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2013/10/31

ドル/円、下落の可能性は?

ニューヨークダウは、FOMCは、市場が想定したほど景気見通しに慎重ではないとして利益確定売りが続き、前日比73.01ドル安の15,545.75ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された10月のシカゴ購買部協会景気指数が65.9と予想の55.0を大きく上回ったことから、前日のFOMCに引き続き緩和長期化期待が後退し上昇となり、暫定値ながら前日比0.011%上げて2.549%で引けました。

原油価格は、米原油在庫の増加が重石となり上値を抑えられ、前日比0.39ドル安の96.38ドルで引けました。

金価格は、米国の緩和的な金融政策が長期化するとの見方がやや後退し、利益確定売りが出て、前日比25.60ドル安の1,323.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された9月のEUの失業率が12.2%(予想12.0%)と史上最悪だったことや、10月のEUの消費者物価指数が0.7%(予想1.1%)と伸び率が鈍化したことから、ECBのの利下げ観測が急浮上し、EUR/USDは売られました。

しかし、実際のところは、EUR/USDのポジションが既にロングになっていたため、上値が重たかったことに加え、月末当日であったことから、ロングの手仕舞いが集中したものと思われます。

一方、ドル/円は、98円台前半での揉み合いに終始した結果、EUR/JPYがEUR/USDの下落につれ、約2円の下落を見ました。

EUR/USDは、さらに下げる可能性はあるものの、下げの大方は既に終えているものと見ています。

ドル/円に関しては、これだけのEUR/USDの下落(ドル高)にも関わらず、ドル高方向に上げ切れないことに加え、複数の日足の移動平均線が集中してきていることを考えますと、そろそろ下げるタイミングが近づいている可能性はあると見ています。

ドル安のサイクル

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの日足を見てみると、ドルはある一定のサイクルを描きながら下落していることがわかります。

本年6月以降のU.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1383193223

このチャートから見てみますと、ドル安がある一定期間続くと、ガス抜き的にドル高方向に噴いて、売り過ぎを解消しては、また下落を再開していることがわかります。

そして、目下のところは、今週に入りこの売り過ぎ解消のための買戻し期間に入ってきているもようです。

この反発期間は、過去、約7営業日程度続いた後に再びトレンド方向に戻しているようですので、今回で言えば、米雇用統計の発表のある来週金曜日あたりが、転換点になるのではないかと見ています。

尚、79.00近辺は、かなり強いサポートですので、割り込んで続落するにしても、やや時間がかかる可能性はあります。

【ご参考】シカゴIMMのポジション (10月15日分)

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

10月30日に、10月15日分がアップされましたので、ご参考まで掲載します。

【ご参考】10月15日時点のポジション

10月15日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング121,327枚vsユーロショート60,953枚、ネットユーロロング60,374枚(前回ロング68,276枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング25,392枚vs円ショート84,656枚、ネット円ショート59,266枚(前回ショート82,314枚)です。

ユーロはあまり変化はありませんが、円はショートが約2万枚減少しています。

今日は月末

今日は、月末当日となりました。

個人投資家の皆様には、月末だからと言って、特にいつもとは変わりはないことと思います。

しかし、法人企業やファンド筋などにとっては、月間損益がいくらになるかを締める日であり、あえて新たにポジションを取る日ではなくて、むしろ手仕舞う日だと言えます。

ドル/円に関しては、マーケットに残っているポジションはショートだと思われますが、98円台後半から、実需の輸出企業がドル売りオーダーを並べていることと思われますので、なかなか上がらないと思います。

しかし、そのことを知っているショート筋は、なかなか買戻しにふんぎれず、ショートが解消されないため、下げも限られるものと思われます。

一見平穏だか...

EUR/USDは、東京に入り、値頃感からの買いが入ってきており、やや反発しています。

しかし、5日移動平均線が1.3757近辺まで下向きに下げてきており、これを上抜いてさらにその水準以上を維持することはそう簡単なことではないと思います。

ドル/円は、実需の売りが出ているようで重くなっています。

しかし、まだショートポジションは、マーケットに残っているものと思われます。

2013/10/30

EUR/USDの見方変更

EUR/USDに関しては、買い場探しと申しましたが、目先、さらに調整的に下落する可能性がありますので、様子見に変更します。

米量的緩和長期化の見方後退か

ニューヨークダウは、現行の米量的緩和策の維持を決めたFOMC声明を受けて、利益確定売りが強まり、前日比61.59ドル安の15,618.76ドルと反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMC声明が思ったほどハト派ではなく、緩和長期化期待が後退し、暫定値ながら前日比0.033%上げて2.536%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅増となっていたことから売りが優勢となり、前日比1.43ドル安の96.77ドルで引けました。

金価格は、FOMC声明がハト派になるとの見方が強く底堅い展開となり、前日比3.80ドル高の1,349.30ドルで引けました。しかし、FOMC声明は思ったほどハト派色が強くなかったことから、EUR/USDが下落したのに連れ、時間外で一時1,334ドル近辺まで下落しました。

為替相場では、発表されたFOMC声明は、マーケットの想定ほど米景気に弱気でなかったと受け止められ、量的緩和策が長引くとの見方がやや後退したことから、ドル買いが強まり、一時ドル/円は98.68近辺まで上昇、EUR/USDは1.3695近辺まで下落しました。

ドル/円は、もともとショートが切れていなかったことから依然買い気の強い状態が続くものと思われます。

一方、EUR/USDはユーロに対して強気になってロングになっていたところに意外なFOMC声明を受けて投げ売りが集中しました。

しかし、ユーロに関しては、買い場探しだと思われます。

EUR/USD、目先は不確実性が高いか

今日は、10月のADP雇用統計(予想15.0万人)に発表が予定されています。

来週11月8日(金)に発表される10月の米雇用統計を占う意味で重要ですが、ADPの結果次第で相場は乱高下する可能性があります。

また、本日は、米FOMCの結果発表が、日本時間明日午前3時にあります。

今のところ、マーケットのコンセンサスは、米量的緩和縮小は、来年の3月以降となっていますが、もしも、もっと早い時期となるような示唆があれば、意外性もあり大きくドル買い円売り、あるいはEUR/USDの下落になることが予想されます。

いずれにしましても、不確実要素が多く、ここは様子見でいくことが良いように思います。

ドル/円、マーケットポジションは依然ショートか

ドル/円を見ていますと、10月25日の安値96.94をつけた後、段階的に戻りを売り上がり、下がらないので買戻し、しかし、別のマーケット参加者が新たに売り上がり、下がらないので買戻すということを繰り返したために、とうとう98.20近辺まで上げてきたという状況ではないかと見ています。

つまり、まだショートポジションは解消されておらず、そのために高止まりしている状況ではないかと思われます。

確かに、98円台は、輸出企業からのドル売りオーダーも結構入ってきているものと思われ、そのために、ここからどんどん上がるという可能性は低いとは思います。

しかし、ショートポジションがある程度解消しない限り、大きな反落は難しいのではないかと思われます。

EUR/USD、まだ下げ余地はあるか

全体的にドル買い気味です。

そのためクロス円が重くなっています。

ドル/円は、さすがに98円台は、実需筋の売りが並んでいるようで、上値が重くなっています。

EUR/USDは、東京の寄付きが1.3742-44近辺となり、1.3745近辺にある10日移動平均線を下回っています。

まだ、下げ余地はありそうです。

2013/10/29

明日未明の米FOMCに注目

ニューヨークダウは、米量的金融緩和策が長期化するとの期待から反発し、前日比111.42ドル高の15,680.35ドルと、9月18日につけた史上最高値を約1ヶ月半ぶりに更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌日に米FOMCを控えて、全体的に方向感の無い展開が続き、暫定値ながら前日比0.020%下げて2.503%で引けました。

原油価格は、翌日発表の米週間石油在庫統計で、引き続き原油在庫が大幅に増加している懸念から利益確定売りが強まり、前日比0.48ドル安の98.20ドルで引けました。

金価格は、翌日に米FOMCを控えて、利益確定売りが強まり、前日比6.70ドル安の1,345.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、上昇を続け、一時98.28近辺をつけました。

一方、EUR/USDは、ノボトニー・オーストリア中銀総裁の「ユーロ高と共存する必要がある」との発言に、一時1.3813まで上昇しましたが、上げは長くは続かず1.3736近辺まで反落となりました。

月末を控えているためか、ポジションの手仕舞いが先行しているようです。

ただし、ドル/円は、基本的には、97.00-99.00近辺のタイトレンジが続くものと思われます。

EUR/USDについては、ノボトニー・オーストリア中銀総裁発言には、長めには無視できないものだと見ています。

本日については、明日未明のFOMCが注目です。

当面のドル/円相場のイメージは?

ドル/円は、当面、97.44近辺に200日移動平均線があり、まだサポートとしてワークしています。

また、輸出企業の売り、輸入企業の買いに挟まれているため、97.00-99.00近辺のタイトなレンジに目先抑えられるものと思われます。

しがし、週足で見ると、上値が切り下がってきており、どこかのタイミングで、レンジ水準を下方に移動する可能性が高いと見ています。

これは、相場全体が、米国に対する不信から、ドル売りになることも影響すると思います。

また、ドル/円に関して言えば、マーケットのセンチメントがドルブル(ドルに強気)センチメントが強く、そのためにポジションがドルロングになりやすいことから重くなると考えられるからです。

ただし、94.00近辺は強いサポートになるものと思われます。

EUR/USD、動くタイミングはやってきたか

EUR/USDの本日の寄り付きが1.3787-89近辺となり、動くタイミングを示すボリンジャーバンド5日間の中央線である1.3790近辺の5日移動平均線をやや下回ったのが下がる可能性を示唆していて気になります。

今、バンドの位置が、上は1.3809近辺、下は1.3774近辺にあります。

ボリンジャーバンド5日間は、動くタイミングを高い確率で教えてくれる反面、上下どちらに動くかはわかりません。

したがい、他の分析ツールや相場観と合わせて使う必要があります。

今日のような、ボリンジャーバンドがきれいに収束して、上下どちらかにいく可能性が高ければ、相場観を加えて、上下どちらかだけでも逆指値でエントリーするのも手ではないかと思います。

尚、ダマシにできるだけあわないように、バンドの上下いずれかに25pipsぐらいのところに逆指値を入れるのがコツです。

EUR/USD、目先は下げか

EUR/USDのボリンジャーバンド5日間は収束過程を終了し、上下のバンドが平行になっています。

こうなると、次のトレンド性の強い相場、つまりレンジブレイクして上下いずれかに動き出す可能性が出てきています。

今回は、高いところで収束していますので、目先下がる可能性が高そうです。

次の展開は、下げが一巡してからのようです。

2013/10/28

EUR/USD、レンジブレイクの日になるか

ニューヨークダウは、FOMCを前に利益確定売りに押され反落し、前週末比1.35ドル安の15,568.93ドルで取引を終えました。

米国債利回りは、発表された9月の米中古住宅販売成約指数が-5.6%と予想の0.0%を大きく下回り低下したものの、その後利益確定の動きが強まり上昇に転じ、暫定値ながら前週末比0.011%上げて2.520%で引けました。

原油価格は、リビア西部の主要油田や港で先週末、新たな抗議活動が展開され、リビアの原油輸出に影響が出ており、前週末比0.83ドル高の98.68ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが先行したものの、発表された9月の米中古住宅販売成約指数が予想を大きく下回り、FRBによる緩和が長期化するとの期待が強まり反発し、前週末比0.30ドル安の1,352.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、動きづらくはありましたが、じり高となりました。

一方、EUR/USDは、上値も試しましたが、上も重かったことから、ニューヨークオープン前後から執拗に下値を試しました。

しかし、下も下で堅い状況で、いったん買戻しが強まったものの、その後再び売り気になっています。

EUR/USDは、結局ボリンジャーバンド5日間(期間:5、偏差:2)の上下のバンドが内向きになっていることで、上下を抑えられています。

今日9時以降、上下のバンドが平行になると動きやすくなるものと思われます。

レンジブレイクした方向につくということで良いように思います。

EUR/USD、ボリンジャーバンド5日間

本日のEUR/USDは、動くタイミングを示す日足のボリンジャーバンド(期間:5、偏差:2)(通称、ボリンジャーバンド5日間)の上下のバンドが収束してきています。

一般的には、上下のバンドが収束しきって平行になると、動くタイミングが来たことを示します。

本日の状況は、上下のバンドが収束してきてはいますが、まだ平行にはなっていません。

しかし、場合によっては、結局それでも上にレンジブレイクするようなパワーがあれば、力づくでも上にブレイクすることはあります。

今の相場は、米国への不安・不信からのドルからユーロへの大幅な資金移動の相場と見ており、上方向へのレンジブレイクの可能性は、まだあると見ています。

EUR/USDの上昇は時間との勝負か

週末、米情報機関が、メルケル独首相はじめ35人の外国の指導者の電話を盗聴していたことについて、いろいろな記事を読んでみました。

結論から申し上げれば、米国から見た海外勢は、米国に対して財政問題などに不安を感じていたところに、さらに盗聴発覚で米国に対して不信感も加わってしまい、ドルで置いてある資金を移し替えたいという気持ちが強まっているものと見ています。

