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2016/11/30

大玉の裏話

今週の月曜の朝、ドル/円で強烈が出て、2円弱急落した時のことですが、まさに「なんだ。なんだ」で皆目見当がつかなかったと思います。

あれが、米系ファンドのようなビッグ・プレーヤー(巨額のポジションを張っているマーケット参加者)が、手仕舞いに入ったことは、たぶん、皆様も察しがついたと思います。

しかし、なぜ月曜の東京の朝だったのかということです。

利食いにせよ、損切りにせよ、結論が出たら、ドル/円の場合であれば、ドル/円の流動性の高い東京の、しかも中でも流動性の高いオープン前後の東京マーケットで、手仕舞いを実行することは、決して珍しいことではありません。

今日は、ADP雇用統計

本日は、ADP雇用統計の発表が、日本時間午後10時15分にあります。

予想は、16.9万人となっています。

雇用者数が大きければ、利上げの可能性が高まってドル買いになり、また結果が悪くても、今のマーケットの利上げ期待からすると、それ程、あまりドル売りにもならないのではないかと思います。

ただし、基調はドル高でも、地合いはレンジだと思いますので、ドル買いが空回りしやすくなっているようにも思います。

ドル/円、振れの大きい相場か

ドル/円は、ドル売りになっています。

オープン前に、ややドル買いになっていたのの反動だと思います。

しかし、ざっくり言って、110円から114円近辺のレンジが続くと見ています。

まさに昨日がそうでしたが、振れが大きいので、警戒が必要です。

やはりレンジ相場か?

ニューヨークダウは、発表された米第3四半期GDP・改定値が3.2%と予想の3.0を上回るなど、経済指標の改善が続き、堅調な米景気が好感されて買われ、前日比23.70ドル高の19,121.60ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ポジション調整から緩み、暫定値ながら前日比 0.020%下げて2.293%で引けました。

原油価格は、30日のOPEC総会を前に様子見気分強く、前日比1.85ドル安の45.23ドルで引けました。

金価格は、米経済指標の改善を受けて12月の米利上げ観測が改めて強まったため売られ、前日比3.0ドル安の1,190.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、 好調な米経済指標を受け、113.34近辺まで買われたものの、買いは続かず112.40前後まで反落しました。

EUR/USDは、1.0565近辺まで下げた後、1.0654近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、ドル中心の相場だったため、119円台後半での取引に終始しました。

ドル/円もEUR/USDも往って来いの相場になり、乱高下する典型的なレンジ相場の初期段階に入ってきているものと見ています。

2016/11/29

気になるGBP/USD

最近、ドル/円ばかりを取り上げてきましたが、ここのところ、他に気になっている通貨ペアは、GBP/USDです。

GBP/USDは、今年のブレグジットによらなくても、2008年の9月のリーマン・ショック以降、下落基調にいます。

そして、現在の下落途中にも見える月足を見る限り、もし反発しようと思っても、押し上げるのは、かなりの力がいるものと思われます。

反面、ガツンとしっかり底値を試し切れてもいないように思われます。

今までと景色が変わる?

本日の5日移動平均線は112.59近辺、寄り付きは111.92近辺で、5日移動平均線を下まわっています。

11月7日から一昨日25日までの上昇期間は結構長く18日間です。

その間の上昇角度も、実に鋭角的でした。

そして、昨日の引けで、これまで上昇をサポートしていた5日移動平均線を日足が下回って引け、そして、今日の日足は、今のところ、5日移動平均線の下にあり、5日移動平均線自体、上昇角度も緩んできています。

買いが入るが重いドル/円

ドル/円は、値頃感(下げもこの辺でいいかといったフィーリング)からの買いが出ているもようです。

しかし、あまり戻りません。

さらに、この下、111.40-60近辺は、昨日の安値圏ですから、もっと買いが出そうです。

ただし、5日移動平均線と今日の日足の位置関係が気になります。

ドル/円、警戒が必要か?

ニューヨークダウは、米大統領選後に上昇した金融や石油株などに利益確定売りが出たほか、OPEC総会を30日に控え、結果を見極めたいとして買いを手控える動きも出て下げ、前週末比54.24ドル安の19,097.90ドルで、取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ニューヨークダウの下げに連れて低下し、暫定値ながら前週末比0.0392%下げて2.313%で引けました。

原油価格は、OPEC総会で産油国による減産で合意するとの期待が改めて意識されて買われ、前週末比1.02ドル高の47.08ドルで引けました。

金価格は、前週、9カ月半ぶりの安値をつけたことから、値頃感からの買いが入り、前週末比12.4ドル高の1,190.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、 東京での急落から回復し、一時112.80近辺まで反発しましたが続かず、112.00割れまで緩みました。

EUR/USDは、東京でのドル買いに、一時 1.0686近辺まで上昇したものの、その後1.0564近辺まで反落しました。

EUR/JPYは、軟化傾向で、一時118.71近辺まで下げました。

ドル/円は、ニューヨーククローズが、111.93近辺となったことから、近辺にある5日移動平均線を下回っており、下落リスクがありますので、警戒が必要です。

2016/11/28

マイナビニュースにコラム掲載(2016/11/28)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ドル/円の急上昇を支える5日移動平均線」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/064/

マイナビニュースにコラム掲載(2016/11/28)

サポートとしての勝敗

5日移動平均線についてコメントで触れた日に限って、大きく反落するのですから皮肉なものです。

確かに、ドル/円は大きく落ちました

しかし、まだ、5日移動平均線がサポートになっているかどうかの勝敗は、今日のニューヨーククローズである日本時間明朝7時のレート水準を見ないことにはわかりません。

5日移動平均線という極短期の移動平均線のため、日足の水準によって振れますが、だいたい112.60を超えて引けると再び上がると思います。

上げのエネルギー源

早速、ドル/円の5日移動平均線が攻められています。

でも、下を攻める発想は、高所恐怖症的な高いところにいるから売るとか、ここまで、すでに10円前後上げてきたからという値ごろ感(レベル感、上げもこれぐらいかというフィーリング)からの売りではないかと思います。

しかし、考え方を変えれば、上昇継続のためには、マーケットがショートである必要があります。

なぜなら、上昇相場というものは、新規の買い上げでなく、売り込んでマーケットがショートになって下げきれなくなると、それが買い戻しとなって上げのエネルギーになるからです。

短期の上昇トレンドをサポートするもの

ドル/円の上昇トレンドは、11月7日、つまり米大統領選の前日から始まりました。

しかも、上昇の発端は、クリントン候補の当選期待が強まったからでしたが、9日の開票途中の乱高下の末、トランプ氏当選確実となると、マーケットの当初の大方の予想に反して、株・債券・ドルは急騰し、それ以来、ドル/円は上昇を続けています。

それに伴って、短期のトレンドをサポートする、5日移動平均線も、鋭角的に上昇を続けており、今のところ余程の反落あるいは高値圏での日足の停滞がない限り、上昇は続くものと見ています。

ドル安気味

シドニーでは、ややドル安です。

比較的落ち着いたマーケットです。

日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 112.97-02(113.08)
EUR/USD 1.0610-14(1.0587)
EUR/JPY 119.92-95(119.72)

2016/11/27

これからの展開は(2016/11/27)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは、高値圏です。

次に、シカゴIMMポジションですが、11月27日現在アップデートされていません。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

【ご参考】

11月15日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング121,575枚vsユーロショート240,757枚、ネットユーロショート119,1825枚(前週 ショート129,314枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング67,085枚vs円ショート46,409枚、ネット円ロング20,676枚(前週 ロング31,956枚)です。

つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング54,244枚vsポンドショート134,554枚、ネットポンドショート80,310枚(前週 ショート89,845枚)です。

さて、今週ですが、ドル/円は先週後半の米感謝祭を挟んで、まずは米系ファンドによる強烈な買い上げが113.90まであった後、金曜には手仕舞いの売りが優勢となり、一時112.55をつけました。

しかし、金曜の引けは113.08となり100.00ボトムと112.00のネックラインからなるラウンディング・ボトム(鍋底)が上抜け、単純計算で行けば、112.00+(112.00-100.00)=124.00近辺がターゲットとなったものと思われます。

過去にも、米系ファンドが活発に動いたことから、2012年10月から2013年5月までのアベノミクス相場では、その間に約26円上昇、2014年8月から12月に掛けての黒田バズーカ第2弾相場では、約20円の上昇を見ています。

今回は、米大統領選で、トランプ氏が当選した直後の104.00を起点とすると、上昇ターゲットする124円まで上昇しても約20円と、過去に2回の急上昇と比べても遜色はないと思われます。

なぜ、これまで、ドル安円高を唱えてきた私がこう節操なく転身したかといえば、買いの勢いが尋常ではないことが上げられます。

トランプ氏当選の報が出た直後の相場反転には、びっくりしましたが、民主党政権下の行き詰まった現状から抜け出したいとする人々の強い願望は予想以上に強いものがあったことが、為替相場だけでなく、ニューヨークダウや米国債利回りの急上昇を生んだのだと思います。

もちろん、トランプ氏が、その国民の願いを今後もつなぎとめられるかは未知数ではありますが、ともかくも来年1月20日の大統領就任式までは期待は続き、そして、株・債券利回り・ドルは、上昇を続けるのではないかと見ています。

しかし、ドル高を見るのは熱狂的な期待感ではなく、あくまでも相場の段取りとして、売り上がってしまって、まだ解消されずあるにショートポジションンが軽くなるには、まさかそこまで上がるかと思うほどの急速な上げと、今度は、ドル高への期待感から高値圏で出来て行くロングの積み上がりがなくては、本当の意味での反落はないと思います。

いずれドル安は再開すると見ている私自身としては、このトランプ旋風とアメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)には、マユツバです。

しかし、ドル上昇に対しては、ある意味、信じ込んでいるなと周囲に思い込ませるほどの演技をしていなければ、相場がドル安に反転する時に転身しきれないのではないかと見ています。

つまり、今は仮の姿であり、依然として大幅なドル安の時期はくると思っています。

EUR/USDは、1.0500近辺は、依然として堅いことは確かです。

しかし、ドル高相場が続く限り、ユーロの上値は重いものと見ています。

EUR/JPYは、ドル/円の上昇が続く限り、上昇は続くものと思われます。

2016/11/26

ドル/円、新たな買いが示唆か?

