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2014/01/31

コメント休載のご案内

急な連絡で申し訳ござません。

実は、身内に急病人が出ました。

その関係で、しばらくコメントの掲載をお休みさせて頂きます。

大変ご迷惑をお掛け致しまして、誠に申し訳ございません。

水上 紀行

動きづらいマーケット

昨日のドル/円は、今週月曜のシドニーでつけた安値101.77をブレイクさせようとしたものの、結局下げきることは出来ず、買い戻されました。

そして、今日から春節で、香港、シンガポールは休場、中国本土は昨日から休みに入っており、アジアタイムは閑散としています。

EUR/USDは、下げて安値圏を維持しています。

戻りも弱いため、もう一段下を攻める可能性はありますが、どうもレンジ相場のような気がします。

2014/01/30

底固めできるか

ニューヨークダウは、クレジットカード大手ビザが市場予想を上回る四半期決算を発表したことや、発表された米第4四半期GDPが3.2%(予想3.2%)と景気の回復傾向を示したことから上昇し、前日比109.82ドル高の15,848.61ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米GDPが予想通りながらも、3%台の堅調な成長を示したことから上昇し、暫定値ながら前日比0.016%上げて2.693%で引けました。

原油価格は、発表された米GDPが予想通りながらも、3%台の堅調な成長を示したことや、新興国通貨も下げ止まっていたことから反発し、前日比0.87ドル高の98.23ドルで引けました。

金価格は、発表された米GDPが予想通りながらも、3%台の堅調な成長を示したことや、新興国通貨も下げ止まっていたことから逃避買いは後退し、前日比19.70ドル安の1,242.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークオープン前後から、それまでロンドンで売られていた新興国通貨が買い戻されたため、それに伴って、ドル/円も値を戻しました。

EUR/USDは、独消費者物価指数の上昇率が減速したことを受け、ユーロ圏のデフレ懸念が改めて意識されたことや、月末要因のフローも出たこともあって下げました。

印象としては、リスク回避の円買いが先行したものの、本邦輸入企業からドル買い円売りも出ていたもようで、下げ止まってきているように思われます。

まだまだ、反転上昇までには至りませんが、下げにも限界がありそうです。

EUR/USDについては、急上昇した1月23日のスタート点である1.3540-45近辺まで下げてきており、ここからの下げには限りがあるものと見ています。

ドル/円も、EUR/JPYも下げ止まることになれば、EUR/JPYも、やや時間はかかるとは思いますが、底固めができるのではないかと考えています。

ドル/円の買戻しは一時的か

ドル/円は、下げきれず、買戻しとなっています。

平時のマーケットであれば、ポジション調整をしておしまいです。

しかし、有事のマーケット、たとえば今まで円安を狙って円ショートのポジションが積み上がっていたのが、今回のような米国の量的緩和縮小実施に伴う新興国の通貨安から、安全通貨である円が買われる相場になれば、さらに円買いが発生する可能性は高く、買い戻しはあくまで一時的な調整に過ぎなくなります。

しかも、今まで円ショートにしていたファンド筋が、手仕舞おうとする動きに出るのであれば、そう簡単に円買いは終わらないものと思われます。

ドル高円高か

新興国懸念から、リスク回避の動きになり、具体的には円買いが強まっています。

ただし、本来のリスク回避であれば、ドル買い円買いになるのが定石であり、それを考えると、たとえば、EUR/USDの売り(ドル買い)が強まってもしかるべきです。

EUR/USDは、ここ5日ほど、狭い日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)が続き、また移動平均線も収束してきており、そろそろ動きだす可能性が出てきているという事情も合わせて考えると、EUR/USDは下がるのではないかと見ています。

そして、ドル/円も下げ、EUR/USDも下がることになれば、それらの合成であるEUR/JPYも下がることになるものと見ています。

続くかリスク回避の円買い

再び新興国経済の先行懸念が強まっています。

そのため、リスクを回避しようと、まだオープンになっているポジションを閉じようとする動きがファンド筋やIMM系から出ているもようです。

現在も、彼らが、大きくショートに傾けているのは円で、円を買い戻す(円高)動きはさらに出そうです。

そういう状況だけに、ドル/円、クロス円の押し目買いは差し控えていたほう良いように思います。

2014/01/29

円高方向を試すか

ニューヨークダウは、新興国経済の先行懸念が強まる中、FRBが量的緩和策の追加縮小を決めたことが嫌気され大幅安となり、前日比189.77ドル安の15,738.79ドルと、11月初め以来、約3ヶ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FRBの量的緩和縮小からの新興国への懸念が高まって逃避買いが強まり低下し、暫定値ながら前日比0.070%下げて2.679%で引けました。

原油価格は、新興国への懸念や、発表された米週間在庫統計で原油在庫が予想以上に増加していたことから売りが強まったものの、その後反発し、前日比0.05ドル安の97.36ドルで引けました。

金価格は、FRBの量的緩和縮小からの新興国への懸念が高まって逃避買いが強まり、前日比11.70ドル高の1,262.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、トルコ中央銀行や南アフリカ準備銀行(中銀)が相次いで利上げしたものの、トルコ・リラや南ア・ランドは下げ止まらず、市場の不透明感は払拭されず、安全資産とされる円が買われ、一時ドル/円は101.99近辺
まで下げました。

ただし、ドル/円は、まだレンジを下にブレイクしたわけでもなく、保ち合い(もちあい)状態が続くのではないかと見ています。

EUR/USDは、方向感が定まっていません。

これもまた、保ち合いが続く可能性があります。

EUR/JPYは、ドル/円に追随した動きです。

ドル/円、EUR/JPYに関しましては、マーケットのセンチメントがベア(弱気)になってきていますので、下方向を試すだけ試してみるものと思われます。

また、そうした下値を試す動きがなければ、反発も限られるものと見ています。

EUR/USDに波乱の可能性は?

EUR/USDは、1月23日に大陽線を出した後、高値圏で3~4日滞空した相場であり、高値圏で持ち値の悪いロングポジションが結構出来てしまった可能性があります。

したがい、場合によっては、大陽線のスタート点である1.3540-50近辺まで戻す可能性があります。

つまり、EUR/USDも、ドル/円と同じように、今の相場はレンジ相場で、どちらか、一方向にどんどん進むだけの力はないものと思われます。

本日のFOMC後、レンジの中で、乱高下する非常に危険な相場になる可能性がありますので、ポジションをスクエア(ノーポジ)にするか、十分体力内に抑えることが賢明だと思われます。

ドル/円、クロス円、見方変更

前コメントで「ちょっと、ドル/円、クロス円を買いすぎているように思われます」と申し上げましたが、撤回させて頂きます。

どうも、まだショートのようで、買いが引きません。

日足で、見てみますと、少なくともドル/円は、レンジ相場の、しかも一番危険な第一段階にいることは、確かだと思います。

こうした、下げに見せかけて上げ、上げに見せかけて下げを繰り返していると、もちろん儲かる時もありますが、それ以上に損失を出して消耗しがちですので、常に相場に参加するのではなく、自分のフィーリングや見方と合っている時だけに限って、トレードをすることに徹した方が良いように思います。

ちょっと、ドル/円、クロス円は買い過ぎか

トルコ中銀が予想以上に利上げしたことから、新興国不安はひとまず後退したもようです。

これにより、FOMCは、当初予想されたように100億ドルの追加の量的緩和縮小を決定する可能性が強まりました。

しかし、100億ドルの追加については、マーケットは既に織り込んでおり、予想通りであれば、為替は動かないかもしれません。

目先、ちょっと、ドル/円、クロス円を買いすぎているように思われます。

2014/01/28

トルコ中銀、金利引き上げ

トルコ中銀は、レポレートを10%に引き上げました。

また、翌日物借入金利を8%に、翌日物貸出金利を12%に引き上げました。

これを受けて、ドル/円、クロス円が上昇しています。

トルコ中銀とFRBの金融政策決定待ちか

ニューヨークダウは、世界株安が一巡したことや、発表された1月の米消費者信頼感指数が80.7と予想の78.0を上回ったことから、6日ぶりに反発し、前日比90.68ドル高の15,928.56ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、新興国への懸念は一服したことから上げたものの、発表された12月の米耐久財受注が-4.3%と予想の1.8%大きく下回ったことから急速に上げ幅を縮小し、暫定値ながら前日比0.002%下げて2.746%で引けました。

原油価格は、新興国市場への懸念も一服し、また米消費者信頼感指数が強い内容となったことから大幅に反発し、前日比1.69ドル高の97.41ドルで引けました。

金価格は、新興国への懸念も一服したほか、翌日のFOMCで追加の量的緩和縮小が打ち出されると見方が優勢となり売りが強まり、前日比13.00ドル安の1,250.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、日本時間30日午前4時に発表されるFRBの金融政策決定を控えているほか、日本時間29日午前7時に政策決定発表が予定されているトルコ中央銀行の臨時金融政策委員会を待っていることもあり、様子見ムードの強いマーケットです。

しかし、ドル/円、クロス円については、ここのところの新興国問題から出来たリスク回避の円買いポジションも結構解消したもようで、動きやすくはなっているように見ています。

ただし、FOMC待ちの相場ですので、今日のところは動きは限定されるものと思われます。

また、従来から、FOMCでの金融政策決定後は、相場が乱高下することが多いことから、ポジションをスクエア(ノーポジ)にするか、あるいは十分体力内に収めることをお勧めします。

買い気のAUD/USD

弱い弱いと言われていたAUD/USDが、反発しています。

現在、0.8790近辺の10日移動平均線がレジスタンスになっているもようですが、反落する様子もないところを見ると、結構、マーケットはショートになっているものと思われます。

多くのマーケット参加者がベア(弱気)になると、結果的に下落するにしても、どうしても、オーバーソールド(売り過ぎ)になるため、こうした儀式が必要になります。

したがい、ポジションを持つにしても、底値はたたかず、戻りを売ることに徹することが必要です。

ドル/円、今はレンジの第一段階か

ドル/円が、レンジ相場の中にいるということが正しければ、ドル/円は再び上昇するものと思われます。

ただし、Vの字を描いて上がるというより、ある程度反発したら、また反落し、底固めが出来れば、再び上がるのではないかと見ています。

特に、現在はレンジ相場の三段階である、危険、安定、収束の中の第一段階である危険な相場の中に依然としていますので、無理せずトレードすることが肝心だと思われます。

尚、レンジの第一段階は、三段階の中でも、最も期間が長く、それだけに警戒が必要です。

様子見ムード強いマーケット

トルコ中銀が、臨時の金融決定会合を日本時間明日午前7時に開き、2~3%の利上げを決定すると見込まれています。

また、中国も、1月31日期日の理財商品のデフォルト(債務不履行)は回避されるものと見られているようです。

これらにより、新興国不安がやや後退しています。

ただ、明日にFOMCの金融政策決定を控えており、まだ様子見ムードは強そうです。

2014/01/27

全体的にリスク回避に一服感

ニューヨークダウは、新興国経済への警戒感を受けた過度なリスク回避の動きは一服したものの、先行きを見極めたいと依然マーケットは慎重で、前週末比41.23ドル安の15,837.88ドルと5営業日続落し、約1ヶ月半ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、リスク警戒感がやや後退しことから反発し、暫定値ながら前週末比0.044%上げて2.759%で引けました。

