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2015/11/30

マイナビニュースにコラム掲載(2015/11/30)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ユーロ/円、潜在的な大相場の可能性--110円近辺まで下落か!?」です。

毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

http://news.mynavi.jp/column/mizukami/012/

ドル/円、近々、上下いずれかに放れる?

ドル/円は、11月9日から既に3週間も123円前後で高止まりしています。

しかし、日足の複数の移動平均線(5、10、25、90、120、200日)も、収束してきており、そろそろ、上下いずれかに放れる(レンジから抜け出す)可能性が強まっているものと思われます。

私自身の見方としては、ここ3年4ヶ月間に50円弱も上げたのは、貿易収支が大幅に赤字となったためだと見ています。

それが、昨年の7月から原油価格が急落したことにより、今度は、劇的に貿易赤字が減少しており、もう既に、ドルを下支えする力はなくなってきているものと思われ、今度は下落するものと考えています。

投資家が動きは怒涛の勢い

EUR/USDで、相場の方向性をつけるのは、投資家と言われる、政府系ファンドや、ペンションファンドや、中央銀行などです。

彼らは、お堅い人たちですので、方針が決まるまでには時間がかかります。

しかし、いったん方向が決まってしまうと、怒涛のような勢いで売るなり買うなりします。

一度、その流れに巻き込まれたことがありましたら、買われた瞬間に、100ポイント値が飛び、これは倍返しするしか逃げようがないと、100ポイント飛んだところで買ったのですが、それでもさらに200ポイント飛んで、逆に儲かったことがありました。

東京タイム9時台の動き

東京が始まると、ドル/円はやや反落、EUR/USDはやや反発しています。

ちょっと、逆張り的な動きです。

ただ、東京タイム午前9時台の動きですので、後で調整される可能性は高いと思います。

特に、ロンドンタイムには警戒です。

先週末とあまり変わらず

シドニーでは、ドル/円がやや強めです。

ただ、それほど先週末とは変わっていません

日本時間午前5時31分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 122.84-87(122.76)
EUR/USD 1.0587-91(1.0590)
EUR/JPY 130.07-12(130.02)

2015/11/29

これからの展開は(2015/11/29)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、今年の3月の高値に接近してきています。

上抜くか、どうかが、注目されます。

次に、シカゴIMMポジションを見みたいところですが、またしても、アップデートされていません。
お時間のある時に、以下のURLからお調べください。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

【ご参考】

ご参考までに、1週前のデータは以下の通りです・

11月17日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング78,898枚vsユーロショート243,075枚、ネットユーロショート164,177枚(前回142,939枚)です。

さて、今週ですが、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの日足を見比べてわかることは、ドル/円が上げ下げはするものの横ばいの中、EUR/USDがジリ安で、その結果、EUR/JPYがさらにジリ安となっているということです。

金融政策面では、日銀は明確な方向性を示さない中、FRBは利上げ、一方ECBはさらにここに来て、市場がこれまで予想していた以上の追加緩和の可能性も、先週噂されており、それらからすると、上記の3通貨ペアの動きはうなづけるところがあると思います。

さらに、パリでの同時テロ、トルコによるロシア爆撃機撃墜と、地政学的リスクも高まってきている以上、特にユーロからドルなり円なりにリスク回避の資金移動が起きても、まったくおかしくはないと思います。

現在、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足が、レンジの上限でもある今年3月の高値に接近してきていることは、すでに申し上げた通りです。

レンジ上限を上抜くか、この水準でキャップ(フタ)されるのか、それぞれの場合のドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの動きを考えてみますと、以下の通りです。

レンジ上限を上抜く場合は、たぶん、EUR/USDとEUR/JPYが引き続き下げ、ドル/円は横ばいを続けるものと思われます。

そして、ユーロの下落が一巡してくると、今度はドル/円が下がり、EUR/JPYが一段下がるものと見ています。

なぜ、ユーロの下落一巡後、ドル/円が下がると見るかと言えば、原油価格の大幅下落に伴って貿易赤字が大幅に縮小した下支えが弱い今のドル/円からすると、ドル/円はロングになればなるほど、いずれは反落しやすくなると思うからです。

一方、レンジ上限でキャップされた場合は、ドルの上げに勢いがあるため、反落せずに高止まりしてしまうものと見ており、ということは、EUR/USD、EUR/JPYは安値圏を形成し、ドル/円は横ばい相場を続けるということになります。

それでは、どちらが、より現実的かと言えば、今週末には米雇用統計が控えています。

非農業部門雇用者数が、10万人を切るような極端なことがない限り、マーケットは、FRBの利上げの実施は疑わないものと思われます。

また、米雇用統計を待たずに、EUR/USD、EUR/JPYは下落を続ける可能性があります。

特に、EUR/USDで言えることは、ユーロとドルの間の資金移動の大きな担い手である政府系ファンド、ペンションファンド(年金の運用機関)、また中央銀行、資金を移動させるといったん決めると、どんなに買いの抵抗があろうとかまわず実行してくる特性があり、特に今のような、ユーロ圏に地政学的リスクがあれば、買いの抵抗など構わず、ユーロを売ってくるものと思うからです。

いずれにせよ、ユーロ安になりやすいものと思われる一方、結局円高とは思うものの、それが実際になるまでには、今しばらく時間が必要ではないかと見ています。

2015/11/28

ユーロ、抵抗はあるものの、引き続き下値トライか

ニューヨークダウは、原油安を受けて石油関連株が下げたことを受けて下落し、前営業日比14.90ドル安の17798.48ドルで引けました。

米国債10年物利回りは、上海株の下落を受け低下し、暫定値ながら前日比0.014%下げて2.220%で引けました。

原油価格は、ロシアとトルコの緊張緩和期待や、リビアの供給拡大観測から売られ、前日比1.33ドル安の41.71ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比13.50ドル安の1,056.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USD、EUR/JPYは、下値を試し、EUR/USDは1.0568近辺、EUR/JPYは129.69近辺をつけましたが、その後は買い戻しが強まり、
EUR/USDは1.0590近辺に、EUR/JPYは130.10近辺に落ち着きました。

ドル/円は、買戻しが続き、結局122.80近辺で横ばいとなりました。

ユーロの安値は、相変わらず堅いですが、来週も、さらに試されるものと思われます。

百聞は一見にしかず  

私は、もともとドル買いが好きな人間でした。

そのきっかけは、たわいもないと言えば、たわいもないことからでした。

ロンドンに駐在していた頃のある日、ニューヨーク支店で行われる北米の各拠点のディーラーが集まるミーティングに参加することになりました。

それが、私にとって、最初のアメリカでした。

ロンドンからニューヨークまで7時間ほどのフライトで、ニューヨークに到着しました。

その翌日から、ミーティングは2日間ほどありましたが、何が話し合われたのか全く覚えていません。

それよりも、ミーティング終了後の週末に、首都ワシントンDCに向かったことを良く覚えています。

ニューヨークからワシントンDCに飛行機で飛び、ホテルに荷物を置いて、早速、モールに向かいました。

モールとは、巨大な長方形型の公園を囲んで、アメリカ合衆国の最も有名な記念碑や記念建造物だけでなく、アメリカで最高の博物館コレクション「スミソニアン」が拠点を置いているところです。

そのスケールの大きさに驚き、「これは、ドルは買いだ」と思ったのが、ドル買いが好きになったきっかけでした。

ただ、その後の相場は単純にドルを買っていて儲かる相場が続いたとは言えません。

しかし、その国を体感することで持つその通貨の印象は大事だと、今でも思っています。

やはり、百聞は一見にしかずだと思います。

2015/11/27

トルコへの不安

トルコリラについて考えてみたいと思います。

東京金融取引所(いわゆる取引所取引)によれば、今年の8月の出来高では、ドル/円がトップなのはわかりますが、なんと第2位はトルコリラ/円だったということです。(10月は3位)

トルコリラが、それぐらい個人投資家層に絶大な人気があるのも、政策金利が7.5%と高く、預金金利も結構高いためです。

しかし、現在紛争当事国であるトルコにお金を預けておくというのは、あまりにもリスクが高いと正直思わずにはいられません。

EUR/USD、重要な局面近づく

月曜のニューヨーククローズによって、11月の月足が決まってきます。

中でも、EUR/USDは、今年3月の引け値が1.0731で最近の実体安値になっています。

現在が1.0605近辺ですから、来週月曜の引けが現状水準でも、月足の実体(寄り付きと引け値の間の太い部分)ベースで、1.0731のサポートを割り込むことになります。

つまり、1.0000に向けた新たなトレンドが始まるということになりますので、注目です。

来週に向けての相場作りか?

