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2015/05/31

[5/27]ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」出演

5/27(水)22時30分~23時30分、ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」に出演しました。

出演した番組は、Uストリームで配信されています。視聴するには以下↓のリンクをクリックしてください。水上は開始17分過ぎ頃に登場します。

「いよいよレンジ・ブレイク!! ドル/円の向かう道」+ツキイチ延長戦やで!

音声のオンデマンドも配信されておりますので、ご利用ください。

(音声のみ)5月27日放送分

Podcast や iTunes の配信について、詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。

これからの展開は(2015/05/31)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルの反発は、とりあえず頭打ちです。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月26日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング44,221枚vsユーロショート215,961枚、ネットユーロショート171,740枚(前回ショート168,339枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング50,210枚vs円ショート112,434枚、ネット円ショート62,224枚(前回ショート22,005枚)です。

ユーロは、ユーロ安に反転したことを受け、ネットショットがやや増えています。

円は、円安が進んだことから、円ショートが増えていますが、まだ買い過ぎという水準ではありません。

さて、今週ですが、まずドル/円は、これまでのレンジ上限であった122円から2円ちょっと上がっただけなのに、マーケットが騒ぎ過ぎているようで、これだけ騒ぐと、返ってロングが出来づらく、ショートが切れず、下げづらくなるものと見ています。

本来レンジブレイクしたら、買い遅れ組が、一気に買上げることによって、ショートに偏っていたマーケットポジションが、短期間に解消され、上げが一服しますが、少しの上昇にも当局に警戒しているとか、警告していると言った報道が繰り返されると、レンジブレイクで捕まったショートがなかなか買い戻さなくなり、したがって下げづらくなります。

そのため、現状でも、レンジブレイク前にできたショートに加え、レンジブレイク後に売り上がって新たにできたショートを合わせると相当のショートがまだ残っているものと見られます。

どうして、そんなにショートが残っているかと言いますと、値動き分析でわかります。

5月26日に、それまでのレンジ上限である122.04を上抜いて上昇を始めたものの、その後、当局のトークダウン発言(発言で相場を下げる)などが出て下げる局面もありました。

しかし、結局先週金曜の引けは、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)では124.14と高値引けとなり、マーケットのショートが切れ切れていないことがわかります。

また、こうした相場の転換をすぐ米系ファンドのせいにしたがりますが、それまで半年掛かりのレンジ相場で溜まっていたショートポジションが単に買い戻しているというだけで、あえて米系ファンドの役割は、買い仕掛けにより、ショート筋に買い戻すきっかけを与えているのに過ぎません。

結論を申し上げれば、金曜の米雇用統計は気にはなるものの、現状まだショート筋は、当局の円安牽制発言を期待して、ショートポジションを解消していないだけに、まだまだ上がるものと見ています。

今のところ、個人的には、130.00近辺まで上昇を見ていますが、その水準に達しても、買い気が引かないようであれば、さらに上伸する可能性が出てきます。

しかし、そのあたりについては、130.00に接近してから考えれば良いように思います。

一方、EUR/USDですが、依然上がると見ています。

まず、テクニカル的には、5月27日の寄り付き、高値、安値、引け値が、1.0887、1.0929、1.0819、1.0905となり、下ヒゲが1.0887-1.0819=0.0068、つまり68pips出ており、いったん下を見た可能性はあります。

そして、これまで何度か申し上げてきましたように、欧米勢の6月末の中間決算に絡んで既存のポジションの手仕舞いが始まるのは、5月中旬から6月初頭であり、過去の例からも6月初頭になる傾向が多いようです。

今年の場合、現在残るマーケットポジションは、シカゴIMMポジションの最新の5月26日時点で申し上げますと、ユーロが171,740枚のショートと他の通貨に比べますと、ダントツで大きく、中間決算に絡んだこのユーロショートの手仕舞いが今週以降進むものと見ています。

従って、ドル/円とEUR/USDの買いが共に強まるということになると、EUR/JPYは上昇することになるものと見ています。

2015/05/30

6月のセミナー出演情報

お申込み/詳細は各リンク先をご覧ください。

[6/11] インヴァスト証券、Webセミナー
「どうなる?ドル/円相場」
http://www.invast.jp/seminar/detail/2015/06/0611/

[6/27] 岡地の相場セミナー in 東京 〔岡地株式会社主催〕
「主要通貨の変動要因を探る~急騰急落は何故起きるか~」
https://www.okachi.jp/seminar/detail20150627.php

27日はリアルセミナーならではの交流ができればと思っています。

しぶといEUR/USD、買いが引かないドル/円

ニューヨークダウは、方向感に乏しい中、高値警戒感に圧迫されて続落し、前日比115.31ドル安の18,010.81ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米第1四半期GDP・改定値が-0.7%(予想-0.9%)に下方修正したことや5月のシカゴ購買部協会景気指数が46.2(予想53.0)と悪かったことを受け、利上げ期待が一服し、暫定値ながら前日比0.014%下げて2.121%で引けました。

原油価格は、米大手石油ガス開発のベーカー・ヒューズが発表した北米の掘削設備(リグ)の稼働数は前週から減り、需給の緩みが解消されるとの観測から買いが優勢となり、前日比2.62ドル高の60.30ドルで引けました。

金価格は、発表になった米第1四半期GDP・改定値など米指標が弱い数字だったこともあり、EUR/USDが強含んだため小幅に続伸し、前日比1.00ドル高の1,189.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円もEUR/USDもジリ高となり、結果EUR/JPYが上昇しました。

ドル/円も、EUR/USDも買戻しだと思われます。

さて、来週は、欧米勢の6月末の中間決算に絡んだ手仕舞いが出る可能性があります。

5月26日時点のシカゴIMMポジションで見てみますと、ユーロのネットショート171,740枚(前回ショート168,339枚)と最も大きく、手仕舞いが出るとするならば、ユーロの買戻しが中心となるものと見ています。

ドル/円も、円ショートがやや増えていますが、ショート62,224枚(前回ショート22,005枚)はまだ大したことはありません。

アメリカンドリーム

アメリカが,実力社会だと実感したことがありました。

アンディー(仮称)と知り合ったのは、彼が、米銀東京支店にいた頃でした。

まじめそうでいて、茶目っ気をもあって、ナイスガイでした。

知り合ってから1年ぐらいして、米国に戻るということでしたが、その銀行に戻るというわけではなく、どうも、自宅でトレーディングを始めるようでした。

つまり、専業のトレーダーになるということのようでした。

帰国後、半年ぐらいして、電話がありましたが、いまひとつ元気がなかったようで心配でした。

それからは、こちらからも電話しづらくなり、そのままになっていました。

しかし、ある日、情報が入り、彼は、米銀トップクラスのJPモルガン・チェース銀行における欧州地域のマーケット部門の責任者となってパリに駐在していました。

きっと知己にも恵まれたことでしょうが、個人投資家から、大銀行の責任者に抜擢されるのは、米国らしいものを感じます。

米国では、実力とチャンスがあれば、こうしたアメリカンドリームも、夢ではありません。

2015/05/29

ドル/円、ロンドンの出方は?

今日のロンドンの、ドル/円での出方が気になります。

今日の午前中の東京では、前日、麻生財務・金融相が、足元の急速な円安・ドル高を「荒い動き」とけん制し、またルー米財務長官と個別に会談し、為替相場の急激な変動は望ましくないとの認識で一致したことを受け、ドル/円の売りが強まりました。

しかし、ロングの投げと言うよりも、トークダウン発言(発言によって相場を下げる)に従順にしたがってショートメイク(ショートを作る)しているのだと見ています。

また、いつもの、ロンドン勢の考え方からするなら、下がっているからマーケットはショートということになり、ロンドン勢は買ってくるのではないかと考えます。

一方向の相場には、フローが必要

相場が一方向に向かうには、フロー(資金の流れ)が必要です。

今の相場は、輸入企業や投資家筋、そして米系ファンドといったところのドル買い需要というフローがあって上昇してきています。

それに対して、当局からのトークダウン発言(発言によって相場を下げる)が出てきています。

しかし、フローのないトークダウン発言にどれほどの効果があるかは、疑問です。

ドル/円、下がったら買いたい向きが多そう

当局のドル高牽制発言を期待している向きが多いため、逆にドル/円はあまり下がりません。

また、米系ファンドの関心は、EUR/USDからドル/円に移ってきているようです。

まだ、ファンド筋には買い余力はあるようですので、下がれば買ってきそうです。

EUR/USDは、ドル/円のドル高を見て下げて(ドル高)きたところがあり、既にショートになっているもようです。

当局のトークダウン始まる

ニューヨークダウは、ドル高進行に加え中国の株安を嫌気して反落し、前日比36.87ドル安の18,126.12ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、利益確定のため上昇し、暫定値ながら前日比0.007%上げて2.136%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計では、原油在庫が4週続けて減少し、需給の緩みが解消に向かっているとの見方から買いが入り、前日比0.17ドル高と57.68ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが強めに推移したことから、買いが優勢となり、前日比2.30ドル高の1,188.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は上値を試し、一時124.46近辺をつけました。

しかし、その後麻生財務・金融相が、足元の急速な円安・ドル高を「荒い動き」とけん制し、また28日午前にルー米財務長官と個別に会談し、為替相場の急激な変動は望ましくないとの認識で一致したことも明らかにしました。

これを受け、123.61近辺まで下げましたが、、その後123.80-90近辺に落ち着きました。

EUR/USDは、1.0866近辺まで下押しした後、反発に転じ、一時1.0958近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、135円台で上下動し、最終的には135.80台に落ち着きました。

ドル/円は、当局者による、トークダウン(発言で相場を下げる)が始まりました。

しかし、それほどマーケットはロングにはなっていないようで、下げも限定的です。

今後、トークダウン発言が続き、マーケットが警戒してショート先行になると、逆にマーケットはショートに偏り、反発するものと見ています。

2015/05/28

セントラル短資FX主催Webセミナーが動画でご覧になれます

去る5月26日、折からドル/円がレンジブレイクする中、セントラル短資FX主催Webセミナーに、出演致しました。

その動画が完成致しましたので、以下からどうぞご覧ください。

『おもしろいぞ!FX!どう見る、今後の相場展開?』

クロス円の大幅上昇にはドル/円の急上昇が必要

ドル/円、そして大方のクロス円が、順調に上昇しています。

やはり、ドル/円が上昇トレンドに入らないと、クロス円も大幅な上昇となるのは、難しいということです。

例としては、2012年10月~2013年5月のドル/円が25円の上昇をした時や、2014年8月から12月初旬までに20円上昇した時など、ドル/円が大幅な上昇をした時は、クロス円もそれに連動して、大きく上昇しています。

ドル/円が上がるから、クロス円が上がるとは、あたり前のようでいて、実は珍しいことです。

ドル/円、買い遅れ目立つ?