原油価格は、朝方上昇したものの、12月の米新築住宅販売件数が41.4万件と予想の45.8万件を下回り、これを受けて売りが強まり、前週末比0.92ドル安の95.72ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウが下げ渋ったことなどを受けて、利益確定売りが優勢となり、前週末比1.00ドル安の1,263.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、リスク回避の動きに一服感が出て、ドル/円は買い戻された一方、EUR/USDはやや軟化しました。

しかし、まだパニックも小康状態に過ぎず、楽観視は出来ません。

ドル/円に関しては、底値を固めることが、目下の課題です。

一方、EUR/USDは、高値圏で踏みとどまることができれば、1.3800方向を試す可能性があると見ています。

その結果、EUR/JPYは、反発するチャンスも出てくるのではないかと思われます。

EUR/USD、上げは続くか

EUR/USDは、昨年の7月10日以来、アップダウンをしながらも、下値を切り上げながら上昇してきており、自然体で見ても買いが強めだと思われます。

それにもかかわらず、欧米勢はEUR/USDについては、否定的で、1.2000まで下げるとまで言っているところもあるようですが、どうも素直に相場を見ていないように思えてなりません。

また、欧州の銀行の不良債権処理が、今後も定期的に行われ、昨年の12月のようなユーロ買いが時期が来ればまた発生し、日本が過去経験したような、不良債権処理のための円買いによって続いた円高地合いを、欧州はユーロ高地合いとして経験する可能性は高いと見ています。

したがい、再度1.3800を試し、そして1.4000を試していく相場になるものと考えています。

ドル/円、ロングか

ドル/円がやや重くなっているのは、マーケットの根っこのセンチメントは、まだブル(ドルに強き)であるのに加え、価格自体が下がってきているため値頃感からの押し目買いも、出ているのだと思います。

しかし、こうしてロングで新たに相場にエントリーするマーケット参加者が増えると、折角下がる過程で減ったロングポジションがまた増えてしまい、上値が重くなります。

マーケットのロングが解消するには、ロスカットによる急落か、でなければ長い期間を掛けての調整が必要です。

どちらの可能性が高いかと言えば、ロンドン勢などによるロスカット狙いの強烈な売りによる方が現実的だと思います。

したがって、本日のロンドンタイムも、十分な警戒が必要だと思います。

ドル/円、実需の買い?

ドル/円は、午前9時になるやいなや、輸入企業の買いが入ったもようです。

では、これで下値が固まったかと言えば、日経平均株価が軟調のこともあり、まだまだ下落の可能性は残ります。

EUR/USDは、あまり方向感がありません。

様子見で良いように思います。

2014/01/26

ドル/円、クロス円、重め

シドニーでは、ドル/円は、やや買いが強まりましたが、その後軟化してます。

EUR/USDも、やや重くなっています。

その結果、EUR/JPYは弱含みです。

日本時間午前6時10分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 102.27-31(102.29)
EUR/USD 1.3670-74(1.3678)
EUR/JPY 139.77-93(139.95)

これからの展開は(2014/01/26)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、大幅反落となりました。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月21日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング79,321枚vsユーロショート83,093枚、ネットユーロショート3,772枚(前回ロング9,246枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング13,128枚vs円ショート128,089枚、ネット円ショート114,961枚(前回ショート118,866枚)です。

ユーロは、ネットポジションがロングからショートに変わりましたが、ほとんどポジションはないようなものです。

円は、ネットの円ショートは、1月21日時点ではまだ高水準です。しかし、23日以降の下落では、かなりショートは減っているものと思われ、次回1月28日時点のポジションが注目されます。

さて、今週ですが、基本的に、ドル/円やEUR/JPYではレンジ相場の下限を、そしてEUR/USDではレンジ相場の上限を模索する週になるのではないかと見ています。

先週後半、新興国経済の先行きに対する警戒感が急速に高まり、マーケットは、円買いドル売りで反応しました。

従来、リスクを回避しようとする場合は、円買いドル買いでマーケットは反応したのとは異なる反応となりました。

特に異なる点は、従来ドル買いだったのが、今回はドル売りに転換したところです。

この変化を、以下のように私なりには解釈しています。

つまり、EUR/USDに対する相場観が、昨年末から特に欧米勢の間では、ユーロ安ドル高志向に偏ったことが、大きな原因なのではないかと見ています。

シカゴIMMポジションは、ユーロロングとユーロショートが拮抗し、ネットではほぼスクエア(ノーポジ)になってはいますが、ユーロショートが8万枚以上となっている部分が今回買い戻されたため、ユーロ買いドル売りになった可能性があります。

いずれにしましても、今週は円高ドル安が、どこまで進行するかが試されることになるものと見ています。

円高ドル安テストのきっかけは、29日の米FOMC、30日の米第4四半期GDP速報の発表、あるいは、今週償還期限を迎える中国の理財商品のデフォルト(債務不履行)リスク、またアルゼンチン・ペソの下落再開などがありますが、いったん相場が円高ドル安に向いてしまった以上、ドルの下限を試す動きは止まらないものと思われます。

つまり、強烈な円買いドル売りが起きる可能性があります。

しかし、あくまでもレンジ相場の中で円高ドル安がどこまで進行するかを確認するだけのことだと思っています。

各通貨ペアを、週足で見てみましても、形状的には、今週は先週に引き続き円高ドル安方向を攻めやすくなっています。

そのため、今までの大勢の見方であった、円安ドル高志向からセンチメント的にもポジション的にも、円高ドル安志向に大きく変わる可能性があります。

そして、特に、円買いにポジションが大きく偏ることになって、新たに円安が進行するためのエネルギーが蓄積されることになるものと見ています。

EUR/USDについては、当面膠着は続けるもののいずれは、ユーロ高ドル安方向にさらに向かい、結果的にはユーロ高円安、つまりEUR/JPYの上昇に変わっていくものと見ています。

要するに、今週は、円高ドル安ユーロ高方向が試される週になるものと思われます。

そして、特に円に関しては、ドル/円にしても、EUR/JPYにしても、再び円安に向かうためのエネルギーを得る週だと思っています。

ユーロに関しては、いずれ1.4000を上抜いていくための過程だと見ています。

2014/01/25

[1/22]ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」出演

1/22(水)22時30分~23時30分、ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」に出演しました。

出演した番組は、Uストリームで配信されています。
視聴するには以下↓のリンクをクリックしてください。水上は12分過ぎ頃に登場します。

北野誠のFXやったるで!1月22日~ゲストは水上紀行さん!「この調整は本物か!?」

音声のオンデマンドも配信されておりますので、ご利用ください。

(音声のみ)北野誠のFXやったるで!1月22日~ゲストは水上紀行さん!「この調整は本物か!?」

Podcast や iTunes の配信について、詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。

[1/21] FX攻略.com にコラム掲載

2014/01/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 03月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「取引スタイル別レバレッジのかけ方」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 03月号

2014/01/24

リスク回避の円買いが進行

ニューヨークダウは、新興国経済の先行きに対する警戒感から世界的に株が売られる中、大幅に下落し、前日比318.24ドル安の15,879.11ドルと、昨年12月17日以来、約1ヶ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、アルゼンチンやトルコなど新興国の通貨が急落したことでリスク回避の動きが広がり、米国債は安全資産として買われて低下し、暫定値ながら前日比0.051%下げて2.726%で引けました。

原油価格は、新興国を中心に景気が減速するとの警戒感が強まり、原油需要が減るとの懸念から売りが優勢となって、前日比0.68ドル安の96.64ドルで引けました。

金価格は、前日のアルゼンチンの通貨急落を受けて、世界的に株式市場が大幅下落しており逃避的に買われ、前日比2.00ドル高の1,264.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、前日のアルゼンチン・ペソの暴落を受け、投資家のリスク回避姿勢が強まり、トルコや南アフリカなど新興国の通貨が軒並み急落する中、相対的な安全資産とされる円に買いが大きく入り、ドル/円は、一時102.00近辺と昨年12月6日以来1ヶ月半ぶりの安値まで下げました。

EUR/USDでは、買いが強まり、一時1.3739近辺まで上伸しましたが、その後は1.36台後半に落ちつました。

EUR/JPYは、ドル/円の下落に連れ、一時139.76近辺まで下落しました。

来週初も、リスク回避的な円買いは続くものと思われますが、これでトレンドが円高に転換するというよりも、ドル/円の当面のレンジの下限を確認するような動きになるものと見ています。

タフ 

タフ(tough)という言葉は、日本では、強い体力と不屈な精神力を備えているという前向きな意味で使うのが一般的だと思います。

しかし、英国では違うようです。

ロンドンのディーリングルームのメンバーに元気で明るくて、気が利いて、しかも仕事ができる女性アシスタントがいました。

良く頑張っているので、ある日、彼女の頑張りを誉めようと、「君は、本当にタフだね」と言ったところ、かなり険しい顔になり、私のどこがタフなのかと逆に詰め寄られたことがあります。

このことから、英国人にとってタフとは、「(性格が)きつい」という意味で使っていることがわかりました。

今の例のように、和製英語とネイティブ英語との間に、意味が全く異なることがありますので、和製英語であるなしを調べることも必要ですが、使うに当たっては、あらかじめ、本来の意味を知っておくことをお勧めします。

これとは別に、日本語と英語の類似点があることもあります。

ロンドン支店のディリングルームで、ブローカー経由で取引をしていると、電話越しに、ちょっとアクセントが違いますが「オイオイ!」と人に声を掛けているのを聞くと、結構似通った意味で使っている言葉もあるものだと思いました。

ドル/円のチャートパターンが示唆するもの

ドル/円の日足のチャートパターンを確認しておきたいと思います。

1月2日に105.45の高値をつけた後下落、13日に大陰線、そして翌14日大陽線という激しいアップダウンをしました。

そして、昨日、また大陰線を出しています。

この荒っぽい動きはレンジ相場の初期段階で出るもので、10月末から1月2日までの一本調子の上昇トレンドが、レンジ相場に転換したことをテクニカル的にも知ることができます。

まだ、当分レンジ相場が続くものと考えています。

ドル/円、ショートか

ドル/円は、ニューヨークで下げた後反転しましたが、新規のロングメイク(ロングポジションを作る)の動きなのか、ベア(弱気)になって戻り売りをしているのか様子を見ていました。

下がらずむしろジリ高になっていることから、どうも戻り売りをしてショートになっているものと思われます。

ニューヨークで下げている最中は底を叩くようにしてしか売れませんが、下げ止まって戻り始めれば売り上がりやすくなるものです。

しかし、多少戻りがあったからと言って戻り売りをしても、ショートができることに変わりはなく、結局は、ロンドン勢などに手の内を見破られ、買い上げられて切らされるのがオチだと思います。

悲観的な見方台頭

昨日の中国のPMIが芳しくなかったことがきっかけで、新興国に資金を入れていた欧米の投資家が資金引き上げをしている気配があります。

それが、金や米国債が逃避的に買われている原因ともなっているようです。

日本株も、欧米の投資家がロングにしていますが、日銀の追加緩和が遠のいているとの見方や、都知事選の不透明感から、資金を日本株から引き上げるのではないかとの見方もあります。