問題は、テクニカル的には、5日移動平均線が、すでに1.3794近辺まで上昇してきています。

上昇できずに、現状レベルでの揉み合いが続くと、反落の可能性が高まります。

つまり、上がるにしても、1~2日以内ぐらいで上げないとタイムリミットになるという時間との勝負です。

ドル/円、侮れない実需の売り買い

先週の金曜のニューヨーククローズと本日のシドニーとの間で出来た、高めのドル/円、クロス円の窓(ギャップ)は埋められようとしています。

やはり先週末より高く戻ってきたドル/円、クロス円を見て、輸出企業が売ってきているものと思われます。

ドル/円は、依然実需に上下を抑えられたレンジ相場だと思います。

実需の需給をできるだけ知ることが必要です。

2013/10/27

ドル/円、クロス円が買い戻し

シドニーでは、ドル/円が前週末比35銭前後上昇しており、それに連れてクロス円も上げています。

ドル/円は、先週金曜、97.00割れまで下攻めしましたが、下げきれずに反発して引けました。

しかし、ショートカバーがまだ一巡していなかったもようで、週明け早々から買戻しが先行しています。

【ご参考】
先週金曜のニューヨーククローズ
ドル/円 97.40
EUR/USD 1.3804
EUR/JPY 134.45

これからの展開は(2013/10/27)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、下落を続けています。

79.00近辺が強いサポートですが、これが下抜けるかが、注目されます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

10月25日に、10月1日分がアップされましたので、ご参考まで掲載します。

【ご参考】10月1日時点のポジション

10月1日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング128,580枚vsユーロショート60,304枚、ネットユーロロング68,276枚(前回ロング65,844枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング18,634枚vs円ショート100,958枚、ネット円ショート82,314枚(前回ショート92,818枚)です。

すでに3週間以上前のデータですので、あくまでも参考ですが、ユーロに関しましては、前回9月24日分とはあまり変わってはいません。

円のネットショートは、減少気味です。

さて、今週ですが、7月10日以来のドル/円とEUR/USDの日足を比べてみますと、明らかに動きに違いがあることがわかります。

まず、ドル/円については、7月10日の高値の101.19から8月8日の安値の95.81まで下落、そこから今度は9月11日の高値の100.62まで上昇、その後10月7日の安値の96.67まで下落、そして10月17日の高値99.01まで上げてから10月25日の安値96.94まで下落という、時間の経過とともに値幅を狭めている、典型的なレンジ相場になっています。

次に、EUR/USDですが、7月10日の安値の1.2765から8月20日の高値の1.3453まで上昇、そこから9月6日の安値1.3105まで下落、その後10月3日の高値の1.3646まで上昇、そして10月16日の安値の1.3472まで下げてから10月25日の高値1.3832まで上昇という、下値を切り上げ、上値を切り上げている上昇トレンド相場になっています。

このように、ドル/円の膠着相場とEUR/USDの上昇相場が併存していることがわかります。

そして、付け加えて申し上げておきますと、EUR/JPYは、膠着のドル/円と上昇のEUR/USDに挟まれながらも緩やかな上昇相場となっていることから、EUR/USDの上げがEUR/JPYの上昇に反映しています。

EUR/USDは、目先は、1.3830-35近辺が重いため、いったん下げる可能性も否定できませんが、先送りされている財政問題や量的緩和の縮小、そしてここにきて明らかになった米情報機関によるメルケル独首相をはじめ世界で35人にのぼる首脳に対する盗聴問題などいろいろな問題を抱える米国への不安からドルからユーロへの資金移動が活発化すると、EUR/USDはさらに上昇するものと見ています。

ユーロ圏諸国の債務問題に端を発した欧州危機があったユーロを買えるのかという疑問もあるかと思います。

しかし、欧州各国の国債利回りは既に安定しています。

また、欧州に最も悲観的だったジョージ・ソロス氏も「欧州危機は終わった」と今月初旬に語っており、むしろ、欧州危機でユーロからドルに逃避した膨大な資金のユーロへの回帰に伴うユーロ買いの可能性の方が高いものと見ています。

尚、反落した場合でも、1.3700近辺は既に堅いものと思われます。

一方、ドル/円ですが、今後全体的なドル安が続くようであれば、さすがに連れてドル安にはなる可能性はあると思われます。

しかし、現状、97.35近辺にある200日移動平均線ですら、しっかりと割り込むことができない上に、もし今後ドル安になったとしても、貿易赤字国である以上輸入企業からのドル買いは、執拗に出るものと思われます。

したがい、レンジの円高方向への水準訂正があったとしても、限定的なものにならざるをえないのではないかと見ています。

そして、EUR/JPYも、主役通貨であるEUR/USDの上昇に連れて引き続き上昇するものと思われます。

EUR/JPYは、リーマンショック後の戻しで、140.00が触れませんでしたので、ここが大きなレジスタンスになると見ています。

もちろん、その水準に相場が達すれば、激しい攻防戦が予想されますが、たぶん上抜いていくものと思われます。

2013/10/25

来週も、ドル売りトライは継続か

ニューヨークダウは、好調な企業業績を材料に続伸し、前日比61.07ドル高の15,570.28ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌週にFOMCを控えていることもあり買いが優勢(利回り低下)となり、暫定値ながら前日比0.015%下げて2.505%で引けました。

原油価格は、発表された9月の米耐久財受注が3.7%と予想の2.3%を上回ったことから、米景気の先行き不透明感がやや和らぎ買戻しが強まり、前日比0.74ドル高の97.85ドルで引けました。

金価格は、米国で緩和的な金融政策が長期化するとの見方が続き、買いが優勢となり、前日比2.20ドル高の1,352.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、東京タイムに一時96.94近辺まで下落しましたが、売り過ぎたもようで、その後は買戻しが続き、ニューヨークでは97.49近辺まで反発しました。

EUR/USDは、東京タイムに1.3832近辺まで上昇したものの、上値は重く反落となり、ニューヨークオープン直後1.3774近辺の安値をつけました。

しかし、その後は、再び1.38台前半に戻しました。

EUR/JPYは、ロンドンタイムに133.88近辺まで下落後は、ジリ高に転じました。

ドル/円の下値、EUR/USDの上値を攻め切れないままの越週となりましたが、来週は改めてドル安方向を攻めるものと見ています。

キンシャサの奇跡

欧米投機筋により執拗に売り込まれたり買い上げられたりした末に急反転した相場展開を目にするたびに、いつも、1974年10月30日、ザイールの首都キンシャサで行われた、モハメド・アリとジョージ・フォアマンのボクシング世界チャンピオンを賭けた試合、世に言う「キンシャサの奇跡」を思い出します。

まだ、20代のフォアマンは、スピードもあり、フットワークも軽いのに対して、一方のアリは32歳、幾度となくフォアマンのパンチがアリを捕らえましたが、アリは決定的なパンチを与えることが出来ないまま、試合は続きました。

そして、第8ラウンド、アリはロープサイドに追い詰められ、フォアマンに打たれ続け、誰の目にも、アリの敗北は明らかでした。

ところが、その時、一瞬の隙を突いて放ったアリのパンチがフォアマンを捕らえ、そして、もう一発。フォアマンがゆっくりリングに沈んでいき、カウントをとるも起き上がることは出来ず、アリは勝ったのでした。

相場の場合は、パワーディールで攻めまくる欧米投機筋が、フォアマン。ロープサイドに追い詰められたアリが、攻められる側。

しかし、攻めまくった欧米勢も、攻めあぐねて相場が進まない中で体力を消耗し、一転、我先にとポジション調整の嵐となって反転。

このタイミングは、アリがロープサイドで、フォアマンに叩かせるだけ叩かせて、体力を消耗させておいて、一瞬の隙を突いてパンチを放ち、フォアマンを沈めたシーンを想起させます。

相場には、そんなドラマが、一生に一度でなく、何度もあります。

勝負の金曜か

これからの相場はドル売り円買いユーロ買い、つまりドル売り相場だと思います。

今は、東京タイムのため、ドル/円の動きが目立つのに対して、EUR/USDの上昇は薄れ気味ではあります。

しかし、ロンドンマーケットが本格化すると、EUR/USD買いが主流となるものと見ています。

特に、日本時間午後5時に発表される10月の独Ifo景況感指数(予想108)が注目されます。

予想を上回るようであれば、一気にユーロ買いは強まるものと思われます。

ドル安は着実に進行か

ドルの総合的な強弱を示すU.S. Dollar Indexを見てみますと、7月頃からドル安が着実に進行していることがわかります。

U.S. Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/?anticache=1382663330

このIndexを見る限り、79.00近辺をしっかり割り込んでくると、ドル安に大きく崩れる可能性があります。

そのきっかけになるかもしれないのが、本日日本時間午後5時に発表される10月の独Ifo景況感指数(予想108)だと見ています。

ドル/円、200日移動平均線をしっかり下抜くか

ドル/円、クロス円の売りが強まっています。

EUR/JPYの売りに押されて、EUR/USDも重くなっています。

ドル/円の200日移動平均線のサポートは、本日は97.35近辺にあり、現在下回ってきています。

しかし、あまり熱気は感じられないようです。

2013/10/24

独Ifo景況感指数に注目か

ニューヨークダウは、おおむね堅調な企業決算や、米国の量的緩和策が当面続くとの観測を受けて反発し、前日比95.88ドル高の15,509.21ドルと、約1ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、短期的にはやや下げ過ぎの見方もあり、下げも一服し、暫定値ながら前日比0.013%上げて2.514%で引けました。

原油価格は、売りが優勢で始まったものの、発表された中国の製造業PMIが予想を上回ったこともあったことや、また値頃感からの買いも入り、前日比0.25ドル高の97.11ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが上昇したことに連れて上げ、前日比16.30ドル高の1,350.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は安値圏、EUR/USDは高値圏を維持しています。

ドル/円は、ニューヨーククローズが97.27-29近辺となったことから、サポートとなる97.32近辺にある200日移動平均線をやや下回っていて微妙です。

EUR/USDは、サポートとなる5日移動平均線が1.3742近辺まで上げてきていますが、今ひとつ伸びが限られています。

本日は、日本時間午後5時に10月の独Ifo景況感指数(予想108)の発表が予定されています。

この指標が、EUR/USDだけではなく、ドル/円も含めて、相場全体の方向性に影響を与えるものと見ており注目です。

上昇するかEUR/USD

EUR/USDは、強いサポートである5日移動平均線がすでに1.3740近辺まで上昇してきていますので、さらに上がるためには、それほど時間的余裕がないのも事実です。

あまり上昇するのに時間がかかるようですと、5日移動平均線が水平ないし下向きとなり、反落する可能性が高まってしまいます。

しかし、ここのところの米財政問題に伴う混乱などを見ていますと、米国に対する米国外の不安は高まっているものと思われます。

忘れてはならないことは、投資家が米国に不安を感じた時、資金をドルから移動させられるだけの流動性を持った受け皿通貨はユーロだけと言って過言ではないことです。

しかも、その前の欧州危機で、資金がユーロからドルへ大挙して移動していますので、その資金の欧州への還流だけでも相当な額に上るものと思われます。

10月の中国HSBC製造業PMI発表

10月の中国HSBC製造業PMIは50.9と、予想の50.4を上回りました。

下がるかドル/円

ドル/円は、テクニカル的には、97.32近辺にある200日移動平均線を、日々線が下回り始めており、下落の可能性が高くなってきています。

日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で、200日移動平均線を割り込むと、強く下げが示唆され、当面のターゲットは、95.00の心理的抵抗線になるものと見ています。

ただし、貿易赤字国である以上、輸入企業の買いオーダーも並ぶものと思われ、ストレートに落ちるというよりも、ドル買いオーダーをこなしながらの下げになるものと思われます。

