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2016/04/30

大変なゴールデンウィークになる可能性も?

ニューヨークダウは、欧州の株安などを嫌気した売りに加え、発表された4月のミシガン大学消費者信頼感指数が89.0と予想の90.0を下回るなど米経済指標の結果が冴えなかったことからの売りに下落し、前日比57.12ドル安の17,773.64ドルで引けました。

米国債10年物利回りは、上げて始まったものの、経済指標が予想を下回りほほ横ばいで終わり、暫定値ながら前日比0.009%上げて1.833%で引けました。

原油価格は、週末を控えて利益確定売りが主流となり、前日比0.11ドル安の45.92ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが上昇したのを受けて上げ、前日比24.10ドル高の1,290.50ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ニューヨークに入り、いったん107.41近辺まで反発したもの、その後は反落し、106.25近辺まで下落しました。

EUR/USDは、1.1380から1.1452近辺まで上昇を続けた後は、高値圏で横ばいとなりました。

EUR/JPYは、ニューヨークに入りいったん122.95近辺まで上昇後反落し、121.66近辺をつけました。

来週は、月曜と金曜こそ営業日ですが、それ以外は祝日です。

海外勢に、ドル/円は、相当狙われるものと見ておくべきかと思います。

習うより慣れろ

国際線のパイロットと国内線のパイロットのどちらが腕が上かという、質問がありました。

もちろん、パイロットにもよると思いますが、傾向的には、国内線のパイロットに軍配が上がるそうです。

何故かと申しますと、国内線のパイロットの方が、国際線パイロットよりも、もっとも危険とされる離着陸の回数が多いためだそうです。

つまり、離着陸の回数が多いほど、操縦の熟練度が上がるということです。

これは、相場の世界でも言えることです。

「習うよりも慣れろ」という言葉もありますが、トレーディングの回数をこなすことで、いろいろな状況を経験し、自分のものにすることは大変大事です。

チャートを見る上でも同様で、チャートを見る回数を増やし、いろいろな局面を頭に刷り込んでいくと、直面する新たな局面をどう解釈すれば良いか、チャートを見るだけでわかってくるものです。

トレーディングも、飛行機の操縦と同じで、刻々と変化する状況に対して、反射的に対応しなくてはならない局面があります。

そうした反射的に対応をするためには、日頃から経験を積み重ねることが大切です。

2016/04/29

ドル/円は連休中狙われるか?

ドル/円は、107円台後半を下に破り、一時107.04近辺まで下げましたが、その後も戻りが弱い状況が続いています。

これだけ、戻りが弱いということは、マーケットのポジションはショートではなく、むしろロングなのだと思います。

ロンドンが入ってきたら、下がっているため、アジア勢はショートと見て、買ってくる可能性はありますが、買ってもそれ程は持ち上がらず、結局は、売りで試すことになるものと思われます。

連休初日から、こうした局面に直面しているわけで、今年のゴールデンウィークは結構きな臭くなりそうです。

下値を試すか、ドル/円

直近ですが、確かに、107円台後半が堅く、かなり人為的に支えられている
ことがわかります。

しかし、一方では、戻りが極めて限られており、ポジション的には、少なくとも
ショートにはなっておらず、むしろ107円台後半に堅さを意識して、買いから入って
いる形跡もあり、早ければ、今日中に、107円後半を割り込むのではないかと見ています。

極、単純に申し上げれば、107円台後半が割れると、今回の反発が4月22日に
111.81でしたので、その差約4円分が下がる計算になりますので、103.80前後
までは下がるのではないかと思われます。

日本の政府も産業界も投資家も円安を頼みにしていることがこうしたことを生んでいると思います。

戻りが弱いドル/円

ドル/円は、下がってはいませんが、ほぼ安値圏います。

人為的な買い支えが、107円台後半にいます。

これを、潰すと下がりやすくなるものと思われます。

戻りが弱いため、結局は下がるものと見ています。

ドル/円、堅い107円台後半

ニューヨークダウは、 日銀の政策据え置きを受けて日本の株式相場が急落し、それがニューヨークダウにも波及したほか、アップル株が下落したことも受け、前日比210.79ドル安の17,830.76ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウの下落に連れて下げ、暫定値ながら前日比0.025%下げて1.826%で引けました。

原油価格は、EUR/USDが上昇したことを受けて上げ、前日比0.70ドル高の46.03ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前日比16.0ドル高の1,266.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、日銀の金融政策決定会合で、現状維持となったことを受け、ドル/円、クロス円は急落となりました。

しかし、ドル/円の安値は、107.84近辺となり、107円台後半の抵抗を潰すことができませんでした。

この107円台後半の強烈な買いを突破することが課題です。

EUR/USDは、ジリ高傾向は続いており、このまま上値を試すものと思われます。

EUR/JPYは、ダウンチャネル(チャネルは水路の意味。帯の中を上下しながら下げていくのが、ダウンチャネルです)は依然続いています。

いずれにしても、ドル/円の107円後半が突破することが必要です。

2016/04/28

相場つきに変化

今日も3円急落するなど、本当に、最近の日銀のイベントは怖いものがあります。

しかし、本日の私の見通しは、正確ではありませんでした。

貿易赤字下では、売り上がってはショートになって買い戻す流れで、実際今日の流れにもありました。

一方、貿易黒字下では、買い上げてロングになり、そこからストンと落ちる、つまり今日の急落がそのものです。

ドル/円、現状維持で、大急落

発表前の2~3時間は、ショート筋の買戻しと、新規のロングメイク
(ロングを作る)が相まって、ジリ高となりました。

しかし、決定会合から現状維持が発表されると、ロングの投げが集中し
一時108.74近辺まで急落しました。

結果発表後は、いったん上がるか?

最近の日銀金融政策決定会合の結果発表後は荒れるというお話を何度か申し上げてきました。

しかし、結果が出たら、下がると見たのか、ドル/円や、EUR/JPYを値動き分析で見てみますと、結構、ショートになっているように思われます。

力ずくで押し下げても反発するものと思われます。

したがって、今日の決定会合の後は、いったん上がる可能性が高いように思われます。

ドル/円、クロス円、売り上がってショートか?

ここに来て、日銀の追加緩和期待が高まっているものと思っていました。

しかし、ドル/円や、EUR/JPYのジリ上げ傾向を見ていると、どうも売り上がっているように思われます。

一回、結果発表があると、吹き上がる可能性がありそうです。

レベル感からの売りは危ないように思います。

日銀金融政策決定会合に関心集まる

ニューヨークダウは、FOMCで政策金利の据え置きを決めたものの、目先の追加利上げの可能性について明確にはしなかったことにより、FRBは追加利上げに慎重姿勢を維持と好感されて上げ、前日比51.23ドル高の18,041.55ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMC声明では海外経済や金融市場のリスクの言及は削除されたものの、景気や個人消費の鈍化が指摘され、前回の「緩やかなペースで拡大」から「鈍化した」に変更したことから低下し、暫定値ながら前日比0.073%下げて1.854%で引けました。

原油価格は、前日比1.29ドル高の45.33ドルで取引を終えましたが、FOMC結果発表後に買いが膨らみ、一時45.62ドルまで上げ、2015年11月6日以来ほぼ5カ月半ぶりの高値を付けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比7.0ドル高の1,250.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、FOMCの結果発表後、ドル/円もEUR/USDも乱高下をした上で、ニューヨークダウが上昇したことを受け、ドル/円は強めの水準を維持しました。

EUR/USDは、ほぼレンジの中心で落ち着きました。

EUR/JPYは、高止まりとなりました。

既に、マーケットの関心は、日銀の金融政策決定会合に集中しています。

2016/04/27

【5/30】セントラル短資FX主催Webセミナーに出演!!

5月30日(月)20:00~21:30、「相場をはずさず読むには?」と題しましてお話致します。

どうぞ、お楽しみに。

詳細は、こちらから。

※ご参加いただけるのは、セントラル短資FXに口座をお持ちの方のみとなりますので、何卒ご了承ください。

ドル/円、クロス円、重い展開

ドル/円、クロス円で、強弱はありますが、円買いになっています。

結局、持ち上げても、持ち上げても、円高になっています。

それだけ、ドル/円、クロス円の上値は重いものと思われます。

それでも、明日の日銀の金融政策決定会合までは、どうにか持つかもしれませんが、決定会合が終わったら、ドル/円は下落する可能性が高いと思います。

緊急時対策を考えておく

こうしたビッグイベントを控えて、閑散なマーケットもあります。

こういう相場で、無理に売り買いして、損失を出しても仕方がありません。

ですので、こんな時だからこそ、考えておくべきことは、緊急事態が発生した時、最低限なにをすべきかについて、まとめておくことです。(コンティンジェンシー・プランとも言います)

最低限やるべきことは、自分のポジションは、どうなっているかということと、アゲンスト(不利)であれば、即刻手仕舞うことです。

待つのみ

ドル/円は、水準は変わったものの、方向感ははっきりしません。

今日は、FOMCの結果発表が、日本時間明日の午前3時ですから、国内で見る人はあまりいないと思います。

そうなると、さらに日銀の金融政策決定会合に対する注目度は高くなるものと思われます。

明日は、荒れそうです。

日銀金融政策決定会合への思惑引かず

ニューヨークダウは、化学のデュポンの決算や原油高が支えに、前日比13.08ドル高の17,990.32ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油高を受けて上昇し、暫定値ながら前日比0.016%高の1.929%で

原油価格は、需給が先行き引き締まっていくという見方から買いが優勢となり、前日比1.40ドル高の44.04ドルで引けました。

金価格は、FOMCの結果発表を27日に控えて様子見ムードが強いなか、持ち高調整目的の買いが優勢となり、前日比3.2ドル高の1,243.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークマーケットで、EUR/USDの上昇がきっかけとなり、ドル/円、EUR/JPYも上昇し、一時EUR/USD1.1336、ドル/円111.48近辺、EUR/JPY125.98近辺をつけました。

