ユーロの自浄作用か
ニューヨークダウは、前日までの急落を受けた割安感から買い戻しが入り、7営業日ぶりに急反発し、前日比619.07ドル高の16,285.51ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが大幅反発となったことを受け上昇し、暫定値ながら前日比0.111%上げて2.182%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、ガソリンの在庫が予想に反して前週から増加したことから、原油も売りが優勢となり、前日比0.71ドル安の38.60ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの反落を受け下げ、前日比13.70ドル安の1,124.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、今週に入ってからのドル/円の急落に連れて、大幅上昇していたEUR/USDがさすがに買いすぎたもようで自立反転的に下げ、またEUR/JPYも急落しました。
一時、EUR/USDは1.1292近辺まで下げ、EUR/JPYは135.45近辺の安値をつけました。
ドル/円は、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁が9月利上げの可能性が低下したと発言したことをきっかけに、一時118.98まで下げましたが、さすがに売りすぎているようで、その後はジリ高となり、引け際120.02近辺まで反発しました。
今週のユーロの急上昇が、ドル/円の急落に連れたものだったことが露呈した形でした。
ユーロは、ユーロとしての独自の相場観で動かないと、結局こうした大幅調整が起きるということを示しているものと思われます。