今まで、株高円安できましたが、その逆回転である株安円高が起きるとも、インターバンクでは見ているようです。

2014/01/23

センチメントに振り回される相場か

ニューヨークダウは、発表された1月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の速報値は49.6と前月の50.5から低下したことや、12月の米中古住宅販売件数が487万件と予想の495万件を下回ったことから、世界的な景気後退懸念が広まって下落し、前日比175.99ドル安の16,197.35ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された中国のHSBC製造業PMIが弱かったことに加えて、米中古住宅販売件数が予想を大きく下回ったことから低下し、暫定値ながら前日比0.088%下げて2.777%で引けました。

原油価格は、米東部などに襲来している大寒波の影響が続いており、ヒーティングオイル、天然ガスなど暖房用燃料需要が相場を押し上げ、前日比0.59ドル高の97.32ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受け買いが強まり、前日比23.80ドル高の1,262.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークダウの下落もドル安のきっかけには確かになりました。

しかし、それ以前に、マーケットの全体的なポジションがドルロングに大きく偏っていたことから、ロングポジションの断続的なロスカットが続き、大幅なドル安となりました。

特に、ドル/円は、104.00近辺を底と見ていたマーケット参加者が多かったもようで、104.00を割り込むと損切りが集中し、その影響でクロス円も下落しました。

こうなると、マーケットのセンチメントは、ドル高志向からドル安志向にガラリと変わる可能性が高いものと思われますが、基本的に今の相場はレンジ相場だと見ており、今度はドルショートポジションが増えれば、ドル高方向へ反発することになると考えています。

このようにセンチメントによって振り回される相場となって難しくなっていますので、くれぐれも無理をしないことが大切です。

EUR/JPY、三尊は形成されるのか

EUR/JPYの日足を見ると、直近、三尊(ヘッドアンドショルダー)(※)を形成しているとも見えます。

(※)三尊(さんぞん):チャート上において高値圏でしばしば見られる形状の一つで、3つの山形を示し、中央の山が最も高くなる形状です。この形状のチャートの出現は、今までの相場の上昇が終了し、今後近い内に下降局面に入ることを示すとされています。

ただし、引っかかるのは、今の相場がレンジ相場だということです。

相場の方向性がはっきりしないレンジ相場の中で、多くのマーケット参加者が同じチャートパターンに気づき、同じような相場形成を予測し、そして短期間に同じ方向のポジションが積み上がりやすく、結果的には三尊を形成して下落をするにしても、その前にいったん買戻しを誘うような動きが出てもおかしくはなく、その点は注意を要するところです。

ドル/円、レンジはいつまで?

レンジに移行したばかりの相場は、激しく乱高下するため、折角トレンド相場で儲けた利益を減らしたり飛ばしたりしやすいと言えます。

また、特にレンジ相場の初期段階は、おもわせぶりな相場で、思わず高いところを買ってつかまったり、安いところ売って取り残されたりということが、往々にして起こります。

もちろんレンジ相場を得意とするトレーダーもいますが、難易度という点では、かなり難しいと見ておくべきかと思います。

今回のドル/円のレンジ相場は、月足で見てみますと、上げのサポートである5ヶ月移動平均線と実勢値に乖離ができたため、時間調整に入っているという意味合いだと見ており、3月頃には、改めて上昇トレンドに戻るのではないかと見ています。

ドル/円、クロス円、ロングが積み上がるか

EUR/JPYの時間足のレジスタンスである141.80近辺が上に抜けてきたことや、株価堅調のため、ドル/円が買われています。

ただし、買い上げているのが投機筋のようですので、まだ上がるとは思いますが、高値圏を維持できるかは、疑問です。

こうしたBID(買い)の強い状況が続くと、多くのマーケット参加者が、これは上がると見て買ってきますので、徐々にロングポジションが積み上がるものと思われます。

それだけに、慎重になるべきかと思います。

2014/01/22

マーケットポジションが重要なレンジ相場

ニューヨークダウは、四半期決算が予想に届かなかったIBMの下げが響き、前日比41.10ドル安の16,373.34ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、引き続き米金融緩和縮小観測から上昇し、暫定値ながら前日比0.030%上げて2.858%で引けました。

原油価格は、原油を運ぶパイプラインの稼働により在庫処理が進むとの見方から買いが強まり、前日比1.76ドル高の96.73ドルで引けました。

金価格は、来週のFOMCを控えて、緩和縮小の動きが続くという見方から売り圧力が強まり、前日比3.20ドル安の1,238.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円にしても、EUR/USDにしても、EUR/JPYにしても、上げたり下げたりの繰り返しで、方向感が定まっておらず、本格的にレンジ相場に入ってきているものと見ています。

こうした方向感のない相場では、なにかと相場を動かす材料を探して、相場を動かそうとしがちです。

たとえば、テクニカルチャートのパターンからも次の相場展開を予想しようとしますが、同じチャートパターンに注目するマーケット参加者は多く、そうした参加者が同方向にポジションを同時期に張ることから、ポジションが一方向に偏りがちです。

その結果、たとえ思惑通り相場が動くにしても、その前に偏ったポジションの調整が先行することはよくありますので、自分の考えは、決して自分だけが感じているわけではないと認識する必要があります。

それに代わって、値動きから感じるマーケットのポジションの偏りを繰り返し推理することが大事だと思います。

ドル/円、クロス円、それでもレンジ相場か

日銀金融政策会合での10月展望レポートの中間評価で、2014年の成長率見通しが引き下げられたことが嫌気され、日経平均が下落し、これを受けてドル/円、クロス円で円高となりました。

しかし、レンジ相場であることには変わりはないと見ています。

レンジ相場と割り切ってやらないと、とめどなく損失が発生するリスクの高い相場で、正直なところよほどレンジ相場と相性が良くなければ、様子見で良い相場だと思っています。

レンジ相場では、決して慎重さを忘れてはならないと思っています。

ショートかEUR/USD

EUR/USDは、マーケットのポジションはショートに傾いているではないかと思われます。

今日のロンドンが始まるまでに下がらなければ、ロンドン勢は、マーケットはショートと見て、買い上げてくるものと見ています。

EUR/USDについても、ドル/円と同じく、今の相場はレンジ相場ではないかと見ています。

もし、レンジ相場だとすると、特に材料のない中で、同じチャートを多くのマーケット参加者が見て相場観を持ちますので、同じような見方が大勢をしめ、そのためにポジションが大きく一方に偏り、そして、反動も大きくなりがちだと言えます。

動くかドル/円

昨日のニューヨークは、大雪で、ほとんどのトレーダーは、半ドンで帰ってしまったことも、低調なマーケットとなった理由のようです。

東京に入りましても、ドル/円は、日経平均を見ながらの展開です。

尚、ドル/円は、ここ4日ほど横ばい推移が続き、値幅が収束しています。

こうなると動きが出る可能性がありますが、基本的にはレンジ相場であり、103.00-105.00近辺での動きが続くものと見ています。

2014/01/21

冷静さ必要とされるレンジ相場か

ニューヨークダウは、四半期決算を発表した通信のベライゾン・コミュニケーションズや日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンが下落したことが重石となり、前週末比44.12ドル安の16,414.44ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、上げ下げはあったものの、結局前週末水準に落ち着き、暫定値ながら前日比0.009%上げて2.829で引けました。

原油価格は、発表された国際エネルギー機関の石油市場月報で、2014年の石油需要を従来予想から上方修正したことが好感され続伸し、前週末比0.62ドル高の94.99ドルで引けました。

金価格は、リスク回避ムード後退で逃避買い圧力が弱まり反落し、前週末比10.10ドル安の1,241.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、東京タイムからしつこく買われたドル/円は、ニューヨークでは反落、東京からロンドンに掛けてしつこく売られていたEUR/USDは、ニューヨークで反発といった具合で、要するにポジションの偏りの逆にしか動いていません。

つまり、今の相場がレンジ相場であると見ています。

しかも、年が明けてからのレンジ相場でまだ若く、目先まだまだ、レンジ相場が続くと見ておいたほうが良いように思われます。

特に、現状のようにレンジ相場に入ったばかりの時は、結構荒っぽい上下動を繰り返しますので、振り回されないよう一歩下がって冷静な目で相場を見ることが大切です。

ドル/円、クロス円、ロンドンの出方は

今日の東京午前中のドル/円・クロス円の動きは、ショートポジションの買戻しでした。

ショートの買戻しだけに、買い上げられても、単にポジションがスクエア(ノーポジ)になるだけのため、相場は高止まりしてしまいます。

そうした状況で、これから入ってくるロンドン勢がどういった動きをするかが注目されます。

単純に、レベルが高いところにあるから、マーケットはロングと見て、売り込んでくる可能性は十分にあります。

しかし、売っても下がらなければ、買いに転ずるものと思います。

ドル/円、今はレンジの第1段階か

ドル/円の日足チャートを見直してみますと、10月末以来の上昇トレンドは、12月末には終わり、そこからレンジ相場に入ったものと考えています。

その一番の理由は、10月末以来の一本調子の上昇から、今年に入って、1月2日に105.45の高値をつけたかと思うと、1月13日には102.85の安値をつけるなど、アップダウンが激しくなっているからです。

レンジ相場には、危険、安定、収束の3段階があり、第1段階は、かなり荒っぽい上下動をして、それまでのワンウェイのトレンド相場での儲けを減らしたり飛ばしたりしがちな危険な相場です。

したがい、第1段階では、相場を深追いすることは危険ですし、出来れば様子見していた方が良いように思います。

ドル/円堅調

米ウォールストリートジャーナル紙が、今月末も、FRBは100億ドルの量的緩和の縮小をすると報じました。

これを受けて、全体的にドル買いが強まっています。

さらに、ドル/円に関しては、日経平均株価が堅調なことも、買い材料になっているもようです。

マーケットが昨日ドルベアになっていたことも、影響しているようです、

2014/01/20

買戻しもあるも、上値も重い

キング牧師生誕記念日で、ニューヨークは休場でした。

為替は、ロンドンでは、全体的に売りが先行したためか、ドル/円にしても、EUR/USDにしても、EUR/JPYにしても、ショートの買戻しにより、ジリ高となりました。

ただし、上値も重く、大きくは反発しませんでした。

本日は、改めて下値を試すのではないかと見ています。

円高の前兆か

ルー米財務長官は、先週16日(木)に、日本について「為替に過度に依存すれば長期的な成長はない」として、日本の為替政策を「注視し続ける」と述べました。

安倍政権発足以来の円安進行について、米国は日本経済を強化するものとして支持してきたと見てきましたので、唐突さを感じずにはいられません。

しかし、同財務長官の発言は、これから起きるなにかの前兆であると捉えておくべきではないかと考えています。

この米国の姿勢に対して、マーケットはまだあまり気に留めておらず、ガードの甘い状況にあることは確かだと思われますので、前兆に続くなにかが起きた時、相場はパニック的な円高に、一時的にせよなる可能性が高いものと思われます。

なにかが起きる前に前兆となることが起きることは結構あり、やはり無視しないことだと思います。

[1/22]ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」出演

1/22(水)ラジオNIKKEI、22時30分~23時30分の「北野誠のFXやったるで!」に出演します。どうぞお見逃しなく!