ニューヨークダウは、トランプ次期米大統領による景気刺激策への期待や年末商戦が好調な見通しを背景に買いが優勢となり、前営業日比68.96ドル高の19,152.14ドルと、4日続けて過去最高値を更新し、取引を終えました。

米国債10年物利回りは、現地時間午後2時までの短縮取引のこともあって横這いとなり、暫定値ながら前営業日比 0.007%上げて2.357%で引けました。

原油価格は、月末のOPEC総会を前に産油国が減産で合意できない可能性が意識されて売られ、前営業日比1.90ドル安の46.06ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウ堅調を受けて売られ、前営業日比10.9ドル安の1,178.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、ざっくりと言えば、週足ベースで100.00を底値としてラウンディング・ボトム(鍋底)のネックラインが112.00近辺で、週足の決まる本日の日本時間午前7時のレートが113.20近辺となったことから、底値の100.00とネックラインの112.00の差である12.00分が、ネックラインから 上がる、つまり112.00+(112.00−100.00)=124.00近辺がターゲットとなったものと見ています

EUR/USDは、 反発が続き、一時1.0627近辺まで上昇しました。

EUR/JPYは、119台後半で横這い推移となりました。

ドル/円は、買いが、新たに示唆され、来週は、再び上値を試すものと思われます。

極めない

なにかに、心血を注ぎ、その道を「極めた」とよく言いますが、私は、敢えて「極めない」ことが大事だと思っています。

なぜなら、極めたと自覚したとたんに後退が始まると考えているからです。

それよりは、「日々勉強、日々研鑽」と思って、さらに高みを求めることが大事なのではないかと思います。

私は、聖路加国際メディカルセンター理事長であり、聖路加国際病院名誉院長でもある日野原重明氏(105歳)を尊敬しています。

あそこまで、医師として医学博士として、後ろを振り向くことなく、前へ前へと進む人生を、是非私も送りたいと思います。

実際、私のような若輩者には、「極める」どころではありません。

日々、発見があり、また、これについてはどう考えるべきかとか、以前に組み立てた考え方が、どうも実際とは違うということすら起きることがあります。

ですので、まだまだ、これからだと思うばかりです。

2016/11/25

相場の起承転結

起承転結(きしょうてんけつ)とは、文書の書き起こしで読者を話に引き込み(起)、主題を展開し(承)、視点を変えて興味を引き(転)、全体をまとめる(結)ということです。

この言葉のように、相場の世界でも、特にトレンド相場の展開では、同じようなことが短期間に起き、そして繰り返されています。

たとえば、上げのトレンド相場の場合、あたかも一方向にどんどん上がっていくように見えますが、1日、あるいは2~3日の中で、新値を更新する上昇があり、その後買い過ぎからの調整的な下げがあり、今度は上を見たとばかりにショートが出来、そして、踏み上げて新たな高値を更新するということが繰り返されることが結構見受けられます。

ドル/円、さらに上昇

ドル/円は、114.00近辺がレジスタンスですが、どうも止まる気配はありません。

米系ファンドが買ってきているのだと思います。

しかし、いったい何本買っているのか、見当もつきません。

昔、ニューヨークで会った、米系ファンドのファンドマネージャーは、1人で1000本(10億ドル)ぐらいは、平気で持っているようでした。

切れないショート

ドル/円は、東京オープン前、小緩みましたが、東京に入り、再び堅調になっています。

一説には、個人投資家層の売り上がりが依然として続いているもようです。

しかし、売り上がるにしたがってショートはさらに膨らむものと思われます。

それが、今の上昇相場の原動力になっているように思われます。

円売りのチャンスを狙う海外勢

ニューヨークは、感謝祭につき、株・債券・商品の各市場は休場でした。

為替相場では、ドル/円は、 いったん113.36近辺まで上昇しましたが、ポジション調整に112.74近辺まで緩みました。

しかし、その後、再び買いが強まり、113.43近辺まで反発しました。

EUR/USDは、1.05代半ばから後半で、様子見気分の強いマーケットでした。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて上げ、一時119.77近辺をつけました。

全般に閑散ではありましたが、隙あらば円安方向を狙おうとする意気が感じられるマーケットでした。

2016/11/24

アメリカ・ファースト相場か?

今の為替相場は、アメリカ・ファーストの相場になってきたと考えています。

アメリカ・ファースト(America First)とは、アメリカ第一主義のことです。

そして、アメリカ・ファーストの期待の星が、トランプ氏ということになります。

いずれにしても、それをテーマに、米系ファンドは、ドルを買っているのだと思います。

どこまで行くの、ドル/円

ドル/円は、111.45、さらに112.00のレジスタンスも上抜けて、112.53近辺でニューヨークは引けました。

5日移動平均線は、今日は111.60近辺にあり、依然として上を向き、上昇トレンドをサポートしています。

しかも、週足で見ると、ラウンディング・ボトム(鍋底)のネックラインである112.00が抜けてきていることから、大雑把に言って、112.00+(112.00-100.00)=124.00が、単純計算のターゲットになってきます。

しかし、こういうシンプルな見方が意外と当たることがありますので、注意はしておいてください。

静かだが

昨日は、激動の一夜でした。

米感謝祭前日の平穏な雰囲気も、ニューヨークに入り、米系ファンドによって打ち消されました。

今朝の東京は、水を打ったような静けさです。

しかし、ファンド勢がいつまた襲来するのかわかりませんので、引き続き警戒が必要です。

ドル急騰、さらに?

ニューヨークダウは、トランプ次期米大統領の経済政策への期待に加え、発表された10月の米耐久財受注・速報値が4.8%と予想の1.7%を大きく上回り、前日比59.31ドル高の19,083.18ドルと、連日で過去最高値を更新し取引を終えました。

米国債10年物利回りは、強い耐久財受注を受けて上昇し、暫定値ながら前日比 0.040%上げて2.352%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比0.07ドル安の47.96ドルで引けました。

金価格は、逃避資金の流出により売られ、前日比21.9ドル安の1,189.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル高の直接のきっかけは、10月の米耐久財受注が予想を大きく上回ったことでしたが、これに米系ファンドが飛びついてドルを買い上げ、ドル/円は一時112.98近辺まで上昇、EUR/USDは一時1.0541近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れ、一時118.99近辺まで上昇しました。

2012年10月からのアベノミクス相場を彷彿させるような、一本調子のドル高相場となりました。

あくまでも、当時のドル高相場を参考までに申し上げますと、2012年10月から相場は78円近辺から上昇を開始し、米系ファンドはクリスマス休暇も返上して、引き続き買い上げ、翌年の5月までに、約26円の上昇を見ました。

全く同じではないものの、今回更なる買い圧力を受ける可能性が高くなったと見ています。

2016/11/23

仕組まれた相場

9月から12月が、海外勢の実質的な下期であり、9月か10月から相場が始まり、12月前半で手仕舞になるということは、過去にも何度もあったことです。

中でも、私が鮮明に覚えているのは、2005年の9月から12月です。

この年は、一見本邦個人投資家層によって買い上げられたドル/円、クロス円相場でしたが、実は、9月にシカゴ筋によって相場が仕組まれ、12月の彼らの決算で、しっかり利食われ、一時大儲けした個人投資家層も、かなり利益を減らすことになりました。

こうしたことは、常ではありませんが結構ありますので、警戒が必要です。

引き続き、5日移動平均線に注意

本日、ドル/円の5日移動平均線は、110.80近辺まで上がってきています。

日足とは、さらに近接してきています。

昨日のように、いったん日足が5日移動平均線割り込むと、5日移動平均線が鋭角的に上昇方向をまだ向いているため、そこから反発上昇することもあり、それは、依然としてドル/円に上がる力があることを示します。

しかし、昨日の場合、反発したとはいえ、上げは限定的で、そして、今日はまた5日移動平均線に近いところにいますので、一段の上昇がなければ、5日移動平均線も上げきれなくなり、角度も緩んできます。

静かなマーケット

東京休場のため、静かです。

明日は、米感謝祭でニューヨーク休場、明後日は感謝祭と週末に挟まれ、アメリカでは、休む人も多いと思います。

つまり、今週はすでに終わりに近いということです。

実質的には、相場は来週からだと思います。

ドル/円、堅調続く

ニューヨークダウは、年末に向けて好地合いが続くことを期待した買いが優勢となり、前日比67.18ドル高の19,023.87ドルで取引を終え、初めて節目の19,000ドルを上回りました。

米国債10年物利回りは方向感無く上下動し、暫定値ながら前日比0.007%下げて 2.308%で引けました。

原油価格は、OPECが月末に開く総会での減産合意を巡り思惑交錯し、前日比0.21ドル安の48.03ドルで引けました。

金価格は、前週末にかけての急落した反動で、値ごろ感からの買いがやや優勢となり、前日比1.4ドル高の1,211.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、 ロンドンオープン前後、米金利低下に連れて下げ、一時100.56近辺をつけました。

しかし、ニューヨークに入り、ニューヨークダウが史上最高値をつけると、ドル買いが強まり、さらに発表された10月の米中古住宅販売件数が560万件と予想の543万件を上回ったことからさらに続伸し、一時111.36をつけました。