ドル/円の買い遅れが目立っているようです。

買い場を待っているのは、輸入企業であり、機関投資家であり、また売り上がってしまった個人投資家層のようです。

そのため、マーケットでは、当局の円安牽制発言が待望されていると聞きます。

しかし、下がったら買いたいと思っているマーケット参加者が多いのであれば、なかなか下がらないものと見ています。

依然、ユーロに弱気か

EUR/USDが、やや重くなっています。

それを受け、EUR/JPYも重くなっています。

どうしても、ユーロは売りたいようです。

ドル/円は、底堅くなっています。

ドル/円に惑わされているEUR/USD

(遅くなり、すいません)
ニューヨークダウは、ギリシャ債務問題をめぐる合意への期待感から大幅に反発し、前日比121.45ドル高の18,162.99ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ギリシャが債権団との合意文書の起草に着手と伝わりニューヨークダウも上昇する中、上昇して始まったものの、EUがこの報道を否定したこともあり、その後下げに転じ、暫定値ながら前日比0.014%下げて2.125%で引けました。

原油価格は、ドル高やイラクの輸出拡大に圧迫されて下落し、前日比0.52ドル安の57.51ドルで引けました。

金価格は、ドル高基調から売られ、前日比1.30ドル安の1,186.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ショート筋のロスカットを巻き込みながら、さらに上昇し、一時124.07近辺をつけました。

EUR/USDは、ドル/円の上昇に連れて1.0819近辺まで下げたものの、ギリシャ債務返済問題が合意に近づいたとの観測から1.0907近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、EUR/USDの下落に連れて133.82近辺まで下落後、EUR/USDの反発に一時135.01近辺まで反発しました。

ドル/円の基本的な上昇傾向に、EUR/USDは遅れまいと売り込まれたものの、結局、ユーロ自体の買戻し材料に反発となりました。

ドル/円には上昇トレンドができていますが、ユーロは方向感を見失っているように思います。

2015/05/27

水上紀行の為替相場予報のご案内(2015/05/27)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「ドル/円:上昇トレンド再開、目指すレベルは?」です。

毎週水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

ドル/円、ロンドンの出方は?

今日、これから入ってくるロンドンですが、彼らが考えることは、今日の状況であれば、ドル/円は、東京タイム、高値圏にいたから、マーケットはロングと見て、まずは売ってくるのではないかと思います。

それでも、下がりきれなければ、一転して買ってくるものと思われます。

しかし、意外と緩むようであれば、マーケットはロングだと確信し、さらに売ってくるものと思われます。

最初の段階から買ってくる場合もないことはないと思いますが、上がり切れなければ、何倍もの力を込めて売ってくるように思います。

ドル/円、いつまで?どこまで?

ドル/円は、昨日、とうとう昨年12月8日から6ヶ月間続いたレンジ相場の上限であった3月10日の高値122.04を上抜きました。

これにより、どこまで、どれぐらいの時間で上昇するかということが、マーケットの関心事になったものと見ています。

日本は、2011年に貿易赤字国になって以降、貿易黒字国の頃にはなかった、いくつかの法則性が2012年以降見られるようになりました。

それによれば、あくまでもイメージですが、今回は、6月、7月の2ヶ月間あるいは長くても8月ぐらいまでに、130円を目指すのではないかと考えています。

ドル/円、レベル感からの売りが出そう

ドル/円は、高値圏を維持しています。

レベルがレベルだけに、なかなか買えないため、ポジションは軽いものと思われます。

逆に、レベル感からの売りが出やすく、高値圏でショートになり、下がらないので、買戻しが出て上昇する可能性はあると見ています。

EUR/USDは、依然として、ベア(弱気)のようで、どうにか崩してやろうという熱気を感じますが、下げても一時的だと考えています。

ドル/円は、レンジ上限を突破したものの

ニューヨークダウは、米利上げ観測の高まりとドル高進行を受けて大幅安となり、前週末比190.48ドル安の18,041.54ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが下落したことや原油安に押されて低下し、暫定値ながら前週末比0.070%下げて2.139%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前週末比1.69ドル安の58.03ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前週末比17.10ドル安の1,187.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムオープン直後から買われ、これまでの高値であった122.04を上抜き、ショート筋のロスカットを巻き込んで上昇し、122.87近辺まで上昇しました。

そして、ニューヨークに入り、発表された4月の米耐久財受注で輸送用機器を除いたコアが0.5%と予想の0.3%を上回ったことをきっかけに123.00を突破し、一時123.33近辺まで上昇しました。

その後は、いったん122.84近辺まで小緩んだものの、再び123円台乗せました。

EUR/USDは、ニューヨークオープン直後、いったん1.0940近辺まで反発したものの、その後再び下落に転じ、一時1.0863近辺まで下げました。

EUR/JPYは、ロンドンオープン後、ドル/円の上昇に連れて上昇し、ニューヨークに入り、一時134.51近辺まで上昇したものの、その後はEUR/USDの下落に押され、133.66近辺まで下げ、133.80-90近辺で落ち着きました。

ドル/円が、とうとう3月10日の高値122.04を上抜き、さらに123円台に乗せてきました。

ただし、引き続き、上値は重く、今後も紆余曲折がありそうですが、ただし、昨年12月から6ヶ月間続いたタイトなレンジ相場を上抜いたことも事実であり、130.00に向けた上昇トレンドが始まったものと見ています。

昨日のように、上げても、抵抗があり、つっかえつっかえの上昇が続きそうです。

ここで、クロス円の上昇が本格化してくると、ドル/円の上昇もしっかりしてくるように思われます。

EUR/USDは、目先、さらに下値を試しそうですが、来週は6月の欧米の中間決算絡みのポジション調整が、例年本格化する時期だけに、今年の場合、シカゴIMMポジションで見ますと、ユーロのネットショートが多いことから、ユーロの買戻しが出る可能性がありますので、警戒が必要です。

2015/05/26

[5/27]ラジオNIKKEI「北野誠のFXやったるで!」出演

5/27(水)ラジオNIKKEI、22時30分~23時30分の「北野誠のFXやったるで!」に出演します。どうぞお見逃しなく!

出演した番組は、Uストリーム、Podcast や iTunes でも配信されます。
詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。

[5/21] ネットマネーにコラム掲載

「月刊 ネットマネー」(産経新聞出版)で,「水上紀行のFX最強攻略術」を連載中!

2015/05/21 発売の最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 ネットマネー 7月号

[5/21] FX攻略.com にコラム掲載

2015/05/21 発売の雑誌「月刊 FX攻略.com 7月号」にコラムが掲載されます。

タイトルは「要人発言はなぜ、為替相場に影響を与えるのか?」です。

月刊 FX攻略.comの最新号は、以下のリンク先から購入できます。

☆月刊 FX攻略.com 7月号

ドル/円が大幅上昇→クロス円も大幅上昇?

もしも、ドル/円が上昇を再開すると、クロス円も上昇するものと思われます。

そして、ドル/円とクロス円を比べてみますと、クロス円の上昇期は、ほぼドル/円と同じであることがわかります。

それは、ある意味当たり前と言えば当たり前のようにも思えますが、基本的にクロス円が上昇する時は、たとえば、EUR/JPYでお話しすれば、EUR/USDが上昇することによって、クロス円は上がるのが一般的です。

しかし、貿易赤字となった2011年以降、ドル/円が上昇期を迎えるとドル/円自体が大幅な上昇を一気に行うため、ドル/円の上昇によってクロス円も大きく上昇してきている点は注目に値します。

ドル/円、テイクオフ間近?

ドル/円は、5日、10日、25日、90日、120日の移動平均線が既に収束し、そして、一番感応度の高い5日移動平均線は上向きになっています。

つまり、昨年12月以来のレンジ相場が、レンジブレイクするタイミングが近づいていることを示していると思います。

問題は、どちらへ向かうかということですが、結論的には上昇だと見ています。

130円に向けての上昇が始まろうとしているように見ています。

 

ドル/円、買い需要あり?

全般にドル買いになっています。

ドル/円も、昨晩は下押しされていましたが、また買い気になっています。

ドル買いは、国内投資家からの買い需要があると思います。

EUR/USDも、売られています。

しかし、EUR/USDの売りは、多分にムードだと思います。

米国の利上げ前提の相場か

昨日は、ロンドン・ニューヨーク市場共に、休場でした。

だからと言って、全く動かなかったわけではなく、ドル/円では、欧州大陸が開いている時間帯に、売りが強まり、一時121.44近辺まで下落しました。

しかし、ニューヨーク時間には動意はなく、シドニーが入ってきて買いが強まり、一時121.56近辺まで上げました。

EUR/USDは、上値が重く、一時1.0959近辺まで下げましたが、その後は1.09台後半で横ばいでした。

EUR/JPYは、重い展開が続き、一時133.25近辺まで下げましたが、その後は133.40台に戻しました。

ドル/円は、執拗に売られたわりには下がらなかった印象です。

買わなければならないマーケット参加者がいるものと思われます。

一方、EUR/USDは、米国の年内利上げの可能性を先週イエレンFRB議長から示唆されたこともあり、重くなっているものと思われます。

EUR/JPYは、ドル/円とEUR/USDの綱引き状態になっていることから明確な方向性はありません。

2015/05/25

EUR/USD、マーケットはロングか?

本日は、ロンドン・ニューヨークは休場です

EUR/USDは安値圏を維持しています

ただ、今日は、朝から安値圏を維持しているということは、ショートはあまりいなくて、むしろレベル感からの買い下がりが出ている可能性がありますので、さらに下がる可能性はあります。

いずれにしても、マーケットがショートにならなくては、反発もなさそうです。

ドル/円、ブルとベアのせめぎ合い?

マーケットは、ドル/円のこれまでの高値である3月10日の高値122.04を、既に意識しているようです。

シカゴIMMの円のネットショートポジションは、5月19日時点で22,005枚と極めて軽く、それだけを見ると、ショートの買戻しに出るべき買いもないように思われます。

しかし、実際の値動きを見る限りでは、非常に買い気が強く、ジリジリと上げているところを見ると、米系ファンドあたりが、新規にドル買いを始めているように思われてなりません。

一方、売っているマーケット参加者は、レンジ上限を壁にして売り上がっているものと思われ、ブル(ドルに強気)派とベア(ドルに弱気)派のせめぎ合いだと思われます。

ドル高気味

先週末の流れを汲んで、全体的にドル高気味です。

中でも、ドル/円の買いが気になります。

EUR/USDは、売られました(ドル高)が、1.09台は堅そうです。

EUR/USDは、保ち合い(もちあい)になるのではないかと見ています。

 

EUR/USD、1.1000割れをにらむ

シドニーでは、EUR/USDが1.1000割れをにらんだ動きになっています。

ドル/円も、やや弱めのため、EUR/JPYも軟調です。

日本時間午前5時33分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 121.49-55(121.55)
EUR/USD 1.1000-04(1.1009)
EUR/JPY 133.68-71(133.84)

2015/05/24

これからの展開は(2015/05/24)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、下げから反発しています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月12日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング38,758枚vsユーロショート207,097枚、ネットユーロショート168,339枚(前回ショート178,976枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング63,398枚vs円ショート85,403枚、ネット円ショート22,005枚(前回ショート23,593枚)です。

