ユーロからの資金流出止まらず
ニューヨークダウは、EUR/USDの続落を受け、米国外で事業展開する企業の収益に対する警戒感が依然強く、前日比27.55ドル安の17,635.39ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ドル高傾向に加えて欧州債券利回りも低下していることから緩み、暫定値ながら前日比、0.023%下げて2.107%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの続落に加え、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に増加していたことから、売りが優勢となり、前日比0.12ドル安の48.17ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが続落したことを受け、連れ安となり、前日比9.50ドル安の1,150.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、121.40-50近辺で横ばい推移でした。
一方、EUR/USDは、戻りらしい戻りがほとんどないままに下落を続け、一時1.0511近辺をつけました。
前日のニューヨークダウが、ドル高懸念から値を下げたことから、昨日、米当局から何らかのコメントがあるかと懸念しましたが特段の発言等はなかったもようです。
EUR/JPYも、EUR/USDに連れて続落し、一時127.62近辺まで下げました。
戻りらしい戻りがないということは、もう投機筋の売買でうんぬんする相場ではなく、投資家筋が、ECBの量的緩和の実施やギリシャの不透明感から、ユーロからドルへ資金を移動し続けているものと思われます。
尚、ドル/円についても、高値圏を維持しており、近い将来、122円近辺をしっかりと上抜いていくものと思われます。
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