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2015/02/28

ドル/円に出遅れ感

ニューヨークダウは、週末を控え、利益確定売りが強まり、前日比81.72ドル安の18,132.70ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された2月のシカゴ購買部協会景気指数が45.8と予想の58.0を大きく下回ったことから低下し、暫定値ながら前日比0.033%下げて1.997%で引けました。

原油価格は、50ドルを下回ると、値頃感の買いも入りやや反発し、前日比1.59ドル高の49.76ドルで引けました。

金価格は、買いが優勢となり、前日比3.00ドル高の1,213.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイム、しつこくロングを崩そうとする売りが出ましたが、ニューヨークに入り、ニューヨークタイムに動き出すタイミングとなる傾向のある日本時間午前零時台(夏時間では午後11時)になると買いが強まり、119.80近辺まで上昇しました。

一方、EUR/USDは、ニューヨークオープン直後1.1245近辺まで反発しましたが、その後売りが強まり、一時1.1176近辺まで下げましたが下げきれず、1.1200を挟んでの揉み合いとなりました。

EUR/JPYは、133.44近辺まで売られたと思うと、134.27近辺まで反発するなど、荒っぽい展開となりました。

ドル/円は、売られても売られても上がってくるような動きになっています。

一説には、FOMCの利上げ時期が前倒しになるという憶測もあるようですが、一方では利上げに慎重との意見もあり、現在のドル/円の上げを説明するには説得力がありません。

現象面から言えることは、日経平均株価が堅調なのに対して、ドル/円の上昇に出遅れ感があり、このズレの解消が、ドル/円の上昇によって起きているのではないかと見ています。

ただし、2月12日に、一部通信社が、日銀内では、ここで追加緩和を行えば、さらなる円安を引き起こし、回復しつつある消費マインドに水を差すなど悪影響の方が大きいと報じており、そのあたりがマーケットでは意識されているものと思われます。

ということで、まだまだ、ドル/円の上げが青天井というわけではなく、上げても122円近辺がとりあえずの上限ではないかと思われます。

グリニッチ コネチカット

ニューヨーク勤務の時に住んでいたコネチカット州のグリニッチという町です。

そこに住むことにしたのは、環境が良いということからでした。

確かに、町中が森のようなところでしたし、町民とその関係者だけが入ることができる岬にはビーチやバーベキューコーナーがありました。

また、町営ゴルフ場もありましたし、町のメインストリートは実におしゃれで、良いところばかりでした。

しかし、実は、この町には、別の一面があることは、後になって知りました。

それは、この町とその周辺部には、全米のファンド筋の8割とも9割とも言われる数のファンドが集まってきていて、オフィスを構えているということでした。

町には、ヨットハーバーもある港があり、その港の埠頭近くには背の低いオフィスビルがあって、ファンド筋が入居していました。

そして、そのオフィスにヨットで通勤するファンドマネージャーも少なくありませんでした。

しかし、ファンドに絡んで、事件もおきていて、LTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネージメント)などは、運用失敗により世界を震撼とさせたほどのファンドもありました。

また、リーマンショックを起こしたリーマンブラザースのCEO、リチャード・ファルド氏の自宅があったのも、この町でした。

実に、アメリカンドリームを地で行く町でした。

2015/02/27

EUR/USD、ロンドンの出方に注目

昨日、EUR/USDは、まんまと買い気に乗せられて、多くのマーケット参加者がロングになり、それゆえ、急反落することになったと見ています。

そして、ここからですが、ロンドンにしてみれば、昨日のロンドンタイムからすると随分下げていますので、いったんは買ってくるのではないかと思います。

それで、買い上げきれなければ、一転して売りに回るというのが、通常のマーケットの彼らの常とう手段です。

ただし、今日は、週末であり、月末となると、プロのディーラーにしてみれば、月間収益を確定する日であり、どこまでいつものようにアグレッシブ(積極的)になれるか、こればかりは、ロンドンタイム以降を見なければなんとも言えないところがあります。

「さあやるぞ」は危険

「さあやるぞ」は危険というお話をしてみたいと思います。

週の初め、月の初め、企業で言えば、上期の初め、下期の初め、などいろいろな始めがあり、また、そういう時に、新しい期間に向って、気持ちも新たに「さあやるぞ」と、気合が入るのは、よくあることです。

しかし、トレーディングの世界で、この「さあやるぞ」をやって、良い試しがあまりありません。

なぜなら、気持ちが先行してしまいますが、すぐには、フロー(資金の流れ)を作る投資家などが動かないためで、投機筋の独り相撲になりがちだからです。

実需の円買い?

ドル/円では、ニューヨークで高く引けると売り、EUR/USDでは、ニューヨークで安く引ければ買いという、東京市場の伝統的な動き方をしています。

つまり、元に戻ろうとする動きです。

特に、ドル/円の場合は、高く戻ってくれば輸出が売り、低く帰ってくれば輸入が買うということです。

さらに、今日は投資信託(投信)の決算日ですので、円買いは出やすいと言えます。

ドル高再開か

ニューヨークダウは、原油価格の下落が重しとなり、前日比10.15ドル安の18,214.42ドルと、3日ぶりに反落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米消費者物価指数のコア指数が前月比0.2%と予想に0.1%を上回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.063%上げて2.031%で引けました。、

原油価格は、原油在庫の増加が続いており、供給過剰懸念は根強く、前日比2.82ドル安の48.17ドルで引けました。

金価格は、春節(旧正月)明けで買いが強まり、前日比8.60ドル高の1.210.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイムからドル買いが強まり、ドル/円119.50近辺まで上昇、EUR/USD1.1184近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、EUR/USDの下落に連れて下げ、一時133.54近辺まで下げました。

米経済指標が良かったこともありますが、それ以前に、特にEUR/USDは東京からロンドンに掛けて、上値を試したことでロングになり、結局上げきれずに反落となりました。

EUR/USDは、日足で、二番底を試そうとする形状になっています。

また、ドル/円も上値を試すものと見ています。

2015/02/26

EUR/USD、反発に警戒

EUR/USDの、Well BID(買い気が強い)状態が続いています。

急落後の揉み合いを終え、そろそろ下がると、多くのマーケット参加者は売りに回っていたものと思われます。

確かに、私自身もそう思いましたが、これだけ、買いが引かないようでは売れません。

たぶん、今日のロンドンが一番注目するのがEUR/USDで、マーケットのショートポジションをあぶり出すことになるのではないかと見ています。

ドル/円、再び上値トライか

ドル/円の日足を見てみますと、実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分が収束して、すでに4日が経ち、今日が5日目となっており、そろそろ、動き出しても良いように思います。

動くとしたら、下が堅くなってきていますので、上ではないかと思われます。

昨日、118.60を割れなかったことが、印象に残っています。

下の堅さは、やはり、貿易赤字下、輸入(ドル買い)が輸出(ドル売り)を上回っているため、ドル買いが恒常的に発生するからだと見ています。

 

EUR/USDは依然ショートか

ドル/円は、静かです。

EUR/USDは、やはりショートのようで、ジリ高になっています。

このように、ゆっくりながらも上げ続けているのを見ると、結構ショートのように思われます。

ロンドンタイムが要警戒だと思います。

EUR/USDはショートか

ニューヨークダウは、FRBが利上げを急がないとの見方から買われたものの、最高値圏とあって利益確定売りが上値を押さえ、前日比15.38ドル高の18,224.57ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、イエレンFRB議長は下院での証言で、インフレは数年で2%目標に向かうと予想していると述べたことから低下し、暫定値ながら前日比0.015%下げて1.965%で引けました。、

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫は増加が続いたものの、ガソリン在庫が減少したことで反発し、前日比1.71ドル高の50.99ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが強含みだったことや、春節が終わりアジアからの需要が戻ってきたことから買われ、前日比4.20ドル高の1,201.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、どちらかと言えば、小動きのマーケットでした。

しかし、ドル/円は横ばいであまりポジションの偏りはないようですが、一方で、EUR/USDは買い気がやや強く、ちょっとマーケットがショートになっているように思われます。

EUR/USDは、二番底を狙ってショートにしているマーケット参加者が多いような印象です。

尚、ドラギECB総裁の発言では、目標まで国債購入を続けると強調しました。

2015/02/25

今日はどういう出方か、ロンドン勢

現在のドル/円を見ていますと、昨日来のドルロングも解消され、ニュートラル(中立的)な感じを受けます、

こういう状況下、ロンドンはどう攻めてくるかです。

彼らにしてみれば、マーケットポジションに偏りがあればこそ、攻められるのですが、ポジションがないとなると、なにをきっかけにして相場に参入すればよいのか難しいところです。

しかし、唯一、頼れるのは、いつものロンドン感覚で、昨日に比べて下がっているので、マーケットはショート、だから買うというスタイル買ってくる可能性はあると見ています。

ドル/円、ドル買い需要は依然として強いか

ドル/円は、需給の関係からすると、貿易赤字ですから、輸入の方が輸出より多く、つまりドル買いが恒常的に出やすい状況にあると見ています。

昨年の12月8日に8月以来の上昇トレンドがピークアウトして、調整的なレンジ相場に入ったものと思われます。

調整に入った当初は、レンジ相場の初期段階に出る乱高下をしましたが、それも1月15日頃には終了し、第2段階の安定期に入ったものと思われます。

今回の安定期は、1月16日以降、下値が切り上がってきていることから、ドル買い需要が強いものと見ています。

訂正とお詫び

早朝コメントの内容に誤りがありましたので、訂正しお詫び申し上げます。

ドラギECB総裁の議会証言

【正】翌26日午前1時30分より

【誤】翌26日午前零時より

尚、イエレンFRB議長は、予定通り午前零時からです。

毎度、東京が熱くなる時間帯  

ドル/円は、下にロングのストップロスがあって、それをつけにいこうとしている動きのようにも見えます。

ただし、この日本時間9時前後が、東京が前日の海外を見て、熱くなって売ったり買ったりする時間帯でもあります。

したがって、急速にマーケットのポジションはどちらかに偏るものと思われます。

しばし、静観で良いように思います。

期待しすぎたマーケットか

ニューヨークダウは、イエレンFRB議長の発言から早期利上げ観測が後退して反発し、前日比92.35ドル高の18,209.19ドルと、終値ベースの史上最高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、慎重なイエレンFRB議長の発言に低下し、暫定値ながら前日比0.080%下げて1.977%で引けました。

