リターンエースの考え方
EUR/USDを、4時間足で見てみますと、3月16日の7時台に大陽線が出現しています。
現状は、既に、この大陽線の中まで下げて来ています。
したがって、大陽線の起点の1.0625近辺まで下がる可能性があります。
これが、窓が開いたらそれを埋めに行くリターンエースの考え方です。
本サイトはFXストラテジスト水上紀行およびBMFの公式サイトです。
バーニャ マーケット フォーカスト (BMF) では、内外大手銀行で蓄えた豊富な経験と知識を基に、弊社外為ストラテジストが精度の高い外国為替情報の配信に努めています。
このサイトでは、BMF の活動状況などをご紹介していきます。
>> プロフィール >> TOP Page以上をご了承の上、本サイトをご利用下さい。
© Banya Market Forecast,
All rights reserved.
« 2017年2月 | トップページ | 2017年4月 »
EUR/USDを、4時間足で見てみますと、3月16日の7時台に大陽線が出現しています。
現状は、既に、この大陽線の中まで下げて来ています。
したがって、大陽線の起点の1.0625近辺まで下がる可能性があります。
これが、窓が開いたらそれを埋めに行くリターンエースの考え方です。
値動き分析から、ドル/円の1時間足のの値動き分析をしてみましょう。
3月29日の零時から、下値を切り上げ上昇し、さらに、3月31日1時からさらに噴き上げています。
29日の零時台も、31日1時台も、それまでのジリ高局面でできたショートが、観念して買戻しが大きく入って上昇しています。
そして、今9時台で、また踏み上げ始めており、さらに高値を試そうとしています。
小動きです。
たぶん、午前10時50分過ぎの期末の仲値決め待ちです。
仲値は、公正なレートということから実需が好んで使います。
つまり、記録に残る客観性のレートのためで、取引先との値決めにも適しているからです。
ニューヨークダウは、米企業業績や米景気の改善期待が強まり、前日比69.17ドル高の20,728.49ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは上昇が続き、暫定値ながら、前日比0.0432%上げて2.422%で引けました。
原油価格は、OPECによる減産延長への期待が高まり、前日比0.84ドル高の50.35ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比比8.8ドル安の1,248.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、米第4四半期GDP・確報値が予想外に上方修正(1.9%→2.0%)されたことを受け、ドル買いが強まりました。
ドル/円は、日本時間午後11時頃からの仕掛けタイムに買いで仕掛けられ、一時111.94近辺まで上昇しました。
EUR/USDも、午後11時過ぎ頃から、売りが強まり(ドル高)、一時1.0669近辺まで下げました。
EUR/JPYは、ドル主導の相場だったため、往ったり来たりの相場でした。
今日の期末日も、概ね、同じような動き出はないかと見ています。
まだインターバンクが元気だった頃は、特に邦銀は、決算日直前で、損益をふらさないように、経理から言われ、極力取引を抑えていた時期でした。
しかし、そうした邦銀事情は、外資系はよく心得ていて、わざと邦銀を炊き付けるかのうように、たとえば、売りなら売りで、ジリジリと下値を攻め、邦銀勢を焦らす戦法に出てきました。
それが、期末から期初に替わる時間となると、焦らされていた邦銀は、我も我もと、マーケットに飛び込んでいきました。
そこを、外資系が口を開けて待っていて、利食っていくという、まさに仕組まれた相場展開となりました。
そして、同じような相場展開は、今のマーケットでも、個人投資家を含めて起きていることではないかと思います。
新学期、新年度、新年は、世の中一般的には、「気持ちも新たに、さあやるぞ!」という心機一転のタイミングとされていますが、相場では、この「気持ちも新たに、さあやるぞ!」は、決して良い結果を生みません。
それは、こうした時期に、多くのトレーダーが、一気にマーケットに飛び込んできて、急速に売り過ぎ、買い過ぎになるためです。
しかも、4月の場合は、相場のトレンドを作る投資家や実需の新年度の方針が決まるのは、早くても4月後半のため、マーケットには投機筋しかいません。
そのため、大きく偏ったポジションを吸収してくれる投資家や実需が不在のため、偏ったポジションの反動は、通常のマーケット以上に顕著に出ますので、注意が必要です。
ドル/円の昨日の重さは、どこへ?という感じの上げです。
ショートで仕掛けた投機筋が、買い戻してきているものと思われます。
期末前日で、一部投機筋しか動いていないものと見ています。
基本的には、様子見です。
ニューヨークダウは、オバマケアの代替法案の撤回を受け、ユナイテッドヘルス・グループなど医療保険株に売りが続き、前日比42.18ドル安の20,659.32ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、トランプ米政権に対する期待感がはく落する一方、英国のメイ首相がトゥスクEU大統領に対してEU離脱の通知を正式に送ったことを受けて低下し、前日比0.041%下げて2.377%で引けました。
原油価格は、発表された週間石油在庫統計では、原油在庫は前週から増えた一方、原油を精製して作るガソリンの在庫は市場予想以上に大きく減少し買いが優勢となり、前日比1.14ドル高の49.51ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落を受けて下げ、前日比1.9ドル安の1,253.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ニューヨークオープン直前、110.71近辺まで下げたものの、その後は111.16近辺まで反発しました。
EUR/USDは、1.0737近辺まで下落後、1.0773近辺まで反発しました。
EUR/JPYは、119.02近辺まで急落後、119.57近辺まで戻しました。
総じて、期末の薄いマーケットの中、投機的な売りが先行しましたが、その後売り過ぎによる反発が見られました。
今回で、最終回だそうです。
とても、出演するのを、いつも楽しみにしていただけに、非常に残念です。
それだけに、最終回、頑張りたいと思います。
お時間があれば、どうぞお聴きください!
【北野誠のFXやったるで!】
http://market.radionikkei.jp/kitanofx/ust/
http://www.ustream.tv/channel/kitanofx
【ラジオ日経】
ドル/円の1時間足でリタ―エースを、復習してみましょう。
27日の6時から9時まで、連続陰線が続き、その後、同日22時から翌28日8時まででいったん埋めようとしていますが失敗し、同日19時から23時まで連続陰線、しかし、ここから切り替えし、29日11時までに、もともとの27日6時の連続陰線のスタート点まで埋めています。
このように、いったん下げてから切り返しても、戻しきれずに反落する場合がありますが、結局は元々のスタート点まで戻すことはよくあります。
特に、下に対して、投機的に攻めれば攻めるほど、このようなパターンになりがちです。
また、いったん戻して下げの窓を埋めていますので、目先は動きづらいものと思われます。
本日は、メイ英首相がEU離脱手続き開始を通告する予定です
最新のシカゴIMMのポンドのネットショートポジションが3月21日の107,844枚(前回3月14日は107,117枚)と高水準を維持していることがわかります。
このポジション状況で、なおかつ、マーケットは、直近、さらに売ってきていますので、かなり下げに対するリスクヘッジはされていると思われます。
したがい、果たして、予想通りだとしても、それほど落ちないのではないか、あるいは落ちたとしても、一時的ではないかと見ています。
ドル/円では、昨日の海外で、売りで仕掛けて失敗、今日は、今度は買いで試し始めています。
一方、GBP/USDでは、昨日買いで失敗し、今度は売りからです。
まさに、泥仕合(※)の相場になってきています。
こうしたすさんだマーケットで体力を消耗しないようにすることが大切です。
(※)泥仕合(どろじあい):互いに相手の弱点・秘密などをあばきたてて醜く争うこと。
ニューヨークダウは、8日続落した反動や米景況感の改善を受け、ポジション調整の買いが強まり、前日比150.52ドル高の20,701.50ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ライアン下院議長が共和党として税制改革に取り組む姿勢を示し、また、オバマケア代替のためのヘルスケア法案について、期日を設けず進めていく姿勢を示したことから反発し、前日比0.040%上げて2.418%で引けました。
原油価格は、リビアの供給減を見込んだ買いが強まり、前日比0.64ドル高の48.37ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落を受け、前日比0.1ドル安の1,255.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、一時110.18近辺まで売り込まれましたが、ライアン米下院議長が、税制改革に取り組む姿勢をしっかり見せたことから反発に転じ、一時111.20近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、売り優勢で下落となり、1.0796近辺まで下落しました。
EUR/JPYは、ドル/円の上昇に連れて上げ、安値119.70近辺から高値120.20近辺まで上昇しました。
明らかに投機筋がドル売りで攻めていたものの、米国債利回りが一気に上昇したことから、ドル買い戻しが急速に強まりました。
米系ファンド弱体化の一例だと思います。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「気をつけよう、4月相場」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/080/
これだけ、相場が動かなくなるということは、やはり、期末のレパトリは一巡してきているものと思われます。
しかし、ひと昔もふた昔も前なら、これから期末に向けて、決算で相場が張れない本邦勢をいいことに、外人勢が売り込むなり買い上げるなりして、相場を一方向に持って行き、本邦勢を煽るだけ煽ってきました。
そして、本邦勢は、動き出せる年度末明けになると、たまらずマーケットに飛び込んできます。
この年度末明けとされる時間も、銀行に寄り時間が違い、東京後場の引け時間である午後3時半のところもあれば、午後5時のところ、そして午前零時のところもあり、いずれにしても、明けると本邦勢は猛ダッシュを掛けてきます。
仕組まれた年度末明け
レパトリ(資金の本国回帰)の円買いも、そろそろ終わりを告げるのではないかと見ています。
各社のレパトリは、バラバラに行われますので、せーので終わることはないにしても、ドル/円が昨日下ヒゲを長く出したことは、一応気に留めておいた方がよいように思われます。
レパトリは、レパトリに伴う為替取引で儲けようとする代物ではありませんので、ただ事務的に淡々とやるべき量をやって、おしまいです。