尚、輸出企業のドル売りは、すでに98.50近辺まで下りてきているもようで、上値は限られているようです。

チャイナリスク再燃か 

昨日のドル/円、クロス円の急落の、きっかけは、中国の短期金利上昇を受けて中国経済をめぐる懸念が強まったためだったようです。

また、中国の銀行の不良債権額も、当初の3倍に膨れ上がったという観測も出たもようです。

そのため、安全な通貨とされる円とスイスフランが買われました。

今日も、午前10時45分に10月の中国HSBC製造業PMIの発表がありますので、警戒が必要です。

2013/10/23

引き続き円高の可能性には要警戒

ニューヨークダウは、減益決算を発表した建設機械大手キャタピラーが嫌気され、前日比54.33ドル安の15,413.33ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、量的緩和縮小観測の後退が引き続き、暫定値ながら前日比0.018%下げて2.494%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油事故統計で、原油在庫の大幅増加が確認されたことから売りが強まり、前日比1.44ドル安の96.86ドルで引けました。

金価格は、中国での需要が弱くなっている兆候があることから売られ、前日比8.60ドル安の1,334.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、東京タイムに、ドル/円、クロス円が急落(円高)したことから、ロンドンタイムも円高基調が続きました。

そして、ニューヨークに入ると、底固めとなりました。

しかし、ドル/円は、97.28近辺にある200日移動平均線のサポートの近くでかろうじて下支えされており、それを考えれば、今日にも円高方向が改めて試される可能性があり、警戒が必要です。

相場全体がドル安地合いとなっていることは、忘れてはならないものと思われます。

急激な円高発生

ドル/円の急落のきっかけは、米国債利回りの低下とされていますが、それはすでに、昨日のニューヨーククローズの段階でわかっていたことですので、結局のところは、ドル/円のポジションがここのところロングに大きく傾いていたのが、上げきれなくなって、手仕舞いに入ったためだと思われます。

相場が、全体的にドル安になろうとしている中で、ドル/円だけがドル高になることには、あまりにも無理があったと思います。

そのために、クロス円も全面安(円高)になりました。

本来、クロス円が上昇するということは、ボラティリティー(予想変動率)の高いドル/円以外の通貨でのドル安が、ボラティリティーの低いドル/円でのドル安を上回ることによって起きるものです。

ドル/円は、97.28近辺に200日移動平均線の強いサポートがあります。

しかし、全体的なドル安が、今後も継続するようであれば、このドル/円のサポートもブレイクして、さらに下落する可能性は高まるものと思います。

その時、クロス円が、本日のようにドル/円に追随して円高になるかどうかは、ひとえにドル/円の下落のスピード次第だと思われます。

EUR/USD、「こんな高いところは買えない」

EUR/USDは、高値圏を維持していることから、マーケットは、それほどロングになっていないということだと思います。

もしも、マーケットがロングになっているとしたら、高値圏は維持できず、既に下げてしまったと思われます。

ただ、高値圏を形成すると、なかなか買うのには勇気が要り、「こんな高いところは買えない」として戻り売りをしがちです。

しかし、それは、静かにショートポジションが溜まっていっていることであり、次の上げの原動力になるものと見ています。

マーケットはキャリートレードが主流か

マーケットは、キャリートレード(高金利通貨買い、低金利通貨売り)を本格化させているようです。

そのため、ドルと円が売られ、AUDやユーロが買われているもようです。

ユーロに関しては、高値水準にいたこともあって、なかなか買えずにいましたが、昨日1.3700を上抜いたことで、買いで攻めようとする機運が高まってきているようです。

尚、米量的緩和の縮小については、来年3月の見方が、さらに強まってきています。

2013/10/22

主役通貨の交代は実際に起きているか

ニューヨークダウは、発表された9月の米雇用統計が、失業率が7.2%(予想7.3%)、非農業部門雇用者数が14.8万人(予想18.0万人)となり、特に予想を下回った非農業部門雇用者数を受けて、現行の量的金融緩和策が長期化するとの期待が高まり、前日比75.46ドル高の15,467.66ドルと反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計が予想を下回る内容となり、年内の量的緩和の縮小の期待は後退したため大幅低下し、暫定値ながら前日比0.089%下げて2.512%で引けました。

原油価格は、前日発表された米週間石油在庫統計で原油在庫の大幅増が確認され、100ドルを割り込む大幅下落となりましたが、本日もその流れが継続し、前日比1.42ドル安の97.80ドルで引けました。

金価格は、発表された米雇用統計が予想を下回る内容となり、FRBの緩和策が長期化するとの見方が強まったことや、EUR/USDが上昇したことから上げ、前日比26.80ドル高の1,342.60で取引を終えました。

為替相場では、予想を下回る米雇用統計の内容を受け、ドル/円は一時97.87近辺まで急落したものの、その後ユーロ高に連れて反発し、98.48近辺まで上昇しました。

しかし、その後は、軟調となりました。

EUR/USDは、雇用統計の結果に素直に反応し、一時1.3792近辺まで上昇しました。

その後は、高止まりとなりました。

ドル/円とEUR/USDの動きが対照的です。

ドル/円は、方向間なく上げ下げしているのに対して、EUR/USDは素直にドル安となっており、EUR/USDの方が格段にトレードしやすくなっているものと思われます。

この点からも、主役通貨が、ドル/円からEUR/USDに転換してきていることを感じます。

尚、ニューヨークダウが強めだからかもしれませんが、米国債10年物利回りが大幅低下しているのに、本来それと相関関係にあるドル/円が下げきれないのが不可解です。

ドル/円、レンジ相場は継続か

本日発表の米雇用統計は、予想より強いという噂が出ているようです。

昨年来の相場展開からすると、ドル/円は、昨年10月から今年5月までの8ヶ月間の上昇トレンド相場となり、その間に約25円ものドル高円安となりました。

トレンド相場はエネルギーを一気に放出する相場なのに対して、レンジ相場はエネルギー補給の相場ですので、エネルギー放出のトレンド相場よりは期間が長くなりがちです。

したがい、仮にトレンド相場とレンジ相場が等分の期間がかかったとしても、レンジ相場は、今年6月から8ヶ月の期間を要し、レンジ相場の終了は来年の1月になります。

つまり、まだレンジ相場がトレンド相場の期間にも満たない現状では、まだレンジ相場が終了してトレンド相場に移行するには、時間が足りないものと思われます。

たとえば、今日の米雇用統計が予想よりも良かったとしても、それによるドル/円の上昇は限られ、一見レンジブレイクしたかに見えても、相場はレンジ内に戻ってくるのではないかと見ています。

EUR/USD、買いオーダーが上がってきているか

EUR/USDの昨日のニューヨークでつけた安値が1.3651でしたが、この1.3651というプライスには、意味があるように思っています。

つまり、1.3650でも、下がったら買いたいと待っているマーケット参加者がいて、その買いオーダーを預かった銀行は、1.3650のオーダーを壁にして(※)、直前の1.3651で買い、反発したところを売り抜いて利益を出そうとしていたのではないかと思われます。

(※)壁にする:インターバンクディーラーが、お客さんから預かったオーダーをストップロス(壁)として使って、手前で売るあるいは買って、反転したら利食い、そのまま反転せずに上がるなり下がるなりしたら、オーダーをロスカットに使うという日中トレーディングの手法のひとつ

逆説的に申し上げれば、EUR/USDでは、米雇用統計の発表を控えているにもかかわらず、それなりの大きさの買いオーダーが、既に1.3650まで上がってきているのではないかと見ています。

米雇用統計の発表を待つしかないか

低調なマーケットです。

米雇用統計を前にして、量的緩和の縮小に対するマーケットの大勢の見方は、来年3月にずれ込むというものです。

しかし、今日の雇用統計が良ければ、量的緩和縮小の見方は、12月に前倒しされるものと見られています。

いずれにしても、結果が出てからの動きになりますので、今は発表を待つしかなさそうです。

2013/10/21

[10/21] FX攻略.com にコラム掲載

2013/10/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 12月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「ちょっと難しい、でも強い味方、値動き分析」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 12月号

[10/16]ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」出演

10/16(水)22時30分~23時30分、ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」に出演しました。

出演した番組は、Uストリームで配信されています。
視聴するには以下↓のリンクをクリックしてください。

北野誠のFXやったるで!10月16日【本編】~今回のゲストは水上紀行さん「主役通貨交代!? ~大詰めを迎えた米財政問題の行方~」

また、今回はUストリームの画質が荒くなっております。
音声のオンデマンドも配信されておりますので、ご利用ください。

(音声のみ)10月16日~今回のゲストは水上紀行さん「主役通貨交代!? ~大詰めを迎えた米財政問題の行方~」(10月16日)

Podcast や iTunes の配信について、詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。

今回使用された資料等は、「北野誠のFXやったるで!」の記事中にリンクされています。

米雇用統計に注目

ニューヨークダウは、翌日に米雇用統計発表を控えて様子見姿勢が強まって小幅な値動きとなり、前週末比7.64ドル安の15,392.01ドルと反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌日の米雇用統計を受けて売りが優勢(利回り上昇)となり、暫定値ながら前日比0.023%上げて2.601%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に増加していたことから、売りが優勢となり、前週末比1.59ドル安の99.22ドルと、約3ヵ月ぶりに100ドルを割り込んで引けました。

金価格は、上昇後、利益確定売りが優勢となり反落し、前週末比1.20ドル高の1,315.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、翌日発表の9月の米雇用統計を控えて様子見気分強まり、小動きでした。

米与野党が債務上限引き上げでひとまず合意したことや、米FRBの量的緩和縮小が遠のいたとの観測が先週末強まったものの、それでも米雇用統計を見てみないことには、マーケットはまだ今後の相場の方向に納得がいっていないようです。

そういった意味からは、ここのところの傾向であるドル安方向に向かうのか、あるいは再度ドル高方向に向かうのか、マーケット参加者の間では雇用統計の結果から見極めたいところだと思われます。

発表後乱高下も予想されますので、十分な警戒が必要です。

今日、こんなことを話しました

マーケットは閑散だったようですので、本日の企業向けセミナーで話ましたことをかいつまんでお伝えします。

【当面のドル/円について】

現在、上がれば輸出企業のドル売り、下げれば輸入企業のドル買いが出て、相場自体は実需に挟まれた状態で、当面、タイトなレンジ相場が続くのでは。

【その後は、やや円高か】

依然、マーケット参加者の円安志向は根強いため、マーケットポジションが円売りに傾きやすい傾向にある。

今回の米財政問題からもわかるように、他の国から米国に対する不安が強まり、ドル安になるのではないか。

EUR/USDは上昇し(ドル安)、それに連れてドル/円もややドル安になるのでは。

ただ、これもあくまで、レンジの範囲内で、時期にして来年の3月~4月まででレンジ相場は終了か。

【レンジ相場終了後】

今の日本が貿易赤字国である以上は、結局は円安が再開か?

ただし、マーケットセンチメントが、いったん円安一辺倒からバラバラになるような局面を経なくてはならないと思う。

EUR/USDの資金移動の担い手

EUR/USDの資金移動の大口の担い手は、中央銀行、政府系ファンド、ペンションファンド(年金運用機関)などの、いわゆるお堅い方々でした。

彼らは、資金を移動させるかどうか、緊急を要さない限り、時間をかけて決定します。

たとえば、2001年9月11日の米同時多発テロの発生により当時のブッシュ政権がヒステリックとなったことから、ドルに資金を置いておくのは危険と感じ、ユーロに資金を移し替えた時も、それが本格化したのは、2002年1月になってからのことでした。

その代り、いったん、資金を移し替えると決めると、この同時多発テロの場合でも、6年間もドルからユーロへ資金移動し、そのため、EUR/USDは、この6年間で約7400ポイントも上昇しました。

つまり、決定には時間が掛かるけれど、いったん決めるととことん資金を移動させますので、注意しておく必要があります。

やはり気になる米雇用統計

明日の米雇用統計を前に、これまで、雇用統計はあまり良くないという前提で、マーケットはドル売りをしてきました。

しかし、発表目前となり、手仕舞いのドル買いが全体的に出ているようです。

雇用統計は、当初の予定より、18日遅れでの発表ですが、いざ発表ともなれば、気になるようです。

ドル/円の買戻しも強く、一部クロス円も買い気になっています。

2013/10/20

静かなスタート

シドニーは、先週末のニューヨーククローズとあまり変わらない水準です。

今週、ドル/円は、やや円高になる可能性はありますが、結局は膠着相場が続くものと見ています。

EUR/USDは、1.3700をしっかり上抜けることができるかが課題です。

【ご参考】
先週金曜のニューヨーククローズ
ドル/円 97.77
EUR/USD 1.3685
EUR/JPY 133.80

これからの展開は(2013/10/20)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、下落を再開しています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

10月20日現在、依然9月24日時点のデータのままです。

私も定期的に見てみますが、ご自身でも、お時間がある時、確認してみてください。

【ご参考】9月24日時点のポジション

9月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング129,862枚vsユーロショート64,018枚、ネットユーロロング65,844枚(前回ロング31,907枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング18,173枚vs円ショート110,991枚、ネット円ショート92,818枚(前回ショート88,794枚)です。