原油価格は、翌日発表される米週間石油在庫統計への警戒感が強く売られ、前日比0.17ドル安の49.28ドルで引けました。

金価格は、イエレンFRB議長が慎重姿勢を堅持したことから、一時買い戻しが強まったものの上値も重く、前日比3.50ドル安の1,197.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、注目されたイエレンFRB議長の議会証言では、少なくともあと数回のFOMCでは利上げを想定しにくいとの考えが表明されたことから、いったんフライング気味に119.84近辺まで買われていたドル/円は、一転して下落となり、一時118.76近辺まで下げました。

EUR/USDは、いったん1.1288近辺まで下げた後反発し、1.1358近辺まで上げました。

EUR/JPYは、ドル/円の動きに追随し、一時135.61近辺まで上げた後、134.52近辺まで反落となりました。

ドル/円は、イエレンFRB議長の発言直前は、「バスに乗り遅れるな(期待される相場に我先に一目散に乗ろうとするの意)」とばかりにドル買いが強まったことで、持ち値の悪いロングが急速に膨らんでしまったようです。

そこへ、ハト派(慎重派)らしい同議長の発言で、ロングの解消売りが殺到した感じです。

しかし、この一件から、急にベア(弱気)になるのも危険だと思います。

なぜなら、ドル/円の需給はタイトになっており、放っておけばまた買いが湧いてくるものと思われるからです。

尚、昨日はドラギECB総裁の発言が聞こえてこなかったのは残念でしたが、翌26日午前零時から議会証言が、イエレン議長の議会証言と同時刻にありますので、引き続き警戒が必要です。

2015/02/24

出遅れ感のあるドル/円

このところ、日経平均が上昇してきているわりには、ドル/円の上げが今一歩というところが、気になっています。

確かに、当局から、先頃も円安が牽制されたこともあって、上がり切れないところはあるものと思われます。

しかし、下値は、ジリジリと切り上がってきており、現段階では、118円台後半ですら堅くなってきているように見ています。

こうして、日経平均が上げてきている一方で、ドル/円が動こうとするエネルギーをためていると、どこかで上方向にバースト(破裂)することになるのではないかと考えています。

今日、明日のドラギECB総裁に注目

今日、明日のイエレンFRB議長の議会証言ばかりが、注目されているように思われます。

しかし、同様にドラギECB総裁の講演と議会証言が、今日、明日と予定されていて、しかも、この二人が今考えている金融政策は全く逆であることに注目を要します。

つまり、イエレンFRB議長は利上げのタイミングをうかがっている一方、ドラギECB総裁はさらなる緩和を考えているものと思われます。

そして、イエレン議長とドラギ総裁を比べて見て、通貨に関してマーケットにストレートにメッセージを送るのは、断然ドラギ総裁だということを忘れてはならないと思っています。

イベント待ちで動かず

マーケットは、今日の夜のイベントに備えて様子見となっています。

ほとんど、動いていません。

ロンドン勢がすごいなあと思うのは、こうしたイベント直前でも、短期のディールは休みなく続けるところです。

今日のロンドンでも、たぶんそれなりに売買は行われるものと見ています。

重要イベントに警戒

ニューヨークダウは、WTIが節目の50ドルを割り込んで終わったことから、原油安が嫌気され、前週末比23.60ドル安の18,116.84ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、イエレンFRB議長の議会証言を控えて、様子見気分強い中低下し、暫定値ながら前週末比0.053%下げて2.059%で引けました。

原油価格は、供給過剰懸念が根強く下落し、前週末比1.36ドル安の49.45ドルと50ドルを下回って引けました。

金価格は、イエレンFRB議長の議会証言を控えて、様子見気分強い中やや軟化し、前週末比-4.10ドル安の1,200.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイムに、EUR/USDが下落し、それを受けてEUR/JPYも下げ、これに押されるようにして、それまで強かったドル/円も反落しました。

EUR/USDは1.1295近辺まで下げた後反発しました(ドル安)が、ドル/円もこれに連れるようにさらに一段下げました。

ドル/円は、ロンドンオープン直後に買い過ぎたことが、その後の下げにつながった感があります。

本日は、ドラギECB総裁講演、イエレンFRB議長が上院銀行委員会で証言、明日は、ドラギECB総裁が議会証言、イエレンFRB議長が下院金融委員会で証言と、重要イベントが続きますので、ここは様子見することが賢明かと思います。

2015/02/23

ドル/円、ロンドン勢の出方は?

ドル/円は、高値圏で買い過ぎたのか、小緩んできています。

こうなると、毎度ながら、ロンドン勢の出方が注目されます。

ロンドン勢がどちらから入ってくるかですが、先週末のロンドンよりもまだ高いレベルにいることや、今日の東京タイム買いが先行しています。

そのため、東京・アジア勢はロングと見て、売ってくるものと見ています。

新たな潜在的ドル買い要因

ドル/円は、新たなドル買い要因になるかもしれない材料が出てきています。

それは、オバマ大統領が提案している歳入強化策のひとつである、「HIA2(本国投資法第2弾)」です。

米国より低税率の国で利益を蓄えた企業に新たな課税の可能性をほのめかすことで、米国に資金をもどさせようするものです。

まだ、議会を通らなければなりませんが、実現されれば、1800ドルのドル買い外貨売りが発生する見込みです。

2月末は投信の決算

ドル高気味です。

ただ、比較的、静かなマーケットです。

今週は、月末の週になり、しかも投資信託(投信)の決算期末の週でもあります。

通常、レパトリ(資金の本国回帰)の円買いが出やすくなる傾向がありますので、注意が必要です。

 

リスクが回避されたとして、ドル高円安

シドニーでは、先週末ギリシャ政府とEUが、4ヶ月の金融支援の延長で合意し、
ギリシャの資金繰り悪化に当面は歯止めがかかる見通しとなりました。

これを受け、リスクが回避されたとしてドル安円安となり、EUR/USD、
EUR/JPY、ドル/円がいずれも強含みとなっています。

日本時間午前5時41分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 119.09-11(119.03)
EUR/USD 1.1400-04(1.1378)
EUR/JPY 135.80-85(135.43)

2015/02/22

[2/21] FX攻略.com にコラム掲載

2015/02/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 4月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「過去に学び、将来を占う」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 4月号

[2/21] ネットマネーにコラム掲載

「月刊 ネットマネー」(産経新聞出版)で,「水上紀行のFX最強攻略術」を連載中!

2015/02/21 発売の最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 ネットマネー 4月号

これからの展開は(2015/02/22)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

高止まり状態が続いています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

2月17日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング47,175枚vsユーロショート232,757枚、ネットユーロショート185,582枚(前回ショート194,641枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング31,269枚vs円ショート80,360枚、ネット円ショート49,091枚(前回ショート55,124枚)です。

ユーロは横ばい、円のネットショートはやや減少気味です。

さて、今週ですが、気になっているのは、ドル/円です。

相変わらず、レンジ相場ではありますが、下げてもそのまま安値にとどまらず再び反発してきています。

さらに、踏み込んで申し上げれば、大きな意味でのレンジである115円~122円の中でも、2月13日以降118.24から119.42近辺のより狭いレンジの中での取引となりました。

そして、この狭いレンジの中で、上値もまだ限られているとはいえ、先週金曜のように、119.00近辺から一時118.30まで下げることはあっても、その後、当日中に119.10まで反発するなど、印象としては、下値が固まってきて、上方向を試したがっていることを感じずにはいられません。

もちろん、レンジ相場の期間にまだいますので、どんどん上がることは難しいものと思われます。

しかし、広いレンジ相場の中で取引の中心となっている狭いレンジ相場が、今まで118.24から119.42近辺でしたが、たとえば、118.50から120.50といった具合に徐々に上方向に水準を上げていくのではないかと考えています。

なぜなら、以前から申し上げておりますように、貿易赤字下、恒常的にドル買いが出るため、放っておくとドルはジリ高になるためではないかと見ています。

最近、ドル/円を売ってみて実感したのは、一時的に下げることもありましたが、結局下げ切らず、また反発するということの繰り返しでした。

したがい、押し目で買いから入り、上げたところでは着実に利食うことを繰り返すのが、正攻法ではないかと見ています。

尚、今週は、24日(火)にドラギECB総裁の講演ならびにイエレンFRB議長の上院銀行委員会での証言、翌25日(水)にドラギ総裁の議会証言ならびにイエレン議長の下院金融委員会での証言があります。

ドラギECB総裁はさらなる金融緩和、イエレン議長は引締めについて言及することになると思いますが、それが今の膠着したEUR/USD相場にどのように影響を与えるのか注目されます。

2015/02/21

支援延長で合意するも、人騒がせなギリシャ

ニューヨークダウは、ユーロ圏財務相会合で、2月末に期限切れとなるギリシャへの金融支援を4ヶ月間延長することで合意したことを受けて買われ、前日比154.67ドル高の18,140.44ドルと、昨年12月26日以来、約2ヶ月ぶりに史上最高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャ問題への警戒感から下げて始まりましたが合意が伝わると反発し、暫定値ながら前日比0.001%下げて2.113%で引けました。

原油価格は、原油需給の緩んだ状況が続くという見方が強まって売られ、前日比0.82ドル安の50.34ドルで引けました。

金価格は、ユーロ圏財務相がギリシャの支援延長で合意に達したことから逃避買いが後退し、前日比2.70ドル安の1,204.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ギリシャ支援策を議論するユーロ圏財務相会合での決裂懸念から、ユーロが売られ、EUR/JPYの売りに押されてドル/円も下げ、一時118.30近辺をつけました。

EUR/USDは1.1279近辺まで、EUR/JPYも133.55近辺まで下げました。

しかし、日本時間の零時を過ぎて、デイセルブルム・ユーログループ議長の「ギリシャの協議は非常に難航しているものの、楽観的な部分もあり、数時間以内には結論を出したい」との発言を受け、全体的に買戻しが始まりました。

そして、午前3時前後には、ギリシャの救済支援は6月まで延長されると伝わると、買戻しはさらに進み、EUR/USDは1.1430近辺、EURJPY135.90近辺、ドル/円119.19近辺まで上昇しました。

