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2015/01/31

来週は、下値トライ再開か

ニューヨークダウは、発表された米第4四半期GDPが2.6%と予想の3.0%を下回ったことで、米景気の先行きに対する楽観的な見方が後退し大幅反落となり、前日比251.90ドル安の17,164.95ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米第4四半期GDPが予想を大きく下回ったことで、利上げ開始が後にずれるのではとの見方が強まったことから逃避買いが強まり、前日比0.102%下げて1.649%で引けました。

原油価格は、月末ということもあって、買戻しが加速し急反発となり、前日比3.71ドル高の48.24ドルで引けました。

金価格は、発表された米第4四半期GDPが予想を大きく下回ったことで、米利上げ開始期待が後退して逃避買いが強まり、前日比23.30ドル高の1,279.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、東京タイムから下落が続き、ニューヨークに入り、米GFPが悪かったこともあり、さらに117.30近辺まで下落しました。

EUR/USDも、ロンドンタイムから下げ始め、ニューヨークに入り、一時1.1279近辺まで下げました。

ドル/円、EUR/USD共に下落したことから、EUR/JPYも下げ、ニューヨークタイムで一時132.37近辺をつけました。

いずれも、上値は重く、来週は改めて下値トライになりそうです。

ヨーロッパ一人旅 (7話中第5話)

ミュンヘン郊外のお城のユースホステルに着きました。

確かにお城でしたが、小振りでした。

ブラッドブルスト(血入りのソーセージ)が珍味だと聞いていましたので、夕飯にしようと、パンとともに途中で買ってきました。

味は、ハーブも利いていて美味しかったのですが、その夜、お腹を壊してしまいました。

それもそのはずで、後日分かったのですが、このソーセージはボイルして食べるものなのに、生で食べてしまったためでした。

旅が続けられるかと不安でしたが、翌日にはケロッとしていましたので、さすが若かったのだと思います。

そして、ミュンヘンから程近いフュッセンの南にあるノイシュヴァンシュタイン城に出かけました。

ノイシュヴァンシュタイン城は、決して古いものではなく、1800年代後半に中世騎士道への憧れを強く抱いていたバイエルン国王だったルートヴィヒ2世によって建てられたシンデレラのお話から飛び出してきたようなお城です。

お城の裏手には、湖もあり、美しいところでした。

ただ、いかんせん古くないため、あまりどっしりとした風格はありませんでした。

この日は、オーストリアのザルツブルグへ移動するため、ミュンヘン駅に急ぎ戻らなければなりませんでしたが、フュッセン駅までのバスの連絡が悪く、やむなくヒッチハイクをしました。

東洋人で珍しかったのか、若いカップルが乗せてくれました。

こちらは、ドイツ語はわからない、向こうは英語を話さないようでしたので、ごく簡単なドイツ語と英語とジェスチャーで、気まずい思いもせずに、フュッセン駅に着きました。

カップルに、最大級の感謝を告げて、電車に乗りました。

ミュンヘン駅で乗り換える国際特急は、あのオリエントエクスプレスでした。

確か、この年に廃止になるということで、ミュンヘン-ザルツブルグ間と短い距離でしたが、記念にと思い乗車しました。

因みに今でも、ロンドン-ベニス間を走るオリエントエクスプレスがありますが、これは豪華観光列車です。

しかし、折角座席予約までしたのですが、列車は、ドイツからトルコに戻るトルコ人出稼ぎ労働者とその家族で、完全に占領されていました。

通路も人と荷物で埋め尽くされ、予約した席まですら辿り着けませんでした。

出入口の踊り場で立たずんでいたら、車掌さんが検札にきて、座席予約していることに気づき、席を空けてやると言ってくれましたが、短い距離だからいいですと答えるとすまなさそうにしていました。

そして、とっぷりと日の暮れたザルツブルグに到着、早速ユースホステルに向かいました。

2015/01/30

結構、いろいろあった1月相場

2015年1月相場を振り返ってみますと、ドル/円は、1月2日に高値120.74をつけた後、下落に転じ、1月15日には115.85の安値をつけ、その後は117円~119円近辺でレンジとなりました。

EUR/USDは、1月2日に高値1.2090をつけた後、年初早々2日と5日の間で窓を開け、下落の一途を辿り、26日には1.1097近辺の安値を付けました。

つまり、1月中に主役がドル/円からEUR/USDに交代したことがわかります。

ただし、ドル/円が完璧に主役を後退したわけではなく、年後半からは再び主役通貨に戻るものと見ています。

あと、今年の1月で、特筆すべきは、何と言っても、スイスショックでした。

EUR/USD、再び下落は始まるか

EUR/USDの日足のチャートパターンからこれからの相場展開を予想しますと、1月26日に1.1097近辺まで下落後、翌27日に1.1423の戻り高値をつけました。

そして、それから1.1200~1.1400近辺で、値動きが収束してきています。

つまり、一番底をつけて、いったん戻り、そして今二番底をつけに行くタイミングに近づいているように思われます。

もし、一番底をしっかり割れば、新たな下落局面が始まるものと思われます。

月末要因からユーロ高

EUR/USDが反発しているのは、月末のため欧州の輸出企業のユーロ買いドル売りが出ているためのようです。

ただ、基本的なトレンドは、ユーロ安で変わりはないという見方は依然として強そうです。

ドル/円は、日本株の上げに連れているようです。

しかし、118円台後半は売りが強そうです。

2月相場を考える時か

ニューヨークダウは、マクドナルドやボーイングなど予想を上回る企業決算が相次ぎ大幅反発し、前日比225.48ドル高の17,416.85ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された週次の新規失業保険申請件数が26.5万件と予想の30.0万件を大きく下回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.039%上げて1.760%で引けました。

原油価格は、供給過剰懸念から売られ、一時43ドル台半ばまで下げ安値を更新しましたが、その後値頃感から買い戻され、前日比0.08ドル高の44.53ドルで引けました。

金価格は、発表された週次の新規失業保険申請件数が予想を大きく下回ったことをきっかけに利益確定売りが強まり、前日比31.30ドル安の1,255.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、月末を控えてポジション調整の買戻しが中心となり、一時ドル/円は118.49近辺、EUR/USDは1.1368近辺、EUR/JPYは134.07近辺まで反発しました。

今月は、スイスショックやECBの量的緩和決定など、年初早々盛りだくさんなマーケットとなりましたが、月末が近づき、ポジション調整が優先されました。

ドル/円に関しましては、月末当日の本日は、5・10日(ごとうび)で輸入会社からのドル買いも一般的に多い傾向にある上に、投資信託(投信)の設定も多そうですので一段の上昇の可能性もあります。

EUR/USDについては、昨日反発しましたが、あくまでも調整であり、来週以降再び下値を試すことになるのではないかと考えています。

EUR/JPYは、ドル/円とEUR/USD次第だと思われますが、上げても一時的ではないかと見ています。

2015/01/29

あまり期待できないドル/円

形状的に申し上げれば、EUR/USD、EUR/JPY、そして、もしかしたらドル/円が下がりそうです。

ただ、気をつけなくてはならないのは、今が月末を目前としていて、あまり建設的な相場にはならない可能性があることです。

EUR/USD、EUR/JPYは、トレンド的にも下を向いているだけに、26日につけた安値、EUR/USDでは1.1097近辺、EUR/JPYでは130.15近辺を再度試す動きが出てもおかしくはありません。

しかし、ドル/円に関しては、依然117円から119円のレンジはブレイクしておらず、たとえ、EUR/JPYの売りに押されて下げそうに見せても
下げきれない可能性が高いと見ています。

ドラギECB総裁のご威光

先週はECB理事会、週末はギリシャの総選挙、そして昨日のFOMCとビッグイベントが続きました。

今、ドル/円がレンジ相場になっているためもあって、EUR/USD相場が各イベントから影響を受けています。

そして、ECB理事会後のドラギECB総裁の記者会見のインパクトは、今回に限らず大きく、昨年5月以来となるEUR/USDの下落トレンドのきっかけもまた、ドラギ総裁の発言だったことは見逃すことはできません。

今後についても、同氏の発言には十分な注意を払って耳を寄せる必要があると思います。

 

今月も実質あと二日

ドル/円もEUR/USDも、下がるかに見えて、しかし下げきれず、反発しています。

FOMCという大きなイベントがあって、実際ゼロ金利解除に向けての前向きな示唆もありながら、方向付けられないところを見ると、目先レンジ相場になるのかもしれません。

今月は、スイスショックがあったりで、結構痛んでいるマーケット参加者も多いものと思われます。

今月も、残り今日と明日だけとなり、前向きな動きはしなくなる可能性があります。

 

FOMC、ゼロ金利解除に向けて前進

ニューヨークダウは、FOMCの声明では、事実上のゼロ金利を「相当な期間」維持するとの一節は削除し、ゼロ金利解除をにらんだ政策判断を事実上前進させたことから警戒感が強まり、前日比195.84ドル安の17,191.37ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMCを受け下げを拡大し、暫定値ながら前日比0.104%下げて1.719%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油在庫の大幅増が続いており、供給過剰懸念が強まり反落し、前日比1.78ドル安の44.45ドルで引けました。

金価格は、FOMCの結果発表を控えて利益確定売りが優勢でしたが、前日比5.70ドル安の1,287.20ドルで取引を終えました。通常取引終了後、FOMCの結果が発表され、更に下げ幅を拡大させたもようです。

為替相場では、FOMCのゼロ金利解除姿勢が明らかになり、EUR/USDは1.1276近辺まで下落、ドル/円も一時117.25近辺まで下落、そしてEUR/JPYは132.45近辺まで下落となりました。

つまりは、リスク回避のドル買い円買いとなっています。

事前には、ゼロ金利解除の時期が遠のくとの見方もあっただけに、目先、ドル高円高の動きは強まるものと思われます。

2015/01/28

ドル/円、三山形成中?

ドル/円の日足を見てみますと、現在三山(さんざん、トリプルトップ)の3個目の山を作っている最中だと見ています。

現在形成しようとしている3つ目の山は、117円~119円近辺のレンジ相場の中で、日々陰陽線を繰り返しだして収束しており、そろそろ動き出す可能性が高いと思います。

それでは、上か下かですが、個人的には、三山を形成する過程の3つ目の山なので、下げだと見ています。

ただし、この3つ目の山は、まだ幅としては狭いため、さらに横ばいを続け、それから下がる可能性もあります。

EUR/USD、下落も大きければ調整も大きいか

EUR/USDの本日の寄り付きは1.1367-69近辺となり、1.1305にある5日移動平均線を上回っています。

先週22日にECBが国債購入を含む量的金融緩和の導入を決めたことから、1.16台から下落を開始し、今週26日の早朝にはギリシャの総選挙で急進左派連合が圧勝したことから1.11割れまで下げました。

しかし、それを底に、そこからは上げ下げを繰り返しながら上げてきています。

今回下落トレンドのスケールが大きかった分、反発のスケールも大きいものと見ておくべきかと思います。

マーケットの関心に変化?