さて、今週ですが、米上下両院は、債務上限引き上げと政府機関再開に関する合意案を賛成多数で可決し、米国のデフォルト(債務不履行)懸念は期限とされる17日直前で回避されました。

ただし、債務上限の引き上げは来年2月7日、2014年度暫定予算は同1月15日までのいずれも暫定措置で、根本的な解決にはなりませんでした。

これに対してドル売りではっきりと反応したのは、EUR/USDでした。

EUR/USDは、17日から買いが強まり、翌18日には、一時1.3704の高値をつけました。

先週18日の引け値が1.3685になったことで、今年の日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)高値であった2月4日の寄り付き1.3645を上回り、新たに買いが示唆されました。

今のところ、まだ1.37台は重いことは確かですが、基本的には、押し目買い方針で、良いのではないかと見ています。

なぜ、押し目買いが良いかと申しますと、先週のEUR/USDの週足が、長めの陽線引けとなったことで、今週も陽線が連続する可能性もありますが、先週金曜に試した1.37台が思いのほか重かったことから、まだ高いところを買っても、振り落としがあるのではないかと見ているからです。

今週のイベントの中で、特にEUR/USD絡みで気になるのは、22日の米雇用統計、そして25日の独Ifo景況感指数です。

特に、EUR/USDに関しましては、Ifo景況感指数が注目されます。

イメージとしては、週初はユーロ買いが強まるものの、思うようには伸びないままに、マーケットのロングポジションは増え、週央あたりで、ポジション調整のユーロ売りが出て下押しするのではないかと見ています。

しかし、金曜発表のIfo景況感指数あたりがきっかけとなって反発し、来週上昇が本格化するという流れではないかと見ています。

もちろん絶対にこうなるというものではありませんが、長めの陽線が出た翌週は、上げを確信したマーケット参加者が増えて、一時的に買い過ぎ状態になる傾向があるからです。

一方、ドル/円ですが、先週後半、米国のデフォルトが回避された後、いったんは99.01まで買われたものの、その後は反落となりました。

ただし、先週金曜時点で97.14近辺にある200日移動平均線はまだ強いサポートだと思われ、このサポートを割って下がることは難しいものと思われます。

ざっくりとしたイメージでは、97.00-99.00近辺のタイトレンジが、目先続きそうです。

ただし、EUR/USDが今後上昇する(ドル安)可能性が高いものと見ており、ドル/円もいずれはややドル安方向に向かうものと思われます。

尚、22日の米雇用統計発表は、本来の発表日であった4日から18日遅れということで、米量的緩和の縮小の可能性を読むには少し古くなってしまったデータであり、反応は限定的ではないかと見ています。

EUR/JPYはジリ高傾向が続いています。

方向的には、ユーロ高だと思います。

急上昇する可能性も秘めていますが、そのためには、EUR/USDが勢いよく上がる必要があります。

2013/10/18

EUR/USDの買いトライは来週も続くか

ニューヨークダウは、グーグルなどの米企業決算を好感して上伸し、前日比28.00ドル高の15,399.65ドルと反発し、約1ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、債務上限問題解決の動きから買いが目立ち、暫定値ながら前日比0.01%下げて2.58%で引けました。

原油価格は、利益確定の売りが出て、前日比0.14ドル高の100.81ドルで引けました。

金価格は、前日の大幅上昇の反動から利益確定売りが出て、前日比8.4ドル安の1314.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、量的金融緩和の縮小時期を先送りするとの見方が強まり全体的に重くなりました。

EUR/USDは、1.8700にあるオプショントリガー(手前売り、抜けるとストップロス)を試し、一時1.3703近辺まで上昇したものの、抜けきることは出来ませんでした。

ドル/円は、やや反発しましたが、引け際、また売りが強まりました。

まだ、相場は米財政問題から通常の相場に戻りきれていません。

しかし、来週も、EUR/USDの上値トライは続くものと見ています。

ドル/円が好き

意外なところに、ドル/円が好きという人がいます。

私が出会ったのは、ニューヨーク州の北西部オンタリオ湖岸にあるロチェスターという町に本拠を置く、多国籍企業の財務担当者でした。

ニューヨーク州と言えば、ニューヨークシティーが有名ですが、あくまでもニューヨーク州のごく一部に過ぎず、州自体は結構広く、州都もニューヨーク・シティーではなくオールバニーというところにあります。

私のいたニューヨーク支店からも、営業担当者が定期的にその財務担当者に会いに行っていましたが、同じ州内とはいえ、距離があるため、飛行機で出かけていました。

私自身は、その財務担当者とはディーリングマシンを使って、よく会話をしていました。

多国籍企業の財務担当者という立場から、いろいろな通貨との関わり合いがあると思いますが、彼はなぜかドル/円が好きで、そして私が日本人ということもあって、会話の内容は、ドル/円のことばかりでした。

彼は、ドル/円のことを良く知っていて、逆に教わることすらありました。

米国と欧州の違いは、日本への関心度の違いだと思います。

米国には、意外なところに知日家がいるものです。

ですから、逆に気をつけておくことも必要です。

余談ですが、あるジョークでこんなものがあります。

米中西部の田舎町のホテルでのことでした。

あまり商談がうまくいかなかった日本人の商社マン氏が、今日も疲れてホテルに戻り、エレベータに乗ったところ、後から結構体格の良いブロンドヘアの女性が乗ってきたそうです。

腹いせ紛れに、商社マン氏は、その女性にむかって、どうせわかるまいと、「なんだ、このデブ!」と日本語で言ったそうです。

女性は、エレベーターが止まり、ドアが開いたところで、商社マンに向かって、「悪かったわね!」と完璧な日本語で返して、エレベーターを下りていき、商社マン氏は精神的に完全にノックアウトだったそうです。

このように、米国では、日本語を使うのも、周囲に十分注意を払う必要があります。

大勢意見は当たらず

昨年来ドル/円が約25円も上昇したため、年初からドル高円安の見方が支配的になりました。

しかし、6月以降相場はレンジ相場に入りしました。

また、ドルは、量的緩和の縮小を材料に、今年に入ってから何度もドル買いが入りましたが、結局上がり切れず、現在下がる可能性が出てきています。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W

そして、ユーロは、欧州危機の懸念が払しょくされていなかったものの、実際には、対ドル対円いずれに対してもジリジリと上げています。

やはり、相場では、少数意見でいることが大切だと思います。

そして、日頃からマーケットポジションが、どういう状況なのかを類推することが重要です。

トレーディング用プラットフォームでのプライシングや、チャートのリアルタイムの上下動から、買い気が強いか弱いかによって、リアルタイムのマーケットポジションを把握する値動き分析は、少し難しいですが、きっとお役に立つものと思います。

この値動き分析につきましては、10月21日発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 12月号」で、「ちょっと難しい、でも強い味方、値動き分析」と題しましてご説明しておりますので、ご興味があればどうぞご覧ください。

雑誌入手方法等につきまして、21日前後に本ブログでもご紹介致します。

EUR/USD、重くなっているが...

EUR/USDは、昨日のニューヨークでは、高止まりしました。

それが意味することは、投機筋のショートカバーとすぐには売り戻してはこない投資家筋の買いが入ったためだと思われます。

シドニータイム以降、軟化してきているのは、レベル感から新規にショートメイクがなされているためだと思われます。

それが正しければ改めてショートができるため、それほどは下がらず、むしろ、ロンドンタイムになると上昇が再開される可能性が高いものと見ています。

2013/10/17

EUR/USD,上昇開始か

ニューヨークダウは、IBMの決算がふるわなかったことから、前日比2.18ドル安の15,371.65ドルと小幅反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議がとりあえず一旦合意に達したことで、短期国債の利回りが急低下し、長期債も追随しました。また、今回の騒動に対する米経済への悪影響が懸念され、FRBの量的緩和縮小が遅れるとの見方も出て、暫定値ながら前日比0.073%下げて2.590%で引けました。

原油価格は、前日発表された米石油協会(API)の石油在庫統計で原油在庫が大幅増となったことや、米財政協議は一旦合意に達したものの、米経済への影響に対する不安もあり売られ、前日比1.62ドル安の100.67ドルで引けました。

金価格は、米財政協議は一旦合意に達したものの、米経済への影響に対する不安があることや、EUR/USDが上昇したことも受け買われ、前日比40.70ドル高の1,323.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、米上下両院は、債務上限引き上げと政府機関再開に関する合意案を賛成多数で可決し、米国のデフォルト(債務不履行)懸念は期限とされる17日直前で回避されました。

ただし、債務上限の引き上げは来年2月7日、2014年度暫定予算は同1月15日までのいずれも暫定措置で、根本的な解決とはならなかったことや、楽観派がすでにドルを買い持ちにしていたもののドル高は限られたことから、手仕舞いのドル売りが強まりました。

特に、EUR/USDの上昇が目立ち、ニューヨーククロースが1.3674-76近辺となったことで、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)では、2月4日の寄り付きである1.3645を上回りました。

また、2012年1月以降の高値である2013年2月1日の高値1.3711も、目前となっています。

ドル/円は、やや重くはなるものと思われますが、基本的にはレンジ相場が続くものと思われますが、EUR/USDの上昇は、さらに進行するものと見ています。

EUR/USDが上がるとしたら、買い手はだれ?

もし、EUR/USDが上昇するとした場合、ユーロの買い手として期待されるのは、ひとつには、米系ファンドだと見ています。

昨年の10月以降、ドル/円を買い上げて大儲けをしたものの、今年7月以降、ドル/円が動きづらくなっているため、次の投資対象として、底堅くなっているEUR/USDに関心を示す可能性は高いものと思われます。

また、今回の米財政問題がぎりぎりまで収拾がつかなかったことから、外貨準備の運用をしている中央銀行や多額の年金資金の運用をしているペンションファンド(年金基金の運用組織)などが、資金をドルで置いておくことに不安を感じれば、大挙して資金を他の通貨に移し替えようとするものと見ています。

しかも、運用資金の額は膨大で、その資金を移し替える受け皿自体が大きくなければ受け止めきれないわけで、その点からも、移し替える先は、ユーロになるものと思われます。

ただし、中央銀行とかペンションファンドといった、ある意味、お堅いところが決定することだけに、多少の時間はかかるものと思われますが、不安が高まるドルから危機を乗り越えつつあるユーロへの資金移動は、決して無理な考えではないものと思われます。

ファンド筋のドル/円との決別は近いか

ドル/円は、ご存知のように、東日本大震災で原発が止まっているため、液化天然ガス(LNG)の輸入が高水準を維持しているほか、原油や精密機械の輸入も多いようです。

一方、昨年10月以来今年5月までの8ヶ月間で、ドル/円は約25円も円安になっているため、輸出額が増えており、結局、下がれば輸入の買い、上がれば輸出の売りがコンスタントに出てくる状況になっています。

そうなると、さすがの米系ファンドも、思うようには猛威を振るうことができないどころか、上がれば買ってやられ、下がれば売ってやられの状況になってきています。

彼らは、儲からなくなれば、動く通貨を求めて、ドル/円から離れていくのに、それほどの時間はかからないものと見ています。

とりあえず、米上下両院で可決の見通し

米上院は、債務上限上げ暫定案を可決し、下院も可決の見通しとなったため、ドル/円は、一時99.00近辺をつけました。

しかし、輸出企業からのドル売りは、コンスタントに出てきているもようで、上げに伸びはなく、反落気味です。

一方、EUR/USDは、今のところ、方向感がはっきりしません。

しかし、米国に対する不信感は、強まっているものと思われます。

2013/10/16

ドルからユーロへの資金移動は起きるか

ニューヨークダウは、米上院の民主・共和両党が、来年2月7日まで国債発行を認めることを盛り込んだ暫定案で合意したことを受け、前日比205.82ドル高の15,373.83ドルと約3週間ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議が合意に近いとの見方から、ここ数日急上昇していた短期国債が急速に低下し(利回り上昇)、長期債もこれに連れる格好となり、暫定値ながら前日比0.056%下げて2.668ドルで引けました。

原油価格は、米財政協議が合意に近いとの見方を受けて買われ、前日比1.08ドル高の102.29ドルで引けました。

金価格は、米財政協議が合意に近いとの見方が強まった上に、EUR/USDが反発したこともあり、買戻しが強まり、前日比9.10ドル高の1,282.30ドル高で取引を終えました。

為替相場では、米上院の民主・共和両党が、来年2月7日まで国債発行を認めることを盛り込んだ暫定案で合意したことを受け、ドル/円は一時98.97近辺まで上昇(円売り)しました。

