マイナビニュースにコラム掲載(2017/05/31)
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「素直さがなくなった米雇用統計後の相場」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/089/
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マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「素直さがなくなった米雇用統計後の相場」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/089/
明日は、欧米勢の6月末の中間決算の事務的スタート日です。
これは、基本的には、EUR/USDの相場に反映されます。
以前のように、EUR/USDのポジションがかなり大きく偏っていた頃は、たとえば、上期(1月~6月)がショートだと、6月1日頃から、大きく買戻しが入り、かなり明確に相場がユーロ高に転じ、今まで半年間の相場のテーマっていったいなんだったのだろうと思うこともしばしばありました。
ところが、2015年と2016年の中間決算の時期は、レンジ相場だったため、以前のような大反転はありませんでしたが、全然ないかというとそうではなく、ポジションが限られていましたが、レンジ内とはいえ、それまで売られていたユーロが、6月初めに200~400ポイントぐらい買いが強まっていますので、今年も注目です。
ドル/円の日足を見ますと、左の山が大きく、右の山が小さい、ドル/円によく現われる「変形ダブルトップ」が出来ています。
そして現状の110.80近辺が、ネックラインとなっており、これをしっかり、日足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)で割り込んでくると、大きく下げる可能性があります。
この場合の下げ幅は、左の山の頂上と、ネックラインの高低差ですから、頂上が114.30近辺、ネックラインが110.80あたりで、高低差が3円50銭となります。
これで、下落のターゲットが算出できるわけです。
ドル/円は、値頃感から、買いが出たもようです。
しかし、重い印象です。
なんとなく、マーケットは、110.00は、底として見過ぎているような印象を受けます。
あまりに、底という意識が強すぎると、むしろ下がりやすくなると思います。
ニューヨークダウは、主要な株価指数が最高値圏で推移してきたため、利益確定売りがやや優勢となり、前週末比50.81ドル安の21,029.47ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、今後低下(価格の上昇)傾向が続くという見方から、前週末比0.047%下げて2.211%で引けました。
原油価格は、OPECの減産効果を見極めようと売りが優勢となり、前週末比0.14ドル安の49.66ドルで引けました。
金価格は、利益確定売りが強まり、前週末比5.7ドル安の1,265.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、長期金利が低下したことから 、一時110.67近辺まで下げましたが、その後は安値圏で横這いでした。
EUR/USDも、ロンドンタイムから一転して買いが強まり、ニューヨークでは、一時1.1205近辺まで上昇し、その後も高値を維持しました。
EUR/JPYは、EUR/USDの上げに連れ、一時124.39まで上げたものの、その後は124.00割れまで反落しました。
ドル/円は、値頃感から買いが強まる可能性はあり得ますが、上値を段階的に下げてきており、下値リスクには警戒が必要だと思います。
ドル/円が、EUR/USDやGBP/USDではドル高なのに、真逆で非常に重く(ドル安円高に)感じられます。
だからと言って、リスクオフでは、どうも説明がつかないように思っています。
つまり、どう説明したら良いのかわかりませんが、非常に上値が重く、この分では、さらに下落する可能性が高いように思われます。
ひとつ考えられるのは、マーケットは非常にブルだということです。
6月は、欧米勢の中間決算です。
ここでは、EUR/USDが主役です。
ポジションか大きく一方に偏っている年は、決算絡みの為替の売買が、6月1日頃から大きく出て、面白いようにそれまでのトレンドとは逆方向に動き出します。
それなど見ると、世の中の相場のテーマなど、実は薄っぺらなものだと思います。
全面安といった状況です。
ポジション調整ということだと思います。
しかし、こういう時だけに、通貨によっては買い場探し(バーゲンハンティング)ではないかと思います。
個人的には、EUR/USの買いに興味があります。
ニューヨークダウは、29日がメモリアルデーの祝日で3連休のため薄商いで方向感に乏しく、前日比2.67ドル安の21,080.28ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、メモリアルデーで休場でした。。
原油価格は、休場でした。
金価格は、休場でした。。
為替相場では、ドル/円は、111円台前半で揉み合いでした、
EUR/USDも、ロンドンタイムからニューヨークタイムにかけて、上がって下がっての往って来いでした。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れた動きでした。
今日から仕切り直しです。
今日は、ロンドンとニューヨークが、どちらもお休みですが、これは、クリスマス以外では、結構珍しいことです。
実は、アメリカが祝日になるのは、非常に限られています。
労働に関する観念も、アメリカの方が厳しい印象です。
ニューヨークにいた時、投機で有名なバンカーズトラストの、ドル/円ディーラーと飲んだことがありりました。
彼曰く、ニューヨークのディーラーはレイジー(怠惰)だと言っていましたが、ハードに働いている人間がニューヨークは多かったので、意外に聞こえました。
EUR/USDが重く(ドル買い)なってきました。
連れて、ドル円は買い気です。
たぶん、EUR/USDは高値を見たとして、売りが強まっているのだと思います。
しかし、日足のEUR/USDを見ると、4月からの上げが崩れている訳ではありません。
ロンドン・ニューヨーク休場で、閑散です。
やる気を感じません。
様子見で良いと思います。
シドニーでは、ドル/円、EUR/JPYは軟化気味です。
EUR/USDは、あまり変わりません。
日本時間午前5時46分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 111.19-25(111.32)
EUR/USD 1.1170-77(1.1179)
EUR/JPY 124.35-39(124.42)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
小反発です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
5月23日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング175,032枚vsユーロショート110,187枚、ネットユーロロング64,845枚(前週 ロング37,604枚)です。
また、同時点の円は、円ロング41,920枚vs円ショート93,576枚、ネット円ショート51,656枚(前週 ショート60,008枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング44,166枚vsポンドショート73,033枚、ネットポンドショート28,867枚(前週 32,995枚)です。
ユーロのネットロングは、さらに増加しています。
円のネットショートは、若干減少です。
ポンドのネットショートは、やや減少です。
さて、今週ですが、今の主役通貨であるEUR/USDも、先週の金曜は、週末、米英が三連休となることもあって、ポジション調整となりました。
それとは別に、2015年2月からのざっくりと申し上げれば、1.0500~1.1500近辺のレンジの上限が近づいてきていることも、上伸を阻んでいるものと思われます。
しかし、1.1500テストは、それ程遠くない将来にやってくるものと見ています。
それは、既に申し上げていますように、先月から欧米の投資家が、資金をドルからユーロに移動させているもようだからです。
理由は、トランプ米大統領の危うい軍事・外交政策に、欧米投資家はドルに資金をおいていることに危機感を感じているためだと思われます。
2014年4月にドラギECB総裁が追加緩和を示唆したことを受け、欧米投資家は、資金をユーロからドルへ移動させ、その結果翌2015年2月までに約3400ポイントもEUR/USDは下落しました。
しかし、その後は、あえてユーロに戻すような状況にもなく、1.0500~1.1500近辺の1000ポイントレンジが2015年2月から先月前半まで続きました。
そして、シリアへの報復攻撃、北朝鮮との緊張関係がエスカレートしたこともあり、トランプ大統領への危うさを感じた欧米投資家によりドルからユーロへの資金移動が4月後半から本格化させてきていると見ています。
お金は臆病なものです。
危険と思えば、さっさと資金はより安全なところへ移動していきます。
そして、なぜユーロとドルの間で資金がいったりきたりするかと言えば、それは、ドルが世界で一番大きな通貨であり、またユーロが世界で2番目に大きな通貨であるためです。
要は、逃げると言ってもそれの受け皿になりえるのは、ユーロであればドル、ドルであればユーロなわけです。
つまり、EUR/USDという通貨ペアは、欧米の投資家のリスクを回避するためのものだと言って過言ではないと思います。
したがって、EUR/USDに一方向の動きが出る時は、欧米投資家が、なにかに危険を感じて、資金を動かしていると見るべきだと思います。
また、注意しなくてはならないのは、元になる原因が発生しても、すぐには動きません。
ここでいう欧米の投資家とは、政府系ファンド、年金運用機関であるペンションファンド、機関投資家、そして中央銀行などで、つまりお堅い人たちです。
そのため、投資方針を変更するにしても、十分検討してから、実行に移します、
良い例が、2011年9月11日に起きた、米同時多発テロで、投資家達は検討の末に、ドルからユーロへ資金移動するのを実行したのが半年後の2012年2月でした。
そして、いったん実行に移すと、怒涛の勢いでの資金移動となり、なんと6年間も続き、その間約7000ポイントのユーロの上昇となりました。
