ドル/円、ロンドンの出方は?
ロンドン勢は、下がっているから、マーケットはショートと見てくるのではないかと思われます。
したがって、ドル買い先行で、入ってくるのではないかと見ています。
しかし、それでも、上がり切れなければ、今度は本当に売ってくるものと思われます。
ただし、値動きからすると、なにかつかみどころのない、言い換えれば、買いで頑張っているという感じのしないフワフワした買いサイドに無理矢理売りを打ち込んでいるような感じがしてなりません。
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ロンドン勢は、下がっているから、マーケットはショートと見てくるのではないかと思われます。
したがって、ドル買い先行で、入ってくるのではないかと見ています。
しかし、それでも、上がり切れなければ、今度は本当に売ってくるものと思われます。
ただし、値動きからすると、なにかつかみどころのない、言い換えれば、買いで頑張っているという感じのしないフワフワした買いサイドに無理矢理売りを打ち込んでいるような感じがしてなりません。
EUR/USDには、以下のような、強い移動平均線のレジスタンスがあります。
25週間移動平均線 1.1484近辺
5ヶ月移動平均線 1.1288近辺
90日移動平均線 1.1193近辺
これらを上抜いていくのは、かなりのパワーが必要ですが、もしギリシャのユーロ離脱が現実のものになった場合、大々的なアンワインディング(unwinding、巻戻し)が起き、これらレジスタンスを上抜いていくものと見ています。
昨日の米GDPの予想外の悪さには、かなり相場に影響を与えているようです。
つまり、米国経済は予想より悪く、ユーロ圏は予想より良いという、見方が強まっています。
そのため、ドイツ国債は売られ(利回り上昇)、EUR/USDは買われ、DAXは売られました。
明らかに、今までの巻き戻しになっています。
ドル/円は、クロス円の買いに支えられましたが、東京ではいったん緩んでいます。
ニューヨークダウは、発表された米第1四半期実質GDP・速報値が0.2%と予想の1.0%を大きく下回ったことから売りが優勢となり、前日比74.61ドル安の18,035.53ドルで取引を終えました。
尚、FOMC声明に対しては、はほぼ予想通りの内容と受け止められ、反応は限定的でした。
米国債10年物利回りは、米第1四半期GDPが予想を大きく下回ったものの、特殊要因との見方から反応は限定的で、暫定値ながら前日比0.040%上げて2.043%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想ほどには増加していなかったことから上昇し、前日比1.52ドル高の58.58ドルで引けました。
金価格は、ここのところ、やや急な相場上昇が続いた後とあって、目先の利益確定売りが先行し、前日比3.90ドル安の1,210.00ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、米GDPが予想を大きく下回ったことから下落し、さらにEUR/USDが急進したことから続落となり、一時118.60近辺下落しました。
しかし、FOMC声明が発表され、利上げのタイミングは経済指標次第とし、6月の利上げも除外されず、市場が予想していたほどハト派的でなかったため買い戻され、119円台回復しました。
EUR/USDは、上値トライが活発化し、一時1.1188近辺まで急騰し、その後は、1.11台前半にやや緩みました。
EUR/JPYも、EUR/USDの上昇に追随し、一時132.89近辺まで上昇し、その後132円台半ばに落ち着きました。
ドル/円は、売られても売られても、戻してきていますので、相当に底堅くなっているものと思われます。
EUR/USDは、ユーロ買いが本格化してきており、この流れは続くものと思われます。
EUR/JPYは、昨年12月以来の下落(ドル高円高)が、上昇(ドル安円安)に転換してきているものと思われます。
昨日のEUR/USDの高値は1.0991で、1.1000を突破することはできませんでしたが、今日は、再度1.1000突破を、これからのロンドンあるいはニューヨークで狙ってくるものと思われます。
その前の段階のアジアタイムに、やや下げてきているのは、むしろポジションがロングに偏らず、上値を試すのには良いのではないかと見ています。
今日のロンドンも、いつものように、下が堅いか、上が重いか、試してくるものと思われます。
昨日もそうでした、ともかくロングではないかと、下を先に攻めてくるのではないかと見ています。
ドル/円の下が堅いのは、よく承知していますが、いったん下がるのではないかと見ています。
というのも、戻りがほとんどなくなってきていることが気になっています。
たぶん、下が堅いと見て買い下がっているマーケット参加者が多く、マーケットのポジションがロングに偏っているものと思われます。
さらに、5、10、25、90日と言った複数の移動平均線もさらに収束し、動き出す可能性を示しています。
マーケットは、閑散としています。
ドル/円も、EUR/USDもやや重くなっています。
そのため、EUR/JPYが、重くなっています。
アジアタイムは、あまり動きは出そうもありません。
ニューヨークダウは、製薬大手のメルクやIBMが大幅上昇して相場を牽引し、前日比72.17ドル高の18,110.14ドルで取引を終えました、
米国債10年物利回りは、売りが優勢となったため上昇し、暫定値ながら前日比0.079%上げて2.000%で引けました。
原油価格は、様子見ムード強い中、小反発し、前日比0.07ドル高の57.06ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比10.70ドル高の1,213.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表された4月の米消費者信頼感指数が95.2と予想の102.5を下回ったことから、ドル売りが強まり、ドル/円は118.77近辺まで下げる一方、EUR/USDは1.0990近辺まで上昇しました。
EUR/JPYも、EUR/USDに連れて上げ、130.69近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、買戻しと思われる買いが、先週に引き続きでているもようです。
そのEUR/USDの上昇(ドル安)に連れて、ドル/円は下げていますが、ここからさらにすんなりと下がるのは難しいのではないかと見ています。
「ギリシャのユーロからの離脱」の続きですが、それが6月前後に発生した場合、EUR/USDが想像以上に上昇する可能性があります。
なぜなら、欧米勢の中間決算は6月末であり、その決算に伴って既存のポジションを手仕舞う反対取引(ショートであれば買戻し)が5月中旬から6月初旬に掛けて行われます。
そして、今年の場合、マーケットに残っているポジションは、大きなユーロショートです。
そこに、ギリシャのユーロ離脱が加わったら、予想をはるかに超えるユーロ高になる可能性は十分あります。
ユーロ圏の目の上のたんこぶは、ギリシャだけのようです。
既に、ユーロ圏の景況感も良くなってきています。
しかし、シカゴIMMポジションのユーロのネットショートは、4月21日現在で214,645枚と膨大です。
もしも、こんな時に、ギリシャが離脱したら、ユーロ高が一気に進む可能性があります。
全体的に、静かです。
あえて言えば、EUR/USD、EUR/JPYが重くなっています。
しかし、ファンド筋のユーロのポジション調整が、ここのところ出ているようですので、あまり下げについていきたくはありません。
ドル/円も119.00以下は堅そうです。
ニューヨークダウは、28日、29日に開かれる米FOMCを控えて利益確定売りが優勢となって反落し、前週末比42.17ドル安の18,037.97ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ギリシャ政府が交渉チームを再編すると発表したことで上昇して始まりましたが、その後、今週の米GDPやFOMCを控え上げ幅を縮小し、暫定値ながら前週末比0.013%上げて1.922%で引けました。
原油価格は、サウジアラビアが原油生産に積極的な姿勢を表明し、供給超過懸念から売られ、前週末比0.16ドル安の56.99ドルで引けました。
金価格は、ギリシャの債務問題への警戒感から、逃避的に買われ、前週末比28.20ドル高の1,203.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムに格付け大手フィッチの日本国債格下げの報道が伝わり、一時119.43近辺まで上昇しました。
しかし、それ以上には伸びず、ニューヨークに入って反落に転じ、118.90近辺まで下げ、その後、119.00-10近辺に落ち着きました。
EUR/USDは、ロンドンタイムからニューヨークオープンに掛けて下を試され、一時1.0819近辺まで下げましたが、ギリシャ政府がEUなどとの協議の交渉チームメンバーを入れ替えたことが好感され、一時1.0926近辺まで上昇後1.0880-90近辺に落ち着きました。
EUR/JPYは、一時129.98近辺まで上昇後、129.60-70近辺に落ち着きました。
ドル/円は結局横ばい、EUR/USDは着実に上昇となりました。
今週は、確かに、FOMC等イベントが続くことから、なかなか攻めにくい週ではありますが、ロンドン、ニューヨークタイムの動きを見ますと、たとえばドル/円で申し上げれば、ロンドンでは、フィッチの日本国債格下げを材料にドル買い、しかし、ニューヨークに入って、ニューヨークが仕掛けに入る日本時間午後11時からはロング崩しに出るなど、日中としてはアクティブに動いています。
こういった動きが、目先続くのではないかと思われます。
EUR/USDについて、今日のロンドンで注目したいのは、先週木曜、金曜と、連日大きく買ってきた、ロング・ターム・プレーヤーが、再び買いでマーケットに参入してくるかということです。
彼らのユーロショートの手仕舞いという仮説が正しければ、今日もまた買ってくるものと思われます。
そうしたビッグプレーヤーの動きに注意しておかなければならない中間決算の季節になってきているものと見ています。
過去にも、たとえば2010年のように、ユーロ危機によって、ユーロが売りまくられていた時にも、中間決算を控えた6月初頭に、相場は決算処理のために、下げから上げに切り替えしたことがありますので、無視できません。
ドル/円は、今、押し目買いの段階にあるものと思われます。
このまま、押し目買い方針で買い下がると、そのことを、ロンドンは見逃さないものと思われます。
結局、ロングになって、投げさせられて、ショートになってという、一連の儀式をすることが反発するためには、必要なのではないかと思います。
つまり、ショートにならなければ、反発力は出てこないと思います。
(手違いから、記事がアップされていませんでした。大変申し訳ありません)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、高値圏でやや重くなっています。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
4月21日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング46,821枚vsユーロショート261,466枚、ネットユーロショート214,645枚(前回ショート212,347枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング51,520枚vs円ショート65,968枚、ネット円ショート14,448枚(前回ショート23,070枚)です。
ユーロは、高水準を維持しています。しかし、週後半、買戻しが強まっており、ネットユーロショートは減っている可能性があります。
円は、さらにネットショートが減り、ほぼスクエア(ノーポジ)に近い状態です。
さて、今週ですが、まず、気になったのは、4月21日時点のシカゴIMMのネットの円ポジションがたったの14,448枚しかないことです。
つまり、ほとんどポジションの偏りがない状況です。
そんな中で、今週の29日(水)にはFOMCが開かれ、米国の金融政策が決定され、翌日30日(木)には日銀の金融政策会合において、日本の金融政策が決定されます。
これにより、日本の機関投資家や公的年金の運用者が、たとえば、米国が利上げになり、日本が据置きあるいは緩和をすることになれば、もちろんドル買い円売りになるものと思われます。
