FOMC、意外な展開に
ニューヨークダウは、FOMC声明で利上げを慎重に探る姿勢が示されたことが好感され大幅に反発し、前日比227.11ドル高の18,076.19ドルと、約2週間ぶりに18,000ドルの大台を回復して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、FOMCの金利見通しが引き下げられたことから低下し、暫定値ながら前日比0.135%下げて1.916%で引けました。
原油価格は、売りが先行しましたが、FOMCで金利引き上げ期待が後退すると買いが膨らんで上げに転じ、前日比1.20ドル高の44.66ドルで引けました。
金価格は、取引時間内は比較的落ち着いた値動きで、前日比3.10ドル高の1,151.30ドルで終えましたが、時間外取引では、FOMCの金利見通しが引き下げられたことから、利上げ期待が後退し、大幅高となりました。
為替相場では、FOMCでは、「忍耐強く」が削除されたものの、インフレ見通しが引き下げられたことからドル安となりました。
さらに、イエレンFRB議長の記者会見では、「ドル高は低インフレの長期化を意味する」とドル高牽制発言が出て、さらにドルは全面安となり、一時ドル/円は119.30まで急落、EUR/USDは1.1043近辺まで急騰しました。
EUR/JPYもEUR/USDの上昇に連れ、一時131.74近辺まで急上昇しました。
全面的にドル安になったことから、いかにマーケットがドル高を期待していたかがわかります。
まだ、ドル高の調整は続くものと思われ、今しばらく、様子見で良いように思われます。