EUR/USDは、 あまり方向感なく、上下動を続けました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて上げ、一時118.15近辺をつけました。

ドル/円は、まだ上を確認していないようです。

値ごろ感(フィーリングで高値安値を決めること)からの売りは、まだ危険です。

2016/11/22

5日移動平均線

現在のドル/円に日足と5日移動平均線の関係を見てみます、5日移動平均線が110.36近辺にあります。

また、今日の安値(日足の下ヒゲの先)が110.27近辺ですから、一時下抜けてきていることがわかります。、

ただし、5日移動平均線は、依然鋭角的に上を向いており、サポートとしての役目は果たしています。

しかし、今後、日足が横ばいを続けるようですと、5日移動平均線も、徐々に水平になっていき、サポートとしての役目を果たさなくなるものと思っています。

調整入りか

ドル/円の1時間足チャートを見ると、上がつかえてきているように見えます。

ただし、ここ2週間にわたる、買い戻し中心の急騰の後だけに、すぐにここから下がると見て、ショートにするのも危険です。

ちょっと、マーケットが落ち着くのを待ってもよいのではないかと思います。

一方、EUR/USDは、ラウンディング・ボトムが完成しそうで、上値リスクがあります。

ポンド、堅調だが

(都合により、早めに掲載します)

昨晩、ポンドが堅調だったのは、メイ英首相が一段の法人減税を示唆したためのようです。

しかし、根本的には、今年の6月のブレグジット以来、さすがにポンドは売られ過ぎているために、買い戻されやすくなっているものと見ています。

ただ、激落した後ですから、たぶん、まだすぐに、方向転換して上昇という時でもないと思います。

したがって、底値形成の揉み合いになるように思われます。

福島沖地震で、一時円買い強まる

ニューヨークダウは、次期トランプ政権の経済政策に対する根強い期待感から買いが続き、前週末比88.76ドル高の18,956.69ドルと、4営業日ぶりに過去最高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、トランプ氏の話題一服し、暫定値ながら前週末比 0.046%下げて2.311%で引けました。

原油価格は、OPECがが月末の総会で減産を決めるとの観測で上昇し、前週末比1.80ドル高の47.49ドルで引けました。

金価格は、ユーロ買いを受けて上げ、前週末比1.1ドル高の1,209.8ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、 FRB関係者からのドル高でも我々の金融政策に影響はないとの発言に、一時111.36近辺まで上昇したものの、その後福島沖で地震が発生したことから、一転110.46近辺まで下落しました。

EUR/USDは、1.0590近辺まで下げた後、1.0640近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、118.00近辺まで上昇後、一時117.52近辺まで下げました。

ドル/円の上げも、落ち着き場を探す段階に入ってきたものと思われます。

2016/11/21

マイナビニュースにコラム掲載(2016/11/21)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「為替市場で無視できない、本邦個人投資家層」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/063/

止まらぬジリ高相場

ドル/円の、1時間足チャートを見る限り、相変わらず、下値を切り上げ、上値を切り上げ、典型的なジリ高相場になっています。

その原因は、マーケットが依然として戻りを売って、下げたところを買い戻そうとするのですが、同様のことを、多くのマーケット参加者がやっているため、下げ切らず、そして仕方なく買戻しに入ると、また別のマーケット参加者が戻りを売ってくる、その結果、いつになってもショートポジションが解消せず、ジリ高が続くことになります。

この見方を、値動き分析と呼んでいます。

このジリ高が終わるには、ショートカバー(買戻し)が必要です。

トレンド相場の中でも

ドル/円もEUR/USDも、ドル高トレンドに入っています。

こういう時に、よく言われる言葉は、どこまで行くのかということです。

しかし、「相場の天底は、人智では推し量れないもの」ですから、あえて天底は考えないことです。

それでは、上げなら買い、下げなら売りを、どこでやっても良いのかと言えば、トレンド相場は、一本調子に上がるなり下がるなりしているようではありますが、実は、だいたい1日の中でサイクルがあり、場合によっては大きくトレンドに逆行した動きをする時もあります。

基本的には、ショートか?

ドル/円は、オープン前に、111.00トライをして、ややロングになったようです。

ポジション調整の売りが出ているもようです。

ただし、基本的には依然マーケットポジションはショートと思われます。

尚、今週は、24日(木)が米感謝祭ですので、実質的なマーケットは23日まで、つまり週前半に限られると思います。

ドル/円、やや円安

シドニーでは、ドル/円は、やや円安気味です

EUR/USDは、やや買い戻されています。。

日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 110.93-98(110.91)
EUR/USD 1.0600-06(1.0588)
EUR/JPY 117.60-73(117.45)

2016/11/20

これからの展開は(2016/11/20)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

2015年以来の高値を突破し続伸しています。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

11月15日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング121,575枚vsユーロショート240,757枚、ネットユーロショート119,1825枚(前週 ショート129,314枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング67,085枚vs円ショート46,409枚、ネット円ロング20,676枚(前週 ロング31,956枚)です。

つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング54,244枚vsポンドショート134,554枚、ネットポンドショート80,310枚(前週 ショート89,845枚)です。

ユーロは、若干、ネットショートが減っています。

円は、ネットロングが若干減っています。

ポンドは、若干、ネットショートが減っています。

さて、今週ですが、ドル/円は、先週金曜の流れでは、いったん110.92近辺まで上値トライしたものの、週末の利食いからか、109.80まで下落、しかし、それでは終わらず、再び110.95まで上昇し、110.91で引けました

あたかも、月曜は、上方向に窓を開けて高く始まることが予想されるような終わり方でした。

したがって、明日のシドニーが注目されます。

ドル/円は、今年5月30日の高値111.45を意識しています。

これを、上抜いてくると、これまでの、日足の上昇角度が鋭角なこともあって、さらに大幅上昇する可能性があると思います。

特に今の相場は、米系ファンドの買い対本邦個人投資家の売りの構図で、米系ファンドが、個人層のショートのあぶり出しに出ているものと思われます。

あとは、時期的な問題として、今週の24日(木)が米感謝祭である上に、翌金曜は飛び石連休の狭間ですので、金曜も休みにして連続して4日間休む人が多いと言え、週後半は静かになりそうです。

それでは週前半はどうかというと、まだロングを持った米系ファンドが手仕舞いは、本格化はしないと見ています。

例年、9月のレイバーデーが済むと、実質的な海外勢の下期のトレーディング期間が始まり、結構トレンド性の強い相場となりますが、それが12月前半頃が、本格的な手仕舞の時期になります。

ポジションを閉じに入る時、なんらかのエクスキューズ(言い訳)が必要で、過去の例では、米雇用統計などの経済指標の発表や要人発言、そしてFOMCのようなイベントなどが材料にされていました。

つまり12月前半までは、少なくともドル高は続くものと思われます。

ですので、戻り売りはまだ控えた方が良いと思われます。

既に、売り上がってしまっていたら、少なくともショートポジションは軽くした方が良いと思います。

ここまで、12月前半で上げ相場も一服し、クリスマス休暇に、ファンドも入るという前提でお話ししてきました。

しかし、12月前半手仕舞は決して常ではなく、2012年のアベノミクスの時は、ファンドはクリスマス返上で買い上げ続け、翌年の5月までで26円もの上昇を見たことがありました。

ですので、12月で一服するか、年越しするかは、12月前半のマーケットの状況で判断せざるをえないと思います。

EUR/USDについても、ドル高地合いで、1.0450~1.0500近辺がしっかり割り込んでくると、1.0000(パリティー、等価)を目指すことになると思います。

EUR/JPYは、今のところ、ドル/円でのドル高が、EUR/USDの下落(ドル高)を上回っていますので、ユーロ高円安になっていますが、依然として、将来的にはユーロ安円高になるという見方は変えていません。

2016/11/19

ドル/円、利食い売りも出るも、結局高値圏での引け

ニューヨークダウは、週末で利益確定の売りが強まり、前日比35.89ドル安の18,867.93ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、12月利上げの次が意識され上昇し、暫定値ながら前日比0.036%上げて2.339%で引けました。

原油価格は、月末に開くOPEC総会で減産が正式に決まるとの見方が買いの支えにはなりましたが、結局、相場に明確な方向感は出ず、前日比0.27ドル高の45.69ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの軟調推移を受けて下げ、前日比8.2ドル安の1,208.7ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、 ロンドンで一時110.92近辺まで上昇しましたが、週末を控えて、利食い売りが強まり、109.80まで反落しました。

しかし、ニューヨークに入り、セントルイス連銀のブラード総裁が12月の利上げ支持を示唆したことから、米長期金利が再び急伸し、ドル/円も連れて110.96近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、 ニューヨークオープン前、いったん1.0643近辺まで戻しましたが、その後再び売られ、一時1.0569近辺まで下落しました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて、いったん116.75近辺まで緩みましたが、そこから反発し117.51近辺まで反発しました。

手っ取り早く

最近良く聞く言葉のように思います。

FXのトレーディングでもしかりで、手っ取り早く儲けたい方が多いと思います。

確かに、幸運にも手っ取り早く儲かることもあるでしょう。

しかし、恒常的に儲けることは、それほどたやすいことではありません。

ですので、手っ取り早く儲けることを考えるのと同時に、基本をマスターすることが大事です。

ここでいう基本とは、FXマーケットで生き残っていく術のことです。

たとえば、ストップロスは遠くて良いですから必ず入れるとか、焦りやくやしさで相場にエントリーしないとかといった、ごく当たり前のことです。

当たり前のことを当たり前にやるということは、実は難しいことです。

しかし、それができるようになると、利大損小となり、利益を残すことができるようなると思います。

何事も急がば回れです。

2016/11/18

勝つために、興味を持つ

今朝のコメントでも申し上げましたが、米系ファンドと本邦個人投資家層が対峙する時代になってきています。

それは、確かに、銀行がリスクを負わなくなった、つまりポジションを持たなくなった一方、1998年の外為法改正以来、個人投資家層が外為市場に参入し、色々な経験を経て、今や、世界の(個人の)FX取引の5~6割が日本の投資家になるまでになっています。