ちょっと、ユーロ圏ネタは出尽くしたような状況で、今度は米国ネタに関心が移ってきているようです。

米国も、昨年暮れ以降、景気減速したという見方も強まってきているもようです。

本日はFOMCの政策、30日(金)には米第4四半期GDP・速報値と発表が続き、このあたりから米景気動向を、マーケットは探ろうとしています。

尚、2月になると、ギリシャがEUに対して、債務の減免、そして削減を要求するものと見込まれ、このあたりが、EUR/USDの一段下げのタイミングかもしれません。

EUR/USD、隠れショートの買戻しが中心か

ニューヨークダウは、建設機械大手キャタピラーやマイクロソフトなど米主要企業が相次いで低調な決算だった上に、発表された12月の米耐久財受注は-3.4%と予想の0.3%を大きく下回ったこともあって下落し、前日比291.49ドル安の17,387.21ドルと約3週間ぶりの下げ幅で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、予想外に弱かった米耐久財受注により低下したものの、原油が反発したことから戻し、暫定値ながら前日比-0.010%下げて1.815%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの買戻しを受け反発し、前日比1.08ドル高の46.23ドルで引けました。

金価格は、発表された米耐久財受注が弱く、EUR/USDが買い戻されことから買い優勢となり、前日比12.50ドル高の1,292.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークに入り、ドル売りが強まったところに、予想外に弱い米耐久財受注が発表され、ドル売りは加速し、一時ドル/円は117.34近辺まで下落、EUR/USDは1.1422近辺まで上昇しました。

その後、ドル/円は118.00近辺まで反発、EUR/USDは1.1333近辺まで軟化したものの再び買い気となりました。

EUR/JPYは、134.21近辺までジリ高となりました。

EUR/USDは、隠れショート(静かにショートポジションを持っているマーケット参加者)が多かったようで、米耐久財が弱かったことをエクスキューズ(言い訳)にして買い戻されたもようです。

しかし、基本的にポジション調整の買戻しだと見ており、売り場探しではないかと思われます。

ドル/円は、前日買い上げた向きが、ロングを投げた相場です。

ドル/円のレンジ相場は、まだまだ続くものと思われます。

2015/01/27

EUR/USDの行方は?

EUR/USDの5日移動平均線は、本日1.1330近辺まで下りてきています。

5日移動平均線は、短期のトレンドをフォロー(後押しする)傾向があり、現状のEUR/USDの日足と5日移動平均線はそうした関係にあります。

問題は、今急速に日足の接近している5日移動平均線が、これからどう日足に作用していくかということです。

個人的には、5日移動平均線と日足が近接あるいは接触すると、そのタイミングで日足が一段の下落を見ると考えています。

ドル/円、レンジ相場は長期化するか

ドル/円は、まだBID(買い気)です。

それでは、ここから買いなのかと言えば、117円から119円のレンジの上限に近く、なかなか新規で買って行く人もいないと思います。

こうして、結局動きづらくなるのが、レンジ相場です。

しかし、それに輪をかけて、今の相場が恒常的にドル買いが出てそれほど下がらない貿易赤字下の相場であることが、さらに時間のかかるレンジ相場を形成するきっかけとなっているのだと思います。

 

ドル/円、思いのほか売り上がってしまったか

ドル/円は、ニューヨークタイム、118.50がキャップ(フタ)されていましたが、今朝上に抜けて、ショート筋のロスカットが出たもようです。

新規に買いで攻める動きはあまり出ていないようです。

それでも、BID(買い気)だということは、ショート筋がまだいるということだと思います。

EUR/USDは、昨日一時戻しましたが、また緩み加減です。

ドル/円、依然ショート気味か

ニューヨークダウは、ギリシャ総選挙の結果の影響は限定的との見方から小幅に反発し、前週末比6.10ドル高の17,678.70ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャの総選挙が終わり、ドイツ国債利回りが上昇するのに連れて上げ、暫定値ながら前週末比0.026%上げて1.823%で引けました。

原油価格は、序盤上値を試したものの、依然重くその後軟化し、前週末比0.44ドル安の45.15ドルで引けました。

金価格は、ギリシャのユーロ離脱懸念に楽観的な見方も出て、逃避買いが後退し、前週末比13.20ドル安の1,279.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ギリシャの総選挙が終わり、目先の重要イベントをひとまず通過したことから、手仕舞いの買戻しが中心となり、特に、リスク回避の円買いとして売られていたドル/円、クロス円の買い戻しが目立ちました。

ドル/円は、戻りの節目節目で新たに売り上がっているもようで、ショートポジションが解消しきれずにいるため、一層下げづらくなっているように思われます。

こうなると、一段のショートカバー(買い戻し)が出ることも、考えておくべきかと思います。

一方、EUR/USDも、買戻しが出たものの、戻りは1.1300の手前までで、その後は軟化しました。

EUR/USDは、戻り待ちのユーロ売りが絶えないようです。

尚、米格付け会社大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、ロシアの長期債務格付けを1段階引き下げ、投機的等級の「ダブルBプラス」にしたと発表しましたが、マーケットへの影響は限定的でした。

2015/01/26

クロス円が危険?

各クロス円の日足、週足のチャートを、見てみますと、下落の可能性が高そうに思われます。

先週からの動きは、たとえば、EUR/JPYで申し上げますと、USD/JPY(ドル/円)はタイトなレンジ相場だったのに対して、EUR/USDが急落したため、EUR/JPYも急落しました。

さらにここから、クロス円が売りで狙われ、しかし、EUR/USDなどが下がらないけれども上がらないでいると、今度はドル/円が売りで狙われ、結果としてクロス円が叩き潰されるということになるのではないかと、現在考えています。

今日のロンドンには、要警戒だと思います。

昨年、貿易赤字さらに拡大

本日、財務省により、2014年の貿易収支が発表され、12兆7813億円の赤字となり、4年連続かつ最大の赤字幅となりました。

原油安により、昨年後半貿易赤字の増加は鈍るのではないかとも見ていましたが、結局、年間の赤字は当初の見通し通りの増加傾向をたどっています。

この貿易赤字が存在する限り、恒常的にドル買い円売りは発生し、相場が上昇局面であれば上げを後押しし、調整的下げ局面では思ったほどには下がらないという相場が続くものと見ています。

現在は、昨年の12月8日に上昇相場がピークアウトしてから、調整相場に入っているものと見ており、今年の6月頃までは、レンジ相場が続くものと見ています。

 

ドル/円、一転買いに

EUR/USDが、1.1100を割って1.1097近辺まで下げたため、EUR/JPYが下げ、ドル/円も下押しされました。

しかし、EUR/USDが、そこから反発したため、EUR/JPYは買い戻され、ドル/円も反転上昇しました。

ドル/円自体に、主体性はないようです。

尚、29日(木)のFOMCでは、利上げの時期を先送りするようなハト派的(穏健派)な内容になりそうです。

ギリシャ、急進左派連合圧勝の見通し

シドニーでは、ドル/円も、EUR/USDも、EUR/JPYも、先週末のニューヨーククローズよりも、いずれも下げています。

ギリシャの選挙管理委員会によりますと、日本時間26日午前5時現在の開票率は35.14%で、得票率は最大野党の「急進左派連合」が35.63%と最も多く、圧勝の見通しとなっています。

為替も、これに反応しているもようです。

日本時間午前5時48分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 117.56-59(117.78)
EUR/USD 1.1157-62(1.1206)
EUR/JPY 131.23-25(131.98)

2015/01/25

これからの展開は(2015/01/25)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

一段とドル高が進行しました。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月20日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング52,047枚vsユーロショート232,777枚、ネットユーロショート180,730枚(前回ショート167,851枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング26,525枚vs円ショート104,411枚、ネット円ショート77,886枚(前回ショート94,625枚)です。

さて、今週ですが、1月20日時点のIMMポジションを見てみましたように、ネットユーロショートが増えているのに対して、ネット円ショートが減少しています。

つまり、今まで、ターゲット通貨を、ユーロとも円とも絞り切れなかったのが、ここにきて、ユーロに絞られてきたことを意味していると考えています。

しかも、ドル/円自体、昨年12月8日にピークをつけた後、レンジ相場になっているだけに、関心はそれやすく、一方、ユーロは、ECBの量的緩和があったり、本日(25日)のギリシャの総選挙があったりで、いやが上にも関心は高まりやすくなるものと思われます。

ただし、先週22日のECB理事会以降、すでに約500ポイント下落しており、これで日本時間26日朝にはギリシャの総選挙の大勢は判明するもようですので、選挙結果次第でもうひと押しあったあとは、調整に入るのではないかと見ています。

なぜなら、日足と5日移動平均線の乖離が大きくなっているだけでなく、週足と5週移動平均線の乖離も大きくなっており、さすがに、調整色が強まるものと見ています。

日足で、下ヒゲが長く出るようになると、要注意だと思います。

ドル/円に関しては、既に申し上げましたようにレンジ相場ですが、最近117円~119円近辺のレンジでした。

しかし、値幅が収束しているため、大きな動きにはならないものとは思いますが、若干レンジ修正を行うのではないかと見ています。

レンジを修正するとしたら、下方向ではないか思います。

なぜなら、EUR/JPYはじめクロス円が下げ止まっていませんので、これらの下げにドル/円は押される可能性は高いものと思われます。

尚、28日のFOMCにつきましては、ギリシャの総選挙などを経て、マーケットのセンチメントがどうなっていくかを見た上で判断していきたいと思います。

2015/01/24

ユーロ続落

ニューヨークダウは、前日まで上昇が続いてきた反動で利益確定の売りが広がり、前日比141.38ドル安の17,672.60ドルと5営業日ぶりに反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが利益確定売りで下落したこともあり低下し、暫定値ながら前日比0.071%下げて1.793%で引けました。

原油価格は、サウジアラビアのアブドラ国王が死去し、政策が変更されるのではとの憶測が広がりましたが、新国王に就任したサルマン皇太子が政策に変更はないと言及したことで、戻り売りが優勢となり、前日比0.72ドル安の45.59ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落もあって、利益確定売りが先行し下落となり、前日比8.10ドル安の1,292.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、ECBの量的緩和の決定が前日あった上に、週末にはギリシャの総選挙も控えていることもあり、リスクを回避しようとする売りがさらに売りを呼ぶ格好となり、一時1.1114近辺まで急落しました。

売り一巡後は、1.12台に落ち着きました。

ドル/円は、EUR/USDの下落(ドル高)に連れて、何度か118円後半まで買い上げようとしましたが上げきれず、その後下落に転じ、117.54近辺まで下げました。

下げた後は、117.80近辺での横ばいとなりました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて下げ、130.91近辺まで下げた後は、132円台で落ち着きました。

EUR/USDの下げは凄まじく、この可能性を恐れて、SNB(スイス中銀)は1月15日にEUR/CHFのフラン上限1.2000を事前に撤廃したものと思われます。

日本時間来週月曜の朝には、ギリシャの総選挙の結果が判明し、結果次第ではもう一段の下落も考えられます。

しかし、日足と5日移動平均線、週足と5週移動平均線との乖離が、それぞれかなり大きくなっているため、その後は調整的反発となる可能性は高いと思っています。

ただし、その戻りがまた、売り場になっていくものと思われます。

特に、EUR/USDの方向性を決める、欧米投資家の動向には注意する必要があると思われます。

ヨーロッパ一人旅 (7話中第4話)