ですので、ロングのロスカットのようなセリング・クライマックス(売りの絶頂感)はありません。
ドル/円、クロス円が上昇です。
ドル/円は、昨日の下落の反動か。
ニューヨークダウは、米政策の不透明感を警戒して5年8カ月ぶりに8日続落し、前週末比45.74ドル安の20,550.98ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、先週末のヘルスケア法案採決中止をめぐり、世界的にリスク警戒感が高まる中で、安全資産として米債の買いが強まり(利回り低下)、前週末比0.043%下げて2.378%で引けました。
原油価格は、需給改善が遅れるとの見方から売りが優勢となり、前週末比0.24ドル安の47.73ドルで引けました。
金価格は、トランプ政権の政策運営を巡る不透明感からの資金逃避が強まり、前週末比7.2ドル高の1,255.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ドル売りでトライして、110.11近辺まで下げたものの、売り過ぎたもようでその後は買い戻しが優勢となりました。
EUR/USDは、上値を試し、一時1.0866近辺まで上昇しましたが、その後やや反落して、1.0860近辺に落ち着きました。
EUR/JPYは、上昇基調が続き、一時120.32近辺まで上昇しました。
とりあえず、ドル売りトライは、失敗に終わりました。
ドル/円の日足を見てみますと、変形ダブルトップが既に完成し、下落過程に入っていることがわかります。
変形ダブルトップは、ドル/円では良く出る形状で、左の山が高くて大きく、右の山が小さくて低いというものです。
しかし、この名称は聞かれたことはないと思います。
なぜなら、私が命名したに過ぎないからです。
しかし、この変形ダブルトップが完成し、ネックラインを切ってくると結構下がることが多いです。
EUR/USDが、先週金曜のニューヨーククローズとの間で窓を開けています。
最新のシカゴIMMで、ユーロのネットショートが大幅に減っていたことで、ポジション調整が本格化したものと思われます。
一方、ドル/円も下げています。
期末のレパトリ(資金の本国回帰)は、まだ終わっていないものと思われます。
シドニーでは、ドル安気味です。
ドル/円、EUR/USDは、先週末のニューヨーク
クローズとは、結構ギャップ(窓)が開いています。
日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 110.92-94(111.34)
EUR/USD 1.0834-40(1.0799)
EUR/JPY 120.18-22(120.23)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、続落です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
3月21日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング159,590枚vsユーロショート179,252枚、ネットユーロショート19,662枚(前週 ショート41,027枚)です。
また、同時点の円は、円ロング35,039枚vs円ショート102,026枚、ネット円ショート66,987枚(前週 ショート71,297枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング32,586枚vsポンドショート140,430枚、ネットポンドショート107,884枚(前週 ショート107,117枚)です。
ユーロのネットショートは、大幅減少です。
円のネットショートは、微減です。
ポンドのネットショートは、ほとんど変わらずです。
今日、26日(日)から、ヨーロッパは夏時間です。
日本との時差は、フランス、ドイツなどヨーロッパ大陸西部とは8時間から7時間に縮まり、イギリスは9時間から8時間に短縮されます。
ロンドンにいると、この夏時間への切り替えによって、1日にして日が長くなり、まだ十分明るい午後6時頃の小鳥たちのさえずりに春の訪れを実感したものでした。
そして、翌日の月曜日の朝、地下鉄に向かう道すがらすれ違う人々は、1時間の時差の変更などなかったかのようにいつもと同じで、社会に夏時間がいかに定着しているかがわかりました。
さて、この週末、各種データをとりながら、うん?と思ったのは、シカゴIMMのユーロのネットショートでした。
前々週14日時点で41,027枚あったネットショートが、前週21日時点で19,662枚まで半減、実数として言えば、もうショートはないも同然です。
日足で見ますと、確かに21日に、EUR/USDは急上昇しており、その原因を見ていくと、以下のコメントがありました。
「フランスで前日行われた大統領選のテレビ討論会は、マクロン前経済相がそつなくこなしたと評価され、EU離脱やユーロ離脱を訴える極右・国民戦線のルペン党首が決戦投票で勝利する可能性は小さくなったとの見方が強まり、EUR/USDは1カ月半ぶりに1.08台に乗せ、一時1.0820近辺をつけました。」
つまり、今年のヨーロッパは、選挙の年であり極右台頭の年というシナリオを覆すような結果でした。
年末年始に1.0400を割り込んで下を試したものの下げきれず、いったんは反発、そして2月から3月に掛けて再度下を試したもののまたしても失敗に終わり、先週、ショートポジションの買戻しが強まり、今度ばかりは下げ狙いを断念したものと思われます。
しかし、今週も敗戦処理の買戻しは続くものと思われ、一段の上昇はあるものと思われますが、結局過去2年間続いてきたレンジ内収まるものと思われます。
ドル/円は、先週半ばから、今週金曜の決算期末日に向けて、レパトリ(資金の回帰)の円買いは始まっているもようで、今週も特に前半はこの動きは続くものと思われます。
こうした、決算絡みの円買いにドル/円が緩むと、新年度となる来週以降も、ドル/円の先安感が強まるものと見ています。
しかし、新年度に入る来週(4月初)からの相場には警戒が必要です。
なぜなら、相場のトレンドを形成する投資家や実需の新年度の方針が決まるのは、早くても4月後半であり、それまでは、投機筋だけのマーケットになります。
投機筋の宿命として、買ったら利食いか損切りのために売らなくてはならないですし、また売ったら利食いか損切りのために買わなくてはなりません。
つまり、長くはポジションは持てず、たとえば、4月になって、「気持ちも新たに、さあやるぞ!」とばかりに売ると、トレンド形成の担い手である投資家や実需が不在のところで売るわけですから、マーケットは短期間に売り過ぎとなり、そして下がらなくなって買戻し、つまり往って来いの相場になりやすいものと思われます。
要は、新年度を迎えて売りが先行しても、まだレンジ相場はブレイクされず、継続する可能性が高いと見ています。
EUR/JPYにつきましては、EUR/USDの反発が、ドル/円の下落を上回る可能性が高いものと見ており、結局はウェッジ(楔形)・フォーメーションを形成するのではないかと考えています。
それが、正しければ、ドル/円はドンドン下がることは、まだないのではないかと思われます。
3月のセミナーのご案内です。
〇3月23日(木)20:00~21:30 終了
セントラル短資FX (Webセミナー)
為替相場が導いたFXトレードの「公式」
1月に出版しました本の中でも、独自の手法について、詳しく説明します。
〇3月25日(土)13:00~14:30 終了
岡地の相場セミナーin東京(リアルセミナー)
「国際情勢の波乱で方向不安定な為替相場」
不透明な世界情勢の中、為替相場はどうなるか。
ドル/円を中心にお話しします。
数少ないリアルセミナーだけに、皆さまと対面しながらお話しできることを楽しみにしています。
ニューヨークダウは、米下院本会議でオバマケア(医療保険制度改革法)の代替法案の採決が見送られると取引終了前に伝わったこともあって売りが続き、前日比59.86ドル安の20,596.72ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、オバマケアの代替法案の採決の中止が伝わると下げ幅を縮小し、前日比0.007%下げて2.412%で引けました。
原油価格は、ポジション調整の買い戻しが優勢となり、前日比0.27ドル高の47.97ドルで引けました。
金価格は、米議会でオバマケアの代替法案の審議が難航したことからドルの代替先として買われ、前日比1.3ドル高の1,248.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドルの安値を試していたところに、オバマケアの代替法案の採決の中止が伝わって反発となり、ドル/円は110.62近辺の安値から111.35近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、1.0818近辺の高値から1.0789近辺まで、いったん反落しましたが、その後また買い気となりました。
EUR/JPYは、119.64近辺の安値から120.24近辺まで上昇しました。
来週末に、本邦勢は本決算を迎え、また欧米勢も四半期決算となるだけに、マーケットが薄くなっていることもあって、荒っぽい相場になったものと思われます。
この状況は、来週も続くものと思われ、基本的には、様子見で良いように思います。
ホカホカのホットポテトはアツアツで手で持ちきれないので、他の人に投げ渡す。受け取った人は、やっぱりアツアツなので、さらに別の人に投げ渡す。
これは、マーケットでポジションが受け渡されていく様子を表現したたとえで、ロンドンのディーラーあたりは、結構、このたとえを使います。
つまり、まず企業や個人投資家といった、いわゆる顧客が、電話やネットを通じて、銀行やFX業者に、たとえばドル買いの注文を出して取引が成立すると、顧客はドルを買いましたから、ドルのロングのポジション(買い持ち)を持ったことになります。
一方、顧客と取引をした相手の銀行やFX業者は顧客にドルを買われたため、ドルのショートのポジション(売り持ち)を持ったことになります。
通常、顧客にドルを買われてショートのポジションの出来た銀行あるいはFX業者は、即刻他の銀行にドルのプライスを聞き、ポジションに見合うドルを買ってショートのポジションを解消します。
ドルを買われた他の銀行は、やはり即刻別の銀行にプライスを聞き取引を成立させ、ドルショートのポジションを解消します。
尚、銀行間では、現在電子ブローキング(電子仲介業者)を通じて電子取引するのがほとんどですので、直接他の銀行を呼ぶことは、ほとんどありません。
この連鎖が、ホットポテトを、1人目から次の人へ、次の人からまた別の人へと受け渡していくのと同じだということです。
それでは、いつまでも尽きることなく、この連鎖が続くのかというと、最終的には輸出企業のようにドルの売り切りの相手や機関投資家のようないったん売ったら当分買わないという半売り切り的な相手が、需給によって彼らが売ってもいいと思う価格になれば、売って連鎖は終了します。
今回のレンジ相場は、まだまだ、長く続くと思っています。
それは、投資家がまだすぐには動かないだろうと見ているからです。
投資家と呼ばれている人たちは、年金などの運用を任され、相当額の資金を預かっている以上、投資判断を下すのに、かなり慎重になります。
今年の場合、トランプ米大統領に対して、判断を下すだけでも相当な時間を要すると思います。