自分自身のことを申し上げれば、33年間、FXマーケットと付き合ってこれたのも、結局、FXが面白くてたまらなかったからです。

これから、FXをやろうと思っている方には、杓子定規の解説ではなく、その裏にはどういうドラマがあったのかといったことをお話しすることで、よりFXに興味を持って頂ければと思っています。

米系ファンド対個人投資家層

今、入ってきた情報によりますと、今回ドル/円で、個人投資家層のショートが、かなり積み上がっており、構図としては、米系ファンドの買い対個人投資家層の売りとなっているもようです。

結論から言えば、米系ファンドは、個人投資家層のショートをあぶり出そうと、執拗に買い上げてくると思われますので、まだ、買い上げてくる可能性が高そうです。

もちろん、どこまで上がるのかというご質問を頂くことになると思いますが、あえてお答えしないことにします。

なぜなら、もし、あるレベルを申し上げましたら、そのレベルまで、我慢してお持ちになってしまうおそれがあるからです。

東京に入り膠着

東京オープン前までのドル買い圧力が、オープン後いったん緩んでいます。

特に、ドル/円は、オープン前までの軽快さがなくなっています。

いろいろ実需の売りなどが入ってきているものと思われます。

ドル/円相場の基本は、実需取引のためだからだと見ています。

ドル買い引かず

ニューヨークダウは、イエレンFRB議長が「比較的近い利上げが適切だ」との見解を示したことで、金融政策を巡る先行き不透明感もひとまず晴れたとして買いが入り、前日比35.68ドル高の18,903.82ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、住宅着工件数や規失業保険申請件数が好結果だったのに加え、イエレンFRB議長が12月利上げを示唆したことから上昇し、暫定値ながら前日比0.073%上げて2.296%で引けました。

原油価格は、長期的な需給の緩みを見込んだ売りが出たほか、EUR/USDの下落も手伝い、前日比0.15ドル安の45.42ドルで引けました。

金価格は、FRB議長の議会証言を受けて、EUR/USDが下落したのに連れて下げ、前日比7.0ドル安の1,216.9ドルで取引を終えました。

為替相場では、イエレンFRB議長が12月利上げを示唆したことでドル買いが強まり、ドル/円は、一時110.19近辺まで上昇しました。

EUR/USDは、1.0620近辺まで下落しました・

EUR/JPYは、ドル/円の上昇に連れ、一時117.22近辺まで上昇しましたが、その後EUR/USDの下落が強まり、116.64近辺まで反落し、116.80台で落ち着きました。

しかし、引け間際、ドル/円上昇に連れ、117.06近辺まで再上昇しました。

ドル/高機運が高まっており、牛達の暴走のようにドルを買うだけ買わないと収まりがつかないようです。

ドルの上値トライは引き続くものと思われます。

2016/11/17

貿易黒字がもたらすもの

今回の円安局面におきまして、米系ファンドについては以前と変わらず名前が出てきますが、輸出企業についてはこの5年ぐらいはあまり脚光を浴びませんでした。

その代わりに、輸入企業がよく話題に上りました。

つまり、輸入が輸出よりも多く、その為に恒常的にドル買いが発生する状態だったからでした。

しかし、昨年末ぐらいから、輸出が輸入より多くなり、その為恒常的にドル売りが発生するようになっています。

ドル/円、窓埋めはあるか?

ドル/円でいえば、11月15日の22時台に大陽線が出ています。

実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)でいえば108.20から108.75ぐらいの間です。

この大陽線も窓と呼びます。

108.75近辺がしっかり割れてくると、この大陽線を埋めにいく可能性が高まります。

得体のしれない売りに警戒

大統領選後、ドルの買い方から米系ファンドの買い上げとは見たものの、いずれにしても、得体のしれない買いによって、上げてきた相場です。

そして、今度は東京オープン前に得体のしれない売りが出ていました。

普通に考えれば、ロングを利食っている可能性があります。

ここで、下げ止まるかどうかの保証はありませんので、注意が必要です。

トランプ相場は一服だが

ニューヨークダウは、トランプ株と称された金融やインフラ関連株で利益確定の売りが強まり、前日比54.92ドル安の18,868.14ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、トランプ氏の経済対策に期待した動きも一服感が出て利益確定が優勢となり、暫定値ながら前日比 0.007%下げて2.212%で引けました。

原油価格は、発表された週間在庫統計で、在庫が市場の予想を上回るペースで増えたことから、前日比0.24ドル安の45.57ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比0.6ドル安の1,223.9ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークダウ、米国債10年物利回りの上昇に一服感が出たことに連れて、ドル/円は、 109.05近辺まで下落しました。

EUR/USDは 続落し、一時1.0666近辺まで下げました。

EUR/JPYは、EUR/USDの下げに連れて下落し、一時116.52近辺まで下げました。

この一服が、新たな上昇へのエネルギーの蓄積の場になるのか、もしくはトランプ氏フィーバーの後退による反落の始まりになるのか、注目されます。

2016/11/16

どこが攻防点か?

いつものように、判らなくなったら、長期チャートを読むということで、ドル/円について見てみましょう。

週足で、言えることは、2014年8月半ばからの上昇は、いったん110.00で止められ、105.20近辺まで押した後、上っぱなれ(上放れ)て、そのまま120円台乗せとなりました。

今回の反発は、今年の5月以降、下を試し、底固めし、今度の大統領選で急上昇したことで、底値圏を形成してきています。

この底値圏の水面部分が110~111円近辺だと思われますので、110~111円は攻防点だと見ています。

皆、同じことを考えがち

自分だけが知っている秘かなチャートのパターンや過去と似た形状だと思っていても、実は多くのマーケット参加者が、それに気づき、極限られた期間に、ポジションが一方に大きく偏ることはよくあることです。

ですので、たとえば、ヘッド・アンド・ショルダーを例に上げますと、右肩が完成する前後には大量のショートができるものだと考えておいて間違いはありません。

その大きくショートに偏ったポジションが一回きれいにならない限り(これがアヤ戻し)、チャート・パターンが示す方向にはなかなか行きません。

つまり、同じことを考えているマーケット参加者は、テクニカルのみならず、ファンダメンタルズでも多いということです。

東京はドル買いからだが

東京は、ドル/円の買いから入ってきています。

ただし、上昇力は限定的です。

全体的に、あまり元気はないようです。

昨日、本邦勢が売り上がっていたと聞きましたので、ロスカットがでたのかもしれません。

ドル/円、マーケットがロングにならない限り、上げは続く?

ニューヨークダウは、原油価格が大幅上昇し、石油株などに買いが入った他、トランプ次期政権の政策効果や景気押し上げなどを期待した買いが続き、前日比54.37ドル高の18,923.06ドルと4日続けて過去最高値を更新して取引を終えました。

米国債10年物利回りは、一服感が出て低下し、暫定値ながら前日比 0.035%下げて2.226%で引けました。

原油価格は、OPECによる減産合意の思惑から、買い戻す動きが強まり、前日比2.49ドル高の45.81ドルで引けました。

金価格は、値ごろ感からのドル買いが出たものの、EUR/USDの下落に連れて反落し、前日比2.8ドル高の1,224.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、 戻り売りでできたショートが、米系ファンドの買い上げによって、ショート・スクイズ(ショートのあぶり出し)されたもようで、一時109.34近辺まで上げました。

EUR/USDは、 ロンドンタイムにいったんショートカバーが出たものの、再度売りが強まり、1.0714近辺まで下げました。

EUR/JPYは、ドル/円に上げに連れて上昇し、一時117.22近辺をつけました。

ドル/円は、値ごろ感の売り(レベル売り)が続く限りは、まだ上がりそうです。

2016/11/15

EUR/USDのレンジブレイクの可能性

EUR/USDは、1月以来、久しぶりに、1.0800以下にいます。

ただし、まだ、2015年3月以来のレンジ相場は、上にも下にもブレイクしていません。

つまり、1.0500を、しっかりと割れてきてこそ、1年8カ月もの長きにわたるレンジ相場が、下にブレイクします。

しかし、ドル/円にも言えることですが、トランプ氏が大統領になって、実際に政策決定されるまでの間、レンジブレイクはできるのでしょうか。

チャートからの示唆

ドル/円の1時間足を見ると、11月14日の9時台に、107円前後に小さめではありますが、大陽線ができています。

また、日足で見ると、今日の日足が、トレンドのサポートとなる5日移動平均線との間で乖離があります。

現在、5日移動平均線のレベルは、107.09近辺です。

こうした単純なチャートからの示唆は、結構意味がある時がありますので、注意が必要です。

ドル買い相場も一服か?