しかし、最近出てくる米経済指標も芳しくないことから、米国の利上げの可能性は低い一方、日本の利下げの可能性も低いということになれば、結局、日米金利差に変化はなく、ドル/円相場は、ドタバタしても、結局は動かないことも考えられます。
ただし、ドル/円の日足の、5、10、25、90日の移動平均線が収束し、かつ下向きになっていることも事実です、
テクニカル的に、一転して海外勢が下を試してくる可能性はあります。
しかし、輸入企業だけでなく、既に申し上げましたように、日本の機関投資家や公的年金の運用者が買いで待っている可能性は極めて高く、そこを売り込めば、反発力を生むことになるものと思われます。
尚、なぜ今、日本の機関投資家や公的年金の運用者が外債・外株運用に走っているかと言いますと、たとえば、円債の10年物利回りが、先週金曜時点でも、0.285%まで低下しており、運用難になっているためです。
このため、3月の貿易収支は単月で黒字になり、貿易収支からのドル買いは止まってきている一方、こうした投資家筋からのドルをはじめとする外貨運用の意欲が出ているわけです。
したがって、引き続き下がれば買いは出てくるものと思われ、テクニカル的に下がると言っても、下がりきらないものと見ています。
動き出すタイミングが来れば、ドル高に向かうものと見ています。
EUR/USDも、4月21日時点のシカゴIMMのネットのユーロポジションは、214,645枚と依然として高水準です。
そして、先週後半、かなり力強く買われています。
これは、ロング・ターム・プレーヤー(長期にポジションを保有する大口のトレーダーやファンドマネージャー)が、早めではありますが、中間決算を、ファンドであれば5月末、金融機関なら6月末に控えて、手仕舞に入ってきている可能性があると見ています。
彼らの持つポジションは、たとえばユーロで言えば50億ユーロあるいはそれ以上とすさまじく大きく、ポジションを持つ段階でも1週間がかりなら、手仕舞う時も1週間がかりというプレーヤーですので、先週木曜、金曜で、手仕舞いが終わったとは言い切れないと見ています。
手仕舞いの時期が早めなのは、あくまでも彼らの相場観として、少なくとも中間期末までは、もうあまり下がらないのではないかと見ているのではないかと思われます。
ドル/円が機関投資家等の買いで下がりきれず、またEUR/USDが、ビッグプレーヤーの中間決算に向けての手仕舞いがそろそろ始まっているということが正しければ、EUR/JPYの下げも限られ、むしろ反発する可能性があるのではないかと見ています。
東京らしく、ドル/円は下がっているので買い、EUR/USDは上がっているので売りから入ってきました。
しかし、それによって、ドル/円はロングになり反落、EUR/USDはショートになりやすく反発しやすくなるものと見ています。
ドル/円は売り込んでショートになり、EUR/USDは買い上げてロングにならなければ、反転は難しいと思います。
ドル/円がそう言っている間に既に下げ、EUR/USDは上げてきています。
シドニーでは、ドル/円がやや軟化しています。
そのため、EUR/JPYも緩んでいます。
EUR/USDは、先週末とあまり変わってはいません。
日本時間午前5時35分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 118.83-90(118.95)
EUR/USD 1.0863-68(1.0867)
EUR/JPY 129.12-21(129.26)
ニューヨークダウは、マイクロソフトやグーグルといった主要IT企業の四半期決算を好感した買いが入り、3営業日連続上昇し、前日比21.45ドル高の18,080.14ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された3月の米耐久財受注(輸送除くコア)が-0.2%と予想の0.3%を下回ったことから利上げ期待が後退し低下して、暫定値ながら前日比0.047%下げて1.911%で引けました。
原油価格は、年初来高値圏に上昇したことから、利益確定売りが強まり、前日比0.59ドル安の57.15ドルで引けました。
金価格は、欧米株式相場が総じて堅調に推移したことから、逃避買いが後退し、前日比19.30ドル安の1,175.00ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、4月30日の日銀金融政策決定会合での追加緩和を期待していた米系ファンドが、ドル/円の木曜以来の反落を受け、手仕舞ってきたものと思われます。
ドル/円は、一時118.83近辺まで下落しました。
EUR/USDは、長期にショートポジションを保有してきたロング・ターム・プレーヤーの買戻しが出ているもようで、結局高値圏で引けました。
EUR/JPYは、ドル中心の相場だったこともあり、129.00~130.00中心に方向感のない動きが続きました。
長短のプレーヤーにかかわらず、手仕舞い中心の相場でした。
ドル高方向のトライに失敗しているだけに、今度はドル安方向を試すことになると思われます。
昔、ドイツのフランクフルトにある銀行のディーリングルームを訪ねたことがあります。
その理由は簡単で、その銀行がマーケットで激しくディーリングをやっていることで有名で、どんな人がディールしているのか会ってみたかったからです。
そして、そのディーリングルームで、その激しくディーリングをしている本人に会うことが出来ました。
ただし、紹介される前に、彼の部下から、「今から彼を紹介するが、絶対に彼の座っているディーリングデスクの後ろに立たないでくれ。彼は、彼のポジションを他人に見られることに非常に神経質だ」と説明がありました。
そして、実際に彼に会うことになったわけですが、ギョロ目のおじさんでした。
しかし、いったん相場の話になるとさすがに鋭く、ビシビシと相場はこうだと語ってくれました。
チラッと彼のディーリングデスクをみましたが、ポジションが表示されているらしいPCがあり、正直どんなポジションを持っているのか興味がそそられましたが、彼の部下から厳しく釘をさされていましたので見ませんでした。
ディーラーは、それぞれに癖があります。
私の同僚のディーラーのように、まだブローカー(外為仲介業者)とのやりとりがスピーカーとマイクだった頃、ロックでも聞くようにボリュームを全開にしているのがいると思えば、逆にドイツのデュッセルドルフのディーラーのようにささやきにしか聞こえないほどボリュームを絞っている人もいました。
また、米西海岸のディーラーのように、自宅のベッドの脇にもブローカーからのプライシングが流れるスピーカーを置いて寝ているのもいたりして、離婚しはしないかとこちらが心配するほどでした。
こういったエキセントリック(変人的)な連中が、マーケットには五万といますので、いろいろなことが相場で起きて当り前かもしれません。
マーケットも、レンジ内の動きになってきていますが、同時に、ドル/円もEUR/USDも動きが収束してきている事実を忘れてはならないと思います。
相場が大幅に動く原因は、動かないと見る油断や、虚を突かれるような事態の発生によります。
最近では、1月15日に発生したスイス・ショックで、SNB(スイス中銀)が、2011年9月に設定したEUR/CHFのスイスフラン上限であった1.2000を、全く前触れなく、同日撤廃し、なんとたった30分間で、あくまでも推定ですが、EUR/CHFは3950ポイント、USD/CHFは3000ポイントの急落、CHF/JPYは47円の急騰となりました。
こうしたことが、最近でも起きていますので、現在、ドル/円、EUR/USDが共に収束していることを、真摯に受け止めることが必要です。
昨日、東京、ロンドン、ニューヨークと巡って見て思ったことは、ひとつには、ドル/円の上値が異様に重たかったことです。
そして、もうひとつには、EUR/USDの下値がこれまた非常に堅く、ドル/円は反落、EUR/USDは大きく反発となりました。
また、ドル/円は上値でだれが売っているのか、EUR/USDは下値でだれが買っているのか、よく見えないところが不気味です。
経験則から言えば、こうした売り手、買い手の顔が見えないマーケットは、要注意です。
全体的に小動きです。
ややドル買いが強まっています。
しかし、昨日の海外で、EUR/USDのショートの買戻しが大きく入り、またドル/円のロングの投げも出て、全体的にマーケットが傷んでいる感じです。
これから、相場動くような材料が出てこないとは限りませんが、フレッシュなニュースや材料が出てこないと、今日は静かなマーケットが続く可能性があります。
ニューヨークダウは、原油価格上昇を受けて企業業績の先行きに対する安心感が広がって続伸し、前日比20.42ドル高の18,058.69ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数は29.5万件(予想28.7万件)そして3月の米新築住宅販売件数は48.1万件(予想51.5万件)といずれも予想より悪かったことから低下し、暫定値ながら前日比0.037%下げて1.942%で引けました。
原油価格は、サウジアラビアがイエメンへの空爆を再開したと伝わったことから、地政学リスクが高まって買いが強まり、前日比1.58ドル高の57.74ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比7.40ドル高の1,194.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、再三上値突破を試しましたが、上は120.09近辺がやっとで、その後は、ドルロングポジションの調整に119.42近辺まで下落しました。
EUR/USDは、ロンドンオープン直後、1.0666近辺まで売り込まれましたが、下げきれず、その後は終日買戻しが続き、一時1.0845近辺まで反発しました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、127.87近辺まで下げた後反発に転じ、一時129.67近辺まで反発しました。
相場のレンジブレイクへの期待感が先走りしてしまったことが、ドル/円ではover-bought(オーバーボート、買い過ぎ)、EUR/USDではover-sold(オーバーソールド、売り過ぎ)となり、そのunwind(アンワインド、巻き戻し)が相場を動かしました。
気持ちが先走って、相場がついてこない状況で、ここは冷静な対応が必要なようです。
ドル/円は、これから試練の時間です。
何も特別のことではなく、これからいつものようにロンドン勢に試されることになります。
今日は、いつも以上に、東京・アジア勢のポジションはわかりやすく、それは、ドル/円のロングになっているものとロンドン勢は見ることになると思われます。
従って、ロンドンは、東京タイムにできたドル/円ロングを潰すため、売ってくるものと思われこれ、この試練を乗り越えられるかが、大きな課題です。
ドル/円は、120円台に乗ってきました。
日足の、5、10、25、90日の各移動平均線が収束し、そして、昨日のニューヨーククローズで、日足が上限である119.66近辺の25日移動平均線を突破して引けました。
昨日発表の3月の貿易収支が単月で黒字だったことは、今後の貿易収支の推移には注目しておかなければならないとは思っています。
しかし、先週から今週月曜までの下値トライが失敗に終わったことから、目先の方向としては、上方向ではないかと見ています。
ドル/円は、日経平均が堅調なこともありますが、追加緩和期待が強まっていることもあって、買い気が強くなっています。
ドル/円の買い手としては、外人勢が緩和期待で盛り上がりを見せています。
日本人は、冷めた目で見ているようです。
ユーロは、やや重くはなっていますが、レンジ内に止まっています。
ニューヨークダウは、発表された3月の米中古住宅販売件数が519万件と予想の503万件を上回ったことや、中国政府が銀行カード決済を外資企業にも認めると報じられ、クレジットカード大手ビザが急上昇したことも寄与し、前日比88.68ドル高の18,038.27ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された3月の米中古住宅販売件数が予想を上回ったことやニューヨークダウ堅調を受け、暫定値ながら前日比0.075ドル高の1.983ドルで引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅増となったことから売りが優勢となり、前日比0.45ドル安の56.16ドルで引けました。