EUR/JPYは、130.00を割れての東京オープンを期待しましたが、130.06-07近辺の寄り付きで、若干届きませんでした。

しかし、まだ今日のニューヨークの引け値で、130.00を下回るチャンスは十分にあると思われます。

本日は、金曜日ですので、来週に向けての相場作りが、静かに行われるようにお思います。

尚、来週に向けての相場作りは、EUR/JPYだけでなく、いろいろな通貨ペアで行われるものと見ています。

続くか?ユーロ安傾向

昨日は、米感謝祭のため、ニューヨークは休場でした。

そんな中、為替は自然発生的に、取引が行われました。

ドル/円は、120.50-60近辺の横ばいであった一方、EUR/USDは上値が重くなり、1.0620近辺から1.0605近辺に軟化しました。

その結果、EUR/JPYは、130.15近辺から129.99近辺まで緩みました。

ただし、日本時間午前6時台になると、ドル/円がやや買い戻され、それを受けて、EUR/JPYも小反発しました。

今日もニューヨークの株式・債券市場は、半日営業ですし、多くのトレーダーが金曜を休みにして、4連休としているものと思われます。

しかし、ECBの追加利下げが、一歩踏み込んだ内容になるものとマーケットの期待が高まってきていますので、ユーロ安は、静かに続くものと思われます。

2015/11/26

相場の要素は変貌する

貿易赤字に伴うドル買い需要が大幅に増えたことによって、ドル/円は2012年2月から2015年6月まで50円弱も上昇しました。

しかし、昨年の7月から原油価格が105ドル近辺から40ドル割れまで急落したことにより、輸入額が激減しました。

これによって、昨年末からドル/円レートは、ほぼ横ばいであっても需給関係は、かなりそれまでのドル買い需要過多から、ほぼ需給がバランスした形に変わってきています。

さらに、最近、川内(せんだい)原発のような原発の再稼働も実施されるようになっており、液化天然ガスの輸入を抑えて貿易収支を黒字化させるような材料も出てきていることには、注意が必要です。

ゆっくり下げは長続きする

EUR/USDは、なかなか、スカッと下げさせてはくれない相場です。

しかし、日足で見ますと、日々着実に下げて来ていることがわかります。

実は、ゆっくりとした下げは、急落より長続きするのが一般的です。

なぜなら、ゆっくりだと、下がらないとばかりに、しびれを切らせて買戻しが出やすく、そのためにショートポジションが積み上がりにくいということです。

主役通貨と脇役通貨

あまり動く気配はありません。

あえて言えば、ドル/円が重くなっています。

昨日もEUR/USDの下落(ドル高)を見て、ドル/円はドル買いしていましたので、ある程度ロングになっているものと思われます。

つまり、脇役通貨(この場合、ドル/円)が、主役通貨(この場合、EUR/USD)になったつもりで買っているため、重くなっているものと思われます。

 

感謝祭を控え、攻めきれずに終了

ニューヨークダウは、感謝祭前日で方向感の乏しいマーケットとなり、結局前日比1.20ドル高の17,813.39ドルで、取引を終えました。

米国債10年物利回りは、様子見気分強い中やや軟化し、暫定値ながら前日比0.007%下げて2.231%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で在庫は予想ほどではなかったものの9週連続の増加となり売りが強まりました。しかし、その後買い戻され、前日比0.17ドル高の43.04ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの売りが優勢となり、それに連れて下落し、前日比3.60ドル安の1,069.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイムに、ECBが中銀預入金利の2段階化や都市・州発行債の買い入れなどあらゆる選択肢について検討中との報道が伝わり、ユーロは全面安となり、一時EUR/USDは1.0565近辺、EUR/JPYは129.77近辺まで下落しました。

一方、ドル円は、EUR/USDの下落(ドル高)を受け、一時122.93近辺まで上昇しました。

しかし、翌日が感謝祭であることから、ユーロでは手仕舞いの買いが強まり、EUR/USDは1.0641近辺、EUR/JPYは130.48近辺まで反発し、ドル/円は122.67近辺まで反落しました。

2015/11/25

水上紀行の為替相場予報のご案内(2015/11/25)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「ユーロ/円:ユーロ安円高の可能性高まる?」です。

基本的に、毎週水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

http://www.triauto.jp/marketblog/2015/11/m25.html

明日は感謝祭

明日の感謝祭の日から、米国では冬のホリデーシーズンが始まります。

特に、感謝祭は、遠く離れていた家族も家に戻り、七面鳥を焼いて皆で食して祝う特別な日ですので、明後日の27日(金)も休暇をとり、4連休とする人が多いものと思われます。

そんな感謝祭の週の初めから今日まで、ドル/円は売られ続けてきました。

その前の週に、ファンド筋中心に、ドル/円の上値を試したものと思われますが、結局、上げきれず、時間切れで撤収となったものと見ています。

資金移動の動機づけ

特にユーロ/ドルが一方向に進むには、投資家のフロー(資金移動)が必要です。

そして、投資家が資金を移動させようとするには、動機づけが要ります。

動機づけには大きくはふたつあり、ひとつは、高金利といった投資妙味があること、もうひとつには、資金を置いているところでリスクが発生し、資金を引き揚げようとすることです。

そういう意味では、パリ同時テロなどから実際リスクが発生してしまった、今のユーロ圏から資金を引き揚げを考えている投資家は多いと思います。

 

重いEUR/JPY

あまり方向感がないようで、小動きです。

しかし、そんな中、EUR/JPYの上値は重い感じです。

130.00の攻防もあるかもしれません。

しかし、たぶん、下げ止まらないのではないかと見ています。

トルコVSロシアのリスク回避一色の相場

ニューヨークダウは、トルコ軍によるロシア軍機の撃墜により地政学リスクが高まり、石油関連株が相場を支え、前日比19.51ドル高の17,812.19ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ロシア機撃墜で地政学リスクが高まりましたが、その後は反発し、暫定値ながら前日比0.004%下げて、2.234%で引けました。

原油価格は、トルコ軍によるロシア軍機の撃墜により地政学リスクが高まって買いが強まり、前日比1.12ドル高の42.87ドルで引けました。

金価格は、ロシア機撃墜で地政学リスクが高まって買いが強まり、前日比6.70ドル高の1,073.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、トルコ軍によるロシア軍機撃墜を受けて、リスク回避のドル売り円買いが優勢となり、ドル/円は、一時122.30まで下落しました。

EUR/USDは、やや強めに推移しました。

EUR/JPYは、ドル/円の流れに追随して下げ、一時137.19近辺まで下げました。

ドルコとロシアとの関係推移が注目です。

2015/11/24

順当な下げ、EUR/JPY

このところ、気になっていたのですが、EUR/JPYの日足を見ると、確かにヒゲも出てはいるのですが、相場の流れとして、非常に順当に下げて来ています。

結構、EUR/USDとか、ドル/円で見ていますと、それぞれにギクシャクした動きにはなっています.

しかし、EUR/USDとドル/円を掛け合わせたEUR/JPYの方が、スムーズな動きをしています。

特に、10月22日に、ドラギECB総裁が、12月3日にも追加の金融緩和を決める可能性を示してから、EUR/JPYは下げ方向の動きがはっきりとしてきています。

もう木曜は米感謝祭

ドル/円は、10月の単月の貿易収支が若干ながらも黒字になり、少なくとも、大幅な貿易赤字の時のようなドルの買い支えは、なくなってきています。

しかし、それでも、122円台後半にいるということは、誰かが貿易赤字に変わって、買い支えているということになります。

その買い支えている可能性が一番高いのは米系ファンドではないかと見ています。

木曜の感謝祭あるいは月末に向けて米系ファンドのドル/円ロングの手仕舞いが出る可能性はあるものと思われますので、警戒が必要だと思われます。

重たいドル/円

やる気のない東京オープンです、

あえて言えば、ドル/円が重くなっています。

このところ、買いが先行しても、結局下げており。

上値は重いのではないかと思います。

EUR/USD、堅い岩盤1.0600

ニューヨークダウは、前週の大幅上昇の利益確定売りが強まり、前週末比31.13ドル安の17,792.68ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、後半にかけて低下し、暫定値ながら前週末比0.016%下げて2.247%で引けました。

原油価格は、一時上昇したものの、供給過剰懸念は依然として強く上値は重く、前週末0.15ドル安の41.75ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落や米利上げ観測から引き続き圧迫を受け、前週末比9.70ドル安の1,066.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ニューヨークに入ると売りが強まり、一時122.78近辺つけました。

EUR/USDは、ニューヨークに入り、いったん1.0656近辺まで買い上げらたものの、そこから反落し、1.1592近辺まで下落しました。

しかし、下値も堅く、その後、1.0625-30近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、131.03近辺まで上げた後は反落し、130.34近辺まで下げました。

ドル高円高ユーロ安となって、下値を試す格好になってきていますが、依然下値は堅く、すんなりとは進みません。

しかし、トレンドはドル高円高ユーロ安だと見ています。

2015/11/23

マイナビニュースにコラム掲載(2015/11/23)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ユーロ/ドル、超長期からのアプローチ--9.11テロ、リーマン、ドラギ緩和」です。

毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

http://news.mynavi.jp/column/mizukami/011/

ロンドンの出方は?

これからのロンドンですが、一般的に考えられることは、既に、アジアでできたと思われるポジションを崩そうとすることです。

アジアタイムに、ドル/円は上がり、EUR/USDは下がり、EUR/JPYも下がりましたので、ドル/円ではロングを投げさせようとし、EUR/USDとEUR/JPYはショートスクイズ(ショートポジションの崩し)を狙ってくるものと思われます。

ただし、今日の場合、いつもとは様子が違うのは、EUR/USDです。

今日の、EUR/USDは、上値が重く、1.0600手前でオプションの防戦買いがあるとされながらも、その手前で、上に戻る気配もないままにいますので、少なくともショートではなく、むしろロングになっている可能性もあると思いますので、結局は下がるものと見ています。

EUR/USD、大幅下落か?

