います。

今日の上下動もそうですが、日中としては、上下動があり、高いところ買えば、苦しい思いをするわけで、ひたすら下がるのを待つことが、うまく波に乗れるコツだと思います。

ドル/円、引き続き買い気の強いマーケット

一昨日、昨日とファンド筋の利食いは相当入ったもようです。

きっかけは、一昨日の甘利経済再生相の過度な円安は「国民生活に悪影響を与える」との発言、そして昨日の石破自民党幹事長の「円安になると燃料費上昇などでデメリットを受ける産業もある」との発言が続き、これを受けて、昨日87.79まで売り込まれました。

しかし、今日は、すでに88円台後半まで回復しており、いかに買いの圧力が強いかがわかります。

したがい、テクニカルには揉み合いも予想されますが、それほど長続きせず、再び上げることになる可能性があります。

2013/01/16

押し目待ちに押し目はあるか

ニューヨークダウは、新鋭旅客機787の機体トラブルが相次ぐボーイング株に売りが膨らんだことから下落し、前日比23.66ドル安の13,511.23ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、世界銀行が世界の成長見通しを下方修正したことから低下しましたが、ニューヨークダウはこの件で弱気にならなかったことからやや戻し、暫定値ながら前日比0.019%下げて1.817%

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油在庫が予想外の減少だったことから、買いが優勢となり、前日比0.96ドル高の94.24ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの売りが優勢になったことから下落しましたが、その後EUR/USDは反発したため下げ幅が縮小し、前日比0.70ドル安の1,683.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンで87.79近辺の安値をつけた後、ニューヨークでは、88.67近辺まで反発しました。

しかし、これ以上にも上がれず、やや重くなっています。

この一連の動きは、調整相場での動きと思われますが、強い上昇トレンドにおける調整だけに、下げにも限りがあり、再び上昇トレンドに入る可能性があります。

ただし、目先88円台半ばから上が重かったことから、目先88.00近辺までの押しがある可能性はあります。

また、EUR/USDも、調整色の強いマーケットになっており、1.3300以上が重たかったことから、1.3260前後までの押す局面はあるかもしれません。

EUR/JPYも、ドル/円、EUR/USDと同様に、下押しの可能性はありますが、その儀式が済めば上がるのではないかと見ています。

ドル/円、クロス円、調整相場入りか

1月も半ばが過ぎ、例年でも年末年始の投機相場の手仕舞いが出やすくなる時期です。

そこに、昨日の甘利経済再生担当相の過度な円安は「国民生活に悪影響を与える」との発言が出て、これをきっかけとして、手仕舞いが集中し、昨日から本日にかけ、すでにドル/円は1円70銭近く下落しています。

この2日間で1円70銭近くの下落は、昨年10月以来の相場では最も大きな下落幅となっており、大きめの調整に入ってきているものと見ています。

結論的には、いずれ上昇を再開するものと見ていますが、その前に、87円割れあたりまで下げるような調整をまずやり、その後荒っぽい上下動をして、円売り一辺倒から見方がバラバラになったところで上昇を再開するのではないかと考えています。

年末年始の円安相場の手仕舞いか

ドル/円、クロス円に、戻りらしい戻りがないところを見ると、単なる売り仕掛けではなく、時期的にも、1月も半ばとなり、年末年始の円売り相場の手仕舞いがファンド筋から出ている可能性があります。

もし、それが正しければ、結構な額のドル/円、クロス円のロングを手仕舞ってくることになると思われますので、あまり逆らわない方が良いと思います。

手仕舞いのきっかけは、やはり昨日の甘利経済再生担当相の過度な円安は「国民生活に悪影響を与える」との発言だと思います。

これで、円安トレンドが終わったわけではないと思います。

しかし、利食いが一巡するまでは、様子を見た方が良さそうです。

ドル/円、クロス円、強烈な売り

ドル/円、クロス円が激しく売り込まれています。

上げで失敗したから、売りで攻めるということだと思います。

しかし、ドル/円もクロス円も、強い上昇トレンドの中に、依然としていると見ています。

売り込んでできたショートポジションは、次の上昇のエネルギーになるものと考えています。

2013/01/15

いったん走りだした円安は簡単には止まらない

ニューヨークダウは、週後半にかけて本格化する米主要企業の四半期決算への期待から続伸し、前日比27.57ドル高の13,534.89ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、債務上限引き上げ問題や決算発表本格化を前に様子見気分強く、暫定値ながら前日比0.011%下げて1.834%で引けました。

原油価格は、翌日発表予定の米週間石油在庫統計を前に利益確定売りが強まり、前日比0.86ドル安の93.28ドルで引けました。

金価格は、米債務上限引き上げ問題への懸念や独政府が2013年のGDP見通しを下方修正したことから、先行き懸念から買われ、前日比14.50ドル高の1,683.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、昨日の甘利経済再生担当相の過度な円安は「国民生活に悪影響を与える」との発言を受けて下落したドル/円、クロス円は、安値圏にとどまっています。

甘利氏の発言の影響は、結局終日続いた格好となりました。

しかし、基本的に円安基調は変わらないものと思われ、「下がったら買い」の姿勢を崩さないことが大事だと思います。

90円突破も視野に入ってきており、急ピッチな円安に政府筋にも懸念が出ているものと思われますが、政府が円高からの脱却を標榜し円安に舵を切った以上は、マーケットの円安への動きはもう簡単には止められないものと思われます。

少なくとも、マーケットをコントロールしようとすることには、無理があると思われます。

円安に当局からスピード調整の動き

甘利経済再生相の「過度な円安は輸入物価にはねかえり、国民生活にマイナスの影響もある」との発言に、一転して円高になりました。

これは、円安になれば輸入インフレになることは、既にわかっていたことなのに、マーケットのポジションが円ショートに偏っていただけに、手仕舞いの動きが優先されました。

値動きを見る限り、ロスカットもかなり出たものと思われます。

しかし、今回の甘利経済再生相の発言は、円安のスピード調整としては、想定できたことです。

それよりも、安倍首相が、まだ首相になる前の自民党総裁の頃から、円安を標榜し、円安方向に舵を切った以上は、マーケットは、甘利氏の発言だけで円安への動きを止めることはないと思います。