日銀の金融政策決定会合での追加緩和期待が引かないようですが、まだどうなるかはわからず、様子見です。

2016/04/26

待つ時

ドル/円が、安値圏にいます。

しかし、下には、5日移動平均線、10日移動平均線が、上を向いてあり、強いサポートとなっています。

それでも、下がるようであれば、それは実需のドル売りが出ているためだと思われます。

しかし、繰り返しにはなりますが、28日の日銀の金融政策決定会合の決定内容によって、まだ上下に振れる可能性があり、やはり今は待つ時だと思います。

思わぬ落とし穴「儲け損なう恐怖」

「儲け損なう恐怖」という言葉があります。

もちろん、「損する恐怖」もありますが、圧倒的に「儲け損なう恐怖」で、思わずマーケットにエントリーして、やられることが多いと言えます。

心理的に、「ここでもしエントリーしなくて、儲けのチャンスを逃してしまったらどうしよう」という恐怖に近いものを恒常的に感じているものです。

そして、だいたいの場合、そう思っている矢先に相場が、考えている方向にスルスルと走り出してしまうと、もういてもたってもいられなくなって相場に飛びこむものです。

やや円高気味

動意薄です。

実質、日本時間28日午前3時のFOMCの結果発表、および同日早ければ正午前後(未定)の日銀金融政策決定会合の結果発表までは、こんな調子ではないかと思います。

やや円買いが強くはあります。

しかし、そのまま、どんどん進む相場ではないと思います。

ビッグイベントを控えて、もがいても仕方がない相場

ニューヨークダウは、FOMCなど注目イベント前に利益確定売りが先行し、週末比26.51ドル安の17,977.24ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMCを控えて様子見気分強く、暫定値ながら前週末比0.025%上げて1.913%で引けました。

原油価格は、WTIの受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングでの前週の在庫が大幅に増えたことを受け、前週末比1.09ドル安の42.64ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前週末比10.2ドル高の1,240.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、FOMC、日銀の金融政策決定会合を週後半に控え、模様眺め気分強い展開が続きました。

ドル/円は111.00前後の保ち合い(もちあい)が続きました。

EUR/USDは、1.12台前半から1.12台後半に向けてジリ高でした。

EUR/JPYは、124.70近辺から125.40近辺の間でのもみ合いでした。

2016/04/25

マイナビニュースにコラム掲載(2016/04/25)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「 マイナス金利適用拡大報道の為替マーケットへの影響は?」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/033/

決め打ちできない週か?

ドル/円、クロス円は、買い下がってしまったようで、ガラガラと下がりました。

いったん、ロングの投げも一巡したのと、売りで攻めたショート筋の買戻しも入り、やや反発気味となっています。

ここからは、マーケットがロングになるのか、ショートになるのかによって展開も変わって来るものと思われます。

ただし、今週は、27日(水)にFOMC、28日(木)に日銀の金融政策決定会合が続く以上、決め打ちはできないものと思われ、その間、思惑が交錯しながらの上げ下げに終始するのではないかと思われます。

トレンドは、フローによってできるのでは?

今日の東京は、意外にも静かで、ちょっと驚いています。

特にドルブル(ドルに強気)派にとっては、先週金曜からの上昇は、待ちに待ったものと思われ、さらに買い上げて来ても、おかしくはないものの、むしろ、東京寄り付き前後から売りが強まっていて、拍子抜けしています。

私のような、ドルベア(ドルに弱気)派にとってみると、先週金曜にドル買いでフィーバーしても、結局上値が重いということなのかと思ってしまいます。

しかし、特にドル/円のドルベア派として、ドルブル派の見方で、良くわからないことは、結局、相場とはフロー(資金の流れ)があっってこそ、一方向の相場が出来ると見ていますが、ドルブル派はどんなフローに期待を寄せているかということです。

ドル/円、クロス円、売り気

ドル/円、クロス円で、売りが強まっています。

値頃感(レベル感)からの売りであれば、下げきれないと思います。

下がるには、しっかりと買わなければならないと思います。

ただし、たとえば、ドル/円で言えば、金曜の午後9時台の長めの陽線を埋めに行く可能性はあります。

意外に平静さを保つ

シドニーでは、先週末とあまり変わりません。

もう少し円安気味になるのではないかと見ましたが。
意外と、変化はありませんでした。

日本時間午前5時23分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 111.82-88(111.80)
EUR/USD 1.1216-20(1.1224)
EUR/JPY 125.40-51(125.49)

2016/04/24

これからの展開は(2016/04/24)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、反発気味ではありますが、それほどのスケールではありません。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

4月19日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング101,211枚vsユーロショート148,128枚、ネットユーロショート46,917枚(前週 ショート52,051枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング105,710枚vs円ショート33,840枚、ネット円ロング71,870枚(前週 ロング66,190枚)です。

ユーロのネットショートは、やや減少です。

円のネットロングは、やや増加です。

さて、今週ですが、先週金曜、ブルンバーグが関係者の話として、日銀は金融機関への貸し出しに対してマイナス金利の適用を検討していると報じたため、今週28日(木)における日銀金融政策決定会合における追加緩和観測に対する関心が急速に高まり、ショート筋のショートカバー(買戻し)が一気に強まりました。

先週金曜の上昇の形状を見てみますと、途中保ち合った(もちあった)場面もありました。

この場面でいったん上げが一服したところで、ショート筋が改めてショートを作ってしまったために、ショートの総量はほぼ変わらず、また上げ出すと、ショートカバーがさらに上げに弾みをつけたものと思います。

そして、完全にショートが切れて、高止まりとなったものと思われます。

こうなると、マーケットのポジションは、ほぼスクエア(ノーポジ)となって横ばい推移となりがちですが、
今回の場合、金曜でいったん終わった相場ですので、月曜になると新たなフロー(資金の流れ)が出てくる可能性があります。

しかも、今週は、27日(水)にFOMC、そして28日(木)に話題の日銀金融政策金融決定会合が控えていますので、FOMCは利上げ、日銀は金融緩和ともなれば、金利差拡大でドル買い円売りというシナリオを多くのマーケット参加者が思い描くことになるのではないかと思います。

ということは、ドル/円はさらに強含むことになる、あるいは強含むように上値を試すことになるのではないかと思います。

ただし、私自身の本音を言わせて頂ければ、円安は一過性のものだと思っています。

それは、今までも申し上げてきたことではありますが、原油価格は急落後大掴みで言えば横ばい推移であることにより日本の貿易収支は大幅に改善してきていること、機関投資家や銀行の為替ヘッジせずに持っている外債・外国株式という形でのドル買いポジションがかなり大きいこと、米系ファンドのアベノミクスに対する期待は剥落し失望に変わっていることなどを考えますと、今回の上げは、ごく一時的なショートに偏ったマーケットポジションの調整に過ぎないものと見ています。

ただし、先週の金曜の上げからもわかりますが、マーケットもかなりショート志向になっていたようですので、ある意味、ポジションがこなれるのに時間はかかりそうです。

そんな時に、今週金曜からゴールデンウィークときていますので、その時点でマーケットが偏っているポジションの逆を狙われることになるのではないかと思います。

結論的に申し上げれば、いかんせん時期が悪く、東京勢が狙われやすい不利な時期にこれから差し掛かりますので、早まらず、十分警戒すること大切だと思います。

EUR/USDも、下押しされる可能性がありますが、基本的にはレンジ相場の範囲内だと思われます。

EUR/JPYも、反発余地はあると思いますが、ダウンチャネル(チャネルは水路の意味です。ある一定の帯のなかで上下することで、アップチャネルは上昇帯、ダウンチャネルは下降帯を言います)が、まだ順調に下げていますので、再び下落に転じるものと見ています。

レンジ相場のEUR/USDとダウンチャネルのEUR/JPYを総合すれば、警戒は必要ですが、ドル/円は結局また下がるのではないかと思われます。

2016/04/23

4月の上・中旬相場の終焉か

ニューヨークダウは、原油価格の上げを受け、石油株など資源関連株に買いが入ったものの、前日夕発表されたマイクロソフトの業績が冴えず大幅安となったため、上値も重く、前日比21.23ドル高の18,003.75ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油価格やニューヨークダウが強含んだことから上昇し、暫定値ながら前日比0.025%上げて1.886%で引けました。

原油価格は、発表された米国内の原油掘削装置(リグ)稼動数が8基減少し343基となったことから、過剰供給が年後半に向けて緩やかに解消に向かうとの見方から買いが強まり、前日比0.55ドル高の43.73ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下げを受けて売られ、前日比20.3ドル安の1,230.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、東京タイムに発表された日銀が来週の金融政策決定会合で、マイナス金利での銀行への資金供給を検討しているとの報を受け、ドル/円、クロス円の買い戻しが集中しました。

ドル/円は111.80近辺まで、EUR/JPYは125.50近辺まで上昇しました。

EUR/USDも連れて売られ(ドル買い)、1.1218近辺をつけました。

結果的に、4月初旬から中旬にかけての投機筋中心の円高相場が終わりを告げる形となりました。

ドル/円、クロス円では上昇過程で売り上がりも出たもようで、それがさらに相場を上昇させる結果を生んだものと思われます。

FOMCは27日、日銀の金融政策決定会合は28日に金融政策を決定する予定ですので、来週前半は引き続きいろいろな憶測を呼びそうです。

金曜からゴールデンウィークが始まることでもありますので、取り合えずは様子見で良いのではないかと思っています。

ホワイトナイト

窮地を救ってくれるホワイトナイト(白馬の騎士)という言葉は、企業の合併・買収(M&A)で良く使わることから、馴染みのある言葉となりました。

しかし、相場をやっている当事者として、ホワイトナイトの登場を期待するようになったら、その相場には既に負けていると、個人的には考えています。

確かに、ホワイトナイトは、窮地に陥っているところを救ってくれる頼もしい味方です。

相場の世界に当てはめると、アゲンストのポジション(負けているポジション)をもって苦しんでいる時に、たまたま出たニュースや経済指標によって、一転してフェーバー(有利な)なポジションになるということです。

そんなことも、たまにはあります。

しかし、それは、偶然救われたに過ぎず、既にポジションが大きくアゲンストになってから、ホワイトナイトの登場を期待するようになっても、相場は冷徹です。

窮地の時の頼もしい味方は、まず現れないと考えておくべきでしょう。

ホワイトナイトの登場を期待するよりも、自分自身で今回は撤退しようと決める勇気が大事だと思います。

加えて、頭を冷やすために休む勇気も大切です。

2016/04/22

ドル/円、110円台

ブルムバーグによりますと、日銀は、金融機関への貸出をマイナス金利導入で検討と報じています。

これを受け、ドル/円は、110円台に乗せています。

薄氷を踏む思い

4月も20日が過ぎて、機関投資家などの今期の方針が決まってきたものと思いますが、相場を見る限り、機関投資家からのさしたる動きは、今のところ見受けられないように思われます。

言い換えれば、円高になって動きが取れなくなっているものと思われます。

ここ2年ぐらいで、外債、外国株式、いわゆる外物(そともの)に為替ヘッジを掛けずに投資してきたわけですので、今年に入ってからの円高で、評価損は既に出ているものと思われます。

しかし、あくまでも評価損(評価上の損)であって、実現損(実際の損)ではないため、言ってみれば、薄氷を踏む思いでじっとしているというのが、現状ではないかと思います。

ドル/円、下落再開に時間がかかるか?