今回も、トランプ大統領が1月に就任にしてから、ずっとトランプ氏の行動を検討し、そして、シリアと北朝鮮への対応を見て、投資家は本気で危うさを感じ、2年間の沈黙を破って、ユーロ買いドル売りに舵を切ったものと思われます。
こうした、ジックリと検討した上での行動ですので、多少相場が反落しようとも、結局は買ってくるものと見ています。
したがって、EUR/USDの上昇は、長丁場になるものと見ています。
Buy and hold.(バイ・アンド・ホールド、買って持ち続ける)のが良いように思っています。
このコツは、相場の一進一退に一喜一憂せず、ポジションを持ち続けることです。
注意点は、「(長くポジションを持てば持つほど)その相場は永遠に続くと思いがちですが、相場の終わりは必ずくる」ということです。
したがって、相場な大きな変わり目には、心を鬼にして止めることです。
ドル/円に関しては、基本的には、脇役と見ていますが、やはりトランプ問題にはネガティブ(否定的)で、下値がもろそうです。
ニューヨークダウは、来週月曜がメモリアルデーの祝日で3連休のため動意乏しく、前日比2.67ドル安の21,080.28ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、下げて始まったものの、その後反発し、前日比0.011%下げて2.247%で引けました。
原油価格は、前日急落の反動で反発し、前日比0.90ドル高の49.80ドルで引けました。
金価格は、テロへの懸念や保護主義的な貿易政策の広がりへの警戒感から買われ、前日比11.7ドル高の1,268.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、値頃感から買い下がってロングポジションが増え、結局110.88近辺まで投げ売りが出た相場となりましたが、その後EUR/USDが反落となったことから買い戻しとなりました。
EUR/USDも、下げ渋っていましたが、ニューヨークオープン頃から売られ出し、一時1.1160近辺まで下げました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れて下げ、一時124.17近辺をつけました。
来週月曜が、ロンドン、ニューヨークともに休場になることも手伝って、ポジション調整主導のマーケットでした。
来週火曜から、仕切り直しだと思われます。
発表される米国の各経済指標は、依然として世界各国の経済指標の中で一番注目されていおり、トレーダーとしてこれをどう読むかということは、大変重要です。
米経済指標が発表されると予想より良ければ素直に買い、悪ければ素直に売りになる時と、予想より良いのに上げ渋ったり、逆に下げてしまったりすることがあったり、また予想より悪いのに下げ渋ったり、逆に上がったりする時があります。
これは、その時々のマーケットセンチメント(市場心理)によるためで、事前に現在のマーケットが発表される指標に対してどういう結果を期待していて、発表後どう動きたがっているかということを読んでおく必要があります。
経済指標は、それだけが単体で存在しているのではなく、それまでの相場の流れを色濃く反映していますので、その相場の流れの一部として、発表される経済指標を見る必要があります。
平静なマーケットであれば、発表結果には素直に反応しますが、たとえば、ドル安地合いのマーケットでは、弱い指標に売りで反応しやすく、強い結果には反応薄です。
また、ドル高地合いのマーケットでは、強い指標には買いで反応しやすく、弱い結果には反応薄と見ておくべきでしょう。
気をつけなければならないのは、相場の変わり目の時に発表される指標で、今までなら、ドル安に反応しやすかったのが、逆にドル高に反応しやすくなることがあり、こういう時は、相場の潮目が変わってきていることを示す重要サインですので、気のせいにせず十分意識しておく必要があります。
潮目の変わってきている時の指標発表前の相場は、たとえば下げの相場がある程度続き、相場に馴れが生じている、つまり、ショートポジションが結構積み上がってきている時に起きやすいと言え、ある程度一方向に相場が続くのは注意信号だと見ておくべきかと思います。
また、マーケットセンチメントを読むためには、たまに日経新聞に出る為替ディーラーの見方の偏りなども逆指標として有効ですし、日々で言えば、やはりプライスリアクション(値動き)が読むことが重要だと思います。
全般に、ポジション調整の売りになっています。
考えるのは、主役通貨でもないにもかからわず、ロングで仕掛けられた通貨は、主役通貨のような
実際のフロー(資金の流れ)がないため、相当ロングになってしまっただろうということです。
そして、もろくも、崩れたということだと思います。
それでは、どの通貨ペアが主役かと言えば、やはりEUR/USDだと思います。
ポジションを持っていて、ちょっとアンフェーバー(不利)になった時、止めるべきか止めざるべきか、結構悩むものだと思います。
しかし、もしかしたら、どこかで戻すかもしれないと執着するようだったら、いったん止めた方が良いと思います。
また、ここで止めたら、相場は戻してしまい、バカを見るのは自分だけだと思うようでしたら、やはりやめた方が良いと思います。
そういう時に、思い出すべき言葉は、「相場はこれ一回限りではない」ということです。
全体的に調整色を強めています。
こうなると、上を見たという声も強くなりがちです。
しかし、特にEUR/USDやEUR/JPYなど一本調子に上がってきたものが、たとえ方向転換するにしても、それには時間がかかります。
むしろ、その心変わりでできるショートのほうが、新たな上昇への弾みになる可能性があると思っています。
ニューヨークダウは、FRBの金融引き締めが緩やかなペースにとどまるとの観測から買いが続き、前日比70.53ドル高の21,082.95ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、様子見気分強く横這いとなり、前日比0.007%上げて2.257%で引けました。
原油価格は、OPECがが減産延長を決めたものの、需給改善に向けた取り組みが積極的ではなかったと失望売りが出て、前日比2.46ドル安の48.90ドルで引けました。
金価格は、前日公表の5月のFOMC議事要旨を受け、米金融政策の正常化は緩やかなペースにとどまるとの見方が広がり、金への資金流入は当面続くとの安心感が広がって買いが強まり、
前日比3.3ドル高の1,256.4ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、111円台後半で、揉み合いに終始しました。
EUR/USDは、1.1250近辺を高値に反落し、1.1210前後に落ち着きました。
EUR/JPYは、125.80近辺を高値に、その後反落し、125.30前後まで緩んで、横這いとなりました。
EUR/USDの日足を見てみますと、今のEUR/USDは、まさしく上昇トレンド相場に入っていることを感じます。
すなわち、連続陽線を出しながら、上昇する時もある一方で、調整の可能性を示す足踏み状態の時もあります。
そして、これは、落とし穴にはまりやすいのですが、調整を警戒して、買い控えをしたり、場合によっては、逆張りをしてしまうために、思うように波に乗れずじまいとなることが往々にしてあります。
今回のような上昇トレンドの時は、バイアンドホールド(Buy and hold、買って抱え込む)ということが、最善の策だと思います。
昨日は、ドル/円はもっとジリ高になるかと見ましたが、ジリ高ではなく、ニューヨークが買い上げて、そして、FOMC議事要旨で落ちたという相場でした。
これにより、むしろ、ドル/円の上値の重さを感じました。
現在のドル/円の1時間足を見ますと、5月24日の零時台に大陽線が出来ていて、昨日の安値が111.50割れがかろうじてサポートになっています。
つまり、111.50をしっかり割り込むと、大陽線の始点である111.10近辺まで下げるのではないかと見ています。
全体的にドル安です。
対ドルで、ユーロが強くなったり、円が強くなったり、ポンドが強くなったり交互にしています。
ドル安相場が、全体的にせいので行く場合もありますが、交互にドル安が進む場面もよくあります。
そういう意味では、ドル対一通貨でなく、ドル対複数の通貨で見比べていくことも大事です。
ニューヨークダウは、前日比74.51ドル高の21,012.42ドルとで取引を終えましたが、FOMC議事要旨の公表後に一段高 となりました。
米国債10年物利回りは、FOMC議事要旨で「景気減速が一過性であるという証拠を待つのが賢明」と言及していたことで低下し、前日比0.030%下げて2.250%で引けました。
原油価格は、OPE総会を25日に控え、持ち高調整の売りが徐々に優勢となり、前日比0.11ドル安の51.36ドルで引けました。
金価格は、ニューヨーク・ダウが底堅く推移し、安全資産とされる金にはやや売りが優勢となり、前日比2.4ドル安の1,253.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、いったん112.12まで買われていたドル/円は、FOMC議事要旨で、「景気減速が一過性であるという証拠を待つのが賢明」との文言に敏感に反応して売られ、一時111.47近辺まで下げました。
EUR/USDも、一時1.1169近辺下げていましたが、FOMC議事録発表後は、1.1220近辺まで反発しました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れた動きとなりました。
ニューヨークは、調整狙いと思われるドル買いが先行しましたが、FOMC議事要旨で早期の利上げの可能性がやや遠のき、改めてドル売りテストということになりました。
ドル/円は、いったん午前8時台に高値をつけた後、反落しましたが、11時頃から、ジリ高を始めているものと思われます。
因みに、ジリ高とは、文字通りジリジリ上げで、一時的に売りが強まることはあっても、結局買いが強まる場合です。
このジリ高は、値動き分析の上では散見され、この見方に慣れてくると、相場がどうしてそういうふうに推移するのかが、わかってきます。
そして、そういう時、何をやるべきか、あるいは、何はしてはならないかがわかってきます。
今回のEUR/USDの上昇(ドル売り)を見て、ドル/円をショートにしているマーケット参加者がまだ多いのではないかと見ています。
あるいは、売りたいけど、戻り待ちをしているマーケット参加者も多いように思います。
そうして、ジリ高が始まると、売り上がる参加者も増え、さらに上がるという、典型的な買い戻し相場になる可能性があると思います。
いわゆる、値動き分析で言うところの、上がりながらショートが増えていくという地合いではないかと思います。
EUR/USDも下げました(ドル高)が、ドル/円の上げが目立ちます。
EUR/USDはロングになり、ドル/円はそれ以上にショートになったものと思われます。
