待つことの重要性
今後の相場がどうなるかについて、ひらめくことがあると思います。
このひらめきは、大体の場合、あたっていることが多く、その点においては、自信を持って良いと思います。
しかし、問題は、ひらめいたことが、現実になるのには、予想以上に時間がかかるのが一般的だということです。
したがって、ひらめいたからと言って、すぐに相場に飛び込むのではなく、そのタイミングがくるまで待てるようになることが大切です。
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今後の相場がどうなるかについて、ひらめくことがあると思います。
このひらめきは、大体の場合、あたっていることが多く、その点においては、自信を持って良いと思います。
しかし、問題は、ひらめいたことが、現実になるのには、予想以上に時間がかかるのが一般的だということです。
したがって、ひらめいたからと言って、すぐに相場に飛び込むのではなく、そのタイミングがくるまで待てるようになることが大切です。
今、日足のドル/円、EUR/JPY、EUR/USD、GBP/USDを見ていて、共通することは、これまで下落を上から後押しするような形で鋭角的に下げてきた5日移動平均線を、今日の東京寄り付き後、日足が上に抜けてきていることです。
もしも、5日移動平均線に、まだ下押す力があれば、あるいは、言い方を変えれば、日足が重ければ、これだけ5日移動平均線が日足に接近すれば、日足は下げてしまいます。
しかし、下げるどころが、5日移動平均線を上に抜けてきているということは、24日以来の下げから、反発に変わろうとしているものと見ています
ドル/円は、値ごろ感からの売り(これぐらいなら売ってもいいや)が出ているようです。
しかし、1時間足を見ると、ショートが切れていないようで、ゆっくりと下値を切り上げて(ジリ高)来ています。
したがって、まだ上げ余地はあるものと見ています。
上のレジスタンス、24日急落後の戻り高値103.26近辺と思われます。
ニューヨークダウは、英国のEU離脱に伴う市場心理の悪化が一服し、世界的な株高が好感されて上昇し、前日比284.96ドル高の17,694.68ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、英国民投票後の市場の混乱が一服したことから上昇し、暫定値ながら前日比0.044%上げて1.510%で引けました。
原油価格は、リスク回避が後退し買いが強まり、前日比2.03ドル高の49.88ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDで買いが強まったこと受けて上昇し、前日比9.0ドル高の1,326.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円はリスクが回避されたとして買い戻しが続き、一時102.94近辺をつけました。
EUR/USDも、買い気が強い状況の中、一時1.1130近辺をつけました。
EUR/JPYもまた、ショートカバー(買い戻し)にジリ高が続き、一時114.50近辺をつけました。
英国ショックが一服し、株式や商品も含めマーケットが全体的にリスクが回避されたとする買い戻しが強まりました。
離脱決定時に、パニック的にリスクオフ(ドル買い円買い)をした反動が出ており、目先まだまだアンワインド(ポジションの解消)が続く可能性があります。
値動き分析的に言えば、マーケットがまだショートで、ショートカバーによるジリ高が続いて、まだすぐに反落は期待できないものと思われます。
パニックは3日(3営業日)で一服するという傾向があり、パニックの3日間ルールと個人的には読んでしまう。
【パニックの3日間ルール】
発生日 無防備のため過剰反応を起し、パニック的な相場展開
2日目 発生した事態に身構えてくるが、まだ不安心理は強く、不安定な状況
3日目 動揺から立ち直り、平静を取り戻し始める
ドル/円のショートカバー(買い戻し)は、一巡したように思われます。
しかし、現在は、ポジション的には、スクエア(ノーポジ)に近いものと見ています。
そこへ、今度は、再度売りで攻めているようですが、新たにショートになるだけで、結局は反発するものと思われます。
下がるためには、ロングが積み上がらないとならないと思います。
ニューヨークダウは、英国のEU離脱決定に伴う警戒感が一服したことから、買いが優勢となり、前日比269.48ドル高の17,409.72ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、英国民投票の混乱から落ち着きを取り戻してきており、資金流入も一服したことから、暫定値ながら前日比0.025%上げて1.463%で引けました。
原油価格は、英国のEU離脱決定に伴う警戒感が一服したことから反発し、前日比1.52ドル高の47.85ドルで引けました。
金価格は、英国のEU離脱決定に伴う警戒感が一服したことから、逃避資金が流出し、前日比6.8ドル安の1,317.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、英国のEU離脱決定に伴う市場の混乱が一服し、ドル/円は、102.79近辺まで反発しました。
、
EUR/USDは、ロンドンタイムにいったん1.1111近辺まで上昇後、いったん軟化しましたが、改めて1.1090近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ジリ高を続け、引け際には、113.86近辺まで上げました。
一般的なパニック時と変わらず、3営業日目で一応の落ち着きを取り戻した格好です。
前々からユーロ安円高を見てきました。
確かに、120.00のネックラインが切れてから、一時109.30まで突っ込み、当初考えていたターゲットである100.00は、より現実的なものになりました。
また、テクニカル的に見てEUR/JPYが下がると考えてはいたものの、もっと理由らしい理由が見いだせませんでしたが、結局、英国の離脱に伴うEUの求心力低下と、加盟国の離脱のドミノ現象の恐れなど現実的な理由はついてきました。
ただし、ドルはどうなるのかということが、定かではありません。
個人的には、ドルを対ユーロと対円で別々に考えるべきかと思っています。
GBP/USDは、2014年7月の1.7190近辺から下落を続け、先日の国民投票で急落し、2009年1月の安値1.3504のサポートを割り込みました。
実は、ポンドは、マーガレット・サッチャーが首相だった頃の、1985年3月頃に一時1.0545近辺まで下落しましたが、その後反発してからは、前述の1.3504近辺が強いサポートとなりました。
しかし、今回の国民投票の結果を受けて、既に割り込み、一時1.3120まで下げています。
つまり、重要サポートが切れている以上は、次のターゲットは、1985年3月頃の1.0545になるものと思われます。
ドル/円、、クロス円共に、重たげではあります。
しかし、介入は怖いし、積極的には売れません。
場合によっては、介入期待のドル買いがでているものと思われます。
それが、上値を重くさせています。
ニューヨークダウは、欧州経済の先行き不透明感や金融市場の混乱を嫌気した売りが続き、前週末比260.51ドル安の17,140.24ドルと3月10日以来、約3カ月半ぶりの安値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、逃避的な資金流入から低下し、暫定値ながら前週末比0.119%下げて1.441%で引けました。
原油価格は、EUR/USD、GBP/USDの下落を受けて下げ、前週末比1.31ドル安の46.33ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下げに連れて下落、前週末比2.3ドル高の1,324.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、一時101.39近辺まで売り込まれたものの、その後は買い戻しに102.00-10近辺に戻しました。
、
EUR/USDは、ジグザグを繰り返しながら下げ、一時1.0977近辺まで下げました。
EUR/JPYは、111.36まで下げた後、112.30-40近辺に落ち着きました。
まだ、リアルなフロー(資金の流れ)は、できていないようで、そのため往ったり来たりのマーケットになっています。
英国のEU離脱後のこの下げ方は、本気ではないかと思います。
社会も、マーケットも、今回の一件に落ち着いていないものと思われますので、ポンド安が本格化する可能性があります。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「通貨当局は、マーケット心理を把握しているか」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/042/
私は、ロンドンがマーケットに売りか買いかどのように参入してくるか、事前に日々考えています。
なぜなら、ロンドン勢は、ロンドンオープン前の東京・アジアマーケットで既にできているポジションを崩すことしか眼中になく、それを狙って売ってきたり買ってきたりします。
ロンドンマーケットは、世界中を網羅できるという地の利に恵まれているため、何もオーバーナイト(一晩越え)のポジションを持つまでもなく、基本的にデイトレで十分です。
ロンドン勢が日々考えていることは、ロンドン依然のマーケットでできたポジション状況であり、またロスカットオーダーの状況を把握して、それらを潰しにかかれば、十分儲かるチャンスがあります。
ですから、彼らは、ほとんど毎回、儲けさせてもらっている、東京・アジア勢には、足を向けては寝られないと思います。
しかし、ただただロンドン勢に貢いでいるのも、癪にさわりますので、ロンドン勢が何をしたがっているかを読めれば、彼らが攻めようとしている方向に相乗りして儲けることはできると思います。