金価格は、発表された3月の米中古住宅販売件数が予想を上回ったことから、ニューヨークダウや米国債10年物利回りが上昇したため売られ、前日比16.20ドル安の1,186.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円はいったん119.35近辺まで下押ししたものの下がりきらず、反発となり、一時119.96近辺まで上昇し、その後も高値圏を維持しました。
EUR/USDは、1.0800近辺まで買い上げられましたが、それ以上には伸びず、一時1.0708近辺まで反落しました。
EUR/JPYは、128円台で、揉み合いでした。
ドル/円は、収束していた5、10、25、90日の移動平均線の上限である119.69近辺の25日移動平均線を上抜いてのニューヨーククローズとなりました。
目先、120.00近辺には売りが控えているもようですが、下値を固めながら上昇を続けるものと思われ、押し目買い方針で良いように見ています。
EUR/USDは、上値は重く下押しするものと思いますが、大きな動きになるかといえば疑問です。
EUR/JPYは、あまり方向感ありません。
ル/円の、5、10、25、90日の移動平均線が、さらに収束しています。
下限が5日移動平均線で119.29近辺、上限が25日移動平均線で119.68近辺と、値幅にして39銭しかありません。
もう、それ程、時間を掛けずに、レンジブレイクするものと思われます。
それでは、どちらにいくのかですが、私自身は、引き続き上方向だと見ています。
既にご案内のように、3月の貿易収支は、2年9ヶ月ぶりに単月ベースで2293億円の黒字となりました。
私のように、貿易赤字だからこそ、円安が進むと主張してきたものとしては、単月とはいえ黒字になったことは気になります。
しかし、相場に実際に影響してくるのは、12ヶ月連続とか、年間の黒字額が4~5兆円にならないと、為替相場にはっきりとした変化は出て来ないものと見ています。
また、ここにきて、円債の利回りが低下したことから、国内の機関投資家、公的運用機関が運用難となり、対外投資に腰を入れてきていることも確かで、貿易収支の赤字後退を、投資家筋の対外投資の増加が肩代わりする形になる可能性がありますので、このあたりも見ていく必要があります。
ドル/円は、119.50近辺で、戻り売りが膨らんだようで、下がりづらくなっています。
EUR/USDは、やや重くなっています。
尚、先ほど発表された3月の貿易統計速報(通関ベース)によりますと、貿易収支は2293億円の黒字(前年同月は1兆4501億円の赤字)でした。
貿易収支が単月ベースで黒字になったのは2年9ヶ月ぶりでした。
ただし、ドル/円相場に反応はありませんでした。
ニューヨークダウは、さえない大手企業の第1四半期期決算を受けて反落し、前日比85.34ドル安の17,949.59ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、年内に利上げが実施されるとの見方は根強く上昇し、暫定値ながら前日比0.019%上げて1.909%で引けました。
原油価格は、翌日発表の米週間石油在庫統計で、原油在庫が増えるとの見方が多く売りが優勢となり、前日比1.12ドル安の55.26ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが上昇したことを受けて上げ、前日比9.40ドル高の1,203.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、浜田内閣参与(イェール大学名誉教授)が、「(エネルギーと食品を除いた指数の)コアコアでも(物価目標を)達成できないのであれば追加緩和をする必要がある」と発言したことを受け、ロンドンタイムに、119.80近辺まで上昇しました。
その後、ニューヨークに入り、いったん119.31近辺まで緩んだものの、再び119.83近辺まで上昇するなど、振れは激しかったものの、買い気の強いマーケットとなりました。
一方、EUR/USDは、ロンドンタイムに1.0659近辺まで下落したものの、その後反転し、一時1.0781近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ロンドンタイムに127.45近辺まで下げた後反発し、ニューヨークタイムには、128.77近辺まで上昇しました。
浜田内閣参与は、4月13日には「120円はかなり円安」「105円くらいが妥当」、翌14日には今度は「120円は容認できる」と発言、そして昨日は、今度は追加緩和に言及と市場を混乱させるばかりです。
昨日の、ロンドン以降の相場は、同氏の発言に、相場全体が振り回された感があります。
当局側の発言の一貫性のなさは、市場を困惑させ、さらに市場の反乱を呼ぶ恐れがありますので、十分な警戒が必要だと思われます。
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タイトルは「相場の時間割」です。
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☆月刊 ネットマネー 6月号
ドル/円は、今日の東京で、いつになく買い気の強い状態が続いています。
それだけに、これからのロンドン勢の出方が注目です。
基本的に、ロンドン勢が考えることは、いつもと同じで、上がっているから東京・アジア勢はロング、したがって売りだということで、激しく売ってくるものと見ています。
しかし、もしその論理で売っても、それでも下がりきれなければ、一転して買ってくるものと思われます。
今度の米雇用統計の発表は、5月8日(金)になるようで、こうなると、それまでの約3週間を、なにをよりどころにして、相場は動くのだろうかと思います。
確かに、4月30日に日銀の金融政策決定会合がありますが、下馬評では、追加緩和もないようです。
しかも、日本では、4月29日(水)、5月4日(月)、5月(火)、6日(水)のゴールデンウィーク、欧州大陸では、5月1日(金)がメーデーと祝日が続きます。
しかし、この間、ロンドン勢、ニューヨーク勢は、休まずいますので、可能性として一番あり得るのは、材料難から方向感定まらないマーケットの中で、投機的な売り買いに終始する可能性が高そうです。
東京は、午前9時になって、ドル/円の買いになっています。
これまで、東京の朝9時台の動きの逆方向に、その後動く傾向があります。
それだけに、午前9時台の動きは、ネガティブインディケーター(逆指標)にかなりの確率でなると言えると思います。
ネガティブインディケーターになる理由は、この時間帯、多くのマーケット参加者が、画一的に相場を見、同じようなポジションを持つため、短時間にポジションが一方に偏るためだと思われます。
ニューヨークダウは、中国の追加金融緩和を好感した欧州株の上昇を引き継ぎ大幅反発となり、前週末比208.63ドル高の18,034.93ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウの大幅反発を受けて上昇し、暫定値ながら前週末比0.018%上げて1.884%で引けました。
原油価格は、ニューヨークダウの大幅上昇を受けて上げ、前週末比0.64ドル高の56.38ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下げを受けて下落し、前週末比9.40ドル安の1,193.70ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、買い下がるとそれを切らせようと売り込まれるものの、売り込み過ぎると大きく反発するという、マーケットポジションの偏りの逆に逆に相場は動いています。
しかし、力を込めて売られるよりも、上げには自然な反発力があるように思います。
ただし、日足ベースでは、まだまだ上値は重く、買うにしても、よく引きつけることが大事だと思います。
一方、EUR/USDは、上値が重いという印象は拭えません。
昔、米貿易収支が月間最注目の指標でした。
ひとたび、発表されると、ブローカー(仲介業者)が、プライスを、たとえば、「ちょうど!、ちょうど!」とか、「ゴマル!、ゴマル!」といった具合に、怒鳴るようにスピーカー越しに伝えてきました。
「ちょうど!、ちょうど!」とは、たとえば、「120.00-121.00!」、「ゴマル!、ゴマル!」とは、たとえば、「119.50-120.50!」という1円スプレッドでした。(たまに、2円スプレッド)
こうしたプライスを叩いていかないと相場に乗り遅れてしまうようなボラタイルな(激しい)マーケットでした。
しかし、いつ何時、もっとボラタイルなマーケットがやってくるかわかりませんので、普段から心構えはしておく必要があります。
ドル/円は、膠着気味で、また方向感もはっきりしませんが、こういう、先行き不透明な時こそ、長期チャートを見てみることが大事です。
ドル/円の月足チャートを見てみると、高値圏での横ばいは、昨年の12月から始まり、今月で5ヶ月目になっています。
特に、先月、今月は、値動きが収束してきており、これはむしろ、相場が動き出すタイミングが近づいていることを示していると見ています。
それでは動き出す方向ですが、シカゴIMMポジションでも、円ショートポジションは極めて少ないこと、そしてロングが少ないことから急落はしないものと思われること、しかも、月足は、形状的にも、下値が切り上がってきていることから、結局は上がるのではないかと見ています。
ドル/円は売り、EUR/USDは買い、つまりドル安気味となっています。
中国当局が、株式を空売りするための貸株を機関投資家に対して認めるという、週末の報道も響いているようです。
ただし、ドル/円の下値も堅く、EUR/USDの上値も重く、すんなりとは、ドル売りにはならないように思われます。
ダルな(鈍い)マーケットです。
シドニーでは、ユーロが強含みです。
ドル/円は、先週末とあまり変わってはいません。
日本時間午前5時22分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 118.93-99(118.95)
EUR/USD 1.0821-25(1.0805)
EUR/JPY 128.73-80(128.51)
4月21日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後7時45分~)に出演致します。
題名は、「欧米中間決算 為替相場への影響」です。お楽しみに。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、ドル高懸念から反落しました。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
4月14日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング45,264枚vsユーロショート257,611枚、ネットユーロショート212,347枚(前回ショート215,258枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング54,783枚vs円ショート77,853枚、ネット円ショート23,070枚(前回ショート24,449枚)です。
4月14日時点では、ユーロも円もほとんど前回と変わりませんが、その後ドル高懸念が再燃しているため、特にユーロのショートが若干減っている可能性があります。
さて、今週ですが、ドル/円とユーロ/ドルの日足を見て、一見同じように見えます。
まず、ドル/円ですが、5、10、25、90日の移動平均線は収束し、なおかつ下向きになっていることです。
しかも、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値に間の太い部分)が、収束した複数の移動平均線の中でも一番下にある、現在119.28近辺にある90日移動平均線を下回ってきています。
そして、現在119.31近辺にある5日移動平均線が前述の90日移動平均線を、今週初めには上から下に抜けてくるものと思われます。
つまり、チャートで見ると、非常に下げやすくなっています。
しかし、先週金曜も、かなりしつこく下値を試したものの、買いも引かず、下値はサポートされています。
また、先週14日時点のシカゴIMMポジションのネットの円ショート23,070枚、言い換えれば、ほとんどポジションがないも同然の状況です。
これでは、円ショートの投げで、円高方向に走るということも難しいものと思われます。
ただし、ドル/円は下げにくいという見方が広まって、ドルを買い下がるようになると状況は変わってきます。
値頃感から、押し目買いによってドルロングが増えてくると、一転して下がりやすくなるものと思われます。
