マイナビニュースにコラム掲載(2016/02/29)
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「今のドル/円の相場のリズムは、グンチャッチャ、グンチャッチャ」です。
毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/025/
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マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「今のドル/円の相場のリズムは、グンチャッチャ、グンチャッチャ」です。
毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/025/
ドル/円、クロス円のジリ下げが止まりません。
月末一杯は持つかとは思いましたが、相当重そうです。
特に、日足で窓を開けたEUR/JPYの反落は、注目に値します。
これで、2月24日に出現したたくり線の寄り付きである123.36を割り込んでくるようであれば、新たに、下値を試すことになると思われます。
相場をやっていて思うのですが、本当に、四季折々のスケジュールがあり、それに応じて相場は動くものだと痛感します。
そして、それは、意外にマーケット参加者の中には広まっていないことにも驚きます。
知っていること自体が、大きなアドバンテージ(優位性)を持つことにもなります。
また、失敗は、多くのことを教えてくれますが、同じ失敗を2度も、3度も繰り返すことはなりません。
ドル/円、クロス円は、値頃感からの売りが出たもようです。
しかし、まだ今日は、月末もため、新規の売りは、海外勢からは出にくいものと思われます。
したがって、ショートになった分は、買戻しが出るものと思われます。
3月相場は月初である明日からだと思います。
シドニーでは、ドル/円は、やや軟化しています。
EUR/USDも、小緩んでいます。
結果、EUR/JPYが下げています。
日本時間午前5時36分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 113.89-94(113.98)
EUR/USD 1.0918-26(1.0931)
EUR/JPY 124.41-49(124.56)
全体的に小緩む
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、高値圏でのレンジの中で強めになっています。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
2月23日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング107,566枚vsユーロショート154,423枚、ネットユーロショート46,857枚(前週 ショート48,205枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング92,376枚vs円ショート39,642枚、ネット円ロング52,734枚(前週 ロング47,901枚)です。
ユーロは、横ばいです。
円は、円ロングが増加傾向です。
さて、今週ですが、先週金曜のドル/円急騰、EUR/USD急落が示唆していることは、月末が近づき、2月相場の手仕舞いが起きたということだと思います。
まず、ドル/円は、2月1日から売りトライし、2月11日110.99までいったん下押しし、反発したものの、売り遅れたマーケット参加者の売りに再度下げて、24日に111.04をつけました。
しかし、ドル/円は、2度目の下値トライで、マーケットはショートになったもようです。
そして、その後はショートカバー(買戻し)となっています。
一方、EUR/USDは、2月1日から上値をトライ、2月11日には1.1377の高値をつけましたが、その後下落に転じ、2月26日には1.0912をつけるまで、下落しました。
つまり、月間でドル/円はドル安円高で24日まで攻め、EUR/USDはユーロ高ドル安で攻めたものの、その動きは2月11日には終わり、その後は、ポジション調整のドル/円は買い、EUR/USDは売りが続きました。
今週月曜の29日は、月末当日のこともあり、引き続き調整相場となり、そして、またトレンド性のある相場再開は、3月1日以降となるものと思われます。
しかも、3月4日には米雇用統計の発表が控えていますので、実質的には、翌7日以降、動き出すものと思います。
そして、3月相場は、ドル/円の売りが再開し、一方EUR/USDは引き続き下値を試し、その結果EUR/JPYは下落するものと見ています。
3月相場の特徴は、日本の多くの企業の本決算を迎えます。
そのため、邦銀の経理は、トレーディング損益を出来るだけブラさないように、ディーラーに求めてきますので、邦銀の3月は、実質開店休業です。
一方、外資系の銀行にとって、3月末は、4半期末決算ではありますが、それほど邦銀のような縛りはないため、邦銀が動けないことを良いことに仕掛けてくるものと思われます。
ニューヨークダウは、発表された米第4四半期GDP・改定値は1.0%と予想の0.4%を大きく上回ったものの、原油の売りが優勢となったことから売りが強まり、前日比57.32ドル安の16,639.97ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米第4四半期GDP・改定値の改善を受けて上昇し、暫定値ながら前日比0.043%上げて1.759%で引けました。
原油価格は、米第4四半期GDP・改定値の改善を受け買いが先行しましたが、その後利益確定やポジション調整の売りが出て、前日比0.29ドル安の32.78ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落を受けて売られ、前日比18.40ドル安の1,220.40ドルで取引を終えました。
為替相場では、原油価格が堅調となり、欧州株も続伸し、さらに米第4四半期GDP・改定値が改善したことを受けてドル高となり、ドル/円は113.98近辺まで上昇、一方EUR/USDは、1.0911近辺まで下落しました。
EUR/JPYは、ドル高相場のため、124円台前半から半ばで、横ばいとなりました。
月末らしく、ポジション調整に終始した1日だったという感想です。
中でも、EUR/USDは、2月3日に1.0920近辺から上昇を開始し、2月11日には1.1377の高値をつけましたが、昨日には1.0911近辺まで反落し、まさに往って来いとなりました。
一方、ドル/円は2月1日に121円近辺から下落し、2月11日に110.99の安値をつけた後、112.00~115.00あたりのレンジ相場となり、EUR/USDに比べるとドル高は限られました。
つまり、ドル/円の上値が重いことが、確認された格好です。
新しい相場は、たぶん、3月1日からになるものと見ています。
電子ブローキングになる前のインターバンクでは、銀行と仲介業者のブローカーさんは、マイクとスピーカーで結ばれていました。
そして、銀行が売買注文を出すときは、ディーラーがスピーカー越しに注文をブローカーさんに伝えていました。
相場が荒れてくると、ディーラーも興奮してくるものですから、「売った!」と言っても、「買った!」と言っても、「ったー!」としか聞く側のブローカーさんにはわからず、ヘタをすると事故につながる恐れがありました。
そのため、「売った!」、「買った!」に替えて、欧米と同じように「Yours(売った)」、「Mine(買った)」という言い方に替わりました。
これにより、事故発生を免れるケースが増えたと言えます。
尚、「Yours」、「Mine」とは別に、「I give you(売った)」、「I take you(買った)」という言い方もありますが、これは、海外ではよく使われましたが、あまり東京では定着しませんでした。
そして、現在、皆、スクリーン上のプライスを目で見て、売り買いを判断し、成り行きの場合、マウスで売り値、あるいは買い値をクリックして、取引は成立しています。
この一連の取引成立までの過程は、言葉を発することもなく静寂の中で行われ、昔の絶叫世代からすると、少なからず味気なさを感じてしまいます。
また、マイクとスピーカを使ってボイス(声)でトレードしていたときの方が、他行のディーラーとの交流が密だったように思います。
ドル/円、クロス円は、基本的にはジリ高基調です。
それは、G20への警戒もあるかもしれませんが、それ以上に、月次決算に絡んでいると言えます。
いろいろなトレード条件のもと、ひと月の初めに新規のポジションを持ち、月末には目標収益を達成しなくてはならないということです。
ですから、月末が近づけば近づくほど、積極的に攻めることは控えて、収益を確定する方に力をいれることになり、つまり、今の相場が、そういう相場だと思われます。
1時間足で、ドル/円、クロス円の値動きを見てみますと、まだ、ショートがマーケットに結構残っていることを示す、買い気の強さを感じます。
つい先日まで、面白いように円高になっていましたので、まだ持ち値が良くて、高見の見物をしている円ロングを持ったマーケット参加者が結構いるものと思います。
しかし、円ロングが多い分だけ、調整は続く可能性が高いのではないかと見ています。
相場はこれ一回限りではありませんので、次のチャンスのために体力を温存することが大切です。
ドル/円、クロス円は、まだショートのようです。
値頃感からの売り上がりは、危険だと思います。
いったん、下げ相場は終わったものと思われます。
次回の円高局面のために、体力を温存することが大事です。
ニューヨークダウは、日欧の株式相場や原油価格の上昇を受け、また発表された1月の米耐久財受注が4.9%と予想の2.9%を大きく上回ったこともあり上昇し、前日比212.30ドル高の16,697.29ドルと1月6日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米耐久財受注は予想を上回ったものの、逃避買い意欲は根強く(利回り低下)、暫定値ながら前日比0.043%下げて1.705%で引けました。
原油価格は、サウジアラビア、ロシア、カタールが3月中旬の会合開催で合意したと伝わり、買戻しが強まって、前日比0.92ドル高の33.07ドルで引けました。
金価格は、連日の上げで目先の利益確定売りが強まり、前日比0.30ドル安の1,238.80ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円、クロス円は、週末にG20があることもあって、ショートカバー(買戻し)が強まり、ドル/円は、一時113.04近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、1.10台前半で横ばい推移が続きました。
EUR/JPYは、ショートカバーで、一時124.63近辺まで上昇しました。
週末のG20が、ショートカバーのエクスキューズ(言い訳)となりましたが、日足で見ますと、特にドル/円、EUR/JPY、GBP/JPYで観測されますが、23日陰線、24日たくり線(※)、25日陽線という、目先の底値確認の形状をしており、テクニカル的には調整が入りやすくなっています。