静かなスタートです。

昨日までのような、買い気たっぷりの感じはありません。

ある程度、ドル買いも一巡してきているのかも知れません。

ただ、まだ様子見で良いように思います。

まだ続くか、ワンウェイ相場

ニューヨークダウは、金融株への買いが続き、前週末比21.03ドル高の18,868.69ドルと過去最高値を3日続けて更新し取引を終えました。

米国債10年物利回りは、12月の米利上げ期待をほぼ確実視される中、トランプ新大統領が誕生する来年以降も利上げは続くとの見方から上昇は続き、暫定値ながら前週末比0.103%上げて2.253%で引けました。

原油価格は、EUR/USDの下落を受け、前週末比0.09ドル安の43.32ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの下落を受け、前週末比2.6ドル安の1,221.7ドル取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、 買いが引かず、一時108.54近辺まで上昇し、その後も高止まりしています。

EUR/USDは、下げ続け、一時 1.0709近辺まで下げました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて上昇し、116.48近辺まで上昇しています。

ドルの上昇は、破竹の勢いとなっています。

ただ、往々にして、9月あるいは10月相場は、ワンウェイ(一方通行)になる傾向があります。

そして、12月前後にいったんは終わることが多く、今年の9月から12月相場もまた従来と同じであれば、
エンドも近くはなりつつあると思われます。

ただし、アベノミクスの始まった2012年の10月相場のように翌年の5月まで続いた例もありますので、そのあたりの見極めが重要です。

2016/11/14

マイナビニュースにコラム掲載(2016/11/13)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「トランプ氏当選後、「投機筋」対「本邦輸出企業」」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/062/

急騰・急落後

ドル/円は急騰後高値圏、EUR/USDは急落後安値圏を維持しています。

つまり、ドルは高値圏を維持しており、これが意味することは、ドルを買い戻していく過程で、ドルのショートが買い戻され、ポジション的にはスクエア(ポジションなし)に近い状態になったということです。

ポジションがスクエアに近くなると、ポジションの偏りがほとんどありませんので、売っても下げ切らずに高値圏に戻し、買っても同様に上げ切らずに安値圏に戻ってしまいます。

ドル上昇

ドル/円も107.00を上にブレイクしていますが、EUR/USDも1.0800を瞬間下にブレイクしています。

ドル高になっています。

しかし、個人的には、ムードだけでドル買いになっているような気がしてなりません。

ただし、とりあえずまだ、先週の大統領決定から始まって間もない相場であることもあり、ドル買いをやるだけやるのではないかと思います。

買ってこそ、道が開ける?

ドル/円は、ロングはロングだと思いますが、上を試さないと気が済まないという感じです。

むしろ、この辺で買いトライをやめると、不完全燃焼を起こして、下がりにくくなると思います。

上の売りをガバッと抱え込んでこそ、大きな反落になるものと思われます。

そういう意味では、まずは買い先行です。

ドル高気味

シドニーでは、ややドル高です。

EUR/USDが、1.0800に接近しているのが気になります。

日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 106.83-89(106.69)
EUR/USD 1.0827-30(1.0862)
EUR/JPY 115.71-74(115.88)

2016/11/13

これからの展開は(2016/11/13)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

ドルは反発となりました。

次に、シカゴIMMポジションですが、11月13日現在、11月8日分がアップデートされていません。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

【ご参考】前回分

11月1日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング126,443枚vsユーロショート263,828枚、ネットユーロショート137,385枚(前週 ショート123,856枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング81,010枚vs円ショート37,850枚、ネット円ロング43,160枚(前週 ロング44,595枚)です。

つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング63,739枚vsポンドショート146,700枚、ネットポンドショート82,961枚(前週 ショート83,962枚)です。

さて、今週ですが、先週は、米大統領選でトランプ氏が当選するというまさに番狂わせがありました。

マーケットでは、トランプ氏が大統領になれば、ドル安と見られていましたが、彼の積極財政政策などへの期待が高まり、ニューヨークダウや米国債10年物利回りは、急騰し、これを受けて、ドル/円は上昇、EUR/USDは急落となりました。

しかしドル安材料であったものが、これだけ、結果が出るとなんでコロッとひっくり変えるのか、なにかわりきれないこともあり、いつものように、判らなくなったら、長いチャートを見ることにしたいと思います。

ドル/円の月足を見てみると、ドル/円は、従来から、申し上げていた、100円~106円ぐらいのレンジ相場を上に抜けてきています。

しかし、これは月足ですので、月末に想定レンジ内に戻っていれば、一時的な行き過ぎということになります。

確かに、先週の金曜は、週末のポジション調整から売られ、いったん106.03まで下げましたが、引けは106.69と、またしても、上をにらんだ終わり方になっています。

したがって、まだ上を試す可能性はあると思います。

ただし、日本の輸出企業の現在の想定レート107円台ですから、107円台では相当量の売りが出るものと思われます。

なおかつ、実需である輸出企業と投機筋とでは性格が全く異なります。

輸出企業とは、製品を海外に輸出し、その代金をドルで受取ります。

このドルで受け取った時点で、言ってみれば、仮にドルロングのポジションを持ったことになります。

しかし、ドルで受け取っても国内では使えませんので、円に換えます。

こうして、ドル売り円買いをすると、ポジションはスクエア(ノーポジション)となり、為替取引は

完結します。

一方、投機筋には宿命があります。

たとえば、ドル/円を買ってドルロングになると、必ず、どこかの時点では、利食いか損切りのためにドル売りをしなければなりません。

先にも、申し上げましたように、輸出はドル代金を円に交換すれば、ポジションはスクエアになる一方で、投機筋はその輸出の売りを買って、その時点でロングになるわけですから、市場には、投機筋のロングだけが残ることになります。

ということは、投機筋は、そうそう長い間ドルロングポジションを持っていられないわけで、どこかでは売らざるを得ないということです。

ですから、今の時点で、月足が上げてきていますが、投機筋がこれを持ち上げれば持ち上げるほど、その後下げやすくなるものと思われます。

確かに、2012年から2015年に掛けて、ドル/円は50円弱上昇したことは事実です。

しかし、当時と今では状況が全く異なります。

2011年3月11日に東日本大震災が起きて、原発事故が発生し、国内すべての原発が停止したため、代替エネルギーとしての液化天然ガスの輸入が大量に行われ、日本の貿易収支(輸出-輸入)が大赤字(輸出<輸入)になり、実際、恒常的にドル買いが実需から起きたということがありました。

しかし、2014年7月から原油価格が急落し、輸入価額が急減したため、今年の上期には貿易収支は黒字(輸出>輸入)になり、為替でも今年の年初からドル安円高になっています。

実需の為替の怖さは、先にも述べましたが、輸出超であれば、ドルの売りっぱなし(売り放し)になり、輸入超であれば、ドルの買いっぱなし(買い放し)になることには、十分な注意が必要です。

EUR/USDにつきましても、ユーロ売りドル買いが強まり、1.08台まで下げています。

これまで、1年半余りのレンジ相場が、下方向を攻める可能性がありますが、まだ、それが本物かどうかは定かではありません。

EUR/JPYは、膠着レンジが、上に試させられようとしていますが、ドル/円、EUR/USDそれぞれの動向によると思います。

2016/11/12

明日の「これからの展開は」について

明日日曜の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。

まだ、落ち着き場を探すマーケット

ニューヨークダウは、映画・娯楽大手のウォルト・ディズニーが大幅高となって相場をけん引し、前日に続き連日で過去最高値を更新し、前日比39.78ドル高の18,847.66ドル取引を終えました。

米国債10年物利回りは、ベテランズデー(退役軍人の日)で休場でした。

原油価格は、OPECの増産基調が続いており、産油国による減産協議の先行き懸念から売りが強まり、前日比1.25ドル安の43.41ドルで引けました。

金価格は、トランプ新政権の誕生が決まり、米景気回復の期待から、安全資産としての金から資金が流出し、前日比42.1ドル安の1,224.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、週末のポジション調整に一時106.03近辺まで下落したものの、ニューヨークダウの買いが強まると、106.81近辺まで反発しました。

EUR/USDは、反発がありながらも、下落は続き、一時1.0830近辺まで下げました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて上値の重い展開が続きました。

基本的に、ドル高傾向が続きました。

隣人同士は仲が悪い 

隣人同士の仲の悪さというのは、結構世界どこへ行っても同じなのではないかと思っています。

私が、ニューヨークにいた時に借りていた家のオーナーは、ナディアという老婦人で、ウクライナ出身でした。

息子さんはMIT(マサチューセッツ工科大学)で当時勉強していて、教育水準の高い人達でした。

しかし、ことウクライナの隣国ロシアのことになると、「私たちは、ロシア人とは全く違う」と、何度も言っていました。

日本人から見れば、ウクライナ人もロシア人も区別がつきませんが、彼ら同士が感じるほんのわずかな違いが、お互い受け入れられないのだと思います。

たぶん、日本人と韓国人、そして中国人は、ウクライナ人が見ても、アメリカ人が見ても、見分けがつかないだろうと思います。

ただ、隣人同士は、違いを感じているのだと思います。

国際平和の第一歩は、隣人からではないでしょうか。、

2016/11/11

海外勢の出方に注意

ドル/円は、上を攻めきれず、緩んできています。

ただし、今日の海外勢がどう出るかは、まだ予断を許しません。

やはり、彼らは、買ってくると思います。

しかし、昨日までで4連騰しているのに、今日上げきれなかったら反動も大きくなると思います。

下がり切れないドル/円

やはり、ドル/円は、下がり切れません。

1時間足で見ると、下値が切り上がり、上値は109.90台で水平、つまりウェッジ(楔形)フォーメーションになっていて、このまま終息すると、上放れする可能性が高くなる傾向があります。

特に輸出企業の想定レートが107円台と日銀短観にも記述されているとなれば、買いづらく売りやすくなると思われます。

ドル/円、引き続きショートか

ドル/円は、107.00の手前で、下げきることもできずにいます。

たぶん値動き分析的に申し上げれば、107.00にあるであろう輸出企業のドル売りオーダーの手前で売って、下げたら買い戻そうとしているマーケット参加者が多い気がします。

