こう着相場が続くか
ニューヨークダウは、飲料のコカ・コーラ、医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソンなどの上昇を受け買いが先行しましたが、ウクライナ情勢への懸念を受けて中盤に売り込まれた後、引けにかけて再び買いが優勢となる不安定な値動きとなり、前日比89.32ドル高の16,262.56ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ウクライナ情勢緊迫化で低下し、暫定値ながら前日比0.019%下げて2.628%で引けました。
原油価格は、主要産油国リビアからの原油供給再開により需給が緩むとの見方から売りがやや優勢となり、前日比0.30ドル安の103.75ドルで引けました。
金価格は、世界有数の金の消費国である中国での需要が低迷するとの警戒感から、利益確定売りが優勢となり、前日比27.20ドル安の1,300.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、発表された4月のニューヨーク連銀製造業景気指数が1.29と予想の8.00を大幅に下回ったことや、ウクライナ情勢緊迫化から、一時101.50近辺まで下げましたが、黒田日銀総裁の必要とあれば追加緩和策を躊躇なく行うとの新聞報道を受け、買戻しが強まりました。
EUR/USDは、ロンドンタイムに1.3790近辺をしつこく試しましたが、下げきれず、ニューヨークに入り買戻しが出て、一時1.3833近辺まで戻しました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れて140.23近辺まで下げましたが、その後のドル/円の反発とともに買い戻されました。
昨日は、EUR/USD、EUR/JPYの下げを見ました。
確かに売られましたが、印象としては、下値も堅いということでした。
しかし、上値も今のところ重く、今週後半から来週初にかけてのイースター休暇と相まって、こう着相場が続く可能性がありそうです。
様子を見たいと思います。