本日も、調整継続の可能性があります。
(※)たくり線:下落相場において安く寄り付き長い下ひげとなった陰線のこと。長い下ヒゲは、買い方の強いエネルギーを表したものであり、深い井戸に落ち込んだ桶をたくり上げる動作から、このように呼ばれています。
現状、ドル/円、クロス円は、買い気が強く、最近までの見方であれば、マーケットのポジションがショートになっているということになりました。
しかし、今の状況が、その通り、マーケットポジションがショートになっているのか、あるいは、ジリジリと買い上げながらロングになっていっているのか、見分けがつきにくくなっています。
また、これだけ持ち上げた相場を、ロンドンは追随して、さらに買い上げるというのも現実的ではないように思います。
個人的には、ロンドン以降、反落する可能性は高いものと見ています。
日足で、ドル/円、クロス円は、長めの下ヒゲが出ており、こういう時は、往々にして反発することが多いと言えます。
ただし、目の前の相場を見てみますと、非常に動意が乏しく、それほどポジションがショートにも、ロングにも偏ってはいないものと思われます。
従い、ここで、テクニカル的に見て、下ヒゲが出たとばかりに買ってしまうとロングになり、逆に反落することになるように思います。
つまり、現状の相場では、それほど、ポジションがロングにもショートにも偏っておらず、買えばロングになって下げ方向に戻すでしょうし、売ればショートになって、上げ方向に戻すのではないかと見ています。
ドル/円、クロス円の上げは、単に売り込んでしまったニューヨークのショートカバー(買戻し)に過ぎないと思います。
これで、下を見たとばかりに買うと、またマーケットがロングになり、反落する可能性があります。
実際、今、ドル/円、クロス円は買われ始めています。
東京9時台の動きは、ついていきたくありません。
ニューヨークダウは、原油価格の下落に値を下げたものの、その後原油価格の持ち直しやハイテク株の買い戻しが優勢となり反発し、前日比53.21ドル高の16,484.99ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、いったん下げた原油価格やニューヨークダウが反発したことから上昇に転じ、暫定値ながら前日比0.026%上げて、1.748%で引けました。
原油価格は、発表された米週間在庫統計発表前にショートに傾けていた向きも多かったようですが、発表後、材料出尽くしから買い戻しが出で、前日比0.28ドル高の32.15ドルで引けました。
金価格は、原油価格とニューヨークダウの下落局面で逃避買いが出て、前日比16.50ドル高の1,239.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ニューヨークで下値が試され、一時111.04近辺まで下げましたが、111.00を割り込むことはできず、その後は原油価格の反発を受けて買戻しが強まり、112.20近辺まで反発しました。
EUR/USDは、ドル/円でのドル売りに連れて反発し、一時1.1046近辺まで値を戻しました。
EUR/JPYは、ドル/円連れて、一時122.44近辺まで下げましたが、その後、123.53近辺まで反発しました。
ニューヨークは、ニューヨークらしく順張りで、ドル/円、クロス円を売りで攻めてしまったために、オーバーソールド(売り過ぎ)となり、反発しました。
ニューヨークの引け際でも、ドル/円、クロス円は買い気ですので、もう一段上がる可能性があります。
しかし、それで買い戻せば、また新たな売りが出てくるものと見ています。
ドル/円、クロス円は戻しも限られ、再び下げ始めています。
この上値の重さから、やはりマーケットポジションは、ロングになっているものと思われます。
これからオープンするロンドンでは、下げているのでマーケットはショートとばかりに買ってくるかもしれませんが、実際にはロングだと思われ、再度重くなるものと思われます。
また、それ以前に、既に東京の午後、下げ始めていますので、ロンドンを待たずしてさらに下がる可能性もあります。
ただし、ドル/円が、111.00を割り込んで、さらに110.00を割ってくると、介入に警戒です。
EUR/USDの日足を見ますと、1.1047近辺の200日移動平均線に、上から鋭角的に1.1060近辺に5日移動平均線が下げてきている上に、1.1054近辺には25日移動平均線がやや右肩上がりにあります。
一方、1.1003近辺に120日移動平均線がやや右肩下がり下げてきています。
要は、複数の移動平均線が収束してきていて、近々動き出す可能性があります。
実勢値より上にある移動平均線が多いことから、動き出すなら、下げではないかと見ています。
ドル/円、クロス円共に、売りで始まりました。
日経平均が下げていることもあって、売ってはいましたが、今のところ下げ切れません。
ドル/円の上値の重さに、ちょっとイージーに(安易に)ドル売り円買いになっていないか、気になるところではあります。
様子見です。
ニューヨークダウは、原油価格が大幅安となったことが嫌気されて売られ、前日比188.88ドル安の16,431.78ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された2月の米消費者信頼感指数は92.2と予想の97.2を下回ったほか株安もあり下げ、暫定値ながら前日比0.029%下げて1.723%で引けました。
原油価格は、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が、「産油国が減産合意を探るのは時間の無駄だ」と述べたことから供給過剰懸念が強まり売られ、前日比1.52ドル安の31.87ドルで引けました。
金価格は、原油価格や欧米株式相場が下落したことから逃避先として買われ、前日比12.50ドル高の1,222.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ニューヨークオープン直後、111.77近辺まで下落したものの、その後反発し、結局112円台前半で揉み合いとなりました。
EUR/USDは、ニューヨークオープン直前に、1.0989近辺の安値をつけた後は、1.10台前半での推移となりました。
EUR/JPYは、ニューオープン直後、123.06近辺の安値をつけましたが、その後は、123円台半ばに落ち着きました。
また、ポンド絡みでは、引き続き上値が重く、GBP/USDは1.40台前半、GBP/JPYは157.00前後の安値圏に張り付いています。
EUR/USD、EUR/JPY、GBP/USD、GBP/JPYが、相場をリードしています。
ドル/円は、介入警戒がある以上、あまり先頭を切ってドル安方向に向かわずに、112円近辺で、方向感なく推移する中、EUR/JPY、GBP/JPYが下値を試すのが、一番安心なような気がします。
ドル/円は、介入警戒が、介入期待になり、マーケットポジションが、ロングになってしまったようで、先週金曜のニューヨークタイムからのジリジリ上げは、足元をすくわれるようにして、ストンと落ちました。
このパターンは、昔のドル買い介入が頻繁に行われた時代によく見られた相場展開で、まさに温故知新(過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解をひらく)と言えるものだと思います。
1980年代前後、日本は大幅な貿易黒字国となり、そのため恒常的にドル売りが出る(※)ため、放っておくとドル/円相場は下落するという事態になり、それを抑えるため、政府・日銀は、たびたびドル買い介入に踏み切りました。
しかし、その後、マーケットが介入を期待してロングにするようになったため、上がるものも上がらなくなりました。
シカゴIMMポジションにおける、ユーロのポジションの推移が気になっています。
2月2日分が87,073枚のネットショート(※)、2月9日分が63,314枚、そして最新の2月16日分が48,205枚のネットショートと、ネットショートがどんどん減っています。
(※)ネットショート、ロングとショートのポジションのネットがショートになっているの意
そして、その内訳のショートの残高が、どんどん減っています。
たぶん、あまりに膠着相場になっていて嫌気がさしてやめているのだと思いますが、こうして、ユーロのショートが減少することにより、むしろEUR/USDの下落の可能性が高まってきているように思われます。
東京9時台は、ドル/円、クロス円で、売りで行くことにしたようで、結構、売っていたようです。
ただし、東京9時台は、東京・アジア勢の思いの丈を出し切る時間帯で、急速にポジションが一方に偏る時間帯でもあります。
その意味で、注意が必要です。
既に売り圧力が弱まってきています。
ニューヨークダウは、原油相場の反発や欧州やアジアの株式相場の上昇を受けて上げ、前週末比228.67ドル高の16,620.66ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、リスク回避一服で上昇し、暫定値ながら前週末比0.009%上げて1.754%で引けます。
原油価格は、国際エネルギー機関(IEA)が、2016年の米シェールオイル生産が日量60万バレル減るとの見通しを示したことや、主要産油国のサウジアラビアとロシアなどが前週に合意した増産凍結が、長期的に需給改善につながるとの見方が強まり反発、前週末比1.84ドル高の31.48ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウや原油相場の上昇を受け、リスク回避が後退して売られ、前週末比20.70ドル安の1,210.10ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ショートカバー狙いで買い上げられ、一時113.38近辺の高値をつけ、その後小緩みましたが、今度はロングになったもようで、112.78近辺まで反落となりました。
、
EUR/USDは、ロンドンタイムから下落が続き、一時1.1003近辺まで下げ、その後は安値圏で横ばいとなりました。
EUR/JPYは、EUR/JPYは、ジリ高を続け、ニューヨーク午後に入って、124.36近辺まで下げました。
ドル/円の下げが足踏み状態になる中、EUR/USDが下げ、結果EUR/JPYが下げましたが、EUR/USDの下げは継続するものと見ており、EUR/JPYの下げも続くものと思われます。
EUR/JPY以外には、GBP/JPY、CHF/JPYも同様の状況ではないかと考えます。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「気になるユーロ/円、二極の異なる状況が重なって大幅安か」です。
毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/024/
本日の日本時間午前9時台に、ドル/円、クロス円は、一気に買われ、1時間足で長めの陽線が出ています。
この点に、注目しておきたいと思います
。
なぜなら、東京9時台の動きは、東京タイムの午後、あるいは、ロンドン時間になってから、修正されることが多いからです。