そのためには、少なくとも、東京・アジア勢のポジションがどう偏っているかを自らも推測することがまず必要です。
ポジションを推測するには、東京・アジアタイムの値動きからポジションを読むことです。
たとえば、上値が重くなっていれば、マーケットはロングになっていることがわかりますし、買いが引かないようであれば、ショートになっていることがわかります。
そして、それならばロンドン勢はなにを仕掛けてくるかがわかってきます。
尚、これを習得するには、経験を積むことが、どうしても必要だと思います。
(システムに障害あり、配信できませんでした。これから後、あと3話お送りします)
ドル/円は、ロングになっているようで、ジリ安となってきています。
下落している相場に反発力が出るためには、マーケットのポジションがショートにならなければなりません。
しかし、ジリ安相場では、この反発力は出来てきません。
なぜなら、ジリ安になっている原因は、下げているのにも関わらずマーケットのロングポジションが減らないためで、むしろ、買い下がっているために、ロングがさらに増えている場合もよくあります。
今日の場合、特に介入が意識されているだけにロングの解消が遅れるものと思われます。
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、下押し後大幅反発となりました。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
6月21日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング88,639枚vsユーロショート149,985枚、ネットユーロショート61,346枚(前週 ショート56,489枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング79,398枚vs円ショート27,102枚、ネット円ロング52,296枚(前週 ロング55,690枚)です。
ユーロも、円も、あまり変わりません。
さて、今週ですが、25日(土)、英国がEUを離脱したことを受け、政府・日銀(財務省、金融庁、日銀)は、急激に円高株安が進んだことから、緊急の会合を開き、金融市場は週明け以降も動揺が懸念されるとして、必要に応じて市場に大量の資金を供給するなど、緊密に連携していくことを確認しました。
また、為替については、「為替相場の過度な変動や無秩序な動きは経済に悪影響を与える」として、市場介入を辞さない姿勢を示しました。
これにより、目先の為替相場に対するマーケットセンチメント(市場心理)は、大きく変わったものと見ています。
一般的な急落を見た直後の場合、まだ相場が下がると見て、戻りを売ろうとするため、むしろショートが膨らんでいくものです。
そのため、下げ渋り、買戻しが買戻しを読んで反発しやすくなるものです。
しかし、この土曜早々、政府・日銀が会合を持ち、急落すれば、ドル買い介入の出動をほのめかすと、マーケットは、この時点では従順ですから、政府・日銀の介入に期待して、下がったら買いに回るマーケット参加者が増えるものと見ています。
そうして、下がったら買いを繰り返すと、マーケットではロングが積み上がり、しかし上がらないため、ある一定の飽和点を過ぎると、パンパンのロングを解消する動きが強まって反落し、100.00を再度割り込む可能性があります。
このように、ストーリー(筋書き)は、ふたつ考えられるものと思われます。
尚、介入自体に言及しますと、1回目は、結構効くと思います。
しかし、二度目以降は、マーケットが徐々に介入に慣れてしまい、反発は鈍くなるもと思われます。
また、買い上げる介入と、買い支える介入があります。
買い上げる介入では、政府・日銀が買っていることを広く伝えるアナウンスメント効果がありますが、思う様に上がらなければ、逆効果になります。
買い支える介入は、介入しようとする水準に買いを入れて防戦するもので、時には覆面介入(だれの買いかあたってみないとわからない)にする場合もあります。
買い支える介入は、往々にして、ある一定水準以下にいることがわかり、マーケットも同水準あるいはその手前で買うことになると、上値が重くなり、反落しやすくなります。
要は、どんな形にせよ、買い介入をほのめかすと、結局は反落を呼ぶことになりがちですので、十分な注意が必要です。
マーケット全般に言えることは、現在、英国のEU離脱を受け、リスク回避のパターン(ドル買い円買い)になっていますが、それが正常化するには、時間がかかるものと思われます。
ニューヨークダウは、英国民投票でEUからの離脱が決まったことを受けて売られ、前日比611.21ドル安の17,399.86ドルと3月16日以来ほぼ3カ月ぶりの安値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、英国民投票でEUからの離脱が決まり、逃避資金が大きく流入し、暫定値ながら前日比0.189%下げて1.557%で引けました。
原油価格は、英国民投票でEUからの離脱が決まったことから売られ、前日比2.47ドル安の47.64ドルで引けました。
金価格は、英国民投票でEUからの離脱が決まり、逃避買いが加速し、前日比59.3ドル高の1,322.4ドルで取引を終えました。
為替相場では、東京時間に、英国民投票が予想外の離脱派の勝利を受け、リスク回避のドル高円高となりました。
ドル/円は、一時98.96近辺まで急落後、海外では、102円台に落ち着きまました。
、
EUR/USDは、一時1.0912近辺まで下落後、1.1080近辺に落ち着きました。
EUR/JPYは、一時109.48近辺まで下げた後、113.60近辺に落ち着きました。
下落の第一ラウンドが終わっただけで、体制が整えば再び下値テストを再開するものと思われます。
私は、ロンドンでディーラーになりました。
最初は、通信機材の使い方から、事務的な仕事などを中心にやっていましたが、着任3ヶ月目に、スワップディーラーを拝命しました。
スワップとは、皆さんもご存知のポジションを翌日にキャリーするための取引ですが、スワップディーラーは、6ヶ月とか1年という、もっと期間の長いものでトレードします。
つまり、2国間の金利差の拡大縮小を予想してポジションを張るものです。
スワップディーラーになってしばらくして、あるブローカー(仲介業者)から、マーケットをサポートしてくれないかと依頼を受けました。
この場合のサポートとは、ブローカーがいろいろな銀行に提示するために、特定の銀行がプライスをブローカーに出して上げるというもので、スワップ市場では、よくあることでした。
まあ、それほどリスクはないだろうと安易な気持ちで、O/N(オーバーナイト、1日)から1年まで、ずらっとサポートプライスを出しました。
ところが、プライスを出して1時間ぐらい経ってからでしょうか、出したプライスをすべて叩かれる状況になり、青くなりました。
しかも、叩いてきたのが、よくパブでおしゃべりしている、別々の米銀にいる二人のイギリス人ディーラーでした。
プライスは、どんどんアゲンストになり、残念ながらロスカットすることにして、すべて投げました。
その後、投げた相手の名前を聞くと、またあの二人でした。
完全にはめられたことに気づきました。
ロンドンマーケットは非情です。
儲かると思えば、飲み友達であっても、構わず攻めてきます。
しかし、この一件は、悔しかったですが、いい勉強になりました。
さすがに、英国がEUから離脱するとは思いませんでしたが、BBCは、離脱多数確実と報じています。
ただ、英国には、「栄光ある孤立」という言葉があります。
その意味は、19世紀、イギリスが他を圧する工業力、植民地を所有していた時期の、他国と同盟関係を結ばないという外交政策の基本姿勢です。
この傾向は、今でもあり、たとえば、1999年の通貨ユーロへの統合にあたって、英国はユーロに参加しなかったという経緯がありました。
ドル/円だけでなく、EUR/JPYなどもそうですが、日足でこれらを見てみますと、昨日の長大陽線と同じぐらいの長大陰線が今日出ています。
もちろん、日足ですので、今日のニューヨークが終わらないことには、確定はできません。
しかし、もし、今日、長大陰線で終わることになると、高値確認となり、今度は、下を攻めることになると思われます。
特に、EUR/JPYは、昨年の5月以来、この上げては下げるを繰り返しながら下げて来ました。
日本時間8時30分開票予定のサンダランド(離脱派が多い所)で残留が決まったら、残留確実との声もありました。
しかし、離脱が多かったもようで、ポンド売り中心の乱高下になったようです。
ニューヨークダウは、英国のEU離脱の是非を問う国民投票で残留支持が優勢になるとの期待が広がって急反発し、前日比230.24ドル高の18,011.07ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、英国民投票では残留との見方が優勢で、暫定値ながら前日比0.059%上げて1.744%で引けました。
原油価格は、英国民投票で残留支持が優勢との世論調査の結果を受けて、買いが優勢となり、前日比0.98ドル高の50.11ドルで引けました。
金価格は、英国のEU残留の思惑を背景に、逃避資金が流出し売りが優勢となって、前日比6.9ドル安の1,263.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、英国のEU離脱観測後退でリスク選好となり、ドル売り円売りが強まりました。
世論調査の結果が投票時間を終えた直後に出ており、残留52対離脱49が出て、一気に、ドル売り円売りが強まりました。
ドル/円は、一時106.50近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、一時1.14255近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、一時121.73近辺まで上昇しました。