さらに、ロング筋の投げを狙った売りが強まると、マーケットはショートになり、やっと反発力が出てくるものと見ています。
要は、この買い下がってロングになり、ロングの投げが出て、今度はショートになるという一連の儀式を行わないことには、反発力も出てこないのではないかと見ています。
EUR/USDも、ある意味、同じように見えます。
テクニカル的には、1.0691近辺にある5日移動平均線が上向き、同じく上向きになってきている現在1.0781近辺にある25日移動平均線を下から上に上抜こうとしてきている上に、先週金曜の段階で日足の実体が25日移動平均線を上抜いて引けており、テクニカル的には買いになってきています。
今のところ上値が重いところは、ドル/円の下値が堅いところと似ています。
しかし、EUR/USDの場合、ドル/円と違う点は、先週14日現在のネットのユーロショートが212,347枚もあるということです。
このネットショートは、なかなか減りませんが、いったん買い戻しが主流となると、結構な額の買戻しが出る可能性があります。
問題は、これまで、しっかりと戻りを売ってきていた投資家筋のスタンスに変化が出るかということです。
ここにきて、FOMCメンバーやIMF関係者からドル高懸念がたびたび表明されていますが、これを投資家筋がどう捉えるかということ、その一方で、ギリシャのデフォルト(債務不履行)あるいは離脱の可能性や、ECBの緩和姿勢を引き続き重視するかです。
投資家筋が、ドル高懸念を尊重すれば、EUR/USDの買戻しも本格化すると思いますが、ギリシャ問題やECBの緩和姿勢によりウエイトを置くのであれば、ユーロの買戻しは限られるものと思われます。
ということで、今週は、結構難しい週になりそうです。
理屈で考えるよりも、相場の重い堅いを素直に感じて、マーケットがロングなのかショートなのかを判断することが大事だと思います。
尚、EUR/JPYについては、基本的にドル中心の相場のため、主体的な動きは一時的だと見ています。
ニューヨークダウは、中国当局が空売りを容認するとの報や、ギリシャの債務問題を巡る不透明感など外部要因に圧迫され、前日比279.47ドル安の17,826.30ドルと、終値ベースでは約2週間ぶりの安値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウの下落を受け低下し、暫定値ながら前日比0.024%下げて1.865%で引けました。
原油価格は、前日までに6日続伸し、連日で約4ヶ月ぶりの高値をつけたため、ひとまず利益確定売りが出て反落し、前日比0.97ドル安の55.74ドルで引けました。
金価格は、ギリシャの債務問題を巡る不透明感などから逃避的に買われ、前日比5.10ドル高の1,203.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、発表された3月の米消費者物価指数(食品・エネルギー除くコア)が前月比0.2%と予想通りだったことから買われ、一時119.26近辺まで上昇したものの、長くはつつかず、118.73近辺まで反落しました。
EUR/USDは、米消費者物価の発表後、いったん1.0734近辺まで下げましたが、買いがぶり返し、一時1.0823近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ドル中心の相場だったため方向感がなく、128円台で揉み合いました。
結果的には、FOMCメンバーやIMFなどから発せられたドル高懸念に応えて、ドル安気味となりました。
テクニカル的には、引き続きドル安が続く可能性がありますが、マーケットがドルベアになって積極的にドルショートを作るようになれば、ドルの反発力は出てくるものと見ています。
通常バーレーン(Baḥrayn)と呼んでいますが、バハレーンの方が正しい発音だと聞いたことがあります。
ペルシャ湾にある金融センターです。
今は、中東の金融センターとしては、ドバイがのしていますが、昔は、バハレーンが有名で、米銀や邦銀なども支店を出していました。
当時の、バハレーンの売りは、土曜でも為替のトレーディングができるということでした。
ある邦銀などは、腕利きの営業担当者を現地に送り込んでいて、実に懇切丁寧な相場状況を、国際電話で教えてくれました。
ある時、週末にニュースが入り、どうしても、ドル/円を売りたくなって、その銀行に連絡し、2千万ドルのプライスを求めたことがありました。
出たプライスのスプレッドは、確か50銭ぐらいだったと思います。
銀行5行ぐらいの間で玉が回るだけの話ですので、当然リスク料を織り込んでということだと思います。
しかし、それでも売りました。
週末が明けて、結果はちゃらでしたが、悶々として週末を過ごすよりは良かったと思います。
でも、こんな週末にトレードをするなど、今の銀行では、コンプライアンス(法令順守)が厳しくてできません。
懐かしい思い出として、取っておきたいと思います。
EUR/USDの日足を見ると、3月13日に1.0463の安値をつけた後、反転し1.1000前後で揉み合い、そして、再び下を確かめに行き、4月13日に1.0521の安値をつけ、再び反発、現在1.0770近辺におり、これで1.1000近辺まで戻せば、ダブルボトムを形成することになります。
さらに、1.1000近辺をしっかりと上抜ければ、1.1333近辺の90日移動平均線がターゲットになります。
まさに、そうなれば、FRBが懸念するドル高が遠のくことになります。
しかし、引き続き、FRBが引き締めを模索する一方で、ECBが緩和を模索している時に、ドル高懸念の掛け声だけで、ユーロ売りドル買いがユーロ買いドル売りに変わるものなのか疑問が残ります。
ドル/円の5、10、25、90日の移動平均線が既に収束してきていますが、さらに、各移動平均線が下向きになってきています。
尚かつ、これら移動平均線の一番下に位置する90日移動平均線は、現在119.28近辺にあって、日足が一昨日から下回ってきています。
こういう形状になってくると、結局は下がってしまうことが多く、今回もその点では、警戒しておく必要があります。
しかし、投機的なドルロングポジションが少ない上に、買いで待つ実需や投資家がいることから、ドル/円の広義のレンジである116円から122円の中で、多少下がる可能性はありますが、レンジブレイクするだけのパワーは今のドル/円相場にはないものと見ています。
昨日、FOMCメンバーや、IMF関係者などから、ドル高懸念が出ており、マーケットとしては、とりあえずよくわからないので、手持ちのポジションは手仕舞っておこうかという感じのようです。
尚、手持ちのポジションとは、ドル買いポジションもありますが、クロス円の売りポジションなどです。
ドル/円に関しては、昨日来、119円前後をかなりやっているため、買いもこなれてきているようです。
したがい、さらに下を試す可能性はあります。
ニューヨークダウは、方向感の乏しい中を小反落し、前日比6.84ドル安の18,105.77ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された経済指標や複数のFOMCメンバーのまちまちな発言に方向感定まらず、暫定値ながら前日比0.002%上げて1.890%で引けました。
原油価格は、アルカイダ系の武装集団によるイエメンの石油施設制圧との一部報道など、中東での地政学的リスクが意識され、将来的な需給の引き締まりを意識した買いが入り、前日比0.32ドル高の56.71ドルで引けました。
金価格は、1,200ドルを挟んでの攻防に終始し、前日比3.30ドル安の1,198.00ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、118円台後半から119円台前半で、往ったり来たりに終始しました。
EUR/USDは、ロンドンタイムに、いったん緩んで1.0624近辺まで下げましたが、その後一転して踏み上げられ、ニューヨークタイム午後には、一時1.0812近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、EUR/USDの動きをなぞり、ロンドンタイムに126.75近辺まで下げたところから踏み上げられ、ニューヨークタイム午後には、一時128.57近辺まで上げました。
通貨ペアそれぞれに、トリッキーな(油断ならない)調整相場になりました。
こういった荒っぽい動きが強まると、マーケットが傷んでしまって、流動性(交換のしやすさ)が低下し、さらに荒い相場になるという悪循環を引き起こしかねません。
ここは、一歩引いて、静観することが大事ではないかと思います。
ドル/円が、午前中、118.80割れまで下げましたが、これは、EUR/USDなど他の通貨でドル売りが進んだのを受けて、これに追随して売られたからのようです。
しかし、直近のシカゴIMMポジションである4月7日時点の円のポジションを見ても、24,449枚のネットショートと、同時点のユーロポジションが215,258枚のネットショートに比べて、いかに海外勢が円に関心を示していないかがわかります。
それが、ユーロなどが動いたのに連れてみても、限界があり、むしろポジション的には、ドル/円を売り込んでしまえば、オーバーソールド(over-sold、売り過ぎ)になり、逆に反発のエネルギーが出来てしまいます。
貿易赤字の時代になって、私もテクニカル的に下がると見て、何度か売ったことはありましたが、結局は下げ切れず、買戻しに走った経験があり、どうしてもドル/円の売りには慎重になります。
今日の東京タイム午前9時になったとほぼ同時に、EUR/USD、EUR/JPY、EUR/GBPなどユーロ絡みで買いが大きく入りました。
これは、ビッグプレーヤーのロスカットだったと思います。
昨日のECB理事会ならびにドラギ総裁の記者会見が終わっても、下がる気配はなく、結局、三大市場のひとつである東京マーケットの寄り付き直後の流動性のあるマーケットで、大きく買い戻したものと思われます。
買戻しだったため、マーケットポジションがほぼスクエア(ノーポジ)になり、高止まりしているものと思われます。
ドル/円が重くなっています。
一方、EUR/USDは、1.07台に乗せて、ショートのストップロスが出ているようです。
6月のFOMCの利上げが遠のいたこともあって、どうもマーケットは、全体的にドル買いの調整をしたがっているようです。
ポジションを閉じようとする動きですので、逆張りは危ないと思います。
ニューヨークダウは、原油価格の上昇でエネルギー株が上伸したほか、半導体大手インテルの四半期決算が増益となったことが好感され、前日比75.91ドル高の18,112.61ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された4月のニューヨーク連銀製造業景気指数は-1.19(予想7.17)、そして3月の米鉱工業生産指数は-0.6%(予想-0.3%)と弱かったことから低下し、暫定値ながら前日比0.011%下げて1.888%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油在庫の増加幅が市場予想の半分以下にとどまったことから買いが強まり、前日比3.10ドル高の56.39ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比8.70ドル高の1,201.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円はニューヨークに入り、ジリ安が続き、一時118.79近辺まで下げ、その後119.20近辺まで反発しました。
EUR/USDは、ECB理事会、ドラギECB総裁の記者会見を通じて、量的緩和の継続が確認されたもの、折込済みとされて買戻しが強まり、一時1.0702近辺まで上昇しました。
EUR/JPYも、結局、買いが優勢となり、一時127.34近辺をつけました。
尚、ドラギ総裁の会見で、冒頭に「ECBの独裁」に抗議する女性が乱入するハプニングがありましたが、相場にはほとんど影響はありませんでした。
昨日は、ECB理事会があったことから、ユーロが注目されましたが、それを横目に、ドル/円がジリ下げとなったのが、印象に残りました。
東京時間、輸入企業や個人投資家層からのドル買いが結構出たもようでしたが、海外に入って下げに転じましたが、戻りらしい戻りがないままに下げたことから、ロングポジションのアンワインディングが結構入ったのではないかと思われます。
この売りの動きが、本日も継続するのか注目されます。
日足で見る限り、ドルが全般に売りになろうとしているように思われます。
相場は転換するのか?