ユーロは、ネットショートはさらに減少しています。

円は、円ショートはさらに減っています。

さて、今週ですが、先週は、特にユーロで、ドルショートのロスカットが続いた一週間だったと言えます。

EUR/USDの場合、4月の14日以降、1ヶ月ほど反発上昇を続け、さらに、1.2000あるいは1.2200まで見るという見方を私自身もしました。

なぜなら、ひとつには米国景気が予想ほど良くない一方、欧州景気は意外と良いようだということがありました。

そしてもうひとつには、シカゴIMMポジションで見てみますと、ユーロのネットショートがダントツに大きく、今は、買戻しも出てピーク時よりは減ったとはいえ、直近でまだ168,339枚もあり、この傾向から見る限りでは、6月末の中間決算を前に、これからユーロの買戻しが本格化すると見たためでした。

しかし、先週の相場を見る限りでは、反落する過程で、繰り返しロングが投げていた相場でした。

これからわかることは、今年の場合、まだ中間決算絡みのポジション調整、今年で言えばユーロの買戻しがまだ出ていない中、投機筋の買い下がりが出て、マーケットはロングになり、先週金曜の消費者物価指数のコアの部分が改善したといったことに対しても、マーケットがロングなので過敏に反応して投げが出たのだと思います。

しかし、先週金曜の安値が1.1003だったということは、それなりに意識しておく必要がはあると思います。

つまり、1.1000に大きな買いがいたのだと思います。

もちろん、ロンドン・ニューヨーク不在の月曜のシドニーで、すんなりと割り込んでいる可能性もありますが、私は1.1000に買いで興味をもっている人がいることについては意識しておいて良いように思います。

特に、意識しておきたい人とは、政府系ファンド。ペンションファンド(年金の運用機関)、あるいはちょっと意味合いは違いますが、中央銀行といった、いわゆる投資家筋です。

彼らは、昨年の5月以来、ユーロを売り続けてきましたが、これを買戻しに回ってきている可能性があると見ています。

つまり、その買戻し自体が、6月末の中間決算の絡みの可能性もありますし、また、昨年5月以来、ユーロに資金を置いておくことに不安を感じドルに資金を移しものを、ユーロ自体の景況感が良くなっている上にドル偏重も問題があると見方を変えている可能性もあると考えています。

従い、先週は確かにユーロの続落とはなりましたが、今週はマーケットがベアになって上値が重い可能性がありますが、来週反発するのではないかと見ています。

なぜなら、来週は6月第1週になりますが、過去中間決算のためのポジションの手仕舞い(反対取引)は、6月第1週頃になることが散見されるからです。

因みに、昨年の5月のEUR/USDは、1.3940前後でした。

たとえば、1.1100でこれを手仕舞うとすると、2840pipsの利益が出ることになります。

大きな儲けであり、利益確定を渋る理由はないと思います。

一方、ドル/円ですが、先週は、上げ続けました。

正直、非常に下げづらい相場でした。

そして、3月10日の高値122.03が、視野に入ってきました。

レンジに入って6ヶ月目と、2011年に貿易収支が赤字に転落して以降のレンジ相場が5~7ヶ月ですから、十分レンジ相場を今回もやってきています。

また、5日、10日、25日、90日、120日の複数の移動平均線も収束し、しかも、既に5日移動平均線は、上向いてきています。

こういった諸条件からすると、そろそろレンジブレイクではないかと思います。

レンジブレイクの方向は、買いの堅さからすると、上げだと見ています。

EUR/JPYについては、はっきりとした方向感はありません。

目先、下押しはありそうですが、結局レンジ相場ではないかと思われます。

ただし、ドル/円が、上にレンジブレイクするのであれば、追随するものと思われます。

2015/05/23

来週は仕切り直しか

ニューヨークダウは、発表された4月の米消費者物価指数のうち、エネルギーや食料など変動が激しい項目を除いたコア指数が前月比で0.3%と予想の0.2%を若干上回ったことから、米利上げ警戒感が高まり反落し、前日比53.72ドル安の18,232.02ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米消費者物価指数のうちコア指数が予想をやや上回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.019%上げて2.209%で引けました。

原油価格は、発表された米消費者物価指数のうちコア指数が予想をやや上回ったことを背景に、EUR/USDが下落したことに連れて下げ、前日比1.00ドル安の59.72ドルで引けました。

金価格は、発表された米消費者物価指数のうちコア指数が予想をやや上回ったことを背景に、EUR/USDが下落したことに連れて下げ、前日比0.10ドル安の1,204.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、他のプロダクツ(投資対象)と同じく米消費者物価のコア指数の改善を受け、ドル買い一色となり、ドル/円は121.57近辺まで上昇、EUR/USDは1.1002近辺まで下落しました。

ドル/円は、昨年12月以来のレンジ相場の上限である122.00近くまで上げて引けており、来週以降、上値を試すことになるものと見ています。

EUR/USDは、結局、今週は調整売り一色で終わりました。

来週の月曜が、ロンドン・ニューヨークともに休場となるため、その前に、いったん手持ちポジションをきれいにした感があります。

今後については、三大市場が揃う来週火曜以降、仕切り直しだと見ています。

アーリーバード  

アーリーバードとは、早起き鳥のことです。

為替の世界では、特に欧米勢の朝は早く、極端な場合、午前3時とか4時という時間にオフィスに入るトレーダーもいて、まさしくアーリーバードです。

ただ、欧米では、トレーダーのみならず、社会全体も朝が早く、一般のお店でも、午前8時とか9時に開店するところが多いです。

よく、外人は、終業時間になると、さっさと帰ってしまうと言われますが、実は、こうした朝早くに出てきて、仕事を始めていることによるところが多く、その点は夜型が多い日本人とは生活パターンが違うところです。

そうした結果、ロンドンマーケットの一般的なオープニングタイムは現地時間午前7時(夏時間で日本時間午後3時)、ニューヨークマーケットは現地時間午前8時(夏時間で日本時間午後9時)となっています。

クロージングタイムは、ロンドンマーケットは現地時間午後5時(夏時間で日本時間午前1時)、ニューヨークマーケットも現地時間午後5時(夏時間で日本時間午前6時)となり、朝型のマーケットであることがわかります。

特に、夏時間はロンドンにしてもニューヨークにしても、終業時間以降も日が長く、1日を2度楽しめます。

2015/05/22

EUR/USDと5日移動平均線

ドル/円と同様に、EUR/USDと5日移動平均線の関係も、気に掛かります。

現在、EUR/USDの5日移動平均線は、1.1164近辺にあり、かなり鋭角的に下を向いています。

今日の東京タイムのEUR/USDは上がりたがっています。

しかし、その上にある鋭角的に下を向いている5日移動平均線がある以上、それほど簡単には上がれないと思います。

あるいは、力ずくで、一時的に上げることはできたとしても、下に引きずり戻されるものと思います。

ドル/円と5日移動平均線

ドル/円の短期のサポートである5日移動平均線は、120.77近辺まで切り上がってきています。

5日移動平均線は、強いサポートであるものの、もしも接近してきても、日足がさらに上がることが出来ず、5日移動平均線と絡みだすと、急速にサポートとしての効力を失います。

つまり、日足と同水準になると、5日移動平均線は、それまでの鋭角的な上昇角度から水平になり、サポートではなくなりやすくなります。

要は、そろそろ、上げを再開しないと、上がる勢いよりも、下がる勢いの方が強まる場合がありますので、注意が必要です。

今日の日銀金融政策決定会合

今日の、日銀の金融政策決定会合では、特に金融政策の変更はないものと見ています。

ただし、先日の第1四半期GDPが良かったことから、景気判断を上方修正するものとマーケットは見ているようです。

シナリオ通りになれば、株高円安になるというのがマーケットの見方のようです。

尚、今のドル/円については、底堅いという印象です。

ロンドン、ニューヨークは、ロングウィークエンド前

ニューヨークダウは、発表された5月のフィラデルフィア連銀景況指数が6.7(予想8.0)、4月の米景気先行指数が0.7%(予想0.3%)、そして4月の米中古住宅販売件数が504万件(予想523万件)と強弱まちまちな内容だったため、方向感を欠く展開となり、前日比0.34ドル高の18,285.74ドルと横ばいで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米経済指標が弱い内容となったことから、米利上げ期待が後退し、暫定値ながら前日比0.058%下げて2.190%で引けました。

原油価格は、ガソリン需要増観測で上昇し、前日比1.74ドル高の60.72ドルで引けました。

金価格は、利益確定売りが先行し、前日比4.60ドル安の1,204.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、121.00-10近辺で横ばい推移でした。

EUR/USDは、1.11台前半中心の揉み合いでした。

EUR/JPYは、134台後半で弱含みでした。

GBP/USDは、4月の英小売売上高が前月比1.2%増は、予想の0.4%を大幅に上回る回復を示したことが好感され、一時1.5699近辺まで上昇しました。

ドル/円やEUR/USDが限られた動きに止まる中、GBP/USD、GBP/JPYの上昇、EUR/GBPの下落が目立ちました。

まだ、EUR/USDやクロス円は、週前半の下落から、まだ立ち直れていない感じです。

来週月曜はロンドンもニューヨークも休場となるため、マーケットが傷んでいることもあって、今日はあまり積極的な取引にはならない可能性があります。

尚、本日は、黒田日銀総裁の記者会見がありますので注目です。

2015/05/21

ドル安円安方向の打診は早いか?

1時間足の各種クロス円を見てみますと、全般的に強くなってきています。

ということは、ドル安円安相場(円以外の通貨に対するドル安、クロス円の円安)が再開する可能性があります。

もちろん、ロンドンの抵抗も、覚悟しておかなければなりません。

しかし、昨日で、ここのところのドル安円安ポジションは、いったんきれいに整理されたものと思われますので、そろそろ、EUR/USDやGBP/USDなどや、クロス円の打診買いに出ても良いのではないかと見ています。

ドル/円、買えないから売る?

ドル/円は、上には売りがあることが予想されるので、買えないから売るという論法で売っているものと思われます。

先週の木曜以来、まだレンジ内とは言え、ジリ高傾向が続いていること自体、いつもとは違うと思っています。

もっと、攻めるマーケット参加者がいても良さそうだとも思います。

ただし、そうやって買いで攻めるとロングになって投げさせられるから、確かに売り先行でショートになった方が、結果的には、ロング筋に
とっては良いことなのかもしれません。

東京らしい動き

東京らしく、ドル/円のように上げて帰ってくれば売り先行、EUR/USDのように下げて帰ってくれば買い先行です。

しかし、ドル/円は、高値圏にいても、それほど下がる感じはありませんので、あまりロングではないと思います。

一方、EUR/USDについては、投げるべきものは投げてしまった上で、安値圏にいますので、ここから下がるといっても、限りがあるように思います。

マーケットがショートになれば、EUR/USDは反発すると見ています。

ドル/円、堅調

ニューヨークダウは、4営業日連騰した後の利食いに押されて反落し、前日比26.99ドル安の18,285.40ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMC議事録では6月利上げの可能性は低いと見ていることが明らかとなったため低下し、暫定値ながら前日比0.041%下げて2.248%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計では、原油在庫の減少が続き、需給の緩みが解消するという見方から買われ、前日比0.99ドル高の58.98ドルで引けました。

金価格は、ギリシャへの金融支援を巡る協議が難航していると伝わって逃避的に買われ、前日比2.0ドル高の1,208.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドン以来ジリ高が続き、ニューヨークに入り、一時121.47近辺まで上昇し、その後は121.30近辺での保ち合い(もちあい)となりました。

EUR/USDは、1.1070~1.1145近辺で、揉み合いでした。

EUR/JPYは、133.91近辺からジリ高となり、一時134.85近辺まで上がりました。

昨日のロンドンオープン直後、大口のドル売りポジションのロスカットが入り、その後は、相場は全体的に小動きに終始しました。

その中では、ドル/円の堅調さが目立ちました。

122.00を、再度テストすることになるものと見ています。

2015/05/20

水上紀行の為替相場予報のご案内(2015/05/20)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「ドル安円安相場は終わったのか?」です。

毎週水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。

ロンドンの出方は?