出演した番組は、Uストリーム、Podcast や iTunes でも配信されます。
詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。

下げは続くかEUR/USD

EUR/USDは、とりあえず、手持ちにロングポジションが軽くなるまでは、下がるのではないかと見ています。

12月2日の日足の実体安値である1.3541を割り込んで、今日のニューヨークの午後5時が引けるか、明日の東京がオープンすると、さらに下げやすくなるものと見ています。

ところで、シカゴIMMポジションでは、1月14日時点で、ほぼポジションがないような状況ですが、1月15日からの下落を見ていますと、実際には、マーケットにロングポジションがあったことがわかります。

やはり、自ら感じる相場の固さ重さから、ポジションを把握することが必要だと思います。

ファンドの投げか

ドル/円、クロス円が売られています。

売り手は、米系ファンドのもようで、円売りポジションを投げてきているようです。

ルー米財務長官が、16日(木)、日本について「為替に過度に依存すれば長期的な成長はない」とし、日本の為替政策を「注視し続ける」と述べたことが、改めて材料視されているようです。

また、第4四半期のドイツ銀行の決算が悪かったことが、EUR/JPYの売りになっているようです。

2014/01/19

ドル高円高気味

シドニーでは、ドル/円が下げています。

また、EUR/USDも軟化気味です。

そのため、EUR/JPYが下げています。

日本時間午前6時12分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 104.15-17(104.32)
EUR/USD 1.3535-38(1.3542)
EUR/JPY 141.00-02(141.21)

これからの展開は(2014/01/19)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

週初、下押ししたところが、踏み上げています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月14日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング87,059枚vsユーロショート77,813枚、ネットユーロロング9,246枚(前回ロング14,498枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング10,754枚vs円ショート128,820枚、ネット円ショート118,866枚(前回ショート128,868枚)です。

ユーロは、ネットがさらに減り、全体的にもほとんどポジションがありません。

円も円ショートが減ってきていますが、全体的には、まだ高水準です。

さて今週ですが、円ショートのポジションが、未だに高水準でありながら、上値が徐々に下げていることが気になります。

昨年の10月末、97円台から上昇してきた相場です。

しかし、年末年始の投機的な買いトライにもかかわらず、1月2日の105.45を高値に、下げては買いがブリ返すけれども、下値も下げてきています。

このままで行けば、今週は、さらに下値を下げることになるのではないかと見ています。

特に、ここにきて、量的緩和縮小の加速期待が後退してきていることで、年末に3.03%まで上げていた米10年物利回りが、先週末には2.82%まで下げてきていることには注目しておくべきかと思います。

そして、マーケットの大勢意見が円安である上に、実際に円ショートポジションが高水準となっているということになれば、どこかでポジションの調整が入ってもおかしくはないと思います。

ただし、需給が貿易赤字である上に、ここにきて経常収支も赤字になってきていることも確かで、下がればドル買いも出てくるものと思われ、それをも勘案がすると、結局はレンジ相場になる可能性が一番現実的なのかもしれません。

一方、EUR/USDですが、7月10日からの上昇トレンドラインが、下に切れてきています。

言い方を換えますと、ウェッジフォーメーション形成に失敗してきています。

いったん下がる可能性があります。

ドル/円がレンジ相場で、EUR/USDが反落となれば、EUR/JPYもまた下落するものと思われます。

しかし、年末からの相場が、いったんのポジション調整に入るということだと思われ、EUR/USDにしても、EUR/JPYにしても、大きな意味でのトレンド相場が転換するという相場ではないと見ています。

2014/01/17

米ロングウィークエンド前の調整相場か

ニューヨークダウは、個別の決算に一喜一憂し、全体として方向感に欠ける展開となりましたが、クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスの好決算を受けて反発し、前日比41.55ドル高の16,458.56ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、量的緩和縮小の加速期待が後退したため低下し、暫定値ながら前日比0.024%下げて2.818%で引けました。

原油価格は、短期の戻りを試す買いが入り、前日比0.41ドル高の94.37ドルで引けました。

金価格は、量的緩和縮小の加速期待が後退し買いが優勢となり、前日比11.70ドル高の1,251.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイムに発表された12月の英小売売上高が前月比で2.6%と予想の0.3%を大きく上回り、GBPは対ドル対円対ユーロで急上昇しました。

そして、ニューヨークに入り、今度は、EURが対ドル対円で急落し、結果的に、EUR/GBPでのEUR安GBP高が鮮明となりました。

相場としてみれば、やはり、米ロングウィークエンド前のポジション調整の相場だったと思います。

円ショートが多いと言われているドル/円が、しっかりと横ばいを続けたのが、単に売り買いが拮抗していたととるべきかどうか、迷うところです。

大葉(おおば)

東京が熱くなると、相場もおしまいとディーラーの仲間内では、よく言っています。

日頃東京時間、ドルが上がれば輸出企業の売りで上げは押さえられ、下がれば輸入企業のドル買いに下げを遮られ、狭い値幅に収斂してしまう東京が、インターバンクがなんらかの理由で確信を持ち、たとえば、ドル売りだと実需の買いオーダーを飲み込んで値を下げ、下げられたことでやっぱり下げだとさらに確信したところで、完全なドルショート(ドルの売り持ち)になって、あとは上げるだけという笑えない状況に至ることがよくあります。

なぜ、欧米勢のような執拗な攻めと破壊力が出せないものかと考えましたが、基本的にやさしい国民性だからなのだろうと思います。

ニューヨークにいた頃、寿司屋の板さんに聞いた話ですが、刺身に添えられたり、お寿司にも使われる大葉(紫蘇の葉)は、米国の日本人農家で栽培されているそうです。

種をまいた最初の年は、日本の大葉となんら変わりませんが、そのまま2年目も収穫しようとすると、米国のたくましい土壌の影響で全く日本の大葉とは似ても似つかぬたくましい葉になってしまうそうです。

ですから、お寿司屋さんを含め日本人向けには、毎年種をまきなおしているとこのことでした。

日本にあるものは、人間のみならず草木もやわらかくやさしい風土に包まれているということだと思います。

しかし、こと外国為替で勝負していく以上、相手の大方は日本以外の異文化の人々であるわけで、余程性根を据えて、勝負するつもりにならないと、根がやさしい日本人だけに良いように扱われると思っておいて良いのではないかと思います。

やはり、少なくとも相場では、イエス、ノーがはっきり言える日本人でなければならないと思います。

気になるロンドン勢の出方

開店休業のようなマーケットです。

しかし、それでも、ロンドン勢は、マーケットに残っているポジションを突き止めてくるものと思われます。

最近のシカゴIMMのポジションが恒常的に円ショートであることを考えれば、円ショート、つまりドル/円、クロス円のロングを切らせるような動きになってもおかしくはないものと思われます。

そのあたりは、ロンドン勢が参入してくればはっきりするものと思います。

EUR/JPY、GBP/JPY、反落の可能性は?

日足で見てみますと、EUR/JPYとGBP/JPYが重くなっているのが気になります。

いずれも、1月13日に下に突っ込んだ後戻したものの、戻りが伸びきらず、再び徐々に下げています。

どうも、下を見たとばかりに買ってしまっているのではないかと思われ、下落の可能性があると思われます。

しかも、明日から米国はロングウィークエンド(三連休)に入りますので、その前に手持ちのポジションを手仕舞ってきても、なんらおかしくないと思います。

米国はロングウィークエンド

閑散としています。

やや全般に重い感じです。

来週の月曜は、キング牧師記念日でニューヨークは休場です。

そのため、米国は、この週末がロングウィークエンドとなることも、マーケットを低調にさせているものと思われます。

2014/01/16

ドル/円、はっきりしない方向感

ニューヨークダウは、金融大手のゴールドマン・サックスの四半期決算が低調な内容となったことや家電量販大手ベスト・バイのさえない年末商戦の実績を受けて利益確定売りが広がり、前日比64.93ドル安の16,417.01ドルと3営業日ぶりに反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、新規失業保険申請件数は雇用改善を示す内容だったものの、1月4日の週の失業保険継続受給者数が予想外の300万人超まで増加したため低下し、暫定値ながら前日比0.052%下げて2.840%で引けました。

原油価格は、OPECが2014年の加盟国への需要は落ち込むとの見方を示したことから下げ、前日比0.21ドル安の93.96ドルで引けました。

金価格は、逃避買いの動きも出て、前日比1.90ドル高の1,240.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、一時、全体的にドル売りとなり、ドル/円は104.15近辺まで下落、EUR/USDは1.3649近辺まで上昇しましたが、その後は揉み合いでした。

EURJPYは、ドル/円に連れて、一時141.70近辺まで下げました。

ドル/円の下げは、長期金利の低下とも言われていますが、下げた後も反発らしい反発がないことから、ロングの投げが出たものと思われます。

ドル/円は、方向感を見失っているように思われます。

EUR/USDについては、日足で複数の移動平均線が収束してきており、近々上下いずれかに動き出しそうです。

個人的には上げではないかと見ています。

EUR/USDの行方次第

昨日は、EUR/USD、EUR/JPYでの、ユーロの下落を予測しました。

しかし、確かに下げはしたものの、下げ幅は限られ、むしろ今日は、反発のタイミングをうかがっているという状況です。

EUR/USDでは、現在、1.3593近辺を走る90日移動平均線が、サポートとしては、期待以上のものを発揮しているものと思われます。

もし、ロンドンに入っても、90日移動平均線が、サポートとしてこれまでと同様の働きを発揮したら、EUR/USDは反転し、ドル/円、EUR/JPY共に、上値を試していくものと思われます。

踏み上げるかドル/円

ドル/円は、1月2日に105.45のピークをつけた後、1月10日に発表された低調な米雇用統計を受け、13日(月)には102.85の安値をつけました。

しかし、13日は成人の日で日本が祝日だったため、本邦勢がこの下落に乗り切れず、14日以降、戻りを売り上がってしまったために、マーケットはショートになってしまいました。

ロウソク足で見てみましても、13日に大陰線が出て、翌日には同じぐらいの長さの大陽線が出て、いわゆる底値確認の形状となり、その後も、ジリ高傾向となっています。

この13日差し込んで、その後踏み上げた格好を見ますと、反発は現状の104円台後半ぐらいで収まらず、105円台に乗せ、さらに1月2日の高値105.45を試すことになるのではないかと見ています。

ドル/円、上を試せるか

発表された12月の豪雇用統計で、雇用者数が-2.26万人と予想の1万人を下回り、AUDは、対ドル対ユーロ対円で急落しています。

ドルは全体的にもドル買いになっており、それを受けてドル/円も上昇しています。

ドル/円は、105円台に乗せ、さらに1月2日の高値105.45を試すことになると、大きな相場になるものと思われます。

EUR/USDは下げていますが、依然1.3593近辺にある90日移動平均線がサポートです。

2014/01/15

底堅いかドル/円、クロス円

ニューヨークダウは、発表された1月のニューヨーク連銀製造業景気指数が12.51と予想の3.50を大きく上回り、景気拡大への期待感から続伸し、前日比108.08ドル高の16,481.94ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたニューヨーク連銀景況感指数などが予想を上回ったことが材料視され小幅上昇し、暫定値ながら前日比0.019%上げて2.889%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想以上に減少していたことから、買い戻しが強まり、前日比1.58ドル高の94.17ドルで引けました。