ドル/円の週足を見てみますと、4月4日の週に大きく陰線を出した後、安値圏での揉み合いは、今週でまだ2週目になったところです。

現在、短期のトレンドを支持する移動平均線は、110.16近辺にある5週移動平均線で多少まだ週足と乖離しており、そのために足踏み状態になっていると言えます。

この5週移動平均線がさらに週足に接近し、さらに10週移動平均線も5週移動平均線と同様に下に降りてこないと、下げは再開しない可能性があります。

つまり、下落トレンドの再開には、まだ時間がかかるのではないかと見ています。

ドル円、売り優勢

ドル/円、クロス円、ともに売りで、東京はスタートしています。

109.33近辺に5日移動平均線のサポートが下に抜けてきています。

しかし、109.06近辺には10日移動平均線のサポートがあります。

結局は、レンジなのではないかと見ています。

結局重いのかドル/円?

ニューヨークダウは、四半期決算が予想を下回った保険のトラベラーズなどが大きく下げ、前日比113.75ドル安の17,982.52ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された週次の米新規失業保険申請件数が24.7万件と予想の26.5万件を下回ったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.016%上げて1.861%で引けました。

原油価格は、前日発表された米週間石油在庫統計のうち、在庫水準の増加が改めて意識されて反落し、前日比1.00ドル安の43.18ドルで引けました。

金価格は、ドラギECB総裁が、追加緩和を実施する準備があるとしたため、EUR/USDが売られ、それに連れて下落し、前日比4.1ドル安の1,250.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDは、ECBの追加緩和がないと見ていたため、ECB理事会でも据え置きを決定したことから、買いが強まり、一時1.1399近辺まで上昇したものの、ドラギ総裁がインフレは長期にわたり低く、追加緩和を実施する準備があると発言したため反落し1.1270近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDの上下動につれて124.96近辺から反落し、一時123.36近辺まで下げました。

ドル/円は、EUR/JPYの反落に押され、一時109.29近辺まで下げました。

EUR/USDにかき回されたマーケットでした。

ドル/円はこのまま反落できるのか、あるいは、反発するのか、下に109.35近辺に5日移動平均線と109.06近辺に10日移動平均線のサポートが並んでいるだけに注目です。

2016/04/21

ドル/円、ロンドン勢に警戒

ドル/円は、昨日の日本時間午後6時から上伸し、途中やや揉み合いもありましたが、結局本日の午前零時以降、上昇を再開し、午前3時頃まで上昇後、高値圏を形成しています。

高値圏で横ばい推移することを、高止まりと言いますが、現時点は高止まり状態からやや重くはなっています。

ところで、高止まりとは、どういう状況か言えば、そこから上に強いレジスタンス、この場合で言えば、110.00の心理的抵抗線、そして、110.23近辺の5日移動平均線になりますが、こうした強いレジスタンスがあると、なかなか買いからは入れず、むしろ、これらのレジスタンスを壁にして売ることになります。

そして、現在、かなりショートになっているものと思われ、これからロンドンに入るとショートスクイズ(ショートポジションのあぶり出し)に遭う可能性が極めて高いものと思われます。

ドル/円、下落の踊り場?

ドル/円の日足を見てみますと、4月1日から7日に掛けて、大きく下げた後は、2円幅ぐらいのアップダウンの激しい相場に転換していることがわかります。

これが、意味していることは、相場が下落の踊り場に入ったということだと見ています。

下落の踊り場の初期段階はアップダウンが激しくなります。

アップダウンに揉まれると、損失を出しやすくなりますので、最大限の注意が必要だと思います。

レベル感からの売りか

ドル/円、クロス円は、戻り売りが先行しています。

たとえば、ドル/円にしてみれば、110.00の手前ですから、買いづらく、売りから入るのもわからないわけではありません。

しかし、こうして戻り売りが先行すると、ショートポジションがたまり、後で上昇する可能性が高くなります。

そういう意味では、レベル感からの売りは避けた方が良いように思います。

原油価格上昇に反応か

ニューヨークダウは、原油高を受けてシェブロンなど資源株が上昇したものの、20日までの3日間で200ドル超上昇したことから、その後利益確定売りが強まり、前日比42.67ドル高の18,096.27ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油の買戻しが続いているため逃避買いも後退しており上昇し、暫定値ながら前日比0.058%上げて1.843%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、原油在庫は増加していたものの、生産は日量895万バレルと2014年10月以来の低水準になっていたことから買いが強まり、前日比1.55ドル高の42.63ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが上昇後下落に転じたため、結局伸び悩み、前日比0.1ドル高の1,254.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、108.90以下の買いが引かず、売りで攻めていたロンドン勢も買戻しとなりましたが、その後参入したニューヨーク勢は、下値が堅いと見て、上値を試し、昨日重たかった109.50を上抜き、ショートのロスカットが集中し、一時109.88近辺の高値をつました。

EUR/USDは、ドル/円同様にドル買いが強まって下落し、一時1.1290近辺まで下げました。

EUR/JPYは、ドル中心の相場だったため、123.70から124.30近辺でのもみ合いに終わりました。

ドル/円は、基本的には下げの踊り場を作っているに過ぎないと思います。

ただ、ニューヨークダウも米国債10年物国債の利回りも堅調のため、目先ドル/円は続伸する可能性もあります。

目先のレジスタンスは、110.00の心理的抵抗線、そして5日移動平均線のある110.24近辺ではないかと見ています。

2016/04/20

ドル/円、戻り売りの相場

ドル/円は、昨日の海外でも、激しく買い上げられましたが、高値はと言えば、109.49と、109.50寸前で止まり、明らかに109.50にはだれか売りで待っていることがわかりました。

今の相場は、安値を叩かず、戻り売りに徹しているように思われます。

それは、あたかも、私も言っていましたが、4月上中旬の相場は投機筋の相場なので、動きは荒っぽく、売りで攻めても、利が乗れば、しっかり買い戻すことが肝心という相場です。

ですので、言い換えれば、戻して来たらもっと上がると見るのではなく、新規にしっかり売らなければならないということだと思います。

拭えぬ円高懸念

やっぱりお役所仕事だと思ったのが、訪日外国人観光客増加に対する対応でした。

基本的に円安だからこそ、2015年の訪日外国人観光客数が1974万人に増加したのにもかかわらず、政府は2020年の目標を年間2000万人から4000万人に倍増させ、さらに、2030年には6000万人を目指すという、なにやら第3セクターの計画を聞くかのような強気の目標を立てています。

これは日本の産業界の一端を見ているに過ぎず、産業界全体も円安シフトででき上がっていること自体非常に由々しき事態だと思っています。

もし、これで、円高が皆が思っている以上のテンポで進んだ時、日本は耐えられるのでしょうか。

ドル/円、結局は下げか?

ドル/円は、やや重くなっています。

ただし、目先、重くもあり、堅くもあって、あまり明確な方向性は出ないように思われます。

それでも、長い目では、下げではないかと、個人的には思っています。

あまりに、日本の産業界全般が、円安頼みになっているからです。

原油高、影響か

ニューヨークダウは、金融大手ゴールドマン・サックス、医療保険ユナイテッドヘルス・グループ、医薬品・日用品ジョンソン・エンド・ジョンソンなど、予想上回る決算を好感し、前日比49.44ドル高の18,053.60ドルとなり、2015年7月20日以来およそ9カ月ぶりの高値を連日で更新しました。

米国債10年物利回りは、原油の大幅高を受け上昇し、暫定値ながら前日比0.014%上げて1.785%で引けました。

原油価格は、クウェートで石油労働者によるストライキが行われており、需給引き締まるとの観測から買いが強まり、前日比1.30ドル高の41.08ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比19.3ドル高の1,254.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、原油価格やニューヨークダウが堅調に推移したことから買いが強まり、一時109.49近辺まで上昇したものの、高値圏を維持できず108.96近辺まで反落し、その後は109.20近辺に落ちつきました。

EUR/USDは、1.1385近辺まで買い上げられた後、1.1360近辺まで小反落しました。

EUR/JPYは、EUR/USDの上昇に連れ、124.44近辺まで上げた後、124.00前後まで反落しました。

目先、ドル/円は、108円台前半を中心としたレンジ相場になるのではないかと見ています。

EUR/USDは、着実に上げてきており、さらに上昇するものと見ています。

EURJPYは、EUR/USDに連れ高になるものと思われます。

2016/04/19

ロンドンの出方は?

ドル/円は、高止まり状態が続いています。

最初に、ロンドン勢が考えることは、昨日より高い水準にいるので、マーケットはロングと見るものと思われ、まずは売ってくるものと思われます。

それで、下がるようであれば、さらに売ってくるでしょう。

しかし、ロンドン勢が売っても下がり切らない時は、マーケットはショートと見て改めて買ってくるものと思われます。

マーケットは、ロングかショートか

ドル/円は、ショートカバー一巡後、今度は新規のドル買いに出ているように思われます。

つまり、ショートのロスカットの時の値動きと、新規にロングを作っている時の値動きが異なるということです。

ショートのロスカットであれば、我先に買戻しますので、上げ方が一直線になります。

一方、新規にロングを作る時は、相場を持ち上げようと無理に買いますので、買い続けないと、値が高値を維持できず、上げ下げします。

ドル/円、クロス円、ロスカット一巡したのか?