こうなると、なかなか下げづらくなります。

目先、高値圏に張り付く動きになりそうです。

ドル/円、依然としてショートか

ニューヨークダウは、共和党への政権交代で恩恵を受ける銘柄に投資資金を移す動きが強まり、前日比218.19ドル高の18,807.88ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、トランプ氏の大型減税やインフラ整備など財政支出を伴う政策期待からさらに上げ、暫定値ながら、前日比0.079%上げて2.136%で引けました。

原油価格は、国際エネルギー機関(IEA)が発表した石油市場月報を受けて、原油需給の緩和観測が強まり売りが優勢となり、前日比0.61ドル安の44.66ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDが売られたのを受けて下げ、前日比7.1ドル安の1,266.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、マーケットはショート気味で買いが引かない一方、107円台には本邦輸出企業のドル売りオーダーも多数あり、107円手前で拮抗しています。

EUR/USDは、EUR/GBPの下げに連れて緩みました。

EUR/JPYは、ドル/円の買いに連れてじり高となりました。

ドル/円のショートが解消しない限り、まだすぐには下がれそうもありません。

その意味からは、107円台で続伸することも致し方ないものと思われます。

2016/11/10

水上紀行の為替相場予報のご案内(2016/11/10)

インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎月、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。

今回のテーマは、「主要通貨ペア見通し(2016/11/10)」です。

基本的に、毎月第2水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
 
http://www.invast.jp/Presidential-election/

注文状況を推理する

今の時代、コンプライアンス(法令順守)が機微しく、他の銀行や企業との情報交換など到底不可能になっていますので、憶測でオーダー(注文)状況などを読んでいくしかありません。

そういうことで、今日の午前中の106.00接近の時の状況を振り返ってみると、全く引く気配のない売りが106.00にあったことは、値動き分析的には感じられました。

そうした引く気配のない売りとは、やはり輸出企業の売りだと思います。

輸出企業にとっては、海外に製品輸出することによって得たドル建の輸出代金を、国内で使用するために円に交換しますが、より円貨を大きくするには、ドル高円安時に売ろうと待ち構えているわけで、彼らは、それでドルを売れは、為替取引は完了してしまいます。

首つり線か?

ドル/円の昨日の日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)が上に短く出て下ヒゲが長い形状を、酒田五法では、首つり線と呼んでいます。

もっと、具体的な解説は、日本証券新聞社編著「酒田五法は風林火山」に、以下のように出ています。

まず放れて寄りつくが次の瞬間、買い方の成り行き利食い売りが殺到して大いに下押し、さらに押し目待ちの買い物で高値引けという線、下影が実戦の三倍以上あるのを原則とする。

いかにも上昇エネルギーを残すようにみえるが、これがクセ物、ここを新規に買っては首つりもの。

106円テスト

ドル/円は、かなり買いが出ているようですが、106.00近辺はまだ重い状態です。

日本の輸出企業の採算レートが107円台で、なおかつこれまで全然売れていないということもあり、輸出の売りが幾分106.00近辺まで下りてきている可能性はあります。

しかし、心情的には、106.00を上抜いてみないと気が収まらなくなっているようですから、買うだけ買うのではないかと思います。

相場は、それからのように思います。

米株高、米国債利回り上昇を受け、ドルは改めて上昇

ニューヨークダウは、米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が勝ち、同氏の政策の恩恵を受けるとされる金融株や機械関連や製薬関連株が買われ、前日比256.95ドル高の18,589.69ドルと8月18日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、トランプ氏の政策がインフラ投資に向かうとしてインフレ懸念から上昇し、暫定値ながら前日比0.207%上げて2.064%で引けました。

原油価格は、ニューヨークダウの大幅高に連れて上昇し、前日比0.29ドル高の45.27ドルで引けました。

金価格は、ニューヨークダウや原油価格が上げに転じたことを受けじり安の展開となり、前日比1.0ドル安の1,273.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ニューヨークに入り、ニューヨークダウ、米国債10年物利回りの上昇を受け、ドル買いとなりました。

ドル/円は、105.89近辺まで上昇、EUR/USDは1.0907近辺まで下落、そしてEUR/JPYは115.82近辺まで反発となりました。

東京タイムの激しいドルロングの投げ相場、そしてトランプ氏当選で、「Sell the rumour, Buy the fact.(噂で売って、事実で買う(買い戻す)」という相場の定石で、マーケットも一服したかに見えました。

米系ファンド勢は、東京タイム、ドルロングを相当投げたものと思われましたが、さすが、ただでは終わらないニューヨーク勢を見せつけるドル高に再びなりました。

しかし、ドル/円でいえば、ざっくりと言って、100円~106円近辺のレンジをそれほど大きくは超えられないものと依然として見ています。、

尚、日本の輸出企業の採算レートは、107円台のもようですのですので、107円接近すれば、かなりの売りが出るものと思われます。

2016/11/09

多くの犠牲の上に立つ暴騰・暴落相場

ドル安への反応が、ドル高への反応よりもはるかに大きく、やはりクリントン・シフト(ドルロング)であったマーケット参加者が多かったところに、予想外のトランプ氏の善戦に、かなりのロングが投げさせられたため、ドルは下がりっぱなしになったものと思われます。

今日のこの選挙で思うのは、「選挙はみずもの(予想しにくい)」だということです。

予想外のことが起きるため、マーケットはパニックし、暴騰あるいは暴落となります。

こうした暴騰・暴落相場で、うまく乗れればいいですが、暴騰・暴落は損切りというパニックによって起きるのであれば、多くのマーケット参加者が犠牲となって成り立っている相場だと言えます。

投機筋中心のマーケット

開票が始まったばかりですが、トランプ氏優位で、まずはドル売り優勢になりました。

ところで、相場が一方向に行くためには、その方向に向いたフロー(資金の流れ)が必要だということは、今までにも申し上げてきました。

そして、その一方向のフローを作るには、需給や投資家という一度決まったらその方向に資金を移動させる存在が必要です。

しかも、こういった人たちは、非常にお堅い人たちですので、たとえば、まだ大統領選の結果が判明していないような時に、資金を移動することはありません。

ちょっと、やりすぎ?

クリントン候補当選を前提に、東京オープン前に、ドル/円買い、EUR/USD売りなど、ドル買いでフィーバーしていました。

しかし、ちょっと過剰な反応だったように思います。

それでも、ドル高方向を見ながら結果待ちとなるものと思います。

大勢判明は、昼頃のようです。

ヒラリー・クリントン氏当選前提で相場は動く

ニューヨークダウは、民主党のヒラリー・クリントン氏が優勢との見方から買いが優勢となり、前日比72.83ドル高の18,332.43ドルと9月28日以来、ほぼ1カ月ぶりの高値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、クリントン氏勝利への期待から上昇し、暫定値ながら前日比0.036%上げて1.862%で引けました。

原油価格は、投票が始まった米大統領選でクリントン氏勝利の見方が強まり、前日比0.09ドル高の44.98ドルで引けました。

金価格は、クリントン氏が勝利するとの思惑から、リスク資産として売られ、前日比4.9ドル安の1274.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、米大統領選でクリントン氏が当選する可能性が高いとの見方から、リスクが回避されたとして、ドル買い優勢の展開となりました。

ドル/円は、ほぼ一本調子で上昇し、一時105.19近辺をつけました。

EUR/USDは下落し、一時1.1009近辺を見ました。

EUR/JPYは、ドル/円に連れて上げ、一時116.10近辺をつけました。

クリントン氏当選の前提で相場は動いています。

それが、現実になるかどうかが、注目です。

2016/11/08

朝一番のコメント時間について

既に、この週末から、米国も冬時間に入っています。

それに伴い、朝一番のコメント時間が30分ほど夏時間より遅くなって、午前6時50分前後となりますので、何卒、ご了解ください。

マイナビニュースにコラム掲載(2016/11/07)

マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。

今回のテーマは、「ヘッド・アンド・ショルダー」です。

基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。 
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/061/

(諸事情があり、掲載が一日遅れましたことをお詫び申し上げます)

ドル/円、まだスクエアに近いか

ドル/円の1時間足のチャートを見ますと、先週金曜のニューヨーククローズと月曜のシドニーの間に、窓が開いています。

一般的に、窓が開いているなら、埋めに行くという見方になると思います。

しかし、窓が開いてからの動きを見ますと、ドル/円はさらに続伸し、104.60前後になって、やっと若干緩み、横ばい状態になっています。

この一連の動きを、値動き分析で分析することができます。

イベントリスク

リスクにも、いろいろありますが、今日の場合は、イベントリスクです。

イベントとは、今日のような大統領選もありますが、もっと頻繁にあるのは、たとえば中央銀行総裁といった要人発言や、米雇用統計に代表される経済指標発表などがあります。

特に、最近は、各国中号銀行総裁の発言が、結構マーケットを動かすことが増えています。

中でも、黒田日銀総裁の発言が注目されています。

待ちの構えか

様子見ムードの強いマーケットです。

結局は、トランプリスクが遠のいたためだと思います。

しかし、投票結果が出るまでは、確約はありません、

今日は、終日待ちの構えではないかと思います。

大統領選挙前にもかかわらず安堵感広がる

ニューヨークダウは、大統領選の懸念が後退 し、 前週末比371.32ドル高の18,259.60ドルとこの日の高値圏で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、トランプリスクへの警戒感を後退し、さらにクリントン氏への期待で上昇し、暫定値ながら前週末比0.048%上げて1.824%で引けました。

