まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、週足で長い上ヒゲが出現しています。(ドル高一服?)
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
2月14日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング125,333枚vsユーロショート172,097枚、ネットユーロショート46,764枚(前週 ショート44,951枚)です。
また、同時点の円は、円ロング27,701枚vs円ショート78,985枚、ネット円ショート51,284枚(前週 ショート55,060枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング39,039枚vsポンドショート104,567枚、ネットポンドショート65,528枚(前週 ショート64,539枚)です。
ユーロも、円も、ポンドも、多少の変化に止まりました。
さて、今週ですが、確かに、一日の中で、相場が止まっていることも多く、レンジ相場だと感じます。
しかし、長めに見ると、結構動いていることがわかります。
たとえば、ドル/円の週足で見ると、着実に118円台から112円台へ9週間ぐらいを掛けながら下げて来ています。
しかも、さらに下がりそうな形状をしています。
また、EUR/USDの週足で見ると、1.12台から1.03台まで下げたあといったん1.08台まで戻して再び1.05台に下げてきました。
この間の所要期間が、15週間です。
そして、EUR/JPYは、124円近辺を高値に横這いが続きましたが、この3週間で120円割れまで下げて来ています。
この間の所要期間が、10週間です。
しかも、目先、ドル/円と同様にさらに下がりそうな形状をしています。
つまり、最も言えることは、昨年11月の米大統領選で持ち上がった相場が、調整をしたがっているのではないかということです。
ここのところ、繰り返しレンジ相場は続くと申し上げてきたのに、節操なく見方を変えるのもなんですが、しかし、ドル/円や、EUR/JPYを見ると、昨年11月以来の上昇でできた連続陽線(特に、連続した長めの陽線)を埋めにかかる可能性は否定できないと思っています。
相場が一方向に動くためには、フロー(資金の流れ)が必要です。
一般的には、投資家がその任を負うことが多いですが、今回の場合、昨年11月に馬鹿買いした誰か(ビッグプレーヤーと言っておきましょう)が、上がり切らない相場にしびれを切らせ、手仕舞いに入って来る可能性が高くなっているように思います。
ビッグプレーヤーの手仕舞いは、良く月曜に起きます。
しかも、最近ちょっと早目になってきている傾向がありますが、一般的には、東京オープン(午前9時)の直後に入ることが多いです。
月曜の理由は、やはり週末に良く考えての結論だと思われます。
そして、特にドル/円のリクイディティー(流動性)が東京オープン直後が高いことが上げられます
ということで、月曜の午前9時前後は、警戒が必要ではないかと思います。
明日、月曜は、プレジデンツデーで米国は祝日ですが、やめようと思った人間にとっては、祝日もなにもないものと思われますので、やめてくる可能性はあると見ています。
つまり、今週の相場は、なぜという理由以前の、手仕舞いたいという願望で動く相場のように思えてなりません。
ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足でも、長い上ヒゲが出現しており、ドル高一服の可能性が示唆されているところも気になるところです。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
尚、EUR/USDについては、まだ、レンジ相場継続だと思います。