EUR/USDは、それでも上昇相場の調整と見ます。
しかし、ドル/円は、方向感がない中で、センチメント的にベア(弱気)になり、ショートがたまって買い戻しになったものと思います。
ニューヨークダウは、金融・エネルギー株が高かったものの、トランプ米政権初の予算教書の提出には反応薄で、前日比43.08ドル高の20,937.91ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、社債発行が相次いでおり、換金売りで押し上げられ、前日比0.026%上げて2.280%で引けました。
原油価格は、OPECが25日の総会で協調減産の9カ月延長を決めるとの見方から買いが優勢となり、前日比0.34ドル高の51.47ドルで引けました。
金価格は、英国で発生した自爆テロを受け買いが先行したものの、上昇傾向が続いてきたため上げきれず小緩み、前日比5.9ドル安の1,255.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、英マンチェスターで発生したテロを受け、リスク回避の円買いが膨らみましたが、ニューヨークに入り、長期金利の上昇も受けドルの買い戻しが強まり、一時111.86をつけました。
EUR/USDは、米長期金利上昇を受けて売られ、一時1.1175近辺まで下げました。
EUR/JPYは、あまり方向感はありませんでした。
マーケットの思考が、ドル売りに偏った反動が出たもようです。
今日は、午前のコメントで、ボリンジャーファイブは、非常に高い確率で、動き出すタイミングを教えてくれるとお話ししました。
この動き出すタイミングとは、言い換えれば、何かが起きるということを、ボリンジャーファイブは予知するとも言い換えられるということです。
実際、必ずではありませんが、それでも動き出すタイミングの該当日に、事件が起きたりすることが本当にあって、実に不思議に感じたことがあります。
動くタイミングに合わせて、上下に逆指値をいれて、マーケットにエントリーする手法を、リバースエントリーと言います。
この手法の元になるのが、ボリンジャーファイブ(期間:5、偏差2)です。
これは、非常に高い確率で、動き出すタイミングを教えてくれます。
もう、かれこれ25年ぐらい見ていますが、その精度は落ちませんし、むしろ、使い方によっては、あらたな発見があります。
東京オープン前、ドル/円は売られました。
しかし、上がることも、下がることも限られていると思います。
主役は、相変わらず、EUR/USDだと思います。
欧米投資家が動いて、相場が動きますので、どうしても、欧州タイムから米国タイムが取引の中心となりやすいと思います。
ニューヨークダウは、前週半ばに急落したものの、市場心理は落ち着きを取り戻し買いが優勢となり、前週末比89.99ドル高の20,894.83ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、入札控えて上昇し、前週末比で引けました。
原油価格は、主要産油国の減産延長観測が引き続き相場を支え、前週末比0.40ドル高の50.73ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受けて上げ、前週末比7.8ドル高の1,261.4ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、上値は重たかったものの、方向感ははっきりしませんでした。
EUR/USDは、ドイツ連邦銀行の月報で独経済の成長の強気の見通しが示されたほか、メルケル独首相がユーロ相場について「非常に弱い」と発言したとの報道も材料視され、一時1.1263まで上昇しました。
EUR/JPYは、EUR/USDに連れて、強含みでした。
ちょっと、マーケットが、ユーロ高を意識し始めており、ユーロロングに偏りやすくなっていることがきになります。
ただ、基本的には、ユーロ高の相場だけに、売られたとしても引きつけて買う方針が良いように思います。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「ユーロ/ドルはフローで動く」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/088/
「相場の四季」(年間のイベント)を知ることは、すなわち、ひとつの武器を持つことです。
なぜなら、季節要因によって、相場は変動するだけではなく、心理的にも影響を与えます。
ですので、知っているのと知らないでいるのとでは、具体的に成績に響いてきます。
忘れていて、あとで、ああそうだったでは、損は取り戻せませんので、ご注意ください。
今の相場は、欧米投資家によって作られている相場ですから、欧州時間、米国時間にならないと、EUR/USDもGBP/USDも調整色が強まります。
しかし、あまり調整期待が強めないほうが良いと思います。
欧米投資家が動くというのは、消化しなければならない玉がある限りは、とことんやり続けるというのが、過去の例です。
なお、今回は、昨年、ブレグジットがあった反動でGBP/USDの動きも目立ちますが、一般的に言えば、やはりEUR/USDの動きの方が数段大きくなります。
ドル/円は、シドニーでは下げてはいたものの、東京オープン後は、堅調です。
東京オープン前に売ってしまって、ショートになっている可能性もあります。
というのも、東京オープン後、押しらしい押しがないまま上げているからです。
先週水曜に大きく下げて以降、急にベアになっていることも考えらます。
シドニーでは、ドル/円、EUR/USDともに下げています。
結果、EUR/JPYが下げています。
日本時間午前5時46分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 110.98-03(111.27)
EUR/USD 1.1193-95(1.1208)
EUR/JPY 124.26-29(124.71)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
大幅下落です。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
5月16日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング164,234枚vsユーロショート126,630枚、ネットユーロロング37,604枚(前週 ロング22,399枚)です。
また、同時点の円は、円ロング41,963枚vs円ショート101,971枚、ネット円ショート60,008枚(前週 ショート36,307枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング48,369枚vsポンドショート81,364枚、ネットポンドショート32,995枚(前週 46,798枚)です。
ユーロのネットロングは、増加傾向です。
円のネットショートは、増加しています。
ポンドのネットショートは、やや減少です。
先週末のニューヨーククローズの日足を見てみますと、EUR/USD、GBP/USDが上昇に対して、ドル/円は
明確な方向性がありません。
これが意味するところは、トランプ大統領が引き起こす諸問題から、欧米投資家は、今までオーバーウェイト(投資割合の高い)だったドルから、アンダーウェイト(投資割合が低い)だったユーロやポンドに資金を移動させている可能性が高いということです。
このドルと主にユーロの間で資金移動がなぜ大きく動くかといいますと、世界第1位の規模を誇るドルから資金移動させる相手は、世界第2位の規模の通貨であるユーロしか受け皿になりきれないためです。
もちろん、逆にユーロから資金が移動する場合も、その相手はドルにならざるを得ません。
ですので、ユーロ/ドルが過去大きく動いた背景には、こうした資金移動が大きく影響しています。
たとえば、2014年5月から2015年3月までの3500ポイントものEUR/USDの急落は、ECBの追加利下げを嫌気して、投資家が資金をユーロからドルに移動させたためです。
そして、それから最近までの横ばいは、投資対象に対するウェイト変更をする必要がなかったため、資金移動が起きなかったためだと言えます。
そして、4月以来、やっぱりトランプ大統領は、特に、北朝鮮問題では一触即発のところまで状況を悪化させたことは、投資家に大きな恐怖心を植え付けたものと思われます。
お金は臆病なものです。
ある国・地域に何か危機が迫っていると感じれば、間髪入れずに別のところへ資金を移動させます。
欧米間では、ドルとユーロしか、その規模の大きさから、お互いしか相手の通貨の受け皿になりえないということになり、欧米間の資金移動が必要な場合には、EUR/USDがワンウェイ(一方通行)に動くことになります。
現状、まだざっくりと言えば、1.0500~1.1500のレンジ内にいますが、近い将来上抜いていくものと見ています。
GBP/USDも、昨年6月のブレグジット以来、売りに売られてきましたが、その調整的な持ち直しになってきていると思います。
GBP/USDの市場規模は、EUR/USDよりもはるかに小さく流動性が低い分、場合によっては、ユーロ以上に動く可能性があります。
ただし、欧米間の量の伴う資金移動は、あくまでもEUR/USDが中心となるものと思われます。
ドル/円に関しては、脇役となる可能性が高いため、あまり方向感のない相場が続くものと思われます。
このように2年余りも動かなかった欧米投資家が動きだしたことが、新たな相場を形成していくものと思われます。
ニューヨークダウは、原油の上昇を受けシェブロンなど資源関連株への買いが優勢となる一方、農機のディアの上昇や、アップルなどの主力ハイテク株やJPモルガン・チェースなど金融株が買い戻され、前日比141.82ドル高の20,804.84ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、横這いで推移し、前日比0.005%上げて2.235%で引けました。
原油価格は、主要産油国が協調減産を延長し、需給の悪化に歯止めが掛かることを期待した買いが優勢となり、前日比で0.98ドル高の50.33ドル引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇を受け、前日比0.8ドル高の1,253.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、方向感なく、上下動に終始しました。
EUR/USDも、基本的に堅調地合いが続き、一時、1.1212近辺の高値を付けました。
EUR/JPYは、124円台後半中心に横這いが続きました。
欧米投資家による、ドルから主にユーロへの資金移動が続いています。