したがい、今日は、円安の動きも一服するかもしれませんが、近々円安は再開されるものと思われます。

ドル/円、惑わずトレンドにつく

ドル/円は、2010年10月以来、75.32~85.53のほぼ10円幅のレンジが昨年の12月まで続きました。

そして、12月31日のニューヨーククローズが86.72となり、月足ベースでレンジの上限を上抜き、長期の上昇トレンドに入ったものと見ています。

つまり、まだ、上昇トレンドに入ったばかりで、ディーラーの間でよく使われる「相場が若い」状態にあると思われます。

この状態では、惑わずトレンドについていくことが良い結果を生むと、個人的には考えています。

仲値絡みで円売り出るも上値も重い

仲値に絡んだ円売りも結構出たもようですが、それほど大きな動きにはなっていません。

しかし、昨日のロンドンからニューヨークに掛けて、ドル/円、クロス円は緩んだものの、再び買い気が強くなっており、円売りの根深さを感じます。

10時になり、仲値決済後のドル/円、クロス円の動きが注目されます。

EUR/USDは、やや上値が重くなっています。

2013/01/14

本日の仲値に注意

ニューヨークダウは、四半期決算の発表が本格化する中、企業業績への期待から買いが優勢となり、前週末比18.89ドル高の13,507.32ドルと昨年10月18日以来約3ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、本格化する決算発表を控えて、様子見気分強く小動きとなり、前週末比0.018%下げて1.850%で引けました。

原油価格は、いったん売られたものの、中国や米国の景気の先行き期待から、投機的な買いが入り反発し、前週末比0.58ドル高の94.14ドルで引けました。

金価格は、QE(量的緩和策)拡大の年内休止期待から反発し、前週末比8.80ドル高の1,669.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンに入り調整色が強まり、ニューヨークでは、ドル/円89.09近辺、EUR/USD1.3336近辺、EUR/JPY118.89近辺まで一時下落しました。

しかし、そこからは反発となりました。

本日は15日で、5・10日(ごとうび)にあたり、仲値での本邦輸入企業の輸入決済(ドル買い)が通常でも多い日です。

そして、それに加えて、本日は年末年始休暇にともなって輸入業者や銀行の輸入事務が遅延した分の輸入決済も集中することが予想され、ドル不足(ドル買い)が強まる可能性がありますので、注意が必要です。

ロンドンの出方、ニューヨークの出方

基本的に、アジアでは、ジリ高できたドル/円、EUR/USD、EUR/JPYです。

しかし、ロンドンは、とりあえず、アジアはロングと見て、売ってくるのではないかと見ています。

ロンドンは、単に目先のマーケットのポジションがロングかショートかに関心があり、マーケットに存在するポジションをスクイズ(崩す)することで、利益を得ようとします。

この点は、相場のトレンド重視の米国勢とは、大きくスタイルが異なり、ニューヨークに入れば、トレンド方向への動きが再開されるものと思われます。

そして、そのトレンドとは、やはり、ドル/円も、EUR/USDも、EUR/JPYも、いずれも上げだと思われます。

ドル/円、明日は注意日

ドル/円は、マーケットは静かではありますが、基本的にドルの買い気は強く、特にニューヨークに入ると、今日にも90.00を試す可能性があります。

また、本日、90.00突破がたとえできなくても、明日15日は、いわゆる5・10日(ごとうび)にあたり、90.00突破の可能性はより高まります。

通常、5・10日は、輸入企業が輸入代金を相手方に主にドルで支払う(輸入決済)ために、ドルの手当て買いを行う日です。

なかでも、1月の15日は、年末年始で、輸入関連の業者や銀行等が休みに入っていたために事務処理が遅延していた部分のしわ寄せが加わってくるため、年間を通しても、輸入決済、つまり実需のドル買いが最も集中する日のようですので注意が必要です。

ドル/円、クロス円、高値圏維持

静かなマーケットです。

シドニータイムに、ドル/円、クロス円が買われましが、その後、いったん重くなりました。

しかし、基本的には、底堅い状況です。

EUR/USDも、高値圏を維持しています。

2013/01/13

ややドル安円安

シドニーは、ややドル安円安気味ですが、比較的静かなマーケットです。

マーケットの日本時間午前6時現在の実勢値は、以下の通りです。
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズです。)

ドル/円 89.27(89.19)
EUR/USD 1.3357(1.3345)
EUR/JPY 119.24(119.02)

これからの展開は(2013/01/13)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

今週は、ドル買いからドル売りに転じています。

しかし、週の引け値が79.611で、79.00-61.00のレンジから離れてはいません。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月8日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング66,329枚vsユーロショート74,364枚、ネットユーロショート8,035枚(前回ロング5,126枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング32,129枚vs円ショート106,225枚、ネット円ショート74,096枚(前回ショート80,517枚)です。

ユーロは、枚数は少ないですが、ネットポジションはロングからショートに転じています。

円は、ネットの円ショートは若干減りましたが、基本的には、円ショートの傾向は続いています。

激動の相場が続いています。

先週、ドル/円は、88.21で月曜の東京は寄り付き、いったん火曜には、86.90まで下押ししたものの、翌水曜から大反発し、金曜には89.45の高値をつけ、89.19で引けました。(週間値幅2円55銭)

EUR/USDは、週初は、1.3068で寄り付き、火曜に1.3140まで上げたものの、水曜には1.3037まで下押しましたが、木曜、金曜と反騰し、金曜には1.3365の高値をつけ、1.3345で引けました。(週間値幅328ポイント)

EUR/JPYは、115.27で月曜の東京は寄り付き、いったん火曜に113.64まで下押ししたものの、水曜から反発を始め、木曜には急騰、金曜には一時119.34の高値をつけ、119.02で引けています。(週間値幅5円67銭)

以上からお分かり頂けると思いますが、ドル/円も上昇、EUR/USDも上昇、そしてその両方の上昇からEUR/JPYがさらに上昇となりました。

現在、ドル/円は、89.50、そして90.00にオプショントリガー(手前売り、上抜けるとストップロス)があり、とりあえずは上値を抑えられています。

しかし、今週月曜は、東京が成人の日で休場となるなか、米系ファンドがまた買い上げてくる可能性が十分にある上に、翌火曜は15日で5・10日(ことうび)で、輸入企業のドル買いが集中することも予想されており、ドル/円の90.00突破は、月曜ないし火曜には、実際のものになるものと見ています。

そして、翌週の21日(月)、22日(火)と日銀の金融政策決定会合で追加の金融緩和が決定される可能性があるため、今週の週後半も、円安が継続する可能性が高いものと思われます。

また、EUR/USDは、週足ベースで、先週末の引け値が1.3345になったことにより、1.3307近辺にあった90週の移動平均線を上抜けて引けており、当面1.3528近辺にある200週移動平均線を目指すものと思われます。

