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2016/05/31

思惑交錯高値圏

先週金曜のニューヨークから始まったドル/円の上昇は、昨日の午後4時頃いったんファイナルラリー(最後の急上昇)を見ました。

つまり、売り上がりの相場で、相場は上げているのに一向にショートが解消しなかったのが、最後の押し上げ(ファンナルラリー)でショート筋がギブアップし、マーケット全体のポジションもほぼスクエア(ノーポジ)になりました。

こうなると、相場は本来ポジションの偏りをなくなり動かなくなるものです。

しかし、値頃感(レべル感)からそろそろ売っても良いだろうということで、今朝売り込まれましたが、ほぼスクエアのところで売ったため再びマーケットはショートになり、思うように下がらず、その後反発となったわけです。

値動き分析でマーケットのポジションを把握

先週金曜からのドル/円のジリ高の動きは、値動き分析を知っていれば、少なくとも売り上がらないだろうと思う相場だったと思います。

金曜のイエレンFRB議長の早期利上げ示唆による上昇は、1時間足で見てみますと、それまでに既にできていたショートに加え、上昇途中での売り上がりが、さらにマーケットをショートにさせたものと思われます。

その後も下がらないため、あきらめて買戻しとなったことによりさらに上昇することになりました。

このように、マーケットのポジションがどのようになっているかを値動きから推理することによって、リスクを回避し、むしろ収益チャンスにつなげることができますので、テクニカルやファンダメンタルズだけでなく、値動き分析も併用して相場を見てみることをお勧めします。

ドル/円、新規の売りか?

ドル/円が下げています。

新しいフロー(資金の流れ)ができたのか、単に改めて売りで攻めているのか、今の段階ではまだわかりません。

ただし、昨日ロンドンもニューヨークもいなかったのに新しいフローが出来るのは考えにくく、個人的には、新規の売りトライではないかと見ています。

110.70近辺が割り切れないと、結局は上に戻すのではないかと見ています。

今日の東京でも横ばいか?

昨日は、ロンドンは休場でした。

また、ニューヨークも、株・債券市場が休場となり、全体的にも実質的に休場となりました。

為替相場では、前週金曜、イエレンFRB議長が早期利上げ示唆したことに加えて、週末、安倍首相が消費税増税を2年半延期する意向を固めたこともあり、東京タイムを通して、ドル/円・クロス円は、ジリ高となりました。

そして、東京市場クローズ間際となる午後4時ごろにピークをつけ、その後は横ばいとなりました。

この一連の動きは、マーケットが売り上がったため、ショートが切れず、上昇を続けた後、市場終了間際に買い戻しが集中したことを示しています。

そして、その後は、ロンドン・ニューヨークが休場だったこともありますが、ポジションが軽くなったため横ばい推移となりました。

この分で、行きますと、少なくとも今日の東京タイムは、横ばい推移が続くものと思われます。

2016/05/30

マイナビニュースにコラム掲載(2016/05/30)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「失敗か? アベノミクス - 注視する米系ファンド」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/038/

ドル/円、ショートまだ切れず?

ドル/円は、1時間足で、段階を踏みながらも、依然として、高値を更新しているということは、まだ、マーケットはショートだということだと思われます。

さらに日足で見てみますと4月28日、29日の2日間で、111円台から106円台まで急落した後、徐々にではあるものの、下値を切り上げてきたことからも、ジリ高の過程でかなり売り上がってショートになってしまったもようです。

それが、先週末のイエレンFRB議長の早期利上げ示唆により、マーケット参加者に買戻しの決断をさせ、今朝、買戻しが集中したものと思われます。

そして、現状はといえば、依然高止まりしていて、まだ買戻しが一巡していないことを示しています。

ドル/円、高止まりは続くか

ドル/円の1時間足は、シドニータイムから上げた後も、高止まりとなっています。

先週金曜のイエレンFRB議長の早期利上げ示唆を受けて、ショート筋が買戻したものと思われます。

これにより、マーケットのポジションは、ほぼスクエア(ノーポジ)か一部はロングも出来てきていると思います。

こうなると、高止まりが長期化するのが一般的ですが、今日に場合、しかも、ロンドン、ニューヨークがいませんので、より一層長期化するものと思われます。

ドル高基調

ドル高です。

イエレンFRB議長の早期利上げ示唆が先週金曜に出ただけに、定石を踏んだ動きと言えます。

また、安倍首相の消費税増税2年半延期意向も、株は好感して買いですから、ドル/円が上がるのも頷けます。

ただ問題は、ロンドン休場、ニューヨークも実質休場の中、買えばマーケットはロングになるものと思われます。

円安気味

シドニーでは、円安気味です。

本日は、ロンドン休場、ニューヨークも株・債券市場は休場です。

日本時間午前6時4分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 110.40-46(110.25)
EUR/USD 1.1110-15(1.1115)
EUR/JPY 122.68-75(122.54)

2016/05/29

これからの展開は(2016/05/29)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、週足では反発気味が続いていますが、日足では高止まり気味になっています。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月24日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング93,955枚vsユーロショート131,850枚、ネットユーロショート37,895枚(前週 ショート22,587枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング54,792枚vs円ショート32,733枚、ネット円ロング22,059枚(前週 ロング58,919枚)です。

ユーロのネットショートは、やや増えています。

円ネットロングは、3万枚以上減っています。

さて、今週ですが、先週末、イエレン米FRB議長の早期利上げ発言を受け、一時ドル/円は110.45まで上昇、EUR/USDは1.1111まで下落(ドル高)しました。

しかし、28日(土)に新たなニュースが飛び込んできました。

安倍総理大臣は、28日夜、麻生副総理兼財務大臣、自民党の谷垣幹事長らに、来年4月の消費税率の引き上げについて、2019年10月に2年半、再延期する考えを伝えました。

これに対し、麻生副総理らは慎重な姿勢を示したことから、安倍総理大臣は、政府与党内の意見集約を図るため引き続き調整を続けることにしました。

このニュースを受け週越え後の明日のシドニーが、どのように始まるかですが、まず、反応するとすれば、通貨ペアで言えばドル/円になると思います。

それでは、上げか下げかですが、そもそも、この消費税率引き上げの再延期を、アベノミクスの失敗とマーケットは捉えるのかどうかによると思います。

ただし、先週末が、ドル高円安傾向で終わっていること、日経平均もとりあえずは買いで始まる可能性もありますので、個人的には最初の反応はドル買い円売りではないかと見ています。

しかし、ドル/円の上値もかなり重そうですので、買いで飛びつくと、極短期間でマーケットのポジションはロングになって反落することになるものと見ています。

あと、気になるのは、今年になってドル売りに回っている米系ファンド筋の反応です。

今年の2月に米系ファンド筋は、アベノミクス失敗で大きく売りに回っていたもようですので、ファンド筋は、改めて、今回の再度の消費税率引き上げ延期を、アベノミクスという政策の失敗と捉えドル売り円買いで突いてくる可能性は高いと思います。

ただし、ドル/円は、5月18日以来、レンジ相場に突入していますので、下げも中途半端になる可能性があります。

つまり、このニュースに対するドル買い円売りは短命ではあるけれど、しかしレンジ相場も抜け出せないという相場になるのではないかと思います。

また、今週は、週末に米雇用統計の発表が控えていますので、尚更レンジ相場は続くのではないかと見ています。

尚、EUR/USDは、2日(木)にECB理事会がありますが、もうひとつ気に掛けておいた方が良いことがあります。

それは、6月末の欧米勢の中間決算です。

例年、この中間決算に向けて、年初来できてきたポジションの手仕舞いが6月1日前後から始まります。

これは、欧米の中間決算ですので、欧米勢がポジションとして保有するEUR/USDの手仕舞い(反対取引)が中心となる傾向があります。

しかも、たとえば、ユーロ危機とかを材料に年初来大々的に売ってきて、相場の反転など予想だにしない相場でも、この事務的な手仕舞いによって、いとも簡単に相場が反転してしまったことは結構あります。

確かに、今年はこれまで、EUR/USDは動意薄で、シカゴIMMポジションを見ても、ポジションは極めて少ないことから、欧米の中間決算の相場への影響は極めて限られる可能性はあります。

しかし、年初来のEUR/USDの推移を見てみますと、5月初頭までジリ高傾向になっていたことを考えれば、6月末に向けては、手仕舞いの売りが多少なりとも出て、ユーロ安になる可能性はあるものと見ています。

尚、5月初旬から反落しているのは、すでにロングの手仕舞いが始まっていると捉えるべきかもしれません。

そして、レンジ相場が当面続く可能性のあるドル/円と欧米の中間決算に向けて多少なりとも売られる可能性のあるEUR/USDの合成でできているEUR/JPYは下がる可能性が高いと見ています。

EUR/JPYは、単体で見る限り、長期的には、かなり下値リスクがあるように考えています。

2016/05/28

イエレン発言を受けドル高

ニューヨークダウは、イエレン米FRB議長が、米経済動向次第で「数カ月内に利上げが適切となる可能性がある」と述べたことを受け一時下げる場面もありましたが、アジアや欧州での株高を受け反発し、前日比44.93ドル高の17,873.22ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、イエレン発言で上昇し、暫定値ながら前日比0.023%上げて1.851%で引けました。

