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2016/09/30

決算と相場

米系ファンドの45日ルールというものがあります。

米系ファンドの本決算は11月30日ですが、もし顧客が解約したいと希望するなら、45日前、つまり10月の15日までに解約の意思表示をファンドにしなくてはなりません。

ファンドの方も、意思表示をしないで、十分な現金を用意できない場合、突然大口解約があれば、ファンド自体を解散しなくてはなりませんので、事前に十分なキャッシュを用意しておかなければなりません。

このような決算絡みで、相場が大きく一方向に動くことがありますが、中でも欧米勢の6月末の中間決算に向けての6月初めからの動きと、この10月15日に向けての動きが特筆すべき点だと思います。

心情と現実の違い

さすがに、続くドイツ銀行株の下落に、マーケットも不安になってきているようです。

しかし、それでも、EUR/USDは、あまり下げていません。

ただし、考え方によっては、ドイツ銀行が危ないと心情的にはユーロ売りにはなりますが、資金繰りという点では、レパトリ(レパトリエーション、資金の本国回帰)によって、対外資産を売って、ユーロに換えて、補てんするといったこともあり得るのではないかち見ています。

閑散

小動きです。

昨日のドル/円の上昇後反落で、マーケットが傷んでいるのかもしれません。

金曜日のこともありますので、おとなしくしているとも言えます。

様子見です。

ドル/円、原油減産合意に過剰反応か

ニューヨークダウは、ドイツ銀行株の急落が欧州の金融システム不安につながり売られ、前日比195.79ドル安の18,143.45ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドイツ銀の信用不安が高まって低下し、暫定値ながら前日比0.015%下げて1.557%で引けました。

原油価格は、OPECが28日の臨時会合で8年ぶりに減産で合意したことを受けた買いが続き、前日比0.78ドル高の47.83ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウが大きく下落し、逃避資金の受け皿となりやすい金の買いが優勢となり、前日比2.3ドル高の1,326.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、原油減産合意を受けて上げたものの、買い過ぎたらしく反落となりました。

EUR/USDは、ドイツ銀行株への不安はあったものの相場としては、横ばいが続きました。

EUR/JPYは、下落後、反発して終わりました。

2016/09/29

原油価格の動向に警戒

OPECが8年ぶりに減産合意となったことから、日本株は上昇、米債利回りも上昇しており、ドル/円、クロス円の買い戻しが強まっています。

2011年の東日本大震災による国内全部の原発の停止が液化天然ガスの輸入の急増を生み、その結果貿易収支が大幅赤字になったことで約50円ものドル高円安を生みました。

しかし、2014年7月からの原油価格の急落によって、貿易赤字は黒字前後まで回復し、そして、ドル/円は、約25円の反落となりました。

つまり、過度の円安を修正したのが、原油安だったわけで、それが減産合意をするということは、原油価格が反発し、ひいてはドル/円がドル高方向に反転する可能性を秘めています。

リバースエントリーの不思議

相場が動き出すタイミングを知らせてくれるボリンジャー5というものがあります。

これは、通常のボリンジャーバンドは期間を20とか21にして、レンジの上限下限を見るのに使うのに足して、期間を5、偏差を2にすることで、相場が動き出すことを前以て予知できるものです。

いわゆる、緊急地震速報のように、相場が動き出すのを前以て知ることで、どの通貨ペアが動き出すか身構えることができます。

しかし、さらに一歩踏み込んで、その相場が動き出すタイミングに波に乗って儲ける手法としてリバースエントリーという手法があります。

ドル/円、クロス円、上昇

ドル/円、クロス円の買いが強まっています。

しかし、これは買い戻しではなく、新規の買いの可能性もあります。

ジリ高で行けば、買い戻し、逆に上を攻めるようであれば、新規の買いだと思います。

しばらく、様子見です。

ドイツ銀行の問題が現実化か?

ニューヨークダウは、OPECが生産調整で合意と伝わったことや、 欧州市場では経営不安がくすぶるドイツ銀行株の急速な下げが一服したこともあって、前日比110.94ドル高の18,339.24ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、OPECが産油制限合意したことから上昇し、暫定値ながら前日比0.014%上げて1.570%で引けました。

原油価格は、OPECが生産調整で合意と伝わったことから反発し、前日比2.38ドル高の47.05ドルで引けました。

金価格は、続落し、前日比6.7ドル安の1,323.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、経営不安説が浮上したドイツ銀行に独政府が支援を検討しているとの報道を受け、欧州市場では主要国の株価指数が反発し、投資家の過度なリスク回避姿勢が後退し、一時100.82近辺まで上昇しましたが、その後は独政府が報道を否定したこともあり反落となり、一時100.41近辺まで下落しました。

EUR/USDは、1.1180~1.1230近辺で横ばい推移でした。

EUR/JPYは、112.50~113.10近辺でレンジ相場に終始しました。

ドイツ銀行の不振については、既に1年前からテーマにはなっていますので、ちょっと使い古されてはいます。

したがって、EUR/USDは、この材料では、なかなか素直には動かないと思います。

2016/09/28

もし、このチャート、子供に見せたらなんて言うだろう?

EUR/JPYの月足を見てみますと、2012年8月から上昇を始め、2014年12月にピークをつけた後、反落に転じ、現在まだ下落途上にいます。

ひとことで言うなら、放物線を描いているようで、このまま行けば95円から100円の間のどこかまで、下がるものと思われます。

このような、単純明快なチャートは、素直に見ることが大事だと思います。

よくディーラーの間で話された、「もし、このチャートを子供に見せたらなんて言うだろう」というような子供の素直な感想が参考になるということです。

介入のテクニック

ドル/円は、朝から40銭ぐらい上がりましたが、最初の介入であれば、1~2円の上昇もありえますので、これは介入ではないと思います。

ただ、介入が来るぞ来るぞと繰り返していると、慢性化して反応しなくなってしまいますので、当局が
100.00で介入するなら、はっきりと早目に意思表示したほうが良いとは思います。

ただし、政府・日銀の介入のスタイルが、ただただ、大量資金の投入で、投機を抑えようとするのは、逆効果です。

なぜなら、皆売れないので買いに回り、マーケットがロングで膨らみ上がってしまい、逆に反落する原因となります。

介入警戒?

ドル/円は、介入警戒からか、東京オープン前から、買い戻しが入っています。

今まであれば、それに「なんちゃって介入(マーケット参加者による偽装介入)も加わったものですが、今回は静かです。

なんちゃって介入は、結構、マーケット心理を読んでいて、1~2円ほど値が飛ぶこともありました。

今回も出ないという保証はありませんので、ご注意ください。

戻らないドル/円

ニューヨークダウは、第1回の米大統領選候補のテレビ討論会で民主党のヒラリー・クリントン候補が優位を保ったとの見方から買いが優勢となり、前日比133.47ドル高の18,228.30ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ドイツ銀行やコメルツ銀行など独銀の経営不安が強まっており先行き不透明感から低下し、暫定値ながら前日比0.028%下げて1.556%で引けました。

原油価格は、金融大手ゴールドマン・サックスがレポートで、供給過剰が続くことを背景に10~12月期の見通しを従来の50ドルから43ドルに引き下げたことから売られ、前日比1.26ドル安の44.67ドルで引けました。

金価格は、第1回テレビ討論会で民主党のヒラリー・クリントン候補が優勢に討論を進めたとの受け止めが多かったことから、政策運営が見通しにくいトランプ氏が当選するとの観測はやや後退し反落し、前日比13.7ドル安の1,330.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、上値の重い展開が続きましたが、発表された9月の消費者信頼感指数が104.1と予想の99.0を上回ったことから、反発しました。

EUR/USDは、ドイツ銀行等の経営問題への懸念が引き続きくすぶる中、1.1191近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、ほぼEUR/USDに追随した動きでした。

ドル/円は、反発しても上値が限られており、まだまだ下落リスクは高いものと思われます。

2016/09/27

待つのも相場

ドル/円は、高止まりしていますので、買戻し一巡後、マーケットのポジションは、ほぼスクエア(ノーポジション)となっているものと思われます。

いったん、こうしてポジションが軽くなると、そこから売ってもショートになるばかりで買い戻され、そこから買ってもロングになるばかりで、もとの位置に下げるということを繰り返します。

したがって、時を待つということが大事になります。

ショートの長期保有は禁物か

とうとう、100円テストが始まっています。

今のところは、跳ね返されています。

しかし、突破の可能性が高まると、多くのトレーダーが心情的にはトレードにのめり込んできます。

ということは、逆にショートも増えてきますので、あまり長い時間、安値圏にいるのは、危険です。

100円テストか?

ドル/円は、値ごろ感と介入警戒から、マーケットがオープンするたびに買ってきます。

しかし、思うようには上がず、クロス円も含め、逆に売りが強くなっています。

今日は、100円テストの可能性が高そうです。

EUR/USDは、それほどは動いてはいませんが、買い気が強いのは注意しておく必要があります。

どうする、政府・日銀?