ドル/円は、下がったと思ったら、全体的にもドル買いが強まったため反転上昇しています。
確かに昨日のニューヨークを見ても、上下度の激しい相場で、レンジ相場に相違ないと思いました。
今日の東京も、レンジレンジした相場だと思います。
ただし、ここ数日、ドル安気味に推移したため、ポジション的には、ドルショートにマーケットは偏ってきているように思われます。
ドル/円が、9時になるのと同時に売られました。
事務的な動きに見えます。
つまり、レパトリの円買いが出ている可能性があるということです。
通貨全般には、おとなしい動きです。
ニューヨークダウは、米下院でトランプ米政権が最優先とするオバマケア(医療保険制度改革)代替法案の審議が難航したことが嫌気され、前日比4.72ドルの20,656.58ドルで取引を終えました。尚、この日予定されていた採決は翌日の午前に延期となりました。
米国債10年物利回りは、ヘルスケア法案の行方に関心が集まっており、その動向に左右される展開となり、前日比0.013%上げて2.418%で引けました。
原油価格は、米国の在庫増が重荷となり売られ、前日比0.34ドル安の47.70ドルで引けました。
金価格は、利益確定売りが優勢となり、前日比2.5ドル安の1,247.2ドルで取引を終えました。
為替相場では、オバマケア代替法案の行方を見守る形となり、ドル/円は、111.00を挟んでもみ合いました。
EUR/USDは、1.0780-90中心で上下しました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れて上げ下げしました。
マーケットは、依然として、方向感なく上げ下げをしており、レンジ相場は続くものと見ています。
ドル/円も、111円割れから111.50超えまで、一本調子に戻したということは、今度は、マーケットはかなりベア(弱気)になり、ショートになったものと思われます。
下がるかもしれないと思えばベアになり、上がるかもしれないと思えばブル(強気)になるという、このような心の移ろいが、レンジ相場そのものだと思います。
そういう時に、私が自分に問い掛けるのは、「では、誰が売るんだ。誰が買うんだ」ということです。
常々、申し上げていますように、相場が一本調子で動くには、下げであれば誰かが売り続けなくてはなりませんし、上げであれば誰かが買い続けなくてはなりません。
相場の四季を知ることは、大変重要です。
この時期、何があるかが、事前にわかっていれば、心の準備のみならず、実際に儲けにつなげていけるものと思われます。
それだけに、何があるか、労を惜しまず、調べてみることが大切です。
為替相場の場合、特に、内外の企業・金融機関の決算が、相場に大きな影響を与えています。
ドル/円は、東京オープン前、結構戻しました。
レパトリであれば、事務的な売りが、いったん止まったということだと思います。
しかし、まだまだ、レパトリは済んではいないものと思われ、売りは再開するものと見ています。
ニューヨークダウは、トランプ政権の経済政策に対する不透明感が強まり、前日比6.71ドル安の20,661.30ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、税制改革やインフラ投資などトランプ大統領の経済政策の実現に対する疑問が強まっていることから低下し、前日比0.014%下げて2.403%で引けました。
原油価格は、発表された週間在庫統計で、前週末時点の原油在庫が予想以上に増え、需給の緩みを警戒した売りが出て、前日比0.20ドル安の48.04ドルで引けました。
金価格は、運用リスクを避ける流れが世界的に続き、安全資産とされる金に資金が流入して、前日比3.2ドル高の1,249.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ジリ安が続き、一時110.74近辺まで下落しましたが、その後、111.15近辺まで反発しました。
EUR/USDは、1.0800前後を中心に、方向感のない上げ下げに終始しました。
EUR/JPYは、ドル/円の下落に連れて、一時119.69近辺まで下げ、その後は、120.00近辺まで反発しました。
ドル/円の下げは、期末のレパトリ(資金の本国回帰)によるものではないかと見ており、今週末、あるいは来週初までは続くものと見ています。
尚、発生した英議会議事堂前でのテロ事件については、今のところ、あまりマーケットには影響していないもようです。
来週の金曜は月末であり、また多くの日本企業・金融機関の本決算の日になります。
例年この時期になると、海外資産を国内に戻し、円貨に交換して決算を行います。
これを、レパトリ(レパトリエーション、資金の本国回帰)と呼んでいます。
2月末は、投資信託の決算で、今年の場合、2月の22日から24日に掛けて、ドル売り円買いが強まりました。
ドル/円の変形ダブルトップは、私が命名した名前ですので、よそで言っても、通じないと思いますが、特にドル/円に良く出る、チャートパターンです。
現在、日足、週足、そして今後月足でもはっきりしてくるものと見ています。
なぜ、左の山が大きく、右の山が小さくなるのかですが、たぶん、最初の山の形成は、米系ファンドやそれに類するビッグプレーヤーによって、買い上げるようにして買われるためで、輸出企業など売り筋も、どこまで上がるかわからず、いったん売りを引いてしまうため、上値が軽くなり、オーバーシュート(行き過ぎ)気味になるのではないかと思っています。
レベル感からのドル買いが、全般に出ているようです。
しかし、これは、ドル/円であれば押し目買い、EUR/USDで言えば、戻り売りのようなものだと思います。
つまり、最安値近辺で売り下がる、最高値近辺で買い上げることができないための、逆張りだと思います、
ロスカットで下げてきた相場は、それほどショートではなく、ロスカットで上げてきた相場はそれほどロングではないと思いますので、ドル/円はまた下がり、EUR/USDはまた上がるのではないかと思われます。
ニューヨークダウは、米長期金利の低下を背景に、収益が拡大するとの期待が後退したことや、トランプ政権の税制改革や規制緩和の先行き不透明感もあって売られ、前日比237.85ドルの20,668.01ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、トランプ相場に一服感が出て低下し、前日比0.047%下げて2.414%で引けました。
原油価格は、米国内で需給の緩みが長引くとの見方から売りが続き、前日比0.88ドル安の47.34ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前日比12.5ドル高の1,246.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、米国が利上げペースを加速させるとの観測が後退し、ドル売りが強まり、一時111.54近辺まで下げました。
EUR/USDは、フランスで前日行われた大統領選のテレビ討論会は、マクロン前経済相がそつなくこなしたと評価され、EU離脱やユーロ離脱を訴える極右・国民戦線のルペン党首が決戦投票で勝利する可能性は小さくなったとの見方が強まり、EUR/USDは1カ月半ぶりに1.08台に乗せ、一時1.0820近辺をつけました。
EUR/USDは、ドル/円の下げに連れて、一時120.62近辺まで下げました。
ドル/円は、日足ベースで、変形ダブルトップ(左の山のほうが右の山より大きい)が下にブレイクしかけており、それが実際となると、左の山のトップである118.00近辺と、現在推移しているネックラインのある111.70近辺との高さ分を、ネックライン(111.70近辺)から下げる可能性が出てきます。
簡単な数式で言えば、111.70-(118.00-111.70)=105.40がターゲットになります。
レンジがやや下方向にシフトする可能性があるということです。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「急騰・急落のメカニズム」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/079/
リターンエース(窓埋め)のトレーニングしましょう。
リタ―ンエースは、レンジ相場であればあるほど、出現することが多いと言えます。
EUR/USDの1時間足を見てみましょう。
16日の6時から高止まり状態になっていますが、17日3時4時の連続陽線を17日20時の長大陰線で埋めたり、20日の20時からの連続陰線の変形版を、21時9時の大陽線で埋めたりしています。
ドル/円の112.00、EUR/USDの1.0800のテストをしようとしているようです。
しかし、ドル買いがダメだったからドル売りで、というのも、ちょっと安易なような気がします。
支持できなくなれば、ドルの買戻しは集中するものと思われます。
特に、今の時間、東京タイム9時台に、マーケット参加者のドル売りが、集中するという光景は、あまりトレードしたくありません。
ドル売り気味です。
結構、ドル/円で売り、EUR/USDで買いが出ている様子です。
ただし、また期待先行ですと。
あとで、反転する可能性があります。
ニューヨークダウは、トランプ政権の政策不透明感が重荷となって軟化し、前週末比8.76ドル安の20,905.86ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米地区連銀総裁からは慎重な発言相次ぎ、これを受けて低下し、前週末比0.038%下げて2.463で引けました。
原油価格は、需給の緩和観測を背景に売りが優勢となり、前週末比0.56ドル安の48.22ドルで引けました。
金価格は、米債利回り低下を受けて続伸し、前週末比3.8ドル高の1,234.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円もEUR/USDも、いずれも。結局往って来いとなりました。
ドル/円、EUR/USDの両方で売りとなったため、EUR/JPYの下げが増幅しました。
今、EUR/USDの1時間足で見てみますと、リターンエースはゆっくりではあるものの、ほぼ、1.0750から1.0770の窓は埋めようとしています。
結構、儲けるのが難しい、レンジ相場の中で、それほど難しくなく儲けられることは、大変重要なことだと思います。
ただ、確かに最初は、ご理解頂くにあたって、いろいろ試行錯誤が必要だと思っています。
しかし、いったんわかってしまえば、大変な武器になります。
リターンエースという手法があります。
主に、一時間足を使って、ロウソク足の窓埋めの習性を利用してトレードする手法です。
もしも、大陽線、大陰線、連続陽線、連続陰線が出現すると、1日なり2日なりが経つと、これらのロウソク足を埋めに行こうとする習性がロウソク足にはあります。
レンジ相場は行ったり来たりの相場ですので、このリターンエースには向いていると考えています。
東京が祝日のため、静かです。
ドル円は、17日23時から00時に掛けて連続陰線。
EUR/USDは、17日20時に大陰線。
そしてEUR/JPYは、17日19時から連続陰線になっていることが気になります。
シドニーでは、先週末とあまり変わりません。
本日は、春分の日で、東京は休場です。
日本時間午前6時00分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 112.62-74(112.71)