ドル/円は、高値圏です。
ここのところの浜野内閣参与の円安牽制や、昨日発表の冴えない米小売売上高などを材料に、マーケットはかなりドルショートになってしまったようで、こうなると、実際にショートカバー(買戻し)がなされない限り、落ちるものも落ちないように思われます。
これは、先月、FRB関係者からドル高懸念が表明された時のマーケットの対応と非常によく似ています。
つまり、マーケットというのは、基本的に、当局に対して従順で、当局に従おうと実際のポジションも、今回の場合で言えば、ドルショートにしますが、当局から実際のフロー(資金の流れ)が出なければ、結局、マーケットポジションを巻き戻さざるを得なくなります。
EUR/JPYは、昨年の12月8日に149.77近辺でピークをつけ、そこから下落を続け、昨日には、一時126.10近辺まで下げています。
この間なんと、約23円の下落を見たことになります。
そして、今、EUR/JPYの月足を見て、気になっていることがあります。
それは、128.11近辺にある200ヶ月移動平均線を、現在下回ってきていますが、もしも、今月末のニューヨーククローズがこれを下回ると、とりあえずは、120円近辺までは続落する可能性があるということです。
ドル/円はジリ高、EUR/USDはジリ安。
EUR/JPYは、挟まれて横ばいという情況です。
今日は、ECB理事会、ならびにドラギECB総裁の記者会見があります。
特にドラギ総裁から、更なる量的緩和について言及があると、ユーロ安が進行する可能性があります。
ニューヨークダウは、原油価格の上昇を背景にシェブロンやエクソンモービルなど石油銘柄が買われたものの、米企業業績への警戒感から上値は重く、前日比59.66ドル高の18,036.70ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された3月の米小売売上高が0.9%と予想の1.0%を下回ったことから低下し、暫定値ながら前日比0.030%下げて1.898%で引けました。
原油価格は、需給が緩んだ状態がやや和らぐとの思惑から買いが優勢となり、前日比1.38ドル高の53.29ドルで引けました。
金価格は、予想を下回った米小売売上高を受けて買われたものの、上値も抑えられ、前日比6.70ドル安の1,192.60ドルで引けました。
為替相場では、ドル/円は、浜田内閣参与が、「120円は容認できる」などと前日の発言と逆のコメントをしたと伝わると、一時120.12近辺まで急上昇しました。
しかし、その後発表された3月の米小売売上高が予想を下回ったことから急反落し、一時119.07近辺まで下落しました。
EUR/USDも、予想外に悪い米小売売上高を受け急上昇(ドル売り)し、一時1.0707近辺の高値をつけました。
EUR/JPYも、EUR/USDに連れて上げ、127.63近辺を一時つけました。
そして、その後、ドル/円は反発、EUR/USD、EUR/JPYは軟化気味となりました。
浜田内閣参与は、13日(月)には、「120円はかなり円安」「105円くらいが妥当」と発言していながら、昨日は「120円は容認できる」と発言し、マーケットは振り回されています。
自身の発言に対するマーケットの反応が過敏になっていることを沈静化しようとするところもあったのではないかと思います。
しかし、既に言葉は発せられており、「覆水盆に帰らず」(ふくすいぼんにかえらず、一度してしまったことは取り返しがつかない)なのではないかと思います。
したがい、引き続き円高方向には警戒が必要だと思います。
本日のロンドンに、注目しています。
ドル/円は、昨日の浜田内閣参与の「120円はかなり円安」「105円が妥当」という発言以来、下げてきています。
しかし、東京タイムでの下げ方は一直線ではなく、下げ止まっては買いが入り反発、そして再び下げるという、買いの抵抗を受けながらの下げ方です。
これで、ロンドンタイムに入って、下がっているので、東京・アジア勢はショートとばかりに、ロンドン勢が買ってきても、戻りが弱ければ、一転して売りに回るものと見ています。
ドル/円は、いったん戻り加減になりながら、また120.00以下に軟化してきています。
積極的に下を攻めるのではなく、買い下がっているから、戻りが弱くなっている可能性があります。
ロングであれば、いったんスクエア(ノーポジ)にして、様子を見て良いように思います。
どうも、どこかでは戻すという期待感を、値動きから感じますが、そのためにロングになっているように思います。
東京勢は、今日も、午前9時前後から、意を決して動き始めています。
今日は、昨日の浜田内閣参与のドル高円安牽制発言を受け、ドル/円を売ってきました。
しかし、これでは、また、午前9時台にドルショートのポジションが膨らんでしまうものと思われます。
このワンパターンの動きにはついて行きたくはありません。
ニューヨークダウは、米企業の第1四半期決算発表への警戒感から4営業日ぶりに下落し、前週末比80.61ドル安の17,977.04ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが軟調だったことや、翌日の米小売売上高の発表を控え低下し、暫定値ながら前週末比0.020%下げて1.927%で引けました。
原油価格は、中国の3月の貿易統計が輸出入共に大きく減ったことから、中国が一段の景気刺激策に踏み切るとの観測が強まっていることや、イラン核問題の包括的解決を目指す協議が難航しそうだとの見方も相場を支え、前週末比0.27ドル高の51.91ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが下落したことから下げ、前週末比5.20ドル安の1,199.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイム120.84近辺まで上昇したものの、その後、浜田内閣参与が円相場について「120円はかなり円安」「105円くらいが妥当」と発言したことが伝わると急落し、一時119.68近辺をつけました。
その後は、上げ下げを繰り返し、120.10近辺に落ち着きました。
EUR/USDは、ニューヨークオープン前、1.0520近辺まで下落後、1.05台後半でに揉み合いとなりました。
EUR/JPYは、ニューヨークオープン後、126.51近辺まで下落後、121.00を挟んでの上げ下げととなりました。
米投資銀行のモルガンスタンレーは、今年の年末のEUR/USDの見通しを0.9800としたようですが、そんなドル高予想がある一方で、ドル/円では、当局者からドル安円高に誘導するような発言が出ています。
しかし、しばらく前に、FRB関係者からもドル高懸念が出て、ドル安に一時振れましたが、結局はドル高に復元しているという情況を考えますと、ドル/円についても、改めてドル高方向を目指す可能性はあると見ています。
こうした要人発言から、相場を一方向に流すフローができるのは、余程でない限り難しく、むしろ当局者発言を信じてドル売りにマーケットが偏ると、反発力を持つことになると思われます。
昼前からドル/円が買いになったのは、中国の貿易収支が悪かったため、中国経済との関連の深いオーストラリアの景気懸念が出て、AUD/USDが売られ(ドル買い)、そしてそれがドル/円の上昇につながったということでした。
また、ドル/円は、それ以前に東京の午前9時台に売ってしまってショートになっていたことも、買戻しに拍車をかけたものと思われます。
そして、月足ベースでは、値幅が収束し始めて5ヶ月目、日足でも値幅が収束して、今日で4営業日目になっています。
それでは、このままドル/円が、上方向にレンジブレイクするかということですが、まだ多少日柄が足りない可能性もあります。
たとえば、EUR/USDの1時間足を見てみますと、1.0600以下が下がりづらくなっています。
4月6日(月)に、1.1036までいったん上昇後、下落に転じ、10日(金)に1.0567まで下落しました。
つまり、先週一週間は下げ続けたということになります。
そして、今日のような翌月曜日のマーケットでは、前週末の相場の延長線上にいて、オーバーシュート(行き過ぎ)して打ち止め感が出ることもよくありますので、そこでいったん利益を確定して休むことも大切です。
日銀の金融緩和は当面ないという論法から、ドル/円の売りが出ているようです。
しかし、気をつけておかなえればならないことは、また東京タイムの午前9時台に、ドル/円が売られていることです。
つまり、午前9時台は東京勢の総意が集約される時間帯、言い換えれば、一方向にポジションが偏りやすい時です。
この点については、今後の東京ならびロンドン市場の相場展開に影響してきますので警戒が必要です。
シドニーでは、ユーロが再度下値を試しています。
ドル/円は、先週末とあまり変わってはいません。
日本時間午前5時26分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 120.18-25(120.18)
EUR/USD 1.0589-94(1.0603)
EUR/JPY 127.30-38(127.40)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、3月にいったん一服したドル買いトライが再開しています。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
4月7日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング39,444枚vsユーロショート254,702枚、ネットユーロショート215,258枚(前回ショート226,560枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング53,320枚vs円ショート77,769枚、ネット円ショート24,449枚(前回ショート23,924枚)です。
ユーロも円も、前週比あまり変わっていませんが、ユーロのネットショートは依然巨大なのに対して、円のネットショートは、極小です。
さて、今週ですが、EUR/USDを中心にドル高相場が再燃しています。
一時、フィッシャーFRB副議長などFRB関係者からドル高懸念が出て、ドル安方向に振れましたが、結局、ドル高進行のスピードを緩めるための時間稼ぎをしたに過ぎませんでした。
むしろ、FRB関係者の発言を信じて、ドル売りにポジションを傾けたマーケット参加者の損切りが、新たなドル上昇の原動力になっています。
EUR/USDは、2月26日に1.1360近辺から下落を開始し、3月16日には1.0470近辺まで急落し、パリティー(1.0000、等価)が照準圏内に入っていました。
その下落のスピードの速さに、FRBが懸念を示したということだと考えています。
ですから、昨年の12月からレンジ相場に入っているドル/円は、ある意味、このドル高懸念には直接には関係はなかったと言えます。
しかし、3月18日のFOMC以降、EUR/USDでのユーロ買いドル売りと共に、ドル/円も売ってしまいドルショートになってしまいました。
そして、4月3日に発表された米雇用統計が予想外に悪かったものの、既にマーケットはショートになっていたため下げ切らず、翌週6日月曜から、ドルの買戻しが続いてきました。
EUR/USDの下落(ドル買い)よりドル/円の上昇が遅いため、EUR/JPYが下落しました。
それが、結局、一部他のクロス円の売りとなり、ドル/円の上昇にブレーキを掛けることになりました。
そして現状、ドル高円高ユーロ安という構図になっています。
先週後半、EUR/JPYなどクロス円を押し下げようとする動きが活発となり、ドル/円への売り浴びせが猛烈で、ドル/円も下押しされたものの、下げきることはなく、むしろ、ドル/円の腰は強いという印象です。
尚、ドル高相場の時、一般的にドル/円の上昇が他の通貨でのドル上昇よりも遅いため、クロス円が下がる傾向があります。
しかし、先週後半のような、ドル/円を売り浴びせて、EUR/JPYなどクロス円を押し下げるというのは本末転倒であり、こうして売り込んでできたドル/円のショートが、ドル/円の反発力につながるものと見ています。
また、先週金曜、EUR/USDが売られましたが、意外と下が堅かったのは、ユーロ圏が恒常的に貿易黒字で、ユーロ圏の輸出企業からユーロ買いが出ていることも、原因としてあるようです。
ニューヨークダウは、欧州や中国の株高が波及したことや、ゼネラル・エレクトリックが不動産事業の売却など金融部門の縮小や自社株買いなど株主配分の強化を発表したことが好感され、前日比98.92ドル高の18,057.65ドルと、3月24日以来およそ2週間半ぶりに節目の18,000ドルを上回って取引を終えました。