また、EUR/USDも反発に転じて(ドル売り)となり、結局は、リスクが回避されたするドル売り円売りの形勢となりました。

しかし、今回の米議会のすったもんだに対しては、ドルに外貨準備を預けている米国外の中央銀行担当者や、膨大な額の資金を米国債で運用している年金担当者にとっては、米国に資金をおいておくことに不安感を募らせているものと思われます。

したがい、結局は、流動性があってドルからの十分な受け皿となりえるユーロに資金移動の可能性は高まるものと見ています。

尚、ドル/円につきましては、引き続き膠着状態が続くものと思われます。

トレンドとレンジから見たドル/円

ドル/円は、月足で見てみますと、今年の5月に103.74の高値をつけた後は、昨年の10月以来のトレンド相場は終わり、レンジ相場に転換し、横ばいを続けていることがわかります。

トレンド相場は、エネルギー放出の期間と言え、一気にエネルギーを放出するのに対して、レンジ相場は、エネルギー補給の期間であり、一般的に時間がかかると言えます。

今回の場合、トレンド相場に8ヶ月を要していますので、レンジ相場は短くても8ヶ月あるいはそれ以上の期間を要するものと考えています。

つまり、現在のレンジ相場は、短くても来年1月まではかかるものと見ており、現時点でレンジブレイクの可能性は低いものと見ています。

通貨は国家の鏡

「通貨は、国家の鏡」という言葉があります。

端的に言って、その国家の強さ弱さを、通貨の強弱が示すものだと言えます。

そして、その通貨の強弱を評価するのは、その国とかかわりを持つ、他の国、あるいは他の地域の人々であり、その国とのつきあいを深めるか、あるいは距離を持とうとするのかを決めるのも、他の国・地域の人々です。

米連邦債務の上限問題や政府機関再開を決めるにしても、デフォルト(債務不履行)期限ギリギリになるなど危ない橋を渡る、今の米国に対して、世界は不安を抱いています。

米国の抱える問題を収拾できなければ、世界は米国とは距離を置く、もっとはっきりと申し上げれば、米国から資金を逃避させようとするものと思われ、その過程で、リーマンショック並みのパニックが起きないことを願うしかありません。

定石を踏んだ円売りだが

米上院指導部は、数時間以内に、債務上限引き上げと政府機関再開に向けた合意を発表する可能性があるとしたことから、ドル/円、クロス円が買われています。

合意で、円売りは、定石を踏んだ動きと言えます。

しかし、本邦輸出企業も、戻り売りで待っているものと思われ、すんなりとは上がらないものと思われます。

あまり、強引に買うようですと、その後の反落が大きくなるものと見ています。

2013/10/15

問われる米国の問題解決能力

ニューヨークダウは、米連邦債務の上限問題と政府機関再開に関する米上院与野党の協議が中断したと報じられたことが嫌気され、前日終値比133.25ドル安の15,168.01ドルと5営業日ぶりに反落しました。

米国債10年物利回りは、短期国債の入札が不調だったため、暫定値ながら前週末比0.037%上げて2.724%で引けました。

原油価格は、イランの核問題で、イランとの6ヶ国協議が始まり下落しており、前日比1.20ドル安の101.21ドルで引けました。

金価格は、米財政協議進展への期待から売りが優勢となり、前日比3.40ドル下げて1,273.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、結局、債務上限引き上げ問題は17日に期限を迎えますが、まだ与野党で合意に達することができないことから、再びドル安となっています。

しかし、期限がここまで迫ってくると、もう運を天に任せるほかありません。

クロス円、上昇の可能性

今後、クロス円が大きく上がるものと思われますので、その仕組みについて、お話ししておきたいと思います。

クロス円が上がる原因は、全体的にドル安相場になっている時です。

具体的にEUR/JPYを例に上げて見てみますと、以下の通りになります。

基本的に、ドル安の相場では、EUR/USDの上昇(ドル安)のほうが、ドル/円の下落よりも早くなります。

また、現状のドル/円のように、レンジ相場になっていると、非常に限られた値幅のなかでの上げ下げに終始することも珍しくありません。

そうすると、EUR/USDは上昇する一方、ドル/円は限られた下落あるいは横ばいになるため、これらを掛け合わせたEUR/JPYは上昇することになります。

待つのも相場

米財政問題をめぐる与野党合意は近いという見方が強まっています。

そのため、逆に相場は動きづらくなっており、様子見ムードとなっています。

いつ何時、合意に達するかわかりませんし、どういう反応になるかもわかりませんので、ポジションはスクエア(ノーポジ)にしているのが、賢明だと思います。

すべてがはっきりしてから、ポジションを持っても遅くはないと思われます。

米財政問題、単に問題の先送りか

米財務問題は、延長期間を年内(共和党)とするか、6ヶ月(民主党)とするかというところに絞られてきているもようです。

妥協点を見出せば、とりあえずはドル買いにはなりそうですが、結局問題の先送りに過ぎないことからいずれはまたドル売りが強まるものと思われます。

尚、現在、マーケットで動いているのは、ファンド筋でも短期プレーヤーに絞られているようです。

昨晩のドル/円の買戻しも、そうした短期筋の動きだったようです。

2013/10/14

米与野党協議、山場を迎えたか

ニューヨークダウは、米財政問題をめぐる与野党合意への期待感から買われ、前週末比64.15ドル高の15,301.26ドルと約2週間ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、コロンバスデーの祝日で休場でした。

原油価格は、取引終了にかけて、債務上限引き上げを巡る与野党協議が前進するとの見方が浮上し買われ、前週末比0.39ドル高の102.41ドルで引けました。

金価格は、米債務上限引き上げ期限が17日に迫る中、逃避的に買われ、前週末比8.4ドル高の1,276.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、米連邦債務の上限引き上げを巡って米与野党の協議が進展するとの期待感が広がって買われ、引け際には98.59近辺をつけました。

これに先立って、ニューヨークオープン直後、EUR/USDで、仕掛けと思われる買いが強まり、一時1.3598近辺をつけました。

しかし、その後はじり安に転じ、急騰のスタート点である1.3560近辺まで下げました。

世界が、米債務上限引き上げが17日の期限に間に合うか、注目しています。

しかし、たとえ期限までに合意したとしても、世界に多大な不安を与えた米国に対する不信感は払拭されることはないものと思われ、結局はドル安相場になっていくものと見ています。

ドル/円、まだ上げ余地ありか

ドル/円は、日足のロウソク足チャートを見ますと、9月11日から10月7日まで段階的に下げてきました。

もちろん、初期の段階では、買い下がってできたロングポジションの投げが下げの原動力になっていたものと思われます。

だたし、最終段階の97円台、96円台ではファンド筋の腰の入ったショートメイクもあったもようです。

しかし、下げるのに1ヶ月近くかけているのに対して、上げが3日間の1円50銭程度の反発では、まだまだショートポジションは解消しきれていないものと見ています。

したがいまして、ドル/円は、さらに上昇する可能性があると考えています。

EUR/USD、上昇の時期を模索か

EUR/USDは、9月18日に1.33台から1.35台に上昇した後、1.3500-1.3600近辺の高値圏に、既に1ヶ月近く滞空しています。

本来、EUR/USDが弱い状況であれば、すでに反落を見ていてもおかしくはないと思われますが、高値圏を維持しているところに、EUR/USDの潜在的な強さを感じます。

もちろん、米財政問題が収拾されれば、一時的に、EUR/USDは下落する可能性はあります。

しかし、これだけ財政問題ですったもんだした米国に対するマーケット参加者の信認は低下し、外貨準備や欧州危機で逃避してきていた資金などがドルからユーロに大きく移動する可能性は高く、いったん緩んだとしても、むしろユーロ買いが強まるものと見ています。

油断ならない米財政問題

今日は、体育の日で東京休場、コロンブスデーで為替、米国債市場はニューヨーク休場(株式市場は通常通り)です。

アジアタイムも閑散です。

しかし、米債務上限引き上げ期限を17日(水)に控え、上院の民主党幹部は、本日14日までに合意することを目指す考えを示しているようです。

あまり、休場だと油断することは、禁物のようです。

2013/10/13

ドル安気味のスタート

シドニーはドル安気味のスタートです。

先週金曜は、買戻しが続いたドル/円の下げが、顕著です。

クロス円も、全般に下落しています。

【ご参考】
先週金曜のニューヨーククローズ
ドル/円 98.58
EUR/USD 1.3540
EUR/JPY 133.47

これからの展開は(2013/10/13)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、反発となりましたが、戻りも限られました。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

一部米政府機関の閉鎖と関係があるのかはわかりませんが、10月13日現在、依然9月24日時点のデータのままです。

私も定期的に見てみますが、ご自身でも、お時間がある時、確認してみてください。

【ご参考】9月24日時点のポジション

9月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング129,862枚vsユーロショート64,018枚、ネットユーロロング65,844枚(前回ロング31,907枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング18,173枚vs円ショート110,991枚、ネット円ショート92,818枚(前回ショート88,794枚)です。

さて、今週ですが、米債務上限引き上げ期限とされる10月17日(木)までに与野党合意に至らなければ米国のデフォルト(債務不履行)リスクが高まります。

しかし、先週、マーケットでは、早々とそのリスクに賭けて、ドル売り円買いを仕掛けた投機筋もありましたが、96.89近辺にあった200日移動平均線に下落を阻まれ、思うようにドル安は進みませんでした。

さらに、週後半には、共和党側により6週間にわたって国債発行を認める案が示され、17日までには米与野党が歩み寄れるとして、ドルの買い戻しが強まりました。

また、EUR/USDですが、これもドル売りユーロ買いが、先々週仕掛けられましたが、先週は米財政協議進展への期待が高まり、ポジション調整のドル買いユーロ売りが強まりました。

ただし、今週は、タイムリミットの17日が木曜に近づいており、大きな進展が見られなければ、ドル売りは再開される可能性はあります。

しかし、基本的には、ドル/円についてはレンジ相場が続いているものと思われ、96~100円あたりでの上げ下げに終始するものと思われます。

一方、EUR/USDは、上昇のタイミングを見計らっていると見ています。

昨年後半以来、相場の主役であったドル/円はタイトなレンジ相場になっているのに対して、EUR/USDには、上昇の可能性が、依然として高いものと考えています。

その大きな理由は、欧州危機の時に、資金が逃避的にユーロからドルに移動しており、現状まだドルに滞留したままだと思われます。

そして、ここにきて、ソロス氏が「欧州危機は終わった」と発言したり、逆に米国の政治的な不安定さが高まっており、たとえば、17日のタイムリミットをクリアできたとしても、米国に対する信認の回復は難しいものと思われます。

尚、政府機関の一部閉鎖は、すでに消費者心理に打撃を与え始めており、米国のように個人消費が国内総生産の7割を占めている国では、たとえ政府機関が再開しても、冷え込んだ消費者心理は簡単には元には戻らないものと思われます。

お金とは臆病なものであり、欧州危機の時には大挙してユーロからドルに資金が逃避しましたが、今の状況は、逆に米国に不安があり、しかも現時点では相当な額の資金がドルに滞留しているだけに、今度はドルからユーロに大還流する可能性は高いものと見ています。

したがい、EUR/USDの上昇のタイミングは、米債務上限引き上げ期限である10月17日前後になるのではないかと考えています。

米債務上限引き上げが合意すれば、いったんEUR/USDの売り(ドル買い)が強まるものと思われますが、その後EUR/USDの買いがぶり返してくるものと見ています。

ドル/円については、合意すればドル買いが強まると思いますが、96~100円のタイトレンジは破られない、あるいは破られたとしても、一時的で、その後またレンジ内に戻ってくるものと思われます。

一方、米債務上限引き上げで合意できなかった場合、EUR/USDの上昇(ドル売り)に連れて、一時的にドル/円も売られる可能性はあります。

しかし、ドル/円はタイトレンジの中にいますので、売られ過ぎればその後反発するものと思われます。

タイトレンジのドル/円と、上昇の可能性の高いEUR/USDを合成するとEUR/JPYが上がる可能性が高いように見ています。

2013/10/11

米財政協議に楽観的過ぎないか

ニューヨークダウは、連邦債務上限の短期間引き上げで与野党が早期に合意するとの期待が高まり上昇し、前日比111.04ドル高の15,237.11ドルと3日続伸して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、前日の共和党とオバマ大統領との会談で米財政協議が合意しなかったことから下げて始まったものの、ニューヨークダウの買戻しが続いていたことから反発し、暫定値ながら前日比0.006%上げて2.687%で引けました。