まさに、往って来いの相場になりました。

この相場で、わかったことは、売り買いしているのは投機筋だけで、フロー(資金の流れ)をつくる投資家は動いていないということです。

まだまだ、レンジ相場は続きそうです。

伊豆スカイライン

伊豆へも、良く行きます。

その際良く使う道は、伊豆スカイラインです。

伊豆スカイラインは、起点の熱海峠から終点の天城高原まで、伊豆半島を縦走する総延長40.6kmの一般自動車道です。

お気に入りの理由には、いくつかあります。

まず、これを使うと、渋滞しがちな東伊豆の海岸線沿いを走る国道135号線を避けて、快適なドライブが楽しめることです。

また、山が空を区切って作る輪郭のことをスカイラインと言いますが、その名の通り、尾根づたいに走るルートも多く、相模湾、駿河湾、そして富士山の頂上から広々とした山麓まで見渡すことができるなど、素晴らしい景色を楽しむことができます。

道路自体も、起伏があって変化に富み、ドライブ自体を楽しめることから、多くのスポーツカーやオートバイのマニアに親しまれています。

道中には、休憩施設「スカイポート亀石」があるほか、冷川(ひえかわ)ICの近くには、古民家を利用した食事処「峠の茶屋」もあって、美味しい「とろろめし」や「とろろそば」が頂けます。

また、ここで手に入る、取れたての卵や野菜をはじめ、お米や手作りの漬物なども逃せません。

こんなわけで、伊豆スカイラインは、ドライブを楽しむのには、もってこいの道だと思っています。

尚、熱海峠から天城高原の往復は、割引もあってお得です。

2015/02/20

ドル/円、下がりそうで下がらないか

ドル/円は、東京の午前中、上値を攻めましたが、伸びきらず反落となりました。

これで、上値も重いから下値攻めということになりますが、下は下で、貿易赤字下、ドル買いがとめどなく湧いてきますので、なかなか下げきるのは難しいものと思われます。

正直なところ、チャートの形状からして、落ちそうだと見て、売ったことがありました。

しかし、まさにドル買いが湧いてくるような感触がして、なかなか思うようには下がらないことを実感し、以来買い先行が正攻法だと思っています。

ゆっくり上がるかドル/円

ドル/円は底堅く、再度上値を試す可能性があります。

しかし、基本的には、レンジ相場は続いているものと思われ、無理矢理押し上げようとすると、反落の可能性があります。

ただし、調整的なレンジ相場の地合いであっても、貿易赤字の状況である以上は、恒常的にドル買いが湧いてきます。

したがい、その流れに身を任せれば、ゆっくりながらも上がっていくものと思われます。

関心は、既に来週に?

ややドル高気味です。

マーケットの関心は、来週24日(火)のイエレンFRB議長の議会証言に移っているようです。

イエレン議長が、タカ派的な発言(利上げ方向)をするか、注目されています。

また、為替に関しても、何らかの発言が出るか、マーケットの関心を集めています。

レンジ相場前提のマーケットか

ニューヨークダウは、原油安からシェブロンなど大手石油株が下落したことやギリシャ問題が重荷となり、前日比44.08ドル安の17,985.77ドルと4営業日ぶりに18,000ドルの大台を割り込んで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMC議事録後の下げを取り戻し、暫定値ながら前日比0.035%上げて2.115%で引けました。

原油価格は、売りが先行したものの、発表された米週間石油在庫統計では予想以上に原油在庫は増加したものの買戻しが強まり、前日比0.98ドル安の51.16ドルで引けました。

金価格は、逃避買いが強まり、前日比7.40ドル高の1,207.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、発表された週次の米新規失業保険申請件数が28.3万件と予想の29.0万件より改善したことから買われ、一時119.18近辺まで上げましたが、それ以上には伸びず、その後は、118.90-00近辺で横ばいとなりました。

EUR/USDは、ギリシャ政府がEUに支援延長申請をしたことが好感されたものの、独財務省が受け入れに反対していると報じられたことから、1.1357近辺まで軟化しました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れてジリ安となりました。

各通貨ペアの日足を見ても、目先レンジ相場が続きそうです。

トレーディングもレンジ相場に合わせて、ていねいに行う必要があります。

特に、着実に利食うことが大事です。

2015/02/19

継続的な円買いをする存在はあるのか?

今回、FOMC議事録で、米国のドル高が米企業業績に影響がある、強いドルが米企業にとって足枷(あしかせ)になると述べています。

これにより、米国のドル高容認姿勢に変化があるという懸念がマーケットに走り、ドル安となりました。

これは、あるテーマに対する最初の反応としては、十分あり得ることだと思います。

しかし、相場がトレンド相場になるためには、継続する一方向へのフロー(資金の移動)が必要であり、それでは、今回だれがドルから円への資金のフローを継続的に作るのかが問題です。

米国の意図は?

ドルは総合的には、昨年の7月以来、ほぼ一本調子で上がり、その後高値圏を形成しています。

これは、米国がドル高を容認してきたためであり、米国がそのスタンスを変更することになると、もろにその変更は相場に影響し、つまり、ドル安に振れる可能性があります。

ただし、実際に、米国がドル高容認のスタンスを崩すかと言えば、そう簡単には変更してこないものと思われます。

カードをちらつかせ、単に相手に警戒感を抱かせることが、目的ではないかと思います。

しかし、警戒は緩めないことです。

米国のドル高容認姿勢に変化?

FOMC議事録では、ドル高についても、米国の輸出を抑制し、企業業績へも影響とやや懸念を示しています。

これをマーケットは警戒し、全体的に動きが鈍くなっています。

今まで、マーケット全体がドル高が前提できました。

それだけに、このFRBの姿勢に変化があるか、注意深く見ていく必要があります。

FOMC議事録を受けドル安

ニューヨークダウは、発表された1月の米住宅着工件数が106.5万件(予想107.3万件)、そして同月の米鉱工業生産指数が0.2%(予想0.4%)といずれも予想を下回ったことから利益確定売りが先行しましたが、FOMC議事録が予想外に慎重だったためやや買い戻され、前日比17.73ドル安の18,029.85ドルと、4営業日ぶりに下落して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたFOMC議事録が予想外に慎重だったため急低下し、暫定値ながら前日比0.058%下げて2.080%で引けました。

原油価格は、翌日発表される米週間石油在庫統計を控えて戻り売りが優勢となり、前日比1.39ドル安の52.14ドルで引けました。

金価格は、売りが先行し、前日比8.40ドル安の1,200.20ドルで引けました。しかし、発表されたFOMC議事録が予想外に慎重だったため、EUR/USDの買いが強まり、時間外で反発しました。

為替相場では、ドル/円は高止まり、EUR/USDは1.1350から1.1400近辺の窓埋めに下げていましたが、発表されたFOMC議事録から利上げ観測が後退し、ドル/円は118.54近辺まで下落、EUR/USDは1.1410近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、135円台後半から135.08近辺まで軟化しました。

レンジ相場の色彩が、さらに濃くなっているように思われます。

マーケットの雰囲気から、買いが優勢になったり、売りが優勢になったりしますが、決して長続きはしませんので、利が乗れば着実に利食うことを優先することが大事だと思われます。

2015/02/18

スイッチヒッターの素養が必要か

ドル/円は12月8日頃から、EUR/USDは1月26日頃から、いずれもレンジ相場となっています。

ル/円がレンジ相場になっていることは、よくわかってはいましたが、確かに、EUR/USDも、1月にスイスショック、ECBの量的緩和、ギリシャの総選挙など、激動の渦に巻き込まれ、12月末からすると1000ポイント以上の激落を経験しただけに、動くべきエネルギーを放出し尽くしたのだと思われます。

こうなると、ドル/円のレンジ相場も6月末ぐらいまで続くと見ていたのと同様に、EUR/USDのレンジ相場も長く続くと考えておいた方が良いのかもしれません。

したがって、一方通行のトレンド相場も儲けられるだけではなく、ジグザグするレンジ相場でも儲けられるような、言わばスイッチヒッターになることが大事だと思います。

ドル/円、慎重が一番

マーケットでは、先日の日銀関係者の「120円以上は望ましくない」とする発言を、黒田日銀総裁が否定するものと期待しているとのことでした。

ただし、思うように動かないマーケットで、過度な期待は禁物だと思います。

むしろ、今日の黒田総裁の記者会見で相場が乱高下しそうな感じすらあります。

指の間から、サラサラとお金が漏れていきそうな相場ですので、慎重が一番です。

黒田日銀総裁に注目

本日は、日銀の金融政策会合と黒田日銀総裁の記者会見があります。

マーケットでは、先日の日銀関係者の「120円以上は望ましくない」とする発言を、黒田総裁が否定するかを期待しているようです。

そのためか、オープン後、ドル/円はやや買い気です。

具体的な水準を、黒田総裁が言及するとは、個人的には思えません。

続く「思い込んだら逆に行く相場」

ニューヨークダウは、ギリシャがEUなどに対し融資の延長を求める姿勢を明らかにしたとの一部報道に買いが強まり、前週末比28.16ドル高の18,047.51ドルと、2営業日連続で18,000ドルを上回って取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャがEUなどに対し融資の延長を申請するとの観測や米利上げ期待から上昇し、暫定値ながら前週末比0.095%上げて2.145%で引けました。

原油価格は、売りが優勢だったものの、その後EUR/USDの買いが強まったのを受け反発し、前週末比0.75ドル高の53.53ドルで引けました。

金価格は、水曜から始まる中国の春節(旧正月)を控え、売りが優勢となり、前週末比18.50ドル安の1,208.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、マーケットセンチメントがベア(ドルに弱気)となって売り上がったもようです。

しかし、EUR/JPYの買戻しが強まったこともあり、断続的に買い戻しが入り、一時119.41近辺まで上昇しました。

EUR/USDも、買戻しに1.1449近辺まで上昇後、いったん1.1381近辺まで反落したものの、マーケットは依然ショートだったようで、再び買いが強まり、1.1410-20近辺に戻しました。

要は、EUR/JPY主導のドル/円、EUR/USDの買戻し相場となりましたが、相場に方向感がない中で、まさに「思い込んだのと逆に行く相場」となりました。

昨日の場合、ギリシャ問題、ロシア・ウクライナ問題に、予想以上にマーケットが悲観的になったことが、全体的な買戻しにつながったものと思われます。

まだまだ、レンジ相場からは抜け出せないようです。

2015/02/17

ユーロ圏周辺の事態悪化が相場により反映するか

EUR/USDも、ドル/円も、EUR/JPYも買戻しになりました。

ただし、EUR/USDとEUR/JPYは、まだ昨日のロンドンタイムのレベルより低いため、今日のロンドンは買ってくる可能性があります。

しかし、ギリシャ問題、そしてロシアとウクライナの問題が、ユーロ圏にとって、新たなマイナス要因として持ち込まれているように思います。

ポジションの調整が一巡すれば、EUR/USDもEUR/JPYも下げを再開するものと見ています。

ドル/円、思い込んだら逆に行く相場

ドル/円は、昨年の12月8日以来、レンジ相場となっています。

何度か、上にも下にも、レンジブレイクを試しました。

しかし、今のところ、成功にしていません。

今は、思い込んだら逆に行きやすくなっていますので、あるレベルに止まるようになったら、反転に警戒する必要があります。

 