ドイツのハイデルベルグに向かう夜行列車の中で、札幌出身のある日本人の同世代の女性と知り合いました。

聞けば、ドイツに留学していて、学校休みに、パリに観光に来た帰りだそうでした。

それにしても、夜行列車でドイツに戻るとは、すごいと思いました。

しかし、屈託のない女性で、今頃、もしかしたら、ドイツ人と結婚しているのかもしれません。

国際結婚で海外に住むという点においては、日本人では男性より女性の方が圧倒的に腹が座っていると思います。

翌朝、大学町のハイデルベルグで列車を降りました。

ミュージカル「学生王子」の舞台としても有名な町です。

町並みを揃っていて良いのですが、あまりに観光地化していて、早々にドイツ一のビジネス都市フランクフルトに移動しました。

確か、週末だったと思いますが、町の大きな広場に人々が三々五々集まり賑わっていました。

ここの屋台で、おもしろいサンドイッチを売っていました。

温められた先の尖った鉄棒に、長いパンをさして穴を作り、そこに太いフランクフルトソーセージを差し込んで売っていました。

これが、結構うまくて、その後社会人になって、フランクフルトに何度か出張した折には、必ず探してみましたが、結局見つからず、まだ未練が残っています。

フランクフルトからさらに夜行列車でミュンヘンに向かいました。

フランクフルトは、本当にビジネス街で、旅行者にはあまり面白くはありませんでしたが、南ドイツ、バイエルン州の州都ミュンヘンは、人も陽気で、またビールで有名なドイツの中でも、ひときわビールにうるさいところです。

ビアホールもたくさんありますが、特に有名なホーフブロイハウスに行きました。

ジョッキがバカでかく、それこそ1升ぐらいは軽く入ると思います。

ビールを飲みながらソーセージを食べて、皆で肩を組んで右左に揺れながら歌を大声で歌うというのが、バイエルン流のようでした。

この日は、ミュンヘン郊外のお城がユースホステルになっているところに泊まることにしていて、電車で向かいました。

混んではいなかったのですが、客席とは壁で隔たれた出入口の踊り場に陣取りました。

踊り場には、もうひとり気難しそうな鷲鼻の紳士がいました。

海外の電車は、次はどことかなど放送してくれませんので、自分でチェックする必要があります。

ただ、ドイツ語でわかりにくく、意を決して、降りる駅はまだ先か、その鷲鼻おじさんに尋ねてみました。

そうしたら、表情が一変して、にこやかになり、とても親切に教えてくださいました。

人間、外見だけで判断してはいけないとは、全くこのことでした。

下車する駅に着き、鷲鼻おじさんに丁寧に御礼をしてお別れしました。

2015/01/23

演出された相場を知る

最近のロンドン勢のドル/円での動き見ていますと、必ずと言ってよいほど売りで入ってきます。

彼らにしてみれば、高止まりしているので、マーケットはロング、したがって売りということになっているのだと思います。

しかし、貿易赤字のため、今や恒常的にドル買い円売りが出ているドル/円相場で、あたかも上値が重いという雰囲気を醸しだそうとして、売り下げてきているロンドン勢を見ると、彼らがどうやって相場を演出しているかがわかります。

実は、こうしたトレーダーによる相場の演出によって、いかにマーケット参加者の心が動かされているかを知ることは、トレーディングをしていく上で、大変参考となりますので、そうした目線で今の相場を見てみることをお勧めします。

EUR/USDの日足と5日移動平均線との関係

12月半ばからの、EUR/USDの日足と5日移動平均線との関係を見てみますと、ある程度つかず離れずの場合は、ズルズルと下がっています。

しかし、日足が急落して、5日移動平均線と乖離すると、日足が足踏みとなり、5日移動平均線が下がってくるのを待つということを繰り返しています。

これは、足踏み状態の時に、ショートポジションがこなれて、下落が再開するという非常にヘルシーなパターンだと思います。

基本的に、この日足と5日移動平均線の関係を追うことが、重要だと考えています。

 

ギリシャ、急進左派勝利はユーロ売り?

ECBの決定内容は、満額回答と言って良く、それを好感して独株価指数DAXは上昇し、これを受けてニューヨークダウも上昇となりました。

そして、今度は日曜のギリシャの総選挙ですが、ユーロ離脱を主張する急進左派が勝つ可能性が高いようです。

ただ、ユーロ離脱は、単に脅しに使っているだけのようではあります。

しかし、急進左派が勝利するとユーロはとりあえずは売られるというのが、下馬評のようです。

 

次は、日曜のギリシャの総選挙に警戒

ニューヨークダウは、ECBが国債購入を含む量的金融緩和の導入を決めたことを好感して大幅続伸し、前日比259.70ドル高の17,813.98ドルと、2週間ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ECBが量的緩和を発表したことから低下したものの、ニューヨークダウが大幅上昇となったため反発し、暫定値ながら前日比0.004%上げて1.1876%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に増加していたことから売りが強まり、前日比1.47ドル安の46.31ドルで引けました。

金価格は、ECBが量的緩和を発表したことで、米国を除く各国中銀の緩和姿勢は続くとの見方が強まり、前日比7.00ドル高の1,300.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ECBの国債購入を含む量的金融緩和導入発表を受けて、EUR/USDは急落し一時1.1316近辺をつけました。

ドル/円は、ECBの発表後、EUR/USDでのドル買いに連れ、いったん118.10近辺まで上昇したものの、そこから一転し117.25近辺まで急落しました。

しかし、再びドル買いが強まり、一時118.67近辺まで上昇するという乱高下となりました。

EUR/JPYは、137.04近辺から急落し、134.22近辺まで下げました。

ECBが量的緩和を発表すると材料で尽くしで買いという意見が多かったため、事前にポジション調整が進んでいたせいか、量的緩和発表後、EUR/USDは素直な下落(ドル高)となりました。

ただし、25日(日)には、ギリシャの総選挙が行われますので、ふたつのビッグイベントの内のひとつが終わったのに過ぎません。

特に、ギリシャの総選挙は日曜に行われるため、週末リスク(マーケットのない週末に行われるイベントによるリスク)がありますので、十分な警戒が必要です。

2015/01/22

ドル/円、貿易赤字下での現状推移

ドル/円は、恒常的にドル買いが出る貿易赤字下、現状の相場が進行しているものと見ています。

昨年12月8日に121.85近辺で、8月からの上昇トレンドのピークをつけた後、レンジ相場、つまり調整に入っていると見ており、たぶん、今年の6月ぐらいまではレンジ相場が続くものと見ています。

そして、今日の相場もそうですが、レンジ相場と言っても、恒常的にドル買いが出ているため、自然とドル/円は上がってきてしまうのだと思われます。

ただし、基本的には調整期ですので、上がり放しではなく、買い過ぎれば緩むということを繰り返しているものと見ています。

 

「難しい時に限って相場に入って、簡単な時に入らない」

ECB理事会を控え、マーケットは、閑散になっていますが、今日のイベントを前に、お話しておきたいと思います。

それは、「難しい時に限って相場に入って、簡単な時に入らない」ということです。

その原因として大きいと思われるのは、難しい相場を簡単な相場と錯覚し、簡単な相場を難しい相場だと錯覚するところからきていると思っています。

たとえば、今回のECB理事会での金融政策決定でも、決定が出たら即エントリーできるような簡単な相場かと言えば、たぶん難しい相場だと思うからです。

相場は、これ一回限りではありませんので、焦らないことだと思います。

ドルは買い気

ドルは、買い気です。

昨日は、ウォール・ストリート・ジャーナルにECBに関する観測記事(午前7時頃のコメントご参照)が出たり、カナダ中銀が0.25%の利下げをしたりで、相場は荒っぽく動き、マーケットも傷んでいるようです。

そして、引き続き「(ECBが量的緩和をすれば)材料で尽くしで(EUR/USDは)買い」との声もいろいろなところから聞こえてきます。

焦らず、自然体でいることが大事ではないかと思います。

 

慌てる乞食はもらいが少ない?

ニューヨークダウは、ECBが量的緩和の導入に踏み切るとの期待から3営業日続伸し、前日比39.05ドル高の17,554.28ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ECB理事会を翌日に控え、ドイツ国債の利回りが反発したことを受け、暫定値ながら前日比0.077%上げて1.865%で引けました。

原油価格は、産油国の減産期待が強まり反発し、前日比1.31ドル高の47.78ドルで引けました。

金価格は、買い気で始まったものの、当面の節目とされる1300ドル台に到達したのを受け利益確定売りが強まり、前日比0.50ドル安の1,293.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイム、117.18近辺まで売られましたが、ニューヨークに入り反発し、一時118.17近辺をつけました。

EUR/USDは、ニューヨークに入り、急速に買いが強まり、一時1.1679近辺まで上昇しました。

しかし、その後、ECBが2016年末まで毎月500億ユーロの国債を買い入れる量的緩和策を検討しているとの米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの報を受け、一時1.1562近辺まで反落しました。

確かに、ECB理事会を控えて思惑が錯綜しており、非常にトリッキーな(油断ならない)相場展開となっています。

しかし、こういう時であればこそ、儲け損なうことを恐れて、相場に焦って入ることは避けるべきかと思います。

「慌てる乞食はもらいが少ない(※)」とも言います。

形勢を十分うかがうことが大事だと思います。

※急いで何かをしようとすると損をしたり失敗したりする

2015/01/21

いざ、ECB理事会

ドル/円は、織り込み済みということで反落となり、いよいよ明日のECB理事会を待つばかりとなりました。

EUR/USDについても、ここのところ、よく耳にするのは、「(ECBが量的緩和すれば)材料出尽くしで買い」という言葉です。

しかし、EUR/USDの日足や週足のチャートを見ますと、下げは急で、もしも、下馬評通り、ECBが量的緩和をして値を戻したとしても、戻りは限られ、むしろ材料出尽くしとばかりに買い上げると、反落の可能性の方が高いと思います。

また、月足で見ても、先月末、1.2232近辺にあった200ヶ月移動平均線を下回って月が引け、新たに売りサインが出ています。

結局下がるか、EUR/USD、EUR/JPY

ドル/円は、昨年の12月以来、115.50から121.00近辺のレンジ相場になっています。

一方、EUR/USDは、下落トレンドを続けています。

つまり、一番オーソドックスな、EUR/JPYの下落相場になっているということです。

これで、明日、ECBが量的緩和をすれば、まず材料出尽くしで、EUR/USDが買い戻されるかもしれませんが、ショートポジションがこなれれば、結局EUR/USDは下落を再開し、EUR/JPYも下がるものと思われます。

日銀政策決定会合に外から熱い視線

ドル/円は、米系ファンドが本日の日銀政策決定会合で、追加の金融緩和あるいはそれに類した緩和策が出ると注目しているようです。

そのため、朝方から、ドル/円の買いが強かったもようです。

本邦勢は、全く日銀がなにかするとは期待しておらず、なにもなければ、外人勢の投げが出る可能性が高いようです。

本日は、ECB理事会もありますが、こちらは、何かあってもおかしくなさそうです。

ドル/円、上からの抵抗はあっても着実に上昇か

ニューヨークダウは、原油価格の下落やIMFが世界経済の見通しを下方修正したことに対する懸念などが重しとなる中、ハイテク株に買いが入り、前週末比3.66ドル高の17,515.23ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、日欧の緩和観測から資金流入が期待され、暫定値ながら前週末比0.048%下げて1.789%で引けました。

原油価格は、IMFが世界経済の見通しを下方修正したことや、今週発表の米週間石油在庫統計で原油在庫が増加するとの憶測から続落し、前週末比2.30ドル安の46.39ドルで引けました。

金価格は、IMFが世界経済の見通しを下方修正したことが懸念され、逃避買いが優勢となり、前週末比17.30ドル高の1,294.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、買い進めると振り落とそうとする売りも繰り返し出たものの、下値を切り上げ、上値を切り上げ、適度にポジション調整をしながらのヘルシーな上昇となりました。

今の段階で言えることは、マーケットは値頃感から売り上がって、ショートになっているものと思われ、さらに上昇する余地はあるものと見ています。

119.14近辺の25日移動平均線のレジスタンスは、試されるのではないかと見ています。

EUR/USDは、ECB理事会を翌日に控え、動きづらいものと思われます。

2015/01/20

ドル/円、ロンドンの出方は?