今日の場合、日経平均の上昇に連れ、ドル/円、クロス円が買われたものと思いますが、そうした東京タイムの動きは、東京タイムだけで通用するものであって、ロンドンタイムには通用しないことが多いと言えます。
ここに来て、マスコミから、米系ヘッジファンドのことで教えてほしいという問い合わせが多くなっています。
株式市場で猛威を振るっているのに、加えて、2月に入って、ドル/円相場でも、結構激しく売ってきたりしたためだと思います。
しかし、最近、特に銀行では、コンプライアンス(法令順守)が厳しくなり、顧客情報の提供など、完全にご法度になっているため、私のような外部ストラテジストに問い合わせがくるのだと思います。
ただ、たとえば、私の場合でも、今や銀行からの情報は皆無であり、わかることはと言えば、ファンドらしいトレードの仕方から、ファンドが出ているかどうかを判断しているのに過ぎません。(これも一種の値動き分析)
GBP/JPYは、窓が埋まりません。
EUR/JPYは、窓は埋まりましたが、重いです。
ドル/円は、ほとんど窓は開いていませんが、重くなっています。
このあたりが、下げ始めると、速そうです。
シドニーでは、EUR/USDが、前週末比やや下げています。
ドル/円も、やや下げています・
その結果、EUR/JPYが緩んでいます。
日本時間午前5時31分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 112.45-58(112.53)
EUR/USD 1.1117-25(1.1128)
EUR/JPY 125.20-23(125.26)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、高値圏でのレンジの中で小反発です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
2月16日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング113,970枚vsユーロショート162,175枚、ネットユーロショート48,205枚(前週 ショート63,314枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング84,518枚vs円ショート36,617枚、ネット円ロング47,901枚(前週 ロング43,232枚)です。
ユーロは、ネットショートが前週に比べて半減しています。
ユーロへの関心度が低下しているものと思われます。
円は、ネットの円ロングが定着してきています。
さて、今週ですが、ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYの3種の主要通貨ペアを見てみて、今一番注目されるのは、EUR/JPYだと見ています。
EUR/JPYの先週金曜のニューヨーククローズは125.26となり、最近の週足の実体(※)安値である2015年3月16日の127.19を、しっかりと割り込んできています。
(※)実体:ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分
これにより、当面のターゲットは、120円前後になるものと見ています。
まず、EUR/JPYを構成する、ドル/円とEUR/USDの動向を見比べてみると、何かがわかってくるものと思います。
まず、ドル/円の週足を見てみたいと思います。
明らかに2014年12月頃から2015年12月頃までの揉み合い相場から、今年に入り、下落相場に転換してきており、続落の可能性が高まっていると言えます。
そこで、気になるのは、110.00を割ったら、介入が出るかということです。
これにつきまして、ある筋の情報によりますと、110.00を割ると、アベノミクスを死守するために、介入は出る可能性が高いということでした。
それが、たとえ、110円でなく、107円にしても、多分、最初の介入は効くと思います。
3円ぐらいは反発すると思いますので、110.00割れで介入なら113.00前後までの戻しは、少なくとも見ておいた方が良いように思います。
尚、最初の介入においては、クロス円も反発は免れないと思います。
しかし、そのドル/円、クロス円の反発は長続きしないものと見ています。
なぜなら、既に、ドル/円が120.00から110.99まで下げてきた過程で買い下がって、企業・個人を問わず、ドルロング円ショートのポジションを抱えてしまったマーケット参加者が多いと思わるからです。
一回目の介入が入ったところでは、そうは言っても介入ですので、いったんは売りも引くとは思いますが、上げきれないとなれば、売りは戻ってくるものと見ています。
そして、逆に売り圧力が強まるものと思われます。
こうして介入慣れして、むしろ売り場を政府・日銀が提供してくれると見るようになると、介入効果は極めて限られてくると思います。
そして、110.00以下の世界に、目が慣れてきて、さらに下値を試すことになるのではないかと思います
EUR/USDは、基本的には、1.0900~1.1400近辺のレンジ相場と見ています。
しかし、直近レンジの上限方向を試し過ぎて、レンジ内とはいえ、反落する可能性が高いと思います。
つまり、ドル/円では、介入の可能性はありますが、売り遅れたマーケット参加者も多く、介入が売り場にはなっても、相場を反転上昇させるにはかなり難しく、むしろ、一度介入してしまうと、介入への過度な警戒感は、大きく後退するものと思われます。
そして、EUR/USDでは、目先のレンジの上限1.1400近辺を試しましたが、上げきれず、反動下げに1.0900ないし1.0800近辺のレンジの下限を試すことになるのではないかと見ています。
そういうことから、ドル/円とEUR/USDによって構成されるEUR/JPYは大きく下げることになるのではないかと見ています。
ニューヨークダウは、原油価格が再び30ドルを割ったことが嫌気されましたが、週末ということから踏み込んでは売られず、前日比21.44ドル安の16,391.99ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、揉み合いを続けた後、暫定値ながら前日比0.010%上げて1.750%で引けました。
原油価格は、供給過剰懸念が根強く、前日比1.13ドル安の29.64ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比4.50ドル高の1,230.80ドルで取引を終えました。
為替相場では、ニューヨークの仕掛けタイムにあたる日本時間午前零時頃(冬時間)から、ドル売りトライが活発になり、ドル/円も一時112.30近辺まで下げました。
その後は、小反発となりました。
EUR/USDは、売り買いが激しく交錯した後上昇となり、一時1.1137近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ゆっくりながら下落を続け、一時125.01近辺をつけました。
ドル/円、クロス円を日足で見てみますと、サポートを既にブレイクしているもの、まだのものいろいろですが、EUR/JPYのように先陣を切って割り込んできているものを見ますと、トレンドは既に下に向いているものと思われます。
来週は、引き続き、円高方向を試すものと思われます。
米系ファンドは、儲かると踏んだら、休みも返上で食いついてきます。
そのハングリーさには、学ぶ点が多いと言えます。
彼らの多くは、もともと銀行のディーラーで、実力をつけると、そこからファンドのファンドマネージャーに転身していきます。
転身の大きな理由は、もちろんその成功報酬の大きさです。
欧米人に言えることは、早く稼いで、あとは自分がやりたいことに専念するということで、この願望はかなり強いものがあります。
もっと具体的に申し上げれば、40歳までに稼げるだけ稼いで、40代からは、好きなことをするというのが、彼らの強い願望だと言えます。
ただ、相場が好きな人は、そのまま相場から離れずにいる人ももちろんいます。
私がニューヨークに駐在していた時、コネチカット州のグリニッジという町に住んでいましたが、この町を拠点としているファンドは多く、中には一世を風靡した後、トレードの大失敗で世界を震撼とさせたことで有名なLTCMもありました。
この町は、ロングアイランドとの間の大きな湾の一角にあり、ファンドマーネージャーによっては、ヨットで通勤してくる人もいました。
2016/02/18発売の「週刊文春 2016年 2/25 号」(文藝春秋)の記事,ヘッジファンドが仕掛ける「株価1万円割れ」の修羅場にコメントが掲載されました。
週刊文春 2016年 2/25 号は、以下のリンク先から購入できます。
(Amazonのサイトに移動します)
本日は、円高が進行しています、
戻りも今のところ限られていて、なかなか売りたくても売りづらい動きであり、それだけに、ポジションが極端にショートになっていないため、さらに戻りづらくなっているという状況です。
これで、ロンドンに入り、ロンドンらしく東京・アジア勢がショートと見て買い上げても上がらなかった時には、今度は下を試してくるものと思われます。
ただし、もし、日本の通貨当局が、本当に下げさせたくはなければ、この投機筋が売り込んでくるタイミングを見計らって、トークアップ発言(発言で相場を持ち上げようとする手法)をする可能性がありますので、警戒を要します。
政府日銀の介入は、これまで、ドル/円が中心で、ごくまれにEUR/JPYの介入もありましたが、ドル/円に比べると、EUR/JPYの介入は、極めて小規模なものでした。
つまり、政府・日銀が、気にしているのは、圧倒的にドル/円だということです。
一説によりますと、不安定な株式市場に、通貨当局はかなり神経質になっているようで、これ以上の円高になって株価が暴落するようなことになれば、アベノミクス自体が崩壊するとして、ドル/円が110円を割れてくると、為替介入を辞さないというスタンスでいるという話が、ある信頼筋から耳に入ってきています。
しかし、以前からと同じように、基本的に、ドル/円にしか興味がないとしたら、米系ファンドなど海外の投機筋から、ドル/円は直接仕掛けずに、クロス円で仕掛けられる可能性も、考えておくべきかと思います。
再び、円買い興味が強まってきているように思います。
ただし、円高方向が正しいとしても、この東京の9時台に、マーケットのセンチメントが一方向に傾くと、あまり良い結果を生まないことがよくあります。
この時間にどのような方向にポジションが偏るか十分警戒することが必要です。
今日の場合であれば、やはり円高方向にポジションが溜まっていっていると思います。
ニューヨークダウは、原油が軟調なこともあり小緩み、前日比40.40ドル安の16,413.43ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、原油の買戻しが一服したことから低下し、暫定値ながら前日比0.079%下げて1.740%で引けました。
原油価格は、主要産油国が原油の生産調整に向けた協議を続けていることを背景に、利益確定の買い戻しが続き、時間内では強めに推移し、前日比0.11ドル高の30.77ドルで引けました。しかし、時間外に発表された米週間石油在庫統計では、原油やガソリンの在庫が増加していたことをきっかけに戻り売りが強まりました。
