マーケットが確信できないうちがチャンスか
ニューヨークダウは、長期金利の上昇を嫌気して小幅続落し、前日比36.94ドル安の18,068.23ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、前日の急速な上昇から値頃感からの買戻し(利回り低下)が出て、暫定値ながら前日比0.033%下げて2.247%で引けました。
原油価格は、OPECが月報で今年の世界の需要見通しを上方修正したことや、EUR/USD上昇したことを受け、前日比1.50ドル高の60.75ドルで引けました。
金価格は、欧米の長期金利が上昇していることからの逃避買いに加え、EUR/USDが上昇したことを受け、前日比9.40ドル高の1,192.40ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、東京タイムからジリ高でしたが、EUR/USDの急騰(ドル安)を受け、119.77近辺まで反落となりました。
EUR/USDは、ギリシャがIMFの債務を返済したことがともかくも好感されたことや、ECBの量的緩和後の極端な金利低下が巻き戻され、ドイツなどの欧州の長期金利が上昇したこともユーロ買いを誘い、一時1.1279まで上昇しましたが、買い過ぎたのか、その後1.1205近辺まで軟化しました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、一時135.29近辺まで上昇後、134.36近辺まで反落しました。
タイムラグはありましたが、結局ドル安円安(EUR/USDの上昇、ドル/円・クロス円の上昇)となりました。
しかし、ドル安円安が一巡後は、全体的に反落となり、まだ、マーケットが、昨年末以来のドル高円高相場がドル安円安相場に反転しつつあることに確信が持てないでいるものと見ています。
ただし、マーケットが確信しきれていないうちが、次の相場に賭けるチャンスでもあるように見ています。