ドル/円は、依然として、ショートだと思われます。

問題は、ロンドンの出方です。

ドル/円は上がっているから、ロングと見て、売ってくる可能性はあります。

しかし、それで売り込んできても、下がらなければ、本格的に買ってくるものと思われます。

118円台乗せのドル/円

ドル/円の買い気が引きません。

売り上がっていて、ショートが切れていないように思われます。

118.05近辺をしっかり抜けてきましたので、118円台後半を目指すものと思われます。

やはり、貿易赤字からのドル買いが下支えしているマーケットだと見ています。

買い気強まるドル/円

EUR/CHFが、300ポイントほど戻していることから、リスク回避の円買いが後退しているもようです。

明日のECB理事会ですが、量的緩和をやるかやらないかではなく、規模をどれぐらいやるかという、やることを前提した話になってきているようです。

その分、内容を織り込んできていると言え、予想通りの場合は、ユーロの買戻しが強まりそうです。

ドル/円の買いが強まっています。

仏大統領、ECBの政策に異例の言及

ニューヨーク市場は、キング牧師生誕記念日で休場でした。

為替相場では、海外では、ドル/円はジリ高を続け、一時117.78近辺の高値をつけました。

EUR/USDは、一時1.1639近辺まで上昇したものの、その後は、1.1600近辺まで小緩みました。

EUR/JPYは、ジリ高に推移し、一時136.82近辺まで上昇しました。

尚、オランド仏大統領は、ECBが22日の理事会で「国債を購入する決定をするだろう」と述べ、量的緩和に踏み切るとの見通しを明らかにしました。

また、景気の低迷によりデフレの懸念が強まる欧州経済を金融面から後押しする狙いにも言及しました。

ユーロ圏各国とは独立したECBの政策の決定前に、ユーロ圏の一国の大統領が結果に触れるのは異例です。

フランス人らしく、秘密を我慢して秘密にしておけない、またスタンドプレーに出やすい性分を感じますが、もう少し黙っていてほしいものです。

2015/01/19

EUR/USD、EUR/JPY、下げに警戒

ドル/円も重く、EUR/USDも重く、つまりEUR/JPYが重くなっています。

ドル/円自体は、基本的にはレンジ相場ですので、EUR/USD次第だと思います。

今のところ、EUR/USDは戻る感じはありません。

これからのロンドンで、EUR/USDを買ってみても上がらないようであれば、一転して、EUR/USD、EUR/JPYを売ってくる可能性がありますので注意が必要です。

 

リスクへの対応

リスクへの対応マーケットにおけるリスク対応について、まず、肝に銘じておかなければならないことは、リスクはいつ発生してもなんらおかしくないということです。

具体的に、リスクが発生した時、なにをまず最初にしなければならないかと言えば、ポジションがアゲンスト(不利)に動いていたら、即刻ポジションを切ることです。

リーマンショックの時ですら、すごい動き方だと驚きましたが、今回のスイス中銀ショックはそれ以上になっています。

それだけに、ふとんをかぶって、やり過ごそうとすれば、以前を上回るダメージを受けることになりかねませんので、不測の事態においては、速やかな対応が必要です。

ドル/円はショート気味?

先週木曜のスイス中銀によるEUR/CHFのフラン上限1.2000撤廃にともなうポジション調整がまだ終わっていないという話も聞こえてきます。

しかし、今日の東京のEUR/USDもUSD/CHFも、落ち着いた動きです。

ドル/円は、一時下押しされていましたが、やや買い気になってきています。

多少、マーケットがショートになっているような感じです。

ドル/円はショート気味?

ドル高円高気味

シドニーでは、先週末比ドル高円高気味です。

本日は、キング牧師の生誕日でニューヨークは休場です。

今週は、22日にECB理事会、週末25日にギリシャで総選挙と続きますので、
EUR/USDへの関心がいやが上にも高まるものと思われます。

日本時間午前5時56分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 117.40-48(117.65)
EUR/USD 1.1544-47(1.1562)
EUR/JPY 135.58-72(136.03)

2015/01/18

これからの展開は(2015/01/18)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルの上昇基調は変わりません。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月6日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング50,858枚vsユーロショート218,709枚、ネットユーロショート167,851枚(前回ショート161,040枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング25,872枚vs円ショート120,497枚、ネット円ショート94,625枚(前回ショート90,083枚)です。

ユーロも円も、あまり変化はありませんが、ユーロについては、先週木曜にスイス中銀のEUR/CHFのスイスフラン上限撤廃という事件により、変化があったかもしれません。

さて、今週ですが、ドル/円に関しては、先週金曜115.85まで売り込まれながらも、今週の引け値となる金曜のニューヨーククローズが117.65となったことから、先々週の金曜の119円台からの下落ムードがかなりつまずいたものと見ています。

正直、金曜に117.65まで戻したことに、貿易赤字下のレンジ相場では、下がりそうでいて下げきれないと考えている私自身ですら、あれ?と思うほどの戻し方でした。

というのも、先週、財務省から昨年11月の貿易収支の発表があり、原油安から前年同月比42.4%も貿易赤字が減った(4679億円減って6368億円の赤字)と知り、私の基本的な考えである貿易赤字がドル高円安相場を作るという見方からするとドル買い圧力は後退するのかと正直ひるみました。

しかし、実際のマーケットでは、上記のように、やはりドル買い円売り圧力は存在し、思うほどにはドルは下がらないものだということを確認したように思います。

ただし、昨年の12月半ば前後から調整期のレンジ相場に入ってきていますので、反発しても、120円乗せが良いところだと思います。

したがい、あまりブル(強気)にもならない代わりに、あまりベア(弱気)にもならず、淡々とレンジディールに徹することが良いのではないかと思っています。

ただし、レンジ相場の三段階である第1段階の乱高下期、第2段階の安定期、そして第3段階の収束期のうち、現在は第1段階の乱高下期にいるものと思われますので、レンジ相場としては、まだ振れ幅が大きいものと思われますので、中途半端なところでは入らず、よく引き付けて入ることが大事だと思います。

EUR/USDですが、22日にECB理事会、25日にギリシャの総選挙と、ビッグイベントが続きます。

ECBが量的緩和をして、ギリシャの総選挙の結果ユーロ離脱ともなれば、EUR/USDの下落は免れないと思ってきました。

しかし、どうも同じような見方が大勢を占めてきているようにも思われ、それらが現実となった場合のマーケットの反応は、正直見てみないとわからないと現在考えています。

ただし、長期的には、強いサポートであった1.2232近辺にあった200ヶ月移動平均線を、昨年12月のニューヨークの引け時点で、月足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)は下回っており、大きく下がる恰好になっていますので、要は次の下落のタイミングがいつくるかということだと思います。

EUR/JPYについては、目先はレンジではないかと見ています。

2015/01/17

[1/17] サンワード主催セミナーに出演

2015年1月17日(土)サンワード貿易セミナー in 名古屋 14時~16時30分に出演いたします。

今回は、名古屋にお邪魔します。リアルセミナーならではの交流ができればと思っています。

「ゼロから始めるFX講座」

詳細のご確認及びお申し込みは以下から、お願い致します。

http://www.sunward-t.co.jp/seminar/2015/20150117/index.html

[1/14]ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」出演

1/14(水)22時30分~23時30分、ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」に出演しました。

出演した番組は、Uストリームで配信されています。視聴するには以下↓のリンクをクリックしてください。水上は開始15分45秒過ぎ頃に登場します。

「相場のリズムが変わった!! 2015年気になる主要通貨の展望」

音声のオンデマンドも配信されておりますので、ご利用ください。

(音声のみ)1月14日放送分

Podcast や iTunes の配信について、詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。

リスク回避の動き一服か

ニューヨークダウは、米経済の先行き期待感から大幅反発し、前日比190.86ドル高の17,511.57ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された12月の米消費者物価指数が前年比0.8%と予想の0.7%より強かったことや、12月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が98.2と予想94.1を上回ったことが好感され、暫定値ながら前日比0.114%上げて1.829%で引けました。

原油価格は、国際エネルギー機関(IEA)が、2015年の非OPEC非加盟国の産油量見通しを下方修正したことから減産への期待が高まり大幅反発し、前日比2.44ドル高の48.69ドルで引けました。

金価格は、世界的な景気先行き懸念が根強く、逃避買いが続き、前日比12.10ドル高の1,276.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、前日、発表されたSNB(スイス中銀)によるEUR/CHFのフラン上限1.2000撤廃が世界を震撼とさせ、リスク回避からドル高円高(EUR/USD売り、ドル/円売り)が急速に進みました。

しかし、事件発生翌日となった金曜には、被害の状況も徐々に明らかになるのに従い、リスク回避への過度のシフトが和らぎ、ドル高円高を巻き戻す(EUR/USD買い、ドル/円買い)動きが強まりました。

ドル/円は117.76近辺、EUR/USDは1.1589近辺、EUR/JPYは136.18近辺まで、一時反発しました。

ドル/円は、116.00をしっかり割って崩れるかという局面もありましたが、結局は戻しており、恒常的にドル買いが発生する貿易赤字下の相場では、下がりそうで下げづらいということがまた確認されたように思います。

しかし、ドル/円のレンジ相場は、まだまだこれから半年ぐらいは続くものと見ており、反発したからレンジを上にブレイクとはすぐにはいかないものと思われます。

EUR/USDは、来週22日にはECB理事会が控えており、量的緩和が決定される可能性は高いもの思われ、戻りにも限りはあるものと見ています。

ヨーロッパ一人旅 (7話中第3話)

パリに戻り、パリ市内を観光しました。

その中で、お気に入りが、今はオルセー美術館に移管されたジュードゥポンムという印象派のこじんまりとした美術館でした。

もともと、屋内テニス場だったというところですが、印象派の絵に合う明るい雰囲気の美術館でした。

特に、モネの睡蓮が好きで、オーバルルームという楕円形の部屋にある、横にかなり長い睡蓮の絵が圧巻でした。

モンマルトルの丘から一望するパリ市内も、見事です。

ただし、このあたりは、かなり治安が悪く、十分注意しておかなくては、ジプシーやストリートボーイに襲われます。

また、凱旋門とシャンゼリゼも、そのスケールの大きさに驚かされました。

また、北アフリカ料理のクスクスを食べにサンジェルマン・デプレにあるアラブ・アフリカ人街に出かけたり、市北部の蚤の市に出かけたり、エッフェル塔やルーブル美術館、ノートルダム寺院なども含めていろいろ巡りました。