金価格は、逃避買いが強まり、前日比14.90ドル高の1,226.30ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ゆっくりではあるけれども、着実に下落し、一時113.13近辺をつけました。
EUR/USDも、軟調に推移し、一時1.1070の安値をつけました。
EUR/JPYは、ドル/円の下落に連れて下げ、一時125.58近辺をつけました。
円高が再び静かに進行しています。
介入警戒がある分、ドル売り円買いポジションが積み上がっていないことが、返ってジリ安を助長させているように思われます。
つい先頃までのドル/円相場のように、121円台から110.99までの一方通行での急落相場は終わり、相手の出方を読んでいかないと動けないような、保ち合い(もちあい)相場になりました。
こうなると、相場の難易度をグッと増します。
しかし、考えようによっては、難しい相場、あるいは不得意な相場は流して、得意な相場でのトレードに徹することが、実は合理的で、収益を伸ばすコツではないかと思います。
儲けるということは、いろいろと知恵を絞ることが必要ですので、どうやって生き残っていくか、よく考えてみることが必要です。
今日のドル/円は、やたらにショートに見えます。
2月11日に110.99の安値をつけた後は、ショートカバーとなり、2月16日には114.87まで反発しました。
この過程でも売り上がりはあったと思いますが、決定的に売りで確信を持ったのは、16日の東京午後の反落で113.37近辺まで下がったことではないかと思います。
これにより、戻り売りが強まってしまったものと思われます。
ドル/円、クロス円は、ショート気味のようです。
いったん売ってきていますが、それほど下がるとは見ていません。
これで、さらに上がる過程で売り上がれば、ショートが膨らみ、さらに上がる力を得ると思います。
いずれにしても、上げに警戒だと思います。
ニューヨークダウは、原油価格や欧州株の上昇を受けて上げ、前日比257.42ドル高の16,453.83ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、原油高やニューヨークダウの上昇を受け上昇し、暫定値ながら前日比0.033%上げて1.805%で引けました。
原油価格は、イランが生産維持に支持表明をしたことにより、30ドル台を回復し、前日比1.62ドル高の60.66ドルで引けました。
金価格は、自律的に反発し、前日比3.20ドル高の1211.40ドルで取引を終えました。
為替相場では、ロンドンタイムに下を攻めきれずに反発になり、ニューヨークに入り114.50近辺まで上昇したものの上値も重く、その後113.74近辺まで反落しました。
尚、引け際114.00近辺まで反発しました。
EUR/USDは、1.11台前半で横ばい推移でした。
EUR/JPYは、ドル/円に連れて、往って来いの相場でした。
方向感が、はっきりしなくなっているようです。
様子見で良いように思います。
方向感定まらず
日本の貿易収支が完全に黒字化しなければ、明言はできないにしても、最近の相場の動きを見る限り、ジリジリとは上がるけれど、その後ストンと落ちるパターンは、恒常的になりつつあります。
それに対して、たとえば、通貨当局(財務省と日銀)が、介入で下落を抑える可能性はあります。
もちろん、最初の介入ともなれば、かなりの威力を見せ、ドル/円は急騰することになると思います。
ただし、構造的に、ドル余剰(輸出超によるドル売り過多)になれば、介入で時間稼ぎはできても、結局、ドルは下がることになると思います。
EUR/USDの日足を見てみますと、目先の高値を確認して、反落途中にあるように思われます。
最近、マーケットの関心も、遠のいていた分、下げやくなっているのではないかと思われます。
しかも、2月11日の高値1.1377までの上げは、ドル/円の下落を見ての買だっただけに、意外と下値は脆いのではないかと思われます。
あくまでも、レンジ相場だと思いますが、レンジの上限を確かめた後だけに、今度はレンジの下限を確かめるのではないかと思います。
静かな東京オープンです。
あえて言えば、ドルが買い気になっています。
またしても、ドルのジリ上げを狙っているのかも知れません。
買いは、しつこいですので、注意が必要です。
ドル/円、EUR/USDで、ドルが買い気
ニューヨークダウは、原油供給懸念がやや後退したことから買戻しが優勢となり、前週末比222.57ドル高の16,196.41ドルで引けました。
米国債10年物利回りは、市場が安定していたことが好感され、暫定値ながら前週末比0.036%上げて1.784%で引けました。
原油価格は、サウジアラビアとベネズエラ、カタールがロシアと協議し、原油生産を1月の水準で維持することで合意しましたが、減産合意には至らず失望売りが出て、前週末比0.40ドル安の29.04ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウの急上昇を受け下落し、前週末比31.20ドル安の1,208.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、東京では、114円台後半で高止まりしていましたが、ロンドンに入り反落し、その後は113円台後半で横ばいでした。
EUR/USDは、ニューヨークに入り、1.11台後半から前半に下落して、その後はそのまま横ばいでした。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて126円台後半に軟化しました。
ドル/円の1時間足を見る限り、小規模ながら、やはりジリジリと上げるけれども、その後はストンと落ちており、需給関係が貿易黒字下、つまり輸出超(ドル売り過多)の構造に変化しつつあることがわかります。
こうした構造変化を、人為的に食い止めるには、かなりの労力が要るものと思われます。
ドル/円の動きが、貿易黒字下のジリジリ上がってストンと落ちるに変わってきているのではないかと、ここところ考えています。
しかし、ジリ上げがショートの買い戻しなのか、あるいは、新規にじっくり買い上げているのかは、結局その後、ショートの買戻しなら大きく買い上げられて終わるか、新規にじっくり買い上げなら突然ストンと落ちるか、つまり、ジリ上げの末の動きを見なければわからないというのが、貿易黒字下のジリ上げです。
ただ、傾向的には、とことんジリ上げをして、一段上がりかけて高台を作ったところから、ストンと崩れる
場合が多いと言えます。
(値動き分析)
「相場つき」という相場用語があります。
意味は、相場の形勢、様相、様子といったことです。
相場つきは、時として変わります。
日本の貿易収支の赤字急増時(ドル高)と急減時(ドル安)の相場つきが大きく変わったことが好例です。
海外で、ドル/円、クロス円は、ジリジリと買い上げられました。
しかし、東京オープン前にやや頭打ちになっています。
貿易赤字が激減し、貿易収支の黒字化の可能性も出てきているだけに、貿易黒字下のジリジリ上げてストンと落ちるという独特なパターンが
そろそろ目立つようになると思います。
昨日からのジリ上げのパターンがどうなるか、注目です。
ニューヨークは、プレジデンツデーで、休場でした。
ロンドンでは、追加金融緩和策に絡むドラギECB総裁の発言を受けてユーロ売り圧力が強まり、ドル/円もつられる形でジリジリと値を上げ、ドル/円は114.72近辺をつけ、一方EUR/USDは1.1127近辺をつけました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れてジリ高になり、一時127.95近辺をつけました。
ドル/円は戻り売りを巻き込んで未だにショート、EUR/USDは押し目を買い巻き込んで未だにロングのもようです。
ポジションの偏りの修正が必要です。
2月16日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後7時45分~)に出演致します。
題名は、「円高ドル安の本質分析」です。お楽しみに。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「介入は怖いばかりではなく、良い話もある」です。
毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/023/
相変わらず、ドル/円、クロス円のジリ高が続いています。
値動き分析から考えられることは、上げる過程で戻り売りが出ているものと思われます。
ジリ高の構造は、相場の値が上がると、値頃感から売りが出ることです。
しかし、単にショートになっただけですので、下がらなければ買い戻しもあって上がります。
ドル/円、クロス円の2月1日頃からの日足の下落の角度、あるいは、5日移動平均線の角度は、鋭角的であり、それを持ち上げようとすると、反動としての下落の可能性が高くなるものと見ています。
ですので、調整狙いを期待し過ぎてロングになると、新たな下落のきっかけを作ることになると思います。
ただし、反落しても、ドル/円で言えば、111円台を下抜くには、なにか理由あるいはエクスキューズ(言い訳)も必要です。
そうなると、目先は、111円~114円ぐらいのレンジではないかと見ています。
ドル/円、クロス円は、東京オープン前から、ショートカバー(買戻し)です。
ただし、ショートカバーだけでなく、新規のロングメイク(ロングを作る)も出ているようです、
オープン後、やや軟化しています。
それほどは、上がらないと見ています。
シドニーでは、ドル/円のショートカバー(買い戻し)が進んでいます。
EUR/USDは、やや強めです。
結果、EUR/JPYも強めです。
日本時間午前5時36分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 113.41-46(113.22)
EUR/USD 1.1226-1241(1.1252)
EUR/JPY 127.38-50(127.42)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、続落していますが、まだ2015年3月頃からのレンジ内です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
2月2日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング114,607枚vsユーロショート177,921枚、ネットユーロショート63,314枚(前週 ショート87,073枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング75,811枚vs円ショート32,579枚、ネット円ロング43,232枚(前週 ロング37,245枚)です。
ユーロは、ショートが引き続き減少傾向です。
円は、ロングが続いています。
さて、今週ですが、ドル/円は、2月1日以来の続落が、先週末やっと下げ止まりました。
しかし、これで円高が終わったのかというと、そういうものではないと思います。