原油価格は、30日がメモリアル・デーの祝日で3連休となることもあって利益確定売りが先行し、前日比0.15ドル安の49.33ドルで引けました。

金価格は、イエレン米FRB議長の発言を受け売られ、前日比6.0ドル安の1,216.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、イエレン米FRB議長の早期利上げ発言を受け、ドル/円は110.45近辺まで上昇、EUR/USDは1.1110近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、まず、EUR/USDの下落に連れ、その後はドル/円の上昇に連れ、結局、往って来いでした。

ドル/円は、イエレン発言という強いドル買い材料が出ながらも、レンジブレイクは難しく、引き続きレンジ相場の可能性があります。

一方、EUR/USについては、5月3日以来の下落は続いており、来週もさらに下げるものと思われます。

EUR/JPYも、下落方向と見ています。

敢えて高値を買う、安値を売る

特に、ニューヨークでは、高値を買っていかなければ、上げに乗れませんし、安値を売って行かなければ、下げに乗れません。

この点は、東京とは、かなり違うところで、東京では、相場が高くなって海外から戻ってくれば売り、安くなって帰ってくれば買いになります。

ニューヨークと東京の違いは、ニューヨークは、実需はほとんどない上に、順張りが好まれるため、上がればさらに買いますし、下がればさらに売ります。

一方、東京は、基本的に実需のマーケットですので、上がって戻ってくれば輸出企業が売ってきますし、下がって戻ってくれば輸入企業が買ってきます。

したがって、東京は逆張り的な動きになるのが一般的です。

特に、月曜のオセアニアマーケットで、前週のニューヨーククローズとの間で、ギャップ(窓)が開いてしまうと、窓埋めをしようとするのは、典型的な東京の逆張りの動きです。

しかし、東京でも、時として、順張り的な動きになることがあり、その時は、結構大相場になることが多いと言えます。

その場合は、敢えて高値を買う、安値を売るという姿勢でいないと相場に乗り遅れてしまいます。

基本的に、順張り相場はトレンド相場の時、逆張り相場はレンジ相場の時になる傾向がありますので、今の相場がどちらになっているかを、判断できるようになることが大切です。

2016/05/27

世のはやりすたれを見抜く目

ドル/円の買いも(円安)、EUR/USDの買い(ドル安)、EUR/JPYの買い(円安)と、大雑把に言えば、リスクオン(リスクが回避された)のパターンになっています。

今では、ただ、そういうパターンになったというだけのことです。

しかし、リーマンショックの直後では、リスクオン・リスクオフ(リスクに遭遇)については、かなり神経過敏に相場も反応していましたが、ひとたび山を越してしまえば、ほぼすたれてしまいました。

現時点のマーケットの用語にもいずれ死語になると思われている言葉があるもので、どの言葉が残っていくものか、言い換えれば普遍的であるかは、見極める必要があります。

レンジ相場はピンボケ相場

ドル/円は、短期的には、ドルベア(ドルに弱気)になっているものと思われますので、ロンドン参戦時、あるいは、それ以前に、ショートカバー(買戻し)の場面があるのではないかと思っています。

レンジ相場とは、相場のテーマがあるようでいて、ピンボケの相場だと思っています。

その典型は、相場が既にステール(古い)になっている場合です。

こうなると、ピンボケとも、的外れとも言えて、話題になったニュースなり、イベントなりを、真に受けて反応すると、まさにババを掴まされてしまいます。

東京朝9時台

今日は、昨日ドルの上値が重たかったので、ドル売りからスタートのようです。

ただし、それほどドルロングでもないように思われますので、ドルは下げきれないものと見ています。

こうしたマーケットのポジション状況を読むには、値動き分析が適しています。

また、今、ちょっかいを出したのが、東京午前9時台だということも、後で相場が反転しやすい要因だと思われます。

続くか、レンジ相場

ニューヨークダウは、原油高を好感して上昇したものの、原油の上げが一服しことや、米利上げが早まることを警戒し利益確定売りが強まり、前日比23.22ドル安の17,828.29ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、株や原油の上げが一服したことから下げ、暫定値ながら前日比0.038%低下し1.828%で引けました。

原油価格は、一時50.21ドルと2015年10月9日以来およそ7カ月半ぶりの高値をつけた後は、利益確定売りが強まり、前日比0.08ドル安の49.48ドルで引けました。

金価格は、米利上げ期待や景気の先行きへの楽観的な見方も出て、持ち高調整の動きに7日続落となり、前日比3.4ドル安の1,220.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンで一時110.21近辺まで上げたものの、ニューヨークに入ると、反落となり、結局109.70近辺に落ち着きました。

EUR/USDは、上昇傾向で、一時1.1217近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、いったん下げましたが、再び買い気となっています。

ドル/円、クロス円の方向感が、全体的にはっきりしません。

当面レンジ相場が続くものと思われます。

2016/05/26

レンジ相場の原因は精神論

私は、レンジ相場の原因は、精神論だと常々思っています。

どういうことかと申しますと、たとえば、米雇用統計の発表結果によって、これは買いだ、あるいは売りだと飛びついて、それでも、その日一日は、マーケットに勢いがあって、マーケットの思惑通りに動いた(精神論)としても、その発表結果に対して、投資家筋などによって、実際に資金の一方向へのフロー(資金の流れ)ができなければ、買い過ぎれば、ロングになって下がりますし、売り過ぎれば、ショートになって上がります。

昨日から今日に掛けての相場では、確かに、米利上げ観測というドル/円の買いの材料が出ていましたが、それでは、本当に投資家が買ったかと言えば、まだ、利上げ観測に確たるものがない以上投資家筋は買わず、投機筋が買い過ぎたために、今朝の段階でロング筋が投げています。

そして、今度は下げたところでは、やっぱり売りだとばかりに売れば、ショートになって下がらなくなってしまいます。

気になるEUR/JPY

このところ、ドル買い相場になってきていたのに、EUR/JPYを見る限りでは、順調に上値を切り下げてきています。

これは、まず、ドル/円が下落したことによって円高になり、その後円安に戻りかけると、今度は、上値を試していたEUR/USDが反落してユーロ安になったためです。

つまり、ドル/円とEUR/USDが効率よく交互に下げていることから、EUR/JPYが下げているわけです。

EUR/JPYを、月足で見てみますと、ラウンディングトップを形成し、このままでいくと、ネックラインである120円近辺を割り込む可能性が高いものと思われます。

円買いでスタート

ドル/円、クロス円の売りで、東京はオープンしました。

しかし、下押しの強さは、それほどでもありません。

東京9時台に売りすぎると、後の反動の買いの方が怖いと思います。

EUR/USDが、買いになってきています。

引き続きレンジか

ニューヨークダウは、世界的な株高や原油高を受けて買われ、前日比145.46ドル高の17,851.51ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、利上げ期待に株高、原油高が加わって上昇し、暫定値ながら前日比0.007%上げて1.870%で引けました。

原油価格は、需給改善を期待した買いが続き、前日比0.94ドル高の49.56ドルで引けました。

金価格は、早期の米利上げ観測や、EUR/USDが強含んだことから逃避買いが後退し、前日比5.4ドル安の1223.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、上値を試し、一時110.45近辺まで上昇するも、その後110円割れまで反落となりました。

EUR/USDは、ジリ高になり、一時1.1167まで上げました。

EUR/JPYは、ドル/円、EUR/JPYそれぞれの上昇に連れて、上げました。

明確な方向性はなく、レンジ相場が続くものと見ています。

2016/05/25

結局、レンジ相場?

極短期間で、ドル/円、クロス円に対するセンチメントはブルになったようで、反落となりました。

これから言えることは、今のマーケットに参加しているのが、おそらく投機筋ばかりだということだと思います。

もしも、機関投資家や実需も現状レベル付近で参加しているのであれば、それは円買いサイドだけだろうと思われます。

レンジ相場が、少なくともドル/円相場では目先続くものと思われます。

ドル高の言い訳は?

6月の米利上げが、またマーケットの一大関心事になったようです。

逆に言えば、米国のドル安政策というテーマで最近来ましたが、どうも素直にドル安にはならなくなったところに、利上げ説が出て、偏っていたドル売りポジションを手仕舞う口実ができたようです。

しかし、個人的には、米利上げ説にしても、ある程度ドル買いポジションが溜まれば、またしても、手仕舞いの口実のためのドル売りがでることになるのではないかと見ています。

尚、こうしてドル高方向に行きながらも、EUR/JPYは上げ下げを繰り返しながら、円高基調を保っていることで、EUR/JPYの反発はやはり限界があると見ています。

ポジション調整優先か

ドル/円は、110.00前後で、戻り売りを、ニューヨークタイムからかなりやったようで、結構ショートになっているように思われます。

EUR/USDは、1.1150から下で、買い下がってしまったようで、かなり重そうです。

ポジションのアンワインディング(手仕舞)をしない限り、今の流れは変わらないと思います。

ドル/円は流動性の高い、東京オープン直後にショートカバー(買い戻し)が集中する可能性があります。

好調な米経済指標に利上げ期待高まるか?

ニューヨークダウは、発表された4月の米新築住宅販売件数が61.9万件と予想の52.3万件を大きく上回ったことから、米景気の回復期待が強まり、前日比213.12ドル高の17,706.05ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された好調な米新築住宅販売件数を受けて上げ、暫定値ながら前日比0.028%上げて1.863%で引けました。

原油価格は、ナイジェリアの政情不安などを背景に、目先は原油需給が逼迫するとの観測が強まり、前日比0.54ドル高の48.62ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比22.3ドル安の1,229.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンタイムからドル高が続き、ニューヨークに入ると、ドル/円は一時110.13近辺まで上昇、EUR/USDは1.1132近辺まで下落となりました。

EUR/JPYは、ドル中心の相場であったことから、122円半ばを中心に横ばいとなりました。

米国の利上げにマーケットの関心が移っており、当面ドル高地合いが続く可能性があると思われます。

2016/05/24

EUR/USDに、動き?