先週金曜、米投資銀行ゴールドマンサックスは、EUR/USDの買い推奨をしながら自らも買っており、ユーロへのなんらかのフローを彼らは把握しているものと思われます。

昨年欧州危機からユーロの保有比率を大幅に引き下げた投資家筋は、年後半になり危機が一服したと見て、暮れあたりからユーロの保有比率の再引き上げに出ているという情報も耳にしており、それが本格化してきているのかもしれません。

つまり、リスクが回避されたということで、それまでリスク回避先だった円から資金が離れ、それまでリスクがあると敬遠されていたユーロに資金が回帰しているということではないかと思われます。

その意味から、EUR/JPYの大幅上昇が予想されます。

ただし、ドル/円もまた、2010年10月以来の75.32-85.53の底値圏でのレンジ相場を、先月12月31日の引け値が86.72となったことから、月足ベースで上抜けており、新たに買いが示唆されています。

したがい、ドル/円も、クロス円も、これからさらに大幅上昇する可能性は高いものと見ています。

注意しておかなければならないことは、今まだ円安の大相場が始まったばかりだということです。

確かに、ドル/円で言えば、昨年の10月の78円台から先週末の89円台まで、既に11円の円安となっており、あまりに今までの値動きとは違ったダイナミックな相場で、このレベルで買って良いものか、手が出なくなっているかもしれません。

しかし、日々の値動きを見てお分かり頂けると思いますが、買い気が非常に強く、まだまだ、ショーカバーや買い遅れが目立ち、上がっても緩みきらない、つまりマーケットがそれほどロングになっていないことを示しているものと思われ、さらに上がる可能性は高いと見ています。

こうした大相場では、相場のダイナミズムに自らを順応させていかなければなりません。

もし、今の相場が円安トレンドとご覧になるのであれば、多少の上げ下げに翻弄されず、あくまでも円安を信じることが大切だと思います。

2013/01/11

ドル/円、結局上昇継続か

ニューヨークダウは、米企業業績に対する根強い期待が相場を支えた一方で、上値では利益確定売りも出て、結局前日比17.21ドル高の13,488.43ドルとなり、2012年10月18日以来約3ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、利益確定の動きに低下し、暫定値ながら0.033%下げて1.862%で引けました。

原油価格は、発表された12月の中国の消費者物価指数が2.5%と予想の2.3%を上回ったことで、高インフレにより中国の刺激策が後退するのではとの警戒感が強まり、前日比0.26ドル安の93.56ドルで引けました。

金価格は、発表された中国の消費者物価指数が予想を上回ったことで、インフレ懸念が台頭し、中国の刺激策が後退するのではとの警戒感が強まり、前日比17.40ドル安の1,660.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンでは、調整ムードが強まり、一時88.74近辺まで下落しました。

しかし、ニューヨークに入り、EUR/USDが急騰したことをきっかけに、それに連れてEUR/JPYも上昇したことから反発し、一時ドル/円は89.45近辺まで、EUR/JPYは119.34近辺まで上昇しました。

ただし、ドル/円は、89.50にあったオプション・トリガー(手前売り、抜けるとロスカット)は試しきれず、その後小緩み、89.15-20近辺での横ばい推移となりました。

この日のEUR/USDの急騰は、ひとつにはゴールドマン・サックスがユーロを買っていると発表したことや、また発表された11月の米貿易収支で、対日赤字は11.6%減、対中赤字は1.7%減となった一方で、対EU赤字が15.3%増だったことなどから買われたとされています。

これにより、1.3307近辺にあった90週移動平均線を上抜いて引けることになり、その次のレジスタンスである1.3528近辺にある200週移動平均線を試す可能性が出てきています。

ドル/円は、下げても結局は反発することから、引き続き上昇トレンドの中にいることを確認した格好で、来週も上値を試していくものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.256

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

長寿庵
東京都世田谷区上用賀5-9-16
03-3709-3788

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

砧公園近くのお蕎麦屋さんです。

蕎麦屋で一杯というのが好きで、いろいろなところでやっています。

こちらも、そのひとつで、行けばまずはビールで喉を湿らせ、つまみには、カツ煮、おしんごを頂き、さらにひや酒になると、蕎麦味噌を頼みます。

ここのお気に入りは、ひや酒です。

ひや酒をお願いすると、大きなウィスキーグラスになみなみとつがれてきます。

たまにのことではありますが、蕎麦味噌なめなめ、ひや酒をちびちびやるのが、週末の昼下がりの楽しみのひとつです。

〆には、もちろんお蕎麦です。

こちらは、機械打ちと手打ちのお蕎麦があります。

機械打ちは、つなぎに卵が入っていて、手打ちはなにも入れてはなく、手打ちの方が100円増しになっています。

今回は、冷やし鴨南蛮を手打ちで頂きました。

要は、つけめん風で、お汁は温かく、それにせいろのお蕎麦をつけて頂くというものですが、結構美味しかったです。

こうして、のんびりとした時間を過ごし、明日への英気を養うのでした。

見方変更(変形ダブルトップの可能性)

1時間足のドル/円、クロス円の形状が、変形ダブルトップ(※)になってきており、下落の可能性がありますので、警戒が必要です。

(※)変形ダブルトップ:

ひとつ目の山が高く、ふたつ目の山がひとつ目の高さまで行ききれない上に、ひとつ目の山よりふたつ目の山の方が、形状がか細いという時もあります。

そして、ネックラインを切った時、ネックラインからひとつ目の山までの高さ分、もしくはそれ以上に下落することが多いと言え、ネックラインを実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で割り込んで引けると売りが示唆されます。

乗れていないか、ロンドン

今回の円安相場に米系は乗っていますが、ロンドン勢は乗り遅れていると言えます。

ひとつには、米系がトレンド重視のトレーディングスタイルなのに対して、ロンドン勢はデイトレ中心のトレーディングスタイルのため、マーケットのポジションの偏りには極めて関心があっても、トレンドにはあまり関心がないということが上げられます。

したがい、逆にロンドン勢が何を考えているのかは、東京・アジアでの値動きがどうであったか、そしてその結果としてどのようなポジションがマーケットに残っているのかを想像してみればある程度察しがつき、これから参入して来るロンドンに対して身構えることができると思われます。

