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2013/09/30

相場の乱高下は続くか

ニューヨークダウは、米政府機関が翌日から一部閉鎖される可能性が高まったことが嫌気され全面安となり、前週末比128.57ドル安の15,129.67ドルと続落し、3週間ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議の難航の中、小幅低下し、暫定値ながら前週末比0.011%下げて2.614%で引けました。

原油価格は、米財政協議の難航を受け続落し、前週末比0.54ドル安の102.33ドルで引けました。

金価格は、米財政協議の難航を受け、他のプロダクツ(投資対象)の下落に連れて下げ、前週末比12.20ドル安の1,327.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、東京そしてロンドンでは、米財政問題に加え、ベルルスコーニ元首相率いる自由国民党の全閣僚の辞意を受けたイタリアの政局混乱を受けて、リスクを回避しようとするドル買い円買いが強まりました。

しかし、ニューヨークに入り、ポジション調整が強まり、まずはEUR/USDが反騰(ドル売り)、そしてクロス円の上昇を受け、ドル/円も98円台に反発(円売り)となりました。

今日も、米財政協議が継続する上に、安倍首相が消費税引き上げ判断と経済対策を発表するなど、イベントは続き、相場の乱高下が予想されます。

今週は、まだまだイベントは続き、相場も乱高下が予想されますので、十分な警戒が必要と思われます。

ドル/円、売り優勢 

ロンドンは、ドル/円のショート・スクイズを試みましたが、それ以上に戻り売りがきついもようです。

やはり、9月24日時点のシカゴIMMでもネットの円ショートが依然かなりあることを考えますと、期限間近の米国の財政問題に対するマーケットの危機意識は強いととるべきと思われます。

ドル/円は、再び下値を試しそうです。

ドル/円、マーケットはショートか

値動きを見ていますと、EUR/USDもショート気味ですが、それにもまして、ドル/円がショートになっているように思われます。

やはり、テクニカル的に、三角保ち合い(もちあい)が下に割れたことで、マーケット・センチメントがベア(弱気)になっているものと思われます。

まだ、東京タイムの間は、そうした売って下げてまた上げるという繰り返しを続けるかもしれません。

しかし、ロンドンタイムともなれば、ロンドン勢が、東京タイムにショートポジションができていることに気づくのに、それほどの時間は掛からないものと思います。

そして、東京・アジア勢のショートポジションをスクイズ(崩す)しようとするものと見ています。

ドル/円、気になる輸入企業の動向

ドル/円は、今日のシドニーが97.65近辺で寄り付いたことにより、三角保ち合い(もちあい)を下に割っており、テクニカル的には下げやすくなっています。

問題は、輸入企業という実需筋のドル買いがどう出るかということです。

下を攻めるとなると、現在日本は貿易赤字国ですので、ファンド筋が上値を試した時に上げを止めた輸出企業からのドル売り以上に、下がれば輸入企業からのドル買いがさらに出るものと思われます。

したがい、単にテクニカル的な見方だけに頼るのは、危険ではないかと考えています

もりだくさんな週が開始

米下院が上院予算案を拒否し、米政府機関の閉鎖の恐れが出ていることが円買いにつながりました。

このほか、連立政権の一角を担うイタリアのベルルスコーニ元首相率いる中道右派政党・自由国民の閣僚が辞任表明したことが、ユーロ売りドル買いとなりました。

ドル/円は、今日が30日で、5・10日(ごとうび)であり月末日・期末日でもあり、仲値に向けて、輸入企業、投信の買いが出やすいものと思われます。

今週は、いろいろイベントもあり、乱高下しそうです。

2013/09/29

ドル高円高

リスクを回避するためのドル高円高の展開となっています。

米下院が上院予算案を拒否し、米政府機関の閉鎖の恐れが出ているためと思われます。

ドル/円は、97.50を割り込むかが注目されます。

【ご参考】
先週金曜のニューヨーククローズ
ドル/円 98.28
EUR/USD 1.3522
EUR/JPY 132.85

これからの展開は(2013/09/29)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、安値圏を形成しています。

あまり、安値圏からさらに下げられないようですと、反発の可能性が出てきます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

9月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング129,862枚vsユーロショート64,018枚、ネットユーロロング65,844枚(前回ロング31,907枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング18,173枚vs円ショート110,991枚、ネット円ショート92,818枚(前回ショート88,794枚)です。

ユーロのネットロングが倍増しています。ただし、まだ買い過ぎには至っていません。

円のネットショートは、狭い値動きにもかかわらず、減るどころか、むしろ増えています。

さて、今週ですが、主だった重要イベントや経済指標だけでも、以下のように目白押しです。

1日(火)安倍首相が消費税引き上げ判断と経済対策を発表、第3四半期日銀短観、8月の日本の雇用統計、RBA(豪中銀)政策金利決定、9月の独雇用統計、8月のユーロ圏失業率、9月のISM製造業景況指数
2日(水)ECB政策金利決定、ドラギECB総裁記者会見、9月のADP雇用統計、バーナンキFRB議長講演
3日(木)週次の米新規失業保険申請件数、8月の米製造業新規受注、9月のISM非製造業景況指数
4日(金)日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見、9月の米雇用統計

それぞれの結果に対して、マーケットは一喜一憂するものと思われますが、結局は、月間最注目で通常金曜に発表される米雇用統計の発表によって、相場は方向づけられるのではないかと見ています。

私自身は、依然ドル安を見ていますが、U.S.Dollar Indexのところでコメントしましたように、「安値圏からさらに下げられないようだと、反発(ドル高)の可能性が出てくる」のではないかと見ています。

また、IMMポジションのところで申し上げましたように、ユーロのネットロングが倍増していますが、まだ買い過ぎには至っていない一方で、円のネットショートは、狭い値動きにもかかわらず、減るどころか、むしろ増えていることに注目しています。

つまり、動くとすればドル円で、方向は下落(円高)になる可能性があると見ています。

ただし、日本は貿易赤字国であることは変わっていませんので、ロングのポジション調整の下げが一巡すれば、輸入企業からのドル買いが湧いてくるように出てきて、ドル高方向に押し戻されるのではないかと思われます。

尚、EUR/USDですが、下押しはあっても、結局は上昇するものと思われます。

そして、EUR/JPYは、結局は横ばいではないかと見ています。

2013/09/27

期が変わる10月1日以降に注目

ニューヨークダウは、米財政問題をめぐる警戒感から売られ、前日比70.06ドル安の15,258.24ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議が難航しているため、市場の不安感が強まり、逃避買い(利回り低下)が出て、暫定値ながら前日比0.025%下げて2.625%で引けました。

原油価格は、予算など財政を巡り米与野党が対立していることが嫌気され、前日比0.16ドル安の102.87ドルで引けました。

金価格は、量的緩和の長期化観測や、米財政協議が難航する中買いが強まり、前日比15.10ドル高の1,339.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、前日ドル強含みとなりましたが、金曜は、麻生財務相が法人実効税率引き下げに改めて慎重な姿勢を示したことをきっかけに売りが強まり、ニューヨーククローズまで下げが続きました。

この分では、来週初も売りが先行するものと思われます。

一方、EUR/USDは、ロンドンに入り買いが強まり、ニューヨークではさらに一時1.3564近辺まで上げましたが、引き続き上値は重く、ニューヨークでは反落気味となり、1.3513近辺まで下げる局面もありました。

ドル/円は、未だにどうもロング気味のように思われ、引き続き下げる可能性はあります。

EUR/USDは、結局、まだ高いところは買えないようですが、やはり、なにかの拍子で下げれば、押し目買いが良いように思います。

今までのターゲット通貨であったドル/円から、私が新しいターゲット通貨と見ているEUR/USDへの乗換えが本格的に起きるとすれば、9月末を過ぎた来週火曜以降ではないかと見ています。

ハンコ

今や、中国と言えば、北京、上海はじめ各都市ですが、それほど自由にメインランド・チャイナ(中国本土)に行けなかった頃の中国の窓口は、香港でした。

初めての香港出張の時でした。

まだ、その頃の香港は英国領で、街の中の、交通標識もロンドンと変わらず、ロンドンにいたことのある私にとっては、馴染み深いものがありました。

出張の目的は、アジア地域の各拠点の為替担当者が集まっての会合でしたが、何を話したのか、全く覚えていません。

ミーティングが終わって、街に出てみましたが、人通りも多く活気に満ちていました。

特に、金を売るお店はキンキラキンで圧巻でした。

ブラブラしていたところ、そう言えば、香港には、屋台でハンコを作ってくれるところがあって、結構良いものだと誰かに聞いたことを思い出し、探してみました。

メインストリートから一歩入った裏通りに行ってみると、確かにありました。

あたりまえのように英語は通じず、しかし、私が何を望んでそこにいるのかは明白ですので、なんと彫ってほしいかだけ、漢字で書いて渡せば事は足りました。

漢字は、こういう時、便利です。

ハンコの大きさは、実物を見せてくれましたので、蔵書に押すぐらいの四角い大き目のものを選びました。

明日の何時に来てくれと紙に日時が書かれ、確か代金の半分を前払いして、オフィスに戻りました。

その翌日は土曜日で、香港島と九龍半島との間のフェリーに乗ったり、2階建路面電車に乗ったり、タイガーバームガーデンに行ったりした後、昨日の屋台に出掛けました。

多少の不安は正直ありましたが、行ってみれば、昨日のおじさんがいて、出来上がったハンコが立派な箱に入って出てきました。

試しに押してみると、大きくてはっきりとした印影で、これはいい買い物をしたと思いました。

海外旅行をして、ブランドものを買うより、こうした地元産のものを買うのが好きです。

このハンコを、今でも使っていますが、いい旅の思い出です。

ドル/円の問題点

ドル/円の問題点は、マーケット参加者の多くが、引き続き、ドル/円はどこかでは上がると見ていることだと思います。

そういう私自身もすぐではないにしろ、来年の3月頃には、再び上がるのではないかと見ています。

しかし、ドル/円が上がるために一番必要なのは、ドルのショートポジションの積み上がりです。

これができずに、逆にドルのロングポジションばかりがマーケットにあれば、上がるものも上がりません。

そうしたロングのマーケットでは、ここのところ続いているようなレンジ相場が長期間続くか、あるいは短期間でレンジ相場を終わらせるためには、少なくともロングポジションが大きく投げさせられるような局面がないとならないと思います。

それでは、どちらが現実的かと言えば、レンジ相場が長期間続くほうではないかと見ています。

したがい、もし、レンジ相場が長期化するようであれば、ファンド筋は、ドル/円に妙味を失い、他の通貨に乗り換えていくものと考えています。

EUR/USD、目先は下げか

EUR/USDは、9月18日にFRBが予想外に量的緩和を据え置いたことから、1.33台から1.35台後半まで上昇しました。

しかし、それから今日で7営業日の間、1.3500を挟んで揉み合いが続いています。

その間、上昇をサポートしていた5日移動平均線は、24日頃には上昇から水平となり、その後は、徐々に下向きになってきています。

それを見てしまうと、見た目には、買い気に見えるEUR/USDも、むしろ下がる可能性が徐々に増してきているように感じます。

EUR/USD、静かながら潜在的には動きたそう

東京は、欧米勢が四半期決算、本邦勢が上半期の決算を来週の月曜に控えているせいか、閑散としています。

ドル/円は、オープン前後に小緩みました。

EUR/USDは、小動きながら、買いがやや強めです。

EUR/USDは、潜在的には動きたがっているような雰囲気を感じます。

2013/09/26

EUR/USDの方向性は、フィフティー・フィフティーか

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が30.5万件と予想の32.5万件より改善したことから、値頃感から買いが入り、前日比55.04ドル高の15,328.30ドルと、6営業日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が予想より改善したことから上昇に転じ、暫定値ながら前日比0.016%上げて2.644%で引けました。

原油価格は、前日までの下げで値頃感が出て、6日ぶりに反発し、前日比0.37ドル高の103.03ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下落したことを受け反落し、前日比12.10ドル安の1,324.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、発表された週次の米新規失業保険申請件数が予想より改善したことから、強めに推移したものの、日足ベースで見る限りでは、レンジ相場の域は脱していません。

一方、EUR/USDは、日足ベースでは、上げきれず下げきれずで、高値圏での揉み合いが続いています。

このまま高値を更新できずに、1.3450近辺を割り込んでくるようであれば、9月18日に1.3350近辺から1.3515近辺まで急伸して出来た、窓を埋める可能性が出てきます。