金価格は、発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を大きく上回ったことから逃避買い需要が後退し、前日比7.10ドル安の1,238.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、もともと買い気ではあったものの、好調だったニューヨーク連銀製造業景気指数の結果を受けさらに上昇し、一時104.69近辺まで上昇しました。

一方、EUR/USDは、ロンドンタイムから売られ、一時1.3581近辺まで下げました。

つまり、全体的にドル高の相場で、EUR/JPYは、あまりはっきりとした方向性はありませんでした。

日足で見ますと、ドル/円、EUR/JPYで、13日の陰線と14日のほぼ前日と長さが同じ陽線の出現により、底値確認が示唆されていましたが、15日の相場ではこれは否定されませんでした。

言い方を換えれば、当面の底は13日に見た可能性があります。

EUR/USDについては、結局。1.3590近辺の90日移動平均線のサポートでとりあえず下落は食い止められており、まだしばらく1.3690近辺の25日移動平均線のレジスタンスと90日移動平均線のサポートにはさまれた中で、さらに値幅の収束をした上で上下いずれかにブレイクしていくものと見ています。

EUR/USD、重要な局面か

ドル/円は買い気、EUR/USDは売り気(ドル買い)となっているため、EUR/JPYは拮抗しています。

このバランスが崩れるとしたら、それはここのところ動きが膠着しいて、今日になり下げてきているEUR/USDではないかと見ています。

5、10、25、90日という4本の移動平均線が収束している中、1.3590近辺にある90日移動平均線をしっかりと割り込むことになると、下げに加速がつく可能性があると思います。

それはまた、昨年7月10日からの、上昇トレンドに支障が出てきたことにもなり、特に、私のような、EUR/USDの上昇を見るユーロブル(ユーロに強気派)には、由々しい問題です。

ドル/円、押しは買い?

いったん緩みかけた、ドル/円が、再び強くなっています。

やはり、昨日は、月曜が日本は祝日だったため、ドル/円、クロス円の下げに乗り切れず、昨日、売り上がったために、今度はショートになってしまい、ろくに押しもないままに上げてきたようです。

今日の東京、寄り付き前後に、やや緩みましたが、やはりまだショートが完全に切れてはいないように思われます。

ドル/円は、押しは買いだと思います。

ドル/円の反発は本物か

ドル/円が頭打ちになり、それにつれてクロス円もやや重くなっています。

今のところ、具体的な相場のイメージはありません。

いったん一服しているドル/円の上昇が再開するどうかに注目しています。

金曜、月曜の下げを取り戻すと、ドル/円はしぶとくなると思います。

2014/01/14

ドル/円、クロス円、引き続き上昇できるか

ニューヨークダウは、発表された12月の米小売売上高が0.2%と予想の0.1%を上回ったことが好感され、前日比115.92ドル高の16,373.86ドルと、5日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米小売売上高が予想を上回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.043%上げて2.869%で引けました。

原油価格は、発表された米小売売上高が予想を上回ったことが好感され反発となり、前日比0.79ドル高の92.59ドルで引けました。

金価格は、発表された米小売売上高が予想を上回ったことから逃避買いも一服し、前日比5.70ドル安の1,245.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円、クロス円での戻り売りが繰り返されたことで、マーケットのショートポジションは減らず、そのため下がらず買戻しが続きました。

一方、EUR/USDは、上に行くのもダメならば、下に行くのもダメで、動きがとれません。

しかし、結局、EUR/USDは上昇するものと見ています。

今日も、ドル/円、クロス円の上昇が継続できるかが注目されます。

ドル/円、クロス円、マーケットはショートか

昨日は、成人の日で、東京休場となったことで、大方の東京勢は、昨日のドル/円、クロス円の下げ相場に乗れなかったように思われます。

そのため、今日の東京マーケットでは、戻り売りが段階的に出ていて、そのために逆にマーケットポジションがショートになって下がらなくなり、むしろジリ高となっています。

これから、ロンドン勢がマーケットに参入してきますが、彼らの考えることは唯一、マーケットのポジションの偏りです。

そして、このままBID(買い)が強い状況が続いていると、東京勢がショートになっていることに彼らが気づくのにはそれほどの時間はかからないものと思われ、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)に出てくる可能性が高まりますので、十分な警戒が必要です。

U.S.Dollar Indexから見るドル相場

ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの日足を見てみますと、ドルの全体的な流れはドル安に再び向かおうとしていると見ています。

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

ドル安は、ボラティリティ―(価格変動率)の高い円以外の通貨に対して、改めて強まるものと見ています。

したがって、昨日年末年始相場の円売りポジションの調整で円高になったクロス円は、再び円安方向に向かう可能性があると考えています。

ドル/円、東京で反発しているが...  

ドル/円は、輸入企業のドル買いが入っているものと思われ、やや反発しています。

ただし、昨日からの下げがきついため、このまま反発を続けるのは、難しいものと思われます。

一方、EUR/USDは、昨日EUR/JPYの下げに押されてやや下げたものの、結局反発しています。

EUR/USDは、結構底堅いものと見ています。

2014/01/13

時期的に入りやすかったポジション調整か

ニューヨークダウは、米企業決算への警戒感から4営業日連続で下落、前週末比179.11ドル安の16,257.94ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、先週金曜日に発表された米雇用統計が予想を大幅に下回ったことを受け低下し、暫定値ながら前週末比0.031%下げて2.827%で引けました。

原油価格は、イラン核問題の協議に進展が見られ、イランへの経済制裁が緩和するとの期待から値を下げ、前週末比0.92ドル安の91.80ドルで引けました。

金価格は、緩和的な米金融政策が長期化し、金市場に投資資金が流入しやすいとの見方から買いが優勢となり、前週末比4.20ドル高の1,251.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、先週金曜日に発表された米雇用統計が予想を大幅に下回ったことで、FRBの量的緩和縮小ペースの鈍化が懸念されたことが、ドル/円、クロス円の下落につながったというのがマーケットの見方のようです。

しかし、昨日が13日と年初の月の半ばとなったことで、例年年末年始相場のポジション調整が入りやすくなる時期にちょうどきていたことが多分に相場に影響したものと見ています。

つまり、結果的にあまり進行はしなかったものの、マーケットは年末年始の相場で円安進行を期待し、実際にも円売りポジションが膨らんだものと思われます。

ところが、たとえば、ドル/円で申し上げれば、105円台より上にはあまり伸びず、しかも先週金曜の米雇用統計が予想外に悪く、結果として、円売り期待の投機ポジションの手仕舞いが集中したものと思われます。

ポジションの調整に、しばらくかかるものと思われますが、これでベア(弱気)センチメントが強まれば、またドル/円、クロス円は上昇基調(円安)に戻るものと見ています。

本日、日経CNBCに出演

1月14日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後7時45分~)に出演致します。

上を試すかEUR/USD

ここからEUR/USDが買われると面白いところですが、テクニカル的には、1.3700近辺に25日移動平均線があり、これを抜けなくてはなりません。

上抜けすれば、1.3800を再トライすることになると思われます。

EUR/USDは、先週の1.3548までの下落で、今まで切り上げてきたトレンドも難しくなったかとも思いましたが、結局は、今回もしぶとく反発してきており、昨年7月からの上昇トレンドがいかにしっかりしているかを感じました。

しかし、結構、欧米勢の中には、ユーロに対してベアリッシュ(弱気派)な見方も多いようで、何かにつけて売ってきていますが、値動きだけを見ているとどうして売るのかがよくわかりません。

ロンドンの出方次第

今日は、東京が休場ですので、他のアジア地域だけでやっているわけで、そうなると具体的にやっているのはスペック(投機筋)だけだと思われます。

ドル/円やEUR/JPYが、チャートの形状が下向きになっているのは、もちろん大方マーケット参加者が感じ、そして多くのプレーヤーが、ドル/円、EUR/JPYを売ってきているものと思われます。

しかし、過度に下がるようなら、ロンドンは買い上げてきて、アジア勢のショートを切らせようとするのではないかと思います。

逆に、あまりアジアタイムで下がらないようであれば、ロンドンで下がるチャンスも出てくるように思われます。

ドル/円、下落の可能性は?

全体的に、膠着状態です。

しかし、ドル/円は、本日午前9時、つまり東京オープンの時点のレベルが103.93-95近辺になっており、先週末までのサポートであった現在104.16近辺にある25日移動平均線を下回っています。

なおかつ、104.50近辺にある5日移動平均線が下向きになっています。

下げやすくなった可能性がありますので、警戒が必要です。

2014/01/12

重いドル/円

シドニーの気配値は、ドル/円が軟化しているようです。

ドル/円の下攻めから始まりそうです。

日本時間午前6時15分現在の気配値(あくまでも参考値です)
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 103.98-99(104.15)
EUR/USD 1.3674-79(1.3669)
EUR/JPY 142.18-25(142.26)

これからの展開は(2014/01/12)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

上がろうとしましたが、米雇用統計が悪く反落しています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月7日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング88,119枚vsユーロショート73,621枚、ネットユーロロング14,498枚(前回ロング30,589枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング11,340枚vs円ショート140,208枚、ネット円ショート128,868枚(前回ショート135,228枚)です。

ユーロは、ネットロングが減り、ほとんどないような感じです。

円は、ネットショートが減っています。

さて、今週ですが、先週末の米雇用統計が悪かったことで、結局ドル安となりました。

EUR/JPYはいったん売られましたが、その後買い気が強くなりました。

ドル/円については、方向感がはっきりしなくなっています。

目先は、レンジではないかと見ています、

そして、値幅が収束していくと、上か下へレンジブレイクしていくのではないかと考えています。

個人的には、やはり上方向ではないか見ています。

一方、EUR/USDは、年末年始に売られたものの、その後安値圏で揉み合い、そして米雇用統計で反発しました。

昨年の7月以降の上昇トレンドの中で、特にドラギECB総裁が追加の利下げを示唆するたびに売られたものの、その後反発するパターンを今回もやっているようです。

小耳にはさんだ話によりますと、ドル/円については、マーケット参加者の90%が円安を見ていて、EUR/USDは参加者の70%がユーロ安を見ているそうです。

そんため、ドル/円は上がりづらく、EUR/USDは下がりづらくなっているもようです。

ということは、ドル/円が揉み合う一方で、EUR/USDは上昇する可能性は高く、その結果、EUR/JPYは上昇を再開するのではないかと見ています。

EUR/JPYは、先週1週間、値幅の狭い横ばい推移を続けており、動きだすタイミングは、今週の前半にでもあるのではないかと見ています。

押し目買いで良いように思います。

2014/01/10

来週から、また仕切り直しの相場か

ニューヨークダウは、発表された12月の米雇用統計で失業率は6.7%(予想7.0%)と改善したものの、非農業部門雇用者数は7.4万人と予想の19.7万人より大幅に悪化したことが嫌気され、前日比7.71ドル安の16,437.05ドルと3営業日連続で下げて取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計が芳しくなく早期利上げ期待が大きく後退したため大幅低下となり、暫定値ながら前日比0.111%下げて2.854%で引けました。