ドル/円、クロス円でショートのストップロスが出たものと思われます。

昨日、窓を開けて下げた後、8時間前後、安値圏でもみ合った間に、ショートが積み上がったものと思われます。

ニューヨークに入り、ロスカットが出てたものの、大所のロスカットは、日本時間8時台に出たものと思われます。

もし、ロスカットが一巡したとしたら、小緩むものと思われます。

ドル/円、反発はしたものの

ニューヨークダウは、原油価格の下げが一服し、エネルギー関連株を中心に買い戻しが強まったことや、発表が本格化している米企業決算への期待も相場を支え、前週末比106.70ドル高の18,004.16ドルと2015年7月17日以来およそ9カ月ぶりの高値を付けて取引を終えました。

米国債10年物利回りは、17日のドーハでの産油国の増産凍結協議で合意できず、逃避買いが強まった(利回り低下)ものの、原油が下げ渋ったことから上昇に転じ、暫定値ながら前週末比0.016%上げて1.768%で引けました。

原油価格は、17日のドーハでの産油国の増産凍結協議で合意できずに終わり、失望から売りが出て、前週末比0.58ドル安の39.78ドルで引けました。

金価格は、ドーハでの産油国の協議で増産凍結が合意なしでも市場は落ち着いた反応を見せ、前週末比0.4ドル高の1,235.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、先週14日、15日のG20で、ルー米財務長官が「最近は円高が進んだが、為替市場の動きは秩序的だ」と述べ、日本政府が円安誘導策に動くことをけん制したことから、先週金曜のニューヨーククローズと月曜のシドニーの間で窓が開きました。

しかし、原油価格の買い戻しなどを理由に、まずはEUR/JPYがロンドンタイムに埋まり、そして、ニューヨークに入り、ドル/円でも埋まりました。

要は、売り過ぎの買戻しが続いたということだと思います。

EUR/USDは、じわりと上昇傾向でした。

ドル/円は、一時的な売り過ぎの調整に過ぎず、戻りはしっかり売って行きたいものです。

2016/04/18

マイナビニュースにコラム掲載(2016/04/18)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「 円安頼みの日本経済は、耐えられるのか?」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/032/

すんなりとは落ちないドル/円

ドル/円は、2月半ばと同じく、25日移動平均線と日足との乖離が大きくなっているところが気になるところです。

もちろん、下落トレンドが変わるということではなく、25日移動平均線と現在108.00-20近辺にある日足が接近してくるまでは、揉み合いは続く可能性があります。

そして、下げを期待したショートが、段階的に軽くならないことには、なかなか下がらないものと思われます、

特に、先週のワシントンでのG20によって、日米の為替相場に対する見方に温度差があることが明らかになり、ひとしお、マーケットのセンチメントは、ドルベア(ドルに弱気)に偏ったものと思われ、そうなると、売られ過ぎになりやすくなり、思うようには下がらなくなるものと思われます。

日本的なあなあ主義が通じなかった?

先週の14日、15日のG20で、前回の上海G20で、通貨安競争を回避することを確認したにも関わらず、なぜ日本は、円高回避の円安は、許容されると見たのか、非常に疑問です。

自分達は、例外的だと思ったとしたら、それはかなり悠長なことだと思います。

国際会議では、例外を作らず、絶対的合意が決定されるものです。

そこに、日本的ななあなあ主義が持ち込まれましたが、通らなかったのだと思います。

上値が重い、ドル/円、クロス円

オープン前、ドル/円、クロス円の下値を試しました。

ただし、東京オープン後は、安値圏にいます。

先週金曜のニューヨーククローズと今日のシドニータイムとの間に窓ができており、これをどのタイミングで埋めるのか注目されます。

あるいは、ともかく埋めないまま、下がるだけ下がる場合も考えられます。

ドル安

シドニーでは、ドル安です。

ドル/円の下げが、EUR/USDの上げを上回っています。

そのため、EUR/JPYは、下げています。

日本時間午前5時31分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 108.19-26(108.76)
EUR/USD 1.1305-12(1.1283)
EUR/JPY 122.35-45(122.73)

2016/04/17

これからの展開は(2016/04/17)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、小反発していますが、横ばいの範囲内と思われます。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

4月12日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング89,216枚vsユーロショート141,267枚、ネットユーロショート52,051枚(前週 ショート53,437枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング100,120枚vs円ショート33,930枚、ネット円ロング66,190枚(前週 ロング60,073枚)です。

ユーロもドル/円も、あまり変化はありません。

さて、今週ですが、ドル/円に関して、先週末、相場から感じたことと、ニュースとして入ってきたことの両方から、結論としては、円高が今週再燃するだろうということでした。

まず、先週金曜のマーケットを終えてみて感じたことは、米系ファンドが、金曜の海外から再びドル売りに出ている可能性が高いということです。

先週金曜のロンドンでは、東京が高く終わってきたところを、ロンドン勢はガンガン売ってきました。

このロンドンの強烈な売り自体、良くあることではありますが、先週金曜が異例だったのは、ロンドンのいったんの手仕舞時となる、日本時間午後8時台、つまり、ニューヨークオープン直前に、売ってきた以上、通常であれば、ショートカバー(買戻し)が出そうなところ、ほとんどショートカバーはでなかったところに違和感がありました。

そして、さらに、ニューヨークに入り、さらに、売りが強まりました。

つまり、ロンドンオープン時の109.60近辺からニューヨークの安値108.60まで、1円売り下げられたことになります。

この海外時間の売りから感じたのは、ロンドンタイムの一見ロンドン勢の売りに見えたのは、米系ファンドだったのではないかということです。

米系ファンドが売ってきたので、午後8時台の手仕舞いも限られ、引き続きニューヨークで売りが出たため続落したものと思われます。

つまり、先週13日(水)からのドル/円の反発局面で、特に15日(金)には110.00接近したところから米系ファンドは売り直している可能性が高いということです。

さらに、ニュースとして入ってきたのは、14日、15日とワシントンで開かられたG20(20カ国・地域、財務相・中央銀行総裁会議)で、麻生財務相は「最近の為替市場での一方的に偏った動きに強い懸念を有している」と伝え、円高に警戒感を示しました。

ところが、ルー米財務長官は「最近は円高が進んだが、為替市場の動きは秩序的だ」と述べ、日本政府が円安誘導策に動くことをけん制しました。

さらに、「日本は通貨安競争をしないというG20の約束に同意している」と指摘して、日本が円売り介入などに動くことを、さらに強くけん制しました。

つまり、円高進行を懸念する日本と、ドル高局面が米景気の下振れ要因になることを懸念する米国の間で思惑の違いが鮮明になっているもようです。

この思惑の違いに対して、マーケットは、ドル売りで対応するでしょうし、先にも申し上げましたように、先週金曜段階で、すでにファンド勢は、この日米の思惑違いを理由にドルを対円で改めて売り始めているように思われます。

従い、今週、ドル/円は、再度下値を試されるものと思われます。

そして、米国は、ここ2年ほどのドル高状態の是正に本腰を入れるものと思われます。

以下の、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足からも、ドル高是正が既に始まっていることがわかります。

U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

EUR/USDは、反落した後安値圏にいて、横ばい状態ですが、いずれは上がるとは見ていますが、目先は動きづらいものと思われます。

EUR/JPYについては、日足のダウン・チャネル(チャネルは水路の意。帯のような形状で、この右肩下がり(ダウン)の帯の中で、上下しながら下げる)は、依然として繰り返されているものと思われますので、目先、下落すると見ていまs。

尚、今回の熊本地震につきましては、まず、心からお見舞い申し上げます。

その上で、為替面での影響につきましては、東日本大震災の時と似て、生損保は保険金支払いのために、外貨資産の取り崩しが起きるという憶測を呼んで、円買いが強まるものと見ています。

東日本大震災の時との違いは、東日本大震災の時も、保険金支払いのために外貨資産の取り崩しの憶測に実際投機筋が円買いに出ましたが、それを欧米中央銀行との協調介入によって、排除されました。

しかし、今回は通貨安競争の回避をG20で合意している限り、協調介入はかなり難しいものと思われます。

2016/04/16

ドル/円、反落

ニューヨークダウは、利益確定売りが優勢だったものの、下値も限定的で、  前日比28ドル97セント安の17,897.46ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油がカタールのドーハ協議を前に利益確定売りに押されたことから低下し、暫定値ながら前日比0.038%下げて1.754%で引けました。

原油価格は、カタールのドーハで開かれる主要産油国の会合にイランが参加しないとの報道が伝わり下げ幅を拡大し、前日比1.14ドル安の40.36ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前日比8.1ドル高の1,234.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムの109.60近辺から108.60近辺まで下げ続け、戻りらしい戻りはありませんでした。

EUR/USDは、ロンドンタイムの1.1260近辺から、ニューヨークに入り、一時1.1317近辺まで上昇した後、1.1280前後も落ち着きました。

EUR/JPYは、ドル/円の下げに連れて、ロンドンタイムに123.20近辺から下げ、ニューヨークに入りさらに下げ、一時122.56近辺まで下げました。

特にドル/円に関しては、結局、ドル高は、単なる調整であったということだったように思います。

来週は、また戻り売り姿勢で良いように思います。

続けること

私自身、FXについては、学生時代からおぼろげには関心がありましたが、まさかひとつの辞令が、国内での法人営業をめざしていた私を、東京の銀座支店からロンドン支店へ、そしてディーリングの世界へと一気に送り込むことになるとは想像すらしていませんでした。

英語は出来ない、仕事はわからないという中、鬼軍曹の下、仕事を叩き込まれ、英語は自腹で短期集中のプライベートレッスンを受け、ロンドン着任3ヵ月後には、スイスで行われた世界中の中央銀行、民間銀行の若手が集まるディーラー研修に送り込まれました。

英語での研修は、促成栽培の私の英語力では許容範囲を超え、1週間の研修を終えた時には、完全に頭がテンパッていました。

しかし、そこで知り合いとなった世界各地から参加した連中の何人かとは、その後、なんらかの形で私のディーラー人生で接点を持つことになりました。

そんなひとりが、当時、ニューヨーク連銀(FED)にいた聡明な韓国系の女性ディーラーで、何年か後に、私がある外銀東京支店にいた時、彼女は同じ外銀ニューヨーク支店にいて同僚となっていました。

また、中国から参加していたディーラーは、ロンドンでも同じ時期にいましたし、ニューヨークでもまた任期が重なりました。年を追うに連れて、人民服からスマートなスーツ姿に変わっていく彼を見て、中国の変貌を感じずにはいられませんでした。

FXの世界の連中が、あいさつがわりに使う言葉は、「イッツ ア スモール ワールド(世の中、狭いね)」ですが、まさにこの30年間、そうした出会いと再会の繰り返しだったと思います。

ディーリングは、最初こそ慣れるのに少し時間が掛かりましたが、日に日に、面白くてたまらなくなっていきました。

その上、私の海外駐在の最初の任地となったロンドンは、自分の専門を究めるプロフェッショナルとなることも、管理職となって栄進していくことも、その人のお好み次第という雰囲気でしたので、半年後には早々にディーリングを生涯の仕事にしようとまで思うようになっていました。

それから30年、インターバンクディーラー、FX営業担当、FXストラテジストといろいろ経験しましたが、根っこは変わらずFXで、いろいろ得がたい経験をしてきました。

振り返って思うことは、FXに限らず何事も、続けることが大事なのではないかと思っています。

2016/04/15

ドル/円、110.00突破の可能性は?