EUR/USD 1.0730-36(1.0739)
EUR/JPY 120.92-02(121.04)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、下落です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
3月14日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング148,272枚vsユーロショート189,299枚、ネットユーロショート41,027枚(前週 ショート59,501枚)です。
また、同時点の円は、円ロング35,563枚vs円ショート106,860枚、ネット円ショート71,297枚(前週 ショート54,700枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング42,367枚vsポンドショート149,484枚、ネットポンドショート107,117枚(前週 ショート81,337枚)です。
ユーロのネットショートは、減少です。
円のネットショートは、増加です。
ポンドのネットショートも、増加です。
さて、今週ですが、先週16日午前3時、FOMCは大方の予想通り、0.25%の利上げを決定したことを発表しましたが、一部マーケットで期待されていた利上げのペースの引き上げについては言及はなく、これはマーケットに大きな失望を誘い、ドル買いポジションの投げが集中しました。
つまり、EUR/USDでは急騰、EUR/JPYでは急落となりました。
そし、週末は、ドル/円は、たぶん買い下がったためか、安値引け、EUR/USDは、ユーロ売り転じてユーロ買いをしたものの買い過ぎて、反落して週を終えました。
FOMCはもう5~6年ぐらい利上げをするぞするぞと繰り返してきており、言ってみれば、かなりステールな(古い)話に、マーケットが過度の期待を持ってしまったことが、今回の大ロスカット大会を生んでしまったものと思われます。
しかも、相場自体がレンジ相場になっていて動きづらいところに、思いっきり一方向にポジションを傾けたために反動も大きくなってしまったものと思われます。
そうした傷んだマーケットが、週を超え、今週は何をするのかですが、今週月曜は、日本は春分の日です。
手負いの海外勢は、東京不在をいいことに、ドル/円で敗者復活戦の攻めをしてくる可能性はあります。
先週末が、下げて終えていますので、引き続き売ってくる可能性はあります。
ただし、112円割れは結構堅いものと思われ、ここで急にベア(弱気)になると、本来であれば、反発する可能性があります。
しかし、もうひとつ気にし始めなくてはならないことがあります。
それは、翌週の金曜は、日本の多くの企業・金融機関の本決算となることです。
これに絡んで、そろそろ今週から、決算のために、海外資産の国内回帰、いわゆるレパトリが始まるものと思われます。
2月は投資信託の決算でレパトリが起き、2月22日~24日に掛けてドル売り円買いが強まりました。
3月も今週から来週に掛けては、このレパトリの円転(円に交換すること)のおかげで、ドル売り円買いが強まる可能性は高いと思われますので、月末に向けて、下げる可能性はあると思います。
ですから、レンジ相場だからと言って、買い下がりはお勧めできません。
尚、いろいろな企業でレパトリが起きると思いますが、いつやるかは、もちろんそれぞれの会社の勝手ですので、いつ出るかとピンポイントではわかりませんが、2月の投資信託の場合、22日~24日でしたので、3月は、今週末を挟んだ前後あたりの可能性が高いのではないかと見ています。
とはいっても、その円高が大きなものになるとは、まだ見ていません。
また、それ以外で、レンジ相場を転換させるようなことも、まだ現段階ではないように見ています。
明日日曜の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。
ニューヨークダウは、米長期金利の低下を背景に金融株が売られて相場を押し下げ、前日比19.93ドル安の20,914.62ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、欧州債利回りが低下していたことや、発表された3月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値で消費者のインフレ期待が低下していたことから下げ、前日比0.040%下げて2.501%で引けました。
原油価格は、最近の下落を受けて値頃感からの買いがやや優勢となり、前日比0.03ドル高の48.78ドルで引けました。
金価格は、引き続きFRBが緩やかなペースでの利上げを継続する姿勢を示したことで強含み、前日比3.1ドル高の1,230.2ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、前日のFOMCでは利上げペースの想定が年3回に維持されたため、ペース加速を期待したマーケット参加者のドル買いポジションの解消が続き、ロンドンタイムから、ほとんど戻りのないままに下げ、ニューヨークタイムに入り、112.57近辺の安値をつけました。しかし、その後は、ポジション調整も一巡したのか、112.65-70近辺で横這い推移となりました。
EUR/USDは、前日のニューヨークでの、1.0770近辺までの一段高は、本日のニューヨークオープン直前に売られて調整され、ニューヨーク自体は、1.0740前後で横這いとなりました。
EUR/JPYは、前日のニューヨークでの急上昇は、ロンドンタイムから反転し、ニューヨークでは、前日の安値を下回る120.82近辺まで下落しました。
結果的には、ユーロ安円高、つまりEUR/JPYが下げた格好になりました。
ドル/円、EUR/USD、EUR/JPYすべてで投げ売りが出て、週末前にとりあえずポジションを整理しようとした敗戦処理のマーケットでした。
基本的に、FOMC前まで、円安期待がかなり強く、実際にもドル/円ロングがかなり出来上がっていたものと思われます。
しかし、期待は裏切られ、大ロスカット大会となりました。
個人的な感想としては、想像以上にドル/円は重いということでした。
まだ、すぐに、どんどん下げるとは思いませんが、しかし、ドル安方向へのリスクは、考えに入れておきたいと思います。
損失を出してしまった後、気をつけなければならないことは、どうにか早くかついっぺんに取り戻そうと思う気持ちを、いかに抑えるかということだと思います。
損失を出すと、悔しさも100倍となりますので、細かく利食いを重ねて行けば良いものを、どうにか一気に取り戻したいという気持ちがどうしても働き、トレーディングが荒くなり、これが災いして、さらに損失を膨らませてしまう結果を生みがちです。
それは、野球の負け試合を、この打席で勝ちにひっくり返してやろうと長打を狙い、力一杯の大振りスイングをするのに相通ずるものがあります。
負けるのは簡単です。しかし、負けの試合であればこそ、まずはあきらめず、そして丹念に取り戻していく地道さが実は大切です。
個人的にこのような状況に陥った場合は、まずは、休むことにしています。なぜなら、どうにかして、取り戻そうという気持ちが強く働いている間は、なかなかうまくいきません。欲がなくなってこそ、道は拓けると思っています。
ドル/円とEUR/USDのマーケットのポジション状況を、値動き分析から見てみましょう。
ドル/円に関しては、急落後、一時的な下押しはあったものの押し返され、その後は、安値圏でややジリ高になっています。
ジリ高ということで、ややショート気味の可能性はありますが、さほどポジションが現在ショートに偏っているようには見えません。
一方、ユーロ/ドルは、高値圏でも、ジリ高傾向にあり、依然としてショートが残っているように思われます。
今日は、金曜日です。
日本は、来週月曜が春分の日で三連休です。
そして、マーケットは、停滞気味となると、今日は捨てて、来週から出直しになる可能性もあると思います。
今回のFOMCの結果発表後の損切り相場から見ても、米系ファンドはうまく行っていないように思います。
ドル/円は、横這い。
EUR/USDは、売り過ぎた反動で高止まりしています。
昨日の早朝3時のFOMC結果発表から、すでに30時間が経っていて、この状態です。
急騰・急落の後遺症は、こんなに大きなものなのです。
ニューヨークダウは、前日に大きく上げた反動で利益確定売りが優勢となり、前日比15.55ドル安の20,934.55ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、FOMCの反動で上昇し、前日比0.042%上げて2.535%で引けました。
原油価格は、新規の材料難から方向感ははっきりせず、前日比0.11ドル安の48.75ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが強含んだため買いが優勢となり、前日比26.4ドル高の1,227.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、さらに下げようと売りが強まる場面もありましたが、結局113円台前半での揉み合いでした。
EUR/USDは、1.07台前半で揉み合いましたが、下げようとする売りが出た分、さらにショートなりましたが下げきれず、ニューヨークの後場には、大きく買い戻しがでて、一時1.0770近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、一時122.04近辺まで上昇しました。
日本時間前日午前3時にFOMCにより0.25%の利上げが決定されたものの、今後の利上げペース早めるといった言及は特になく、その結果ドル/円は急落、ユーロ/ドルは急騰しました。
その後は、傷んでしまったマーケットは、基本的に横這いとなりましたが、ニューヨークに入り、ドル/円は値頃感からのドル売りが強まりましたが、その後反発。
EUR/USDも、値頃感からのユーロ売りとなりましたが下げきれず、むしろ買い戻しに一段高となりました。
結局、典型的な急騰・急落後の相場展開となりました。
急騰・急落の相場は、ロスカットの集中によって起こります。
そのため、マーケットは、かなり傷んでいます。
急騰すると高止まり、急落すれば安値圏を維持することになります。
これは、値動き分析の考え方です。
本日未明にFOMCで決定された0.25%の利上げに対してドルは、まったく抵抗もないままに下げました。
結局、この利上げの話は、5~6年くらいずっと「やるぞやるぞ」と言われ続けた挙句の果ての利上げの一環ですから、ネタとしてはもうステール(古い)過ぎたのだと思います。
相場は、生き物で、常に、構成する要素は、変化していています。
この変化を把握出るかどうかが、カギです。
FOMCでの利上げ決定は、まさにBuy the rumor, sell the fact(噂で買って、事実で売る)でした。
なんの躊躇もなく、ドルを売ったという感じです。
さらに、現段階でも、ドルの上値が重いところを見ると、かなりドルロングにはなっていたようです。
したがって、現在は、マーケットはほとんどスクエア(ノーポジション)で動きづらいと思います。
ニューヨークダウは、FOMCで、大方の予想通り政策金利を2会合ぶりに引き上げられ買い戻しが強まり、前日比112.73ドル高の20,950.10ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、大幅に低下し、前日比0.104%下げて2.497%で引けました。
