ドル高懸念だけでは、相場のフローはできないもの
ニューヨークダウは、高値警戒感から続落し、前日比104.90ドル安の18,011.14ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、2年債入札で最高落札利回りが予想を下回ったことから低下し、暫定値ながら前日比-0.041%の1.871%で引けました。
原油価格は、買いが強まりましたが、EUR/USDの売りが強まったことから、上げは小幅に限られ、前日比0.06ドル高の47.51ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの売りが強まったものの、続伸し、前日比3.70ドル高の1,191.40ドルで取引を終えました。
為替相場では、ニューヨークに入り、改めてドル安方向がテストされ、ドル/円は119.22近辺まで下落、EUR/USDは1.1029近辺まで上昇しました。
しかし、ドル売りトライは長くは続かず、その後、一転してドル買いとなり、ドル/円は119.98近辺まで反発、EUR/USDは1.0890まで反落となりました。
EUR/JPYは、EUR/USDの動きをなぞるような動きなり、高値131.51近辺、安値130.35近辺をつけました。
米当局者からドル高懸念が、一昨日も出ていたことから、ドルの調整的な下落への期待感はまだ薄れてはいないものと思われ、再度ドル売りで試してくる可能性はあります。
しかし、それほど大きくドル売り方向に偏るほどにはマーケットポジションはロングにはなっていないように思われ、ドル売りをすればするほど、マーケットはドルショートになるように見ています。