相場の方向性は、米雇用統計次第か
ニューヨークダウは、翌日の米雇用統計の発表を前に様子見姿勢が広がり5営業日ぶりに下落し、前日比0.45ドル安の16,572.55ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が32.6万件と予想の31.8万件より悪化したことから、翌日の米雇用統計前に調整の動きが優勢となり、暫定値ながら前日比0.009%下げて2.795%で引けました。
原油価格は、米景気の回復を背景に原油需要が増えるとの見方から買いが優勢となり、前日比0.67ドル高の100.29ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが下落したのに連れて下げ、前日比6.20ドル安の1,284.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDは、この日のECB定例理事会をめぐり、ドラギECB総裁が量的緩和の議論があったことを明らかにしたため売りが加速し、一時1.3698近辺と2月28日以来約1ヶ月ぶりに1.36ドル台をつけました。
ドル/円は、EUR/USD下落(ドル買い)に連れて上げ、一時104.11近辺の高値をつけましたが、その後は、再び103.90台に戻し横ばいとなりました。
EUR/JPYは、EUR/USDの下落に連れ下げ、一時142.30近辺の安値をつけましたが、その後は142.50前後での揉み合いとなりました。
総じて言えば、相場の方向性は、本日の米雇用統計の結果次第ということになりそうです。
尚、ECBによるユーロ高を牽制するトークダウン(発言で相場を下げる)はかなり執拗ですので、ECBからユーロ関係の発言が出そうなときは、ポジションを持たないか、あるいは小額のユーロショートを持つのも一考だと思います。