ドル/円、EUR/JPY、下落

ドル/円が、重くなっています。

ロング気味になっているようです。

EUR/USDは、東京寄り付き前に売ってしまい、少々ショート気味になっているもようです。

EUR/JPYは、最初はEUR/USDの下げ連れ、そして続いてドル/円に追随して下げています。

 

ギリシャ問題再浮上

ニューヨークは、プレジデンツデーのため、株、債券、商品などが休場でした。

為替相場では、ドル/円は、ショイブレ独財務相が、ユーロ圏財務相会合に先立って、「ギリシャ政府はまったく行動していない」と発言し、これを受け一時118.28まで軟化しました。

一方、EUR/USDは、ユーロ圏財務相会合で、ギリシャへの金融支援問題が協議されましたが、ギリシャと他国の間で合意できずに決裂となり、1.1410近辺から下落し、一時1.1319近辺まで下げました。

EUR/JPYは、リスク回避のユーロ売り円買いから、135円台前半から、一時134.00近辺まで下げました。

調整色を強めていたEUR/USDが、ギリシャ問題の再浮上で、下落を再開するきっかけになりそうです。

2015/02/16

ドル/円、ロンドンの出方は?

ドル/円は、118.77近辺まで反発してから、118.37近辺まで下げた後、118.45-50近辺で保ち合い(もちあい)となりました。

問題は、ロンドン勢がどう出てくるかです。

金曜のロンドン以降に比べると下げていますので、ロンドン勢はマーケットはショートと見て、まずは買ってくるように思われます。

それで上がれば、さらに上げ、上げきれなければ、一転して売ってくるものと思われます。

ユーロのショートは飽和状態か

EUR/USDが、自然体で買い気に見えます。

つまり、昨年12月以降1ヶ月ほどで、1100ポイントも下げてしまったことで、売り過ぎてしまっているものと思われ、良い悪いの問題ではなく、ユーロショートの飽和状態になっているもの思われます。

ただし、方や、上がれば売りたいマーケット参加者もいるため、それ程大きな戻りも期待できないとも思われますが、少なくとも多少は戻すのではないかと思われます。

特に、今そう思うのは、現地の日曜(つまり日本時間の今日の午前中)、緊縮財政反対の数万人規模のデモがアテネで、行われていても、ユーロは下がるどころか上げてきているからです。

週明け早々でも週末リスクには注意

シドニータイムのドル/円の下げは、118.50割れのストップ狙いだったようで、118.11まで売られたようです。

現在は、反発を強めています。

アテネでは、緊縮策に反対する現与党を支持する大規模なデモが行われているようです。

それを考えると、現在やや買い気のEUR/USDもあまり上がらないかもしれません。

 

ドル安気味

シドニーでは、先週末比ドル安気味です。

特に、ドル/円の下落が目立ちます。

日本時間午前6時00分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 118.22-27(118.82)
EUR/USD 1.1409-14(1.1390)
EUR/JPY 134.85-05(135.30)

2015/02/15

これからの展開は(2015/02/15)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

高値圏を維持していますが、週足ベースではやや重くなっています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

2月10日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング47,217枚vsユーロショート241,858枚、ネットユーロショート194,641枚(前回ショート196,309枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング25,884枚vs円ショート81,008枚、ネット円ショート55,124枚(前回ショート58,551枚)です。

ユーロも、円もあまり変化はありません。

さて、今週ですが、ドル/円は、「思い込んだら逆に行く相場」になるのではないかと見ています。

土曜のコメントでは、「依然として、米雇用統計発表時の1時間足で出現した、117.25から118.60近辺までの大陽線という「窓」を来週のどこかで埋めにいくのではないかと見ています」としました。

これは、チャートの形状からあり得ることですが、多くのマーケット参加者が同じように考え、同じようにポジションを持てば、下がるどころか逆に反発してしまうのではないかと現在考えています。

もちろん、逆に下は118.50前後でしっかりとサポートされていると見て、ロングメイク(ロングポジションを作る)すれば、重たくなって下がってしまい、それこそ、米雇用統計発表直後にできた「窓」を埋めに行くことになるものと思われます。

要は、相場自体がレンジ相場になって、モメンタム(勢い)がなくなってきているため、思うように相場が動かなくなってきているものと思われます。

たとえば、良い内容の米雇用統計の結果を受けて117円台半ばから120.48まで上昇しても、一部通信社が「日銀内で一段の追加金融緩和は逆効果になるとの見方が広まっている」と報じられると、単なる観測記事にも関わらず、結局118.42まで下落しており、上でできたロングポジションを投げたのに過ぎません。

したがって、これで今度は下を狙ってということになると、急速にショートポジションが膨らむ可能性があり、その結果反発となる可能性があるように思ってきています。

つまり、最初でも申し上げましたように、「思い込んだら逆に行くレンジ相場らしい相場」になるものと思われますので、それだけにマーケットの大勢が今、どういった考えから、どういったポジションを持っているのかについて、推理することが大事になると思います。

また、マーケットの大勢の見方の裏を行くポジションを持ったとしても、思惑通りの方向に動いたら、すばやくしっかりと利食うことが大切です。

こうしたレンジ相場が、6月末まで続くのではないかと個人的には考えています。

尚、貿易赤字下ですので、恒常的にドル買いが出やすくなっていますので、下げ余地は限られるものと思われます。

下げて、117円台前半が良いところのように思います。

EUR/USDですが、これもまた1月26日に1.1097近辺まで突っ込んだ後は、やや反発した上でレンジ相場に入っています。

ただし、昨年暮れから、1.22台から1.11近辺まで何と約1100ポイントの下落を約1ヶ月という短期間でやってしまっています。

このため、短期的には売られ過ぎた状況になっているものと思われ、いったんこの売り過ぎ状態が解消されないと、下がるものも下がらないものと見ています。

大きくはないにしても、反発が必要だと思います。

EUR/JPYは、クロス円は主体性がなく、ドル/相場次第だと思われますが、ドル/円が動きづらくなり、EUR/USDが調整に入れば、目先さらに上がる可能性があると見ています。

2015/02/14

ドル/円、まだロングか

ニューヨークダウは、ユーロ圏の経済指標が改善したことや原油相場の上昇を受けて続伸し、前日比46.97ドル高の18,019.35ドルと、昨年12月末以来、1ヶ月半ぶりに18,000ドルの大台を回復して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された独第4四半期GDPが0.7%と予想の0.3%を上回ったことから欧州に対する懸念が一服し、暫定値ながら前日比、0.054%上げて2.038%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウの上昇に連れて買われ、前日比1.57ドル高の52.78ドルで引けました。

金価格は、2月末のギリシャ支援期限を迎えるギリシャとEUとの交渉が終盤に差し掛かり、ギリシャへの警戒は依然根強いことから逃避的に買われ、前日比6.40ドル高の1,227.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンからニューヨークにかけて執拗に上値を試され、一時119.20近辺まで上昇しました。

しかし、発表された2月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が93.6と予想の98.1を下回ったことから反落となり、118.59近辺まで下げました。

その後は、118.80近辺まで値を戻しました。

EUR/USDは、1.1400前後で荒っぽく上下しながら、やや軟化しました。

EUR/JPYは、136.00近辺から135円台前半に緩みました。

ドル/円と相関性の強い、ニューヨークダウも強ければ、米国債10年物利回りも上げたにもかかわらず、ドル/円は反落となりました。

たぶん、先週金曜の米雇用統計発表後にできたドルロングがまだ残っていて、上値を重くさせているのではないかと見ています。

昨日は、下がりきることはできませんでしたが、依然として、米雇用統計発表時の1時間足で出現した、117.25から118.60近辺までの大陽線という「窓」を来週のどこかで埋めにいくのではないかと見ています。

EUR/USDは、1.1442近辺にある25日移動平均線が、今のところ、レジスタンスとして機能しています。

ヨーロッパ一人旅 (最終回)

スイスのジュネーブからフランスへ入国しました。

その時、税関でパスポートのチェックを受けるため、列に並んでいると、すぐ前の人がどうも高校の剣道部の一年先輩としか思えず、税官吏にパスポートを見せる横顔を見て、やっぱりと確信し、後を追って挨拶しましたが、先輩の方がポカンとしていました。

話してみると、お互い行き先が違いそこでお別れでしたが、日本の地方の高校の先輩後輩がスイスのジュネーブの税関で前後に並ぶ確率はと考えると、ものすごい偶然だったと思いました。

さて、フランスに入り、ただひたすら、地中海のマルセイユに向けて南下しました。

旅は、すでに、終わりに近づいていました。

南フランスから、イタリアに入りローマから帰りの飛行機に乗ることになっていました。

港町マルセイユで、イタリア方面の列車に乗り換えました。

その新しい列車で、スペインからきた日本人と一緒になりました。

スペインで空手を教えていて、休暇で旅行に出ているということでした。

途中、いったん昼飯を食べようとニースで下車し、海岸でサンドイッチを食べながら、いろいろ旅の情報交換をしたり、スペイン語がわかるとイタリア語もわかるといったような話をしました。