これから、ロンドンが入ってくるわけですが、いつものロンドンらしく、ドル/円は上がっているので、東京・アジア勢はロングと見て、まずは売ってくるものと思われます。

また、EUR/USDについては、下がっているので、東京・アジア勢はショートと見て、買ってくものと思われます。

ドル/円に関しては、上がってはいるものの、値動きを見る限り、それほどロングになっているようには見えませんので、それほど大きくは下がらず、再び買いが強まるものと思われます。

一方、EUR/USDは、まだ、上値が重く、たぶんロンドンが買ってきても上がらず、結局下を試すことになるのではないかと見ています。

上がるか、ドル/円

ドル/円が気になって、気になって仕方がありません。

先週後半以来、ジックリとしたペースで上げてきています。

その過程で、120円台では、特にオプション絡みの売りが結構あったと聞いていますが、それをこなしながらジワリジワリと上げています。

相場とは、急騰するようですと長続きしないものですが、ジックリ上がると上昇は継続するものです。

目先の大きな壁である122.00を突破することが、当面の課題です。

 

GDPの良い結果に円売り 

先ほど発表された日本の第1四半期GDP・一次速報値は、0.6%と予想の0.4%を上回りました。

日経平均が、これを好感し高く始まっていることから、ドル/円も強めです。

GDPの内容としては、個人消費が伸びているもようで、その面からも良好といえます。

これで主要国・地域の第1四半期GDPが出そろい、米国0.2%、ユーロ圏0.4%、日本0.6%と、
日本が一番良かったことになります。 

ドル安円安は終わったのか

ニューヨークダウは、高値警戒感から上値の重い展開でしたが、それでも小幅続伸し、前日比13.51ドル高の18,312.39ドルと、前日に続いて史上最高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された4月の米住宅着工件数が113.5万件(予想101.5万件)と7年5ヶ月ぶりとなる好結果となったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.053%上げて2.287%で引けました。

原油価格は、EUR/USDが下落したことや、一部10月までに45ドルまで下落するとの見通しが出たことから売られ、前日比2.17ドル安の57.26ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下落したことを受けて売られ、前日比20.90ドル安の1,206.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、先週、上昇を続けていたEUR/USDが、さすがに短期間でロングが積み上がってしまったもようで、ロンドンに入ると、ロング崩しの動きが活発となり、またクーレECB専任理事が今後数ヶ月、国債買い取りを増加させる意向を示したこともあって、1.30台から1.2000割れまで急落となりました。

さらに、ニューヨークに入って発表された4月の米住宅着工件数は7年5ヶ月ぶりとなる好結果となったことから、EUR/USDは1.1118近辺まで下落、一方ドル/円は120.73近辺まで上昇しました。

EUR/USDの反落については、ECBの意図的な誘導という見方もあります。

確かに、6月末の欧米勢の中間決算に向けて、今年の場合、マーケットにユーロショートが多いことから、中間決算でのユーロの買戻し圧力が強まることは、当然ながらECBも承知しているものと思われ、先手を打ってきた可能性はあります。

ただし、口先でのユーロ高牽制発言は、一時的にユーロ上昇を抑えられても、実際これから本格的に出るものと思われるユーロ買い需要を抑えきれるものとは思えません。

マーケットが落ち着くのを見て、改めて買い場を探すことが良いように思います。

一方、ドル/円は、需給的にドル買いが強まっているところに、住宅着工件数も良かったことから上昇しています。

既に、レンジ相場も6ヶ月目に入り、今月あるいは来月には動き出すものと見ていますが、需給的にはドルがタイトだと思われ、レンジを抜くとすれば上方向と見ています。

2015/05/19

EUR/USD、マーケットはロングか?

EUR/USDは、昨日から下げては戻し、しかし戻り切れずまた下がるを繰り返してきました。

直近では、1.1295近辺の200時間移動平均線でサポートされています。

しかし、買い支えているのは、買い遅れた投機筋の押し目買いではないかと思われます。

なぜ、押し目買いかと言いますと、戻りがかなり限られているからです。

これで、ロンドンに入り、下がっているからマーケットはショートといったん買ってくる可能性がありますが、それでも上がり切らなければ、下値を改めて試してくる可能性は高いものと思われます。

EUR/USD、マーケットはロングか?

悩ましいGBP/JPY

今日は、GBP/JPYが気になっています。

GBP/JPYは、ここ6営業日ぐらい、横ばいを続けており、そろそろ、上下いずれかに動き出しそうです。

上は、12月5日につけた高値189.70近辺が、リーマンショック以来の最高値となっており、抜けるにしても、かなりの攻防戦が予想されます。

しかし、一方では、4月以降これまでの上昇も力強く、判断の判れるところです。

もしも、ストップエントリー(逆指値でエントリー)するのであれば、ボリンジャーバンド5日間(期間:5、偏差:2)が役に立ちます。

 

気になるドル/円

ドル/円は、東京オープン前に、いったん売られました。

しかし、また買いが強くなってきています。

最近、インターバンクに聞いても、米系ファンドですら、ドル/円を見ていないと言います。

しかし、昨日あたりからの上げを見ても、素直に強いと思います。

あまり、動かないと無視しないほうが良いように思います。

ユーロのポジション調整が中心

ニューヨークダウは、FRBによる低金利政策の継続に対する期待感が根強く、前週末比26.32ドル高の18,298.88ドルと約2ヶ月半ぶりに史上最高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州債の利回りが上昇したことや、社債の大型起債が発表されたことから、暫定値ながら前週末比0.088%上げて2.230%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前週末比0.26ドル安の59.43ドルで引けました。

金価格は、米国の緩和的な金融政策の下、資金が流入しやすい状態が目先続くという見方が強まり、前週末比2.30ドル高の1,227.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル高となり、ドル/円は120.03近辺まで上昇、EUR/USDは1.1298近辺まで下落(ドル高)しました。

尚、EUR/JPYついては、EUR/USDに連れて下げました。

最近のユーロ高によりできたロングポジションの調整となりました。

ポジション調整が一巡すれば、上げは再開するものと見ています。

ドル/円は、上値を再度試していますが、このまま120円台に乗せて続伸するかは、なんとも言えません。

2015/05/18

ロンドンのポジションいびりに警戒

相場の方向性が、はっきりすればするほど、ロンドンのいびりもきつくなりますので、警戒が必要です。

どうしてかと申しますと、相場が一方向に動き出すと、多くのマーケット参加者が、さらに上がる、あるいはさらに下がることを期待して、順張りのポジション(トレンド方向に向いたポジション)を増やします。

たとえば、東京タイムですと、順張りのポジションが増えても、それを崩すものがいないため、ポジションが偏ったままでいます。

しかし、性格の悪いロンドン勢は、このマーケットすでに、かなりロングになっている、あるいはかなりショートになっていると見極めれば、その偏ったポジションを投げさせることで儲けようとするからです。

EUR/JPYに着目

最新のシカゴIMMポジションである5月12日分によりますと、ユーロのネットショートは178,976枚、円のネットショートは23,593枚と圧倒的にユーロのネットショートが大きく、言い換えれば、円は米ファンドですら、ほとんどポジションを持っていない状況のようです。

それに加えて、最近出る米経済指標は悪いものばかりときています。

そうなると、欧米勢の6月末の中間決算に向けてこれからは、ひたすら、ユーロのショートのアンワインディング(巻戻し)が入ることになるとともに、ドル/円は、小動きに終始することになるものと思われます。

従い、買われるユーロ、横ばいの円ということになると、EUR/JPYがまだまだこれから上昇するものと見ています。

 

ブルーマンデー

閑散

全体的に、上値も攻めづらく、下値も攻めづらそうです。

ロンドンが入ってくるまでは、動きようがないのかもしれません。

ブルーマンデー(気の重い月曜日)です。

やや円高

シドニーでは、やや円高気味です。

しかし、それほどの動きではありません。

日本時間午前5時36分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 119.25-32(119.36)
EUR/USD 1.133-44(1.1444)
EUR/JPY 136.42-50(136.61)

2015/05/17

これからの展開は(2015/05/17)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、反落を続けています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月12日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング43,333枚vsユーロショート222,309枚、ネットユーロショート178,976枚(前回ショート190,127枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング37,848枚vs円ショート61,441枚、ネット円ショート23,593枚(前回ショート31,183枚)です。

ユーロは、徐々にネットショートが減ってきています。

円は、ほとんどないも同然です。

さて、目からうろこの経済指標の比較があります。

それは、先月29日に発表された米国の第1四半期GDPと先週13日に発表されたユーロ圏の第1四半期GDPの比較です。

米国は前期比0.2%に対して、ユーロ圏は0.4%と、絶対値はいずれも大したことはありませんが、ご覧のように、悲観的な見方が強かったユーロ圏のGDPが楽観的な見方が強かった米国のそれを上回っています。

ユーロ圏GDP増加の背景は、エネルギー価格や食料価格の下落、ユーロ安、ECBによる量的緩和のようです。

一方、米国のGDP低下の背景は、厳冬で個人消費が弱含んだこと、原油安に伴ってエネルギー関連企業が投資を控えたこと、米西海岸で続いていた港湾労働争議、そしてドル高も経済活動の足かせとなったもようです。

為替に限って申し上げるなら、ユーロ安ドル高という状況が、ユーロ圏と米国のGDPの実態を正しく表しておらず、今後それは修正されるものと思われます。

つまり、さらにユーロ高ドル安が強まるものと見ています。

しかも、それだけではなく、6月末に欧米勢の中間決算を控え、既存のポジション手仕舞う動きは、5月中頃(今頃)から6月初旬に掛けて始まり、少なくとも6月一杯は続くものと思われます。

それに加えて、ギリシャがユーロから離脱するとなると、ユーロ圏にとって目の上のたんこぶがなくなるわけで、EUR/USDが急騰する可能性もあります。

これらを総合しますと、EUR/USDは、場合によっては、1.30近辺へ接近することもあるのではないかと見ています。

一方、日本の第1四半期GDPは、20日(水)に発表になります。

今のところ予想は前期比0.4%ですが、予想通りであれば、今のタイトなドル/円レンジをブレイクすることはできないと思いますが、意外なユーロ経済の堅調さからユーロ買い円売りにはなるのではないかと思われます。

いずれにしましても、GDPでのユーロ圏の健闘ぶりは、あくまでもマーケットがユーロ買うためのエクスキューズ(言い訳)であって、実際のフロー(資金の流れ)は欧米勢の中間決算にともなう既存ポジション(今年の場合はユーロショート)の損益確定のための手仕舞いによって起こるものと思われます。

2015/05/16

来週も、ユーロは堅調か?