投票間際まで、思わせぶりに相場は動いています。
なんで、この期に及んで、まだ、揉み合うのかと言えば、やはり、「儲け損なう恐怖」が心の中にあるからだと思います。
「儲け損なう恐怖」は、その字の通りで、儲け損ねることへの恐怖であり、ある意味、「損する恐怖」よりタチが悪いと言えます。
「損する恐怖」であれば、ロスカットで、損失を食い止めることが出来ますが、「儲け損なう恐怖」となると、儲けへの期待が大き過ぎて、やめることができないままにトレードを繰り返し、蟻地獄にはまってしまったようになります。
今回の英国民投票と似通ったことがありました。
昔、ニューヨークにいた頃、東京では、G7ではドル安を容認されるもようだとマスコミも煽り、また東京のディーラーの多くもその見方に乗りました。
しかし、G7翌日、米国の各紙新聞を読んだら、どれにもなにもG7関連記事がなかったのにはびっくりでした。
そして、東京勢の損切の嵐となりました。
日本では、日本語による情報が中心だということもあって、金魚鉢のような限られた世界の中で、情報が駆け巡り、国内だけで盛り上がる傾向がありますので、見方の切り口が違う海外情報も知っておくことが大切かと思います。
ドル/円、クロス円は売りで入ってきました。
しかし、今晩から明日の未明に掛けての英国民投票の結果が出るまでは、なにも確たることはわかりません。
それが明らかになるまでは、結局、一方向には動けず往ったり来たりではないかと思われます。
様子見で、良いように思います。
ニューヨークダウは、23日に迫った英国民投票を前に、持ち高調整に終始し、前日比48.90ドル安の17,780.83ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、公表された英調査会社の世論調査では、僅差で離脱がリードしており、市場も次第に警戒感を強め、原油やダウも軟調で小幅に下げ、暫定値ながら前日比0.022%下げて1.684%で引けました。
原油価格は、発表された米エネルギー情報局の原油在庫は大幅減が期待されていたが、91.7万バレル減と小幅な減少に留まったことから売られ、前日比0.72ドル安の49.13ドルで引けました。
金価格は、23日に迫った英国民投票を前に様子見ムードが強まり、前日比2.5ドル安の1,270.0ドルで取引を終えました。
為替相場でも、23日の英国民投票を目前にして、様子見ムードが強まりました。
国民投票前に、あえてポンドの乱高下をチャンスとして見て、ポジションを持つマーケット参加者もいるようですが、やはり直前にポジションを持つことは、思惑通りになれば、一攫千金ですが、外れれば足腰立たないほどのヤラレになる訳です。
ここは儲け損なう恐怖は捨てて、せめて結果が発表されてから勝負に出るぐらいのつもりでいることが大切だと思います。
皆が熱くなっていると思えば、より冷静になることが必要です。
英国民選挙に向けての時間調整のマーケットが続いています。
こういう時に、敢えて申し上げておきたいことは、今回の国民投票にせよ、毎月の米雇用統計にせよ、そのイベントを跨いで相場を張ることが、決して妥当だとは思わないということです。
つまり、「Through the figure(スルーザフィギャー、イベントを跨いでポジションを持つ)」のは、当たれば一攫千金、しかし外れれば足腰立たないほどの大やられとあまりにもギャンブルだということです。
FXという投機であっても、投資としてやるならばもっとリスクを抑えた形でなくてはならないと思います。
過去に経験したパニック相場をお話しし、明日の英国民投票後想定されるパニックへの心の準備にして頂ければ幸いです。
私が体験したパニックの中で、やはり一番インパクトがあったのは2008年のリーマンショックでした。
米系の大手証券が株で大幅な損失を出したため、その穴を埋めようと、、当時盛んに行われていた円キャリートレード(高金利通貨買い低金利の円売り)を閉じようとしました。(高金利通貨売り円買い)
とはいっても、たとえば、AUD/JPYなど、AUD/JPYとしての市場がなく、AUD/USDとドル/円とに分解してそれぞれを売りました。
ドル/円は流動性がありますので、簡単にカバー(売れる)できましたが、AUD/USDは、ほとんど流動性がなく暴落となり、AUD/JPYとして見ると、45円もの急落となりました。
さすがに、英国民投票前日だけに、閑散としています。
ドル/円、クロス円は、やや重くなってきました。
昨日のドル/円、クロス円上昇は、単なる買い戻しだったものと思われます。
そして、高値圏にいるうちに、ロング気味になっているものと見ています。
ニューヨークダウは、英国がEUから離脱する懸念が後退したとの見方から買いが続き、前日比24.86ドル高の17,829.73ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、イエレンFRB議長の議会証言は利上げに慎重姿勢を見せていたが、雇用や経済の改善に楽観的だったことから上昇し、暫定値ながら前日比0.019%上げて1.708%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの下落が重荷になり、前日比0.52ドル安の48.85ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比19.6ドル安の1,272.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ショートカバー(買い戻し)が続き、一時105.08近辺まで上昇しました。
EUR/USDも下落し、一時1.1243近辺をつけました。
EUR/JPYは、方向感のない動き終始し、結局118.00近辺で落ち着きました。
英国民投票が間近になり、何かと神経質な動きになっていますが、基本的には様子見です。
ドル/円、クロス円は、午前中、それなりの反発を見ましたが、結局上値は重いままです。
これから、参入してくるロンドンは、とりあえず、東京タイムに下げてきたことから、マーケットはショートとばかりに買ってくる可能性はあります。
しかし、それでも上げきれなければ、下値を試すことになるものと見ています。
問題は、EU離脱・残留を問う英国民投票を、明後日に控えて、どこまで踏み込んでくるかということです。
ドル/円の日足の形状では、6月16日に大きく下げた後、小さなコマ(ロウソク足)が3つ右肩下がりに出ていて、非常に下がりやすい格好をしています。
このような、垂れてきている形状は、なかなか押し戻すには、力が要ります。
むしろ、ここから6月16日並みの下げが再度起きる可能性があります。
週足、月足も、同様に重くなっています。
ドル/円は、下落を再開しています。
戻りが限られています。
まだ、ロングが切れていないもようです。
クロス円も、全般に重いです。
ニューヨークダウは、英国民投票の最新の世論調査で残留支持派が優勢と伝わり、アジアや欧州の株式相場が軒並み上昇したことを受けて上げ、前週末比129.71ドル高の17,804.87ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、英国のEU離脱懸念が後退したことから上昇し、暫定値ながら前週末比0.071%上げて1.678%で引けました。
原油価格は、英国のEU離脱懸念が後退したとする見方が強まって買いが優勢となり、前週末比1.39ドル高の49.37ドルで引けました。
金価格は、英国のEU離脱懸念が後退したとして、利益確定売りが強まり、前週末比2.7ドル安の1,292.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は週初に窓を開けて高く始まったものの、その後も買い下がったためロングになり、支えきれずにロングの投げに104.00割れまで反落となりました。
、
EUR/USDは、反落気味ではありますが、週末はさんでできた窓は埋まってはいない、ある意味不安定な状況です。
EUR/JPYは、ドル/円同様に、週初にできた窓を埋める動きとなりました。
要は、今週初にできたロングポジションが、さらなる買いのフォローがないまま、英国民投票が迫ってきたため、ポジション調整に入ったものと思われます。
しかし、ドル/円の上値は確かに重いと思います。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「英国民投票とドル/円の行方」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/041/
EUR/JPY、GBP/JPYもジリ高が目立ちます。
対ドルで、EUR/USDもGBP/USDもジリ高のためです。
しかし、これは、EUR/USDやGBP/USDなどよほどショートになっていたかということです。
ロンドンが入って来ると、EUR/USDやGBP/USDなどは、もう一吹きありそうです。
今朝の相場を見ていると実に週末リスクとは怖いものだと思います。
GBP/JPYは先週末149.56近辺で終え、今日のシドニーでは151.32近辺で寄り付き、一時152.97近辺まで上昇しています。
先週末の値動きは、ジリ高になっていたことから、結構ショート気味だったと思われます。
それがこのオーバーウィークエンド(週越え)の上昇で、週初早々からロスカットがついているマーケット参加者も少なくないものと思われます。
英国民投票で、残留派が盛り返しているもようです。
それを受けGBP/JPYが、週末をはさんで、149円台から152円台半ばまで上昇しました。
これを受けて、ドル/円も、週末の104.14から、本日は104.80近辺まで上昇しています。
EUR/USDも80ポイントぐらい上昇しています。
シドニーでは、ドル/円、EUR/USDとも上昇した
結果、EUR/JPYも大幅に上昇しています。
つまり、ドル安円安となっており、リスクオンか?