それが出来たのも、メトロ(地下鉄)があったからで、札幌の地下鉄と同じくタイヤ式の地下鉄で、静かで早くて便利で、私のお気に入りでした。

ただし、駅のホームでは、油断をすれば、ジプシーに襲われます。

駅に向かう地下道では、バイオリンだとかオーボエだとかいろいろな楽器の演奏が聴けて、とてもいい感じです。

それからも何度かパリには行った上で確信を持ちましたが、パリは、良い意味でも悪い意味でも、ヨーロッパ随一の大都会だと思います。

しかし、治安は悪く、余程注意しないとならない都市でもあります。

パリに着いたばかりの時にお会いした駐在員のSさんとも再会し、車でパリ郊外のロワール地方の城めぐりに連れて行って頂きました。

お城もスケールが大きくとても良かったですが、帰りによった田舎のレストランが、さすがはSさんが連れて行ってくださることだけのことはあって、とてもおいしかったことを今でも覚えています。

また、サーブしてくれた女性の面立ちが、フランス絵画から出てきたようで、やっぱり本当にそういう顔立ちの人がいるのだと、変なところに感激しました。

何日かパリで過ごした後、ドイツのフランクフルトに向かうべく、パリ東駅から夜行列車に乗りました。

2015/01/16

[1/16] M2J Webセミナー出演

2015年1月16日(金) 20時30分~21時30分 マネースクウェア・ジャパン(M2J)のWebセミナーに出演します。

マーケット全体が過去に経験がほとんどなかった貿易赤字下の相場が徐々に見えてきました。

「ドル/円、120円乗せ後の展望を、解明!タイトなレンジ相場に突入か?」

詳細のご確認及びお申し込みは以下から、お願い致します。※募集は終了いたしました。

http://www.m2j.co.jp/seminar/seminardetail.php?semi_seq=2361

貿易赤字下の相場

ドル/円は、小反発しているものの、まだ重たい状態が続いています。

基本的には、買い下がっている相場だと見ています。

反面、変な話ですが、買い下がっている割には、下がり切らない相場だとも思っています。

本来、戻りが弱ければ、ズルズルと下がるものですが、貿易赤字下の相場では、貿易赤字のため、恒常的にドル買いが湧いてくるため、下げ渋るものと思われます。

EUR/JPYの続落の可能性は?

ドル/円とEUR/USDを見比べてみますと、ドル/円は、12月16日の安値115.57と12月8日の高値121.70の間にまだいます。

それに対して、EUR/USDは、12月17日に1.2500近辺から下落を再開し、昨日には一時1.1568まで下落してきています。

つまり、まだある一定の値幅の中にいるドル/円と、安値を更新してきているEUR/USDとでは、動き方が違っています。

そうしたことを総合しますと、EUR/JPYはさらに下がる可能性があると見ています。

ドル/円、下攻め先行か

ドル/円の、東京寄り付きは、116.13-15近辺となりました。

これにより、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)のダブルトップのネックライン、つまり12月16日のニューヨーククローズ116.39を下回り、新たに売りが示唆されています。

当面、115.00には心理的抵抗線、114.29近辺には90日の移動平均線がサポートとしてあります。

いずれにしても、下を試すだけ試さないと、戻しもないものと思われます。

SNB敗退

ニューヨークダウは、弱い企業決算を嫌気し5営業日続落し、前日比106.38ドル安の17,320.71ドルと、約1ヶ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、SNB(Swiss National Bank、スイス中銀、通称エスエヌベー)による対ユーロのスイスフラン上限撤廃とマイナス金利を-0.75%まで拡大することを発表したことから低下し、暫定値ながら前日比0.128%と下げて1.728%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの下落に連れ売られたものの、OPECが2015年の原油需要が年後半にかけて持ち直すとの見通しを発表したことで買いも入り、前日比2.23ドル安の46.25ドルで引けました。

金価格は、突然のSNBによる対ユーロのスイスフラン上限撤廃発表を受け、リスク回避の買いが強まり、前日比30.30ドル高の1,264.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、SNBは、自国通貨CHF(スイスフラン)の上昇を抑えるために対ユーロで設けていた1.2000の上限を撤廃すると発表したことにより、結局、EUR/CHFが約1900ポイントの急落、USD/CHFは約1500ポイントの急落、CHF/JPYは約19円の急騰となりました。

主要通貨では、EUR/USD、ドル/円、EUR/JPY、どれもが下落となりました。

つまり、リスク回避のドル高円高のフォーメーションになっています。

まだ、マーケットも混乱していることから、もう少し、マーケットが落ち着くのを待ちたいと思います。

しかし、今回のSNBの上限撤廃は、いくら中央銀行と言えども、マーケットの潮流に逆らうことはできないことを、再確認した格好です。

その昔、ジョージ・ソロス氏が、BOE(英中銀)と英ポンドの攻防を演じた末、ソロス氏に軍配が上がり、BOEは防衛を断念した瞬間、GBP/USDが1000ポイント急落した時のことを思い出しました。

ドル/円は、売る理由がはっきりしないものの、下値を試すだけ試さないと反発もなさそうです。

2015/01/15

ドル/円、長期間のレンジ相場に突入か

ドル/円の2011年以来の貿易赤字下の相場の解釈が正しければ、これからレンジ相場は、6ヶ月前後続くことになります。

簡単に貿易赤字下のトレンド相場とレンジ相場のサイクルを説明しますと、トレンド相場は、暴発的で、時によっては、20円~25円の上昇をします。

一方、レンジ相場は、トレンド相場の後、それ程下がらず始まり、値幅狭く、6ヶ月程度続きます。

昨年の12月で8月からのトレンド相場が終わり、レンジ相場に入ったと個人的に見ており、それが正しければ、今年の6月前後までレンジ相場は続くものと見ています。

 

ドル/円、まだショートか

ドル/円は、昨日相当に売ってしまった上に、そうしてできたショートポジションがまだマーケットに残っているらしく、ジリ高を続けています。

確かに昨日の米小売売上高は悪く、東京からロンドンに掛けて買い下がってできたロングは、この指標結果で投げさせられたものと思われます。

しかし、一方では、この指標結果を見て、急速にマーケットセンチメントはベア(弱気)になり、戻りを売り上がって、今度はショートポジションが出来てしまったものと見ています。

レンジ相場の怖いところは、それなりに説得力のある材料が出るのですが、それを真に受けてもうまくいかず、偏ったポジションの逆にしか相場が動かなくなるということです。

 

ドル/円、マーケットはショートか

ドル/円は、原油反発に加え、日経平均が小高く始まっているため、ショートカバー(買戻し)から始まっています。

昨日は、冴えない米小売売上高の発表後、売り上がってしまったもようです。

これを受け、クロス円も反発しています。

ドル/円は日足で見ると、昨日、かなり長い下ヒゲが出ています。

結局、ドル/円はレンジ相場か

ニューヨークダウは、発表された12月の米小売売上高は-0.9%と予想の-0.1%を大きく下回ったことや、長期金利低下から金融機関の収益を圧迫するとして銀行株も売られ、前日比186.59ドル安の17,427.09ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米小売売上高が予想以上に弱かったことから低下しましたが、原油が引け際反発したため下げ幅を縮小し、暫定値ながら前日比0.048%下げて1.852%で引けました。

原油価格は、特段の材料はなかったものの、引け際急速に買い戻され、前日比2.59ドル高の48.48ドルで引けました。

金価格は、原油が買い戻されたため、やや重くなり、前日比0.10ドル高の1,234.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は東京タイムからジリ安を続けていましたが、ニューヨークに入り発表された米小売売上高が、予想を大幅に下回ったことから売りが殺到し、一時116.07近辺まで急落しましたが、さすがに売り過ぎたのか、その後は、117.44近辺まで買い戻されました。

EUR/USDは、欧州司法裁判所がECBによる国債買い取りを適法と認めたことで、ECBの量的緩和実施に対する安心感が広がり、一時1.1728と、2005年12月上旬以来9年1ヶ月ぶりの安値をつけました。

しかし、その後予想を下回る米小売売上高が発表されると、ドル/円が急落したことを受け反発(ドル安)し、1.1846近辺をつけましたが、買い一巡後は、1.17台後半に落ち着きました。

EUR/JPYは、ドル/円に追随して動き、一時137.00近辺まで下落した後、ジリ高に転じ138.34近辺まで値を戻しました。

ドル/円は、下落途中は、買い下がってしまったもようで、戻りがないままに下げたものの、予想外に悪かった米小売売上高に、ロング筋から大きく投げが出たのと同時に、マーケット心理はガラッとベア(弱気)に変わったことで、今度は戻り売りでショートになったもようで、ジリ高に転じたもようです。

しかし、結局はポジションが大きく一方向に偏ると、その逆にしか相場は動いておらず、つまり、今の相場がレンジ相場であることがわかります。

目先、想定している115円~122円近辺のレンジ幅は、未だ健在だと思います。

2015/01/14

[12/20] ネットマネーにコラム掲載

「月刊 ネットマネー」(産経新聞出版)で,「水上紀行のFX最強攻略術」を連載中!

2014/12/20 発売の最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 ネットマネー 2月号

[12/20] FX攻略.com にコラム掲載

2014/12/20 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 2月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「大相場での心得」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 2月号

確信犯的なドル/円の売り

ドル/円は、下げを確信しているかのような、戻りのほとんどない下げ方をしています。

レンジ相場は、おもわせぶりな相場です。

もしかすると、レンジはブレイクしてしまうかもしれない。そのレンジブレイクに乗り遅れてなるものかとお思いになるかもしれません。

しかし、それが、マーケットの大勢の心理だと見ておくべきかと思います。

新しい要素が加わったドル/円

今のドル/円は、貿易収支が赤字のために、恒常的にドル買いが出て、相場が下支えされていると見ています。

したがい、状況が変わらない限りトレンド相場とレンジ相場を繰り返しながら、ドル/円は上昇していくものと考えてきました。

そこへ、新しい要素である、原油安が加わってきました。

これが日本に与える影響は、原油の輸入額が大幅に下がるということで、それにより、貿易赤字は減ることになりますので、今後の原油動向には注目です。

ユーロに売り圧力

昨日のニューヨークでのドル/円の反落は、EUR/JPYの売りが大きく影響したもようです。

その元となる原因は、昨日発表された英国の経済指標が悪く、それがECBの追加緩和にも影響するのではないかという憶測が広がったためのようです。

ドル/円は、またベア(弱気)になってきているようです。

まだ、下げに対して、それほどのモメンタム(勢い)はないように見ています。

募る不安心理

ニューヨークダウは、原油安が続き、エネルギーや素材に関連した企業の収益悪化につながるとの見方が強まって、リスク回避の売りが強まり、前日比27.16ドル安の17,613.68ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油安は一服していたものの、戻りも鈍く、暫定値ながら前日比0.004%下げて1.903%で引けました。

原油価格は、供給過剰懸念が根強い中、一時44ドル台まで下落しましたが、明日の米週間石油在庫統計の発表を控えて買いも入り、前日比0.18ドル安の45.89ドルで引けました。

金価格は、逃避買いが依然強く、一時1,244ドル台まで上昇する場面もあり、前日比1.60ドル高の1,234.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンではショートカバー(買戻し)に、一時118.85近辺まで反発したものの、ニューヨークに入り、ニューヨークダウの下落につれて下げ、117.71近辺まで下落しました。

EUR/USDは、ロンドンタイムから下げ続け、ニューヨークタイムには、一時1.1753近辺まで値を下げました。

その結果、EUR/JPYは下げて、一時138.32近辺まで下げました。

ドル/円は、反発を続けるものと見ていましたが、ニューヨークタイムに失速しており、思いのほか、上値が重くなっている(円高)ことが、気にかかりました。

また、EUR/USDも下落(ドル高)しており、ドル/円と合わせると、リスク回避のパターンである「ドル高円高」となり、マーケットが原油安や、米国の金融政策に対して、不安を抱いていることがわかります。

2015/01/13

まだ上がるかドル/円

ドル/円は、東京タイムの午前中は、ロング筋のストップロスをつけに行き、そのため118.30近辺から117.74近辺まで下げたものと思われます。

しかし、下げている最中に売れるマーケット参加者は一握りで、大方は売り遅れ、戻りの局面で、出遅れたマーケット参加者が戻り売りをするのが、よく見かけられる光景です。

それにより、マーケットのポジションはショートになり、下がらなくなります。

そして、ジワジワと買戻しが起き、しかし、別のマーケット参加者が新たに戻り売りをするため、マーケット全体のショートの偏りは変わらないためジリ高は続き、そして、どこかのタイミングで、ショートのロスカットが集中することが想定されます。

上がダメなら、下か?

