世界各地自動車事情
私は、運転するのが好きです。
実際に運転するのは、交通の便利な東京に住んでいるだけにあまりありませんが、小旅行をする時に運転すると、実にいい気分転換になります。
いろいろな国で運転しましたが、やはり一番スリリングだったのは、イタリアでした。
とても2台が並走できないような狭い道でも、果敢に追越を掛けてきて冷や汗ものでした。
パリの凱旋門の巨大なランナバウト(サークル)も、ランナバウトの中に外からブレーキも掛けずに車が飛び込んできて、命がけでした。
ドイツのアウトバーン(制限速度無しの高速道路)では、追い越し車線を300キロぐらいで走るポルシェとかベンツとかBMWがいて、170~180キロで追い越し車線を走っていてバックミラーで遠く地平線にパッシングが見えたなと思うと、あっという間にグワーッと近づいてくる時は、かなり焦りました。
英国も、結構飛ばしますが、それとは別に、田舎道に「Ford(浅瀬)」という標識があり、橋がなく車で小川を突っ切れというまたなんとも英国的で好きでした。
米国は、意外にスピード制限が厳しく、都市部および近郊のハイウェイでは、55マイルですから90キロぐらいにスピードは制限されています。
広い国だけに、のんびり走ろうということかもしれません。
車に対して求めるものも国により違い、米国は日本と同じでオートマ車が主流なのに対して、欧州は現在でもマニュアル車が主流です。
欧州の人達の車へのこだわりを感じます。
また、日本、英国、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドなどのように左側通行もあれば、米国、欧州大陸をはじめその他多くの国が右側通行というような具合で、オートマ慣れした米国人が英国でマニュアル車を左側通行で走ると、たぶんパニックに陥るのではないかと思います。
日常的なことでも、ことほど左様に、いろいろな習慣、ルールがある世界では、やはりお互いを認め合うというところから始めることが必要だと思います。