逆に、1.3550近辺を上に抜けてくれば、上昇を再開することも考えられます。

今のところ、どちらの可能性もフィフティー・フィフティーという状況だと思われます。

放れにつく、つまりブレイクアウトエントリーが良いかもしれません。

ターゲット通貨の入れ替えは近いか

本日の東京でのドル/円の乱高下で、マーケットは痛み、しかもレンジ相場で、値動きは限られているときていますので、「危険で儲からないドル/円」という印象を、マーケット参加者に与えたものと思います。

こうなると、先日来申し上げていますように、EUR/USDへのターゲット通貨の入れ替えは、それほど遠くない将来にやってくるものと思われます。

ロウソク足の形状から、EUR/USDの日足を見てみますと、一昨日下押しされ、そして昨日の朝の時点で、5日移動平均線が下向きになっていて、非常に下げやすい形状をしていたにも関わらず、ロンドンタイムに入ると、猛烈な買いが入り、1.35台を回復するに至りました。

テクニカル的に強く下向きのバイアスがかかっていたのを、押し戻しているだけに、相当の買い圧力がかかったものと見ています。

したがいまして、今日とは申しませんが、近い将来、EUR/USDは上昇するものと見ています。

ドル/円急騰の舞台裏

ドル/円の急上昇のきっかけは、投資信託(投信)の設定に伴うドル/円の買いだったもようです。

これにより、ショート筋の買戻しにつながりました。

ドル/円、見方に誤りがありました

ドル/円のマーケットポジションを、見誤っておりました。

ドル/円は買い下がってマーケットポジションは、ロングと見ました。

しかし、実際は、輸入企業などのドル買いオーダーがあるところに、売りで仕掛けたため、マーケットポジションは急激にショートに偏ったようです。

そして、下げきれなくなったところで、我慢しきれず大きくショートカバーが入ったもようです。

上値が切り下がるドル/円

ドル/円は、1時間足で見ると、徐々に戻りの高値が切り下がってきており、気になるところです。

こうしたダラダラと下がる時は、買い下がっている時に目にすることが多く、特に、国内のマーケット参加者の多くが、未だにドル高円安を見ていますので、下げてくれば、買い場とみて買い下がっている可能性があります。

しかし、あまりに多くのマーケット参加者がドルを買い下がると、当然マーケットのポジションはロングになり、戻らなくなれば、さらに一段下げることになります。

さらに、ロンドン勢が、東京タイムにロングが出来たことに気づけば、崩しにかかるものと思われますので、警戒する必要があります。

ドル/円、実需の買いもしっかりあるもよう

ドル/円は、昨日から売り込まれて、98.50や98.45などのロング筋のストップロスがつきました。

しかし、輸入企業からのドル買いが結構出ているようです。

また、月末が近づいているため、投信の設定による外貨買いも出ています。

EUR/USDは、4半期末ということから、欧州の実需筋からのユーロ買いが目立っています。

2013/09/25

米財政問題がどれだけマーケットに影響?

ニューヨークダウは、米財政問題への警戒感が強まり続落し、前日比61.33ドル安の15,273.26ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議が難航する中、量的緩和の縮小開始に対する不透明感も強く下げ、暫定値ながら前日比0.036%下げて2.619%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に増加していたことから売りが強まり、前日比0.47ドル安の102.66ドルで引けました。

金価格は、米財政協議が膠着していることや、EUR/USDが堅調だったことから買いが強まり、前日比19.90ドル高の1,336.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、米国では、米政府の新年度が10月からであるため、新しい会計年度の予算が必要になるため、借入権限を連邦政府に認める必要あり、ここにきて、再び財政問題がマーケットの材料となってきています。

為替では、この問題はドル売り材料となっています。

ドル/円も、下値が堅かったものの、執拗に売られました。

ただし、わが国は、現在貿易赤字国であるため、輸出のドル売りより、輸入のドル買いの方が多いわけで、下がれば輸入企業のドル買いが執拗に出ているものと思われます。

一方、EUR/USDは、テクニカル的には上値の重い形状をしていたものの、米財政問題によるドル売りも出たものと思われます。

昨日の値動きを見ていますと、1.3500より下で、投資家と思われる買いがしつこく出ていたもようで、この動きは無視できないものがあると思われます。

マーケットは、量的緩和の縮小に加えて、米財政問題というフレッシュなテーマが出てきているように思われます。

ファンド筋の、ターゲット通貨の乗り換えはあるか

今月は、ドル/円急騰という米系ファンドの目論見に反して、ドル/円は、2円そこそこしか上がらず、その後は逆に約3円ほど反落するという有様で、完全に期待はずれなものとなりました。

しかし、彼らとしては、投資家から資金を集めたかわりに、運用成績を上げなければなりませんので、何とかしなくてはなりません。

つまり、彼らは、いつまでも動かない通貨につきあっているとは考えづらく、このまま行けば、たぶん、来月初旬には、本格的に通貨を乗り換えるものと思われます。

私は、そのターゲット通貨は、EUR/USDだと思っています。

まだ、高いところは買えないEUR/USDですが、押し目を拾っていって良いように思います。

EUR/USDは、マーケットはロングか

海外の投資家は、特にEUR/USDに対して、未だ明確な方針を示していないもようです。

こうなると、相場は投機筋によって作られていますので、たとえば、今回のような、米量的金融緩和策の縮小見送りをネタに、1.33台から1.35台に買い上げた相場であるなら、まだロングポジションがマーケットに残っており、時間が経過しても、高値1.3569以上に上げられなければ、反落の可能性が高まるものと思われます。

現在、レベル感から、ユーロ買いが出ていますが、それは、折角昨日多少なりとも減ったユーロロングが、また増えることを意味しているものと考えます。

ユーロの下落の可能性も、考えに入れておく必要があるように思います。

動意が乏しいのは4半期決算前のためか

全体的に、方向感ははっきりしません。

ただ、ドル/円にしても、EUR/USDにしても、下がりきらないこともあって、若干ではありますが、BID(買い気)になっています。

動意の乏しいのは、9月末の四半期決算を控えていることもあるようです。

尚、海外の投資家筋の動向ですが、ドル/円に対してもEUR/USDに対しても、あまりブル(強気)にもベア(弱気)にも偏っていないようです。

2013/09/24

EUR/JPY売り込まれる

ニューヨークダウは、米財政問題をめぐる不透明感から買いが手控えられ、前日比66.79ドル安の15,334.59ドルと4営業日続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、早期の量的緩和縮小開始への期待感が後退していることから低下し、暫定値ながら前日比0.047%下げて2.653%で引けました。

原油価格は、オバマ米大統領がイラン核開発問題の外交的な解決へ向けた取り組みを加速する考えを表明したことから、イランとの緊張緩和期待が高まって、利益確定売りが強まり、前日比0.46ドル安の103.13ドルで引けました。

金価格は、中東情勢への懸念が緩和する中、利益確定売りが続き、前日比10.70ドル安の1,316.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムから、上げては下げ、また上げては下げを繰り返しながら、徐々に上値を下げてきました。

それは、EUR/USDも、傾向的にはドル/円と同じで、戻りきらなくなりました。

ドル/円とEUR/USDの値動きを見る限りでは、その原因は、先週後半上昇したEUR/JPのロングポジションを崩そうとする売りが強烈に入っていたためのように思われます。

今のところ、EUR/JPYは、安値圏を形成していますが、特にEUR/USDの戻りが弱いことから、EUR/JPYに下げ余地はまだあるのではないかと見ています。

ドル/円、レンジブレイクできるかできないか

ドル/円の日足を見てみますと、以下のように移動平均線が収束しています。

99.14近辺 10日移動平均線
98.96近辺 25日移動平均線
98.89近辺 5日移動平均線
98.80近辺 90日移動平均線

一般的にこれだけ複数の移動平均線が収束していると、レンジブレイクするものです。

しかし、今回の場合は、むしろ動き出そうとするエネルギーが抜けて行っているのではないかと見ています。

なぜ、そうなるのかを、私なりに考えてみますと、たぶん、上下に実需のオーダーがならぶため、破裂しようとするエネルギーを吸収してしまうためではないかと思われます。

尚、今後、絶対にブレイクアウトしないというわけではありませんので、状況に応じて臨機応変に相場を見ていく必要はあります.

しかし、この9月のドル/円相場を見ていますと、パワーにものを言わせてレンジブレイクしようとした米系ファンドが、結局約3円幅のレンジをブレイクアウトできないところに、実需というブレイクアウトしようとするエネルギーを吸収してしまう存在を無視できないと思われます。

気になるEUR/USD

EUR/USDは、今日の東京オープンが1.3496-98近辺になったことにより、これまで上昇を強くサポートしていた現在1.3514近辺にある5日移動平均線を下回って寄り付いています。

まだ5日移動平均線自体は、上向きのため上げの勢いが残っていることも確かです。

ただし、1時間足で見てみますと、1.3350近辺と1.3490近辺の間に大きなギャップ(窓)が開いていることも無視できません。

昨日も下げた後、1.3515近辺から上に戻しきれずにいた上に、現状5日移動平均線があるレベル近辺でもあり、この1.3515近辺を上抜いて反発することができないと、1.3350方向に向けて、下落する可能性が高まるのではないかと危惧しています。

表向き静かなマーケット

閑散です。

月末絡みの実需の動きも、特に目立ってはありません。

ドル/円は、やや買い気が強まっていますが、買い手は見えません。

EUR/USDは、現状レベルから1.3350に掛けて、窓が開いているのが、気になります。

2013/09/23

全体的に底値確認が必要か

ニューヨークダウは、米財政協議の行方や米FRBの量的緩和策の先行きに対する不透明感などが重しとなって売られ、前週末比49.71ドル安の15,401.38ドルと、3営業日続落で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁やロックハート・アトランタ連銀総裁の発言から、緩和政策の長期化の見方が強まり低下し、暫定値ながら前週末の0.035%下げて2.699%で引けました。

原油価格は、シリア情勢が落ち着く中、ナイジェリアやリビアの生産も持ち直してきており、中東の需給懸念が後退したことから続落し、前週末比1.16ドル安の103.59ドルで引けました。

金価格は、中東情勢への懸念が後退する中、利益確定売りが強まり、前週末比5.50ドル安の1,327.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円、EUR/USDともに、買い下がってロングになってしまったもようで、戻りは一時的で、結局安値圏での引けとなりました。

その結果、ドル/円とEUR/USDの合成である、EUR/JPYも下落が続きました。

特に、EUR/USDは、独総選挙の結果については、既に市場で織り込まれていたことが上値を重くし、さらに下落過程で買い下がったことから、さらに下げやすくなったものと思われます。

ドル/円も、EUR/USDも、そしてEUR/JPYも、未だに底値を確認したとは言い難く、当面は様子を見たいと思います。

EUR/USD、上昇再開の急所か

EUR/USDは、テクニカル的には、先週水曜に大陽線を出した後、木曜、金曜と、小短線が続けて出ており、酒田五法では、「二ツ星」と呼んでいます。

「二ツ星」は、上伸途上の相場では、次の上放れが買い増しの急所とされています。

つまり、先週金曜のニューヨークローズが1.3527に対して、本日のシドニーが1.3547近辺と上放れていることから、上昇再開の急所の可能性があるのではないかと見ています。

このあたりについては、今日の欧州タイムになるとはっきりしてくるものと見ています。

ドル/円、軟化の可能性?

