これからの展開は(2015/03/01)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
依然高止まりですが、上昇再開の可能性も出てきています。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
2月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング45,511枚vsユーロショート223,247枚、ネットユーロショート177,736枚(前回ショート185,582枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング31,611枚vs円ショート79,123枚、ネット円ショート47,512枚(前回ショート49,091枚)です。
ユーロは、ややネットショートが減りました。
円は、ほとんど変わらずです。
さて、今週ですが、金曜に米雇用統計の発表を控えた週です。
米雇用統計までは、ドル/円は強含む週というのが定説となっていますが、過去3ヶ月を振り返ってみますと、昨年12月は確かにはっきりとした上げの傾向が見られましたが、1月、2月に関してははっきりしません。
しかし、今月に関しては、先週上げて終わっていますので、センチメント的には上値を試そうとするのではないかと思います。
しかも、2月9日以降、118.00すら割らなくなっていることで、下値が切り上がっていることがわかります。
ですので、今週はまず、120.00という心理的抵抗線を上抜こうとするものと思われます。
120.00が上抜ければ、120.50近辺が次のターゲットになると思いますが、これを上抜くかどうかは、金曜の雇用統計を見てからではないかと思います。
いずれにしても、続伸している日経平均株価に対してドル/円の出遅れ感は強く、どこかでこの乖離が修正されるものと見ています。
そして、この修正は、日経平均株価が下がることで起こるのではなく、ドル/円が上がることで起きるのではないかと考えています。
また、1月16日からの日足チャートを見ても、段階的に上げてきており、結構腰の入った上げ相場になるものと思われます。
ただし、今のレンジの上限と見ている昨年12月8日につけた高値121.85近辺を上抜いて、続伸するには、時期尚早だと見ています。
一方、EUR/USDは、二番底を試し始めています。
そして、今週の5日(木)には、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見が予定されています。
EUR/USDに対して、特にドラギ総裁の発言はこれまで絶大であり、今回のECB理事会後の記者会見での発言には注目する必要があります。
発言で、追加緩和に前向きであれば、マーケットは素直に受け入れ、EUR/USDは下落するものと思われます。
EUR/JPYについては、現在ドル高相場になっていますので、EUR/JPY自体には主体性はなく、ドル/円の上げEUR/USDの下げよりも早ければEUR/JPYは上昇するでしょうし、EUR/USDの下げがドル/円の上げより早ければEUR/JPYは下落するものと思われます。