原油価格は、米財政協議が依然として合意に達しないことや、国際エネルギー機関(IEA)が米国の原油生産は増加が見込まれ、非OPEC国としては1970年代以来の大幅生産との見通しを示したこともあって売りが優勢となり、前日比0.99ドル安の102.02ドルで引けました。

金価格は、米財政を巡る与野党協議が進展するとの観測が浮上し、見切売りも出て大幅安となり、前日比28.70ドル安の1,268.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、いったんは売りが優勢になったものの、下がりきらず買い戻しに反発し、ニューヨークはほぼ高値引けとなりました。

ドル/円は、依然ショートポジションがマーケットに残っているもようです。

一方、EUR/USDは、一時1.3581まで上げたものの、その後1.3523近辺まで反落となりました。

依然、ユーロの上値は重そうです。

とはいうものの、週末を通じて米与野党の財政協議が続きますので、その進捗状況を見てから相場を判断するしかないものと思われます。

ただ、マーケットがあまりに楽観的であるように思え、それが気がかりです。

ミズラン(Mizlin) Part.286

ミズラン(Mizlin)。これは、ミシュラン(Michelin)と私の名前をもじったおいしいお店紹介のコラムです。

育風堂精肉店
住所:群馬県利根郡みなかみ町大穴814-1
電話:0278-72-3574

意地が悪いようですが、美味しいところをお教えする以上、この情報をもとにご自身で探してみてください。

水上(みずかみ) in 水上(みなかみ)です。

水上(みなかみ)には、私のフルネーム「水上紀行(みずかみのりゆき)」と漢字が同じ、ご当地饅頭の「水上紀行(みなかみきこう)」があるだろうと前々から思っていましたが、それはない代わりに、道の駅「水上 水紀行館(みなかみ みずきこうかん)」がありました。

町中に、水上の名が氾濫していて、まるで自分の町のようで、安上がりではありますが、大いに満足しました。

育風堂さんは、もともと水上駅前にあった食堂だったそうですが、今は、移転してドイツ風の建物で、料理もドイツ料理が出ますが、昔ながらのカツ丼やソースかつ丼もおいしいので有名です。

そして、平日にはラーメンも出るという、実に実利的な経営をなされています。

また、フロアの担当は、20代の若い人達に任されていて、初々しくて、しかも感じが良くてとても好感が持てました。

ドアひとつでお隣に、酒屋さんの「瀧澤(たきざわ)」があって、そこで買ったワインやお酒は、1本1000円で育風堂さんに持ち込み可能です。

ということで、群馬県産の赤ワインを持ち込み、生ハム、ソーセージ盛り合わせに、プリッツェルなどをつまみながらの、色づき始めた木の葉(このは)を眺めながらのひとときは、格別でした。

次回は、ドイツ料理で、塩漬け豚肉を茹でたアイスバインを頂きたいと思います。

あえてロシアン・ルーレットを試すことはない

米債務上限引き上げ期限の17日まで、あと6日です。

またしても、週末をまたぐことになり、週末リスクに十分な警戒が必要です。

どうころぶかわからない相場ですので、週末は、スクエア(ノーポジ)がベストだと思います。

あえて、ロシアン・ルーレットを試すことはないと考えます。

ファンドも苦労するレンジ相場

ドル/円は、今年の7月から本格的にレンジ相場に入りました。

そして、ファンド筋は、夏休みが明けて、米国のレーバーデーにあたる9月2日(月)から、マーケットに再参入し、98円台前半から買い上げ、9月11日には100.62の高値まで相場を持ち上げました。

しかし、そこからは反落に転じ、じり安が続きロングを投げ、今週7日(月)には96.67をつけました。

そして、今度は、96円台、97円台を売ってショートにし、その後相場が反発すると買い戻しています。

これからわかりますように、ファンド筋は、レンジ相場の高いところを買いで攻め、レンジ相場の安いところを売りで攻め、買いでも売りでも相当痛い目にあっているものと思われます。

そう考えると、ファンド筋と恐れてみても、それほどのプロフェッショナルではなく、たまたま昨年の10月からXマスに掛けて買い上げたことで、上昇相場に乗るという運をつかみ大儲けしたのに過ぎず、そんなに特別な人達ではないことを感じます。

ドル/円、ファンド筋はショートのもよう

ファンド筋は、ここのところ、米財政問題を材料にドル/円の96円台、97円台を売ってしまったもようです。

それが、ここにきて、米財政協議進展への期待が高まったことから、買戻しが強まりました。

今朝、オバマ大統領が、短期債務引き上げを拒否したことから、いったん売りが強まりました。

しかし、買い戻したいファンド筋の買いで、上げ方向に押し戻されているようです。

2013/10/10

まだまだ予断を許さず

ニューヨークダウは、米連邦債務上限問題をめぐる民主・共和両党の協議進展への期待が広がって大幅に続伸し、前日比323.09ドル高の15,126.07ドルと、今年最大の上げ幅で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米共和党が6週間の債務上限引き上げを提案するなど、米連邦債務上限問題をめぐる民主・共和両党の協議進展への期待が広がり上昇し、暫定値ながら前日比0.022%上げて2.685%で引けました。

原油価格は、米財政協議進展への期待が高まり、買い戻しが優勢となり、前日比1.40ドル高の103.01ドルで引けました。

金価格は、米財政協議進展への期待が高まり、逃避買いが後退し下げ、前日比10.30ドル安の1,296.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、米共和党が6週間の債務上限引き上げを提案するなど、米連邦債務上限問題をめぐる民主・共和両党の協議進展への期待が広がり、ドル/円は98.27近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、リスクが回避されたとして、ユーロ買いドル売りが強まり、EUR/JPYも上昇しました。

ただし、その後、ドル/円もEUR/USDも伸びきらず、高値圏を形成しています。

その場しのぎの6週間の債務上限引き上げで、すべてが解決するわけではないものと思われ、まだまだ今後の協議の進展を注視する必要があります。

EUR/USDの下落は一過性?

EUR/USDは、ここのところ、混迷する米財政問題に悲観してユーロ買いドル売りされました。

しかし、投機筋中心で投資家が動いていなかったためか、思うようにはユーロは上がらず、昨日、ポジションの投げが出て、1.3600近辺から1.34台後半まで反落しました。

目先、1.3455近辺にある25日移動平均線あたりまで、さらに下げる可能性はあると見ています。

しかし、米財政問題がデフォルト(債務不履行)という最悪の状況を、今回、回避することができたとしても、またいつ何時、米国が同じような状況に陥るかわからなければ、米国外の中央銀行はドル建ての外貨準備を安心して持てないでしょうし、投資家筋にしてもリスクがあることがわかりながら資金を米国に置いておくことはないと思われます。

また、欧州危機によって、すでに資金がユーロからドルに大きく移っているという状況も加味すれば、目先重たくなっているEUR/USDではありますが、近い将来、改めて上値を試すことになるものと思われます。

米財政問題合意にはまだ懐疑的

米民主、共和党の双方から財政問題をめぐるより包括的な交渉を行う時間を稼ぐため、連邦債務上限を短期的に引き上げる案が浮上し、両党議員から合意の可能性が出てきたとの見方が出ています。

これを受け、マーケットは、全般にドル買いとなっています。

しかし、正直なところ、これを真に受けるには危険があるように見ています。

東京・アジア勢は、わりと信じ込みやすいので、少なくとも、ロンドンとニューヨークの出方を見たいところです。

米財政問題収拾の兆しか

米財政問題収拾への期待感が高まっており、ドル/円、クロス円の買いが強まっています。

また、米量的緩和の縮小が年内に始まるとの観測も出ています。

続いて、EUR/USDなども重くなってきており、ドル買いが強まってきました。

いずれにしても、早期の解決が望まれます。

2013/10/09

会議は踊る

ニューヨークダウは、FRBの次期議長としてジャネット・イエレン副議長の昇格が決まったことから、金融当局トップの人事をめぐる不透明感がなくなったとして買われ、3営業日ぶりに反発し、前日比26.45ドル高の14,802.98ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議に進展が見られるのではとの期待感が高まり上昇し、暫定値ながら0.029%上げて2.661%で引けました。

原油価格は、米財政協議の進展への期待感からEUR/USDの売りが優勢になったことや、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に増加したことが売り材料となり、前日比1.88ドル安の101.61ドルで引けました。

金価格は、米財政協議の進展への期待感からEUR/USDの売りが優勢になったことで連れて売られ、前日比17.40ドル安の1,307.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、公表されたFOMC議事録によれば、FOMCメンバーの大半が年内縮小開始、2014年半ばに終了が適切であると判断していたことから、ドル買いが一時的に強まり、ドル/円97.64近辺まで上昇、EUR/USD1.3485近辺まで下落しましたが、一過性で終わり、もとの水準に戻しました。

未だに、米財政協議に対しては、どこかではどうにかなるという楽観論がマーケット参加者の主流となっているもようです。

しかし、期限が来週17日に迫ってきている中で、協議に進展がなければ、マーケットも浮き足立ってくるものと思われ、決して予断は許しません。

ドル/円、戻り売りは続いているか

今のドル/円は、ジリ高になると、ほとんど押しがないまま高値水準にいます。

たぶん、その原因は、今朝9時台からの上昇過程で、戻り売りが続いているためだと思われます。

人間、相場は下がると見ても、新しい局面で、下値を売り込んでいくには、勇気が要るものですが、いつか来た道を戻る過程で売り上がるのは、さほど怖さは感じないものだと言えます。

しかし、実は、そこに大きな落とし穴があって、いつか来た道で戻り売りをするのは怖くないと思っているのは、自分自身だけではなく、多くのマーケット参加者が同じように考え、同じように戻り売りをしている可能性が高いということです。

そのため、極短期間に、マーケットのポジションはショートに大きく偏ってしまいがちで、相場が踏み上げられる危険性を秘めていますので注意が必要です。

ドル/円、依然ショートか

ドル/円は、9月23日頃から、戻り弱く、徐々に下げてきた相場ですが、下げていく過程で、徐々にショートポジションが膨らんできたものと思われます。

そうした膨らんできたポジションは、200日移動平均線をしっかり割り込むことが出来なければ、やはりどこかで買い戻さなければならないものと思います。

そういう意味では、ポジションスクイズ(ポジションの崩し)を狙うことに命を懸けているロンドン勢がマーケットに参戦してくる、午後3時以降が注目されます。

レンジ相場では、相手にポジションを投げさせて、自分はその投げで利食って生き延びるという、仁義なき戦いが繰り広げられやすいですので、くれぐれも警戒が必要です。

オバマ大統領、イエレン氏を指名 

オバマ米大統領は、イエレン氏をFRB議長に明日指名すると発表しました。

これを受けて、イエレン氏がハト派だということから、EUR/USDやGBP/USDが上昇し、そのためEUR/JPYなどクロス円が上げ、そしてそれにつれてドル/円も買いになっています。

ドル/円については、実需筋の買いも出ているようです。

相場が米財政問題で膠着しているため、明日、明後日のG20に期待する向きも増えているようです。

2013/10/08

NYC後、再び円高方向トライか

ニューヨークダウは、米財政問題に対する懸念が続く中、幅広い銘柄が売られ、前日比159.71ドル安の14,776.53ドルと、8月27日以来約1ヶ月半ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米政府機関閉鎖後初の入札が実施されたこともあり、上昇して始まりましたが、その後、米財政協議は依然として難航が続いていることから、上げ幅を縮小し、暫定値ながら前日比0.009%上げて2.636%で引けました。

原油価格は、オバマ大統領とベイナー下院議長が電話で会談と伝わり、買い戻しが強まったものの、両者の会談は物別れに終わっており、その後は伸び悩みとなり、前日比0.46ドル高の103.49ドルで引けました。

金価格は、様子見気分が強い中、EUR/USDが売られことから、上げも一服し、前日比0.50ドル安の1,324.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は上値を試しましたが、ニューヨークダウが軟調なのを受け、反落となりました。

また、EUR/USDも上値を試したものの、上げきれず、軟化しました。

ドル/円もEUR/USDも下落したことから、結果としてEUR/JPYもまた下げました。

米財政問題が一件落着しないことには、この中途半端な相場展開は終わりそうにありません。

目先は、リスクを回避するための、ドル/円、クロス円での円買いが再開するものと見ていますが、96円台半ばからの買いオーダーも相当あるもようです。

ドル/円、底なし沼のレンジ相場

ドル/円を見る限り、ショートのポジションがまだ残っているようですので、ロンドンに入ると、まずショートスクイズ(ショートポジションの崩し)が先行するものと思います。

基本的には、7月以降モメンタム(勢い)が弱くなっている通貨ですので、本日のようにマーケット参加者の多くが売って相場を下げようとすると、思うようには下がらず、むしろショートポジションが溜まりやすくなってしまいます。

