ドル/円、結局また反発か
ニューヨークダウは、FRBが公開した3月のFOMCの議事要旨が景気の不透明感に配慮した内容だったことを好感し、ほぼ全面高となり、前日比181.04ドル高の16,437.18ドルと大幅続伸し取引を終えました。
米国債10年物利回りは、公表された議事録が期待したほどタカ派でもなかったことから、発表後短期は低下したものの長期は上昇し、暫定値ながら前日比0.009%あげて2.690%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、ガソリン在庫の大幅減が注目され続伸し、前日比1.04ドル高の103.60ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウで買戻しが出るなどリスク回避的な雰囲気が一服したことから、金への逃避買いも後退し、3.20ドル安の1,305.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、公表されたFOMC議事要旨を受け、将来の利上げ時期が早まるとの警戒感が後退しました。
これに対して、EUR/USDが買い(ドル売り)で敏感に反応し、一時1.3856近辺まで上昇しました。
一方、ドル/円も反落し、一時101.72近辺をつけましたが、クロス円が上昇に転じたことから、その後ドル/円も102.00近辺まで反発しました。
結局、EUR/USDは、先週後半の追加緩和を辞さないとするドラギECB総裁発言で下げたものの、今週に入ってからは連日続投となりました。
ユーロ高牽制発言も、これだけ繰り返されると、マーケットが短期間でショートとなってしまうことが、この反発を生んでいるものと思われます。
しかし、またトークダウン(発言で相場を下げる)は、繰り返されるものと思われますので、利が乗れば着実に利食いを入れることが必要だと思われます。
ドル/円は、「現状、追加緩和はしない」とする黒田日銀総裁の記者会見での発言に、海外勢は落としたいところですが、国内では輸入企業の101円台での買い意欲は旺盛で、結局下がりきれませんでした。
ドル/円については、押し目買いで良いのではないかと見ています。
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