ニューヨークダウは、米司法省から巨額の和解金を求められているドイツ銀行株が大幅に下げ、欧州株式相場が総じて下落し、米市場でも売りが広がりましたが、米大統領選候補のテレビ討論会を前に様子見ムードが強まり、前週末比166.62ドル安の18,094.83ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、利上げ見通しに懐疑的な見方が強まり、暫定値ながら前日比0.038%下げて1.581%で引けました。

原油価格は、28日のOPEC非公式会合を前に、産油国が増産凍結で合意するとの観測が強まり、前週末比1.45ドル高の45.93ドルで引けました。

金価格は、世界的な株安を受け、逃避買いが出て、前週末比2.4ドル高の1,344.1ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、マーケットが介入を期待して買い下がったらしく、ロングが切れていないため、ジリ安相場が続きました。

EUR/USDは、ユーロ圏経済の力強さを強調するドラギECB総裁の発言が伝わり、底堅い値動きが続来ました。

EUR/JPYは、ドル/円の下落に連れ、下げが続きました。

ドル/円は、先週木曜の秋分の日につけた110.10の安値以来の水準に下げてきています。

先週木曜の時は、財務省、日銀、金融庁が臨時会合を開き、円高けん制発言がでましたが、今日も何かをしなければ、さらにドル/円が下がるものと思われます。

尚、ドラギECB総裁の発言内容に変化が見られるのが、注目です。

2016/09/26

マイナビニュースにコラム掲載(2016/09/26)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「米系ファンドの45日ルール」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/055/

低迷するロンドン

最近、ロンドンが、かなり低迷しています。

これは、銀行批判が、リーマンショック後に強まったこともありますが、リストラがかなり進んでいるようです。

今、銀行で出世するには、積極的に首切り(リストラ)をすることが必要なようです。

歴史あるロンドンだけに、この苦難をどうにか乗り越えて行ってほしいものです。

EUR/USDのレジスタンス

値動き分析で、EUR/USD1時間足のチャートを見ますと、下値が切り上がり、上値が切り上がる、典型的な買戻し相場になっています。

 

目先には、1.1258に前回の高値があってレジスタンスになり、さらに、4時間足で見ると、1.1341に次のレジスタンスがあります。

 

これまでの16カ月の横ばい相場によって、複雑にレジスタンスが作られています。

 

しかし、これだけ揉み合えば揉み合うほど、エネルギーがたまり、破裂すると、上下いずれかに結構動くものと思われます。

 

ドル安傾向

ドル/円は、売りからですが、上値が重く感じます。

EUR/USDは、上げを再開しています。

結構、力強く上げています。

GBP/USDも反発気味です。

やや円安

シドニーでは、円安気味です。

EUR/UDSは、横ばいです。

日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 101.05-11(101.01)
EUR/USD 1.1227-33(1.1226)
EUR/JPY 113.47-57(113.39)

2016/09/25

これからの展開は(2016/09/25)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

反落ながら、横這いの範囲内です。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

9月20日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング95,698枚vsユーロショート180,723枚、ネットユーロショート85,025枚(前週 ショート81,475枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング85,117枚vs円ショート26,332枚、ネット円ロング58,785枚(前週 ロング56,846枚)です。

ユーロも円もほとんど変わらずです。

さて、今週ですが、ドル/円については、先週水曜の金融政策決定後、いったんは102.79まで買われたものの、上げは長続きせず反落し、翌日の秋分の日には100.10と、100円割れギリギリまで下げました。

そこで、すかさず、財務省・金融庁・日本銀行は、祝日にも関わらず、臨時の会合を開き、財務省の浅川財務官は会合終了後、「投機的な動きが今後も継続するなら、必要な対応を取らざるを得ない」とけん制しました。

この、異常な100円に対する警戒感はなんなのだろうというのが、私にとっては謎です。

最後の介入となった2011年10月31日戦後最安値の75.32をつけた後の75円~80円近辺での介入でしたから、それは納得がいきますが、その当時より25円前後ドル高円安になっている現状でどうしてここまで、100円接近すると間髪入れずに口先介入してくるのかがわかりません。

少なくとも言えることは、本当に100円が割れてしまうと困ることがあるのだろうということです。

私が、さらに懸念することは、たとえ実弾をつかわない口先介入しても、介入やるぞと連呼されると、だれも売らなくなり、むしろそれなりには口先介入が入れば、相場が上がるということになると、だれも売らなくなり、むしろ買ってくる、そして、その為にマーケットポジションがロングになり、上がるどころか下げやすくなってしまうということです。

浅川財務官は、「投機的な動きが今後も継続するなら」と言いますが、「政府・日銀が、介入するぞ、するぞ」を繰り返すことが、むしろマーケットをロングにさせ、下げやすくするという罪作りなことをすることになりかねないということを通貨当局にも理解してもらいたいものだと思います。

さらに、投機投機といいますが、今申し上げましたように、挑んでくる投機ではなく、政府・日銀を信じた投機があり、今、マーケットがなりそうな投機は、後者だということです。

個人的には、ドル/円は横ばい推移だとは見ていますが、今申し上げたようなマーケットの心理が介入期待に偏ると下げやすくなることを忘れてはなりません。

EUR/USDですが、日足でも、週足でも、複数の長短の移動平均線が収束してきています。

つまり、相場が動き出しやすくなりつつあると見ています。

シカゴIMMポジションのネットユーロショートが8万枚前後で、ほぼ変わらずに推移しています。

しかし、過去1年半も横這い推移だということは、ショートを持っていても儲からないということです。

そろそろ、ユーロのショートポジションも潮時ではないかと思います。

実際、日銀の金融政策決定会合、FOMCの後、買戻し気味にはなっていますが、まだ本格的になるのは、これからだと見ています。

EUR/JPYは、三角保ち合い(さんかくもちあい)を形成してきていますので、様子を見たいと思います。

最後に、ここのところ、シリア問題に絡んで米露の非難の応酬がエスカレートしており、東西冷戦時代を彷彿させます。

この辺の今後の動向にも注意が必要です。

2016/09/24

EUR/USD、上昇継続の可能性

ニューヨークダウは、新規材料に乏しかったことや、原油価格の下落も手伝い、利益確定の売りが優勢となって、前日比131.01ドル安の18,261.45ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、方向感なく横ばい推移し、暫定値ながら前日比変わらず1.618%で引けました。

原油価格は、OPECが、26~28日に開催する非公式会合に関し、サウジアラビアは増産凍結を含む生産調整が決まる見込みがないとの認識を示したことを受け、前日比1.84ドル安の44.48ドルで引けました。

金価格は、相場上昇が続いた後とあって、週末を控え利益確定売りが優勢となり、前日比3.0ドル安の1,341.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円、EUR/USD共にジリ高となった結果、EUR/JPYも上昇しました。

ポンドは、ジョンソ英外相が来年初めにもリスボン条約50条のEU離脱を宣言するとの観測から、売られたもようです。

しかし、それでも、底値圏である1.2800台は割れてはおらず6月24日の急落以降の横ばい推移は変わっていません。

EUR/USDは、日足ベースでは、収束してきている複数の移動平均線を上抜いてきていますので、さらに上昇する可能性はあると見ています。

ドル/円は、当面レンジ相場が続くものと見ています。

相場の世界は危険がいっぱい 

先日、人生の大先輩と一献傾ける機会がありました。

その時、大先輩から出た言葉に全く同感しましたので、ご紹介します。

その大先輩は、ダンス歴がとても長い方なのですが、こんなことをおっしゃっていました。

「初心者のタイプにはふたつあって、ひとつは手っ取り早く踊れるようになりたいタイプと基礎固めから入るタイプがいて、やっぱり手っ取り早く踊れるようになりたい人が多い」

これは、まったく相場でも同じで、手っ取り早く儲けたいタイプと地道に勉強した上で相場に入ってくるタイプがいて、やっぱり手っ取り早く儲けたいと思っている人の方が多いと思います。

ただ、以前に聞いたことがありますが、F1レーサーが公道を走ると、他の車の運転が怖くて見ていられないということでした。

つまり、相場で言えば、手っ取り早く儲けようとするがために、たとえばストップロスを入れていないといった、かなり危なっかしいことをしていることがあります。

自分自身が経験していないために、その事態すら想定できないと思われますが、相場の世界は危険がいっぱいです。

自分で痛い目にあえば、身に染みてわかりますが、できるだけ痛い目に遭わずに済むようにするには、少なくとも、手っ取り早く儲けようとしても結構ですので、それと同時に、基本も勉強するようにしてください。

2016/09/23

ファンドの45日ルールも、もうすぐ

時期的に、米系ファンドの45日ルールの時期になってきていますので、触れておきたいと思います。

米系ファンドの決算は、11月30日です。

もし、解約を顧客が希望するならば、45日前、すなわち、10月15日までには顧客はファンドに対して解約の意思表示しなければなりません。

一方、ファンドの方としても、解約資金を手当てしておかなければなりませんので、10月15日までに資金を用意するために、ポジションの一部を反対取引によって手仕舞います。

マイナビニュースにコラム掲載(2016/09/19)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ケーブル、一日天下」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/054/

今回は、掲載が遅れ済ませんでした。

通貨当局の真意は?