昨年、FRBの利上げの可能性が高まる一方、昨年5月には、ドラギECB総裁は翌6月の追加緩和を予告するなど、政策面で方向性が全く異なることになりました。

そして、それを機に、ユーロ売りドル買いが強まり、200カ月移動平均線も昨年12月に下割れし、さらに2015年1月には1.2000をしっかり割り込んできました。

そして、3月13日には、1.0463の安値をつけ、いったん保ち合い(もちあい)状態に入りましたが、今月に入り下落を再開してきています。

リーマンショック後の下げたり上げたりは、2008年から2014年の6年間にも及んでいますので、昨年末からの底割れが意味していることは実に大きく、大幅な下落を示唆いるものと思われます。

ドル/円買い気

ドル/円の買い気です。

レベル感からの買いだと思われます。

ただ、123.01近辺には、200時間移動平均線のレジスタンスがあります。

これは、結構強いレジスタンスだと見ています。

ドル高円高気味

シドニーでは、ややドル高円高です。

トレンド方向に動いているものと思われます。

日本時間午前5時38分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 122.77-85(122.81)
EUR/USD 1.0635-40(1.0646)
EUR/JPY 130.62-76(130.74)

2015/11/22

これからの展開は(2015/11/22)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、高値圏にいて、上げのチャンスを狙っています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

11月17日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング78,898枚vsユーロショート243,075枚、ネットユーロショート164,177枚(前回142,939枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング34,475枚vs円ショート113,086枚、ネット円ショート78,611枚(前回ショート66,848枚)です。

ユーロも円もネットショートが増えています。

さて、今週ですが、結論的には、ユーロは、対ドル対円で下落を続けるものと見ています。

今年3月15日につけた安値1.0463以降、一時1.1713まで戻す局面もありましたが、10月18日に下落を再開しました。

もちろん、下にはまだ、1.0600のオプションの防戦買いや1.0500の心理的抵抗線、そして3月15日につけた安値1.0463が、いずれも、サポートにはなると思います。

しかし、先週金曜のじり安を見ていると、現時点では、マーケットにあまりユーロショートはなく、むしろ買い下がっているように思われます。

したがって、上記に上げた、各サポートは段階的に下げていくものと思われます。

しかも、安値の1.0463を割り込むと、昨年5月から現時点までの下落によって形成されている踊り場を下抜くことになると、新たに大きな下落になるものと思われます。

これは、EUR/USDの月足チャートで、気づいたのですが、2008年のリーマンショック後、いったんEUR/USDは下落しました。

しかし、そこから反発、1.2000近辺をベースにして2014年までで3往復しましたが、昨年末から今年の年初にかけて1.2000を下抜き、下落に転じています。

つまり、6年間、欧米は綱引き状態にあったのが、とうとう昨年の5月以来、ユーロ圏の方が、米国よりも弱いということが、金融政策ひとつをとってもはっきりし、レンジを下にブレイクしてきたのだと思います。

6年間のレンジが下にブレイクしたわけですから、1.2000から1000ポイント強落ちたぐらいで収まるとも思えません。

まだまだ、下落はこれからだと思います。

一方、ドル/円は、10月15日以降、ジリ高になっており、再度、124円なり125円なりを試す可能性はあります。

ただし、先週財務省によって発表された10月の貿易収支は単月分でありしかもわずかながらではありますが、それでも貿易黒字に転換してきています。

これにより、貿易赤字からのドルの買い支えは、少なくとも後退していると考えますと、それ程高値圏を維持することは難しく、どこかでは反落するものと思われます。

そして、EUR/JPYですが、なにかにつけて、買われますが、気がつけば緩んできており、現状は、EUR/USDの下落に連れて下げていますが、今後、ドル/円が反落することになれば、EUR/USDとドル/円の両方の下落から、EUR/JPYは大幅な下落になるものと見ています。

2015/11/21

ユーロがジワリ下落

ニューヨークダウは、株主への利益還元策を発表したスポーツ用品大手のナイキが大幅上昇し相場を押し上げ、前日比91.06ドル高の17,823.81ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、下げが先行しましたがその後反転上昇し、暫定値ながら前日比0.012%上げて2.261%で引けました。

原油価格は、世界的には供給過剰が続くとの見方から売りが優勢となり、前日比0.15ドル安の40.39ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れ軟化し、前日比1.60ドル安の1,076.30ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、基本的に、122円台後半での横ばい推移でした。

EUR/USDは、1.07台前半から、ゆっくりと、しかし、戻りが限られたまま軟化し、1.0640-50近辺の安値圏での引けとなりました。

EUR/JPYは、EUR/USDに追随し、131円台前半から130円台後半に下げました。

週足で、各通貨を見ますと、ドル/円が高値圏で横ばいの中、EUR/USD、EUR/JPYは、ジワリと下げてきています。

特に、EUR/USDとEUR/JPYの下げは、来週も引き続くものと思われます。

相場の不思議

相場とのつきあいが長くなればなるほど、その不思議を感じずにはいられません。

たとえば、移動平均線は、その位置する水準まで相場が上昇してきても、ピタリと上昇を止めてしまうことが、よくあります。

また、たとえ移動平均線を抜いていくにしても、すんなりとは超えさせてくれません。

移動平均線は、実に単純に過去の一定期間のレートの平均値をグラフ化したものですが、なぜその水準で相場が止まるのか、正直なところわかりません。

また、動くタイミングが、たとえば日足の値幅が収束してくるとか、複数の移動平均線が収束することによってわかることも、不思議です。

そして、下げたところで陰線と陽線がほぼ同じ長さで並ぶと、底打ちのサインとなることも面白いと思います。

こうした相場の不思議は、まだまだあります。

ディーラーとっては、こうした相場の不思議を、トレードに利用し成績を上げることが最優先だと思います。

しかし、時間があれば、相場の不思議の原因を解明することも面白いのではないかと考えています。

2015/11/20

EUR/JPYの長期の傾向は

EUR/JPYは、月足で見ると、天井形成のパターンであるラウンディングトップ(坊主頭)を形成中です。

ここ3カ月ぐらいは、非道に安定的に下げて来ていることが注目されます。

純粋にEUR/JPYとして相場を見てみますと、無理なくユーロは下落し、円は高くなるように見えます。

127.89近辺の200ヶ月移動平均線を月足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で割り込むと大きく下げそうです。

10月の貿易収支は黒字

財務省が昨日発表した10月の貿易統計によりますと、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1,115億円の黒字でした。

これにより、7カ月ぶりに貿易黒字に転じたことになります。

黒字になった原因としては、原油安で原油や液化天然ガス(LNG)などのエネルギーの輸入額が1割超減った影響が大きかったもようです。

単月ベースとはいえ、赤字から黒字に転換してきているということは、貿易赤字の時のドルの下支えがなくなり、さらに黒字が続くようになれば、今度は貿易黒字によるドル売りが恒常化することになって、実際為替相場でもドルの上値が重くなるということですので注意が必要です。

ユーロに売りが出る

ユーロが売られています。

値頃感からの売りだと思います。

東京午前9時台にあまり頑張りすぎると、後々その反動が出ることが多いといえます。

ここは、焦らず様子見ではないかと思います。

ひとまず、調整相場か

ニューヨークダウは、小動きに終始し、前日比4.41ドル安の17,732.75ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、調整色が強まり、暫定値ながら前日比0.030%下げて2.243%で引けました。

原油価格は、供給過剰懸念は根強く、上値の重い展開が続き、前日比0.21ドル安の40.54ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの買戻しに連れて上昇し、前日比9.20ドル高の1,077.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、調整相場となりましたが、非常にテクニカル的な動きをしました。

ドル/円は、1時間足で11月16日の15時台~18時台にかけてできた三陽線の窓(122.40近辺から122.90近辺の50銭)が開いています。

現在のところ、完全にはまだ埋まってはいませんが、埋めようと試みています。

EUR/USDは、1.0712近辺のレジスタンスを上抜いたことで、その前の下押し水準である1.0673近辺の安値と1.0712近辺のレジスタンスとの差である39pips分を1.0712から上げて、1.0751近辺がターゲットとなりました。

実際ところは1.0762近辺まで上昇しましたので、目先の目標は達成です。

ドル/円については、まだロングの調整は終わってはいないと思います。

一方、EUR/USDは、日足を見る限りでは、良く引きつけて売りだと見ています。

したがって、EUR/JPYも、同じく引きつけて売りだと思います。

2015/11/19

EUR/USD、ロンドンは見逃さない?

EUR/USDのポジションは、11月13日以降、買い下がりによるロングの投げが繰り返されて、17日のニューヨークタイムまで下げたと見ています。

安値圏で、今度は、ベア(弱気)になり、特に、18日の18時前後に1.0693まで上げてから、もう一度1.0617まで踏み込んだところで、ポジションがショートに転じたもようです。

そして、今度はマーケットがショートになっているところで、ジリ上げとなったため、戻りを売るマーケット参加者が増えたために、マーケットはかなりショートに偏り、今度は高止まりとなっています。

今日、この状況をロンドンが見たら、マーケットはショートであることは見逃さないものと思われます。

マーケットはテロに慣れっこ?