ニューヨークダウは、米長期金利が下げたことを受けて上昇し、前日比20.32ドル高に18,272.56ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された5月のニューヨーク連銀製造業景気指数が3.09(予想5.00)、4月の米鉱工業生産指数が-0.3%(予想0.1%)、そして5月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が88.6(予想95.9)といずれも弱かったことや、ドイツ国債の利回りが低下したこともあって、暫定値ながら前日比0.082%下げ2.148%で引けました。

原油価格は、当面は需給が緩んだ状態が続くとの見方が根強く、週末とあって持ち高を調整する売りが強まり、前日比0.19ドル安の59.69ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前日比0.10ドル高の1,225.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイム、日銀が現在0.1%に設定している超過準備の付利引き下げも選択肢としてあるとの観測が出て、119.93近辺まで上昇しました。

しかし、ニューヨークタイムに入って発表されたニューヨーク連銀製造業景気指数、米鉱工業生産指数、ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値がいずれも芳しくなく、大きく反転し、119.19近辺まで下落しました。

EUR/USDは、ニューヨークオープン時、ロンドンの流れを汲んで1.1324近辺まで下げていましたが、冴えないミシガン大学消費者信頼感指数など米指標発表を受けて急反転し、1.1467近辺の高値をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDに追随して、135.72近辺から136.81近辺まで上昇しました。

終えてみれば、ドル/円は119円台での往って来いに過ぎなかったのに対して、EUR/USD、EUR/JPYはいったん深めの押しはあったものの、その後は踏み上げて高値を更新し、ユーロの上げ圧力の強さを感じました。

このドル安円安相場(円以外の通貨でのドル売り、クロス円での円売り)の流れはこれからだと思います。

Tomorrow is another day.

ハリウッド映画の中でも名作とされる「風と共に去りぬ」で、ヒロインのスカレット・オハラが、すべてを失った時に、この言葉を口にして、自分を奮い立たせました。

Tomorrow is another day.

つまり、「明日は、(最悪の)今日とは別の日だ」ということです。

これは、米国人らしい、楽天的な言葉とも言えますが、トレーディングには、この言葉が必要です。

相場に負け、被った損失の大きさに打ちのめされるかもしれません。

しかし、どこかでは、自分の気持ちを切り替えなければなりません。

そうでないと、いつまでも、負けを引きずってしまいます。

そのワリキリをする上で、この言葉は貴重です。

私も、同じような言葉を、自分に言い聞かせています。

相場は、これ一回限りではないと。

自分の気持ちを、いかに平常心に持って行くかが、大事です。 

2015/05/15

クロス円が相場をリードする?

今までのドル高円高相場が、ドル安円安相場に転換したものと見ています。

このようなドル安円安の相場になるということは、クロス円がもっとも買われやすいと考えています。

中でも、買われるのではないかと見ているのは、EUR/JPYとGBP/JPYです。

ただし、GBP/JPYは、EUR/GBPや、GBP/USDの影響を受けて乱高下しやすい通貨ペアですので、利食えれば着実に利食うことをお勧めします。

EUR/USD、上げはこれからか?

EUR/USDの下げが始まったのが昨年の5月からであり、ほぼ1年近く下げてきた相場となります。

これにより、マーケットにある多くのユーロショートはまだまだ解消されていないものと思われます。

しかも、5月半ばという6月末の欧米の中間決算に絡んだポジションの手仕舞いが入りやすい時期です。

しかも、ECBにとって目の上のたんこぶであるギリシャがユーロから離脱する可能性が出てきていることも重ね合わせますと、この上げ相場はまだまだこれからだと思います。

暗中模索

東京は、スロースタートです。(出だしが遅い)

ややドル売りで、試そうとしましたが、ドル/円が下がりません。

今度は、EUR/JPYを買っているようです。

暗中模索といったところです。

EUR/USD、EUR/JPYの上昇は継続か

ニューヨークダウは、欧米の長期金利の上昇に一服感が出たことや、EUR/USDが上昇(ドル安)したことにより業績を圧迫してきたドル高への懸念が和らいだこともあって、前日比191.75ドル高の18,252.24ドルとおよそ2ヶ月半ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧米の長期金利の上昇に一服感が出たことや、発表された4月の米生産者物価指数が前月比で-0.4%と予想の0.1%を下回ったことを受け、暫定値ながら前日比0.059%下げて2.234%で引けました。

原油価格は、需給の緩んだ状態が続くとの見方から売りが優勢となり、前日比0.62ドル安の59.88ドルで引けました。

金価格は、発表された4月の米生産者物価指数が予想を下回ったことを受け、米利上げ期待は後退して買われ、前日比7.00ドル高の1,225.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、昨日のところは、EUR/JPYが強含んだこともあって、結局は下げきれませんでした。

ただし、全体的にドル安になってきていることから、ドル/円に関してもドル安の可能性には、気に留めておくべきかと思います。

一方、EUR/USDは、1.1390近辺の120日移動平均線、1.1395近辺の25週移動平均線というふたつの強力なレジスタンスがありながら、1.14台に乗せており、いかに買い圧力が強いかがわかります。

今後も、引き続き上値を試すものと思われます。

EUR/JPYは、ドル/円がほぼ動かなかったことから、EUR/USDに追随した動きとなりました。

EUR/USDの買いのしぶとさが目立ちます。

相場自体がドル安になってきていることもありますが、これまで積み上がっていたユーロショートが、6月末の欧米勢の中間決算を前に手仕舞いに入ってきているためだと思われます。

この手仕舞いの動きは、まだまだ続くものと見ています。

2015/05/14

ドル/円、油断は禁物

ドル/円は、日足の複数の移動平均線が、既に収束しています。

つまり、どこで、狭義のレンジ(118円~121円)をブレイクしてもおかしくありません。

今まで、長らくレンジ相場が続きましたので、こうした局面で、またかと思いたくなりますが、ここは油断しないほうが良いと思います。

相場が全体的にドル安になってきていますので、なおさら注意が必要です。

 

EUR/USD、続伸の可能性は?

昨日の米小売売上高が予想を下回ったことで、ドル売りが集中し、EUR/USDも1.1382近辺まで上昇しました。

これで、ユーロ高ドル安方向に流れが出来てきていることを感じています。

しかし、だからと言って、このまますんなりと上がるかと言えば、そう簡単なものではないと思っています。

私のイメージとしては、1.1390-00近辺を、しっかり抜けていくのは、来週になるのではないかと見ています。

結局、EUR/JPYが上がるのでは?

東京らしく、ニューヨークの主流となった方向の逆をやってきました。

つまり、ドル/円では買い気になっていますでぃ、EUR/USDは、売り気になっています。

ドル/円自体は確かに下がりにくそうですが、EUR/USDもまた下がりにくそうだと思われます。

つまり、EUR/JPYが上がるのではないかと見ています。

ドル安円安は、さらに進行するか

ニューヨークダウは、発表された4月の米小売売上高が0.0%と予想の0.2%を下回ったことから、積極的な買い材料が見当たらず、もみ合い展開が続き、前日比7.74ドル安の18,060.49ドルと小幅続落し取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された米小売売上高は予想を下回る弱い内容だったことから、いったん低下したものの、世界的な国債売りが続いているため反転上昇となり、暫定値ながら前日比0.044%上げて2.293%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想外に減少したことで買いが一時強まったものの、在庫の水準自体はなお高いとして売りがぶり返し、前日比0.25ドル安の60.50ドルで引けました。

金価格は、発表された米小売売上高が予想を下回る弱い内容だったことから、EUR/USDが上昇し、これに連れて上げ、前日比25.80ドル高の1,218.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、予想を下回った米小売売上高を受け、ドルは全面安となり、一時、ドル/円119.03近辺、EUR/USD1.1382近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、一時135.50近辺まで上昇しました。

ドル/円は、まだタイトレンジ内にいますが、上下いずれかにレンジブレイクするタイミングは近づいているものと見ています。

それ以上に気になっているのは、EUR/USDで、1.1393近辺で鋭角的に下を向いている25週移動平均線の強いレジスタンスを、どのように超えていくのかが注目されます。

個人的には、現状水準を週内は維持し、週を越えて、25週移動平均線がさらに下落していくことで、週足が自然と移動平均線を上に抜けていくのではないかと見ています。

いずれにしましても、ドル/円にしてもEUR/USDにとっても重要な局面ですし、また、EUR/JPYなどクロス円のさらなる上昇の可能性に対しても大切な地合いです。

2015/05/13

水上紀行の為替相場予報のご案内(2015/05/13)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「ドル高円高相場からドル安円安相場へ転換か」です。

毎週水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

ドル/円、動き出すタイミング待ちか

ドル/円は、日足で、5日、10日、25日、90日の移動平均線が収束しているだけでなく、週足でも、5週、10週、25週の移動平均線が収束し、しかも、週足自体も横ばいとなっており、一般的に言うならば、そう遠くない将来、ドル/円は、上下いずれかに動き出すと見るべきかと思います。

昨年の12月から数えて、今月で6ヶ月目の膠着相場です。

そして、動き出す時は、またまっしぐらに一方向へ動き出すものと思われます。

その時には、躊躇せずに、トレンドに順張りで乗るということが大事だと思います。

相場は、時として猫の目

昨年末以来、今年の4月前後まで、ドル高円高の相場が続きました。

その大前提は、FRBが金融引き締めを模索する一方、ECBは追加の量的緩和を模索しているという状況に加えて、ギリシャのユーロからの離脱という問題も、ユーロに不利と捉えられたことが上げられます。

しかし、ここにきて、徐々に、相場の構造は、ドル高円高から、ドル安円安に転換してきています。

その理由としては、米景気指標が予想外に悪く、利上げの時期が先延ばしになってきていること、その反面ユーロ圏景気が良くなっていること、そして目の上のたんこぶであるギリシャがユーロから離脱することは、ユーロ圏にとっては良いこととする見方が強まっていることも上げられます。

このように、相場の見方は、変わっていくものであり、自分から合わせていく必要があります。

 

マーケットは、傷んでしまったか

極めて静かです。

昨日のドル/円の上昇後の下落、EUR/USDやEUR/JPYの上昇後の下落など、ロングで入って投げさせられたのかも知れません。

つまり、マーケットが傷んでしまっている可能性があります。

ドル/円の売りがやや強まっていますが、下も下で堅いと思います。

マーケットが確信できないうちがチャンスか

ニューヨークダウは、長期金利の上昇を嫌気して小幅続落し、前日比36.94ドル安の18,068.23ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、前日の急速な上昇から値頃感からの買戻し(利回り低下)が出て、暫定値ながら前日比0.033%下げて2.247%で引けました。