EUR/USDは、先週の19日(木)より、5営業日も日足が収束しており、そろそろ上か下へ下がるのではないかと見ています。

実は、昨日の1時間足の値動きが非常に気になりました。

23日正午に1.1243の高値をつけ、その後いったん1.1188まで下落、しかし、その後1.1220近辺まで反発と、かなり荒っぽい動きとなっており、そろそろ動きたがっているものと思われます。

つまり、日足で見れば、非常に単調な横ばいをしていながら、1時間足で見るとかなり活発な動きをしており、やはり、動きがでるものと見ています。

下がるか、ドル/円

昨日、今日のドル/円は動く可能性が高いと見ました。

今回の場合、昨日でも結構動いてしまっているのですが、それでも、引き続き今日も下げるのではないかと見ています。

日足では、109.30近辺に10日移動平均線、109.00近辺に25日移動平均線がサポートになっています。

特に、109.00が切れると、大きく下げるものと見ています。

ドル安気味

ドル/円は、東京オープンと同時に、売り気になりました。

しかし、下値も堅そうです。

EUR/USDは、ニューヨークから上昇(ドル売り)に転換しているのも興味深いものがあります。

やはり、今のトレンドは、ドル安ではないかと思います。

ドル/円、続落の可能性

ニューヨークダウは、マイクロソフトや通信大手のベライゾン・コミュニケーションズの下げに売られ、前週末比8.01ドル安の17,492.93ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、全体的には様子見気分が強くやや低下し、暫定値ながら前週末比0.003%下げて1.835%で引けました。

原油価格は、イランの輸出増観測から需給引き締まり見通しが後退し、前週末比0.33ドル安の48.08ドルで引けました。

金価格は、FRBの早期の利上げ観測から売られ、前週末比1.4ドル安の1,251.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、発表された日本の4月の貿易黒字が8,235億円と予想の5,400億円を上回ったことや、前週末に仙台市で開かれたG7財務相・中央銀行総裁会議で為替をめぐる日米の認識の溝が埋まらなかったこともあり、円高傾向が続き、一時109.07近辺まで下げました。

EUR/USDは、一時1.11まで下げましたが、そこから反転し、1.1230近辺まで上げました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて下げ、一時122.35近辺を付けました。

2016/05/23

マイナビニュースにコラム掲載(2016/05/23)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「相場の基本を知って、収益チャンスを拡大! トレンド相場とレンジ相場」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/037/

ロンドンの出方は?

午前中、結構、東京・アジア勢は、ドル/円の下方向、EUR/USDの上方向を試しました。

しかし、ドル/円は下げ止まり、EUR/USDは上げ止まっており、これから参入するロンドン勢にとっては、東京・アジア勢は、ドル/円でショートポジション、EUR/USDでロングポジションと見るものと思われます。

そして、実際にも、ロンドン勢は、ドル/円を買い、EUR/USDを売ってくるものと見ています。

このトライをやってこそ、正しくあるべき方向性が見出せるものと思われます。

ドル/円相場は明日動く?

もしかすると、今日のドル/円は、上下にバタバタするけれど、明確な方向性はでないかもしれません。

動き出すタイミングが1日早いのではないかと見ています。

従って、今日までは、逆張りがワークする可能性があります。

しかし、明日は、逆張りはやめた方が、良いと見ています。

ドル/円、買いすぎか?

ドル/円は、先週末、さすがに買いすぎたと見えて、じりじりと下げています。

109.70近辺が節目と思われます。

切れると、下げやすくなるものと見ています。

注目です。

小動き

シドニーでは、前週末比、あまり変わっていません。

EUR/JPYが、やや重くなっています。

日本時間午前5時34分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 110.07-18(110.14)
EUR/USD 1.1209-23(1.1223)
EUR/JPY 122.46-52(123.61)

2016/05/21

これからの展開は(2016/05/21)

(日曜に、どうしてもはずせない用事がありまして、申し訳ありませんが、本日土曜日に掲載します)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、反発が続いています。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月17日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング101,723枚vsユーロショート124,310枚、ネットユーロショート22,587枚(前週 ショート21,872枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング86,165枚vs円ショート27,246枚、ネット円ロング58,919枚(前週 ロング59,097枚)です。

ユーロも円も、ほとんど変わらずです。

さて、今週ですが、先週16日に、原油価格が大幅上昇となったことや、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが1~3月期にアップル株を新たに取得していたことが明らかになるとドル/円が上昇しました。

さらに、19日に公表されたFOMC議事要旨で、6月のFOMCでの利上げ観測が強まり、さらにドル高となりました。

週末には、一時110.59まで上昇しました。

先週初めに気になっていたのが、本邦勢のセンチメントがドルベア(ドルに弱気)になっていたことでした。

従来ですと、下がっていれば、買い下がりとなり、ポジション的にもドルロングになるところですが、ここに来て。ドルの先安感が強まっていたことから、急速にショートのポジションが膨らんでいたものと思われます。

そのため、買戻しにつぐ買戻しとなったものと思われます。

ただし、従来の下がれば買い下がり、上がれば売り上がりから、本邦勢のトレードスタイルにバラエティーが出てきたことは、大いに評価する価値があると思います。

つまり、機動的に売りでも買いでも入れるようになってきていることは、多くのマーケット参加者のトレードスタンスがアグレッシブ(積極的に)なって、FXというツールをより有効に活用することができるようになるものと思われます。

さて、ドル/円の日足を見てみますと、目先高値圏を維持していますが、これで上げ切れなくなると
反落も大きくなるものと思います。

ただし、今回の上昇の理由には、6月のFOMCでの利上げ観測という説得力の理由があるため、我慢するだけ我慢するものと思います。

しかし、個人的には、上がりにくいと見ています。

なぜなら、たとえ米国が利上げをしても、今のような日米金利差が多少しかない時に、すでに国内の運用難から米国に流出した資金がありますが、それ自体、すでにリスクを負っている以上、為替リスクをさらに負ってまでして、大量の資金が円からドルにさらに移るかは疑問だからです。

従い、ショートポジションの調整が終わり、さらにロングポジションできてくれば、ふたたびドル/円は下落するものと見ています。

EUR/USDは、反落してきています。

このところ堅調に推移していたため、ロングになったものと思われます。

しかし、1.1150近辺も結構堅いものと思われます。

EUR/JPYの日足は、三角保ち合いになってきています。

しかし、同時に、ダウン・チャネル(下向きの帯の中を上げ下げしながら下げること。チャネルは、水路の意)が続いており、さらに下落するものと見ています。

ということは、ドル/円の下げが復活し、EUR/USDは下げ渋るというパターンを踏襲するのではないかと見ています。

いずれにしても、EUR/JPYの動きがキーポイントになるものと思われ注目です。

米早期の利上げ観測は、テーマとして長続きするのか

ニューヨークダウは、世界的な株高の流れを受け、ニューヨークダウも買い戻し優勢となり、前日比65.54ドル高の17,500.94ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、強めに始まったものの、結局往って来いになり、暫定値ながら前日比0.010下げて1.838%で引けました。

原油価格は、早期の米利上げ観測を背景としたドルの先高観が根強く売り優勢となり、前日比0.41ドル安の47.75ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウが堅調に推移したことや、発表された4月の米中古住宅販売件数が545万件と予想の540万件を上回ったことから逃避買いが後退し、前日比1.9ドル安の1,252.9ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、110.59近辺まで上昇を続けましたが、さすがに買い過ぎ、110.05近辺まで反落しました。

EUR/USDは、横ばい推移でした。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて、124.05近辺まで上昇後、123.45近辺まで反落しました。

ドル/円は、早期の米利上げ観測がマーケットセンチメントをドル高志向に傾けてしまったことで、小反落となりました。

ただし、まだ利上げ観測は続くものと思われ、本格的な反落には時間がかかる可能性があります。

トレーディングは、心技体

トレーディングを長年やってきますと、本当に、「トレーディングは、心技体」(「心」=精神力、「技」=技術、「体」=体力の三位一体)だなと思います。

大相場師、故是川銀蔵翁の「相場の心得その一、よく寝ること」。この言葉を、私は、座右の銘にしています。私は、朝が早いこともあって、夜遅くまでマーケットを追うのではなく、ストップロスを入れて、夏時間では夜10時過ぎには寝てしまうことにしています。

トレーディングは、健康であることが、何よりも大切です。

体を壊していたり、なにか精神的に疲れていると、思考能力が低下しますし、集中力や粘りに欠けてしまいます。

30代の前半に、耐久レースのような36時間ノンストップトレーディングなどという、若さに任せた過激なことをしましたが、結局は、思考能力は鈍るし、集中力はなくなるわで、あまりいい結果にはなりませんでした。

そもそも、儲かっていれば、そんな長い時間、トレーディングをする必要はないわけですから、損していれば、とっとと止めて、違うことをして気分転換をしたほうが、どれだけ、損失は少なくて済み、体力も温存できるかわかりません。

