ユーロとドルの対比、鮮明に
ニューヨークダウは、発表された2月の米雇用統計では、失業率が5.5%(予想5.6%)、非農業部門雇用者数が29.5万人(予想23.5万人)といずれも予想より改善されたことを受け、FRBによる利上げ時期が早まるとの見方が強まって売られ、前日比278.94ドル安の17,856.78ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、強い米雇用統計を受け利上げ観測が高まり、暫定値ながら前日比0.130%上げて2.246%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比1.15ドル安の49.61ドルで引けました。
金価格は、強い結果となった米雇用統計を受け、EUR/USDが売られ、それに連れて下げ、前日比31.90ドル安の1,164.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表された良好な米雇用統計を受けドルは全面高となりました。
ドル/円は、121.28近辺まで上昇しましたが、121.00以上にあった売りオーダーを飲んでしまったせいか、その後120.61近辺まで反落しました。
EUR/USDは、下落を続け、一時1.0841の安値をつけた後も、安値を維持しました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて下げ、引け際には一時130.88近辺をつけました。
ドル/円は、高値を維持しきれず反落となりました。
それに対して、EUR/USDやEUR/JPYは下げた後も安値圏を維持しており、米雇用統計の結果が与えた影響は量的緩和をしたばかりのユーロのほうが円より大きかったことがわかります。
来週初は、EUR/USD、EUR/JPYはさらに下落するものと思われます。