ドル/円の1時間足チャートを見ますと、ジリ高は、いったん一昨日のニューヨークタイムから今日の東京早朝までの間、ストップしていましたが、東京タイムがスタートすると、再開しています。

このジリ高がストップした期間、なにも起こらなかったかと言えば、むしろ、また、110.00を壁にして売ってしまったように思います。

確かに、110.00は、強いレジスタンスではありますが、現段階では、新たに戻り売りをしてショートになり、下がりづらくなってしまっています。

まさか、110.00は突破しないだろうと考えるマーケット参加者が多ければ多いほど、ショートのポジションが膨らむことになるものと思われ、私自身としては、確かに、110.00は強いレジスタンスだとは思いますが、そこが上抜けて、ショートカバー(買戻し)がしっかり出ないことには、下がるものも下がらないものと見ています。

ドル/円、まだ反発は終わっていない?

ドル/円の5日移動平均線は108.92近辺にあり、昨日から上向きになってきています。

10日移動平均線は109.22近辺にあり、まだ下向きですが、日足を下回っています。

特に、短期のトレンドを示唆する5日移動平均線が上向いていることは、気に留めておくべきかとおもいます。

つまり、まだ、反発は終わっていない可能性があります。

ドル/円、クロス円は、ショートか?

ドル/円も、クロス円も、売りが先行しましたが、下がりきれません。

逆に反発気味になっており、結構、戻りで売ってしまっている可能性があります。

どうも、マーケットの大勢のポジションはショートのように思います。

下がりきらなければ、再びジリ高になるものと思われます。

様子見か

ニューヨークダウは、バンク・オブ・アメリカなど銀行株が予想を上回る決算だったことを評価した買いが続き、相場をけん引し、前日比18.15ドル高の17,926.43ドルと、2015年7月20日以来およそ9カ月ぶりの高値をつけて取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された3月の米消費者物価指数が前月比0.1%と予想の0.2%を下回ったものの、市場全体に落ち着いていたことから上昇し、暫定値ながら前日比0.028%上げて1.792%で引けました。

原油価格は、前日、約4カ月半ぶりの高値をつけた反動から、ポジション調整の売りが優勢となり、前日比0.26ドル安の41.50ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比21.8ドル安の1,226.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、熊本の地震の報を受け、一時108.88近辺まで売られましたが。その後買いが再び優勢となり、109.46近辺まで反発しました。

EUR/USDは、1.12台で揉み合いでした。

EUR/JPYは、122台後半から123円台前半で、揉み合いでした。

ドルの反発が終わったのかどうか、まだなんとも言えず、かつ週末ということもあり、様子見で良いように思われます。

2016/04/14

天底は、推し量れぬもの

ドル/円は、まだ戻り高値をつけたのかどうかはわかりません。

「相場の天底は、人智では推し量れぬもの」という相場格言がありますが、これは至言だと私は思っています。

何かにつけて、上げもこの辺までとか、下げもこの辺までとか、決めつけたくなるものですが、それが天井なのか、ド底なのかということは、誰にもわからないことです。

むしろ、天井を確認するために、自ら高値を買う、あるいはド底を確認するために、自ら売ることによって、重いか堅いかの味を知る方が、どれだけ健全かわかりません。

待つのも相場

ドル/円は、4月の投機相場のポジション調整が目的の相場だと考えており、これで、相場の方向性が転換したとは考えてはいません。

むしろ、ここからは、引き付けて売り場探しで良いのではないかと見ています。

ただし、まだ買い気は強いですから、焦って売る必要はないと思います。

じっくり、タイミングを待つ時だと思います。

このドル買いは、どこまで本当か?

昨日とは打って変わって、ドル/円買い気、EUR/USDは売り気(ドル買い)です。

なんとなく、にわかに、ドルブル(ドルに強気)が増えているような気がします。

特に、東京9時台にそういうムードは、あまり信じられません。

ちょっと、様子を伺いたい思います。

 

ドル/円、EUR/USDは、調整相場か

ニューヨークダウは、発表された四半期決算で予想を上回る業績となったJPモルガン・チェースなど金融株に買いが膨らみ、相場をけん引し、前日比187.03ドル高の17,908.28ドルで取引を終え、2015年11月6日以来およそ5カ月ぶりの高値を付けました。

米国債10年物利回りは、発表された3月の小売売上高が-0.3%と予想の0.1%を下回ったことや、10年債入札の需要が旺盛だった(利回り低下)ことから、暫定値ながら前日比0.012%下げて1.764%で引けました。

原油価格は、発表された米週間在庫統計で在庫が増え、需給の引き締まりには時間がかかるとの見方が強まり反落し、前日比0.41ドル安の41.76ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比12.6ドル安の1,248.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、4月12日以来上昇を続けてきたドル/円は、発表された3月の小売売上高が予想を下回ったことから一時109.02まで反落となりましたが、再び109.40近辺まで反発後、高値圏を維持しました。。

EUR/USDは、下落を続け、1.1272近辺をつけた後は、安値圏を維持しました。

EUR/JPYは、123.85近辺から下落し、一時122.98近辺をつけた後は、123.20-30近辺での揉み合いとなりました。

ドル/円やEUR/USDが大きく動いた相場に見えますが、日足で見ると、あくまでも調整相場だった可能性が高いと見ています。

2016/04/13

EUR/USD、下落の可能性

EUR/USDの日足は、ここのところ高値圏で、何度も上値を試そうとしていましたが、失敗に終わっています。

そして、どうも頭が丸くなって(いわゆるラウンディング・トップ)きており、下がる可能性が出てきています。

今日は、1.1386の10日移動平均線も1.1385近辺の5日移動平均線も下回って、既にだれてきていますので、下がるとすれば、今日にでも下がるものと思われます。

したがって、下落のリスクがありますので、今日、これから警戒が必要です。

ドル/円、売り上がりの相場?

ドル/円の1時間足を見てみますと、昨日の8時台から、ドル/円は上昇を始めています。

下値を切り上げながら、左下から右上に順調に上昇しており、値動き分析的に言えば、売り上がっている相場展開です。

つまり、売り上がっても思うように下がらず、買い戻すのですが、それをまた、別のマーケット参加者が売るということを繰り返しているため、いつになってもショートポジションが解消されず、延々と上がるというパターンにはまっているように思います。

こうなると、急騰して、ショートカバー(買戻し)が集中しない限り、上げは止まらないものと思われます。

円ロング、解消せず

全体的に円安基調です。

まだ、円ロングが解消されていないものと思われます。

むしろ、戻りの円買いが出ているのではないかと思います。

値頃感からの円買いは、避けた方が良いように思います。

ドル/円、まだ買い戻しは終わっていない?

ニューヨークダウは、ロシアとサウジアラビアが増産凍結で合意するとの観測が出て、原油価格が4カ月半ぶりの高値に急伸し、これを受けてシェブロンなどエネルギー株をはじめ、幅広い銘柄に買いが入り、前日比164.84ドル高の17,721.25ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ロシアとサウジアラビアの増産凍結合意観測に原油価格ならびにニューヨークダウが上昇し、暫定値ながら前日比0.047%上げて1.773%で引けました。

原油価格は、サウジアラビアとロシアが増産凍結で合意するとの観測が出て買われ、前日比1.81ドル高の42.17ドルで引けました。

金価格は、原油価格の上昇に連れて上げ、前日比2.9ドル高の1,260.9ドルで取引を終えました。

為替相場では、原油の一段高に、ニューヨークダウや米国債利回りが上昇したことから、ドル/円は108.78近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、上値トライに一時1.1464近辺まで上昇したものの、高値圏を維持できず1.1346近辺まで反落となりました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、いったん124.00近辺まで上昇後、123.15近辺まで反落した上で、123.50-70近辺で横ばいとなりました。

ドル/円は、さすがに売り過ぎとなったことによる買戻しとなりました。

もう一段、上げる可能性があると見ています。

EUR/USDは、どうにかして上がろうとしますが、上値の抵抗も厳しく反落するも下値は下値で堅い状況です。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて上げる可能性があります。

投機筋しかいない4月上中旬相場らしく、マーケットのポジションが偏れば、その逆にしか動かない相場が続いているものと思われます。

2016/04/12

ドル/円、嵐の前の静けさ?

なにか、ドル/円のマーケットは、静か過ぎて、気になります。

言ってみれば、嵐の前の静けさを感じます。

ドル/円自体、それほど動いているわけではありませんが、マーケットがドル・ベア(ドルに弱気)なわりには、下げ渋っているのが、結構、マーケットはショートになっているようにも思われます。

こういう、一見、安値圏で平和にやっている相場が、一変することはありますので、むしろ、一定の緊張感を持っていた方が良いと思います。

ドル/円、5週移動平均線

ドル/円の週足を見る限り、未だ下落途上にあると思われます。

ただし、先週一週間で4円近く下げていて、110.51近辺にある5週以降平均線と、週足の間の乖離幅がまだ、2円30銭ぐらいあるために、下げきれない、でも戻りには売りもいるので戻らないということになっているようです。

しかし、5週移動平均線と週足の乖離が大きいだけに、週足として見れば、下落よりも、5週移動平均線と週足の乖離を埋めることが優先されそうに思われます。

尚、あくまでも、調整期間の動きではあります。

円安気味

ドル/円、クロス円が買い気になっています。

それなりに、マーケットはショートになっていて、下がらなくなっているものと思われます。

どこまで、反発できるかです。

ドル/円では、108.42近辺に5日移動平均線が下りてきており、ポイントです。

相場が動き出すタイミングは近い?