米国債10年物利回りは、利益確定の動きが優勢となり低下し、暫定値ながら前日比0.012%下げて1.947%で引けました。
原油価格は、イランの核問題に関して欧米諸国との最終合意に向けた協議に時間がかかれば、イラン産原油の供給再開が先送りされるとの憶測が買いにつながり、前日比0.85ドル高の51.64ドルで引けました。
金価格は、下落基調が続いた反動から、短期的な反発を見込んだ買いが入り、前日比11.00ドル高の1,204.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、今週の全般的なドル高基調が、金曜日も続くものと見ました。
しかし、EUR/USDは、1.0568近辺まで売り込まれた(ドル買い)ものの、それ以上には下げきれず、その後は調整相場となりましたが、最終的には再びやや重くなりました。
ドル/円は、既にロンドンタイムから調整的に売られていましたが、ニューヨークオープン前後に、もう一度ドル高方向を試したものの伸びきらず、逆にポジション調整から120.05近辺まで緩みました。
ただし、引け際には、やや反発気味となりました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて上下し、最終的には横ばい気味となりました。
日足で見る限り、ドル/円は、決して弱いわけではなく、再度上値を試す可能性があると思われます。
EUR/USDも、決して下げが終わったわけではなく、依然として下がる過程にあると見ています。
EUR/JPYに関しても、ドル高が続く限り、3月13日の安値126.92を再度試すものと見ています。
ある英系銀行にいた頃、為替部門のグローバルなミーティングがあり、アメリカのサンフランシスコに出張したことがありました。
実際の会議は、サンフランシスコから車で1~2時間ほど行ったワインの産地で有名なナパバレーで行われました。
ゴルフ場に点在するコテージをすべて借り切って、参加者の宿泊施設に充てられました。
ミーティングの内容は、全く覚えていませんが、ロンドン本店なのに、地球の裏とも言えるナパバレーで、ミーティングを行うのですから、当時はまだ、リーマンショック前で派手なこともできたものだと思います。
それが、リーマンショック後、英国で銀行の儲け過ぎ批判が高まり、今や、英系の銀行はどこも、ディーラーのボーナスまで国会の議案として採決されているそうです。
確か、3泊4日ぐらいのミーティングでしたが、最後の夕食は、豪華なディナーとなりました。
地元ワインがふるまわれ、美味しい料理が続き、そして、メインディッシュが運ばれてきました。
美味しそうに焼かれた筒状のお肉で、早速頂きました。
ところが、一口頬張った途端に、たまらない動物臭が口いっぱいに広がり、嘔吐感を覚えました。
しかし、吐き出すわけにもいかず、目を白黒させながら、どうにか飲み込んでしまいました。
その肉は、羊のマトンでした。
えらい目に遭いました。
しかし、周りを見回すと、みんなおいしそうに食べています。
それだけ、日本人は、臭いに敏感だということだと思います。
私以外にも、知り合いで、ニュージーランドで同じような目に遭った人がいて、その人はその後マトンどころかラムでさえ食べられなくなったそうです。
マイナビニュースにインタビューが掲載されました。
2015年度、「円安」はどうなる!? 水上紀行氏「"1ドル=160円"も現実的」
http://news.mynavi.jp/articles/2015/04/07/2015forcast/
どうぞご覧ください。
EUR/USDは、昨日のニューヨークで、当面のレンジと見ていた1.0700~1.1000の下限を割り込み、一時1.0637まで下落しました。
このようにドル高方向に抜けてきている原因は、本を正せばFRB関係者が表明したドル高懸念によるものと見ています。
EUR/USDは、緩和と引き締めという欧米間の金融政策の方針の違いから、投資家が金利選好でユーロからドルへ資金を移動してきているというフローがあります。
しかし、こうしたフローが実際に続いている中で、FRB関係者がドル高懸念を表明し、マーケットがFRBを尊重してドルを売ったために、投機筋のポジションはドルショートに偏り、それでも相場は実際のフローによってドル高方向に押し流されたため、結局ショート筋は、ドルを買い戻さざるを得なかったのだと思います。
昨日のドル/円相場を、振り返ってみますと、東京タイムの午前9時台に買いが入り上昇し、その後高値圏を形成するも、120.40までは届かず、ロンドンに入り揉み合った末に、日本時間午後6時頃から下落に転じ、ニューヨークオープンにあたる午後9時に下押しして、119.86まで下げて、ロングは切らされました。
しかし、そこからニューヨークは、買いに転じ、特に午後11時台から、EUR/USDも1.0700のキーポイントを割って下げた(ドル買い)ことから、ドル上げに拍車がかかり、午前4時台には120.74をつけました。
相場がこうしたサイクルを描くことを、私は、相場の起承転結と呼んでいます。
起承転結が出るのは、特に相場がトレンドになってきている時になりやすく、相場に入るタイミングを間違えると、トレンド相場での順張りにも関わらず儲からないということが起きますので、注意が必要です。
静かです。
ロンドン・ニューヨークで、上がったり下がったりしているため、東京・アジア勢は取り残されている感じです。
ドル/円は重いといわれていた120.40近辺を超えて上がって戻ってきている一方、EUR/USDは堅いとされた1.0700近辺を割り込んで下げて戻ってきていると、やりようがないのだと思います。
こうした、東京・アジア勢が取り残されるということは、逆にトレンドが出てきているということではないかと思われます。
ニューヨークダウは、欧州株高を受け、買いが優勢となったものの、米主要企業の2015年第1四半期決算に対する警戒感から上値の重い展開が続き、前日比56.22ドル高の17,958.73ドルと小幅続伸して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、30年債の入札が不調で上げ、暫定値ながら前日比0.058%上げて1.962%で引けました。
原油価格は、目先の反発を狙った買いが優勢になったものの、需給の軟調地合いが続くという見方も強かったことから上値も重く、前日比0.37ドル高の50.79ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが下落したのに連れて下げ、前日比9.50ドル安の1,193.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、一般的に、マーケットで既に出来上がっているポジションを崩して儲けようとするロンドン勢と、そういったことには無頓着で自分の相場観を信じてトレンドフォロー(トレンドに追随)するニューヨーク勢といういつもながらの好対照の相場でした。
しかし、昨日の場合は、ロンドンとニューヨークの違いがさらに際立ったように思います。
ドル/円は、ロンドン勢によってロングいじめがなされ、119.86近辺まで下落、しかし、ニューヨークに入って反転し、一時120.74近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、ロンドンでは、1.07台半ばで方向感がはっきりしませんでしたが、ニューヨークに入り、売りが本格化、ロングの投げを巻き込みながら、一時1.0637近辺まで下げました。
EUR/JPYは、ロンドンタイムからニューヨークに掛けて一貫して下げ、一時128.24近辺をつけました。
昨日のマーケットでも確認できますが、夏時間で日本時間午後11時台がその後の流れを決定付けるケースが多いように思われます。
また、今の相場は、ドル/円とEUR/USDのドル高相場とEUR/JPYの円高相場が無理なく並存している相場だと思います。
つまり、ドル>円>ユーロの相場だと言えると思います。
今のドル/円相場は、買いもなにやらわからないけれど、また売りもなにやらわからないけれど、かなりの額の売り買いがぶつかっているように思われます。
私自身の経験からすると、10億ドルから20億ドルぐらいの売り買いがぶつかり合っているボリューム感があります。
こういう時、いったい誰の売り、あるいはいったい誰の買いと、詮索したくなるものです。
しかし、相手が誰かということよりも、素直に売りが強いか、買いが強いかを、値動きから感じ取ることが大切です。
ドル/円は、3月23日以降、現在119.27近辺にある90日移動平均線と、同じく現在120.26近辺にある25日移動平均線のあたりを中心に、下がれば上がり、上がれば下がり、そしてまた上がりという蛇行を繰り返してきました。
中には、4月3日の米雇用統計が予想外に悪かった時のように、118.71まで突っ込み、このまま下げてしまうのかと思うような局面もありましたが、再び反発し、今度は、一昨日120.45まで上昇し、現在、高値圏を維持しています。
移動平均線は、25日と90日の他に119.75近辺の10日移動平均線、119.82近辺の5日移動平均線も含めて4本の移動平均線が収束しており、日足ベースで動くタイミングが近づいていることを示しています。
そして、その方向は、やはりドル高方向ではないかと考えています。
スロースタートながら、ドル買いになってきています。
特にドル/円が、上げてきています。
EUR/USDも、やや遅れて売り(ドル買い)が入っています。
EUR/JPYは横ばいですので、ドル中心のマーケットです。
ニューヨークダウは、主要企業の決算発表を前に様子見気分が強く小反発の末、前日比27.09ドル高の17,902.51ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、上昇して始まったものの、公表されたFOMC議事録から利上げ時期に関する委員の見方が割れていることが判明し上げ幅を縮小し、暫定値ながら前日比0.022%上げて1.906%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が13週連続で増えたことが嫌気され、前日比3.56ドル安の50.42ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比7.50ドル安の1,203.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、ニューヨークの仕掛けタイムである、夏時間で日本時間午後11時台からドル買いトライが始まり、一時ドル/円は120.31近辺まで上昇、EUR/USDは1.0763近辺まで下げました。
尚、EUR/JPYは、EUR/USDの下げに連れ、129.40近辺まで下げました。
FRB関係者からのドル高懸念が表明されて以来、マーケットが無理にドル安志向にポジションを傾けたことが反動となり、再びドル高方向に振れる原因になっているように思います。
基本的な方針としては、ドルの買い場探しで良いのではないかと見ています。
EUR/USDは、当面1.07台~1.10台ぐらいのレンジが続くのではないかと見ています。
それは、単純に1月26日にいったんの底を見た後、戻りも限られましたが、下がり切れず、1.12台~1.15台のレンジを2月26日まで続けました。
その後、再度下落に転じ、3月16日には1.0470近辺まで下げ、そして3月18から新たなレンジ1.07台~1.10台に入ったものと見ているからです。
ただし、その後下がるにしても、6月末の欧米勢の中間決算絡みのポジションの手仕舞いが、5月後半から6月初旬にかけて例年あり、これには十分な警戒が必要です。
本日は、日銀金融政策決定会合と、その後黒田日銀総裁記者会見が予定されています。
原油安から、物価上昇率が頭打ちになっていることは、2%のインフレターゲット達成を目指す日銀には苦しいことだと思います。
そして、話が前後しますが、消費税を5%から8%に引き上げたことで、景気が後退していることもまた苦しいところだと思います。
しかし、素朴な疑問として、インフレにすることが景気を本当に良くすることなのかと常々思っています。
静かです。
昨日は、ドルショートの買い戻しが中心でした。
しかし、そろそろドルロングで攻めるマーケット参加者も出てきているものと思われます。
それにより、たとえば、ドル/円の上値が重くなり、EUR/USDの下値が堅くなってきているように、見受けられます。