ドル/円、クロス円が売られています。

昨日、上を攻めてダメだったので、今日は下を攻めているといった、実に短絡的な相場に見えてなりません。

私は、ドル/円は、既に昨年の12月8日からレンジ相場に入ったものと見ています。

今日については、下をしつこく攻めると、結構強い反発力がつくように思われます。

ドル/円、下値テストか

ドル/円は、オープン前、118.48近辺まで買われました。

しかし、カウンターパンチのような売りに118.20を一時下回りました。

118.00近辺のサポートを切るか注目です。

結局、反発するとしても、下をしっかり試さないことには、大きな反発もないものと思われます。

[1/14]ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」出演

1/14(水)ラジオNIKKEI、22時30分~23時30分の「北野誠のFXやったるで!」に出演します。どうぞお見逃しなく!

出演した番組は、Uストリーム、Podcast や iTunes でも配信されます。
詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。

ドル/円のレンジ入り、再確認か

ニューヨークダウは、原油安が続きエネルギー株が重荷となり、前週末比96.53ドル安の17,640.84ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油安が止まらず、またニューヨークダウも下げていることから低下し、暫定値ながら前週末比0.038%下げて1.907%で引けました。

原油価格は、供給過剰懸念が強く、下値が試され、前週末比2.29ドル安の46.07ドルで引けました。

金価格は、原油安が続き、逃避買いが強まって、前週末比16.70ドル高の1,232.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、119.32近辺まで買い上げれましたが、買い続かず、もともとの水準である118.20-40近辺に反落しました。

まさに、往って来いの相場となりました、

EUR/USDは、1.1786近辺まで下げた後は、1.1846近辺まで反発しました。

特に、ドル/円は、方向感がなくなっている中で、力任せに上げましたが、それ以上に相場をフォローする動きもなく反落となりました。

その点からも、ドル/円のレンジ入りの可能性は高いものと思われます。

レンジ相場では、欲を欠かず、淡々とやることです。

2015/01/12

もみくちゃEUR/JPY相場

日足で見てみますと、EUR/JPYは放物線を描くような格好です。

昨年10月末の日銀の追加緩和発表を受けたEUR/JPYの上昇相場は、12月8日の149.77近辺でピークをつけ、1月2日から大きく下げ、現在140.29近辺にある200日移動平均線のサポートをやや割り込んできています。

このまま、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で、200日移動平均線をしっかりと割り込むと、135円前後まで下げる可能性が出てきます。

要は、緩急織り交ぜたドル/円相場に、クロス円はもみくちゃになる相場になっています。

ドル/円は、ロングか

ドル/円の今の状況を見てみますと、いったん118.12近辺まで押した後、安値圏で下げ渋っているのを見ますと、新たに押し目買いによってロングが出来てきているように思われます。

なぜなら、1時間足で見てみますと、安値圏から反発できないでいるからです。

ロンドン勢は、このままで行くと、金曜より水準が下がっているので、マーケットはショートと見て、買い先行で入ってくる可能性があります。

しかし、それでも上がりきれなければ、一転して売ってくる可能性があります。

 

下攻めのほうが面白そう 

成人の日で、東京は休場です。

ドル/円は、先週金曜のニューヨーククローズと本日のシドニーの間で、若干窓が開きました。

その後、いったん窓埋めを試みましたが、今のところ、埋め切れてはいません。

ドル/円はレンジ相場だと依然見ていますが、目先は、下攻めの方が面白いのではないかと見ています。

ドル安気味

シドニーでは、ドル安気味です。

特に、ドル/円が重くなっており、EUR/JPYも押され気味です。

日本時間午前5時53分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 118.23-27(118.52)
EUR/USD 1.1853-56(1.1843)
EUR/JPY 140.15-21(140.32)

ドル安気味

2015/01/11

これからの展開は(2015/01/11)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルはさらに上昇しましたが、週末小反落しています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月6日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング46,016枚vsユーロショート207,056枚、ネットユーロショート161,040枚(前回ショート152,219枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング33,160枚vs円ショート123,243枚、ネット円ショート90,083枚(前回ショート96,319枚)です。

ユーロも円も、あまり大きな変化はありません。

さて、今週ですが、ドル/円は、昨年8月から12月にかけて、約20円の上昇を見ましたが、12月8日に121.85近辺のピークをつけた後、レンジ相場に入ったものと見ていました。

ただし、それはあくまでも予測であり、実態がついてくるのか、その後、ずっとドル/円の動向を観察してきました。

そして、わかったことは、ドル高材料に対するマーケットの感応度がかなり、低くなっているということです。

たとえば、先週金曜の12月の米雇用統計にしても、失業率は5.6%(予想5.7%)、非農業部門雇用者数は25.2万人(予想24.0万人)と共に予想より良い結果となったにも関わらず、発表直後こそ、買いが強まったものの、その後平均時給が減少したことが注目され、一転して下落しました。

ただ、この平均時給の話を真に受けて見るよりも、昨年8月から始まった上昇トレンドによって、ロングポジションがかなり膨らんだため、相場はなかなか素直には動かなくなっていることがわかります。

こうした相場では、ポジション調整、つまり膨らんでいるロングポジションを解消あるいは縮小させないと、次の上昇トレンド方向への攻めの相場が始まらないものと思われます。

ただし、現状、貿易赤字となっているため、とめどなくドル買い円売りのフローが出ていることから、調整期間(レンジ相場)と言えども、それ程は下がらないものと思います。

そのため、今までの貿易黒字下の相場であれば、急落で一気にロングポジションが投げさせられて、ロングが時間をおかずに調整されていたのが、貿易赤字のためドル買い円売りはとめどなく出るため、あまり下がらないとなると、なかなかポジションを切る踏ん切りがつかず、ロングポジションが滞留するため、さらに、調整期間が長くなる傾向があります。

これが、貿易収支が赤字になったことからくる相場の特性だと言えます。

したがって、個人的には、このレンジ相場はまだまだ続くものと見ています。

ところが、ドルの総合的な方向性を示すU.S.Dollar Indexの月足などを見てみますと、今の相場がドル高であることがわかります。(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/M?anticache=1420929132

そして、先月末、EUR/USDが1.2232近辺にあった200ヶ月移動平均線をしっかり下回って(ドル高)、月を終えていることから、全体的なドル高のリード役はEUR/USDではないかと見ています。

そのEUR/USDも先週末、いったん下げ渋っていますが、ある程度のユーロ売りポジションの調整が一巡すれば、また下落を再開するものと思われます。

EUR/JPYにつきましては、動きづらいドル/円と結局は下がると見るEUR/USDを組み合わせると、下がるものと見ています。

2015/01/10

ドル/円、レンジ相場はこれからか

ニューヨークダウは、発表された12月の米雇用統計が、失業率は5.6%(予想5.7%)、非農業部門雇用者数は25.2万人(予想24.0万人)と共に予想より良い結果となりましたが、利益確定の売りが強まり、前日比170.50ドル安の17,737.37ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計は強い結果だったものの、賃金上昇が確認できず、早期利上げ期待は高まらず、暫定値ながら前日比0.057%下げて1.961%で引けました。

原油価格は、供給過剰懸念は依然強く、上値の重い展開が続き、前日比0.43ドル安の48.36ドルで引けました。

金価格は、発表された米雇用統計は強い結果だったものの、早期利上げ期待は高まらず、前日比7.60ドル高の1,216.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、強い米雇用統計の発表後、一時119.77近辺まで上昇したものの、その後今回の雇用統計の中で平均時給が減少したことが注目され、一転して売られ、118.42近辺まで下げました。

EUR/USDも、米雇用統計発表後、一時1.1762近辺まで下げましたが、その後、1.1846近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、ドル/円に追随し、一時140.19近辺まで下落しました。

年初、期初など、新たな期の始まりの時期、気持ちも新たに「さあやるぞ!」と意気込むものです。

しかし、実はこの「さあやるぞ!」は曲者(くせもの)で、結構期待はずれの結果を生むことが多いと言えます。

なぜなら、新たな期の始まりの時期は、投資家や実需の動きはまだ本格化していない中で、投機筋だけが盛り上がって、マーケットのポジションが一方向に傾きやすいからです。

下落が鮮明になっているEUR/USDでも、投機ポジションがショートに傾いた結果、それほどでもありませんが、買戻しが強まりました。

ドル/円の場合、レンジ色を昨年12月から強めているにもかかわらず、投機筋のドル高期待が強かったことが、結局思うようには上がらず、ロングのポジション調整が集中したものと見ています。

ドル/円の、レンジ相場は、まだまだこれからだと思っています。

レンジ相場では、熱くならず淡々とトレードすることが必要です。

ヨーロッパ一人旅 (7話中第2話)

翌日朝、ブルターニュ半島のカンペールから列車に乗り、はるか南のボルドーに向かいました。

これには、目的がありました。

ボルドーの西に、塩水湖があり、そこの牡蠣がうまいと聞いていましたので、それを食べにはるばる出かけることにしたわけです。

カンペールからボルドーへは、大西洋岸をひたすら南下しました。

途中、アンリ4世が信教の自由を認めたナントの勅令を公布したナントを経由し、またフランスのミュージカル映画「ロシュフォールの恋人たち」の舞台となった軍港のある町ロシュフォールを通り、夕暮れ時に、ボルドーにつきました。

もう暗くなっていましたので、ユースホステルに急ぎました。

ユースホステルに到着後、夕飯を食べに出かけました。

フランスでは、オムレツとオニオンスープがどこへ行っても間違いがないと聞いていましたので、駅近くの食堂で、オーダーして頂きましたが、確かに間違いはない味でした。

翌日、電車で塩水湖のあるアーキャッションに向かいました。

アーキャッションは、リゾートの町でしたが、旅したのが3月でしたので、お店の多くは閉まっていました。

しかし、海辺にレストランを見つけ、天気も良かったので、屋外で牡蠣を頂くことにしました。

牡蠣を半ダースとメインに蛸の煮込んだもの、それにハーフボトルの白ワインと、これでも貧乏学生としては、かなり奮発しました。

牡蠣はうまかった!そして、それ以上に蛸の煮込みが抜群のうまさ、そして白ワインもうまい!