今日の場合、既に東京でドル/円、クロス円のロングができ、その後そのロングを投げていますので、単純に売りからは入ってこないものと見ています。

ドル/円、ロングになってしまった本邦勢

早朝の米系ファンドの買い上げに、本邦勢も乗ったようです。

その結果、本邦勢のポジションはロングに偏り、米系勢が静かになると、なにも支えがなくなったように、下げてきています。

単に、買い過ぎの反動と思われますが、このままロングポジションが適度に解消されないと、ロンドン勢の餌食になることは、想像に難くありません。

ただ、今日は、まだ緊急経済対策の発表も控えていますので、反発のチャンスは残されていると思われます。

今日も米系ファンド暗躍

今日も、早朝から米系ファンドがドル/円を買い上げました。

円売りの材料としては、以下が上げられました。

日経新聞一面、安倍首相インタビューで、「日銀とともに円高是正に努力」

読売新聞、「日銀、無期限の金融緩和を検討」

財務省発表、「11月の経常収支、2224億円の赤字。赤字は10ヶ月ぶり」

円売り材料には事欠かないようです。

2013/01/10

円安進行す

ニューヨークダウは、発表された中国の昨年12月の貿易統計で輸出額の伸びが予想を上回ったことを受け、世界経済の先行きに対する安心感が広がり続伸し、前日比80.71ドル高の13,471.22ドルと2012年10月18日以来、約3ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、中国の堅調な貿易統計や、ドラギECB総裁の会見を受けECBの利下げ観測が後退したことから上昇し、暫定値ながら0.041%上げて1.898%で引けました。

原油価格は、中国の堅調な貿易統計や、ドラギECB総裁の会見を受けECBの利下げ観測が後退しEUR/USDが上昇したことから、前日比0.72ドル高の93.82ドルで引けました。

金価格は、ドラギECB総裁の会見を受けECBの利下げ観測が後退し、EUR/USDが上昇したことから、前日比22.50ドル高の1,678.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、きっかけはECBの利下げ観測後退によるユーロ高ドル安の急進ではありましたが、それによりEUR/JPYをはじめとするクロス円が急騰しました。

ドル/円は、他の通貨でのドル安とクロス円での円安にはさまれて、なかなか思うように動けませんでした。

しかし、ニューヨークの引け際になり、88.50を試す動きとなり、ロスカットがあったこともあって一気に上抜き、一時88.78近辺まで上昇しました。

ここのところ、このニューヨークの引け前後からシドニータイムに掛けての時間帯に仕掛けられることが多く、米系勢の独壇場と化してきている感があり、注目に値する時間帯です。

本日は、緊急経済対策の閣議決定が予定され、引き続き、ドル/円、クロス円で円安方向に活発な動きが出る可能性があります。

[1/8]ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」に出演

1/8(火)22時30分~23時30分、ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」に出演しました。

出演した番組は、Uストリームで配信されています。
視聴するには以下↓のリンクをクリックしてください。水上は15分過ぎ頃に登場します

 北野誠のFXやったるで!1月8日~水上紀行さん「ドル円、まだはもうなり?もうはまだなり?」
http://www.ustream.tv/recorded/28329418

また、Podcast や iTunes でも配信されています。
詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。

円の全面安は進行するか

ドル/円、クロス円は、静かな相場ではありますが、買い気が強い状況です。

今夜、ECBの政策金利決定とドラギ総裁の記者会見のあるユーロは、EUR/USDではやや上値の重い慎重な状況ですが、EUR/JPYでは買い気です。

AUD/JPY、NZD/JPY、GBP/JPY、CAD/JPYの各日足も、堅調です。

特に、NZD/JPYは、なぜかはわかりませんが、非常に強いです。

ドル/円が、88.50を上抜くと、円の全面安はさらに進行するものと思われます。

相場は、あたっている奴に乗れ

今日は、結局、88.50を試すことになると思います。

それよりも、最近の傾向を、頭に入れておくべきかと思います。

今回の円安相場に最も乗れたのは米系です。

そして、米系に今のドル/円相場は牛耳られていると言えます。

毎日、ニューヨークオープンとともにドル/円は基本的に順張り方向に動きだし、そして、ニューヨーククローズ後のマーケットが薄くなるシドニータイムにも、米系が仕掛けてくる傾向が見られます。

「相場は、あたっている奴に乗れ」が鉄則ですから、今は彼らに乗るのが良いように思います。

ドル/円、買いは続くか

ドル/円は、5・10日(ごとうび)で輸入企業のドル買いが入っているのに加えて、以下の朝日新聞にでた日銀の追加金融緩和観測に反応しています。

http://www.asahi.com/business/update/0110/TKY201301090552.html

EUR/USDは、本日のECB理事会はなにも変更はないものとマーケットは見ています。

しかし、理事会後のドラギ総裁の記者会見で、来月、追加の金融緩和することを示唆するのではないかと憶測しています。

そのため、EUR/USDは重めです。

2013/01/09

ドル/円、88円台を再度試すか

ニューヨークダウは、非鉄大手アルコアが発表した四半期決算で売上高が予想ほど減らなかったことが好感され、前日比61.66ドル高の13,390.51ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、10年債入札は不調でしたが、米債務上限の議会協議への警戒感は根強く、暫定値ながら前日比0.010%下げて1.859%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が増加に転じたことや、ガソリン在庫も大幅に増加したことから売りが強まりましたが、その後やや買い戻され、前日比0.05ドル安の93.10ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが売られ気味になったことや、ニューヨークダウも反発したことから反落し、前日比6.70ドル安の1,655.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ニューヨークに入り、買いが強まり、88.00近辺まで上昇しました。

しかし、88.00には輸出企業のドル売りオーダーもあった可能性があり、それ以上には伸びず、その後はやや軟化しました。

ただし、日足を見る限りでは、依然、今回の高値である1月4日につけた88.48近辺を再度試しきったわけではないことから、基本的はまだ上値を試す可能性は高いものと見ています。

基本的に、押し目買いで良いのではないかと思われます。

EUR/USDについては、本日ECB理事会が開催されることから、静観したいと思います。

ドル/円、再度、上値トライはあるか

ドル/円の日足を見てみますと、週末を挟んで84円台前半をトップとした山ができています。

本日の朝つけた86.83近辺よりもう少し深く下押しする可能性はありますが、私の過去の経験からすると、下押しがあっても、もう一度88円台前半まで反発し、上値をしっかり試してもうひとつ山を作らないと本格的な下げはないものと思われます。

しかも、年末のニューヨーククローズが86.72となったことで、2010年10月からの底値圏のレンジ75.32-85.53を上抜き、月足ベースで買いが示唆されているわけで、基本的には、買いの目で見ていくべきかと思われます。

今日、利食い売りしていたファンドが買い戻してきたということを申し上げました。

ファンド筋も、さすがに昨年の10月以来10円上げをした後だけに、しっかりと利食ってはみるものの、下がりきらないため、しびれを切らして買い戻しているということで、まだまだ、上昇トレンドにうまく乗れているマーケット参加者は限られているものと思われます。