原油価格は、FOMCの結果発表後にドル安が進んだことや、また週間石油在庫統計で在庫が減少したため反発し、前日比1.14ドル高の48.86ドルで引けました。
金価格は、通常取引は持ち高調整に売られ、前日比1.9ドル安の1,200.7ドルで取引を終えました。なお、時間外取引では、EUR/USD上昇に 買いが強まりました。
為替相場では、FOMCの結果発表後ドル安となり、ドル/円は113.17近辺まで下落、EUR/USDは1.0734まで上昇hしました。
EUR/JPYは、一時121.64近辺まで下落しましたが、その後は反発気味でした。
予想通りの利上げ幅であったことや、FOMCメンバーによる金利見通し(ドット・プロット)では、年内あと2回の利上げを予測しており、12月の予想とは変わらない内容だったことから、ドルは売られました。
尚、オランダ選挙の出口調査で与党自由民主党が勝利し、極右の自由党が敗退したこともユーロ買いにつながりました。
インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎月、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。
今回のテーマは、「主要通貨見通し(2017/03/15)」です。
基本的に、毎月第2水曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
https://www.triauto.jp/marketblog/2017/03/mizukami-20170315.html
ドル/円のこれから1年ぐらいのイメージは、今はレンジ相場で、9月頃までは続くと見ています。
その後については、まず、最初の段階として、100円近辺までの下落し、左の山が右の山よりも大きくて高い、ドル/円相場で良く見られる変形ダブルトップが完成するのではないかと考えています。
変形ダブルトップが完成すると、最初の高い方の山とネックラインの高さ分落ちるものとされ、高い方の山の高値圏が125円、ネックラインが100円とすると、100円-(125円-100円)=75円がターゲットになります。
どちらにしても、今の段階では、単純な数字遊びのようにも見えますが、意外とこうした単純な計算が相場では当たることがあり、あながち無視はできません。
今日、明日と、イベント・指標発表が続きます。
しかし、私自身の経験からすると、あまりに多くのことが、短期間にいっぺんに出てくると、訳が分からなくなって、相場は動きづらくなったり、あるイベントなりに注目して動いたはいいけれど、その後引っ返してきたりで、つまり、明確な方向性は出なかったように記憶しています。
しかも、今の相場は、レンジ相場ときていますから、従って、今日明日は、ガチャガチャするかもしれませんが、終わってみれば、今の景色とあまり変わっていなかったということになりかねないと思います。
言い換えれば、くたびれもうけになる可能性が高いように思います。
今日明日の以下もろもろのイベント・指標発表に、マーケットは警戒気味のようです。
15日(水)2月の米小売売上高、2月の米消費者物価指数、
3月のニューヨーク連銀製造業景況指数、FOMC、イエレンFRB議長記者会見、オランダ下院選挙
16日(木)日銀金融政策会合、黒田日銀総裁会見、2月の豪雇用統計、BOE(英中銀)金融政策会合、2月の米新築住宅販売件数、週次の米新規
失業保険申請件数
ドル/円は、どうにかFOMCの利上げ期待で、今の水準を保っているように思います。
ニューヨークダウは、FOMCの結果発表を翌日に控えて様子見気分強い中、原油安を受けて石油株が売られ、前日比44.11ドル安の20,837.37ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、原油安で低下し、前日比0.027%下げて2.598%で引けました。
原油価格は、OPECが前日発表した3月月報で、サウジアラビアが2月の原油生産を増やしたことが明らかになり、最大産油国による増産で昨年11月の減産合意の順守に不透明感が浮上して売られ、前日比0.68ドル安の47.72ドルで引けました。
金価格は、FOMCで追加利上げが確実視されるなか、今後の利上げの加速が意識されたため、資金流出を促し、前日比0.5ドル安の1,202.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は米金利の低下を一時114.52近辺まで売られましたが、翌日のオランダ下院選、FOMCの結果発表などが控える中、取引は低調でした。。
EUR/USDは、一時1.0598近辺まで売られました。
EUR/JPYは、EUR/USDの下げに連れ、121.61近辺まで下げました。
本日は、FOMCやオランダの下院選挙以外にも、指標発表なども複数ありますので、あえてジックリと行きたいと思います。
過去2年ほどのドル/円とEUR/USDのチャートを仔細に比べみると、本当に、EUR/USDは動かなくなり、ドル/円が動くようになっているということです。
EUR/USDはほぼ横ばいなのに対して、ドル/円はダイナミックに上下していて、東京も以前の世界の昼休みと言われた頃の東京市場とは、隔世の感があります。
EUR/USDについては、リーマンショックの影響で、欧州系銀行のダメージが大きく、しかも銀行批判もあって、コンプライアンス(法令順守)・規制も厳しくなり、加えてリストラも激しい状況です。
一方、ドル/円は、銀行に対するコンプライアンス・規制は、他の地域と比べても、基本的に同じですが、顧客である個人投資家層に救われています。
有名チャートパターンの落とし穴の良い例として、NZD/JPYの日足が参考になります。
日足を開くと、ダブルトップ気味のチャートがご覧に頂けると思います。
80.50近辺のネックラインが切れたところで、マーケットはこのチャートは下にブレイクしたと見て、79.00近辺まで売り込んでいます。
しかし、短期間に、同じように下がると見たマーケット参加者が多かったために、ショートになって、80円近辺まで反発しており、まさに有名チャートパターンで起きる、ダマシが起きています。
オープンしても、やる気を感じないマーケットです。
今のレンジ相場は、単にポジションが一方に偏れば、その逆に復元しようとする相場です。
難しいことを考えても、仕方がありません。
マーケットのポジションがロングかショートか、どっちに傾いているのかを常に考えることが大事です。
ニューヨークダウは、14~15日のFOMCを前に様子見ムード強く、前週末比21.50ドル安の20,881.48ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米経済指標など特に材料はなかったものの上昇し、前週末比0.050%上げて2.624%で引けました。
原油価格は、米国の在庫増と生産増加を警戒する売りが続き、前週末比0.09ドル安の48.40ドルで引けました。
金価格は、14~15日のFOMCを前に様子見ムードが広がり、前週末終値を挟んで小幅にとどまり、前週末比1.7ドル高の1,203.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ニューヨークに入り反発が強まり、114.88近辺まで上げました。
EUR/USDは、ニューヨークに入り下落となり、一時1.0649近辺まで下げました。
EUR/JPYは、122円台前半での揉み合いとなりました。
まだ、マーケットは、ドル高を試したがっているように思います。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「右ならえ運用の顛末は?」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/078/
全面的にドル安傾向になっています。
先週末から我慢していたドルロング派が諦めて、ドルロングを手仕舞ってきているものと思われます。
しかし、レンジ相場が終わったわけではなく、まだ続くものと思われます。
今週15日のFOMCでの利上げが実際となってくると、さらに落ち着いた動きとなるものと思われます。
地方銀行(地銀)は、国内での運用難から、ここ数年、外債運用に大幅に舵を切っていました。
しかし、ここにきて、米国の金利の上昇を受けて、保有している外国債券に大幅な含み損が発生しているとのことで、金融庁が地銀に特別検査に入ると報じられています。
もちろん、この問題は、地銀に限ったことではなく、国民年金・厚生年金の運用を携わるGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)をはじめ、生保、メガバンク等、国内機関投資家すべてに関わってくる問題だと見ています。
基本的には、外債を損切って、円に回帰する時が来るものと見ています。(ドル売り円買い)
EUR/USDは、買いが強めです。
ドル/円も、再び買い気です。
したがって、EUR/JPYの買いが強まっています。
なぜ、こんなに円売りなのか、はっきりしません。
シドニーでは、先週末とほぼ同水準で
推移しています。
今日から、米国は夏時間です。
ニューヨークオープンば、日本時間午後9時に
なります。
日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 114.72-75(114.81)
EUR/USD 1.0672-76(1.0674)
EUR/JPY 122.44-54(122.53)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、上がり切れず反落です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
3月7日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング137,662枚vsユーロショート197,163枚、ネットユーロショート59,501枚(前週 ショート51,165枚)です。
また、同時点の円は、円ロング39,203枚vs円ショート93,903枚、ネット円ショート54,700枚(前週 ショート50,017枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング61,947枚vsポンドショート143,284枚、ネットポンドショート81,337枚(前週 ショート70,671枚)です。
ポンドはネットショートが増えていますが、ユーロと円は横ばいです。
さて、今週ですが、先週金曜の米雇用統計発表後のマーケットは、非常に奇妙な為替マーケットでした。
発表された結果は、失業率は予想通りの4.7%だったのに対して、非農業部門雇用者数は23.5万人と予想の20.0万人を上回りました。
この好結果に、ニューヨークダウや米国債10年物利回りでは素直に好感されて上げたものの、ドル/円では内容的にはあまり強い内容ではないと受け止められ、マーケットによって、反応が分かれました。
ドル/円では、上記のような、まことしやかな理由はつけられましたが、実際は、ドル/円が上がり切らないため、上を見たとして、買い上げてきた米系ファンド等が、やむなく手仕舞に入ったものと思われます。
