ドル/円、EUR/JPYに押されて反落
ニューヨークダウは、ドル高を嫌気した売りでほぼ全面安の展開となり、前日比332.78ドル安の17,662.94ドルと、2月2日以来約1ヶ月ぶりの安値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが大幅安になった他、ECBの量的緩和の実施によりドイツ国債の利回りが過去最低水準になったことを受け、暫定値ながら前日比-0.069%下げて2.122%で引けました。
原油価格は、EUR/USDが下落したことや、ニューヨークダウが大幅安となったことを受け、前日比1.71ドル安の48.29ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比6.40ドル安の1,160.10ドルで取引を終えています。
為替相場では、ドル/円は、東京タイムに122.02近辺まで上昇しましたが、海外に入り、EUR/USDが続落したことにより、EUR/JPYの売りが強まり、これに押されるように反落し、一時120.92近辺まで下げました。
ドル/円が上値を試していた過程では、昨年12月8日の高値121.84を上抜き、上方向にレンジブレイクかと見たマーケット参加者も多かったことと思います。
しかし、ロンドンタイムに入り、EUR/JPYが強烈に売られことで、ドル/円のレンジブレイクの期待は裏切られました。
つまり、ドル/円での円安傾向とEUR/JPYの円高傾向が真っ向からぶつかり合い、昨日のところはEUR/JPYの円買いに軍配が上がりました。
これにより、EUR/JPYは、1月26日につけた一番底である130.15を下回っており、さらに続落する可能性があります。
その結果、ドル/円も、EUR/USDも共に、さらに下押しされるものと見ています。
尚、ドル/円と相関関係にあるニューヨークダウも米国債10年物利回りも低下していることには、注意が必要です。