原油価格は、12月の米雇用統計が低調な結果となり、量的緩和の縮小ペースが緩やかになるとの見方が強まり反発し、前日比1.06ドル高の92.72ドルで引けました。

金価格は、発表された米雇用統計が低調だったことを受けEUR/USDが上昇し、これに連れて上げ、前日比17.50ドル高の1,246.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、予想外に悪かった非農業部門雇用者数を受け、ドル全面安となりました。

ドル/円は、同時に発表された失業率が改善したことを受け、一時105.34近辺まで上昇しましたが、マーケットが既にロングだったために売りが優勢となり、103.83近辺まで反転下落しました。

EUR/USDも、雇用統計発表直後に1.3572近辺までいったん下げた後、一転して買いが強まり1.3687近辺まで上昇しました。

この間EUR/JPYは、基本的にはドル/円に追随し、高値143.05近辺をつけた後、142.05近辺、まで反落しました。

先日発表されたADP雇用統計が良かったことから、米雇用統計も改善が期待されましたが、確かに失業率は6.7%と予想比0.3%の改善が見られたものの、マーケットの関心の中心である非農業部門雇用者数が7.4万人と予想の19.7万人より大幅に悪化したことから、失望のドル売りが集中しました。

しかし、この時期は、欧米勢の期初ということもあって、投資家筋がまだ動いていないところに、投機筋が非農業部門雇用者数に期待しすぎ、実際にポジションもドル買いに傾けていたため、発表後失望のドル売り集中につながったものと思われます。

来週から、また仕切り直しの相場だと思います。

初めてのアメリカ 

初めてアメリカへ行ったのは、ロンドンに駐在していた頃で、私のいた銀行のニューヨーク支店へ北米各支店のディーラーが集まってミーティングが開かれるということで、それにオブザーバーとして参加した時のことでした。

ミーティングの内容は、残念ながら全く覚えていませんが、折角アメリカに来たのだからと訪れた2都市のことは未だによく覚えています。

まず、最初に訪れたのは、シカゴでした。シカゴへ行った目的は、CME(Chicago Mercantile Exchange)、いわゆるシカゴの先物市場を見に行くことでした。

確かに、ピットと呼ばれる丸い立会場に、赤や緑のジャケットを着たフロアトレーダー(場立ち)がひしめき合い、手のサインで売買を活発にやっていました。

ここでは、米国債10年物であろうが、ドル/円であろうが、豚であろうが、トウモロコシであろうが、動くプロダクツ(投資対象)があれば、そのピットにフロアトレーダーが移っていくという、実に合理的というか、なんでも動けばいいという感じでした。

フロアトレーダーは顧客の注文をマーケットにつないでいますが、自己勘定で、つまり自分でポジションを持って相場を張るローカルズと呼ばれる個人トレーダー達も、このフロアのブース(仕切り席)に陣取っています。

彼らローカルズは、投機的に動きますが、それがマーケットの流動性を高めているという効果があります。しかし、時としては、猛威を奮って相場の乱高下を生む仕手筋でもあります。

そして、もうひとつの都市は、首都ワシントンでした。

アメリカの政治の中枢であるワシントンには、是非行ってみたくて訪問しました。

ワシントンの中心に、モールと呼ばれる地区があり、その端の小高い丘にあるワシントン記念塔を背に正面に議事堂を遠くに臨むと、その手前に広々とした緑地を挟んで、両側にスミソニアンの美術館・博物館等が並び、その全体のスケールの大きさに、思わず「ドルは買いだ!」と思いました。

ただ、当時のワシントンは、ちょっと中心部からはずれるだけでも、治安がかなり悪く、首都ですらアメリカの抱える陰の部分があることを知りました。

ところで、モールを訪れた時、あまりの暑さに売店でビールの大を頼んだところ、バケツのような紙コップで出されたのには笑いました。

EUR/JPY、押し目があれば買いか

ドル/円はジリ高、EUR/USDもジリ高、結果としてEUR/JPYがジリ高です。

指標待ちをしている閑散なマーケットで、こうしたジリ高傾向が続くと、自然な流れのように思います。

今日は、米雇用統計発表後、マーケットの見方が統一していないため、荒れる可能性があります。

しかし、EUR/JPYで押し目があれば、タイトストップ(浅いストップロス)をつけて拾っても良いように思います。

今日の米雇用統計は、慎重さが必要か

本日の米雇用統計の結果に対してのマーケットの一般的な見方は、非農業部門雇用者数が21万人以上ならドル/円の買い、18万人以下なら売りということのようです。

ところが、強い数字の場合、量的緩和の縮小が早まる懸念が出てきて、ニューヨークダウは売られ、そのためドル/円も下落するという見方もあります。

さらに、複雑にしているのは、現在大量にマーケットにある105.00ストライク(行使価格)のオプションが、今晩の午前零時のニューヨークカット(締め切り)で期日を迎え、消滅しますので、ここのところ114円台後半から105円台前半で拮抗していた相場が急に動きやすくなるものと思われます。

つまり、雇用統計後の相場の方向性に対するマーケットのコンセンサスは取れていない上に、オプションの消滅により、急に動きやすくなる相場状況だけに、それらを見た上で、相場の方向を確認しないことには、軽々にはポジションは持てないと思います。

全般に買い気の強いマーケット

ドル/円は、本日のニューヨークカット(日本時間午前零時)の105.00ストライク(行使価格)のオプションが大量にあるため、105円台では売り、104円台では買いが出ているようです。

しかし、先日のADP雇用統計の結果も良かったため、米雇用統計の結果も良いという見方が強いため、拮抗しながらも買い気の方が強いようです。

また、ドラギECB総裁が、昨日記者会見で追加の金融緩和を匂わせましたが、マーケットは、すぐにという訳ではないと捉えたようです。

そのため、EUR/USD、EUR/JPYは一瞬下がりましたが、買い戻されたようです。

2014/01/09

本日は、なんと言っても米雇用統計の発表

ニューヨークダウは、米雇用統計を控えていったん利益確定売りが優勢となり、前日比17.98ドル安の16,444.76ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米雇用統計前の調整が強まって下げ、暫定値ながら前日比0.030%下げて2.960%で引けました。

原油価格は、米雇用統計次第では、量的緩和の縮小ペースが早まるとの懸念から利益確定売りが強まり、前日比0.67ドル安の91.66ドルで引けました。

金価格は、翌日に米雇用統計の発表を控え模様眺めとなり、前日比3.90ドル高の1,229.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時105.00近辺で買いの引かない状態でしたが、ドラギECB総裁が記者会見で追加緩和も辞さないとの姿勢を示したことから、EUR/USD、EUR/JPYが売られ、これに連れて反落となりました。

EUR/USDは1.3548近辺、EUR/JPYは142.04近辺まで下げ、その後ドル/円は一時104.58近辺まで下落しました。

その後、EUR/USD、EUR/JPYは反発気味となりましたが、ドル/円は横ばい推移となりました。

昨日の海外相場で印象に残ったことは、まず、ドル/円のBID(買い)は、本物なのかどうか判然とせず、本日の米雇用統計の発表後、もし結果が良くても、素直に買いなのかどうかは、見てみないことにはわからないということです。

また、ドラギECB総裁の追加緩和も辞さないとの姿勢を示したことは、ある程度想定されたことではあり、実際にEUR/USD、EUR/JPYは下げはしたものの、同じような以前のドラギ発言後に比べて下げが限定的だったことから、マーケットにドラギ発言に対する抵抗力が出来てきているように思われました。

つまり、EUR/USD、EUR/JPYのBIDはしっかりしてきていると感じました。

いずれにしましても、本日発表の米雇用統計に注目したいと思います。

ドル/円、目先の展開は?

ドル/円は、オプションに絡んだドル売りもあって、105円台が重くなっています。

しかし、一方で、下値も堅い状況で、ここからの展開が判然としなくなっています。

そこで、週足、月足といった長期チャートを見直してみました。

その結果、いずれは、さらに上昇するにしても、目先は、上にも下にも限られ、たとえば、102.00-107.00あたりのレンジを形成するのではないかと考えています。

ただし、忘れてはならないのは、現在日本は貿易赤字国となっているため、下がれば実需からのドル買いが出やすいということです。

気になるEUR/JPY

EUR/JPYを、日足で見てみますと、ここのところ、横ばいが続いた結果、値幅が収束してきており、上下どちらかに動きそうです。

EUR/JPYを構成するドル/円とEUR/USDを見てみますと、ドル/円は動きが限られそうですが、EUR/USDは下落の可能性が高く、結果としてEUR/JPYは下がるのではないかと見ています。

折りしも、本日は、ECB理事会がありますが、マーケットは特に今回に期待するものがないようで、あまり関心を示していないようです。

しかし、前回はドラギECB総裁から金融緩和に関する発言はなかったものの、それまでは、毎回と言って良いほど緩和を匂わす発言があり、そのたびごとに、EUR/USDは急落した経緯がありました。

そうした経緯を考え合わせますと、EUR/JPYが動くかもしれないきっかけとなるイベントが本日予定されていることに、十分な警戒を要するものと思われます。

重いドル/円 

ドル/円は、明日期日の105.00ストライク(行使価格)のオプションが結構あるため、105円に乗せると売りが出るようです。

また、昨日発表されたADP雇用統計が予想より良かったことが、むしろ量的緩和の縮小が早まると懸念され、ニューヨークダウが売られ、今日の日経平均も売られていることも、ドル/円の上値を重くしているようです。

今まで、行け行けどんどんだった株価の雰囲気に変化が出てきているようです。

尚、本日の、ECBおよびBOEの金融政策決定には、あまりマーケットは関心がないようです。

2014/01/08

ビッグイベント待ちで様子見か

ニューヨークダウは、発表された12月のADP雇用統計が23.8万人と予想の20.0万人を上回ったことを受けて、長期金利が上昇したことが嫌気され、前日比68.20ドル安の16,462.74ドルと反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたADP雇用統計が強い内容となったことで、金曜の米雇用統計への期待が高まり、暫定値ながら前週末比0.050%上げて2.989%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計でガソリン在庫が大幅増だったことが嫌気され、前日比1.34ドル安の92.33ドルで引けました。

金価格は、発表されたADP雇用統計が予想を上回ったことから、利益確定売りが強まり、前日比4.10ドル安の1,225.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムに一時105.12近辺まで上昇したものの、それ以上には上げきらず104円台後半に反落となりました。

そして、ニューヨーク入り発表された12月のADP雇用統計が予想を上回ったことから再び105.00近辺まで上げましたが、再度反落しました。

さらに、FOMC議事録が公表されると一時105.05近辺まで上昇はしたものの、またしても反落となりました。

一方、EUR/USDは軟調で、1.3553近辺まで軟化しました。

EUR/JPYも軟調で、一時142.12近辺まで下げました。

本日のECB理事会、明日の米雇用統計を控えています。

ドル/円について申し上げれば、昨日、105円台に乗せた時の上値の重さは、尋常ではないところがあり、これを突破していくには、かなりのエネルギーと、たとえば米雇用統計が予想以上に良い結果となるといった大義名分が必要だと思われます。