ドル/円は、やはり、日銀の金融政策決定会合の結果発表があった時は、荒れました。

追加緩和であったため、買いで反応はしたものの、長続きせず反落、そしてFOMCで利上げ見送りで今度は下落という状況でした。

実際、最近の日銀の金融政策決定後の反応は、荒っぽくて、とても発表後に、マーケットに参入する気にはなれません。

しかし、昨日のように、100円接近すると、財務省、日銀、金融庁が臨時会合を実施するほどに通貨当局が、警告するほどの100円という水準なのか、疑問に思えてしかたがありません。

低調

閑散です。

GBP/USDがじり高です。

EUR/GBPが売られているためだと思われます。

ドル/円は横ばいです。

再び政府・日銀が気になる水準が近い

ニューヨークダウは、米利上げペースが一段と鈍くなる可能性が意識され、前日比98.76ドル高の18,392.46ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FRBが予想以上に慎重との見方が優勢となり、暫定値ながら前日比0.033%下げて1.618%で引けた。

原油価格は、21日に発表された週間在庫統計を受けて需給悪化への警戒感が後退したことにより買いが続き、前日比0.98ドル高の46.32ドルで引けました。

金価格は、米国での緩和的な金融政策を背景に資金流入がしやすい状況が長く続くとの見方から、買いが優勢となり、前日比0.98ドル高の46.32ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンタイムから、ショートカバー(買い戻し)と思われる買いに100.93近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、前日から上昇し、ニューヨークタイムには、1時1.1257近辺をつけましたが、その後1.1199近辺まで軟化しました。

EUR/JPYは、ロンドンタイムから上昇をはじめ、ニューヨークでは、一時113.50近辺をつけましたが、その後112.87近辺まで軟化しました。

ドル/円については、財務省と金融庁、それに日銀が、昨日、臨時会合を開き、投機的な動きがあれば必要な対応を取ることを確認しました。

9月14日の「特別レポート」でも、申し上げましたように政府・日銀の動向には警戒です。

2016/09/22

ドル/円、ヘッドアンドショルダーの形成過程か?

ドル/円は、週足で見る限りでは、昨年の12月から、下げ続けてきました。

しかし、月足で見てみると、2014年に形成された横ばいと、今回同じようなところに下げて来て、そして横ばいを再開しているように思います。

つまり、2014年に左肩を形成し、2015年に高止まってヘッドを作り、今年に入り右肩を形成し始めているように見ています。

もし、それが正しければ、右肩形成にあと半年前後かかり、そしてヘッドアンドショルダーは形成されるものと思われます。

アンワインドの相場か?

まだ、これからの相場の方向性は明確ではありませんが、先週以来、次のように考えています。

つまり、二大イベントが過ぎると、結局イベントの決定事項が何であれ、アンワインド(手仕舞い}の相場になるのではないかと見ています。

9月に入り欧米勢の実質的な下期となり早々ではありますが、米系ファンドにとっては11月末決算の45日前(10月15日)までに投資家の解約を見越して現金化を始めなくてはなりません。(45日ルール)

そして、すでに、10月15日までに1カ月を切っているわけです。

買い戻し相場は本物か?

ドル/円は下値トライ、EUR/USD、GBP/USDは上値トライです。

これが本格化するなら、想定してポジションの買い戻し相場になります。

ドル/円については、100.50~103.50近辺のレンジで見ています。

現状、それ以上に、マーケットは下を見ているようです。

欧米下期の方針はアンワインドか

ニューヨークダウは、FRBはFOMCで大方の予想どおり、現行の金融政策の維持を決めたことが好感され、前日比163.74ドル高の18,293.70ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、FOMCで大方の予想どおり、現行の金融政策の維持を決めたことで低下し、暫定値ながら前日比0.035下げて1.655%で引けました。

原油価格は、FRBが追加利上げを見送ったことでEUR/USDが上昇したことに連れて上げ、前日比1.29ドル高の45.34ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比13.2ドル高の1,331.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、FOMCで大方の予想どおり、現行の金融政策の維持を決めたことにより、ドル安となりました。

ドル/円は100.26近辺まで下落、EUR/USDは1.1196近辺まで上昇(ドル安)となりました。、

EUR/JPYは、ドル/円に連れて下げ、一時112.05近辺まで下げました。

ドル/円レンジ内で下げ、EUR/USDとGBP/USDがともに上げて。個人的に考えている今年の欧米勢の下期の方針は既存ポジションのアンワインドという見方に若干ながら可能性が出てきているように見ています。

2016/09/21

日銀 新たに金利目標を導入し、 大規模金融緩和で追加措置を取る

日銀は、金融政策決定会合で、物価の上昇基調が弱まる中、2%の物価上昇率の達成を目指すため、金融政策の枠組みを変更しました。

新たに、短期金利はマイナス0.1%、長期金利を0%という目標を新たに導入したうえで、大規模な金融緩和策を続けることを決めました。

トレードとイベント

以前にも、申し上げたことではありますが、ビッグイベントを控えた今、再確認しておきたいと思います。

それは、トレードとは、イベントや指標の発表を跨いで発表を待つというのがトレードではありません。

なぜなら、発表を跨いで、上げか下げかに欠けることは、あまりにもリスクが高すぎるということです。

うまく当てれば、大儲けにはつながりますが、逆に外れれば、足腰立たないほどのダメージを受けることになります。

不確定要素が多すぎのマーケット

多少の動きはありますが、基本的には、様子見です。

こういう時、何を根拠にして、トレードしているのかと思ってしまいます。

イベントがあり、結果に対する不確定要素が多ければ、実需以外はトレードは、避けるべきでhはないかと思います

日銀政策発表後に警戒

ニューヨークダウは、日銀の金融政策決定会合と米FOMCを控えて、様子見気分強いなか、一部ヘルスケア株が買われ、前日比9.79ドル高の18,129.96ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ビッグイベントを控え低下し、暫定値ながら前日比0.023%下げて1.689%で引けました。

原油価格は、ロシアの政府高官が市場安定のための生産調整に前向きな姿勢を示したもようで続伸し、前日比0.14ドル高の43.44ドルで引けました。

金価格は、日銀の金融政策決定会合と米FOMCを控えて、様子見気分強く、前日比0.4ドル高の1,318.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、横ばいでした。

EUR/USDは、軟化傾向でした。

その結果、EUR/JPYは下落しています。

ビッグイベントを控えていますので、ここは静かに発表を待ちたいと思います。

尚、最近、日銀金融政策決定会合後、相場が大荒れになることが多く、十分な警戒が必要です。

2016/09/20

今のマーケットテーマは、ポンコツか?

どうしても、アメリカの利上げ、日本の追加緩和というネタは、使い古されていると思えて仕方がありません。

アメリカの利上げにしても、もうこの話題は6年も言われていることですし、日本の追加緩和も、記憶にあるのは2014年の黒田バズーカ第2弾であり、第2弾ということは、その前に第1段があったわけで、使い古されていることに変わりはありません。

しかも、ECBの追加緩和を、2014年4月に追加されているわけで、これも随分時間が過ぎています。

それだけ使い古されたもので、相場が新たに動こうとするには、かなりの労力がいるものと思われます。

慎重すぎないか。イエレンさん

今日は、さすがに閑散だと思いますので、FRBのイエレン議長についてお話ししましょう。

彼女が、FRBの理事だった頃と現在、行動パターンはかわりません。

極めて慎重派であるために、往々にしてチャンスを逃すことが多く、そういった性格が、まさに今の米国の金融政策自体を優柔不断なものにさせています。

さらに、あまりマーケットセンチメントを読もうとはせず、政策に慎重になるばかりだと思います。

イベント待ち

ドル/円はオープン後ショートカバー(買い戻し)が入ったようです。

下値は硬く、上値も重い感じです。

ビッグイベントも、今日、明日に控え、動きようがありません。

待ちです。

待つしかないか

ニューヨークダウは、日銀金融政策決定会合や米FOMCの結果発表を控えて様子見気分が強く、前週末3.63ドル安の18,120.17ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、重要イベントを控えて様子見気分が強く、暫定値ながら前週末比0.017%上げて1.710%で引けました。

原油価格は、リビアの輸出再開が遅れる見通しとなったことから、供給増による需給悪化への警戒感が和らぎ、買いが優勢となり、前週末比0.27ドル高の43.30ドルで終えました。

金価格は、EUR/USDが強含んだことから買われ。前週末比7.6ドル高の1,317.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、101.55近辺まで下落したものの、それ以上には下がらず、その後101.93近辺まで戻しました。

EUR/USDは、じり高で、一時1.1198近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、下げきれず反発気味で、一時113.95近辺まで反発しました。

日米金融当局の政策決定までは、動きづらいことを再認識した次第です。

2016/09/19

無理をした相場か

1時間足で、EUR/JPYの上値が重い状態が続いています。

構成するEUR/USDとドル/円が、ともに重たいということだと思います。

さらに、日足で、EUR/USDとドル/円を見ると、やはりいずれも重い状況です。

ただし、先週の金曜は、EUR/USDが下落する一方、本来それに連動して上がらなければならないドル/円がむしろ下げ気味になっているというところで、少しお互いに無理をした感じもあります。

ドイツ銀行、再び

先週末、以下のような、ニュースがでています。

「米司法省の140億ドル和解提案、ドイツ銀行が争う姿勢」(以下、日本語記事)
http://jp.reuters.com/article/deutsche-bank-in-trouble-idJPKCN11M2GY