日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 104.68-71(104.14)
EUR/USD 1.1330-35(1.1278)
EUR/JPY 118.61-69(117.41)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、日足ベースで上昇後反落でした。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
6月14日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング104,510枚vsユーロショート160,999枚、ネットユーロショート56,489枚(前週 ショート67,112枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング77,703枚vs円ショート22,013枚、ネット円ロング55,690枚(前週 ロング42,853枚)です。
ユーロのネットショートがやや減った一方、円のネットロングはやや増え、合わせてみると、ちょうど同枚数ぐらいになって、ユーロ売り円買い、つまりEUR/JPYのショートになっています。
さて、今週ですが、23日のEU残留・離脱を問う英国民投票を意識した、神経質な相場展開が続くものと思われます。
ただし、先週木曜に起きた残留派のジョー・コックス英下院議員の射殺事件により、相場の流れが変わったように思います。
つまり、勢いづいていた離脱派の熱気を冷ます一方、残留派が見直されるのではないかと見ています。
しかし、どちらにしても、国民投票が実際に行われ、結果が出るまでは、決め打ちはできませんので、ポンド絡みのポジションは持たないか、たとえ持ったとしても、ご自分の体力内に十分に収まるポジション量にすることを是非お勧めします。
また、現在リスク回避で円買いになっていますが、これについても、十分な警戒が必要です。
ただし、ドル/円、クロス円は、英国民投票の結果のいかんに関わらず、結局は円高方向に向かうものと見ています。
なぜなら、月足といった長期で見てみますと、サポートをブレイクしてきていたり、あるいはブレイクしようとしてきているからです。
もちろん、英国がEUに残留となった場合、ポンドはいったん買い戻され、たとえばGBP/JPYも戻すと思いますが、そこは引き付けて売りではないかと思います。
一方、EUから離脱することになると、これはリスク回避の円買いとなり、一気に円高が進むことになるものと思われます。
もしも、ドル/円が3円といった急落をした場合、介入はあるかと言えば、秩序あるドル安円高を逸脱したものとみなされ、介入が入る可能性はあると思います。
最初の介入は、結構効くと思います。
しかし、いったん介入が実施されると、マーケットの介入に対する耐性はすぐにできてくるものと思われます。
しかも、介入に否定的な米国の手前、ドンドン買い上げる介入には限度があり、むしろ、ある水準に防戦的な大量の買いを入れて、下げさせないようなやり方をしてくるのではないかと思います。
この防戦的な買い介入をすると、マーケットも介入点あたりで便乗して買うようになり、その水準でのロングが積み上がることによって、むしろ下げやすくなってしまうことになりやすいです。
あと、これは日本の通貨当局(政府・日銀)独特な介入法ですが、覆面介入が考えられます。
要するに、銀行で介入しても、通貨当局が介入したことは明かさないように、銀行に指示するものです。
その意図は、介入が入ったかどうかマーケットを疑心暗鬼にさせるということですが、あまり効果はなく、むしろ外人などの間では、介入したというアナウンスメント効果をなぜ自ら否定するのかよくわからないと不評を買っています。
いずれしましても、23日前後は、混乱が予想されますので、慎重に対応することだと思います。
あと、ポンドのみならず、マーケット全体の流動性(交換のしやすさ)が相当低下するものと思われ、また場合よっては、プライス(売値、買値)も出なくなることも予想されますので、出来るだけスクエア(ノーポジ)でいるべきかと思います。
ニューヨークダウは、23日のEU離脱を問う英国民投票への不透明感が強く、週末を前にポジション調整の売りが出て、前日比57.94ドルの17,675.16ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、英国のEU離脱への警戒感も一服し、債券への逃避も一段落となり、暫定値ながら前日比0.029%上げて1.608%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの上昇を受け買いが入り、前日比1.77ドル高の47.98ドルで引けました。
金価格は、週末を前に利益確定売りが出て、前日比3.6ドル安の1,294.8ドルで取引を終えました。
為替相場では、EU残留派のコックス英下院議員が射殺されたことを受け、投票キャンペーンの見合わせが公表されると、残留派に有利になるとの観測が浮上し、ニューヨークでは、EUR/USD、GBP/USDが反発しました。
しかし、英国のEU離脱懸念は幾分和らいではいるものの、世論はなお離脱・残留で二分されたままで、投票の行方は予断を許さない状況は依然として続いています。
ドル/円は、リスク回避の円買いから、ニューヨーククローズに向けて重たい展開でした。
23日まで、まだ神経質な相場が続きそうです。
ディーリングルームの雰囲気が大きく変わったのは、電子ブローキングの導入によるところが大きいと思います。
電子ブローキングが導入される前は、ボイスブローカーと呼ばれる人間のブローカーが、マイクとスピーカで、銀行と取引をしていました。
マイクとスピーカーによるということは、音声でお互いに連絡を取り合っていましたので、それだけでも、ディーリングルームの中がうるさくなるのは、目に見えています。
さらに、相場が荒れてくると、ディーラーもブローカーも興奮してきますので、声も大きくなり、ディーリングルーム内は、騒然としました。
ディーラーの中には、スピーカーのボリュームをフルにしているものもいて、それはそれは賑やかでした。
個人的には、この騒然とした雰囲気が気持ちを高揚させ、とても好きでした。
そういう意味で、昔のディーリングルームは、動の世界でした。
それが、電子ブローキングが導入されると、ディーリングルームの雰囲気は、一変しました。
つまり、電子ブローキングですので、画面に出てくるレートを静かに叩くだけで、音がするとしたら、キーボードを叩く音とか、マウスをクリックする音だけしかなくなり、完全に静の世界となりました。
その上、電子ブローキング導入を機に、他の銀行を呼んで直接取引するダイレクト・ディールもほとんどなくなり、本当に静かになりました。
過去を懐かしむのは、年を取ったせいかもしれませんが、ネアカだった動の世界は、やっぱり面白かった思います。
ドル/円も、クロス円も、反落気味です。
上値も、相当重たくなっているようです。
さて、そろそろ、また話題に上るのは、介入は出るかということだと思います。
ルー米財務長官は、今のドル安は秩序だったものだとG20でも言っている以上、政府・日銀にしても、余程のことがない限り、介入はできないと思います。
従って、たぶん、当面は、トークアップ発言(口先介入)に頼らざるをえないと思います。
結局、マーケットは、上がったところを、ドル/円も、クロス円も、EUR/USDも売っているようです。
しかも、東京・アジア勢の、思いの丈を振り絞る東京9時台にやっているため、みんなでショートになっていっているように思います。
みんなで売れば、しばらくは上がらないとは思います。
しかし、結局、ショートは膨らんでいくようであれば、いずれロンドンなりで一段の上昇を見ることになるのではないかと見ています。
ドル/円、クロス円の買い戻しになっています。
しかし、昨日大きく下げているだけに、値ごろ感から戻りで売りをするようだと、マーケットはさらにショートになります。
そうなると、一段と上がる可能性が出てきますので警戒が必要です。
EUR/USDも上げています。
ニューヨークダウは、下げて始まったものの、EU離脱問題で残留を支持する最大野党労働党の女性下院議員が射殺されるという事件が発生すると、同情票が残留支持へ向かうとの思惑が浮上して買いが優勢となり、前日比92.93ドル高の17,733.10ドルで取引をおえました。
米国債10年物利回りは、英国民投票を来週に控え警戒感は強いものの横ばいで推移し、暫定値ながら前日比0.005%上げて1.577%で引けました。
原油価格は、英国がEUから離脱した場合のリスク回避から売られ、前日比1.80ドル安の46.21ドルで引けました。
金価格は、英国民投票を来週に控え、逃避資金が流入し、前日比10.1ドル高の1,298.4ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ロンドンオープン直後、103.54近辺まで急落したものの、その後は安値圏でのもみ合いとなりました。
EUR/USDは、ドル/円の下落に連れて買われたものの、マーケットはロングになり反落し、一時1.1131近辺まで下げましたが、今度は売り過ぎとなり、1.1251近辺まで反発しました。
EUR/JPYは、115.46近辺を安値に、往って来いの相場となり、結局117.00近辺で落ち着きました。
その他のクロス円も、基本的に往って来いとなりましたが、ドル/円の戻りは限られており、依然として潜在的に下落リスクがあるものと見ています。
ただし、明日明後日は23日に英国民投票を控えた週末であり、週末中に不測の事態が発生する可能性はありますので、この週末はスクエア(ノーポジ)あるいは十分体力内にポジションを収めておくことが大事だと思います。
日銀は金融政策決定会合で、政策の現状維持を決定しました。
これを受け、円は全面高となりました。
なかでも、注目しているのは、前々から下がる下がるとうわ言のように私が申し上げていましたEUR/JPYです。
今日の下げで、ラウンディングトップ(坊主頭)のネックラインである120.00をしっかりと割り込んできています。
ドル/円の日足を見ていますと、5日移動平均線が、106.16まで下りてきていて、さらに10日移動平均線も106.60まで下りて来ています。
4月後半からの日足を見ても、反発が弱くなってきており、ここにきて、5月3日につけた105.55の安値も、昨日、一時的とはいえ、105.43近辺まで下げたことにより、割り込んできています。
素直に考えれば、ドル/円は下がると見て良いのだと思います。
それが、今日の日銀の金融政策決定会合や英国民投票であったり、どうしてもリスクが気になってポジションが持てないでいることも、マーケット心理だと思います。
日銀の金融政策決定決定会合を控えていますが、円買いが強めです。
ということは、今日の決定会合で、追加緩和はないと見ているためだと思われます。
しかし、相場に絶対はありませんので、ここは静観の構えが良いと思います。
特に、最近の日銀の金融政策会合の後は、トリッキー(油断できない)だけに、警戒が必要です。