お金は臆病ですから、何か危険を察すれば、危険地域からより安全地域へ逃避します。
今回は、トランプ大統領が北朝鮮へ圧力を加える一方、ロシア疑惑もあり、投資家が資金をドルからユーロなどに移すには十分な条件がそろっているものと思われ、この動きは当面継続するものと思われます。
私がディーラーになる以前ですから随分昔に読んだ雑誌で、F1レーサーが一般道を運転するのが怖いと語っていて、プロというのはそういうものなのかと思ったことがありました。
そして、曲がりなりにも34年間のディーラー人生を経るにつれ、ああこれがあの時のレーサーが言いたかったことなのかとわかってきました。
それは、車の運転にたとえて言えば、四つ角で車をしっかり停止して道の左右を十分確認しているかとか、突然走行中に道に何かが飛び込んできたら現在の速度でそれより手前で停止できるかあるいはそれを避けられるかとか、走行車線を走っている車を追い越し車線で十分追い越して走行車線に入っているかといった運転の基本が、一般道を走ってみると基本どおりに行われていない場合があって怖いと感じるのだろうということです。
どの分野でも、経験度が増すに連れ、こうした基本に対して忠実になっていくものだと、私は思います。
トレーディングにおける基本とは、相場につきもののリスクをいかにうまく回避するかということだと思います。
私なりに思うリスク回避の基本を以下箇条書きにしてみました。
1.ポジションは、自分の体力相応の大きさにとどめる
2.ストップロスは、遠くても構わないので必ず入れる
3.上げか下げか判断がつかないときはやらない
4.逸る気持ちや儲け損なう恐怖から相場に飛び込まない
5.見方が実際の相場と違っていたら、潔く現実を認めて手仕舞う
6.利食いでも損切りでもひとたび実行したら、相場に未練を残さず休む
7.おかしいと気になったら、気のせいにしない
8.不測の事態発生時には、可及的速やかにその場で取れる最善の策を、まどわず実行に移す
こんなところでしょうか。
要は、相場に対する自分自身の欲望や恐怖といった感情をいかにセルフコントロールできるかが、リスク回避の基本だと言えるのではないかと思います。
私は、相場の解説をできるだけ、ストーリー性を持って、お話ししようと思っています。
なぜなら、ストーリーを聞くなり、読むなりした方が、わかりやすいのではないかと思っているからです。
逆に、申し上げれば、数字の羅列では、なかなか頭に入らないのではないかと見ています。
言ってみれば、相場の語り部(かたりべ)です。
上げ下げした上での週末ですので結構静かなマーケットになるのではないかと思います。
こうした時に大事なことは、休むべき時は休むということだと思います。
特に、ドル/円は、マーケットがかなりブル(強気)になり、しかも実際ポジション的にもロングになっているところに出たのが、トランプ大統領のロシア・スキャンダルでしたので、かなりの投げが一気出たものと思われます。
従って、マーケット全体が結構傷んでいるものと思われます。
東京は、ドル/円は静かなスタートです。
一昨日の急落を見て、今度は売ってしまったように思いまs。
それが、昨日の海外で、買い戻しになったものと思われます。
明確な方向性はないものと思われます。
ニューヨークダウは、四半期決算を発表した小売りのウォルマート・ストアーズが買われて相場上昇をけん引し、前日比56.09ドル高の20,663.02ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、トランプ大統領の一連のロシアスキャンダル関連で市場にはリスク回避の雰囲気が強まっているものの、今日はニューヨークダウや原油やドルが買い戻されたことから利回りも下げ幅を縮小し、前日比0.003%下げて2.228%で引けました。
原油価格は、主要産油国による協調減産の延長決定を期待した買いが優勢となり、前日比0.28ドル高の49.35ドルで引けました。
金価格は、前日に急落したニューヨークダウが持ち直したのを受け、大きく上昇していた金には反動から売られ、前日比5.9ドル安の1,252.8ドルで取引を終えました。
為替相場では、引き続き売りが先行し、ドル/円は110.24まで下落後、一時111.73近辺まで反発しました。
EUR/USDも、1.1134近辺まで反発しまたが。ニューヨークに入り、一時1.1076近辺まで売られました。、
EUR/JPYは、122.56近辺まで下げた後、123.68近辺まで反発しました。
為替の下げも一服したものの、この落ち着きも、トランプ大統領のロシア・スキャンダルの前では、一過性のものになりかねず、基本的には警戒的であるべきかと思います。
ドル/円の上昇は、今回もまた、ジリジリストンでした。
つまり、ジリ高になるけれども、最後はストンと落ちてしまうパターンです。
実は、ドル/円の上昇には、ジリジリと上げて、最後にもう一段上昇するパターンと、このジリジリストンと下がるパターンとがあります。
EUR/USDは、順調に上昇しています。
ただし、まだこれまで2年以上にわたって形成されてきたレンジ、ざっくり申し上げて、1.0500~1.1500近辺は、まだ、上にブレイクするどころか、レンジの上限までもたどり着いたわけではありません。
しかし、今回は、連日力強く上昇しており、近い将来、1.1500近辺を試すことになるものと見ています。
ニューヨークダウは、米政治の混乱で景気刺激策の実施が遅れるとの警戒感から売られ、前日比372.82ド安の20,606.93で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、トランプリスクで利回りは急低下し、前日比0.105%低下し、2.221%で引けました。
原油価格は、EIAが発表した週間在庫統計を受けて、原油需給の緩和観測がやや後退し買いが優勢となり、前日比0.41ドル高の49.07で引けました。
金価格は、トランプ米政権のロシア関与疑惑が深刻化するとの警戒感から、前日比22.3ドル高の1,258.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、トランプ問題で、2円近く急落しました。
EUR/USDも、同様の問題から、急上昇しました。
EUR/JPYは、ドル/円に連れて急落でした。
恐れていた、トランプ・フィアー(不安、恐怖)が現実のものになりました。
結構、このご質問をお受けすることがありました。
四六時中、コメントを書いているため、いったいどうなっているのだろうと思われていることもあるかもしれません。
まず、申し上げておきたいことは、決してスクリーンにかじりついているわけではありません。
逆に、スクリーンに張り付いている方が、短視眼的になり、相場を包括的には見られなくなるものです。
また、相場が見えなくなった時は、月足や週足といった長めのチャートを見るようにしています。
相場が全般に、ドル安の中、ドル/円だけドル高にするのは、いくらクロス円での円売りとなっても、無理は無理なのだと思います。
また、マーケットにおいて、センチメントがドル/円のブル(強気)になっている割合もかなりなものがあるようです。
特に、EUR/USDが上昇している(ドル安)ことから、ドル/円もまたドル安と見ているマーケット参加者も多そうです。
しかし、ユーロには、ユーロを買おうとしている投資家はいますが、ドル/円には、思ったほどにはいないと思います。
ドル/円は、5月8日からの上昇が往って来いになっています。
今のところ、重いままです。
しかし、個人的には、いったん112.10近辺で引っかかるのではないかと見ています。
ただし、上げと下げのどちらに分があるかと言えば、こうなってしまうと下げに分がありそうです。
ニューヨークダウは、好決算を発表したホームセンターのホーム・デポが買われた上、ハイテク株の一角も底堅く、前日比2.19ドル安の20,979ドル75セントで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、トランプ大統領の経済政策への実行力が不安視されて、前日比0.018%下げて、2.326%で引けました。
原油価格は、原油在庫の減少に時間がかかるとの観測から売りが優勢となり、前日比0.19ドル安の48.66ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDに上昇を受け、前日比6.4ドル高の1,236.4ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は反落し、一時112.95近辺まで下げました。
EUR/USDも、ほぼ一本調子で上げ、一時1.1097近辺まで上げました。
EUR/JPYは、ドルが中心の相場だったことを受け、あまり方向はなく、横這いなりました。
こうなると、値動き分析的にも、なかなか下がりません。
日々、値動き分析をしていますと、二組4パターンを覚えておけば、かなりトレーディングに、役に立つかを実感します。
ひとつは、ジリ高・ジリ安、もうひとつは、高値圏を維持・安値圏を維持の、それぞれの意味が分かることが大事です。
これらが、わかると、マーケットのポジション状況がわかり、今が攻め時か、あるいは様子見で行くべきかが、極端な話、手に取るようにわかります。
ドル/円、クロス/円が堅調です。
EUR/USDは、1.1000を気にしているようです。
しかし、下がりません。
こういう時は、やっぱり上がるように思います。
ニューヨークダウは、冴えない米経済指標や北朝鮮の弾道ミサイル発射、世界的なサイバー攻撃、中国の経済指標の減速などを材料に買われ、前週末比85.33ドル高の20,981.94ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、原油高やニューヨークダウの上昇を受けて上げ、前週末比0.016%上昇の2.342%で引けました。
原油価格は、OPECで最大の産油国サウジアラビアと、非加盟国のロシアは15日、協調減産を続ける方針で一致したことが報じられ、前週末比1.01ドル高の48.85ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの上昇に連れ、前週末比2.3ドル高の1,230.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は着実に上昇し、一時高値113.85をつけました。
EUR/USDも、一時1.0989の高値を付けた後は、1.0970-80近辺で横這いとなりました。
EUR/JPYは、ジリ高が続き、一時124.90近辺で引けました。
結果的には、EUR/JPYの買いが、特に上昇しましたが、大本のEUR/USDもまだまだ、上昇途中だと思います。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「フランス」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/087/