スケールの大きな上げ相場の中にいることを自覚する必要があると思います。

躍動感のある相場には、躍動感をもって処する

ドル/円は、米企業の四半期決算の皮切りとなる非鉄大手アルコアの決算が良かったことや、日経平均がプラスに転じたことから、ここのところ利食い売りをしていた米系ファンドが、買戻しに出たもようです。

昨日出演したラジオ日経の番組で、北野誠さんが言っておられたことで共感するのは、「相場が上昇相場であるなら、そのことを絶対に忘れないこと」だということです。

2010年10月以来、丸3年間10円幅の底値圏でのレンジ相場に身をおいてきたために、スケールの大きなトレンド相場に体がまだついていけないところがあるかと思います。

しかし、躍動感のある相場には、自らも躍動感をもって処することが必要だということを痛感します。

ドル/円、クロス円、買い急ぎは禁物

ドル/円は、昨日のニューヨークから東京早朝まで売りが続いており、ファンド筋の利食い売りが続いているものと思われます。

ドル/円の5日移動平均線はやや下向きになっている上に、本日の東京寄り付きが86.91-93近辺となり、87.02近辺にある10日移動平均線も下回って寄り付いており、下落の可能性が増しています。

また、クロス円でも、EUR/JPY、GBP/JPY、CHF/JPYが、10日移動平均線を下回って本日寄り付いており、ドル/円同様下げやすくなっています。

特に、EUR/JPYは、5日移動平均線と10日移動平均線がクロスしており、要注意です。

ドル/円、クロス円の押し目買いをするにしても、買い急ぐことはないと思われます。

2013/01/08

調整色強まるマーケット

ニューヨークダウは、本格的に始まる米主要企業による四半期決算の発表への警戒感から売られ、前日比55.44ドル安の13,328.85ドルと続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、今後米企業決算の発表が本格化する中、警戒感から逃避買い(利回り低下)が出て、暫定値ながら前日比0.034%下げて1.864%で引けました。

原油価格は、翌日発表される米週間石油在庫統計を控え、方向感のない展開が続き、前日比0.04ドル安の93.15ドルで引けました。

金価格は、今後米企業決算の発表が本格化する中、警戒感から逃避的な買いが強まり、前日比15.90ドル高の1,662.20ドルで取引を終えています。

為替相場では、ドル/円は、米国債利回りの低下に連れ、利益確定売りが強まり、一時86.90近辺をつけました。

一方、EUR/USDは、後にフランス政府が否定したものの、仏国債の格下げの噂に、一時1.3057近辺まで下落しました。

ドル/円、EUR/USDがともに下落したことから、EUR/JPYが一時113.64近辺まで下げました。

全体に調整ムードの強いマーケットでした。

特に、EUR/JPYは、114.34近辺にある10日移動平均線も下回ってきており、このまま今日の東京オープンでも10日移動平均線を下回るようであれば、一段の下落の可能性が出てきます。

それに連れ、ドル/円も、下げ幅を広げる可能性はあると思われますが、あくまでも、調整としての下げだと考えています。

ドル/円の下値メドは、昨年12月31日の引け値86.72、これまでの底値レンジの上限85.53、200週移動平均線のある84.83などが上げられます。

尚、EUR/USDですが、否定されたとはいえ仏国債の格下げで売られたものの、下げ幅は100ポイントにも及ばず、基本的には動きづらいものと思われます。

ドル/円、ロンドン勢のポジションの読みはいかに?

東京の午前中、麻生財務相が、外貨準備を活用しESM(欧州安定メカニズム)債の一部を継続購入するとの発言を受け、ドル/円が87.80近辺、EUR/USDが1.3139近辺まで上昇しました。

しかし、これは多分に、相場を上げたいという気持ち選好の買いだったと言えます。

なぜなら、「外貨準備を活用してのESM債購入」ということであれば、外貨準備として保有しているユーロで、ユーロ建て債券を購入するわけで、為替は発生しません。

ということで、特にドル/円では、ロンドン勢にマーケットはすでにロングと見透かされて、ロングポジションをスクイズ(崩す)しようとする動きが出る可能性があります。

ドル/円、買い下がりには注意がいる局面

今回のドル/円の78円台から88円台までの10円上げの相場では、乗り遅れたマーケット参加者は少なくないと見ています。

そうした上げに乗り遅れてしまうと、押し目を買いたいと思うのが普通だと思います。

確かに、上昇が継続している過程での押し目買いは、有効なエントリー手段です。

しかし、上げ止まり、反落気味になっている時に買い下がることは、同様の買い下がりを狙っている人が多ければ多いほどロングポジションを膨らませることになり、さらに下げやすくなってしまいますので、注意を要します。

ファンドの利食い売りのきっかけは?

今朝のファンド筋によるドル/円の利食い売りは、以下の毎日新聞の記事を売りの理由に挙げたもようです。

http://mainichi.jp/select/news/20130108k0000m020121000c.html

要は、安倍政権は日銀に2%の物価目標を求めていますが、時期を示さず、当初に比べてトーンダウンしたという内容のようです。

87.50には、ロングのストップロスもあったようです。

2013/01/07

投機筋の手仕舞いか

東京オープン前ながら、ドル/円、クロス円の売りが強まりました。

投機筋による円売りポジションの手仕舞いの円買いの可能性が高いものと見ています。

流動性の高い東京オープン後、さらに円買いが強まることも考えられますので、警戒が必要です。

年末年始の円売り投機相場、ひとまず一服か

ニューヨークダウは、米企業の2012年第4四半期の決算発表が本格化するのを控え、利益確定の動きが強まって反落し、前週末比50.92ドル安の13,384.29ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、今週から始まる米企業の決算や入札を前に方向感無く、暫定値ながら前週末比変わらず1.899%で引けました。

原油価格は、今週から始まる米決算発表を控え売り優勢だったものの、EUR/USDで買いが強まったことからやや反発し、前週末比0.10ドル高の93.19ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウで売りが強まったことを受け下落したものの、EUR/USDで買いが強まったことから下げ渋り、前週末比2.60ドル安の1,646.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、昨年のクリスマスあたりから正月明けの先週末までの休暇シーズンの薄いマーケットで仕掛けられた円売り相場の手仕舞いの動きが、東京タイムから続き軟調な展開でした。

一方、EUR/USDは、10日(木)開催のECB理事会をめぐり、一部で台頭していた利下げ観測が後退したことからユーロ買いが強まり(ドル売り)ました。

ドル/円に関しては、先月クリスマス当日の東京寄り付きが84.82、その後の高値が今月4日の88.48となり、この間の3円66銭の円安が薄い年末年始マーケットで出来たバブルとも言えるのではないかと見ています。