今回の円高には、原因があり、そしてあることがきっかけてとなって、(ドルの)急落につながったものと思います、
原因は以前から申し上げておりますが、2011年3月の東日本大震災があり、国内に原発がすべてストップし、その代替エネルギーとして液化天然ガス(LNG)が大量輸入されたため、日本の貿易収支は赤字に転落しました。
貿易収支が赤字になると、輸入が輸出より増え、輸入代金をドルをはじめとする外貨で支払うため、輸入企業は銀行からドルを買います。
これによって、恒常的なドル買いが発生し、2012年2月から2015年6月までの3年4カ月でなんと50円弱のドル高円安を見ました。
しかし、2014年7月から原油価格が急落したことで、貿易赤字が劇的に減ったため、ドル/円の上昇は抑えられ、2015年は、結局横ばいレンジとなりました。
これを、「巨大なタンカーが方向転換するには、それなりの時間がかかる」という過程でした。
そして、例年の1月相場と同じく、年末年始から攻め始めて下げ、1月半ば過ぎには下げ渋ったところ、1月29日に、日銀がマイナス金利の導入を決定したことにより、ドル/円は急騰し多くのマーケット参加者が犠牲となりました。
普通であれば、相場もそれまでというところなのですが、今年は、米系ファンドが、動く通貨を狙っていました。
というのも、特に昨年の後半、彼らは全く儲からず、死活問題として、動く通貨を探していたと言えます。
そして、それはドル/円とにらみ、2月1日以降、売り続けたのではないかと思います。
そして、先週の11日、ニューヨークオープンの直前に、111円台から113円台まで急騰しました。
当初、これは、いわゆる「ナンチャって」という介入のふりをして買って売り抜く短期プレーヤーの手法だったのではないかと思いました。
しかし、どうもそうではなく、上から売ってきたファンドが、中国の春節も週末に終わるということもあったと思いますが、いったん利食ってきたのではないかと、現在考え直しています。
ただし、彼らは、それで、ドル/円の下げ相場が終わったとは見ていないと思われ、今週は、調整局面になると思いますが、調子に乗って、ショートスクイズ(ショートポジションのあぶり出し)などと言って、買い上げると、思いっきりバシッと売ってくるように思います。
今年は、円の年になるように思っています。
ドル/円、クロス円共に、ダイナミックな相場になるものと思います。
尚、ここに来て、通貨当局による為替介入があるのではないかという不安心理が高まっているようです。
問題は、不安定な株式市場を円高が助長するという見方ですが、ただ、実際にあったかどうかもわかりませんが、125円の黒田シーリングを考えると、そこから15円程度下のレベルでドル買い介入はしづらいと思います。
また、今の先進国の財務省や中央銀行の考え方として、「為替相場は、基本的に、為替市場に委ねる」としています。
確かに、2003年~2004年まで、政府・日銀は大量介入をしましたが失敗しています。
また、SNB(スイス中銀)の大量介入も2015年1月15日に支えきれずに断念せざると得ませんでした。
そういう経験もしてきているため、通貨当局は極力介入には頼らないものと思います。
その代わり、トークアップ発言(発言で相場を持ち上げさせようとする)は、結構出る可能性はあります。
最初のうちは、多分効くでしょうが、だんだんマーケットも慣れてしまい、効かなくなるのが一般的です。
ニューヨークダウは、発表された1月の米小売売上高が0.2%と予想の0.1%を上回ったことや欧州株や原油価格の上昇が好感され反発し、前日比313.66ドル高の15,973.84ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、リスク回避後退で上昇し、暫定値ながら前日比0.082%上げて1.741%で引けました。
原油価格は、欧米株式相場の上昇を受けて買い戻され、前日比3.23ドル高の29.44ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが下げたのに連れて緩み、前日比8.40ドル安の1,239.40ドルで取引を終えました。
為替相場では、過度のリスク回避は後退し、ドル/円は、週末のポジション調整から買い戻され、一時113.53近辺をつけました。
EUR/USDも軟化し、一時1.1213近辺をつけました。
EUR/JPYは、横ばいレンジが続けました。
ドル/円は、2月1日以来の続落がやっと、とりあえず下げ止まりました。
来週は、中国勢が春節の休暇から戻ってきます。
今週これまでの東京主導の相場から中国主導にはなるものと思います。
しかし、日中の株式市場を囲む環境は予断を許さず、結局のところリスク回避の円買いは再び強まるものと見ています。
私が、ニューヨークにいた頃、ダイレクトディールという銀行同士がブローカー(仲介業者)を介さず、直接ディールする場合、ドル/円では10百万ドルが一般的なサイズでした。
10百万ドル(10本)のスプレッドは、5pipsが普通でした。
したがい、顧客から1億ドル(100本)叩かれると、最低10行を呼ばなけれなりませんでした。
こういう時に、なぜブローカーを使わなかったかと言いますと、ブローカーを経由すると、大口の取引が発生していることが、瞬く間に、他の銀行にも知れてしまうためで、水面下で、静かにまた速やかに処理してしまうことが自分の身を守ることにつながるからでした。
そんなダイレクトディールでの、エピソードです。
確か、顧客に1億ドル叩かれた時のことだと思います。
水準は、たとえば、115.05-10とします。
顧客にプライスを05-10で出すのと、同時にアシスタントたちが、他の銀行を一斉に呼びました。
顧客は、115.05で売ってきました。
叩かれるのと同時に、他の銀行がプライスをこちらに出してきました。
プライスは、どの銀行も、(115円の)05-10(ファイブ、テン)で、アシスタントが揃って、私に、「ファイブ、テン」と叫んできましたので、彼ら全員のファイブを叩いて売りました。
そして、一段落したところで、売った本数を確認すると、10百万ドル足りないことがわかりました。
アシスタント各自に、本数を再確認したところ、ひとり、自分は売っていないというアシスタントが出てきました。
「でも、プライスを叫んでいたじゃないか」と尋ねると、「いえ、自分はあなたの内線電話510(ファイブ、テン)が鳴っていることを伝えただけだ」というではありませんか。
これには、空いた口がふさがりませんでしたが、今となれば、懐かしい思い出です。
ドル/円の値動きを見る限り、マーケットの大勢のポジションはショートになっているようです。
と言うのも、レベル感から戻りを売って、やや下がるけれども下げ切らず、また買いが湧いてくるという典型的なマーケットポジションがショートになっている時の値動きだからです。
もちろん、力を込めて売れば、それなりには落ちますが、それによって、ショートポジションが解消したわけではありません。
このように戻り売りが強くなった原因は、昨日110.99まで急落した相場を見てマーケットセンチメントがベア(弱気)になっているからだと思います。
介入と言えば、「日銀の介入」と呼んでいますが、正しくは、「政府・日銀による介入」です、
ここでいう政府とは財務省で、この財務省が、介入を実施するかの決定権限を持っています。
そして、表向き、市中銀行に介入を実行するのが、日銀です。
つまり、財務省が日銀に、介入の方向、介入金額、介入のタイミングなどをすべて指示し、それにしたがって実行するのが日銀だということです。
東京は、静かにオープンしました。
やや、ドル/円、クロス円が、重くなっています。
しかし、特に東京時間からは、政治家や通貨当局からのトークアップ発言(発言で相場を持ち上げようとする)が出やすいと思います。
したがい、油断は禁物です。
ニューヨークダウは、欧州系金融機関の財務悪化懸念から欧州株式相場が軒並み大幅安となったことを受けて下げ、前日比254.56ドル安の15,660.18ドルで取引を終え、2014年2月6日以来およそ2年ぶりの安値をつけました。
米国債10年物利回りは、株安、原油安の中大きく下げたものの、UAEのマズルーイ・エネルギー相が、OPECは協調して減産する用意があると述べたことから、原油が下げ渋ったため反発し、暫定値ながら前日比0.013%下げて1.656%で引けました。
原油価格は、過剰供給への懸念は根強く下げが止まらず、前日比1.24ドル安の26.21ドルで引けました。
金価格は、逃避買いが一気に強まり、前日比53.20ドル高の1,247.80ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ロンドンに入り一気に下げ、一時110.99近辺まで下落したものの、ニューヨークオープン直前、日銀介入とも噂された大口の買いが入ったことから、買戻しが強まりました。
一時113.18近辺まで反発後、120円台前半を中心での揉み合いとなりました。
EUR/USDは、ジリ高傾向が続き、一時1.1375近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ドル/円に追随し、125.77近辺まで急落後反発し127.96近辺をつけ、その後は127円台前半での揉み合いとなりました。
ドル/円主導のマーケットでしたし、政府・日銀による介入に対しても、神経質になってきました。
しかし、まだ、実際に介入が入る水準にはないとは思いますが、下げが急であれば介入もありえます。
尚、トークアップ発言(発言で相場を持ち上げようとする当局の手法)は出る可能性がありますので、十分な警戒が必要です。
ドル/円は、いったんは112.84近辺に120週の移動平均線のサポートで、止まりましたが、戻りは弱くまた緩んできています。
クロス円は、ドル/円以上に先行して下げています。
マーケットに残るショートポジションは少なく、むしろ買い下がってできたロングポジションの方が多いように思われます。
そのため、戻りの極めて限られた下落相場になっています。
(値動き分析)
ドル/円は、週足で、112.84近辺に120週の移動平均線のサポートがあります。
しかし、121.70からの下落過程で、すでに重要サポートとされるポイントを3つも破ってきており、まさに下げは快進撃を続けていますので、120週移動平均線も引っかかりはしても、反発にはつながらないものと思われます。
これは、2012年2月から2015年6月に掛けての50円弱の急上昇相場の反動が起きていると見ておいた方よいと思います。
ですから、大きな上げの反動ですから、それなりに下げも大きくなると見た方が良いように思います。
今日は、建国記念日で東京は休場です。
この間隙を縫って、海外勢は既に円買いで仕掛けてきているようです。
今回の下げは、ピッチが速い上にろくに戻りもありませんので、売りで出遅れているマーケット参加者は多いと思います。
底値は自分で確認するぐらいに捨て身にならないとなかなか入れない相場だと思います。