ニューヨークダウは、当初、原油価格の上昇に連れて強めに推移しましたが、今週から決算発表が本格化することもあって、ポジション調整の売りが出て取引終了間際に下げに転じ、前週末比20.55ドル安の17,556.41ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油価格が40ドル台を回復したことから上昇して始まりましたが、ニューヨークダウの伸び悩みと伴に上げ幅を縮小し、暫定値ながら前週末比0.004%上げて1.720%で引けました。

原油価格は、17日にカタールのドーハで産油国が開く会合で「増産凍結」で合意する可能性があり、前週末比0.64ドル高の40.36ドルで引けました。

金価格は、先行き不透明感が根強い中、逃避買いが続き、前週末比14.2ドル高の1,258.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークオープン当初、ドル/円下げ、EUR/USD上げ、EUR/JPY上げとなりました。

しかし、長続きはせず、その後はドル/円は107.90-00近辺、EUR/USDは1.1405-00近辺、EUR/JPYは123.05-20近辺に落ちつきました。

ドル/円、EUR/JPYは、依然、5日移動平均線との間に乖離がありますが、日が変われば、乖離幅も狭くなりますので、目先の安値圏でのレンジ相場からブレイクする可能性が高まります。

EUR/USDについては、テクニカル的には動きやすくはなっていますが、それを抑えようとする勢力がいるように思われます。

2016/04/11

[4/12]日経CNBCに出演

4月12日(火)、午後5時からの日経CNBC「デリバティブ・マーケット」(再放送午後7時15分~)に出演致します。

題名は、「為替介入の可能性」です。お楽しみに。

マイナビニュースにコラム掲載(2016/04/11)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ドル/円、為替介入の可能性は?」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/031/

ドル/円、買い下がっているか

ドル/円は、買い下がっているもようです。

反発しようとするのですが、戻り切れません。

1時間足で見ると、ダブルボトムのボトムにあたる107.90近辺より下にいる時間が長くなっており、多くのマーケット参加者が買い下がってしまった可能性が高そうです。

こうなると、ダブルボトムのネックラインの109.05とボトムの107.90の差である1円15銭ぐらいを、ボトムの107.90からさらに下がった106.75近辺がターゲットになったものと思われます。

4月上中旬の相場であることに注意

ドル/円の1時間足で見ますと、現在、ダブルボトムの2番目のボトムを形成しようとしています。

従って、107.90近辺をしっかり1時間足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で、下に割り込むと、ネックラインの109.05とボトムの107.90の差である1円15銭ぐらい、ボトムの107.90からさらに下がった106.75近辺がターゲットになるものと思われます。

ただし、最近繰り返し申し上げておりますように、4月上中旬の相場は、投機筋だけのマーケットです。

今のボトムのテストをすると、ショートポジションが積み上がりやすく、そうなると反発もしやすくなる可能性が高いと思われますので、反発に注意する必要があります。

ドル/円、戻り売り

シドニーで、ドル/円は、仕掛けられて、下がりました。

ただ、まったく乗せられることもなく、買いが入り反発しました。

しかし、108.30前後で戻り売りが出ているように思われます。

基本的には、ドルベア(ドルに弱気)ということだと思います。

ドル安気味

シドニーでは、ドル安気味です。

ドル/円は下げ、EUR/USDは上げています。

EUR/JPYは、横ばいです。

日本時間午前5時23分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 107.93-02(108.05)
EUR/USD 1.1412-19(1.1400)
EUR/JPY 123.20-33(123.18)

2016/04/10

これからの展開は(2016/04/10)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、下落を続けています。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

4月5日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング93,014枚vsユーロショート151,501枚、ネットユーロショート53,437枚(前週 ショート63,811枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング98,130枚vs円ショート38,057枚、ネット円ロング60,073枚(前週 ロング54,387枚)です。

ユーロは、ネットショートがやや減少しています。

円は、ネットロングがやや増えています。

さて、今週ですが、本邦勢にとっては新たらしい年度が始まり、そして欧米勢にとっては新しい四半期が始まった4月1日からドル/円の売りが始まり、それから先週金曜までで6連続陰線となりました。

仕掛けてきたのは、そのアグレッシブな(積極的な)売り方から見て、米系ファンドと見て、まず間違いないと思います。

そして、彼らが行動に出るということは、相場に対してあるストーリー(筋書き)を持っているのだと思います。

そして、今回の彼らのストーリーは、アベノミクスへの失望だと見ています。

2012年10月、アベノミクスという政策が世に広まり出し、それに、米系ファンドに飛びついたわけです。

実は、当時、彼らは窮地に陥っていました。

彼らの実質的な下期のスタートである同年9月から、彼らは、EUR/USDを買いで攻めました。

しかし、全く上がらず、投げていました。

そんな折に出てきたのが、アベノミクスでした。

彼らは、それに乗り、日本株を買いまくり、ドル/円を買いまくりました。

日本株も、ドル/円も急騰し、ドル/円で言うなら、2012年10月から2013年5月までの間に25円もの上昇を見ました。

2012年のクリスマスの時は、あのクリスマスが大好きな連中が、休み返上で買い上げたほどで、いかに彼らは、アベノミクスに勝機ありと見たかがわかります。

そして、2014年10月末には、黒田バスーカ第2弾が出て、同年12月までに、ドル/円はさらに20円の上昇を見ました。

こうして押しも押されぬアベノミクスとなったわけです。

しかし、2015年に入ると、米系ファンドの買いに、一時高値を更新することはあっても、結局は横ばいとなり、それ以前に、GDPはマイナス、消費者物価指数の目標2%には遠く及ばず、アベノミクスが実績が伴っていない点で、実績主義のファンド筋のセンチメントは失望に変質していったものと思われます。

そして、2016年1月にはドル/円は下がりだし、1月29日の日銀のマイナス金利導入に一時急騰したものの、月を越して、2月になるとファンド勢は、日本株も含め腰を入れて売り出しました。

そして、その国・地域の政策やシステムに矛盾があると判断すると、徹底して売り込むことを信条とする米系ファンドは、4月に入り本格的に売ってきているのだと思います。

1987年に、米系ファンドの中でも著名なジョージ・ソロス氏が英ポンドが実質レートより過度に評価されているとしてポンドを売りまくって、BOE(英中銀)に挑みかかり、そして、BOEが敗退し、ポンドは6000ポイントの暴落を見たということがありました。

そうしたことが、日本円で決して起こらないとは、保証の限りではありません。

日本の政策・システムに矛盾が起きていないか、これが今の相場のストーリーではないかと思っています。

その観点から、私は、もちろん、調整的な買戻しもあるとは思いますが、ドル/円はまだ結構落ちるものと見ています。

EUR/USDについては、2014年以来、3500ポイント前後落ちており、ある意味売り過ぎの状態だと思います。

また、このユーロ安は、ECBのドラギ総裁のユーロ安政策の一環でもありました。

しかし、それにより、対ユーロ圏で、アメリカはかなりの貿易赤字となり、不満が溜まっていました。

こうした状況から、いったんユーロは反発するものと見ています。

EUR/JPYは、ダウン・チャネル(チャネルは水路の意。ある一定幅の帯の中で上げ下げしながら下げている形状です)は、続いています。

従って、下げたら戻しまた下げるというリズムを繰り返しながら、下がるのではないかと見ています。

ということは、EUR/JPYをドル/円とEUR/USDにばらして考えますと、ドル/円の下げの方が、EUR/USDの上げよりも速いものと思われます。

2016/04/09

明日の「これからの展開は」について

明日日曜の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。

 

結局、円高気味で越週

ニューヨークダウは、原油高を受け買いが先行しましたが、その後は利益確定売りが強まって上値が重くなり、前日比35.00ドル高の17,576.96ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、リスク回避が後退して上昇し、暫定値ながら前日比0.026%上げて1.715%で引けました。

原油価格は、目先の需給の引き締まりを見込んだ買いが強まり、前日比2.46ドル高の39.72ドルで引けました。

金価格は、ニューヨーク地区連銀のダドリー総裁が、追加利上げに慎重な姿勢を示したことから買われ、前日比6.3ドル高の1,243.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ダドリー・ニューヨーク地区連銀総裁が利上げに慎重な姿勢を示したことを受け、ドルは軟化しました。

ドル/円は、いったん108.91近辺まで上昇後下落に転じ、108.04近辺まで緩みました。

EUR/USDは、1.1352近辺に下落後反転し、1.1419近辺まで上昇した上で、1.1390-00近辺に落ち着きました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて、123.97近辺まで上昇後下落し123.09近辺まで下げました。

日足で見ますと、ドル/円もEUR/JPYも反発はあったものの終われば安値圏ということで、トレンドは下だということを再確認しました。

EUR/USDについては、高値圏からの調整下げを狙った売りがたびたび出ましたがしぶとく、タイミングが来れば上がるものと思われます。

S/L

ストップロスを略して、S/Lと表記するのが、ディーラーの間では、一般的です。

これまで、何度もストップロスに救われたことがあります。

一番、思い出深いのは、ニューヨークにいた頃のことで、USD/DEM(ドル/独マルク)でショートにしていました。

そして、ポジションを持ったまま、自宅へ車で帰宅しました。

その帰宅途中、携帯電話が鳴りました。

電話の相手は、東京のディーリングルームの若手でした。

なにかあったのかと尋ねると、ソ連のゴルバチョフ大統領が誘拐され、USD/DEMは、1,000ポイント急騰したということでした。

ところで、私のストップロスはと聞くと、指定されたストップロスのレベルでダン(Done、成立)していますということで、ホッと胸をなでおろしました。

ストップロスは、損失を限定するもので、なくてはならないものです。

もちろん、自分自身の相場観が実際の相場と異なったことによるストップロスの成立もありますが、例に上げたような、戦争、テロ、政変など不可抗力な事態の勃発から身を守る上ではなくてはならないものです。

そうした事態は、いつ何時起こるかわかりませんので、どんなに実勢値から離れていても、ストップロスはポジションを持っている限り、必ず入れておく習慣をつけることが大事です。

2016/04/08

体力温存が大事

今のドル/円は、昨日のニューヨーク以来ジリ上げ相場となっています。

つまり、売り上がってショートになっているように思われますので、上方向のリスクがあると思います。

このドル/円の下落相場は、まだ始まったばかりです。

だからこそ、週末越えのポジションのようなリスクはできるだけ負わずに、次のチャンスをじっくりと狙うべきかと思います。

介入と正面からぶつかるのは、結構な体力を消耗しますので、ここは利が乗れば、しっかり利食い、必要としない体力の消耗は避けるべきかと思います。

ドル/円、センチメントに変化?

ドル/円の1時間足を値動き分析で見てみますと、今まで左上から右下に対角線を描いて下げていたことから、マーケットが買い下がっていたことがわかります。

ところが、昨日のニューヨークタイム、日本時間午前零時に107.68近辺の安値をつけた後、まだそれほどの本数の1時間足ではありませんが、今度は、左下から右上に対角線を描く可能性が出てきています。

つまり、今度は、売り上がりが出始めているように思います。

それが意味するところは、マーケットのセンチメントが今までドルブル(ドルに強気)だったのが、今度はドルベア(ドルに弱気)になり、ドルを売り上がっているのだと思われます。

ドル/円、クロス円、ショート?