ディーリングにおける技は、いろいろやってみて、経験を積むことが大事だと思います。繰り返しの経験の積み重ねが、第五感を磨いていくと思います。

また、痛い目に合うことも必要だと思います。痛い経験というものは、痛かっただけに、よく記憶に残るものです。

ただし、一度失敗したら、何が原因であったか、徹底的に突き詰めて、決して忘れないこと、二度と同じ轍は踏まないぞと思うことが大事だと思います。

自分の欲望と恐怖との戦いは、尽きることがありません。結局は、それを、どう自分で制御するかというメンタルな部分に、トレーディングとは、究極的に行き着くと思います。

そのためには、まずは、よく寝ること。

2016/05/20

ドル/円、依然ショートか

今週のドル/円は、上がろうとすると、振り落とされはしますが、また上昇し、また振らされても買いという、執拗なまでの上げ方をしてきました。

その原因は、やはりマーケットがショートになっているためだと思われます。

そして、それが終わる気配がないことは、ショートカバーが一巡していないためだと思われます。

これから、ロンドンが入ってきますが、彼らもマーケットがショートになっていることに気づき、買い上げるものと見ています。

ドル/円、高値圏を形成するか

ドル/円の日足を見てみますと、下から、108.98近辺の25日移動平均線、109.22近辺の10日移動平均線、109.66近辺の5日移動平均線のサポートが続き、一見、下が堅そうです。

しかし、徐々に高止まりしてきており、これで、サポートの移動平均線が近づいても、上に放れないと、今度はストンと落ちるリスクが高まります。

同様のケースが4月25日から4週間、高止まりしたのに、結局その後ストンと落ちているところと状況は似通っているように思われます。

ですから、ここから相場を見る上でのポイントは、109円台後半から110円台半ばの揉み合いが続くかどうかを、見ることだと思われます。

待ちの相場か

小動きです。

米利上げ観測が出た直後は、ショートカバー(買い戻し)からドル買いがでましたが、その後はむしろドルの上値は重くなっています。

ちょっと、目先材料難な感じです。

じっくり待つ方針でよいように思います。

ドル高続くか

ニューヨークダウは、前日に続き、FRBのによる早期の利上げを警戒した売りが優勢となり、前日比91.22ドル安の1,7435.40ドルと、3月16日以来およそ2カ月ぶりの安値を付けました。

米国債10年物利回りは、ドル高を警戒したニューヨークダウの下落に連れ、暫定値ながら前日比0.012%下げて1.842%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、日比0.03ドル安の48.16ドルで引けました。

金価格は、米利上げ時期が想定より早まる可能性が出てきており、前日比19.6ドル安の1,254.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、110円絡みで推移しました。

EUR/USDとEUR/JPYは、安値圏で横ばいでした。

米利上げ観測を織り込むには、さらにドルを買う必要がありそうです。

2016/05/19

仲間を作る

先日、質疑応答形式の珍しいセミナーに出演しました。

その中で、「トレーダーにとって、トレーダー仲間は必要ですか?」というご質問がありました。

そのご質問に対する、私の答えは、「1人か2人、あるは2人か3人、決して多くなくて良いので、率直に話し合えるトレーダー仲間がいることは、大変貴重だと申し上げました。

それは、自分がインターバンクディーラーだった時、相場の考え方や相場観を、仲間と意見交換していくなかで、自分は気づかなかったことを、悟ることが結構出来たからでした。

ドル/円、まだショート?

ドル/円は、「マーケットがショートになっている」という噂は、事実だったようです。

もちろん、FRBの6月の利上げ説は、ショート筋の買戻しのきっかけにはなったものと思われますが、それが効いたのも、マーケットのポジションがショートだったからこそです。

現状の高止まり状態を見る限りポジション調整は、まだ済んではいないと思われます。

一段の踏み上げを、今日のロンドンあたりでやりそうです。

高止まり、安値圏を維持

ドル/円は高止まり、EUR/USDは安値圏を維持しています。

そのことから、ドル/円は買い戻し後ほぼスクエア(ノーポジ)、EUR/USDも売り戻した後ほぼスクエアになっているものと思われます。

東京タイムは、あまり動かないものと思われます。

また、動いたとしても、たぶん往って来いになるものと思われます。

米利上げ期待急速に高まる

ニューヨークダウは、FRBによる次の利上げ時期が想定より早まるとの見方が一段と強まり売りが優勢となり、前日比3.36ドル安の17,526.62ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMC議事要旨を受け利上げ期待が高まり、暫定値ながら前日比0.082%上げて1.854%で引けました。

原油価格は、反落で始まったものの、午後公表になったFOMC議事要旨によれば、6月のFOMCでの追加利上げの可能性を議論していたことがわかり上げ、前日比0.12ドル安の48.19ドルで引けました。

金価格は、通常取引は、2.50ドル安の1,274.40ドルで終えましたが、時間外で公表されたFOMC議事要旨では6月FOMCでの利上げの可能性を残したことから、下落を強めました。

為替相場では、公表されたFOMC議事要旨では6月FOMCでの利上げ観測が強まり、ドル高となりました。

ドル/円は110.26近辺まで上昇、EUR/USDは1.1215近辺まで下げ(ドル高)ました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れ、一時123.91近辺まで上昇しました。

2016/05/18

下がるか、ドル/円?

ドル/円を日足で見てみると、横ばいの日足が7日目になり、そろそろ、上下いずれかに動き出すものと見ています。

昨日は、ロンドンタイムに上方向を試し、それなりの強さがありました。

実際、ロンドン勢は、ショートスクイズ(ショートポジションの崩し)をしました。

そして、すでに高止まりして7日目、そろそろ、新たなトレンドが出てくるものと思いますが、個人的には、身を持って買って感じた重さを信じ、再度下落するものと改めて見ています。

ドル/円の上値は重たかった

結局、ドル/円は、下げきれず、かと言って、戻り切れずで、揉み合いです。

昨日のロンドンの買い上がり、そしてニューヨークでの反落で、結構マーケットが傷んでしまった可能性があります。

今朝、日本のGDPの発表が良くても、マーケットが消耗しているため、素直な反応にはなっていないものと思われます。

個人的にも、昨日は、一時的とはいえ、ドル/円はさらに上がると見ていましたが、週足や月足を見ると、戻りに限界はどうしてもありそうです。

ドル/円、クロス円、重くなる

発表された2016年第1四半期実質GDP・速報値は、前期比0.4%(予想0.1%)、前年比年率1.7%(予想0.3%)と予想を上回りましたが、為替は反落気味です。

過剰期待だったために、発表後ロングの調整が入っているもようです。

ちょっと意外な反応です。

日本のGDP発表に注目

ニューヨークダウは、4月の住宅着工件数と鉱工業生産もそれぞれに増え、またウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁とロックハート・アトランタ連銀総裁が、6月の米FOMCでの利上げの可能性があると述べたこともあり、利上げ時期がかなり先になるとの見方が後退し売りが優勢となり、前日比180.73ドル安の17,529.98ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、複数の米地区連銀総裁から年内の利上げに強気な発言が伝わり上昇し、暫定値ながら前日比0.019%上げて1.772%で引けました。
原油価格は、目先、需給が改善するとの見方から買いが続き、前日比0.59ドル高の48.31ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウの下落を受け、逃避資金が流入し、前日比2.7ドル高の1,276.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、一時109.65近辺まで買い上げられたものの、長くは続かず反落に転じ、108.84近辺まで下落しました。
EUR/USDは、1.1300から1.1350近辺で往ったり来たりでした。
EUR/JPYは、ドル/円に連れての上げ下げでした。
本日は、本日、日本時間午前8時50分に、2016年第1四半期実質GDP・速報値(予想前期比0.1%)の発表が予定されており、注目です。

2016/05/17

【5/17】【水上氏伝説のFX投資法】WEBセミナー開催

本日、5月17日(火)20時より下記のページにてヒロセ/JFXのリアルタイムWEBセミナーを開催します。

http://jfx-trade.com/mizukami/fxseminar_contents/

どうぞ、お楽しみに

ドル/円、綱引き

ドル/円は、綱引き状態が続いています。

ただ、言えることは、急落するような雰囲気はなく、下げても下げ渋り、上げても上に抜けて行かない方向感のはっきりしない動きです。

しかし、より長めに日足で見てみますと、6日間も横ばい推移となっています。

つまり、値動きが収束してきており、上げか下げか、いずれかに動き出そうとしています。

ヒヤッとしたこと

最近、人から聞いて、ヒヤッとしたのが、「最近、(ドル/円で)ショートの人が多いということでした。

今まで、ドル/円が下がってくると、買い下がってロングが増えるのが一般的だったのが、下がってもショートが増えているということが、気になります。

今日も、東京オープンと同時に、ドル/円を売ってきています。

しかし、ここ5日ほど、下げきれず横ばい状態が続いており、ショートが積み上がってきているのではないかと見ています。

ドル/円、クロス円、ショート?