昔のことで定かではないですが、ここの牡蠣は、赤潮かなにかで一時壊滅的な被害を被ったことがあったそうです。

その時、静岡県の浜名湖から牡蠣を取り寄せ、絶滅を免れたという意外な日本との結びつきのあるところです。

素晴らしい景色のレストランで、とても美味しいものを頂きました。

それから約30年後、この町を訪ね、あの時のレストランを探しましたが、残念ながら、見つかりませんでした。

心にうずく、青春の思い出です。

そして、その日の宿泊代を浮かせるため、夜行列車でパリに戻りました。

列車の6人掛けのコンパートメント(個室)は、通路を隔てて3席づつが向かい合っていて、その真ん中の通路部分には、各席のシートに取っ手があって、それを引っ張るとベッドのようになって、実に居心地の良い空間でした。

2015/01/09

ドル/円、続落

ドル/円が、さらに重くなっています。

1時間足を見てみますと、木曜の深夜から、下値を切り上げ、上値を切り上げ、あたかも買いが旺盛のように見せながら上げてきました。

しかし、米雇用統計発表直前になって、短期の上昇トレンドが下にブレイクしているところに、買い上げたのが投機筋であったことがわかります。

つまり、現在の日本は貿易赤字になっているために、間断なくドル買い円売りが出ると言っても、それに乗っかって買っている投機筋が増えれば、ロングポジションが積み上がって下がる局面もあるということです。

ドル売り強まる

米雇用統計を前に、ドル買いポジションの調整からか、ドルが売られています。

ちょっと、ドル買いムードが過熱していると、一部マーケット参加者が見ているのかもしれません。

年初の相場は、「さあやるぞ」と気構えがちで、実際にもポジションが偏りやすいと言えます。

このドル買い解消の動きもあまり無視しないほうが良いかも知れません。

頭が下がるロンドン勢

米雇用統計の発表を控えて、動意薄のマーケットです。

特に、私を含めて東京勢は、米雇用統計があるからと言って、発表当日は様子見しがちです。

しかし、ロンドン勢というのは、いつも感心するのですが、発表当日であっても、デイトレの手を緩めません。

尚、発表当日のロンドンは、EUR/GBPの動きが活発になる傾向があります。

決戦、米雇用統計

ニューヨークダウは、ECBの追加緩和への期待から欧州主要国の株価が大幅高となったことが波及して上昇し、前日比323.35ドル高の17,907.87ドルと6営業日ぶりに17,900ドル台を回復して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油価格の下げが一服していることからリスク回避が後退したため上昇し、暫定値ながら前日比0.042%上げて2.010%で引けました。

原油価格は、前日に続き売りは一服し、前日比0.14ドル高の48.79ドルで引けました。

金価格は、原油価格の下げが一服していることから逃避買いが後退し、前日比2.20ドル安の1,208.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークに入り、ドル/円の上値攻めは一服となりました。

一方、EUR/USDの下攻めもいったん買い戻されたものの、その後反落しました。

EUR/JPYは、141.00をはさんで横ばいでした。

本日は、米雇用統計の発表(予想:失業率5.7%、非農業部門雇用者数24.0万人)が予定されています。

マーケットのセンチメントは、ドル高志向と見ており、ドル/円で言えば上値トライ、EUR/USDで言えば下値トライのきっかけを、米雇用統計に求めているものと思われます。

EUR/USDについては、確かに相場が下落トレンドの相場になっているため、もしも米雇用統計が良い結果であれば、下がるものと思われます。

しかし、ドル/円については、レンジ相場の地合いに入っているものと見ており、たとえ米雇用統計が良くても、上げは一時的なものに限られるものと見ています。

尚、もし米雇用統計が予想ほどは良くなかった場合についても、EUR/USDの戻りは限られるものと思われる一方で、ドル/円については失望売りが強まる可能性はあると考えています。

2015/01/08

ドル/円、買い戻しでなく新規の買いか

ドル/円は、依然やや強めです。

今日は、早朝から、ジリ高が続き、最初は、マーケットは思いのほかショートになって買い戻しているのかとも思いました。

しかし、そうではなく、買い上げられたものと、現在考えています。

明日は、米雇用統計ですが、最近の雇用統計発表前に、ドル/円が買われる傾向があり、今日の上げも、雇用統計に向けての買いが、たぶん、ファンド筋から出たものと思われます。

ドル/円、しつこい買い

ドル/円は、底堅い展開です。

買いが湧いてくるような買い気です。

それほど、ドル/円はショートにはなっているとも思えず、米系ファンドあたりが、新たにロングポジションを仕込んでいる可能性はあります。

現状水準以上に持ち上げようとする試みはまだ続くのかもしれません。

EUR/USD、売り切れずむしろ買い気

小動きです。

EUR/USDは、なかなか下を攻めきれないようで、逆に買いが強まっています。

ドル/円は動きづらそうです。

結果、EUR/JPYは、やや買い気です。

当面、ユーロ安基調か

ニューヨークダウは、原油の下げが一服したことや欧州株式相場が総じて上昇したことから反発し、前日比212.88ドル高の17,584.52ドルで3営業日ぶりに上昇して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油安が一服したことから強めに始まったものの、発表されたFOMC議事録からは利上げ開始は急いではいないと受け止められて低下し、暫定値ながら前日比0.026%上げて1.966%で引けました。

原油価格は、値頃感からの買いで、売りが一服し、前日比0.72ドル高の48.65ドルで引けました。

金価格は、原油の下げが一服したことから反落し、前日比8.70ドル安の1,210.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された12月のADP雇用統計が24.1万人と予想の22.5万人を上回ったことから、一時EUR/JPYの売りに押されて108.70近辺まで下げていたドル/円は119.65近辺まで反発し、その後軟化しました。

EUR/USDは、昨年12月のユーロ圏消費者物価指数上昇率が前年比で5年2ヶ月ぶりにマイナスとなったことから、ECBが早ければ今月にも量的緩和を開始するとの思惑が浮上し、一時1.1802近辺まで下げました。

EUR/JPYは、ドル/円とEUR/USDにはさまれて、141.00前後で揉み合いとなりました。

ドル/円が上下にもみくちゃになる中、EUR/USDは、ユーロ安が鮮明になってきています。

当面、ドル/円は基本レンジ、EUR/USDはユーロ安、従ってEUR/JPYはユーロ安という流れで見ていて良いように思います。

2015/01/07

プロの意地

ロンドン勢は、基本的にロンドンが始まる前の、東京タイムに、東京・アジア勢がどんなポジションを持っているかを探ろうとします。

まず、ほとんど毎日行われるのは、東京タイムに動いた方向の逆に相場を動かそうとします。

東京タイムに動いた方向が、たとえば、上げであれば、東京・アジア勢はロングとロンドン勢は見ますので、ロンドンオープン前後から売ってきます。

なぜなら、東京・アジア勢の作った方向に相場を動かすということは、東京・アジア勢に利食いのチャンスを与えるということで、これはプロフェッショナルにとっては、耐えられないことです。

 

相場に合ったトレードに転換必要か

ドル/円は、引き続きレベル感からのドル買いが出ているように思われます。

現状の相場心理は、私が思うには、ドル/円の昨年8月から12月に掛けての力強い上昇局面では、あまりの上げの勢いが強くて、とても高いところは買えないという心理が働き、買うのに躊躇したり、買い遅れたりしたと思います。

それが、相場の上げの勢いがなくなって、下がる局面も出てくると、逆に気分的には、押し目が拾いやすくなって、買い始める傾向が結構あります。

しかし、既に上昇相場は終わり、レンジ相場に入っているものと思われ、レンジに対応したトレードにチェンジする必要があると思います。

ドル/円、「下がったら買い」の意識が強そう

ドル/円は、レベル感からの押し目買いが出ているようです。

しかし、同様のことを考えるマーケット参加者が多ければ、マーケットのロングポジションは増えるだけだと思われます。

EUR/USDは、シドニータイムに下押ししました。

しかし、買いもいそうです。

ドル/円は下げ止まったのか

ニューヨークダウは、原油価格の下落が続いたことや発表された12月のISM非製造業景気指数が56.2と予想の58.0を下回り半年ぶりの低水準となったことから続落し、前日比130.01ドル安の17,371.64ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油下落が止まらず低下し、暫定値ながら前日比0.092%下げて1.940%で引けました。

原油価格は、供給過剰への懸念が根強く、またOPECの減産の兆しも無いことから続落し、前日比2.11ドル安の47.93ドルで引けました。

金価格は、原油急落の中、逃避買いが強まり、前日比15.40ドル高の1,219.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、下落を続け、一時118.05近辺をつけました。

EUR/USDは、1.19台後半も重いけれど、1.1900割れも堅く、往ったり来たりとなりました。

その結果、EUR/JPYが続落し、一時140.90近辺をつけました。

ドル/円は、12月17日の午後4時からの4時間足が、117.41近辺で寄り付き、118.63近辺で引けたことで、大陽線が出現しており、この窓を、これからさらに埋めに行く可能性があります。

買い先行でしか、相場を見られなくなっているマーケット参加者が多いものと思われ、レベル感から現状水準で買い下がると、この窓埋めが現実味を帯びてくるものと思われます。

また、クロス円が全面安になっていることからも、ドル/円の続落の可能性は高いものと見ています。

2015/01/06

EUR/USD、気になる投資家の動向

EUR/USDは、昨日1.2000を割り込んだことで、短期的には、売り過ぎた状態になっているように思われます。

つまり、このまま下がらないと、ロンドンが入ってくると、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)を狙った買い圧力が強まるのではないかと思われます。

しかし、EUR/USDで気をつけておきたいことは、単に投機的に売られて、昨年の5月から2000ポイントも落ちてきているのではなく、特に投資家と呼ばれるマーケット参加者が、ユーロに資金を置いておくことに懸念を示し、ユーロからドルへ資金移動を継続的に行ってきたためだと思います。

昨日、1.2000を割り込んだことにより、投資家筋の売りレベルも、たぶん1.2000近辺まで下げてきているものと見ています。

思考のマンネリ化に注意

ドル/円の4時間足を見てみますと、ここ12時間の間に、ジリジリと下げてきています。

たぶん、買い下がっているマーケット参加者がいるように思われます。

今のところ、119.00近辺がサポートになっているようです。

しかし、この水準でサポートできなくなると、意外と大きく下がる可能性があります。

 

膠着状態

静かです。

ドル/円は、東京オープン前に売りで攻めたものの攻めきれませんでした。

EUR/USDは、1.1900以下も下げきれず、また上値も重く、動きがとれない状況です。

いずれも、様子見の構えです。

 

ドル/円、レンジシフトのスタンスが必要か

ニューヨークダウは、原油相場の急落を受けてエネルギー企業を中心に売りが広がり、前週末比331.34ドル安の17,501.65ドルと大幅下落、約3週間ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油が急落していることからインフレ期待が後退して低下し、暫定値ながら前週末比0.073%下げて2.037%で引けました。

原油価格は、過剰供給への懸念が根強く、一時50ドルを割り込み、結局前週末比2.65ドル安の50.04ドルで引けました。

金価格は、原油が急落する中、逃避買いが強まり、前週末比17.80ドル高の1,204.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、全体的なドル買いムードの中、ドル/円も買い上げられようとしたものの上げきれず反落となり、119.38近辺まで下げました。

EUR/USDは、25日にギリシャの総選挙が控えていることや、ECBの量的緩和観測から売られ、1.1887近辺まで下落しました。(尚、シドニータイムに一時1.1862近辺まで下げています)