目先、88.50近辺を上に突破できなければ、85円近辺までのいったんの調整もありえるのではないかと現在考えています。

ただし、その調整がたとえあったとしてもあくまでも調整であって、長い目では円安地合いは続くものと思われます。

EUR/USDについては、日足でも週足でも、複数の移動平均線が収束してきている過程だけにあまり明確な方向感はありません。

マーケットはドル高円高

ドル高円高(※)になっています。

(※)ドル高円高:EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで下落(ドル高)、ドル/円、クロス円が下落(円高)。一般的にリスクを回避する時のパターン

ドル/円については、日経平均が頭打ちのため、ファンドなど短期筋の利食い売りが目立っています。

ややドル/円の戻りが弱くなっており、ロンドンがマーケットはロングと見て売り込んでくる公算が高くなっているように思われます。

少なくとも、クリスマスから始まり、正月休みが明け、正式に今日からが今年のマーケットの開始になるものと思われ、その皮切りは、休暇シーズンにできた円売りポジションの調整と新規のドル買いになってきているように思われます。

ドル/円、ロンドンに注意

ドル/円は、現状、それほど大きくはロングにはなっておらず、むしろショート気味になっているのではないかと個人的には見ています。

そのあたりが本当かどうかは、マーケットのポジションの偏りに敏感で、どちらかに偏っているポジションを潰しにかかるロンドン勢が、今日も明らかにしてくれるものと思います。

いずれにしても、売りから入ってくるのではないかと見ています。

最初、売ってきて、それほど下がらなければ、マーケットはショートと見て、一転して買い上げてくると思います。

もし、売って下げ止まらないようであれば、しつこく売り込んで、ロングのポジションを潰しにかかると思います。

実需筋、マーケットに復帰

東京オープンと同時に、本邦勢(輸出筋?)から、売りがまとまって入ったもようです。

オプショントリガー(手前売り、上に抜けるとロスカット)は、ドル/円で88.50、EUR/JPYで106.00にあります。

5・10日(ごとうび)にあたる5日が土曜だったため、振替で本日、輸入筋のドル買いが仲値で入る可能性があります。

尚、先週金曜の米雇用統計の後、ドル/円でファンド筋の利食い売りが出たもようですが、あまり下がらなかったようです。

2013/01/06

EUR/JPY、強め

シドニーでは、前週末比、ドル/円はあまり変わらないのに対して、EUR/USDが強含みとなっている結果、EUR/JPYが上昇しています。

EUR/JPYは、先週末の引け値が115.21となったことで、強いレジスタンスであった114.93近辺の200週移動平均線を上抜いて引けたことが、今朝のシドニーでの上伸につながっているものと思われます。

日本時間午前6時15分現在の各通貨ペアの気配値
(カッコ内は、先週末のニューヨーククローズ)
ドル/円 88.13-14(88.16)
EUR/USD 1.3080-84(1.3068)
EUR/JPY 115.27-31(115.21)

これからの展開は(2013/01/06)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

週内、ドル高が進行し80.995の高値を金曜につけましたが、81.000を上抜くことはできず、反落気味で週を終えています。

しかし、81.00を再度試す可能性は、依然としてあります。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月31日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング81,932枚vsユーロショート76,806枚、ネットユーロロング5,126枚(前回ショート2,549枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング30,432枚vs円ショート110,949枚、ネット円ショート80,517枚(前回ショート85,608枚)です。

ユーロは、2011年9月以降ではじめて、少額ですが、ネットポジションがロングなりましたが、その反面、皮肉にも、今週はユーロ安となりました。

円は、クリスマスイブも大晦日も円ショートが高水準で推移しています。

しかし、そのわりには、ドル/円は高止まりしている印象です。

ここから、本題に入りますが、まずお伝えしたいことは、当初2015年前後から開始すると見ていたドル/円、そしてそれに伴うクロス円の本格上昇は、昨年12月頃から既に始まったものと見方を変更します。

1985年9月のプラザ合意以降、1995年までの10年間で、ドル/円は240円から80円まで160円もの大下落トレンドとなりました。

しかし、この10年間にわたる大下落相場により、エネルギーは完全に放出され、その後はエネルギーを充電するためのレンジ相場となりました。

10年間の大下落相場によるエネルギー放出を充電するためには、倍の期間のレンジ相場がいる、つまり、1995年から20年かかると見て、レンジ相場の終点であり新たなトレンド相場の開始は2015年前後と見てきました。

しかし、昨年10月の78円から今月の88円までの10円もの一本調子の上昇を見たにもかかわらず、ドル/円、クロス円は高止まりしており、天井確認となる長い上ヒゲも今のところろくに出現していません。

そうしたことから、当初1995年からの20年間のレンジ相場が終わる2015年から新たな上昇トレンド相場が始まると見ていましたが、このトレンド相場の開始が2012年12月から既に始まってしまったものと現在考えるに至りました。

2010年10月以来昨年11月まで継続した底値圏での横ばい相場が、レンジ相場からトレンド相場に移行する目前の膠着化したレンジ相場の最終段階だったものと思われます。

そして、月足ベースで昨年12月の81円台から86円台までの大陽線によって、底値圏の上限であった85円台を上抜き、今月から本格的な上昇トレンドに入ったと見ています。

この上昇トレンド相場の潜在的な規模は、1985年から1995年までの下落トレンド相場が160円ものドル安円高になったほどではないにしても、かなりスケールの大きな相場になるものと考えています。

つまり、50円円安になったとしても138円、100円円安になったとしても188円といった具合のスケールを持った相場になるのではないかと考えています。

こうした近年にはなかったスケールの大相場に対しては、今までのような膠着相場をベースとした相場への対応では、うまくトレンドに乗れないことが考えられます。

少なくともやるべきことは、「(ドル/円、クロス円の)下がったら買い」だと思います。

また、かなり躍動感のある相場になると思われますので、相場のエントリーをたとえば失敗したとしても、次のチャンスはまた時間を掛けずにやってくるものと思われます。

したがい、あまり手持ちのポジションに固執せず、間違ったと思えば、いったん撤退し次のチャンスを狙うといったフットワークの良さが必要だと思っています。

尚、EUR/USDですが、1.2805近辺の25週移動平均線と1.3320近辺の90週移動平均線に挟まれています。

しかも、いくつもの移動平均線も収束してきているため、目先はまだ動きづらいものと思われます。

したがって、EUR/JPYは、ドル/円の動きに連れ、基本的には上昇するものと見ています。

2013/01/04

来週からまた新たな相場が開始か

ニューヨークダウは、発表された12月の米雇用統計では、失業率は7.8%(予想7.7%)、非農業部門雇用者数は15.5万人(予想15.3万人)という結果となりましたが、雇用の緩やかな回復を示す内容として好感され小幅反発となり、前日比43.85ドル高の13,435.21ドルと、昨年10月中旬以来、約2ヶ月半ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、雇用統計の結果から米国で量的金融緩和策の早期の終了観測が一服し、暫定値ながら前日比0.015%下げて1.897%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの反発を受け、前日比0.17ドル高の93.09ドルで引けました。