原油価格は、OPECによる協調減産の観測から買いがやや優勢となり、前週末比0.82ドル高の44.89ドルで引けました。

金価格は、米大統領選を巡る不透明感が後退したことを受け売られ、前週末比25.1ドル安の1,279.4ドルで取引を終えました。

為替相場では、大統領選の懸念が後退 し、 ドル/円は、リスクが回避されたとして買われ、一時104.63近辺をつけました。

EUR/USDは、一時1.1027近辺まで下げました。

EUR/JPYは、横這い推移でした。

全体的に、ホッとした安心感がひろがったマーケットで、マーケットの本音が出た感じがします。

2016/11/07

トレンド相場には一方向のフローが必要

本日は、FBI長官発言で、ドル/円もEUR/円も円安になっています。

しかし、それは、先週のヒラリー候補に対するFBIの再捜査報道に、過度に悲観的になって、リスク回避の円買いをし過ぎた反動でしかなく、この7月からできた100円~106円近辺のレンジ相場が、上にも下にもブレイクしたわけではありません。

言ってみれば、勝手に上だ下だと騒いでいるだけではないかと思います。

これでは、レンジ相場から抜け出すことはできません。

大口損切りのタイミング

月曜の早朝のFBI長官発言にロスカット集中ということになりましたが、結構、月曜の朝は、ご存知のように、金曜のニューヨーククローズとの間に窓が開くことが多いことは知られています。

ただし、これに限らず、もっとビッグプレーヤーがロスカットのために月曜だけでなく他の日にも現れることもあります。

これは、東京に限らず、ロンドンあるいはニューヨークの各オープニング直後にも出てくることがあります。

なぜなら、ビッグプレーヤーの投げようとする金額は、尋常ではありませんので、投げると決めたら流動性の高い東京・ロンドン・ニューヨークのいずれかのオープニングタイム直後に実行します。

意外と冷静な東京

ヒラリー・クリントン前国務長官の私用メール問題を再捜査していたFBIのコミー長官は、クリントン氏の訴追を求めないとした「7月時点の結論は変わっていない」と米議会への書簡で伝えたことから、リスクが回避されたとして、シドニータイム、リスクオンのドル売り円売りが強まりました。

ただし、東京に入ってからは冷静です。

たぶん、シドニータイムにロスカットが一巡したものと思われます。

むしろ、窓が開いた通貨ペアの窓埋めが始まるのではないかと思います。

ドル高

シドニーでは、ドル高です。

特に、EUR/USDの下落が目立ちます。。

日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 104.12-17(103.13)
EUR/USD 1.1049-55(1.1141)
EUR/JPY 115.15-26(114.89)

2016/11/06

これからの展開は(2016/11/06)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

反落となりました。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

10月25日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング126,443枚vsユーロショート263,828枚、ネットユーロショート137,385枚(前週 ショート123,856枚)です。

尚、同時点の円は、円ロング81,010枚vs円ショート37,850枚、ネット円ロング43,160枚(前週 ロング44,595枚)です。

つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング63,739枚vsポンドショート146,700枚、ネットポンドショート82,961枚(前週 ショート83,962枚)です。

ユーロのネットショートは、多少増えました。

円もポンドも、ほとんど変わりません

さて、今週ですが、なんと言っても、今週は火曜に迫った米大統領選です。

その前段階として、ドル/円は、10月中、米系ファンドによる円売りドル買いトライが続き、それにともなって、ドルロングもかなり積み上がっていたもようです

ところが、10月28日に、ヒラリー・クリントン大統領候補のFBIによる私用メール問題の再捜査が報道され、トランプ候補は猛追を掛け、マーケットもトランプ候補当選の場合のリスク回避のための円買いが強まり、ドル/円は、105円台から一時102.55までロスカット的に下落しました。

しかし、大統領選までは、まだドルロングポジションも残っているものと思われ、続落の可能性は否定できません。

ただし、今年7月からドル/円は、100円~106円近辺のレンジ相場に入っています。

しかも、2014年代も約9カ月間、同水準のレンジ相場に入っていた上に、さらに2015年代は高値圏での揉み合い、そして、2016年代はまたレンジ相場再開と、教科書的にいえば、目先ヘッドアンドショルダーの右肩を形成しているもようです。

現状のヘッドアンドショルダーはいずれは、下方向にブレイクするものと見ていますが、目先はまだ日柄が足りないものと見ており、したがって、基本的に、レンジ相場は続くものと見ています。

ただし、トランプ氏が大統領選で当選した場合、確かにリスク回避の円買いは、一時的にせよ、強まる、ものと思われ、その場合は、100円ブレイクのトライがあると思われます。

そして、この100円は、政府・日銀が最近事あるごとに、投機的であればやるべきこと(介入)はやるという警告を発してきたところであり、口先介入、それでも効かなければ実弾介入も辞さないものと思われます。

もちろん、最初の介入には、マーケットも従順にドル買いとなるものと思われますが、単にロングが増えるだけであれば、またずるずると下がるものと思われます。

また、EUR/USDですが、ドル/円と同じく、クリントン候補の私用メール問題に関するFBIの再捜査が報道された10月28日から反発しています。

これも、それまで、ユーロ売りドル買いで、たぶんファンドが攻めていたのでしょうが、トランプ氏の猛追を嫌って、買戻した(ドル売り)ということだと思います。

そして、EUR/JPYは、ユーロの買い戻しが優勢だったことから、反発しました。

EUR/USDも、EUR/JPYも、もう一段の買戻しはあるかもしれませんが、結局は、また下落に転ずるものと見ています。

2016/11/05

結局、ポジション調整に終始

ニューヨークダウは、米大統領選を巡る根強い不透明感から売られ、前日比42.39ドル安の17,888.28ドルと7月5日以来、約4カ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米大統領選にらみ、質への逃避からの債券買いが(利回り低下)目立ち、暫定値ながら、前日比0.035%下げて1.776%で引けました。

原油価格は、OPECの減産合意を巡る不透明感から売りが優勢となり、前日比0.59ドル安の44.07ドルで引けました。

金価格は、米大統領選を巡る不透明感が強く、安全資産として買われ、前日比1.2ドル高の1,304.5ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円は、102.80近辺から103.35近辺でのレンジ相場が続きました。

EUR/USDは、雇用統計後売りが先行したため、買い戻しが強まり、一時1.1142近辺をつけました。

EUR/JPYは、EUR/USDに連れて上げ、114.88近辺を一時つけました。

ユーロ関係の通貨ペアは、過度に下攻めしたものの下げきれず、ショートカバー(買いもどし)となりました。

来週火曜日の米大統領選が本番です。

深い交流 

ロンドンで、バーバリーやアクアスキュータムなど高級店が並ぶリージェントストリートを、リージェントパークの方に向かい、大通りから一本裏に入った通りが、ハーレーストリートというお医者さん街です。

オードリーヘップバーンが主役を演じたマイフェアレディ―のヒギンズ教授の自宅も、この通りにあったとされています。

このお医者さん街に、知り合いが入院し、お見舞いに行ったことがありました。

部屋の外から、それはそれはきれいなクイーンズイングリッシュを話す女性の声がして、廊下を見ると、インド人らしい女性が話をしていました。

日頃、インド人の英語というと、極めて難解で、何を話しているのかチンプンカンプンでしたが、この女性の英語は本当に素晴らしい発音でした。

それから、何年もたって、英系銀行の東京支店にいた時、ロンドンから出張してきたやはりインド人の女性の英語も完璧でした。

インド人にも階級差がありますが、どうも階級によって話す英語も違いがあるのを実感しました。

ロンドンで話される外国語第1位は、インド人やバングラデシュ人が話すベンガル語です。

いかに、英国とインド方面の交流が深いことがわかります。

尚、女性が教育を受ける権利を訴えてイスラム過激派に銃撃されたパキスタンの少女、マララ・ユスフザイさんが、治療のため送られ、そして今も保護されているのが英国であることも、ご理解頂けることと思います。

2016/11/04

冷静沈着な行動が必要

今回の大統領選でも言えることですが、その時点では、そのこと自体が世界のすべてを覆っているという錯覚に陥ることがあります。

しかし、そのこと自体は、確かに重要ではあるけれども、決してすべてではないということに、後で気づかされ、どうしてそこまで思い込んでしまったのだろうと思うことは、誰もが経験しているのではないかと思います。

こうした思い込みによって、トレードし失敗することがありますので、日頃から、沈着冷静に行動するよう、自らを仕向けることが大事だと思います。

東京のトレーディングスタイルは変わった?

東京時間は、以前とは、雰囲気が変わったと思います。

以前は、貿易立国であったせいもあるのでしょうが、ニューヨークから買われて戻ってくれば、輸出企業や個人投資家によって売られました。

逆に、ニューヨークから売られて戻ってくると、輸入企業や個人投資家によって買われていました。

しかし、最近は、常にとは申しませんが、買われて帰ってくるとさらに買ったり、売られて帰ってくるとさらに売るということも、比較的増えているように思います。

ドル/円、買ってはいるが...

今日は、米雇用統計発表を夜控えています。

ドル/円やEUR/JPYは、東京オープン後買いが強めです。

下げ止まったので、今日は買いということだと思います。

ただし、米雇用統計に加えて、来週火曜は米大統領選ですから、明確な方向性は出ないと思います。

雇用統計で勝負するの、やめません?

相場をどう戦うかという点で、大きな誤解があるのではないかと感じる時があります。

それは、たとえば、米雇用統計の発表結果に対して、前もってポジションを持って、勝負に出るということです。

確かに、ドルロングを持って、予想より実際の結果がより強ければ、相場は上昇して思惑はあたり、大きく儲けることできます。

まさに、当たれば、ラッキーです。

しかし、これでは、リスクが大きすぎます。

もしも、思惑がはずれた時に、相当なダメージを受けることになります。

トレーディングを、投資と捉えるならば、もっと着実に儲けることが必要です。

そのためには、経済指標発表や要人記者会見・発言といった単発のイベントに頼らず、日々の相場をストーリー(筋書)性をもって継続して見ていくことや、リアルタイムの値動きによりマーケットのポジションやセンチメントを把握することが必要です。

つまり、相場を投資家的な視点で見ていくことが重要です。

「水上紀行のFXマーケットフォーカスト」では、単発のイベントにとらわれない、相場の流れに沿った無理のない見方を基本に、相場展開をストーリーテラー(話し上手)としてご興味が深まるようにお伝えしております。

興味をもって、面白みを感じることが上達の近道ですので、どうぞ購読をご検討ください。

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米大統領選に向けてのリスク回避の動きも一巡か?