ドル/円、クロス円が、買いになっています。

たとえば、ドル/円で言えば、昨日の安値107.68近辺をつけた後、今度は、戻りを売り上がって、ショートになっている可能性があります。

これで、さらにもし上がると、さらに戻り売りが出て、マーケット全体のポジションがもっとショートになることも十分考えられます。

東京オープン前後から買いが強くなっているだけに、その可能性は高いように思います。

4月相場であることに注意が必要

ニューヨークダウは、ここのところ高値圏にいましたが、利益確定売りが強まり、前日比174.09ドル安の17,541.96ドルで引けました。

米国債10年物利回りは、逃避買い(利回り低下)が強まり、暫定値ながら前日比0.064%下げて1.691%で引けました。

原油価格は、需給が改善するとの期待感が後退し、前日比0.49ドル安の37.26ドルで引けました。

金価格は、米欧の株式相場が下落したため逃避的に買われ、前日比13.7ドル高の1,237.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、東京に引き続いてロンドンでもジリ安を続けた後、いったん108.02近辺まで下押しして下げ止まりました。

しかし、ニューヨークに入り再び売り込まれ、ロングのストップロスを巻き込んで107.67近辺まで下げました。

このニューヨークでの一段の下げによって投げが一巡したもようで、下げも一服し、小反発となりました。

EUR/USDは、ロンドンタイム、ドル/円の売りに連れて、1.4538近辺まで急上昇したものの、その後は、EUR/JPYの売りに巻き込まれて下げ、ニューヨークでは1.1337近辺まで下落した後、1.3520近辺に落ち着きました。

EUR/JPYは、ロンドンタイムからニューヨークにかけて売り込まれ、一時122.54近辺まで下げ、その後123.20近辺まで反発しました。

ドル/円は、日足ベースで、4月1日から5連続陰線となり、特に昨日の陰線が一番長くなっています。

マーケットは買い下がっていましたが、ロング筋にとっては想定外のスピードでの下げに恐怖を感じ、とうとう昨日、ロングの投げがしっかり出たものと思われます。

長めには、下落トレンドはまだ続くものと見ています。

ただし、4月の上中旬は、まだ、機関投資家や実需の新年度の方針が決まらず、マーケットは投機筋が中心なっていることは否めません。

つまり、今回の売りの主役だった米系ファンドにしても、投機筋の宿命である、売れば利食いか損切りのため買い戻さなければなりません。

したがって、利が乗れば利食いも早めに出るのではないかと見ています。

しかも、今日は週末前ですので、特に買い戻しは出やすいと思いますので、警戒が必要です。

また、良い売り場もいずれまたくるものと思います。

2016/04/07

ジリ安のメカニズム

ドル/円の1時間足を、値動き分析で分析してみましょう。

ほぼ、チャート左上から右下に向けて、対角線を描いて下げています。

これが、ジリ安の典型です。

ジリ安は、戻りがあっても限られ、基本的に右下に向けて下げていきます。

ジリ安がなにによって、起きているかと言えば、買い下がり(ロング)です。

介入は期待しても舐めてもダメ

過去、何度も当局の介入と対峙してきて思うことは、介入に期待し過ぎてもダメですし、舐めてもダメだということです。

期待し過ぎると、たとえば、ドル買い介入で言えば、介入と歩調を合わせてマーケット全体が買っても、それは、マーケットのポジションがロングになるだけで、実際、上がらなくなってしまい、むしろ、期待のロングが膨らめば、下げやすくなります。

一方、介入を舐めてかかって、ドル売りしても、そこへ介入が打ち込まれれば、マーケットはショートになり、買戻しが集中し、思わぬ損失を被ることになりかねません。

ですので、介入がどれぐらいの規模で、当局の腰の入れようはどれぐらいかなど、良く様子をうかがう必要があります。

(値動き分析の一種)

ドル/円、介入警戒からショートになかなかならず

東京オープン前から、介入を警戒してか、ドル/円の買いが出ましたが、むしろ重くなっています。

介入警戒のドル/円の買いは、単にマーケットのポジションをロングにさせ、新たな下落の原因になりがちです。

大きな反発を期待するには、マーケットがショートにならなければなりません。

しかし、介入を警戒している以上、なかなか現行水準でショートは膨らまないものと思います。

ドル/円、本気を感じるファンド勢の売り

ニューヨークダウは、原油高や、発表されたFOMC議事録要旨で、先行きの利上げペースが緩やかになるとの見方が改めて示されたことも下支えとなり、前日比112.73ドル高の17,716.05ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油高やニューヨークダウの上昇を受けて上げ、暫定値ながら前日比0.037%上げて1.757%で引けました。

原油価格は、発表された米週間在庫統計で原油在庫が予想外の大幅減少となったことで買い戻しが強まり、前日比1.86ドル高の37.75ドルで引けました。

金価格は、原油高やニューヨークダウの上昇で、逃避買いが後退し、前日比5.8ドル安の1,223.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ニューヨークオープン頃から、米系ファンドと思われる強烈な売りが出て、日本時間午後11時台には、110.00を割り込みました。

その後も、109.50にあったと思われるロングのストップロスをつけようとする動きが続き、とうとうストップロスがついて、一時109.31近辺まで下げました。

ストップロス執行後は、109.80前後に戻して落ち着きました。

EUR/USDは、ロンドンタイムには1.1326近辺まで下げていましたが、ニューヨークに入り一転して買いが強まり、一時1.1431近辺まで上昇、その後1.1400近辺まで緩みました。

EUR/JPYは、ドル/円の下落とEUR/USDの上昇に挟まれて、125円台前半を中心に乱高下となりました。

昨日は、米系ファンドらしいアグレッシブな(積極的な)売りトライに110.00が潰され、さらに109.50も潰されました。

いったん、109.50近辺のストップロスをつけたことや、やはりこれから始まる東京での介入の可能性もあることから、いったん買戻しにはなりました。

しかし、昨日の彼らの売りっぷりを見ている限り、109円台の前半を見たぐらいで満足するとは思えず、今後も下値のテストは続くものと思われます。

2016/04/06

水上紀行の為替相場予報のご案内(2016/04/06)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎月、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「主要通貨見通し」です。

基本的に、毎月第2水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 

https://www.triauto.jp/marketblog/2016/04/m6.html

ドル/円、なぜ売られない?

ドル/円は、東京オープン後、買いが強い状態が続いてきました。

しかし、なぜドル買いが強いのか、良くわかりません。

安倍首相が、「競争的な通貨安(政策)は避けなければならない」と上海G20での「通貨安競争の回避」を確認している以上、少なくとも目先介入は出来ないものと思われます。

もっと素直に、ドル/円を売っても良さそうなものなのにと、正直なところ思います。

当局との付き合い方

最初の当局からの警告は、トークアップ発言(当局者からの相場を持ち上げようとする発言)です。

今回のように、上海G20で、「通貨安競争の回避」が確認されていると、実弾での介入が国際的に容認されにくく、そんな中、日本株を下げたくないとしたら、当局としては、そんなにドル/円が円高になってもらいたくないわけで、こうした場合、トークアップ発言に頼るケースが増えるのが一般的です。

しかし、これも、あまり繰り返すとマーケットは反応しなくなってしまい、そうなると、為替介入ということになります。

為替介入は、通常の財務省が日銀に指示し、マーケットで公に実施するものもありますが、日本独特の覆面介入もあって、介入したことを介入した銀行に漏らさないように指示する場合もあります。

当局を警戒か

ドル/円、クロス円は、当局を気にしてか、円売りでのスタートでした。

しかし、すぐに円高方向に戻してきています。

気をつけなくてはならないのは、あまりにも当局を気にして円売りすると、円ショートが溜まってしまいます。

それがまた、円高に向かう原動力になりがちです。

首相発言に円高余地拡大か

ニューヨークダウは、欧州株や日本株が大幅安となったことを受けて売られ、前日比133.68ドル安の17,603.32ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、マーケットでは米利上げが年内1回になるのではとの憶測も出ていることから低下し、暫定値ながら前日比0.044%下げて1.718%で引けました。

原油価格は、米週間石油在庫統計の発表を翌日に控えて様子見気分が強まり、前日比0.19ドル高の35.89ドルで引けました。

金価格は、世界的な株安を受けリスク回避姿勢が強まって逃避的に買われ、前日比10.3ドル高の1,229.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、安倍首相は米紙のインタビューで「競争的な通貨安(政策)は避けなければならない」と語り、円が上昇した局面で日本政府・日銀が介入に動くとの思惑が後退したことから、一時110.00を割り込み109.95近辺まで下げました。その後は、いったん110.50近辺まで反発後、110.30台に落ち着きました。

EUR/USDは、いったん1.1335近辺まで下押しした後は、1.1401近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、125.20~80近辺での揉み合いでした。

2月末の上海G20で「通貨安競争の回避」が確認されましたが、まさに安倍首相はその点をこの円高局面で再確認した格好となっており、下攻めしやすくなったものと見ています。

ドル/円は、大幅安の可能性があります。

2016/04/05

ドル/円、ロングはむしろ増えたか

ドル/円は、いったん買い気になりました。

しかし、それほど、ショートにはなってはおらず、むしろ、レベル買い(※)をしてしまったように思われます。

(※)レベル買い:値頃感からの買い。あくまでも、買うには良いレベルと主観的に思って買うこと。

そうして買ってしまうと、それまで買い下がっていたのに加えて、また新たなロングが積み上がってしまいます

ドル/円、111.00ブレイク

ドル/円の1時間足を見てみますと、多少のデコボコはありますが、左上から右下に対角線を描いています。

これは、値動き分析的に言えば、マーケットは、買い下がってロングになっていることを示しています。

それは、戻りが限られていることからもわかります。

現在、ちょっと下げに勢いがついているのは、111.00割れのストップロスを狙ったショートメイクも、ここに至って出来てきていたためだと思われます。

ドル/円、攻め方が大事

円買いになっています。

ドル/円では、目先111.00がサポートです。

短期間に突っ込むと、ショートになって反発しやすくなります。

しかし、じっくりと攻めれば、下に抜けやすくなります。

ドル/円、110円台が視野に?

ニューヨークダウは、原油安もあり、利益確定売りが強まり、前週末比55.75ドル安の17,737.00ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、全体的には動意薄の中、小幅に低下し、暫定値ながら前週末比0.010%下げて1.760%で引けました。

原油価格は、世界的な供給過剰懸念で、一時35.59ドルまで下げ、前週末比1.09ドル安の35.70ドルで引けました。

金価格は、ローゼングレン・ボストン連銀総裁の「今年と来年に1回ずつ利上げとの見方について、悲観的過ぎる」との発言に、早期の利上げを警戒して売られ、前週末比4.2ドル安の1,219.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンではやや買い気だったもののニューヨークでは売りが強まり、一時111.06近辺まで下げましたが、111.00に至ることはできず、111.30近辺に反発しました。

EUR/USDは、ロンドンで、いったん1.1357近辺まで下げた後、ニューヨークでは、一時1.1410近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、ロンドンでは、一時127.11近辺まで反発したものの、ニューヨークに入り、売りが強まり126.42近辺まで下げましたが、その後は126.80近辺に値を戻しました。

ドル/円は、一進一退のドル安ですが、徐々に買いをこなしながらの、ゆっくりと下げており、下げ方としては健全だと思われます。

これから挑む110円台での攻防でも、急がずゆっくり攻めることが大事だと思います。

2016/04/04

マイナビニュースにコラム掲載(2016/04/04)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「「リスクの早期発見、早期回避」が身を助く」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。  http://news.mynavi.jp/column/mizukami/030/

 

ドル/円、マーケットはロングか?