ニューヨークダウは、全般的にドル高となったことから、ドル高が米企業の収益を圧迫するとの警戒感が強まって売られ、前日比5.43ドル安の17,875.42ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、上昇して始まったものの、翌日にFOMC議事録の発表を控えて伸び悩み、暫定値ながら前日比0.012%下げて1.883%で引けました。
原油価格は、米エネルギー情報局(EIA)が、米国の原油生産見通しを下方修正すると共に、需要見通しを上方修正したため上昇し、前日比1.84ドル高の53.98ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが下落したことを受けて下げ、前日比8.00ドル安の1,210.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、先週金曜に発表された予想外に悪かった米雇用統計にもかかわらず、ドルが下げ切れなかったことから、ロンドンタイムに入ってからニューヨークに掛けて、ドルの買い戻しが本格化しました。
ドル/円は一時120.44近辺まで上昇、EUR/USDは1.0807近辺まで下落(ドル高)しました。
ポジション調整であったのは、ドル/円はロスカットの買戻しで上がったら高止まりし、EUR/USDはロスカットの投げが出て下がったら安値圏を維持したことからわかります。
このまま、ドル高地合いが続くのか、注目されます。
これからロンドン勢が入ってきます。
ロンドン勢は、金曜の下落は、芳しくなかった米雇用統計を受けてのドルロングの投げと読むものと思われます。
そして、月曜の買いは、下がり切らなかったための買戻しによるもの、あるいは買戻しに止まらず、買い上げてロングになっているものと見るのではないかと思われます。
そうなると、ロンドン勢がやることは、マーケットはむしろロングになっているものと見て、ロング崩しで始まるのではないかと思われます。
2011年から、日本は貿易赤字国となっていますが、そして、正確には、翌年の2012年から、ドル/円は上昇相場に入りました。
そして、相場つきも、貿易黒字時代と大きく変わり、これまで、時には8ヶ月で25円もグイグイと上がるトレンド相場と、6ヶ月前後で値幅が4円ぐらいという長くて狭いレンジ相場が繰り返されてきました。
そして、直近では、昨年8月から12月初頭に掛けて20円もの上昇を見たトレンド相場の後、またしても長くて狭いレンジ相場となり、現在ちょうど5ヶ月目を迎えようとしています。
言い換えれば、レンジ相場が終了しこれまでと同じ上昇方向のトレンド相場に移行する時期に、そろそろ入ってきているものと見ています。
ドル/円は、高止まりしているところを見ますと、それほどロングでもショートでもなく、ほぼスクエア(ノーポジ)ではないかと思われます。
一方、EUR/USDは、ショート気味なのか、やや買い気になっています。
結果として、EUR/JPYが買いになっています。
本日は、ロンドンも欧州大陸のセンターも、マーケットに戻ってきますので、正常なマーケットになるものと思われます。
ニューヨークダウは、先週末発表された米雇用統計が予想外に弱かったことを受け、米利上げ観測が後退したことから買いが優勢となり、前営業日比117.61ドル高の17,880.85ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、株高や原油高を受けて上昇し、暫定値ながら前週末比0.060%上げて1.899%で引けました。、
原油価格は、サウジアラビアがアジア向けの販売価格を引き上げたことから反発し、前営業日比3.00ドル高の52.14ドルで引けました。
金価格は、先週末発表された米雇用統計が予想外に弱かったことを受け、米利上げ観測が後退したことから買いが強まり、前営業日比17.70ドル高の1,218.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、米国債利回りの上昇をきっかけにドルの買戻しが強まり、一時ドル/円は119.68近辺まで上昇、EUR/USDは1.0910近辺まで下落しました。
EUR/JPYは、EUR/USDの下げに連れ、一時130.42近辺まで下げました。
米雇用統計がいくら予想外に悪くても、ドル/円言えば、輸入企業や機関投資家などの押し目買いを崩すことはできず、EUR/USDで言えば、戻りで待つ投資家の売りを潰すことはできず、攻めた投機筋のポジションの手仕舞いとなりました。
先週金曜の米雇用統計時に1時間足でできた、ドル/円であれば大陰線は埋まり、EUR/USDであれば大陽線がほぼ埋まったことで、ドル安も一服だと思います。
今日のドル/円の買い始めは、午前9時台で、またしても、東京勢が一斉に同じ方向を向いてポジションを作ろうとする時間帯でした。
9時台、10時台と買い進みましたが、特に今日は、イースターマンデーで他のセンター(マーケット)もほとんどいないため、単純にロングとなって、11時台、12時台は、ポジション調整の売りとなりました。
こうほぼ連日、午前9時前後にワーッとみんなで同じ方向のポジションを持ち、昼前後に手仕舞うか、ロンドンオープンまで我慢して待ち、しかしロンドン勢にポジションを見破れられて投げるだけというのでは、いくらなんでも学習能力がないように思います。
儲けることは、決して簡単なことではなく、知恵を絞っていろいろな創意工夫をすることが必要だと思います。
先週金曜の予想外に悪かった米雇用統計でドル売りとなりましたが、意外に下がらず、そして本日も実質的に東京市場しかいないことから、ドル安方向を攻めきれず、むしろドル高方向に小戻ししています。
ドル/円もEUR/USDもドル売りサイドが、攻めきれないのは、ドル/円では、輸入企業、生保のような機関投資家、そして本邦の政府系ファンドであるGPIFなどが押し目買いで待っているためのようですし、EUR/USDでは、投資家筋の戻り売りが待っているためだと思われます。
それでは、いったいどれぐらいの金額を、こうしたマーケット参加者は1回あたり取引しているものなのか、私自身の経験から申し上げますと、輸入企業は、多くてもワンショット(1発)あたり1億ドルぐらいです。
ファンドや、機関投資家と呼ばれる人たちは、ワンショットで1億ドルあるいは1億ユーロぐらいは当たり前で、場合によって、10億ドルあるいは10億ユーロの取引もあります。
東京オープン前、ドル/円もEUR/USDも小競り合いはしましたが、今のところ、確固たる方向性は見出せていないものと思われます。
ドル/円は、先週金曜の米雇用統計発表後、急落したため、119.57近辺から118.86近辺に掛けて陰線の窓が大きく開いています。
また、EUR/USDもまた雇用統計が急上昇したため、1.0885近辺から1.1006近辺に掛けて陽線の窓が大きく開いています。
いずれは、これらの窓は埋められるものと思われます。
本日はシドニーは、イースターマンデーで休場です。
しかし、電子化したマーケットでは、どこからかプライスが供給されています。
先週末比ユーロ高円安気味です。
今日も、ロンドン・欧州大陸の市場は休場です。
日本時間午前5時36分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 118.85-93(118.95)
EUR/USD 1.1002-08(1.0973)
EUR/JPY 130.73-77(130.54)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、レンジ内で上下しました。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
3月31日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング41,709枚vsユーロショート263,269枚、ネットユーロショート226,560枚(前回ショート220,963枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング44,409枚vs円ショート68,333枚、ネット円ショート23,924枚(前回ショート45,905枚)です。
ユーロは、高水準のネットショートが続いています。
円は、ネットショートがかなり減り、スクエア(ノーポジ)に近づいています。
さて、今週ですが、先週金曜の米雇用統計で発表された非農業部門雇用者数12.6万人(予想24.5万人)は、ショッキングでした。
ただ、その結果に対するマーケットの反応がまた、アレ?という感じでした、
予想の半分ぐらいの結果でしたから、もっとドルは落ちてもよさそうなものでしたが、ドル/円は118.71まで、つまり約80銭の下落、EUR/USDは1.1027まで、つまり約150ポイント弱の上昇に限られたことです。
本来であれば、もっとドル安方向に動いてもよさそうなものですが、これだけのドル安で済んだということは、ドル/円については、実需や機関投資家、そしてもしかしたら日本の政府系ファンドであるGPIFの買いが下で待っているからだろうと見ています。
一方、EUR/USDにしても、上がれば海外の政府系ファンド、ペンションファンドや中央銀行などといった投資家が売りで待っているということなのだと思います。
さらに、ドル/円に関しては、シカゴIMMのポジションのネットショートが、23,924枚(前回45,905枚)とどんどん減ってきていることが注目されます。
確かに、昨年の12月8日に上昇相場がピークをつけた後、レンジ相場がかれこれ5ヶ月目を迎えようとしているため、マーケットの関心がドル/円からそれてきたとも言えます。
ただし、私の耳にはいってきたのは、それだけではなく、ドル/円は反落するという見方が強まってきていることで、それが、確かにシカゴIMMのネットショートが急激に減ってきている理由になっている可能性があります。
しかし、円ショートのポジションがどんどん減っているからこそ、むしろドル/円相場は崩れないでいるものと思われます。
ドル/円については、基本的に、下がったら買いの姿勢で良いように思います。
EUR/USD、EUR/JPYについては、シカゴIMMのユーロのネットショートが226,560枚にもなっていることが気になる上に、6月末には欧米勢の中間決算を控えており、中間決算に伴うユーロの買い戻しは、5月後半から6月初頭に掛けて集中しますので、その手前では、いったんショートポジションを買戻すことが賢明かと思われます。
ニューヨークダウは、グッドフライデーで休場でした。
米国債10年物利回りは、発表された3月の米雇用統計で、失業率は5.5%と予想通りだったものの、非農業部門雇用者数は12.6万人と予想の24.5万人を大幅に下回ったことから低下し、暫定値ながら前日比0.073%下げて1.839%で、現地時間正午には終了しました。
原油価格は、グッドフライデーで休場でした。
金価格は、グッドフライデーで休場でした。
為替相場では、予想をはるかに下回った非農業部門雇用者数にドル全面安となりました。
ドル/円は118.72近辺まで下落、EUR/USDは1.1027近辺まで上昇、そしてEUR/JPYは130.97近辺まで上昇となりました。
ポジションを投げただけではなく、ややポジションのひっくり返す動きもあったようで、その後むしろドル/円はやや戻し、EUR/USDとEUR/JPYはやや緩みました。
印象としては、非農業部門雇用者数が12.6万人だったということは、とんでもなく悪い数字で、もっと大きくドル安方向に動きそうなものでしたが、そうはならなかったところに、ドル下げを待ち望んでいるドル買い需要があったものと思われます。
来週、月曜あるいは欧州勢がマーケットに戻ってくる火曜以降になってもドルが下がらなければ、ドルは反発するのではないかと見ています。
ドイツで、一番美味しいものを食べたいと思うなら、簡単なことではありませんが、大手地場銀行の賓客用レストランに行くことだと聞いたことがありました。
というのも、その銀行は、ドイツに限らず欧州中から、選りすぐりのコックを雇い入れているからだそうです。
つまり、ミシュランには載らないけれど、トップクラスのコックが料理するところが、ドイツにはあるということです。
そして、それは、ドイツに限らないということを、イタリアで経験したことがありました。
あるミラノに本店のあるイタリアの大手地場銀行を訪問した時のことでした。
先方から、ランチのお誘いを頂き、その銀行の迎賓館にお邪魔しました。
イタリア人らしいハンサムな資金為替部長に迎えられ、ランチとなりました。
もちろん、ランチと言っても、イタリア料理のフルコースで、ワインも頂きながらの食事でした。
出るもの出るもの、美味い!
