期末に向けて、ドルは重い展開か
ニューヨークダウは、発表された2月の米耐久財受注-1.4%と予想の0.2%を大きく下回ったことを受け、景気の先行きに対して警戒感が強まって大幅下落し、前日比292.60ドル安の17,718.54ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、5年債の入札が不調だったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.054%上げて1.927%で引けました。、
原油価格は、EUR/USDが強含みに推移したことを受け続伸し、前日比1.70ドル高の49.21ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの買いが優勢となったことを受け上昇し、前日比5.60ドル高の1,197.00ドルで取引を終えました。
為替相場では、耐久財受注が予想を大きく下回ったことからドル売りが強まり、ドル/円は一時119.23近辺まで下落、EUR/USDは一時1.1015近辺まで上昇(ドル安)となりました。
その後、ややドル高方向に戻したものの、ドルの上値が重い展開が続きました。
また、エバンズ・シカゴ連銀総裁がFRBによる6月利上げの可能性について、低インフレなどの課題を踏まえ、時間をかける必要があると発言し、早期利上げ観測が後退するなど、ドル高調整につながるような発言が米当局者から相次いでいます。
ドル/円は、本邦勢の3月決算の期末も近づいていることから、レパトリ(資金の本国回帰)のドル売りも出やすくなっており、今月末までは重い展開が予想されます。
一方、EUR/USDは、米当局者からの相次いでドル高懸念が表明され、下げづらくはなっていますが、戻りも限られそうです。