ドル/円、クロス円は、上値が重いので、売りから入ってきています。

しかし、重いので売るというのは、ポジションをショートにするということです。

やりすぎると、逆に買いが強まります。

ドル/円の1時間足の形状を見る限り、マーケットはショートだと思います。

一時的でも、ドル高に転換か

ニューヨークダウは、原油価格が大幅上昇となったことや、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイが1~3月期にアップル株を新たに取得していたことが明らかになったこともあり上昇し、前週末比175.39ドル高の17,710.71ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油価格もニューヨークダウも大幅上昇を受けて上げ、暫定値ながら前週末比0.055%上げて1.755%で引けました。

原油価格は、ゴールドマン・サックスによる需給のひっ迫観測から買いが優勢となり、前週末比1.51ドル高の47.72ドルで引けました。尚、時間外取引では一時47.98ドルと50ドル台に迫りました。

金価格は、中国の景気指標の悪化を受けて、逃避資金が流入し、前週末比1.5ドル高の1,274.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ショート気味なのか、買いが引かない展開となりました。

EUR/USDも、EUR/JPYも、ジリ高傾向でした。

原油価格と株の上昇は、ドル安からドル高に、一時的かもしれませんが、為替の方向を替えそうです。

2016/05/16

マイナビニュースにコラム掲載(2016/05/16)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ある噂」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/036/

買い上がり?

ドル/円、EUR/JPYは、午前から引き続き買い気が強い状態です。

本来であれば、干上がってできたショートのために、下げ渋っていると取るべき局面だと思います。

しかし、実際の値動きを見ますと、買い気ではありますが、ショートカバーのような高値圏に張り付くような買いの強さはなく、むしろ、買い続けて高値を維持しているように思われます。

こうした無理に買い支えているマーケットを、貿易黒字の時代によくあったため、貿易黒字下の買いと呼んでいます。

ドル/円、動き出すか?

ドル/円の日足は、5月10日以来、ほぼ横ばい状態です。

言い換えれば、収束状態にあると言えます。

つまり、これだけ値動きが横ばいになると、相場が動きやすくなるということです。

ということで、もう今日からでも、警戒しておいた方が良いと思います。

円売りでスタート

円売り気味で、東京はオープンです。

ただ、あまり伸びはないようです。

しかし、東京オープン後、結構確信をもって
一定時間、攻め続ける習性もあります。

その一貫の可能性もあります。

静かなスタート

シドニーは、前週末比あまり変わりません。

静かな週の始まりです。

日本時間午前5時36分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 108.65-70(108.64)
EUR/USD 1.1300-50(1.1309)
EUR/JPY 122.79-88(122.86)

2016/05/15

これからの展開は(2016/05/15)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、反発です。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月10日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング101,277枚vsユーロショート123,149枚、ネットユーロショート23,619枚(前週 ショート23,619枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング88,897枚vs円ショート29,850枚、ネット円ロング59,097枚(前週 ロング61,521枚)です。

ユーロのネットショートは、ほとんど変わらず。

円のネットロングも、やや増加しています。

さて、今週ですが、5月の連休中、財務省が、各邦銀に、連休中、ディーリングルームに残るよう指示していたという噂が流れ、これが、もし、市場が「無秩序に」ドル/円を売り込むようなら、介入するつもりだったということだと思われ、それもあって、先週、ドル/円は買戻しが続いたものと思われます

ところが、13日の金曜日に、ルー米財務官は、日本の円売り介入の思惑を改めてけん制し、「構造改革などによる内需が必要だ」と主張しました。

20~21日に仙台で開かれるG7財務相・中央銀行総裁会議では、「通貨安競争の回避えお再確認する」と表明しました。

麻生財務相は、「為替介入の用意がある」などと市場をけん制してきましたが、ルー財務長官一つの国が通貨安競争に踏み切れば、他国を巻き込んで連鎖的な動きになる」と反論しています。

もちろん、米国には、ドル高で傷んでしまった、輸出産業の立て直しがあることも事実でしょう、しかし、黒田日銀総裁に、「これ以上の円安を望まないと言わしめた125円から、たかだか20円にも達していない円高水準で、介入の警告を振り回す麻生財務大臣も、どうかと思います。

そして、ここ4日間、上値をマーケットは試しましたが、結局上放れることはできませんでした。

そして、財務省は、12日、2015年度の国際収支速報を発表し、2015年の貿易収支はまだわずかとはいえ6299億円と、2011年から5年ぶりに貿易黒字となりました。

つまり、まだまだ、強いドル売り圧力にはなりあませんが、2011年以来の貿易赤字という強いドル買い圧力は、もはやなくなったということです、

さらに、来週注目されるのは、18日(水)に発表される、日本の2016年第1四半期GDP・速報値です。

GDPは、2015年第2四半期以来3期連続でマイナスです。

これに、今回は発表の本年第1四半期の結果がマイナスが続けば、アベノミックスって、失敗しているとしか言いようがないものと思われます。

そういったことから、来週は、大変重要です。

結果に失望し、株とドル/円が交互に落ちていくような相場になる可能性があると見ています。

EUR/USD、GBP/USDが下落していく相場だけに、EUR/JPY、ポンド/円など、クロス円も下げる可能性が高いと思いと思います。

2016/05/14

仕切り直しが必要な相場か

ニューヨークダウは、小売企業の業績低迷や原油価格の下落が投資家心理を悪化させ、週末前に利益確定売りが優勢となった

米国債10年物利回りは、発表された発表された4月の小売売上高が1.3%と予想の0.8%を上回ったことや、5月のミシガン大学消費者信頼感指数が95.8と予想の89.5と、いずれも良い結果でしたが反応薄で、暫定値ながら前日比0.052%下げて1.7000で引けました。

原油価格は、週末を前に利益確定目的の売りが出て売られ、前日比0.49ドル安の46.21ドルで取引を終えました。

金価格は、発表された4月の小売売上高が1.3%と予想の0.8%を上回ったことからEUR/USDが下落する場面もありましたが、結局は小反発し、
前日比1.5ドル高の1,272.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、良い結果を受けた米小売売上高を受け、ドル/円は109.57近辺まで急上昇しましたが、その後下落に展示、106.60割れまで反落しました。

EUR/USDは、ほぼ一本調子に下落を続け、一時1.2883近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDの流れに連れ、一時122.73近辺まで下げました。

相場全体が、ポジション調整し、仕切り直しの感があります。

習うより慣れろ

国際線のパイロットと国内線のパイロットのどちらの腕が上かという、質問がありました。

もちろん、パイロットにもよると思いますが、傾向的には、国内線のパイロットに軍配が上がるそうです。

何故かと申しますと、国内線のパイロットの方が、国際線パイロットよりも、もっとも危険とされる離着陸の回数が多いためだそうです。

つまり、離着陸の回数が多いほど、操縦の熟練度が上がるということです。

これは、相場の世界でも言えることです。

「習うよりも慣れろ」という言葉もありますが、トレーディングの回数をこなすことで、いろいろな状況を経験し、自分のものにすることは大変大事です。

チャートを見る上でも同様で、チャートを見る回数を増やし、いろいろな局面を頭に刷り込んでいくと、直面する新たな局面をどう解釈すれば良いか、チャートを見るだけでわかってくるものです。

トレーディングも、飛行機の操縦と同じで、刻々と変化する状況に対して、反射的に対応しなくてはならない局面があります。

そうした反射的に対応をするためには、日頃から経験を積み重ねることが大切です。

2016/05/13

ドル/円、サポート増える

日足で見てみますと、ドル/円の5日移動平均線が108.87近辺に上向きにあって、すっかりサポートに転換しています。

また、10日移動平均線も107.91近辺にあって上向き、さらに25日移動平均線もまた108.82近辺で上向きと、短期線は続々と上向き転換となってきています。

しかし、昨年の暮れ以来、こうした相場の反発気には、短期線が上向くものの、その後反落に転ずるということが、繰り返され、今回も同じことが言えるのであれば、下落トレンドが反転することはありません。

ただし、そういうパターンを繰り返していると、そういうことにまたなるという誤解を持ちやすくなって反落しなくなることがあります。

今後の相場を考える時か

膠着状態です。

週末ということもあって、動きづらくなっている点もあると思われます。

むしろ、今後の相場について、じっくり考えてみるには良いときのように思います。

個人的には、長い目では円高だと見ています。

マーケットに疲れが?

ニューヨークダウは、原油価格の続伸が好感され、資源関連株に買いが入り、前日比9.38ドル高の17,720.50ドルで

米国債10年物利回りは、原油価格もニューヨークダウも底堅く推移したことから、暫定値ながら前日比0.010%上げて1.746%で引け間h下。

原油価格は、需給の改善を見越した買いが優勢となり、前日比0.47ドル高の46.70ドルで引けました。

金価格は、初め軟調だったが、発表された新規失業保険申請件数が29.4万人と予想の27.0万件を上回ったことで下げ幅を縮め、前日比4.3ドル安の1,271.2ドルで取引を終えました。 

                                                                                      為替相場では、ロンドンタイム、ドル/円、クロス円の下値を試したものの、下がりきらず、買い戻しにショートカバー(買い戻し)に、一時ドル/円は109.43まで上昇、EUR/USDは1.1401近辺まで下落しました。

その後、ドル/円は108円台後半から109.20近辺のレンジとなりました。

EUR/USDは、いったん1.1410近辺戻した後、再度下落に転じ、1.1370近辺まで下落が続きました。

EUR/JPYは、124.60近辺から下げ126.38近辺まで下落後、124.10近辺まで反発でした。

特に、ドル/円、クロス円は、ドルの売り疲れが出ているもようです。

2016/05/12

冷静さを、まず取り戻そう

ドル/円、クロス円の今のトレードは「戻り売り先行の押し目買いがかたいところだ」と見ていましたが、まさに、そんな感じになっています。

しかし、そういう相場になるということは、新たな一方向への資金のフロー(資金の流れ)ができていないため、売り過ぎれば買戻しになってしまうものと思われます。

特に、先週金曜の雇用統計で、売りで攻めたが下がらず、買い戻さざるを得ず、それでも悔しくて、売り直して見ると、こうして反発されるとなると、結構痛いものがあると思います。