金価格は、米国で量的金融緩和策が早期に終了するとの思惑が強まって下げて始まったものの、EUR/USDの反発を受け下げ渋り、前日比25.70ドル安の1,648.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、雇用統計発表後、内容にかかわらず、利食いと思われる売りが強まり、一時87.60近辺まで下落しました。

しかし、その後EUR/JPYの買いが強まったことから、再び88円台を回復し、結局引き続き買い優勢を印象づけました。

EUR/USDは、ロンドンタイム、1.3000を割ろうとかなりしつこく売られ、実際1.2998近辺まで下げましたが、1.3000を割り込んでもロングのロスカットは出ず、むしろ売り込んだ向きのショートポジションが膨らんでしまったもようです。

そして、雇用統計後は、ドル/円が下落したこともあり、ドル売り(ユーロ買い)が強まり、結局1.3089近辺まで上昇しました。

今回の雇用統計からわかったことは、ドル/円の買い気は依然として強いこと、また全体的なドル高相場が到来するのではないかと見ていますが、それ自体まだ否定されたわけではないにしても、本格化するには時間が必要だということでした。

来週から、また新たな相場が始まるものと思われます。

ミズラン(Mizlin) Part.255

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

小松屋 人形町本店
東京都中央区日本橋人形町3-7-2
03-6661-9851

意地が悪いようですが、おいしいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

人形町の交差点のすぐ近くにあるお肉屋さんが直営するお店です。

ガッツリお肉が食べたい時は、お勧めです。

まずは、生ベーコン、手作りソーセージにミックスサラダ、そしてレバーペーストを頂きました。

味はどれも美味しいです。

そして、ここへ来たら、やっぱりビフテキが食べなくてはということになり、ビフテキを頼みました。

店員さんが、肉の種類、国産・輸入、量、焼き具合などを、親切に尋ねてくれました。

結局、低脂肪牛リブロース(群馬県産・小堀正展牧場)を友人と二人で、550グラムぐらい焼いてもらうことにしました。

しばらくして、焼き上がったビフテキは、食べやすい大きさに切り分けられて持ってこられました。

結構、たっぷりな量でしたが、赤ワインを飲みつつ、ペロリと頂きました。

美味かったです。

米雇用統計による相場展開はいかに?

昨日発表の12月のADP雇用統計が21.5万人と予想の14.0万人を上回ったことから、本日発表の米雇用統計の非農業部門雇用者数が当初の予想15.3万人を上回り17.0~18.0万人ぐらいになるという観測が一部では出ています。

実際、17.0~18.0万人となるとドル/円は上昇し、88円台に乗せる可能性があります。

しかし、全体的にもドル高相場になってきていますので、EUR/USDも下落(ドル買い)になるものと思われ、一時的にEUR/JPYは上がるかもしれませんが、その後は結局EUR/JPYは下がるのではないかと見ています。

一方、ADP雇用統計と非農業部門雇用者数との相関性は過去あまりなかったことも事実で、もし非農業部門雇用者数が予想を下回ることになると、ドル/円は素直に下落(円買い)、EUR/USDはリスクを回避するために売り(ドル買い)になり、結論的にはEUR/JPYは下がることになるのではないかと思われます。

つまり、非農業部門雇用者数の結果が良くても悪くても、EUR/JPYは一時的な上昇の場合はあっても、結局下がる可能性が高いのではないかと見ています。

ドル高相場に転換するか

相場が円安相場から、全体的にドル高相場に変わってきている可能性があることが気になります。

たとえば、今まで、おとなしかったEUR/USDが下落に転じています。

そのため、今までドル/円の上昇によって上がってきたEUR/JPYは、頭打ちになっています。

このドル高相場が息の長いものになると、さらにEUR/JPYは下落することになるものと思われます。

したがい、EUR/USDの売りでも良いでしょうが、EUR/JPYの売りでもまた良いのではないかと考えています。

気になるクロス円

東京のインターバンク勢が、三が日を終え、マーケットに戻ってくるなり、ドル/円、クロス円を買ったという印象です。

しかし、相場はドル高に転換してきているものと思われ、特にクロス円については、より上昇力の弱いクロス円の順に、反落の可能性が出てくるのではないかと見ています。

尚、昨日のADP雇用統計が予想より良かったことから、今日の米雇用統計も事前の予想よりも良いのではないかとマーケットではささやかれているようです。

しかし、こればかりは、出てみないとわかりません。

2013/01/03

全体的にドル高進行

ニューヨークダウは、発表されたFOMC議事録によれば、量的緩和策の早期解除の観測が浮上したことから反落し、前日比21.19ドル安の13,391.36ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたFOMC議事録によれば、量的緩和策の早期解除の観測が浮上したことから上昇し、暫定値ながら前日比0.070%上げて1.907%で引けました。

原油価格は、発表されたFOMC議事録では、量的緩和策の早期解除の観測が浮上したことから、前日比0.20ドル安の92.92ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下落したことを受け下げ、前日比14.20ドル安の1,674.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USD中心にドル高となり、EUR/USDは、一時1.3047近辺まで下げました。

これに伴い、EUR/JPYなどクロス円も下げたことから、ドル/円もいったんは86.77近辺まで下げたものの、その後は全体的なドル高に押される形で87.35近辺まで回復しました。

しかし、全体的なドル高基調になってきており、ドルに対する円とその他通貨のボラティリティ―(価格変動率)の差から、クロス円が下がる可能性は高く、それを受けてドル/円も上値が抑えられることも考えられ注意が必要だと思います。

尚、発表された12月のADP雇用統計が21.5万人と予想の14.0万人を上回ったものの、週次の米新規失業保険申請件数は37.2万件と予想36.0万件より悪く、結果的に良い結果と悪い結果が相殺する格好となりましたが、いずれにしましても本日の米雇用統計の発表が注目されます。