ニューヨークダウは、FRBは予想通り政策金利の据え置きを決定、FOMC参加者の金利見通しやイエレンFRB議長の記者会見を受けて、米利上げは緩やかなペースにとどまるとの見方が強まり、前日比34.65ドル安の17,640.17ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、FOMCメンバーの金利見通し(ドットチャート)によれば、利上げペースが一段と緩やかになるとの見方が広がり、暫定値ながら前日比0.041%下げて1.572%で引けました。
原油価格は、イエレンFRB議長の会見を受けて、次第に売りが優勢となり、前日比0.48ドル安の48.01ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの反発を受け買いが入り、前日比0.2ドル高の1,288.3ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、FRBが予想通り政策金利の据え置きを決定し、一時105.43近辺まで急落しましたが、その後106.13近辺まで反発しました。
、
EUR/USDは、一時1.1299近辺まで上昇後、1.1260近辺に落ち着きました。
EUR/JPYは、一時119.50近辺まで上昇後、119.35近辺に落ち着きました。
FOMC後、トリッキーな(油断のならない)動きになり、本当に最近の中央銀行のイベント後の動きには、注意が必要です。
今日は、日銀の金融政策決定会合があります。
最近の中銀イベントの中でも、最もトリッキーになりがちのため、十分な警戒が必要です。
ドル/円は、短期的には、ショートだと思われますが、日足で見ると、まだ戻りは重そうです。
ドル/円は4月22日に111円台後半反発して、数日高止まりしてから、反落し、5月3日には106.00割れまで下げました。
しかし、そこから再び反発し、5月30日に111円半ばの高値をつけて再び下落、そして今週105円台半ばまで下げています。
目先は、ショートになっているようで、そこからやや反発気味ではあるものの、そう大きくは戻さないのではないかと見ています。
「バスに乗り遅れるな」という、たとえがマーケットにはあります。
今回の英国民投票に当てはめると、まだ時間的な余裕がある時は、こういう危険なイベントはパスだと、冷静に振る舞っています。
しかし、時間が迫り、離脱するのしないのといろいろな憶測が飛び交い、リスク回避の円買いだと、直接には関係なかった通貨ペアにも、飛び火してくると、自分だけ取り残されているような気がしてくるものです。
そうなると、まさに儲け損なう恐怖を感じて、「バスに乗り遅れるな」となり、満員になってきているバスに乗り込もうとしがちで、これは、非常に危険な兆候だと思いますので注意が必要です。
今日は、ドル/円、クロス円は、買い気です。
昨日、売り過ぎた反動なのかもしれません。
すでに、英国民投票のリスク回避で円買いは、マーケットの共通認識になっているものと思われます。
そして、そのために円ロングができてきているものと思われます。
ニューヨークダウは、英国のEU離脱懸念が強まり、欧州株の下落が続いたことが波及し、前日比57.66ドル安の17,674.82ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、英国のEU離脱懸念から下がって始まったものの、FOMCを控えて調整も出て下げは一服となり、暫定値ながら前日比0.005%上げて1.615%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの下落を受け売られ、前日比0.39ドル安の48.49ドルで引けました。
金価格は、英国のEU離脱懸念が強まり、逃避的に買われ、前日比1.2ドル高の1,288.1で取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムに一時105.60近辺まで下げましたが、その後はジリ高でした。
EUR/USDは、ロンドンタイムから下げ続け、ニューヨークでは、一時1.1189をつけました。
EUR/JPYは、ロンドンタイム、一時118.48近辺まで下げましたが、その後も安値圏で推移しました。
リスク回避色が、強まっています。
加えて、日本時間16日未明にはFOMC、16日日中には日銀の金融政策決定会合があります。
様子見で良いと思います。
日足のドル/円、EUR/JPY、GBP/JPY、AUD/JPYを見た上で申し上げますが、どれも、戻りらしい戻りがないままに、安値圏でじっとしています。
多分どれにも言えることは、安値圏にいて、なかなか底値で売るには勇気が要るので、やるとしたら、買いからしかないと、ロングからしか入っていないものと思われます。
そのために、マーケットはロングになり、返って上がらなくなっているものと思われます。
さらに、今日は、麻生財務相も、「急激な変動には対応する」と発言していますが、その発言は、さらに、介入警戒からマーケットが売ることに委縮し、むしろ買ってしまってさらにロングになり、重たくなるという悪循環を生むことになるものと思われます。
EUR/JPYは、ここのところ下げ足を速めてきました。
しかし、下げたら反発、そして再下落のパターンは、続いているものと見ています。
なぜ、下げたら反発するのかですが、やはりEUR/JPYの流動性が低いからだと思います。
下げている過程でポジションはショートに大きく偏り、しかし、いったん下げ止まると、売りが引いてしまうため、我先にと買戻しが殺到して大きく反発、そして買戻しが一巡すると、またトレンド方向に戻すということを繰り返しているものと思われます。
ドル/円、クロス円が上昇しています。
昨日の下げの反動と思われます。
特に、EUR/JPYの反発力が強くなっています。
それだけ、EUR/JPYはショートだと思われます。
ニューヨークダウは、英国のEU離脱への警戒感から世界的な株安を受け下落し、前週末比132.86ドル安の17,732.48ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、安全資産として資金流入が続いている上に、FOMCへの警戒感もあり、暫定値ながら前週末比0.029%下げて1.611%で引けました。
原油価格は、供給増から需給軟化の見方から、前週末比0.19ドル安の48.88ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前週末比11.0ドル高の1,286.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ニューヨークでは、いったん戻し気味にはなりましたが、ただし、日脚ベースでは重いままです。
EUR/USDは、反発が目立ちましたが、単なる戻しにすぎず、再度売られる可能性はあります。
EUR/JPYは、EUR/JPYらしく、差し込んでも、大きく反発しますので、戻りでしか売れない通貨ペアであることに変わりはないようです。
ドル/円は、106.08近辺にある200か月移動平均線をしっかりと割ることが目先の課題です。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「意外に知らない、相場エントリーの真実」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/040/
本日午前中、大きく出た円買いは、英国のEU離脱の賛否を問う国民投票を23日に控えて、リスクを回避しようとした、米系ファンドやもろもろの投資家からの円買いの動きだったようです。
一般的に、こうした為替リスクをヘッジするには、通貨オプションが使われますが、オプション料というオプションの代金が高くなり過ぎた上に、オプション自体の流通度も低いため、やむなくストレートに為替でヘッジするようになっているものと思われます。
こういう時にこそ、主要通貨ペアの流動性の高さには助けられます。
つまり、なにかが起きた時に、ヘッジを掛けたくても掛けられず、アゲンスト(不利)のポジションを抱えながら、ただただ評価損が拡大して行くのを見ているだけという事態は、十分あり得ることで、その意味からも、取り扱われる通貨ペアがどれぐらいの流動性があるかについては、十分確認しておく必要があります。
この円全面高の円の買い手が誰かが気になります。
もっと正確に申し上げれば、投機の円買いか、一方向へのフロー(資金の流れを)を作る投資家のようなマーケット参加者の円買いなのかによって、これから円高がさらに進むかどうかが決まってきます。
単なる投機であれば、円買いが止まってしまうと、投機筋の宿命として、反対取引でポジションを調整するしかありません。
今日の場合、東京オープン前から、ずっと円買いをしていましたので、結構円ロングができているものと思われます。
東京オープン前から、ドル/円、クロス円は全面安です。
しかし、売り筋が問題です。
米系ファンドであれば、依然として売ってくる可能性があります。
単なる投機筋であれば、マーケットも相当売っていますので、後で結構買い戻しが出るように思います。
オセアニアでは、やや円高です。
EUR/JPYに注目です。
日本時間午前5時10分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 106.82-85(106.92)
EUR/USD 1.1247-55(1.1252)
EUR/JPY 120.14-19(120.31)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、小反発です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
6月7日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング93,492枚vsユーロショート160,604枚、ネットユーロショート67,112枚(前週 ショート37,654枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング68,237枚vs円ショート25,384枚、ネット円ロング42,853
枚(前週 ロング14,837枚)です。
ユーロは、ネットショートが、英国のEU離脱の国民投票を控え結構増えました。
円は、ネットロングが結構増えています。
さて、今週ですが、先週末、EUR/JPYが、一時ではあるものの、120.00を割り込み、119.92の安値をつけたことは、これまで、EUR/JPYは下がる下がると繰り返してきた私にとっても、新鮮でした。
いったん割り込んだ理由としては、英調査会社が公表した英国民投票を巡る最新の世論調査で、EUからの離脱支持が55%と残留支持を上回ったことでした。
この離脱支持55%は、同社が調査開始以来で最も高い水準となり、地理的に近いユーロに対してリスク回避の円買い強まったとされています。