ただでさえ、経営不振に喘ぐドイツ銀行の傷口に塩をすり込むような米司法省の姿勢に、かなり政治的な意図を感じます。

このニュースが金曜に出て、それでドイツ銀行株を筆頭に欧州株が売られ、そして、EUR/USDが売られました。

ドルの買い気が強いマーケット

ドル/円、クロス円が強含みです。

素直に買いが強いと思われます。

EUR/USDは、下げてから戻りが限られています。

これもまた、素直に売りが強いと思われます。

やや円高

シドニーでは、円高傾向です。

EUR/UDSは、横ばいです。

日本時間午前5時54分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 102.13-17(102.28)
EUR/USD 1.1151-1.1154(1.1158)
EUR/JPY 113.89-113.96(114.13)

2016/09/18

これからの展開は(2016/09/18)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ほぼ横ばい後、週末ドル高となりました。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

9月13日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング91,783枚vsユーロショート173,258枚、ネットユーロショート81,475枚(前週 ショート92,630枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング86,140枚vs円ショート29,294枚、ネット円ロング56,846枚(前週 ロング64,484枚)です。

ネットユーロショートは縮小気味

ネット円ロングも縮小気味でした。

さて、今週ですが、もちろん今週の注目点は、21日(水)の日銀の金融政策決定会合、そして22日日本時間午前3時のFOMCの金融政策発表です。

日銀もFOMCも、いろいろな憶測が飛び交っていますが、特に最近の傾向として、日銀の金融政策決定会合後の政策発表時は、主要中銀の中でも最も相場が乱高下する傾向があり、十分な警戒が必要です。

また、日米いずれも、発表される政策内容に新し味が無ければ、従来からの政策に材料出尽くし感が出て、マーケットに残るポジションの調整に走る可能性もありえると考えています。

実は、昨日、久々にゆっくり相場を見る時間が取れ、特に主要通貨ペアをじっくり見てみたところ、私がよく申し上げています、相場の動き出すタイミングを知らせるボリンジャー5(期間:5、偏差2)で、注目に値する通貨ペアがあることを再確認しましたので、ご紹介します。

それは、EUR/USDの月足です。

このEUR/USDの月足で、ボリンジャー5の上下のバンドが極めて収束してきており、多分来月には、上下のバンドは平行となり、相場が動き出すタイミングが万端整うものと思われます。

尚、今週の時点では、まだ動き出すには日柄的に足りないため、たとえ動き出そうとしても、往って来いになる可能性があります。

他の通貨はどうかと言えば、ドル/円は基本的には2014年に9カ月間のレンジ相場となったのと同じ水準での横ばい推移を残り6カ月前後やるのではないかと思います。

EUR/JPYは、EUR/USD次第だと思います。

あと、また下落してきているGBP/USDですが、まだ腰が据わっておらず、下押しがありそうです。

ただし、既に申し上げましたように、キーとなるEUR/USDの動向には注視すべきかと思います。

結論的には、今後相場をリードする可能性があるのは、EUR/USDですが、まだ今月中は大きな相場にならないと思われます。

しかし、2014年以来相当売り込まれているだけに、なにかが起こるとしたら、ポジション調整としての買戻しが強まるものと見ています。

2016/09/17

ビッグイベントを控え思惑交錯

ニューヨークダウは、欧州株の下落や原油安が嫌気されて売られ、前日比88.68ドル安の18,123.80ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、発表された8月の米消費者物価指数はエネルギー・食品を除いたコア指数で前年比2.3%となり、予想の2.2%を上回ったことから、後退していた米年内利上げ観測が再燃して上昇し、暫定値ながら前日比0.002%上げて1.693%で引けました。

原油価格は、リビアとナイジェリアで政情不安によって閉鎖されていた石油輸出港が近く操業を再開する見通しとの観測に売りが強まり、前日比0.88ドル安の43.03ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比7.8ドル安の1310.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、8月の米消費者物価指数はエネルギー・食品を除いたコア指数が予想を上回ったことから、米年内利上げ観測が再燃し、ドル買いが活発化しました。

ドル/円は、いったん、下げていた101.74近辺から反発し、一時102.46近辺をつけました。

EUR/USDは、1.1151近辺まで一本調子に下げました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて下げ、一時113.91近辺をつけました。

来週の日米金融当局の決定会合を控え、思惑が交錯しています。

タフ

タフ(tough)という言葉は、日本では、強い体力と不屈な精神力を備えているという前向きな意味で使うのが一般的だと思います。

しかし、英国では違うようです。

ロンドンのディーリングルームのメンバーに元気で明るくて、気も利いて、しかも仕事ができる女性アシスタントがいました。

良く頑張っているので、ある日、彼女の頑張りを誉めようと、「君は、本当にタフだね」と言ったところ、かなり険しい顔になり、私のどこがタフなのかと逆に詰め寄られたことがあります。

このことから、英国人にとってタフとは、「(性格が)きつい」という意味で使っていることがわかりました。

今の例のように、和製英語とネイティブ英語との間に、意味が全く異なることがありますので、和製英語であるなしを調べることも必要ですが、使うに当たっては、あらかじめ、本来の意味を知っておくことをお勧めします。

これとは別に、日本語と英語の類似点があることもあります。

ロンドン支店のディリングルームで、ブローカー経由で取引をしていると、電話越しに、ちょっとアクセントが違いますが「オイオイ!」と人に声を掛けているのを聞くと、結構似通った意味で使っている言葉もあるものだと思いました。
タフ(tough)という言葉は、日本では、強い体力と不屈な精神力を備えているという前向きな意味で使うのが一般的だと思います。

しかし、英国では違うようです。

ロンドンのディーリングルームのメンバーに元気で明るくて、気も利いて、しかも仕事ができる女性アシスタントがいました。

良く頑張っているので、ある日、彼女の頑張りを誉めようと、「君は、本当にタフだね」と言ったところ、かなり険しい顔になり、私のどこがタフなのかと逆に詰め寄られたことがあります。

このことから、英国人にとってタフとは、「(性格が)きつい」という意味で使っていることがわかりました。

今の例のように、和製英語とネイティブ英語との間に、意味が全く異なることがありますので、和製英語であるなしを調べることも必要ですが、使うに当たっては、あらかじめ、本来の意味を知っておくことをお勧めします。

これとは別に、日本語と英語の類似点があることもあります。

ロンドン支店のディリングルームで、ブローカー経由で取引をしていると、電話越しに、ちょっとアクセントが違いますが「オイオイ!」と人に声を掛けているのを聞くと、結構似通った意味で使っている言葉もあるものだと思いました。

2016/09/16

ドルの基調は?

相場が、見づらくなったら、長期のチャートを見るということは、これまでも申し上げてきました。

今回は、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの月足を見てみましょう。

U.S.Dollar Indexの月足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/M?anticache=1473999420
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

昨年と今年と、U.S.Dollar Indexは高止まりしていて、個人的には、これからドル高がドル安に反転する可能性が高いと見ています。

ただし、ドル/円はレンジと見ています。

ひらめきと現実

私が、よく口にする言葉は、相場にひらめくことは、決して特別なものではなく、ほとんど誰もがひらめくということです。

ただし、そのひらめいた相場が実現するには想像以上に時間がかかるものです。

しかし、大方の人は、ひらめいたら、すぐに相場にエントリーしてしまい、買い過ぎ、あるいは売り過ぎとなるため、結局、偏ったポジションの逆にしか相場が行かなくなってしまい、道半ばにして、損切りとなることが多いと思われます。

ですので、ひらめいても、ジックリと待つことが大事です

過度の期待が相場をゆがめる

ドル/円は、追加緩和を先取りしすぎてロングになっているように思われます。

これで、反発しきれないと、100円近辺まで反落する可能性があります、

追加緩和がらみの相場は、結局下がることが多いように思われます。

なぜなら、内外問わず、追加緩和で金利差拡大→ドル高円安という
期待が大きすぎるためだと思います。

ドル売りに反応しやすいか?

ニューヨークダウは、FRBの9月利上げ観測が後退し、前日比177.71ドル高の18,212.48ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、弱い経済指標にも方向感なく上下動し、暫定値ながら前日比0.005%下げて1.693%で引けました。

原油価格は、米パイプラインの不具合で一部の石油精製の稼働が停止していることから、石油製品の需給が逼迫するとの観測から、前日比0.33ドル高の1バレル43.91ドルで引けました。

金価格は、一時EUR/USDが下落する場面があり、前日比8.1ドル安の1,318.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、発表された8月の米小売売上高は-0.3%と予想の-0.1%を下回り、一時101.89近辺まで下げました。

EUR/USDは、同じく米小売売上高に反応して、一時1.1284近辺まで上げましたが、その後は反落し、1.1240近辺に落ち着きました。

EUR/JPYは、115.43近辺まで上昇後反落しました。

小売売上高に反応した相場でしたが、マーケットのセンチメントとしては、ドル売りを試したがっているように思われます。

2016/09/15

EUR/USDに動く気配

9月7日以来のEUR/USDは、普通ではありません。

今まで以上に狭いレンジの中で膠着しており、逆に言えば、そろそろ動き出す気配を感じます。

実際、動くタイミングが迫っていることを示すボリンジャーバンド5(期間:5、偏差:2)の日足や12時間足は収束して来ています。

このボリンジャーバンド5は、通常のボリンジャーバンドの20あるいは21とは異なり、あくまでも、相場が動き出すことを知るためのもので、私自身既に25年程見てきましたが、かなり精度の高い分析法だと思います。