昨日発表されたADP雇用統計の結果を見ますと結構米雇用統計も良くなるものと見ていますが、実際それが現実となるまでは、様子見ではないかと思われます。

ドル/円、ロンドン勢に警戒

ドル/円は、昨日のニューヨークの午後からジリ高を続け、現在も高値圏にいます。

しかし、これから参戦してくるロンドン勢は、いつものごとく、上がっているから、マーケットのポジションはロングと見て、売り込んでくる可能性は高いものと見ています。

ロンドン勢が売り込んできてもほとんど下がらないようであれば、買いに回ることもあります。

ただし、一般的には、ロンドン勢が売りと決めたら、3~4時間ぐらいというかなりの時間、執拗に売ってきますので、じっくり売りやむのを見ておいたほうが良いように思います。

【ご参考】12月31日時点のシカゴIMMポジション

遅れておりありました12月31日時点のシカゴIMMポジションがアップデートされましたので、以下お伝えします。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

12月31日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング101,916枚vsユーロショート71,327枚、ネットユーロロング30,589枚(前回ロング32,172枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング14,274枚vs円ショート149,502枚、ネット円ショート135,228枚(前回ショート143,822枚)です。

ユーロは、ほとんど変わりません。

円は、ネットショートがやや減っています。

ドル/円、マーケットはショートか

ドル/円は、米貿易収支の改善を受けたニューヨークダウや日経平均の上げにも支えられている面は確かにあります。

しかし、それ以上に、下げを狙ってマーケットがショートになっているところが、押しらしい押しがほとんどない買い気の強いマーケットを作っているものと見ています。

しかも、あるマーケット参加者が下がらないので買い戻すと、別のマーケット参加者が新たに戻り売りをするということを繰り返しているもようで、マーケットの全体のショートポジションは減っていないものと思われます。

当面、105.00がレジスタンスになるものと思われます。

ドル/円、米貿易赤字縮小を好感

ドル/円は、昨日の米貿易収支が予想より赤字幅が小さかったことが好感されて買いが強まっているようです。

今回の貿易収支の赤字幅縮小に大きく寄与したのは、石油の輸入が減少だったようです。

つまり、シェールガスの生産が石油の輸入を抑えたもようです。

今後、米貿易収支が、改めて注目される可能性があります。

2014/01/07

ドル/円、EUR/USD、トレンドラインをキープできるか

ニューヨークダウは、発表された11月の米貿易収支は-343億ドルと予想の-400億ドルを大きく下回り、輸出が増加したこともあって、世界経済の先行きに対する期待感が高まり買いにつながり、前日比105.84ドル高の16,530.94ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ローゼングレン・ボストン連銀総裁が講演で、「FOMCごとに100億ドルづつの量的緩和の縮小が適切。失業率の数値基準引き下げに違和感ない」と比較的ハト派的な見解を示していたことから、暫定値ながら前週末比0.019%下げて2.939%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウが反発したこともあり追随した買いも出て、前日比0.24ドル高の93.67ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウが反発したこともあって、逃避買いも一服し、前日比8.40ドル安の1,229.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された11月の米貿易収支が予想を大きく下回ったことから、ドル/円は、104.74近辺まで上昇しました。

しかし、9日にECB理事会、10日に米雇用統計の発表も控えてることもあって、それ以上には伸びず反落の後、104.50-60近辺に落ち着きました。

EUR/USDも、一時1.3596近辺まで下げた後は、反発の後、1.3615近辺に落ち着きました。

EUR/JPYは、142台前半から半ばで、揉み合いが続きました。

ドル/円は、103.81近辺の25日移動平均線、EUR/USDは1.3561近辺の90日移動平均線でサポートされています。

これらのトレンドラインを、引き続き維持できるかが、気になるところです。

ユーロ買いは継続か

EUR/USDは、1.38台の上値テストの期間も既に3回やり、それと同時に下値も切り上げてきており、典型的なウェッジ(楔形)・フォーメーションを形成しつつあります。

一方、時期的な問題としては、今月のECBによる欧州の銀行に対する資産査定に備えて、先月欧州の銀行が不良債権処理に関わるユーロ買いをしましたが、期末となる先月末には一服しており、それによりユーロの下支えが弱まったということが言えます。

ただし、不良債権処理のみならず、欧州危機に伴って、ユーロ外に逃避した資金はかなりの額に上っており、ここのところ、欧州全般に安定度を回復していることを考えれば、基本的に資金は欧州に還流してくるものと思われます。

したがい、目先下値を試そうとする動きは出ても、結局のところは、再びユーロは上昇するものと思われます。

ドル/円、下落の可能性はあるか

ドル/円は、昨日の東京時間、結構ロングポジションを落とす動きが出ました。

しかし、下がれば、新たに買いが入り、いったんは上がるものの高値を維持することができないということを、その後繰り返しており、マーケットのロングポジションはいったんは減ったものの、またそれなりにできているように思われます。

つまり、マーケットのブル(強気)センチメントは、なかなか簡単には解消されてはいないものと見ています。

したがい、今の相場は、上値が限られ、むしろ下落する可能性があるもの見ています。

ドル買いは続くか

全体的に、ドル買いです。

ドル/円は、日経平均が強含みなこともあると思います。

ただし、このままドル買いが続くのかは定かではありません。

とりあえずは、様子見で良いように思います。

2014/01/06

ドル/円、EUR/JPY、下固めの必要性

ニューヨークダウは、発表された12月のISM非製造業景気指数が53.0と予想の54.5を下回ったことを受けて利益確定の売りが優勢となり、前週末比44.89ドル安の16,425.10ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたISM非製造業景気指数が予想を下回ったことから低下し、暫定値ながら前週末比0.035%下げて2.960%で引けました。

原油価格は、発表されたISM非製造業景気指数が予想を下回ったことから売りが優勢となり、前週末比0.53ドル安の93.43ドルで引けました。

金価格は、ISM非製造業景気指数が予想を下回ったこともあって逃避買いが出た一方、利益確定売りも出て横ばいが続き、前週末比0.60ドル安の1,238.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンからニューヨークに掛けて、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)が出て値を上げ、一時104.84近辺をつけました。

しかし、その後発表されたISM非製造業景気指数が予想を下回ったことから、103.91近辺まで反落となりました。

EUR/USDは、じり高となり、一時1.3652近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて142.78近辺まで上昇後、141.73近辺まで反落しました。

特に、ドル/円、EUR/JPYが右往左往した相場でしたが、方向性がはっきりするには、結局のところ、いずれも下固めができるかどうかだと思います。

下固めするには、本気で下を試す必要があります。

今度はEUR/USDのロングの投げ狙いか

東京マーケットでは、ロンドンマーケットで行われると見たドル/円、クロス円でのロングの投げ相場が前倒しで行われました。

それでは、これから始まるロンドンマーケットでは、引き続きドル/円、クロス円のロングの投げを狙った相場になるかと言えば、たぶんそうはならないと思います。

なぜなら、既に、投げるだけ投げてしまった相場では損切りによる収益チャンスが乏しいため、ロンドン勢は食指を伸ばしてはこないものと思われるからです。

それよりは、戻りの極めて弱いEUR/USDで、下値を試すのではないかと見ています。

ドル/円、上がるために必要な下げか

ドル/円は、10月後半からの上昇は、ここまでほぼ一本調子であったことも考えますと、たとえ下押しがあっても、基本的には、押し目買いのチャンスになるように思われます。

いずれにしましても、今日のロンドンの出方が注目です。

普通に考えれば、ロングを投げさせようと売り込んでくるのではないかと思います。

そうして、マーケットが売れば、また上昇するために必要なショートポジションもできてくるのではないかと思われます。

盛り上がりに欠けた年末年始相場

ドル/円は、105.00と105.50ストライクプライス(行使価格)の期日が本日かなり集中しているもようで、上がれば売りが出やすいようです。

また、日経平均が弱いことやクロス円が重いこともあって、年末から買い上げたファンド筋も、手仕舞い気味になっているようです。

今年の年末年始相場は、今のところ盛り上がりに欠けました。

しかし、これからが本番のように見ています。

2014/01/05

思いのほか、静かなスタート

シドニーは、静かなスタートです。

各通貨のレベルは、先週金曜のニューヨーククローズとは、あまり大きな変化はありません。

日本時間午前6時 分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 104.84-85(104.86)
EUR/USD 1.3592-95(1.3590)
EUR/JPY 142.50-54(142.52)

これからの展開は(2014/01/05)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

下げきれず、再び、反発しています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみたかったのですが、最新の12月31日分がまだアップデートされておりませんので、前回12月24日分をご参考までに記しておきます。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

【ご参考】

ユーロでは、ユーロロング102,462枚vsユーロショート70,290枚、ネットユーロロング32,172枚(前回ロング27,923枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング14,261枚vs円ショート158,083枚、ネット円ショート143,822枚(前回ショート130,223枚)です。

さて、今週ですが、年末年始を挟んだ先週の動きで、気になるのは、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの反落でした。

ドル/円に関しては、年始早々の1月2日から買いで仕掛けてくると見ていましたが、実際買い仕掛けはしたもようですが、105.45を高値に下落に転じ、3日には一時104.08まで下げたものの、結局、104.86まで反発して、週を終えました。

EUR/JPYも基本的には、ドル/円に似て2日に下落し、3日には141.97の安値を一時つけ、142.52で引けました。

これらドル/円、EUR/JPYについては、まだ下げても反発して引けているのに反して、EUR/USDは、12月31日から3日まで下げ続けています。

このEUR/USDの下げから何かを感じなければならないと思いますが、私は以下のように考えています。

ECBが本年1月から着手するユーロ圏の主要銀行の資産査定に向けて、年末に決算期末を迎える欧州の銀行は不良債権処理のため、米国や日本の株式等で運用していた資金を本国に戻そう(レパトリ)とユーロ買いを、昨年末活発に行ったもようです。

その結果、昨年の11月前半から12月前半に掛けて、EUR/USDは、500ポイント弱の上昇を見ました。

そしてXマスが終わるまでは、1.36台に緩んでマーケットもおとなしくしていましたが、英ボクシングデーも終えた翌27日から、投機筋による買い仕掛けが入り、その日のうちに1.3894まで上昇しました。

しかし、所詮は、買えば必ず利食いか損切りのために売らなければならない宿命を持った投機筋は、上げきれないとわかると手仕舞いに走ったものと思われます。

つまり、先月のEUR/USDの上げの頼みであった、欧州の銀行のレパトリに伴うユーロ買いが、決算期末が到来したことでいったん終了してしまった、言い換えれば、上げの後ろ盾をEUR/USDは当面失ってしまったものと見ています。

それでは、1月、EUR/USDはどうなるかですが、さらに下がり、底値を模索するものと思われます。

ただ、EUR/USDの月足で見てみますと、そんなに弱くはありません。

一時的に、レパトリに伴うユーロ買いに乗った、投機的なユーロロングがはがれれば、再び上昇に転ずるものと思われます。

そして、EUR/JPYも下押しはされる可能性はありますが、ドル/円が底堅いため、それほどの大崩れにはならないものと見ています。

ドル/円について、唯一懸念されるのは、EUR/JPYのロングが思いのほかマーケットに存在して、EUR/JPYが総崩れとなった場合、ドル/円も追随して下落する可能性が一時的にせよあると見ておくべきではないかと考えています。