それも、一理あるとは思いますが、それよりも実際的には、6月3日の予想外に悪かった米雇用統計でEUR/USDを買い過ぎて(ドル売り)、マーケットがユーロロングになった反動が先週木曜、金曜と出たまでのことで、英国の離脱うんぬん以前の問題ではないかと思います。
EUR/USDの日足を見る限り、まだロングが完全には解消したわけではなく、依然として下がる余地はあると見ています。
一方、ドル/円は、107.00前後での横ばいが続いています。
上から鋭角的に下りて来ていた、5日移動平均線もほぼフラット(平ら)になり、値幅が収束してきており、そろそろ動き出す可能性があることは事実です。
今週木曜には、日銀の金融政策決定会合があります。
同会合は、最近、各国の中央銀行金融政策決定会合の発表の中でも、もっともボラタイル(荒っぽい)な動きをしますので、かなり慎重にいかないとならないと思います。
その意味からは、ドル/円は様子見するしかないと思っています。
そうすると、こうした、緩いEUR/USDとはっきりしないドル/円の合成である、EUR/JPYは下がる可能性もあるけれど、反発する可能性もあるという、非常に不安定な状況ではないかと見ています。
したがって、今まで通り、EUR/JPYの鉄則は、戻りを売っても、下値で売るのは危険だと思います。
まだまだ、EUR/JPYの本格的な120.00突破には時間がかかるものと見ています。
ただし、下落が本格化した時には、下げは速いものと見ています。
いずれにしても、23日の英国の国民投票が近づいていますので、憶測はさらに強まるものと思われます。
しかし、通常、ポンドを扱わない人たちまでも、一人前にポンドを語るようになること自体は、あまり相場にとっては良い知らせではないと思います。
つまり、あのじゃじゃ馬ポンドの怖さを知らないで、ポジションを張るマーケット参加者が増えると、きっとポンドという吸血鬼が、多くのマーケット参加者の血を吸うことになると思うからです。
最後に、申し上げておきますが、ユーラシア大陸の東と西に島国があって、東の国を日本と言い、西の国を英国と言うことは、ご存知の通りです。
しかし、日本は日本という国土だけですが、英国は、独立したとはいえ、オセアニア、アジア、中東、アフリカ、そして北米のカナダなど、英連邦並びにそれに準じた国々と現在でも経済的にも、人的にも深く交流しています。
さらに、申し上げれば、地中海には、大西洋の出入口にあるジブラルタル、地中海中央のマルタ、地中海東部のキプロスに軍事基地を持ち、ロシアににらみを利かせています。
同じ島国のようでありながら、それだけの違いが両国にはあることをご理解頂いた上で、今回の国民投票を占ってみてください。
ニューヨークダウは、世界的な株安や、英国のEU離脱に対する警戒感から売られ、前日比119.85ドル安の17,865.34ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、6月23日の英国民投票が迫る中、安全資産として資金流入が強まり、暫定値ながら前日比0.048%下げて1.639%で引けました。
原油価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比1.49ドル安の9.07ドルで引けました。
金価格は、世界的な株安や金利の低下を受けて、逃避資金が流入し、前日比3.2ドル高の1,275.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、EU離脱派が多いと報じられると、GBP/USDが下落しはじめ、これを受けてEUR/USDもドル/円も下げ、結果として、EUR/JPYが一時119.90近辺をつけました。
EUR/JPYは結局120.31-32近辺で引けましたが、来週も注目されるものと思われます。
鳥でも、白鳥など長距離を飛ぶ鳥は、離陸や、着陸がヘタだという話を以前聞いたことがあります。
離陸するには、結構な距離を滑走する必要がある一方、着陸も前のめりに突っ込んでしまうことも良くあるそうです。
相場の世界でも、同じようなことが言えて、ポジションを持つ段階、ポジションを手仕舞う段階が結構難しいものです。
ポジションを持つ段階では、やはりエントリーのタイミングが大事です。
どうしても、相場の流れに乗り遅れまいとする気持ちが逸って、早くエントリーしがちです。
しかし、エントリーの段階は、思い切って入る場合もありますが、基本的には十分に引きつけて丁寧に入ることが大切です。
たとえ、エントリーに出遅れても、またチャンスはあります。
焦らず、次のタイミングを待つことが大切です。
ポジションを手仕舞う段階でも、丁寧さが必要です。
しかし、矛盾するようではありますが、思い切りの良さも必要です。
私は、パッとプライスが目に入ってきて、極めて感覚的ではありますが、「良いレート」と感じたら、手仕舞うことにしています。
ここでやめたらもっと良いレートで利食えるのではないかと逡巡するなど、いろいろ考えてしまい、利食うタイミングを逸してしまうことも、良くあることです。
したがい、基本的には、相場でも、離着陸は難しいものだと、認識しておくことが大事です。
EUR/USDは、1時間足で見ますと、6月3日の21時から翌4日午前2時まで、連続陽線が出て、1.1145から1.1345まで急上昇しました。
その後、高値圏を形成しましたが伸びきらず、1.1325近辺が下に割れて全戻しの可能性が出てきます。
途中、1.1269近辺に10日移動平均線、1.1235近辺には90日移動平均線のサポートがあります。
しかし、いったん開いた窓は埋められる傾向があるため、1.1145近辺までは下げるものと見ています。
ドル/円は、また売ってきているようですが、逆に上げのリスクが出てきているように思います。
昨日まで、鋭角的に下げてきた5日移動平均線は、昨日107.04近辺まで下げてきながら、日足は、下ヒゲを出して、結局106.96近辺で引け、移動平均線と日足の引けが接近した状態になりました。
そして、さらに今日は、106.96近辺で寄り付いて、しかも、5日移動平均線は107.13近辺と、今まで鋭角的に下げて来てレジスタンスの役目を果たしていたのが、現時点では、もはやレジスタンスの役目は果たしていません。
それが意味することが、上げやすくなったということです。
昨日、東京でも、ロンドンでも、ニューヨークの前半でも、売られ続けたドル/円でした。
しかし、またしても107.00近辺に戻ってきています。
売られ過ぎてしまったのだと思います。
また、EUR/USDも買われ過ぎたたために、反落となっているものと思われます。
ニューヨークダウは、世界的な株安や原油安が重荷となって下げ、前日比19.86ドル安の17,985.19ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、23日の英国民投票を控えて、安全資産である米国債への資金流入が強まって下げ、暫定値ながら前日比0.022%下げて1.680%で引けました。
原油価格は、利益確定売りが先行し、前日比0.67ドル安の50.56ドルで引けました。
金価格は、来週の米FOMCで追加利上げを見送るとの観測が買いを強め、前日比10.4ドル高の1,272.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ポジション調整を狙った売りが先行し、106.26近辺まで下げたものの、売りすぎたのかその後は買い戻しが続き、107.20近辺まで反発しました。
EUR/USDは、ロンドンタイムから売りがロングポジションの調整売りが続き、1.1305近辺まで下げました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れて、一時120.28近辺まで下げた後は、121.35近辺まで反発しています。
やはり、投機筋のマーケットで、売り過ぎれば上げ、買い過ぎれば下げるという、レンジ相場らしい動きになっています。
このようなレンジ相場では、値幅が狭い割に、下がったといって売り、上がったといって買うと、予想外の損失を被ることになりますので、細心の注意が必要です。
昨夜の動きで、ドル/円もEUR/USDもレンジ相場の中にいることを確認したものと見ています。
イギリスのEU離脱を問う国民投票が23日に迫ってきました。
今回の国民投票に直接は関係ありませんが、4年間ロンドンに駐在した者として、日本では知られていないイギリスの一面をお話し参考にして頂ければと思います。
イギリスは、一見、日本と同じ島国ですが、もともと大英帝国ですので、現在でも旧植民地からなる英連邦を束ねていて、経済的、人的交流を、世界の多くの国々と結んでいます。
したがって、そこから得る利益も大きく、たとえEUから離脱したとしても、それほど、パニックを起こすことはないと思われます。
ドル/円の日足の形状を見ると、5月31日から下落して、現在安値圏にいます。
しかも。短期の強い抵抗線である5日移動平均線が、既に107.13近辺まで下りてきて、反発をおさえているように見えます。
ですので。売りたくなる気持ちも良くわかります。
しかし、投機筋だけのマーケットでは、このテクニカル的な売りの示唆が、裏目に出る(つまり、反発)こともありますので、警戒が必要です。
東京は、またドル/円の売りで入ってきています。
強引な売りのような印象を受けます。
まあ、東京9時台の売りですので、後程反発するものと見ています。
投機のマーケットです。
ニューヨークダウは、原油価格が11カ月ぶりの水準に上昇したことや、EUR/USDが上昇したことを受け、前日比66.77ドル高の18,005.05ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、早期利上げ期待が後退する中、下げが続き、暫定値ながら前日比0.014%下げて、1.704%で引けました。
原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で原油在庫が大幅に減少してたことを受け、前日比0.87ドル高の51.23ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受け、前日比15.3ドル高の1,262.3ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、売りで試され、106.57近辺まで下げたものの、安値圏を維持できず、その後、107.08近辺まで反発しました。
EUR/USDは、一時1.1408近辺まで上昇後、1.1395近辺に落ち着きました。
EUR/JPYは、いったん、121.44まで下げた後、121.98近辺まで反発しました。
特にドル/円やクロス円は投機筋中心の相場だけに、下方向を攻めても、マーケットポジションはショートになるだけで、下げきれなくなると買い戻されるなど、典型的なレンジ相場となっています。
レンジ相場では、体力を消耗しがちですので、丁寧に戻りを売って、下がれば買い戻すことが賢明だと思います。
6/8(水)ラジオNIKKEI、22時30分~23時30分の「北野誠のFXやったるで!」に出演します。どうぞお見逃しなく!