売られ過ぎのポンドとユーロ

2016/09/06現在のシカゴIMM投機ポジションを見てみますと、

GBP 89,969枚 ショート × (1枚 GBP62,500.00)×1.3250=USD74.5億ドル(ドル換算)

EUR 92,630枚 ショート × (1枚 EUR125,000.00)×1.1250=USD130億ドル(ドル換算)

つまり、ポンドもユーロも、かなり対ドルでショートになっているという状況です。

もちろん、ポンドはブレグジット(EU離脱を問う英国民投票)の影響が大きいと言えますが、ユーロはさらにショートです。

大勢は、円安派か

基本的に、円売り圧力は強い状況です。

来週のFOMCと日銀の金融政策決定会合での米利上げ、日銀の追加緩和期待が引き続き強い状況だということでしょう。

しかし、このマーケットの大勢の意見通りにいくときよりも、行かなかったときの反応の方が大きくなるものと思われます。

「人の行く裏に道あり花の山」だと思います。

EUR/USDが上昇気味に

ニューヨークダウは、原油安を受けて下げ、前日比31.98ドル安の18,034.77ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、弱いインフレ指標もあり下げ、暫定値ながら前日比0.030%下げて1.698%で引けました。

原油価格は、米国で石油製品の在庫が増え、需要が鈍るとの懸念から、前日比1.32ドル安の43.58ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇に連れて上げ、前日比2.4ドル高の1,326.1ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ロンドンに入ってから、東京で買い過ぎたのか、やや重くなりました。

EUR/USDは、一時1.1273近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、反落し、一時114.95近辺をつけました。

昨日のニューヨークでは、それまでのドル/円中心の相場からEUR/USD中心に変わったことに注目です。

2016/09/14

[特別レポート]備えはできていますか? 政府・日銀の介入

最近では円高になると、たびたび騒がれる政府・日銀の介入。
政府・日銀の介入は、円高になればいつ起きてもおかしくない状況です。

そこで今までの介入方法と、今後の見解をレポートにしました。

このレポートをもとに、あらかじめ政府・日銀の介入へ備えておくと
パニックになることもないでしょう。

このレポートはメルマガ限定で公開しております。
導入部分は無料でご覧いただけますので、
まずはこちらをご覧いただき、ご検討いただけると幸いです。

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リーディング・カレンシーの交代?

ドル/円は、依然として、段階を踏みながら、上昇しています。

しかし、EUR/USDも、昨日から非常に底堅い展開です。

あくまでも、個人的な見方ですが、ドル/円は強そうではあるけれど、既にレンジ相場入りしている一方、これまで、1年半に渡り膠着していたEUR/USDがトレンド相場になるのでないかと見ています。

その理由は、ある一方向に長期間動いた相場はエネルギーを放出しきって動かなくなり、逆にビクとも動かなった相場は、今度はエネルギーを放出しようと動き出すと考えるからです。

日銀の追加緩和に依然期待か

来週の20日~21日の日銀政策決定会合で、異次元緩和の「総括的な検証」、さらに緩和を進めるものと見らており、それを受けて、円売りが強まっています。

しかし、振り返ってみれば、緩和期待の後には、期待外れからの円買いがここのところ繰り返しているのに、米系ファンドなどは、決定会合のたびごとに律儀に追加緩和に期待しています。

米の利上げ期待も、もう6年が過ぎ、飽きているように、日銀の追加緩和にも、正直なところ飽きが来ても良さそうだと思われます。

それだけに、実際の結果に対しては、かなりの乱高下をしています。

ドル/円、買い気だが

昨日、米国債利回りが上昇したことも、ドル/円の買い材料になっているようです。

ドル/円は順調に上がっています。

しかし、来週の日銀の金融政策決定会合を睨んだ買いであれば、結局また下がってくるものと思います。

米利上げと同様に、日銀の追加緩和ももう使い古されているものと思います。

落ち着きのない相場

ニューヨークダウは、原油安に加えて、米国債利回りが上昇したことを受けて売られ、前日比258.32ドル安の18,066.75ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウの下落を受けて上昇し、暫定値ながら前日比0.064%上げて1.727%で引けました。

原油価格は、IEAが、9月の石油市場月報で、2016年の需要予測を下方修正したことから売られ、前日比1.39ドル安の44.90ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落を受けて売られ、前日比1.9ドル安の1,323.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、、来週の日銀の金融政策決定会合での追加緩和期待から円売りとなり、一時102.75近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、一時1.1204近辺まで売られました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて上昇し、一時115.31近辺をつけました。

ドルの利上げ話と同様に、円の追加緩和観測もすでに長く続いており、決してフレッシュな材料ではありません。

そのため、日銀の決定会合の後の相場が、毎回大荒れになっていおり、非常に危険です。

方向性がはっきりするまでは、冷静に見ていくことが大切です。

2016/09/13

フローが相場の流れを作る

EUR/USDを、週足で見ますと、2014年4月から2015年2月迄の間に、3500ポイント下落し、それから現在までの約1年半、横ばい推移となりました。

この二つの期間の明らかに違う点は、前者は下げ続け、後者は横ばいを続けたということです。

つまり、前者は、フロー(資金の流れ)があったのに対して、後者ではフローがなかったと言えます。

資金のフローには、前向きに投資するためのフローもありますが、多くの場合は逃避的なフローであることが多く、逃避的であればこそ、資金の流れは速くなります。

リバースエントリーで相場にエントリー

既に、申し上げましたように、ボリンジャーファイブの日足ベースで、今日は、EUR/USDが動く可能性が出ています。

つまり、ボリンジャーバンド5日間(期間5、偏差:2)で、上下のバンドが収束し、さらに平行になっており、相場が動き出す可能性が高くなっています。

しかし、ボリンジャーファイブは、動くタイミングは教えてくれますが、動く方向は教えてくれません。

そこで、リバースエントリーという手法で、相場にエントリーする必要があるわけです。

動くかEUR/USD

相場全般には、方向感は、ありません。

ただし、ボリンジャーファイブによれば、日足ベースで、EUR/USDが動く可能性があります。

今まで、タイトな動きだっただけに、要警戒です。

個人的には、上げで見ています。

米利上げ観測に、一喜一憂

ニューヨークダウは、ブレイナードFRB理事ら米当局者が金融緩和の解除に慎重な姿勢を示したことを受け、月内の利上げ観測が後退し、前週末比239.62ドル高の18,325.07ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ブレイナードFRB理事発言を受けて低下し、暫定値ながら前週末比0.012%下げて1.663%で引けました。

原油価格は、講演したブレイナードFRB理事は「金融引き締めは慎重さが求められる」と指摘し、早期の追加利上げの観測が後退し、前週末比0.41ドル高の46.29ドルで引けました。

金価格は、ブレイナードFRB理事の発言が伝わると利上げに対する過度な警戒感が後退し下げ幅を縮め、前週末比8.9ドル安の1,325.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ブレイナードFRB理事が「金融引き締めは慎重さが求められる」と指摘し、早期の追加利上げの観測が後退し、一時101.55近辺まで下げました。

EUR/USDは、同じくブレイナードFRB理事の発言を受け、一時1.1268近辺まで上げました。

EUR/JPYは、続落し、114.40近辺で落ち着きました。

来週のFOMCまでは、まだ思惑が交錯して、動きづらそうです。

2016/09/12

マイナビニュースにコラム掲載(2016/09/12)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「理由が後からついてくる」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/053/

ロンドン市場、閑散の理由

最近、ロンドン午前中(日本時間午後3時頃から午後8時頃)の閑散ぶりが目立ちます。

実はこれは、深刻が事情があるようです。

2008年9月にリーマンショックがあり、これにより、大手の銀行の多くが、倒産しかねない深刻な状況に陥り、中央銀行により救済されました。(日本の銀行は、その10数年前にバブルの崩壊を経験して、おとなしくしていたため難を逃れました)

その当時の救済の名残りが、超低金利の維持です。

リバースエントリーって?

動くタイミングを示すボリンジャーファイブ(期間:5、偏差2)について、最近分かったことを、ご紹介します。

まず、ボリンジャバンドファイブとはなにかですが、相場の動き出すタイミングを教えてくれるもので、過去25年間見てきましたが、精度の高いものです。

最近分かったことは、これまで、月足を基本に見てきましたが、もっと短い(2週間ぐらい)でも、結構タイミング教えてくれます。

ただし、これを使ってトレードするには、リバースエントリーという手法が必要です。

主役は誰?