先週金曜の日本時間午後9時30分に発表された米小売売上高は、予想を下回りはました。
この時、メルマガでは、以下のように(一部)コメントしました。
「EUR/USDの急騰(ドル売り)に押されるようにドル/円が下げています。
確かに、ドル全面安ですから、目先、(ドル/円の下げも)仕方がないところはありますが、個人的には、ポジション的には、(ドル/円は)ショートに偏るものと見ています。
相場が一方向に向かうためには、実際のフロー(資金の流れ)なくてはなりません。
近いところの例では、2012年から2015年に掛けての、ドル/円の50円弱の上昇が上げられます。
この時は、ひとつには2011年の東日本大震災で、国内のすべての原発がストップしたことによる、代替エネルギーとしての液化天然ガスの大量輸入に伴うドル買い、それに加えて、2012年10月頃からのアベノミクスに米系ファンドが乗っかってドルを買ったこと、そして2014年10月の黒田バズーカ第2弾が加わり、大量の資金が円から流出したためでした。
EUR/USDが強含みです。
たぶん、この基調はしばらく変わらないものと見ています。
投資家の資金移動は、まだ始まったばかりだと思います。
ドル/円には、方向感は今のところないと思います。
シドニーは、やや円高です。
日本時間午前6時00分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 113.12-17(113.36)
EUR/USD 1.0930-34(1.0932)
EUR/JPY 123.73-77(123.90)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
反発もありましたが、最終的には、下げています。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
5月9日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング155,581枚vsユーロショート133,182枚、ネットユーロロング22,399枚(前週 ショート81,362枚)です。
また、同時点の円は、円ロング42,635枚vs円ショート78,942枚、ネット円ショート36,307枚(前週 ショート30,483枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング44,910枚vsポンドショート91,708枚、ネットポンドショート46,798枚(前週 ショート81,364枚)です。
ユーロは、ネットショートからネットロングに転換しています。
円は、ほぼ変化はありません。
ポンドは、ネットショートが大幅に減少しています。
さて、今週ですが、繰り返しますが、5月9日時点のポンドのネットショートが大幅に減少していることも確かですが。(ショート81,364枚→ショート46,798枚)
それ以上に、ユーロのネットショートがネットロングに転換したことの意味はかなり大きいと思まいます。(ショート81,362枚→ロング22,399枚)
私の手書きの記録によりますと、2014年5月13日にネットショートにネットロングから転換しています。
それから、まさにほぼ2年してネットロングに転換しています。
この2014年の5月13日頃からユーロは約3400ポイント急落しました。
EUR/SUDは、パリティー(等価、1.0000)になるとはやし立てられました。
しかし2015年の2月頃から、1.0400から1.1500近辺のレンジが続き、投資家筋の一方向の資金の流れが途絶えていたものと思います。
ところが、先月から、ユーロの買い方が変わり、これは紛れもなく投資家が動きだしてことを実感しました。
そんなところに、昔から付き合いのあるディーラーからも欧米投資家のユーロ買い新興国通貨買いが出ているという情報が入りました。
なお、ユーロは、新興国とは、段違いにマーケット規模が大きいですから、投資家のような大口の取引ができるだけの流動性はユーロしか供給できないということです。
では、なぜ、今の段階で彼らがでてくるのかと言えば、やはり、トランプ大統領に対するフィアー(恐怖・不安)だと思います。
もう、米国に資金を置いておいておけば良いという状況ではないと思います。
このことにつきましては、過去の例として、2001年に就任したジョージ・ブッシュ大統領が、イスラム圏に圧力を加えたことから、テロ組織であるアルカイダが、米同時多発テロを起こした時と酷似しています。
つまり、米同時多発テロ級のことが起きる可能性があると見ています。
なお、今回、米空母、潜水艦の日本海での展開、ミサイルケ迎撃用ミサイルの韓国への配置など、本来公開されることないものが、公然と伝えられたのは、大統領がアメリカ軍の最高司令官だからだと
考えます。
つまり、軍事上の駆け引きとして、アメリカ軍の行動を明らかにして、相手をひるませようとしたのでしょうが、それがかえって、北朝鮮の態度を硬化させてしまったものと思います。
確かに、北朝鮮も異常ではありますが、トランプ大統領も大人げないと思います。
それだけ、欧米投資家は、トランプ大統領に見切りをつけたと思いますし、実際資金をアメリカからヨーロッパに移し始めていて、そのためにドルからユーロ、ドルからポンドに資金は流れ始めている
ものと思われます。
ドル/円についても、目先は、円安だと思います。
月足で、たくり足も出ていており、今月、来月は強めだとは思いますが、やはり、今の主役はEUR/USDだと思います。
EUR/JPYも、ユーロ主導のユーロ高だと考えます。
本日の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。
ニューヨークダウは、小売業の四半期決算が相次いで低調だったほか、発表された4月の米小売売上高は0.4%と予想の0.6%を下回るなどから売られ、前日比22.81ドル安の20,896.61ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米小売売上高や消費者物価指数が予想を下回ったことで低下し、前日比0.062%下げて2.326%で引けました。
原油価格は、OPECが協調減産を延長するとの期待から買いがやや優勢となり、前日比0.01ドル高の47.84ドルで引けました。
金価格は、コミー前FBI長官の解任を巡る米政治の先行き不透明感から逃避先として買われ、前日比3.5ドル高の1,227.7ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、冴えない米小売売上高が発表されると売り一色となり、一時113.22近辺まで売られました。
EUR/USDも、冴えない経済指標発表が急騰(ドル売り)し、一時1.0934近辺まで上昇しました。
EUR/JPYは、EUR/USDの上昇がドル/円の下落をやや上回ったことからジリ高となり、一時123.96近辺をつけました。
ドル/円は、米小売売上高が冴えなかったことから、ベア(弱気)となったためさげま下が、ドル売りの中心は、投機筋だと思われますので、来週には買い戻しが強まるものと見ています。
EUR/USDは、下に開いた窓を意識してショートにしていたのが、予想以上の悪い結果により買い戻しが集中しました。
その後いったんは売り直しが出たものの、単にショートが増えただけで、再び買い戻しにジリ高となりました。
昨日発表された5月9日のシカゴIMMのユーロのネットポジションが、ネットロング22,399枚と、これまで続いたネットショート(前回ネットショート81,362枚)から反転しています。
ユーロに対する見方が、ベア(弱気)からブル(強気)に転じており、マーケットのユーロに対する見方が変わっています。
霞んでよく見えない相場の先が、ある時サーっと霧が晴れて一望に相場を見渡せるようになった時、「ストロング・フィーリングが湧いた」と、よくディーラー同士の会話の中に出てきます。
私が、たまに体験するのは、いろいろな材料があるのに、パズルのピースがうまくはまらないようなじれったい状態が続いていると、ある時なにかをきっかけに、突然、ガチャンガチャンとすべてのピースがはまって、すべてが見渡せるようになる瞬間で、1年に何回かあります。
思わず「ああ、そうだったのか」と言葉に洩らしてしまうほどの感動の瞬間で、気持ちが晴れ晴れとします。
これを、インスピレーションというのかもしれません。
しかし、そういう時に思うことは、やはり日々地道に材料を追いかけていなければ、たぶんこのストロング・フィーリングは湧いてこなかったのだろうということです。
いったんストロング・フィーリングが湧いたなら、それを行動に移す、つまりポジションを持つべきだと思います。
なぜなら、考え尽くしているだけに、あまり負けないように記憶しているからです。
日足のEUR/USDを見ますと、4月21日のニューヨークと24日のシドニーの間で開いた窓がなかなか埋まりません、
現状水準が、すでに窓の上限まで下りて来ているのに、なかなか埋まらないのは、非常に珍しいことだと思います。
普通に考えれば、21日から24日にかけてジャンプしてしまった時に、買い遅れたマーケット参加者が窓の上限を下回った水準から下に買いを入れてきている可能性が高いのではないかと思います。
そうでもなければ、この窓はとっくに埋められているものと思います。
私達は、日々、相場というリスクに直面し、いろいろな判断を自ら下していかなければなりません。
しかし、このリスクへの対応姿勢ができていると、一般の人達よりも、リスクへの適応力が持てると思います。
私は、リスクと30年以上つき合ってきましたが、それから得た教訓は、余分にリスクは持たないということです。
マーケットでは、人間が考える想定内など、限られたものであり、なにか起きたとしても、それに対して臨機応変に対応していかざるを得ません。
昨晩は、結構、全体的に下げました。
しかし、今日の東京は、何事もなかったかのように、買いから入ってきています。
値頃感からの買いなのかもしれません。
ただ、実に淡々としたマーケットです。
ニューヨークダウは、百貨店のメーシーズの急落が小売株全般の売りにつながったほか、トランプ米政権の政策に対する不透明感も加わり、前日比23.69ドル安の20,919.42ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが軟調だったことから、やや下落し、前日比0.025%下げて2.389%で引けました。
原油価格は、OPECが協調減産の延長を決めるとの観測が買いを誘い、前日比0.50ドル高の47.83ドルで引けました。
金価格は、米株式相場が大きく下げたことを受け買いが活発となり、前日比5.3ドル高の1,224.2ドルで取引を終えました。