出演した番組は、Uストリーム、Podcast や iTunes でも配信されます。
詳しくはラジオNIKKEIのサイトをご覧下さい。
インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎月、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。
今回のテーマは、「主要通貨見通し」です。
基本的に、毎月第2水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
EUR/USDは、先週金曜に、冴えない米雇用統計の結果を受け、急上昇したものの、その後横ばいが続いています。
週足でいえば、1.1153近辺の25週移動平均線と、1.1331近辺の90週移動平均線とに絡んだレンジ相場だと言えると思います。
特に、今月末は、欧米勢の中間決算であり、例年であれば、今の時期。年初来これまでキャリーしてきた主にEUR/USDのポジションを手仕舞う動きが強まり、相場もそれまでとは逆方向に結構動くのが一般的です。
しかし、今年は、年初来、EUR/USDの取引は低調であり、また多少ジリ高だったからと言って、この時期に来て売りが強まるわけでもなく、方向感がはっきりしないことから、本当に、ポジションの偏りは限られていたものと思われます。
ドル/円の様子が、少しおかしいかもしれません。
基本的にレンジ相場と見てきましたが、その割に売りが強く、また戻りも限られている印象です。
売り方も、結構売っているようですので、米系ファンドが出ている可能性があります。
特に10時台になっても、この売りが続くようであれば、下げ方向に警戒が必要です。
東京9時台は、昨日に引き続き、ドル/円の売りとなっています。
確かに、1時間足で見ますと、上昇トレンドは昨日のニューヨークで切れてはいます。
しかし、投機筋が引き続き主役のマーケットであるなら、売り込みすぎればまた戻すと思います。
ここは、静観したいところです。
ニューヨークダウは、原油高で石油株が買われ、相場を押し上げ。前日比17.95ドル高の17,938.28ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、調整色を強め、暫定値ながら前日比0.02%下げて、1.72%で引けました。
原油価格は、産油国のナイジェリアでの供給減を背景とした需給ひっ迫の見方から買いが優勢となり、前日比0.67ドル高の50.36ドルで引けました。
金価格は、ここのところの上昇の反動が出て、利益確定売りが優勢となり、前日比0.4ドル安の1,247.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、ロンドンタイム、全体的に買い戻しが集中し、ドル/円は107.90近辺、、EUR/USDは1.1380近辺、そして、
EUR/JPYは122.70近辺まで上昇したものの、ニューヨークに入り、反落となりました。
調整を狙って、買い過ぎたことからの反落となった相場だと思われます。
6月に入って、買えば下がる、売れば上がるの相場で、明らかに値幅の広いレンジ相場に入ってきていると思われます。
レンジ相場である以上、冷静な対応が必要だと思います。
本日は、特に米経済指標の発表は予定されていません。
ドル/円、クロス円の上昇が続いています。
専ら、ドル/円のショートカバー(買戻し)にクロス円も巻き込まれているものと思われます。
この状況のままで、ロンドンを迎えることになると、さらにロンドンによって買い上げられる可能性は大きいと思います。
ドル/円は、依然ショート気味の今の段階では、まだ、潜在的には上がる可能性があります。
1時間足で見ますと、先週金曜の21時台から23時台に掛けて、108.90近辺から106.70近辺の長い連続陰線が出ています。
この窓のすべてを埋めないにしても、まだ、急落→安値圏→ジリ高のパターンからすると、まだ上げ余地は大きいものと見ています。
戻りもこの辺だろうというレベル感あるいは値頃感がある間は、まだ上がるものと思われます。
ドル/円は、売りが先行しています。
レベル感からの売りの可能性が高いものと見ています。
しかも、東京9時台の売りですので、この売りには、ついていきたくはありません。
まだ、108.00近辺までの上げ余地があるものと思われます。
ニューヨークダウは、イエレンFRB議長は講演で、前週末に発表された5月の米雇用統計の悪化を受け「景気見通しに新たな疑問が生じた」と指摘、利上げ時期については特定するのを見送ったことで、6月の利上げ観測が一段と後退し、緩和的な金融政策の継続を見込んだ買いが入り、前週末比113.27ドル高の17,920.33ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、イエレンFRB議長は利上げに向けた姿勢は崩していないことから上昇し、暫定値ながら前週末比0.035%上げて1.735%で引けました。
原油価格は、産油国のナイジェリアで、武装勢力によるパイプラインの破壊が続いたと伝わり、同国の原油供給が目先は滞ると見て買いが優勢となり、前週末比1.07ドル高の49.69ドルで引けました。
金価格は、FRBの早期の利上げ観測が後退し、資金流入が当面続くと見た買いが入り、前週末比4.5ドル高の1,247.4ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、先週末の急落で、もともとショートになっていたところに、イエレンFRB議長が講演で、具体的な時期については言及しなかったものの、利上げ姿勢は堅持したことから、買い戻しが優勢となり、一時107.66近辺まで反発しました。
EUR/USDは、EUR/JPYの買い戻しを受け、一時1.1392近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ドル/円の買い戻しに押されて買われ、一時122.33近辺をつけました。
イエレン発言に一時ドル/円は売られ局面もありましたが、それ以前に、先週末の米雇用統計で、ドル/円が大きくショートになっていたために、下げきれず反発したといえます。
つまり、投機筋が雇用統計後のさらなるドル安を期待しすぎたことが、反発を強めたものと思われます。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「理由が後からついてくる - ユーロ/円、大幅下落の可能性」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/039/
先々週の金曜は、イエレンFRB議長の早期の利上げ示唆により、下げを狙っていたマーケット関係者がショートポジションのロスカットからの買戻しをしました。
ところが、先週金曜は、強い結果を期待した米雇用時計は、予想よりはるかに悪い結果となり、上げを狙っていたマーケット参加者がロングポジションの投げで急落となりました。
まさに、予想外の発言や指標発表により、マーケットは損失を最小限にしようと必死になっています。
しかし、突然の要人発言は仕方がないにしても、米雇用統計のようなビッグイベントに賭けるのは、あまりにもリスクが高く、結果として、前々週のイエレン議長の示唆では、ショートのロスカット(買戻し)、先週の冴えない米雇用統計ではロングのロスカット(投げ)で、相場は大きく反転しています
EUR/JPYの1時間足を見てみますと、5月の30日以降、ジリ安になっています。
従来通りであれば、安値圏で下に突っ込めば、それまで買い下がっていた、ロング筋も投げて、逆に売り込んだマーケット参加者の買戻しで反発するのではないかと思われます。
それが起きる確率も高いとは思いますが、やはり、120.00という節目までには、あまりにも近く、また、日足で見ると、今回の下げの過程で上ヒゲもあまり出ておらず、それ程ショートにはなっていないのではないかと思います。
むしろ、月足を見てみますと、月足が徐々に下げており、120.00を試さないことには、始まらないものと思われます。
先週金曜の予想外に悪かった米雇用統計に、ドルの買い戻しが大きくでて、ドル/円は安値圏、EUR/USDは高止まりしています。
こうなると、値動き分析によると、結構長い時間調整が必要になるものと思われます。
少なくとも、新しいフロー(資金の流れ)の入ってくるロンドンタイムまでは動かない可能性あります。
レベル買い、レベル売りをしても、あまりワークしないと思います。
レベル買いレベル売りがワークしない
シドニーでは、先週末とあまり変わりは
ありません。
日本時間午前5時31分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 106.52-59(106.54)
EUR/USD 1.1350-60(1.1367)
EUR/JPY 1210.92-07(121.11)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、ジリ高から大きく反落です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
5月31日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング98,218枚vsユーロショート135,872枚、ネットユーロショート37,654枚(前週 ショート37,895枚)です。
尚、同時点の円は、円ロング46,964枚vs円ショート32,127枚、ネット円ロング14,837枚(前週 ロング22,059枚)です。
ユーロのネットショートはほとんど変わらずです。
円のネットロングは、減少しています。
さて、今週ですが、前々週の週末はイエレンFRB議長の早期利上げ示唆で驚かされてドル上昇となったと思ったら、今度は米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比3.8万人と、予想の16.0万人を大きく下回ってドル急落となりました。
相場が裏目裏目に出ています。
特に、イエレン議長の利上げ示唆への期待度が高かったために、大きくドルロングになっていたのが、かなり冴えない非農業部門雇用者数の結果に総投げ状態となりました。
ドル/円は、5月3日の最近の最安値105.55近辺をしっかりと割り込むと大きく下落するものと見ています。
特に、今回は、アベノミクスに対する見方も否定的になっていることもあり、以前のアベノミクス期待の株買い円売りから、アベノミクスへの失望からの株売り円買いとなって、ドル/円は下げやすくなるものと見ています。
ただし、105.55を割り込むまでは、抵抗もかなり出そうですので、まずは、戻り売りで見ておいた方が良いようです。
そして、戻りが弱いようであれば、それから売っても遅くないと思います。
EUR/USDは、確かに上昇しましたが、これに素直についていくのも、どんなものだろうと思っています。
なぜなら、EUR/USDは、2015年2月から安値圏でレンジ相場を形成しており、特に最近では、ラフに言って1.1000~1.1500近辺でのレンジだと思われ、このレンジがまだ続くものと、見ています。
そして、今、私がもっとも注目しているのが、EUR/JPYです。
EUR/JPYは、月足で見ますと、2013年4月頃以来の安値に下りてきています。
2013年4月からは上昇相場になり2014年12月にピークをつけて、その後反落しh、現在に至っています。
真ん丸ではありませんが、ラウンディングトップ(坊主頭)の一種と言えます。
そして現在このラウンディングトップの根っこ、いわゆるネックラインまで、下りてきています。
結論的には、落ちると思っていますが、ここまでの下落過程を日足や週足でご覧頂ければおわかりになりますが、下げては戻しまた下げるというパターンを繰り返していますので、決して安値では売らずもどりを待つということだと思います。
ただし、120.00あたりをしっかり割り込むと、1年ぐらいで100.00あたりまで下げるのではないかと見ています。
EUR/JPYを構成する通貨ペアであるドル/円とEUR/USDがどうなるかですが、やはりドル/円が大幅に下がり、EUR/USDは、横ばいか若干上がるのではないかと考えています。
