しぶといEUR/USD、買いが引かないドル/円
ニューヨークダウは、方向感に乏しい中、高値警戒感に圧迫されて続落し、前日比115.31ドル安の18,010.81ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された米第1四半期GDP・改定値が-0.7%(予想-0.9%)に下方修正したことや5月のシカゴ購買部協会景気指数が46.2(予想53.0)と悪かったことを受け、利上げ期待が一服し、暫定値ながら前日比0.014%下げて2.121%で引けました。
原油価格は、米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズが発表した北米の掘削設備(リグ)の稼働数は前週から減り、需給の緩みが解消されるとの観測から買いが優勢となり、前日比2.62ドル高の60.30ドルで引けました。
金価格は、発表になった米第1四半期GDP・改定値など米指標が弱い数字だったこともあり、EUR/USDが強含んだため小幅に続伸し、前日比1.00ドル高の1,189.80ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円もEUR/USDもジリ高となり、結果EUR/JPYが上昇しました。
ドル/円も、EUR/USDも買戻しだと思われます。
さて、来週は、欧米勢の6月末の中間決算に絡んだ手仕舞いが出る可能性があります。
5月26日時点のシカゴIMMポジションで見てみますと、ユーロのネットショート171,740枚(前回ショート168,339枚)と最も大きく、手仕舞いが出るとするならば、ユーロの買戻しが中心となるものと見ています。
ドル/円も、円ショートがやや増えていますが、ショート62,224枚(前回ショート22,005枚)はまだ大したことはありません。