ドル/円は、今のところ、99.07近辺にある90時間移動平均線がサポートになっています。

しかし、この水準をしっかりと下回ってくると、98.00近辺までは下げやすいものと思われます。

ただし、98.00以下は、輸入企業のドル買いオーダーも待っているものと思われますので、あまり大きく下がるとは見ないほうがよろしいかと思います。

なぜなら、ドル/円の上値は、輸出企業によって抑えられているのに対して、ドルの下値は、輸入企業によって支えられていて、しかも、現在日本は貿易赤字国ですから、輸出のドル売りより、輸入のドル買いの方が多いからです。

EUR/USD、気になる独総選挙に対する独国内の反応

それぞれの通貨ペアが、先週金曜のニューヨーククローズと本日のシドニーとの間でできたギャップ(窓)を埋めた後は、閑散です。

日曜に行われた独総選挙に対するドイツ国内の反応は、まだ織り込まれてはいないものと思われます。

ロンドン市場以降のEUR/USDの展開が気になります。

ドル/円の日足の複数の移動平均線が収束してきており、動き出す可能性がありますので要警戒です。

2013/09/22

独総選挙、メルケル首相の3期続投確実か

独総選挙が現地時間22日に開票され、出口調査によりますと、メルケル首相の保守与党キリスト教民主・社会同盟の得票率は42.0%で、26.0%の最大野党の社会民主党に大差をつけました。

首相の3期目続投は確実で、焦点は連立政権の枠組みに絞られました。

EUR/USDは、シドニーマーケットでは、今のところ、先週末比、ややユーロ高となっています。

尚、ドル/円は、先週末比、やや円高です。

【ご参考】
先週金曜のニューヨーククローズ
ドル/円 99.37
EUR/USD 1.3527
EUR/JPY 134.37

[9/21] FX攻略.com にコラム掲載

2013/09/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 11月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「マーケットのつわものたち」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 11月号

これからの展開は(2013/09/22)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、下落途上にいます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

9月17日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング100,963枚vsユーロショート69,056枚、ネットユーロロング31,907枚(前回ロング12,696枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング26,088枚vs円ショート114,882枚、ネット円ショート88,794枚(前回ショート95,066枚)です。

ユーロは、再びネットロングがやや増えてきています。

円は、方向感がはっきりしないにも関わらず、相変わらずネットショートが多い状況です。

今週は、まず、このIMMポジションについて、もう少し考えてみたいと思います。

EUR/USDの日足を見てみますと、先週18日に、FRBがFOMCで予想外に量的緩和を据え置いたことを受け、約200ポイント上昇し高止まりしました。

一方、9月18日当日、ドル/円は約1円60銭下落後、翌日には約1円80銭の反発を見ており、まさに往って来いの状態でした。

これらのことからわかることは、EUR/USDは、ショートカバーで上昇したため、ネットロングが増えた格好にはなっていますが、高止まりしていることから実質的にはあまりロングにはなっていないものと思われます。

それに対して、ドル/円は、IMMポジションが88,794枚もの円ショートになっていたため、FRBがFOMCで予想外に量的緩和を据え置いた段階で、失望のドル売り円買いが出たものの、下げたところは、押し目買いの需要が高く反発したということだと思います。

つまり、ドル/円は、大きな円ショートを抱え込みながら、今のところ、トレンドレス(方向感がない)の状態にあるものと思われます。

こうしたドル/円、EUR/USDそれぞれの状況からすると、まずドル/円から申し上げれば、現状動きづらくはなっていますが、基本的にはドル買い円売りのポジションが溜まっているものと思われ、いずれはドルの下値を試す可能性があります。

一方、EUR/USDは、まだユーロロングのポジションの偏りも、それほど問題視するほどではなく、むしろ欧州危機でこれまでユーロが売られるだけ売られたことからくる反動の方が気になります。

特に米国と欧州との間の資金移動は、これまで活発に行われていたものの、欧州危機のため、資金が米国に滞留しているものと思われます。

これで欧州にとって良いニュースが飛び込んでくると、それを材料にして、欧州への資金還流に伴うユーロ買いが殺到する可能性があると思われます。

そういう意味からは、22日(日)の独総選挙は注目されます。

メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟の支持率は高く、第1党となって、メルケル首相続投の可能性は高そうです。

しかし、連立相手の自由民主党(FDP)は苦戦しており、このままでは過半数は獲得できそうになく、最大野党の社会民主党(SPD)と大連立の可能性もあります。

ただし、メルケル首相続投ともなれば、ユーロにとっては好材料となり、買い進まれる可能性はあると見ています、

さらに、24日(火)には独Ifo景況感指数の発表も控えており、EUR/USDに対する注目材料は続きます、

要は、これまでの主役通貨であったドル/円が保ち合い(もちあい)になる一方、EUR/USDは新たな主役通貨としてさらに上昇し、結果としてEUR/JPYはじめクロス円が上昇するという展開になるのではないかと見ています。

目先は、ユーロ買いをエクスキューズ(言い訳)する材料を探しているマーケットだと思います。

2013/09/20

独総選挙に注目

ニューヨークダウは、セントルイス連銀のブラード総裁が、米量的金融緩和政策に伴う証券購入の縮小を10月にも開始することが可能との認識を示したことから、米金融政策を巡る不透明感が強まり下落し、前日比185.46ドル安の15,451.09ドルと続落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、セントルイス連銀のブラード総裁が10月会合での量的緩和縮小の可能性を示唆したことで上昇したものの、ニューヨークダウが下落したことから下げに転じ、暫定値ながら前日比0.017%下げて2.735%で引けました。

原油価格は、これまでシリア情勢の緊迫化や、政情不安の続くリビアの石油供給懸念から買い持ちが積み上っていましたが、この日は持ち高調整の売りが強まり、前日比1.72ドル安の104.67ドルで引けました。

金価格は、ブラード・セントルイス連銀総裁が、指標次第では10月のFOMCでの量的緩和の縮小に可能性を示したことから、売りが優勢となり、前日比36.80ドル安の1,332.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、セントルイス連銀のブラード総裁が10月会合での量的緩和縮小の可能性を示唆したことで、一時ドル買い円売りが優勢となり99.67近辺まで上昇しましたが、その後反落しました。

EUR/USDは、日曜に独総選挙が予定されており、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟の支持率は高く、第1党となって、メルケル首相続投の可能性は高そうです。

しかし、連立相手の自由民主党(FDP)は苦戦しており、このままでは過半数は獲得できそうになく、最大野党の社会民主党(SPD)と大連立の可能性も高まるなど非常に流動的であることから上値が重い状況でした。

ドル/円も、EUR/USDも不透明感漂う週末となっており、様子を見るしかありません。

特に、独総選挙は、今後のEUR/USDの方向性を占う意味で大変重要です。

ポリスマン

ニューヨークにいた頃、同僚の台湾系アメリカ人のディーラーから、銃を撃ちに行ってみないかと誘われて、ウォールストリートがあるダウンタウンに行ったことがありました。 

射撃場は、ビルの地下4階にあり、そこで、銃を試射するという接待をしてくれる外為ブローカー(仲介業者)と落ち合いました。

射撃場内は、轟音のため、皆ヘッドホーンのようなイヤープロテクターをして、いざシューティング(射撃)となりましたが、実弾入りの銃を持ってみて、この銃口を自分に向けて撃てば俺はお陀仏だなと思うと、震え上がってしまい、闇雲に撃ちまくって終わりました。

撃ち終えて、他の撃ちに来ている人たちを見てみると、おばあさんがいたり、おじいさんがいたりで、米国がおかれている銃に頼らねばならない社会の暗部を見た思いがしました。

それから、レストランに行き、同僚とブローカーさんと三人で、ラッパ飲みをするアメリカンスタイルのビールの飲み方をしながらバーで話したのですが、そのブローカーさんは、昼間はブローカーをしていますが、夜は彼自身が住んでいるタウンを巡回するポリスマンだそうで、この人はいったいいつ寝ているのだろうと思ったものでした。

銃が好きなようで、ズボンをたくし上げて見せてくれましたが、足首のあたりに護身用の銃をつけていました。

また、以前、ロンドンにいた頃、欧州は車を相当飛ばすのでその流儀でいましたが、米国でも同じように飛ばしたところ、ハイウェイパトロールに捕まるわ捕まるわ。

初めて捕まった時は、路肩に車を寄せて、思わず外に飛び出ようとしたら、スピーカーで中にいろと言われ待っていると、ポリスマンが銃に手を掛けたまま車の側面に沿うようにして運転席まで寄ってきて、車内を見回して安全とわかって初めて、窓を開けさせる念の入れようでした。

このように、米国ひとつとっても、日本とは文化やリスクに対する考え方が大きく違います。

そうした考えの違う世界中の参加者によって外国為替市場は構成されていると考えておくべきで、日本の常識はマーケットでは常識ではないと思っておいたほうが良いと思います。

ダイヤモンド社【ZAI FX!】インタビュー掲載

ダイヤモンド社【ZAI FX!】の「先輩たちの話を聞こう!ほんとに勝ってるトレーダーの勝ち方マル秘テクニック」のインタビューを受けました。

題名は、「ディーラー歴30年の超ベテランに聞く FXで本当は大切な「第3の分析方法」とは?」です。

内容は、以下からご覧ください。
http://zai.diamond.jp/articles/-/151523

ドル/円、買い過ぎか

ドル/円は、昨日の高値99.61近辺から軟化してきています。

昨日の上げは、ショートの買戻しではなく、ファンド筋による買い上げだっただけに、ファンド筋中心にマーケットのポジションは、ロングになっているものと思われます。

ファンド筋にしてみれば、昨年10月から今年の5月までの8ヶ月間で約25円も、ドル高円安に持っていったという自負があると思います。

しかし、そうしてすんなりと25円も円安になる地合いもあれば、いくら買っても遅々として上がらない時もあるのが相場の力学です。

現在のようなレンジ相場では、丁寧に売り買いしないと、大変な損失を出してしまう怖さがありますので、十分注意する必要があります。

クロス円上昇のパターン

通常、クロス円の上昇は、EUR/USDなど円以外の通貨が対ドルで上昇(ドル安)する一方で、ドル/円は狭い値幅で往ったり来たりすることで上昇します。

しかし、昨日の場合は、ドル/円の上昇が先行し、あとからEUR/USDが上げで追随するという異例の展開でした。

率直に申し上げれば、米系ファンドが無理にクロス円を押し上げたと思います。

無理にクロス円を上げたとすれば、反動も起きやすいものと見ており、どこかのタイミングで、ドル/円も下げ、EUR/USDなども下がる(ドル高)になる可能性はあるものと見ています。

ただし、欧州危機以来、ユーロから円に逃避した資金が大量にあって(ユーロ売り円買い)、それが、ここにきて欧州のリスクが後退したとして資金還流が起きるのであれば、大量のユーロ買い円売りが発生する可能性はあります。

ドル/円、ファンド筋も慎重

三連休前の5・10日(ごとうび)で、輸入企業からのドル買いが出ていることや、日経平均が堅調なこともあり、ドル/円は買い気です。

昨日は、ファンド筋が、ドル/円、クロス円を買い上げました。

しかし、100円近辺では、実需筋から、売りもコンスタントに出るようで、ファンド筋としても、98円台は買って、100円接近は利食い売りをするというスタンスのようです。

昨日のファンド筋の円売りは猛烈でしたが、相当ドル/円を買った割には、上値も重い印象です。

2013/09/19

ファンド筋の執拗な円売り攻勢続く

ニューヨークダウは、量的金融緩和策の縮小見送りを好感した買い戻しが一巡し、利益確定売りに押され、前日比40.39ドル安の15,636.55ドルと5営業日ぶりに反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米中古住宅販売件数が548万件(予想525万件)やフィラデルフィア連銀景気指数が22.3(予想10.3)と強かったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.064%上げて2.752%で引けました。

原油価格は、発表された米中古住宅販売件数やフィラデルフィア連銀景気指数が強かったことから、年内量的緩和縮小期待が高まり戻り売りに押され、前日比1.68ドル安の106.39ドルで引けました。

金価格は、米国の量的金融緩和策の維持を受け、買い戻しが活発になり、前日比61.70ドル高の1,369.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンに入り、米系ファンドの強烈なドル/円、クロス円の買い上げに、ドル/円は、一時99.62近辺まで上昇しました。

EUR/JPYでも、ファンド筋の買い上げは厳しく、134.95近辺まで上げました。

ただし、ファンド筋が、ここのところドル/円では上げきれなくなっていたのを、攻める先をクロス円にも広げ、改めて攻めてきているように思われます。

昨日の大量買いに煽られても、ドル/円自体の上昇幅は約1円30銭と、大きく買ったわりには、上値は重い印象です。

むしろ、EUR/USDなどその他の通貨の買いで攻める方が、素直な気がします。

米系ファンド、手口を変える

米系ファンドが、EUR/JPYなどクロス円で買い攻めしているようです。

ドル/円が思うように上がらなくなったので、攻めの切り口を変えてきたようです。

動く通貨にしか興味がないファンド筋

ドル/円は、ファンド筋が、上は輸出企業の売り、下は輸入企業の買いという実需の需給に挟まれて、動きづらくなることに気づき、ターゲットカレンシーをEUR/USDあるいはEUR/JPYの買いに変更してくるか注目しています。

特に、EUR/USDについては、長期のレンジ相場を終え、上昇トレンド相場が始まる可能性があり、動くとなれば、長期的に3,000~4,000pipsぐらいのスケールの上昇相場になるものと考えています。

