ヨーロッパ一人旅 (7話中第3話)
パリに戻り、パリ市内を観光しました。
その中で、お気に入りが、今はオルセー美術館に移管されたジュードゥポンムという印象派のこじんまりとした美術館でした。
もともと、屋内テニス場だったというところですが、印象派の絵に合う明るい雰囲気の美術館でした。
特に、モネの睡蓮が好きで、オーバルルームという楕円形の部屋にある、横にかなり長い睡蓮の絵が圧巻でした。
モンマルトルの丘から一望するパリ市内も、見事です。
ただし、このあたりは、かなり治安が悪く、十分注意しておかなくては、ジプシーやストリートボーイに襲われます。
また、凱旋門とシャンゼリゼも、そのスケールの大きさに驚かされました。
また、北アフリカ料理のクスクスを食べにサンジェルマン・デプレにあるアラブ・アフリカ人街に出かけたり、市北部の蚤の市に出かけたり、エッフェル塔やルーブル美術館、ノートルダム寺院なども含めていろいろ巡りました。
それが出来たのも、メトロ(地下鉄)があったからで、札幌の地下鉄と同じくタイヤ式の地下鉄で、静かで早くて便利で、私のお気に入りでした。
ただし、駅のホームでは、油断をすれば、ジプシーに襲われます。
駅に向かう地下道では、バイオリンだとかオーボエだとかいろいろな楽器の演奏が聴けて、とてもいい感じです。
それからも何度かパリには行った上で確信を持ちましたが、パリは、良い意味でも悪い意味でも、ヨーロッパ随一の大都会だと思います。
しかし、治安は悪く、余程注意しないとならない都市でもあります。
パリに着いたばかりの時にお会いした駐在員のSさんとも再会し、車でパリ郊外のロワール地方の城めぐりに連れて行って頂きました。
お城もスケールが大きくとても良かったですが、帰りによった田舎のレストランが、さすがはSさんが連れて行ってくださることだけのことはあって、とてもおいしかったことを今でも覚えています。
また、サーブしてくれた女性の面立ちが、フランス絵画から出てきたようで、やっぱり本当にそういう顔立ちの人がいるのだと、変なところに感激しました。
何日かパリで過ごした後、ドイツのフランクフルトに向かうべく、パリ東駅から夜行列車に乗りました。