週末のパリ同時テロ発生の後、それに対するマーケットの反応は、今のところ、EUR/USDで120ポイント程度の下落に過ぎませんでした。

今年は、1月15日にスイスショックがあり、EUR/CHFで15分程度の間に4000ポイント近く急落しました。

また、8月24日のチャイナショックで、ドル/円が6円急落しました。

マーケットにテロに対して耐性ができてきている、言い換えれば慣れっこになってきているのかもしれませんが、そんな甘いものでもないと思います。

問題が大きいだけに、対応を検討するのに、時間が掛かっているものと思われます。

オープンと同時にユーロ買い

東京午前9時オープンと同時に、若干ではありますが、ユーロ買いが強まっています。

しかし、なぜ、ユーロ買いなのか、皆目見当がつきません。

多分、下が堅いから買っているのではないかと思います。

しかし、東京午前9時台にマーケットが熱くなって、うまくいった試しはないと思います。

 

FOMCを織り込み、今日は、日銀金融政策決定会合

ニューヨークダウは、発表されたFOMC議事録では、「大半が利上げ条件は12月会合までに整うと予想」され、市場の12月利上げ期待を追認する形となり、利上げの開始時期を巡る不透明感が後退したことから続伸し、前日比247.66ドル高の17,737.16ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMC議事録発表後、上げ幅を縮め、暫定値ながら前日比0.007%上げて2.273%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫は予想ほどではなかったものの、8週連続の増加となったことから、上値は重く、前日比0.08ドル高の40.75ドルで引けました。

金価格は、狭い値幅での動きに終始し、前日比0.10ドル高の1,068.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表されたFOMC議事録では、市場の12月利上げ期待を追認する形となりました。

しかし、為替では、発表後、いずれも上下に振れたあとは、ユーロは対ドル対円対ポンドでやや買い気なっています。

ドル/円は、横ばいです。

今日は、日銀の金融政策決定会合があります。

既に発表されているGDPが2四半期連続でマイナスになっていることを、日銀はどう解釈し、行動に出るかが注目されます。

2015/11/18

水上紀行の為替相場予報のご案内(2015/11/18)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「ユーロ/ドル:相場の踊り場から下落再開か」です。

基本的に、毎週水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

http://www.triauto.jp/marketblog/2015/11/m18.html

円安には無理がないか?

EUR/USDは、パリ同時テロや、今日の午後一番に入ってきた「パリ行きの飛行機2機が緊急着陸」との情報などからユーロ売り(ドル買い)が強まるのはわかります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151118/k10010310821000.html

しかし、リスクが発生するとリスク回避で円高になるはずのところが、ドル/円が強くなる(円安)のは、やはり何とも解せません。

実際、午後になり、ドル/円も軟調になってきていますが、円安調整としては、まだまだ十分ではないように思われます。

事実として、貿易赤字は大幅に減少してきており、ドルの対円での買い支えは弱くなっていることは確かである以上、ここからドル/円を買い上げても、結局は反落するものと思われます。

EUR/USD、下落継続か

EUR/USDは、昨年の5月、ドラギECB総裁が、翌6月に追加緩和をすると予告したことをきっかけに、1.3800近辺から下落を開始し、今年の3月13日に安値1.0463をつけるまで、下落しました。

そして、その後、1.08台から1.14台を中心に踊り場を形成してきました。

しかし、10月22日に、ドラギECB総裁が、12月3日にも追加の金融緩和を決める可能性を示したことから、この日から、新たに下落を始め現在も続けています。

さらに、直近では、日本時間11月14日早朝、パリ同時テロが発生し、それまで、堅いとされた1.0700前後も割り込み、1.06台で、ゆっくりではあるものの下落を続けており、下落は再開したものと見ています。

小動き

いずれも、小動きです。

ただ、やっぱり、EUR/USDは重いと思います。

ドル/円は高値圏ですが、どうも買い支えているように見えます。

EUR/USDの重さは自然、ドル/円の堅さは人為的な印象です。

EUR/USDは続落か?

ニューヨークダウは、続伸はしたものの、前日、大幅高となった反動からポジション調整の売りが強まり、前日比6.49ドル高の17,489.50ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、横ばい推移し、暫定値ながら前日比0.002%下げて2.266%で引けました。

原油価格は、翌日の米週間石油在庫統計の発表を控え、供給過剰懸念が強まり、前日比1.07ドル安の40.67ドルで引けました。

金価格は、発表された米消費者物価指数を受け、EUR/USDが下落したことから売られ、前日比15.00ドル安の1,068.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは下落を続け、ドル/円は再びドル買いとなりました。

EUR/JPYについては、EUR/USDに連れて軟化しました。

今のドル高相場の主役は、やはり、EUR/USDだと思われます。

EUR/USDは、現時点では、まだ秩序だった下落をしていますが、下落が本格化すれば、かなりパニック的な下げになるのではないかと懸念されます。

ドル/円も連れ高の可能性はありますが、貿易収支が大幅に改善している以上、ドル買い圧力には限界があると思われます。

2015/11/17

ドル/円、引かぬ買い

パリ同時テロで、リスク回避の円買いと見ました。

事実、昨日の東京の早朝、そうしたドル売り円買いの動きはありましたが、その後は、それを跳ね返すほどのドル買いが続いています。

このドル買いの理由として、一番大きいのは、日本株が強いということのようです。

また、年末越えのドル需要が非常に強いことも上げられます。

EUR/USD、安値圏維持

現在の、ゆっくりとしたEUR/USDの下落のスピード感が好きです。

あまりに、勢いがついて下がると、マーケットもショートになり、反発がきつくなります。

それに引き替え現在の下げは、まだるっこしいほどのゆっくりしたスピードです。

しかし、こういう下げですと、ショートが溜まりにくく、むしろ、買い下がりも出るので、戻りも弱くなり、そして、ジリ下げが続くという按配になりがちです。

売り過ぎたか?ドル/円

ドル/円は、高止まりしています。

ということは、マーケットはショートになっているということになります。

パリの同時テロで、リスク回避のドル売り円買いをし過ぎた結果、ショートになり、買い戻しとなっている可能性があります。

しかし、ここから上も、それほど一本調子には上がらないレベルだと思われます。

リスク回避は、ドル買い?

ニューヨークダウは、原油価格の上昇を受けて石油関連株が相場を押し上げ、前週末日237.77ドル高の17,483.01ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表されたに11月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が-10.74と予想の-6.35を大きく下回ったことから低下したものの、ニューヨークダウや原油が上昇したことを受けて戻し、暫定値ながら前週末比0.005%上げて2.271%で引けました。

原油価格は、一時40ドル割れを試そうとしましたが、抵抗は引かず反発となり、前週末比1.00ドル高の41.74ドルで引けました。

金価格は、パリ同時テロの発生により、逃避買いが強まったものの、戻り売りも強く伸び悩み、前週末比2.70ドル高の1,083.60ドルで取引を終えました

為替相場では、EUR/USDならびにユーロクロスは、ゆっくりながら、パリ同時テロを受けて下落しました。

一方、ドル/円は、EUR/USDの下落(ドル高)に連れて上昇しているとも言えますが、これまでのリスク回避の円買い(ドル安)という動きとは異なるドル高になっています。

あたかも、リスク回避のパターンがドル買いになっているとも見えますが、判断するには、まだしばらく時間が必要だと思います。

EUR/USDは、1.06台後半に定着化してきており、さらに、ユーロ安が進行するものと見ています。

2015/11/16

ロンドン・欧州市場が見たい

アジアタイムでは、フランスの同時テロを消化しきれずにいます。

やはり、事件が起きたフランス、あるいはその周辺国が、どう感じているのか、実際の相場にどう反映されるのかをこれからのロンドン・欧州市場で見なくては、なんともいえません。

このIS(イスラム国)の問題をややこしくさせるのは、たとえば、今度の実行犯の中には、在ベルギーのフランス人がいたりで、ただ、ユーロ圏対イスラム圏というわけでもないことから、対立の構図がわかりにくい点だと思います。

しかし、やっぱり一般に考えれば、問題が発生した国・地域から、リスクを回避するために他に資金を移動させるというのが、あるべき姿だと思います。

ドル/円、買い圧力は強いが

ドル/円の買い圧力が強めです。

しかし、テクニカル的に見れば、下げの過程にいると思われます。

ドル/円の上昇をサポートしていた5日移動平均線は、先週の水曜には、上げから下げに転換しており、もはや、サポートとしての役目は果たしていません。

そして、本日の東京オープンが122.30となったことで、122.38近辺で上を向いている10日移動平均線をも下回っています。

 

全体的に、買戻しか

東京オープン前に発表された日本のGDPは、2四半期連続でマイナスとなりましたが、反応薄です。

東京オープン前に、ユーロが売り込まれていましたが、オープン後買戻しになっています。

マーケットがややショート気味になっているようです。

ロンドンが入ってくるまでは、様子見の方が良いように思います。

ドル高円高

シドニーでは、ドル/円が下落、EUR/USDも下落。

従って、EUR/JPYが下落しています。

つまり、パリの同時テロを受けて、リスク回避の
フォーメーションになっています。

日本時間午前5時37分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 122.23-28(122.59)
EUR/USD 1.0732-39(1.0764)
EUR/JPY 131.20-34(132.01)

2015/11/15

これからの展開は(2015/11/15)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、高値圏を維持しています。

