まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
EUR/USDや、USD/CHFが同様の動きとなっていますが、週央に向けてドルの安値方向に突っ込み、その後反発しています。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
12月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング91,669枚vsユーロショート75,739枚、ネットユーロロング15,930枚(前回ロング9,312枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング18,085枚vs円ショート147,796枚、ネット円ショート129,711枚(前回ショート133,383枚)です。
ユーロは、ややネットロングが増えてきていますが、まだ大したことはありません。
円は、やや円ショートが減りましたが、円安期待はそれほど変わってはいないものと思われます。
さて、今週ですが、ドル/円の先週末のオフィシャルなニューヨーククローズは、103.27となりました。
週足の実体ベース(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)の今年の最高値が、5月17日(金)のニューヨーククローズの103.23でしたので、若干ではありますが、上抜けて終わっています。
20銭~30銭ぐらい前回とはギャップができて、今回がクローズするともっと自信を持って、買いが示唆されましたと言えるのですが、たかだか4銭のギャップでは、新たに買いが示唆されたかもしれませんぐらいの感じでしかお伝えできないのがつらいところです。
ただし、個人的には、上抜けてきているものと見ています。
5月17日の高値103.23の後の週足の実体ベースの安値が、6月14日(金)の94.13ですので、103.23との差が9円10銭となります。
先週金曜103.23を一応上抜いて引けたことで、103.23+9.10=112.33が、単純計算のターゲットになります。
つまり、再び大相場が始まる可能性が出てきています。
尚、「オフィシャルなニューヨーククローズ」と申し上げましたのは、インターバンクでは、日足の寄り付きは東京オープン、引けはニューヨーククローズとなっています。
そして、寄り付き、高値、安値、引け値のオフィシャル(公式)レートは、米シティバンクが表示するレートを使っています。
したがって、5月17日の引け値が103.23で、先週金曜の引け値が103.27だということもすべて、シティバンクが表示するレートをもとに、上に抜けたかどうかを見ています。
これは、なぜではなく、インターバンクではそういう慣習になっているとご理解ください。
しかし、あいかわらず、シカゴIMMの円ショートは大きい一方、今週の18日(水)には米FOMCの金融政策決定というビッグイベントがあります。
ポジションも大きく、ビッグイベントが終われば、翌週はクリスマスで、手仕舞い先行となるのか、あるいは昨年の米系ファンドのように、クリスマス休暇返上で、円売りで勝負に出てくるのか、先週金曜の上昇反落を見てしまうと、正直今は良くわかりません。
ただ、すでに、申し上げましたように、テクニカルには動きだすサインが、控えめながらも出てきており、たとえ、クリスマスでいったん小休止にはなったとしても、クリスマスと翌日の英国のボクシングデーが明けると、欧米勢が新年度入りしてきます。
彼らは、正月気分に浸っていく本邦勢を尻目に、円売り攻勢をかけてくるものと思われます。
要は、どのタイミングで出てくるかだけの問題ではないかと思います。
尚、FOMCによる量的緩和の縮小に対して、ニューヨークダウがどう反応するか、つまりさらに下落するのかどうかということですが、量的緩和の縮小という問題は、今に始まったわけではなく、今年の2月頃から騒がれている話です。
ここのところ下げてきたのは、本決算前の益出しだと思われ、実際FOMCが量的緩和の縮小を決定したとしても、ニューヨークダウが急落することはないものと見ています。
したがって、ドル/円の下げも限られるものと思われます。
また、EUR/USDですが、日足で見てみますと、1.3800近辺でダブルトップを形成してきているようにも見えますが、個人的には、ウェッジ(楔形)・フォーメーションを形成している途上にあって、いずれ上放れるものと見ています。
したがって、EUR/JPYは、ドル/円もEUR/USDも交互の時もあったり、同時の時もあったりかもしれませんが、上昇するとすれば、大幅な上昇を見ることになるものと思われます。
EUR/JPYは、2008年9月のリーマン・ショックの後、急落しました。
その急落からの反発では、140.00は触ることはできませんでした。
しかし、先週金曜のニューヨーククローズは、140.00どころか141.94でした。
この持つ意味は、大きいと思います。