ドル/円の1時間足を、値動き分析で見てみますと、ドル/円は、下がると反発も見られますが、また緩んできています。

それだけを見ると、もちろん売りで攻めているマーケット参加者もいるのでしょう。

しかし、それ以上に買い下がっているマーケット参加者のほうが多いように思われます。

先週金曜のニューヨークの午後からの値動きは、一時的に本日のシドニーで戻りはありましたが、結局ジリ安が続いており、つまり、マーケットは買い下がっているものと思われます。

ドル/円、静かに戻りを待つ勢力

ドル/円の先週金曜の相場の動きを見ていて感じたのは、戻りで売ろうとしている勢力の存在でした。

たぶんそれは、米系のファンドと思われますが、戻り売りに腰が入っていました。

4月に入り、彼らは新たにドル/円の売りで攻めてきていることを感じます。

やはり、彼らは、アベノミクスに対して厳しい評価を下しているものと思われます。

 

ドル/円、ショート?

ドル/円が、やや売り気になっています。

しかし、それほど、買い下がっているとも思えません。

新規にショートメイクでショートになって下がるには、余程材料がないと難しいように思います。

しかも、東京9時台という、東京・アジア勢の思い込みの強い時間帯であることも警戒が必要です。

全体的にやや買い気

シドニーでは、先週末に比べて、ドル/円もEUR/USDも、やや上がっています。

そのため、EUR/JPYも強めです。

【ご参考】
先週金曜のニューヨーククローズ
ドル/円 111.60
EUR/USD 1.1390
EUR/JPY 127.10

2016/04/03

これからの展開は(2016/04/03)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、再び下落しています。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

3月29日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング93,726枚vsユーロショート157,537枚、ネットユーロショート63,811枚(前週 ショート66,053枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング84,870枚vs円ショート30,483枚、ネット円ロング54,387枚(前週 ロング53,346枚)です。

ユーロも、円も、ほとんど変化はありません。

さて、今週ですが、まず最初に、先週末、為替相場の主役が、ドル/円からEUR/USDに交代する可能性があるとしましたが、現段階では、まだはっきりしません。

なぜなら、ドル/円も、EUR/USDもいずれもドル安方向に向かい始めていますが、どちらが主役というよりも、交互にドル安が進んでいると見た方が現実的なように、現在思うからです。

つまり、全体的にドル安が今後進行する可能性が高いと見るべきではないかと現在考えています。

もうひとつ、先週金曜の相場を見て再確認したのは、投機筋中心の4月上・中旬相場であるだけに、相場がかなりトリッキー(油断ならない)で、激しく上下動しますので、利が乗ればしっかり利食っていくことが大切だということです。

なぜ、投機筋中心の相場では、しっかり利食っていくことが必要かと言えば、生保など機関投資家や実需の新年度の方針が決まって動き出すのが、4月20日前後からだということで、それまでは投機筋同士の足の引っ張り合い相場になりがちで、そのため相場が乱高下しやすくなるからです。

まさに、先週金曜の米雇用統計後の相場はそんな流れだったため、やはり今年の4月も例年と変わらないと思ったわけです。

尚、先週金曜のドル/円もそうでしたが、米系ファンドと思われる売り手がしっかり戻りで売ってきていることです。

この腰の入った売りは、目先のターゲットを狙っているというよりも、もっと長期をにらんだ売りだと思われます。

今、米系ファンドが考えていることは、アベノミクスへのこれまでの期待が、実際には成果を上がっていないことへの失望に変わってきているということです。

ここに来て、外人の日本株の売り越しが過去最大になっているのと同様に、ドル/円でも、売り志向が強まっているものと思われ、それだけに、先週金曜の米雇用統計後、乱高下の末に安値引けとなったのも、米系ファンドが大きな役割を果たしているものと思われます。

つまり、米系ファンドが日本の政策、つまりアベノミクスに矛盾を感じ突いてこようとしているものと思われ、しかも彼らの狙うターゲットは半端なものではないでしょうから、それだけに警戒が必要です。

EUR/USDについては、今までの売られ過ぎの反発上昇だと思います。

ただし、週足や月足では、複数の移動平均線がまだ鋭角的に下りて来ており、これらをこなしつつ上昇するには、それなりに時間はかかるものと思われます。

EUR/JPYについては、ダウン・チャネル(下向きの帯状のトレンド相場)の中で、上下しながら下げて来ており、このサイクルはまだ続くものと見ています。

言い換えれば、ドル/円とEUR/USDは、交互にドル安方向に向かうものと思われますが、EUR/JPYの上下しながらの下げが継続するのであれば、ドル/円の下落の方がEUR/USDの上昇(ドル安)よりも速くなるのではないかと、現在考えています。

2016/04/02

油断ならない4月相場がスタート

ニューヨークダウは、発表された3月の米雇用統計のうち、失業率は5.0%(予想4.9%)だったものの、非農業部門雇用者数は21.5万件(予想20.5万件)となったほか、同月のISM製造業景気指数は51.8(予想50.7)となるなど、大方堅調な結果となり、米景気に対する警戒感が後退して反発し、前日比107.66ドル高の17,792.75ドルとなり、2015年12月4日以来、約4カ月ぶりの高値をつけ取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米雇用統計やISM製造業景気指数などを受け上下動したものの前日付近に落ち着き、暫定値ながら前日比0.005%上げて1.774%で引けました。

原油価格は、サウジアラビアのムハンマド副皇太子が、イランを含む他の主要産油国が同調しないかぎり、増産凍結は行わない表明したことが嫌気され、前日比1.55ドル安の36.79ドルで引けました。

金価格は、発表された米雇用統計が好調な内容だったことや原油価格が大幅安となったことから売りが優勢となり、前日比12.1ドル安の1223.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、米雇用統計やISM製造業景気指数の発表を受け、かなりトリッキーな(油断ならない)上下動となりましたが、ドル/円は結局111.55近辺まで下落、EUR/USD1.1390近辺で落ち着きました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて動き、127.05近辺まで下げて引けました。

特にEUR/USDは、雇用統計を控えて、フライング気味に過度に買われたことから、発表後乱高下となった一方、ドル/円も上下動はしたものの最終的には下げて方向性はありました。

しかし、EUR/USDにしても、ポジションが調整されれば再び上値を試すものと思われます。

ただし、4月初旬から中旬の相場は、昨日がそうだったように、投機筋中心の相場だけに、かなり荒っぽい相場になりがちですので、十分な警戒が必要です。

Candle Stick  

相場の世界で、Candle Stick(キャンドル スティック)と言えば、ロウソク足のことです。

そして、ロウソク足は、日本発の分析手法であることは、ご存知のことと思います。

ニューヨークなどでは、バーチャートもよく使われてはいますが、ロウソク足から得られる情報に比べれば、限られています。

ロウソク足は、上ヒゲ、実体、下ヒゲからなります。

まず、実体部分とは、寄り付きと引け値を結んだロウソクの本体部分で、寄り付きから引けに掛けて相場が上昇すれば陽線と呼ばれ、一般的に白あるいは明るい色で表示されます。

また、寄り付きから引けに掛けて相場が下落すれば陰線と呼ばれ、一般的に黒あるいは濃い色で表示されます。

上ヒゲは高値からロウソク本体までを結んだものであり、下ヒゲは安値からロウソク本体までを結んだものです。

こうしてできたロウソク足から、一目で相場が上がったのか下がったのかがわかり、しかも相場の勢いを知ることができます。

また、複数のロウソク足のパターンによって、その後の相場展開を読みとることができます。

このことは、日本証券新聞社の「酒田五法は風林火山」で、詳しくかつわかりやすく解説していますので、お勧めします。

2016/04/01

4月の初日だけに警戒必要

月が替わり、季節も春になり、そんな初日に米雇用統計ですから、良いスタートを切りたいところですが、この「さあ、やるぞ!」と気持ちも新たにすることは、トレーディングでは、結構落とし穴になることが多く、注意が必要です。

気をつけておくべき点は、気持ちも新たにするタイミングは、結構、皆同じだということです。

つまり、新年、新年度、月の初めなどの節目に、気分も新たにすることが多く、また、相場で言えば、気分も新たに持つ方向も、大方の参加者が同じで、短期間にポジションが一方向に偏ることは多いと言えます。

それだけに、マーケットのポジション状況を読む必要があります。

ドル安相場進行か

イエレンFRB議長が、今週初利上げを慎重に進める姿勢を示したこともあり、今日の米雇用統計が、余程強くなければ、発表後の相場は、ドル売りになるものと見ています。

むしろ、フライング気味で、ドル売りが雇用統計の発表より先行するかもしれないとも見ています。

尚、主役通貨がドル/円からEUR/USDに代わり、EUR/USDの買いトライ(ドル安)が先行するのではないかと見ています。

ただし、ドル/円も基本的に下落トレンドに再度入ろうとしていますので、基本的には全体的なドル安相場になるものと見ています。

ドル/円、下げ気味

日銀短観が、大企業製造業が6と予想の8を下回り、日経平均が下げたことから、ドル/円も売られています。

上値が、ここのところ、徐々に重くなっており、下げやすくなっているように思われます。

EUR/USDも反発気味です。

いずれにしても、今日の米雇用統計次第です。

主役通貨の交代の可能性

ニューヨークダウは、FRBの緩和的金融政策が相場を支えたものの、利益確定売りにも押され、結局前日比31.57ドル安の17,685.09ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、先日のイエレンFRB議長が利上げを慎重に進める姿勢を示したことから、利上げ期待が抑えられるという見方が強まり、暫定値ながら前日比0.054%下げて1.769%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの上昇を受け買い気強まり、前日比0.02ドル高の38.34ドルで引けました。

金価格は、翌日に米雇用統計を控えて、緩和期待の買いも出たものの、ポジション調整の売りも入り、前日比7.00ドル高の1235.60ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、112.08近辺まで売られるも、ショートカバーに112.60近辺まで反発しました。

EUR/USDは上昇を続け、一時1.1411近辺まで上げました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて上げ、一時128.15近辺をつけました。

EUR/USDの上昇が目立つ一方、ドル/円はもたついた感があります。

為替相場の主役が、ドル/円からEUR/USDに交代する可能性があります。

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