次に、シカゴIMMポジションを見てみたいところですが、11月15日朝の時点でまだアップデートされておりませんので、下のURLで
適宜お調べください。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

【ご参考】

11月3日時点のポジション

ユーロでは、ユーロロング72,883枚vsユーロショート207,217枚、ネットユーロショート134,334枚(前回105,934枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング41,489枚vs円ショート85,276枚、ネット円ショート43,787枚(前回ショート33,911枚)です。

さて、今週ですが、日本時間14日(土)早朝、フランスの首都パリで、少なくとも6ヶ所で何者かが銃を乱射したり爆発物を爆発させたりするテロ事件が相次いで合わせて128人が死亡しました。

オランド大統領は過激派組織IS(イスラミックステート、イスラム国)による犯行だという見方を示し、ISを名乗るグループが犯行声明を出しました。

つまり、大きなテロというリスクが発生しました。

この事件は、マーケットでは、まだ、消化されていません。

以前から申し上げてきましたように、今までの相場はある時はドル高またある時はドル安の相場となっていましたが、なんらかのリスクを回避するようなことが起きると、リスクを回避のドル高円高に相場が一転すると見てきました。

そして、今回の、このパリでのテロ事件の発生によって、まさにリスク回避の通貨パターンであるドル高円高に、変わるものと見ています。

尚、今回の事件が、目先、相場にどれぐらいのインパクトを与えるかは、私なりに予想しますと、EUR/USDは1.0500、ドル/円は121.00、その結果EUR/JPY=EUR/USD×ドル/円=EUR/JPY127.00近辺に下落するものと考えています。

つまり、リスク回避のマーケットでは、クロス円に大きな影響が出やすいものと思われます。

尚、来週のその他の注目点としては、19日(木)の日銀金融政策決定会合とその後の黒田日銀総裁の記者会見です。

外人勢は改めて追加緩和を狙って事前に買ってくる可能性がありますが、リスク回避のドル高円高の相場となっていたら、追加緩和があったとしても、それ程は伸びないものと見ています。

2015/11/14

潜在的には、下落の可能性か

ニューヨークダウは、発表された10月の米小売売上高 は0.1%と予想の0.3%を下回ったことが嫌気され続落し、前日比202.83ドル安の17,245.10ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油安とニューヨークダウ安が続き低下し、暫定値ながら前日比0.039%下げて2.273%で引けました。

原油価格は、供給過剰懸念は根強く下落し、前日比1.01ドル安の40.74ドルで引けました。

金価格は、小幅な値動きが続き、前日比0.10ドル安の1,080.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、結局、狭いレンジ内での上下動に終始しました。

しかし、ドル/円の引けは、122.60-63近辺と122.82近辺の5日移動平均線を下回っており、下げやすくなっています。

EUR/USDは、前日の上げから反落しており、特に1.08台は重かった印象です。

EUR/JPYは、ニューヨークオープン前後から下げた後は、安値圏で横ばいです。

ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYは、それぞれ潜在的には下がる可能性は、依然あると考えています。

休み上手  

相場は、売る、買う、休むの三段階からできているとよく言われます。

この中で、一番難しいと思うのは、「休む」ということだと思います。

利食いはしたものの、もっと相場がフェーバー(有利)の方向に行ってしまうと、もっと儲けられたのにと悔しさが込み上げてきます。

また、アゲンスト(不利)になって、我慢に我慢してきたのが、さすがにこれ以上我慢できないと損切りに出たところが、そこから相場が反転してしまうと、これもまた悔しさで居ても立ってもいられなくなります。

つまり、相場は、勝っても、負けても、悔しさが残ります。

こうした悔しさが心に残っているうちは、儲けたいあるいは取り返したいという欲望が心に残っていて、決して良い結果を生みません。

そこで、必要なのは、「休むこと」です。

悔しさを忘れるために「休む」のですから、相場から離れることが大切です。

それこそ、運動をするなりして、頭を真っ白な状態にしてこそ、欲望や悔しさからではない新鮮で前向きな気持ちで相場を見ることができるようになると思います。

休み上手は、トレーダーには必要な資質です。

しかも、これは後天的なものだと思っています。

2015/11/13

インターバンクディーラーの消滅

閑散なマーケットで危惧されることは、リスクテーク(ポジションを張る)の一翼を担ってきた銀行ディ―ラーの消滅です。

アジア市場の外銀では、大きくは、東京、シンガポール、香港が拠点になっていますが、インターバンクをシンガポールあるいは香港に置き、東京は営業だけで、顧客の玉はたとえばシンガポールのインターバンクにつなぐというやり方になりました。

つまり、外銀の東京には、インターバンクディーラーがいなくなってしまいました。

さらに、邦銀は、ご存知のようにバブルの崩壊によって、銀行の数が極めて少なくっています。

そのため、以前以上に、個人投資家層あるは米系ファンドの、マーケットでの存在感が増すことになると思われます。

EUR/USDの上値は重いか?

ドル/円が雇用統計の時間である、11月6日の22時台に窓が開いているのと同様に、EUR/USDも1時間足を見ますと同じ11月6日の22時台に窓が開いています。

具体的には、寄り付き1.0870、引け値1.0734ですので、この窓を完璧に埋めに行く可能性はないとは言えません。

しかし、この上、1.0827近辺には200時間移動平均線、1.0833近辺には10日移動平均線、そして1.0850には心理的抵抗線のレジスタンスが並んでいます。

したがって、なかなかここからは上がりにくいと思います。

ドル/円、まだ下がるか?

ドル/円が、緩めです。

11月6日の雇用統計が発表された22時台は、寄り付きが121.90近辺、引けが122.80近辺となり、大きな窓になっています。

この窓を埋めに行くのではないかと思われます。

尚、ここで言う窓は、週末の窓とは違いますが、こちらも窓と呼んでいます。

米雇用統計後にできたポジションの調整に終始

ニューヨークダウは、FRB当局者らによる年内利上げに向けた相次ぐ地ならし発言を受けて一段安となり、前日比254.15ドル安の17,448.07ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油やニューヨークダウの下落を受け低下し、暫定値ながら前日比0.017%下げて2.313%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想以上の大幅増加となったことから、供給懸念が強まって下落し、前日比1.18ドル安の41.75ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの反発を受けて上昇し、前日比3.90ドル安の1081.00ドルで取引を終えました。

為替相場では、先週末の米雇用統計以来積み上がっていたドル買いポジションの調整相場となり、ドル/円は122.55近辺まで下げ、またEUR/USDは1.0830近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、EUR/USDに従って、一時132.29近辺まで上昇しました。

ドル/円は、ファンド筋のロングがまだ解消されておらず、さらに下がるものと見ています。

EUR/USDは、ショートではあったものの、1.0800前後では、投資家筋と思われる売りも観測されており、あまり戻らないものと見ています。

EUR/JPYは、目先の反発は予想されますが、結局再度下がるものと見ています。

2015/11/12

EUR/USD、投資家はいるか?

昨晩、クーレECB理事が「12月の理事会では、追加緩和をすべきではない」と発言したことや、オーストラリアの雇用統計がかなりよかったことから、AUDが急騰したのにも連れて、EUR/USDは上昇しました。

しかし、なによりも、米雇用統計以来、マーケットのポジションが、ユーロショートに偏っていたことは否めません。

それでも、高値は1.0780近辺と、1.0800に届いていないのが、なにかが1.0800に、いるのだろうと推し量れます。

私の推理は、やはり投資家の売りが1.0800まで下りてきているのではないかと思われます。

ドル/円の上げに限界?

ドル/円は、5日移動平均線が、本日122.96近辺にあり、東京寄り付きはそれを下回っています。

つまり、サポートとしての5日移動平均線の力はなくなってきています。

米系ファンドがドル/円を買い始めたのは、雇用統計発表後の122.80前後ですから、彼らの持ち値は決して良くはないものと思われます。

なんとかして、上げさせようとファンドはいろいろ仕掛けているようですが、根本的に、日本の貿易赤字が大幅に減少している以上は、ドル/円はそれほど上がらないと思います。

心理的に変化が?

ドル/円は、122.80が切れてきています。

続落の可能性があります。

一方、EUR/USDは、昨日とは打って変わって、買い気です。

ユーロのセンチメントはブルになっている可能性があります。

ドル/円は、ロング?

ニューヨークダウは、ベテランズ・デーで市場参加者も限られ、一日を通して前日終値を挟んだ小動きとなり、前日比55.99ドル安の17,702.22ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ベテランズ・デーで休場でした。

原油価格は、需給の緩みを意識した売りが優勢となり、前日比1.28ドル安の42.93ドルで引けました。

金価格は、FRBが年内に利上げを始めるとの観測は根強く、売り優勢となり前日比3.60ドル安の1084.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークダウが、軟調気味になったことから、ドル/円も軟化しました。

EUR/USDは、ロンドンタイムでは、ドラギECB総裁が講演で特に金融緩和を示唆するような発言が出ず、いったん買い戻しが優勢となリました。

ただ、ニューヨークでは、上値が重くなったものの、その後は再び買い気になりました。

EUR/JPYは、ドル/円とEUR/USDの動きを増幅した上げ下げとなりました。

なかなか動きづらい相場が続いています。

中では、ドル/円がロングに見えてなりません。

2015/11/11

水上紀行の為替相場予報のご案内(2015/11/11)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「主要通貨全般:ユーロが大局的な相場の方向性をつけるか」です。

基本的に、毎週水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

http://www.triauto.jp/marketblog/2015/11/m11.html

 

今日は、ベテランズデー

正式には、今日はベテランズデー(退役軍人の日)でニューヨークの債券・為替市場は休場です。

しかし、為替は、実質的にはやっていたようにも記憶していますので、一応気には留めておいた方が良いかと思います。

ただし、今日これまでのドル/円にしても、EUR/USDにしても、確かにポジション調整の動きが出ています。

これにより、米雇用統計の発表直後にできた持ち値の悪いポジションは、かなり整理され、逆に相場は動きやすくなるものと見ています。

ドル/円、ファンドの持ち値は?