原油価格は、OPECが月報で今年の世界の需要見通しを上方修正したことや、EUR/USD上昇したことを受け、前日比1.50ドル高の60.75ドルで引けました。

金価格は、欧米の長期金利が上昇していることからの逃避買いに加え、EUR/USDが上昇したことを受け、前日比9.40ドル高の1,192.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、東京タイムからジリ高でしたが、EUR/USDの急騰(ドル安)を受け、119.77近辺まで反落となりました。

EUR/USDは、ギリシャがIMFの債務を返済したことがともかくも好感されたことや、ECBの量的緩和後の極端な金利低下が巻き戻され、ドイツなどの欧州の長期金利が上昇したこともユーロ買いを誘い、一時1.1279まで上昇しましたが、買い過ぎたのか、その後1.1205近辺まで軟化しました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、一時135.29近辺まで上昇後、134.36近辺まで反落しました。

タイムラグはありましたが、結局ドル安円安(EUR/USDの上昇、ドル/円・クロス円の上昇)となりました。

しかし、ドル安円安が一巡後は、全体的に反落となり、まだ、マーケットが、昨年末以来のドル高円高相場がドル安円安相場に反転しつつあることに確信が持てないでいるものと見ています。

ただし、マーケットが確信しきれていないうちが、次の相場に賭けるチャンスでもあるように見ています。

2015/05/12

JFX主催Webセミナーに出演

JFX主催の Web セミナーに出演します。

5月11日(月)午後から随時視聴可能です。

今回は、ロンドンとの付き合い方についてお話したいと思っています。

このセミナーは JFX に口座をお持ちの方が対象になります。

JFX に口座をお持ちの方は取引画面にログインし、左上の「情報」をクリックします。

リンク先の「小林芳彦のマーケットナビ」にある「芳彦の部屋」から視聴できます。

新規で口座開設を希望される方は、JFX株式会社のサイトよりお申し込みいただけますようよろしくお願いいたします。

 

相場にうねり?

今日の東京では、、EUR/USDの上昇(ドル安)と、ドル/円の上昇(円安)がほぼ同時に進行しています。

これが意味するのは、今まで相場をリードしていたドル高円高相場(EUR/USDなどの下落、クロス円の下落)が、ドル安円安相場(EUR/USDなどの上昇、クロス円の上昇)に転換しようとしているということで、ドル高が終わりドル安に転じる可能性が高いのではないかと思っています。

この傾向は、早ければ5月中旬から本格化する可能性があります。

そして、EUR/USDとドル/円が同時に上昇するということになれば、これらを合成させたEUR/JPYが急上昇する可能性があります。

ドル/円、レンジブレイクは近いか

ドル/円という通貨ペアは、自然体としては、ドル買いが強いのだと思っています。

120円台を売って、119円割れを買うという、売り先行のレンジ取引が結構流行っているとも聞いています。

しかし、これだけ、値幅が収束してきているということは、近い将来、上か下にレンジはブレイクするものと見ています。

しかも、そのレンジブレイクの方向は、この湧いてくるような買いを見ていますと、やはり上ではないかと見ています。

そのため、私はドル/円を売り先行で入るのは、どうしても躊躇します。

手探りのマーケット  

手探りのマーケットEUR/USDは、上値が重くなっています。

ドル/円は、一時買い気でしたが、軟化気味です。

ただ、それほど大きな動きではありません。

あまりポジションが、一方に偏ってはいないようです。

EUR/USD、支援再開見送りでも動かず

ニューヨークダウは、米国債10年物利回りの上昇を警戒した売りが出て、前週末比85.94ドル安の18,105.17ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドイツ国債をはじめ欧州債の利回りの上昇を受けて上げ、暫定値ながら前週末比0.136%上げて2.283%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前週末比0.14ドル安の59.25ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前週末比5.90ドル安の1,183.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、戻り売りでショートになっていたもようで、ジリ高が続き、一時120.15近辺をつけました。

EUR/USDは、注目のユーロ圏財務相会合では、ギリシャへの支援融資の再開は見送られましたが、相場への影響は限られました。

EUR/JPYも、横ばい推移が続きました。

正直なところ、ユーロ圏財務相会合で支援が見送られれば、上がるなり下がるなりするものと見ていましたが、問題解決に時間がかかるというのが当事者間の了解事項のようで、結局値動きは限られました。

しかし、やはり、EUR/USDを押し目で買いたいというのが本音です。

2015/05/11

ロンドンの出方は?

東京タイム、EUR/USD、EUR/JPYは下落を続け、ドル/円もまた強含んでいます。

そして、これから始まるロンドン勢が考えることは、ドル/円はそれほど動いているわけではないのでさておき、EUR/USDやEUR/JPYについては下げているので、東京・アジア勢はショートと見るものと思われます。

ですので、まずはEUR/USD、EUR/JPYを買ってくるものと思われます。

それで、上げ続けるようであれば、買い進むでしょうし、上値が重ければ、売りに転ずるものと思われます。

本日は、ギリシャ支援協議のユーロ圏財務相会合

ショイブレ独財務相は、本日、開催されるユーロ圏財務相会合では、ギリシャへの金融支援協議については、最終的な合意はないとの見方を示しました。

したがって、今日のヨーロッパタイムには、警戒しておいたほうが良さそうです。

また、デフォルトしたらユーロ売り、あるいはユーロ買いと見方も分かれていますので、この点も警戒が必要です。

私自身は、いったんは売られるかもしれませんが、最終的には大きく上昇するものと見ています。

個人が中心の東京市場

ほとんど、動いていません。

先ほど、ある外銀の人間から聞いたのですが、在東京の外資系銀行には、もうほとんど為替ディーラーはいないようです。

為替取引自体は、アジアタイムはシンガポールでやっているようです。

今や、東京のトレーダーとは、個人投資家層が大勢のようです。

静かなマーケット

シドニーでは、ドル/円もEUR/USDもEUR/JPYも、いずれも若干下げています。

しかし、非常に静かなマーケットです。

日本時間午前5時28分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 119.62-68(119.71)
EUR/USD 1.1196-00(1.1210)
EUR/JPY 133.96-02(134.20)

2015/05/10

これからの展開は(2015/05/10)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、引き続き下落基調です。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月5日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング50,116枚vsユーロショート240,243枚、ネットユーロショート190,127枚(前回ショート197,766枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング41,852枚vs円ショート73,035枚、ネット円ショート31,183枚(前回ショート5,493枚)です。

ユーロは、多少ネットショートが減っていますが、まだまだユーロショートは大きいです。

円は、ややネットの円ショートが増えましたが、絶対額としては大したことはありません。

さて、今週ですが、基本的には、ドル/円は蛇行を続けるのに対して、EUR/USDは、上値を再度試すかが注目されます。

ドル/円については、モメンタム(勢い)が相場にありませんので、まだタイトなレンジ相場から抜けだすのは、かなり難しいと思われます。

一方、EUR/USDは、ユーロ圏の目の上のたんこぶであるギリシャに関して、今週は動きが出る予定です。

まず、11日(月)は、ユーロ圏とギリシャの会合が予定されています。

会合の目的は、IMFがギリシャに求める緊縮財政のための条件をギリシャがIMFに緩めるよう交渉するものですが、IMFは今のところ受け入れていません。

そして、翌12日(火)には、ギリシャはIMFに7億ユーロの返済をしなくてはなりませんし、返済はこれで済むわけではなくさらに6月になれば、別の借り入れの返済期日がきます。

ですので、ユーロに関しては、週初から、警戒を要します。

もしも、合意がなされず、また返済が不履行となった場合、ギリシャの悪いニュースには、まずユーロ売りになる傾向が最近ありますので、最初のリアクションはユーロ売りから始まる可能性はあります。

しかし、景況感も好転してきているユーロ圏での唯一の目の上のたんこぶであるギリシャを切り離すことが出来、しかも、シカゴIMMのユーロショートがまだ多いことなどを考えますと、結局はEUR/USDが急騰する可能性があると見ています。

加えて、時期的には、若干早いですが、欧米勢の6月末の中間決算に向けてのポジションの手仕舞いが早ければ5月中旬頃から始まり、依然としてユーロショートが多いことから、この買戻しも加われば、ユーロはさらに上がるものと思われます。

そして、既に申し上げましたように、タイトなレンジが続く可能性があるドル/円と、結局は大幅な上昇の可能性があるEUR/USDを合わせて考えますと、EUR/JPYが大きく上がる可能性があります。

つまり、昨年からのドル高円高(EUR/USDの下落、クロス円の下落)相場の反発であるドル安円安(EUR/USDの上昇、クロス円の上昇)が今後起きるのではないかと見ています。

それだけに、ギリシャの悪いニュースでマーケットがユーロ売りに出れば、そこが買い場になるものと見ています。

2015/05/09

ほぼ予想通り米雇用統計だったが

ニューヨークダウは、発表された4月の米雇用統計では、失業率が5.4%(予想5.4%)、ならびに非農業部門雇用者数が22.3万人(予想22.8万人)とほぼ予想通りになりましたが、マーケットではこの結果が好感され大幅続伸となり、前日比267.05ドル高の18,191.11ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ほぼ予想通りの米雇用統計の結果に早期の利上げ期待は高まらず低下し、暫定値ながら前日比0.039%下げて2.141%で引けました。

原油価格は、米雇用統計が底堅さ示したため買いが優勢となり、前日比0.45ドル高の59.39ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが底堅く推移したことから、同様に底堅くなり、前日比6.70ドル高の1,188.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ほぼ予想通りの米雇用統計でしたが、ドル/円は発表直後に売られ、119.59近辺まで下げましたが、その後は、119.70-80近辺で横ばいでした。

EUR/USDは、米雇用統計発表後は、上げ下げを繰り返しながらやや緩み、1.1200-10近辺に落ち着きました。

EUR/JPYは、ジリ安傾向となりました。

ドル/円でベア(弱気)派が増えているような感触を受けました。

しかし、まだドル/円が下がるには、一筋縄では行かないと見ています。

ドイチェブンデスバンク

ドイチェブンデスバンク(ドイツ連邦銀行)は、ドイツの中央銀行です。

ブンデスは、サッカーのブンデスリーグと同じ、連邦という意味で、ドイツが小さな国が集まってできた連邦国家であることを示しています。

ブンデスバンクと比較されやすいのが、米国のFRB(連邦制度理事会)とその下にある12の地区連銀です。

ブンデスとFRBとの決定的な違いは、それぞれの使命に違いがあることです。

ブンデスバンクは、第1次世界大戦後、ドイツがハイパーインフレ(超インフレ)を経験したことから、使命はインフレ退治に絞られています。

それに対して、FRBは、インフレ抑制もありますが、それのみならず、雇用の創出、つまり景気対策も使命のひとつとしています。

この違いは大きく、ブンデスがインフレ対策のために、常に金融引き締めを考えていれば良いのに対して、FRBは、インフレ抑制のための金融引き締めだけを考えるのではなく、景気刺激のための金融緩和についても配慮しなくてはなりません。

