まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、木曜のECBの追加緩和決定後一時ドル高になりましたがその後反落、翌金曜の米雇用統計発表後さらに下落しました。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
6月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング57,109枚vsユーロショート90,134枚、ネットユーロショート33,025枚(前回ショート16,633枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング12,578枚vs円ショート86,796枚、ネット円ショート74,218枚(前回ショート59,036枚)です。
ユーロは、5日(木)にECB理事会を控えて、追加緩和期待からユーロショートが増えました。
円は、ファンド勢の5月末の中間決算を終え、6月に入って早々、円安期待からの円ショートが増えました。
さて、今週ですが、先週木曜に、ECB理事会では予想以上の追加緩和がなされはしたものの、ユーロ安は一時的で、反発となりました。
そして翌金曜に発表された米雇用統計では、非農業部門雇用者数が21.7万人となり、雇用安定の目安とされる20万人を4ヶ月連続で突破したにもかかわらず、ドル/円の上昇は限定的でした。
つまり、ECBの金融政策にしても、米雇用統計の内容についても、ポジティブな(前向きな)内容であったにも関わらず、相場自体は、あまり素直ではなかったと言えます。
EUR/USDについては、下げを阻む勢力がいるようです。
週足のロウソク足を見てみますと、先週は、下ヒゲが長く出ており、今週は、さらに反発する可能性があります。
しかし、反発はあくまでも、ショートカバー(買戻し)であるものと思われ、ショートカバーが一巡すると、実際に追加緩和はなされている以上、再度軟化するものと思われます。
一方、ドル/円は、先月まで3ケ月連続で、結構良い米雇用統計の結果を受けて高値をつけた後反落していることから、今回も同じと見て、個人投資家層中心に戻り売りが結構出ているのではないかと見ています。
しかし、これまでの3ケ月間と今回とで違う点は、今回は米系ファンドが買いで入ってきていることです。
ただし、米系ファンドは、今年に入り、彼らの中間決算である5月末まで、儲かっておらず鳴りを潜めていたのが、6月に入って下期になったことから、マーケットに戻ってきたところで、まだ病み上がりの状態にあるものと思われ、以前のような元気さがあるのか今の段階ではわかりません。
つまり、「ここのところ影響力を増している本邦個人投資家層」対「病み上がりの米系ファンド」の戦いという構図になるものと見ています。
勝者がいずれになるかによって、相場の流れは変わるものと思われます。
本邦個人投資家層の戻り売り押し目買いのトレーディングスタイルが勝てば、レンジ相場は続くことになるものと思われます。
一方、米系ファンドが買い上がり売り下がりのトレーディングスタイルが勝てば、レンジの上限を試すことになるものと見ています。
勝敗は、米系ファンドがどれぐらい回復しているかによりますので、そのあたりの状況を見ておく必要があると思います。
私自身としましては、ドル/円は上昇、EUR/USDは下落という、つまりはドル高の相場になるのではないかと見ています。
尚、ドル中心の相場のため、EUR/JPYは、あまりはっきりした方向性は出ないのではないかと見ています。