米系ファンドにとっては、動かないドル/円に未練はなく、動く他の通貨があれば、ビジネスライクに乗り換えていくものと思われます。

こうした主役通貨の交代が起きる地合いに今あると見ておくべきかと思われます。

ドル/円、まだ下落の可能性はあるか

9月10日時点のシカゴIMMのユーロと円のネットポジションは、ユーロが12,696枚のロングに対して、円は95,066枚の円ショートでした。

つまり、ユーロはほぼスクエア(ノーポジ)に対して、円は売り過ぎの危険水域に達していました。

ドル/円はポジションがかなりできていながら、約1円50銭ぐらいしか落ちていないのは、輸入企業が下げてきているところを買ってきているためだと思います。

ただ、ドル/円が下げ止まっていることから、まだロングをホールドしているマーケット参加者も多いように思われます。

したがって、ドル/円は、下げ止まったと見るよりも、まだ下落する可能性はあると見ておいた方が良いように思われます。

慎重なFOMCメンバー

全体に、断続的にドル売りが出ているもようです。

量的緩和に否定的だったサマーズ氏が次期FRB議長を辞退したことにより、FOMC内部は慎重派が大勢を占めたことで、量的緩和据え置きの決定ができたようです。

しかし、その決定に対しては、マーケットは驚きをもって受け止め、基本的には、損切りのドル売りが出ているもようです。

この動きは、まだ続くのではないかと見ています。

2013/09/18

量的緩和を据え置きでドル全面安

ニューヨークダウは、FRBがFOMCで予想外に量的緩和を据え置いたことを受けて急騰し、前日比147.21ドル高の15,676.94ドルと4営業日続伸、8月2日につけた史上最高値を約1ヶ月半ぶりに更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FRBが予想外に量的緩和を据え置いたことから大幅低下し、暫定値ながら前日比0.148%下げて2.699%で引けました。

原油価格は、FRBが予想外に量的緩和を据え置いたことに加え、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想以上の大幅減なったことを受け大幅反発となり、前日比2.65ドル高の108.07ドルで引けました。

金価格は、通常取引では小反落で、前日比1.80ドル安の1,307.60ドルだったものの、FRBが予想外に量的緩和を据え置いたことから時間外で大幅高となり、1,365ドル近辺まで上昇しました。

為替相場では、FRBが予想外に量的緩和を据え置いたことから、ドル全面安になりました。

しかし、ドル/円の下げは限定的なため、クロス円は全般的に強めです。

今回のFRBの決定により、ここのところ静かに進行してきていた全般的なドル安基調は、大きく強まるものと見ています。

そうなると、ドル/円が膠着してきていますので、代わってEUR/USDなど円以外の通貨でのドル安が加速し、結果としてクロス円がさらに強まるものと見ています。

今回のFOMCは相場の転機になるか

今年になって、「量的緩和の縮小」が相場のテーマとなっていましたが、中心的なテーマからは外れていくのではないかと見ています。

本来、「量的緩和の縮小」は、実行されれば米金利の上昇となり、ドル高になるべきテーマです。

しかし、ここのところのUS Dollar Indexを見ても、むしろドル安に動いています。

ドルの総合的強弱を示すUS Dollar Index(日足)(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1379477769

なんらかのドル安の理由を後づけにして、ドル安がこれからさらに進行するのではないかと見ています。

ただし、ドル/円は、上は輸出企業の売りで押さえらたように、下は輸入企業の買いでサポートされるものと思われ、あまり大きな動きにはならないのではないかと見ています。

明日未明は相当荒れそう

全体的に、ドル高気味なっています。

中でも、日経平均株価の上昇に連れて、ドル/円の買いが強くなっています。

ドル/円のマーケットセンチメントは、基本的には、ブル(強気)だと思います。

しかも、今日量的緩和が縮小するともなれば、日経平均株価とともに、ドル/円も一層上昇するものと見ているマーケット参加者は決して少なくないと思います。

ただし、いろいろなプレーヤーの思惑が錯綜しているだけに、明日未明のFOMCの結果発表後、相当荒れるものと思っておいた方がよろしいかと思います。

ポジションはスクエア(ノーポジ)か、あるいは持つにしても、十分体力内に収めておくべきかと思います。

予測されるFOMCでの決定事項

FOMC待ちで、閑散としています。

FOMCに対するマーケットのコンセンサスは、量的緩和の縮小はやるという前提で、減額幅は100億ドルあたりではないかと見ているようです。

また、今後量的緩和を縮小していく上でのガイダンスとしては、失業率が条件になる可能性もあるようです。

いずれにしましても、テーマとしては、煮詰まってきているような印象を受けます。

2013/09/17

FOMCの結果公表は日本時間明日午前3時を予定

ニューヨークダウは、米FOMCの結果公表を翌日に控え様子見気分が強かったものの、IT関連を中心に見直し買いが優勢になり、前日比34.95ドル高の15,529.73ドルと、8月5日以来1ヶ月半ぶりの高値をつけて取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMCを控えポジション調整の動きが強まり低下し、暫定値ながら前日比0.019%下げて2.846%で引けました。

原油価格は、引き続きシリア懸念が後退していることで利益確定売りが強まり、前日比1.17ドル安の105.42ドルで引けました。

金価格は、翌日のFOMCを前にポジション調整の動きが強まって反落し、前日比8.40ドル安の1,309.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、FOMCを控えて、ドル/円も、EUR/USDもほぼ横ばい推移となりました。

実際のFOMCの発表は、日本時間翌19日午前3時になる予定ですので、今日の日中は、引き続き「待ち」の姿勢でいる必要があると思います。

そして、FOMCから公表される決定内容、そしてバーナンキFRB議長の記者会見での発言により相場の方向性が決まってくるものと思われます。

ドル安方向に方向付けられるのではないかと個人的には見ていますが、こればかりは、発表されるまでは本当のところはわかりません。

しかも、毎回FOMCとFRB議長の記者会見では、相場が乱高下することが多く、十分な警戒が必要です。

EUR/USD、トレンド相場の兆し?

EUR/USDの月足を見てみますと、トレンド期間を2005年から2008年の3年間と捉えると(上昇幅は、4350ポイント)、その後、今日まで約5年間、レンジ相場が続いています。

レンジ相場は、第一段階の危険な乱高下期、第二段階の一定の値幅の間で上下する安定期、第三段階の安定期以上に値幅が狭まる収束期からなるのが一般的です。

第一段階は、危険なだけでなく、レンジ相場の中でも最も期間が長くなりがちで、一層危険な時期だと言えます。

また、第三段階は、次のトレンド相場の開始が近いことを示すという点で重要です。

このレンジの三段階からEUR/USDの月足を見てみますと、第一段階が2008年から2012年初夏まで4年間も続いた後、第二段階の安定期が2012年から2013年5月頃まで続き、そして、2013年6月頃から収束期になっているのではないかと見ています。

現在、レンジの三段階の最終段階である収束期に入ってきているものと見ており、そろそろ、次のトレンド相場開始に備えておくべきではないかと思われます。

ドル/円、ギャップが埋まっても下がらず

ドル/円、クロス円が買い気になっています。

ドル/円で言えば、先週末のニューヨークと昨日のシドニーでできたギャップ(窓)の上限である99.20近辺が埋まっても、反落する気配はありません。

昨日のニューヨークで売り込んで以来戻り売りが続き、マーケットのポジションはショートになっているように思われます。

この分では、さらにショートの買戻しが東京時間に進まないと、ロンドンがショートを切らせようと買い上げてくる可能性が高くなります。

様子見気分強いマーケット

明日にFOMCを控え、様子見気分が強くなっています。

サマーズ氏のFRB議長辞退により、マーケットのFOMCへの注目点は、量的緩和の減額幅となってきています。

100億ドルが予想の中心ですが、200億ドルの減額になるとドル買いが強まりそうです。

ただ、量的緩和縮小というテーマから、関心が遠のきはじめているような印象です。

2013/09/16

ひたすらFOMC待ち

ニューヨークダウは、サマーズ元米財務長官がFRB議長候補を辞退のニュースに、米国の緩和的な金融政策が長期化するとの見方が広がり続伸し、前週末比148.84ドル高の15,524.90ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、サマーズ元米財務長官がFRB議長候補を辞退のニュースに、米国の緩和的な金融政策が長期化するとの見方が広がり小幅低下し、前週末比0.016%下げて2.869%で引けました。

原油価格は、シリア情勢への警戒が後退し、利益確定売りが続き、前週末比1.62ドル安の106.59ドルで引けました。

金価格は、サマーズ元米財務長官がFRB議長候補を辞退のニュースに買戻しが優勢となり、前週末比9.20ドル高の1,317.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークに入り、ドル売りトライが強まり、ドル/円は98.65近辺、EUR/USDは1.3385近辺をつけました。

しかし、このドル売りトライの結果、マーケットのポジションがドルショートに偏り、かえってその後のドルの反発を生み、ドル/円は99.18近辺、EUR/USDは1.3330近辺までドル高となりました。  

つまり、先週末のニューヨーククローズと月曜のシドニーでできたギャップ(窓)を埋める動きになりました。

まだ、ドル/円もEUR/USDも、ギャップを完全には埋めてはおらず、目先は、引き続きギャップを埋めようとするかもしれませんが、結局は、18日(水)のFOMC待ちの相場が続くものと思われます。

EUR/USD、高値圏にいる理由は?

早朝の「サマーズ氏、次期FRB議長を辞退」の報を受け、EUR/USDは1.3381近辺まで急伸後、1.3360-80近辺の高値圏で横ばいが続いています。

この高値圏で長い時間横ばいとなっている原因は、マーケットのポジションがEUR/USDのショート(ドル買い)になっていたところに、「サマーズ氏辞退」というドルにとっては不利なニュースが出て、EUR/USDの買戻し(ドル売り)が大きく入ったためだと思われます。

つまり、EUR/USDの売りポジションを手仕舞うためのEUR/USDの買いが出たため、ポジションがほぼスクエア(ノーポジ)になって、その後上がりも下がりもしなくなっているものと思われます。

これで、これから始まるロンドンが、相場が高値圏にいるから、マーケットはユーロロング(ドル売り)と見て、売ってくるようであれば、ポジションはユーロショートに傾き、逆に反発しやすくなるものと思われます。

ドル安方向への感応度は高いか

ドル/円は、先週金曜、「サマーズ氏、次期FRB議長で調整」の報に99.98近辺まで約30銭上昇しました。

しかし、本日のシドニータイムで、一転して、「辞退」の報が出て、一時98.45近辺まで、約1円下落しました。

その後、ギャップ(窓)埋めに、99.10近辺まで戻しましたが、ギャップは埋まらず、再びやや軟化しています。

また、EUR/USDは、今朝の「サマーズ氏の次期FRB議長辞退」の報を受けて、上がったまま(ドル安)下がってきません。

つまり、ドル/円もEUR/USDも、ドル安方向へのマーケットの感応度が高くなっていると思われます。

さらに、申し上げれば、EUR/USDは、上がったら(ドル安)上がりっぱなしですので、ドル/円以上にドル安材料に反応しやすくなっているものと思われます。

サマーズ氏、次期FRB議長辞退で、早朝ドル安

今朝、ドル安から始まったのは、サマーズ氏が、次期FRB議長を辞退したためでした。

オバマ大統領も、これを受け入れました。

情報が遅くなり、すいません。

ドル/円とEUR/USDなど対照的な動き

ドル/円とEUR/USDなどの動きが、対照的です。

ドル/円は、ギャップ(窓)を埋めるかのうように円安方向に戻しています。

一方、EUR/USDなどは、全く下がらず、ギャップを開けたままです。

結果的に、クロス円が上昇気味です。

2013/09/15

ドル安で始まる

シドニーは、全体的に、ドル安となっています。

ドル/円は、とりあえず。98.63近辺にある25日移動平均線で、下げ止まっています。

EUR/USDは、1.3400が心理的抵抗線です。

【ご参考】
先週金曜のニューヨーククローズレベル
ドル/円 99.36/39
EUR/USD 1.3296/97
EUR/JPY  132.11/15

9/17(火)、日経CNBCに出演

9月17日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後8時06分~)に出演致します。

これからの展開は(2013/09/15)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、下落傾向を続けました。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

9月10日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング82,772枚vsユーロショート70,076枚、ネットユーロロング12,696枚(前回ロング22,738枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング18,854枚vs円ショート113,920枚、ネット円ショート95,066枚(前回ショート79,761枚)です。

ユーロのネットロングは、さらに減ってきているというよりも、むしろスクエア(ノーポジ)に近くなっています。

つまり、それを良い知らせと取るべきかは悩むところですが、マーケットの関心がユーロからそれてきています。

一方、円のネットショートは増加しており、(円の)売り過ぎの危険水域に入ってきています。

ただし、その後、ドル/円は軟調になったため、円ショートは多少なりとも減っているものと思われます。

さて、今週ですが、まず、週末の14日(土)、米国とロシアは、シリアの化学兵器を国際管理し廃棄させる目標で合意しました。

これにより、当面の軍事介入が回避されましたが、国際管理を提案したロシアが交渉の主導権を握り、米国は武力行使を明記できないなど譲歩を迫られた格好となりました。

8月27日に、ケリー米国務長官が、シリアで化学兵器が大規模に使用されたと指摘した上で、その証拠をシリアが隠滅したとしてアサド政権を非難したことから、緊張が高まり、リスク回避のためドル売り円買いとなりました。