やはり、今回の雇用統計で傷んだ人は多く、だからこそ、早く取り戻したい気持ちも、良くわかりますが、ここはまず冷静になることが第一です。

円高優位か

EUR/JPYでは顕著ですが、日足では、下げては、落ちるだけ落ち、反発するとまた上がりたいだけ上げるということを、ここ既に1年近く繰り返しながら、下げて来ています。

これは、EUR/JPYへの見方が分かれていたとしても、資金の流れが、ユーロ売り円買いになっているためだと思います。

どうでもなければ1年間もコンスタントに一方向に相場は進行しません。

また、行ったり来たりをするのは、EUR/JPYの構成通貨であり、EUR/USDとドル/円の中でドル安が進み、しかもドル/円の円高が優位に立っているためだと思います。

ドル/円、クロス円、反落

ドル/円、クロス円の売りになっています。

一晩で、センチメントがガラッと変わっています。

しかし、こうもコロッとセンチメントが変わる相場では、当面のレンジ相場からは、まだすんなりとは出ない可能性があります。

それでも、当面の下値は確認するものと思われます。

ドル/円、クロス円、反落

ドル安再開か

ニューヨークダウは、映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーや百貨店メーシーズが大幅安となり、売りが強まり、前日比217.23ドル安の17,711.12ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、株価低調を受け低下し、暫定値ながら前日比0.030%下げて1.73%でひけました。

原油価格は、発表された週間の石油在庫統計で米原油在庫が予想に反して前週から減少し、需給の改善を期待した買いが入り、前日比1.57ドル高の1バレル46.23ドルでひけました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比10.7ドル高の1,275.5ドルで終えた。

為替相場では、ドル/円はドルの買戻しも一巡し、108.40前後に軟化してきています。

EUR/USDも、下げの反発から、戻し、一時1.1446近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、124円台を挟んでも見合いでした。

これから、新規にドル売りをトライするのではないか見ています。

2016/05/11

水上紀行の為替相場予報のご案内(2016/05/11)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎月、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「主要通貨見通し」です。

基本的に、毎月第2水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
 
https://www.triauto.jp/marketblog/2016/05/m11.html

ドル/円は、いづこへ?

ドル/円、クロス円に関して、これから入ってくるロンドンからすると、東京では上げて下げたから、東京・アジア勢はショートと見て、改めて買ってくる可能性があります。

もし、それがあっているなら、再度買い直し、それで上がれば、高値更新をトライとなると、思われます。

しかし、上げきれなければ、反落となると思います。

個人的には、上を攻めて既に丸二日、しかも反動上げであることから考えて反落の可能性のほうが高いように思います。

ポジション転換はあったか?

値動き分析では、たびたび解説していることですが、たとえば、5月7日午前2時から現在まで続いてきていいる、左下から、右上に向かうほぼ一本調子の相場についてお話ししてみたいと思います。

いわゆる、戻り売りで売っては買い戻しのショート解消相場は、5月7日の2時から5月10日の19時ぐらいまで続いています。

この間の特徴は、下げる気配がほとんどないということです。

なぜなら、戻りを売って下がったら買い戻そうとはするものの、結局ショート筋の方が多いために、
下がり切らずやむなく買戻しているため、下値が切り上がり、上値も切り上がっています。

それが、雰囲気が変わったのは、5月10日20時頃からで、今までは違って、右肩が丸くなっており。ショートからロングへのポジション転換があったものと見ています。

ドル/円、クロス円、重くなる

ドル/円、クロス円は、値頃感からの売りが出ているもようで、重くなっています。

しかし、まだ、ショートでつかまっている人もいるものと思われます。

従い、下がれば買いも出るものと見ています。

たとえば、相場が転換するにしても、まだ時間はいるものと見ています。

ドル/円、クロス円、じっくりと売り場探しか

ニューヨークダウは、原油価格の反発や、中国の物価指標が予想を上回ったことから買いが強まり、前日比222.44ドル高の17,928.35ドルで取引を終えた。

米国債10年物利回りは、原油高、株高で始まったもののその後上げ幅を縮めたため上げ幅は縮小し、暫定値ながら前日比0.005%上げて1.756%で引けました。

原油価格は、カナダ西部での山火事や、ナイジェリアでの武装組織による石油施設への攻撃が、原油の供給減につながるとの観測が根強く、買いが優勢となり、前日比1.22ドル高の44.66ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウの上昇を受け、逃避資金の受け皿である金から資金が流出し、前日比1.8ドル安の1,264.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、東京、ロンドンと、ドル/円、クロス円のショートカバーが続き、ニューヨークでも一時上値を試して、ドル/円で109.35近辺、EUR/JPYで、124.45近辺まで上昇しましたが、あまり延びず、高止まりしました。

EUR/USDは、結構激しく上下動を繰り返しました。

ドル/円、クロス円の戻しも、来るべきところまでは来た印象です。

しかし、すぐに売っても、ショートポジションが増えるだけですので、じっくり売り場探しで良いのではないかと思います。

2016/05/10

マーケットはショート?

ドル/円、クロス円、全般にまたジリ高を再開しています。

すなわち、マーケットのポジションは、ドル/円、クロス円のショートになっているものと思われます。

一番低かったレベルからのショートはかなり減り、主流は途中から値頃感(レベル感)からショートになっているマーケット参加者だと思います。

しかし、そうやって、戻りで売りが出るため、それ程には、一気に上抜けていかないとなると、やっぱり上値は重いと、ショートをきらずにいるものです。

財務省の意図は?

昨日流れた噂では、財務省が、各邦銀に、連休中、ディーリングルームに残るよう指示したというものでした。

ただ今時の銀行が、コンプライアンス(法令順守)を無視して、財務省からの指示などを外部に情報を流すことは、厳罰に処せられるため、ほぼありえないと思います。

そこで考えられるのは、財務省が銀行に対して、この情報は外部に漏らしていいですよと漏らすことを指導したのではないかと思います。

つまり、財務省が行おうとしたことを、周知させることによって、ドル売り円買いの圧力を弱めようとしたものではないかと思います。

ドル/円、急騰後の高値圏

ドル/円は、昨日昼過ぎからのショートカバー(買戻し)が一巡して高止まりしているようです。

こうした高原状態になってきているときのポジションがロングにもショートにも偏っていません。

したがい、かなりの長期間、高値圏を形成することが多いと見ています。

ですので、焦らず見ることが大切です。(値動き分析)

財務省がにらみを利かせるドル/円マーケット

ニューヨークダウは、原油価格が下落し、エネルギー株や素材株を中心に売りが出て下落し、前週末比34.72ドル安の17,705.91ドル

米国債10年物利回りは、先週の米雇用統計を受けて6月利上げ期待は完全に後退したため、暫定値ながら前週末比0.032%下げて1.747%で引けました。

原油価格は、カナダのアルバータ州の山火事や、サウジ石油相の交代などが伝わり続伸して始まったものの、カナダの山火事が石油施設を逸れそうな気配となってきたことで、安心感から戻り売りが強まり、前週末比1.22ドル安の43.44ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前週末比27.4ドル安の1266.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、買戻しと思われる買いが続き、一時108.60近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、一時1.1394近辺まで下げた後は、安値圏で横ばいでした。

EUR/JPYは、123.71近辺まで上昇後、やや緩んでいます。

昨日流れた噂では、財務省が、各邦銀に、連休中、ディーリングルームに残るよう指示したというものでした。

これは、もし、市場が「無秩序に」ドル/円を売り込むようなら、介入するつもりだったということだと思われ、それもあって、ドル/円は買戻しが続いたものと思われます。

2016/05/09

マイナビニュースにコラム掲載(2016/05/09)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ユーロ/円からドル/円、ユーロ/ドルの将来を占う」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/035/

ロンドンの出方は?

ドル/円は、先週金曜は、ドル売り熱が、下がらずショートカバー(買戻し)で一服し、今日の東京では、ドル買い熱が、上がらないためロングの投げによって一服しました。

ただし、今日は、再びロング気味になっています。

しかし、これから入ってくるロンドン勢は、素直にドルを買ってくるとは思えません。

なぜなら、高いレベルでロンドンに相場が戻れば、東京・アジア勢はロングと彼らは見て、売ってくるものと思われるからです。

ドル/円、なぜ強気

ドル/円は、1時間足で見ますと、勢いよく上がっているかのように見えます。

しかし、日足で見ると、やや値を上げた程度、それ程の勢いはありません。

むしろ、107.93近辺には10日移動平均線、108.80近辺には25日移動平均線のレジスタンスがいずれも下を向いていて、かなり、重いところだと思います。

相場というのは、大勢が同じ方向に向いた時、崩壊すると思いますので警戒が必要です。

ドル買い先行

ドル買いが優勢です。

先週金曜日にドルのショートカバーになった流れだと思います。

ただ、何のために買っているかは、わかりせん。

敢えて言えば、下値が堅かったからということのなるものと思います。

円高気味

シドニーでは、円高気味です。

EUR/USDも、やや重くなっています。

日本時間午前5時34分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 107.03-11(107.12)
EUR/USD 1.1389-00(1.1405)
EUR/JPY 121.97-06(120.17)

