まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、やや軟化しました。
次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
7月7日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング66,161枚vsユーロショート165,427枚、ネットユーロショート99,266枚(前回100,035枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング46,070枚vs円ショート109,699枚、ネット円ショート63,629枚(前回ショート78,822枚)です。
ユーロのネットショートは、前回とあまり変わっていません。
円のネットショートは、やや減り気味で。
さて、今週ですが、今日(12日)日本時間正午現在、ギリシャへの新たな金融支援の協議を始めるかどうかを決めるユーロ圏財務相会議は、ギリシャが支援を受ける前提として示した構造改革案が不十分だとする意見が相次ぎ、議論がまとまらなかったことからいったん終了し、日本時間の12日午後6時から、再開することになりました。
ユーロ財務相会議では、ドイツやフィンランドなどから改革案の内容が不十分だといった声が相次ぎ、またギリシャが改革案を確実に実行に移すためにどのような措置を取るべきか議論がまとまらなかったもようです。
尚、財務相会議のあとにはユーロ圏19ヶ国と、EU28ヶ国の首脳会議が相次いで開かれることになっており、12日の交渉期限ギリギリまで予断を許さない状況です。
しかし、気持ちの上では、これからレンジになっていくのではないかと見ています。
これは、週間見通しというよりも、もっと長めの話になりますが、実は、以下は先日ある方からご質問を受けた時の回答を基礎に書いたものです。
ドルの総合的な強弱を示す、U.S.Dollar Indexの週足を見てみましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickに
チェックしてください)
これで見てみますと、昨年の7月頃から始まったドルの上昇トレンドが、今年の冬場に高値をつけた後、横ばいになっています。
U.S.Dollar Indexは、レンジになってきているEUR/USDを上下ひっくり返した格好であることがわかります。
このインデックスの構成で一番大きいのは57.6%を占めるユーロで、二番目は13.6%の円で、これら2通貨で全体の71.2%を占めています。
いずれにしましても、このインデックスから予想されることは、今後レンジ相場が続く可能性が高いと思われます。
EUR/USDについては、すでに、3月頃からレンジ相場に入っており、レンジ相場の初期の荒っぽい上下動から段々に落ち着いてきています。
ギリシャの問題が落着すると、さらに落ち着いたレンジ相場になるものと思われます。
ラフに、1.0800~1.1600ぐらいのレンジで見ています。
昨年の5月依頼、1年前後続いた、ベア(弱気)相場ですので、マーケットも同方向を見るマーケット参加者が増え、素直には動かない、言い換えれば、ある一定方向にワンウェイ(一方通行)には動かなくなっているものと思われます。
一方、ドル/円は、まだ、レンジ相場に入りかけたばかりですので、これから荒っぽい上下動を始めるものと思われます。
ドル/円は、一時的には、上は124円台までの上げ、下は長い目では109円近辺まで下げる局面もあると見ています。
下げ余地の方がはるかに大きいのは、貿易収支の赤字が大幅に減少してきているためで、ここ3年程の間あった、貿易赤字によるドル/円を押し上げる力が相場自体にはなくなり、今後押し上げるどころか、むしろ買い支えることにも無理が来るものと見ているためです。
相場が落ち着いてくると、115円~120円近辺、あるいは113円~118円ぐらいのレンジに収まるのではないかと見ていますが、それは、結構乱高下した後のことではないかと思われます。
従って、ドル/円は、当面、中国株が波乱含みのこともあって、レンジ相場と言っても、結構荒っぽい上下動になると見ています。
こうしたレンジ相場は、1年ぐらいは続くものと見ています。
尚、EUR/JPYも、結局、荒っぽいレンジ相場になるのではないかと見ています。