それが、この週末、軍事介入が回避となったわけで、リスクが回避されたとして、ポジションを巻き戻してドル買い円売りが強まる可能性も考えられます。

しかし、実際のドル売り円買いの巻き戻しは、27日のケリー発言の翌日である28日から起きており、現状、シリア問題に絡んだドル売り円買いポジションにはそれほど残っていないように思われ、ドル高円安はそれほど進行しないものと思われます。

それよりも、今週の最注目のイベントは、18日のFOMCとバーナンキFRB議長の記者会見だと思われます。

マーケットの大方は、FOMCによって量的緩和の縮小が決定され、ドル高が進行するものと見ているものと考えます。

ファンド筋は、9月2日のレーバーデー当日から、ドル買い円売りで攻めてきました。

しかし、9月6日の米雇用統計が予想より悪くて反落、それでもその週末に決定した2020年東京オリンピック開催で、また思い直して再度買い上げ、11日には100.62の高値をつけました。

その後は、99円台前半まで反落という状況です。

要するに、昨年10月以来今年5月まで約25円の上昇で大儲けしたファンド筋が、夏休みが明けて、9月に入り再び円安で大儲けを狙って、かなり腰を入れて買いました。

しかし、買ったわりには上がらず、反落となりました。

ある意味、ドル/円を上げたい米系ファンドにとってみれば、今週18日のFOMCが、当面の上値トライのラストチャンスだと見ているものと考えます。

これで上げきれなければ、ドル/円から手を引き、新たな通貨ペアに乗り換えるものと思います。

次なる主役となる通貨ペアとは、EUR/USDではないかと見ています。

そして方向は上げだと思われますが、まだ、EUR/USDのロングに乗り換えるだけの確固たる相場のテーマが見当たらず、まだポジションを持つには早すぎると思っています。

じっくりと、EUR/USDの動き出すタイミングを待ちたいと考えています。

EUR/JPYにつきましても、上げを見ていますが、EUR/USDが本格的に上がる必要があると見ています。

尚、他に乗り換えられた後のドル/円は、まずは荒っぽく上下し、その後上にも下にも限られたレンジ相場になるものと思われます。

2013/09/13

来週のFOMC待ちか

ニューヨークダウは、シリア情勢を巡る警戒感が和らいだことや、米量的金融緩和の縮小に対する懸念が後退したことを受けて、前日比75.42ドル高の15,376.06ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米小売売上高やミシガン大消費者信頼感指数が弱い内容となったことから低下し、暫定値ながら前日比0.016%下げて2.894%で引けました。

原油価格は、シリア懸念が緩んで、利益確定売りが続き、前日比0.39ドル安の108.21ドルで引けました。

金価格は、シリア懸念が緩んで、利益確定売りが続き、前日比22.00ドル安の1,308.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された8月の米小売売上高が0.2%と予想の0.5%を下回ったことから、ドル売りが強まりました。

ドル/円は、下げが続き、一時99.19近辺まで下げました。

EUR/USDは、小売売上高発表後、いったんドル売りから一時1.3321近辺まで上昇しましたが、上げたところではEUR/JPYロングの手仕舞いの売りが大きく出たもようで、1.3253近辺まで反落となりました。

しかし、それでは落ち着かず、1.3310近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、131.66近辺まで売り込まれた後、132.00近辺に反発しました。

米系ファンドによる、ドル買い円売り攻勢がやんでいます。

むしろ、EUR/JPYのロングを落としてきている動きさえありました。

いずれにしましても、来週18日(水)のFOMCの決定を、待たねばならなさそうです。

ハラキリ

30年前、私がロンドンで新米ディーラーだった頃、スイスのチューリッヒで行われたジュニアディーラーのセミナーに参加したことがありました。

世界中の中央銀行や民間銀行のジュニアディーラーが参加し、確か1週間ぐらいのセミナーだったと思います。そのセミナーの最後を飾ったのは、チーム対抗のバーチャル(模擬)ディーリングでした。

やり方は、各自が売買の記録を書き留めるディーリングシートを持って、別のチームのディーラーに、売買したい通貨・金額を言って、相手が出すツーウェイプライスを聞き、そのプライスで良ければ売り買いをするというものでした。

もちろん、相手にプライスを聞くだけではなく、相手からプライスを聞かれることもあります。

そして、先生から、大きなボードに書かれた経済指標や政治・事件などいろいろなニュースのヘッドラインが次々と示され、その内容によって売りが強くなったり買いが強くなったりしました。

まだ、ロンドンに転勤して間もない私は英語がままならず、ニュースのヘッドラインに何が書いてあるかも良くわからず、他のチームのディーラーからプライスを求められては、プライスを出すがままになっていました。

そんなところに突然、ドル売りにつながる大ニュースが示され、他のチームのディーラーから売りが殺到し、私のポジションはロング(買い持ち)で膨れ上がってしまい、アゲンスト(不利)のポジションを抱え込んだまま、試合は終了となりました。

そして、チーム別の結果が公表され、私のチームは私の膨らんだアゲンストのポジションのおかげで最下位でした。

この後、順位別に記念品をもらいましたが、私が先生からもらった時は、先生から「これで、ハラキリ(切腹)はしないようにね」との一言が添えられ、満場の笑いを誘いました。

私がもらった記念品は、そのスイスの銀行の紋章が入った特製のスイス・アーミーナイフで、今でも手元にあり、見るたびにそのハラキリの一件を思い出します。

ドル/円、今後もドル高円安は進行するのか

米系ファンドは、現在のドル/円が、去年の10月からの今年の5月までの約25円のドル高円安の時とは違って、買っているわりには上がらないと気づき初めているのではないかと思います。

来週は、18日(水)に米FOMCがあり、量的緩和の縮小が決定されるか、マーケットは注目しており、これを見てからトレードを再開するのかもしれません。

しかし、量的緩和の縮小というテーマも、既に今年の冬から話題に上っており、ちょっと話題としては劣化してきているように、個人的には思います。

したがい、たとえ、9月18日のFOMCで量的緩和の縮小が決定されたとしても、ドル高円安は進行せず、レンジ相場を当面続けるのではないかと見ています。

新FRB議長、サマーズ氏で調整

バーナンキ米FRB議長の後任に、ローレンス・サマーズ元米財務長官を指名する方向で最終調整に入ったと、日経電子版が報じています。

これを受け、ドル/円は買いになっています。

ドル/円は、ショートか

午前10時が過ぎて、仲値が決まった後でも、ドル/円の買い気が引かないのが、気になります。

今のところ、99.70でキャップ(蓋)されていますが、BID(買い)が引かないところを見ると、マーケットはショートのように思われます。

昨日のニューヨークでつけた90.00からの反発過程で、売り上がってしまってショートになっている(ショートメイク)のかもしれません。

現在、拮抗している99.60-70近辺がどちらに抜けるかによって、マーケットポジションがどちらに偏っているかはっきりすると思います。

ドル/円、買いは強めだが

政府が、2014年4月に消費税率を8%に引き上げることを前提に、経済対策を5兆円超とするという報道を受けたのと、5・10日(ごとうび)にあたる15日が連休中日の日曜になるため、輸入企業が前倒しで今日の仲値に向けて買ってきていることもあって、ドル/円はジリ高です。

ただし、来週18日にFOMCが控えていることもあってか、今のところではありますが、今日は外人勢はおとなしいようです。

尚、仲値が決まる、午前10時頃が過ぎても、買いが強いままか注目されます。

正直なところ、あまり明確な方向感は、今のところ、湧きません。

2013/09/12

重くて堅いドル/円

ニューヨークダウは、利益確定売りが優勢となったものの、シリア情勢を巡る警戒感の後退を背景とした買いも続き底堅く、前日比25.96ドル安の15,300.64ドルと4営業日ぶりに反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、30年債入札も控えていたこともあり低下気味でしたが、米量的金融緩和が早期に縮小するとの期待も強く反発し、暫定値ながら前日比0.006%下げて2.907%で引けました。

原油価格は、シリア情勢を背景とした中東産原油の供給不安はが根強く買い優勢となり、前日比1.04ドル高の108.60ドルで引けました。

金価格は、米量的金融緩和が早期に縮小するとの観測が一段と強まり大きく下げ、前日比33.20ドル安の1,330.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された週次の米新規失業保険申請件数が29.2万件と予想の33.0万件より大きく改善したことから、一時ドル/円は99.72近辺まで上昇、EUR/USDは1.3256近辺まで下落したものの、ドル高は長くは続きませんでした。

その後は、ドルの下値を試す動きが強まり、一時ドル/円は99.01近辺、EUR/USDは1.3324近辺までドル安となりました。

尚、ニューヨークの引けに向けては、ドルの売り過ぎ感から、ややドル買いが強まりました。

ドル/円は、だんだん、方向感がはっきりしなくなっており、揉み合いが続きそうです。

EUR/USDは、まだ、買いに確信を持てないためか、一時的な下落はありますが、底値は固まってきているように思われます。

ドル/円、円高にも限りはあるか

今回、9月に入ってからの、米系ファンドのドル買い円売りを阻んだのは、本邦輸出企業から出る実需のドル売り円買いでした。

それでは、これにより、ドル/円は反転急落するのかと言えば、ある程度は下がるでしょうが、そんなにどんどん落ちるものでもないと思っています。

今月6日に財務省が発表した8月上中旬(1日~20日)の貿易収支は、23ヶ月連続の赤字でした。

しかし、内容的には、輸出も輸入も伸びており、円安になれば、自動車や有機化合物、鉄鋼など輸出企業が着実にドル売り円買いをしてくるかわりに、円高になると、原油、液化天然ガスや、半導体等電子部品などの輸入にともなうドル買いが出るものと思われます。

しかも、貿易収支が赤字だということは、輸入のドル買いの方が、輸出のドル売りよりも多いわけですから、下がれば結構な額のドル買いが出ると見ておくべきかと思います。

ドル/円、ダウンサイドリスク高まっているか

今日のマーケットで気になっていることは、依然ドル/円の上値が重い状況が続いており、損切りが続く可能性があるのではないかということです。

特に、大口のドル/円ロングを持っているファンド筋のようなマーケット参加者にしてみれば、少しでも流動性の高いロンドン市場のオープン直後を待って、損切りに出たいのではないかということです。

大口の損切りは、流動性の高い三大マーケットのオープン頃に出るのが一般的で、今日の東京がどうにかもってくれれば、ロンドンで手仕舞うものと思われます。

逆に、東京で下げるようですと、見切って売りが出る可能性も否定できません。

いずれにしましても、ダウンサイドリスク(下落リスク)は高くなっていると見ています。 

ファンドも体力消耗か

ドル/円は、昨日、ファンド筋が買い上げて100.60の高値をつけたものの、その後、伸びきらなかったことから、手仕舞いの売りが強まりました。

今朝は、99.80にあったファンド筋のロングのストップロスをつけられました。

ロスカットのおいている水準が、意外に近くなっており、ファンドの体力が消耗してきているように感じます。

EUR/USDは、やや買い気になっています。

2013/09/11

ドル/円、終わってみれば、99円台

ニューヨークダウは、シリア問題に関する懸念後退を受け3日続伸し、前日比135.54ドル高の15,326.60ドルと、約1ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、シリア情勢への緊張は緩んだものの、米10年債入札が好調となり利回りは低下し、暫定値ながら前日比0.056%下げて2.908%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、WTIの受け渡し地点であるクッシング地区の原油在庫が10週連続で減少したことで需給懸念が強まり小反発し、前日比0.17ドル高の107.56ドルで引けました。

金価格は、シリア懸念が緩んでおり、逃避買いは後退しているものの、EUR/USDが上昇したことから下支えされ横ばいとなり、前日比0.20ドル安の1,363.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、米欧のシリア軍事介入が遠のいた見方が強まり、これまで買われていたドルが、対主要通貨で売られました。

ドル/円も、昨日100.60近辺まで上昇したにも関わらず、ニューヨークが引けてみれば100.00を下回っており、結局上値の重さを印象づける結果となりました。

一方、EUR/USDも、GBP/USDの上昇に連れた部分もありますが、1.33台でニューヨークを終えてきており、段々としっかりとしてきています。

しかし、マーケットの関心がさらにEUR/USDに向くためには、まずはドル/円が、昨年10月以降のような大幅円安に向かう相場ではなくなっていることを、マーケットが認知する必要があるように思われます。