ドル/円、クロス円は、買い気です。

しかし、特にドル/円は、往ったり来たりになるのではないかと見ています。

EU/USDが、9月7日に大陽線が出て、まだ埋まっていません。

埋まるかどうかわかりまっせんが、下がれば買いたいところです、

やや円高

シドニーでは、円高傾向です。

EUR/UDSは、横ばいです。

日本時間午前5時48分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 102.52-57(102.70)
EUR/USD 1.1236-38(1.1232)
EUR/JPY 115.18-29(115.35)

2016/09/11

これからの展開は(2016/09/11)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

結局、ほぼ横ばいです。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

9月6日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング97,324枚vsユーロショート189,954枚、ネットユーロショート92,630枚(前週 ショート81,925枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング83,963枚vs円ショート29,479枚、ネット円ロング64,484枚(前週 ロング63,661枚)です。

ユーロも、円も、大きな変化はありません。

さて、今週ですが、先週月曜、アメリカでは、レーバーデーの祝日があり、その翌日から学校では新学期、そして、ファンドマネージャーにとっても、実質的な下期のスタートとなっており、どの通貨をメインに持ってくるか、物色が始まっています。

ドル/円に関しては、先々週の金曜の米雇用統計が芳しくはなかったにも関わらず、無理やり上げたため反落となり、それでは、下げかと見ると、買いも入って、予想外に反発し、相場に方向感がなくなっていることを印象づけました。

一方、EUR/USDは、下期に入り、今までの膠着相場から脱出を試みるかのように、上値を試しましたが、その後やや緩んでいます、

EUR/JPYに関しては、基本的には、ドル/円に追随した動きとなっています。

さらに、月足で、それぞれを見てみますと、ドル/円は、昨年の12月から下げ始め、6月までで25円弱の下げとなりました。

そして、その後は102円~103円を中心とした横ばい相場に転換しています。

話の流れから相前後しますが、次にEUR/JPYを見てみますと、特に今年に入ってからの下落は、狭いレンジを続けるEUR/USDに対してドル/円の下落が起因していることがわかります。

そして、EUR/USDは横ばいを続けてきました。

さて、ファンドマネージャーの目で、この主要三通貨ペアのどれが一番動くポテンシャリティー(潜在性)があるかと見てみますと、ドル/円な既に25円近くの下落をしていること、またEUR/JPYはそれに追随しているだけに過ぎず、いずれの通貨ペアも既に相場がマチュア(熟して)してしまっている可能性があります。

一方、EUR/USDは、2014年の5月から2015年3月までの間に約3500ポイントの急落をしましたが、2015年4月から今日までの約1年半膠着相場が続いてきました。

2014年5月からの急落相場の原因はECBの追加利下げでしたが、これにより、多くの資金がユーロからドルに資金移動したための約3500ポイントの下落でしたが、この資金移動が2015年3月に一巡したことその後のレンジ相場となりました。

つまり、欧米間では資金の移動が活発で、2014年5月から2015年3月はユーロからドルに活発に移動し、資金移動が終わればぱったりと、相場も動かなくなっているということです。

確かに、現状、ユーロ圏はいろいろな問題を抱え、それを考えるとユーロ安の再開も考えられないことではありませんが、2015年3月までおユーロからドルへの資金移動によって、ドルに移動すべき資金は移動しきっている可能性があります。

こうなると、新たなユーロ売りの材料が出て来ても、なかなか素直にはユーロ安にはならないものと思われます。

むしろ、こんな時に、ファンドマネージャーの目には、EUR/USDは割安に見えるものと思われます。

そして、ここに来て打診買い(ためしに買ってみる)が、実質的な下期のスタートとなった先週、ユーロ買いで出てきているように思われます。

それに対して、ドル/円は昨年12月から下げ続けてきましたが、7月から横ばいになり、しかも2014年に9カ月間横ばいしたほぼ同水準で停滞を始めているということは、今までの主役通貨ペアであったドル/円が、今度は停滞し、変わってEUR/USDが主役を張ることになる可能性があります。

つまり、EUR/USDは、それまで売られ過ぎたポジションがアンワインド(ほのく)する相場になるのではないかと見ています。

ただし、EUR/USDがアンワインドしようとうしても、抵抗がきつく、断念せざるを得ない場合も当然ありますが、まずはトライ・アンド・エラー(試行錯誤)してみなくては、道は拓けないものと思われます。

2016/09/10

相場のエントリーをじっくり待つとき

ニューヨークダウは、主要国の金利上昇が続き、金融環境が引き締まることへの警戒感が売り呼び、前日比394.46ドル安の18,085.45ドルと7月7日以来、約2カ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ローゼングレン・ボストン連銀総裁やカプラン・ダラス連銀総裁が利上げに前向きな姿勢を示していることから、再び、9月利上げが意識され、暫定値ながら前日比0.076上げて1.675%で引けました。

原油価格は、FRBによる9月の利上げを警戒し売りが出たため、前日比1.74ドル安の45.88ドルで引けました。

金価格は、FRBの早期利上げ観測で資金流出が意識され、前日比7.1ドル安の1,334.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、日銀の追加緩和や米早期利上げへの期待からいったん103.06近辺まで上昇したものの、その後は米利上げ期待の後退から売りに転じ、一時102.50近辺まで下げました。

EUR/USDは、再度、上値を試すも、高値を維持できず、下げに転じました。

EUR/JPYは、上値をためしたものの、反落となりました。

ここのところ、相場見通しをドル/円横ばい、EUR/USD上昇、EUR/JPYはEUR/USDに連れて上昇に見方を変更していますが、実際の相場は、なかなかそうはなりません。

しかし、相場のひらめきが現実化するには、思っている以上の時間がかかると考えており、むしろじっくりと相場のエントリーのタイミングを待ちたいと考えています。

Mind the gap.

ロンドンに駐在していた頃、支店のある金融街のシティーまで自宅から、地下鉄で通勤していました。

シティー駅につくと、毎日、何かを注意しているらしい放送が繰り返し流れていましたが、最初に聞いた時には、唸り声にしか聞こえず、なんだろうと思っていました。

それが、だんだんイギリス英語がわかるようになると、その放送が"Mind the gap(マインド ザ ギャップ)"と言っていることがわかるようになりました。

"Mind the gap"を意訳すると、「電車とホームの間が開いていますのでご注意ください」という日本の駅員さんも良く使う言葉でしたが、"Please"をつけるわけでもなく、実にぶっきらぼうな放送でした。

海外に行くと、なんと日本のサービスは細やかなのかと改めて思います。

一度、取引上のことである英系銀行香港のオーストラリア人担当者と喧嘩したことがありましたが、客を客とも思わない態度には、本当に腹が立ちました。

あとは、あきらめているのは、ロンドンやニューヨークの中華料理店で、中国人のウェイトレスは愛想笑いもなく全く無表情で、よくそれでやっていけるなと思うほどでした。

ただ、都市部はそんな感じではありますが、田舎に行くと、実に人懐っこく、ホッとすることも事実です。

2016/09/09

ドル/円の見方変更

ドル/円は、ここからすぐには90円方向には向かわず、半年ぐらい間、100円~105円ぐらいの揉み合いになる可能性が高くなったと見ているからです。

実は、以前から、2014年代には、101円~104円ぐらいのレンジ相場を9カ月やり、その後2014年12月から2015年12月ぐらいの間、高値圏で揉み合いをしていたことが気になっていました。

これは、あたかも、ヘッドアンドショルダーの左肩とヘッドを形成していた可能性があります。

そして、2016年7月から右肩を形成し始めたような、揉み合いを始めています。

戸惑うマーケット?

マーケットに戸惑いを感じます。

EUR/USDの昨夜の買いにも戸惑っているでしょう。

しかし、それ以上に、昨日のドル/円の反発にも戸惑いを感じているのではないかと見ています。

相場の構造に変化がでる可能性を感じます。

ドル/円、レンジ相場に?

ドル/円の時間足を見ますと、96日の23時台に大陰線と978時台から10時台に掛けて連続陰線がでていました。

 

昨夜、連続陰線は既に埋められましたが、96日の23時台の大陰線は大きいため、逆にこの大陰線を埋める可能性があると見ています。

 

しかもご存知ように、ドル/円相場が停滞しているだけに埋めるとなると早く、しかし、埋まったからと言って、方向性が明確になるわけでもないものと思われ、結局のところ、ポジションが偏った方の逆にしか動かない、いわゆるレンジ相場になる可能性があります。

 

主役通貨の交代の可能性?

ニューヨークダウは、アップルやナイキが大幅に下げたことや、ECBがが現行の金融政策を維持し、欧州株が下げたことも重荷となり、前日比46.23ドル安の18,479.91ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ECBの据え置きや原油急伸で上昇し、暫定値ながら前日比0.060%上げて1.599%で引けました。

原油価格は、発表された米週間石油在庫統計で、在庫が予想に反して前週から大きく減ったことから上昇し、前日比2.12ドル高の47.62ドルで引けました。

金価格は、ECBが量的金融緩和の延長を見送ったことから資金の流入期待が遠のき、前日比7.6ドル安の1,341.6ドルで取引を終えました。

為替相場では、ECBが理事会で政策の据え置きを決めたことから、EUR/USDは一時1.1328近辺まで上昇しましが、その後は反落しました。

ドル/円は、EUR/UDSの反落(ドル買い)に連れて上昇し、一時102.60近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、ドル/円以上に上昇し、一時115.45近辺まで上昇しました。

今週火曜、アメリカはレーバーデーが明け、実質的に下期がスタートし、今週は、どの通貨が新しい主役になるか、模索してい最中です。

そこで、気づいたことは、ドル/円がレンジ相場になる可能性が高まっていること、その一方で、昨日の段階ではまだ失敗しているとは言え、今まで超閑散だったEUR/USDに動きが出てきているということです。

つまり、主役の交代の可能性が出てきている可能性があり、ここは注目が必要ではないかと思われます。

2016/09/08

今週も、すでに終盤

ドル/円は、一昨日、昨日と反落しましたが、本日は、反発後反落となり、今は方向性は、はっきりしません。

ということは、レンジ相場になる可能性があります。

つまり、ビッグプレーヤーが動いていない中、期待感だけで売ったり、買ったりしているだけなので、このような方向感のない相場になっている可能性があります。

そして、今週も終盤ですので、方向感はさらになくなる可能性があります。

ドル/円、マーケットはショートか?