ニューヨークダウは、欧州の株高につれてニューヨークダウも買いが先行しましたが、米景気の先行きや原油安に対する警戒感が強まって反落し、前日比99.64ドル安の15,914.74ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、イエレンFRB議長の議会証言では慎重姿勢を示したものの、一方で利上げ方針も変えていなかったことから、ニューヨークダウが伸び悩んだことや原油の売りが強まったことから、暫定値ながら前日比0.055%下げて1.672%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が予想外の減少となったことで、一時急速に買い戻しが強まったものの、イエレンFRB議長の議会証言で利上げ姿勢を堅持したことから反落となり、前日比0.49ドル安の27.45ドルで引けました。
金価格は、利益確定売りが優勢となり、前日比4.00ドル安の1,194.60ドルで取引を終えました。
為替相場では、イエレンFRB議長が議会証言で、金融市場の混乱などに警戒感を示したことで、FRBの3月利上げ観測が後退し、ドル/円は下落し、一時113.11近辺をつけました。
、
EUR/USDは、いったん1.1197近辺まで下落後反転し、1.1300近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ドル/円の下落に連れて下げ、一時127.73近辺をつけました。
ドル/円あるいはクロス円を売りたかったマーケットでは、イエレン発言は、格好の売りのきっかけとなりました。
1月29日、日銀のマイナス金利導入で急騰した高値が121.70でしたが、今日の海外では113.30前後まで下げてきていますので、既に8円40銭の下落をしていますが、いっこうにショートが溜まった印象はありません。
ドル/円、クロス円はまだまだ下がるものと思います。
インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎週、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。
今回のテーマは、「主要通貨:長めの見通し」です。
基本的に、毎月第2水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
今日の午前11時14分頃に、ドル/円が70銭ぐらい急騰したかと思ったら、急落しました。
これはなんなんだろうと思われることかと思いますが、多くの場合、本当かナンチャってかは別にして、財務省か日銀が、「ドル安が早過ぎる」とか「相場を注視している」と発言したのか、単にナンチャってが出たかのどちらかの場合が多いと思います。
ナンチャって、ナンチャって介入とは、要するに当局のふりをして、どさくさまぎれに値ざやを稼ごうとするものです。
今日、午前11時の場合は、ワッと上がってすぐ下げていることから、これはナンチャっての可能性が高いと思われます。
EUR/JPYの日足を見てみますと、昨年4月14日に126.08の安値をつけてリバウンドし、そして今年の1月21日に、再度126円台を試し、この時は126.17が安値になっており、つまり126.00が強いサポートになっています。
しかし、昨年の6月後半から、下を試してはリバウンド、しかし、それに懲りずにまた売りトライ、そしてまたしてもリバウンドを繰り返しながら、サイクルを描きつつも、126円をめざしきているところに、EUR/JPYは下がりたがっているものと感じます。
この蛇行するような下げ方を見ますと、実需を伴うドル/円とは違うほとんど投機の通貨であることがわかります。
つまり、売って下げても下げ止まったら、早く買い戻さないと、投機のショートスクイズ(ショートのあぶり出し)が待ち構えているため、買いの攻めに煽られてしまいますので、この点には、注意が必要です。
ドル/円は、昨日のニューヨークで売り込んでしまった分、ショートになっているようで買い気にはなっています。
しかし、上値も重く、高値圏で横ばいです。
ただし、ショートがある程度消化されない限り、下げづらそうです。
下げづらい状況のまま、ロンドンを迎えると、ショートスクイズ(ショートのあぶり出し)になると思います。
ニューヨークダウは、世界的な株安傾向や原油安もあり続落し、前日比12.67ドル安の16,014.38ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、イエレンFRB議長の議会証言を翌日に控え調整が中心となり、暫定値ながら前日比0.019%下げて1.729%で引けました。
原油価格は、供給過剰懸念が根強く売りが続き、前日比1.75ドル安の27.94ドルで引けました。
金価格は、原油安や欧州株安を受けてリスク回避傾向が強まり、前日比0.7ドル高の1,198.6ドルで取引を終えました、
為替相場では、ニューヨークに入り、ドル/円はいったん114.32近辺まで売られたものの下げきれず、115.20近辺まで反発しました。
EUR/USDは、上値トライとなり、1.1337近辺まで上昇後、小緩みました。
EUR/JPYは、EUR/USDの上昇に連れ、一時130.25まで反発しました。
ドル/円は、昨日、一時114.20近辺まで下げたことで、114.63近辺にある25ヶ月移動平均線のサポートを割り込んだことで、ある意味、目先の目標達成を果たしたものと思われます。
しかし、先安感は強く、それほど大きな調整にはならないものと見ています。
EURUSDについては、基本的には、レンジ相場ですが、目先上値のテストが続くものと思われます。
「相場の天底は推し量れぬもの」(相場の最高値、最安値は、誰にもわからない)という格言があります。
いろいろな人が、いろいろと高値安値の予想をしますが、やっぱりそれは憶測に過ぎません。
高値安値を予想するよりも、実際に自らが売って底値を確認する、あるいは自らが買って高値を確認するぐらいの気持ちでいないと、特にトレンド相場には乗れません。
今のドル/円相場は、そういう相場だと見ておく必要があります。
「戻りに戻りなし」という格言があります。
つまり、下げトレンドで良く見られますが、下げがはっきりしている時には、戻りらしい戻りはなく、下げが続行するということです。
しかし、昨日の場合、ロンドンタイムに117.50近辺まで戻して戻りらしい戻りはありました。
仕掛けたのはロンドン勢で、かなり買い気が強い雰囲気を出していましたが、結局、117.50を大きく上抜くことはできず、逆に買い上げてロングになったのが裏目に出て、急落となり、結論的には戻りはあっても、トレンド方向に戻して下げてしまい、下落トレンドの強さを確認した格好です。
ドル/円、クロス円は、売りで東京は、オープンしました。
トレンドが下を向いている以上、そうなるのは仕方がありません。
しかし、下を試せるだけの力が東京にあるのか、なんとも言えません。
ただし、押し目買いが増えるようであれば、下がると思います。
ニューヨークダウは、欧州株が軒並み大幅安となったことに加え、一部の米エネルギー関連企業に信用不安の懸念が強まったことから売られ、前週末比177.92ドル安の16,027.05ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、先行き不透明感が強まって逃避買いが大きく出て(利回り低下)、暫定値ながら前週末比0.079%下げて1.757%で引けました。
原油価格は、供給過剰懸念は根強く、再び30ドルを割り込み、前週末比1.20ドル安の29.69ドルで引けました。
金価格は、先行き不透明感が強まり、逃避買いが出て大幅上昇し、前週末比40.20ドル高の1,197.90ドルで取引を終えました。
為替相場では、ロンドンでいったん買い戻されていたドル/円は、欧米株の急落でリスク回避の円買いが強まり、117円台前半から急落し、ニューヨークでは115.17近辺まで下げました。
EUR/USDは、EUR/JPYの売りに押され、一時1.1086近辺まで下げたものの、ドル/円の下落が止まらなかったことから、一転して上昇し、1.1215近辺をつけました。
EUR/JPYは、ロンドンタイムに130円台後半から、下落を開始し、ニューヨークでは一時128.75近辺をつけました。
ドル/円、クロス円が円買いで、下落しています。
確かに、115円は心理的な抵抗線ではありますが、下げが急ピッチだった分、売り遅れているマーケット参加者も多いものと思われ、戻りを待っているものと思われます。
従って、それほど大きな戻しにはならず、下落を再開するものと思われます。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「米系ファンドは、ドル/円にロックオンか?」です。
毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/022/
2月3日、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁が「金融市場の環境は12月FOMC時よりも大幅に逼迫しており、3月会合まで継続なら勘案する必要がある」と、利上げペースを落とす可能性を示唆しました。
これを受けて。EUR/USDは、3日から5日かけて1.09台から1.1250まで上昇しました。
しかし、1.1250までの最終局面で、上で待っていた売りを思いっきり買ってしまったようで、その後は1.1109まで反落となり、それ以降は重い展開となりました。
このところ、急速に相場はドル安になったという見方が強まっていますが、こうした売りを見てしまいますと、EUR/USDは、それほど簡単にドル全面安にはならないのではないかと思います。
ドル/円は、これから、しばらく下げの大相場になるように思っています。
実需的には、原油低位横ばい推移であれば、貿易収支を今後黒字化する可能性が高いということ、つまり、貿易赤字から貿易黒字になることで輸出超になり、そのためにドル建て輸出代金を円に交換するドル売り圧力が強まることが想定されます。
GPIFを含む機関投資家は、ここ2年程の間、ノーヘッジでドル買いをして、米国株、米国債券を買ってきていて、今後ドル安になると、為替差損をヘッジするためのドル売りをしなくてはならなくなる可能性があることが考えられます。
さらに、米系ファンドが、ドル安シナリオから、実際に売り始めていて、今後も売ろうとしていることが上げられます。
東京9時台は、ドル/円買いからです。
下が攻めづらいから買うという論法のようです。
しかし、こうしてロングができれば、後で下げやすくなるように思います。
尚、東京9時台の動きに、後で逆行することは、結構あります。
シドニーでは、EUR/USDが、前週末比ほぼ変わらずです。
攻めづらそうです。
日本時間午前5時33分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 116.81-90(116.81)
EUR/USD 1.1150-54(1.1155)
EUR/JPY 130.28-33(130.34)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、反落していますが、まだ2015年3月頃からのレンジ内です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