ドル/円、本当にマーケットはロングか

現状のドル/円を見てみますと、高止まりして、ロングが溜まっているようには思えません。

それを、私なりに解釈しますと、ごく一部の米系ファンドやシカゴIMMのプレーヤーはドル/円のロングを持っていても、マーケットの大勢は今回のドル/円の上げに乗り遅れていて、マーケット全体としてはドル/円のロングポジションは偏在しているためではないかと思われます。

そのため、あたかもロングがないように見えても、そのごく一部のマーケット参加者が持っているロングは大きく、また投機のポジションである以上は、どこかのタイミングではポジションを手仕舞ってくるものと思われます。

手仕舞ってくる時に買いに回るのは、買い遅れ組だと思われ、皮肉にも相場は下げながら、ロングポジションが膨らみ、さらに下げやすくなるのではないかと考えます。

そういう意味で、買い下がりは危ないと思っています。

重いユーロ

EUR/USDは、日足ベースで9月以降、まず天井圏を形成する三山(さんざん)を作りかけて失敗しました。

次に上抜けようとウェッジ(楔形)・フォーメーションを作って上値を何度も試したものの、ここに来て失敗する可能性が高くなっているように見ています。

特に、12月17日以降、盛んに持ち上げようとしましたが、結局高い位置で定着することはできず、上ヒゲを幾度も出し、さらに日足の実体が頭が丸くなるような形状(ラウンディング・フォーメーション)になり、上値の重さを確認しつつあるように思います。

このことは、ユーロ圏諸国の債務問題や景気回復などについて、結局まだ問題が解決したという確信を持ちきれず、ユーロ買いが続かないこと示しているのではないかと思われます。

思惑いろいろ

EUR/USDは、東京の寄り付きにあたる本日の午前9時の時点のレベルが1.3183-85近辺となり、1.3196近辺の5日移動平均線を下回りました。

しかも、5日移動平均線は、1.3207近辺にある10日移動平均線をも上から下に割り込んできており、二重の意味で売りが示唆されています。

一方、ドル/円は、日足で見る限り、依然として、長い上ヒゲは出現しておらず、それだけを考えれば、すぐに下落する感じはありません。

ただし、一本調子の上げ相場が続いているため、買い遅れているマーケット参加者が多いことも確かだと思われ、押し目を買い下がるようになると。下げやすくなるものと思います。

2013/01/02

ドル/円高止まり、EUR/USDに下落の可能性

ニューヨークダウは、「財政の崖」がひとまず最悪の事態は回避されたことから大幅上昇となり、前営業日比308.41ドル高の13,412.55ドルと続伸し、昨年10月中旬以来、約2ヶ月半ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ひとまず「財政の崖」転落が回避されたことで安心感が広がり、暫定値ながら前営業日比0.078%上げて1.835%で引けました。

原油価格は、「財政の崖」がひとまず最悪の事態は回避され、ニューヨークダウの大幅上昇に連れてリスク選好の買いが強まり、前営業日比1.30ドル高の93.12ドルで引けました。

金価格は、「財政の崖」がひとまず最悪の事態は回避されたことが好感され上昇となり、前営業日比13.00ドル高の1,688.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、アジアタイムに87.33近辺の高値をつけた後も、高止まり状態が続きました。

これだけを見ている限りは、あまり円ショートにマーケットのポジションが偏っていないように見えますが、12月24日時点でのシカゴIMMの円ショートも高水準でしたし、米系ファンドも円売りポジションをキープしているもようです。

むしろ、彼らは、大量の円ショートを手仕舞うことのできる厚みのあるマーケット、つまり東京マーケットが再開する4日(金)を待っているのではないかと思われ、警戒が必要です。

尚、米国債利回りが上昇しており、それと相関性が高いドル/円にとってはサポート材料になっています。

一方、EUR/USDは、昨日のアジアタイムに1.3299近辺まで上昇しましたが上げは続かず、海外に入り1.3157近辺まで反落しました。

これにより、EUR/USDは、日足で長い上ヒゲが出現しました。

また、ニューヨーク引け際の実勢値は、1.3208近辺にある5日移動平均線を下回っており、しかも5日移動平均線自体も下向きになっていることから、さらに下落する可能性があるものと見ています。

年末年始相場に警戒

欧米勢が、12月25日のクリスマスが明け、さらに26日の英ボクシングデーも終わると、新年度入りし、年末年始の相場で仕掛けてくるのは毎年恒例と言えます。

欧米勢が年末年始に仕掛けるのは、新年度に入って、ファンドマネージャーやトレーダーが結果を早く求められるためで、利益を前倒しで出そうとするからです。

しかも、本邦勢は正月気分に浸っているため、円絡みのマーケットが薄くなっていることもあって、例年円が狙われやすくなっています。

ただし、気をつけておかなければならないことは、こうした荒っぽい年末年始の相場は、あくまでも短期の投機相場である以上、どこかで、必ず手仕舞いが入るということです。

手仕舞いもかなり荒っぽく、これには、十分な警戒が必要です。

ドル/円、クロス円、未だ長い上ヒゲ出現せず

日足で見てみますと、今回のドル/円やクロス円の上昇は、長い上ヒゲが出ていないことがわかります。

上昇も極まって長い上ヒゲが出現すると、上昇が一服することが多く、これがまだ出ていない以上は、上値を試していかざるを得ないと思います。

今回のドル/円、クロス円のような上昇トレンドでは、高値を自分で掴むつもりで買っていかなければ、上げの波には乗れません。

ただし、マーケットのポジションをスクイズ(崩す)することばかりを考えているロンドンには、十分警戒が必要です。

EUR/USD、引き続き下落の可能性

全体的に小動きです。

ただ、米上院が「財政の崖」回避法案を可決したわりには、静かなマーケットが続いています。

尚、EUR/USDの日足を見てみますと、実勢値が1.3211近辺の5日移動平均線を下回って、既に3営業日目に入っており、下落の可能性があります。

ドル/円、クロス円は、横ばいです。

2013/01/01

意外に平静なマーケット

1日は、新年のため、東京、ロンドン、ニューヨークの各市場は休場でした。

懸案の財政の崖ですが、米上院は1日の午前2時(日本時間1日午後2時)に「財政の崖」回避に向けた法案を、賛成多数で可決しました。

今後の焦点は現地時間1日昼から再開される下院での審議に移ります。

これを受けたシドニーの為替マーケットですが、意外にも平静です。

午前6時15分現在の各レートは以下の通りです。
(カッコ内は、12月31日のニューヨーククローズです)

ドル/円 86.54(86.72)
EUR/USD 1.3189(1.3178)
EUR/JPY 114.14(114.28) 

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