しかも、上から80銭ぐらいの下げで、先々週あたりから買い上げた米系ファンドのロングが解消されたとは思えず、明日月曜から引き続き、解消売りが出るか、あるいは日本時間16日未明のFOMCの結果を見てから手仕舞いが本格化する可能性は高いと思われます。
今回も、米系ファンドが米利上げを理由にドル買いで攻めて来てはいますが、どうも、マーケットの争点が変わってきたように思われます。
つまり、米利上げの話題は既に5~6年間も続いてきており、明らかにステール(古い)になってきていることが、まず上げられます。
さらに、米景気についても良くなってきていますが、既に景気指標に対する反応も限定的になっていることから、米利上げ、米景気好調は、今のマーケットのテーマとしては、新鮮味がなくなっているように思われます。
そこで、マーケットが次のマーケット・テーマとして取り上げるのは、世界を取りまくリスクではないかと思われます。
暴走する北朝鮮、大統領不在の上に景気も悪い韓国、この二カ国だけでも、現在の均衡が崩れると、当事国だけでなく、日本の安全保障上でも由々しい問題になると思われます。
それに加えて、覇権主義に走る中国も加わり、今や東アジアは、緊張感が高まっているものと思われます。
そこに、2月21日、北朝鮮の金正恩総書記の異母兄である金正男氏がクアラルンプール国際空港で暗殺される事件起きました。
なぜ今の段階で金正男は、暗殺されなくてはならなかったのか。
いずれにしても、緊張が高まっています。
そこで考えることは、リスクオフ・リスクオンという考え方です。
これは、2008年のリーマンショックの時に、米系証券が株で大やられしたのが発端でした。
このやられを相殺するために、当時盛んに行われて利が乗っていた円キャリートレードのロングを(高金利通貨買い、低金利の円の売り)手仕舞うことで、株での損失を円キャリートレードの利益で穴埋めしようとしました。
高金利通貨売り円買いを大量に実施されたことによって、ドル/円はじめクロス円の手仕舞い売りが強烈に行われ、特に流動性の低いクロス円は、大暴落となりました、
このことにより、その後リスクが発生してそれを回避するための円買いをリスクオフと呼び、リスクが回避された場合は円売りしリスクオンと呼ぶようになりました。
それが、今後、東アジアの緊張が高まると、上記の緊張状態にある国々に囲われた日本の円がリスク回避の先としては、適当でなくなるものと思われ、新たなリスクヘッジ先の通貨が見出されることになるのではないかと思います。
その意味からは、リスク回避のドル買い円売りという選択肢もありえると思います。
ただ、今の段階では、この考え方は、まだまだマーケットのコンセンサスを得ているわけではありませんので、あくまでも仮説ということになります。
基本的に、まだまだレンジ相場ですので、ジックリ考えて行くべきかと思います。
EUR/USDは、ベアになっても、ショートになるだけで、その結果、ショートカバー(買戻し)になっています。
今言えることは、下がりたがっていないということです。
EUR/JPYは、これも下がろうとはしましたが、下げ切れず、踏み上げています。
むしろ、上値トライが、優先するものと思われます。
ニューヨークダウは、発表された2月の米雇用統計では、失業率は予想通りの4.7%だったのに対して、非農業部門雇用者数は23.5万人と予想の20.0万人を上回ったことが好感され、前日比44.79ドル高の20,902.98ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、強い米雇用統計に下落し、前日比0.033%下げ2.573%で引けました。
原油価格は、米国の在庫増を受け売りが続き、前日比0.79ドル安の48.49ドルで引けました。
金価格は、15日のFOMCで利上げが決まる可能性は高いことから流入が細ることが見込まれ、前日比1.8ドル安の1,201.4ドルで取引を終えました。
為替相場では、米雇用統計は、雇用の伸びが前月から鈍化したほか、平均時給の伸びも予想を下回ったことから、想定されたほど強めの内容でなかったことを受けてドル売りが優勢となり、ドル/円は114.66近辺まで下落、一方EUR/USDは1.0699まで上昇(ドル安)となりました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて122.84近辺まで上昇しました。
米雇用統計は、ニューヨークダウは米国債10年物利利回りでは好感されて上げたものの、為替では内容的にはあまり強い内容ではないと受け止められ、マーケットによって、反応が分かれました。
ドル/円に関しては、発表直後からニューヨークの引けまで下げ続けており、先週、今週とドル/円を積極的に買っていた米系ファンドのポジションが重くなったものと思われ、来週初手仕舞いのドル売りが集中する可能性がありますので注意が必要です。
翌週初の相場展開を自分に有利に持っていくことを意図して、金曜の引け値を作ろうと投機筋がニューヨーク時間の午後4時台、特にニューヨーククローズ直前の午後4時台後半に、直接銀行に大口のプライスを聞いてきて、プライスを叩いてきました。
その注文に対して毎回プライスを出す同僚の台湾系アメリカ人ディーラーが、そのお客さんのことを、「Mr. Friday(ミスター フライデー)」と呼んでいました。
よくあの時間帯に、嫌な顔もせずにプライスを出してくれたものです。
私達のチームは、実にニューヨークらしく、”Melting Pot”(人種のるつぼ)で、WASP(※ワスプ)、アイルランド系、ドイツ系、ルーマニア系、ユダヤ系、ベネズエラ系、中国本土系、香港系、台湾系、韓国系のアメリカ人達と日本人で構成されていました。
WASPのやつは、海軍一家の出で、親戚から、「おまえ、(為替ディーラーなんてわけの分からないものやっていて)大丈夫か?」とよく聞かれると言っていました。
彼の曾お爺さんは、ペリー提督とともに日本に来航したそうで、実家には江戸幕府から曾お爺さんに送られた品が家宝としてあるそうでした。
この話を聞いて、とんだところで日本史に触れたもんだと思いました。
どれも懐かしい思い出です。
(※)WASP(ワスプ):ホワイト(W)、アングロ(A)・サクソン(S)、プロテスタント(P)の略で、英国系白人で宗教はプロテスタントという米国の保守本流エリート層を呼びます。
今日も、米系ファンドらしきドル/円の買い上がりが目立ちます。
通常のジリ高は、売り上がってショートになって、さらに上がりますが、米系ファンドのジリ高の正体は、新規の買い上がりで、買い上がれば買い上がるほどロングになっていくというものです。
そのあたりが、一般のトレーダーにはなかなかできない芸当で、しかし、基本的には、アメリカンのトレードは、上がれば上がるほど買い、下がれば下がるほど売るというレンジブレイク型が一般的です。
ですから、レンジブレイクしたら、大儲けになりますが、レンジブレイクできないと、手持ちのポジションは総投げになりますので、かなりの深手を負うことになります。
ドル/円の日足を見ますと、2月6日~9日で一本目、2月24日~3月1日で、二本目の足ができて、ダブルボトムになっており、下がりづらくなっています。
今現在は、まさに、ネックラインにいるという状況です。
115.50近辺を、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で上抜くと、118.50前後まで上がる可能性が出てきます。
しかし、そこまで行ってもレンジの範囲内だと思います。
ドル/円、EUR/JPYは、相変わらず強いです。
ショートの買い戻しというよりも、買い上げている印象が強いです。
米系ファンドが買いで出ているような気がします。
彼らの思惑通りにいくのか、注目です。
ニューヨークダウは、米雇用統計を前に様子見気分強く、前日比2.46ドル高の20,858.19ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ドラギECB総裁が景気の先行きに対する慎重な見方を後退させたことで欧州債利回り上昇に連れて上げ、前日比0.047%上げて2.607%で引けました。
原油価格は、米国内の在庫急増を材料視した売りが続き、前日比1.00ドル安の49.28ドルと、昨年11月30日以来の安値で引けました。
金価格は、14~15日に開くFOMCで追加利上げを決めるとの観測から、利息のつかない金からの資金流出となっており、前日比6.2ドル安の1,203.2ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、翌日発表の米雇用統計への期待が強く、一時114.95近辺まで上昇しました。
EUR/USDは、ドラギECB総裁が記者会見で、「ユーロ圏諸国の成長見通しをめぐるリスクは目立たなくなってきた」と述べ、ユーロ圏の景気回復に楽観的な見方を示したことから、一時、1.0615近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、ドル/円、EUR/USDそれぞれに連れて上昇し、一時121.89近辺まで上昇しました。
最近、いろいろな手法ばかりをお話ししておりますが、それにはそれなりの理由があります。
つまり、今の相場は、ファンダメンタルズが効かないレンジ相場にいるからです。
ファンダメンタルズとは、経済指標のみならず、要人発言なども含めて、道理の世界ですが、今の相場はこの道理が効きません。
それでは、なにが相場をつかさどっているかと言えば、主に投機筋のポジションの偏りです。
ドルが、買い気です。
昨日発表の予想外に良かったADP雇用統計を受けて、今度はドルブル(強気)になっているものと思われます。
しかし、レンジ相場ですから、思い付きで今度はドル買いと皆でやると、マーケットのロングになって反落の恐れが出てきます。
皆と同じことをやるなら、早くやって早く逃げる。皆とは違うようにやるなら、大勢のポジションの偏りを把握することが大事です。
ニューヨークダウは、建機のキャタピラーが不正会計報道受けて急落し相場を押し下げ、前日比69.03ドル安の20,855.73ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、発表された2月のADP雇用統計は29.8万人と予想の18.5万人を大きく上回ったことから利上げ期待が強まって上昇し、前日比0.036%上げて2.554%で引けました。
原油価格は、発表された週間在庫統計で米原油在庫が予想を大幅に上回ったことから売られ、前日比2.86ドル安の50.28ドルで引けました。
金価格は、米雇用情勢の改善を受け、米金利の上昇やドル高が進んだことから売られ、前日比6.7ドル安の1,209.4ドルで取引を終えました。
為替相場では、予想を大きく上回ったADP雇用統計を受け、ドル/円は114.76近辺まで上昇、EUR/USDは1.0533まで下落、またEUR/JPYはドル/円に連れて、一時121.13近辺まで上昇しました。
尚、ドル/円、EUR/JPYについては、その後反落しました。
確かに、ADP雇用統計は、予想を上回る良い結果ではありましたが、その後のドル/円、EUR/JPYの反落から、むしろ上値の重さを感じました。
今週金曜の米雇用統計に向けて、マーケットのセンチメントは、さらにブル(強気)にはなるものと思われますが、ドル高にも限界がありそうな印象です。
いろいろな通貨ペアで、リターンエース(今回は、連続陽線の窓埋め)が本格化しようとしています。
1時間足で、通常、リターンエースを確認していますが、4時間足などにすると、より広範囲でリターンエースが行われる可能性が高いことがわかります。