為替相場では、全般に調整色が強まり、ドル/円は、ロングの投げに、一時113.46近辺まで下げました。
EUR/USDも、調整売りが出て、一時1.0839近辺まで下げました。
EUR/JPYも下げ、一時123.32近辺をつけました。
全般的に、ここのところの上昇相場の調整が入ったものと見ています。
しかし、これで上昇が終わったとは見ていません。
尚、日足のEUR/USDのですが、すぐ下に窓が依然として開いているにも関わらず、埋まらないのは、不思議なところです。
私は、いろんなジャンルの方達の発言から、いろいろ感じることがあります。
先日も、相撲の白鵬関がレスリングの伊調馨さんと対談した時に、優勝回数が30回以上は、大鵬関、千代の富士関と白鳳関の3人だけだと思ったら、優勝に対する欲が薄れてしまったが、ある人から40勝以上をやった人間は未だにいないんですよと言われて、俄然やる気を取り戻したという話をしていました。
要は、安住せずに、次のチャレンジを考えて行くことが、自分を高めていくものと思います。
FXの世界でも、まずは、興味を持つことが、チャレンジ精神を培うものと思います。
ちょっと、ドル/円相場が見えなくなっていますので、こういう時は、いつもながらの、「わからなくなったら、長いチャートを見る」ということをしてみたいと思います。
見るのは、ドル/円の月足チャートです。
これで、一番印象に残るのは、先月が「たくり線」だということです。
たくり線とは、寄り付きと引け値がほぼ近く、そして下にヒゲが長く出ている形状で、この形状が出ると反発することが多いというものです。
東京オープンと同時に、ドル/円の買いが強まるかと見ましたが、実際のマーケットは慎重です。
高値掴み(高い水準で買って捕まる)を恐れているのかもしれません。
しかし、逆に、それだけ買いに慎重であれば、下がりにくいものと思われます。
様子見です。
ニューヨークダウは、トランプ大統領がFBIのコミー長官を解任したことから政治的不透明感が強まったことに加え、映画・娯楽のウォルト・ディズニーや航空機のボーイングなど大型株の下げが拡大したこともあって下げ、前日比32.67ドル安の20,943.11ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは10年債入札が不調だったことから上昇し、前日比0.0173%上げて2.417%で引けました。
原油価格は、発表された週間在庫統計で在庫が減少し、これを好感した買いが出て、前日比1.45ドル高の47.33ドルで引けました。
金価格は、前日に約2カ月ぶりの安値を付けた反動で、値頃感からの買いが優勢となり、前日比2.8ドル高の1,218.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、下押しはされたものの、買いは引かず、ショートカバー(買い戻し)に反発し、一時114.36の高値をつけました。
EUR/USDも、ジリ安で推移し、一時1.0853近辺まで下げました。
EUR/JPYは、反落後、ドル/円の上昇に連れ反発となりました。
ドル/円の先高感は、予想以上に強く、下げは限られ、むしろ上値を試すだけ試さないと収まらなくなっているもようです。
インヴァスト証券TriAutoFX公式サイトにおきまして、毎月、その時々の注目テーマを絞り、「水上紀行の為替相場予報」と題しまして、コメントを掲載しています。
今回のテーマは、「主要通貨見通し(2017/05/10)」です。
どうぞご一読ください。
https://www.triauto.jp/marketblog/2017/05/mizukami-20170510.html
東京に入ってからこれまでのドル/円の動きは、ジリ安です。
下がると、レベル感からの買いが入って、やや持ち直すものの、時間が経つと、また緩むということを繰り返しています。
つまり、昨日までのような、機関投資家と思われる買いは一巡してしまい、単に投機筋が買い下がっているものと思われます。
4月後半からの買いは、ステディー(安定した)だったことから、投機筋ではなく、機関投資家の買いが出ていたものと見ています。
以前にお話ししましたように、機関投資家は、4月になって新年度入りしてきますが、新年度の方針が決まって、実際に動き出すのは、4月20日以降となります。
そして、今年の場合、ステディーな上昇は、4月24日(月)からですので、例年通りの動きをしていることになります。
この間の上昇相場を見ても、決してショートの買戻しではなく、買い上げている買いだということが、チャートの形状からわかります。
北朝鮮の駐英大使による「わが国は6回目の核実験の準備を進めている」との発言に対して、シドニーでは改めて、ドル/円は売られました。
しかし、東京は、ブル(強気)で買いが出てきています。
あと、意外に強いと思ったのは、EUR/USDです。
窓埋めスタートぎりぎりで、踏みとどまっています。
ニューヨークダウは、原油安や北朝鮮問題に対する警戒感から下げ、前日比36.50ドル安の20,975.78ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、強めに推移したものの、終盤、北朝鮮の駐英大使による「わが国は6回目の核実験の準備を進めている」との発言を受けやや軟化し、前日比0.011%上げて2.398%で引けました。
原油価格は、EIAが公表した短期エネルギー見通しを受けて、供給過剰が続くとの警戒感が強まり、前日比0.55ドル安の45.88ドルで引けました。
金価格は、欧州の政治リスクが後退し、世界的に株式相場が堅調に推移したことからリスクが遠のき、前日比11.0ドル安の1,216.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ニューヨーク引け際に、北朝鮮の駐英大使が核実験の実施を示唆したことから、一時114円台から113.78近辺まで急落しましたが、その後は買いが持ち直し114.00近辺に回復してきており、むしろ買いの強さを再確認した格好です。
EUR/USDも、日足ベースで、窓埋めの可能性はありますが、埋めれば再度上昇のチャンスも出てくるものと思われます。
EUR/JPYは、ドル/円の上昇に連れて上げており、目先堅調地合いは続きそうです。
今日、ご紹介した、日足の「逆ヘッド・アンド・ショルダー」にしても、先月末に出現した月足の「たくり線」にしても、やはりシンプルなチャートパターンは、無視できません。
「逆ヘッド・アンド・ショルダー」にしても、「たくり線」にしても、確かに期間の取り方が違うだけで、同じものを見ていると言えば、それまでですが、「逆ヘッド・アンド・ショルダー」は、日足だけに細かくチャートパターンが形成していくことが観察できます。
また、一方の「たくり線」は、月足ベースで、ざっくりと近い将来、ドル/円が上昇することを示唆しており、それぞれに使い勝手が違っており、やはり、両方で同じものを見ていくことが大事だと思います。
ドル/円は、堅調です。
私のような、円高派にしても、この買いの強さに張り合っても、目先上げは止められないと見ています。
ドル/円について、テクニカル的な見方をしますと、今年の3月の半ばから、日足ベースでは、頭を下にした逆ヘッド・アンド・ショルダーが形成されていました。
そして、5月に入り、そのネックラインである112円を超えてきたことにより、ヘッドというよりも、逆のヘッド・アンド・ショルダーですから、ボトムの部分がおおよそではありますが108円ととなり、ボトムとネックラインの高低差の分、ネックラインからさらに上昇する可能性があります。
ドル/円は売り気、EUR/USDは買い気になっています。
昨日のドル/円のジリ高、EIR/USDのジリ安によって、ある程度ドル売りポジションは軽くなった可能性があります。
ただし、ポジションが軽くなった分、しばらくの間、ドル/円で言えば高値圏を維持、EUR/USDで言えば安値圏を維持するかもしれません。
様子見です。
ニューヨークダウは、アップルが最高値を更新したこともあって小幅続伸し、前週末比5.34ドル高の21,012.28ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、6月の利上げ期待が高まり上昇し、前週末比0.038%上げて2.387%で引けました。
原油価格は、サウジアラビアが減産延長に前向きと伝わり買いが強まったものの供給過剰の状況は続くとする見方も根強かったことから上値も重く、前週末比0.21ドル高の46.43ドルで引けました。
金価格は、値頃感からの買いが強まり、前週末比0.2ドル高の1,227.1ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、ドル/円は売り上がってしまったようで、ジリ高が続き、引け際には113.28近辺をつけました。
EUR/USDも、EUR/GBPの売りに押されて下げ、一時1.0916近辺の安値をつけました。
EUR/JPYは、当初はEUR/USDの下げに押されて、一時122.99近辺まで下げたものの、その後はドル/円の上昇を受け反発となりました。
EUR/GBPのロングの解消が大きく出て、EUR/USDが下げましたが、ドル/円の上昇も一貫しており、本日は日経平均も堅調推移の可能性も予想され、さらに上値を試すことになりそうです。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「 欧米投資家の動きに注視」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://news.mynavi.jp/column/mizukami/086/
欧米の投資家が、ユーロ買い、ポンド買い、ドル売りで動き出しているという私の見方が正しければ、彼らが動くのは、彼らの日中の時間帯だと思われます。
なぜなら、投資家筋は、基本的にお堅い人たちですから、実際に動くのも、いわゆる一般的な就業時間内となるものと思われるからです。
ですから、欧州タイムと米国タイムを重ね合わせてみると、欧米投資家が動く時間帯は、日本時間の午後2時過ぎから翌日の午前6時頃ではないかと見ています。
言い換えれば、アジアタイムは、あまり動かないものと思われ、今日のシドニーから東京に掛けても、欧米投資家が動かない中で、投機筋が買い下がったことで、下げやすくなったものと考えます。
(コラム調で、余談です)
フランス大統領選は、結局下馬評通り、中道で無所属のマクロン候補が勝利しました。
フランスには、パリという欧州随一の大都会はあるものの、パリ以外は、非常に保守的で、ある意味、変化を求めない国民が多く、そうした層からマカロン氏は票を得たのだと思います。