2月2日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング96,012枚vsユーロショート183,085枚、ネットユーロショート87,073枚(前週 ショート127,215枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング82,108枚vs円ショート44,863枚、ネット円ロング37,245枚(前週 ロング50,026枚)です。
ユーロは、ネットショートがさらに減少しています。
円は、前週末に、日銀がマイナス金利導入を決定した結果、大幅に円安になった関係で、ネットの円ロングが減っています。
さて、今週ですが、まず日曜の午前9時31分頃に北朝鮮がミサイルを発射しましたが、散り合えず5個に分かれて海に落下したもようで、月曜のマーケットへの影響は限定的だと思われます、
ドル/円は、今までも申し上げてきましたが、2012年2月から2015年6月までの3年4カ月の間に50円弱の急上昇を見ました。
そして、その急上昇によって、週足とか、月足の移動平均線もこれまで上昇してきており、しかも、まだどれも鋭角的に上を向いているということが強いサポートとなって、ここからなかなかすんなりと落ちないのではないかと思います。
しかし、それでは、大きく反発するかと言えば、1月29日(金)の日銀によるマイナス金利導入決定により、その日のうちに、121.70まで約3円の急上昇をしましたが、翌週月曜早々から反落が始まり、金曜までに約5円下げ続け、マイナス金利導入時の水準を下回って下げてしまいました。
この大反落に、米系ファンドが大きく関与していたようで、彼らは、「ドル/円の下げが儲けの目玉」と捉えているようです。
先週金曜時点では、彼らの売りが117.50近辺に集まってきたようですが、米雇用統計発表後、確かに戻り117.43までと117.50を触ることもなく、再び軟化しています。
従って、長期の移動平均線のサポートと米ファンドの売りに挟まれて、しばらく揉み合うかもしれませんが、安値圏での揉み合いの末に、結局は、下げていくのではないかと見ています。
尚、10日(水)、11日(木)と、イエレンFRB議長の議会証言がありますが、12月の利上げ以降の世界的な混乱にどう対応するのか、同氏の発言が注目されます。
EUR/USDは、確かに、ここのところ反発してきています。
ただし、週足、月足を見る限り、依然として、レンジを上にブレイクしたわけではありません。
しかし、もし、1.1450近辺を週足の実体(ロウソク足の寄り付きと引き値の間の太い部分)で超してくることになれば、レンジを上に抜けてきたことが確認できるものと思われます。
マーケットでは、ドル安相場が始まったという見方が強まっているようですが、まだ、そうすんなりとは行かないものと思われます。
EUR/JPYは、日足でも、週足でも、ダウントレンドはまだワークしています。
この通貨ペアは、他のクロス円にも言えますが、要は、実需取引はなく、ほとんど投機だけでできています。
したがって、今のように、ダウントレンドに入っていても、売り過ぎれば、流動性が低いこともあり、急反発をし、それでポジションが軽くなり、さらにロングになると反落するというサイクルを描きつつ、上値を切り下げ、下値を切り下げています。
このサイクルは、まだ、続くのではないかと考えています。
ニューヨークダウは、発表された1月の米雇用統計で、失業率は4.9%(予想5.0%)、非農業部門雇用者数は15.1万人(予想19.0万人)でしたが、次第に平均時給や失業率の改善が意識されるようになり、FRBによる3月の利上げ懸念も再燃し、前日比211.75ドル安の16,204.83ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米雇用統計で賃金が予想以上に上昇していたことから、年内の利上げの可能性は維持され、発表直後の上げた分は戻し、暫定値ながら前日比0.0001%上げて1.841%で引けました。
原油価格は、米雇用統計の結果から、米景気回復の減速が意識され、先行きの原油需要が当初見込みほど増えないとして売りが強まり、前日比0.83ドル安の30.89ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウの下落を受けリスク回避の買いが優勢となり、前日比0.2ドル高の1,157.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表された1月の米雇用統計のうち、注目されていた非農業部門雇用者数がは15.1万人と予想の19.0万人を下回り、これを受けて、一時ドル/円は116.28近辺まで下落、EUR/USDは1.1246近辺まで上昇(ドル安)が先行しました。
しかし、それ以上にはドル安は進まず反転し、ドル/円は117.42近辺まで反発、EUR/USDは1.1108近辺まで反落となりました。
ただし、ドル高にも限界があり、結局、ドル/円は116.90近辺、EUR/USDは1.1160近辺に落ち着きました。
この間、EUR/JPYは、130.15近辺まで下落後、130.58近辺まで反発しました。
ドル安期待が高まっていた分、すんなりとした相場にはなりませんでしたが、それでも、最後には、改めてドル売り基調が強まりました。
ドル/円に関しては、来週また下値を試し、115.00を目指すものと見ています。
EUR/USDは、週足、月足を見る限り、レンジ相場が継続するように思います。
昔、ドイツのフランクフルトにある銀行のディーリングルームを訪ねたことがあります。
その理由は簡単で、その銀行がマーケットで激しくディーリングをしていることで有名で、どんな人がやっているのか会ってみたかったからです。
そして、そのディーリングルームで、その激しくディーリングをしている本人に会うことが出来ました。
ただし、紹介される前に、彼の部下から、「今から彼を紹介するが、絶対に彼の座っているディーリングデスクの後ろに立たないでくれ。彼は、彼のポジションを他人に見られることに非常に神経質だ」と説明がありました。
そして、実際に彼に会うことになったわけですが、ギョロ目のおじさんでした。
しかし、いったん相場の話になるとさすがに鋭く、ビシビシと相場はこうだと語ってくれました。
チラッと彼のディーリングデスクをみましたが、ポジションが表示されているらしいPCがあり、正直どんなポジションを持っているのか興味がそそられましたが、彼の部下から厳しく釘をさされていましたので見ませんでした。
ディーラーは、それぞれに癖があります。
私の同僚のディーラーのように、まだブローカー(外為仲介業者)とのやりとりがスピーカーとマイクだった頃、ロックでも聞くようにボリュームを全開にしているのがいると思えば、逆にドイツのデュッセルドルフのディーラーのようにささやきにしか聞こえないほどボリュームを絞っている人もいました。
また、米西海岸のディーラーのように、自宅のベッドの脇にもブローカーからのプライシングが流れるスピーカーを置いて寝ているのもいたりして、離婚しはしないかとこちらが心配するほどでした。
こういったエキセントリック(変人的)な連中が、マーケットには五万といますので、いろいろなことが相場で起きて当り前かもしれません。
ドル/円の週足を見てみますと、116.22近辺に90週の移動平均線が上向きにあり、まだ結構堅いサポートだと思われます。
しかし、今日は金曜日、今日のニューヨーククローズで週足が決まります。
もしも、この116.22近辺にある90週移動平均線を割り込んで、今日のニューヨークが引けたら、目先は下げやすくなるものと思います。
ただし、その下にも、一定間隔で、長期の移動平均線のサポートが続きますので、一本調子の下げというよりも、ひとつひとつこなしていくという感じではないかと思います。
ドル/円は、2月3日に、119.40近辺をしっかり割り込むと、ストップロスが殺到し、117.06まで急落しました。
しかし、そこでは、また、値頃感からの買いが入り、いったん118円超えまで戻したものの、買い下がってできたロングを投げさせようと売り込まれ、昨日には116.52近辺まで下げました。
但し、さすがに4円も下げてきた相場になり、今度は、マーケットは、幾分ショートになり、たぶんこれから買戻しで、上がろうとするところを戻り売りが目立つように思われます。
そこで結局思うのは、今回の下げのテンポが速かったので、まだ、それ程ショートにはなっていないのではないかということです。
(値動き分析)
ドル/円、クロス円は、売りから入ってきました。
危惧するところは、東京9時台に一方向に相場を持っていくと、ポジションが偏ってしまい、いったん反転する可能性ができてしまうことです。
本来、今日は、米雇用統計の発表がありますので、その前にポジションをどちらかに大きく傾けるのは、危険だと思います。
十分な警戒が必要です。
ニューヨークダウは、発表された米新規失業保険申請件数は28.5万人と予想の27.9万件より悪化したことなど低調な米経済指標が最近相次ぎ、FRBが利上げに動きにくくなるとともに緩和的な政策が長引くという見方が強まって上昇し、前日比79.92ドル高の16,416.58ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米利上げ期待が大きく後退して低下し、暫定値ながら前日比0.035%下げて1.852%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げましたが、供給過剰懸念から売りが強まり反落し、前日比0.56ドル安の31.72ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前日比16.20ドル高の1,157.50ドルで引けました。
為替相場では、米追加利上げ観測が後退する中で、ドル安方向が試され、一時、ドル/円は116.52近辺まで下落、EUR/USDは1.1238近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、EUR/USDの上げとドル/円の下げの両方の影響を受け、一時131.69近辺まで上昇後、130.66近辺まで反落しました。
本日は、日本時間午後10時30分に1月の米雇用統計(予想:失業率5.0%、非農業部門雇用者数19.0万人)が発表されます。
今の相場のテーマは、米国の景気後退懸念→追加利上げ観測の後退ですから、非農業部門雇用者数がいつも以上に注目されるものと思われます。
EUR/USDは、急騰後、高止まりしています。
これは、値動き分析で言うところの、急騰によって、マーケットのポジションはほぼスクエア(ノーポジ)になっているためだと思われます。
良くあるのは、急騰の過程で売り上がってしまいましたが、下げるどころさらに上がってしまい、泣く泣くポジションを買戻したものの、その悔しさから、また売ってしまうということが結構あります。
しかし、マーケットがスクエアになっているところを、また売っても、それは単にショートができるだけで、下がり切ることはまずできませんので、また踏み上げられて損の上塗りをしかねないということです。
