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2014/04/27

これからの展開は(2014/04/27)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、週初からジリ安でした。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

4月22日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング101,204枚vsユーロショート75,430枚、ネットユーロロング25,774枚(前回ロング27,688枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング16,564枚vs円ショート83,807枚、ネット円ショート67,243枚(前回ショート68,716枚)です。

ユーロも円も、ネットポジションは前回とほとんど変わりませんでした。

さて、今週ですが、先週末からのウクライナ情勢で、今のところ、ウクライナの暫定政権は、親ロシア派の武装集団の拠点となっている東部の街を包囲する作戦に乗り出していますが、武装集団側はヨーロッパ各国で作る監視団のメンバーを拘束して連行するなど徹底して抵抗する姿勢を見せています。

つまり、予断を許さない状況であり、衝突ともなれば、またリスク回避の円買いが強まるものと思われますので、週末のニュースには注意しておく必要があります。

さて、今週はイベント・経済指標発表が、週後半に集中しています。

特に注目されている指標やイベントは以下の通りです。

30日(水)日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁記者会見、4月のユーロ圏消費者物価指数、4月の米ADP雇用者数、 米第1四半期GDP・速報値、米FOMC
1日(木)4月の中国の製造業PMI、4月の 米ISM製造業景況指数、週次の米新規失業保険申請件数、イエレンFRB議長講演
2日(金)4月の米雇用統計

特に、米国の指標が多いですが、中でも金曜に米雇用統計がありますので、その前哨戦となるADP雇用統計と週次の米新規失業保険申請件数が注目されます。

これとは別に、米ISM製造業景況指数、イエレンFRB議長講演、米第1四半期GDP・速報値、米FOMCも米国の経済指標・イベントとしてあります。

日本では、日銀金融政策決定会合と黒田日銀総裁記者会見があり、記者会見は今回もライブ放送の予定です。

EUでは、ユーロ圏消費者物価指数が注目されます。

中国では、製造業PMIが発表されます。

米国の雇用統計発表が、月間で最注目の指標ですが、折から消費者物価指数が世界的に注目されていますので、ユーロ圏消費者物価指数も注目されます。

そして、イエレンFRB議長の発言ならびに黒田日銀総裁の発言も注目されます。

イエレン議長に関して、前回フライング気味に量的緩和の縮小ペース速める内容となったことから、マーケットが混乱しましたが、今回は慎重な発言に変わるかが注目されます。

黒田総裁は、前回は当面緩和はしないと言い切きりましたが、今回もそれを繰り返すかが気になるところです。

現在、消費者物価指数(CPI)が、世界的に関心がもたれています。

なぜなら、CPIが強ければ引締め、CPIが弱ければ緩和という目で、マーケットで見られているためです。

その意味で、今週のユーロ圏消費者物価指数は、ユーロ圏が量的緩和を後退できるかの目安となり注目です。

中国の製造業PMIの発表は、中国との関連性の深いAUDに影響が出るものと思われます。

ただ、一般に言えることは、あまりにも多くのイベント・経済指標の発表がまとまって出ると、結局はっきりとした方向性が出にくいということです。

しかも、今上げたようなイベント・経済指標の発表に加えて、ウクライナ情勢があるわけですから、尚更混とんとしてくるのではないかと思います。

そうして、週の半ばは、上げ下げはあっても、結局金曜の米雇用統計で方向性がはっきりする可能性があると見ています。

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