学生時代、思うところがあって、フランス語会話を、ラジオのフランス語講座を、ほぼ1年間すべて聞き、フランス語を話せるようになりましたが、社会人になって、使う機会もないうちにきれいに忘れてしまいました。
ただし、語学というのは、自転車と同じで、また乗るようになると、思い出すもののようです。
Buy the rumor, Sell the fact.(噂で買って、事実で売る)
まさに、仏大統領決選投票の結果が出てからの、全体的な売りは、こんな感じです。
シドニータイムに、買い下がってしまったようにも思います。
まずは、ロングがはけないと、次の展開はなさそうです。
マクロン氏勝利で、EUR/USD、EUR/JPYはジャンプアップです。
また、窓が開いています。
日本時間午前5時46分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 112.97-00(112.68)
EUR/USD 1.1020-26(1.0999)
EUR/JPY 1214.51-54(123.91)
まず、ドルの総合的な強弱を示すU.S.Dollar Indexの週足と日足、そしてシカゴIMMポジションを見ておきましょう。
U.S.Dollar Indexの週足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/W
(※ロウソク足にするには、画面左のChart FormatのCandlestickにチェックしてください)
U.S.Dollar Indexの日足(上がドル高、下がドル安)
http://futures.tradingcharts.com/chart/US/32?anticache=1332019379
反発もありましたが、最終的には、下げています。
次に、シカゴIMMポジションです。
シカゴIMMのポジション
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
5月2日時点のポジションは、ユーロでは、ユーロロング54,281枚vsユーロショート135,643枚、ネットユーロショート81,362枚(前週 ショート20,895枚)です。
また、同時点の円は、円ロング37,519枚vs円ショート68,002枚、ネット円ショート30,483枚(前週 ショート26,869枚)です。
つけ加えて、同時点のポンドは、ポンドロング54,281枚vsポンドショート135,645枚、ネットポンドショート81,364枚(前週 ショート91,182枚)です。
ユーロのネットショートが、再び増加です。
円のネットショートは、やや増加気味です。
ポンドのネットショートは、やや減少です。
さて、今週ですが、先週金曜の午後4時過ぎに以下のようなメッセージをメルマガ会員の皆様に、お送りしました。
「最近の米雇用統計は、方向感がなく、目に余るものがあります。
しかし、今日は、一方向に動くかもしれません。
先日来、申し上げていますように、どうも、欧米の投資家筋は、ドルからユーロやポンドに資金をシフトしようとしているように思われます。
その原因は、やはり、トランプ大統領によるところが大きいと見ています。
したがって、雇用統計が悪ければ、素直にユーロ買いポンド買いドル売り、良くても、小競り合いの後は、結局は(指標結果が悪い時と)同じではないかと思います。
さて、ドル/円ですが、ちょっと買い過ぎた感もありますので、下がるかもしれませんが、あくまでも脇役だと思いますので、控えめに見ておくべきかと思います」
そして、米雇用投機発表後はやはり、ユーロ買いポンド買い、ドル売り、ドル/円は明確な方向性なしという結果となりました。
なぜ、EUR/USD、GBP/USDが買われると見たかと申しますと、先月の半ばから、急に対ドルでユーロ買いポンド買いが強まり、さらに、対円でもユーロ買いポンド買いが強まったからです。
その時期は、ちょうど、トランプ大統領の蜜月期の満了の頃に当たる上に、例の米軍によるシリアへの59発もの巡航ミサイルの発射、そして、その後、米海軍の日本海での公然とした展開となり、このことが北朝鮮の地政学的リスクの高まりへ一気に発展していき、いったんはリスク回避の円買いにはなったものの、北朝鮮と日本との距離的近さもあって否定され、円売りとなりました。
もちろん、本日のフランスの大統領選で極右政党の国民戦線ルペン候補が大統領となる可能性低くなったということも多少なりともユーロ高に影響はしたものと思いますが、やはりなんと言っても、トランプ大統領の采配によって、特に北朝鮮との緊張が一気に高まったことは、これまで、ドルにオーバーウエイトし(投資配分を高める)、ユーロとポンドの投資配分をアンダーウェイト(投資配分を減らす)にしていたものを、変更するのに十分な理由だったと思います。
また、EUR/JPY、GBP/JPYが大きく上昇したのは、それまでリスク回避のユーロやポンドに対して円買いポジションができていのを、対ドルと同時に対円でもアンワインド(unwind、ポジションをほのく)したためだと思いますが、対ドルでのポジションに比べれば、対円のポジションなどしれていますから、対円ポジションに関しては、ほぼ解消されたものと思われ、ドル/円は、今後しばらく方向感がはっきりしないレンジ相場になるものと見ています。
注目すべきは、EUR/USDとGBP/USDです。
EUR/USDは、過去2年以上1000ポイントレンジに収まっていました。
シカゴIMMでは、ユーロはこのところ2万枚まで減っていたショートが、ユーロが上昇するに連れて、再び8万枚まで増えているのに、相場は上がっている、つまり、かなり売り上がっている可能性があります。
一方、ポンドは、昨年6月のブレグジット以来、売られるだけ売られており、実際、若干減ったとはいえ、シカゴIMMでは8万枚以上のポンドショートがまだあります。
しかも、ユーロにせよ、ポンドにせよ、シカゴIMMで見えるポジションは、マーケット全体のほんの一部に過ぎませんから、マーケット全体としては、もっとユーロショート、ポンドショートのポジションが存在しているものと思われます。
そして、欧米の投資家の性格としましては、方針が決まるまでは、かなり慎重ですが、いったん決めたら、後は怒涛の勢いで、一方向に資金を移しますので、十分な警戒が必要です。
たとえば、今回で言えば、EUR/USD、GBP/USD、EUR/JPY、GBP/JPYなどで戻り売りなどしようものなら、どこまで持って行かれる(不利になるか)わかりませんので、逆張りはくれぐれも避けるべきかと思います。
尚、ドル/円に関しては、上げ下げを期待したくなるところですが、やはり、目先、あまり明確は方向性はでないものと思われます。
明日日曜の「これからの展開は」の掲載は、午後となります。
ニューヨークダウは、アップルが上場来高値を更新したこともあり上昇し、前日比55.47ドル高の21,006.94ドルと過去最高値を付けた3月1日以来ほぼ2カ月ぶりの高値で取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米雇用統計への反応は限定的で横這いとなり、前日比0.005%下げて2.349%で引けました。
原油価格は、前日比0.70ドル高の46.22ドルで引けましたが、時間外取引で一時43.76ドルまで下げ、OPEC加盟国が協調減産で合意する前の2016年11月15日以来およそ半年ぶりの安値をつけました。その後は、値頃感からの買いが強まりました。
金価格は、FRBによる6月の利上げ観測が強まったため、金利の付かない金の投資妙味が薄れるとの見方から売りが優勢となり、前日比1.7ドル安の1,226.9ドルで取引を終えました。
為替相場では、発表された4月の米雇用統計では、失業率が4.4%(予想4.6%)、非農業部門雇用者数が21.1万人(予想19.0万人)と予想を上回りました。
しかし、ドル/円は、方向感定まらず、112円台で上下しましたが、引け際に買いが強まり、一時112.80近辺をつけました。
EUR/USDは、GBP/USDも含め強い雇用統計の結果にかかわらず、欧米投資家と思われる筋からの買いに堅調に推移しました。ただし、抵抗勢力の売りもきつく大きくは上がりませんでした。
EUR/JPYは、EUR/USDとドル/円の交互の買いを受け、一時124.06近辺まで上昇しました。
米雇用統計自体に対する反応は、最近の雇用統計と同じく、あまり方向性が見出せませんでした。
しかし、欧米投資家が、4月のシリア問題、そしてそれに続く北朝鮮問題に対するトランプ大統領の対応にリスクを感じたのか、ドルをアンダーウェイト(投資配分の引き下げ)、ユーロとポンドのオーバーウェイト(投資配分の引き上げ)、つまりドル売りユーロ買いポンド買いにつながったものと思われます。
そして、ドル/円は、122円台で方向感なく、脇役に徹した感じです。
この欧米の投資家の動きは今後も続くものと思われます。
この言葉を書いた紙ペラが、昔から私のディーリングデスクの上にちょこんと置かれています。
もともとこの言葉を知ったのは、「酒田五法は風林火山」(日本証券新聞社編著)からですが、相場をやる以上は、勝った負けたと、はしゃいだりしょげたりせず常にポーカーフェースであるべきだという戒めと捉え、相場に向かう時々に、チラッとこの言葉を書いた紙ペラを見るようにしています。
勝てば気が大きくなってもっと儲けようという欲望が膨らんで利食わず、折角の儲けを飛ばしたり、また負ければ悔しさのあまりにまた突撃して、物も言えないほどやられてしょげ返る。これを繰り返していては、成長がありません。
勝てば勝つほど浮き立つ気持ちを自制し、負ければ悔しさで熱くなる気持ちをグッと抑えこの負け決して忘れまいと思うことが、次へのステップアップにつながるのではないかと、個人的には思います。
相場の世界、宵越しの金は持たない的な考え方もありだとは思いますし、それはその人ご自身の考え方ですから、とやかく言う問題ではないと思います。
しかし、もし投資としてお考えであれば、ご自分の大切なお金を投資される以上、リターンがあってこその投機だと思いますので、言うは易く行なうは難しの言葉ではありますが、この「投機をなす者、楽悲を戒む」という言葉を、局面局面で、是非思い出して頂ければと思います。
明日5/5、午後9時~9時40分、JFXの「米雇用統計Live!」に小林社長と共に出演します。
http://yoshihikotv.blog.fc2.com/blog-category-2.html
どなたでもご覧いただけますので、どうぞお楽しみに。
ドル/円の反落が再開しています。
ここのところのドル/円の上昇で、ロングに偏っていたものと思われれます。
ただし、一時的な調整であり、現在の相場の中心が、EUR/USDやGBP/USDであることに変わりはないと思います。
本日は、米雇用統計の発表を控えていますので、普通であれば、様子見気分が強いものと思われます。