その時、例のドイツの大手地場銀行のことを思い出しました。
なるほど、欧州の大手地場銀行の食事は、凄いと思いました。
メインには、焼き肉の肉と同じぐらいの大きさの何枚かの肉片が片面を焼かれ、もう片面は肉汁が表面張力で膨らんでいるものが供されました。
味付けは塩だけで、一口、口に入れると旨みが口中に広がり、こんなに美味いイタリア料理は初めてだと感動したことがありました。
これなら、招かれた客は、間違いなく満足することでしょう。
いずこも、地元の大手銀はすごいものです。
本日は、日本時間午後9時30分に3月の米雇用統計(予想:失業率5.5%、非農業部門雇用者数24.5万人)の発表が予定されています。
月間最注目の指標ですが、今回は、ロンドン・欧州大陸のマーケットがイースター休暇で休場のため、発表された指標内容によっては、乱高下する可能性があり警戒が必要です。
また、一昨日発表されたADP雇用統計は予想より悪かったのに、昨日発表の新規失業保険申請件数は予想より良く、雇用統計自体が良く出るか悪く出るかも、不透明です。
4月も始まったばかりですし、しかも難しい相場だと思いますので、あまり無理をしないようにすることが大事だと思います。
EUR/USDを初めとして、ユーロクロスは、昨日結構な買戻しが出ました。
しかし、EUR/USDの1.1000は、まだ結構、売りが出るものと見ています。
なぜなら、ECBはマイナス金利を実施している以上、戻りはまた、投資家筋が売ってくる可能性が高いからです。
その投資家筋の売り方とは、コール・オーダーと呼ばれる方法で、大きな金額を売るために上がってきたら銀行から連絡(コール)をもらい、億単位のユーロをもぐら叩きの要領で売ります。
午前8時台からこれまで、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYが売られています。
東京の午前9時前後に、その日の方針とも言える売りなり買いなりが強まります。
また、別の点では、それまでのニューヨークの動きの逆を、東京はやりたがります。
つまり、今日のように、ニューヨークで買われていれば、売りから入ってきます。
ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が26.8万人と予想の28.6万人より改善したことから買いが優勢となり3日ぶりに反発し、前日比65.06ドル高の17,763.24ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米新規失業保険件数が予想以上に改善したことから上昇し、暫定値ながら前日比0.055%上げて1.913%で引けました。
原油価格は、イランの核協議が合意したことで、供給過剰見通しから売りが強まり、前日比0.95ドル安の49.14ドルで引けました。
金価格は、前日大幅高となったことに加え、翌日に米雇用統計の発表を控え、利益確定売りが強まり、前日比7.30ドル安の1,200.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、ロンドンタイム、ECBのラウテンシュレーガー理事が、「低金利はバブルのリスクを生む」と発言したことがきっかけとなり、ユーロが全面高となり、一時EUR/USDは1.0905近辺、EUR/JPYは130.49
近辺まで上昇しました。
ドル/円は、米新規失業保険申請件数が改善したことを受け、一時119.89近辺まで上昇しました。
いずれにしましても、今日の米雇用統計の結果次第で、今後の展開が決まってきますので、発表待ちです。
尚、本日は、ロンドン及び欧州大陸の市場は、イースター休暇で休場です。
ドル/円は、この4月、ドル高が進行する可能性は十分にあるものと見ています。
ひとつには、現状、日本は貿易赤字国となっており、輸入企業の恒常的なドル買いが出るため、ジリ高傾向になりやすくなっているからです。
加えて、国内の政府系ファンドGPIFや生保など機関投資家にとっては、10年物国債の利回りが0.4%という低水準となっているため、運用難に陥っており、リスクをとって外に出ざるをえなくなっています。
そして、貿易赤字の時代の調整期間である6ヶ月前後を、今回は昨年12月からですから、そろそろ終了の時期が近づいているからです。
昨日、某通信社のインタビューに答えて、「アベノミクス」の仕掛け人である自民党の山本衆議院議員が、追加緩和が必要だと述べたことが、ドル/円を120.33近辺まで上昇させた原因でした。
また、同氏は、4月30日の日銀金融政策決定会合が「(追加緩和の)良いタイミングだ」と指摘しました。
同氏に迎合するつもりはありませんが、この2年間ぐらい、本当に景気は良くなっているのかということを繰り返し自問自答してきました。
だいたい、景気が良くなっている国が、量的緩和を続けているはずもなく、ドル/円が円高方向に反転するとは、どうしても思えません。
今日も、東京勢は、午前8時台から9時台に掛けて動き出しています。
今日は、昨日のニューヨークでのドル/円の下げを引き継いだ、ドル/円の売りです。
しかし、この午前9時前後に皆で同じ方向をやると、ポジションが一方向に偏ってしまうように思います。
とりあえず、どれぐらいポジションが偏るか、見てみたいと思います。
ニューヨークダウは、発表された3月のADP雇用統計が18.9万人(予想22.5万人)、そして同月のISM製造業景気指数が51.5(予想52.5)といずれも予想を下回ったことから売られ、前日比77.94ドル安の17,698.18ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ADP雇用統計もISM製造業景気指数も弱く利上げ期待が後退し、暫定値ながら前日比0.065%下げて1.858%で引けました。
原油価格は、需給緩和観測がやや後退して買いが優勢となり、前日比2.49ドル高の50.09ドルで引けました。
金価格は、ADP雇用統計もISM製造業景気指数も、予想を下回ったことから、逃避的に買われ、前日比25.00ドル高の1,208.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、東京タイム、日銀の緩和観測が出たことから、ロンドンタイムに、一時120.33近辺まで上昇したものの、高止まりできずに緩んできたところでニューヨークタイムとなり、発表されたADP雇用統計とISM製造業景気指数がいずれも予想を下回ったことから、一時119.42近辺まで下げました。
その後は、やや反発しました。
一方、EUR/USDは、1.07台前半から1.0800近辺での横ばい推移でした。
ドル/円は、新年度入り早々、結構乱高下しましたが、下げても下値が結構堅い印象が残りました。
今日の午前中のドル/円の下げは、昨日の期末日にドル買い需要が強かったことから、マーケットがブル(強気)になってしまったためのようです。
大方のロングのロスカットはついたものと見ています。
なぜなら、午前11時以降、安値圏で横ばいとなっており、あまりポジションが偏っている感じがないからです。
これから、ロンドン勢が、マーケットに残るポジションがどのように読むかが注目されます。
今日は、東京オープン後、ドル/円が執拗に売られました。
昨日のEUR/USDの売りで売り過ぎた分の買戻し(ドル売り)や日経平均の下げを受けてといった理由があるようです。
しかし、やはり、新年度に入って、気分も新たに「さあやるぞ!」とばかりにドル/円を買い下がってしまったところが、売り仕掛けされて投げたというところが実際のところのように思われます。
まだ、重そうです。
発表された第1四半期日銀短観が12と予想の14を下回り、ドル/円はやや売りが強まっています。
上は重いと見て、売りが先行しているように思われます。
しかし、午前9時前後の動きはあとで反転するケースが多いことを考えますと、あまりついては行きたくない動きです。
現状は、かなり熱くなって売っているもようですので、ここは冷静に行きたいものです。
ニューヨークダウは、米早期利上げ観測を受けて反落し、前日比200.19ドル安の17,776.12ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、中央銀行によって金融政策が異なっているため、投資家筋がドルの資産を増やそうとしており米国債の需要が強く低下し、暫定値ながら前日比0.025%下げて1.922%で引けました。
原油価格は、イラン核問題の協議が大詰めを迎えていますが、協議がまとまれば、イラン産の原油供給が増えて需給が緩むとの見方から売りが優勢となり、前日比1.08ドル安の47.60ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比2.10ドル安の1,183.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、東京の午後からロンドンに掛けて、ユーロが対ドル対円対ポンドなどで売られ続け、一時EUR/USDは1.0713近辺、EUR/JPYは128.60近辺、EUR/GBPは0.7222近辺をつけました。
この間、ドル/円は120円乗せで下げ渋りましたが、結局ロンドンタイムに下げ、一時119.78近辺をつけました。
しかし、ニューヨークの引け際には、再び120円台に乗せました。
ユーロは、先週の木曜EUR/USDで1.10台乗せを試した過程で買い過ぎてしまったようで、それが月末日となる昨日、手仕舞いに入ったものと思われます。
一方、ドル/円は、EUR/JPYが売り浴びせられても、大きくは下げず、むしろ底堅い印象が残り、今日からの新年度で、昨年12月以来続いてきたレンジ相場の上限である122円を試す過程に入るのではないかと見ています。
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