たぶん、ワインも飲みながら、南国の陽光の下、実にのんびりしました。

再び列車に乗り、イタリアに入国し、コロンブスの誕生の町ジェノバに向かいました。

当時、学生旅行者の間で、イタリアは泥棒や強盗が横行しているとされて、要危険地域と見なされていましたので、イタリアに入りかなり緊張しました。

しかし、ジェノバは、海辺の美しくて大きな町でした。

また、両替に銀行に入ると受付の女の子が、ヨーロッパ北部にはいない、飛び切り可愛い子で、息を呑むほどでした。

スペインからきた空手氏とは、その日同じ安ホテルに泊まることになり、でっかいダブルベッドで、お互いに端と端で寝ました。

翌日、彼とは別れてローマに向けて、ひたすら南下しました。

もう、この頃は、飛行機の搭乗日にローマに着くための消化試合のようになっていました。

それは、イタリアが危険地帯と言われていて、長居はしたくなかったこともありました。

それが、後年、大のイタリア好きになるのですから、いかに自分の目で確かめていなかったことがわかります。

イタリア国鉄は、意外なようですが、時間に正確です。

この日も定刻通り、ローマのテルミニ(終着駅)に着きました。

既に、夜になっており、緊張して、泊まろうと思っていた安ホテルに急ぎ、無事たどり着きました。

翌日は、ローマ観光をしました。

コロッセオ、フォロローマーノ、バチカン市国など、おなじみのところをまわりましたが、その中で、とても印象に残ったのはパンテオンでした。

パンテオンは、ローマ時代の巨大なドームで、ほぼ完璧な形で現存しています。

ドームの天井中央には、大きな明り取りの穴が開いていて、ドーム内はほの明るくなっています。

こんなに緻密に設計された巨大なものを2000年前に建設していたのかと思うと、本当に驚嘆に値するものがあります。

もともと神殿でしたが、その後、キリスト教の聖堂となったことで、破壊を免れました。

その後、ローマに行くたびに、パンテオンへは必ず行っています。

そして、翌日、ローマから帰途につきました。

行きと同じパキスタン航空の南回りのフライトです。

あいかわらず、時間はメチャクチャで、最初にフランクフルトに飛んでからアテネに行くという変則的なスタートでしたが、行きよりは短い時間で、羽田に着きました。

今回の旅行記は、日記もなにもない記憶ベースで書きました。

我ながら、よく覚えているものだと思いましたが、それだけ深く印象に残った旅だったのだと思います。

旅は大好きです。

これからも、旅をしたいと思っています。

最後まで、お付き合いいただきありがとうございました。

2015/02/13

まだ下がるか、ドル/円

ドル/円が下げてきています。

現在118.44近辺に200時間移動平均線のサポートがあり、これによりサポートされるか、割り込むかが注目されます。

しかし、先週金曜の米雇用統計発表時の1時間足で出現した、117.25から118.60近辺までの大陽線という「窓」があります。

個人的には、これを埋めに行くものと見ています。

 

ドル/円、マーケットはロングか

ドル/円は、先週金曜の米雇用統計以来、外人筋が上値トライしていたところで、昨日の一部通信社の日銀に関する観測記事が出て、一転急落となり118円台後半まで突っ込みました。

安値圏では、また値頃感からの押し目買いが出たものと思われ、119円台後半まで反発しました。

しかし、ニューヨークに入り、冴えない米小売売上高の発表をきっかけに、再び下落となりました。

この一連の動きからすると、まだロングのポジションがマーケットに残っているように見ています。

傷んだマーケット

ドル/円は、昨日の乱高下で、マーケットが傷んでしまったようで、閑散としています。

今年になって、スイスショックとか、ECBの緩和とか、いろいろあって、まず、ユーロが傷みました。

そして、今度はドル/円が傷み、こうなると、傷が癒えるまで、膠着した相場が続く可能性があります。

こうしてマーケットが後ろ向きになっているときは、何よりも無理をしないことだと思っています。

当局とは、適度な間合いを

(遅くなり、申し訳ありません)
ニューヨークダウは、発表された1月の米小売売上高が-0.8%と予想の-0.4%を下回ったものの、ドル高が一服したことや、ウクライナ停戦合意などが後押しし、前日比110.24ドル高の17,972.38ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、弱い小売売上高に利上げ期待が一服して低下し、暫定値ながら前日比、0.032%下げて1.986%で引けました。

原油価格は、ウクライナと親ロシア派武装組織の停戦合意を受けてロシア、欧州の景気鈍化や原油需要減などへの警戒感がやや後退し、買いが優勢となって、前日比2.37ドル高の51.21ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前日比1.10ドル高の1,220.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムに一部通信社が、「日銀内で一段の追加金融緩和は逆効果になるとの見方が広まっている」と報じたことを受け、120円台前半から118円台後半まで急落、その後いったん119円台後半に戻しましたが、ニューヨークに入り、弱い米小売売上高の発表を受けで再び下落、結局118.51近辺まで下げました。

EUR/USDは、ギリシャ債務問題をめぐるギリシャとユーロ圏各国の交渉は合意に至らなかったものの過度な懸念が後退したことや、ウクライナ停戦合意を受け上昇、一時1.1423近辺をつけました。

昨日は、EUR/USDの調整的な上げもさることながら、やはり一部通信社が伝えた観測記事のドル/円への影響は大きく、先週の米雇用統計以来のドル・ブル(ドルに強気)のセンチメントに冷や水を浴びせかけた格好です。

この手の観測記事は、当局から意図的なリーク(漏れ)が多く、決して侮らないほうが良いと思いますが、かといって、スイスショックでもお分かりになるように当局にべったりになるとそのしっぺ返しも大きく、やはり冷静に受け止めることが大事だと思います。

当面は、レンジが続くものと思われます。

2015/02/12

EUR/USD、保ち合い状態の訳

EUR/USDは、昨年の12月の月足の引け値が1.2098となったことから、12月時点で1.2232近辺にあった200ヶ月移動平均線を下回り、新たに売りが示唆されました。

そして、1月26日には1.1097近辺の安値まで下落しました。

つまり、12月末の引け値1.2098から1月26日の安値1.1097を差し引いてみると、約1000ポイントの下落を1ヶ月ほどでやってしまったことがわかります。

あまりに短期間に1000ポイントもの下げを見たことから、いわゆる売り過ぎの状態になっているものと見ており、これが解消するまでは、まだしばらく保ち合い(もちあい)状態は続くのではないかと見ています。

ドル/円、再び上値を試すか

ドル/円は、2011年から貿易赤字の時代になると、輸出より輸入の方が多く、輸入企業が海外へのドル建ての支払代金を用意するため、銀行からドルを買うため、ドル買い円売りが恒常的に発生しました。

そのため、ドルの上昇は、グイグイとたくられるように強く、調整的に下がる時には思うようには下がらないかわりに下げている期間は長くなりました。

こうした貿易赤字下での下げ局面は、過去3回経験し、期間は6ヶ月前後でした。

今回、先週金曜の雇用統計以来、ドル/円は上昇してきており、昨年12月半ばから始まったレンジ相場を115円~122円と見ていますが、マーケットが売り上がっている節があり、さらにこの上限方向を試すものと現在見ています。

 

ドル/円、売り上がっていないか

ドル/円は、東京らしく、海外で上げて戻してくると、売りが先行しています。

ただし、120円行使価格のオプションが明日期限を迎えるため、120円以下は買いが出やすく、上がると売りが出やすいもようです。

しかし、東京が売りで入ってきたということは、新たにレベル売りをしてきているように思われ、逆に上げのエネルギーが溜まるのではないかと見ています。

EUR/USDは、本当に方向感がありません。

ドル/円、上限を試してこそ、道は拓けるか?

ニューヨークダウは、ギリシャ支援をめぐる交渉の先行き不透明感や、原油価格の下落を背景に石油関連株が売られたこともあって下げ、前日比6.62ドル安の17,862.14ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、10年債入札で最高落札利回りが予想を下回ったものの、ニューヨークダウが堅調だったことから結局は横ばいとなり、暫定値ながら前日比0.007%上げて2.004%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想を上回ったことから下落し、前日比1.18ドル安の48.84ドルで引けました。

金価格は、為替市場でドル買い強まっていることから、逆相関の関係にある金は売られ、前日比12.60ドル安の1,219.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、フィッシャーダラス連銀総裁は、早期の利上げを主張し、また、短期的な為替相場の変動がFRBの政策決定に影響を及ぼすことはないとしながらも、現時点ではドル高と原油安は米経済にとり差し引きプラスとの認識を示しました。

ドル/円は、この発言前後に120円台に乗せ、一時120.47近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、1.1300絡みで横ばいでした。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて上昇し、一時136.21近辺をつけました。

ドル/円は、上げてきたとはいえ、まだ115円~122円近辺のレンジの上限は、まだ遠いものの、今回117円台からの上昇は、米雇用時計が良かったこともあり、急速に進行しています。

レンジ上限の122円近辺を突破できるかは、今のところまだ未知数ではありますが、試さないことには、大きな反落もないものと見ています。

2015/02/11

ドル/円、ロンドン勢に注目!

ドル/円は、ここ4時間ほど、ステディーな上昇を続けています。。

しかし、ロンドン勢のこと、ムザムザとこの上げに乗って買い、アジア勢のロングの利食いに充てられるとも思いません。

まずは、買いの強さを確かめるように売ってくるものと思います。

そして、下がり切れなければ、今度は本気で買ってくるものと思われます。

ドル/円、レンジ上限トライか

ドル/円は、今朝、レベル感から売りで入ってきたため、小緩みはしたものの、それをフォローするような追加の売りは出ず、反発上昇しています。

本日のように東京不在の薄いアジアタイムに、さらに買い仕掛けしてくる可能性はありますが、やはり、本格的な動きが出るのは、ロンドン勢が参入してからではないかと見ています。

ロンドン勢は、今日は、高い水準だからと最初売ってくるかもしれませんが、下げきれなければ、昨日買いで成功していますので、120円を試すことになるものと思われます。

広い意味での想定レンジを、115円~122円と見ていますが、この上限方向を試すのではないかと思います。

ドル/円、小緩む

東京不在の静かなマーケットの中、ドル/円が小緩んでいます。

無理に売っているという感じはなく、むしろロングを落としているような動き方です。

これを受けて、クロス円も全般的に重くなっています。

EUR/USDは、横ばいを続けています。

ドル/円、買い優勢続く

ニューヨークダウは、ギリシャの債務問題を巡ってギリシャ政府と欧州委員会の交渉が進展するとの思惑が強まり、前日比139.55ドル高の17,868.76ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、一時2%台を回復したものの、それ以上は上値が重く伸び悩み、暫定値ながら前日比0.021%上げて1.998%で引けました。、

原油価格は、翌日発表される週間石油在庫統計で、原油在庫が増えるとの見方から売りが優勢となり、前日比2.84ドル安の50.02ドルで引けました。

金価格は、FRBが2015年半ばにも利上げを開始するとの見方から米金利が上昇したことから、逃避買いが後退して下落し、前日比9.30ドル安の1,232.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、欧州委員会がギリシャ支援の6ヶ月延長を検討していると一部で報じられたことでギリシャの債務問題への懸念が後退しました。しかし、その後、これを否定するコメントも出ましたが、ギリシャとEUが互いに歩み寄る余地はあるといった期待感が浮上し、リスクが回避されたとして、ドル/円では円買いを解消するための円売りが出たとも言われています。

しかし、上げが一本調子だったことから、売り上がってショートになったマーケット参加者が多かったもようで、結局引かない買いにあおられるように、一時119.62近辺まで上昇しました。

その後も、高止まりしているところを見ると、ポジションはスクエア(ノーポジ)あるいは、その後改めて買いが強まってきているところを見ると、値頃感からの戻り売りが新たに出てショートになっているもようです。

EUR/USDは、ロンドンタイムに1.1273近辺まで売られたものの、ニューヨークでは反発し、往って来いとなりました。

EUR/JPYは、ニューヨークオープン前後から買われ、一時135.29近辺まで上昇しました。

2015/02/10

ドル/円、ロンドンの出方は?