ドル/円は、やはり、米雇用統計後、米系ファンドが買っていたようです。

しかし、ドル/円が買えたのは、良くて、雇用統計発表直後の122.80前後での踊り場で、多くの場合は、123円台に乗ってからだと思います。

それで上げても、123.60が高値ですから、かなり持ち値は悪いと言えます。

こうなると、時間が経っても上がれなければ、投げてくるでしょうし、それこそ122.80近辺が割れてきたら、見切りをつけて投げるものと思われます。

調整が先行するか?

EUR/USDは、昨日のニューヨークで下値を試しましたが、失敗に終わりショートカバー(買戻し)です。

センチメントが、ユーロ売りに偏っていたので、これで下が固いと言って買い戻したり、ロングにすれば、逆に下がりやすくなるものと思われます。

ドル/円は、上げへの活力が、やはり遠のいてきているように思います。

EUR/USDもドル/円も、雇用統計後にできたポジションの調整が先行する可能性があります。

EUR/USD、下値試すも、依然として下は岩盤

ニューヨークダウは、値頃感からの買いが出て小幅反発し、前日比27.73ドル高の17,758.21ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、予想以上に好調な10年債入札に低下し、暫定値ながら前日比0.011%下げて2.333%で引けました。

原油価格は、値頃感からの買いが出て反発し、前日比0.34ドル高の44.21ドルで引けました。

金価格は、値頃感からの買いが出て小幅反発し、前日比0.40ドル高の1,088.50で取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークでは、ロンドンでの流れを汲んで下押しし、ドル/円は123.05近辺、EUR/USDは1.0674近辺、さらもEUR/JPYでは131.62近辺をつけましたが、

しかし、下げ切りことはできず、ドル/円は123.20近辺に小戻し、EUR/USDは1.0730近辺に反発、EUR/JPYは132.18近辺まで戻しました。

いずれも、なかなか簡単には下がりません。

下値をたたいて、ショートになる分、反発しますが、戻りも重く結局は下がるものと見ています。

EUR/USD、下値試すも、依然として下は岩盤

2015/11/10

ドル/円、ファンドが買い手?

なんでこんなに、ドル/円、クロス円の買い気が、引いてしまったのかと思います。

やはり、買うだけ買ってみて、上値の重いことがわかったのかもしれません。

買おうとする意欲が、大幅に低下しているように思われます。

昨年10月31日の黒田バズーカ2で、1ヶ月ぐらいで15円も上げたのですから、その味をしめたファンド勢が、今回も買い手なのだと思います。

 

ドル/円、窓埋めの可能性は?

昨日の、ドル/円、EUR/JPYでの買いのしつこさを感じましたが、今日は、嘘のように静かです。

しかも、昨日のニューヨークでの反落は、ロングのロスカットが投げているのを表すワンウェイ(一方通行)の下げ方でした。

つまり、ロングで仕掛けたけれども、買い上げきれずに投げたものと思われます。

しかし、これで上げ切れないと、ドル/円は、11月6日22時から零時の間に121.90から123.15近辺まで、大きな窓が開いており、これを埋める可能性が高くなってきます。

TKY、ドル/円、ユーロ/円、再度買いトライか

昨日、ドル/円、EUR/JPYが、なぜあれほど買いが強かったのか、今日のそれぞれの通貨ペアEUR/USDを見ますと、きつねにつままれたようです。

結局は、ロングメイク(ロングポジションを作る)だったということだと思います。

しかし、また買いが強くなっています。

再トライでしょうか。

全般に上値も重い

ニューヨークダウは、年内の利上げ観測から米金利上昇の影響を見極めたいとして、耐久消費財や資本財、一部のIT関連が売られ、前週末比179.85ドル安の17,730.48ドルで引けました。

米国債10年物利回りは、利上げ期待から米国債保有を切り離す動きが出ており(利回り上昇)、暫定値ながら前週末比0.028%上げて2.353%で引けました。

原油価格は、供給過剰への懸念が根強く4営業日連続で下げ、前週末比0.42ドル安の43.87ドルで引けました。

金価格は、値頃感からの買いが入り、前週末比0.40ドル高の1,088.10ドルで取引終えました。

為替相場では、上攻めしていたEUR/JPYが132.30近辺にまで下落に転じたため、ドル/円、EUR/USD共に、反落となりました。

その後、ドル/円は、横ばいとなる一方、EUR/USDは、小反発しました。

EUR/JPYは、132.40台で横ばいでした。

ニューヨークに入るまで、全般にドル買いが強かったものの、ニューヨークに入り、結局反落気味となり、上値の重さを確認した格好です。

EUR/USDは今後も下がり、またEUR/JPYも下がるものと見ています。

2015/11/09

マイナビニュースにコラム掲載(2015/11/9)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ドル/円、どこまで上がるか!?--日本の貿易赤字の変化に注目」です。

毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

http://news.mynavi.jp/column/mizukami/009/

ドル/円、買いにも限界?

金曜の雇用統計フィーバーの後、週末で気持ちも落ち着き、月曜は、週末明けのこともあります。

もちろん、上がってしまったドル/円、下がってしまったEUR/USDなどを見ると、手の出しようもないのかもしれません。

しかし、ドル/円もEUR/USDも8月以来の膠着相場も終わりトレンド相場に入ってきていると見ています。

ただし、ドル/円ついては、ドル買いの源泉となった貿易赤字が、原油安によって大幅に減っていますので、買いが出るといっても、それ程の力はないと思います。

探り合い

ドル/円、EUR/USD、EUR/JPY、いずれも、買いで、東京は入ってきました。

どれも、下方向を攻めるのには、躊躇され、買っているという感じです。

しかし、特にドル/円は、買うのもなかなか勇気が出ず、伸び悩んでいます。

マーケットは、なにがしたいのか、どんなポジションができているのかを、探るのが大事です。

ユーロ安

シドニーでは、EUR/USDが、前週末比やや下げています。

ドル/円は、ほぼ変わらずです。

結局、EUR/JPYが下げています。

日本時間午前5時37分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 123.24-28(123.21)
EUR/USD 1.0724-28(1.0738)
EUR/JPY 12.17-22(132.31)

2015/11/08

これからの展開は(2015/11/08)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、急上昇です。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

11月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング72,883枚vsユーロショート207,217枚、ネットユーロショート134,334枚(前回105,934枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング41,489枚vs円ショート85,276枚、ネット円ショート43,787枚(前回ショート33,911枚)です。

ユーロも円も、ネットショートが増加傾向です。

さて、今週ですが、先週金曜は、久しぶりに、ドル高方向へワンウェイ(一方通行)に相場が動きました。

その原因は、先週水曜、イエレンFRB議長が12月に利上げする可能性を改めて示したことが大きかったと言えます。

そして、金曜に発表された米雇用統計の中でも、非農業部門雇用者数が27.1万人と予想の18.5万人を大きく上回ったことから、それまで、ドル/円のレンジ上限122.00を壁に売っていたショート筋、そしてEUR/USDの下限を1.0800で買い支えていたロング筋のストップロスが集中しました。

なぜ、ドル/円でショートカバー(買戻し)、EUR/USDでロングの投げと見るかと言えば、ドル/円で言えば、急騰後122.80近辺でいったん高止まりしたこと、つまり下がってこなかったこと。

また、EUR/USDで言えば、急落後1.0740近辺の安値圏から反発しなかったためです。

ドル/円でつけ加えるとすれば、どうも122.80近辺で高止まりしたところで、レベル感から改めて戻り売りが出たもようで、結局下がらなかったため、もう一段123.27まで、ショートカバーで上げたものと思われます。

さて、これからですが、ドル/円は上値を、EUR/USDは下値をさらに試すことになると思います。

ドル/円の場合は、マーケットが売り上がるようであれば、まだ上がると思います。

しかし、買いに回るとすれば、マーケットはロングになるものと思われ、そうなると上げもほどほどのものになると見ています。

しかも、昨年まで膨大な貿易赤字(2014年12兆7千億円)からのドル買いで、ドル/円は上がってきましたが、現在は、原油が大幅安となったため、貿易赤字の大きく縮小(2015年試算3兆4千億円)しています。

したがって、昨年のような強力なドル買い円売りは出ないものと思われますので、ここから無理矢理買い上げると反動も大きくなるものと思われます、

一方、EUR/USDは、1.0800の強力なサポートを下に割った意味は大きいです。

昨年5月からの下落は今年の3月でいったん底をつけた後、やや戻して踊り場を作っていましたが、この踊り場、言い換えればレンジ相場が下にブレイクしたものと思われます。

当面、3月13日の安値1.0463を目指すものと思われますが、既にご案内のように、ユーロ圏の盟主であるドイツが政治的にも経済的にも難しい状況にあるため、EUR/USDは、さらに1.0000(パリティー、等価)を目指すものと思われます。

こうしたことから、それ程は上がらないドル/円と下落するEUR/USDの組み合わせから、EUR/JPYは下がるもの見ています。

2015/11/07

米利上げ、当確か?

