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2017/05/28

これからの展開は(2017/05/28)

まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
 
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)

U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379

小反発です。

次に、シカゴIMMポジションです。

シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm

5月23日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング175,032枚vsユーロショート110,187枚、ネットユーロロング64,845枚(前週 ロング37,604枚)です。

また、同時点の円は、円ロング41,920枚vs円ショート93,576枚、ネット円ショート51,656枚(前週 ショート60,008枚)です。

つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング44,166枚vsポンドショート73,033枚、ネットポンドショート28,867枚(前週 32,995枚)です。

ユーロのネットロングは、さらに増加しています。

円のネットショートは、若干減少です。

ポンドのネットショートは、やや減少です。

さて、今週ですが、今の主役通貨であるEUR/USDも、先週の金曜は、週末、米英が三連休となることもあって、ポジション調整となりました。

それとは別に、2015年2月からのざっくりと申し上げれば、1.0500~1.1500近辺のレンジの上限が近づいてきていることも、上伸を阻んでいるものと思われます。

しかし、1.1500テストは、それ程遠くない将来にやってくるものと見ています。

それは、既に申し上げていますように、先月から欧米の投資家が、資金をドルからユーロに移動させているもようだからです。

理由は、トランプ米大統領の危うい軍事・外交政策に、欧米投資家はドルに資金をおいていることに危機感を感じているためだと思われます。

2014年4月にドラギECB総裁が追加緩和を示唆したことを受け、欧米投資家は、資金をユーロからドルへ移動させ、その結果翌2015年2月までに約3400ポイントもEUR/USDは下落しました。

しかし、その後は、あえてユーロに戻すような状況にもなく、1.0500~1.1500近辺の1000ポイントレンジが2015年2月から先月前半まで続きました。

そして、シリアへの報復攻撃、北朝鮮との緊張関係がエスカレートしたこともあり、トランプ大統領への危うさを感じた欧米投資家によりドルからユーロへの資金移動が4月後半から本格化させてきていると見ています。

お金は臆病なものです。

危険と思えば、さっさと資金はより安全なところへ移動していきます。

そして、なぜユーロとドルの間で資金がいったりきたりするかと言えば、それは、ドルが世界で一番大きな通貨であり、またユーロが世界で2番目に大きな通貨であるためです。

要は、逃げると言ってもそれの受け皿になりえるのは、ユーロであればドル、ドルであればユーロなわけです。

つまり、EUR/USDという通貨ペアは、欧米の投資家のリスクを回避するためのものだと言って過言ではないと思います。

したがって、EUR/USDに一方向の動きが出る時は、欧米投資家が、なにかに危険を感じて、資金を動かしていると見るべきだと思います。

また、注意しなくてはならないのは、元になる原因が発生しても、すぐには動きません。

ここでいう欧米の投資家とは、政府系ファンド、年金運用機関であるペンションファンド、機関投資家、そして中央銀行などで、つまりお堅い人たちです。

そのため、投資方針を変更するにしても、十分検討してから、実行に移します、

良い例が、2011年9月11日に起きた、米同時多発テロで、投資家達は検討の末に、ドルからユーロへ資金移動するのを実行したのが半年後の2012年2月でした。

そして、いったん実行に移すと、怒涛の勢いでの資金移動となり、なんと6年間も続き、その間約7000ポイントのユーロの上昇となりました。

今回も、トランプ大統領が1月に就任にしてから、ずっとトランプ氏の行動を検討し、そして、シリアと北朝鮮への対応を見て、投資家は本気で危うさを感じ、2年間の沈黙を破って、ユーロ買いドル売りに舵を切ったものと思われます。

こうした、ジックリと検討した上での行動ですので、多少相場が反落しようとも、結局は買ってくるものと見ています。

したがって、EUR/USDの上昇は、長丁場になるものと見ています。

Buy and hold.(バイ・アンド・ホールド、買って持ち続ける)のが良いように思っています。

このコツは、相場の一進一退に一喜一憂せず、ポジションを持ち続けることです。

注意点は、「(長くポジションを持てば持つほど)その相場は永遠に続くと思いがちですが、相場の終わりは必ずくる」ということです。

したがって、相場な大きな変わり目には、心を鬼にして止めることです。

ドル/円に関しては、基本的には、脇役と見ていますが、やはりトランプ問題にはネガティブ(否定的)で、下値がもろそうです。

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