相場は全般に、小動きとなっていますが、依然として、ドル/円が気になります。

というのも、下も堅いけれども、それ以上に上値の重い状態が続いているからです。

そして、また、ロンドン勢が入ってくる時間帯になってきました。

やはり、いつものように、下がっているから、東京・アジア勢は、ショートと見て、買いから入ってきて、そのまま上がれば買い上げるでしょうし、上げきれなければ、反転売ってくるものと見ています。

 

ドル/円、上げ方が違う?

先週金曜、予想を上回る米雇用統計の発表を受け、ドル/円は上昇しましたが、その時の上げ方が、貿易赤字に伴った上昇期の上げ方とは違うと感じました。

どのように違うかと申しますと、たとえば、昨年の8月から12月にかけての上昇局面では、貿易赤字下のドル上げらしく、グイグイとタクリ上げるような買い方をしました。

それに対して、先週金曜の雇用統計後の買い方は、もちろんショート筋のロスカットの買いもありましたが、全般に米系ファンドと思われる無理矢理押し上げようとする新規の買いが散見され、新たにロングができてきているのを感じました。

そして、まだマーケットにロングが残っているものと見ています。

マーケットの熱気冷める

ドル/円は、オーバーナイト(一晩越し)で、下がり切れなかったことから、東京オープンと同時に、買いが先行しました。

しかし、上値も重そうです。

一方、EUR/USDは、ギリシャへの懸念が高まっているわりには、下がりきらず、目先はやや買い気です。

先週金曜の米雇用統計発表後の熱気は、マーケットにはもうありません。

 

複雑な相場

ニューヨークダウは、 ギリシャのチプラス首相が2月に期限切れとなるEUなどからの金融支援について、6月までのつなぎ措置を求める姿勢を示したと伝わり、支援策を巡るギリシャとEUなどとの交渉が難航するとの警戒感から欧州株が総じて売られ、ダウでも売りが優勢となり、前週末比95.08ドル安の17,729.21ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、中国やギリシャへの懸念から売られたものの原油が買戻しになっていることから反発し、暫定値ながら前週末比0.012%上げて1.969%で引けました。

原油価格は、OPECがOPEC加盟国以外の供給見通しは引き下げたことから、いったん底入れとの見方も強まって買戻しが続き、前週末比1.17ドル高の52.86ドルで引けました。

金価格は、中国やギリシャへの懸念から逃避買いが強まり、前週末比6.90ドル高の1,241.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、日曜日に発表された中国の貿易収支で輸出入ともに減少していたことから、中国経済の鈍化が懸念される一方、依然としてギリシャに対する債務懸念が根強く、利食いのドル売りに加えてリスク回避の円買いも出たもようです。

EUR/USDも、ギリシャ債務懸念で売られましたが、売り一巡後は買い戻されました。

EUR/JPYは、EUR/USDに追随した動きでした。

ドル/円は、先週金曜の雇用統計の発表があった午後10時台に1時間足で大陽線が出ましたが、昨日には、その大陽線の中に実勢値が下げて戻ってきており、パターンからすれば、大陽線のスタート点である117.25近辺まで下落する可能性はまだ残されていると見ています。

まだ、ロング筋が頑張っているようですが、個人的には結局は今の相場はレンジ相場が続いているものと見ており、スタート点まで戻す可能性はあると見ています。

EUR/USDは、ギリシャ問題があっても下げきらず、マーケットに疲労感を感じます。

昨年12月から、一時1000ポイントも下げてきたわけですから、確かに大相場の後で疲れを癒す時間が必要なように思います。

2015/02/09

ドル/円、重いか堅いか

ドル/円は、下がり切らないけれども、上値も重いままです。

ロンドン勢の習性としては、下がっていれば、東京・アジア勢は売ってショートになっているので、そこを売るということは、東京・アジア勢の利食いに充てられるということで、そんなことは彼らのプライドが許しません。

そこで、逆に、ショートとなっていると思われる東京・アジア勢のショートポジションをスクイズ(崩す)して損切らせようとするのが、日常的な動きだと言えます。

ですので、もしその買い上げがうまくいかずに下がるようであれば、それは予想外に上値が重いということになります。

ロンドン勢に警戒

ドル/円は、しつこく売りが出ていますが、下がりきれません。

本邦勢が、「高いので買えないから売る」という論法で売ってきているため、むしろ短期的なポジションはショートになっているものと思われます。

こうなると、ロンドン勢は、目ざとく東京・アジア勢がショートになっているのを見抜いて、買い上げてくる可能性があります。

今日のロンドンには、警戒を要します。

ドル/円、攻防

ドル/円は、徐々に軟化しています。

このまま落ちるか、あるいは、東京である程度下げると、ロンドン勢が東京はショートと見て買い上げてくるか、まだ、東京の雰囲気だけでは、なんとも言えません。

それなりに、買ってロングにならなければ、本当の落ちもないように思われます。

ただし、先週金曜の午後10時台にできた大陽線がありますので、結局はどこかでは、この大陽線(窓)を埋めることになるものと見ています。

 

ユーロ軟調、ドル/円変わらず

シドニーでは、先週末と比べて、EUR/USD、EUR/JPYが軟化しています。

先週末に伝えられたギリシャ国債の格下げが響いているものと思われます。

ドル/円は、あまり変わりません。

日本時間午前5時59分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 119.01-04(119.00)
EUR/USD 1.1292-95(1.1314)
EUR/JPY 134.46-48(134.64)

2015/02/08

これからの展開は(2015/02/08)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

高値圏を維持しています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

2月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング47,719枚vsユーロショート244,028枚、ネットユーロショート196,309枚(前回ショート184,745枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング25,586枚vs円ショート85,157枚、ネット円ショート58,551枚(前回ショート64,658枚)です。

ユーロは、ネットショートが多くなった分、下がりづらくなった感があります。

一方、円は、円ショートが減少傾向な分上がりやすくなったものと思われます。

さて、今週ですが、ドル/円については、私自身、根本的に自分の考え方を変える必要があるかどうかの、大変重要な週だと見ています。

まず、私の今のドル/円に対する基本的な考え方から、ご説明します。

2011年の東日本大震災により、国内の原発すべてが停止し、その代替エネルギーとして、大量の液化天然ガス(LNG)の輸入が始まり、高度成長期以来長く続いた貿易収支の黒字は赤字に転落しました。

その後も、産業全般にわたって輸入依存度が高まり、貿易赤字は拡大の一途を辿ってきました。

このことは、ドル/円の需給に大きな転換を与え、輸入が輸出を上回ることとなったため、ドル買い円売りが恒常的に発生する相場となりました。

さらに、2011年以来の貿易赤字下の相場の傾向を見てみますと、グイグイとタクリ上げるような力強い上昇期と、かなり長くてタイトなレンジ相場によって相場が構成されてきていることがわかりました。

たとえば、昨年2014年を例にとってみますと、1月から7月までの7ヶ月間、なんと4円幅というタイトなレンジ相場が続いた後、8月から12月の5ヶ月間で20円もの上昇を見ています。

そして、12月8日に121.85近辺でピークアウトした後、相場は再びレンジ相場に入ったものと見ています。

2011年以降、レンジ相場は3回経験していますが、期間にすると6ヶ月前後であるため、今回も6ヶ月程度のレンジ相場になるのではないかと、まず考えました。

しかし、単純計算しますと、6ヶ月後が5月となり、6月末の欧米勢の中間決算の前となるため、中間決算が終わる6月末以降、つまり7月からトレンド相場に転換するのではないかというのが、私の見方です。

そこに、今回の米雇用統計が、非常に強い結果となりました。

この長期でタイトなレンジ相場の期間中、レンジブレイクして、上昇を続けることが出来るのかがポイントです。

私自身としては、日足、週足、月足を見ても、特段強く上がる形状には見えず、結局は、レンジの範囲内の話ではないかと見ています。

広い意味で、今のレンジは、115円から121円近辺だと見ており、ここで、ブルになって買い上げると、結局はロングとなり反落するものと見ています。

ただし、気をつけなくてはならないのは、売り上がるマーケット参加者が増えると下がりにくくなり、一段の上昇の可能性も出てきます。

したがって、売り上がるのではなく、買い筋が買い上げてきて、マーケットポジションがロングになり上がりにくくなった、あるいは緩み始めたところを追撃的に売るのが良いのではないかと見ています。

いずれにしましても、上げたくて仕方がない米系ファンドとの戦いになるのではないかと見ています。

EUR/USDについては、今のところ、調整相場だと思いますが、週足、月足を見る限りでは、下落トレンドは全く否定されておらず、基本的には、戻りを待って売りだと思います。

EUR/JPYは、ドル/円につられて上げてはいますが、決して強くはありません。

ただし、今の相場が、ドル中心の相場ですので、あまりはっきりした方向性はないものと見ています。

2015/02/07

予想外に強い米雇用統計だが...