値動き分析でいうジリ高は、1昨日以来のドル/円のようなもので、ジリ高が始まる前に、大きな下落がある場合に、よく発生します。

一昨日からの場合、9月6日の23時台の陰線と、そして9月7日の8時台から10時台の連続陰線です。

これだけ、下がると、下げている途中では、なかなかドルは売りにくいため、下げ止まると戻り売りをするため、むしろマーケットはショートになり、自律的に反発します。

したがって、ジリ高の過程では、なかなかショートが切れず、ジリ高も長引きます。

ドル/円は、ショートか

昨日、たとえば、ドル/円は安値圏で滞空した時間が長かったため、マーケットがショートになっているようです。

ジリ上げ状態ですので、まだショートだと思われます。

こういった、往って来いの相場が続く限りは、新しいフローは出来にくいと思います。

様子見です。

動意薄

ニューヨークダウは、売りが先行したものの、新製品を発表したアップルや投資判断の引き上げが伝わったキャタピラーが上昇し、買いが優勢となり、前日比11.98ドル安の18,526.14ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、手掛かり難から横ばい推移し、暫定値ながら前日比0.0000%の1.534%で引けました。

原油価格は、OPECの非公式会合に関する思惑が引き続き買い優勢となり、前日比0.67ドル高の45.50ドルで引けました。

金価格は、4営業日ぶりに反落し、前日比4.8ドル安の1,349.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円・EUR/JPYはジリ高、一方、EUR/USDは一時1.1271近辺まで上昇しましたが、その後は1.1230近辺まで緩みました。

結局、為替は、方向感がはっきりしないマーケットでした。

2016/09/07

水上紀行の為替相場予報のご案内(2016/09/07)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎月、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「主要通貨見通し(2016/09/07)」です。

基本的に、毎月第2水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
 
https://www.triauto.jp/marketblog/2016/09/m0907.html

ドル/円、下落継続の可能性?

ドル/円が、99円を突破して、さらに下がるかどうかについては、結論的には下がるものと見ています。

ただ、この104円台から下げている過程でそのまま、下に割り込むには、何らかの大義名分が必要だと思います。

というのも、2014年代に101円前後で約8ヶ月間揉み合っており、この強いサポートをブレイクするには、相当のエネルギーが必要ではないかと思うからです。

下げ止まって、ショートが増えるか?

昨日から今日に賭けてのドル/円が良い例ですが、下げている最中は売れなくて、下げ止まったところから戻り売りをすることは、よくあります。

つまり、下げのメドがついたので売っているということです。

しかし、この戻り売りは、結構、落とし穴になりますので、注意が必要です。

ファンドは投げ終わったか

ドル/円は、昨日のニューヨークの日本時間23時台の仕掛けタイムと、今朝の東京午前8時台に売りが集中しました。

米系ファンドの投げだと思われます。

先々月のヘリコプターマネー政策のあおりといい、最近の米系ファンドの質が落ちているように思えてなりません。

相場は、101.50近辺で落ち着くのか、続落するのかは、まだわかりませんが、最終的には落ちると思います。

ドルブル派(ドルに強気派)、失敗

ニューヨークダウは、原油価格が上昇し、エネルギー関連株に買いが入ったものの、発表された8月の米ISM非製造業景況感指数が予想を大幅に下回り、前週末比46.16ドル高の18,538.12ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米ISM非製造業景況感指数が弱く利上げ期待が後退し、暫定値ながら前週末比0.068&下げて1.534%で引けました。

原油価格は、主要産油国が増産凍結に動くとの思惑が薄れ、売りが先行しましたが、下値では買いが入り、前週末比0.39ドル高の44.83ドルで引けました。

金価格は、米経済指標の悪化を受けて当面の米利上げ観測が後退し、前週末比27.3ドル高の1,354.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、予想外に悪かった米ISM非製造業景況感指数を受けて急落し、一時101.90近辺まで下落しました。

EUR/USDは、1.1257近辺まで急騰し、EUR/JPYは、ドル/円の売り押されて、114.66近辺まで下落しました。

典型的な米雇用統計後の米系ファンドによる為替の動きでした。

まず、雇用統計の日、悪かったため、いったんは下げたものの、どうしても買いで攻めたかったマーケットは、買い上げてニューヨークを引けました。

月曜日は、上値が重たかったけれどそれども、買いで攻めようとしましたが、上がらず、とうとう3営業日目となった今日、ロングを投げてきました。

こうした投資家不在で、ファンドが中心の相場では、こうした3営業日のパターンを踏むことが多いと言えます。

2016/09/06

ドル/円のフローは?

ドル/円の、これからの見方は、かなり分かれているようです。

しかし、だからこそ、基本に戻って考えなければならないと見ています。

つまり、相場が一方向に向かうためには、フロー(資金の流れ)が必要だということです。

実需的には、黒字転換した貿易収支から、投資家はノーヘッジの投資から、米系ファンドの短期の投機から、円高リスクがあると見ています。

ドル/円 、EUR/JPY、下の支えがもろく?

ドル/円にもEUR/JPY にも言えますが、今の水準をどれぐらい維持できるかが問題だと思います。

ドル/円で言えば、今日の5日移動平均線は、103.49近辺。

EUR/JPYで言えば、今日の5日移動平均線は、115.52近辺と、5日移動平均線が実勢値を上回ってきています。

つまり、いずれも上げのサポートとしての役目を終えてきており、これで、下に売り込まれると崩れやすくなっています。

買い気

ドル/円、クロス円は、買い気です、

昨日、下げきれなかったことから、再度買いになっているものと思われます。

しかし、あまり方向感はないように思います。

今日のレーバーデー明けのニューヨークに注目です。

買い過ぎ感漂うマーケット

ニューヨークは、レーバーデーで休場でした。

為替相場では、ドル/円は、103.15近辺まで軟化後、103.40近辺に戻しました。

EUR/USDは、一時1.1170近辺から1.1140近辺まで下落後、1.1150近辺で横ばいとなりました。

EUR/JPYは、115.60近辺から115.15近辺に緩んだ後、安値圏を維持しました。

全体的に、やや買い過ぎてロングになり、調整に入っている印象です。

2016/09/05

マイナビニュースにコラム掲載(2016/09/05)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「今年これまでのドル/円と今後」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/052/

ニューヨーク不在

ドル/円が上げ切れなくなっていることを注目しています。

やはり、米系ファンド中心に買い過ぎているように思われます。

とりあえず注目のイベントも終っています。

そして、今日は、ニューヨークは休場ですが、ロンドンはいるというところが着目点です。

手仕舞いの可能性は?

米雇用統計発表の翌週月曜は、前週の金曜の流れを期待して、今回の場合で言えば、ロングで持っていますが、上がらないとなると、早ければ、東京、あるいはロンドンで締めてきます。

今日は、ニューヨークも休場のため、反応は、いまのところ、小ぶりですが、これが本当に上がらないことを確信してくると強烈に売ってきます。

いまのところ、まだ、動揺はしていないと思いますが、パニックになると止まらなくなる可能性があります。

ビッグプレーヤーが、 手仕舞いするのは、東京、ロンドン、ニューヨークのオープン直後です。

閑散相場

月曜早々、マーケットにやる気がありません。

ニューヨーク休場が響いています。

特に、方向感もありません。

静かです。

やや円安

シドニーでは、円安傾向です。

本日は、ニューヨーク休場です。

日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 104.08-13(103.99)
EUR/USD 1.1150-56(1.1145)
EUR/JPY 116.05-15 (116.01)

2016/09/04

これからの展開は(2016/09/04)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

結局、ほぼ横ばいです。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

8月30日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング108,261枚vsユーロショート190,186枚、ネットユーロショート81,925枚(前週 ショート76,658枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング91,570枚vs円ショート27,909枚、ネット円ロング63,661枚(前週 ロング60,316枚)です。

ユーロも円も、ほとんど変化はありません。

さて、今週ですが、8月26日のジャクソンホールでのイエレンFRB議長の早期利上げ示唆を受けて、その後、ドル/円は、これまで、4円以上の急伸となりました。

イエレン発言直後の値動きを見ると、27日午前3時頃まで一直線の上昇、いわゆる急騰をしており、これはあくまでも、損切りのショートカバー(買戻し)が先行したことがわかります。

ところが、週末を挟んで、29日7時頃からの動きは、前週末のショートカバーの形状ではなく、新規にロングメイク(ロングポジションを作る)を作ろうとする動き、買い支えながら買い上げる相場に変わってきているものと見ています。

この買い上げは、新規にロングを買って、積み上げていく方針ですので、一番怖いのは、段々にロングが積み上がっていくことです。

つまり、ロングが積み上がれば積み上がるほど、その後の反落の可能性が高まっていると言えます。

同じようなことを、別の切り口から見てみますと、ドル/円の日足ですが、今年に入って年初来、きれいな下落トレンドを描いて、ここまで下げて来て、今現在は、同じく8月26日に反発に転じています。