ニューヨークダウは、発表された10月の米雇用統計で、失業率5.0%(予想5.1%)、非農業部門雇用者数27.1万人(予想18.5万人)と特に非農業部門雇用者数が大幅に上昇し、米景気の回復が続いているとの見方が強まりました。

しかし、FRBが12月に利上げに踏み切るとの観測が強まり、一時下げとなる局面もありましたが、結局、前日比46.90ドル高の17,910.33ドルで取引を終えました。、

米国債10年物利回りは、強い米雇用統計で大幅上昇し、暫定値ながら前日比0.095%上げて2.327%で引けました。

原油価格は、予想を上回る米雇用統計の結果に、EUR/USDが下落したのに連れて下げ、前日比0.91ドル安の44.29ドルで引けました。

金価格は、予想を上回る米雇用統計の結果に、EUR/USDが下落したのに連れて下げ、前日比16.50ドル安の1,087.70ドルで取引を終えました。

為替相場では、予想を大きく上回った非農業部門雇用者数の結果に、一気にドル高が進行しました。

ドル/円は、いったん122円台後半で上げ止まったものの、その後クロス円の巻き戻しに、一段上昇し、一時123.24近辺まで続伸しました。

EUR/USDも、良好な雇用統計を受け、1.0707近辺まで下落した後は、1.07台前半での揉み合いに終始しました。

EUIR/JPYも、発表直後、131.41近辺まで急落しましたが、ドル/円の一段高に連れて反発し、その後は132円台前半での揉み合いとなりました。

結果的には、全体的にドル高相場となりました。

ドル/円のニューヨーククローズが123円台前半と122.00をはるかに上回り、またEUR/USDは1.0800をしっかり下回ってのニューヨーククローズとなり、来週も、さらにドル高方向の相場が続くものと思われます。

クロス円につきましては、いったんの下落から反発となっていますが、再び下落するものと見ています。

ブンデスバンク

Detsche Bundes Bank(ドイツ連邦銀行、愛称Buba)、つまりドイツの中央銀行です。

1999年にユーロ発足までは、為替の世界では、世界最強の中央銀行と言われ、多くのマーケット参加者の尊敬を集めていました。

なんと言っても、為替介入が巧みで、大量介入で相場を動かそうとするどこかの中央銀行と違って、限られた額で効果的な介入することで有名でした。

たとえば、マーケットのレベルが1.2550近辺の時、相場を上げようとBubaが決定すると、Bubaは銀行をダイレクトに呼び出します。

電話を受けた銀行も、これは買ってくるなと雰囲気から感じ取り、思いっきりプライスをずらして、1.2600-10と出します。

Bubaは、そんなことにひるまず、1.2610を買っていきます。

買われた銀行は、これは相当介入に腰が入っているとわかり、マーケットで思いっきり買うことになり、介入の効果が波及します。

こういった具合に、Bubaはマーケット心理を読むことに巧みでした。

今や、介入権限はECBに移り、その勇姿を見ることはできなくなりましたが、今も尊敬の念は変わりません。

私は、Bubaのミーハー的なファンで、一度、独フランフルトにあるオフィスまでお邪魔したこともありました。

正門には、自動小銃を持った兵士が警備していたのが、印象的でした。

2015/11/06

ドル/円、上値を試すか?

雇用統計直前のドル/円日足チャートが、何を語っているのか、お話ししてみたいと思います。

90日移動平均線が121.60近辺にありますが、昨日のニューヨーククローズは121.75と上回っています。

これは、8月21日に下回って以来のことですから、非常に気になるところです。

ただし、122.10近辺に120日移動平均線がまだレジスタンスとしてあることには、注意が必要です。

本日の雇用統計はいかに?

さて、本日の米雇用統計ですが、非農業部門雇用者数の予想の中心が18.5万人だということです。

18万人を超えてくると、12月は利上げというのが、マーケットのコンセンサスのようです。

また、もし、14万人あるいは15万人ということになっても、それでも、利上げはあるのではないかという話も出ているようです。

いずれにしても、今回の雇用統計では、マーケットはドル買いで攻めたがっているようですので、多少のことではドル買いは引かない可能性があります。

閑散

米雇用統計の発表待ちで閑散としています。

全体的には、やや重めです。

今日の雇用統計次第では、相場が大きく動く可能性があります。

個人的には、EUR/USD中心にドル高ではないかと見ています。

米雇用統計に注目

ニューヨークダウは、FRBのの12月利上げ観測を背景に注目される米雇用統計の発表を翌日に控え、様子見ムード強く、前日比4.15ドル安の17,863.43ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油の売りが続いていることから、インフレ期待の後退を受け伸び悩み、暫定値ながら前日比0.015%上げて2.240%で引けました。

原油価格は、前日発表された米週間石油在庫統計後に売りが強まり、さらに米雇用統計を発表を控え、12月の米利上げ期待も高まっていることから上値が重く、前日比1.12ドル安の45.20ドルで引けました。

金価格は、米雇用統計を発表を控え、EUR/USDの下げも一服しているものの上値は重く、前日比2.00ドル安の1,104.20ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、FRBのの12月利上げ観測を背景に買いが強まり、一時122.01近辺まで上昇したものの、その後は、121円台後半での揉み合いとなりました。

EUR/USDは、ロンドンで、1.0833近辺まで売り込まれましたが、その後は、1.08台後半での揉み合いとなりました。

EUIR/JPYは、ロンドンで131円台後半まで下押しされたものの、その後は反発し、一時132.71近辺をつけました。

そこから、いったん132.00近辺まで下げた後、再び132.48近辺まで戻しました。

ドル/円は、依然として高止まりしているところを見ると、ショートはまだ切れていないように思います。

EUR/USDは、確かに下も堅いですが、戻しても1.0900まで戻りきれず、上は上で売りが降りてきているように思われます。

EUR/JPYは、今のところドル/円次第です。

2015/11/05

ショートだから上がる相場

ドル/円の1時間足を見てみますと、11月2日の13時以降、下値を切り上げ、上値値を切り上げながら、上昇しています。

これは、値動き分析の例につかえるような典型的な上昇パターンです。

つまり、これは、買い上げて上昇しているのではなく、売り上がってショートになったパターンです。

売っては下がらないので買い戻し、また別のマーケット参加者が売りから入って、下がらないため買い戻すということを繰り返します。

EUR/USD、1.0800が重要

EUR/USDの目先のポイントは、7月20日の安値である1.0808です。

しかし、もっと、ざっくりと言えば、1.0800をブレイクできるかどうかが、注目されます。

これをブレイクすると、下げが加速するものと見ています。

しかし、このユーロの下落は、今週になって始まっており、先週末に公表されたドイツ銀行が、これから2年を掛けて、8万人の従業員のうちの3万5千人を削減するというものが効いているためだと思います。

 

底堅いドル/円

ドル/円が、買い気です。

当面のターゲットは、122.00となります。

しかし、122.00はそう簡単には上には抜けないものと見ています。

ただし、1時間足で見ると、下値が切り上がっているため、急反落も難しそうです。

イエレンFRB議長発言が相場に影響

ニューヨークダウは、イエレンFRB議長が米下院の議会証言で12月に利上げする可能性を示したことから、警戒感が広がり、前日比50.57ドル安の17,867.58ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、イエレン議長の議会発言を受け、年内利上げ期待を高まり、暫定値ながら前日比0.013%上げて2.223%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計では、原油在庫が6週連続で増加していたことをきっかけに利益確定売りが強まり、前日比1.58ドル安の46.32ドルで引けました。

金価格は、反発して始まったものの、イエレンFRB議長の議会証言を受け年内利上げ期待が高まったことから戻り売りが強まり、前日比7.90ドル安の1,106.20で取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークに入り、ニューヨークらしい、トレンドフォーロー(トレンド追随型)相場となり、順張り相場になりました。

ドル/円121.71近辺まで上昇、EUR/USDは1.0844近辺まで下落、EUR/JPYは131.84近辺まで下落と、ドル高一色となりました。

静かにドル高が進行していますが、たぶん、EUR/USDで1.0800を下に割ると下げが早まるものと見ています。

2015/11/04

水上紀行の為替相場予報のご案内(2015/11/04)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「主要通貨全般:ユーロの下落は既に始まっているのか?」です。

基本的に、毎週水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

http://www.triauto.jp/marketblog/2015/11/m4.html

主役通貨と脇役通貨

その時々で、相場の主役は変わりますが、今の主役はユーロだと見ています。

なぜなら、ユーロ圏の盟主であるドイツでは、フォルクスワーゲンの不正問題やドイツ銀行の大幅人員削減や難民問題やら、いろいろドイツにとってネガティブ(不利)なことが起きており、それにより、ユーロが静かに下げ始めているからです。

一方、ドル/円は、上昇していますが、これは追随して買われているのに過ぎないと見ています。

もし、ドル/円が追随しているということが正しければ、主役通貨が実際のフロー(資金の流れ)があるのに対して、脇役通貨にはそうした資金のフローがない以上は、どこかまでは買われても、それはロングのポジションが溜まるだけであって、どこかでは修正、この場合であれば調整的なドル売りが出ることになるものと思われます。

円安には、実際のフローが必要

ドル/円は、ECBの12月追加緩和予告に追随して、日銀の金融緩和による円安期待があると思います。

さらに、FRBの12月の利上げ予告から、ドル高期待もあると思います。

そのため、ふたつ合わせて、円安ドル高期待になっているため、今のドル/円はジリ高相場になっているように思われます。

ただし、やはり思うのは、それは、ロジック的にはそうなるかもしれませんが、それが実際になるためには、実際のフロー(資金の流れ)がなければ、進行しません。

ドル/円、ショートか?