こうした使命の違う中央銀行の間で、見解の相違からもめる事態が過去にもありました。

その中でも、有名なのがブラックマンデーで、金融引き締めを実行しようとしたブンデスバンクに対し、米国側が止めに入り、2国間の不協和音にマーケットが怯え、ニューヨークダウが急落したことがありました。

さて、そういう金融政策では頑固なブンデスバンクですが、1999年のユーロに統合するまでは、ドイツマルクの守護神として、その為替介入のうまさでは、中銀中ピカイチでした。

限られた介入額で、効果的な介入をし、世界中の為替ディーラーが尊敬してやみませんでした。

私も、ファンのひとりで、わざわざフランクフルトにあるブンデスバンクまで、為替のチーフディーラーに会いにいったことがあります。

敷地内に入るためには、自動小銃をかまえた警備兵が守るゲートをくぐる必要があり、その物々しさには驚きました。

そして、とうとう為替のチーフディーラーに会うことができ、いろいろ為替の話をしましたが、さすがに詳しく、改めて尊敬の念が強まりました。 

2015/05/08

本当に良いの?米雇用統計

今回の雇用統計における非農業部門雇用者数は23.0万件と、かなり意欲的な数字です。

しかし、一昨日発表された民間部門の雇用統計であるADP雇用統計が16.9万件と予想の20.0万件を大きく下回っており、意欲的な非農業部門雇用者数である23.0万件という数字に対しては違和感があります。

確かに、ADP雇用統計と米雇用統計が同様の結果となるとはかぎりません。

ただし、ここのところ、米国の経済指標が優れないにもかかわらず、非農業部門雇用者数が23.0万件とまずまず良い数字が出ると予想するのは、どうも抵抗感を感じます。

世知辛い世の中

今や、他行ディーラー同士の情報交換もままならない、世知辛い世の中になってきたようです。

会合に参加している二人が、ともに銀行ディーラーだったら、それは談合になるそうです。

昔ならよくあった、情報交換の場としてのパーティーやゴルフも、極端な話談合になるそうです。

さらに、仕事上で、お客さんのオーダーを壁にして売ることも、顧客の取引を妨害することになるし、ストップロスもその水準になってからカバーに入るため、約定されるレートは悪くなるものの、顧客の取引を利用しないといことで良いことになっているという有様です。

 

ポンドの急上昇は

ポンドは、総選挙で保守党が予想以上に健闘したことが評価されて上げたといわれています。

しかし、高止まりしているところをみると、保守党の苦戦を予想してショートにしていたマーケット参加者が多く、ロスカットでポンドは急上昇したものと思われます。

EUR/USDについては、独国債の利回り上昇が一服したことで、緩んでいるようです。

いずれにしましても、米雇用統計の発表待ちに相場です。

イギリスの総選挙

BBCは出口調査に基づく予測として、議会下院の650議席のうち、保守党が316議席を獲得し第1党となるものの、過半数の議席は獲得できない見通しだと伝えました。

為替では、ポンド買いで反応しています。

米雇用統計の結果待ちの相場

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が26.5万件と予想の27.8万件より改善したことから、前日までの下落から買い戻しの動きが広がり、前日比82.08ドル高の17,924.06ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドイツ国債利回りの上げ一服したことから低下し、暫定値ながら前日比0.065%下げて2.178%で引けました。

原油価格は、翌日に米雇用統計発表を控え、利益確定売りが出て、前日比1.99ドル安の58.94ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが売られたことや原油が下落したことを受けて下げ、前日比8.10ドル安の1,182.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムに119.06まで下落後、ニューヨークでは、119.86近辺まで反発しました。

EUR/USDは、ロンドンタイムに1.1391近辺まで上昇後反落し、ニューヨークでは、一時1.1237近辺をつけました。

EUR/JPYは、ロンドンタイムに135.99近辺を高値に反落し、ニューヨークでは、一時134.19近辺まで下げました。

その後は、135.00近辺で横ばいでした。

いろいろ仕掛けられましたが、米雇用統計の発表を翌日に控えて、結局往って来いの相場でした。

2015/05/07

水上紀行の為替相場予報のご案内(2015/05/07)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「ユーロ高が続くか」です。

尚、通常は、毎週水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

セントラル短資FX主催Webセミナーに出演します

セントラル短資FX主催Webセミナーに出演致します。

日時:2015年5月26日(火)  20:00~21:30
題名:『おもしろいぞ!FX!どう見る、今後の相場展開?』 

詳細及びお申し込みにつきましては、以下をご覧ください。

「セミナー申込み」ページ

お楽しみに!

ドル/円、ロンドン勢の出方は?

これから参入してくる、ロンドン勢の出方が注目されます。

ドル/円は、今日これまでは、結局安値圏で横ばいのため、あまり関心を示さないかもしれませんが、買ってみて重ければ、値頃感から買いから入っているマーケット参加者が多いものと見て、改めて売ってくるように思われます。

ロンドン勢の感覚からすれば、ここで売り込めばロングのロスカットが出ると見て、売り込んでくる可能性がありますが、実需筋や機関投資家筋の買いも引かないものと思われ、結局は反発するものと思われます。

ただし、大きな意味では、まだレンジ相場は続くものと思われます。

そろそろ、欧米の中間決算に注意

今年の場合、ECBが量的緩和を継続する一方、FRBは引締めのタイミングをこれまで模索してきました。

その結果、EUR/USDは、ショートに大きく偏っています。

しかし、欧米の中間決算では、実際にEUR/USDのショートを決済するために、ユーロ買いドル売りが発生しますので、為替相場に影響を与えます。

中間決算の時期は、相場観ではなく、マーケットにどんなポジションが大量に残っているかが、相場を見る上で、重要なポイントになります。

ユーロの見方変わる?

ユーロを囲む環境も随分と変わってきたようです。

原油が上昇してきたりで、見方も、デフレからインフレにシフトしてきているようです。

EUR/USDの上昇は、さらに続きそうです。

ドル/円は、下げ渋っています。

当面、ユーロ上昇の相場か

ニューヨークダウは、イエレンFRB議長が米株高に対して警鐘を鳴らすと、それが嫌気され売りが強まり、前日比85.95ドル安の17,842.25ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、独国債の利回り上昇を受け上げ、暫定値ながら前日比0.061%上げて2.247%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油在庫が市場の増加予想に反して減少したことから買いが入り、前日比0.53ドル高の60.93ドルで引けました。

金価格は、金曜に発表される米雇用統計を控えて、ポジション調整の売りが優勢となり、前日比2.90ドル安の1,190.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された4月のユーロ圏非製造業PMIが54.1と予想の53.7を上回ったことに加え、発表された4月の米ADP雇用統計が16.9万人と予想の20.0万人を下回ったことから、EUR/USDは急騰し、一時1.1370近辺まで上昇しました。

ドル/円も、予想を下回るADP雇用統計を受け急落し、一時119.20近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDの上昇が、ドル/円の下落に勝ったことから上昇し、一時135.69近辺をつけました。

米雇用統計という目先のイベントのみならず、6月末の欧米の中間決算を控えて、当面、EUR/USDは上昇するものと見ています。

ドル/円は、基本的には、レンジ相場が続くものと思われます。

2015/05/06

テクニカル的には、EUR/USD上昇の可能性

今日、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの中で、テクニカル的に一番一方向に動く可能性があるのは、EUR/USDだと見ています。

そして、方向的には、上げと見ています。

しかも、動くとすれば、大きく動くのではないかと見ています。

ただし、ロンドンは、東京タイムに上げているため、アジア勢はロングだと見て売ってくる可能性がありますが、そこが買い場ではないかと思われます。

強まるか、ドル高懸念

昨日発表された3月の米貿易収支が-514億ドルと予想の-417億ドルを大きく下回り、ほぼ6年ぶりの赤字幅となりましたが、正直なところ、米貿易収支は過去の遺物かと思っていました。

それだけに、マーケットが、米景気に対して、神経質でありかつ懐疑的になっていることがわかりました。

こうなると、FRB関係者からのドル高懸念の発言が強まってもおかしくないと思われます。

しかし、ここで、気を付けておかなくてはならないのは、ここでいうドル高とはEUR/USDでのドル高であって、ドル/円自体は、ここ5ヶ月間横ばいを続けてきたのに過ぎないということです。

ドル/円、値頃感からの買い?

閑散です。

ドル/円は、アジア勢は、いったん買いから入ってきました。

しかし、それほど伸びません。

下げたところを値頃感から買った印象です。

ドル高批判再燃か

ニューヨークダウは、発表された3月の米貿易収支が-514億ドルと予想の-417億ドルを大きく下回り、ほぼ6年ぶりの赤字幅となり、第1四半期GDP・改定値がマイナスに陥るという見方が強まって、前日比142.20ドル安の17,928.20ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油の買戻しが続いておりインフレ懸念が強まって、暫定値ながら前日比0.027%から2.171%で引けました。

原油価格は、原油需給の緩みが改善するとの見方から買いが強まり、前日比1.47ドル高の60.40ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前日比6.40ドル高の1,193.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、米貿易赤字が話題に上るのも久々でしたが、GDPが優れない時だけに、材料視されたものと思われます。

ドル/円は、120.50まで上値を試していたところに、冴えない米貿易収支の発表に、一時119.73近辺まで反落しました。

EUR/USDは、ロンドンで1.1066近辺の安値をつけた後、ニューヨークでは1.1223近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れ、ロンドンタイムの安値133.10近辺から、ニューヨークでは134.49の高値をつけました。

米国からのドル高批判が強まる可能性はありますが、冷静にはここのところ続いてきたユーロ安に原因があるところではあります。

しかし、ドル/円もドル高批判の対象になることは、避けられないかもしれません。

2015/05/05

EUR/JPYの続伸の可能性

昨年の12月以来今年4月中旬まで、EUR/JPYは23円強の下落となりましたが、この4月下旬以降反発となり、5月1日までで約9円上昇しました。

EUR/JPYとしてみれば、現在135.00~137.00ゾーンを上抜くことが、目先の課題です。

そして、過去のEUR/JPYの上げの大相場になるパターンを見てみますと、ドル/円の急騰が必要です。

ドル/円がレンジから上昇トレンドに転換したときこそ、EUR/JPYの大反発が起きるものと思われます。

上がるかドル/円

閑散としたマーケットですが、ドル/円が堅く見えてなりません。

こうした高値圏で、静かに横ばいだということは、少なくともロングにはなっていないものと思われます。

これで、もし、金曜の米雇用統計の発表を意識して、レベル感からの売り(値ごろ感からの売り)をしてしまうと、マーケットはショートになり、ジリジリと上がってしまうものと思われます。

私のような、上を見ている者としては、こうして戻りを売ってマーケットがショートになるのを待ちたいと思います。

 

ややドル/円堅め

全く、動いていません。

あえて言えば、ドル/円がやや底堅く感じます。

この静けさから、東京も、結構存在感があると思います。

ただし、今日はロンドン勢が、マーケットに復帰してきますので、警戒は必要です。

全体的に調整色強まる

ニューヨークダウは、欧州の株高を背景に、ニューヨークダウにも買いが及び続伸し、前週末比46.34ドル高の18,070.40ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドイツ国債利回りの上昇に連れて上げ、暫定値ながら前週末比0.031%上げて2.144%で引けました。