日足の場合、その前7月11日から21日までの反発と8月3日頃までの反落もありました。

この時の上昇のきっかけは、Brexitでのリスク回避の円買いの巻戻し(リスクオン)や、自民党の参院選圧勝、そして、その後米系ファンドが日銀のヘリコプターマネー政策導入で煽ってのドル買いでした。

しかし、7月21日に黒田日銀総裁が「ヘリコプターマネー導入の必要性も可能性もない」と発言したことで、ロング筋は総投げとなりました。

なにを言いたいかと申しますと、今年のファンド筋は、1月末の日銀のマイナス金利の導入で持ちあがった相場を、カウンターパンチよろしく売り抜いたことで結構儲けはしたものの、その後のたびたびのドル買い円売りの仕掛けでは、はずしてきています。

たから、今回も必ず失敗とは申しませんが、今回も今のところ、急伸とは言え、4円程度の上げにとどまっているとも言えます。

もちろん、まだ多少上げる余地はあるでしょうが、たぶん105円はきついと思います。

ただし、7月11日と8月16日でダブルボトムをつけたかのようにも思えますが、先にも申し上げましたように、年初来のダウントレンドがかなりクリアなため、これに抵抗しながら、上げ方向を相場を転換させるのは、かなりエネルギーが要するように思われます。

EUR/USDは、依然方向感がありません。

ただし、複数の移動平均線が収束してきていますので、近い将来、動きが出る可能性はあります。

しかし、現段階では、どちらに動くかは、はっきりしません。

EUR/JPYについては、いつもながらではありますが、まだ下げ余地が十分あると見ています。

結果として、EUR/USDが動かない一方、ドル/円が動くことで、EUR/JPYが動き、EUR/JPYの方向は、たぶん下げではないかと見ています。

ということは、ドル/円も、結局は下げるものと見ています。

2016/09/03

ドル/円買い気継続

ニューヨークダウは、FRBによる9月の追加利上げ観測が後退し、買いが優勢となって、前日比72.66ドル高の18,491.96ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、雇用統計後一時買われたが(利回り低下)、その後売り優勢に(利回り上昇)、暫定値ながら前日比0.0394%上げて1.608%で引けました。

原油価格は、FRBが近く追加利上げを決めるとの観測が後退し、リスク資産への資金流入が続くとの思惑が相場を押し上げ、前日比1.28ドル高の44.44ドルで引けました。

金価格は、目先は低金利が続くとの思惑から現物資産の裏付けのある金に買いが入り、前日比9.6ドル高の1,326.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は予想外に悪かった米雇用統計にいったん、102.79近辺まで下げたものの、買いがぶり返し、一時104.32近辺まで反発しました。

EUR/USDは、一時1.1252近辺まで上昇後、1.1150近辺まで反落しました。

EUR/JPYは、雇用統計発表直後、115.51近辺まで下げた後、ドル/円の上昇に連れ、116.31近辺まで反発しました。

いまだ、特にドル/円の買い気が引きません。

上値を買いで狙っている勢力がいますが、個人的には上値は重いと見ています。

その通貨の国・地域の空気を吸う

私は、旅が好きです。

よく言われるように、旅が持つ非日常性が良いのかもしれません。

そして、たとえば、狭い日本と言われますが、旅に出かけてみると、各地で文化の違いを感じずにはいられません。

これが、海外ともなると、さらに文化の違いは大きく、新鮮な驚きをたびたび感じます。

ディーラーになったばかりの頃、先輩から、「その通貨を取り扱うなら、その国・地域に行ってみろ」と言われ、実際、その後その機会にも恵まれ、いろいろな国・地域を旅しました。

現地に行って特段、中央銀行とか民間銀行に行かなくても、街を歩くだけで、その国の感じというものは、わかります。

それによって、自分が持つその国・地域のステレオタイプ(既成概念)と現実の違いがわかり、通貨を扱うものとして、大変参考になることが多かったと言えます。

もちろん、危険なところもありますので、そうしたところへの旅は、避けるべきですが、その点で問題がなければ、是非一度、行ってみてはいかがでしょうか。

行くと行かないでは大違いです。

ただし、現在の世界情勢から考えますと、渡航に当たっては、その国の危険性を十分事前チェックすることをお勧めします。

2016/09/02

相場のストーリーを考える

相場のストーリー(筋書き)を考えるというお話をしたことがあったと思います。

日々の短期間のストーリーを考えるのもよしですが、今日のようなビッグイベントの時の相場のストーリーを考えることは、とても大事です。

今回、先週のイエレン発言のあと、米系ファンドと思われるドル買いが続き、彼らは何らかのストーリーの下、相場を作ってきたものと思われます。

つまり、ビッグプレーヤーにしても、相場のストーリーを考え、攻めてきていると思われます。

米系ファンドが変質?

ここのところのドル/円の買い上げの犯人は、米系ファンドだと見ています。

米利上げ、そして、日本が追加緩和というのが、彼らのシナリオだと思います。

したがって、米利上げが実現し、さらに日本が追加緩和したら、ドル高円安が急速に進むと踏んでいるものと思われます。

しかし、米利上げは、2010年頃からずっと話題になってきて、結構ステール(古い)になっているし、日本の追加緩和もまた結構な時間が経っています。

米雇用統計は言い訳にならない

さすが、米雇用統計当日です。

静かです。

しかし、こういう日でも動くのがロンドンです。

見習わなくてはなりません。

ISM製造業景況指数で冷静さを取り戻したか

ニューヨークダウは、発表された8月のISM製造業景況指数が49.4と前月から3.2ポイント低下し、半年ぶりに好不況の境目とされる50を下回ったため、米景気の先行き不透明感が浮上して売りを誘い、前日比18.42ドル高の18,419.30ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、弱いISM製造業景況指数で低下し、暫定値ながら前日比0.012%下げて1.568%で引けました。

原油価格は、発表されたISM製造業景況指数が節目の50を割り込んだため、先行きの需要が伸び悩み、需給が緩んだ状況が長引くとの見方から売りが出て、前日比1.54ドル安の43.16ドルで引けました。

金価格は、ISM指数の悪化で早期の米利上げ観測が後退し、資金流入期待が強まり、前日比5.7ドル高の1,317.1ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、狂信的ともいえる円売りドル買いは、ISM製造業景況指数の悪化を受け、冷や水を浴びせられ、1円近く下落して、103円台前半に緩みました。

EUR/USDは、同じくISM指標で急騰し、1.1200近辺で高止まりとなりました。

EUR/JPYは、強含みで推移しました。

それでも、依然利上げを期待し、ドル高を見ているマーケット参加者は多いものと思われますので、力づくの買いは出る可能性はあるとは思います。

しかし、個人的には、最近のドル/円の買い過ぎ感はぬぐえず、たとえ、良い結果だとしても、上げは長続きはしないもの見ています。

2016/09/01

三センターそろい踏みは、危険なしるし

東京、ロンドン、ニューヨークの三センターが、皆、ドル買い円売りというのも珍しいことです。

それほど、FRBの利上げ、日本の追加緩和に対する期待感が強いということになります。

ただし、マーケットの大勢が日米金利差拡大で、ドル買い円売りを見ていることほど、ポジションが一方向に偏ることになります。

したがい、いつも以上に警戒が必要です。

相場にひらめく

相場にひらめくことがあります、

ひらめくなんて、自分は天才だと思われるかもしれませんが、実は、多くの人がこのひらめきの能力をもっています。

しかし、そのひらめきがうまく行かないことが多いことも事実です。

そのうまく行かない理由は、ひらめいてから、それが現実になるまでには、予想以上の時間がかかるということに気づかず、ひらめいたら、すぐに相場にエントリーしてしまうからです。

ドル/円、まだ反落は難しいか?

レベル感から、ドル/円、クロス円が売られているようです。

まだ、米雇用統計発表まで、時間がありますので、すぐには反落は難しいのではないかと思います。

指標結果が出てからが勝負だと思います。

様子見です。

ドル/円、買い上げの相場か

ニューヨークダウは、週末に8月の米雇用統計の発表を控え様子見ムードは強く、目先の利益確定売りが優勢となり、前日比53.42ドル安の18,400.88ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、横ばいとなり、暫定値ながら前日比0.012%上げて1.578%で引けました。

原油価格は、EIA(米エネルギー情報局)統計で在庫増加が予想を上回ったことから、一時8月12日以来の安値44.51ドルまで下げ、前日比1.65ドル安の44.70ドルで引けました。

金価格は、FRBが早期に利上げに動けば資金が流出するとの見方から売りが続き、前日比5.1ドル安の1,311.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、発表された8月のADP雇用統計が17.7万人と予想の17.5万人を上回ったことから、ドル買いが一層強まり、ドル/円は一時103.54近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、一時1.1123近辺まで下げた後は反発しました。

EUR/JPYは、ドル/円、EUR/USDそれぞれの上げに乗って、一時115.43近辺まで上昇しました。

ドル/円は、決して、ショートカバー(買い戻し)の動きではなく、新規に買い上げている相場だと思います。

米雇用統計後の上昇には、並々ならぬ期待がありそうです。

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