ニューヨークダウは、発表された1月の米雇用統計が、失業率が5.7%(予想5.6%)、非農業部門雇用者数が25.7万人(予想22.8万人)、平均時給が0.5%(予想0.3%)と強い内容となり、買いが先行しました。

しかし、その後、大手格付け機関S&Pがギリシャ国債の格付けを1段階引き下げ 「シングルBマイナス」としたことから売りが強まり、結局前日比60.59ドル安の17,824.29ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米雇用統計が強い内容となったことで、このところ後退していた6月頃の利上げ期待が強まり上昇し、暫定値ながら前日比0.138%上げて1.958%で引けました。

原油価格は、発表された米雇用統計が強い内容となったことで買い戻しが強まり、前日比1.21ドル高の51.69ドルで引けました。

金価格は、強い米雇用統計を受け、EUR/USDが下落したため値を下げ、前日比28.10ドル安の1,234.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された強い米雇用統計を受け、ドル/円は119.22近辺まで急騰、EUR/USDは1.1312近辺まで急落(ドル高)となりました。

特にドル/円では、ショート筋のストップロスの集中に加え、米系ファンド筋の積極的な買い上げも見られました。

ドル/円は上昇後高止まりしていましたが、引けが近づくと、ポジション調整から小緩みました。

一方、EUR/USDは、ギリシャ国債の格下げがあったこともあり、安値圏を維持したため、EUR/JPYはやや軟化しました。

予想外に強い米雇用統計に、マーケットは素直に反応したものと思われます。

ただし、ドル/円については、今まで膠着感が強い相場だっただけに、一段のドル高期待も膨らんだものと思われます。

しかし、日足、週足、月足などを見てみますと、今回の上昇によって、新世界に相場が入ったわけではなく、広義のレンジ相場である115円から121円近辺の中での動きに過ぎないものと見ています。

これまで続いたガチガチの117円割れから118円台後半の狭義のレンジ相場が上抜けたとばかりに、ここから買いが強まると、高い持ち値のロングポジションが膨らむ可能性があります。

しかも、昨年12月8日から長期のレンジ相場に入ったとものと見ており、まだまだワンウェイ(一方通行)に相場が進行する地合いではないように考えています。

ヨーロッパ一人旅  (7話中第6話)

翌朝、ザルツブルグを観光しました。

ただ、どんよりとした鉛色の空で、どうも気が進まず、記憶にあるのは、高台にあるお城に行ったことぐらいでした。

ザルツブルグと言えば、音楽祭で有名ですが、その頃はあまり興味がなかったようです。

しかし、今では、元旦はNHKのEテレで中継されるザルツブルグニューイヤーコンサートを視聴するのを楽しみにしています。

お城見物を終えたその足で駅に向かい、スイス行きの列車に飛び乗りました。

ヨーロッパの列車は、動力車が客車を牽引しますので、客車にモーターはなく静かで、しかもユーレイルパスで1等車ですから居心地は抜群です。

列車は、チロル地方に入り、北欧のフィヨルドと同じ深くて広い谷間を、順調に走りました。

途中には、インターラーケンとか、スキーで良く耳にする町を通り過ぎ、谷間が開けてきたと思うと、スイスとの国境となりました。

いったんスイスへ入国後、ドイツとスイスの国境のボーデン湖のドイツ側にあるリンダウへ汽船で向かいました。

リンダウには、湖に浮かぶ島があり、観光地です。

島の中は、可愛い建物が一杯で、また港には、灯台とライオン像が美しくそびえ、素晴らしい町でした。

そのことはよく覚えていて、約10年後、駐在先のロンドンからの自動車旅行でも立ち寄ったほどでした。

未練を残しつつ、スイス側に戻り、チューリッヒ経由でマッターホルンの麓の町ツェルマットに向かいました。

車中で検札に来るスイス国鉄の車掌さんは、カバンを膝より下までたらしているので有名です。

ツェルマットへは、最寄駅から真っ赤な登山電車で登ります。

3月ですが、まだ雪はたっぷりあり、雲の合間にそそり立つマッターホルンが望めました。

ツェルマットには、行きの飛行機で一緒になったスキー旅行のコックさんが逗留しており、教えてもらったコテージの住所を頼りに訪ねていきました。

彼は雪焼けして元気そうで、なおかつ私を覚えていてくれました。

夕食は、もちろんコックである彼の調理した日本食に舌鼓を打ちました。

私の場合、現地の食べ物ばかりを食べていると、お腹を壊しやすく、たまに日本食を食べると直るという体質で、これは今でも変わっていません。

ただし、イタリアのフィレンツェのように、飛び切りおいしいところはその例でないところが不思議なところです。

まあ、お腹が正直なのだと思います。

コックさんから、ここまで来たんだからスキーをしていかなくちゃと勧められ、翌日は終日ヘタながら滑りました。

ツェルマットのスキー場の規模の大きさは圧倒的で、登山電車でスキー場のてっぺんまで行き、そこから滑って降りてきますが、かなり長い距離です。

十分スキーを楽しみ、日本食を堪能し、コックさんにたくさん御礼を言って、南フランスを目指しました。

2015/02/06

お疲れ気味のEUR/USD

EUR/USDは、買戻し基調が強まっています。

たしかに、スイスショックもあり、ECBの量的緩和もあり、またギリシャ総選挙で急進左派連合圧勝もあるなど、いろいろな売り材料があって、売られるだけ売られて、オーバーソールド(売られ過ぎ)になったための戻しだと思います。

まだ、値動きが買い気なところを見るとショートポジションはまだ解消されてはいないものと思われます。

ただ、それでは、EUR/USDは反転上昇するのかと言えば、買戻しでまだ上がる可能性はあったとしても、いずれはまた下がるのではないかと見ています。

動くかドル/円

ドル/円の日足を見てみますと、かなり収束してきており、動き出す可能性があります。

とは言うものの、上げは限られそうです。

一方、下に動いたとしたら、上げ余地よりは下げ余地の方が少しはありそうです。

ただし、貿易赤字下ですので、恒常的に買いは湧いてきますので、突っ込んだら、即利食うことが大事だと思います。

ドリフティング マーケット

Drift(ドリフト)という言葉があります。

意味は漂うということですが、今日のマーケットはまさにそんな感じです。

夜に、米雇用統計の発表があることですし、またそれ以前に結構マーケットも傷んでいるのではないかと思います。

ちなみに、往年のドリフターズ(漂流者)の名称は、この言葉からきています。

米雇用統計が相場の方向性を見出せるか

ニューヨークダウは、原油価格の上昇や製薬大手ファイザーによる企業買収を好感して上昇し、前日比211.86ドル高の17,884.88ドルと4営業日続伸して、1月8日以来、約1ヶ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油価格の上昇や発表された週次の新規失業保険申請件数が27.8万件と予想の29.0万件を下回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.061%上げて1.812%で引けました。

原油価格は、荒っぽい値動きの末、前日比2.00ドル高の50.48ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウも原油価格も上昇したため、逃避買いは一服し、前日比1.80ドル安の1,262.70ドルで取引を終えました、

為替相場では、ドル/円、EUR/USDとも、ショートカバー(買戻し)が続き、ドル/円は117.60近辺、EUR/USDは1.1499近辺まで反発しました。

これを受けて、EUR/JPYも135.16近辺まで反発しました。

日替わりメニュー(日々相場の方向性がコロコロと変わるたとえ)の相場が続いています。

日替わりメニューとなっている理由は、マーケットが投機筋中心で、投資家や実需筋が積極的には参加していないからだと見ています。

そのため、一方向へのフロー(資金の流れ)が生じていないため、投機筋のポジションの偏りの逆にしか相場が動いていないのだと思われます。

金曜発表予定の米雇用統計でも、方向性のある動きになることは、至難の業のような気がします。

2015/02/05

感じる不穏な空気

世界的に金利安になっています。

多くのお客様とお話し、また私自身も、どこかではハイパーインフレ(超インフレ)になることを恐れてきましたが、今の状況は、まさに相場はマーケットの裏を行くという感じです。

これだけ、いろいろなところで金利が低下していくことが意味することは、決してインフレではなく、デフレになるということではないかと、素直に考えようとしています。

それが、為替にどう影響するのか定かではありませんが、マーケットを注意深く見ていったほうが良いように思います。

 

レンジは続くか、どこまでも

レンジ相場になると、昨年の12月半ば頃に思い、コメントでも、「(ドル/円の上昇)相場の変わり目か」と述べたことがありました。

その時は、決してフィーリングでそう思ったわけではなく、レンジ相場に入る局面で見られる典型的な乱高下のパターンを、その時見たためでした。

その乱高下パターンによって、昔、たった3円レンジの相場で、物も言えなくなるほどやられたことがあり、高い本当に高い授業料を払って相場のトレンドとレンジの違いを学びました。

そして、12月のコメントで「相場の変わり目か」と申し上げた時、このレンジ相場は、来年の6月頃まで続くのではないかと思っていました。

マーケットはお疲れ気味?

静かです。

こう毎日、下げたと思えば上がり、上がったと思えば下がるを繰り返していると、確かにやる気はなくなると思います。

このような方向感がはっきりしない上に、明日は米雇用統計発表ともなれば、静観することが賢明だと思います。

こんな相場が、ドル/円では6月頃まで続くのではないかと考えています。

金魚鉢の中の嵐か

ニューヨークダウは、好決算に支援されたものの原油安が重しとなり、前日比6.62ドル高の17,673.02ドルとほぼ横ばいで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油価格が反落したことや、ECBが担保としいるギリシャ国債に関わる特例措置を解除すると発表したことを受け低下し、暫定値ながら前日比0.036%下げて1.756%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計によれば原油在庫の大幅増が継続しており反落となり、前日比4.60ドル安の48.45ドルで引けました。

金価格は、原油価格が反落したことや、中国が預金準備率を引き下げたことから、逃避買いが強まり、前日比4.20ドル高の1,264.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、日本時間午前5時台に、ECBが担保としいるギリシャ国債に関わる特例措置を解除すると発表したことを受け、EUR/USDが1.13台前半まで下落、EUR/JPYも133円を割り込みました。

これを受けドル/円も117円手前まで下押しされました。

全体的に買戻しが進んでいたところに、このニュースが飛び込み、今度はロング筋が投げることになりました。

基本的には、レンジ相場が続いているものと見ていますが、ロングにしたら、上記のような理由で足下をすくわれることもあり、非常にやりづらい相場だと思います。

ただし、このニュースを真に受けて、今度は売ったら踏み上げられるような相場だと見ています。

たとえて言えば、レンジ相場という金魚鉢の中での嵐のようなものだと思います。

明日には、米雇用統計の発表もあることですし、様子見で良いように思います。

2015/02/04

ドル/円、レンジ相場の呪縛

ドル/円の買い気の強さの理由は、マーケットがショートになっているためだと思います。

昨日の東京の後場、116.87まで突っ込んだ過程で、結構ショートになってしまったものと思われます。

加えて、貿易赤字下であるため、恒常的に出ているドル買いも飲み込んでしまったことも、マーケットポジションをさらにショートにさせているものと見ています。

ただし、昨年の2月から7月に掛けてと同じく、相場のサイクルとしては、今は調整期(レンジ相場)だと見ていますので、高いところを買っても一苦労すると思います。

EUR/USD、高止まりの訳

EUR/USDは、昨日の急騰の後、高止まりしています。

この高止まりは急騰後の典型的なパターンです。

つまり、急騰とは、ショート筋の買戻しによって起きたということです。

こうした買戻しの集中の後は、マーケットのポジションはほぼスクエアとなるため、高止まりしてしまうのが一般的です。

 

