中銀間で緊密な連携
私は、FRBとECBは緊密な連絡を取り合っていると思っています。
その昔、ECBの前身のひとつであった、独ブンデスバンク(中銀)と米FRBの間のコミュニケーションがうまくとれず、ブンデスバンクは勝手に利上げを断行としようとしたために、市場は、欧米間の中銀に不協和音が生じていると恐怖し、ニューヨークダウが大暴落した、世に言う、ブラックマンデーが引き起こされました。
そうした過去もあったこともあり、今や主要国の中央銀行は日銀も含め日々緊密に連絡を取り合っています。
したがって、今回のような、ECBは追加緩和、FRBは利上げという真逆な政策をやるにしても、双方で役割分担をしながら、マーケットに過大なストレスを与えないようにしていると思われますので、昨日のECBの決定だけで、相場が過剰反応するのは、どうかと思います。