EUR/USDは横ばいなのに対して、ドル/円はジリ高です。

これだけ見ていますと、EUR/UDSは、それほどショートではないようです。

一方、ドル/円は売り上がったのかショートになっているようです。

ドル/円のショートカバーが出ないことには、EUR/USDも下げにくそうです。

ユーロ安始まる?

ニューヨークダウは、原油相場上昇で石油株が上げ、前日比89.39ドル高の17,918.15ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、年内利上げ期待が高まって上昇し、暫定値ながら前日比0.041%上げて2.212%で引けました。

原油価格は、リビアで武装勢力が一部の港を封鎖したことや、ブラジルの石油事業関連の労働組合がストライキに入っていることから反発し、前日比1.76ドル高の47.90ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下落したほか、ニューヨークダウや米国債利回りが上昇したことから、逃避買い需要が後退し、前日比21.80ドル安の1,114.10ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDの下げが主導し、EUR/USDは一時1.0936近辺まで下げました。、

EUR/JPYも、EUR/USDの下げに連れて、一時132.53近辺まで下げました。

ドル/円は、EUR/USDの下げ(ドル買い)に連れて上昇し、一時121.23の高値つけました。

ユーロ安が既に始まっているものと見ています。

2015/11/03

リスク回避のドル買い円買い

実は、私は、ドル/円も下がり、EUR/USDも下がり、そしてEUR/JPYも下がると見ています。

ドル/円がドル安になる中、EUR/USDが下がる(ドル高)のは、一見難しいように思われますが、実は、リーマンショックの時には、リスクを回避するために、実際に頻繁に起きたことです。

このため、たとえば、AUD/JPYでは、AUD/JPYというクロス円のマーケットはないため、手仕舞いのために、AUD/JPYをAUD/USDの売り(ドル買い)とドル/円の売り(円買い)に分解して売りました。

どうもドイツ発でまたリスクが発生する可能性が高いようで、そうなると、やはりリスク回避のドル買い円買いが出ることになりそうです。

ドル/円は、ショートか

ドル/円がジリ上げするということは、マーケットはショートだということだと思います。

確かに、広めに見れば、118円~122円のレンジのため、120.50あたりを超えてくると売り上がって、マーケットがショートになり、その結果としてジリ高になるということのようです。

値動き分析で見る限りでも、積極的に買いから入っているのではなく、ショートの買い戻しによる上げのようです。

なぜなら、上がると高止まりするためです。

小動き

小動きです。

心持ち、ユーロ買いです。

ドル/円は、上げかけて緩んでいます。

クロス円は、強含みです。

ドイツに警戒

ニューヨークダウは、発表された10月のISM製造業景気指数50.1と予想の50.0とほぼ予想通りでしたが、内容的には雇用が悪化しており、緩和的状況は長期化するとの見方が強まって上昇し、前週末比165.22ドル高の17,826.76ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウの上昇ならびに独国債利回りの上昇を受け、暫定値ながら前週末比0.036%上げて2.178%で引けました。

原油価格は、ロシアの生産が過去最高となったことが嫌気され、前週末比0.45ドル安の49.14ドルで引けました。

金価格は、米利上げ期待が依然として根強く戻り売りが強まり、前週末比5.50ドル安の1,135.90ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円はジリ高を続け、一時120.80近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、いったんは買われたものの、その後ジリ安に転じ、1.1006近辺まで軟化しました。

EUIR/JPYも、EUR/USDに連れて動き、結局133.00前後に落ち着きました。

ドイツはフォルクスワーゲンがおかしくなっただけでなく、ドイツ銀行も変調をきたしており、どうも一過性のものではなく、もっと根が深そうです。

ユーロ圏の盟主ドイツになにかが起きれば、そのインパクトはギリシャ危機どころの話では済まないものと思われます。

そして、ユーロもドイツと一蓮托生であることを、忘れてはならないと思います。

2015/11/02

冬時間でのショートコメント掲載時間について

ニューヨークが11月2日(月)から冬時間(標準時)に移行しました。

これに伴い、11月3日以降の火曜から土曜の早朝のショートコメントの掲載時間は午前6時50分頃となりますので、何卒ご了解ください。
 

マイナビニュースにコラム掲載(2015/11/02)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ユーロ/ドルには十分な警戒が必要--ドイツがおかしくなったら大混乱!?」です。

毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

http://news.mynavi.jp/column/mizukami/008/

もうかっていない米系ファンド?

ドル/円は、どうもまだロングのようです。

先週金曜の日銀の金融政策決定会合では、追加緩和は見送りとなりましたが、米系ファンドはそれでも強引に買い上げ、121.50を一時つけました。

しかし、道理にかなわないものはやはりかなわず、その後は反落しました。

このことで、もうかっていない米系ファンドの窮状を見る思いがしました。

膠着のワケ

今日も今日とて、相場は膠着しています。

なぜ、膠着してしまうのか?

それは、一方向に向かうフローがないからです。

一方向に資金が流れるためには、実需であったり、投資家であったりの資金移動がなくてはなりません。

窓、依然として埋まらず

ドル/円、EUR/USDともに、先週末と今日のシドニーでできた窓を埋めようとはしていますが、なかなか埋まりません。

しかし、引き続き埋めようとはしているようです。

ただ、東京は、昨日が週末で明日が文化の日で休場となるため、今ひとつ、力が入らないことも事実だと思います。

ややドル/円が重くなり、EUR/JPYが重くなっています。

ドル安気味

シドニーでは、ドル安です。

ドル/円は下げ、EUR/USDは上げています。

日本時間午前5時13分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 120.41-46(120.61)
EUR/USD 1.1033-38(1.1000)
EUR/JPY 132.87-95(132.67)

2015/11/01

【11/6】JFX「雇用統計Live!」に出演!!

11月6日(金)22:00~22:40、JFXの「雇用統計Live!」に出演します。

JFX代表取締役社長の小林芳彦氏との短期マーケット解説にご期待ください。

詳しくはこちらのページで ⇒ http://yoshihikotv.blog.fc2.com/

どなたでも、ご覧いただけます。

これからの展開は(2015/11/01)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、高値圏で揉み合いです。

次に、シカゴIMMポジションを見てみましょう。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

10月27日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング70,351枚vsユーロショート176,285枚、ネットユーロショート105,934枚(前回62,566枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング36,437枚vs円ショート70,348枚、ネット円ショート33,911枚(前回ショート6,639枚)です。

ユーロも円も、ネットショートが増加しています。

さて、今週ですが、金曜に舞い込んできたニュースで、驚いたのは、ドイツ最大手行であるドイツ銀行が、今後2年間で3万5000人を削減する計画を明らかにしたことでした。

この銀行の従業員数が8万人ですから、半分近い従業員をリストラするということで、9月には8000人の削減といったニュースも出た時点でも、従業員1割カットで、すごいものだと思いましたが、それを大きく上回る従業員の約半分をカットすることになったことは驚きです。

同行がそのような事態に陥ったのは、伝統的なドイツ型経営手法から、アメリカの経営手法であるグローバルスタンダードに乗り換えたことでした。

より具体的に申し上げますと、米ゴールドマンザックスのような投資銀行になることを標ぼうしましたが、それが裏目出たものと思われます。

その証拠に、投資銀行部門のリストラを先行させるもようです。

事ほど左様に、ドイツ企業・銀行は、グローバルスタンダードを導入し、結果的にはうまくは行かず、たとえば、米クライスラーと合併したメルセデス・ベンツが、その後合併を解消したり、結構、米系を取り込んだ副作用が出ています。

ドイツは、それに加えて、難民問題もありますので、財政的にも大変だと思われます。

ということで、引き続き、ドイツが盟主であるユーロ圏は、ドイツが失速すると大変なことになるものと見ています。

一方、ドル/円は、先週金曜の日銀の金融政策決定会合で追加緩和が見送られたのにもかかわらず、米系ファンドは無理矢理121.50まで買い上げましたが、上げもそこまでで、反落となりました。

米系ファンドにしてみれば、2014年10月31の黒田バズーカによる急騰よもう一度ということで、月末日に当たった10月30日に買いで仕掛けたものの失敗し反落となり、上値の重さを確認した格好です。

昨年7月からの原油安で、貿易赤字は大幅に減少し、ドル/円の下支えはなくなっていると思われますので、基本的には戻り売りで良いように思います。

そして、EUR/JPYですが、EUR/USDとドル/円は共に下落の可能性がありますので、EUR/JPYも下落する可能性が高いと見ています。

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