傷んだマーケット

マーケットは静かです。

昨日のEUR/USDの反発で、相当マーケットが傷んでしまっているように思われます。

こういう時に、一発逆転を狙うと、傷口を広げることになりかねませんので、いったん静観したほうが良いと思います。

休むも相場です。

 

難しい相場だけに慎重さが必要

ニューヨークダウは、ギリシャ債務問題に対する懸念後退や原油相場の急騰を好感して大幅上昇となり、前日比305.36ドル高の17,666.40ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャ債務問題に対する懸念後退や原油相場の急騰を受け大きく上昇し、暫定値ながら前日比0.129%上げて1.793%で引けました。

原油価格は、石油各社の生産削減への期待や、EUR/USDの反発を受け急伸し、前日比3.48ドル高の53.05ドルで引けました。

金価格は、原油価格の反発を受け、ニューヨークダウや米国債利回りが上昇したことから、逃避買いが後退し、前日比16.60ドル安の1,260.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、ギリシャのバルファキス財務相がドイツを訪問し、ドラギECB総裁らと会談するとの一部報道を受け、ギリシャの債務返済をめぐる協議への進展に期待が高まったことが上昇の理由とも言われてはいます。

しかし、実際のところは、相当ショートに傾いていたユーロポジションのアンワインディング(巻き戻し)が大きく出たものと思われ、一時1.1534近辺まで反発しました。

この間、ドル/円は、117円台半ばで揉み合いとなり、その結果、EUR/JPYが135.19近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、ショートカバー(買戻し)で上がった相場で、今の時点では、それほどポジションの偏りはなくなっているものと思われ、目先、高値圏での揉み合いになるのではないかと見ています。

ドル/円は、引き続く方向性がはっきりしないものと思われますので、EUR/JPYも、EUR/USD同様に高止まりとなるものと考えています。

昨日の相場で、損失を出したマーケット参加者も多いものと思われ、損失を取り戻そうと、いずれの通貨ペアでも足の引っ張り合いのような泥仕合になりかねません。

相場が難しくなっていますので、十分な警戒が必要です。

2015/02/03

ドラギの印籠

日足で見ますと、EUR/USDの値動きが収束しており、動き出す気配を感じます。

気になるのは、「ドラギの印籠」です。

これは、私の造語ですが、今回も、ドラギ総裁が率いるECBが1月22日に量的金融緩和の導入を決めたことを、マーケットは従順に受け止め、ユーロを売りました。

しかし、あまりにマーケットの大勢が従順にECBに従ったため、右を見ても左を見ても、皆ユーロショートになっているように思われてなりません。

続、貿易黒字転換説

貿易収支が赤字から黒字に転換するというAエコノミストの見方について、知り合いのBエコノミストと意見交換しました。

Aエコノミストの「このまま原油価格が低位安定すると、2015年は5兆円の黒字になる」という見方について、Bエコノミストは「原油価格が50ドルで安定するとしたら、貿易赤字を8兆円ぐらい押し下げる効果がある」

「つまり、昨年の貿易赤字が約13兆円なので、5兆円ぐらいの赤字になるのではないか」と見ているようです。

そして、Aエコノミストの5兆円の黒字転換説については、かなりアグレッシブな(積極的な)意見だということでした。

貿易収支、赤字から黒字に大転換?

静かなマーケットです。

日経朝刊によりますと、大手証券会社のエコノミストが、もし原油価格が低位で安定すれば、貿易収支は2月にも黒字化し、2015年通年でも5兆円程度の黒字なると予想しているようです。

これが、現実となれば、貿易赤字下のドル高円安から貿易黒字化のドル安円高への大転換となることになります。

原油価格の今後の動向や2014年が12.7兆円もあった貿易赤字が5兆円の黒字に本当になるものか、調べてみたいと思います。

 

大勢の見方が一方向に偏ってはいないか

ニューヨークダウは、発表された1月のISM製造業景気指数が53.5と予想の54.5を下回ったことから下落しましたが、原油価格の上昇につれ反発し、前週末比196.09ドル高の17,361.04ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ISM製造業景気指数は冴えなかったものの、原油の上昇につれて上げ、暫定値ながら前週末比0.024%上げて1.664%で引けました。

原油価格は、下げ一服期待から買われ、前週末比1.33ドル高の49.57ドルで引けました。

金価格は、前週の上げ相場の反動から利益確定売りが強まって下げたものの、押し目では買い意欲も根強く、結局前週末比2.30ドル安の1,276.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された1月のISM製造業景気指数が予想を下回ったことから、ドル/円は117.12近辺まで下げた一方、EUR/USDは1.1350近辺まで一時上昇しました。

しかし、その後ニューヨークダウが上げに転ずると、特にドル/円が117.65近辺まで買い戻されました。

EUR/USDの1時間足を見てみますと、下げづらくなっており、結構ショートが溜まってきているように思われ、上方向に対する警戒が必要です。

ドル/円については、方向感があまりありませんが、ISMの結果で売り過ぎているような気がします。

EUR/USDも、ドル/円も下げづらいとなると、EUR/JPYも少なくとも下げづらいものと思われます。

尚、EUR/USDについては、二番底をつけに行くという見方があることは確かです。

しかし、どうもその見方が大勢を占めていることで、ショートが切れず下がりにくくなっているようにも思えます。

2015/02/02

【2/6】JFX「雇用統計Live!」に出演!!

2月6日(金)22:00~22:40、JFXの「雇用統計Live!」に出演します。

JFX代表取締役社長の小林芳彦氏との短期マーケット解説にご期待ください。

詳しくはこちらのページで ⇒ http://yoshihikotv.blog.fc2.com/

どなたでも、ご覧いただけます。

ドル/円、実需に勝てない投機

今日のドル/円の反発はすごかったと思います。

たぶん、海外勢が、シドニータイムに売り仕掛けしたところを、本邦の輸入企業がガバッと買ってきたため、ショート筋が買戻しに走ったものと思われます。

今日の場合でも、確かに先週金曜時点の日足チャートからすれば、下がっておかしくない格好をしていて、それもあってシドニータイムに売ってきたと思われます。

しかし、輸入企業の買いは旺盛で、安いことをいいことにガバッと買ってこられて、たまらず投機筋は買戻し、また戻りで売った別の投機筋もいたようですが、買いが引かないために買戻しとなりました。

 

ドル/円の買い需要衰えず

ドル/円は、その後も、買い気です。

これが、貿易赤字下のドル/円の需給関係と言っても良いのではないかと思います。

つまり、貿易赤字により恒常的にドル買いが出ているため、下げても押し戻されるということです。

昨年の11月、12月の貿易統計で、原油安により貿易赤字は減少したことは事実で、正直、ドル買い圧力が低下するのではないかと気になっていましたが、今のところそれは杞憂に終わっています。

ただ、タイムラグはあるかも知れませんので、警戒は必要です。

 

買いが湧いてくるドル/円

シドニーで下げて始まったドル/円は、窓埋めの水準である117.40近辺まで、一時戻しました。

やはり、下げると買いが湧いてくる感じです。

弱気になって売ってしまうとつかまる相場です。

EUR/USDは、横ばい推移です。

 

週末の指標悪くドル安円高気味

シドニーでは、先週末比ドル安円高気味です。

先週末発表の米GDP、そして、この週末に発表された中国の製造業PMIが共に悪く、
これを受けて、ドルが売られています。

日本時間午前6時02分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 117.05-07(117.55)
EUR/USD 1.1312-17(1.1284)
EUR/JPY 132.47-50(132.64)

2015/02/01

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これからの展開は(2015/02/01)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

高止まりです。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

1月20日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング50,489枚vsユーロショート235,234枚、ネットユーロショート184,745枚(前回ショート180,730枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング26,526枚vs円ショート91,184枚、ネット円ショート64,658枚(前回ショート77,886枚)です。

ネットユーロショートは高水準なのに対して、ネット円ショートは減少気味で、マーケットの関心が、円からユーロに移ってきていることがわかります。

さて、今週ですが、ドル/円は、過去約2週間、118.00を挟んだタイトなレンジ相場が続きました。

本当に、上がりそうで上がらず、下がろうとして下がらずでした。

これが、まさに貿易赤字下のレンジ相場で、大きくは下がり切らないので、ロング筋は投げず、ただただ時間を掛けての調整が続いているものと思われます。

因み、調整相場のポジション調整には、この時間による調整と値幅での調整があります。

値幅での調整は、急騰・急落によりアゲンスト(不利な)のポジションが投げられることで調整するもので、投げるという痛みは伴いますが、調整は一気に行われるため、トレンド相場への復帰が早くなります。

一方、時間での調整は、あまり大きな調整にはならないため、アゲンストになっても、なかなか投げないことから、あまり痛みは伴わないかわりに、調整に時間が掛かります。

そして、現在の貿易赤字の下では、恒常的にドル買いが発生するため、なかなか下がらないため、時間での調整になるものと思われます。

現状、118.00前後の揉み合いが続いていて、形状的には、日足が収束しており、上げか下げかいずれかに動き出そうとしているように見えます。

ただし、たとえ、どちらかにブレイクしたとしても、まだまだトレンド相場にはなりにくいものと見ています。

個人的には、三山(さんざん、トリプルトップ)に三つ目の山を形成するために116.00近辺まで下がる可能性はあると思っています。

しかし、下がったとしてもそこまでで、たとえば、また116円から118円近辺でのレンジ相場になるのではないかと考えています。

EUR/USDは、1月26日に1.1097近辺まで下げて一番底を見た後は、翌日1.1423までリバウンドした後は、1.12台前半から1.13台後半あたりでの揉み合いとなりました。

形状的には、再度、二番底形成のため下値を試す場面がありそうです。

しかし、EUR/USDは、昨年の5月以来の下落トレンドに変わりはないものの、目先はやや足踏み状態が続くかもしれません。

EUR/JPYは、ドル/円は多少下がる可能性はあると言ってもレンジ相場なのに対して、EUR/USDも揉み合いになる可能性がありますので、EUR/USDと同様に揉み合いになるのではないかと見ています。

いすれにしましても、米雇用統計次第ではあります。

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