円高気味

2016/05/08

これからの展開は(2016/05/08)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、小反発しています。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月3日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング113,034枚vsユーロショート136,653枚、ネットユーロショート23,619枚(前週 ショート39,667枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング85,627枚vs円ショート24,106枚、ネット円ロング61,521枚(前週 ロング66,498枚)です。

ユーロのネットショートは、さらに減っています。

円のネットロングも、やや減っています。

さて、今週ですが、先週金曜日に発表された4月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が16.0万人と予想の20.0万人を大きく下回ったにもかかわらず、ドル/円の下げは限られ、そして、EUF/USDの上げも伸びきらず、結局、ドル/円は反発し、EUR/USDは緩んで終わっています、

いうならば、勢いのないマーケットでのドタバタ劇となりました。

はっきり言って、今後の展開について、よくわかりませんので、こういう時の合言葉である、「わからなくなったら、長いチャートを見て、全容を掴んでみたい」と思います。

まず、ドル/円の週足から見てみたいと思います。

ドル/円は、昨年12月以降、順調な下げを見せています。

ただし、目下、105.21近辺にある、200週移動平均線にサポートされています、

さらに、ドル/円の月足を見てみますと、105.83近辺に200カ月移動平均線がサポートとなっています。

つまり、ふたつのかなり強い抵抗線が、それほど離れていないところにあって、下げを遮っています。

それでは、反発するかということですが、110.00前後が戻りの良いところだと思います。

EUR/USDは、年足で見てみますと、1.1673近辺に下向きの25カ月移動平均線のレジスタンスがあり、

これは、相変わらずすんなりとは越えられないものと見ています。

ただし、週足で見ますと、1.1428近辺に90週移動平均線があり、徐々に上抜こうとしており、徐々にですが、上昇の可能性があります。

EUR/JPYは、123.59近辺にある90カ月移動平均線をここのところ下回っており、いつ下落が再開するかわからない状況だと思われます。

ただし、くれぐれも、戻り売りだと思います。

2016/05/07

予想外に限定的な相場

ニューヨークダウは、発表された4月の米雇用統計では、失業率は5.0%と予想通りでしたが、非農業部門雇用者数は16.0万人と予想の20.0万人を大きく下回ったことから、売りが優勢になりましたが、その後緩和的な金融政策が長引くとして買いが強まり、前日比79.92ドル高の17,740.63ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウや商品市場が上げたことから上昇し、暫定値ながら前日比0.030%上げて1.775%で引けました。

原油価格は、石油産業が集積するカナダ・アルバータ州での山火事が広がりをみせ、目先の需給が引き締まるとの思惑から買われ、前日比0.34ドル高の44.66ドルで引けました。

金価格は、冴えない非農業部門雇用者数から、6月の追加利上げは困難との見方が広がり、前日比21.7ドル高の1,294.0ドルで取引を終えた。

為替相場では、米雇用統計で予想外に悪かった非農業部門雇用者数を受け、一時ドル/円は106.44近辺まで売られ、EUR/USDも1.4420近辺まで急上昇しましたが続かず、往って来いになりました。

EUR/JPYも、また、ドル/円の後を追って、下落後反発となりました。

これだけ動かないということは、マーケットがまだそれほど、ロングにもショートにも偏っていないものと思われます。

3大マーケット揃っていないと、素直には動きづらいものと見えます。

軌道修正

相場は、生き物です。

ですので、ある時点のチャートを見て、相場の方向を読んでも、時々刻々と相場は変化していくため、当初考えた相場観は、すでに古くなり、軌道修正が必要になります。

ですから、相場観に軌道修正を加えることは、決していけないことではありません。

むしろ、当初の相場観に固執している方が、危険です。

特に、実際の相場と自分の相場観にズレが生じてきているのにもかかわらず、相場はこうあるべきだと持論に執着することは、避けるべきかと思います。

「君子豹変す」という言葉があります。

意味は、「君子は時代の変化に適応して自己を変革する」ということですが、この言葉は、まさにトレーダーのためにあると思います。

また、年初などに識者の年間相場見通しが、新聞、雑誌等に出ますが、複数の識者の見方が同じであれば、実際の相場はその反対に向かうと考えて良いと思います。

2016/05/06

儲け損なう恐怖

波に乗り遅れたくないと、指標発表前からポジション持って待ち構えているマーケット参加者は少なくないと思います。

そうしたマーケット参加者の心理を「儲け損なう恐怖」と呼んでいます。

つまり、儲けのチャンスを逃してなるものかと、発表前に前もってポジションを持つことで、当たれば利益は大きいですが、外れれば損失も大きくなります。

しかし、儲けるチャンスは、経済指標発表のような、どちらに出るかわからない時よりは、普通のマーケットの時にこそ、儲けるチャンスは多くあるのだと思います。

ドル/円、反発か?

ドル/円は、月足で言えば、105.86の200カ月移動平均線、週足で言えば、105.21近辺の200週移動平均線など、長い移動平均線の前後まで下げてサポートされています。

長い移動平均線でサポートされるのは、よくあることで、それ自体驚くにはあたりません。

さらに、サポートされてある程度反発することも、珍しいことではありません。

そして、大事なことは、長い移動平均線によってプロテクト(守る)されてもトレンド転換したと見るには、時期尚早だということです。

ニュートラルな姿勢

円安気味です。

ドル/円も。クロス円も、知らず知らずにショートになっているように思われます。

ただし、より長い目では、円高の可能性も捨て切れません。

従って、今日の指標は、ニュートラル(中立)で迎えたいと考えています。

米雇用統計待ち

ニューヨークダウは、翌日発表予定の4月の米雇用統計を控えて、様子見ムード強く、前日比9.45ドル高の17,660.71ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌日発表予定の米雇用統計への警戒もあり低下、暫定値ながら前日比0.032下げて1.744%で引けました。

原油価格は、カナダ西部のアルバータ州で山火事が広がり、複数のオイルサンド施設が操業を休止したと伝わり、生産見通しが引き下げられたことを受け、前日比0.54ドル高の44.32ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落連れて下げ、前日比2.1ドル安の1,272.3ドルで、取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、訪英中の安倍首相が記者会見で、機動的な財政政策の必要性を強調したほか、円高に対しては「必要に応じて対応したい」と発言したことを受け、一時107.50近辺まで上げました。

EUR/USDは、終日、下落基調で、一時1.1386近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/UDSに連れて下げ、一時に122.07近辺をつけました。

いずれにしても、次の相場展開は、日本時間午後9時30分発表予定の米雇用統計からです。

2016/05/05

ドル/円、ドル安調整の可能性

ドル/円の日足で、強いレジスタンスであった5日移動平均線は、現在106.67近辺まで下りてきています。

そして、今日の東京タイムの寄り付きは106.97近辺で、5日移動平均線を上抜いて寄り付いています。

つまり、レジスタンスを日替わり時点で、上抜いていることを示しており、いったんドル/円は上値を試す可能性があります。

ただし、これはあくまでもポジション調整であり、トレンド転換ではないと思います。

ボリンジャーバンド5日間の不思議

ボリンジャーバンド5日間(期間5、偏差2)という手法があります。

これは、相場の動くタイミングを、事前に予知してくれるもので、もう20年以上のつきあいがありますが、そのタイミングをあてる精度は非常に高いと言えます。

それが、本日は、ドル/円、GBP/JPY、CHF/JPY、USD/CHFで、今日、明日頃に動く可能性が高いとサインを出しています。

尚、どうして将来が予知できるのかついては、私がトレーダーであって、研究者ではありませんので、理由はわかりません。

 

休むも相場

静かなオープンです。

米雇用統計の発表を明日に控えて、様子見ムードが強いものと思われます。

無理をしないときには、無理をせず、休んでおくべきかと思います。

明日は、いやがうえにも、忙しくなります。

米雇用統計待ちか

ニューヨークダウは、発表された4月のADP雇用統計は15.6万人と予想の19.5万人を下回ったため、景気の先行きへの不安が増し、前日比99.65ドル安の17,651.26ドルで取引を終えました。、

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウの下げに連れて低下し、暫定値ながら前日比0.021%下げて、1.775%で引けました。

原油価格は、中国PMI受け需要低迷の観測が強まったほか、RBA(豪中銀)が利下げしたことを受け、前日比1.13ドル安の43.65ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが下げたことから下落し、前日比4.0ドル安の1,291.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、冴えないADP雇用統計を受け、一時106.25まで売り込まれましたが、その後発表された4月のISM非製造業景気指数は55.7と予想の54.8を上回ったことを受け、107.20まで反発しました。

EUR/USDは、安値圏で横ばいでした。

EUR/JPYは、ドル/円に追随した動きでした。

週末の米雇用統計待ちとなりました。

2016/05/04

ドタバタ相場

全体的に、かなり荒っぽい動きになっています。

この荒っぽさから言えることは、相場にトレンドを作る、投資家や実需のフロー(資金の流れ)がまだ本格化しておらず、売ったら買う、買ったら売るという宿命を持つ投機筋が中心の相場だからです。

ですので、下げたと思えば、一転して上げたり、逆に上げたと思えば、一転して下げたりという、ドタバタした相場になり、ヘタに立ち回れば、それほどの値幅でもないのに、大きくやられることになります。

そういうことで、こうした投機中心の相場では、やめて様子をうかがうか、やるにしても、深追いはせず、利が乗れば着実に利食うことです。

政治的妥協は傷口を広げる?