リターンエースは、長大陽線、長大陰線、連続陽線、連続陰線といったいわゆる窓が出現すると、この窓を埋めようとする習性が、ロウソク足にはあることを言います。
トレンド相場でも、レンジ相場でも、出現しますが、これが繰り返されると、永遠にレンジ相場になることになり、それは実際にはありえません。
これまで、いろいろな手法を考えてきましたが、もともとは、自分自身が儲けるためのものでした。
やっていくと、それなりに、たとえば、ボリンジャーファイブひとつとっても、これはうまく行く可能性が高いとか、これはいけないといった目利きが必要なことがわかってきました。
つまり、一概に上下のバンドが収束しただけでは、判らないということです。
リターンエースも同じようなことが言え、形状の目利きになることが必要だと思います。
本日は、ドル/円でリバースエントリー(ボリンジャーファイブを利用した取引手法)がドル/円で出ています。
また、EUR/USDでは、リターンエース(今回は3連続陽線の窓埋め)が出ています。
レンジ、レンジと言っても、儲けるチャンスはあります。
いろいろショッピング(物色する)ことが大事です。
ニューヨークダウは、利益確定売りが優勢となり、前日29.58ドル安の20,924.76ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、不調な米3年債入札を受けて上昇し、前日比0.013%上げて2.512%で引けました。
原油価格は、国際エネルギー機関(EIA)が米生産予想引き上げたことを嫌気して売られ、前日比0.06ドル安の53.14ドルで引けました。
金価格は、3月の米利上げ観測が高まっており、資金流入が細るとの見方から売りが続き、前日比9.4ドル安の1,216.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、全体的に方向感なく、ドル/円は114.00前後で、EUR/USDは1.05代後半で、EUR/JPYは120.50代中心に、いずれも揉み合いました。
トレーディングは、ライオンの生態に似ていると思います。
獲物がいなければ、横になってひたすら体力の消耗を抑え、獲物が現れる時を待ちます。
そして、ひとたび、獲物が現れれば、打って変わった軽快に身をこなして、獲物を射止めます。
このメリハリは、トレーディングでは、欧米勢が得意とするところで、学ぶ点が多いと思います。
本日午後10時30分に1月の米貿易収支(予想-485億ドル)の発表があります。
トランプ氏が大統領就任前後から、この貿易赤字を非常に気にしていることは、ご存知の通りです。
貿易赤字の通商相手のトップ4は、ダントツ1位の中国、どっこいどっこいの日本とドイツ、そしてメキシコが目の敵にされています。
となると、これからまたえ、貿易収支が、マーケットの注目材料になってもおかしくはありません。
各通貨ペアによって、動きはバラバラです。
とは言っても、値動きは限られています。
様子を見るしかありません。
ニューヨークダウは、金融株に利益確定売りが出て下落し、前週末比51.37ドル安の20,954.34ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、入札や起債控え上昇し、前週末比0.018%上げて2.496%で引けました。
原油価格は、米国内での供給増への警戒から重くなり、前週末比0.13ドル安の53.20ドルで引けました。
金価格は、FRBの利上げ観測から金利のつかない金への資金流入が細っているもようで、前週末比1.0ドル安の1,225.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ニューヨーク入り、いったん113.64近辺まで下げましたが、その後114.10近辺まで反発しました。
EUR/USDは、ロンドンオープン後、いったん1.0640近辺まで上昇後、代替擁立案が浮上していたジュペ元首相が出馬を否定したことから、5月の決戦投票には極右・国民戦線のルペン党首が進出する公算が大きくなったと報じられると、1.0572近辺まで反落しました・
EUR/JPYは、EUR/USDに連れた動きとなりました。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「銀行ディーラーと個人投資家」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/077/
リターンエースは、結構よく出現します。
特に、レンジ相場に向いた手法です。
私の場合、1時間足で見ていますが、長大陽線、長大陰線、連続陽線、連続陰線が出現すると、それを埋めに行こうとします。
今日も、ドル/円とかEUR/JPYでも出現しています。
先週金曜のニューヨーククローズから、引け値を作ろうとする動きが活発でした。
「引け値を作る」とは、例えば、金曜のニューヨーククローズで、もしロングポジションを持っていたら、少しでも高いレートでつけてクローズさせて、少しでも高く引けたという印象をマーケットに与えようとすることです。
しかし、今日のシドニーは低く始まってしまったのを、また押し上げようと、たぶん同じトレーダーがやって、いったんは持ち上がったものの、また反落し、持ち上げに失敗しています。
ドル/円、クロス円は、シドニーでいったん買いが強まりました。
しかし、東京オープン後、売りが強まっています。
先週、円売りしていた米系ファンドは、まだ踏ん張っているのではないかと思います。
しかし、ドル/円で言えば、115.00は、そう簡単には抜けないものと思います。
シドニーでは、ドル/円が緩んでいます。
EUR/USDも、軟化傾向です。。
それに伴って、EUR/JPYも下げています。
日本時間午前5時45分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 113.82-89(114.07)
EUR/USD 1.0603-08(1.0623)
EUR/JPY 120.70-80(121.12)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
ドルは、一段高です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
2月28日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング143,584枚vsユーロショート194,749枚、ネットユーロショート51,165枚(前週 ショート58,162枚)です。
また、同時点の円は、円ロング29,012枚vs円ショート79,029枚、ネット円ショート50,017枚(前週 ショート50,162枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング43,329枚vsポンドショート114,000枚、ネットポンドショート70,671枚(前週 ショート66,352枚)です。
いずれも、大きな変化はありません。
さて、今週ですが、先週何度か、米系ファンドがドル/円を買ってきている可能性があるとお伝えしました。
ファンダメンタルズ的には、トランプ大統領が議会演説を無難にこなしたことや、FRB幹部による早期利上げ示唆など、米系ファンドが好んでドル買いの材料にするようなイベントがあったことが上げられると思います。
さらに、値動き分析的に見ます。
ドル/円の上昇が、一見通常のジリ高に似ているようでいて違うことに気づきました。
通常のジリ高は、将来的に下がることを予想して、より良いレベルの売りポジションを作ろうとして売り上がるため、上がりながらショートが増えていき、最終的には、全く下がらなくなって、ロスカット的な買戻しが強まり、上昇の勢いが増して、ショートが解消するというものです。
それに対して、米系ファンドの得意とするのは買い上げで、安値圏からどんどん買い上げて行き、あたかも買いが強いという演出をします。
しかし、どんどん買い上げるため、ファンド筋のポジションはどんどんロングになり上値が重くなっていきます。
そうすると、通常の売り上がりのような、上がりながらショートになると最終的に上げが加速するのと違い、ファンド勢の買い上がりは、ドンドンロングになるため、徐々に上がらなくなり、どこかの段階でドスンと下げてしまいます。
このように、通常の売り上がりは下げ切れなければ尻上がり、ファンド勢が好む買い上がりは上げ切れなければドスンと下がるという違いがあるわけです。
ただし、途中段階までは、いずれもジリ高ですので、売り上がっているのか、買い上げているのかを識別するのは、なかなか難しいところがあることも事実です。
しかし、最後の最後まで追うのでなければ、いずれもジリ高ですので、早く買って入って、早く売って出るということに徹すれば、どちらのタイプでも、利益を得ることはできると考えています。
ということで、今回は、ファンド筋は、まだ買い上げてできたロングポジションを手仕舞ってはいないものと見ています。
今回の彼らの手仕舞いのタイミングは、今週金曜の米雇用統計ではないかと見ています。
米雇用統計が良くて買いが強まれば、買いの強まるマーケットで、悠々と利食ってくるものと思われます。
ただし、それ以前に崩れ出したら、早目に手仕舞うものと思われます。
また、出た雇用統計が予想より良くても、上げが鈍ければ、売ってくるものと見ています。
なににしても、最近のファンド筋に、以前のような元気の良さは、感じられません。
多分、昨年の11月の大統領選挙でトランプ氏当選決定後、事前シナリオとは違ったぶち上がり相場で、相当やられてしまったのではないかと見ています。
そういう意味では、今回は病み上がり第1戦と思われますので、相場が勢い良く上がらなければ、手仕舞いも早いのではないかと思います。
一方、EUR/USDの反発はかなり勢いがあります。
これは、典型的な、1.0500テストに失敗したショートカバー(買戻し)だと思われます。
1時間足で先週末を高値引けしていますので、まだ上げ余地はあると思われます。
EUR/JPYは、特に、EUR/USDに上げ余地があれば、まだ追随上げはあると思います。
ニューヨークダウは、イエレンFRB議長が講演を受け、3月利上げ織り込まれて小反発し、前日比2.74ドル高の21,005.71ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、イエレン議長の発言から3月利上げを確実視し織り込んだもようで横這いとなり、前日比0.002%上げて2.480%で引けました。
原油価格は、前日まで3日間続落したため、値ごろ感からの買いが入り、前日比0.72ドル高の53.33ドルで引けました。
金価格は、FRBが3月に利上げに踏み切るとの観測が強まっており、金への資金流入が細るとの見方から売りが続き、前日比比6.4ドル安の1,226.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、イエレン議長の講演で、3月利上げ期待を追認した形となり、いったんは114.75近辺まで上昇したものの、事前にだいぶ織り込んでいたこともあり反落となり、113.81近辺まで下げました。
EUR/USDは、フランス大統領選の第1回投票で、中道派のマクロン前経済相が、極右政党「国民戦線」のルペン党首に勝利するとの一部世論調査を受けて買われ、1.0622近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、EUR/USDの上昇に連れて、121.05近辺まで上げました。