値動きから感じるロンドンマーケットの動きの違い

ロンドン勢は、ドル/円で100.10-15近辺にあったと思われる大口のロングのストップロスをつけることに、ロンドンオープン後専念したようです。

私が推理した「ドル/円は、ショートか」という見方は、誤っていたようです。

最近、ロンドンタイムでも、地元のロンドン勢が暗躍している時と、米系ファンドがロンドンマーケットに入ってきている時の動きの違いを感じます。

昨日のロンドンタイムは米系ファンド主導、今日は地元のロンドン勢が主導だと思われます。

その違いは、地元のロンドン勢であればロンドンマーケットでここで何をしてくるという定石があるのに対して、米系ファンドはむやみやたらに強引に動くというところでしょうか。

ドル/円、ショートか

ドル/円は、100.60近辺まで上昇後、小緩みましたが、どうも今日の東京の午前中、100.55近辺まで上がる前の下押し段階で東京・アジア勢は売ってしまい、マーケットのポジションがショートになってしまったように思われます。

特に、東京のインターバンク勢がショートになったのは、国内の輸出企業のそこここから目の前でドル/円の売りが出るのが見えるため、買いづらく、むしろ売り上がってしまったものと思われます。

たぶん、ロンドンがオープンすると、ロンドン勢は、東京・アジア勢がショートであることに目ざとく気づき、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)に出てくるものと見ています。

今日のところは、マーケットポジションがショートになっているため、上げやすくはなっていると思いますが、基本的には、米系ファンドが力ずくで持ち上げている相場だけに、上げきれなくなると反落も大きいと思われます。

投機筋は、時間との勝負

オバマ米大統領がシリア攻撃の議会採決を先送りするよう要請したことを材料に、ファンド筋は強烈にドル/円を買ってきて、100.55近辺まで上昇し、100.50のオプション・バリア(手前売り、抜けるとストップロス)を無理矢理つけたようです。

確かに投機筋は瞬発力があり、こうした力ずくのトレードで、相場を一時的にリードすることは可能です。

しかし、相場を上げきれないで時間が経過すればするほど、どこかでは反対取引によって損益を確定しなければならず、彼らには不利になって行きます。

一方、輸出企業は、売れば取引が完結してしまいますから、少しでも上がってくれたところで売ることに専念すれば良いわけで、ファンド筋のように時間に追われることはありません。

この時間に余裕があるなしかが、結局は、投機対実需の攻防戦の勝敗を決めるものと思います。

ファンド筋、依然ドル/円のロングキープか

ドル/円は、昨日の海外、そして今日の東京の早朝と、100.50にあるオプション・バリア(手前売り、抜けるとストップロス)を上抜こうとファンド筋が買いトライしましたが、つけることは出来ませんでした。

今日の東京オープン前後では、そうして出来たロングを減らすファンド筋の動きや輸出企業の売りなどが出て、小緩んでいます。

尚、ファンド筋が昨日から買い上げたロングポジションの大半は、まだファンド筋はホールドしているもようです。

EUR/USDが、心持ち強くなっています。

2013/09/10

ドル/円、執拗なファンド筋の上値トライ続く

ニューヨークダウは、シリアのアサド政権がロシアが提案した化学兵器の放棄と国際管理案について受け入れを表明し、武力行使が回避されるとの見方が広がったことに加え、発表された中国の鉱工業生産や小売売上高が堅調な伸びを示したこともあって、前日比127.94ドル高の15,191.06ドルと8月14日以来、約1ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、シリアのアサド政権がロシアが提案した化学兵器の放棄と国際管理案について受け入れを表明したことや、発表された中国の指標が底堅かったこともあって上昇し、暫定値ながら前日比0.052%上げて2.964%で引けました。

原油価格は、シリアのアサド政権がロシアが提案した化学兵器の放棄と国際管理案について受け入れを表明したことから、中東情勢への懸念が後退し、前日比2.13ドル安の107.39ドルで引けました。

金価格は、シリアのアサド政権がロシアが提案した化学兵器の放棄と国際管理案について受け入れを表明したことから、逃避買いが後退し、前日比22.70ドル安の1,364.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンオープン後、米系ファンドによるドル/円の上値トライが始まり、強烈なドル買い円売りが出ました。

ニューヨークに入り、シリアのアサド政権がロシアが提案した化学兵器の放棄と国際管理案について受け入れを表明したことから、ドル買いに弾みがつき、一時100.46近辺と7月下旬以来約1ヶ月半ぶりの高値をつけました。

依然として、ファンド筋のドル買い意欲は強く、引き続き上値を試す可能性がありますが、一方で、輸出企業のような実需筋の売りも、まだまだ出るものと思われ、投機筋と実需筋の攻防戦は続くものと思われます。

この決着は、結局、ドルを売りっぱなしで済む実需筋が勝つものと見ていますが、ファンドも買い支えるだけ支えるものと思われ、まだしばらく攻防に時間がかかりそうです。

EUR/USDは、まだ腰が弱いところはありますが、下げは一時的で結局は反発しており、基本的には引き続き上昇するものと見ています。

ドル安相場の到来か

クロス円の日足を見てみますと、全体的に上昇傾向にあることがわかります。

たとえば、EUR/JPYを例として申し上げれば、これを対ドルでふたつの通貨ペアに分解すると、ドル/円とEUR/USDになります。

通常、ドル/円のボラティリティ―(予想変動率)が、その他の通貨の対ドル相場のボラティリティ―よりも低いため、ドル/円の動きが限られる中、EUR/USDの上昇(ドル安)が上回り、EUR/JPYは上昇することになるのが一般的です。

つまり、相場のポイントを申し上げれば、相場全体がドル安相場になる可能性があると考えています。

そのドル安の原因はなにかと言えば、通貨全般にわたって、今年これまでドル高を試してきたものの、思うようにドル高が進まなかった反動ではないかと思います。

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W?anticache=1378789285
(2013年は、ドル高になりかけたものの、上げきれていない)

実需筋になかなか勝てない投機筋

現在のドル/円の構図は、ファンドのような投機筋の買いに対して、輸出企業のような実需筋の売りとなっているものと思われます。

よく、実需とは桁違いの売り買いが投機筋から出るので、到底実需筋は投機筋に太刀打ちができないと言われます。

しかし、実需と投機の間には、決定的な違いあります。

輸出企業は、海外の輸出先から受取った輸出代金のドルを売って円に換えれば取引が終了するのに対して、投機筋はドル買いで挑んでも、損益の確定のために、必ずその後に売らなくてはならないのですから、なかなか投機筋は実需筋に勝てません。

特に、時間が経過しても、相場が上昇しなければしないほど、投機筋は苦しくなります。

クロス円、買い気強まる

クロス円が買い気になっていることから、ドル/円も下支えされています。

しかし、上値も重く、結局のところ、動きづらくなっています。

ただし、センチメント的には、ドル/円はブル(強気)のようです。

EUR/USDは、ニューヨーククローズ後、小緩んだものの、やや底堅くなっています。

2013/09/09

主役通貨に変化の兆し?

ニューヨークダウは、中国の好調な経済指標や、ラブロフ・ロシア外相が化学兵器禁止条約への参加をアサド政権に提案したことを受け、シリアに対する武力行使への警戒感が和らいでいることを受けて上昇し、前週末比140.62ドル高の15,063.12ドルと約3週間ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、先週の弱い米雇用統計が相場に引き続き影響を与え、来週のFOMCでの量的緩和縮小開始期待が後退し、暫定値ながら前週末比0.022%下げて2.912%で引けました。

原油価格は、ロシア外相が化学兵器禁止条約への参加をアサド政権に提案したことを受け、緊張感が緩和し、前週末比1.01ドル安の109.52ドルで引けました。

金価格は、ロシア外相が化学兵器禁止条約への参加をアサド政権に提案したことを受け逃避買いが後退したものの、先週の弱い米雇用統計から、来週のFOMCでの量的緩和縮小開始期待も一服し、相場は一進一退となり、前週末比0.20ドル高の1,386.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円が膠着する中、シリア情勢をめぐり、ロシア外相が化学兵器禁止条約への参加をアサド政権に提案したことを受け緊張感が緩和し、EUR/USDが上昇しました。

今まで相場をリードしてきたドル/円が動かなくなり、今まで膠着していたEUR/USDで動きを見せ始めているという変化は、見逃してはならないと見ています。

つまり、近々、相場の主役通貨がドル/円からEUR/USDに交代する可能性があると考えています。

ただし、まだ一気に交代するのではなく、ある時はまだドル/円がリード、またある時はEUR/USDがリードというまだら模様の時期を経て、代わっていくものと思われますので、じっくりとドル/円とEUR/USDの動きを見ていく必要があります。

尚、EUR/USDの方向性ですが、ユーロ高ドル安ではないかと見ています。

ファンド筋も自覚していない危険な相場か

レンジ相場には、三段階があります。

第一段階は、トレンド相場の後にくる荒っぽい乱高下期、第二段階は安定期で落ち着いていて、第三段階は値幅が安定期以上に狭まるものの次のトレンド相場が近づいていることを示す収束期です。

現在のドル/円は、第一段階の乱高下期にいて、トレンド相場で折角儲けた利益を減らしたり飛ばしたりしやすい危険な相場です。

昨年の10月から今年の5月までのトレンド相場で、ファンド筋は大儲けをしました。

しかし、ここのところの彼らの動きを見ていますと、このレンジの第一段階の荒っぽい相場で利益を減らしているように思われます。

案外、彼らもレンジ相場の三段階の中でも第一段階がいかに危険か自覚していないのかもしれません。

無視できない輸出企業の存在

最近輸出企業の売りが目立っているのは、円安の進行に伴い、輸出量が増えているためで、おさえるべき為替予約の金額も増えているためです。

そして、輸出企業にとってみれば、ドル建ての輸出代金を円に交換(ドル売り)すれば、話は完結してしまうのに対して、現在、上値を試しているファンド筋のような投機筋は、ドル買いしたら、必ず利食いか損切りのドル売りをしてこそ初めて、取引が完結します。

つまり、ドルを売ってしまえばそれで取引終了の輸出企業に対して、それに向かって買い上げているファンド筋はどんどんロングにポジションが偏っていきますが、反対売買をしなくては取引は完結しません。

その違いがあるため、投機筋は輸出企業のような実需筋には、なかなか勝てないわけです。

昔、ニューヨークで、ファンドの人と飲んだことがありました。

彼曰く、「以前、東京市場で、輸出企業の売りオーダーがあるレベルで10億ドル買ったけど、1銭も相場は動かずに全部買えた。あれには驚いた」と言っていました。

ドル/円、ファンド筋は買ってくるが

ファンド筋は、先週金曜発表の予想を下回った米雇用統計を受けて、いったんロングポジションを投げさせられました。

しかし、今日は、オリンピックの東京開催が決定したことを材料に、改めて買ってきました。

東京オープン前から、株高を先取りして買い上げ、100.10近辺まで上昇しました。

しかし、100円台では、輸出企業のドル売りが出たもようで、東京オープン後は反落気味です。

2013/09/08

2020年のオリンピック、東京開催決定でドル/円上昇

シドニーでは、2020年夏季オリンピック大会の開催地が東京に決定したことを受け、日経平均株価の上昇→ドル/円の上昇という論法から上げています。

本来、オリンピック開催国の通貨は、大会開催に向けて強まるものですが、現状は、通例とは異なっています。

多分に米系ファンドの論法で、相場は動いています。

100.00を再度試す可能性がありますが、100円台では輸出企業の売りも結構出るものと思われます。

【ご参考】
先週末のニューヨーククローズレベル
ドル/円 99.12
EUR/USD 1.3178
EUR/JPY 130.62

これからの展開は(2013/09/08)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、上値を試しましたが、反落しました。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

9月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング98,589枚vsユーロショート75,851枚、ネットユーロロング22,738枚(前回ロング40,081枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング27,665枚vs円ショート107,426枚、ネット円ショート79,761枚(前回ショート78,353枚)です。

ユーロのネットのロングは半減ですが、総量が少ないですから、大した変化ではありません。

円のネットショートは、ほとんど変わっていません。

さて、今週ですが、皆様ご存知のように、日本時間日曜日早朝、IOCは2020年の夏季オリンピック開催都市として東京を決定しました。

先週後半、東京電力福島第一原発の汚染水が問題化し、東京にとってかなり不利になりましたが、それは杞憂に終わりました。

当初、東京がオリンピック開催地となった場合、日経平均株価が上昇し、それに連れてドル/円も上昇するというのが大方の見方でしたので、月曜は、早朝から上値を改めて試すものと見ています。

特に、ファンド筋が、先週金曜、予想より悪かった米雇用統計を受け、結構ドル/円のロングポジションを落としたものと思われ、腹いせ紛れに再度ドル/円を買い直してくる可能性は高いものと思われます。

