白米、醤油、風呂
最先端なもの、流行のものほど、陳腐化するのが早いということを、以前聞いたことがありますが、確かに、それは言えると思います。
たとえば、車やファッションが良い例で、その時代の最新型モデルあるいは最先端のデザインであればあるほど、時が経って見てみると、殊更に古さを感じます。
最先端のもの、流行のものは、既成概念を打ち破り、斬新な切り口で主張し、確かに一時代を作ります。
しかし、その斬新さ故に、逆に人々の心を長くはつなぎ止めることは難しく、ほとんどがそれほどの時間を掛けずに忘れ去られていきます。
物事には、普遍性が必要だと思います。
何年経ってもあきられず、人々に安堵感をを与えるものが、結局は強いものです。
たとえば、日本人にとっては、お米であり、お醤油であり、お風呂といったものがそれにあたるのではないでしょうか。
こうしたものが、口にすることができなかったり、身近にないと、かなりのストレスになります。
このことは、海外で生活したり旅行したりすると、よく体験することです。
いろいろなものに挑戦していくことは大事です。
挑戦するにあたっては、普遍的な心のよりどころがやはり必要だと思います。