EUR/JPYは、ドル/円とEUR/USDが共に下げたことを受け急落し、一時142.32近辺をつけました。

円以外の通貨が対ドルで下落(ドル高)する中、ドル/円は上値トライに失敗して反落(円高)したため、相場はドル高円高となり、クロス円が全面安になっています。

昨年の8月から12月に掛けてのドル/円の上昇期はいったん終わり、調整色の強いレンジ相場になったことが、結局、クロス円の下落につながっているものと思われます。

このドル/円のレンジの期間は、場合によっては、半年ぐらいと長くなる可能性があり、当面トレーディングスタイルを対レンジシフト(つまり、戻り売り、押し目買い)に移行する必要があるものと見ています。

2015/01/05

儲け損なう恐怖がよぎるマーケット

ロンドンに入り、東京タイムに上げていますので、まずはロンドン勢は売ってくるものと思われます。

しかし、それで下げきれなければ、上値を試すだけ試すものと思います。

ただし、個人的には、そうしてマーケットがロングになれば、下げてくる相場だと考えています。

今の相場に、昨年8月から12月までの20円もの上昇を見たようなパワーはないものと見ています。

 

ドル/円とEUR/USDは、別な動き

ドル/円とEUR/USDの日足のチャートを見てみますと、全く別な動きになろうしています。

ドル/円はレンジ相場にある一方、EUR/USDは新たに下落トレンドに入ってきています。

ということは、EUR/JPYは下落しやすくなってきているものと思われます。

特に、今は、EUR/JPYを見る上で、EUR/USDの動きが注目です。

ドル/円は追随買いがしこったか

EUR/USDは、ロングの投げは一巡し、逆に売り過ぎてしまったのか、やや買いになっています。

EUR/USDの下落が一服したあたりから前後して、ドル/円は上がろうとしました。

しかし、上げきれず反落しています。

ドル/円に上がるだけの勢いは、今はないものと見ています。

EUR/USD、引き続き1.2000をにらんだ動き

シドニーでは、ドル/円は、先週末比、やや緩んでいます。

EUR/USDは、1.2000を下回らず、しかし安値圏を維持しています。

EUR/JPY、先週末比、ほぼ変わらずでうs、

日本時間午前5時53分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 120.35-38(120.52)
EUR/USD 1.2001-04(1.2001)
EUR/JPY 144.44-49(144.59)

2015/01/04

これからの展開は(2015/01/14)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドル高が進行しています。

次に、シカゴIMMポジションを見たかったのですが、最新の12月30日は更新されていません。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

ご参考までに、前週は以下の通りです。

【ご参考】
12月23日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング40,690枚vsユーロショート187,294枚、ネットユーロショート146,604枚(前回ショート126,655枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング29,021枚vs円ショート122,763枚、ネット円ショート93,742枚(前回ショート86,927枚)です。

今週は、金曜に米雇用統計の発表が予定され、引き締め期待からのドル買いが強まる可能性があります。

それを、最も素直に受けてドル高になっているのは、EUR/USDです。

クリスマス後、ほとんど戻りがないままに着実に下げ、1月2日には下げに加速度がついてきています。

この下げ足を速めたのには、ドラギECB総裁が、改めて追加金融緩和に含みを持たせる発言をしたことが、引き締め期待が高まってドル高基調となっているドルに加えて、ユーロにユーロ安の材料も加わったことによります。

一方、ドル/円は、2日のマーケットは大荒れで、一時120.74まで上昇しましたが、弱いISM製造業景況指数を受けて売りが強まり、一時119.81まで反落しました。

しかし、EUR/USDで下落(ドル高)が引き続いたため、ドル/円も再び買いが強まり、120.50近辺まで反発するというかなり荒っぽい動きになりました。

これは、EUR/USDのように一方向に流れるリアルなフローがないためで、120.74の高値をつけるまでは、あたかも買いのフローがあったかのように見せかけながら、買い仕掛けを投機筋が行ったものと思われます。

しかし、ISM製造業景況指数の結果が悪かったことから、ロングの投げが集中しましたが、下がれば値頃感から買うマーケット参加者もいて、持ち直しました。

結局、ここで申し上げたいことは、確かに現状、ドル高相場にはなっていると思います。

ただし、主役の座は、ドル/円からEUR/USDに移ってきているものと思われます。

ですので、一方向にフローがついているEUR/USDには安定感のある下げになっている一方で、フローのついていないドル/円は激しい乱高下になっているという非常に対照的な動きになっているものと思われます。

もちろん、週末の米雇用統計が良い結果であれば、ドルが強まり、ドル/円も強まることは考えられます。

ただし、前回高値の12月8日の121.85近辺はかなり強いレジスタンスになるものと思われます。

したがい、ドル/円の上値は試されるものと思われますが、結局は抜けきれないか抜けたかに見えて伸びずに、荒っぽく上下動を繰り返す中、EUR/USDは下落(ドル高)を続けるため、EUR/JPYが下がるものと見ています。

2015/01/03

相場の主役はEUR/USDか

ニューヨークダウは、発表された12月のISM製造業景気指数は55.5と予想の57.5を下回ったことを受け下落したものの終盤に買い戻され、全営業日比9.92ドル高の17,832.99ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたISM製造業景気指数が予想を下回ったことや、ドラギECB総裁が追加緩和発言、さらに独国債5年物利回りが始めてマイナス圏に低下したことから下げ、暫定値ながら前日比0.057%下げて2.114%で引けました。

原油価格は、イラクやロシアの生産増で供給過剰への懸念強く下落し、前営業日比0.58ドル安の52.69ドルで引けました。

金価格は、発表されたISM製造業景気指数が予想を下回り、ニューヨークダウが下落する一方、金に逃避買いが入り、前営業日比2.10ドル高の1,186.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、年末に引き続き上値をテストし、一時120.74近辺まで上昇しましたが、弱いISM製造業景況指数を受けて売りが強まり、一時119.82近辺まで反落しました。

しかし、EUR/USDで下落(ドル高)が引き続いたため、ドル/円も再び買いが強まり、120.45-50近辺まで反発しました。

EUR/USDは、ドラギECB総裁が独紙インタビューで、改めて追加金融緩和に含みを持たせる発言をしたこともあって、ジリ安が続き、1.2000直前となる1.2001近辺まで下げました。

EUR/JPYは、一本調子に下げたEUR/USDに加え、ドル/円が一時反落したことから、144.14近辺まで下げましたが、その後ドル/円が反発したことから144.55-60近辺まで戻しました。

ニューヨークで、脈絡なく乱高下したドル/円と、下げはゆっくりではあったものの、コンスタントに下げるEUR/USDを見比べてみれば、相場の主役はやはりEUR/USDだと思います。

EUR/USDは、来週、さらに続落するものと思われます。

ドル/円は、EUR/JPYはじめクロス円の売りに押されて反落する可能性が高いように見ています。

ヨーロッパ一人旅 (7話中第1話)

一昨年の7月19日から毎週土曜に5回にわたって連載しました「空の各駅停車」でお話しましたように、パキスタン入国などを経験しながら、東京からパリに辿りついた私は、それからバックパックをしょってヨーロッパ一人旅に出発しました。

これから7回の連載で、その一人旅についてお話したいと思います。

パリに着いた翌日、母方の叔父の勤める会社のパリ駐在員であるSさんにお会いしました。

Sさんは、その頃、既にパリに駐在して10年は過ぎていらっしゃったと思いますが、流暢なフランス語をお話しておられたこともあり、自信に溢れて見えました。

美味しいお店も良く知っておられ、これが食いしん坊の国フランスの料理かと感激したものでした。

そして、翌日から、フランス国内の鉄道旅行に旅立ちました。

鉄道にしたのは、フランスに限らず、西ヨーロッパならほぼどこでも利用できる格安のユーレイルパスがあったからです。

安いだけでなく、1等車が利用でき、実にお得なパスです。

最初の行き先は、大西洋に突き出したブルターニュ半島でした。

当てなどあるわけではありませんので、終点まで乗って着いたのがカンペールという町でした。

ブルターニュ半島は、英国のスコットランド人やウェールズ人、そしてアイルランド人と同じケルト人で、その昔ゲルマン民族の大移動によってヨーロッパの端に追いやられた民族です。

パリから行くと、それほど遠くはありませんが、女性が独特の民族衣装を着ていたりして異文化を感じるところでした。

そのカンペールという町のユースホステルに宿泊しました。

そこで、西独(そう、その頃はまだ東西ドイツに分裂していました)から来たという同じ20歳ぐらいの奴と同室になり、いろいろ知らなかったフランスを教えてもらいました。

未だに、印象に残っているのは、フランスは、南北に二分されていて、北が政治・経済を牛耳っているということでした。

南は、オキシテニアと呼ばれ、北からは差別されてきたというのは、全く知らなかったことで、とてもためになりました。

彼は、その後どうしているのだろうと、今でも思うことがあります。

お互い、もう50代後半です。

2015/01/02

ドル/円は無理矢理買いか

ドル買いが強まっています。

特に、ドル/円は買いで、EUR/USDは売りで、薄いマーケットの中、米系ファンドあたりが仕掛けてきているように思われます。

ただし、EUR/JPYは、1時間足で見てみますとやや買い気ではありますが、日足で見てみると上値はかなり重いものと思われます。

したがい、ドル/円は、無理矢理買い上げている可能性がありますので、崩れる時も速く、それに煽られて、EUR/JPYが崩れるリスクは高いものと見ています。

下がるかEUR/JPY?

日足のEUR/JPYを見てみますと、かなり下げやすい格好になっていると見ています。

EUR/JPYを分解してみますと、ドル/円はレンジ相場、EUR/USDは下落過程にあることがわかります。

つまり、ドル/円が揉み合う中、EUR/USDが下落し、EUR/JPYは下がるという可能性があります。

また、場合によっては、EUR/JPYが下がることがきっかけとなって、EUR/USDが下がる可能性もあると見ています。

 

気になるEUR/USD

ドル高気味です。

しかし、ドル/円は120円前後は、ドル売りオーダーがあるようで、今のところ攻め切れてはいません。

一方、EUR/USDは、下げやすくなっているものと思われます。

1.2000が意識されているものと思われます。

静かにオープンを待つ、新年マーケット

昨日は元旦で、世界的に休場でした。

今朝は、まだ6時台に、レートを出しているところはないもようです。

以下が、12月31日のニューヨーククローズです。

ご参考まで。

ドル/円 119.68
EUR/USD 1.2098
EUR/JPY 144.79

2015/01/01

気になるEUR/USD

ニューヨークダウは、利益確定売りに押され、前日比160.00ドル安の17,823.07ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが下押しされたことや原油が依然下げ止まらないことから低下し、暫定値ながら前日比0.016%下げて2.171%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が減少したことから、買いが強まったものの、供給過剰に対する懸念が根強く、戻り売りに押され、前日比0.85ドル安の53.27ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下落したのを受けて下げ、前日比16.30ドル安の1,184.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークオープン後、EUR/USDは下落(ドル高)となりました。

ドル/円は、いったんは下げたものの、ややショート気味になったことや、EUR/USDの下落(ドル買い)に連れて反発しました。

EUR/JPYは、EUR/USDの下落に連れ、下げました。

ここからは、EUR/USDの動向が注目されます。

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