ただ、投資家筋にEUR/USD、GBP/USDでの買い興味が強いようですので、見切りをつけて、雇用統計発表前から、EUR/USD、GBP/USDを買ってくる可能性があります。
もしも、そうなった場合、投資家は、雇用統計の内容を見た上で、本格的な買いになる可能性があります。
そのあたりの投資家動向を、値動きから探ることが大事です。
閑散です。
米雇用統計も、午後9時30分に控えていることも影響している
ものと思われます。
しかし、昨日、ドル/円が反落したのは、印象的でした。
ドル/円は、揉み合いになる可能性があります。
ニューヨークダウは、原油安を嫌気して売られ、前日比6.43ドル安の20,951.47ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、翌日米雇用統計の発表が予定されていることから、その前に調整の動きを強めた、前日比0.033%上げて2.351%で引けました。
原油価格は、米国の需給の緩みが嫌気され、主要産油国が減産しても需給改善につながりにくいとの見方から売られ、前日比2.30ドル安の45.52ドルで引けました。
金価格は、FRBが利上げに動きやすくなったとの見方が強まり金融引き締めに伴い金市場への資金流入が細ることを恐れて売られ、前日比19.9ドル安の1,228.6ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、前日のFOMC声明は、米成長が1~3月期に鈍化したのは「一時的」との指摘があり、安心感からドル買いが優勢となり、一時113.04近辺まで上昇したものの、その後は
全体的なドル売りに連れて、112.32近辺まで反落しました。
EUR/USDも、フランス大統領選決選投票を控えて3日に行われたテレビ討論は、中道系のマクロン前経済相が有利に進め、一方、国民戦線のルペン候補が当選する可能性は小さくなったとの見方が強まり、ユーロは買われ、1.0987近辺まで上げました。
EUR/JPYは、EUR/USDの上げに連れて上昇し、一時123.54近辺をつけました。
ユーロの上昇が全体的なドル安をリードし、さすがのドル/円の上げも反転しました。
相場を、ストーリーとして見ると、判りやすいというお話は、以前にもしたことがあります。
今回、自分自身が全然見ていなかったストーリーで、なるほどと思ったのは、既にお話しした、北朝鮮の陰にロシアがいるということでした。
ロシアは、北朝鮮の対外債務の9割を肩代わりし、また、北朝鮮が保有するプルトニウム50キロのうち40キロがロシアからものだそうです。
ロシアが、なぜそこまで、北朝鮮を優遇しているかと言えば、やはりアメリカとつながりを持つカードに、北朝鮮をしておきたいからのようです。
ドル/円、クロス円は、値動き分析でいう典型的な高止まり状態にあると言えます。
マーケットは、戻り売りを繰り返しているため、買い気が引かず、まだ下がる気配はありません。
つまり、マーケットは売り上がったことでショートになっているということです。
こういう時は、むしろ勇気をもって 、押し目買いをしてロングを持つ方がうまく波に乗れると思います。
FOMC声明で「第1四半期の成長減速は一過性の可能性高い」と指摘したことがドル買いを誘発しました。
ドル/円は、やはり、段階的に戻り売りが出る分、ショートが膨らみ、そして、下がらないため、買い戻しが出ているもようです。
EUR/USDや、GBP/JPYも下がりましたが、シドニータイムからは下げ渋っています。
ドル/円が、一番ショートになっているように思います。
ニューヨークダウは、午前、アップルが反落したことを受けて下げましたが、午後FRBの声明で1~3月期の経済成長の鈍化は「一時的」との見方が示されると、米景気の先行き不透明感が和らぎ、前日比8.01ドル高の20,957.90ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、FOMC声明を受け、暫定値ながら0.038%上げて2.318%で引けました。
原油価格は、直近で相場が大きく下げたため短期的な戻りを見込んだ買いが優勢となり、前日比0.16ドル高の47.82ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDの下落に連れて下げ、前日比8.5ドル安の1,248.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、FOMCの声明を受け、全般にドル高となり、ドル/円は上昇、EUR/USD、GBP/USDは下落となりました。
EUR/USD、GBP/USDの上昇を見ていましたが、ドル/円のショートの解消が未だに終わっていないようで、ドル/円の買い戻しが優先しました。
最近、投資家のオーバーウェイト(投資配分増加)、アンダーウェイト(投資配分減少)について触れてきました。
そして、現在は、今までオーバーウェイトだったドルから、アンダーウェイトだったユーロやポンドへ資金をシフトし始めている可能性があります。
基本的に投資家の投資方針は分散投資です。
つまり、いろいろな投資対象を決め、どれに多く投資し(オーバーウェイト)、またどれへの投資は減らす(アンダーウェイト)ことによって、より効率的な運用を狙っています。
昨日のニューヨークで、EUR/USDは、強烈に売られながらも、その後反転上昇し、ここ最近にはなかったEUR/USDの強さです。
GBP/USDも同じようなことが言え、昨日のロンドンから堅調です。
これらのことは、無視しないほうが良いと思います。
過去2年間重たかったEUR/USD、昨年のブレグジットで売られに売られたGBP/USDの変化には、注目です。
様子が変わった、EUR/USD、GBP/USD
ニューヨークダウは、翌日にFOMCを控えて様子見気分強く、前日比36.43ドル高の20,949.89ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、米自動車販売低迷や原油安を受けて低下し。前日比0.034%下げて2.284%で引けました。
原油価格は、リビアの原油供給が増え、需給が緩むとの懸念から売りが強まり、前日比1.18ドル安の47.66ドルで引けました。
金価格は、EUR/USDが買われたのを受け強まり、前日比1.5ドル高の1,257.0ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、上値を試して112.31近辺まで上昇しましたが、それ以上は続かず反落となりました。
EUR/USDも、上値を試し、一時1.0930まで上昇し、その後も高止まりでした。
EUR/JPYは、122円台でもみ合いでした。
EUR/USD、GBP/USDが、堅調に推移しており、欧米の投資家がドルのウェイトを下げ、ユーロとポンドのウエイトを上げているのが、実は現在のフロー(資金の流れ)の本流ではないかと思われます。
ドル/円は、112.00を越してきましたが、買い戻しで走るというわけではありません。
しかし、下がる感じもありませんので、ロンドン以降、一段の上昇を見るように思います。
今は上げきらないけれど、かなりショートだと思います。
まだまだ、上がる相場だと思います。
ドル/円は、4月22日のニューヨーククローズと4月24日のシドニーでできた窓が仇となっているように思います。
この窓があるために、ショートが切れず、その為ジリ高になっているようです。
窓埋めは、早い時もありますが、結構時間が経ってからでないと実現しない場合もあります。
個人的には、窓は埋まるとは思っていますが、今回は、埋まるまでに時間が掛かるように思います。
ドル/円は、ジリ高です。
依然として、ショートっぽい動きです。
ほっておくと、さらにジリ高になりそうです。
EUR/USDは、あまりロングになっていないようですが、やはりロンドンが来るまでは、それほど動かなさそうです。
ニューヨークダウは、小高く始まったものの、ボーイングやホームデポで利益確定売りが出て上値が抑えられ、前週末比27.05ドル高の20,913.46ドルで取引を終えました。
米国債10年物利回りは、ニューヨークダウが底堅く推移したことから上昇し、前週末比0.038%上げて2.318%で引けました。
原油価格は、将来の需要鈍化に対する懸念が強まって売られ、前週末比0.49ドル安の48.84ドルで引けました。
金価格は、ニューヨークダウが堅調になったため、逃避先の金から資金が流出し、前週末比12.8ドル安の1,255.5ドルで取引を終えました。
為替相場では、ドル/円は、基本的に底堅い展開で、一時111.93近辺をつけました。
EUR/USDも、上値を試したものの伸びず、逆に押されて1.0900近辺に下げました。
EUR/JPYは、堅調推移でした。
メーデーで、多くの市場が休場になるなかドル/円、クロス円は堅調推移でした。
マイナビニュースで、「円の行方、ドルの行方」と題しまして、コラムを掲載しています。
今回のテーマは、「投機をなす者、楽悲を戒む」です。
基本、毎週月曜日に掲載しておりますので、どうぞご一読ください。
http://s.news.mynavi.jp/column/mizukami/085/
今、東京は、雷がゴロゴロ鳴っています。
ここで、この雷の音について、実際に経験したことをお話ししましょう。
イギリスやアメリカ東部で聞く、雷の音は、少なくとも、東京の雷の音とは違います。
あのディズニーランドのホーンテッドマンションの雷のような鋭い音がします。
昨日、ニュース番組を見ていて、確かに一理あると思ったことがありましたので、お伝えしておきたいと思います。
それは、本当の北朝鮮の後ろ盾は、ロシア、つまりプーチン大統領だという説です。
確かに、ロシアは、北朝鮮の借金の9割を棒引きしたり、北朝鮮にあるプルトニウム推定50キロのうち40キロがロシアからだったり、ロシアからの鉄道が北朝鮮内に繋がっていて、物資や燃料の補給がされているなど、中国ではなくロシアとのつながりが数段強くなっているとのことです。
つまり、今回の北朝鮮とアメリカの緊張の裏にロシアがいるということのようです。
ドル/円は、シドニーでいったん緩みましたが、東京は買い気です。
今日は、多くのマーケットがメーデーで休場です。
それもあって、小動きだと思われます。
しかし、ドル/円に関しては、リスク回避の円買いがうまくいかなかった以上、円売りになるのではないかと思われます。
シドニーでは、ややドル安気味です。
ただ、比較的落ち着いたマーケットです。
日本時間午前5時46分現在の気配値
(カッコ内は、先週金曜のニューヨーククローズ)
ドル/円 111.24-27(111.52)
EUR/USD 1.0910-16(1.0898)
EUR/JPY 121.44-50(121.53)
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