原油価格は、EUR/USDが下落したことを受け軟化し、前週末比0.22ドル安の58.93ドルで引けました。

金価格は、値頃感からの買いが入ったものの、EUR/USDが下落したことを受け上値が重くなり、前週末比12.30ドル高の1,186.80ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、一時120.27近辺まで上昇しましたが後が続かず、120.06近辺まで軟化しました。

EUR/USDは、1.1190近辺まで上昇後下落に転じ、1.1132近辺まで緩みました。

EUR/JPYは、ドル/円とEUR/USDに追随し、134.41近辺まで上昇後133.70近辺まで下げました。

EUR/USDは、昨日はマーケット参加者が少なかったこともありますが、先週の相場が堅調だっただけに、昨日の上値の重さは気になるところではあります。

しかし、EUR/USDの基調は、依然として上げだと見ています。

ドル/円についても、レンジブレイクする方向は上だと見ています。

2015/05/04

意外に知らない三大市場

東京、ロンドン、ニューヨークが、一般的三大市場とされていますが、実は、僅差でシンガポールが東京を上回っています。(2013年調べ)

これは、実に残念なことですが、税制優遇や欧米人との英語でのコミュニケーションのしやすさなどから、シンガポールにアジア・オセアニア地域の本部を置く欧米系の金融機関が結構あることは事実です。

この辺の融通性の良さがなくては、東京(2013年現在1日当たりの取引シェア5.6%)はシンガポール(シェア5.7%)との差が広がる可能性があります。

さて、三大市場で一番大きなところはどこかですが、意外にニューヨーク(シェア18.9%)と思っている方が多いですが、実はロンドンがダントツ(シェア40.9%)のシェアを誇っています。

今週の課題は?

今週の課題は、ふたつあると思います。

ひとつは、EUR/USDのショートの手仕舞が続くかということであり、もうひとつは、ドル/円がタイトなレンジから上に放れることができるかということだと思います。

EUR/USDについては、特に欧米勢が、引き続き買ってくるかということになりますが、まだ買い遅れ組はいるものと思われ、特に今週金曜の米雇用統計までには、ある程度ポジションを軽くしようと、ユーロの買戻しをするのではないかと思います。

いっぽう。ドル/円に関しては、タイトなレンジ相場がすでに丸5ヶ月間続いており、動き出すタイミングも近づいてきているものと見ています。

 

後ろ向きな動きが優先か

ややドル/円は売りになっています。

そのため、EUR/JPYも押され気味です。

今日は、東京がみどりの日で休場、ロンドンがバンクホリデーで休場です。

そのため、新値を試すよりも、既存のポジションを崩そうとする後ろ向きな動きの方が、優先されているものと思われます。

あまり変わらず

シドニーでは、先週末比、あまり変わってはいません。

さすがに、日本のゴールデンウィークの影響でしょうか。

日本時間午前5時35分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 120.17-24(120.21)
EUR/USD 1.1191-96(1.1195)
EUR/JPY 134.51-62(134.62)

2015/05/03

これからの展開は(2015/05/03)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、下落に転じました。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

4月28日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング50,734枚vsユーロショート248,500枚、ネットユーロショート197,766枚(前回ショート214,645枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング48,721枚vs円ショート54,214枚、ネット円ショート5,493枚(前回ショート14,448枚)です。

ユーロは、3月17日以来、久しぶりにネットショートが20万枚を下回りました。

円は、さらに減り、ほぼスクエア(ノーポジ)になっています。

さて、今週ですが、ここのところ、相場の構造が大きく変わってきています。

ひとつには、欧米の中間決算絡みの動き(今年はユーロ買い)が今年は早目に出ている可能性があること、そしてその原因の一つと思われるギリシャのユーロ離脱観測があること、利上げ観測が強かった米国の経済指標が予想外に悪い結果が続いていることなどにより、EUR/USDは、4月半ばの安値から700ポイント以上も上昇しています。

先週のドル/円の買いの強さは、多分にこのEUR/USDが反転上昇したことによると見ています。

EUR/USDの下落相場が続いてきましたが、それが反発したことにより、それまでのドル買い円買い相場がドル売り円売り相場に転換してきたことにより、EUR/JPYでの円買い圧力が弱まったことで、ドル/円の買い(円売り)が強まったものと思われます。

言い換えれば、昨年の12月以降、クロス円での円買いが相当出たものと思われ、その結果ドル/円の上げ圧力は抑えられていたものと思います。

また、このようなEUR/USDとドル/円とEUR/JPYのコンビネーションから相場を考えますと、もちろんいろいろな組み合わせがありますが、一番可能性が高いのは、ドル/円、EUR/USDが上値トライし、その結果EUR/JPYも上値を試すものの、EUR/USDとEUR/JPYの上の抵抗もきついものと思われ、結局上げは限られ、逆に反落する中、買いが強まっているドル/円が続伸するのではないかと見ています。

つまり、ドル/円は、昨年の12月の初頭にピークアウトした後レンジ相場が続きましたが、ここにきて上昇再開の可能性はあるものと見ています。

ただし、もしも、ギリシャのユーロ離脱が現実に起きた場合、テクニカルチャートなど度外視した大量のユーロ買いが発生するものと思われますので、その場合は、一時的にせよユーロ高円安に大きく振れる可能性がありますので、警戒が必要です。

2015/05/02

来週は、ドル安円安が再開か

ニューヨークダウは、欧州株高の流れを引き継ぎ、前日の大幅安から買い戻しの動きが広がり、前日比183.54ドル高の18,024.06ドルと3日ぶりに反発して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、欧州債の下落(利回り上昇)に追随して上げ、暫定値ながら前日比0.082%上げて2.114%で引けました。

原油価格は、米国での原油需給の引き締まりを期待した買いが入り、およそ5ヶ月ぶりの高値を付けたものの、その後利益確定売りが優勢となり反落し、前日比0.48ドル安の59.15ドルで引けました。

金価格は、堅調だったEUR/USDが反落したことから下落に転じ、前日比7.90ドル安の1,174.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨーク入り、ドル買いが強まり、ドル/円は、一時120.28近辺まで上昇し、その後やや小緩みました。

EUR/USDは、1.1289近辺まで上昇後、1.1175近辺まで反落し、1.1200前後に落ち着きました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて動き、135.28近辺まで上昇後134.41まで反落しました。

全体的に週末を控えて調整となりましたが、これでドル安円安地合いが終わったわけではないものと見ています。

来週は、またドル安円安が再開するものと考えています。

ディーリングルーム今昔物語

ディーリングルームの雰囲気が大きく変わったのは、電子ブローキングの導入によるところが大きいと思います。

電子ブローキングが導入される前は、ボイスブローカーと呼ばれる人間のブローカーが、マイクとスピーカで、銀行と取引をしていました。

マイクとスピーカーによるということは、音声でお互いに連絡を取り合っていましたので、それだけでも、ディーリングルームの中がうるさくなるのは、目に見えています。

さらに、相場が荒れてくると、ディーラーもブローカーも興奮してきますので、声も大きくなり、ディーリングルーム内は、騒然としました。

ディーラーの中には、スピーカーのボリュームをフルにしているものもいて、それはそれは賑やかでした。

個人的には、この騒然とした雰囲気が気持ちを高揚させ、とても好きでした。

そういう意味で、昔のディーリングルームは、動の世界でした。

それが、電子ブローキングが導入されると、ディーリングルームの雰囲気は、一変しました。

つまり、電子ブローキングですので、画面に出てくるレートを静かに叩くだけで、音がするとしたら、キーボードを叩く音とか、マウスをクリックする音だけしかなくなり、完全に静の世界となりました。

その上、電子ブローキング導入を機に、他の銀行を呼んで直接取引するダイレクト・ディールもほとんどなくなり、本当に静かになりました。

過去を懐かしむのは、年を取ったせいかもしれませんが、ネアカだった動の世界は、やっぱり面白かった思います。

2015/05/01

Friendly Fire

今日は、欧州大陸はじめ多くの国・地域がメーデーで休みで、休みでないところを数えた方が早く、米国、英国、日本ぐらいのものです。

さて、これから始まるロンドンですが、英国の周辺国は皆休みで、やっているのはロンドンの仲間内ばかりです。

ロンドンは、仲間を大事にするところですから、Friendly Fire(同士討ち)をするのか、いささか疑問です。

したがって、東京・アジア勢のポジションを一掃したら、今日のロンドンはもうやらなくなってしまうように思います。

ドル/円、マーケットの雰囲気が一変?

ドル/円の買いが引きません。

クロス円が売りから買いに転じたことで、今まで上値を抑えていたものがなくなった感じです。

こういう時は、今までのようにドル/円の上値が重いと決めつけないほうが良いのではないかと思います。

現状、新規に買っているのではなく、ショートの買い戻しが出て上げ、なおかつ買いが引きませんので、まだ買い足りないものと思われます。

ドル/円、買いが再び強まる

ドル/円が、昨日のニューヨークで跳ねたのは、それ自体がショートになっていたこともあります。

しかし、それ以上にクロス円の買戻しが大きく入ったためのようです。

その後いったん緩んだものの、シドニータイムから、再び買いが強まっています。

EUR/USDに関しては、今日は欧州大陸中心にメーデーで休みですので、買いは買いでもそれほど威力はないかもしれません。

 

ロングウィークエンド前のポジション調整が続くか

ニューヨークダウは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が26.2万件と予想の29.0万件より改善したことを受け、米早期利上げ観測が再燃して続落し、前日比195.01ドル安の17,840.52ドルと、約2週間ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が改善したことを受け上昇して始まったものの、その後ニューヨークダウの売りに押されて下げ、暫定値ながら前日比0.004%下げて2.035%で引けました。

原油価格は、米国で積み上がった原油在庫が今後は減少するとの見方から買いが強まり、前日比1.05ドル高の59.63ドルで引けました。

金価格は、発表された週次の米新規失業保険申請件数が改善したことを受け売られ、前日比27.60ドル安の1,182.40ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、発表された米週間失業保険申請件数が改善したことからドル買いが活発化し、一時119.89近辺まで上昇後、119.26近辺まで反落しました。

EUR/USDは、ジリ高が続き、一時1.2659近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、EUR/USDのジリ高、さらにドル/円の上昇も相まって、一時134.52近辺まで上げました。

今日は、欧州大陸中心にメーデーで休み、来週月曜はロンドンがバンクホリデーで休みと、いづれにしましても、ロングウィークエンド(三連休)ですので、昨日と同じように、やるとすれば手仕舞いの動きが先行するものと思われます。

特に、ユーロショートがこれまで積み上がってきていますので、その調整のユーロ買いは続くものと思われます。

あと、ドル/円に関して言えば、今までクロス円の売り(円買い)に押されて上値が重かったですが、ユーロが上昇に転じたことから、EUR/JPYはじめクロス円の円売りが強まり、下値がサポートされやすくなるものと思われます。

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