さらに、この上昇過程で、ショートカバーが進めば、反落の可能性も出てきますが、もしも、売り上がるようであれば、さらに上伸する可能性は高まるものと思われます。

レンジ相場というのは、非常にタチが悪く、「これは下がるかもしれない」とムラムラッとして売ってショートでつかまり、「これは上がるかもしれない」とムラムラッとして買ってロングでつかまり、結局大した値幅でもないのに、大きくやられるということは、過去私自身も経験し、大変痛い目にあったことがありました。

それだけに、レンジ相場に怖さを知っていますので、レンジ相場では熱くならず、冷静沈着でなければならないと思っています。

ドル/円、投機筋 vs 輸入企業

ドル/円は、日足で見てみますと、今年の6月以降、おおまかに言って、94.00-101.00のレンジの中で上げ下げしていることがわかります。

現在、米国議会の予算問題での対立を材料に、リスク回避の円買いが盛んになっています。

しかし、これはあくまでも、ドル/円の下値を試すためのエクスキューズ(言い訳)に過ぎないと思われます。

その一方で、押し目でドルを買いたいという輸入企業の需要があって、同企業がドル買いオーダーを並べているところを、投機筋が急落を夢見て売っているのですから、結局いずれは買戻しになるものと思われます。

米財政問題については未だ楽観的か 

ドル/円は、マーケットが注目している本日96.73近辺の200日移動平均線に絡んできており、投機筋はベア(弱気)になってきています。

一方、輸入企業は、96円台は買い興味があり、下がれば実需の買いは出そうです。

ドル/円の下落は、ニューヨークダウの下落が影響していますが、EUR/USDは米国債に影響されているもようです。

現在、米国債が落ち着いていることから、EUR/USDはあまり動いていないようです。

尚、米財政問題については、結局どうにかなるだろうという楽観論が、特に米国では強いようです。

2013/10/07

引き続き、米財政問題が頭をもたげる

ニューヨークダウは、週末を挟み米財政問題をめぐる協議がほとんど進展しなかったことから売られ、2営業日ぶりに15,000ドルの節目を割り込んで、前週末比136.34ドル安の14,936.24ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議が難航している中、逃避買いが強まり(利回り低下)、暫定値ながら前週末比0.016%下げて2.628%で引けました。

原油価格は、米財政問題の先行き不透明感を背景に、投資家心理が悪化して売りが強まり、前週末比0.81ドル安の103.03ドルで引けました。

金価格は、米財政問題の先行き不透明感を背景に、逃避買いが強まり、前週末比15.20ドル高の1,325.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、リスクを回避しようとするドル/円、クロス円での円買いが強まりました。

ドル/円は、一時96.66近辺まで下げ、重要サポートの96.68近辺にある200日移動平均線に絡んできています。

米財政問題が依然不透明である以上、このサポートは、引き続き試されることになると思います。

下に割り込むと、95.00近辺を目指すことになると見ています。

一方、EUR/USDは、一時1.3542近辺まで下げたものの、またもとの1.35台後半に戻し、総じて言えば小動きです。

空前の破たんとなるか

私自身、過去にいろいろな事件や経済指標の発表により、大相場を体験してきましたが、中でもどれが一番すごかったか、個人的な印象で申し上げますと、2009年9月のリーマン・ショックが一番すごかったと記憶しています。

リーマン・ブラザーズの破たんにより、多大な損失を被った金融機関・ファンドは、当時キャリートレードと言われる高金利通貨買い低金利通貨売りのトレードの手仕舞いによって損失の穴埋めをしようとし、キャリートレードの中核をなしていたクロス円を叩き売りました。

このため、たとえば、AUD/JPYは約45円、NZD/JPYは約30円の大急落をしました。

今回の財政問題において民主・共和両党が合意できず、デフォルト(債務不履行)となった場合、リーマン・ブラザーズという一民間企業の破たんと違い国レベルの破たんとなるため、世界経済に与える影響は計り知れないと言われています。

そうした極めて危険状況を、事前に政治的な回避が出来なくなってきているところに、米国の地位低下を感じずにはいられません。

徐々に不穏な情勢

マーケットでは、共和党がオバマ大統領降ろしを狙って、本気でデフォルト(債務不履行)に持っていこうとしているという見方も出てきており、徐々に不穏な情勢になりつつあるように思われます。

マーケットは、今のところはまだ冷静ですが、これがどこかの時点でパニックになったときは、何人も止めることのできない暴走となるものと思われます。

リスク回避となった場合、まず円買いが強まる可能性はあります。

一方、欧州危機で大きくユーロからドルに資金がシフトしているものと思われますが、米国の状況を考えれば、今、ドルにお金を置いておくべきときではないと見て、ドルからユーロへ大挙して資金還流に出るものと思われます。

したがい、もしマーケットがパニックになった時、相場の流れは、ドル/円の売りがまず出て、その次にEUR/USDの買いになるのではないかと見ています。
 

リスクがありながらの閑散マーケット

米雇用統計の発表がいつになるかもわからず、全体的に、やる気のないマーケットです。

米国債も動いていないこともあり、為替取引も閑散としています。

ただ、マーケット参加者の多くが、どこかでは民主・共和両党は妥協するものと見ているようです。

これが、裏切られると、マーケットは暴走するものと思われます。

2013/10/06

ドル/円、クロス円、やや下げてスタート

今のところ、週末も、米財政問題に進展はありませんでした。

シドニーでは、それを受けて、ドル/円の下落が、目立ちます。

ただし、96.68近辺の200日移動平均線は、強いサポートだと思われます。

【ご参考】
先週金曜のニューヨーククローズ
ドル/円 97.47
EUR/USD 1.3555
EUR/JPY 132.12

これからの展開は(2013/10/06)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、下値を試したものの、週末前にポジション調整から買い戻されました。

あまり、安値圏からさらに下げられないようですと、反発の可能性が出てきます。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

一部米政府機関の閉鎖と関係があるかわかりませんが、10月6日現在、まだ直近10月1日時点のデータはアップデートされていません。

特に、かなり膨らんでいた円のネットショートにどのように変化したか、興味があるところです。

私も定期的に見てみますが、ご自身でも、お時間がある時、確認してみてください。

【ご参考】前週分です。

9月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング129,862枚vsユーロショート64,018枚、ネットユーロロング65,844枚(前回ロング31,907枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング18,173枚vs円ショート110,991枚、ネット円ショート92,818枚(前回ショート88,794枚)です。

さて、今週ですが、先週米財政問題をドル売りで攻めたマーケットでしたが、金曜のニューヨークでは、週末に議会での交渉に進展が見られた場合、大きくドルが買い戻されるという週末リスクが想定されたことから、ドルの買戻しが強まりました。

民主、共和両党は、週末返上で事態打開を模索する構えでいますので、確かに、現地時間の日曜日にでも決着がつく可能性は否定できません。

しかし、こうした最悪事態に陥っていながら、今のところ収拾がついていない状況は、異常と言わざると得ないと思います。

上記のU.S.Dollar Indexの週足で見ての通り、この7月ぐらいから静かにドル安が進んでいます。

今回の議会の問題だけでなく、ドル安になる土壌ができてきているように思います。

そうした中、ドル安の主役通貨は、ユーロになるものと引き続き考えています。

その主たる理由は、欧州危機で、ユーロは対ドルで売られ過ぎていると考えるからです。

もともと、欧米間では、資金移動が激しく行われていましたが、欧州危機のために、ユーロからドルに極端に資金が逃避し、例えていえば、ゴルフのショットではないですが、体をねじるだけねじっているのが今の状況だと思っています。

これが、ねじった体をもとに勢いよく戻すと、強力なスイングとなります。

今が、そのドルからユーロへ資金移動するタイミングに入ってきているものと考えています。

先日、著名投資家のジョージ・ソロス氏が経済シンポジウムで「ユーロ危機は終了した」と述べていることも、記憶にとどめておくべきかと思います。

大量のユーロの受け皿となれる流動性のある通貨が、ドルぐらいしかなかったのと同様に、その反対に、ドルから移動する資金を受け止められる通貨はユーロぐらいしかないと思われます。

さて、一方、ドル/円はどうかと言えば、ドル/円もドル安円高には向かうものと思われます。

しかし、EUR/USDがダイナミックに上昇する(ドル安)のに比べると限定的だと思われます。

なぜなら、ひとつには、昨年10月から今年5月までの約25円の上昇トレンドは、今年7月以降レンジ相場に転換しており、サイクル的には、来年春頃まで、動きづらいものと見ているからです。

さらに、ドル安円高を阻むのは、輸入企業だと思われます。

基本的に、現在の日本は貿易赤字国ですから、下がると、原油、液化天然ガス、精密機械、食糧等の輸入代金を手当てするドル買いが輸入企業から、先ごろ上値を抑えた輸出企業以上に出るものと思われますので、思ったほどには落ちないと思います。

そして、戻りは輸出企業の売りが待っているので、上も限られるということで、結局狭い値幅の中に、値動きは収束するものと思われます。

上げやすくなっているEUR/USD、そして動きづらいドル/円とが掛け合わされると、EUR/JPYは上がることになるものと思われます。

現状、米国の状況が流動的なこともあり、あくまでも、相場のイメージはこんな感じではないかと考えています。

ただし、相場を見る上でのポイントとしては、米国の状況をいろいろなマーケット参加者が見ています。

中でも、外貨準備をどこにおいておくのが安全かと考える中央銀行の担当者や、膨大な年金資金を預かる運用担当者などいわゆるリアルマネー(※)と呼ばれるマーケット参加者にしてみると、今の米国は、リスク回避の観点からは、あまり資金を置いておきたくないところになってきているように思います。

(※)リアルマネー:、年金、投資信託などの運用主体をリアルマネー系と呼ぶ。長期運用を基本の投資方針としている。

2013/10/04

市場の反乱の可能性を秘めて越週

ニューヨークダウは、週末を前に買い戻しが強まって3日ぶりに反発し、前日比76.10ドル高の15,072.58ドルと、15,000ドルの節目を回復して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ポジション調整から上昇し、暫定値ながら前日比0.040%上げて2.645%で引けました。

原油価格は、熱帯低気圧「カレン」が週末にメキシコ湾岸付近に接近するとの予報が発表され警戒感が広がって反発し、前日比0.53ドル高の103.84ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが売られたことに連れて下落し、前日比7.70ドル安の1,309.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、米財政問題をめぐる不透明感が強まる中、週末リスクを避けようとするポジション調整の相場となり、ドル/円は97.48近辺まで反発、EUR/USDは一時1.3538近辺まで反落となりました。

他のプロダクツ(投資対象)でも同様に、ポジション調整の動きが強まりましたが、週末になにが起きるかわからない状態ですので、致し方ないと思います。

今のところ、市場はまだ冷静ですが、来週も米議会の混迷が続くようであれば、市場の反乱がおきる可能性も高まるものと思われ、十分な警戒が必要です。

パッシング

ドイツの高速道路アウトバーンには、スピード制限は基本的にありません。

アウトバーンを初めて走った時、追い越し車線を180キロぐらいで走っていたところ、バックミラーに地平線近くで小さくパッシング(ヘッドライトの点滅)しているのに気づきました。

なんだろうと思ったのもつかの間、瞬く間に、300キロで走るポルシェがグワーと後ろに迫り、バックミラーは迫りくるポルシェで一杯になり、焦りまくって走行車線にスペースを見つけ退避したことがありました。

まさに、冷や汗ものでした。

リスクというもの、それに似ています。

小さなパッシングのような、これから何かが起こるそれなりのサインを事前に送ってくることが多いと言えます。

それを気のせいで済ませるか、あるいは気にとめてなんだろうと疑問を持つかによって、リスクに真正面から遭遇してしまうか、うまく回避できるかが決まってきます。

たとえば、サブプライムローン問題が本格的に顕在化する1ヶ月前の2007年6月22日、この日ドル/円は2007年の最高値となった124.14をつけましたが、米証券大手ベアー・スターンズ傘下のヘッジファンドがサブプライムローン絡みの運用に失敗し、資金難に陥ったことが明らかになりました。

この時点では問題の深刻さを、まだマーケットは気づいておらず、相場は下げたものの、本格的な下落までに1ヶ月を要しました。

そして、問題はどんどん悪化し、2008年9月にはリーマン・プラザースが破綻し、未曾有の金融危機に陥って、全世界的に大損失を被ることになりました。

このように、問題の発端に、それなりのサインが出ることが多く、それを気のせいにせず、何かがあると疑問を持つことが大事です。

何か変だと疑問を持つことで、リスクを回避し、さらに収益機会に変えるチャンスにすらなりますので、バックミラーのパッシングに「うん?来るな」と思うように、マーケットでのサインにも、気をとめるように心掛けることが大切だと思います。

余談ですが、アウトバーンで同じようなパッシングを何度か経験し、どうもそれがドイツのドライバーの習慣だと知りました。

オーバーウィークエンド・ポジションには十分注意

この週末は、またリスクの高い週末になると思われます。

米議会が妥協点を見出した場合、来週初は、大きくドル高となって始まる可能性があります。

また、逆に、議会が混迷を続けていた場合、相場は大きくドル安となって始まる可能性があります。

つまり、ポジションをオーバーウィ―エンド(週越え)で持つにしても、ドル高に対しても、ドル安に対しても、大きな変動がありえることを、十分了解しておく必要がありますので、くれぐれもご注意ください。

欧米間の資金の大量移動は起きるか

米国と欧州間では、その時々で、何らかの理由から、資金が大量に移動します。

その典型例が、2001年9月の米同時多発テロが発生した翌年初からの動きでした。

このテロ事件をきっかけに、ドルに資金を置いておくことに危険を感じた、イスラム諸国、ロシア、そして中国は、ドルから資金を大量に移動させました。

そうしたドルから移動した大量の資金の受け皿になったのが、ユーロであり、2002年年初から2008年まで6年間、ドル売りユーロ買いが続き、その間のEUR/USDの上昇幅は約7400pipsにも及びました。

今の米議会の予算問題で収拾がつかないと、もしかすると、この2002年からのユーロ上昇に匹敵するような、逃避的な資金移動が発生する可能性があります。

ドルからユーロへ大きく資金移動する可能性は?