昨日のニューヨークでの、ドル/円の急落を見ていますと、売り材料は予想より悪かった経済指標に地区連銀総裁による3月の利上げの可能性後退を示唆と、それなりのものが出たことは確かです。
そして、マーケットは買い下がってロングにもなっていたために、急落したものと思います。
しかし、それにしても、落ち方が早くて大きかった印象で、やはりこのストンと落ちるところに、貿易収支が赤字から黒字に代わろうとしていることを感じます。
つまり、恒常的にドル買いが出る貿易赤字時代から、恒常的にドル売りが出る貿易黒字時代に代わろうとしていて、相場つきが変わり始めているものと見ています
ドル/円は、一晩で、水準が大きく変わってしまったため、目が慣れていないようです。
でも、大きく下げたけれども、ニューヨークの午後から反発していて、売りやすくなっているのか戻り売りでスタートしています。
本当に、東京は、逆張りのマーケットです。
果たし反落するか、注目です。
ニューヨークダウは、原油価格が大幅上昇したことが好感されて上げ、前日比183.12ドル高の16,336.66ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁の発言(為替欄ご参照)に利上げ期待が後退して下げたものの、原油の買戻しが強まったこと反発となり、暫定値ながら前日比0.034%上げて1.879%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫は大幅増加となり売りが強まりましたが、EUR/USDが強まったことから、買戻しが急速に強まり、前日比2.40ドル高の32.28ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受け買いが入り、前日比14.1ドル高の1,141.3ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表された1月のISM非製造業景気指数が53.5と予想の55.1を下回ったことや、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁が「金融市場の環境は12月FOMC時よりも大幅に逼迫しており、3月会合まで継続なら勘案する必要がある」と、利上げペースを落とす可能性を示唆しました。
これを受け、ドルは全面安となり、ドル/円は117.05近辺まで下落、EUR/USDは1.1145近辺まで急騰しました。
EUR/JPYは、ドル中心の相場だったことから、130円台での揉み合いとなりました。
一気に、先週末のドル高もうたかたの夢となりました。
ドル/円と大方のクロス円は、ジリ安基調継続です。
1月21日から、日銀がマイナス金利導入を決定した1月29日までのジリ高基調とは様変わりで、いかに、マーケットのポジションの偏りの逆にしか相場は動かないものであることをお分かり頂けることと思います。
そして、29日のマイナス金利決定という報に、我先にマーケットから脱出しようとショート筋の買いが殺到し、事前に入れておいたストップロスオーダーも巻き込みながら急騰しました。
これによって、一気にショートが解消すると同時に、マイナス金利という追加緩和に2014年の黒田バズーカが想起されて、今度は短期間にマーケットポジションがロングになったことが、反落の原因だったと言えます。
(値動き分析)
ドル/円の日足を見ますと、先週金曜の日銀のマイナス金利導入発表でパニックしたのも、月曜日のシドニータイムぐらいまでで、それ以降は、ダラダラと下げて来ています。
当初、考えていた、1月29日の12時台にできた大陽線という窓も埋まろうとしています。
このことから、わかることは、ドル買い圧力が、かなり弱くなってきているということです。
ここ、4年間続いてきた貿易赤字(ドル買い要因)も、原油安の影響を受け、2014年の12.8兆円をピークに、2015年には2.8兆円と、前年比10兆円もの大幅な減少をしてきています。
ドル/円のみならず、多くのクロス円が、1時間足で1月29日の日銀のマイナス金利導入決定で大陽線(窓)ができましたが、以下のようなクロス円は既に窓埋めしたか、結構窓を埋めてきています。
既に埋めするのに成功かほぼ埋めようとしている-AUD/JPY、CHF/JPY、CAD/JPY
まだ窓埋めは完成していないが、窓埋め途中-ドル/円、EUR/JPY、GBP/JPY、TRY/JPY
ただし、NZD/JPYのように、あえて再び反発しているものもあります。
ニューヨークダウは、原油価格が節目となる30ドルを割り込んだことや世界的に株式相場が大幅下落したことを嫌気して、幅広い銘柄に売りが広がり、前日比295.64ドル安の16,153.54ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、原油安に伴い逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前日比0.088%下げて1.860%で引けました。
原油価格は、中東、ロシアなどの主な産油国による協調減産の実現性が低いとの見方が広がり、売りが優勢となり、前日比1.74ドル安の29.88ドルで引けました。
金価格は、原油安に連れ安にはなったものの、ニューヨークダウの大幅安にリスク回避姿勢が強まって下げ渋り、前日比0.80ドル安の1,127.20ドルで取引を終えました。
為替相場では、原油価格の下げ幅拡大を受けてニューヨークダウが大幅安の展開となり、長期金利が急低下したことから、ドル/円も下落し、一時119.83近辺をつけました。
EUR/USDは、非常に買いが旺盛で、一時1.0939近辺まで上昇したものの、EUR/JPYの売りが強まったことから、1.0892近辺まで反落となりましたが、その後は、再び1.0920近辺まで回復しました。
EUR/JPYは、ニューヨークに入り、反落となり、一時130.89近辺まで下げました。
ドル/円は、先週金曜日の日銀のマイナス金利導入の発表時にできた119.00~120.00近辺の大陽線(窓)が埋まるか注目です。
EUR/USDについては、買っているわりに上がらない印象です。
ドル/円は、ゆっくりと下げています。
それに、歩調を合わせるようにEUR/USDが上昇(ドル売り)してきています。
しかし、どうしても、この上昇するEUR/USDを買いでついていきたくありません。
というのも、ドイツなどでの難民問題が、さらに深刻になってきているようだからです。
ドル/円は、ラウンディング・トップ(丸坊主)になってきています。
ラウンディング・トップは、大きく上昇してきたものの、上に伸びきらなくなってしまった時、つまり天井圏を形成する時に出るフォーメーションです。
今のところ、昨日の安値120.67近辺がサポートになっています。
しかし、これが切れてくると、119.88近辺の90時間移動平均線を目指すものと思われます。
ドル安気味です。
ドル/円は重く、EUR/USDは底堅い状況です。
ドル/円は、121.14近辺の25時間移動平均線を既に下回り、25時間移動平均線自体も下を向き始めています。
EUR/USDは、1.0886近辺に現在ある90時間移動平均線がサポートになっています。
ニューヨークダウは、中国の景気減速や原油安を懸念して売りが優勢となり、前週末比17.12ドル安の16,449.18ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、特に材料はなかったものの上昇し、暫定値ながら前週末比0.029%上げて1.950%で引けました。
原油価格は、世界的な景気減速懸念から需要の伸び悩み懸念から売られ、前週末比2.00ドル安の31.62ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウの下落を受け、逃避買いが入り、前週末比11.60ドル高の1,128.00ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、原油価格が下げ幅を広げるにつれ、ニューヨークダウでも売りが強まったことから、一時120.67近辺まで下げましたが、その後121.10近辺に反発しました。
EUR/USDは、ジリ高が続き、一時1.0912近辺まで上昇しましたが、1.09台には定着できませんでした。
尚、1.0850以上、1.0900以上では、投資家の売りが出た形跡があります。
EUR/JPYは、ジリ高となり、一時132.01近辺まで上昇しました。
ドル/円は重く感じます。
一方、EUR/USDは、上げはショートカバー(買戻し)だと思いましたが、どうも、1.0800を防衛するための作為的な買いだったような気もしています。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「検証、ドル/円1月相場 - 歴史は繰り返す」です。
毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/021/
ドル/円の1時間足チャートを見ますと、例の日銀のマイナス金利決定発表のあった先週金曜日昼12時台に長大陽線が出現しています。
こうした長大陽線のことを窓と言いますが、この窓を、すぐではありませんが、最終的に埋めに行くことが、傾向的には多いと言えます。
特に、一方向に進むトレンド相場より往ったり来たりのレンジ相場の方が、窓を埋める確率は高くなるのは、容易にご想像がつくことと思います。
私も昨日の週間見通しで、目先ドル/円がレンジ相場になる可能性を、「今回のドル/円の急騰の後も、昨年12月以来のEUR/USDの動き、つまり高値圏でのレンジ相場を踏襲するのではないかと、見ています」と申し上げています。
EUR/USDは、1.0800以下には、買いがかなりあるようで、下げ渋っています。
しかし、これで、マーケットがその買いをあてにして、1.0800手前で買い始めるようですと、相場の流れは変わってくるものと思われます。
つまり、1.0800手前で、下がらないとばかりにロングが積み上がると、ゆっくりながらもロングの重みで下がります。
もしも、積極的に下を攻めようとショートができて、それでも下がらないと、買戻しで上がることになります。(値動き分析)
東京オープン直後に、大口のショートのロスカット(買い戻し)が出て、急上昇するかも知れないと見ていましたが、今のところ静かです。
大口のプレーヤーで、週末どうするかを考えて、3大マーケットのどこかで手仕舞うことは、よくあることです。
今回は、日銀のマイナス金利導入で、ドル/円が跳ねたため、円のマーケットである東京のオープン時に、そうしたロスカットが出るのではないかと身構えていましたが、今日はなかったようです。
ドル/円は、逆に重くなっています。
シドニーでは、ドル/円が強含みです。
EUR/USDは、あまり変わっていないため、EUR/JPYは上がっています
日本時間午前5時50分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 121.24-27(121.13)
EUR/USD 1.08.29-34(1.0831)
EUR/JPY 131.32-35(131.19)
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