2014/01/04

第4回BMFワークショップ開催

2014年1月11日(土)、Daifuku Market Profile代表・太田氏、The 045 Fund代表・井上氏、および弊社水上代表によるワークショップ(勉強会)を開催いたします。

【2014年の為替相場を占う】
米国の金融政策・財政問題、EUの復調、中国の対外強硬姿勢、日本の貿易赤字定着化など、取り巻く様々なファクターは、相場にいかなる答えを出してくるのか、考えてみたいと思います。

【セミナー内容】

(第1部)Daifuku Market Profile代表/太田氏
「年末・年始の相場見通しは、なぜに外れるか?」~過去10年間のパターン分析~

(第2部)The 045 Fund代表/井上氏
「安く買って高く売るだけの、本当にシンプルトレード」~どんな運用対象にも応用可能~

(第3部)BMF代表/水上
「2014年の相場は、大幅なユーロ高円安か?」

(第4部)質疑応答によるトークセッション

【開催日時】 2014年01月11日(土)14:00~17:00(13:30開場)*1
【開催場所】 東京都中小企業振興公社 第4会議室(秋葉原)〔地図〕*2
【開催内容】 ワークショップ(勉強会)
【参加費用】 6300円*3
【定  員】  30名
【募集期間】 2013年12月20日(金)~2014年1月10日(金)24時

*1 ワークショップ 14:00~17:00、懇親会 17:15~
*2 地図が表示されない場合はブラウザのコンテンツ表示をご確認ください。
*3 参加費用は、当日会場にて現金でお支払いください。

セミナー終了後に、講師を交えた懇親会を実施します。参加は自由です。参加ご希望の方は、恐れ入りますが、実費(3,500円程度)のご負担をお願いいたします。

(このセミナーへの募集は終了しました。)

尚、お問い合わせに関しまして、内容を他に洩らすことはございません。
また、本ワークショップ並びに懇親会における販売勧誘行為は禁止とさせて頂きます。

2014/01/03

ドル高相場の中、一喜一憂

ニューヨークダウは、バーナンキFRB議長が講演で景気の先行きについて、やや楽観的な見方を示したことから安心感が広がって上昇し、前日比28.64ドル高の16,469.99ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、バーナンキFRB議長の発言を受け下げが一服し、暫定値ながら前日比0.008%上げて2.997%で引けました。

原油価格は、需給が緩むとの見方を手がかりとした売りが優勢となり、前日比1.48ドル安の93.96ドルで引けました。

金価格は、短期的な相場の戻りを期待した買いが優勢となり、前日比13.40ドル高の1,238.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、バーナンキFRB議長が講演で景気の先行きについて、やや楽観的な見方を示したことから、ドルの買戻しが強まり、ドル/円は104.84近辺まで上昇、EUR/USDは1.3582近辺まで軟化しました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れ、142.47近辺まで反発しました。

ドル高相場の中、ドル/円は反発したものの、EUR/USDは軟調気味で、本格的に反発するには、まずは下固めするための時間が必要だと思われます。

自動車免許

最初に自動車免許をとったのは、大学に入ったばかりの頃でした。

夏休みに帰省し、午前は青果市場でバイトし、午後は自動車学校という日々を送りました。

今思えば、優雅なものでした。

そして、無事、免許を取得しました。

その後、就職しましたが、車を運転するのは、ごくたまにのことで、ご多分に漏れず身分証明書として使うほうが多かったと思います。

ところが、就職5年目、突然ロンドンに転勤となったことで、車を使う頻度は格段に増えました。

ロンドンに着任早々、銀行からも何かと必要だから車を購入するように言われ、早速日系ディーラーに買いにいきました。

支店は、結構上下関係が厳しく、買ってよい車種の排気量にも縛りがありました。

ただし、自動車ローンの貸し手は銀行ですから、従わざるを得ません。

それで決めたのが、MAZDA 323(マツダファミリア)でした。

しかし、この車は良く走ってくれました。

さて、車が引き渡された段階で、私は国際免許と日本の免許証を持っていましたので運転はできました。

しかし、国際免許は1年しか有効ではありませんので、英国の免許証を取得する必要がありました。

現在は、日英の協定により、日本の免許証を持っていけば、英国の免許証に切り替えてくれますが、当時は口頭試問と実地試験を受ける必要がありました。

教科書は、Highway Code(ハイウェイコード)という教本、そして、自動車練習場などというものはありませんので、路上でプライベートレッスンを受けました。

レッスンは、インド人の先生で、結構、ていねいに教えてもらいました。

試験で必ず出るのは、Three Points Turnというもので、要は、三回で方向転換するというものです。

これは、レッスンの時は、必ずやりました。

教本のほうですが、やはり日本とは違うなと思いました。

たとえば、横断歩道では、「運転手は、歩行者が横断歩道を渡ろうとする動作をはじめたと認識したら、速やかに車を停止しなければならない」といった具合でした。

こうして、とうとう試験当日にはなりました。

指定された場所に、レッスンの先生と向かいました。

待っていたのは、典型的な英国の女性家庭教師といった感じの教官でした。

まずは、口頭試問から、確か10問中7問正解で合格で、パスしました。

そして、実地試験となりました。

指示に従い走りましたが、鋭い視線を感じました。

そして、出発点に戻り、結果待ちとなりました。

インド人先生が、教官のところから戻ってきて、「合格だよ」と教えてくれました。

思わず、先生に抱きついて喜んだことが忘れられません。

この後、諸手続きをした末、免許証が送られてきました。

この免許証が、日本では信じられないもので、まず顔写真がなく、なおかつ70歳まで切り替えなしに使えるものでした。

今は、たぶん、顔写真入りの定期的に切り替える免許に変わっているかもしれませんが、日本に帰国後も、英国、あるいはEU諸国でレンタカーを借りるのにこの免許証を提示しても、今のところ、全く問題ありません。

そういう意味では、儲けものでした。

その後、ニューヨーク勤務になった時は、住んでいる州によって、自動切り替えか要試験かが決まり、私の住んでいたコネチカット州は残念ながら要試験でした。

ただし、試験はかなり簡単で、タッチパネルに出る質問をYesかNoの画面表示を押して答え、10問中8問正解で合格だったと思います。

印象に残ったのは、免許証用の写真を撮る際に、スマイル!スマイル!と笑顔を要求されたのが、表向きスマイルの国米国らしいと思いました。

ロンドン待たずに、ドル高円高

ロンドンを待たずして、アジアタイムにドル高円高方向に動いてしまいました。

特に、ドル/円と、AUD/JPYを除くクロス円の下落が目立ち、年末年始相場で、私も含めてドル/円、クロス円の上昇を期待したマーケット参加者が多かったものと思われます。

そのため、ロングポジションが膨らみ、そして上がらないために、ロングの投げを呼ぶことになったものと思われます。

目先は、相場は安値圏を維持するか、あるいはさらに下落をするかどちらかだと思われます。

昨日のドル買い円買いの舞台裏

一説によりますと、昨日のドル買い円買いの大きな動きは、ビッグプレーヤーのドル売り円売りポジションの手仕舞いだったという見方があります。

ドル売り円売りポジションとは、EUR/USDなどの買い、ドル/円・クロス円の買いということですので、その手仕舞いとなれば、理由などなくてもドル買い円買いの動きが強まることがわかります。

そしてドル売り円売りのポジションをマーケットが抱え込んだままでいて、ロンドン勢が参入し、上値を試しても重ければ、大きく売り込んでくる可能性があります。

そういうことから、今日はいつも以上に、ロンドン勢の動きには警戒した方が良いように思います。

全体的に下は固まるか

閑散です。

昨日のドル買い円買い相場によって、たとえば、EUR/USDも、ドル/円も、EUR/JPYも下がりましたが、現在は底固めに入っています。

しかし、ロンドンが入ってくる時点でも、反発していないと、再度下値を試される可能性はあります。

慎重に行くべきところです。

2014/01/02

ポジション調整のマーケット

ニューヨークダウは、昨年末にかけて相場上昇の勢いが強かっただけに目先の利益確定の売りが出て、前営業日比135.31ドル安の16,441.35ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、昨年の動きに反動が強まり、ニューヨークダウも売りが強まる中低下し、暫定値ながら前日比0.039%下げて2.989%でひけました。

原油価格は、米景気の回復期待を背景に、FRBが量的金融緩和の手段である資産購入の削減を加速させるとの観測が広がり、原油市場への資金流入が細るとして売りが優勢となって、前営業日比2.98ドル安の95.44ドルで引けました。

金価格は、市場全体にリスク回避的な雰囲気が強まる中、金は逃避買いが強まり。前営業日比22.90ドル高の1,225.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、リスク回避的な雰囲気が強まる中、リスク回避のパターンとなるドル買い円買いとなりました。

そのため、EUR/USD、GBP/USDなどが下げ、そして、ドル/円は下げました。

マーケットは、相場の行く末に対しては、まだはっきりとしたコンセンサスが出来ている訳ではなさそうです。

ドル/円、売りが強いからこそ上がる?

ドル/円は、月足で見てみますと、目先、107.26近辺に200ヶ月移動平均線がレジスタンスとしてあります。

結論的には、これも上抜いては行くと思いますが、その手前では、攻防戦も予想されます。

ドル/円の場合、最初の上値トライでは売りが強くて大きく跳ね返されることが多く、そのために、次の上値トライ以降では、売りオーダー手前で売りオーダーを壁にしたショートが膨らむ傾向があります。

その結果、逆に上に抜けやすくなりますので、その点は忘れないでおくことが大切です。

ポンドに注目

GBP/USD、GBP/JPY、EUR/GBPで、GBPが強くなる可能性があります。

しかし、それぞれに目先、以下のような抵抗線があります。

GBP/USDの抵抗線:1.6635近辺の200ヶ月移動平均線

GBP/JPYの抵抗線:178.80近辺の200ヶ月移動平均線

EUR/GBPの抵抗線:0.8147近辺の90ヶ月移動平均線

よくあることではありますが、これら3通貨ペアが同時に抵抗線を抜けていくというよりは、どれかひとつの通貨ペアが抜いて、その後、他の通貨ペアも追いかけていくということになるのではないかと見ています。

ドル/円、下値の堅さを試すか

ドル/円は、上げきれなくなったことから、反落気味になっています。

サポートとしては、105.18近辺の5日移動平均線、105.00の心理的抵抗線と続きます。

少なくとも、105.18近辺のサポートは試されるものと思われます。

ただ、基本的なトレンド方向は、上げですので下げた後は反発するものと見ています。

2014/01/01

ドル/円、上昇基調継続か

本日は、シドニーの気配値が入手できませんでした。

12月31日のニューヨークローズでは、ドル/円の買いが強まったのが印象的でした。

ドル/円は、本年早々から上昇を再開するものと見ています。

EUR/JPYは、EUR/USDで買いが強まるかが課題です。

【ご参考】12月31日のニューヨーククローズ
ドル/円 105.28
EUR/USD 1.3742
EUR/JPY 144.83

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