しかし、国内の自動車など輸出企業は、先週100.20の高値を見ながらも、十分に100円台で輸出予約(ドル売り円買い)をおさえきれてはいないものと思われ、今度100円台があれば、着実に売ってくるものと思われます。

つまり、昨年10月から今年5月までのドル高局面で、ドル買いで大儲けし、この9月からもまたドル/円の買いでまた儲けたい米系ファンド、それに対して昨年後半以降円安が進み輸出量が増えている輸出企業という実需の売りとの対決になってきています。

もちろん、たとえば7月の貿易収支は、火力発電に使われる液化天然ガス(LNG)の輸入が増えているため、13ヶ月連続の赤字となっています。

しかし、輸入も輸出も増えているため、下がれば輸入のドル買いが、そして上がれば輸出のドル売りが、実需としては出やすくなっており、一方向になかなか動きづらくなっているのが、需給関係から見た相場だと言えると思います。

そんな中、ドル高の夢よもう一度で、いくらファンド筋が力づくで買ってみても、伸びきらないものと思われます。

また、オリンピック開催で株が上がるから円安という論法も、極めて精神論的で、これによるドル買いは投機筋によるものに限られ、マーケットのポジションがロングになるだけだと思われます。

つまり、今年の6月から始まったレンジ相場が終わるのは、来年の冬場ぐらいまで待たねばならないものと思われます。

尚、EUR/USDにつきましては、当面、下固めに時間を要するものと思われます。

また、EUR/JPYは、目先、横ばいが続きそうです。

2013/09/06

気になる2020年オリンピック開催地決定

ニューヨークダウは、発表された8月の米雇用統計は、失業率7.3%(7.4%)、非農業部門雇用者数は16.9万人(予想18.0万人)となりました。非農業部門雇用者数は予想を下回った上に、7月実績も16.2万人から10.4万人に大幅に下方修正されました。これを受け11日ぶりに15,000ドルを回復する場面もありました。しかし、ロシアのプーチン大統領が、米国がシリアに対し軍事介入した場合、ロシアはシリアを支援すると述べたことから中東情勢の緊迫が警戒され反落し、前日比14.98ドル安の14,922.50ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された弱い米雇用統計から量的緩和縮小期待が後退し失望感が広がり、暫定値ながら前月比0.060%下げて2.934%で引けました。

原油価格は、発表された弱い米雇用統計から量的緩和縮小期待が後退したほか、シリア情勢への懸念は根強く大幅続伸し、前日比2.16ドル高の110.53ドルで引けました。

金価格は、発表された弱い米雇用統計から量的緩和縮小期待が後退したほか、シリア情勢への懸念は根強く反発し、前日比13.50ドル高の1,386.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、非農業部門雇用者数の8月分が予想を下回ったこともありますが、前月分の大幅な下方修正が効きました。

発表後、ファンド中心にロング筋の投げは結構出たとは思いますが、しかし、これでマーケットにあるロングポジションが完全に解消したかと言えば、まだ残っているものと思われます。

そこで、さらに重要になってきたのが、日本時間8日未明にアルゼンチンのブエノスアイレスで行われる、2020年夏のオリンピック・パラリンピック開催地を決めるIOC投票です。

ここにきて、東京電力福島第一原発の汚染水問題が問題視されており、東京が投票で選ばれなかった場合、来週月曜は、シドニーでドル/円は大幅に下げて始まる(落選→日経平均下落→ドル/円下落を想起)ことが予想され、この週末は大変リスキーな週末だと思われます。

尚、EUR/USDですが、売られても売られても回復が早い印象です。

イタリアン・レークス

英国にも、Lake District(湖水地方)という美しい地方がスコットランドの近くにありますが、個人的には、イタリアの湖水地方イタリアン・レークス(Italian Lakes)にはかなわないと思っています。

イタリアン・レークスは、イタリア北部にあり、ミラノからもそれほど遠くなく、北をスイスと接するか二国をまたいでいて、コモ(Como)湖、ルガーノ(Lugano)湖、マジョーレ(Maggiore)湖の三つの湖からなります。

コモ湖の岬の先端にある町べラージョは、非常にロマンチックなところで、月明かりが湖面に映ると、なんとも言えない良いムードです。

ルガーノ湖は、ほとんどスイス領で、一番大きな都市ルガーノは、チューリッヒ(ドイツ語圏)、ジュネーブ(フランス語圏)に次いでスイスで第3位の金融都市(イタリア語圏)です。

ロンドンにいた当時、ルガーノとの取引も結構ありました。

イタリアが近くしかもイタリア語も通じるため、イタリアの資金がここルガーノに集まってきます。

その中には、マフィアの資金も混じっていることは、想像に難くないと思います。

そして、マジョーレ湖は、イタリアン・レークスの中でもハイライトで、その景色の美しさは、スイスに勝るのではないかと思っています。

湖は一部切り立った絶壁に囲まれていますが、その中腹には、イタリアらしい洒落たホテルがあったり、湖には島があって、そこにも豪邸があったりして、気持ちがとてもリッチになります。

あと、旅の楽しみである食事ですが、さすがにイタリアだけに、裏切られることはありません。

また、是非訪れてみたい地方です。

米系ファンドの目論見はあたるか

注目の米雇用統計の発表が迫ってきましたが、基本的には、米系ファンドを中心とした海外勢による、6月以来のレンジ相場の上値トライが、現在なされているのだと見ています。

海外勢は、今週月曜のレーバーデー当日から、買い上げてきており、これまでのところ、今週1円84銭ほど円安になっています。

米系ファンドはかなり買ったような印象がありますが、値幅は2円弱だということが何を示しているかと言えば、つまり上値はかなり重いということだと思います。

そして、たとえ100.00がしっかり上抜けたとしても、7月8日の高値101.49、5月22日の高値103.74といったレジスタンスが依然として控えており、決して青天井ではないということです。

年末に向けて、2匹目のどじょうを狙う米系ファンドですが、どうも世の中それほど甘くはないのではないかと思っています。

投機対実需の攻防戦

ドル/円は、支えがないままに、100円台から99円台後半に緩みました。

これは、典型的な、投機対実需の攻防戦に見られる光景です。

投機筋は、実需の売りこなしながら、徐々に上げていきます。

しかし、このゆっくりとした買い上げの裏では、ロングポジションが積み上がっていきます。

そして、上げきれなくなったところで、買い手の投機筋は降参し、すかさず手仕舞いの売りをやって、マーケットからゲットアウト(脱出)しようとします。

今日、これからも、同じような攻防戦が繰り広げられるものと思います。

ドル/円、100円台で伸びがない印象

ドル/円は、100円台はさすがに実需のドル売りも出ている上に、日経平均株価が軟調であることも影響して下げています。

米系ファンドは、下がれば買いたいようですが、100円台は利食いの売りも出ているようです。

あと、米債券価格の下落(利回り上昇)も、米株価を下げる要因になっており、嫌気されています。

ドル/円は、100円台に乗せてもあまり伸びがないのが、率直な印象です。

2013/09/05

決戦、米雇用統計発表!

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が32.3万件(予想33.0万件)や、8月のISM非製造業景気指数が58.6(予想55.0)と予想を上回るなど、堅調な米経済指標も発表されたこともあって3日続伸し、前日比6.61ドル高の14,937.48ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米経済指標の改善が相次ぎ、本日の米雇用統計にも期待感が強まって上昇し、暫定値ながら前日比0.100%上げて2.997%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油在庫が減少し、現物の需給が締まっているとして買いが強まり、前日比1.14ドル高の108.37ドルで引けました。

金価格は、米経済指標の改善が相次ぎ、米国の量的金融緩和が早期に縮小するとの観測が強まる中、利益確定売りが続き、前日比17.00ドル安の1,373.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、特に米系ファンドの円先安感は強く、注目された8月のADP雇用統計が17.6万人と予想の18.0万人を下回っても、ドルの下落(円高)は一時的で、再び円安となり、ジリ高となりました。

一方、EUR/USDは、ドラギECB総裁が記者会見で、利下げ協議が行われたことを明らかにしたことが材料視され、下落となりました。

今年の場合、9月2日のレーバーデーから始まった、年末に向けての本格相場は、早期の米量的緩和縮小を期待して、基本的にドル買いとなっています。

この熱いドル買い志向は、マーケットが買うだけ買って、相場が実際に重いのかどうかを確認しないことには収まりそうもありません。

そのためにも、本日は、ドルを買うだけ買うことになるものと思われます。

【訂正】【9/6】JFX「米雇用統計Live!」どなたでもご覧頂けます!

9月6日(金) 21:00~21:50 ⇒ http://yoshihikotv.blog.fc2.com/ 

JFX コメント
「今月のゲストは、【水上紀行】氏。
旧三和銀行時代は、ドル円のインターバンクディーラーとして名を轟かせた
名うてのトレーダー。テクニカルとファンダメンタルズにも明るく、
市場センチメントを読む方法には、定評があります。

水上氏と小林JFX代表取締役の短期マーケット解説にご期待ください。

失業率予想コンセンサスは7.4%、非農業部門雇用者数予想中心値が180千人です。
雇用統計が予想以上に悪化する場合は、量的金融緩和縮小開始が、
9月予想から12月にずれ込むとの思惑が台頭。
更にシリア問題がどのようになるか、波乱要因が沢山あり、
市場の動向から目が離せません。」

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今月も恒例の【雇用統計Live!ツイッターキャンペーン】を開催。
詳しくはこちらのページで ⇒ http://yoshihikotv.blog.fc2.com/ 
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口座をお持ちでない方もご覧いただけます。
多くの方のご参加をお待ちしています!!

明日も注目なら、今日も要注目

本日は、イベント・経済指標の発表が盛りだくさんですが、その中でも、注目されるのは、ADP雇用統計とドラギECB総裁の記者会見です。

米系ファンドなど海外勢は、9月に入り年末に向けてのトレーディングを本格化しようとしており、昨年の10月からの8ヶ月間に及んだドル/円の上昇の再来を多分に期待しており、もしADP雇用統計の結果が予想を上回るようであれば、基本的に買い気は強まるものと思われます。

また、先月19日発表のドイツ連銀月報で、「インフレ圧力が強まれば、利上げも選択肢」という文言が出てきており、ECBと極めて近しい間柄にある中銀からそうした利上げ示唆がなされているだけに、本日ドラギECB総裁からも量的緩和の縮小を示す発言が出る可能性もあり、この点については、注目しておくべきかと思われます。

私自身は、ドル/円が思うようには動かなくなる一方、EUR/USDの上げが次の相場のリード役になる可能性が高いと見ています。

投機は実需にかなわないこともある

現在、ドル/円は、投機の買いと実需の売りが対峙している格好になっています。

一般的に、ファンド筋など投機の取り扱う金額は、実需の額をはるかに上回り、実需は投機にはかなわないと良く言われますが、決してそうではないと思います。

実需は、たとえば、輸出企業であれは、輸出代金を海外の売り先から外貨で受け取り、それを円に交換(ドル売り円買い)した段階で、取引は終了してしまいます。

それに対して、投機筋による新規のドル買いは、必ず、利食いか損切りのドル売り(反対売買)をしないと、ポジションはスクエア(ノーポジ)にはなりません。

したがって、結局は、投機は実需に、短期的な仕掛けで一時的に勝つことはあっても、長くは勝てないわけです。

ドル/円、投機の買い vs 実需の売り

ドル/円は、下は投機筋中心の海外勢からの買いが圧倒的に目立ちます。

上は、100円という大台を前に、実需中心に本邦勢からの売りが主で、それに加えて、一部海外勢の利食いの売りもあるようです。

つまり、上げを狙っている海外勢が、買い支えている格好です。

構図としては、投機の買い対実需の売りですので、個人的には実需が結局は勝つのではないかと見ています。

2013/09/04

買い気の強いマーケット

ニューヨークダウは、米国の新車販売拡大などを好感して続伸し、前日比96.91ドル高の14,930.87ドルで、取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが堅調な上に、早期の米量的緩和縮小期待も強く上昇し、暫定値ながら前日比0.037%上げた2.895%で引けました。

原油価格は、米国によるシリアへの軍事介入問題について具体的な進展が乏しかったことから利益確定売りが強まり、前日比1.31ドル安の107.23ドルで引けました。

金価格は、翌日からのG20首脳会合を控え、また米国によるシリアへの軍事介入問題について具体的な進展が乏しかったことから、利益確定売りが強まり、前日比22.00ドル安の1,390.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は売りが強まり、ニューヨークオープン頃には、一時99.32近辺まで下げましたが、その後99.81近辺まで再び強まり、買い意欲の強さ確認した格好です。

