ユーロ下落の催促相場か
ニューヨークダウは、利益確定売りが出て続落し、前日比106.47ドル安の18,096.90ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ビッグイベントを木曜・金曜に控え横ばいとなり、暫定値ながら前日比0.002%下げて2.117%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に増加したことから、売りが先行しましたが、50ドル以下は押し目買い意欲も強く押し戻され、前日比1.01ドル高の51.53ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが売られたのに連れ下押しされたものの、1,200ドル以下は底堅く、前日比3.50ドル安の1,200.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表された2月のADP雇用統計が21.2万人と予想の21.9万人を若干ながら下回り、ドル/円は、これを受けいったん119.47まで下落したものの、その後EUR/USDの売りが加速(ドル買い)すると、119.80近辺まで反発しました。
EUR/USDは、欧州各国のサービス業購買担当者景況指数(PMI)の弱い内容を受けて売りが加速し1.1061近辺まで下げ、2003年9月以来約11年6ヶ月ぶりとなる1.10ドル台後半をつけました。
EUR/JPYは、EUR/USDの下げに連れて、132.40近辺まで下げ続けました。
EUR/USDは、昨日既に、それまでの一番底であった1.1097近辺を割り込んでおり、ユーロに対するベアリッシュトーン(弱気ムード)は、、本日のECB理事会、並びにドラギECB総裁の記者会見に向けてさらに強まる、いわゆる催促相場(※)になる可能性があります。
従って、EUR/USD、EUR/JPYについては、更なる下落に備えておく必要がありそうです。
(※:マーケットが当局に金融政策の変更を催促する相場)