ドル/円の上値の重さが印象的でした。
私は、ロンドンでの4年間の駐在を終えて、東京のディーリングルームに着任して最初の仕事は、ロンドン時代と同じスワップディーラーでした。
皆さんも、毎日スワップで何ポイント入るとかご関心のあるあのスワップですが、私は、そのスワップでポジションを張っていました。もちろん、オーバーナイト(O/N)と言われる1日物のスワップではなく、期間はもっと長い6ヶ月物とか1年物で張っていました。
スワップディールは、やり方は、ちょっとややこしいので、ここでは省略しますが、要は2国間の金利差が拡大するか、縮小するかを予測して、ポジションを張るトレーディングです。
スワップは、スポットと言われる、いわゆるFXよりも、値動きが小さい分、張る額が何十倍も大きく、かなり大きなポジションを、スポットよりも長期に張ります。
東京のディーリングルームに戻り、リスク許容度がロンドン支店よりもはるかに大きくなったため、私も相当大きなポジションを張っていました。
そうこうしているうちに、最近、ニューヨークから大玉が出ているという話が耳に入り、たちまち、その相手とマーケットでぶつかり合うことになりました。
たしかに、パワフルで、切れるディールをするやつだと感じました。
そんなある夜、今までキャリーしていたポジションを手仕舞おうとした時、彼とブローカー(仲介業者)を通じてぶつかりました。
こちらも、相当大きなポジションを持っていて、いくらでもやる気でいましたし、対する相手もいくらでも受けるぜという感じがひしひしと伝わり、がぶりよつの状態となりました。
結局、金額の下の下までつけて、全額ポジションを閉め、ディールを終えました。
それから、何日かして、国際電話があり、「オレだよ。今香港にいる。明日東京に行くんだけど、会えないか」、やつからでした。
そして、翌日、初めて会いました。パワーを感じるイタリア系のアメリカ人でした。彼は、当時、バンカーズ・トラスト(後にドイツ銀行と合併)、ニューヨークにいたジョー・メモーニというディーラーです。
旧知のように話は盛り上がり、その後、ニューヨークでも再会しました。
アメリカ人は残業しないと言いますが、彼の場合、確かに彼も午後4時には帰りますが、朝オフィスに入るのが午前4時というハードワーカーです。家族思いのいいやつです。
AUD/JPYのリターンエース(今日の場合は、連続陽線の窓を埋める)は、着々と進んでいます。
86.00近辺が目標ですが、それに固執せず、利食えたら、ドンドン利食っていくことも大事です。
また、ドル/円も、買い先行で仕掛けてきたことが、本日の東京午前の下げで、ある程度読めたように思います。
ただし、まだ米系ファンドの買い攻勢がこれで終わるかどうかはわからず、肉食系らしい、粘り強さとしつこさで、買ってくる可能性もありますので、油断は禁物です。
リターンエースというロウソク足の習性を利用したトレーディング手法があります。
つまり、大陽線、大陰線、連続陽線、連続陰線が出現すると、その窓を埋めに行くというものです。
たとえば、今日で言えば、1時間足のAUD/JPYが、リターンエースになる可能性があります。
リターンエースとは、上記でご紹介した4つのパターンのどれかが出現すると、その陽線あるいは陰線を埋めにいくというものです。
ドル/円は、東京オープン、売りからまず入ってきました。
ただし、気持ちが昂る東京9時台の動きですので、多少割り引いて見ておく必要があります。
尚、昨日のニューヨークは、買いで何度も試しながらも、上抜けできなかったことも事実です。
ポジション的には、まだロングが残っているように思われます。
ニューヨークダウは、前日最高値を更新したのを受け利益確定売りが強まり、前日比112.58ドル安の21,002.97ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、利上げ期待の高まりから上昇し、前日比0.029%上げて2.482%で引けました。
原油価格は、前日発表された在庫統計で、米在庫増を受けて売られ、前日比1.22ドル安の52.61ドルで引けました。
金価格は、3月の米利上げ観測が一段と高まり、金利のつかない金への資金流入が細るとの見方から売られ、前日比17.1ドル安の1,232.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、米国債利回り上昇もあって買われ、一時114.59近辺まで上昇しましたが、引け際売られ114.40近辺で落ち着きました。
EUR/USDは、下値が試され、一時1.0493近辺まで下落しました。
EUR/JPYは、いったん120.44近辺まで上昇後、120.10近辺まで反落しました。
ドル/円は、一見ジリ高が続きましたが、ショート筋の売り上がりの買い戻しではなく、積極的な買い上げ相場だと見ています。
なぜなら、売り上がりであれば、どこかで大きくショートカバー(買い戻し)が出るはずです。
しかし、買いが先行しているため、そうした買い戻しの感触を、今のマーケットからは受けません。
買い上がり相場が正しければ、どんどんロングのポジションが増え、上げ切れなくなれば、反落のリスクは高まるものと思われます。
マーケットは、相変わらず円安気味です。
ただ、いわゆる、マーケットポジションがショートになっていて、買いが引かないという感じはありません。
繰り返しにはなりますが、一部のマーケット参加者が買い上げてきているものと見ています。
もし、それが正しければ、徹底的に買うだけ買って、それが功を奏すると、利食えますが、買うことでロングになると段々重くなって下げ始め、どこかのタイミングでロスカットが集中することになります。
値動きを見ている限り、ショートの買戻しではなく、無難なトランプ大統領の議会演説、FRB幹部による早期利上げ示唆を材料にして新規にドルを買ってきているように思います。
いわゆる、米系ファンドが得意とする、ファンダメンタルズを理由にした買いトライのようです。
こうした理由づけがうまく相場に受け入れられると、相場はそれなりには上がります。
しかし、どんどんポジションは、ロングになり、支えきれなくなると、急落となります。
東京オープン前、ドル/円などで、ドルが急上昇しています。
もちろん、ショート筋のストップロスの可能性もありますが、個人的には、米系ファンドなりが、積極的に買ってきている可能性もあります。
ただ、東京朝9時台は、東京勢がそれまでの流れの延長線上でトレードする場合が多く、あまりついていきたくはありません。
様子見です。
ニューヨークダウは、トランプ米大統領の議会演説を波乱なく終えたことから買い安心感が広がり、前日比303.31ドル高の21,115.55ドルと、2日ぶりに過去最高値を更新して取引を終えました。
米国債10年物利回りは、3月利上げ期待から大幅に上昇し、前日比0.065%上げて2.454%で引けました。
原油価格は、発表された週間在庫統計で、原油在庫が増加したのを受けて売られ、前日比0.18ドル安の53.83ドルで引けました。
金価格は、FRB幹部から早期利上げを容認するような発言が相次ぎ、金市場への資金流入の減少懸念から売られ、前日比3.9ドル安の1,250.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、ニューヨークに入って、ロンドンタイムで続いたドル買いは、当初引き継がれたものの、限定的でした。
ドル/円は、小反落した後、113.70近辺に落ち着きました。
EUR/USDは、1.0559近辺まで反発したものの、その後は、1.0545近辺まで、再び緩みました。
EUR/JPYは、120.22近辺上昇後反落し、119.90近辺で終えました。
トランプ大統領の演説が、想定内だったことから、ドル/円・クロス円の買い(円売り)になっているようです。
しかし、これによって、いわゆる投資家達がドル/円を買うことに決めて、実際にドル買いをするとは思えず、やはり、今の目の前のドル/円、クロス円の買いは、投機筋によるものだと思います。
ただし、一時の熱狂的な買いは続くこともあり、その意味では、今はとりあえずは、様子見で良いと思います。
ロスカットで上がった相場に、なぜこれだけ今度は強気になれるのか、よくわかりません。
今度は、連続陽線が出て、窓が開いている状態ですので、下げのリターンエースが出る可能性があります。
しかも、トランプ大統領の議会演説があるともなれば、どれだけリスクがあるのかわからないほどです。
今日の議会演説は、もちろん注目されてはいますが、今日の発言だけで、相場の方向性を決める資金の流れを創出する投資家が動き出すと思えず、相変わらず、投機筋による売り買いが主流となるということは、かなりの乱高下の可能性も高いと思います。
1時間足で見ると、ドル/円、クロス円は、東京オープン後、売りから入ってきているようです。
ただ、鋭角的な連続陽線がでているということは、ロスカット的なショートの買い戻しがかなり出て、高止まりしているものと思われます。
つまり、ポジション的にはスクエアに近い状態だと思われ、そう簡単には下がらないものと思われます。
トランプ大統領の議会演説は、日本時間午前11時からのようです。
ニューヨークダウは、トランプ米大統領の議会演説を控えて、利益確定売りが広がり、前日比25.20ドル安の20,812.24ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、トランプ大統領の演説を控え、前日比0.01%下げて2.36%で引けました。
原油価格は、トランプ米大統領の議会演説を控えて、利益確定売りが出て、前日比0.04ドル安の54.01ドルで引けました。
金価格は、模様眺めから軟化し、前日比4.9ドル安の1,253.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、トランプ米大統領の議会演説を控えて神経質な動きとなり、ドル/円は、いったん111.69近辺まで下げた後、引け際、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁が「利上げの主張はより説得力がある」と述べたことが3月利上げ期待につながって反発し、112.90近辺まで戻しました。
EUR/USDは、1.0630近辺まで上昇後、引け際には1.0569近辺まで反落しました。
EUR/JPYは、118.63近辺まで下落後、引け際に119.40近辺まで反発しました。
ダドリー発言がドル買いを呼びましたが、既に、さらなる下げを見てショートにしていたマーケット参加者のロスカット的な買い戻しを呼んだ格好です。
[BMF 活動最新情報]
[9/29][日経CNBC]FX経済研究所出演【詳細】
ご紹介Twitter@mizukamistaff【詳細】
FX常勝の公式20
出版社:スタンダーズ
発売日:2017/1/18
ガッツリ稼いで図太く生き残る! FX
出版社:すばる舎
発売日:2016/1/21
知識ゼロでも1時間で稼げるようになるFX入門 2018
出版社:standards
発売日:2018/6/22
超入門24時間まかせて稼ぐFX戦略投資
出版社:扶桑社
発売日:2017/3/8
FX戦略投資 実践編
出版社:扶桑社
発売日:2017/7/1
知識ゼロでも1時間で稼げるようになるFX入門
出版社:standards
発売日:2017/6/26