一方、EUR/USDは、ロンドンタイムに売り込まれ、一時1.3157近辺まで下げましたが、ニューヨークに入り、買いが優勢となり、1.3200台を回復しました。

ドル/円は、99.80以上は依然として重たいですが、売っても売っても買いが強まる感じで、まだマーケットポジションはショート気味ではないかと見ています。

EUR/USDも、売られても反発力が出てきており、潜在的には上昇の可能性を秘めているように思われます。

ドル/円、ショートか

ドル/円が、再び上げ始めています。

昨日から、高止まりの状況が続いていましたので、少なくとも、ポジションはロングにもショートにも、それほど大きく偏ってはいなかったものと思います。

それが、上げ始めているということは、上には売りオーダーがあって、あまり上がらないだろうという見方が強まって、マーケットのポジションがショートになってきている可能性があります。

さらに申し上げれば、たとえば、100.00乗せにショートのストップロスがあることが発覚したのかもしれません。

いずれにしましても、上値を試さないことには、下がるものも下がらない状況になってきているのではないかと思われます。

ドル高円安のエクスキューズ

ドル高円安の理由がいろいろ並べ立てられるようになりました。

もともと、米量的緩和の早期縮小から始まったドル高円安志向は、消費増税が予定通りなされれば、それに合わせて日銀が追加の「金融緩和」するので円安だとか、2020年のオリンピックが東京で開催されることが決定されたら株高に連れて円安だとか、騒々しくなっています。

ただし、それは円安にもっていきたいための、あくまでもエクスキューズ(言い訳)でしかないと思います。

今の相場は、たとえドル買いにつながる結果だとしても、既にポジションがドル高円安方向にできていれば、上げは一時的で、その後の反落の方が大きくなるものと思われます。

海外勢、依然円売りスタンス

海外勢は、依然として、ドル/円の買い方針でいるようです。

朝日新聞によりますと、日銀は、来年4月に予定通り消費増税されれば、それに合わせて追加の「金融緩和」を検討する方針であることが伝わり、これも円売り材料にしているようです。

尚、関東中心に地震があったことから、一時的に円買いが強まる場面もありました。

しかし、その後、再び円売りが強まっています。

2013/09/03

依然ドル/円の先高感は強い

ニューヨークダウは、シリア情勢を巡る懸念が後退したことや、発表された8月のISM製造業景気指数は55.7と予想の54.0を上回ったことから、前週末比23.65ドル高の14,833.96ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された8月のISM製造業景気指数が予想を上回ったことや、ベイナー米下院議長とぺロシ民主下院院内総務がオバマ米大統領のシリアに対する軍事介入に賛同したことから上昇し、暫定値ながら前週末比0.076%上げて2.860%で引けました。

原油価格は、発表された8月のISM製造業景気指数が予想を上回ったことや、ベイナー米下院議長とぺロシ民主下院院内総務がオバマ米大統領のシリアに対する軍事介入に賛同したことから買いが強まり、前週末比0.89ドル高の108.54ドルで引けました。

金価格は、ベイナー米下院議長とぺロシ民主下院院内総務がオバマ米大統領のシリアに対する軍事介入に賛同したことから逃避買いが強まり、前週末比15.90ドル高の1,412.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、8月のISM製造業景気指数が2年2ヶ月ぶりの高水準を記録を記録したことから、一時1ヶ月ぶりとなる99.86近辺まで上昇しました。

その後やや軟化したものの、依然として買い気の強い状態が続きました。

一方、EUR/USDは、一時1.3139近辺まで売り込まれたものの、その後1.3170近辺まで反発しました。

ファンド筋のドル/円の先高感は根強く、まだまだ買い気は引かないものと思われ、まだこれに逆らわないほうが賢明だと思われます。

EUR/USDは、1.3145近辺がサポートになっており、重要です。

【9/6】JFX主催「雇用統計Live!」に出演

9月6日(金)午後9時から9時50分まで、JFX主催「 雇用統計Live!」に出演します。

このLiveは JFX に口座をお持ちの方が対象になります。

JFX に口座をお持ちの方は取引画面にログインし、左上の「情報」をクリックします。
リンク先の「小林芳彦のマーケットナビ」にある「マーケットショットLive」から視聴できます。
http://yoshihikotv.blog.fc2.com/ 

また、新規で口座開設を希望される方は、以下のリンク先からお申し込みください。

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申し込みをすると、翌日IDとパスワードが郵送されてきます。

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気にしておきたいEUR/USD

EUR/USDは、ここのところ200ポイント前後下落してきています。

確かに、2008年9月のリーマンショックの後、欧州危機となり、ユーロは売られに売られました。

しかし、ユーロにとって後向きな話はいろいろ出ましたが、結局1.2000前後でサポートされ、最近では1.2700近辺がサポートになってきています。

今回も、1.2700近辺まで下げる可能性はなしとはしませんが、言えることは、もうあまり下がりたがってはいないということです。

今、米系ファンドから、ドル/円は新たなドル買い攻勢を浴びていますが、これが失敗に終わった時、EUR/USDにファンドの関心が大きく移るのではないかと見ています。

ドル/円、米系ファンドに支配されるのか

米系ファンドが、確信犯(※)的に買ってこられるのは、やはり、昨年10月から今年5月までの約25円にのぼるドル/円の上昇をリードしたという自負心があるからではないかと見ています。

(※)確信犯:、政治的、道義的、思想的、宗教的な確信に基づく義務感または使命感によって行なわれる犯行。政治犯、思想犯などと呼ばれるものがこれに当てはまります。

そして、今年も、この時期から、円安にもっていけると踏んでいるものと思われます。

しかし、円安にもっていききれなかった時は、その反動はかなりなものになると思われます。

確信犯的な米系ファンドの買い 

米系ファンドが、昨日に引き続き、ドル/円を買ってきています。

買った額も、既に相当な量になっているもようです。

なにか既に知っているのかと思いたくなるような、確信的な買いです。

一方、ここから上、特に99.80-100.00近辺は、本邦の実需中心に売りオーダーが結構入ってきています。

2013/09/02

米系ファンドの仕掛けで円安は持続するか

ニューヨーク市場は、レーバーデーの祝日で休場でした。

為替では、実需筋の売り買いで厚い東京市場を避け、あえてニューヨーク不在で取引が薄いロンドンマーケットを狙って、米系ファンドによるドル/円の買い仕掛けが活発となりました。

90.60超えあたりから、ショート筋のロスカット的な買戻しも巻き込み、一時99.43近辺まで上昇しました。

マーケットでは、米系ファンドが大量に買ってロングにはなったものの、長めのポジションメイク(ポジションの作成)であったもようで、すぐに売り戻しては来ませんでした。

その一方で、ショート筋の買戻しが大きく入ったことから、相場は高止まりとなりました。

米系ファンドは、これから年末に向けて、昨年10月から今年5月にかけての約25円ものドル/円の上昇で大もうけしており、その再来を狙って、レーバーデー当日とフライング気味ではありましたが、仕掛けてきました。

彼らは、相場の主導権を握ろうと先手を打ってきたものと思われます。

ただ、力づくで上げている相場だけに、そうは長くは続かないのではないかと見ています。

米系ファンド、ドル/円買い

米系ファンドが、ドル/円をかなり買っているもようです。

これから、年末に向けての仕込を始めているようです。

今のマーケット心理は「バスに乗り遅れるな」か

ドル/円、クロス円が強含みになっていて、要は、「バスに乗り遅れるな」という心理が働いているマーケットだと思います。

この「バスに乗り遅れるな」という言葉の意味は、同じ目的地に向かうバスに乗り遅れるなということで、マーケット心理を良くついた言葉だと思います。

つまり、多くのマーケット参加者が相場のトレンドに乗り遅れまいと、同じ相場観から同じようなポジションを作り、今回の米雇用統計のような節目を待つということです。

しかし、多くのマーケット参加者が同じ相場観を持ち、同じようなポジションを持つということは、マーケットのポジションが一方に大きく偏ることを意味しており、極めて危険だと言えます。

今日のロンドンタイム、ロンドン勢が東京・アジア勢がドル/円、クロス円でロングと知れば、まず間違いなく売ってくることが考えられます。

既に、金曜の米雇用統計をにらんだ動きか

既に、今週末の米雇用統計をにらんだドル買い先行の動きとなっているものと思われます。

ただ、今週金曜に米雇用統計が発表され、内容が良かったたからと言って、その場で量的緩和の縮小が決定するわけではなく、17日、18日の米FOMCで決定されてこそ、初めて量的緩和は縮小することになるわけで、ある意味まだ長丁場です。

しかも、それまでの間に、マーケットでは量的緩和縮小を織り込もうとする動きが強まることが予想され、実際決定されると、材料出尽くしとばかりに反対売買が活発になることも考えられます。

つまり、量的緩和の縮小はテーマとしては、かなりマチュア(熟した)していますので、素直な反応にはならないと見ておいたほうが良いように見ています。

ドル/円、強い中国のPMIも影響か

週末に発表された8月の中国の製造業PMIが、予想を上回ったこともドル/円の買いを誘っているようです。

買い筋は米系ファンドで、新規の買いではなく、ショートポジションの買戻しのようです。

そのため、上げに力強さがあります。

また、中国の指標が良かったため、中国と関係の深いAUDが対ドル対円対ユーロで、強くなっています。

2013/09/01

米国によるシリア攻撃、いったん後退

シドニーでは、米国によるシリアへの攻撃リスクがいったん後退したため、ドル/円が先月末よりもやや30銭ほど円安で取引されています。

本日は、米レーバーデーで、ニューヨークは休場です。

今日のところは、マーケット全体にもよう眺めとなる可能性があります。

【ご参考】
先週末のニューヨーククローズ
ドル/円 98.14
EUR/USD 1.3223
EUR/JPY 129.76

これからの展開は(2013/09/01)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、反発気味となりました。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

8月27日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング113,592枚vsユーロショート73,511枚、ネットユーロロング40,081枚(前回ロング36,746枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング23,396枚vs円ショート101,749枚、ネット円ショート78,353枚(前回ショート71,721枚)です。

8月27日時点では、ユーロも円も、前回とはあまり変わっていません.

さて、今週ですが、まず、シリア情勢については、オバマ米大統領は31日午後(日本時間9月1日未明)声明を発表し、米政府としてシリアのアサド政権による化学兵器使用を断定したことを受け「行動すべきだと決断した」と表明しました。

ただし、具体的な軍事介入に際しては「米議会の承認を求める」と述べ、議会との調整に時間をかける方針を明らかにしました。

そのため、シリア攻撃は米議会が再開する9日以降に事実上先送りされた形となりました。

ということで、とりあえず、シリア情勢のマーケットへの影響も先送りになるものと思われます。

しかし、折りしも、2日(月)が米レーバーデーで、翌日から、特に米系のファンドや投資家筋が年末に向けて、取引を本格化させる時期でもあります。

したがい、目先のマーケットの関心は、6日(金)の米雇用統計(予想:失業率7.4%、非農業部門雇用者数18.0万人)の発表に集中するものと見ています。

今のところ、18日(水)のFOMCで量的緩和の縮小がなされるというマーケットの期待感は強く、雇用統計に向けて、前倒しでドル買いが強まるものと見ています。

特に、ドル/円は、米系ファンドが主導となって、昨年10月から今年5月までの間に約25円のドル高円安を見ていますので、再度大幅上昇を狙って買ってくる可能性があります。

それで、今年の6月以降の94円-102円近辺のレンジ相場を上にブレイクできるかが注目されます。

尚、個人的には、レンジブレイクは、難しいのではないかと見ています。

ひとつには、マーケットで、あまりに円安志向が強いことが上げられます。

また、レンジの期間がまだ短く、少なくとも年明け頃まではレンジ相場が続くのではないかと見ています。

そして、量的緩和の縮小というテーマ自体、今年の冬場頃から話題に上ってきており、相場の材料としては、既に決して鮮度が良いとは言えないと考えるからです。

それでも、雇用統計で非農業部門雇用者数が予想より良ければ、買いは続く可能性はあります。

しかし、18日のFOMCで量的緩和の縮小が決定されると、材料出尽くしで、手仕舞いが集中する可能性はあると考えています。

EUR/USDにつきましては、先週後半、ロングポジションの手仕舞い売りが強まりました。

これは、まだユーロ相場が9月以前で本格化していないのにもかかわらず、9月以降の相場を先取りして買い過ぎたために起きた反落ではないかと見ています。

9月以降、ドル/円が上げきれなくなると、EUR/USDの買いトライに本格的に乗り換えてくるのではないかと考えています。

EUR/JPYにつきましては、直近上値が重そうですが、基本的にはレンジ相場だと見ています。

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