ニューヨークダウは、米大統領選を巡る不透明感が根強く、リスク資産の保有を減らすために株式に売りが出たことや、原油価格が下げたこともあり、前日比28.97ドル安の17,930.67ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、翌日の米雇用統計を前にまちまちな動きとなり、暫定値ながら、前日比0.009%上げて1.812%で引けました。

原油価格は、前日発表された米週間在庫統計で在庫が急増したのを受け、需給悪化を警戒した売りが続き、前日比0.68ドル安の44.66ドルで引けました。

金価格は、米雇用統計の発表を控え、持ち高調整を目的とした売りがやや優勢となり、前日比4.9ドル安の1,303.3ドルで取引を終えました。

為替相場では、米大統領選を来週に控えてリスク回避の動きが出ましたが、とりあえず、それも一巡したもようです。。

ドル/円は、一時102.54近辺まで下げた後、103.32近辺まで反発したものの、再び103.00割れまで売られました

EUR/USDは、一時1.1060近辺まで下げた後、1.1120近辺に反発しました。

EUR/JPYは、一時114.02近辺まで下げた後、114.52近辺まで反発しましたが、結局114.30近辺に軟化しました。

2016/11/03

戻りの弱いドル/円、クロス円

ドル/円、クロス円は、戻りも弱く、安値圏にいます。

これは、ここに来て、クリントン候補に逆風が吹き、トランプ候補が、追いついてきているという状況で、急速な勢いでリスクが高まり、リスク回避が必要な状況に陥ったためだと思われます。

先月は、米系ファンドと思われる円売りが強まりましたが、このような状況の変化により、円売りポジションの手仕舞いを急がなくてはならなくなったものと思われます。

現在は、とりあえず、下げ止まってはいますが、戻りが限られているところを見ると、ドル/円、ユーロ円のロング(円売り)ポジションは、未だ解消しきれていないものと思われ、まだ下落リスクはあると思われます。

待つこと

ヒラリー・クリントン大統領候補のFBIによる私用メール問題の再捜査報道に、トランプ候補は猛追を掛け、マーケットもトランプ候補当選の場合のリスク回避のために円買いが入っています。

こうなると、他の指標発表、特に明日の米雇用統計発表に対しても、来週火曜の大統領選の結果待ちで、素直には動けないものと思われます。

こういう時にやってやられても、仕方がありません。

相場で、待つということは、大変大事です。

静かなマーケット

文化の日で、東京休場のこともあって、静かです。

若干、ドル/円などは、ドルのショートカバー(買い戻し)が入っているようです。

ただし、今日も、明日も、来週もイベントが続くため、動きづらそうです。

様子見です。

ヒラリー苦戦、トランプ猛追

ニューヨークダウは、米大統領選を巡る不透明感から、リスク回避から株式を売る動きが続まり、前日比77.46ドル安の17,959.64ドルと、節目の18,000ドルを下回り、7月7日以来ほぼ4カ月ぶりの安値で取引を終えました。

米国債10年物利回りは、米大統領選への不透明感から低下し、暫定値ながら前日比0.028%下げて1.799%で引けました。

原油価格は、発表された週間在庫統計で、米国の在庫が過去最速のペースで増え、需給悪化を警戒した売りが膨らみ、前日比1.33ドル安の45.34ドルで引けました。

金価格は、米大統領選の行方を警戒して、安全資産として買われ、前日比20.2ドル高の1,308.2ドルで取引を終えました。

為替相場では、米共和党候補のトランプ氏が世論調査で民主党のクリントン氏をリードしたとの報道を受け、リスク回避(リスクオフ)一色となりました。

ドル/円は、一時102.99近辺まで下落、EUR/USDは1.1199近辺まで上昇、EUR/JPYは、114.36近辺まで下落しました。

2016/11/02

ヘッドアンドショルダー

まだ先の話だとは思っていますが、早目にその時が来るかもしれませんので、前以てお話ししておきたいと思います。

ドル/円は、月足で見ると、ヘッドアンドショルダーの形成過程にいます。

ヘッドアンドショルダーとは、真ん中に頭(ヘッド)があって、左右に肩(ショルダー)があり、完成して下にブレイクすると、頭と肩の高さ分だけ下がるという、非常にポピュラーなチャートパターンです。

実際、これまでに、2014年に9カ月かけて、100円~106円近辺のレンジ相場によって左肩を作り、2015年一杯掛けて、ヘッドを作り、そして、今年の7月から、2014年とほぼ同じレンジ水準で右肩を形成しようとしているものと見ています。

5日移動平均線に変化

ドル/円の日足で、5日移動平均線を見ると、ひとつの示唆があります。

9月28日頃に、5日移動平均線は上に向き出し、日足をサポートするかのように、上げてきました。

確かに、10月19日から21日近辺で、いったんフラット(水平)にはなったものの、そこから再び上向き、10月31日まで上向き状態が続きました。

しかし、昨日11月1日に、大きく下げて104.07近辺で引けたことにより、5日移動平均線は下向きに転換しています。

円安もそろそろ終わりか?

クロス円は、見事に往って来いです。

ドル/円は、下げ放しです。

確かに、明日の未明にはFOMC、金曜には米雇用統計の発表もあります。

しかし、円安地合いも、そろそろ終わりではないかと思います。

結局、リスク回避の円買いが優勢に

ニューヨークダウは、大統領選への不透明感から、アップルや製薬のファイザーなど幅広い銘柄に売りが出て、前日比105.32ドル安の18,037.10ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、上昇して始まったものの、米大統領選への不透明感から低下し、暫定値ながら前日比0.002%上げて1.827%で引けました。

原油価格は、米大統領選への不透明感からリスク回避が強まって、ニューヨークダウが大きく下げたことを受けて下落に転じ、前日比0.19ドル安の46.67ドルで引けました。

金価格は、EUR/USDの上昇を受けて買われ、前日比14.9ドル高の1,288.0ドルで取引を終えました。

為替相場では、ロンドンでは、10月の中国の財新製造業PMIが51.2と予想の50.3を上回ったことから、リスクが回避された(リスクオン)として、ドル売り円売りとなりました。

しかし、ニューヨークに入ると米大統領選への不透明感が増したことから、リスクを回避しよう(リスクオフ)となり、円買いが強まりました。

ドル/円は、一時103.77近辺まで下落しました。

EUR/USDは上昇し、一時1.1069近辺をつけました。

EUR/JPYは、一時114.89まで下落しました。

2016/11/01

日銀、物価目標達成時期を延長

日銀が、本日公表した「展望レポート」で、目標とする2%の物価上昇率の達成時期の見通しを後ろにずらし、「再来年度になる平成30年度頃になる可能性が高い」と改めました。

日銀自ら、黒田総裁の現在の任期中には物価目標の達成は困難だという見通しを示した格好です。

しかし、達成時期を延長しなければならなかったということは、政策、あるいは、もっと踏み込めば、考え方が誤っているのではないかと思います。

つまり、インフレになることが、景気が良いことではないのではないかと、個人的には思っています。

重く見えるドル/円

ドル/円が、重く見えます。

29日のヒラリー・クリントン候補のFBIによるメール問題の再捜査が報道されて以来、ドル/円は元気がなくなっています。

ここまで、買い上げてきた、米系ファンドとしても、かなり苦しいところではないかと思います。

しかし、10月の上昇に大きな期待をもったマーケット参加者も多いことと思われ、今の重さは、そうしたロング筋が、ひとりまたひとりと、ロングをやめてきているためだと思います。

窓埋め大会

ドル/円は、10月29日2時台の大陰線の窓を埋めたら、素直に緩んできています。

むしろ、今度は、31日の9時台の陽線を埋める可能性があります。

こんな往ったり来たりの相場では、あまり前向きな相場にはならないと思います。

EUR/USDも、今度は11月1日零時台の陽線を埋めるかもしてません。

今日は、日銀の金融政策決定会合

ニューヨークダウは、多数の重要イベントを控え様子見気分強く、前週末比18.77ドル安の18,142.42ドルで取引を終えました。

米国債10年物利回りは、原油急落で低下し、暫定値ながら前週末比0.023%下げて1.824%で引けました。

原油価格は、OPEC主導の減産協議が難航する可能性が高まっており売られ、前週末比1.84ドル安の46.86ドルで引けました。

金価格は、FOMCの結果発表を2日に控え、ポジション調整からの売りが優勢となり、前週末比3.7ドル安の1,273.1ドルで取引を終えました。

為替相場では、ドル/円もEUR/USDも、先週金曜のヒラリークリントン氏のメール問題再燃によってできたドル/円の大陽線、EUR/USDの大陰線を埋めることに終始しました。

ドル/円は、一時105.23近辺まで上昇したものの、その後104.80割れまで、反落となりました。

EUR/USDは、一時1.0936まで下げたものの、その後1.0980近辺まで反発しました。

EUR/JPYは、ドル/円の連れた動きでした。

尚、ポンドが急反発したのは、BOE(英中銀)のカーニー総裁が21年までの任期を全うするとの見方が強まり、安心感が広がったためのようです。

今日は、日銀の金融政策決定会合です。

最近、中銀関係のイベントで最も相場が荒れる会合だけに、十分な警戒が必要です。

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