2月末のG20で確認された通貨安競争の回避は、日本もわかっているだろうと言っていたルー財務長官。

それに対して、必要とあれば、介入も辞さないと記者に答えた麻生財務大臣、お互いに意見がぶつかりあっていました。

それが、今日のルー財務長官の「日本は、国際的な為替の取り決めに沿って行動している」との手の平を返したような発言は、おそらくなにかの政治的妥協あるいは駆け引きがあったものと思われます。

いずれにしましても、なにかが日米で取り交わされたものと思われますが、政治家同士の妥協が、むしろ傷口を広げることになるように思います。

円高抵抗力の弱い日本

ルー財務長官の「日本は、国際的な為替の取り決めに沿って行動している」との発言により、早朝から、ドル/円、クロス円の買戻しが集中しました。

昨日の海外で105円台を見ただけに、本邦財務省は、このルー財務長官の発言を取り付けるのに、必死だったと思われます。

つまり、アベノミクス崩壊回避に奔走しているものと思われます。

しかし、105円ぐらいでこれだけ血相を変えるということは、余程、日本自体が円安体質になっているかがわかります。

ルー財務長官発言でドル/円、大幅反発

「日本は、国際的な為替の取り決めに沿って行動している」

ドル/円、EUR/USD、往って来い

ニューヨークダウは、中国の経済指標が悪化したほか、原油相場が下落したことから、世界経済に警戒感が強まり、前日比140.25ドル安の17,750.91ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、世界経済への不透明感が意識されて低下し、暫定値ながら前日比0.076%下げて1.796%で引けました。

原油価格は、中国の製造業景況感の悪化やオーストラリアの利下げを受け世界経済の先行き不透明感が強まり、前日比1.13ドル安の43.65ドルで引けました。

金価格は、世界経済への懸念が改めて意識され、リスク回避の動きも強まったものの、EUR/USDが反落したことから利益確定売りが強まり、前日比4.0ドル安の1,291.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、全体的に往って来いになりました。

ドル/円は、105.51近辺まで下落したものの、その後反発となり、106.68近辺まで戻しました。

EUR/USDは、1.1616近辺まで上げた後、1.1502近辺まで反落しました。

EUR/JPYは、揉み合い後、上昇となりました。

ポジション調整の一貫だったと思われます。

2016/05/03

EUR/USD、レンジを上にブレイクか

EUR/USDの週足を見ると、今まで下りてきていた、現在1.1430にある下向きの90週移動平均線を
今週の寄り付きが1.1461となったことで、上抜いています。

これにより、ようやく、昨年1月以来のレンジを上方向にブレイクしてきています。

言い換えれば、ラウンディングボトム(丸底)が完成し、上昇を開始し始めたことを意味しています。

その点においては、大きな飛躍があります。

重いドル/円

ドル/円は、日足で見ますと、酒田五法でいうところの、「二ツ星」の形状になってきています。

下落途上で、小短線(極線)がふたつ出ており、次の下放れが追撃売りの急所とされるものです。

昨日は、三大市場どれも、為替介入を匂わす麻生財務相の剣幕に押されて、ドル安方向を試すことはありませんでした。

しかし、そのお蔭で、戻りの重さもわかったわけです。

ドル/円は売りから

ドル/円が、売り気です。

昨晩のニューヨークで、106.82近辺まで買い上げられました。

しかし、定着はできず、反落しています。

再度、下値テストということだと思います。

ユーロ高進む

ニューヨークダウは、ハイテク株に買いが入り、全体を牽引し、前週末比117.52ドル高の17,891.16ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された4月のISM製造業景気指数が50.8と予想の51.4を下回ったものの底堅く、その後堅調なニューヨークダウに追随し、暫定値ながら前週末比0.039%上げて1.872%で引けました。

原油価格は、イラクの輸出拡大が嫌気され続落し、前週末比1.14ドル安の44.78ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上昇し、前週末比5.3ドル高の1,295.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、EUR/USDの続投が続き、引け際には、1.1536近辺をつけました。

ドル/円は、106.35から106.50近辺に動きが収束してきています。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて上昇し。一時122.92近辺をつけました。

目先の関心が、ドル/円からEUR/USDに移ってきているようです。

2016/05/02

マイナビニュースにコラム掲載(2016/05/02)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「 米財務省と日本の財務省との軋轢は回避できるのか?」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/034/

今日のニューヨークに警戒

現状、ポジション調整が中心で、あまり前向きな動きは見られません。

所詮、東京にとっては、連休の狭間に過ぎないようです。

今日は、ロンドン、香港、シンガポールもメーデーの振替休日で休場ですので、動き出すのは、ニューヨークからということになるのかもしれません。

となると、ニューヨークが仕掛ける日本時間午後11時頃から動きが出る可能性があります。

ドル/円、取りあえずの下値メドは?

ドル/円は、まだ先の話ですが、105.20近辺に200週の移動平均線があります。

この移動平均線は、まだ上向きであり、いずれは、下に抜いていくものと思われますが、結構なサポートになるのではないかと思われます。

つまり、105.20近辺に達すると、ドル/円の下げが一時的に足踏み状態になる可能性があります。

とりあえず、この105.20近辺が、下げの目安ではないかと思います。

財務相の介入発言に関して

30日の麻生財務相の介入は辞さないとする発言は、また、円買いを遅らせ、円売りを助長してはいないかと気に掛かるところです。

上海G20で、通貨安競争を回避するということで合意しているだけに、そう簡単に為替介入はできないはずです。

それでも、尚、政府・日銀が介入に出たら、相当な国際的批判を受けることを覚悟しなくてはなりません。

米為替報告の監視リストに日本が載ったことで、熱くなっているのであれば、国益上、そのわだかまりは収めてほしいと思います。

やや円高

オセアニアタイムでは、ドル/円は、やや円高です。

EUR/USDは、ほぼ変わらずです。

そのため、EUR/JPYも、あまり変わらず。

日本時間午前5時35分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 106.24-32(106.34)
EUR/USD 1.1453-60(1.1451)
EUR/JPY 121.71-90(121.75)

2016/05/01

これからの展開は(2016/05/01)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、最近としては大きく下落しました。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

4月26日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング99,072枚vsユーロショート138,739枚、ネットユーロショート39,667枚(前週 ショート46,917枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング97,490枚vs円ショート30,972枚、ネット円ロング66,498枚(前週 ロング71,870枚)です。

ユーロのネットショートは、若干減っています。

円のネットロングも、やや減っています。

さて今週ですが、現地時間29日、米財務省は、貿易相手国の通貨政策を分析した半期為替報告書で、対米貿易黒字が大きい日本や中国、ドイツ、韓国、そして台湾の5カ国・地域を「監視リスト」に指定しました。

なお、「監視リスト」は今回新設されたもので、従来の、不当な通貨安誘導には「為替操作国」と認定して制裁を発動する以前に、まず是正措置の対象となる手前の段階で相手国の為替政策をけん制するもののようです。

今回の「監視リスト」の中で、日中独韓に対しては、貿易収支や経常収支の対米黒字が巨額であること、台湾に対しては、為替介入の規模が大きいと指摘しています。

報告書では、4月中旬にルー財務長官が表明したとおり、「最近のドル/円相場は秩序的だ」と指摘し、国際的に為替介入が容認される「無秩序な動き」にはあたらないと示唆されました。

これに対して、日本からは、日本時間30日深夜に、麻生財務相から、「発表した報告書で日本の為替政策を監視対象にしたことに関しては「(為替介入など)我々の対応を制限することは全くない」

そして現在の円高に対して、「一方的で偏った投機的な動きに極めて憂慮している」、さらに、「投機的な動きに)必要に応じて対応する」とも明言し、円売り介入も辞さない姿勢を強調しました。

さて、この米財務省と日本の財務省との、主張の食い違いは、週末明けの明日月曜、さらに今週の相場にいかに影響を与えるかということですが、やはり円高に振れると個人的には思っています。

麻生財務相の発言である「(現在の円高が、)一方的で偏った投機的な動き」だということについては、少なくとも28日の日銀の緩和維持表明によるドル/円の大幅反落の原因は、22日の日銀が翌週の金融政策決定会合で、マイナス金利での銀行への資金供給を検討しているとの観測記事に、投機筋が期待して乗っかりロングポジションを膨らませたものです。

そして期待していたところが、「現状維持」が発表され、ロングの総投げに繋がり急落となりました。

つまり、投機筋は、政府の期待(円安)に沿った方向にポジションを張っていたのに、日銀の「現状維持」のひとことで、足元をすくわれ、投げされています。

その意味では、日銀が投機筋を殺したと言って過言ではないと思われます。

その後のドル/円の流れから言っても、下げた後のドル/円に戻りらしい戻りがありませんので、基本的には、ドル/円のポジションは、少なくともショートにはなっていないものと思われます。

ですので、これからも、ヘタに、日本政府を期待してロングにすれば、上値は重くなり、反落しやすくなるものと見ています。

今週の東京市場の営業日は、ご存知ように、月曜と金曜だけです。(月曜はロンドン、香港、シンガポールも休場)

その間の、火曜、水曜、木曜は、海外勢、特にファンド勢にマーケットは蹂躙されるものと思われます。

EUR/USDも、ドル/円でのドル安進行にしたがって、上値を試すことになると思います。

ただ、上にはレジスタンスが続くようですので、じっくりとした上げになるものと思われます。

EUR/JPYは、EUR/USDの上昇よりも、ドル/円の下げが早くなるものと思われますので、下落を予想しています。

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