マーケットは、表向き静かではありますが、基本的にはドルに対しては悲観的になっています。

米国以外の国からは、外貨準備をドルで持つことに対して、危機感も出てきているようです。

そうした大口の資金が、ドルから移動できる先は、流動性の観点からも限られ、ユーロへ目は向きやすいものと思われます。

過去にも、2001年9月の米同時多発テロの発生後、資金が何年にもわたって、ドルからユーロに大量に向かったという経緯があることも気にとめておくべきかと思います。

2013/10/03

マーケットの不安心理増幅に警戒

ニューヨークダウは、米連邦政府機関の閉鎖の長期化や債務上限問題への警戒感から続落し、前日比136.66ドル安の14,996.48ドルと、9月6日以来、約1ヶ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米連邦政府機関の閉鎖が続く中、景気の先行き不安が強まっていることや、発表された9月のISM非製造業景気指数は54.4と予想の57.0を下回ったこともあって低下し、暫定値ながら前日比0.013%下げて2.605%で引けました。

原油価格は、米連邦政府機関の一部閉鎖が長引けば景気を押し下げ、原油需要も押し下げる懸念があり、前日比0.79ドル安の103.31ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウも石油価格も下落したことに連れ、現金化する動きが出て、前日比3.10ドル安の1,317.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表されたISM非製造業景気指数が予想を下回り、ドル売りが強まり、ドル/円は96.83近辺まで下落、EUR/USDは1.3646近辺まで上昇(ドル売り)しました。

その後は。いずれもやや反発となりました。

ドル/円は96.57近辺に200日移動平均線のサポートがあり、またEUR/USDは2月1日につけた高値1.3711のレジスタンスに近づきつつあります。

それぞれに強い抵抗線ではありますが、マーケットの不安心理が増幅して抵抗線を抜けてしまうと、ドルの下げ足が早まる可能性があり、十分な警戒が必要です。

米雇用統計の発表が無期延期になっていること自体も、ドルにはマイナス要因だと思われます。

EUR/USD、相場は若いか

「相場が若い」というマーケット用語がありますが、その意味は、相場が始まったばかりということです。

「相場が若い」時の特徴は、マーケット参加者の多くが新しい相場が始まったことに気づいてはいても、まだ実際に順張り方向のポジションを持っていないということです。

昨日からのEUR/USDの相場は、まさにこの相場が若い状態にあって、まだ、限られた数のマーケット参加者しか、順張り方向のポジションを持っていないものと思われます。

多くのマーケット参加者は、買い遅れており、どこかで押し目を買いたいと思っていますので、こういう時は、一般的に「押し目に押し目なし」の状態になります。

EUR/USDで勝負か

EUR/USDは、ロンドンタイムに入ると、上がっているので、マーケットはロングとロンドン勢は見て、売り込んでくる可能性はあります。

ただし、米系ファンドは、EUR/USDを買いで見はじめているものと思われ、下がれば押し目買いが結構出てくるものと見ています。

つまり、あまり下がらないまま、買いが強まる可能性はあると考えています。

ファンド筋にとっては、昨年10月から今年5月までで約25円も上昇したものの、最近動きづらくなったドル/円に見切りをつけて、EUR/USDの買いで勝負に出ようとしているものと思われます。

したがい、昨年来のドル/円で見せたような、パワフルな攻勢を今度はEUR/USDでかけてくる可能性が十分あると思います。

ファンド筋、トレーディング通貨の乗り換えか

昨日は、ファンド筋からドル/円を売り、EUR/USDを買う動きが出ていたもようです。

これは、あくまでも、推測に過ぎませんが、動かなくなってきたドル/円を売り、動き出しそうなEUR/USDを買う、つまりトレーディング通貨の乗換えが起きてきているのではないかと見ています。

明日の米雇用統計の発表は、今のところ延期となるもようです。

したがい、ファンド筋は、雇用統計を気にせず、乗り換えを続ける可能性があります。

2013/10/02

ドル売り本格化

ニューヨークダウは、米暫定予算を巡る与野党協議が進展せず、政府機関の一部閉鎖が長引くとの懸念が広がったほか、発表された9月のADP雇用統計が16.6万人と予想の18.0万人を下回ったことが嫌気され、前日比58.56ドル安の15,133.14ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米財政協議への懸念に加え、発表されたADP雇用統計が予想を下回ったことから、早期の量的緩和縮小期待が後退し、暫定値ながら前日比0.033%下げて2.617%で引けました。

原油価格は、クッシングからメキシコ湾を結ぶパイプラインの延伸工事が今月末までに完了する見通しが示されたことで、クッシングの在庫解消に繋がるとの見方から買いが強まり、前日比2.06ドル高の104.10ドルで引けました。

金価格は、米財政協議への懸念や、EUR/USDが上昇したことにより反発し、前日比34.60ドル高の1,320.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、米国の財政協議に進展が見られないことや、ADP雇用統計が予想を下回ったことから、ドル売り圧力が強まり、ドル/円は一時97.15近辺まで下落、EUR/USDは1.3608近辺まで上昇(ドル安)しました。

ドル/円は、下げても戻りそうで戻らず、結構な売りが出ているものと思われます。

目先は、96.52近辺に、200日移動平均線にしっかりとしたサポートがあって、これをなかなか一気に下抜けないものと見ています。

EUR/USDは、1.3500絡みの揉み合いが続きましたが、とうとう上に抜けてきました。

次は、2月1日の高値1.3711がターゲットになってきました。

尚、こうなると、日本時間10月2日のジョージ・ソロス氏の「ユーロ危機は終了した」との発言が、タイムリーなものになりました。

白黒はっきりさせないで妥協できない気質

米労働省労働統計局は、昨日、政府機関が閉鎖されている間、雇用統計を含む経済指標の発表を行わないことを明らかにしました。

また、可能性は現時点ではまだ低いとされてはいますが、米議会が債務上限引き上げで合意できなかった場合、米国債のデフォルト(債務不履行)となるリスクがあります。

米国人は、いい加減なようでいて、厳格ということを、米国にいた頃、米国駐在の長い先輩から聞きましたが、今回の問題はまさにそんな状況だと思います。

つまり、白黒はっきりさせないで妥協することは、許しがたいものがあるようです。

こういう状況にあって、9月24日時点のシカゴIMMの円のネットショートポジションは、92,818枚まで膨らんでいます。

これは、無視できないほどのマーケットポジションの偏りだと思いますので、十分な警戒が必要だと思われます。

実需企業のオーダーは機動的

ECBがLTROを実施の可能性があり、米議会が債務上限引き上げで合意できずにデフォルト(債務不履行)に陥いる可能性があるとすれば、リスクを回避するための円買いが、ドル/円、クロス円で強まる可能性も見ておくべきではないかと考えています。

もちろん、輸入企業のドル買いオーダーも、並ぶでしょうが、あまりに下げ足を速めると、実需企業は、オーダーを引っ込める特徴があります。

というのも、やはりできるだけ安くドルを買いたいので、売りがきつければ買いを引き、下げ止まってくると買いオーダーを入れ直そうとします。

そうなると、下げが速まると、あてにしていたドル買いオーダーが引いてしまい、支えがなくなって下げ足はさらに速まります。

これは、出来るだけ高く売りたい輸出企業にも見られる傾向です。

難しいマーケット

やりづらいマーケットになっています。

ここにきて、欧州では、ユーロ圏の銀行に追加長期資金供給オペ(LTRO)を実施するのではないかという見方が強まってきており、今日のECB理事会が注目されます。

実施ともなれば、EUR/USDは売られることになるものと見ています。

また、米国では、財政問題が難航しており、このままではデフォルト(債務不履行)の可能性も出てきており、実際そうなると、たぶんドルは売られるものと思われます。

様子を見たいと思います。

2013/10/01

米政府機関の一部閉鎖に対して、反応は限定的

ニューヨークダウは、米政府機関の一部閉鎖が始まる中、発表された9月のISM製造業景気指数は56.2と予想の55.0%を上回ったことから買い戻され、3日ぶりに反発し、前日比62.03ドル高の15,191.70ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米政府機関の一部閉鎖は短期間で終了するとの楽観的な見通しもあることや、発表された9月のISM製造業景気指数が予想を上回ったことから上昇し、暫定値ながら0.036%上げて2.646%で引けました。

原油価格は、米政府が一部機関の閉鎖に追い込まれ、財政協議は未だに決着を見出せない中続落し、前日比0.29ドル安の102.04ドルで引けました。

金価格は、米政府機関の一部閉鎖が始まる中、閉鎖は短期間で終了するとの楽観的な見通しもあり見切売りが強まり、前日比40.90ドル安の1,286.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、発表された9月のISM製造業景気指数が予想を上回ったことから買いが強まり、一時98.30近辺まで反発したものの、米政府が一部機関の閉鎖に追い込まれことから、再び97.77近辺まで下げる場面もありました。

EUR/USDは、ロンドンタイムに、一時1.3588近辺まで上昇したものの、買い過ぎたのかその後は下落に転じ、一時1.3517近辺まで下げました。

イベントの多い週の中間での相場展開であり、まだなんともいえません。

本日は、ECB理事会もあり、また米雇用統計を占うADP雇用統計の発表も予定されています。

尚、ADP雇用統計については、民間機関が発表する指標ですので、米政府機関の一時閉鎖の影響は出ないものと見ています。

ファンド筋も方針転換が必要か

ドル/円は、消費税引き上げのアナウンスと同時に少し上げましたが、その後軟化しています。

消費税と経済対策の抱き合わせは、ドル買いと見たファンド筋にとっては、たぶん、不本意な相場展開になっているものと思われます。

今週は、これからECB理事会や米雇用統計などビッグイベントがまだまだ控えてはいます。

しかし、今日の消費税引き上げ決定も含めて、昨年10月から今年5月に掛けてのドル/円急謄の再来を期待したファンド筋による、この9月初旬以降のドル/円での買い仕掛けは、またしても徒労に終わりそうです。

そろそろ、投資家からハイ・パーフォーマンスを求められるファンド筋としては、新たなターゲット通貨を見つけるか、同一通貨にしてもトレーディング方針の変更が必要になってきているものと思われます。

無視できない実需の壁

本日予定されている、安倍首相の消費税引き上げ判断と経済対策発表に対して、またしても、米系ファンドのドル/円上昇期待が高まっているようです。

発表されると、米系ファンドは、激しく買い上げようとするものと思われます。

ただし、ドル/円は、7月以来、タイトなレンジ相場に入っており、簡単にはレンジから抜け出すことはできないものと見ています。

現在、レンジがタイトなのは、上下共に実需筋によって挟まれていることが上げられます。

上がれば、輸出企業が売ってきますし、下げれば輸入企業が買ってくるという状況だからです。

思惑うごめくマーケット

米国では、予算審議が行き詰まり、一部政府機関の閉鎖が近づいています。

閉鎖回避の期限は、現地時間30日深夜(日本時間10月1日昼過ぎ)です。

また、国内では、安倍首相の消費税引き上げについて最終判断表明は、夕方とされています。

本邦勢は期待と失望がないまぜ、外人勢は期待感が強くなっています。

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