明日日曜の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。
ニューヨークダウは、発表された5月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比3.8万人と、予想の16.0万人を大きく下回り反落し、前日比31.50ドルの17,807.06ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、利上げ期待後退で低下、暫定値ながら前日比0.099%下げて1.700%で引けました。
原油価格は、冴えない米雇用統計の結果を受け下落し、前日比0.55ドル安の48.62ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDも急上昇を受けて上げ、前日比30.3ドル高の1,242.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、米雇用統計で雇用者数が伸び悩んだのを受けて、ドルは売られ、ドル/円は106.56近辺まで下落、EUR/USDは1.1370近辺まで上昇しました。、
EUR/JPYは、ドル相場だったため動きは限られました。
日本サイドのアベノミクス失敗相場のドル売りは、さらに今度は米国サイドの景気後退懸念によるドル売りで強化されたものと思います。
来週は、さらにドルの下値を試させられる可能性は高いと思われます。
トレンドレス(Trendless)は、トレンドがない、つまり方向性がはっきりしないことを言います。
結構、この言葉は、欧米のトレーダーの間で使われます。
もちろん、方向性がはっきりしないと儲けにくいですから、あまり良い意味では、この言葉は使われません。
トレンドレスと言っても、膠着してしまう時もありますし、結構、荒っぽく上下動する時もあります。
一番、厄介なのは、荒っぽい上下動の時です。
なぜ、相場が荒っぽくなるかと言いますと、市場が薄くなっていて、しかも、マーケット参加者の間で相場の見方がバラバラな時です。
荒っぽいトレンドレスな相場になると、特にインターバンクディーラーは、お客さんから叩かれた玉は、ホールドすることなく、すぐにマーケットに右から左に流してしまうため、脈絡もなく上下動してしまいます。
こうしたマーケット状況のことを「ホットポテト」と、ディーラー間では呼んでいます。
つまり、熱々のポテトは、手に持つと熱いため、他の者にすぐ手渡し、それがまた熱いので、すぐに別の人間に手渡してしまうというたとえです。
マーケットでも、お客さんに叩かれてできたポジションは、すぐにマーケットで売るなり買うなりして、ポジションスクエア(ノーポジ)に持って行こうとするために、相場がトレンドレスになるということです。
このように、トレンドレスなマーケットは、非常に難しく、利が乗れば、手堅く利食うことが大切です。
さて、今日は米雇用統計の発表があります。
昨日発表されたADP雇用統計は、17.3万人と予想通りであったことから、雇用統計の非農業部門雇用者数も、予想の16.0万人とそれほど差違がないものと見ています。
また、ドル/円は現状でも上値が重いことから、たとえ、予想より良い結果になっても、上げは限られ、現状の中心テーマであるアベノミクス失敗相場で、売りが強まるものと見ています。
ただし、指標の結果は出てみないことにはわかりませんので、ここは、焦らず、発表結果を待つのみです。
EUR/JPYは、昨日、121.50を下回って引けてきており、一段と下落リスクが高まっているものと見ています。
しかし、これまでも、下に突っ込むと、その後の反発も強く、なかなか底を売り込むことも躊躇され、戻りを売ることに徹するしかないと見ています。
何故そのような、下落と反発を繰り返しながら下げて来ているかと言えば、基本的にEUR/JPYの流動性が低いからだと見ています。
つまり、さらに下がるだろうと見て、安値圏で売ると、持ち値の悪いショートが出来、下がらくなった時の買戻しもすかさず行われているためだと思われます。
東京はオープン直後から、ドル/円が買い気です。
実需ないし、生保など資本系の買いではないかと思われます。
109.00以下の水準で、値ごろ感から買っているものと見ています。
押し上げるような買いのため、ショートの買い戻しではないものと考えています。
ニューヨークダウは、米雇用統計を翌日に控え、様子見気分強く、前日比48.89ドル高の17,838.56ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、暫定値ながら前日比0.0374%下げて1.800%で引けました。
原油価格は、OPECが総会で生産量などの方針を現状維持で決めたと伝わって売りが先行したものの、米国の石油在庫統計が発表されると先行きの需給ひっ迫懸念が強まって反発し、結局前日比0.16ドル高の49.17ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落を受け軟化し、前日比2.1ドル安の1,212.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、EUR/USDとドル/円が同時安となり、その結果EUR/JPYが下値を試し、一時121.04近辺まで下げました。
しかし、その後ドル/円で買い戻しが入ったことから、EUR/JPYも121.40近辺まで戻しました。
本日は、米雇用統計の発表が予定されていますが、EUR/USD下げ、ドル/円下げ、EUR/JPYの下値トライは続くものと思われます。
ドル/円は、安倍政権への不信からリスク回避の円買いが強まりました。
しかし、108.93近辺の25日移動平均線のサポートを完璧には突破できず、安値圏で揉み合いとなっています。
気になるのは、このドル/円の下げを受けて、EUR/USDが一本調子に上昇して(ドル売り)いることです。
なぜなら、今晩、ECB理事会がありますが、金融政策の変更の可能性も低いとはいえ、ないとばかりももちろん言えないからで、もし、ECBが抜き打ち的に追加緩和をしたらEUR/USDは急落し、あおりを食って、ドル/円は110円ぐらいまで、軽く戻してもおかしくはないと思うからです。
先週金曜のイエレンFRB議長の早期利上げ示唆からこれまでの一連のドル/円相場は、とても大事なことを教えてくれます。
まず、相場が一方向に進み続ける(いわゆる、トレンド相場)には、実際に一方向へ向かうフロー(資金の流れ)が必要だということです。
先週のイエレン議長の示唆により、たとえば大口の投資家筋が資金を円からドルへ長期的に移動させるという流れができれば、相場はドル高方向に進みます。
しかし、単に投機筋だけが、イエレン議長の示唆をこれはドル買いだとばかりに買ってみても、それは単なる短期的な上昇を生むだけで、投機筋の宿命として、近い将来、利食いか損切のために必ず売り戻さなければならず、まさに先週末からの「往って来い(いってこい)」相場を形成するだけだということです。
東京は、ドル/円の売りでスタートしています。
ただ、東京9時台の売りなので、あまり深追いしないほうが良いように思います。
基本的に、明日に、米雇用統計の発表を控えて、動きづらいものと思われます。
もう、昨日の相場とは、気持ちを切り替えたほうが良いように思います。
ニューヨークダウは、売りが先行したものの、発表された5月のISM製造業景気指数が51.3と予想の50.4を上回ったことをきっかけに上げに転じ、前日比2.47ドル高の17,789.67ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、長短の金利水準がフラット化し(水準差が縮まる)、暫定値ながら前日比0.010%下げて1.835%で引けました。
原油価格は、OPECが翌日開く総会を前に様子見姿勢が強まり、前日比0.09ドル安の49.01ドルで引けました。
金価格は、発表されたISM製造業景気指数が予想を上回ったことをきっかけに、FRBによる早期の利上げ観測が強まって売られ、前日比2.8ドル安の1,214.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ロンドンオープン前からドル/円が急落し、110.00を割り込み、ニューヨークオープン頃には109.01近辺まで下落しましたが、予想を上回るISM製造業景気指数をきっかけに買い戻しが強まり、109.50近辺で落ち着きました。
EUR/USDは、ロンドンタイムから一本調子で上げ、ニューヨーク引け間際には1.1194近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れて、下げて反発しました。
先週金曜のイエレンFRB議長の早期利上げ示唆は、結局、投機筋のドル買い円売りポジションを積み上げたに過ぎなかったということが、昨日の急落からわかります。
今週、月曜、火曜と高止まりしましたが、それ以上には上げきれなくなっていたところを、昨日のロンドンオープン前に、ロンドン勢と思われる筋がマーケットのロングを崩そうと大量売りに出たものと思われます。
マーケットのポジション状況を把握することが、こうした仕掛けに巻き込まれないためには必要です。
マーケットポジションの把握には、値動き分析が有効です。
今週は、今日がISM製造業景気指数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、明日がECB理事会とドラギECB総裁の記者会見、明後日が米雇用統計です。
そして、イギリスのEU離脱の憶測がちらちらと顔を出すことと思われます。
こういう、イベントが多すぎる時は、テーマが絞り込めない結果、相場自体がどっちつかずの状況になるのが一般的です。
今週の場合、金曜に米雇用統計がありますので、ECBが追加緩和でもしない限りでは、宙ぶらりんで金曜を迎え、米雇用統計次第で方向性がつくならつくのではないかと思われます。
EUR/JPYは、日足ベースでは、相変わらず、ショートカバー(買戻し)が入れば、上げたところは売られるということを繰り返しています。
別の見方では、今年の3月以降、122円近辺がサポートはされています。
しかし、これはあくまでも、下げの時間調整に過ぎないと見ており、そろそろ、下げを再開するのではないかと見ています。
ただし、このEUR/JPYの着実な下げに乗るためには、絶対に下を叩かず、戻りを引き付けて売るという鉄則があります。
ドル/円は、1時間足で見ますと、先週金曜からの上昇過程で、27日109.70~110.20近辺で連続陽線、30日110.40~110.70近辺で連続陽線、そして110.80~111.20近辺でも連続陽線がでています。
これらは、上がり切れなくなると、逆に窓埋めをしようとすることになり、すでに110.80から111.20は埋まり、現在は110.40~111.70を埋めようとしています。
110.40~110.70が埋まっても、戻りが弱ければ、109.70~110.20を埋めにいくことになるものと思われます。
つまり、全戻しの可能性があります。
ニューヨークダウは、発表された4月の米個人消費支出(PCE)が増え、早期の米利上げを見込んだ売りが強まり、三連休前比86.09ドル安の17,787.13ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは低下し、暫定値ながら三連休前比0.021%下げて1.830%で引けました。
原油価格は、6月2日に開くOPEC総会で増産凍結の合意には至らないとの観測が強まり、売りが優勢になって、三連休前比0.23ドル安の49.10ドルで引けました。
金価格は、自律反発を見込んだ買いが優勢となり、三連休前比0.8ドル高の1,217.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は3連休前の上昇水準から、結局軟化し、一時110.50近辺まで下げました。
EUR/USDもEUR/JPYも、軟調でした。
目先は、動きづらそうです。
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